JP2002098185A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JP2002098185A
JP2002098185A JP2000286403A JP2000286403A JP2002098185A JP 2002098185 A JP2002098185 A JP 2002098185A JP 2000286403 A JP2000286403 A JP 2000286403A JP 2000286403 A JP2000286403 A JP 2000286403A JP 2002098185 A JP2002098185 A JP 2002098185A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸心と平行な方向の入力振動に対する優れた
防振性能と、軸心と直交する方向の入力振動に対する優
れた防振性能の両立を図る。 【解決手段】 マウントケース1とその内周に配置され
たボス2との間に一体的に設けられた弾性体3に、円周
方向複数の副液室Dと、各副液室D,D間を連通させる
副オリフィスEが形成される。弾性体3は、第一液室A
と副液室Dとの間を仕切る主弾性部31と、副液室Dと
外部空間との間を仕切る副弾性部32と、各副液室D間
を仕切る弾性リブ部33とからなり、各弾性リブ部33
が、ボス2の軸心を通る平面に対して傾斜していること
によって、拡張弾性率が小さく、このため、軸心と直交
する方向のばね定数が低いものとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防振技術に属するも
のであって、自動車のエンジン等の防振支持手段として
用いられ、振動減衰に絞り流路内での液体の流動抵抗を
利用した液体封入式マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを車体フレームに弾性的に支持
する液体封入式マウントには、上下方向の入力振動だけ
でなく、水平方向の入力振動に対しても防振効果を発揮
するようにしたものがあり、その典型的な従来技術が、
例えば特公昭63−61533号公報に開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の液体封入式マウントによれば、ゴム弾性体の外
周部に形成した複数の液室間の隔壁となる部分の面積が
小さく、拡張弾性が大きいため、軸心と直交する方向
(水平方向)に対する動ばね定数が高く、この方向に対
する良好な防振性能を得ることが困難であった。
【0004】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、軸心
と平行な方向の入力振動に対する優れた防振性能と、軸
心と直交する方向の入力振動に対する優れた防振性能の
両立を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る液体封入式マウントは、マウントケースと
その内周に配置されたボスとの間に一体的に設けられ円
周方向に連続した弾性体と、前記マウントケースに一体
的に設けられたダイアフラムと、前記マウントケースの
内周に設けられて前記弾性体側の第一液室と前記ダイア
フラム側の第二液室との間を仕切ると共に前記両液室を
互いに連通する主オリフィスが開設されたオリフィス部
材とを備え、前記弾性体に円周方向複数の副液室が形成
され、前記弾性体は、前記第一液室と副液室との間を仕
切る主弾性部と、前記副液室と外部空間との間を仕切る
副弾性部と、前記各副液室間を仕切る弾性リブ部とから
なり、前記各弾性リブ部は、前記ボスの軸心を通る平面
に対して傾斜していると共に各副液室間を連通させる副
オリフィスが形成されたものである。
【0006】本発明によれば、ボスの軸心と平行な方向
の変位入力に対しては、第一液室と第二液室との間で主
オリフィス内を封入液が移動し、また前記軸心と直交す
る方向の変位入力に対しては、円周方向複数の副液室間
で副オリフィス内を封入液が移動することによって、防
振機能を発揮するものである。このとき、各副液室間の
弾性リブ部はボスの軸心を通る平面に対して傾斜してい
るため、前記軸心と平行に形成された場合に比較して弾
性リブ部の面積が大きく、拡張弾性が小さいため、軸心
と直交する方向の変位入力に対する動ばね定数が低くな
り、繰り返し変形に対する耐久性も向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る液体封入式
マウントの好ましい第一の実施の形態を示すもので、同
図(a)は軸心を通る平面で切断した断面図であり、
(b)は(a)におけるb−b’線の位置で軸心と直交
する平面で切断した断面図である。この図1において、
参照符号1は金属製のマウントケースであり、取付ボル
ト11を介して図示されていない車体フレーム側に取り
付けられる下側のカップ部材12と、その上部フランジ
に下端がカシメにより互いに連結された外筒13とから
なる。また、参照符号2は、マウントケース1の外筒1
3の上部内周に配置されたボスであり、上面に突出され
た取付ボルト21を介して例えば被支持体であるエンジ
ン側に連結される。
【0008】ボス2と、マウントケース1における外筒
13との間には、エラストマで成形された弾性体3が介
在している。この弾性体3は、内周がボス2の外周面に
加硫接着されると共に、外周が内筒14の内周面に加硫
接着されている。前記内筒14は、前記外筒13の内周
面に圧入されると共に、その軸方向中腹に形成された環
状段差部13aと、上端部に形成されたカシメ部13b
との間に固定されており、前記弾性体3の外周部が、こ
の内筒14を介してマウントケース1に固定されてい
る。
【0009】マウントケース1におけるカップ部材12
と外筒13とのカシメ部1aには、エラストマからなる
ダイアフラム4と、その上側に配置されたオリフィス部
材5が固定されている。ダイアフラム4は、弾性体3に
比較して十分に薄肉に形成されており、前記カップ部材
12には、ダイアフラム4の自在な変位を許容するため
の通気孔12が開設されている。
【0010】オリフィス部材5は、弾性体3とダイアフ
ラム4との間の密閉空間を、弾性体3側の第一液室Aと
ダイアフラム4側の第二液室Bとに仕切るように設けら
れており、外周部が前記ダイアフラム4と共にマウント
ケース1のカップ部材12と外筒13とのカシメ部1a
に、互いに重合した状態に挟着固定された円盤状の第一
プレート51及び第二プレート52からなる。
【0011】オリフィス部材5における第一プレート5
1の外周段差部と第二プレート52の外周段差部との間
には、主オリフィスCが形成されている。この主オリフ
ィスCは、円周方向に対して有端であって、その一方の
端部が、第一プレート51に開設された開口部51aを
通じて第一液室Aに開放され、他方の端部が、第二プレ
ート52に開設された開口部52aを通じて第二液室B
に開放されている。したがって第一液室Aと第二液室B
は、主オリフィスCを介して互いに連通していることに
なる。
【0012】主オリフィスCは円周方向に長く延在され
ていることによって、その内部に存在する封入液の液柱
共振周波数が低く、例えばエンジンのシェイク等による
軸心と平行な方向の変位の周波数と略合致するように設
定されている。そして、主オリフィスCによる狭くて長
い流路内を封入液が高速で流れる際には、流動抵抗によ
る有効な減衰力を発生するものである。
【0013】弾性体3は、外周側がマウントケース1に
おける外筒13の環状段差部13aに当接している内筒
14の下端部へ向けて低位置になる円錐状の主弾性部3
1と、その上側の円盤状に形成された副弾性部32と、
この主弾性部31と副弾性部32との間に円周方向等間
隔で形成された複数(図示の例では4箇所)の弾性リブ部
33からなり、各弾性リブ部33,33,…の間は凹所
3aとなっている。
【0014】図2は、弾性体3とボス2及び内筒14と
の加硫成形体を示す斜視図である。この図2に一層明確
に示されるように、各弾性リブ33は、軸心(ボス2の
軸心)を通る仮想平面に対して一定方向へ傾斜してお
り、その傾斜角度は好ましくは15〜45degとなっ
ている。
【0015】弾性体3の外周に加硫接着された内筒14
には、各弾性リブ部33,33,…間の各凹所3aに対
応する窓部14aが開設されると共に、この内筒14の
うち、前記各弾性リブ部33の外周に加硫接着された部
分には、内径側へ陥没した溝状屈曲部14bが形成され
ている。したがって、前記各凹所3aとこれに対応する
各窓部14aを塞ぐように存在する外筒13との間に
は、それぞれ副液室Dが画成され、内筒14の各溝状屈
曲部14bと外筒13との間には、それぞれ副オリフィ
スEが形成されている。そして、円周方向に隣り合う前
記副液室D,D同士が、それぞれ前記副オリフィスEを
介して互いに連通している。
【0016】副オリフィスEは、軸心と直交する方向の
所定周波数領域の変位が入力された場合に、封入液の流
動による減衰を発生するもので、それぞれサイズ(長さ
及び断面積)が同一であっても、あるいは異なるサイズ
とすることによって、異なる液柱共振周波数を設定した
ものであってもよい。
【0017】弾性体3のうち、第一液室Aとその上側の
副液室Dとの間を仕切っている円錐状の主弾性部31
は、被支持体であるエンジン側の荷重を弾性的に支持す
る主体であるため、その肉厚が、前記副液室Dの上側を
仕切っている円盤状の副弾性部32よりも大きいものと
なっている。そしてこれによって、前記主弾性部31
に、前記荷重に対する所要の支持力が与えられると共
に、前記副弾性部32の拡張弾性率及び半径方向の静ば
ね定数が、主弾性部31の拡張弾性率及び半径方向の静
ばね定数の50%以下に設定されている。
【0018】第一液室A、第二液室B及びこれを連通す
る主オリフィスCからなる密閉空間と、各副液室D及び
これを連通する副オリフィスEからなる密閉空間には、
それぞれ例えばシリコーンオイル等、適当な粘性を有す
る液体が充填されている。また、この封入液は、弾性体
3とボス2及び内筒14からなる加硫成形体や、ダイア
フラム4及びオリフィス部材5を、液体中でケースの内
周に組み込むことによって当該液体封入式ブッシュを組
み立てる際に、前記液体の一部が封入されたものであ
る。
【0019】以上のように構成された第一の実施の形態
に係る液体封入式マウントは、車体フレーム側とエンジ
ン側との間でボス2の軸心と平行な方向、すなわち上下
方向の振動が入力されると、マウントケース1とボス2
が上下方向に反復して相対変位され、両者1,2間で弾
性体3が反復変形を受ける。
【0020】上記入力振動が、例えばエンジンの機関振
動等による上下方向の継続的な振動である場合は、主オ
リフィスC内の封入液はその液柱慣性が大きく、殆ど流
動しないが、弾性体3(主弾性部31)が上下に反復変形
されることによる第一液室Aの液圧変化は、この第一液
室A内の封入液が前記主弾性部31が厚さ方向へ微小変
形(拡張変形)することによって適度に吸収される。そ
してこれによって、前記機関振動等に対する防振機能を
発揮する。
【0021】また、エンジンのシェイク等、第一液室A
の大きな液圧変化を発生させる低周波数帯域のかつ大振
幅の振動が入力されると、封入液は、主オリフィスC内
を、第一液室Aと第二液室Bのうち相対的に低圧となる
側へ向けて、液柱共振により反復移動される。そして、
このような振動入力による第一液室Aの液圧変化に対し
て、主弾性部31は、その拡張弾性率が十分に高いもの
であるため、第一液室Aの液圧変化によって主オリフィ
スC内の封入液の流動が確実に行われ、したがって、こ
の時の流動抵抗による高減衰を発生し、良好な緩衝性を
得ると共に、その振動を短時間で制止する。
【0022】なお、上述のように、マウントケース1と
ボス2が上下方向にのみ相対変位された場合は、各副液
室Dは、形状の変化は受けてもその容積は不変であるた
め、副オリフィスE内での封入液の流れは生じない。そ
して、このような変位においては、弾性体3の内部の弾
性リブ部33も変形を受けるが、この弾性リブ部33は
ボス2の軸心を通る平面に対して傾斜していることによ
って有効長さが長く、このため繰り返し変形に対する耐
久性が向上する。
【0023】ボス2の軸心と直交する方向(略水平方
向)への振動変位が入力された場合は、マウントケース
1とボス2の相対変位が、互いの偏心方向になされるの
で、これに伴う弾性体3の変形と、その弾性リブ部33
の相対変位によって、円周方向一部の副液室Dは容積が
縮小され、その反対側の副液室Dは容積が拡大されるこ
とになる。そして、前記副液室Dに接している副弾性部
32は、その拡張弾性率及び静ばね定数が主弾性部に比
較して低いものであり、しかも、各副液室D間の弾性リ
ブ部33はボス2の軸心を通る平面に対して傾斜してい
るため、軸心と平行に形成された場合に比較して弾性リ
ブ部33の面積が大きく、拡張弾性率が小さいものとな
っている。したがって、前記入力振動が比較的周波数の
高い小振幅の振動である場合は、副液室Dの容積変化
(圧力変化)は、前記副弾性部32及び弾性リブ部33
の拡張弾性によって吸収され、このため絶対ばね定数が
低下して、有効な振動絶縁性を発揮する。
【0024】また、当該マウントの軸心と直交する方向
(略水平方向)の入力振動が比較的周波数の低い大振幅
の振動である場合は、副液室Dの容積変化を副弾性部3
2の拡張弾性によって吸収しきれず、したがって、副液
室Dの液圧変化によって、副オリフィスE内に封入液の
流れを生じ、これに伴う流動抵抗によって、有効な減衰
力を得ることができる。
【0025】図3は、本発明に係る液体封入式マウント
の好ましい第二の実施の形態を、その軸心を通る平面で
切断した断面図である。この実施の形態において、弾性
体3とボス2及び内筒14からなる加硫成形体は、上述
の図1及び図2に示される第一の実施の形態と同様の構
成を有するものである。
【0026】第一の実施の形態と異なる点について説明
すると、マウントケース1は、図1のような取付ボルト
11によってではなく、カップ部材12及び外筒13に
設けられたブラケット15,16を介して、図示されて
いない車体フレーム側に取り付けられるようになってい
る。
【0027】ボス2の内端(下端)には、撹拌板22がボ
ルト・ナット23を介して取り付けられており、この撹
拌板22は、第一液室A内に位置している。そして、エ
ンジンの荷重による負荷のみがボス2を介して弾性体3
に与えられた図示の通常状態では、この撹拌板22と弾
性体3の内面との間に所要のクリアランスが形成されて
いる。
【0028】撹拌板22には、その円周方向一部に切欠
22aが形成されている。この切欠22aは、撹拌板2
2と弾性体3の内面との間のクリアランスに存在する封
入液の液柱共振周波数を、複数の周波数帯域に設定する
ものであり、これによって、広い周波数域での動ばね低
下による吸振性能の向上を図ったものである。
【0029】弾性体3とダイアフラム4との間の密閉空
間を、弾性体3側の第一液室Aとダイアフラム4側の第
二液室Bとに仕切るように設けられたオリフィス部材5
は、外周部が前記ダイアフラム4と共にマウントケース
1のカップ部材12と外筒13とのカシメ部1aに、互
いに重合した状態に挟着固定された第一リング53及び
第二リング54と、その内周に封着されたサブダイアフ
ラム55とからなる。主オリフィスCは、第一リング5
3と第二リング54の間にが形成され、その一方の端部
が、第一リング53に開設された開口部53aを通じて
第一液室Aに開放され、他方の端部が、第二リング54
に開設された開口部54aを通じて第二液室Bに開放さ
れている。
【0030】サブダイアフラム55はエラストマで成形
されたものであって、その外周縁が前記第一リング53
の内周縁に全周にわたって加硫接着されている。このサ
ブダイアフラム55の受圧面積(封入液との接触面積)
は、主オリフィスCの流路断面積よりも十分に大きく、
第一液室Aの圧力変化によって、厚さ方向へ撓むことが
できるものである。また、このサブダイアフラム55を
厚さ方向へ変形させるように作用する第一液室Aの液柱
共振周波数は、例えばエンジンのアイドル振動の周波数
域に設定される。
【0031】以上のように構成された第二の実施の形態
に係る液体封入式マウントは、ボス2の軸心と平行な方
向(上下方向)の入力振動が、例えばエンジンの機関振
動等による上下方向の継続的な振動である場合は、主オ
リフィスC内の封入液はその液柱慣性が大きく、殆ど流
動しないが、弾性体3(主弾性部31)が上下に反復変形
されることによる第一液室Aの液圧変化は、この第一液
室A内の封入液がサブダイアフラム55の厚さ方向への
変形を伴いながら液柱共振することによって、有効に吸
収される。このため動ばね定数が低下し、前記機関振動
等に対する優れた振動絶縁性を発揮する。また、第一液
室A内の撹拌板22は、振動入力によってボス2と一体
的に振動変位し、これに伴って周囲の封入液を反復移動
させることにより、減衰力を生じるものである。
【0032】また、エンジンのシェイク等、第一液室A
の大きな液圧変化を発生させる低周波数帯域のかつ大振
幅の上下振動や、ボス2の軸心と直交する方向(略水平
方向)への振動の入力に対しては、先に説明した第一の
実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液体
封入式マウントによれば、マウントケースの軸心と直交
する方向の振動入力に対しては、円周方向複数の副液室
間で副オリフィス内を封入液が移動することにより減衰
機能を得ることができる。
【0034】そして、隣接する副液室間を仕切る弾性リ
ブ部が、マウントケースの軸心を通る平面に対して傾斜
しているため、前記軸心と平行に形成された場合に比較
して弾性リブ部の拡張弾性が小さく、したがって軸心と
直交する方向の変位入力に対する動ばね定数が低くな
り、優れた振動絶縁性が得られる。また、弾性リブ部が
変形を受ける有効長さが、前記軸心と平行に形成された
場合に比較して長くなるので、繰り返し変形に対する耐
久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体封入式マウントの好ましい第
一の実施の形態を示すもので、(a)は軸心を通る平面
で切断した断面図、(b)は(a)におけるb−b’線
位置で軸心と直交する平面で切断した断面図である。
【図2】上記液体封入式マウントにおける弾性体とボス
及び内筒との加硫成形体を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る液体封入式マウントの好ましい第
二の実施の形態をその軸心を通る平面で切断した断面図
である。
【符号の説明】
1 マウントケース 2 ボス 22 撹拌板 3 弾性体 31 主弾性部 32 副弾性部 33 弾性リブ部 4 ダイアフラム 5 オリフィス部材 A 第一液室 B 第二液室 C 主オリフィス D 副液室 E 副オリフィス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウントケース(1)とその内周に配置
    されたボス(2)との間に一体的に設けられ円周方向に
    連続した弾性体(3)と、 前記マウントケース(1)に一体的に設けられたダイア
    フラム(4)と、 前記マウントケース(1)の内周に設けられて前記弾性
    体(3)側の第一液室(A)と前記ダイアフラム(4)
    側の第二液室(B)との間を仕切ると共に前記両液室
    (A,B)を互いに連通する主オリフィス(C)が開設
    されたオリフィス部材(5)とを備え、 前記弾性体(3)に円周方向複数の副液室(D)が形成
    され、 前記弾性体(3)は、前記第一液室(A)と副液室
    (D)との間を仕切る主弾性部(31)と、前記副液室
    (D)と外部空間との間を仕切る副弾性部(32)と、
    前記各副液室(D)間を仕切る弾性リブ部(33)とか
    らなり、 前記各弾性リブ部(33)は、前記ボス(2)の軸心を
    通る平面に対して傾斜していると共に前記副液室(D,
    D)間を連通させる副オリフィス(E)が形成されたこ
    とを特徴とする液体封入式マウント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101790665B1 (ko) * 2008-10-20 2017-11-20 콘티테크 바이브레이션 콘트롤 게엠베하 하이드로마운트

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KR101790665B1 (ko) * 2008-10-20 2017-11-20 콘티테크 바이브레이션 콘트롤 게엠베하 하이드로마운트

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