JP2002097598A - 電解メッキ装置 - Google Patents
電解メッキ装置Info
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- JP2002097598A JP2002097598A JP2000289784A JP2000289784A JP2002097598A JP 2002097598 A JP2002097598 A JP 2002097598A JP 2000289784 A JP2000289784 A JP 2000289784A JP 2000289784 A JP2000289784 A JP 2000289784A JP 2002097598 A JP2002097598 A JP 2002097598A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D17/00—Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C25D—PROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
- C25D17/00—Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
- C25D17/001—Apparatus specially adapted for electrolytic coating of wafers, e.g. semiconductors or solar cells
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Sustainable Development (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板の設置、取り出しが容易にでき、不溶性
陽極において発生した酸素が基板に溜まることにより生
じる析出不良や埋込不良を防止できる、不溶性陽極を用
いたメッキ装置を提供する。 【解決手段】 不溶性陽極10の上方に基板4が配置さ
れ、不溶性陽極10と基板4との間には、不溶性陽極1
0から発生する酸素を取除くためのフィルタ12Aが設
けられている。
陽極において発生した酸素が基板に溜まることにより生
じる析出不良や埋込不良を防止できる、不溶性陽極を用
いたメッキ装置を提供する。 【解決手段】 不溶性陽極10の上方に基板4が配置さ
れ、不溶性陽極10と基板4との間には、不溶性陽極1
0から発生する酸素を取除くためのフィルタ12Aが設
けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電解メッキ装置
に関し、より特定的には、基板上に金属膜を形成するた
めの電解メッキ装置の構造に関するものである。
に関し、より特定的には、基板上に金属膜を形成するた
めの電解メッキ装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電解メッキの原理は、陰極と陽極とに電
圧を印加し、陰極側で電解液から金属を析出させるもの
である。陰極側での反応は、電極から電解液中の金属イ
オンに電子が供給され、金属が析出する。陽極側での反
応は陽極材料により2つに大別される。
圧を印加し、陰極側で電解液から金属を析出させるもの
である。陰極側での反応は、電極から電解液中の金属イ
オンに電子が供給され、金属が析出する。陽極側での反
応は陽極材料により2つに大別される。
【0003】陽極材料として基板に析出させる金属を用
いた場合は、陽極の金属が電子を放出し、電解液中にイ
オンが溶出する反応が生じる。このような陽極を可溶性
陽極と呼ぶ。また、陽極材料として基板に析出させる金
属よりも貴な金属を用いた場合は、陽極では、電解液中
の水酸化イオン(OH-)が電子を放出し、水と酸素と
が生成される反応が生じる。このような陽極を不溶性陽
極と呼ぶ。
いた場合は、陽極の金属が電子を放出し、電解液中にイ
オンが溶出する反応が生じる。このような陽極を可溶性
陽極と呼ぶ。また、陽極材料として基板に析出させる金
属よりも貴な金属を用いた場合は、陽極では、電解液中
の水酸化イオン(OH-)が電子を放出し、水と酸素と
が生成される反応が生じる。このような陽極を不溶性陽
極と呼ぶ。
【0004】可溶性陽極を用いた電解メッキ方法は、基
板上に金属が析出した分量と同等の金属が可溶性陽極よ
り電解液に供給されるので、電解液中の金属イオンを一
定に保つことができるという利点がある。
板上に金属が析出した分量と同等の金属が可溶性陽極よ
り電解液に供給されるので、電解液中の金属イオンを一
定に保つことができるという利点がある。
【0005】図16は、Proc. of 1993 VLSI Multi
level Interconnection ConferenceのP.470に示され
た、可溶性陽極を用いたCu電解メッキ装置の構造を示
す断面図である。図16を参照して、このCu電解メッ
キ装置は、メッキ槽1、可溶性陽極2、電解液3、基板
4の上に形成された導電層5、基板4を保持する基板ホ
ルダ6、コンタクト電極7、開口端8aを有する電解液
導入口8、および、電解液導出口9を備える。電解液3
は電解液導入管8よりメッキ槽1に導入され、電解液導
出口9からオーバーフローにより排出される。可溶性陽
極2は電解液3中に設置され、基板ホルダ6に固定され
た基板4は、可溶性陽極2に対向する上部に設置され
る。このように基板4をメッキ槽1の上部に設置するこ
とにより、電解液の排出を行なうことなく、基板4の出
し入れを容易に行なうことが可能となる。
level Interconnection ConferenceのP.470に示され
た、可溶性陽極を用いたCu電解メッキ装置の構造を示
す断面図である。図16を参照して、このCu電解メッ
キ装置は、メッキ槽1、可溶性陽極2、電解液3、基板
4の上に形成された導電層5、基板4を保持する基板ホ
ルダ6、コンタクト電極7、開口端8aを有する電解液
導入口8、および、電解液導出口9を備える。電解液3
は電解液導入管8よりメッキ槽1に導入され、電解液導
出口9からオーバーフローにより排出される。可溶性陽
極2は電解液3中に設置され、基板ホルダ6に固定され
た基板4は、可溶性陽極2に対向する上部に設置され
る。このように基板4をメッキ槽1の上部に設置するこ
とにより、電解液の排出を行なうことなく、基板4の出
し入れを容易に行なうことが可能となる。
【0006】電解メッキを行なうには電流を流す必要が
ある。そのため、基板4上にはシード層と呼ばれる導電
層5が形成されている。この構成により、コンタクト電
極7より導電層5に電流が供給されて、電解メッキを行
なうことができる。また、このCu電解メッキ装置の構
成によれば、基板ホルダー6を回転させる機構が採用で
き、膜厚分布をより良好にすることができる。
ある。そのため、基板4上にはシード層と呼ばれる導電
層5が形成されている。この構成により、コンタクト電
極7より導電層5に電流が供給されて、電解メッキを行
なうことができる。また、このCu電解メッキ装置の構
成によれば、基板ホルダー6を回転させる機構が採用で
き、膜厚分布をより良好にすることができる。
【0007】しかし、このCu電解メッキ装置を用いた
電解メッキ方法では、メッキを行なうにつれて可溶性陽
極2の体積が減るため、可溶性陽極2と陰極との間の距
離が変化する。その結果、形成される膜厚の分布や膜質
が変化するという欠点がある。
電解メッキ方法では、メッキを行なうにつれて可溶性陽
極2の体積が減るため、可溶性陽極2と陰極との間の距
離が変化する。その結果、形成される膜厚の分布や膜質
が変化するという欠点がある。
【0008】また、このCu電解メッキ装置を用いたメ
ッキ方法では、可溶性陽極2の溶出をスムーズに行なう
ために可溶性陽極2の表面にブラックフィルムと呼ばれ
る被服膜を形成する必要がある。このブラックフィルム
は可溶性陽極2に添加されたリンの酸化物や銅の酸化物
等から構成されている。ブラックフィルムの密着力は極
めて弱いため、これが電解液3中のパーティクルの原因
となるという欠点もある。
ッキ方法では、可溶性陽極2の溶出をスムーズに行なう
ために可溶性陽極2の表面にブラックフィルムと呼ばれ
る被服膜を形成する必要がある。このブラックフィルム
は可溶性陽極2に添加されたリンの酸化物や銅の酸化物
等から構成されている。ブラックフィルムの密着力は極
めて弱いため、これが電解液3中のパーティクルの原因
となるという欠点もある。
【0009】これに対し、不溶性陽極を用いた電解メッ
キ方法では陽極が溶出しないため、上記のような問題は
生じない。しかし、不溶性陽極を用いた電解メッキ方法
の問題の1つとして、陽極において酸素が発生する点が
挙げられる。可溶性陽極を用いた電解メッキ装置と同じ
ように基板4を陽極よりも上側に設置した場合、発生し
た酸素が基板4の表面に溜まり、基板表面での金属の析
出が妨げられる。特に、基板表面に凹凸部がある場合、
凹部に酸素が溜まり、基板表面の凹部には金属が析出し
ないため、凹部の埋め込み不良が生じる。
キ方法では陽極が溶出しないため、上記のような問題は
生じない。しかし、不溶性陽極を用いた電解メッキ方法
の問題の1つとして、陽極において酸素が発生する点が
挙げられる。可溶性陽極を用いた電解メッキ装置と同じ
ように基板4を陽極よりも上側に設置した場合、発生し
た酸素が基板4の表面に溜まり、基板表面での金属の析
出が妨げられる。特に、基板表面に凹凸部がある場合、
凹部に酸素が溜まり、基板表面の凹部には金属が析出し
ないため、凹部の埋め込み不良が生じる。
【0010】このような問題を防ぐため、従来、不溶性
陽極を用いた電解メッキ装置では基板4を陽極よりも下
側に配置する構成が採用されている。図17は、特開平
6-280098号公報に開示された、従来のCu電解
メッキ装置の構造を示す図である。このCu電解メッキ
装置は、メッキ槽1、電解液3、基板4、基板4上の導
電層5、基板ホルダ6、コンタクト電極7、開口端8a
を有する電解液導入管8、電解液導出口9、不溶性陽極
10、および、シール11を備える。
陽極を用いた電解メッキ装置では基板4を陽極よりも下
側に配置する構成が採用されている。図17は、特開平
6-280098号公報に開示された、従来のCu電解
メッキ装置の構造を示す図である。このCu電解メッキ
装置は、メッキ槽1、電解液3、基板4、基板4上の導
電層5、基板ホルダ6、コンタクト電極7、開口端8a
を有する電解液導入管8、電解液導出口9、不溶性陽極
10、および、シール11を備える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図17に示すように、
従来の不溶性陽極を用いた電解メッキ装置では基板4を
陽極よりも下側に配置する構成が採用されているため、
基板4を入れ替える際にメッキ槽1内の電解液3を排出
する必要がある。その結果、基板4のメッキ処理時間が
長くなるという問題がある。
従来の不溶性陽極を用いた電解メッキ装置では基板4を
陽極よりも下側に配置する構成が採用されているため、
基板4を入れ替える際にメッキ槽1内の電解液3を排出
する必要がある。その結果、基板4のメッキ処理時間が
長くなるという問題がある。
【0012】また、微量の電解液3がメッキ槽1に残る
ため、電解液量の管理が難しいという問題がある。ま
た、残った電解液3がシール11に付着し、次に成膜す
る導電層5の表面に電解液3が付着して、導電層5を腐
食する問題も生じる。さらに、導電層5が腐食される結
果、コンタクト電極7と導電層5とのコンタクト不良を
引き起こす。また、残った電解液3がメッキ槽1の外側
に垂れて、電解メッキ装置の配線などを腐食するという
問題も挙げられる。
ため、電解液量の管理が難しいという問題がある。ま
た、残った電解液3がシール11に付着し、次に成膜す
る導電層5の表面に電解液3が付着して、導電層5を腐
食する問題も生じる。さらに、導電層5が腐食される結
果、コンタクト電極7と導電層5とのコンタクト不良を
引き起こす。また、残った電解液3がメッキ槽1の外側
に垂れて、電解メッキ装置の配線などを腐食するという
問題も挙げられる。
【0013】また、構造上、基板ホルダ6を回転させる
ことができないため、膜厚分布が悪くなるという問題も
挙げられる。
ことができないため、膜厚分布が悪くなるという問題も
挙げられる。
【0014】したがって、この発明は上記のような問題
点を解消するためになされたもので、不溶性陽極を用い
た電解メッキ装置において陰極を陽極よりも上側に設置
した構造を有する電解メッキ装置を提供することを目的
とする。
点を解消するためになされたもので、不溶性陽極を用い
た電解メッキ装置において陰極を陽極よりも上側に設置
した構造を有する電解メッキ装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に基づいた電解
メッキ装置においては、メッキ槽内に電解液が導入充填
され、上記メッキ槽内に配置される陰極と陽極との間に
電圧を印加して、陰極側の基板上に金属膜を形成する電
解メッキ装置であって、上記金属膜の成膜時に、上記電
解液に溶け出さない不溶性材料からなる陽極と、上記陽
極よりも上方に配置される陰極と、上記陽極と上記陰極
との間に配置され、上記金属膜の成膜時に発生する酸素
を上記基板に到達させないようにするための手段とを備
える。
メッキ装置においては、メッキ槽内に電解液が導入充填
され、上記メッキ槽内に配置される陰極と陽極との間に
電圧を印加して、陰極側の基板上に金属膜を形成する電
解メッキ装置であって、上記金属膜の成膜時に、上記電
解液に溶け出さない不溶性材料からなる陽極と、上記陽
極よりも上方に配置される陰極と、上記陽極と上記陰極
との間に配置され、上記金属膜の成膜時に発生する酸素
を上記基板に到達させないようにするための手段とを備
える。
【0016】このような手段を設けることにより、陽極
で発生した酸素が陰極に到達するのを防止することがで
きる。その結果、発生した酸素が陰極の表面に溜まり、
陰極表面での金属の析出が妨げられることを防止するこ
とが可能になる。特に、陰極表面に凹凸部がある場合に
は、その効果は大きい。これにより、陰極に成膜される
膜厚分布を良好にすることが可能になる。
で発生した酸素が陰極に到達するのを防止することがで
きる。その結果、発生した酸素が陰極の表面に溜まり、
陰極表面での金属の析出が妨げられることを防止するこ
とが可能になる。特に、陰極表面に凹凸部がある場合に
は、その効果は大きい。これにより、陰極に成膜される
膜厚分布を良好にすることが可能になる。
【0017】また、上記発明をより好ましい状態で実現
するために、上記陽極と上記陰極との間に、メッシュ状
のフィルタが配置される。また、酸素を確実に取除くた
めに、上記フィルタは、平面的に見て上記陽極を含むよ
うに配置される。
するために、上記陽極と上記陰極との間に、メッシュ状
のフィルタが配置される。また、酸素を確実に取除くた
めに、上記フィルタは、平面的に見て上記陽極を含むよ
うに配置される。
【0018】また、フィルタに酸素が溜まると電解分布
や電解液の流れが乱れ、成膜される膜の膜厚分布が不均
一となり、成膜の再現性が悪くなる。このような状態を
回避するために、以下に示すような形態が採用される。
や電解液の流れが乱れ、成膜される膜の膜厚分布が不均
一となり、成膜の再現性が悪くなる。このような状態を
回避するために、以下に示すような形態が採用される。
【0019】上記発明の好ましい形態として、上記フィ
ルタは、中心部から外周部に向かうにしたがって、上方
に向けて傾斜する形状を有する。この形状を採用するこ
とにより、フィルタに到達した酸素をスムーズに上方に
導くことができる。
ルタは、中心部から外周部に向かうにしたがって、上方
に向けて傾斜する形状を有する。この形状を採用するこ
とにより、フィルタに到達した酸素をスムーズに上方に
導くことができる。
【0020】また、上記発明の好ましい形態として、上
記フィルタは、その外周部近傍に、円周方向に配置され
る1以上の開口部が設けられる。この形状を採用するこ
とにより、酸素をフィルタの外周部に設けられた開口部
から逃がすことができる。その結果、酸素は、陰極の外
側において外部に逃げることとなり、陰極に酸素を到達
させることなく、酸素を逃がすことが可能になるまた、
上記発明の好ましい形態として、上記メッキ槽内に、上
記電解液を導入するための電解液導入管をさらに備え、
上記電解液導入管が上記陽極の中心部を貫通し、上記電
解液導入管の開口端が、陽極の上面側に設けられる。ま
た、さらに好ましい形態として、上記陽極の下方に位置
する上記電解液導入管の側面に、上記電解液を導出する
下部導出口が設けられる。この構成を採用することによ
り、フィルタの中心部から外周部に向かう電解液の流れ
を作ることができ、フィルタに到達した酸素をスムーズ
に開口部に導くことが可能になる。
記フィルタは、その外周部近傍に、円周方向に配置され
る1以上の開口部が設けられる。この形状を採用するこ
とにより、酸素をフィルタの外周部に設けられた開口部
から逃がすことができる。その結果、酸素は、陰極の外
側において外部に逃げることとなり、陰極に酸素を到達
させることなく、酸素を逃がすことが可能になるまた、
上記発明の好ましい形態として、上記メッキ槽内に、上
記電解液を導入するための電解液導入管をさらに備え、
上記電解液導入管が上記陽極の中心部を貫通し、上記電
解液導入管の開口端が、陽極の上面側に設けられる。ま
た、さらに好ましい形態として、上記陽極の下方に位置
する上記電解液導入管の側面に、上記電解液を導出する
下部導出口が設けられる。この構成を採用することによ
り、フィルタの中心部から外周部に向かう電解液の流れ
を作ることができ、フィルタに到達した酸素をスムーズ
に開口部に導くことが可能になる。
【0021】また、上記発明の好ましい形態として、上
記フィルタの中心部に開口部が設けられる。この構成に
より、電解液の流れをよりコントロールし易くなり、よ
り均一な膜厚分布を得ることが可能になる。
記フィルタの中心部に開口部が設けられる。この構成に
より、電解液の流れをよりコントロールし易くなり、よ
り均一な膜厚分布を得ることが可能になる。
【0022】また、上記発明の好ましい形態として、上
記電解液導入管の上記開口端が、上記フィルタの中心部
に設けられる上記開口部と連通するように設けられる。
また、さらに好ましい形態として、上記電解液導入管
が、上記開口部に延びるように設けられる。また、さら
に好ましい形態として、上記フィルタと上記陽極との間
に位置する上記電解液導入管の側面に、上記電解液を導
出する上部導出口が設けられる。また、上記発明の好ま
しい形態として、上記フィルタには、上記フィルタの上
記開口部と、上記電解液導入管の上記開口端とを連通す
る垂下部が設けられる。この構成により、フィルタの機
械的な強度が小さくても使用することが可能になる。ま
た、上部導出口または下上部導出口を設けることによ
り、電解液のメッキ槽1の側面に沿った流れを作ること
が可能になる。
記電解液導入管の上記開口端が、上記フィルタの中心部
に設けられる上記開口部と連通するように設けられる。
また、さらに好ましい形態として、上記電解液導入管
が、上記開口部に延びるように設けられる。また、さら
に好ましい形態として、上記フィルタと上記陽極との間
に位置する上記電解液導入管の側面に、上記電解液を導
出する上部導出口が設けられる。また、上記発明の好ま
しい形態として、上記フィルタには、上記フィルタの上
記開口部と、上記電解液導入管の上記開口端とを連通す
る垂下部が設けられる。この構成により、フィルタの機
械的な強度が小さくても使用することが可能になる。ま
た、上部導出口または下上部導出口を設けることによ
り、電解液のメッキ槽1の側面に沿った流れを作ること
が可能になる。
【0023】また、上記発明の好ましい形態として、上
記フィルタの外周部は、上記メッキ槽の内部に設けられ
る円筒状部材の下端に連結される。この構成により、メ
ッキ槽と円筒状部材との間により酸素導出口が形成さ
れ、フィルタで捉えられた酸素は、この酸素導出口を通
って確実に外部に排出されるので、捉えられた酸素が再
び陰極側に戻ることを防止することが可能になる。
記フィルタの外周部は、上記メッキ槽の内部に設けられ
る円筒状部材の下端に連結される。この構成により、メ
ッキ槽と円筒状部材との間により酸素導出口が形成さ
れ、フィルタで捉えられた酸素は、この酸素導出口を通
って確実に外部に排出されるので、捉えられた酸素が再
び陰極側に戻ることを防止することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明に基づいた各実施
の形態における電解メッキ装置について、図を参照しな
がら説明する。
の形態における電解メッキ装置について、図を参照しな
がら説明する。
【0025】(実施の形態1)図1および図2を参照し
て、実施の形態1における電解メッキ装置100Aにつ
いて説明する。図1は、電解メッキ装置100Aの全体
構成を示す断面図であり、図2は後述するフィルタ12
Aの斜視図である。
て、実施の形態1における電解メッキ装置100Aにつ
いて説明する。図1は、電解メッキ装置100Aの全体
構成を示す断面図であり、図2は後述するフィルタ12
Aの斜視図である。
【0026】(電解メッキ装置100Aの構成)図1を
参照して、この電解メッキ装置100Aは、メッキ槽
1、電解液3、基板4、基板4上の導電層5、基板ホル
ダ6、コンタクト電極7、開口端8aを有する電解液導
入管8、電解液導出口9、不溶性陽極10、および、フ
ィルタ12Aを備える。
参照して、この電解メッキ装置100Aは、メッキ槽
1、電解液3、基板4、基板4上の導電層5、基板ホル
ダ6、コンタクト電極7、開口端8aを有する電解液導
入管8、電解液導出口9、不溶性陽極10、および、フ
ィルタ12Aを備える。
【0027】電解液3は電解液導入管8よりメッキ槽1
に導入され、電解液導出口9からオーバーフローして排
出される。不溶性陽極10は電解液3中において、基板
ホルダ6に固定された基板4に対して、対向する上部に
設置される。
に導入され、電解液導出口9からオーバーフローして排
出される。不溶性陽極10は電解液3中において、基板
ホルダ6に固定された基板4に対して、対向する上部に
設置される。
【0028】コンタクト電極7より導電層5に電流が供
給されて電解メッキを行なうと、不溶性陽極10では酸
素が発生する。この酸素を取除くため、不溶性陽極10
の上方において、不溶性陽極10と基板4との間にメッ
キ槽1を横断するようにフィルタ12Aが設置されてい
る。このフィルタ12Aにより、基板4に酸素が到達す
るのを防止することができる。酸素を効果的に取除くた
め、フィルタ12Aは、平面的に見て、不溶性陽極10
を含むように配置される。
給されて電解メッキを行なうと、不溶性陽極10では酸
素が発生する。この酸素を取除くため、不溶性陽極10
の上方において、不溶性陽極10と基板4との間にメッ
キ槽1を横断するようにフィルタ12Aが設置されてい
る。このフィルタ12Aにより、基板4に酸素が到達す
るのを防止することができる。酸素を効果的に取除くた
め、フィルタ12Aは、平面的に見て、不溶性陽極10
を含むように配置される。
【0029】(フィルタ12Aの形状)図2を参照し
て、フィルタ12Aの形状を説明する。フィルタ12A
は、フィルタ本体12を有し、フィルタ本体12の外周
領域には複数の開口部13が円周方向に設けられてい
る。開口部13を設けることにより、フィルタ本体12
で捉えられた酸素を開口部13から外部へ除去すること
ができる。酸素を除去しなければ、酸素がフィルタ本体
12に溜まり、電解分布や電解液の流れを乱し、膜厚分
布が悪くなる。その結果、成膜の再現性が悪くなるとい
った問題が生じるからである。
て、フィルタ12Aの形状を説明する。フィルタ12A
は、フィルタ本体12を有し、フィルタ本体12の外周
領域には複数の開口部13が円周方向に設けられてい
る。開口部13を設けることにより、フィルタ本体12
で捉えられた酸素を開口部13から外部へ除去すること
ができる。酸素を除去しなければ、酸素がフィルタ本体
12に溜まり、電解分布や電解液の流れを乱し、膜厚分
布が悪くなる。その結果、成膜の再現性が悪くなるとい
った問題が生じるからである。
【0030】酸素を確実に取除くために開口部13は不
溶性陽極10よりも外側に配置され、また除去した酸素
が再び基板4側に戻るのを防ぐために基板5よりも外側
に配置されている。また、フィルタ本体12には中心部
から外周部に向かうにしたがって、上方に向けて傾斜す
る形状(すり鉢形状)に設けられ、フィルタ本体12に
より捉えられた酸素はこの傾斜によりスムーズに開口部
13に導かれる。フィルタ本体12の水平方向から傾斜
角(仰角)は約20度である。また、フィルタ本体12
はPTFEよりできており、メッシュの径(粗さ)は約
1μmである。
溶性陽極10よりも外側に配置され、また除去した酸素
が再び基板4側に戻るのを防ぐために基板5よりも外側
に配置されている。また、フィルタ本体12には中心部
から外周部に向かうにしたがって、上方に向けて傾斜す
る形状(すり鉢形状)に設けられ、フィルタ本体12に
より捉えられた酸素はこの傾斜によりスムーズに開口部
13に導かれる。フィルタ本体12の水平方向から傾斜
角(仰角)は約20度である。また、フィルタ本体12
はPTFEよりできており、メッシュの径(粗さ)は約
1μmである。
【0031】(比較実験)本実施の形態における電解メ
ッキ装置100Aと、フィルタ12Aが設けられていな
い電解メッキ装置とにより、Cuの電解メッキ方法の比
較実験を行なった。基板4には表面を酸化したシリコン
ウエハを用い、写真製版とドライエッチングにより酸化
膜に幅1μm、深さ0.5μmの溝を形成した。その上
に導電層5としてスパッタリング法によりCu膜を10
0nm、電解メッキによりCu膜を500nm析出させ
た。
ッキ装置100Aと、フィルタ12Aが設けられていな
い電解メッキ装置とにより、Cuの電解メッキ方法の比
較実験を行なった。基板4には表面を酸化したシリコン
ウエハを用い、写真製版とドライエッチングにより酸化
膜に幅1μm、深さ0.5μmの溝を形成した。その上
に導電層5としてスパッタリング法によりCu膜を10
0nm、電解メッキによりCu膜を500nm析出させ
た。
【0032】このときの電解液は、硫酸、水、および、
硫酸銅からなり、これに市販の添加剤を添加したもので
ある。また、液流量は5L/min.、電流は5Aに設
定している。フィルタ12Aがない場合には溝中にCu
膜が埋め込まれていない欠陥が多数観察されたが、フィ
ルタ12Aが設けられている場合は特に欠陥は観察され
なかった。このような欠陥は溝に酸素が溜まり、Cuが
析出できなかったため生じたと考えられ、フィルタ12
Aを設けることによりこのような欠陥の発生を防止でき
ることがわかる。
硫酸銅からなり、これに市販の添加剤を添加したもので
ある。また、液流量は5L/min.、電流は5Aに設
定している。フィルタ12Aがない場合には溝中にCu
膜が埋め込まれていない欠陥が多数観察されたが、フィ
ルタ12Aが設けられている場合は特に欠陥は観察され
なかった。このような欠陥は溝に酸素が溜まり、Cuが
析出できなかったため生じたと考えられ、フィルタ12
Aを設けることによりこのような欠陥の発生を防止でき
ることがわかる。
【0033】なお、本実施の形態ではフィルタ本体12
にPTFEを用いたが、その他のテフロン(登録商標)
樹脂やポリプロピレンなどの高分子材料を用いてもよ
い。また、セラッミック材料を用いてもよい。セラッミ
ック材料としてはAl2O3、SiCなどを使用できる。
また、フィルタ本体12に径(粗さ)が約1μmのメッ
シュを用いたが、酸素を取除くためには径(粗さ)が2
50μmより小さいメッシュであればよい。メッシュの
径(粗さ)を変えて成膜を行なった結果を下記表1に示
す。フィルタ本体12に、250μmより小さいメッシ
ュ径(粗さ)を用いた場合には、欠陥は観察されなかっ
た。
にPTFEを用いたが、その他のテフロン(登録商標)
樹脂やポリプロピレンなどの高分子材料を用いてもよ
い。また、セラッミック材料を用いてもよい。セラッミ
ック材料としてはAl2O3、SiCなどを使用できる。
また、フィルタ本体12に径(粗さ)が約1μmのメッ
シュを用いたが、酸素を取除くためには径(粗さ)が2
50μmより小さいメッシュであればよい。メッシュの
径(粗さ)を変えて成膜を行なった結果を下記表1に示
す。フィルタ本体12に、250μmより小さいメッシ
ュ径(粗さ)を用いた場合には、欠陥は観察されなかっ
た。
【0034】なお、フィルタ本体12にセラミックを用
いた場合、フィルタは多孔質となっており、その粗さは
ポア(孔)のサイズにより決まる。このときのメッシュ
径(粗さ)は、ポア(孔)のサイズで表わされる。
いた場合、フィルタは多孔質となっており、その粗さは
ポア(孔)のサイズにより決まる。このときのメッシュ
径(粗さ)は、ポア(孔)のサイズで表わされる。
【0035】
【表1】
【0036】また、下記表2に示すように、フィルタ本
体12の傾斜角度(仰角)が5度以下ではフィルタ本体
12に酸素が溜まることがわかる。酸素をスムーズに除
去するために必要な傾斜角度は、フィルタ本体12の材
質や電解液の流量により異なるが、5度より大きいこと
が望ましい。
体12の傾斜角度(仰角)が5度以下ではフィルタ本体
12に酸素が溜まることがわかる。酸素をスムーズに除
去するために必要な傾斜角度は、フィルタ本体12の材
質や電解液の流量により異なるが、5度より大きいこと
が望ましい。
【0037】
【表2】
【0038】(作用・効果)以上、本実施の形態におけ
る電解メッキ装置100Aによれば、基板4を不溶性陽
極10よりも上方に設置することにより、基板4の出し
入れが容易になり、電解メッキ終了後メッキ槽1内の電
解液を排出する必要はない。また、基板ホルダ6を回転
させる機構(図示省略)を採用することができるため、
膜厚分布をより良好にすることができる。コンタクト電
極7は容易に洗浄できるので、電解メッキ終了後にコン
タクト電極7に付着した電解液を簡単に除去でき、次の
基板上の導電層の腐食を防止できる。
る電解メッキ装置100Aによれば、基板4を不溶性陽
極10よりも上方に設置することにより、基板4の出し
入れが容易になり、電解メッキ終了後メッキ槽1内の電
解液を排出する必要はない。また、基板ホルダ6を回転
させる機構(図示省略)を採用することができるため、
膜厚分布をより良好にすることができる。コンタクト電
極7は容易に洗浄できるので、電解メッキ終了後にコン
タクト電極7に付着した電解液を簡単に除去でき、次の
基板上の導電層の腐食を防止できる。
【0039】さらに、電解メッキを行なった場合には、
不溶性陽極10において酸素が発生するが、この酸素を
取除くためのフィルタ12Aが設置されているため、基
板4に酸素が到達するのを防止することができる。
不溶性陽極10において酸素が発生するが、この酸素を
取除くためのフィルタ12Aが設置されているため、基
板4に酸素が到達するのを防止することができる。
【0040】また、このフィルタ12Aには開口部13
が設けられ、さらに、外側に向けて上向きの傾斜が設け
ているため、フィルタ12Aによって捉えられた酸素を
スムーズに排除することを可能とし、酸素がフィルタに
溜まることによる、電解分布や電解液の流れの乱れを回
避し、基板4に成膜される膜厚分布を良好にすることが
可能になる。
が設けられ、さらに、外側に向けて上向きの傾斜が設け
ているため、フィルタ12Aによって捉えられた酸素を
スムーズに排除することを可能とし、酸素がフィルタに
溜まることによる、電解分布や電解液の流れの乱れを回
避し、基板4に成膜される膜厚分布を良好にすることが
可能になる。
【0041】(実施の形態2)図3および図4を参照し
て、実施の形態2における電解メッキ装置100Bにつ
いて説明する。図3は、電解メッキ装置100Bの全体
構成を示す断面図であり、図4は後述するフィルタ12
Bの斜視図である。
て、実施の形態2における電解メッキ装置100Bにつ
いて説明する。図3は、電解メッキ装置100Bの全体
構成を示す断面図であり、図4は後述するフィルタ12
Bの斜視図である。
【0042】(構成)実施の形態1における電解メッキ
装置100Aの構成においては、フィルタ12Aに傾斜
角をもたせた場合について示したが、図3、図4に示す
ように平坦なフィルタ12Bを用いてもよい。なお、上
記実施の形態1における電解メッキ装置100Aと同一
または相当部分については、同一の参照番号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
装置100Aの構成においては、フィルタ12Aに傾斜
角をもたせた場合について示したが、図3、図4に示す
ように平坦なフィルタ12Bを用いてもよい。なお、上
記実施の形態1における電解メッキ装置100Aと同一
または相当部分については、同一の参照番号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0043】まず、図3を参照して、本実施の形態にお
ける電解メッキ装置100Bの特徴的構成として、不溶
性陽極10の中心に貫通穴10aを設け、この貫通穴1
0aの上面に開口端8aが位置するように電解液導入管
8を挿通することで電解液3の流れがフィルタ12Bの
中心領域に当たるようにしている。また、図4を参照し
て、フィルタ12Bは、平坦な形状からなるフィルタ本
体12の外周部に、円周方向に開口部13が設けられて
いる。
ける電解メッキ装置100Bの特徴的構成として、不溶
性陽極10の中心に貫通穴10aを設け、この貫通穴1
0aの上面に開口端8aが位置するように電解液導入管
8を挿通することで電解液3の流れがフィルタ12Bの
中心領域に当たるようにしている。また、図4を参照し
て、フィルタ12Bは、平坦な形状からなるフィルタ本
体12の外周部に、円周方向に開口部13が設けられて
いる。
【0044】(作用・効果)図3に示すように、フィル
タ12Bに到達した電解液3の流れはフィルタ12Bを
通過する成分とフィルタ12Bの中心から外周に向けて
拡がる成分に分かれる。フィルタ12Bに捉えられた酸
素はフィルタ12Bの中心から外周に向かう流れにより
フィルタ12Bの外周部に導かれ、フィルタ12Bの外
周部に設けられた開口部13から排出される。このよう
に電解液3の流れを用いることにより、平坦なフィルタ
12Bを用いても、捉えた酸素を有効に排出することが
できる。
タ12Bに到達した電解液3の流れはフィルタ12Bを
通過する成分とフィルタ12Bの中心から外周に向けて
拡がる成分に分かれる。フィルタ12Bに捉えられた酸
素はフィルタ12Bの中心から外周に向かう流れにより
フィルタ12Bの外周部に導かれ、フィルタ12Bの外
周部に設けられた開口部13から排出される。このよう
に電解液3の流れを用いることにより、平坦なフィルタ
12Bを用いても、捉えた酸素を有効に排出することが
できる。
【0045】実施の形態1で述べた基板4と同じように
作成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッ
キ装置でCuの電解メッキを行なった。Cu膜を500
nm析出させたが、特に欠陥は観察されなかった。
作成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッ
キ装置でCuの電解メッキを行なった。Cu膜を500
nm析出させたが、特に欠陥は観察されなかった。
【0046】また、平坦なフィルタ12Bを用いること
によりフィルタ12Bの作成が容易となり、そのコスト
も小さくできるというメリットがある。また、フィルタ
12Bには添加剤を吸着する作用があるが、フィルタ1
2Bの面積が最小限で済む平面形状にすることで、この
ような問題を最小限にすることできる。また、実施の形
態1の構造に比べてこの実施の形態では電解液の流れが
単純であり、膜厚分布がよいというメリットがある。実
施の形態1では8インチウエハ上に500nmメッキし
たCu膜の膜厚の面内分布が、[標準偏差/平均値]で1
0%であったが、本実施の形態では[標準偏差/平均値]
で6%に改善できた。なお、Cuの膜厚は蛍光X線を用
いて測定した。なお、[標準偏差/平均値]が6%とは、
蛍光X線によりウエハ面内の複数点(本実施の形態では
49点)において膜厚を測定し、その膜厚の標準偏差/
平均値が6%であることを意味する。
によりフィルタ12Bの作成が容易となり、そのコスト
も小さくできるというメリットがある。また、フィルタ
12Bには添加剤を吸着する作用があるが、フィルタ1
2Bの面積が最小限で済む平面形状にすることで、この
ような問題を最小限にすることできる。また、実施の形
態1の構造に比べてこの実施の形態では電解液の流れが
単純であり、膜厚分布がよいというメリットがある。実
施の形態1では8インチウエハ上に500nmメッキし
たCu膜の膜厚の面内分布が、[標準偏差/平均値]で1
0%であったが、本実施の形態では[標準偏差/平均値]
で6%に改善できた。なお、Cuの膜厚は蛍光X線を用
いて測定した。なお、[標準偏差/平均値]が6%とは、
蛍光X線によりウエハ面内の複数点(本実施の形態では
49点)において膜厚を測定し、その膜厚の標準偏差/
平均値が6%であることを意味する。
【0047】(実施の形態3)図5を参照して、実施の
形態3における電解メッキ装置100Cについて、説明
する。図5は、電解メッキ装置100Cの全体構成を示
す断面図である。なお、上記実施の形態1および2にお
ける電解メッキ装置100Aおよび100Bと同一また
は相当部分については、同一の参照番号を付し、その詳
細な説明は省略する。
形態3における電解メッキ装置100Cについて、説明
する。図5は、電解メッキ装置100Cの全体構成を示
す断面図である。なお、上記実施の形態1および2にお
ける電解メッキ装置100Aおよび100Bと同一また
は相当部分については、同一の参照番号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0048】(構成)図5に示す本実施の形態における
電解メッキ装置100Cは、実施の形態1における電解
メッキ装置100Aと実施の形態2における電解メッキ
装置100Cとを組み合わせた構成を有し、フィルタ1
2Cをすり鉢形状とした構成と、フィルタ12Cの中央
部から外周部に向かう電解液の流れを作る構成とを有し
ている。
電解メッキ装置100Cは、実施の形態1における電解
メッキ装置100Aと実施の形態2における電解メッキ
装置100Cとを組み合わせた構成を有し、フィルタ1
2Cをすり鉢形状とした構成と、フィルタ12Cの中央
部から外周部に向かう電解液の流れを作る構成とを有し
ている。
【0049】実施の形態1で述べた基板4と同じように
作成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッ
キ装置100CでCu膜の電解メッキを行なった。Cu
膜を500nm析出させたが、基板には特に欠陥は観察
されなかった。
作成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッ
キ装置100CでCu膜の電解メッキを行なった。Cu
膜を500nm析出させたが、基板には特に欠陥は観察
されなかった。
【0050】また、下記表3に示すように、実施の形態
2の場合、電解液の流量が5L/min.ではフィルタ
に酸素の溜まりが発生したが、本実施の形態では電解液
の流量が1L/min.でも酸素の溜まりは発生しなか
った。このように本実施例では酸素をより効率的に除去
することができるので、電解液の流量の設定の自由度が
高くなるというメリットがある。
2の場合、電解液の流量が5L/min.ではフィルタ
に酸素の溜まりが発生したが、本実施の形態では電解液
の流量が1L/min.でも酸素の溜まりは発生しなか
った。このように本実施例では酸素をより効率的に除去
することができるので、電解液の流量の設定の自由度が
高くなるというメリットがある。
【0051】
【表3】
【0052】また、本実施の形態においても、実施の形
態2と同様に、8インチウエハ上に500nmメッキし
たCu膜の膜厚の面内分布は[標準偏差/平均値]で6%
と改善されている。
態2と同様に、8インチウエハ上に500nmメッキし
たCu膜の膜厚の面内分布は[標準偏差/平均値]で6%
と改善されている。
【0053】(作用・効果)以上、本実施の形態におけ
る電解メッキ装置100Cによれば、実施の形態1およ
び2の電解メッキ装置と比較して、フィルタに捉えた酸
素をさらに効率よく取除くことができ、酸素がフィルタ
に溜まることによる、電解分布や電解液の流れの乱れを
効果的に回避し、基板に成膜される膜厚分布をさらに良
好にすることが可能になる。
る電解メッキ装置100Cによれば、実施の形態1およ
び2の電解メッキ装置と比較して、フィルタに捉えた酸
素をさらに効率よく取除くことができ、酸素がフィルタ
に溜まることによる、電解分布や電解液の流れの乱れを
効果的に回避し、基板に成膜される膜厚分布をさらに良
好にすることが可能になる。
【0054】(実施の形態4)図6を参照して、実施の
形態4における電解メッキ装置100Dについて、説明
する。図6は、電解メッキ装置100Dの全体構成を示
す断面図である。なお、上記実施の形態1〜3における
電解メッキ装置100A〜100Cと同一または相当部
分については、同一の参照番号を付し、その詳細な説明
は省略する。
形態4における電解メッキ装置100Dについて、説明
する。図6は、電解メッキ装置100Dの全体構成を示
す断面図である。なお、上記実施の形態1〜3における
電解メッキ装置100A〜100Cと同一または相当部
分については、同一の参照番号を付し、その詳細な説明
は省略する。
【0055】(構成)図6に示す本実施の形態における
電解メッキ装置100Dの特徴的構成としては、実施の
形態3における電解メッキ装置100Cの構成と比較し
た場合、電解液導入管8の不溶性陽極10の裏面近傍の
一部に下部導出口8bを設けている点が相違する。この
下部導出口8bより流れ出した電解液3が、メッキ槽1
の側面に沿った流れを作る。
電解メッキ装置100Dの特徴的構成としては、実施の
形態3における電解メッキ装置100Cの構成と比較し
た場合、電解液導入管8の不溶性陽極10の裏面近傍の
一部に下部導出口8bを設けている点が相違する。この
下部導出口8bより流れ出した電解液3が、メッキ槽1
の側面に沿った流れを作る。
【0056】(作用・効果)このような電解液3の流れ
を作ることにより、フィルタ12Cの開口部13から排
出された酸素が再び基板側に戻るのを防ぐことができ
る。また、不溶性陽極10の裏側に電解液3が溜まり、
溜まった電解液3の組成が管理できない状態となること
を防ぐことができる。
を作ることにより、フィルタ12Cの開口部13から排
出された酸素が再び基板側に戻るのを防ぐことができ
る。また、不溶性陽極10の裏側に電解液3が溜まり、
溜まった電解液3の組成が管理できない状態となること
を防ぐことができる。
【0057】実施の形態1で述べた基板4と同じように
作成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッ
キ装置100DでCuの電解メッキを行なった。実施の
形態1で述べた基板と同じように作成した基板を用い
て、Cu膜を500nm析出させたが、基板には特に欠
陥は観察されなかった。また、電解液の流量が1L/m
in.の場合でも酸素の溜まりは発生しなかった。
作成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッ
キ装置100DでCuの電解メッキを行なった。実施の
形態1で述べた基板と同じように作成した基板を用い
て、Cu膜を500nm析出させたが、基板には特に欠
陥は観察されなかった。また、電解液の流量が1L/m
in.の場合でも酸素の溜まりは発生しなかった。
【0058】(実施の形態5)図7および図8を参照し
て、実施の形態5における電解メッキ装置100Eにつ
いて、説明する。図7は、電解メッキ装置100Eの全
体構成を示す断面図であり、図8は後述するフィルタ1
2Eの斜視図である。なお、上記実施の形態1〜4にお
ける電解メッキ装置100A〜100Dと同一または相
当部分については、同一の参照番号を付し、その詳細な
説明は省略する。
て、実施の形態5における電解メッキ装置100Eにつ
いて、説明する。図7は、電解メッキ装置100Eの全
体構成を示す断面図であり、図8は後述するフィルタ1
2Eの斜視図である。なお、上記実施の形態1〜4にお
ける電解メッキ装置100A〜100Dと同一または相
当部分については、同一の参照番号を付し、その詳細な
説明は省略する。
【0059】(構成)本実施の形態における電解メッキ
装置100Eを、実施の形態2におけ電解メッキ装置1
00Bと比較した場合、フィルタ12Eの中心部に開口
部13aが設けられている。
装置100Eを、実施の形態2におけ電解メッキ装置1
00Bと比較した場合、フィルタ12Eの中心部に開口
部13aが設けられている。
【0060】(作用・効果)図8を参照して、フィルタ
12Eの中心部に開口部13aを設けることにより、電
解液導入管8より導入された電解液3の流れのうち一部
は、フィルタ12Eにより妨げられることなく基板4に
到達できる。このように電解液導入管8からの電解液3
の流れに対するフィルタ12Eの影響を小さくすること
により、電解液3の流れをよりコントロールでき、より
均一な膜厚分布を得ることができる。
12Eの中心部に開口部13aを設けることにより、電
解液導入管8より導入された電解液3の流れのうち一部
は、フィルタ12Eにより妨げられることなく基板4に
到達できる。このように電解液導入管8からの電解液3
の流れに対するフィルタ12Eの影響を小さくすること
により、電解液3の流れをよりコントロールでき、より
均一な膜厚分布を得ることができる。
【0061】また、フィル12Eが受ける差圧も小さく
できるので、より細かいフィルタを用いることができ
る。実施の形態1で述べた基板4と同じように作成した
基板を用いて、本実施の形態における電解メッキ装置1
00EでCuの電解メッキを行なった。Cu膜を500
nm析出させたが、基板に特に欠陥は観察されなかっ
た。また、8インチウエハ上に500nmメッキしたC
u膜の膜厚の面内分布が[標準偏差/平均値]で3%と良
好である。
できるので、より細かいフィルタを用いることができ
る。実施の形態1で述べた基板4と同じように作成した
基板を用いて、本実施の形態における電解メッキ装置1
00EでCuの電解メッキを行なった。Cu膜を500
nm析出させたが、基板に特に欠陥は観察されなかっ
た。また、8インチウエハ上に500nmメッキしたC
u膜の膜厚の面内分布が[標準偏差/平均値]で3%と良
好である。
【0062】図7に示す電解メッキ装置100Eでは、
平面状のフィルタ12Eを用いた場合について示した
が、図9および図10に示すように傾斜を持ったフィル
タ12Fを用いた電解メッキ装置100Fの場合でも同
様の効果が得られる。
平面状のフィルタ12Eを用いた場合について示した
が、図9および図10に示すように傾斜を持ったフィル
タ12Fを用いた電解メッキ装置100Fの場合でも同
様の効果が得られる。
【0063】(実施の形態6)図11を参照して、実施
の形態6における電解メッキ装置100Gについて、説
明する。図11は、電解メッキ装置100Gの全体構成
を示す断面図である。なお、上記実施の形態1〜5にお
ける電解メッキ装置100A〜100Fと同一または相
当部分については、同一の参照番号を付し、その詳細な
説明は省略する。
の形態6における電解メッキ装置100Gについて、説
明する。図11は、電解メッキ装置100Gの全体構成
を示す断面図である。なお、上記実施の形態1〜5にお
ける電解メッキ装置100A〜100Fと同一または相
当部分については、同一の参照番号を付し、その詳細な
説明は省略する。
【0064】(構成)図11に示す本実施の形態におけ
る電解メッキ装置100Gの特徴的構成としては、フィ
ルタ12Gの中心部に開口部13aが設けられており、
この開口部13aと電解液導入管8の開口端8aとが連
通するように、電解液導入管8が開口部13aに延びる
ように設けられ、開口端8aに開口部13aが固定され
ている。また、フィルタ12Gの中心部に設けられる開
口部13aは不溶性陽極10にも設けられる貫通穴10
aよりも平面的にみて内側に配置されている。なお、フ
ィルタ12Gは、上記各実施の形態におけるフィルタと
同様に、開口部13が形成されている。
る電解メッキ装置100Gの特徴的構成としては、フィ
ルタ12Gの中心部に開口部13aが設けられており、
この開口部13aと電解液導入管8の開口端8aとが連
通するように、電解液導入管8が開口部13aに延びる
ように設けられ、開口端8aに開口部13aが固定され
ている。また、フィルタ12Gの中心部に設けられる開
口部13aは不溶性陽極10にも設けられる貫通穴10
aよりも平面的にみて内側に配置されている。なお、フ
ィルタ12Gは、上記各実施の形態におけるフィルタと
同様に、開口部13が形成されている。
【0065】また、実施の形態4における電解メッキ装
置100Dと同様に、電解液導入管8の不溶性陽極10
の裏面近傍の一部に下部導出口8bを設け、この下部導
出口8bより流れ出した電解液3が、メッキ槽1の側面
に沿った流れを作る構成を採用している。
置100Dと同様に、電解液導入管8の不溶性陽極10
の裏面近傍の一部に下部導出口8bを設け、この下部導
出口8bより流れ出した電解液3が、メッキ槽1の側面
に沿った流れを作る構成を採用している。
【0066】(作用・効果)このような構造を採用する
ことにより、フィルタ12Gをメッキ槽1の側面と電解
液導入管8で保持することができ、フィルタ12Gの機
械的な強度が小さくても使用することができる。また、
図9に示す電解メッキ装置100Fの構成と比較した場
合、フィルタ12Gの開口部13aを酸素が通り抜ける
可能性をなくすことができる。
ことにより、フィルタ12Gをメッキ槽1の側面と電解
液導入管8で保持することができ、フィルタ12Gの機
械的な強度が小さくても使用することができる。また、
図9に示す電解メッキ装置100Fの構成と比較した場
合、フィルタ12Gの開口部13aを酸素が通り抜ける
可能性をなくすことができる。
【0067】また、このような電解液3の流れを作るこ
とにより、フィルタ12Gの開口部13から排出された
酸素が再び基板側に戻るのを防ぐことができる。また、
不溶性陽極10の裏側に電解液3が溜まり、溜まった電
解液3の組成が管理できない状態となることを防ぐこと
ができる。
とにより、フィルタ12Gの開口部13から排出された
酸素が再び基板側に戻るのを防ぐことができる。また、
不溶性陽極10の裏側に電解液3が溜まり、溜まった電
解液3の組成が管理できない状態となることを防ぐこと
ができる。
【0068】実施の形態1で述べた基板と同じように作
成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッキ
装置100DでCuの電解メッキを行なった。実施の形
態1で述べた基板と同じように作成した基板を用いて、
Cu膜を500nm析出させたが、基板には特に欠陥は
観察されなかった。また、電解液の流量が1L/mi
n.の場合でも酸素の溜まりは発生しなかった。
成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッキ
装置100DでCuの電解メッキを行なった。実施の形
態1で述べた基板と同じように作成した基板を用いて、
Cu膜を500nm析出させたが、基板には特に欠陥は
観察されなかった。また、電解液の流量が1L/mi
n.の場合でも酸素の溜まりは発生しなかった。
【0069】実施の形態1で述べた基板4と同じように
作成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッ
キ装置100GでCuの電解メッキを行なった。Cu膜
を500nm析出させたが、基板に特に欠陥は観察され
なかった。また、8インチウエハ上に500nmメッキ
したCu膜の膜厚の面内分布が[標準偏差/平均値]で3
%と良好である。
作成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッ
キ装置100GでCuの電解メッキを行なった。Cu膜
を500nm析出させたが、基板に特に欠陥は観察され
なかった。また、8インチウエハ上に500nmメッキ
したCu膜の膜厚の面内分布が[標準偏差/平均値]で3
%と良好である。
【0070】なお、フィルタ12Gには傾斜がある場合
について示したが、フィルタ12Gに傾斜がない場合で
も同様の効果が得られる。
について示したが、フィルタ12Gに傾斜がない場合で
も同様の効果が得られる。
【0071】(実施の形態7)図12を参照して、実施
の形態7における電解メッキ装置100Hについて、説
明する。図12は、電解メッキ装置100Hの全体構成
を示す断面図である。なお、上記実施の形態1〜6にお
ける電解メッキ装置100A〜100Gと同一または相
当部分については、同一の参照番号を付し、その詳細な
説明は省略する。
の形態7における電解メッキ装置100Hについて、説
明する。図12は、電解メッキ装置100Hの全体構成
を示す断面図である。なお、上記実施の形態1〜6にお
ける電解メッキ装置100A〜100Gと同一または相
当部分については、同一の参照番号を付し、その詳細な
説明は省略する。
【0072】(構成)図12に示す本実施の形態におけ
る電解メッキ装置100Hの特徴的構成として、実施の
形態6における電解メッキ装置100Gと比較した場
合、さらに電解液導入管8の不溶性陽極10よりも上側
に突き出た部分に上部導出口8cを設ける点にある。
る電解メッキ装置100Hの特徴的構成として、実施の
形態6における電解メッキ装置100Gと比較した場
合、さらに電解液導入管8の不溶性陽極10よりも上側
に突き出た部分に上部導出口8cを設ける点にある。
【0073】(作用・効果)このように、上部導出口8
cを設けることにより、フィルタ12Gの中心部より外
周部に向かう電解液3の流れが形成され、捉えた酸素を
さらに効率よく取除く効果が得られる。実施の形態1で
述べた基板4と同じように作成した基板を用いて、この
実施の形態における電解メッキ装置100Hを用いてC
uの電解メッキを行なった。Cu膜を500nm析出さ
せたが、基板に特に欠陥は観察されなかった。また、8
インチウエハ上に500nmメッキしたCu膜の膜厚の
面内分布が[標準偏差/平均値]で3%と良好である。
cを設けることにより、フィルタ12Gの中心部より外
周部に向かう電解液3の流れが形成され、捉えた酸素を
さらに効率よく取除く効果が得られる。実施の形態1で
述べた基板4と同じように作成した基板を用いて、この
実施の形態における電解メッキ装置100Hを用いてC
uの電解メッキを行なった。Cu膜を500nm析出さ
せたが、基板に特に欠陥は観察されなかった。また、8
インチウエハ上に500nmメッキしたCu膜の膜厚の
面内分布が[標準偏差/平均値]で3%と良好である。
【0074】なお、フィルタ12Gには傾斜がある場合
について示したが、フィルタ12Gに傾斜がない場合で
も同様の効果が得られる。
について示したが、フィルタ12Gに傾斜がない場合で
も同様の効果が得られる。
【0075】(実施の形態8)図13を参照して、実施
の形態8における電解メッキ装置100Jについて、説
明する。図11は、電解メッキ装置100Jの全体構成
を示す断面図である。なお、上記実施の形態1〜7にお
ける電解メッキ装置100A〜100Hと同一または相
当部分については、同一の参照番号を付し、その詳細な
説明は省略する。
の形態8における電解メッキ装置100Jについて、説
明する。図11は、電解メッキ装置100Jの全体構成
を示す断面図である。なお、上記実施の形態1〜7にお
ける電解メッキ装置100A〜100Hと同一または相
当部分については、同一の参照番号を付し、その詳細な
説明は省略する。
【0076】(構成)図13に示す本実施の形態におけ
る電解メッキ装置100Jの特徴的構成としては、フィ
ルタ12Jの中心部に開口部13aが設けられており、
この開口部13aと電解液導入管8の開口端8aとを連
通させるため、開口部13aから下方に延び、電解液導
入管8に固定される垂下部12bが設けられている。な
お、フィルタ12Jは、上記各実施の形態におけるフィ
ルタと同様に、開口部13が形成されている。
る電解メッキ装置100Jの特徴的構成としては、フィ
ルタ12Jの中心部に開口部13aが設けられており、
この開口部13aと電解液導入管8の開口端8aとを連
通させるため、開口部13aから下方に延び、電解液導
入管8に固定される垂下部12bが設けられている。な
お、フィルタ12Jは、上記各実施の形態におけるフィ
ルタと同様に、開口部13が形成されている。
【0077】また、実施の形態4における電解メッキ装
置100Dと同様に、電解液導入管8の不溶性陽極10
の裏面近傍の一部に下部導出口8bを設け、この下部導
出口8bより流れ出した電解液3が、メッキ槽1の側面
に沿った流れを作る構成を採用している。
置100Dと同様に、電解液導入管8の不溶性陽極10
の裏面近傍の一部に下部導出口8bを設け、この下部導
出口8bより流れ出した電解液3が、メッキ槽1の側面
に沿った流れを作る構成を採用している。
【0078】(作用・効果)この構成を採用することに
よっても、フィルタ12Jをメッキ槽1の側面と電解液
導入管8とで保持することができ、フィルタ12Jの機
械的な強度が小さくても使用することができる。また、
電解液導入管8が不溶性陽極10よりも上側に突き出さ
ないため、電解液導入管8が電解分布に影響を与えるの
を防ぐことができる。また、図9に示す電解メッキ装置
100Fの構成と比較した場合、フィルタ12Gの開口
部13aを酸素が通り抜ける可能性をなくすことができ
る。
よっても、フィルタ12Jをメッキ槽1の側面と電解液
導入管8とで保持することができ、フィルタ12Jの機
械的な強度が小さくても使用することができる。また、
電解液導入管8が不溶性陽極10よりも上側に突き出さ
ないため、電解液導入管8が電解分布に影響を与えるの
を防ぐことができる。また、図9に示す電解メッキ装置
100Fの構成と比較した場合、フィルタ12Gの開口
部13aを酸素が通り抜ける可能性をなくすことができ
る。
【0079】また、このような電解液3の流れを作るこ
とにより、フィルタ12Gの開口部13から排出された
酸素が再び基板側に戻るのを防ぐことができる。また、
不溶性陽極10の裏側に電解液3が溜まり、溜まった電
解液3の組成が管理できない状態となることを防ぐこと
ができる。
とにより、フィルタ12Gの開口部13から排出された
酸素が再び基板側に戻るのを防ぐことができる。また、
不溶性陽極10の裏側に電解液3が溜まり、溜まった電
解液3の組成が管理できない状態となることを防ぐこと
ができる。
【0080】実施の形態1で述べた基板と同じように作
成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッキ
装置100JでCuの電解メッキを行なった。Cu膜を
500nm析出させたが、基板に特に欠陥は観察されな
かった。また、8インチウエハ上に500nmメッキし
たCu膜の膜厚の面内分布が[標準偏差/平均値]で2%
と良好である。
成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッキ
装置100JでCuの電解メッキを行なった。Cu膜を
500nm析出させたが、基板に特に欠陥は観察されな
かった。また、8インチウエハ上に500nmメッキし
たCu膜の膜厚の面内分布が[標準偏差/平均値]で2%
と良好である。
【0081】なお、フィルタ12Jには傾斜がある場合
について示したが、フィルタ12Jに傾斜がない場合で
も同様の効果が得られる。
について示したが、フィルタ12Jに傾斜がない場合で
も同様の効果が得られる。
【0082】(実施の形態9)図14および図15を参
照して、実施の形態9における電解メッキ装置100K
について、説明する。図14は、電解メッキ装置100
Kの全体構成を示す図であり、図15は、後述するフィ
ルタ12Kのフィルタ本体12の斜視図である。なお、
上記実施の形態1〜8における電解メッキ装置100A
〜100H、100Jと同一または相当部分について
は、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
照して、実施の形態9における電解メッキ装置100K
について、説明する。図14は、電解メッキ装置100
Kの全体構成を示す図であり、図15は、後述するフィ
ルタ12Kのフィルタ本体12の斜視図である。なお、
上記実施の形態1〜8における電解メッキ装置100A
〜100H、100Jと同一または相当部分について
は、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0083】(構成)図14および図15に示す本実施
の形態における電解メッキ装置100Kの特徴的構成と
しては、フィルタ12Kのフィルタ本体12には、酸素
を逃がすための開口部13が設けられておらず、その代
わりに、フィルタ本体12の外周部に上方に延びる円筒
状部材12cが設けられ、この側壁12cとメッキ槽1
とにより酸素導出口14を形成している。なお、本実施
の形態において、フィルタ本体12に開口部13が設け
られていない場合について説明したが、開口部13が設
けられる構造を排除するものではない。
の形態における電解メッキ装置100Kの特徴的構成と
しては、フィルタ12Kのフィルタ本体12には、酸素
を逃がすための開口部13が設けられておらず、その代
わりに、フィルタ本体12の外周部に上方に延びる円筒
状部材12cが設けられ、この側壁12cとメッキ槽1
とにより酸素導出口14を形成している。なお、本実施
の形態において、フィルタ本体12に開口部13が設け
られていない場合について説明したが、開口部13が設
けられる構造を排除するものではない。
【0084】(作用・効果)このように、酸素導出口1
4を形成することにより、フィルタ12Kで捉えられた
酸素はこの酸素出口13を通って確実に外部に排出され
るので、捉えられた酸素が再び基板側に戻ることはな
い。
4を形成することにより、フィルタ12Kで捉えられた
酸素はこの酸素出口13を通って確実に外部に排出され
るので、捉えられた酸素が再び基板側に戻ることはな
い。
【0085】実施の形態1で述べた基板と同じように作
成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッキ
装置100KでCuの電解メッキを行なった。Cu膜を
500nm析出させたが、基板に特に欠陥は観察されな
かった。また、8インチウエハ上に500nmメッキし
たCu膜の膜厚の面内分布が[標準偏差/平均値]で3%
と良好である。
成した基板を用いて、本実施の形態における電解メッキ
装置100KでCuの電解メッキを行なった。Cu膜を
500nm析出させたが、基板に特に欠陥は観察されな
かった。また、8インチウエハ上に500nmメッキし
たCu膜の膜厚の面内分布が[標準偏差/平均値]で3%
と良好である。
【0086】なお、上述した、各実施の形態における電
解メッキ装置の構成は、一例であって、上記形態に限定
されるものでなく、各電解メッキ装置の特徴的構造を適
宜組合せて使用することが可能である。たとえば、上記
実施の形態9において構成した酸素導出口14を上記各
実施の形態における電解メッキ装置に適用することが可
能である。
解メッキ装置の構成は、一例であって、上記形態に限定
されるものでなく、各電解メッキ装置の特徴的構造を適
宜組合せて使用することが可能である。たとえば、上記
実施の形態9において構成した酸素導出口14を上記各
実施の形態における電解メッキ装置に適用することが可
能である。
【0087】また、上記各実施の形態においては、好ま
しい形態として電解液導入管8を設ける構造を開示して
いるが、電解液導入管8を設けない構造、またはたの手
段により、電解液に流れを与える構成を採用することも
可能である。
しい形態として電解液導入管8を設ける構造を開示して
いるが、電解液導入管8を設けない構造、またはたの手
段により、電解液に流れを与える構成を採用することも
可能である。
【0088】したがって、上述した各実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
画定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内で
のすべての変更が含まれることが意図される。
ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の
範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって
画定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内で
のすべての変更が含まれることが意図される。
【0089】
【発明の効果】この発明に基づいた電解メッキ装置によ
れば、陰極と陽極との間に金属膜の成膜時に発生する酸
素を基板に到達させないようにするための手段を設ける
ことにより、陽極で発生した酸素が陰極に到達するのを
防止することができる。その結果、発生した酸素が陰極
の表面に溜まり、陰極表面での金属の析出が妨げられる
ことを防止することが可能になる。これにより、陰極に
成膜される膜厚分布を良好にすることが可能になる。
れば、陰極と陽極との間に金属膜の成膜時に発生する酸
素を基板に到達させないようにするための手段を設ける
ことにより、陽極で発生した酸素が陰極に到達するのを
防止することができる。その結果、発生した酸素が陰極
の表面に溜まり、陰極表面での金属の析出が妨げられる
ことを防止することが可能になる。これにより、陰極に
成膜される膜厚分布を良好にすることが可能になる。
【図1】 実施の形態1における電解メッキ装置100
Aの全体構成を示す断面図である。
Aの全体構成を示す断面図である。
【図2】 フィルタ12Aの斜視図である。
【図3】 実施の形態2における電解メッキ装置100
Bの全体構成を示す断面図である。
Bの全体構成を示す断面図である。
【図4】 フィルタ12Bの斜視図である。
【図5】 実施の形態3における電解メッキ装置100
Cの全体構成を示す断面図である。
Cの全体構成を示す断面図である。
【図6】 実施の形態4における電解メッキ装置100
Dの全体構成を示す断面図である。
Dの全体構成を示す断面図である。
【図7】 実施の形態5における電解メッキ装置100
Eの全体構成を示す断面図である。
Eの全体構成を示す断面図である。
【図8】 フィルタ12Eの斜視図である。
【図9】 実施の形態5の他の形態における電解メッキ
装置100Fの全体構成を示す断面図である。
装置100Fの全体構成を示す断面図である。
【図10】 フィルタ12Fの斜視図である。
【図11】 実施の形態6における電解メッキ装置10
0Gの全体構成を示す断面図である。
0Gの全体構成を示す断面図である。
【図12】 実施の形態7における電解メッキ装置10
0Hの全体構成を示す断面図である。
0Hの全体構成を示す断面図である。
【図13】 実施の形態8における電解メッキ装置10
0Jの全体構成を示す断面図である。
0Jの全体構成を示す断面図である。
【図14】 実施の形態9における電解メッキ装置10
0Kの全体構成を示す断面図である。
0Kの全体構成を示す断面図である。
【図15】 フィルタ12Kのフィルタ本体12の斜視
図である。
図である。
【図16】 可溶性陽極を用いた電解メッキ装置の構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図17】 不溶性陽極を用いた電解メッキ装置の構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 メッキ槽、2 可溶性陽極、3 電解液、4 基
板、5 導電層、6 基板ホルダー、7 コンタクト電
極、8 電解液導入管、8a 開口端、8b 下部導出
口、8b 上部導出口、9 電解液導出口、10 不溶
性陽極、10a貫通穴、11 シール、12 フィルタ
本体、12A,12B,12C,12E,12F,12
G,12J フィルタ、13,13a 開口部、14
酸素導出口、100A,100B,100C,100
D,100E,100F,100G,100H,100
J,100K 電解メッキ装置。
板、5 導電層、6 基板ホルダー、7 コンタクト電
極、8 電解液導入管、8a 開口端、8b 下部導出
口、8b 上部導出口、9 電解液導出口、10 不溶
性陽極、10a貫通穴、11 シール、12 フィルタ
本体、12A,12B,12C,12E,12F,12
G,12J フィルタ、13,13a 開口部、14
酸素導出口、100A,100B,100C,100
D,100E,100F,100G,100H,100
J,100K 電解メッキ装置。
Claims (13)
- 【請求項1】 メッキ槽内に電解液が充填され、前記メ
ッキ槽内に配置される陰極と陽極との間に電圧を印加し
て、陰極側の基板上に金属膜を成膜する電解メッキ装置
であって、 前記金属膜の成膜時に、前記電解液に溶け出さない不溶
性材料からなる陽極と、 前記陽極よりも上方に配置される陰極と、 前記陽極と前記陰極との間に配置され、前記金属膜の成
膜時に発生する酸素を前記基板に到達させないようにす
るための手段と、を備える、電解メッキ装置。 - 【請求項2】 前記陽極と前記陰極との間には、メッシ
ュ状のフィルタが設けられる、請求項1に記載の電解メ
ッキ装置。 - 【請求項3】 前記フィルタは、平面的に見て前記陽極
を含むように配置される、請求項2に記載の電解メッキ
装置。 - 【請求項4】 前記フィルタは、中心部から外周部に向
かうにしたがって、上方に向けて傾斜する形状を有す
る、請求項2または3に記載の電解メッキ装置。 - 【請求項5】 前記フィルタは、その外周部近傍に、円
周方向に配置される1以上の開口部を有する、請求項2
から4のいずれかに記載の電解メッキ装置。 - 【請求項6】 前記メッキ槽内に、前記電解液を導入す
るための電解液導入管をさらに備え、 前記電解液導入管が前記陽極の中心部を貫通し、前記電
解液導入管の開口端が、陽極の上面側に設けられる、請
求項1から5のいずれかに記載の電解メッキ装置。 - 【請求項7】 前記陽極の下方に位置する前記電解液導
入管の側面に、前記電解液を導出する下部導出口が設け
られる、請求項6に記載の電解メッキ装置。 - 【請求項8】 前記フィルタの中心部に開口部が設けら
れる、請求項6または7に記載の電解メッキ装置。 - 【請求項9】 前記電解液導入管の前記開口端が、前記
フィルタの中心部に設けられる前記開口部と連通するよ
うに設けられる、請求項8に記載の電解メッキ装置。 - 【請求項10】 前記電解液導入管が、前記開口部に延
びるように設けられる、請求項9に記載の電解メッキ装
置。 - 【請求項11】 前記フィルタと前記陽極との間に位置
する前記電解液導入管の側面に、前記電解液を導出する
上部導出口が設けられる、請求項10に記載の電解メッ
キ装置。 - 【請求項12】 前記フィルタには、前記フィルタの前
記開口部と、前記電解液導入管の前記開口端とを連通す
る垂下部が設けられる、請求項9に記載の電解メッキ装
置。 - 【請求項13】 前記フィルタの外周部は、前記メッキ
槽の内部に設けられる円筒状部材の下端に連結される、
請求項2から12のいずれかに記載の電解メッキ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000289784A JP2002097598A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 電解メッキ装置 |
US09/777,872 US6503376B2 (en) | 2000-09-25 | 2001-02-07 | Electroplating apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000289784A JP2002097598A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 電解メッキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002097598A true JP2002097598A (ja) | 2002-04-02 |
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ID=18773119
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---|---|---|---|
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Country Status (2)
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---|---|
US (1) | US6503376B2 (ja) |
JP (1) | JP2002097598A (ja) |
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JP2016225082A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 昭和電線ケーブルシステム株式会社 | 酸化物超電導線材の製造方法 |
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EP1939329B1 (de) * | 2006-12-29 | 2011-05-11 | RENA GmbH | Bausatz zur Herstellung eines Prozessreaktors für die Ausbildung metallischer Schichten auf einem oder auf mehreren Substraten |
US11225727B2 (en) | 2008-11-07 | 2022-01-18 | Lam Research Corporation | Control of current density in an electroplating apparatus |
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