JP2002098812A - 光学フィルム及びそれを用いた光学用フィルム、液晶表示装置 - Google Patents

光学フィルム及びそれを用いた光学用フィルム、液晶表示装置

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JP2002098812A
JP2002098812A JP2000291406A JP2000291406A JP2002098812A JP 2002098812 A JP2002098812 A JP 2002098812A JP 2000291406 A JP2000291406 A JP 2000291406A JP 2000291406 A JP2000291406 A JP 2000291406A JP 2002098812 A JP2002098812 A JP 2002098812A
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optical film
film
liquid crystal
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film according
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JP2000291406A
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Toshihiko Takasaki
俊彦 高崎
Masahiko Itabashi
雅彦 板橋
Hiromasa Kawai
宏政 河合
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Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価でかつ簡便に形成しうる視野角特性の向
上した光学フィルム及びそれを用いた光学用フィルム、
液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも1種類以上の光重合可能なモ
ノマー又はオリゴマーと屈折率が異なる化合物を含有す
る組成物を膜状に形成した後に紫外線を照射して得られ
る光学フィルム。光学フィルムと偏光フィルムまたは位
相差フィルムの少なくとも一つから構成される光学用フ
ィルム。電極を有する2枚のガラス基板の少なくとも一
方が透明であり、このガラス基板の間に液晶層を配置し
た液晶セルにおいて、液晶セルの少なくとも上側又は下
側に上記の光学用フィルムを配置してなる液晶表示装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置などに
用いられる新規な光学フィルム及びこれを用いた光学用
フィルム、液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ(以下LCDと略す)
は、薄型、小型、低消費電力などの特長を生かし、現
在、時計、電卓、TV、パソコン等の表示部に用いられ
ている。更に近年、カラーLCDが開発されOA・AV
機器を中心にナビゲーションシステム、ビュウファイン
ダー、パソコンのモニター用など数多くの用途に使われ
始めており、その市場は今後、急激に拡大するものと予
想されている。現在、主に採用されているのはアクティ
ブ・マトリックス駆動のTN型LCD、単純マトリック
ス駆動のFTN型LCDである。これらLCDは、斜め
方向から見た場合のコントラストの低下や色相の変化と
いった視野角特性が十分でないという課題を有してい
る。この視野角特性は、主に液晶セルのレターデーショ
ンの角度依存性及び位相差フィルムを用いている場合
は、位相差フィルムのレターデーションの角度依存性に
起因している。
【0003】この視野角特性改良のため、例えば特開平
6−174921号公報に開示されているように負の補
償板となりうる円盤状化合物をハイブリッド配向させ
て、屈折率楕円体構造を傾斜させた位相差板や、特開平
5−61039号公報に開示されているように棒状の化
合物をハイブリッド配向させた位相差板がある。また、
フィルムの法線方向または法線から傾斜した方向に屈折
率の異なる層を交互に形成させて入射光角度を制御する
方法もとられている(特開平8−292322号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法による視野角特性改良板及びフィルムは、製法が複雑
かつ精度を要求されるものであり、比較的高価なもので
ある。本発明は簡便かつ安価に製造しうる視野角特性が
改良された光学フィルム及びそれを用いた光学用フィル
ム、液晶表示装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、[1]少なくと
も1種類以上の光重合可能なモノマー又はオリゴマーと
屈折率が異なる化合物を含有する組成物を膜状に形成し
た後に紫外線を照射して得られる光学フィルムである。
また、[2]組成物中に、光重合可能なモノマ−又はオリ
ゴマ−と屈折率が異なり、光重合性がない化合物を含有
する上記[1]に記載の光学フィルムである。また、[3]
光重合可能なモノマー又はオリゴマーと屈折率が異なる
化合物の屈折率の差が0.001以上である上記[1]ま
たは上記[2]記載の光学フィルムである。また、[4]少
なくとも1種類以上の光重合可能なモノマー又はオリゴ
マーと屈折率が異なる化合物を含有する組成物を膜状に
形成した後に紫外線を照射し、更に、熱拡散処理する上
記[1]ないし上記[3]のいずれかに記載の光学フィルム
である。また、[5]上記[4]に記載の光学フィルムにお
いて、熱拡散処理後、更に、紫外線を照射して得られる
光学フィルムである。また、[6]上記[5]に記載の光学
フィルムにおいて、紫外線を照射した後、更に、熱硬化
して得られる光学フィルムである。また、[7]膜状に形
成した後に照射する紫外線量が、0.01〜10J/c
2である上記[1]ないし上記[6]のいずれかに記載の
光学フィルムである。また、[8]熱拡散処理が、40〜
150℃、1〜30分である上記[4]ないし上記[6]の
いずれかに記載の光学フィルムである。また、[9]熱拡
散処理後の紫外線の照射量が、0.01〜200J/c
2である上記[5]または上記[6]に記載の光学フィル
ムである。また、[10]熱硬化が、40〜400℃、5
〜200分である上記[6]に記載の光学フィルムであ
る。また、本発明は、[11]上記[1]ないし上記[10]
のいずれかに記載の光学フィルムと偏光フィルムまたは
位相差フィルムの少なくとも一つから構成される光学用
フィルムである。また、本発明は、[12]電極を有する
2枚のガラス基板の少なくとも一方が透明であり、この
ガラス基板の間に液晶層を配置した液晶セルにおいて、
液晶セルの少なくとも上側又は下側に上記[11]に記載
の光学用フィルムを配置してなる液晶表示装置である。
また、[13]電極を有する2枚のガラス基板の少なくと
も一方が透明であり、このガラス基板の間に液晶層を配
置した液晶セルにおいて、液晶セルの少なくとも上側又
は下側に上記[1]ないし上記[10]のいずれかに記載の
光学フィルムを配置してなる液晶表示装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いる光学フィルムは、
少なくとも1種類以上の光重合可能なモノマー又はオリ
ゴマーと屈折率が異なる化合物を含有する組成物からな
る。そして、その組成物を膜状に形成した後に紫外線を
照射して光学フィルムを得るものである。これらの光重
合可能なモノマーやオリゴマーの例としては、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、n―プロピルアクリ
レート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリ
レート、イソブチルアクリレート、sec―ブチルアクリ
レート、t−ブチルアクリレート、ペンチルアクリレー
ト、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト等の飽和脂肪族直鎖アルキル、枝分かれ脂肪族アルキ
ル、脂環式アルキル基等が置換したアクリレート、アリ
ルアクリレート、ブテニルアクリレート、ペンテニルア
クリレート、ヘキセニルアクリレート等の不飽和脂肪族
基が置換したアクリレート、フェニルアクリレート、ベ
ンジルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、
フェノキシプロピルアクリレート、2,4,6−トリブ
ロムフェニルアクリレート、トリブロムフェノキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロ
ピルアクリレート、ナフチルアクリレート、テトラヒド
ロフルフリルアクリレート、エチルカルビトールアクリ
レート、ペンテニルオキシエチルアクリレート、フェニ
ルカルビトールアクリレートやポリオールポリアクリレ
ート、イソシアヌル酸骨格のポリアクリレート、メラミ
ンアクリレート、ヒダントイン骨格のポリアクリレー
ト、ウレタンアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、n―プロピルメタクリレート、イ
ソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレー
ト、イソブチルメタクリレート、sec―ブチルメタクリ
レート、t−ブチルメタクリレート、ペンチルメタクリ
レート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート等の飽和脂肪族直鎖アルキル、枝分かれ脂肪
族アルキル、脂環式アルキル基等が置換したメタクリレ
ート、アリルメタクリレート、ブテニルメタクリレー
ト、ペンテニルメタクリレート、ヘキセニルメタクリレ
ート等の不飽和脂肪族基が置換したメタクリレート、フ
ェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、フェ
ノキシエチルメタクリレート、フェノキシプロピルメタ
クリレート、2,4,6−トリブロムフェニルメタクリ
レート、トリブロムフェノキシエチルメタクリレート、
2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルメタクリレー
ト、ナフチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリル
メタクリレート、エチルカルビトールメタクリレート、
ペンテニルオキシエチルメタクリレート、フェニルカル
ビトールメタクリレートやポリオールポリメタクリレー
ト、イソシアヌル酸骨格のポリメタクリレート、メラミ
ンメタクリレート、ヒダントイン骨格のポリメタクリレ
ート、ウレタンメタクリレート、スチレン誘導体、ビニ
ルカルバゾール類、ビニルエーテル類、エポキシ類、な
どが挙げられる。
【0007】上記の光重合可能なモノマー及びオリゴマ
ーは、1種以上が使用される。その組合せは、例えばモ
ノマーから選ばれる2種、モノマー1種とオリゴマー1
種、オリゴマーから選ばれる2種の組合せ、あるいはこ
れらの組合せにさらに1種以上のモノマー又はオリゴマ
ーを加えたものが挙げられる。
【0008】上記モノマ又はオリゴマーと屈折率が異な
る化合物として、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ
(エチルメタクリレート)、ポリスチレン、エポキシ硬化
物、セルロース、トリアセチルセルロース、セルロース
アセテートブチラート、セルロースアセテート、ポリス
ルホン、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、
ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、ポリエーテル、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、
及び上記樹脂にアクリル基、メタクリル基、ビニル基、
エポキシ基、アリル基等の官能基が付加した化合物があ
げられる。光重合可能なモノマーまたはオリゴマー10
0重量部に対して、屈折率が異なる化合物は、1〜10
00重量部とすることが好ましい。10〜500重量部
が更に好ましく、20〜300重量部が特に好ましい。
屈折率が異なる化合物が、1重量部未満または1000
重量部を超えると、得られる光学フィルムの屈折率変化
の0.001以上が得られにくく視野角特性に優れたフ
ィルムが得られにくい。また、フィルム特性に劣るよう
になる。
【0009】さらに、上記の光学フィルム組成物の硬化
性を向上させるために、光重合開始剤を使用することが
好ましい。光重合開始剤としては、アニオン性、カチオ
ン性、ラジカル性開始剤がある。具体的には、チバスペ
シャリティケミカルズ社のイルガキュア261(IRUGACURE
261、フェロセン型光カチオン開始剤)、イルガキュア65
1(IRUGACURE651、ベンゾインエーテル型光ラジカル開
始剤)、イルガキュア784(IRUGACURE784、チタノセン型
光ラジカル開始剤)、ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−2−メチルプロピオフェノン、ベンジル、ミヒラーズ
ケトン、2−クロロチオキサントンなどがある。
【0010】また上記化合物の他に、可塑剤、安定剤等
のプラスチック添加剤等を加えてもよい。これらは上記
の光学フィルム組成物中に、高屈折率成分又は低屈折率
成分として配合することもできる。光重合可能なモノマ
ー又はオリゴマーの少なくとも1種と光重合性がない化
合物の屈折率の差は0.001以上が好ましい。更に好
ましくは、0.01〜0.4であり、特に好ましくは、
0.01〜0.3である。0.001未満では、本発明
の光学フィルムの視野角特性が改良された特性が得られ
にくくなる。更に、平均粒径が、0.05〜20μmの
充填剤を0.01〜5重量部配合することや、紫外線吸
収剤を添加することも可能である。以上の光学フィルム
組成物を適当な溶剤に溶解ないし分散させ混合する。混
合物の溶解成分は、透明で均一な溶液となるまで十分に
混合する。溶剤は、好ましくは50〜200℃の範囲内
の沸点を有するものである。そのような溶剤の例とし
て、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、トルエン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドンが挙げられる。特別な場
合にプロトン性溶剤が用いられるが、良好な結果は非プ
ロトン性溶剤を用いることにより得られる。光学フィル
ム組成物は、常法により濾過され、脱ガスする。そして
光学フィルム組成物を、スピンコート、キャスティン
グ、ディップコート等フィルム形成に通常用いられてい
る方法で膜状にフィルム成形する。成形するフィルムの
厚みは、取扱性、透過性から0.1〜1mmが好まし
く、より好ましくは1〜500μm、特に好ましくは5
〜100μmである。塗布する基板としては、ガラス
板、ポリカーボネート系樹脂フィルム、メタアクリル樹
脂シート、ポリエチレンテレフタートフィルム、フッ素
系樹脂フィルムなどを用いることができる。フィルム成
形された光学フィルム組成物は、40〜150℃で1〜
30分間プリベークする。プリベークしたフィルムはフ
ォトマスクを重ね、UV光源を用いてUV照射する。U
V線量は0.01〜10J/cm2である。このUV線
量は、0.01〜5J/cm2がより好ましく、0.0
5〜1J/cm2が特に好ましい。この範囲外では、良
好な屈折率の差が得られにくく、視野角特性等の改良さ
れたフィルムが得られにくい。UV線に露光されたフィ
ルムの領域はUV線に未露光の領域に比べ屈折率の変化
が見られる。組成物により、UV線が照射された部分の
屈折率は増加する場合と、減少する場合がある。その
後、40〜150℃で1〜30分間熱拡散処理を行い、
続けて全面をUV照射する。熱拡散処理は、組成物によ
り異なるが、40〜100℃、1〜30分が好ましく、
40〜100℃、1〜20分が特に好ましい。UV線量
は0.01〜200J/cm2である。さらに40〜4
00℃で5〜200分間最終硬化を行う。熱拡散処理や
その後の紫外線照射は、光重合可能なモノマー又はオリ
ゴマーの未反応物を反応させることや応力緩和を行うた
めで、光学フィルムをより安定化させるために必要であ
るが、省略することもできる。形成されたフィルムは、
保護カバーとしての機能をはたすため必要により一層又
は多層にカバーを設けてもよい。
【0011】本発明の光学用フィルムは、上述の光学フ
ィルムに位相差フィルム、偏光フィルムを積層すること
で得ることができる。積層の順序は必要とされる光学特
性により適宜決定されるが、偏光フィルム/光学フィル
ム/位相差フィルム、光学フィルム/偏光フィルム/位
相差フィルム、偏光フィルム/位相差フィルム/光学フ
ィルム、光学フィルム/位相差フィルム、光学フィルム
/偏光フィルムなどの構造が例示できる。また、一方向
について散乱特性を持った光学フィルムを複数枚用いて
特定の複数の方向に散乱特性を持たせる場合は、偏光フ
ィルム/光学フィルム/光学フィルム/位相差フィル
ム、光学フィルム/偏光フィルム/光学フィルム/位相
差フィルムなどの構造をとることもできる。さらに位相
差フィルムを2枚使用する場合は、光学フィルム/偏光
フィルム/位相差フィルム/位相差フィルムなどの構造
をとることもできる。
【0012】積層方法については特に限定されないが、
例えば光学フィルム、位相差フィルム、偏光フィルムの
それぞれを単独で作製して粘着剤又は接着剤を用いて積
層する方法、光学用フィルムを作製する場合の基板とし
て偏光フィルムを用いて直接、光学フィルム/偏光フィ
ルムの積層構造としたものを粘着剤又は接着剤を用いて
位相差フィルムと積層する方法などを用いることができ
る。
【0013】本発明の光学用フィルムを液晶表示装置の
表面に配置して用いる場合、光学用フィルムの表面に付
加機能を付与することもできる。例えば、最表面となる
フィルムの表面に傷付き防止のための透明な保護フィル
ムを貼合したり、傷付き防止のためのハードコート層を
設けることができる。また、外光の反射を防止するため
に表面に微細な凹凸を形成し外光を乱反射させるアンチ
グレア層や、誘電体薄膜の多層膜からなる反射防止層を
形成することもできる。更に、反射防止層を形成した透
明な保護フィルムを貼合したり、ハードコート層上に反
射防止層を形成したりすることもできる。
【0014】本発明の光学用フィルムを液晶セルに積層
する方法は特に制限はなく、必要とされる表示特性が得
られるような構成の積層フィルムを、液晶パネルの上側
及び/又は下側に粘着剤などを用いて貼合すればよい。
本発明に用いる光学フィルム、位相差フィルム及び偏光
フィルムの液晶パネルへの積層角度については、例え
ば、偏光フィルムと位相差フィルムは液晶パネルの正面
から見た時のコントラスト、色相が最適となるように偏
光フィルムの吸収軸と位相差フィルムのフィルム面垂直
方向から見た遅相軸の角度をパネルに対して設定し、ま
た光学フィルムは散乱方向が液晶表示装置の視野角特性
を改良したい方向となるように設定される。そして、こ
れらの設定角度に従って光学フィルム、位相差フィルム
及び偏光フィルムを積層することで、本発明の光学用フ
ィルムとすることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 (実施例1)セルロースアセテートブチラート(屈折率
1.480)56重量部に対してフェノキシエチルアク
リレート(屈折率1.5180)35.5重量部、トリエ
チレングリコールジノナノエート5重量部、及び光重合
開始剤(イルガキュア651、チバスペシャリティケミ
カルズ社製商品名)3.5重量部をジメチルアセトアミ
ドに溶解混合して光学フィルム組成物を調整した(固形
分18重量%)。この組成物を1mm厚のガラス板にキ
ャスティング法により塗布し、60℃で10分間プリベ
ークした後、フォトマスク(パターン、30μm)を重
ねて紫外線を0.1J/cm2照射し、さらに60℃で
15分間加熱し熱拡散処理した。その後、紫外線を1J
/cm2全面照射し、100℃で1時間最終硬化するこ
とにより光学フィルムを得た。このフィルムの厚みは1
0μmであった。光学フィルムの面に垂直に可視レーザ
ー光(633nm)を照射し、透過する光の散乱角度を
測定したところ、約10°(±5°)であった。同様に
フィルム面に45°の角度でレーザー光を照射したとこ
ろ、散乱角度15°が得られた。なお、紫外線を照射し
た部分の屈折率は、1.5100で、照射しない部分
は、1.4982であり、屈折率の差は、0.0118
であった。
【0016】(実施例2)セルロースアセテートブチラ
ート(屈折率1.480)45.5重量部に対してフェノ
キシエチルアクリレート(屈折率1.5180)27重量
部、N−ビニルカルバゾール(屈折率1.600)19重
量部、トリエチレングリコールジノナノエート5重量
部、及び光重合開始剤(イルガキュア651、チバスペ
シャリティケミカルズ社製商品名)3.5重量部をジメ
チルアセトアミドに溶解混合して光学フィルム組成物を
調整した。この組成物を1mm厚のガラス板にキャステ
ィング法により塗布し、60℃で10分間プリベーク
後、フォトマスクを重ねて紫外線を0.1J/cm2
射し、さらに60℃で15分間加熱し、熱拡散処理し
た。その後、紫外線を1J/cm2全面照射し、100
℃で1時間最終硬化することにより光学フィルムを得
た。このフィルムの厚みは10μmであった。光学フィ
ルムの面に垂直に可視レーザー光(633nm)を照射
し、透過する光の散乱角度を測定したところ、約15°
であった。同様にフィルム面に45°の角度でレーザー
光を照射したところ、散乱角度20°が得られた。な
お、紫外線を照射した部分の屈折率は、1.5121
で、照射しない部分は、1.4998であり、屈折率の
差は、0.0123であった。
【0017】
【発明の効果】本発明の光学フィルムは、光拡散機能を
有し、この光学フィルム単独で、または光学フィルムと
位相差フィルムまたは偏光フィルムを組み合わせて光学
用フィルムとし、液晶パネルに適用することにより、視
野角特性に優れた液晶表示装置等を得ることができる。
また、光学フィルムや光学用フィルムを視野角補償用フ
ィルム、集光フィルム、マイクロレンズ、光導波路、光
インターコネクション、光学用接着剤、光拡散反射板、
ルーバーフィルム等に用いることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 1/11 G02B 5/30 4J011 5/30 G02F 1/1335 510 // G02F 1/1335 510 1/13363 1/13363 C08L 101:00 C08L 101:00 G02B 1/10 A Fターム(参考) 2H042 BA01 BA02 BA03 BA12 BA14 BA15 BA16 BA20 2H049 BA02 BA06 BB03 BB45 BB46 BB49 BB51 BB63 BB65 BC05 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FB04 FB12 FC23 FC25 FD07 GA16 LA11 2K009 AA12 CC24 DD05 4F071 AA09 AA22 AA33 AA41 AA42 AA43 AA50 AA51 AA54 AA60 AA64 AF29 AF30 AF31 AF31Y AH19 BA02 BB02 BC01 BC10 4J011 PA53 PA65 PA69 PA78 PA85 PA86 PA88 PA89 PA90 PA96 PA97 PA98 PC02 QA03 QA18 SA21 SA31 SA61 UA01 VA01 WA07 WA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種類以上の光重合可能なモ
    ノマー又はオリゴマーと屈折率が異なる化合物を含有す
    る組成物を膜状に形成した後に紫外線を照射して得られ
    る光学フィルム。
  2. 【請求項2】 組成物中に、光重合可能なモノマ−又は
    オリゴマ−と屈折率が異なり、光重合性がない化合物を
    含有する請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 【請求項3】 光重合可能なモノマー又はオリゴマーと
    屈折率が異なる化合物の屈折率の差が0.001以上で
    ある請求項1または請求項2に記載の光学フィルム。
  4. 【請求項4】 少なくとも1種類以上の光重合可能なモ
    ノマー又はオリゴマーと屈折率が異なる化合物を含有す
    る組成物を膜状に形成した後に紫外線を照射し、更に、
    熱拡散処理する請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の光学フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光学フィルムにおい
    て、熱拡散処理後、更に、紫外線を照射して得られる光
    学フィルム
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光学フィルムにおい
    て、紫外線を照射した後、更に、熱硬化して得られる光
    学フィルム。
  7. 【請求項7】 膜状に形成した後に照射する紫外線量
    が、0.01〜10J/cm2である請求項1ないし請
    求項6のいずれかに記載の光学フィルム。
  8. 【請求項8】 熱拡散処理が、40〜150℃、1〜3
    0分である請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の
    光学フィルム。
  9. 【請求項9】 熱拡散処理後の紫外線の照射量が、0.
    01〜200J/cm 2である請求項5または請求項6
    に記載の光学フィルム。
  10. 【請求項10】 熱硬化が、40〜400℃、5〜20
    0分である請求項6に記載の光学フィルム。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載の光学フィルムと偏光フィルムまたは位相差フィ
    ルムの少なくとも一つから構成される光学用フィルム。
  12. 【請求項12】 電極を有する2枚のガラス基板の少な
    くとも一方が透明であり、このガラス基板の間に液晶層
    を配置した液晶セルにおいて、液晶セルの少なくとも上
    側又は下側に請求項11に記載の光学用フィルムを配置
    してなる液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 電極を有する2枚のガラス基板の少な
    くとも一方が透明であり、このガラス基板の間に液晶層
    を配置した液晶セルにおいて、液晶セルの少なくとも上
    側又は下側に請求項1ないし請求項10のいずれかに記
    載の光学フィルムを配置してなる液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057440A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Nippon Kayaku Co Ltd 光学用エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化物
JP2009162850A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Nippon Shokubai Co Ltd 樹脂組成物

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