JP2002096061A - 浄水器の加熱殺菌装置 - Google Patents

浄水器の加熱殺菌装置

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JP2002096061A
JP2002096061A JP2000292052A JP2000292052A JP2002096061A JP 2002096061 A JP2002096061 A JP 2002096061A JP 2000292052 A JP2000292052 A JP 2000292052A JP 2000292052 A JP2000292052 A JP 2000292052A JP 2002096061 A JP2002096061 A JP 2002096061A
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heating
water
heater
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JP2000292052A
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Masashi Yamaguchi
雅司 山口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な加熱操作により浄水器内部の一般細菌
の増殖防止効果を飛躍的に増大させるだけでなく、加熱
操作の必要頻度の少なく、加熱に要するエネルギーを最
小限に抑制できる省エネルギー効果の高い浄水器の加熱
殺菌装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 活性炭が収容された浄水器本体1と、こ
の浄水器本体1とは別体で加熱する手段を具備した加熱
器8を備え、浄水器本体1は水道水の蛇口に連結可能で
あって、浄水器内部には少なくとも一対の電極と、電極
間に電圧を印加する電源とを備え、加熱器8は浄水器本
体1を収容可能で、かつ、収容した浄水器本体1を加熱
するIHコイル9やシーズヒーター11等の加熱手段を
備えた構成の浄水器の加熱殺菌装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中の有機物や残
留塩素を吸着する活性炭等の吸着材を備えた浄水器にお
ける前記吸着材で増殖した細菌や水中の一般細菌を殺菌
する加熱殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、容器に収容された活性炭で水道
水を浄化する浄水器においては、吸着材部で細菌や水中
の一般細菌が増殖することがあり、前記吸着材部の細菌
や水中の一般細菌を殺菌する必要がある。この吸着材部
の細菌や水中の一般細菌を殺菌する殺菌浄水器として、
特公昭51−23817号公報に記載されているよう
に、前記容器内に水蒸気を通すための滞留した水を加熱
し沸騰させる加熱装置を容器内に設置したもの、あるい
は、前記容器外から容器内に水蒸気を通す通蒸気口を具
備するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の殺菌浄水器では、以下のような問題点を有していた。
【0004】すなわち、前記の殺菌浄水器では、流入口
と流出口にバルブを設け、毎日定期的に煮沸滅菌する必
要があり、操作が面倒である上に、水蒸気をつくるため
に多くの加熱エネルギーを要するという問題点を有して
いた。
【0005】本発明は上記従来の問題に留意し、加熱操
作が簡単で必要頻度も少なく、加熱に要するエネルギー
を最小限に抑制できる浄水器の加熱殺菌装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、水道蛇口に連結可能で、かつ、活性炭が収容
された浄水器本体と、前記浄水器本体とは別の加熱器を
備え、浄水器本体はその内部に次亜塩素酸等の殺菌材の
生成手段となる少なくとも一対の電極と電極間に電圧を
印加する電源とを備えて構成され、加熱器は前記浄水器
本体を収容可能で、かつ、加熱する装置を備えて構成さ
れた浄水器の加熱殺菌装置とする。
【0007】本発明によれば、次亜塩素酸による殺菌作
用が有効に利用でき、加熱殺菌操作が簡単で必要頻度も
少なく、加熱に要するエネルギーを最小限に抑制する省
エネルギー性に優れた浄水器の加熱殺菌装置を提供する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、水道蛇口に連結可能で、かつ、活性炭が収容された
浄水器本体と、浄水器本体とは別の加熱器を備え、浄水
器本体はその内部に次亜塩素酸等の殺菌材の生成手段と
なる少なくとも一対の電極と電極間に電圧を印加する電
源とを備えて構成され、加熱器は浄水器本体を収容可能
で、かつ、加熱手段を備えて構成された浄水器の加熱殺
菌装置であり、次亜塩素酸による殺菌作用が細菌の侵入
場所で有効に働き、加熱殺菌操作が簡単で必要頻度も少
なくなり、加熱に要するエネルギーを最小限に抑制でき
るという作用を有する。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の浄水器の加熱殺菌装置において、加熱器の加
熱手段は、電磁誘導コイルによる電磁誘導加熱とし、浄
水器は導電性材料よりなる被加熱部材を有するものであ
り、浄水器全体が外側からむらなく加熱され、短時間で
殺菌処理ができるという作用を有する。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載の浄水器の加熱殺菌装置において、加熱器の加熱
手段は、電気ヒーターによる電熱加熱としたものであ
り、浄水器の外側からの加熱、または内部からの熱水、
蒸気加熱ができるという作用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載の浄水器の加熱殺菌装置において、加熱器の加
熱手段は、ガスバーナーによるガス燃焼加熱としたもの
であり、浄水器の外側からの加熱殺菌処理が短時間にで
き、低ランニングコストを実現できるという作用を有す
る。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1に記載の浄水器の加熱殺菌装置において、加熱器の加
熱手段は、電磁誘導加熱と電熱加熱とガス燃焼加熱のう
ちのいずれか2つ以上組合せたものであり、浄水器本体
外側からの加熱と浄水器内部からの直接加熱処理が同時
にでき、加熱殺菌処理がさらに短時間にできるという作
用を有する。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1または4に記載の浄水器の加熱殺菌装置において、ガ
ス燃焼加熱の加熱手段は、ガス供給手段を家庭用カセッ
トコンロに使用されるカセットガスボンベとし、加熱器
にカセットガスボンベを接続するアダプターを備えたも
のであり、熱源であるガスが安価で容易に入手できると
ともに、安全な加熱処理ができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
1〜6のいずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装置におい
て、浄水器は、収容される活性炭と少なくとも一対の電
極と電極間に電圧を印加する電源とを除く全ての浄水器
構成材料が熱伝導性を有するものであり、加熱処理温度
のむらが少なくなり、効率的な加熱処理ができるという
作用を有する。
【0015】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1〜6のいずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装置におい
て、浄水器内部の加熱手段は、加熱沸騰させた滞留水か
ら生ずる水蒸気を用い、加熱器は水を滞留させる容器を
備え、熱伝導性を有する材料からなる容器が加熱源によ
り熱せられる構成としたものであり、浄水器内部と外部
から同時に加熱処理できるため、短時間で効率的に高温
加熱処理ができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1〜6のいずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装置におい
て、浄水器内部の加熱手段は、熱水を浄水器内部に循環
させるものであって、加熱器は水を滞留させる容器と、
滞留する水を浄水器に循環させるポンプを備え、熱伝導
性を有する材料からなる容器が加熱源により熱せられる
構成としたものであり、熱水を瞬時に浄水器内部に送り
込むことができるとともに、ヒーター通電開始直後から
循環させることで、均一温度による加熱処理ができると
いう作用を有する。
【0017】本発明の請求項10に記載の発明は、水道
蛇口に連結可能で、かつ、活性炭が収容された浄水器本
体と、浄水器本体とは別の加熱器を備え、浄水器本体は
その内部に次亜塩素酸等の殺菌材の生成手段となる少な
くとも一対の電極と電極間に電圧を印加する電源とを備
えて構成され、加熱器は浄水器本体を収容可能で、か
つ、浄水器内部の加熱手段を備え、加熱手段は得られた
熱湯を浄水器に注ぐ構成であって、熱湯が浄水器内部に
滞留可能な栓を備えた構成とした浄水器の加熱殺菌装置
であり、他の加熱機器によって用意された熱湯を簡単に
利用することで、加熱処理ができるという作用を有す
る。
【0018】本発明の請求項11に記載の発明は、水道
蛇口に連結可能で、かつ、活性炭が収容された浄水器本
体と、浄水器本体とは別の加熱器を備え、浄水器本体は
その内部に次亜塩素酸等の殺菌材の生成手段となる少な
くとも一対の電極と電極間に電圧を印加する電源とを備
えて構成され、加熱器は浄水器本体を収容可能で、か
つ、浄水器内部の加熱手段を備え、加熱手段は得られた
70℃以上の熱湯に浄水器を浸漬させる構成であって、
熱湯の中に浸漬した浄水器内部の気体が熱湯と交換され
る構成とした浄水器の加熱殺菌装置であり、他の加熱機
器によって用意された熱湯を簡単に利用することで、加
熱処理ができるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項1〜6のいずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装置にお
いて、浄水器内部の加熱手段が、請求項7と、請求項8
〜10の加熱手段のいずれか一つとの組合せにより構成
されたものであり、浄水器本体を外側から直接加熱する
と同時に浄水器内部からも加熱されるため、短時間で効
率良く加熱殺菌処理ができるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項1〜8のいずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装置にお
いて、加熱器は、加熱容器内部を100℃以上に維持す
るための圧力弁を有する密閉構造の容器で構成されたも
のであり、浄水器内部を確実に所定の温度以上の高温に
することできるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項1〜13のいずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装置に
おいて、加熱器は、断熱材が真空または減圧された容器
で構成されたものであり、必要最小限のエネルギーで浄
水器内部を確実に所定の温度以上の高温にすることがで
きるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項1に記載の浄水器の加熱殺菌装置において、浄水器
は、一対の電極が吐水部出口に設置された構成であり、
浄水器内部への一般細菌侵入経路である吐水部で電極か
ら生成される次亜塩素酸の殺菌作用が働き、一般細菌の
侵入を防止するいう作用を有する。
【0023】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項1または15に記載の浄水器の加熱殺菌装置におい
て、一対の電極間へ電圧を印加する電源は、充電可能な
電池としたものであり、設置場所が制限されないという
作用を有する。
【0024】本発明の請求項17に記載の発明は、請求
項1または15または16に記載の浄水器の加熱殺菌装
置において、一対の電極と電極間へ電圧を印加する電源
は、浄水器と一体化され、かつ、浄水器からの着脱が可
能な構成としたものであり、一対の電極と電極間へ電圧
を印加する電源を離脱させた浄水器本体の加熱手段が制
限されないという作用を有する。
【0025】本発明の請求項18に記載の発明は、浄水
器は、内部に活性炭を収容するための金属メッシュフィ
ルターが着脱可能なネジ式で設置された構成であり、浄
水器内部の活性炭を充填させたままで加熱手段を制限す
ることなく高温殺菌処理が可能となり、活性炭も容易に
交換できるという作用を有する。
【0026】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における浄水器の断面図、図2は、同浄水器の加
熱殺菌装置の断面図、図3は同浄水器の浄水中の一般細
菌数を示すグラフである。
【0028】図1に示すように、浄水器本体1はステン
レス製容器で形成されており、内部には粒状活性炭から
なる吸着材2をステンレス製のメッシュフィルター3に
よって保持している。また、浄水器本体1の吐出部には
一対の電極4を着脱自在に設置してあり、一対の電極4
には浄水器本体1の外側に着脱自在に設けた充電可能な
電池5により電圧を印加するようにしている。この浄水
器本体1は水道蛇口6に接続アダプター7により固定可
能にしている。
【0029】図2に示すように、加熱器8は開閉自在な
容器状に形成され、前記浄水器本体1を、その吐出部を
下方にして内部に収めて加熱殺菌するようになってい
る。すなわち、この加熱器8は、内周にステンレス製か
らなる浄水器本体1を電磁誘導加熱するためのIHコイ
ル9を備え、また、浄水器本体1の下方の吐出部の滞留
水10を加熱するシーズヒーター11を備えている。図
中の12はAC100Vに接続させる電源コード、13
は注入口である。
【0030】以上のように構成された本実施の形態1の
浄水器の加熱殺菌装置について、以下その動作を説明す
る。
【0031】通常は、浄水器本体1は水道蛇口6に接続
して用いられる。水道蛇口6から出る水道水は、浄水器
本体1の吸着材2を通過して吐出部から浄水として利用
される。水道水の通水停止時には、吐出部からの一般細
菌の侵入を防止するため、電池5により一対の電極4に
電圧が印加される。電極4部では殺菌作用を持つ次亜塩
素酸が生成される。
【0032】浄水器として一定期間使用後は、浄水器内
部を殺菌するために浄水器本体1を水道蛇口6からはず
し、さらに一体化された一対の電極4と電池5が収納さ
れた電源部を取りはずし、加熱器8に収納する。浄水器
本体1が収納された加熱器8のスイッチをONにする
と、IHコイル9に電流が流れ、ステンレス製からなる
浄水器本体1が加熱されると同時にシーズヒーター11
も通電され、滞留水10が加熱される。これにより、吸
着材2が収納されている浄水器本体1の内部は、外側か
らの加熱と下から上昇してくる蒸気加熱により急速に温
められる。これらの加熱操作は、浄水器本体1の内部が
80℃以上で5分を経過すると停止するようになってい
る。浄水器本体1が所定の温度以下に低下した後、浄水
器本体1を加熱器8から取り出し、一対の電極4と電池
5を装着後、再び水道蛇口6に固定し、浄水器として使
用する。
【0033】以下に具体例について説明する。
【0034】浄水器本体1をまず加熱器8に収納して加
熱操作を行った。このときIHコイル9は50W、シー
ズヒーター11は60Wで使用した。なお、加熱操作は
浄水器本体内部が80℃到達後、5分間100℃で温度
調整するようにプログラムされている。加熱操作終了
後、浄水器本体1を水道蛇口6に取り付けて、1日1
回、4L/minの通水速度で、5分間通水した。この
通水作業を4週間継続し、1週間毎に初期水から5分後
までの通水中の一般細菌数を調べた。4週間経過後、1
回目と同様に2回目の加熱操作を実施し、1回目終了後
と同様に4週間経過するまでの一般細菌数を調べた。こ
れらの結果を図3に示す。
【0035】図3より、3、4週目になると浄水中に一
般細菌の存在が目立ってくるものの、水道水質基準以下
(100CFU/mL以下)であった。
【0036】以上のように、本実施の形態1によれば、
浄水器の加熱殺菌装置として一般細菌の増殖防止効果を
飛躍的に増大させるだけでなく、加熱操作の頻度の少な
い省エネルギー効果も実現することができる。
【0037】(実施の形態2)次に本発明の実施の形態
2について説明する。図4は、本発明の実施の形態2に
おける浄水器の加熱殺菌装置の断面図である。
【0038】図4に示すように本発明の実施の形態2に
おける加熱殺菌装置は、その加熱器8が、前記実施の形
態1と同様に構成された浄水器1を吐出部を下側にして
収納セット可能に構成してあり、そして、浄水器本体1
の注入部と吐出部とを連結した循環パイプ14を有して
いる。また、前記循環パイプ14にはヒーター15と循
環ポンプ16を設けてあり、加熱された蒸気あるいは熱
水を浄水器1へ送りこむ構成となっている。図中の12
は電源コード、13は注入口である。
【0039】以上のように構成された本実施の形態2の
浄水器の加熱殺菌装置について、以下その動作を説明す
る。
【0040】浄水器1を加熱器8に収納セットするまで
は、前記実施の形態1と同様に行う。浄水器本体1を加
熱器8に収納セットした後、注入口13より水または予
め準備しておいた熱湯を満タンになるまで注ぐ。加熱器
8のスイッチをONにすると、ヒーター15により循環
パイプ14が加熱され、また、循環ポンプ16が作動
し、浄水器本体1の内部に通水される。これらの加熱操
作は、本発明の実施の形態1と同様に浄水器本体1の内
部が80℃以上で5分を経過すると停止するようになっ
ている。浄水器本体1が所定の温度以下に低下した後、
浄水器本体1を加熱器8から取り出し、一対の電極4と
電池5を装着後、再び水道蛇口6に固定し、浄水器とし
て使用する。
【0041】この実施の形態2においても、浄水器の加
熱殺菌装置として一般細菌の増殖防止効果を飛躍的に増
大させるだけでなく、加熱操作の頻度の少ない省エネル
ギー効果も実現することができる。
【0042】なお、前記の実施の形態の浄水器の加熱殺
菌装置において、加熱器の加熱手段は、電磁誘導加熱に
併せてシーズヒーターなどの電気ヒータによる電熱加熱
を用いており、したがって、浄水器の外側からの加熱、
または内部からの熱水、蒸気加熱ができる。また、図示
していないが化熱手段をガスバーナーによるガス燃焼加
熱としてもよく、このものは浄水器の外側からの加熱殺
菌処理が短時間にでき、低ランニングコストを実現でき
る。さらに、加熱手段を電磁誘導加熱と電熱加熱とガス
燃焼加熱のうちのいずれか2つ以上の組合せてもよく、
このものは浄水器本体外側からの加熱と浄水器内部から
の直接加熱処理が同時にでき、加熱殺菌処理がさらに短
時間にできる。
【0043】前記のガス燃焼加熱とする加熱手段では、
ガス供給手段を家庭用カセットコンロに使用されるカセ
ットガスボンベとし、加熱器はカセットガスボンベを接
続するアダプタを備えた構成とすることにより、熱源で
あるガスが安価で容易に入手できるとともに、安全な加
熱処理ができる。
【0044】浄水器内部の加熱手段としては、加熱沸騰
させた滞留水から生ずる水蒸気を用い、加熱器は水を滞
留させる容器を備え、熱伝導性を有する材料からなる容
器が加熱源により熱せられる構成とすることにより、浄
水器内部と外部から同時に加熱処理できるため、短時間
で効率的に高温加熱処理ができる。また、熱水を浄水器
内部に循環させるものであって、加熱器は水を滞留させ
る容器と、滞留する水を浄水器に循環させるポンプを備
え、熱伝導性を有する材料からなる容器が加熱源により
熱せられる構成とすることにより、熱水を瞬時に浄水器
内部に送り込むことができるとともに、ヒーター通電開
始直後から循環させることで、均一温度による加熱処理
ができる。
【0045】また、加熱器の加熱手段は、得られた熱湯
を浄水器に注ぐ構成とし、熱湯が浄水器内部に滞留可能
な栓を備えた構成とすることにより、あるいは、加熱手
段は得られた70℃以上の熱湯に浄水器を浸漬させる構
成とし、熱湯の中に浸漬した浄水器内部の気体が熱湯と
交換される構成とすることにより、他の加熱機器によっ
て用意された熱湯を簡単に利用することで加熱処理がで
きる。加熱器は、加熱容器内部を100℃以上に維持す
るための圧力弁を有する密閉構造の容器で構成すること
により、浄水器内部を確実に所定の温度以上の高温にす
ることできる。また、加熱器は、断熱材が真空または減
圧された容器で構成することにより、必要最小限のエネ
ルギーで浄水器内部を確実に所定の温度以上の高温にす
ることができる。
【0046】前記の浄水器は、収容される活性炭と少な
くとも一対の電極と電極間に電圧を印加する電源とを除
く全ての浄水器構成材料を熱伝導性を有するものとする
と、加熱処理温度のむらが少なくなり、効率的な加熱処
理ができる。また、一対の電極が吐水部出口に設置した
構成にすることにより、浄水器内部への一般細菌侵入経
路である吐水部で電極から生成される次亜塩素酸の殺菌
作用が働き、一般細菌の侵入を防止する。さらに、一対
の電極間へ電圧を印加する電源は、充電可能な電池とす
ることにより、設置場所が制限されない。また、一対の
電極と電極間へ電圧を印加する電源は、浄水器と一体化
され、かつ、浄水器からの着脱が可能な構成とすること
により、一対の電極と電極間へ電圧を印加する電源を離
脱させた浄水器本体の加熱手段が制限されない。こま
た、浄水器は、内部に活性炭を収容するための金属メッ
シュフィルターが着脱可能なネジ式で設置された構成と
することにより、浄水器内部の活性炭を充填させたまま
で加熱手段を制限することなく高温殺菌処理が可能とな
り、活性炭も容易に交換できる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、次亜塩素酸による殺菌作用が細菌の侵入場所
で有効に働き、加熱殺菌操作が簡単で必要頻度も少なく
なり、加熱に要するエネルギーを最小限に抑制した浄水
器の加熱殺菌装置の提供が可能となる。また、浄水器の
外側からの加熱、または内部からの熱水、蒸気加熱がで
き、浄水器の外側からの加熱殺菌処理が短時間にでき、
低ランニングコストを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における浄水器の断面図
【図2】同浄水器の加熱殺菌装置の断面図
【図3】同浄水器の浄水中の一般細菌数を示すグラフ
【図4】本発明の実施の形態2における浄水器の加熱殺
菌装置の断面図
【符号の説明】
1 浄水器本体 2 吸着材 3 メッシュフィルター 4 一対の電極 5 電池 6 水道蛇口 7 接続アダプター 8 加熱器 9 IHコイル 10 滞留水 11 シーズヒーター 12 電源コード 13 注入口 14 循環パイプ 15 ヒーター 16 循環ポンプ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水道蛇口に連結可能で、かつ、活性炭が収
    容された浄水器本体と、前記浄水器本体とは別の加熱器
    を備え、浄水器本体はその内部に次亜塩素酸等の殺菌材
    の生成手段となる少なくとも一対の電極と電極間に電圧
    を印加する電源とを備えて構成され、加熱器は前記浄水
    器本体を収容可能で、かつ、加熱手段を備えて構成され
    たことを特徴とする浄水器の加熱殺菌装置。
  2. 【請求項2】加熱器の加熱手段は、電磁誘導コイルによ
    る電磁誘導加熱とし、浄水器は導電性材料よりなる被加
    熱部材を有することを特徴とする請求項1記載の浄水器
    の加熱殺菌装置。
  3. 【請求項3】加熱器の加熱手段は、電気ヒーターによる
    電熱加熱としたことを特徴とする請求項1記載の浄水器
    の加熱殺菌装置。
  4. 【請求項4】加熱器の加熱手段は、ガスバーナーによる
    ガス燃焼加熱としたことを特徴とする請求項1記載の浄
    水器の加熱殺菌装置。
  5. 【請求項5】加熱器の加熱手段は、電磁誘導加熱と電熱
    加熱とガス燃焼加熱のうちのいずれか2つ以上組合せた
    ものであることを特徴とする請求項1記載の浄水器の加
    熱殺菌装置。
  6. 【請求項6】ガス燃焼加熱の加熱手段は、ガス供給手段
    を家庭用カセットコンロに使用されるカセットガスボン
    ベとし、加熱器にカセットガスボンベを接続するアダプ
    タを備えたことを特徴とする請求項1または4記載の浄
    水器の加熱殺菌装置。
  7. 【請求項7】浄水器は、収容される活性炭と少なくとも
    一対の電極と電極間に電圧を印加する電源とを除く全て
    の浄水器構成材料が熱伝導性を有することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装
    置。
  8. 【請求項8】浄水器内部の加熱手段は、加熱沸騰させた
    滞留水から生ずる水蒸気を用い、加熱器は水を滞留させ
    る容器を備え、熱伝導性を有する材料からなる容器が加
    熱源により熱せられる構成としたことを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装置。
  9. 【請求項9】浄水器内部の加熱手段は、熱水を浄水器内
    部に循環させるものであって、加熱器は水を滞留させる
    容器と、滞留する水を浄水器に循環させるポンプを備
    え、熱伝導性を有する材料からなる容器が加熱源により
    熱せられる構成を特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の浄水器の加熱殺菌装置。
  10. 【請求項10】水道蛇口に連結可能で、かつ、活性炭が
    収容された浄水器本体と、前記浄水器本体とは別の加熱
    器を備え、浄水器本体はその内部に次亜塩素酸等の殺菌
    材の生成手段となる少なくとも一対の電極と電極間に電
    圧を印加する電源とを備えて構成され、加熱器は前記浄
    水器本体を収容可能で、かつ、浄水器内部の加熱手段を
    備え、前記加熱手段は得られた熱湯を浄水器に注ぐ構成
    であって、熱湯が浄水器内部に滞留可能な栓を備えた構
    成であることを特徴とする浄水器の加熱殺菌装置。
  11. 【請求項11】水道蛇口に連結可能で、かつ、活性炭が
    収容された浄水器本体と、前記浄水器本体とは別の加熱
    器を備え、浄水器本体はその内部に次亜塩素酸等の殺菌
    材の生成手段となる少なくとも一対の電極と電極間に電
    圧を印加する電源とを備えて構成され、加熱器は前記浄
    水器本体を収容可能で、かつ、浄水器内部の加熱手段を
    備え、加熱手段は得られた70℃以上の熱湯に浄水器を
    浸漬させる構成であって、熱湯の中に浸漬した浄水器内
    部の気体が熱湯と交換される構成としたことを特徴とす
    る浄水器の加熱殺菌装置。
  12. 【請求項12】浄水器内部の加熱手段が、請求項7と、
    請求項8〜10の加熱手段のいずれか一つとの組合せに
    より構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載の浄水器の加熱殺菌装置。
  13. 【請求項13】加熱器は、加熱容器内部を100℃以上
    に維持するための圧力弁を有する密閉構造の容器で構成
    されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    の浄水器の加熱殺菌装置。
  14. 【請求項14】加熱器は、断熱材が真空または減圧され
    た容器で構成されることを特徴とする請求項1〜13の
    いずれかに記載の浄水器の加熱殺菌装置。
  15. 【請求項15】浄水器は、一対の電極が吐水部出口に設
    置された構成であることを特徴とする請求項1記載の浄
    水器の加熱殺菌装置。
  16. 【請求項16】一対の電極間へ電圧を印加する電源は、
    充電可能な電池であることを特徴とする請求項1または
    15に記載の浄水器の加熱殺菌装置。
  17. 【請求項17】一対の電極と電極間へ電圧を印加する電
    源は、浄水器と一体化され、かつ、浄水器からの着脱が
    可能な構成であることを特徴とする請求項1または15
    または16に記載の浄水器の加熱殺菌装置。
  18. 【請求項18】浄水器は、内部に活性炭を収容するため
    の金属メッシュフィルターが着脱可能なネジ式で設置さ
    れた構成であることを特徴とする請求項1記載の浄水器
    の加熱殺菌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101339448B1 (ko) * 2011-08-18 2013-12-06 엘지전자 주식회사 정수기, 정수기의 제어방법 및 정수기의 얼음 취출장치
KR20210020546A (ko) * 2019-08-16 2021-02-24 대한민국(관리부서:국립수산과학원) 카트리지필터를 이용한 바이오플락 사육수 자동 여과시스템

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