JP2002098446A - アキュムレータ用乾燥剤ユニット及びアキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ用乾燥剤ユニット及びアキュムレータ

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JP2002098446A
JP2002098446A JP2000292510A JP2000292510A JP2002098446A JP 2002098446 A JP2002098446 A JP 2002098446A JP 2000292510 A JP2000292510 A JP 2000292510A JP 2000292510 A JP2000292510 A JP 2000292510A JP 2002098446 A JP2002098446 A JP 2002098446A
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desiccant unit
accumulator
tank
suction pipe
unit
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JP2000292510A
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English (en)
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Takayuki Fujii
隆行 藤井
Mikio Watanabe
幹生 渡辺
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸入パイプに対する座りが良くて設置安定性
に優れると共に、小径タイプのアキュムレータにおいて
もタンク内部のスペースを極力有効活用しつつタンク内
部に収容することのできるアキュムレータ用乾燥剤ユニ
ット及びこれを用いたアキュムレータを提供する。 【解決手段】 乾燥剤ユニット20は、その下方部より
下方に向けて一対の突出部22、23を形成せしめてユ
ニット下面に受容凹陥部24を設けた構成とする。吸入
パイプ4の左右管状部4a、4bで挟まれた空間に前記
乾燥剤ユニット20の一部を配置すると共に、吸入パイ
プの底部管状部4cを、乾燥剤ユニットより下方に向け
て突出した一対の突出部22、23の間に挟み込んだ配
置態様でアキュムレータ1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン、
ルームエアコン等の冷凍サイクル等に用いられるアキュ
ムレータ及び該アキュムレータ用の乾燥剤ユニットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のアキュムレータは、例えば図7に
示すように、エバポレータ内で蒸発された冷媒の気液分
離のため、タンク(101)内に略U字状に曲げられた
吸入パイプ(104)が配設され、そのパイプ(10
4)の上端吐出口が冷媒出口ポート(108)に接続さ
れると共に上端吸入口がタンク内上部で開口された状態
となされている。また、傘状のデフロスター(120)
が、前記パイプ(104)の上端吸入口を覆う態様で前
記タンク(101)内上部に配設され、前記冷媒入口ポ
ート(107)から流入した潤滑用オイルを含む気液混
合状態の冷媒がこのデフロスター(120)に吹き付け
られるようになっている。
【0003】そして、前記吸入パイプ(104)の左右
管状部(104a)(104b)および底部管状部(1
04c)で取り囲まれた中央部スペースには乾燥剤ユニ
ット(102)が配設されている。即ち、比較的扁平な
立体形状を有する乾燥剤ユニット(102)が、その中
央部分を前記中央部スペースに配置されるものとなされ
ると共に、その両サイド部(102a)(102b)で
タンク内の空きスペースを占有するものとなされてい
る。なお、この乾燥剤ユニット(102)の内部には乾
燥剤が保持され、また乾燥剤ユニット(102)の外壁
にはそのほぼ全面に亘って多数の小孔(図面では省略)
が分散状態に形成されており、乾燥剤ユニット(10
2)内部に冷媒が流通しうるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のアキュムレータでは、乾燥剤ユニット(10
2)を、吸入パイプ(104)の左右管状部(104
a)(104b)および底部管状部(104c)で取り
囲まれた中央部スペース内に単に挿入配置せしめただけ
の配置態様であるので、製造時にこの乾燥剤ユニット
(102)を上記中央部スペースに設置する際に、いわ
ゆる座りが悪くて設置安定性に劣っており、ひいては製
造作業性が良好でないという問題があった。
【0005】更に、近年、地球環境保全の要請から冷媒
の使用量を低減する必要があることから、アキュムレー
タとしても従来のような比較的口径の大きいものから小
径タイプのものの開発を進める必要が生じてきている
が、このような小径タイプのアキュムレータにおいて上
記従来のような乾燥剤ユニット(102)の構造及びそ
の配置構成を採用することは困難である。その理由は、
小径化により、上記従来構成に係る乾燥剤ユニット(1
02)をタンク内に収納し得るスペースを確保すること
ができないためである。
【0006】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、吸入パイプに対する座りが良くて
設置安定性に優れると共に、タンク内部のスペースを有
効活用することができて小径タイプのアキュムレータに
おいてもタンク内部に十分に収容可能なアキュムレータ
用乾燥剤ユニット及びこれを用いたアキュムレータを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、乾燥剤ユニットの下方
部より下方に向けてかつ互いに離間させて一対の突出部
を形成することによってユニット下面に受容凹陥部を設
けた構成とすることにより、上記所望の乾燥剤ユニット
が得られること、更に、吸入パイプの左右管状部で挟ま
れた空間に上記乾燥剤ユニットの一部が配置され、かつ
吸入パイプの底部管状部の少なくとも一部分が、上記乾
燥剤ユニットより下方に向けて突出した一対の突出部の
間に挟み込まれた配置構成を採用することによって上記
所望のアキュムレータが得られることを見出すに至り、
この発明を完成したものである。
【0008】即ち、この発明に係るアキュムレータ用乾
燥剤ユニットは、アキュムレータタンク内の略U字状吸
入パイプの左右管状部で挟まれた空間に、その一部分が
配置される乾燥剤ユニットであって、前記乾燥剤ユニッ
トの下方部に、下方に向けてかつ互いに離間して突出す
る一対の突出部が設けられることによって、乾燥剤ユニ
ットの下面に受容凹陥部が形成されていることを特徴と
するものである。
【0009】この乾燥剤ユニットを用いてアキュムレー
タを構成する際に、乾燥剤ユニットの下面の受容凹陥部
内に、吸入パイプの底部管状部の少なくとも一部分を受
容する態様で、即ち乾燥剤ユニットより下方に向けて突
出された一対の突出部の間に、吸入パイプの底部管状部
(底部管状部にストレーナが固定された構成では該スト
レーナも含まれる)の少なくとも一部分を挟み込んだ態
様で配置すれば、該挟み込み配置によって吸入パイプに
対する乾燥剤ユニットの座りが良くなり、設置安定性に
優れたものとなし得、ひいては製造作業性が向上され、
生産性に優れたものとなる。更に、挟み込み配置によっ
て、これまで有効活用されていなかった吸入パイプの底
部管状部の周囲部、即ちタンク内部の最底部の空間を、
乾燥剤ユニットの配置空間として有効活用することがで
きるので、省スペース化を達成することができ、ひいて
は小径タイプのアキュムレータにも十分に使用し得るも
のとなる。
【0010】前記受容凹陥部の上面壁は円弧面に形成さ
れているのが好ましい。吸入パイプの底部管状部上面の
円弧面又は底部管状部に取り付けられたストレーナ上面
の円弧面に適合した形状となるので、吸入パイプに対す
るユニットの座りが一層良くなり、設置安定性を一層向
上させることができる。
【0011】この発明に係るアキュムレータは、タンク
上部に低圧冷媒入口ポートと低圧冷媒出口ポートとが設
けられ、前記タンク内に略U字状吸入パイプが配置さ
れ、該吸入パイプの一端の吐出口が前記低圧冷媒出口ポ
ートと連通接続され、吸入パイプの他端の吸入口がタン
ク内上部で開口されると共に、前記吸入パイプの左右管
状部で挟まれた空間に乾燥剤ユニットの一部が配置さ
れ、かつ前記吸入パイプの底部管状部の少なくとも一部
分が、前記乾燥剤ユニットの下方部より下方に向けてか
つ互いに離間して突出形成された一対の突出部の間に挟
み込まれていることを特徴とするものである。
【0012】吸入パイプの底部管状部(底部管状部にス
トレーナが固定された構成では該ストレーナも含まれ
る)の少なくとも一部分を、乾燥剤ユニットの下方の一
対の突出部の間に挟み込んだ配置態様であるので、吸入
パイプに対するユニットの座りが良く、設置安定性に優
れており、ひいては製造作業性が向上され、生産性に優
れたものとなる。また、座りが良く、設置安定性に優れ
ているので、例えば車載時に振動等の外的影響にも十分
に対応することができて耐久性に優れたものとなし得
る。更に、上記挟み込み配置によって、これまで有効活
用されていなかった吸入パイプの底部管状部の周囲部、
即ちタンク内部の最底部の空間を、乾燥剤ユニットの配
置空間として有効活用することができるので、省スペー
ス化を達成することができて、小径タイプのアキュムレ
ータも十分に構成し得るものとなる。
【0013】中でも、タンクの上端部に設けられたヘッ
ダーに前記低圧冷媒入口ポート及び低圧冷媒出口ポート
が設けられると共に、前記乾燥剤ユニットが合成樹脂製
であり、前記乾燥剤ユニットの所定高さ位置より下方側
の部位における長さ方向の両端部が、タンク側壁内面に
当接又は近接して配置される一方、前記乾燥剤ユニット
の所定高さ位置より上方側の部位における長さ方向の両
端部が、タンク側壁内面と離間して配置されている構成
を採用するのが、好ましい。
【0014】乾燥剤ユニットが合成樹脂製であるので、
乾燥剤ユニットの上方側が下方側よりも縮径され、かつ
下面に受容凹陥部が形成された少し複雑な形状であって
も、低コストで生産性良くかつ精度高く成形し得る利点
がある。また、ヘッダーとタンク本体との溶接部は、通
常、乾燥剤ユニットの高さ方向に対して上方側に設けら
れるが、乾燥剤ユニットの上方側の部位における長さ方
向の両端部がタンク側壁内面と離間して配置されている
ので、前記溶接接合時の熱による影響が乾燥剤ユニット
に及んでユニットが変形したり、溶融するようなことが
効果的に防止され、一方乾燥剤ユニットの下方側の部位
における長さ方向の両端部がタンク側壁内面に当接又は
近接して配置されているので、タンク内スペースをより
有効活用することができ、ひいては一層の省スペース化
を達成することができて、径の一層小さいよりコンパク
トなアキュムレータを構成し得る利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るアキュムレ
ータ用乾燥剤ユニットの一実施形態を図面を参照しつつ
説明する。図1及び図2に示されるアキュムレータ用乾
燥剤ユニット(20)は、PBT(ポリブチレンテレフ
タレート)製のシートを2枚重ねてその周囲を超音波圧
着したものからなり、この中に乾燥剤が充填される。こ
の乾燥剤ユニット(20)の全体形状は、比較的扁平な
立体形状を呈しており(図1(ロ)参照)、その下方部
に、下方に向けて突出する一対の突出部(22)(2
3)が形成され(図1(イ)参照)、かつこれら突出部
(22)(23)が互いに離間して配置されることによ
って乾燥剤ユニット(20)の下面に受容凹陥部(2
4)が形成されたものとなされている。この受容凹陥部
(24)の内側上面壁は円弧面に形成されている。
【0016】前記乾燥剤ユニット(20)の上方側の部
位(25)における長さ方向の径(m)は、乾燥剤ユニ
ット(20)の下方側の部位(26)における長さ方向
の径(n)よりも小さくなるように設定されており、こ
れら下方側の部位(26)と上方側の部位(25)とが
テーパー状に傾斜した傾斜段部(27)を介して連接さ
れている。
【0017】また、乾燥剤ユニット(20)の外壁には
そのほぼ全面に亘って多数の小孔(20a)…が分散状
態に穿設されている。
【0018】なお、本実施形態では、乾燥剤ユニット
(20)の材質としては、PBT樹脂を採用したが、特
にこの材質に限定されるものではない。ただ、コスト、
生産性、成形精度の観点からPBT等の合成樹脂を採用
するのが好ましい。また、乾燥剤ユニット(20)は、
合成樹脂の成形体を用いて構成することもできる。
【0019】次に、前記構成に係る乾燥剤ユニット(2
0)を用いて構成したアキュムレータの一実施形態を図
面を参照しつつ説明する。図3及び図4に示されるアル
ミニウム製のアキュムレータ(1)は、カークーラー用
の冷凍サイクルに用いられるものであり、(2)はタン
ク、(3)はヘッダー、(4)は吸入パイプ、(5)は
デフロスターである。
【0020】タンク(2)は、図3に示されるように、
所定の高さを有する有底円筒状のもので、その上端開口
部はヘッダー(3)にて封鎖されている。ヘッダー
(3)の周側壁には、冷媒入口ポート(10)と冷媒出
口ポート(11)とが設けられて、各ポート(10)
(11)における冷媒の流れ方向が水平方向となるよう
に配置されている。
【0021】前記タンク(2)内には略U字状に曲げら
れた吸入パイプ(4)が配置され、該吸入パイプ(4)
の吐出口側先端部が冷媒出口ポート(11)の内壁にか
しめにより嵌合固定されることによって該吸入パイプ
(4)の一端の吐出口(13)が前記冷媒出口ポート
(11)と連通接続される一方、吸入パイプ(4)の他
端の吸入口(12)がタンク(2)内上部で開口された
状態となされている。
【0022】前記吸入パイプ(4)の底部の最下部には
油戻し用孔(52)が穿設されており(図5参照)、こ
のアキュムレータ内で滞留した潤滑用オイルを該油戻し
用孔(52)よりコンプレッサへ戻し得るようになされ
ている。
【0023】また、前記吸入パイプ(4)の底部には、
略円筒形状のストレーナ(14)が外嵌固定されてい
る。このストレーナ(14)は、その外周壁に設けられ
た複数箇所の開口部にナイロンメッシュ等のメッシュ体
(18)が取り付けられてなるものであり、前記油戻し
用孔(52)から流下される潤滑用オイル中の異物等を
除去するために設けられたものである。
【0024】前記吸入パイプ(4)の左管状部(4a)
と右管状部(4b)とで挟まれた中央部スペースに、前
記乾燥剤ユニット(20)の中央部が配置されると共
に、吸入パイプ(4)の底部管状部(4c)に固定され
たストレーナ(14)が、乾燥剤ユニット(20)の下
方部より下方に向けて突出形成された一対の突出部(2
2)(23)の間に挟み込まれた態様で配置されてい
る。即ち、乾燥剤ユニット(20)の受容凹陥部(2
4)内にストレーナ(14)が適合状態に受容される態
様で配置されている。このように、吸入パイプ(4)の
底部管状部(4c)に固定されたストレーナ(14)
を、一対の突出部(22)(23)間に挟み込んだ態様
で乾燥剤ユニット(20)を配置せしめているので、吸
入パイプ(4)に対する乾燥剤ユニット(20)の座り
が良くなり、設置安定性に優れている。
【0025】更に、このような挟み込み配置を採用する
ことで、これまで有効活用されることのなかった吸入パ
イプ(4)の底部管状部(4c)の周囲部、即ちタンク
(2)内部の最底部の空間を、乾燥剤ユニット(20)
の配置空間として有効活用することができるので、省ス
ペース化を達成することができて、ひいては小径タイプ
のアキュムレータを構成することも十分に可能となるも
のである。
【0026】前記乾燥剤ユニット(20)は、その中央
部の傾斜段部(27)より上方側の部位(25)におけ
る長さ方向の両端部(25a)(25b)が、タンク
(2)側壁内面と離間して配置されているので、ヘッダ
ー(3)とタンク本体(2)とを溶接接合する際の熱に
よる影響が乾燥剤ユニット(20)に及ぶことを効果的
に防止できる、即ち乾燥剤ユニット(20)が溶接時の
熱によって変形したり、溶融するようなことを防止でき
る。
【0027】また、前記乾燥剤ユニット(20)におけ
る傾斜段部(27)より下方側の部位(26)における
長さ方向の両端部(26a)(26b)が、タンク
(2)側壁内面に当接又は近接して配置されているの
で、タンク(2)内のスペースを一層有効活用すること
ができるので、一層の省スペース化を図ることができ
る。従って、アキュムレータ(1)としてより一層小径
化を図り得る利点がある。
【0028】なお、この乾燥剤ユニット(20)の内部
には乾燥剤が保持されており、乾燥剤ユニット(20)
の外壁のほぼ全面に亘って分散状態に形成された多数の
小孔(20a)を介して乾燥剤ユニット(20)内部に
冷媒が流通して、その乾燥が行われる。
【0029】前記吸入パイプ(4)の吸入口(12)と
冷媒入口ポート(10)との間には逆カップ形状のデフ
ロスター(5)が該吸入口(12)を覆う態様で配置さ
れている。なお、このデフロスター(5)は、ポリアミ
ド樹脂等の合成樹脂材料で好適に製作しうる。
【0030】上記アキュムレータ(1)においては、エ
バポレータ内で蒸発された液・ガス混合冷媒が、ヘッダ
ー(3)の冷媒入口ポート(10)を通じて、タンク
(2)内に流入される。そして、冷媒入口ポート(1
0)より流入した冷媒は、デフロスター(5)に吹き付
けられ、これにより気液分離が十分に遂行される。即
ち、デフロスター(5)に吹き付けられた冷媒は、その
うちの比重の大きい潤滑用オイルと液状冷媒とがデフロ
スター(5)に沿って流下してタンク(2)内底部に蓄
えられ、一方、ガス状冷媒は、乾燥剤ユニット(20)
を通過すると共に、吸入口(12)を通じて吸入パイプ
(4)内に導入され、該パイプ(4)内を流過した後、
冷媒出口ポート(11)から吐出され、コンプレッサに
吸入されていく。このとき、冷媒に含まれた水分は乾燥
剤(21)によって除去される。
【0031】図5に別の実施形態に係るアキュムレータ
用乾燥剤ユニットを示す。この実施形態は、全体的な形
状が前記実施形態と異なるだけでその他の構成は前記実
施形態と同様である。この実施形態では、乾燥剤ユニッ
ト(20)の傾斜段部(27)より上方側の部位(2
5)における長さ方向の端部(25a)(25b)と、
タンク(2)側壁内面との離間距離が、前記実施形態よ
りも大きくなるようになされているので、ヘッダー
(3)とタンク(2)の溶接接合時の熱による変形、溶
融等の悪影響を確実に防止できる。また、全体的な形状
としては、タンク(2)底面がフラットな水平面に形成
されると共に、乾燥剤ユニット(20)の受容凹陥部
(24)がタンク長さ方向の中心部に位置するように構
成されている。
【0032】図6は、図5の構成に係る乾燥剤ユニット
(20)を用いて構成されたアキュムレータであり、冷
媒出口ポート(11)の配置態様が前記実施形態と大き
く異なるだけでその他の構成は前記実施形態のアキュム
レータと同様であるので、その詳細な説明は省略する。
この実施形態では、冷媒入口ポート(10)がタンク
(2)の水平方向に沿って形成される(ポートにおける
冷媒流通方向が水平方向となされる)一方、冷媒出口ポ
ート(11)はタンク(2)の軸線方向(長さ方向)に
沿って形成されている、即ち上方向に開口する態様で配
置されているので、これらに接続される配管の取付態様
(方向)の自由度が前記実施形態と比べて大きくなり、
その分アキュムレータの自動車への取付性を向上させる
ことができるという効果が得られる。
【0033】なお、上述の実施形態では、冷媒入口ポー
ト(10)および冷媒出口ポート(11)がそれぞれタ
ンク(2)の水平方向に沿って形成されたもの(ポート
における冷媒流通方向が水平方向)や、冷媒入口ポート
(10)がタンク(2)の水平方向に沿って形成され、
冷媒出口ポート(11)がタンク(2)の軸線方向に沿
って形成されたものを示したが、この発明は特にこのよ
うな配置形態のものに限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明のアキュムレー
タ用乾燥剤ユニットは、その下方部に、下方に向けてか
つ互いに離間して突出する一対の突出部が設けられるこ
とによって、その下面に受容凹陥部が形成されているの
で、これら突出部の間に吸入パイプの底部管状部(底部
管状部にストレーナが固定された構成では該ストレーナ
も含む)の少なくとも一部分を挟み込んだ態様で配置し
てアキュムレータを構成すれば、吸入パイプに対する乾
燥剤ユニットの座りが良くなり、設置安定性に優れたも
のとなり、製造作業性を向上でき、ひいては生産性を向
上させることができる。更に、このような挟み込み配置
によって、これまで有効活用されていなかった吸入パイ
プの底部管状部の周囲部を、乾燥剤ユニットの配置空間
として有効活用することができるので、省スペース化を
達成することができ、ひいては小径タイプのアキュムレ
ータにも十分に対応して使用できる。
【0035】受容凹陥部の上面壁が円弧面に形成されて
いる場合には、吸入パイプに対するユニットの座りが一
層良くなり、設置安定性を一層向上させることができ
る。
【0036】この発明のアキュムレータは、吸入パイプ
の底部管状部(底部管状部にストレーナが固定された構
成では該ストレーナも含まれる)の少なくとも一部分
を、前記乾燥剤ユニットの下方の一対の突出部の間に挟
み込んだ配置態様であるので、吸入パイプに対する乾燥
剤ユニットの座りが良く、設置安定性に優れており、製
造時の作業性ひいては生産性を向上できると共に、例え
ば車載時に振動等の外的影響にも十分に対応することが
できて耐久性にも優れている。更に、上記挟み込み配置
によって、これまで有効活用されていなかった吸入パイ
プの底部管状部の周囲部、即ちタンク内部の最底部の空
間を、乾燥剤ユニットの配置空間として有効活用できる
ので、省スペース化を達成することができて、小径タイ
プのアキュムレータも十分に構成できる。
【0037】タンクの上端部に設けられたヘッダーに低
圧冷媒入口ポート及び低圧冷媒出口ポートが設けられる
と共に、乾燥剤ユニットが合成樹脂製であり、乾燥剤ユ
ニットの所定高さ位置より下方側の部位における長さ方
向の両端部が、タンク側壁内面に当接又は近接して配置
される一方、乾燥剤ユニットの所定高さ位置より上方側
の部位における長さ方向の両端部が、タンク側壁内面と
離間して配置されている場合には、ヘッダーとタンクの
溶接接合時の熱による影響が乾燥剤ユニットに及んでユ
ニットが変形したり、溶融するようなことを効果的に防
止できると共に、タンク内スペースをより有効活用する
ことができて、径の一層小さいよりコンパクトなアキュ
ムレータを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る乾燥剤ユニットを
示す図であり、(イ)は正面図、(ロ)は左側面図、
(ハ)は上面図である。
【図2】図1(ハ)におけるI−I線の断面図である。
【図3】この発明の一実施形態に係るアキュムレータの
外壁の一部を切欠いて示す正面図である。
【図4】同じく右側面図である。
【図5】別の実施形態に係る乾燥剤ユニットを示す縦断
面図である。
【図6】別の実施形態に係るアキュムレータの外壁の一
部を切欠いて示す図であって、(イ)は正面図、(ロ)
は左側面図である。
【図7】従来のアキュムレータを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…アキュムレータ 2…タンク 3…ヘッダー 4…吸入パイプ 4a…左管状部 4b…右管状部 4c…底部管状部 10…冷媒入口ポート 11…冷媒出口ポート 12…吸入口 13…吐出口 20…乾燥剤ユニット 22…突出部 23…突出部 24…受容凹陥部 25…ユニット上方側部位 25a、25b…長さ方向両端部 26…ユニット下方側部位 26a、26b…長さ方向両端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アキュムレータタンク内の略U字状吸入
    パイプの左右管状部で挟まれた空間に、その一部分が配
    置される乾燥剤ユニットであって、 前記乾燥剤ユニットの下方部に、下方に向けてかつ互い
    に離間して突出する一対の突出部が設けられることによ
    って、乾燥剤ユニットの下面に受容凹陥部が形成されて
    いることを特徴とするアキュムレータ用乾燥剤ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記受容凹陥部の上面壁が円弧面に形成
    されている請求項1に記載のアキュムレータ用乾燥剤ユ
    ニット。
  3. 【請求項3】 タンク上部に低圧冷媒入口ポートと低圧
    冷媒出口ポートとが設けられ、前記タンク内に略U字状
    吸入パイプが配置され、該吸入パイプの一端の吐出口が
    前記低圧冷媒出口ポートと連通接続され、吸入パイプの
    他端の吸入口がタンク内上部で開口されると共に、前記
    吸入パイプの左右管状部で挟まれた空間に乾燥剤ユニッ
    トの一部が配置され、かつ前記吸入パイプの底部管状部
    の少なくとも一部分が、前記乾燥剤ユニットの下方部よ
    り下方に向けてかつ互いに離間して突出形成された一対
    の突出部の間に挟み込まれていることを特徴とするアキ
    ュムレータ。
  4. 【請求項4】 前記タンクの上端部に設けられたヘッダ
    ーに前記低圧冷媒入口ポート及び低圧冷媒出口ポートが
    設けられると共に、 前記乾燥剤ユニットが合成樹脂製であり、前記乾燥剤ユ
    ニットの所定高さ位置より下方側の部位における長さ方
    向の両端部が、タンク側壁内面に当接又は近接して配置
    される一方、前記乾燥剤ユニットの所定高さ位置より上
    方側の部位における長さ方向の両端部が、タンク側壁内
    面と離間して配置されている請求項3に記載のアキュム
    レータ。
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