JP2002096795A - レーダ用リフレクタ浮標 - Google Patents
レーダ用リフレクタ浮標Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単で、航空機等から投下しても安定
して海面に敷設することのできるレーダ用リフレクタ浮
標を得ること。 【解決手段】 上部に上方になるにしたがって縮径され
たテーパー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒
状の容器1と、可撓性を有し、リフレクタRを形成する
複数の電波反射膜16を備え、折り畳み及び展開自在で
容器1内に収容可能なリフレクタ展開手段17と、可撓
性を有する電波の透過良好な素材からなり、リフレクタ
展開手段17の周囲を気密に覆うフロート20とを備え
た。
して海面に敷設することのできるレーダ用リフレクタ浮
標を得ること。 【解決手段】 上部に上方になるにしたがって縮径され
たテーパー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒
状の容器1と、可撓性を有し、リフレクタRを形成する
複数の電波反射膜16を備え、折り畳み及び展開自在で
容器1内に収容可能なリフレクタ展開手段17と、可撓
性を有する電波の透過良好な素材からなり、リフレクタ
展開手段17の周囲を気密に覆うフロート20とを備え
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上に敷設され、
航空機等によるレーダの標的や救難用ブイ等に用いられ
るレーダ用リフレクタ浮標に関するものである。
航空機等によるレーダの標的や救難用ブイ等に用いられ
るレーダ用リフレクタ浮標に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のレーダ用リフレクタ浮標の
一例(公知ではない)のリフレクタを展開した状態を示
す説明図、図7はその縦断面図である。両図において、
1は上端部に天板2を有し、下端部が開放された円筒状
の容器で、天板2の中心部には上部になるほど縮径され
たテーパー状の開口部3が設けられており、下端開放部
はバランサ4により閉塞されている。
一例(公知ではない)のリフレクタを展開した状態を示
す説明図、図7はその縦断面図である。両図において、
1は上端部に天板2を有し、下端部が開放された円筒状
の容器で、天板2の中心部には上部になるほど縮径され
たテーパー状の開口部3が設けられており、下端開放部
はバランサ4により閉塞されている。
【0003】5は容器1内に設けられた円筒状の収納ケ
ースで、内部にはコイルばね6が収容されており、コイ
ルばね6の上部には、下面がコイルばね6に当接し、上
部が容器1の天板2に設けた開口部3に整合するテーパ
ー部8を有するベース部材7が配設され、コイルばね6
により矢印b方向に付勢されている。9はベース部材7
の上端部に設けられた鍔部で、上部には90°間隔で4
か所のスリット(図示せず)が設けられており、中心部
には円柱状の固定支柱10が立設されている。なお、容
器1内の空スペースによって空気室を形成し、あるい
は、浮力体を付加することにより、容器1に浮力を与え
ている。
ースで、内部にはコイルばね6が収容されており、コイ
ルばね6の上部には、下面がコイルばね6に当接し、上
部が容器1の天板2に設けた開口部3に整合するテーパ
ー部8を有するベース部材7が配設され、コイルばね6
により矢印b方向に付勢されている。9はベース部材7
の上端部に設けられた鍔部で、上部には90°間隔で4
か所のスリット(図示せず)が設けられており、中心部
には円柱状の固定支柱10が立設されている。なお、容
器1内の空スペースによって空気室を形成し、あるい
は、浮力体を付加することにより、容器1に浮力を与え
ている。
【0004】11は固定支柱10に摺動可能に嵌合され
た円筒状の可動支柱で、上端部には下部に90°間隔で
4か所のスリット(図示せず)が設けられたキャップ1
2が取付けられており、下端部には筒状のヒンジ部材1
3が設けられている。このヒンジ部材13は、図8に示
すように、90°間隔で4つの溝13aが設けられてお
り、この溝13aにはそれぞれアーム14の一端が軸支
されて、水平方向から矢印c方向に90°回動しうるよ
うに取付けられている。15は鍔部9とヒンジ部材13
との間に介装されたコイルばねで、可動支柱11を矢印
d方向に付勢している。
た円筒状の可動支柱で、上端部には下部に90°間隔で
4か所のスリット(図示せず)が設けられたキャップ1
2が取付けられており、下端部には筒状のヒンジ部材1
3が設けられている。このヒンジ部材13は、図8に示
すように、90°間隔で4つの溝13aが設けられてお
り、この溝13aにはそれぞれアーム14の一端が軸支
されて、水平方向から矢印c方向に90°回動しうるよ
うに取付けられている。15は鍔部9とヒンジ部材13
との間に介装されたコイルばねで、可動支柱11を矢印
d方向に付勢している。
【0005】16は例えば布シートにアルミ蒸着を施し
た可撓性を有する三角形状の電波反射膜で、それぞれ4
枚からなる上部垂直面16a、水平面16b及び下部垂
直面16cによって形成されており、3枚の電波反射膜
16によりひとつの三角形コーナレフを形成している。
そして、上部垂直面16aを形成する各電波反射膜16
の頂点は、キャップ12のスリット、ヒンジ部材13及
びアーム14の先端部に、水平面16bを形成する各電
波反射膜16の頂点は、ヒンジ部材13及び隣接するア
ーム14の先端部に、下部垂直面16cを形成する各電
波反射膜16の頂点は、鍔部9のスリット、ヒンジ部材
13及びアーム14の先端部にそれぞれ固定されてお
り、これら電波反射膜16により、リフレクタRを構成
している。
た可撓性を有する三角形状の電波反射膜で、それぞれ4
枚からなる上部垂直面16a、水平面16b及び下部垂
直面16cによって形成されており、3枚の電波反射膜
16によりひとつの三角形コーナレフを形成している。
そして、上部垂直面16aを形成する各電波反射膜16
の頂点は、キャップ12のスリット、ヒンジ部材13及
びアーム14の先端部に、水平面16bを形成する各電
波反射膜16の頂点は、ヒンジ部材13及び隣接するア
ーム14の先端部に、下部垂直面16cを形成する各電
波反射膜16の頂点は、鍔部9のスリット、ヒンジ部材
13及びアーム14の先端部にそれぞれ固定されてお
り、これら電波反射膜16により、リフレクタRを構成
している。
【0006】上記のように構成したレーダ用リフレクタ
浮標は、キャップ12をコイルばね15に抗して圧下す
ることによりアーム14及び電波反射膜16が折り畳ま
れ、引き続いてコイルばね6に抗してキャップ12を圧
下することにより、これらは収納ケース5内に収容され
る。そして、容器1の上端部にパラシュートの如き落下
安定装置を有する押え部材(図示せず)を装着すること
により、容器1の開口部3が閉塞される。
浮標は、キャップ12をコイルばね15に抗して圧下す
ることによりアーム14及び電波反射膜16が折り畳ま
れ、引き続いてコイルばね6に抗してキャップ12を圧
下することにより、これらは収納ケース5内に収容され
る。そして、容器1の上端部にパラシュートの如き落下
安定装置を有する押え部材(図示せず)を装着すること
により、容器1の開口部3が閉塞される。
【0007】上記のようなレーダ用リフレクタ浮標が例
えば航空機から投下されると、投下時の風圧によってパ
ラシュートが引出され、安定して海面に着水する。そし
て、着水時の衝撃により押え部材が外れて容器1の開口
部3が開放され、収納ケース5内に収容されている電波
反射膜16等が、コイルばね6に付勢されて収納ケース
5から押し出され、さらに、コイルばね15により可動
支柱11が押し上げられて、電波反射膜16が展開し、
リフレクタRが形成される。このとき、容器1は内部に
設けられた空気室あるいは付加された浮力体による浮力
によって海面に敷設され、浮遊する。
えば航空機から投下されると、投下時の風圧によってパ
ラシュートが引出され、安定して海面に着水する。そし
て、着水時の衝撃により押え部材が外れて容器1の開口
部3が開放され、収納ケース5内に収容されている電波
反射膜16等が、コイルばね6に付勢されて収納ケース
5から押し出され、さらに、コイルばね15により可動
支柱11が押し上げられて、電波反射膜16が展開し、
リフレクタRが形成される。このとき、容器1は内部に
設けられた空気室あるいは付加された浮力体による浮力
によって海面に敷設され、浮遊する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなレーダ用
リフレクタ浮標は、コンパクトで航空機等から投下して
も安定して海面に敷設することができるが、コイルばね
6,15等を有するための構造がやや複雑で組立が面倒
であり、また、リフレクタRが大形化した場合、リフレ
クタR等の収納ケース5が大きくなり、これに伴って十
分に浮力を確保するためには容器1を大きくしなければ
ならなず、全体として大形化することは避けられなかっ
た。
リフレクタ浮標は、コンパクトで航空機等から投下して
も安定して海面に敷設することができるが、コイルばね
6,15等を有するための構造がやや複雑で組立が面倒
であり、また、リフレクタRが大形化した場合、リフレ
クタR等の収納ケース5が大きくなり、これに伴って十
分に浮力を確保するためには容器1を大きくしなければ
ならなず、全体として大形化することは避けられなかっ
た。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、構造が簡単で、航空機等から投下しても
安定して海面に敷設することができるレーダ用リフレク
タ浮標を提供することを目的としたものである。
されたもので、構造が簡単で、航空機等から投下しても
安定して海面に敷設することができるレーダ用リフレク
タ浮標を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーダ用リ
フレクタ浮標は、上部に上方になるにしたがって縮径さ
れたテーパー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円
筒状の容器と、可撓性を有し、リフレクタを形成する複
数の電波反射膜を備え、折り畳み及び展開自在で前記容
器内に収容可能なリフレクタ展開手段と、可撓性を有す
る電波の透過良好な素材からなり、前記リフレクタ展開
手段の周囲を気密に覆うフロートとを備えたものであ
る。
フレクタ浮標は、上部に上方になるにしたがって縮径さ
れたテーパー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円
筒状の容器と、可撓性を有し、リフレクタを形成する複
数の電波反射膜を備え、折り畳み及び展開自在で前記容
器内に収容可能なリフレクタ展開手段と、可撓性を有す
る電波の透過良好な素材からなり、前記リフレクタ展開
手段の周囲を気密に覆うフロートとを備えたものであ
る。
【0011】また、本発明に係るレーダ用リフレクタ浮
標は、上部に上方になるにしたがって縮径されたテーパ
ー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒状の容器
と、可撓性を有する複数の電波反射膜を備え、前記容器
内に収容するときは折り畳まれ、前記容器から引き出さ
れたときは展開してリフレクタを形成するリフレクタ展
開手段と、上部が前記容器の開口部に整合するテーパー
状に形成され、前記リフレクタ展開手段に連結されて前
記容器内に摺動自在に収容されたベース部材と、可撓性
を有する電波の透過良好な素材からなり、前記リフレク
タ展開手段の周囲を気密に覆うフロートと、前記リフレ
クタ展開手段に連結され、前記フロート及びリフレクタ
展開手段が前記容器内に収容されたときは該容器の開口
部を閉塞し、投下されたときは容器から分離する引出し
部材とを備えたものである。
標は、上部に上方になるにしたがって縮径されたテーパ
ー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒状の容器
と、可撓性を有する複数の電波反射膜を備え、前記容器
内に収容するときは折り畳まれ、前記容器から引き出さ
れたときは展開してリフレクタを形成するリフレクタ展
開手段と、上部が前記容器の開口部に整合するテーパー
状に形成され、前記リフレクタ展開手段に連結されて前
記容器内に摺動自在に収容されたベース部材と、可撓性
を有する電波の透過良好な素材からなり、前記リフレク
タ展開手段の周囲を気密に覆うフロートと、前記リフレ
クタ展開手段に連結され、前記フロート及びリフレクタ
展開手段が前記容器内に収容されたときは該容器の開口
部を閉塞し、投下されたときは容器から分離する引出し
部材とを備えたものである。
【0012】さらに、上記のフロートに、逆止弁を有し
投下時に空気が導入される複数のスリットを設けた。ま
た、上記のフロートの外面に、投下時に空気が流入する
複数のスタビライザを設けた。
投下時に空気が導入される複数のスリットを設けた。ま
た、上記のフロートの外面に、投下時に空気が流入する
複数のスタビライザを設けた。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
るレーダ用リフレクタ浮標のリフレクタを展開した状態
を示す説明図、図2はその縦断面図である。なお、図6
〜図8で説明した従来技術と同じ部分にはこれと同じ符
号を付し、一部の説明を省略する。容器1の内壁の上部
には、上部になるにしたがって縮径されたテーパー状の
開口部3が設けられたおり、内部には空気室1aが形成
されて、従来技術のようなコイルばね6を有する収納ケ
ース5は設けられていない。また、ベース部材7の鍔部
9と可動支柱11のヒンジ部材13との間に介装したコ
イルばね15も省略されている。なお、固定支柱10、
可動支柱11、アーム14等によりリフレクタ展開手段
17を形成する。
るレーダ用リフレクタ浮標のリフレクタを展開した状態
を示す説明図、図2はその縦断面図である。なお、図6
〜図8で説明した従来技術と同じ部分にはこれと同じ符
号を付し、一部の説明を省略する。容器1の内壁の上部
には、上部になるにしたがって縮径されたテーパー状の
開口部3が設けられたおり、内部には空気室1aが形成
されて、従来技術のようなコイルばね6を有する収納ケ
ース5は設けられていない。また、ベース部材7の鍔部
9と可動支柱11のヒンジ部材13との間に介装したコ
イルばね15も省略されている。なお、固定支柱10、
可動支柱11、アーム14等によりリフレクタ展開手段
17を形成する。
【0014】20は電波の透過良好で可撓性を有する素
材からなり、電波反射膜16を展開して形成されるリフ
レクタRの周囲を覆うフロートで、内面の上端部はキャ
ップ12に、下端部はベース部材7に、また中央部はア
ーム14にそれぞれ気密に固定されている。図3はフロ
ート20の外観を示すもので、21は投下時にフロート
20内に空気を取り入れるために設けられた複数のスリ
ットであり、落下後に内部の空気が漏れないように逆止
弁構造になっている。22は落下時に安定性を保持する
ために、フロート20の外面に設けられたほぼ半円筒状
の複数のスタビライザである。
材からなり、電波反射膜16を展開して形成されるリフ
レクタRの周囲を覆うフロートで、内面の上端部はキャ
ップ12に、下端部はベース部材7に、また中央部はア
ーム14にそれぞれ気密に固定されている。図3はフロ
ート20の外観を示すもので、21は投下時にフロート
20内に空気を取り入れるために設けられた複数のスリ
ットであり、落下後に内部の空気が漏れないように逆止
弁構造になっている。22は落下時に安定性を保持する
ために、フロート20の外面に設けられたほぼ半円筒状
の複数のスタビライザである。
【0015】上記のようなレーダ用リフレクタ浮標は、
可動支柱11を固定支柱10に沿って下降させ、アーム
14を上方に回動させる。そして、図4に示すように、
電波反射時16及びフロート20を含むリフレクタ展開
手段17を下降させて容器1内に収容し、上端部に引出
し部材18を取付けて開口部3を閉塞する。なお、引出
し部材18は、キャップ12に連結されている。
可動支柱11を固定支柱10に沿って下降させ、アーム
14を上方に回動させる。そして、図4に示すように、
電波反射時16及びフロート20を含むリフレクタ展開
手段17を下降させて容器1内に収容し、上端部に引出
し部材18を取付けて開口部3を閉塞する。なお、引出
し部材18は、キャップ12に連結されている。
【0016】次に、図5により本実施の形態に係るレー
ダ用リフレクタ浮標の作用を説明する。航空機Aから投
下されたリフレクタ浮標は、図5(a)に示すように、
投下時の風圧により引出し部材18が容器1から分離
し、電波反射膜16を含むリフレクタ展開手段17を内
蔵するフロート20を容器1から引き出す。フロート
20が容器1から引き出されると引出し部材18により
キャップ12が上方に引張られて、可動支柱11が上方
(図2の矢印a方向)に引き上げられ、アーム14が水
平方向に回動して電波反射膜16を展開する。すべての
電波反射膜16が展開するとキャップ12の移動は停止
する。
ダ用リフレクタ浮標の作用を説明する。航空機Aから投
下されたリフレクタ浮標は、図5(a)に示すように、
投下時の風圧により引出し部材18が容器1から分離
し、電波反射膜16を含むリフレクタ展開手段17を内
蔵するフロート20を容器1から引き出す。フロート
20が容器1から引き出されると引出し部材18により
キャップ12が上方に引張られて、可動支柱11が上方
(図2の矢印a方向)に引き上げられ、アーム14が水
平方向に回動して電波反射膜16を展開する。すべての
電波反射膜16が展開するとキャップ12の移動は停止
する。
【0017】このとき、フロート20も同時に拡張さ
れ、その引張り力は下部垂直面16cの電波反射膜16
またはこれに補助的に設けられた強度補強紐(図示せ
ず)を介してベース部材7に伝達され、ベース部材7が
引き上げられて容器1の上部に設けたテーパー状の開口
部3に嵌合する。これにより、フロート20及びその内
部に収容された電波反射膜16は完全に容器1から引出
され、展開を終了する。
れ、その引張り力は下部垂直面16cの電波反射膜16
またはこれに補助的に設けられた強度補強紐(図示せ
ず)を介してベース部材7に伝達され、ベース部材7が
引き上げられて容器1の上部に設けたテーパー状の開口
部3に嵌合する。これにより、フロート20及びその内
部に収容された電波反射膜16は完全に容器1から引出
され、展開を終了する。
【0018】この段階ではリフレクタ浮標は落下中であ
り、図5(b)に示すように、フロート20に設けたス
リット21から内部に空気が導入され、フロート20が
膨張して落下速度を低減する。また、フロート20に
設けたスタビライザ22に空気が流入し、容器1は安定
に減速されて着水する。着水後は、フロート20は内
部に導入された空気により浮力を有しているので、フロ
ート20内にリフレクタRが展開された状態で海面を浮
遊する。なお、浮力は、容器1内に形成された空気室
1aの容量を調整し、あるいは浮力体を付加することな
どにより調節することができる。
り、図5(b)に示すように、フロート20に設けたス
リット21から内部に空気が導入され、フロート20が
膨張して落下速度を低減する。また、フロート20に
設けたスタビライザ22に空気が流入し、容器1は安定
に減速されて着水する。着水後は、フロート20は内
部に導入された空気により浮力を有しているので、フロ
ート20内にリフレクタRが展開された状態で海面を浮
遊する。なお、浮力は、容器1内に形成された空気室
1aの容量を調整し、あるいは浮力体を付加することな
どにより調節することができる。
【0019】以上の説明から明らかなように、本発明は
落下中の空気抵抗によりリフレクタを展開させるように
構成し、従来技術におけるリフレクタ展開手段を押出す
るためのコイルばねが収容された収納ケースや、可動支
柱を押上げるためのコイルばねが不要になり、このため
構造が簡単で組立作業も容易である。また、収納ケース
を省略してフロートを設けたので、大型のリフレクタの
場合でも従来とほぼ同じ大きさの容器により、十分な浮
力を確保することができる。
落下中の空気抵抗によりリフレクタを展開させるように
構成し、従来技術におけるリフレクタ展開手段を押出す
るためのコイルばねが収容された収納ケースや、可動支
柱を押上げるためのコイルばねが不要になり、このため
構造が簡単で組立作業も容易である。また、収納ケース
を省略してフロートを設けたので、大型のリフレクタの
場合でも従来とほぼ同じ大きさの容器により、十分な浮
力を確保することができる。
【0020】さらに、フロートの膨張を、落下中のスリ
ットからの空気の流入によって行うようにしたので特別
な膨張手段を必要とせず、また、落下中におけるスリッ
トからのフロート内への空気の流入、及びスタビライザ
への空気の流入により落下速度を減速することができる
ので、安定して着水することができる。
ットからの空気の流入によって行うようにしたので特別
な膨張手段を必要とせず、また、落下中におけるスリッ
トからのフロート内への空気の流入、及びスタビライザ
への空気の流入により落下速度を減速することができる
ので、安定して着水することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明に係るレーダ用リフレクタ浮標
は、上部に上方になるにしたがって縮径されたテーパー
状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒状の容器
と、可撓性を有し、リフレクタを形成する複数の電波反
射膜を備え、折り畳み及び展開自在で容器内に収容可能
なリフレクタ展開手段と、可撓性を有する電波の透過良
好な素材からなり、リフレクタ展開手段の周囲を気密に
覆うフロートとを備えたので、構造が簡単で、安定して
落下することができ、大型のリフレクタの場合でも従来
とほぼ同じ大きさの容器により十分な浮力を確保するこ
とができる。
は、上部に上方になるにしたがって縮径されたテーパー
状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒状の容器
と、可撓性を有し、リフレクタを形成する複数の電波反
射膜を備え、折り畳み及び展開自在で容器内に収容可能
なリフレクタ展開手段と、可撓性を有する電波の透過良
好な素材からなり、リフレクタ展開手段の周囲を気密に
覆うフロートとを備えたので、構造が簡単で、安定して
落下することができ、大型のリフレクタの場合でも従来
とほぼ同じ大きさの容器により十分な浮力を確保するこ
とができる。
【0022】また、本発明に係るレーダ用リフレクタ浮
標は、上部に上方になるにしたがって縮径されたテーパ
ー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒状の容器
と、可撓性を有する複数の電波反射膜を備え、容器内に
収容するときは折り畳まれ、容器から引き出されたとき
は展開してリフレクタを形成するリフレクタ展開手段
と、上部が容器の開口部に整合するテーパー状に形成さ
れ、リフレクタ展開手段に連結されて前記容器内に摺動
自在に収容されたベース部材と、可撓性を有する電波の
透過良好な素材からなり、リフレクタ展開手段の周囲を
気密に覆うフロートと、リフレクタ展開手段に連結さ
れ、フロート及びリフレクタ展開手段が容器内に収容さ
れたときは容器の開口部を閉塞し、投下されたときは容
器から分離する引出し部材とを備えたので、上記と同様
の効果を得ることができる。
標は、上部に上方になるにしたがって縮径されたテーパ
ー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒状の容器
と、可撓性を有する複数の電波反射膜を備え、容器内に
収容するときは折り畳まれ、容器から引き出されたとき
は展開してリフレクタを形成するリフレクタ展開手段
と、上部が容器の開口部に整合するテーパー状に形成さ
れ、リフレクタ展開手段に連結されて前記容器内に摺動
自在に収容されたベース部材と、可撓性を有する電波の
透過良好な素材からなり、リフレクタ展開手段の周囲を
気密に覆うフロートと、リフレクタ展開手段に連結さ
れ、フロート及びリフレクタ展開手段が容器内に収容さ
れたときは容器の開口部を閉塞し、投下されたときは容
器から分離する引出し部材とを備えたので、上記と同様
の効果を得ることができる。
【0023】さらに、上記のフロートに、逆止弁を有し
投下時に空気が導入される複数のスリットを設けたの
で、落下時にこのスリットからフロート内に空気が流入
し、フロートを自動的に膨張させることができる。ま
た、フロートの外面に、投下時に空気が流入する複数の
スタビライザを設けたので、落下時にこのスタビライザ
に空気が流入して落下速度を低下させ、膨張したフロー
トと相俟ってリフレクタ浮標を安定して着水させること
ができる。
投下時に空気が導入される複数のスリットを設けたの
で、落下時にこのスリットからフロート内に空気が流入
し、フロートを自動的に膨張させることができる。ま
た、フロートの外面に、投下時に空気が流入する複数の
スタビライザを設けたので、落下時にこのスタビライザ
に空気が流入して落下速度を低下させ、膨張したフロー
トと相俟ってリフレクタ浮標を安定して着水させること
ができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係るレーダ用リフレク
タ浮標のリフレクタを展開した状態を示す説明図であ
る。
タ浮標のリフレクタを展開した状態を示す説明図であ
る。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】膨張したフロートの外観図である。
【図4】リフレクタ及びフロートを容器内に収容した状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図5】本発明の作用説明図である。
【図6】従来のレーダ用リフレクタ浮標の一例のリフレ
クタを展開した状態を示す説明図である。
クタを展開した状態を示す説明図である。
【図7】図6の縦断面図である。
【図8】図7のヒンジ部材の拡大断面図である。
1 容器 3 テーパ状の開口部 7 ベース部材 9 鍔部 10 固定支柱 11 可動支柱 12 キャップ 13 ヒンジ部材 14 アーム 16 電波反射膜 17 リフレクタ展開手段 18 引出し部材 20 フロート 21 スリット 22 スタビライザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01S 7/03 G01S 7/03 A (72)発明者 渡辺 敏行 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 中田 保則 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 上部に上方になるにしたがって縮径され
たテーパー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒
状の容器と、 可撓性を有し、リフレクタを形成する複数の電波反射膜
を備え、折り畳み及び展開自在で前記容器内に収容可能
なリフレクタ展開手段と、 可撓性を有する電波の透過良好な素材からなり、前記リ
フレクタ展開手段の周囲を気密に覆うフロートとを備え
たことを特徴とするレーダ用リフレクタ浮標。 - 【請求項2】 上部に上方になるにしたがって縮径され
たテーパー状の開口部を有し、下端部が閉塞された円筒
状の容器と、 可撓性を有する複数の電波反射膜を備え、前記容器内に
収容するときは折り畳まれ、前記容器から引き出された
ときは展開してリフレクタを形成するリフレクタ展開手
段と、 上部が前記容器の開口部に整合するテーパー状に形成さ
れ、前記リフレクタ展開手段に連結されて前記容器内に
摺動自在に収容されたベース部材と、 可撓性を有する電波の透過良好な素材からなり、前記リ
フレクタ展開手段の周囲を気密に覆うフロートと、 前記リフレクタ展開手段に連結され、前記フロート及び
リフレクタ展開手段が前記容器内に収容されたときは該
容器の開口部を閉塞し、投下されたときは容器から分離
する引出し部材とを備えたことを特徴とするレーダ用リ
フレクタ浮標。 - 【請求項3】 フロートに、逆止弁を有し投下時に空気
が導入される複数のスリットを設けたことを特徴とする
請求項1又は2記載のレーダ用リフレクタ浮標。 - 【請求項4】 フロートの外面に、投下時に空気が流入
する複数のスタビライザを設けたことを特徴とする請求
項1,2又は3のいずれかに記載のレーダ用リフレクタ
浮標。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000292094A JP2002096795A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | レーダ用リフレクタ浮標 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000292094A JP2002096795A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | レーダ用リフレクタ浮標 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002096795A true JP2002096795A (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=18775081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000292094A Pending JP2002096795A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | レーダ用リフレクタ浮標 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002096795A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6784825B1 (en) * | 2000-09-26 | 2004-08-31 | Japan Aircraft Manufacturing Co., Ltd. | Radar reflector apparatus |
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JP2014059233A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Ihi Aerospace Co Ltd | コーナーリフレクタ |
US9160078B2 (en) | 2011-07-08 | 2015-10-13 | Ihi Aerospace Co., Ltd. | Corner reflector |
WO2021048516A1 (en) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | The Secretary Of State For Defence | Decoy system |
CN113060246A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-07-02 | 游嘉 | 一种用于海洋资源的海洋浮球无线定位信号发射装置 |
-
2000
- 2000-09-26 JP JP2000292094A patent/JP2002096795A/ja active Pending
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