JP2002100307A - カラー受像管及びその製造方法 - Google Patents

カラー受像管及びその製造方法

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JP2002100307A
JP2002100307A JP2000292879A JP2000292879A JP2002100307A JP 2002100307 A JP2002100307 A JP 2002100307A JP 2000292879 A JP2000292879 A JP 2000292879A JP 2000292879 A JP2000292879 A JP 2000292879A JP 2002100307 A JP2002100307 A JP 2002100307A
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Munechika Tani
宗親 谷
Takashi Murai
敬 村井
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー受像管の大形化、平坦化に伴って、カ
ラー受像管を筐体に取着するための取付金具も大きくな
り、セット全体が大形化してしまうのを、画面自体が大
きくなったとしても、セット全体としての外形を極力小
形化するようにしたカラー受像管及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 カラー受像管22の取付金具21を、フ
ェースパネル11の各辺の接線延長線で区画される区画
内に位置させて、カラー受像管22と筐体31間の空間
距離を可能な限り小さくする。そのための一手段とし
て、取付金具21を形成する際に、ラグ片38と固定片
40が略直角になるようにプレス成形し、その後にラグ
片38に透孔39を穿設して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像管のフ
ェースパネルの外周に取着される補強バンドに、このカ
ラー受像管をカラーテレビジョン受像機のキャビネット
等の筐体に取着するための、取付金具を固定したカラー
受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的にカラーテレビジョン受像
機等に使用されているカラー受像管は、画面が略矩形状
を呈するフェースパネル、及びこのフェースパネルに一
体的に接合されたファンネルを有する外囲器を備えてお
り、このフェースパネルの内面には、赤、青、緑に発光
する3色蛍光体層を有する蛍光体スクリーンが形成され
ている。
【0003】この外囲器内には、この蛍光体スクリーン
に対向して、その内側を電子ビームが通過し、色選別を
行うためのシャドウマスクが、フェースパネルの内側面
に取着されている。
【0004】また、ファンネルのネック内には、電子ビ
ームを放出する電子銃が配設されており、この電子銃か
ら放出された電子ビームを、ファンネルの外側に装着さ
れた偏向ヨークの発生する磁界によって偏向し、電子ビ
ームにて蛍光体スクリーンを水平、垂直方向に走査する
ことにより、蛍光体スクリーン上にカラー画像を再生表
示するように構成されている。
【0005】このように構成されたカラー受像管は、そ
の内部が真空状態に保たれているために、大気圧並びに
外囲器に対する衝撃等によって、フェースパネル及びフ
ァンネルが破損された場合に、この破損に伴ないカラー
受像管が爆縮し、ガラスが飛散しないように、枠状の金
属製の補強バンドがフェースパネルの外周、即ちフェー
スパネルの側壁を大きな力で締付けるように装着されて
いる。
【0006】この補強バンドの装着には、現在の大形管
に対応するために、一般に焼き嵌め方式と称される方式
が専ら採用されている。この焼き嵌め方式の補強バンド
は、予めフェースパネル外周よりもやや小さい内周に加
工された枠状の補強バンドを、高周波加熱もしくは電流
にて加熱して熱膨張させることにより、補強バンド自体
の内周径が、フェースパネルの外周径よりも大きくなっ
た段階で、カラー受像管のフェースパネルの外周に位置
させて、その後に補強バンドを冷却して収縮させること
により、フェースパネルの外周を強固に締付けるように
したものである。
【0007】ところで最近では、このようなカラー受像
管の大形、大画面化と共に、その画面の平坦化の要求も
高くなってきている。この大画面化及び平坦化の要求が
高くなったとしても、消費者はカラー受像管の画面部分
だけが、この要求を満たすことを望んでおり、カラー受
像管を内蔵したカラーテレビジョン受像機等のセット全
体としての大形化は、設置スペース等の関係から望んで
おらず、可能な限りセット全体の大きさはそのままに、
できればより小型化の方向を望む傾向にある。
【0008】このために、カラー受像管を内蔵したセッ
トとしては、画面の大型化、平坦化を考慮しつつ、尚且
つカラー受像管を収容する筐体は、できる限り小型化す
るといった相反する要求を解決しなければ、市場の要求
に応えていくことができない。
【0009】そこで、従来のカラー受像管について、図
6及び図7を参照して説明する。平坦化並びに大画面化
が図られたカラー受像管61の具体的な一例を、86c
m管(36インチ相当)を例にとって説明すると、略矩
形状に形成されたフェースパネル62の水平方向長辺H
は、6180mm程度の曲率を有して緩やかに湾曲して
おり、また垂直方向短辺Vは、3539mm程度の曲率
を有して穏やかに湾曲している。またフェースパネル6
2のコーナー部分は、長辺Hの中心軸(長軸)Hから
208.4mm、及び短辺Vの中心軸(短軸)Vから
370.4mmの位置を中心とする、35.8mm程度
の曲率を有して、フェースパネル62が形成されてい
る。
【0010】なお、実際に画像が表示される画面部分6
3は、図中に実線で区画した範囲となる。
【0011】このようなフェースパネル62の外周に
は、枠状の金属製の補強バンド64が焼き嵌め方式等の
方法で取着され、この補強バンド64には、フェースパ
ネル62のコーナー部分に位置するように、4ケの取付
金具65が溶接等の手段によって取着されている。この
補強バンド64が取着されたことにより、短軸Vから
補強バンド64の外側面までの長辺H方向の長さは、4
14.4mmの大きさとなり、また長軸Hから補強バ
ンド64の外側面までの短辺V方向の長さは、257.
4mmの大きさとなる。
【0012】一方、この取付金具65は、図8に示すよ
うに、補強バンド64に固着するための固定片66と、
筐体(図示せず)等に取着するためのラグ片67から構
成されており、この固定片66とラグ片67は、略直角
に折曲され、また固定片66は、補強バンド64のコー
ナー部分の曲率に沿って湾曲し、更にラグ片67には、
カラー受像管61を筐体に取着するためのビスやボルト
等が通る透孔68が穿設されている。
【0013】この取付金具65は、一枚の金属片の所定
の位置に透孔68を穿設した後に、金属片をプレス機等
によって略直角に折曲すると共に、固定片66の湾曲部
分を成形して構成される。
【0014】この取付金具65の具体的な一例を示せ
ば、固定片66の湾曲面内面からラグ片67先端までの
長さa1は、34.1mmに設定され、更にラグ片67
に設けた透孔68は、15mmφの大きさを有し、この
透孔68の中心から固定片66の湾曲面内面までの長さ
b1は、17.9mmに設定されている。
【0015】また、ラグ片67の外側端面から透孔68
の中心までの長さc1は、17.5mmに設定され、固
定片66の湾曲面外面最下点からラグ片67先端部分に
設けたテーパー部分69の基部までの長さd1を、2
0.9mmとなるように設定されている。
【0016】この取付金具65は、フェースパネル62
のコーナー部分に、フェースパネル62の長辺Hからの
仰角を45°とする角度をもって、補強バンド64に固
着されるので、結果的に短辺Vの短軸Vからラグ片6
7の先端テーパー部分69の基部までの長さe1は、4
23mmとなり、短辺Vの短軸Vから透孔68の中心
までの長さf1は、408.6mmとなる。一方、長辺
Hの長軸Hからラグ片67の端部までの長さg1は、
261.2mmで、同じく透孔68の中心までの長さh
1は、246.5mmとなる。
【0017】このような取付金具65を有するカラー受
像管61を筐体に取付けるには、筐体内部のコーナー部
分に予め設けられた、例えば5〜8mm程度の外径を持
つ4個のボルト(図示せず)に、カラー受像管61のラ
グ片67に設けた透孔68を、夫々位置合わせして挿入
し、この後にナット(図示せず)をボルトに螺入して、
取付金具65を筐体側に押圧するように締付けることに
よって、筐体内にカラー受像管61を固定する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように、カラー受
像管61を筐体内に固定した場合には、フェースパネル
62のコーナー部分外側面と筐体との間における取付金
具65の占める空間、即ち、取付金具65の長軸H
び短軸V方向への最大外径に基因する空間部分が大き
くなってしまう。
【0019】換言すれば、取付金具65の形状が大き
く、このために取付金具65の取付けスペースを広く取
らなければならない。この結果、必要以上に筐体が大形
化すると共に、筐体の設計自由度に制約を与えているも
のである。
【0020】更に、この取付金具65のラグ片67が大
きく外方に突出することから、カラー受像管61の製
造、運搬、取付け時に受ける外部からの衝撃に対してラ
グ片67が変形し易くなる。
【0021】一般に縦方向の変異量(ΔZ)は、ΔZ=
∝Lとして表すことができ、ラグ片67の先端までの
長さa1の二乗に比例することになり、大きな変異量を
呈する。
【0022】また、ラグ片67の横方向の変異量も、1
0〜7mm程度と大きな値を示すことから、もしラグ片
67に変形が生じていた場合には、筐体へのカラー受像
管61の取付け時に、位置決めや取付けに支障を受けて
作業性が頗る悪化していた。
【0023】本発明は、このような課題に対処してなさ
れたものであり、カラー受像管の取付金具を、カラー受
像管のフェースパネル最大外周の範囲内に略納まるよう
に設定し、また、取付金具の製造方法も改善すること
で、カラー受像管と筐体間の空間距離を可能な限り小さ
くし、結果的に筐体への位置決めや取付け時の精度を向
上させ、且つセット全体の小形化が可能となるカラー受
像管及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、内面に蛍光体
スクリーンを有する矩形状のフェースパネルと、このフ
ェースパネルに連接する漏斗状のファンネルと、前記フ
ェースパネル内に取着され、前記蛍光体スクリーンと所
定の間隔をもって対峙するシャドウマスクと、前記フェ
ースパネルの外周面上に取着された枠状の補強バンド
と、この補強バンドの前記フェースパネル外周面コーナ
ー部分に固定される固定片、及び前記フェースパネルの
面と略平行で外方向に延在する透孔を備えたラグ片とを
有する複数の筐体取付け用の取付金具とを具備し、この
ラグ片は、前記フェースパネルの各辺の接線延長線で区
画される区画内に略位置するように構成したことを特徴
とするカラー受像管である。
【0025】また、本発明は、内面に蛍光体スクリーン
を有する矩形状のフェースパネルと、このフェースパネ
ルに連接する漏斗状のファンネルと、前記フェースパネ
ル内に取着され、前記蛍光体スクリーンと所定の間隔を
もって対峙するシャドウマスクと、前記フェースパネル
の外周面上に取着された枠状の補強バンドと、この補強
バンドの前記フェースパネル外周面コーナー部分に固定
される固定片、及び前記フェースパネルの面と略平行で
外方向に延在する透孔を備えたラグ片とを有する複数の
筐体取付け用の取付金具とを具備し、前記取付金具は、
前記固定片に対して略直角方向に前記ラグ片を折曲し、
その後に、前記透孔を前記ラグ片に穿設することを特徴
とするカラー受像管の製造方法である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカラー受像管及び
その製造方法について、図面を参照しながら説明をす
る。
【0027】図1は、カラー受像管と筐体を示す斜視図
であって、画面が矩形状を呈する略矩形状のフェースパ
ネル11、及びこのフェースパネル11に一体的に接合
されたファンネル12を有する外囲器13を備えてお
り、このフェースパネル11の内面には、赤、青、緑に
発光する3色蛍光体層を有する蛍光体スクリーン14が
形成されている。
【0028】この外囲器13内には、この蛍光体スクリ
ーン14に対向して、その内側を電子ビーム15が通過
し、色選別を行うためのシャドウマスク16が、フェー
スパネル11の内側面に取着されている。
【0029】また、ファンネル12のネック17内に
は、電子ビーム15を放出する電子銃18が配設されて
おり、この電子銃18から放出された電子ビーム15
を、ファンネル12の外側に装着された偏向ヨーク19
の発生する磁界によって偏向し、電子ビーム15にて蛍
光体スクリーン14を水平、垂直方向に走査することに
より、蛍光体スクリーン14上にカラー画像を再生表示
している。
【0030】更に、ファンネル11の外周部分には、枠
状の金属製補強バンド20が、例えば焼き嵌め方式等の
方法で、フェースパネル11の側壁を大きな力で締付け
るように装着されている。
【0031】このようにフェースパネル11の外周に
は、補強バンド20が取着されているが、この補強バン
ド20には、更にフェースパネル11のコーナー部分に
位置して、4個の取付金具21が溶接等の手段によって
取着され、カラー受像管22を構成している。
【0032】なお、取付金具21を除くカラー受像管2
2本体自体の大きさ等については、従来の構成のものと
同じなので、その詳細な説明は省略する。
【0033】このように構成されたカラー受像管22
は、カラーテレビジョン受像機や端末ディスプレイ等の
筐体31に、ボルト32及びナット33等の固定手段を
用いて固定される。
【0034】即ち、枠状の筐体本体34には、その開口
部一端にカラー受像管22の画面表示面を直接外部に露
呈するための開口部35を中央部に有するエスカッショ
ンパネル36が一体的に設けられ、このエスカッション
パネル36は、筐体31が合成樹脂にて形成されている
場合には、筐体本体34と一体成形、もしくはビス等で
一体的に固着して形成されている。
【0035】また、筐体31が合板等の木製物で形成さ
れている場合には、エスカッションパネル36は、合成
樹脂にて別体に形成される場合が多く、この場合には筐
体本体34の開口端近傍に、金属製のカラー受像管22
取着用の金属フレーム(図示せず)を固着し、この金属
フレームにカラー受像管22を固定するように構成して
いる。
【0036】勿論、木製の筐体本体34に合成樹脂製の
エスカッションパネル36を嵌合してビス止めし、この
エスカッションパネル36自体に、カラー受像管22を
固定するように構成することも可能である。
【0037】このエスカッションパネル36の開口部3
5周辺には、筐体本体34の内部に装着されるカラー受
像管22の位置を規制するための、複数の支持体片37
が一体に設けられている。この支持体片37は、筐体3
1の内側開口部に向かう方向、換言すれば、エスカッシ
ョンパネル36の開口部35方向に、所定の間隔を置い
て直交するように配設されており、筐体31の各辺の中
央部では、その開口部35に対する長さが、例えば2m
m程度と短く、周辺部(コーナー部分方向)方向に行く
に従って、その長さが、例えば5〜10mm程度と長く
なるように形成されている。
【0038】換言すれば、カラー受像管22のフェース
パネル11外側面、もしくは補強バンド20の外側面と
夫々の端部が当接するように支持体片37が形成されて
おり、この支持体片37によって、カラー受像管22の
上下左右方向の位置を規制しているものである。
【0039】そして、エスカッションパネル36の各コ
ーナー部分には、カラー受像管22を筐体31内に固定
するための前述の5〜8mm程度の外径を有するボルト
32が、筐体本体34に埋め込まれ、もしくは金属フレ
ームに溶接等の手段にて固定されている。このボルト3
2には、筐体本体34内にカラー受像管22を挿入する
際に、カラー受像管22の取付金具21を構成している
固定用ラグ片38に設けた透孔39が挿通され、その後
に外部からナット33を螺入して締付けることにより、
カラー受像管22を筐体31に固定している。
【0040】この取付金具21は、図2に示すように、
補強バンド20に固着するための固定片40と、筐体3
1に固着するためのラグ片38から構成されており、固
定片40とラグ片38は、単一の金属片を略直角に折曲
して設けられているもので、その固定片40は、補強バ
ンド20のコーナー部分の曲率に沿って湾曲しており、
またラグ片38には、カラー受像管22を筐体31に取
着するための、ビスやボルト32等が通る透孔39が穿
設されている。
【0041】この取付金具21は、一枚の金属片をプレ
ス機等を用いて直角に折曲すると共に、固定片40を所
定の曲面となるように成形し、この折曲された後のラグ
片38に、同じくプレス機等によって透孔39を穿設し
て形成される。このために、透孔39は、折曲げに伴う
プレス機の作用を受けないので、プレスによる透孔39
の歪や変形がなく、設定した初期寸法通りに綺麗に仕上
げることができる。
【0042】この取付金具21の具体的な一例を示せ
ば、透孔39は、12mmφの大きさを有し、この透孔
39の中心から固定片40の湾曲面内面までの長さc2
は、11.2mmであり、この湾曲面内面からラグ片3
8の先端までの長さa2は、20.6mmとなるように
形成される。
【0043】また、固定片40の湾曲面内面中心、即ち
透孔39の中心からラグ片38側端までの長さc2は、
17.5mmに形成され、ラグ片38の先端部分には、
テーパー部分41が設けられている。そして、固定片4
0湾曲面外面最下点からラグ片38先端のテーパー部分
41の基部までの長さd2は、8.5mmになるように
設定されている。
【0044】この取付金具21は、図3乃至図5に示す
ように、フェースパネル11のコーナー部分の補強バン
ド20外側位置に、カラー受像管22の水平方向長辺H
から仰角45°の角度をもって補強バンド20に固着さ
れる。このカラー受像管22は、補強バンド20がフェ
ースパネル11外周に取着されたことにより、短辺Vの
短軸Vから補強バンド20の外側面までの長さi2
は、414.4mmとなり、また長辺Hの長軸Hから
補強バンド20の外側面までの長さj2は、257.4
mmとなっている。
【0045】一方、短軸Vからラグ片38先端テーパ
ー部分41の基部までの長さe2は、414.4mm
で、短軸Vから透孔39中心までの長さf2は、40
4.4mmとなり、長軸Hからラグ片38端部までの
長さg2は、251.8mmで、長軸Hから透孔39
の中心までの長さh2は、242.3mmとなってい
る。
【0046】ここで、ラグ片38の横方向への変異量
は、7〜4mm程度と従来に比して極めて小さなものと
なる。このことは、フェースパネル11の外周に装着さ
れている補強バンド20の水平方向長辺H、及び垂直方
向短辺Vの最大外径で区画される範囲内に、ラグ片38
の先端が収容されていることを意味している。
【0047】換言すれば、ラグ片38の先端は、フェー
スパネル11の外周に巻回された補強バンド20の、水
平及び垂直方向の最大外径寸法接線延長線で区画される
範囲から突出していないことを指している。
【0048】このように構成することにより、例え表示
面の大きさが拡大した大形管を使用したとしても、その
拡大したことに伴って大きくなるフェースパネル11の
大きさと、略同等の大きさで筐体31を形成しても、こ
のカラー受像管22を収容することが可能となる。
【0049】つまり、収容すべきカラー受像管22の最
大外径寸法に合わせて、筐体31を設計すれば、カラー
受像管22は、十分に収容可能となり、従来のように突
出するラグ片38の大きさまでも考慮して、その分を見
越した大きさとなるように、筐体31を設計する必要が
一切なくなるものである。
【0050】また、このようにラグ片38の長さを短く
形成できるので、取付金具21自体の変異量も小さくな
るために、カラー受像管22の製造や運搬時、あるいは
セットの製造時に取付金具21が受ける、外部からの衝
撃に対しても強くなり、カラー受像管22を筐体31に
取付ける際の位置決め精度も向上させることができるも
のである。
【0051】更に、エスカッションパネル36に設けた
複数の支持体片37は、カラー受像管22の大きさによ
って、その長さを異にするが、概ねカラー受像管22の
長軸H及び短軸Vの、補強バンド20を含む最大外
径の1%程度の長さに設定されている。
【0052】この支持体片37は、カラー受像管22の
フェースパネル11の長辺H及び短辺Vに沿って配置さ
れているが、特に図5からも解るように、フェースパネ
ル11のコーナー部分には設けられておらず、この位置
には、取付金具21が配置されている。
【0053】従って、支持体片37と取付金具21のラ
グ片38とが接触しないために、この支持体片37を備
える筐体31の場合には、ラグ片38の長軸H方向、
及び短軸V方向の外形寸法を、補強バンド20を巻装
したフェースパネル11の長辺H、及び短辺Vの寸法を
2%程度まで、具体的には2mm程度までは大きくする
ことが可能であって、この場合でも同様な効果を確保す
ることが可能である。
【0054】そして、これらの点を考察すると、筐体3
1にカラー受像管22を取付けるためのラグ片38に設
けた透孔39が、補強バンド20を巻装したフェースパ
ネル11の長辺H、及び短辺Vの最大寸法で区画される
区画内に存在していることでも、同様な効果を得ること
が可能となる。
【0055】なお、上記説明では、カラー受像管22を
筐体31に固定するために、予め筐体31にボルト32
を固定しておき、カラー受像管22を挿入の後に、外部
からナット33を使用して固定した場合を例示している
が、筐体31に透孔(図示せず)を設けておいて、取付
金具21の外方からビス(図示せず)をこの透孔に螺入
させて、ビス固定するように構成したり、あるいはナッ
ト33を筐体31側に固定しておいて、取付金具21の
外方からボルト32で締付けるように構成することも可
能である。
【0056】また、ラグ片38に設けた透孔39を円形
として構成しているが、これを長孔に形成して寸法精度
の誤差を吸収するようにして、ボルト32やビスとの整
合性を高めるように構成することも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラー受
像管によれば、取付金具の大きさを短く形成することが
できるので、カラー受像管が大形化したとしても、これ
に伴うカラー受像管を収容する筐体としては、カラー受
像管の外径寸法の拡大率に対して、はるかに少ない拡大
率に収めることができ、このために、画面を大形化して
も、セットとしての大形化を抑制することができる。従
って、市場ニーズに合った製品を提供することが可能と
なる。
【0058】また、カラー受像管外周と筐体間に余分な
空間が発生しないので、エスカッションパネルレスの形
態に近くなり、商品価値がより向上するばかりでなく、
カラー受像管のフェースパネルに曲面を有する場合に
は、ガタつきをも吸収可能となる。
【0059】更に、取付金具のラグ片の変異量を小さく
でき、また機械的強度も向上させることができるので、
カラー受像管を筐体に取付ける際の位置決め精度も向上
させることが可能で、更にまた、筐体のデザイン設定の
自由度も向上する等、種々の利点を有するカラー受像管
及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー受像管を、筐体に取着する
場合の一例を示す斜視図。
【図2】同じくカラー受像管を構成する取付金具を示す
平面図。
【図3】同じくカラー受像管を示す平面図。
【図4】同じくカラー受像管を筐体内に収容した状態を
簡略化して示す背面図。
【図5】同じくカラー受像管と筐体とのコーナー部分を
拡大して示す背面図。
【図6】従来のカラー受像管を示す平面図。
【図7】同じくカラー受像管のコーナー部分を拡大して
示す平面図。
【図8】同じくカラー受像管に使用されている取付金具
を示す平面図。
【符号の説明】
11:フェースパネル 12:ファンネル 14:蛍光体スクリーン 16:シャドウマスク 20:補強バンド 21:取付金具 22:カラー受像管 38:ラグ片 39:透孔 40:固定片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に蛍光体スクリーンを有する矩形状
    のフェースパネルと、 このフェースパネルに連接する漏斗状のファンネルと、 前記フェースパネル内に取着され、前記蛍光体スクリー
    ンと所定の間隔をもって対峙するシャドウマスクと、 前記フェースパネルの外周面上に取着された枠状の補強
    バンドと、 この補強バンドの前記フェースパネル外周面コーナー部
    分に固定される固定片、及び前記フェースパネルの面と
    略平行で外方向に延在する透孔を備えたラグ片とを有す
    る複数の筐体取付け用の取付金具とを具備し、 このラグ片は、前記フェースパネルの各辺の接線延長線
    で区画される区画内に略位置するように構成したことを
    特徴とするカラー受像管。
  2. 【請求項2】 前記ラグ片は、その先端部分を前記フェ
    ースパネルの各辺の接線延長線上で区画される区画に対
    し、区画する各辺の接線延長線分の各々の長さの+2%
    以内の区画内に配置したことを特徴とする請求項1記載
    のカラー受像管。
  3. 【請求項3】 前記透孔は、前記フェースパネル各辺の
    接線延長線で区画される区画内に位置するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のカラー受像管。
  4. 【請求項4】 内面に蛍光体スクリーンを有する矩形状
    のフェースパネルと、 このフェースパネルに連接する漏斗状のファンネルと、 前記フェースパネル内に取着され、前記蛍光体スクリー
    ンと所定の間隔をもって対峙するシャドウマスクと、 前記フェースパネルの外周面上に取着された枠状の補強
    バンドと、 この補強バンドの前記フェースパネル外周面コーナー部
    分に固定される固定片、及び前記フェースパネルの面と
    略平行で外方向に延在する透孔を備えたラグ片とを有す
    る複数の筐体取付け用の取付金具とを具備し、 前記取付金具は、前記固定片に対して略直角方向に前記
    ラグ片を折曲し、その後に、前記透孔を前記ラグ片に穿
    設することを特徴とするカラー受像管の製造方法。
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