JP2002095850A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002095850A
JP2002095850A JP2000288944A JP2000288944A JP2002095850A JP 2002095850 A JP2002095850 A JP 2002095850A JP 2000288944 A JP2000288944 A JP 2000288944A JP 2000288944 A JP2000288944 A JP 2000288944A JP 2002095850 A JP2002095850 A JP 2002095850A
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JP
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overvoltage
control means
game
control
power supply
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JP2000288944A
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English (en)
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Kunio Matsumoto
邦夫 松元
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電圧供給や静電気によるノイズ等から制御
用基板の破損を防止できるようにすること、過電圧発生
時における主制御手段や副制御手段の誤動作を確実に防
止できるようにすること、過電圧の解消後に中断した遊
技制御の途中から支障なく再開できるようにすること。 【解決手段】 電源手段74に、電源供給部81で生成
される直流が過電圧になったか否かを判定する過電圧判
定手段82と、停止信号送信手段83とを備え、過電圧
判定手段82により過電圧であると判定されたときに、
停止信号送信手段83から出力される「L」レベルのシ
ステムリセット信号SRにより、主制御手段50及び副
制御手段60,70〜72のマイコン39a,40a,
42a,43a,46aのCPUを夫々初期化し、これ
に伴って遊技制御の制御動作を停止し、各マイコン39
a,40a,42a,43a,46aからの全ての信号
出力が停止するので、直流の過電圧による主制御手段5
0及び副制御手段60,70〜72の誤動作を確実に防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は遊技機に関し、特
に外部からの供給電圧が瞬間に過電圧になったときで
も、主制御手段や副制御手段の誤動作を防止でき、しか
もこれら制御手段を構成する制御回路の破損を防止でき
るようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、パチンコ機等の弾球遊技機にお
いては、弾球遊技の為の制御を司るために、入賞手段へ
の入賞を検知したり、図柄始動手段に入賞したときに抽
選する為の抽選用数値を更新する等の遊技盤側の制御を
主に司る主制御部、発射ハンドル操作による遊技球の発
射制御を司る発射制御部、入賞手段への入賞に伴う遊技
球の払出しを制御する払出し制御部、図柄表示用ディス
プレイに設けられた図柄表示手段の複数の図柄表示部に
おける図柄を変動制御する図柄制御部、入賞時や大当た
り状態においてスピーカを鳴動させるけるサウンド制御
部やランプ点灯用のランプ制御部等、遊技制御の為の複
数の制御部が設けられている。
【0003】しかも、これら制御部においては、マイク
ロコンピュータにより迅速に制御可能になっている。一
般のパチンコ機においては、電源基板に電源回路が設け
られており、商業電圧(約100V)よりも低い交流電
圧(例えば、約24V)をその電源回路に供給すること
で、その電源回路により、音声出力やランプ点灯に用い
るDC12V、制御用のマイクロコンピュータに用いる
DC5V等の複数種類の直流が生成され、これら直流は
複数の制御部の基板に個別に供給されている。また電源
基板には、過電流防止用のヒューズが設けられており、
制御部の基板への過電流供給を防止するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前述したように、複
数の制御部による遊技制御中に落雷が発生した場合、そ
の影響でパチンコホールへの供給電圧が瞬間にでも上昇
する可能性が有り、これに伴う各パチンコ機への供給電
圧も上昇する。また、交流24V用のプラグを誤って商
業用の100V用コンセントに差し込んだ場合にも同様
に、パチンコ機への供給電圧が急上昇する。この場合、
パチンコ機に設けた電源回路で生成する5V、12Vな
どの直流電圧も急上昇し、その上昇した直流電圧が制御
部の基板に供給されるため、これら基板に設けられたR
AMやROM等の電子部品が破損する可能性がある。し
かし、このような過電圧に対する対策が何ら講じられて
はいないのが現状である。
【0005】電源基板には、一般にヒューズが設けられ
ているが、このヒューズは過電流防止用であり、過電圧
防止のためではない。それ故、過電圧により電子部品が
破損した場合、パチンコホール側では、破損した制御用
の基板を交換したり修理せざるを得なくなり、膨大な修
理費用を要するという問題がある。そこで、過電圧が発
生した場合、瞬時に主電源を断って供給電圧を停止する
ようにすれば、制御用基板の破損を防止することができ
る。しかし、主電源が断たれた場合、仮に大当たりゲー
ムを実行中であっても、制御装置が作動しなくなるた
め、大当たり状態であることを指示する情報及び入賞球
数情報や払出すべき払出し球数情報等の遊技情報の全て
が消去されてしまう。
【0006】そのため、過電圧供給が解消されてからパ
チンコ機への給電を開始して遊技を再開する場合に、大
当たりゲームを主電源が断たれる直前の状態に続けて実
行することができず、遊技者とホール側とでトラブルが
発生するという問題がある。更に、球タンクに貯留され
た多数の遊技球が、タンクレールや払出し装置の球通路
等の払出し通路を経て球受け皿に払出されるときに、遊
技球同志が衝突したり、遊技球が払出し通路に衝突した
ときに、静電気が発生して遊技球や合成樹脂製の球通路
に帯電し、この静電気によるノイズが発生する場合があ
る。
【0007】特に、電源基板から主制御部や副制御部に
+5V等の直流電圧を給電する給電系にノイズが混入し
て供給電圧が上昇した場合、このノイズを含む直流電圧
を受けた主制御部や副制御部において動作不良等の異常
事態が発生し、同様に遊技者とホール側とでトラブルが
発生する可能性がある。本発明の目的は、過電圧供給や
静電気によるノイズ等から制御用基板の破損を防止でき
るようにすること、過電圧発生時における主制御手段や
副制御手段の誤動作を確実に防止できるようにするこ
と、過電圧の解消後に中断した遊技制御の途中から支障
なく再開できるようにすること、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1の遊技機は、
特定の表示態様を導出するか否かを決定する抽選機能を
有する主制御手段と、この主制御手段から受ける制御信
号に基づいて遊技制御を行う副制御手段と、主制御手段
と副制御手段に電力を供給する電源手段とを備えた遊技
機において、電源手段は、外部から供給される供給電圧
が過電圧になったか否かを判定する過電圧判定手段と、
この過電圧判定手段により過電圧であると判定されたと
きに動作停止信号を主制御手段と副制御手段に夫々送信
する停止信号送信手段とを備え、主制御手段と副制御手
段は、停止信号送信手段から動作停止信号を受けて所定
の制御動作を停止するものである。ここで、制御信号
は、制御動作を指令する制御コマンドに相当するもので
あるが、制御コマンド以外の種々の制御信号でもよい。
【0009】電源手段が主制御手段と副制御手段に電力
を供給するので、主制御手段は抽選機能により、特定の
表示態様を導出するか否かを決定し、副制御手段は主制
御手段から受ける制御信号に基づいて遊技制御を行う。
そして、可変表示装置の表示内容が予め定められた特定
の表示態様となった場合、遊技者に有利な状態に制御さ
れる。ところで、過電圧判定手段は、外部から供給され
る供給電圧について、過電圧であるか否かを判定する。
そして、この過電圧判定手段により過電圧であると判定
されたときには、停止信号送信手段により、動作停止信
号が主制御手段と副制御手段に送信されるため、その動
作停止信号により主制御手段及び副制御手段における所
定の制御動作を容易に停止させることができる。
【0010】このように、外部から供給される供給電圧
の過電圧を常時判定し、過電圧になったときには、動作
停止信号により主制御手段及び副制御手段で実行される
所定の制御動作が夫々停止されるため、その所定の制御
動作如何により、過電圧による主制御手段及び副制御手
段の誤動作を確実に防止することができる。ここで、前
記主制御手段と副制御手段と電源手段とが、夫々別個の
基板に構成されている場合(請求項2)には、主制御手
段と副制御手段と電源手段を配置する配置場所の自由度
を拡大することができる。
【0011】また、前記所定の制御動作の停止が、1チ
ップ型のマイクロコンピュータのCPUの作動状態の保
持と信号出力の停止を含む場合(請求項3)には、遊技
制御に供する1チップ型のマイクロコンピュータのCP
Uに関して、作動状態を保持させたり、信号出力を停止
させるため、過電圧発生時におけるマイクロコンピュー
タの誤動作を確実に防止することができる。
【0012】また、前記主制御手段と副制御手段の少な
くとも1つが、制御動作を停止する直前に所定の遊技状
態に関連する遊技情報を記憶するバックアップ記憶手段
と、過電圧の解消後の制御動作の復帰時にバックアップ
記憶手段の遊技情報に基づいて遊技制御を復帰させる復
帰制御手段とを有する場合(請求項4)には、過電圧発
生時に所定の遊技状態に関連する遊技情報をバックアッ
プ記憶手段に記憶してから制御動作が停止し、過電圧の
解消後の制御動作の復帰時には、復帰制御手段により、
バックアップ記憶手段の遊技情報に基づいて遊技制御が
復帰されるため、遊技制御は過電圧という異常事態にも
影響されることなく、過電圧の解消後においては、中断
した遊技制御の途中から支障なく再開することができ
る。
【0013】また、前記副制御手段として、払出し装置
を制御して遊技者側に遊技媒体を払出す払出し制御手段
を備えた場合(請求項5)には、過電圧が発生した異常
事態においては、払出し制御手段による遊技媒体の払出
しに関する払出し制御を停止するため、過電圧の解消後
に払出すべき遊技媒体を払出せない等の誤動作を確実に
防止でき、遊技者に対する利益を確実に保護することが
できる。
【0014】また、前記停止信号送信手段から動作停止
信号が出力されたとき、主制御手段及び副制御手段への
電力供給を停止する電力供給停止手段を設けた場合(請
求項6)には、停止信号送信手段から動作停止信号が出
力される過電圧発生時には、主制御手段及び副制御手段
への電力供給が停止されるため、主制御用基板及び副制
御用基板の過電圧による破損を確実に防止することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、パチンコホー
ルの島構造体に設置される所謂カード式弾球遊技機と呼
ばれる第1種パチンコ機に本発明を適用した場合の一例
であり、パチンコホールに設けられた島構造体には、そ
の長さ方向に複数のカード式球貸し機1と複数のパチン
コ機2とが交互に配設され、カード式球貸し機1はパチ
ンコ機2に電気的に接続されている。
【0016】図1〜図4に示すように、カード式弾球遊
技機であるパチンコ機2は、矩形枠状の外枠3と、この
外枠3に開閉自在に枢着された前枠4とを有し、カード
式球貸し機1をサンドイッチ状に挟持する状態で、外枠
3が島構造体(図示略)に着脱自在に装着されている。
前枠4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、
遊技盤5の前側に対応させて、窓部6aを有するガラス
扉6と球受け皿(上皿)8の前面板(図示略)とが夫々
開閉自在に枢着されている。前枠4の下部には、球受け
皿8から溢流し又は抜き取った遊技球(これが遊技媒体
に相当する)を貯留する下皿9と、発射手段10の発射
ハンドル11とが設けられている。
【0017】発射手段10は、回動操作可能な発射ハン
ドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応じた
打撃力で打撃槌12により遊技球を発射させる発射モー
タ13(図5参照)などを備えている。球受け皿8の右
部には、カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操
作パネル14が設けられ、この操作パネル14には、カ
ード残額を3桁の数字で表示するカード残額表示部14
aと、所定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しス
イッチ14bと、遊技終了時にカードの返却を指令する
返却スイッチ14cとが設けられている。
【0018】図2に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始
動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段
(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(この場
合、上段の普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段1
8の左右両側部に、例えば6つの普通入賞手段19)、
2つのゲート(通過口)20等が夫々所定の位置に配設
されている。
【0019】液晶ディスプレイ16(これが可変表示装
置に相当する)は、変動図柄を表示するとともに背景画
像や各種のキャラクタの動画などを表示する図柄表示手
段22として機能する。図柄表示手段22は、背景画や
キャラクタをアニメーション的に表示するとともに、例
えば左右方向に並ぶ3個(左、中、右)の図柄表示部2
2a〜22cを有し、図柄始動手段17に遊技球が入賞
することを条件に、各図柄表示部22a〜22cの表示
図柄が所定時間だけ変動表示(スクロール表示)され、
図柄始動手段17への遊技球の入賞タイミングに応じた
抽選結果に基づいて決定される停止図柄パターンで停止
する。
【0020】液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通
入賞手段19と第2図柄表示手段23とが設けられてい
る。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する
普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球が
検出されたとき、普通図柄表示部の表示図柄が所定時間
だけ変動し、遊技球のゲート20通過時点において抽選
された抽選用数値により決定される停止図柄を表示して
停止する。図柄始動手段17は、開閉自在な左右1対の
開閉爪17aを備えた電動式チューリップであり、第2
図柄表示手段23の変動後の停止図柄が当たり図柄を表
示した場合に、開閉爪17aが所定時間だけ開放されて
入賞し易くなる。
【0021】開閉式入賞手段18は前方に開放可能な開
閉板18aを備え、図柄表示手段22の変動後の停止図
柄が「777」等の当たり図柄(これが、予め定められ
た特定の表示態様に相当する)のとき、所謂「大当た
り」と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前方
に開放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領
域18bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過し
たとき、特別遊技が継続される。
【0022】開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放
された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば、1
0個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じるとき
に、遊技球が特定領域18bを通過していないときに特
別遊技が終了するが、特定領域18bを通過していれば
最大所定回数(例えば、16回)まで特別遊技が継続さ
れ、遊技者に有利な状態に制御される。
【0023】図3、図4に示すように、前枠4の裏側に
は、遊技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自
在に装着され、この裏機構板30には開口部30aが形
成され、その上側に賞球タンク33と、これから延びる
タンクレール34とが設けられ、このタンクレール34
に接続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設
けられ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続
された通路ユニット36が設けられている。払出し手段
35から払出された遊技球は通路ユニット36を経由し
て球受け皿8に払出される。
【0024】裏機構板30の開口部30aには、遊技盤
5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜
19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(図示
略)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着
されたケース38の内部に主制御基板39が配設され、
その前側に図柄制御基板40が配設されている。主制御
基板39の下側で、裏カバー37に装着されたケース4
1aの内部にランプ制御基板42が設けられ、このケー
ス41aに隣接するケース41bの内部にサウンド制御
基板43が設けられている。
【0025】これらケース41a,41bの下側で裏機
構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板
45と払出し制御基板46が夫々設けられている。この
電源基板45には、図3に示すように、電源スイッチ8
0と初期化スイッチ85とが配置されている。但し、ケ
ース44のこれら両スイッチ80,85に対応する部位
が切欠かれ、これら両スイッチ80,85の各々を指で
同時操作可能になっている。
【0026】更に、発射手段10の後側に装着されたケ
ース47の内部には、発射制御基板48が設けられてい
る。即ち、これら制御基板39〜40,42〜43,4
5〜46,48は夫々別個の基板で構成されており、電
源基板45と発射制御基板48を除く制御基板39,4
0,42,43,46には、CPUとROMやRAM等
を有する1チップ集積回路からなるマイクロコンピュー
タ(以下、単にマイコンと言う)39a,40a,42
a,43a,46aが夫々設けられている(図6参
照)。
【0027】主制御基板39とその他の制御基板40,
42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板
40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンド(これが制御信号に相当する)を
一方向通信にて送信可能になっている。制御コマンドの
一方向通信を採用することで、図柄停止に関する不正を
確実に防止できるとともに、主制御手段50の制御負荷
を格段に軽減でき、送信制御を簡単化することができ
る。
【0028】次に、パチンコ機2の制御装置に予め格納
した複数の制御プログラムを介して達成される種々の機
能について、図5の機能ブロック図により説明する。但
し、これら種々の機能は前述したマイクロコンピュータ
等で達成される。主制御基板39上に構成された主制御
手段50は、遊技盤5に設けられた種々の遊技部品や遊
技球検出スイッチ等に対する信号の入出力に関わる遊技
制御を主として司るとともに、後述する図柄制御手段6
0、払出し制御手段70、ランプ制御手段71、サウン
ド制御手段72等に必要に応じて制御コマンドを送信出
力する。ここで、払出し制御手段70、図柄制御手段6
0、サウンド制御手段72、ランプ制御手段71、の各
々が副制御手段に相当する。
【0029】主制御基板39に設けられたマイコン39
aのROMには、主に遊技盤5の遊技動作を制御するメ
インの遊技制御プログラムが格納されている。また、マ
イコン39aのRAM39b(これがバックアップ記憶
手段に相当する)に記憶した遊技情報は記憶保持可能に
常にバックアップされている。ここで,遊技制御プログ
ラムについて簡単に説明しておく。
【0030】図7に示すように、実際の遊技制御を実行
するために所定時間(例えば、約2msec)毎に繰り
返し実行されるメインの遊技プログラムと、この遊技プ
ログラムが制御開始から所定時間以内に終了したとき、
所定時間になるまで処理時間を調節する処理時間調節用
プログラムと、過電圧発生時や閉店時に主電源が断たれ
た場合に、所定の遊技状態に関連する遊技情報を記憶保
持させるバックアップ処理プログラムと、給電復帰時に
記憶保持していた遊技情報を元の状態に復帰させる遊技
復帰プログラム等が格納されている。
【0031】また、マイコン39aのRAM39bには
遊技情報記憶メモリが設けられ、この遊技情報記憶メモ
リに記憶した遊技情報は記憶保持可能に常にバックアッ
プされている。図柄制御基板40上に構成された図柄制
御手段60は、主制御手段50から送信されてくる図柄
制御コマンドに基づいて、液晶ディスプレイ16に種々
の動画や背景画を表示させる表示制御を実行したり、各
図柄表示部22a〜22cの図柄を変動制御するととも
に、図柄の変動停止を制御する。
【0032】払出し制御基板46上には払出し制御手段
70が構成され、この払出し制御手段70は主制御手段
50から払出し制御コマンドを受信し、払出し手段35
による遊技球の払出し制御を司る。この払出し制御基板
46に設けられたマイコン46aのROMには、主に遊
技球の払出しを制御する払出し制御プログラムが格納さ
れている。また、マイコン46aのRAM46bに記憶
した払出し情報は記憶保持可能に常にバックアップされ
ている。
【0033】この払出し制御プログラムには、図8に示
すように、主制御手段50から受信した払出し制御コマ
ンドに基づいて払出し手段35を介して遊技球を払出す
メインの払出しプログラムと、停電発生時や閉店時に主
電源が断たれた場合に払出し情報を記憶保持させるバッ
クアップ処理プログラムと、給電復帰時に記憶保持して
いた払出し情報を元の状態に復帰させる払出し復帰プロ
グラム等が設けられている。
【0034】ランプ制御基板42上に構成されたランプ
制御手段71は、主制御手段50からランプ制御コマン
ドを受信し、遊技盤5等に設けられた多数の表示ランプ
を含むランプ群LPの点灯制御を司る。サウンド制御基
板43上に構成されたサウンド制御手段72は、主制御
手段50からサウンド制御コマンドを受信し、スピーカ
SPに対する各種の音響効果音の為のサウンド出力制御
を司る。発射制御基板48上に構成された発射制御手段
73は、発射モータ13を駆動して遊技球の発射制御を
司る。
【0035】主制御手段50は、抽選手段51と、判定
手段52と、特別遊技発生手段53と、確率変動手段5
4と、コマンド送信手段55等を備えている。抽選手段
51は、抽選用カウンタを用いて微小な更新周期(例え
ば、約2msec周期)で数値を所定の範囲(例えば、0〜
299)で更新し、図柄始動手段17に遊技球が入賞し
たときの数値を抽出することにより、遊技者に有利な状
態である当たりと、遊技者に不利な状態である外れとに
関する抽選を行なう。判定手段52は、図柄始動手段1
7に遊技球が入賞したときに抽選手段51から供給され
る抽選された数値に基づいて、「大当り」、「外れ(外
れリーチを含む)」の何れであるかを判定する。
【0036】例えば、その抽選された数値が予め設定さ
れた特定数値「71」のときに「大当たり」と判定し、
それ以外の多数の数値のときに「外れ」であると判定す
る。特別遊技発生手段53は、判定手段52から大当た
り等の特別判定結果を受ける、若しくは、図柄表示手段
22の変動後の停止図柄が大当たり図柄等の特定表示と
なった場合に、遊技制御に含まれる所定の特別遊技発生
ルーチンにより開閉式入賞手段18の開閉板18aを前
述したように作動させて、遊技者に有利な利益状態を与
える特別遊技を実行する。
【0037】確率変動手段54は、判定手段52から
「大当たり」の特別判定結果を受けた場合に、その「大
当たり」について「確率変動」と「非確率変動」の何れ
かを抽選により決定し、確率変動型大当たりのときには
確率変動モードを設定し、次回或いは次々回の大当たり
迄、或いは所定回数図柄が変動する迄、抽選手段51に
より大当たりを抽選する特定数値の数を通常のときより
も多くし、大当たり確率を高くする。
【0038】コマンド送信手段55は、判定手段52か
ら判定結果を受け、図柄変動に際しては図柄制御コマン
ド(当たり外れデータを含む2バイト構成)を図柄制御
手段60に送信し、遊技球の払出しに際しては払出し制
御コマンド(払出し個数データを含む2バイト構成)を
払出し制御手段70に送信する。ここで、当たり外れデ
ータは「確率変動型大当たり」、「非確率変動型大当た
り」、「外れ」の何れかのデータからなり、変動時間デ
ータは図柄変動に要する時間(例えば、40秒、60秒
等)を規定するデータである。また、払出し個数データ
は、5個、10個等の遊技球の払出し個数を指令するデ
ータである。
【0039】更に、コマンド送信手段55は、ランプ群
74の点灯に際してはランプ制御コマンド(2バイト構
成)をランプ制御手段71に送信し、スピーカSPによ
る効果音出力に際してサウンド制御コマンド(2バイト
構成)をサウンド制御手段72に送信する。図柄制御手
段60は、停止図柄決定手段61を有し、コマンド送信
手段55から送信される図柄制御コマンドを受信し、受
信した図柄制御コマンドを解析するとともに、解析によ
り得られた制御コマンドに基づいて図柄表示手段22の
各図柄表示部22a〜22cにおける図柄変動を制御す
る。
【0040】この停止図柄決定手段61について簡単に
説明すると、変動パターンテーブルに、「確率変動型大
当たり」、「非確率変動型大当たり」、「外れリー
チ」、「外れノーマル」の各々について複数のパターン
データが記憶されており、図柄制御コマンドに含まれる
「当たり外れデータ」に基づいて、夫々該当する大当た
りパターン又は外れパターンのうちから何れかを抽選に
より決定する。
【0041】次に、複数の制御基板39,40,42〜
43,46の各々に直流を供給する電源手段74につい
て、図6に基づいて説明する。パチンコホールに設置さ
れた各島構造体毎に複数の変圧トランス79が設けら
れ、各変圧トランス79から低圧の交流電圧(例えば、
AC24V)が複数(例えば、5台)のパチンコ機2に
夫々供給されている。ここで、電源手段74は、電源基
板45と、これに設けられた電源スイッチ80と、電源
供給部81と、過電圧判定手段82と、停止信号送信手
段83等で構成されている。
【0042】電源基板45には、トグルスイッチ等から
なり主電源をオンオフする手動操作可能な電源スイッチ
80と、電源供給部81と、直流12Vが所定のしきい
値(例えば、約16V)を越えたか否か、つまり過電圧
か否かを判定する過電圧判定手段82と、停止信号送信
手段83と、バックアップ電源84等が設けられてい
る。電源供給部81は、DC32Vを生成する32V生
成回路81aと、ランプ点灯等に用いるDC12Vを生
成する12V生成回路81bと、制御用に用いるDC5
Vを生成する5V生成回路81c等の複数種類の直流生
成回路を有し、これらの直流を制御基板39〜40,4
2〜43,46等に供給する。
【0043】各直流生成回路81a〜81cは、モジュ
ール化したリモート端子付きDC−DCコンバータを備
えている。これら直流生成回路81a〜81cの各リモ
ート端子には、常には、過電圧判定手段82からインバ
ータ88を介して出力される「L」レベルの電力供給停
止信号KSが印加されており、直流生成回路81a〜8
1cは正常に動作して直流を生成する。しかし、過電圧
が検出されて、「H」レベルの電力供給停止信号KSが
リモート端子に供給されたときには、その直流生成動作
を夫々停止するようになっている。
【0044】これら過電圧判定手段82と停止信号送信
手段83とは夫々マイクロコンピュータで構成されてい
る。過電圧判定手段82は、図9に示す過電圧判定回路
82aを有し、この過電圧判定回路82aにより過電圧
であると判定されたときには、図10に示すように、
「L」レベルに切り換えた過電圧信号VSを出力すると
ともに、その「L」レベルの過電圧信号VSの出力から
所定微小時間(例えば、約120msec )だけ遅延させて
「L」レベルに切換えたシステムリセット信号SRを出
力する。ここで、「L」レベルのシステムリセット信号
SRが動作停止信号に相当する。
【0045】過電圧判定回路82aについて説明する
と、12V供給ラインに、降伏電圧を約16V(しきい
値)とするツェナーダイオード90と、抵抗91と、ト
ランジスタ92とが直列状態で接続されている。トラン
ジスタ92のコレクタには、プルアップ抵抗93を介し
て+5Vが供給されている。図10に示すように、12
V生成回路81bからの直流12Vが正規の電圧であっ
て、ツェナーダイオード90の降伏電圧(16V)を越
えない場合、正常電圧であると判定されてトランジスタ
92が導通しないため、「H」レベルの過電圧信号VS
が出力される。
【0046】しかし、直流12Vが何らかの理由により
上昇して16V以上になったとき、つまりツェナーダイ
オード90の降伏電圧を越えた以降においては、過電圧
であると判定されてトランジスタ92が導通するため、
過電圧信号VSは「L」レベルに切り換えられる。その
結果、過電圧判定手段82は、その「L」レベルの過電
圧信号VSを停止信号送信手段83に出力するととも
に、過電圧であると判定した時から、バックアップ処理
に要する所定微小時間(例えば、約120msec )だけ遅延
させて「L」レベルに切換えたシステムリセット信号S
Rを停止信号送信手段83に出力する。
【0047】停止信号送信手段83は、過電圧判定手段
82から過電圧信号VSとシステムリセット信号SRと
を受けるのと同時に、過電圧信号VSを主制御基板39
のマイコン39aの最優先割込みポートと、払出し制御
手段70のマイコン46aの最優先割込みポートに出力
するとともに、システムリセット信号SRをマイコン3
9a,40a,42a,43a,46aのリセット端子
に夫々供給する。ここで、システムリセット信号SRの
一部は、インバータ88により信号レベルを反転させ
て、電力供給停止信号KSとして直流生成回路81a〜
81cのリモート端子に供給される。
【0048】このとき、「L」レベルの過電圧信号VS
を受けた主制御手段50においては最優先割込みによる
バックアップ処理を実行するとともに、「L」レベルの
過電圧信号VSを受けた払出し制御手段70においては
最優先割込みによるバックアップ処理を実行する。その
結果、マイコン39aにおいては、過電圧の解消後に遊
技制御の再開に必要で記憶保持しておくべき所定の弾球
遊技に関連する遊技情報を遊技情報記憶メモリ39bに
記憶保持させるバックアップ処理が実行される。また、
マイコン46aにおいては、遊技球の払出しに関連する
払出し情報を遊技情報記憶メモリ46bに記憶保持させ
るバックアップ処理が実行される。
【0049】そして、「L」レベルのシステムリセット
信号SRを受けた主制御手段50及び副制御手段60,
70〜72においては、マイコン39a,40a,42
a,43a,46aのCPUは初期化に伴って遊技制御
の制御動作を停止し、マイコン39a,40a,42
a,43a,46aからの全ての信号出力が停止され
る。このとき、「H」レベルの電力供給停止信号KSが
各直流生成回路81a〜81cのリモート端子に供給さ
れ、直流生成回路81a〜81cの各々においては直流
生成動作を即座に停止する。ここで、電力供給停止信号
KSとインバータ88等により電力供給停止手段が構成
されている。
【0050】バックアップ電源84は、充電用コンデン
サ等からなり、常には5V生成回路81cからのDC5
Vで充電され、このコンデンサから出力されるDC5V
をマイコン39a,46aのRAM39b,46bにバ
ックアップ用として夫々供給する。即ち、これらRAM
39b,46bにバックアップ用5Vが常に供給されて
いるため、主電源が断たれて電源供給部81からのDC
5V供給が停止された場合でも、情報メモリに記憶して
いる遊技情報がバックアップ用5Vにより確実に記憶保
持される。但し、このバックアップ電源84によるバッ
クアップ動作は長時間継続可能である。
【0051】電源基板45には、更に、電源スイッチ8
0に接近させて手動操作可能なプッシュ型スイッチから
なる初期化スイッチ85が設けられており、この初期化
スイッチ85を押圧操作したとき、初期化スイッチ85
から「L」レベルの初期化信号CLがマイコン39a,
46aに出力される。即ち、営業を開始するに際して初
期化スイッチ85を操作した場合、「L」レベルの初期
化信号CLが有効となり、マイコン39aのRAM39
bに記憶保持していた遊技情報と、マイコン46aのR
AM46bに記憶保持していた払出し情報の全てを確実
に消去することができる。
【0052】次に、電源基板45から供給される直流電
圧が過電圧になった場合の作用について説明する。発射
手段10の発射ハンドル11を回動操作し、球受け皿8
に貯留されている遊技球を打撃槌12で打撃する。打撃
された遊技球はガイドレール15に沿って遊技盤5の遊
技領域5aに発射される。遊技盤5の上部に達した遊技
球は遊技盤5に沿って落下する間に、普通入賞口19や
開閉式入賞手段18等に入賞したり、ゲート20を通過
して落下する。遊技球がゲート20を通過したとき、そ
れが検知され、主制御手段50が第2図柄表示手段23
の表示図柄を変動させる。
【0053】その表示図柄の変動後の停止図柄が当たり
図柄のときには、図柄始動手段17の開閉爪17aが所
定時間開放され、図柄始動手段17に入賞し易くなり、
遊技者に利益状態が与えられる。ゲーム中に、遊技球が
図柄始動手段17に入賞したとき、図柄表示手段22の
各図柄表示部22a〜22cの図柄が一斉に変動開始さ
れる。このとき、抽選手段51で抽選された数値が判定
手段52により、「大当たり」又は「外れ」の何れであ
るかが判定される。そして、抽選結果が「大当たり」の
場合には、図柄表示手段22の変動後の停止図柄が「7
77」等の当たり図柄で停止し、所謂「大当たり」と称
する特別遊技が開始され、開閉板18aが前方に開放さ
れ、遊技者に利益状態が与えられる。
【0054】この場合、図柄始動手段17や開閉式入賞
手段18に遊技球が入賞する毎に、払出し装置35が作
動され、所定個数の遊技球が賞球として遊技者に払出さ
れる。ところで、ゲームの途中で、例えば落雷が発生し
た場合、その影響でパチンコホールへの供給電圧が瞬間
にでも上昇する可能性が有り、これに伴う各パチンコ機
2への供給電圧24Vも上昇する。この場合、電源基板
45に設けた直流生成回路81a〜81cからの直流電
圧(5V、12V、32V等)も急上昇し、その上昇し
た直流電圧が制御用基板39,40,42,43,46
に供給されるため、これら制御用基板39,40,4
2,43,46に設けられたRAMやROM等の電子部
品が破損する可能性がある。
【0055】しかし、図10に示すように、直流12V
が16V以上に上昇した場合、前述したように、過電圧
判定手段82の過電圧判定回路82aにより過電圧であ
ると判定される。その結果、停止信号送信手段83から
の「L」レベルに切り換えられた過電圧信号VSがマイ
コン39a,46aの最優先割込みポートに供給され
る。その結果、主制御手段50と払出し制御手段46に
おいては、バックアップ処理プログラムによりバックア
ップ処理が夫々実行される。
【0056】主制御手段50で実行されるバックアップ
処理制御においては、図柄の変動中であるか否か、大当
たり中か否か、図柄始動手段17や開閉式入賞手段18
の作動状態等、の所定の遊技状態に関連する遊技情報が
RAM39bの情報メモリに記憶保持される。更に、払
出し制御手段70で実行されるバックアップ処理制御に
おいては、受信した払出しコマンドや未払いの遊技球の
球数がRAM46bの情報メモリに記憶保持される。
【0057】そして、所定微小時間(例えば、約120mse
c )が経過してバックアップ処理が完了するとき、停止
信号送信手段83から「L」レベルに切換えられたシス
テムリセット信号SRがマイコン39a,40a,42
a,43a,46aのリセット端子に同時に供給され、
マイコン39a,40a,42a,43a,46aのC
PUは初期化に伴って遊技制御の制御動作を停止する。
即ち、マイコン39a,40a,42a,43a,46
aからの全ての信号出力が停止される。
【0058】これと同時に、「H」レベルに切り換えら
れた電力供給停止信号KSが直流生成回路81a〜81
cの各リモート端子に供給され、これらの直流生成回路
81a〜81cにおいては、直流生成動作を停止する。
その結果、制御用基板39,40,42,43,46に
過電圧が供給されることがなく、過電圧による制御手段
50,60,70〜72の誤動作や、制御用基板39,
40,42,43,46の破損を確実に防止することが
できる。そして、過電圧判定手段82により過電圧が解
消されたと判定されたときには、停止信号送信手段83
から「H」レベルの過電圧信号VSとシステムリセット
信号SRとが夫々出力される。
【0059】その結果、電力供給停止信号KSが「H」
レベルから「L」レベルに切り換えられて電力供給が再
開されるため、マイコン39a,40a,42a,43
a,46aの制御動作が一斉に再開される。このとき、
主制御手段50においては遊技復帰プログラムにより、
RAM39bに記憶保持していた遊技情報を元の状態に
復帰させる復帰処理が実行される。また、払出し制御手
段70においても払出し復帰プログラムにより、RAM
46bに記憶保持していた払出し情報を元の状態に復帰
させる復帰処理が実行される。
【0060】このように、電源手段74に、生成した直
流が過電圧になったか否かを判定する過電圧判定手段8
2と、停止信号送信手段83とを備え、過電圧判定手段
82により過電圧であると判定されたときに、停止信号
送信手段83から出力される「L」レベルのシステムリ
セット信号SRにより、マイコン39a,40a,42
a,43a,46aのCPUを初期化し、これに伴って
遊技制御の制御動作を停止し、マイコン39a,40
a,42a,43a,46aからの全ての信号出力が停
止するので、直流電圧の過電圧による主制御手段50及
び副制御手段60,70〜72の誤動作を確実に防止す
ることができる。
【0061】また、前記主制御手段50と払出し制御手
段70とは、制御動作を停止する直前に、「L」レベル
の過電圧信号VSにより、所定の遊技状態に関連する遊
技情報をRAM39b,46bの情報メモリに記憶し、
過電圧の解消後の制御動作の復帰時に、復帰プログラム
によりRAM39b,46bの情報メモリに記憶した遊
技情報に基づいて遊技制御を復帰させるようにしたの
で、遊技制御は過電圧という異常事態にも影響されるこ
となく、過電圧の解消後においては、中断した遊技制御
の途中から支障なく再開することができる。特に、過電
圧の解消後に払出すべき遊技球を払出せない等の払出し
の誤動作を確実に防止でき、遊技者に対する利益を確実
に保護することができる。
【0062】また、バックアップ処理の完了に際して、
過電圧判定手段82から「L」レベルのシステムリセッ
ト信号SRが出力されたとき、このシステムリセット信
号SRからインバータ88により「H」レベルの電力供
給停止信号KSが作成され、この電力供給停止信号KS
により各直流生成回路81a〜81cの直流生成動作が
同時に停止するため、主制御基板39及び副制御用の基
板40,42,43,46だけでなく、ランプ群LPの
各ランプやスピーカSP等、過電圧による破損を確実に
防止することができる。
【0063】前記実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕過電圧判定手段82で過電圧であると判定されたと
きに、主制御手段50と払出し制御手段70におけるバ
ックアップ処理を行なわないようにしてもよい。この場
合、過電圧の発生と同時に各制御手段50,60,70
〜72への電力供給を迅速に停止することができる。 2〕過電圧発生時であっても各制御手段50,60,7
0〜72への電力供給を継続しておき、各マイコン39
a,40a,42a,43a,46aをホールド状態に
し、各CPUの作動状態を保持するようにしてもよい。
【0064】3〕マイコンからなる過電圧判定手段82
において、そのマイコンのアナログポートに+12Vを
供給し、この+12Vの過電圧状態をソフト的に検出
し、過電圧信号VSを出力するようにしてもよい。 4〕過電圧発生時に、主制御用基板39と、各副制御用
基板40,42,43,46の直流入力部において、電
力供給を停止するようにしてもよい。 5〕過電圧判定手段82で、外部から供給される交流電
圧の過電圧を判定してもよく、直流32Vや直流5Vの
過電圧を判定してもよい。
【0065】6〕図柄制御手段60、サウンド制御手段
72、ランプ制御手段71の各々に遊技情報記憶メモリ
を設け、この遊技情報記憶メモリにバックアップ電源8
4から記憶保持用電力を供給するようにしてもよい。 7〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を
付加し、更に、パチンコ機に限らず、各種の遊技媒体を
用いるアレンジボール機、回胴機、雀球機等の種々の遊
技機に本発明を適用することが可能である。
【0066】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、主制御手段
と副制御手段と電源手段とを備え、電源手段は、外部か
ら供給される供給電圧が過電圧になったか否かを判定す
る過電圧判定手段と、この過電圧判定手段により過電圧
であると判定されたときに動作停止信号を主制御手段と
副制御手段に夫々送信する停止信号送信手段とを備え、
主制御手段と副制御手段は、停止信号送信手段から動作
停止信号を受けて所定の制御動作を停止するので、外部
から供給される供給電圧の過電圧を常時判定し、過電圧
になったときには、動作停止信号により主制御手段及び
副制御手段で実行される所定の制御動作が夫々停止され
るため、その所定の制御動作如何により、過電圧による
主制御手段及び副制御手段の誤動作を確実に防止するこ
とができる。
【0067】請求項2の発明によれば、前記主制御手段
と副制御手段と電源手段とは、夫々別個の基板に構成さ
れているので、主制御手段と副制御手段と電源手段を配
置する配置場所の自由度を拡大することができる。その
他請求項1と同様の効果を奏する。
【0068】請求項3の発明によれば、前記所定の制御
動作の停止は、1チップ型のマイクロコンピュータのC
PUの作動状態の保持と信号出力の停止を含むので、遊
技制御に供する1チップ型のマイクロコンピュータのC
PUに関して、作動状態を保持させたり、信号出力を停
止させるため、過電圧発生時におけるマイクロコンピュ
ータの誤動作を確実に防止することができる。その他請
求項1又は2と同様の効果を奏する。
【0069】請求項4の発明によれば、前記主制御手段
と副制御手段の少なくとも1つは、制御動作を停止する
直前に所定の遊技状態に関連する遊技情報を記憶するバ
ックアップ記憶手段と、過電圧の解消後の制御動作の復
帰時にバックアップ記憶手段の遊技情報に基づいて遊技
制御を復帰させる復帰制御手段とを有するので、過電圧
発生時に所定の遊技状態に関連する遊技情報をバックア
ップ記憶手段に記憶してから制御動作が停止し、過電圧
の解消後の制御動作の復帰時には、復帰制御手段によ
り、バックアップ記憶手段の遊技情報に基づいて遊技制
御が復帰されるため、遊技制御は過電圧という異常事態
にも影響されることなく、過電圧の解消後においては、
中断した遊技制御の途中から支障なく再開することがで
きる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏す
る。
【0070】請求項5の発明によれば、前記副制御手段
として、払出し装置を制御して遊技者側に遊技媒体を払
出す払出し制御手段を備えたので、過電圧が発生した異
常事態においては、払出し制御手段による遊技媒体の払
出しに関する払出し制御を停止するため、過電圧の解消
後に払出すべき遊技媒体を払出せない等の誤動作を確実
に防止でき、遊技者に対する利益を確実に保護すること
ができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を
奏する。
【0071】請求項6の発明によれば、前記停止信号送
信手段から動作停止信号が出力されたとき、主制御手段
及び副制御手段への電力供給を停止する電力供給停止手
段を設けたので、停止信号送信手段から動作停止信号が
出力される過電圧発生時には、主制御手段及び副制御手
段への電力供給が停止されるため、主制御用基板及び副
制御用基板の過電圧による破損を確実に防止することが
できる。その他請求項1〜5の何れかと同様の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機(弾球遊技
機)の斜視図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の側面図である。
【図5】パチンコ機の制御系の機能ブロック図である。
【図6】電力供給回路図及び種々の制御信号回路図であ
る。
【図7】遊技制御プログラムに含まれるプログラム内容
の図表である。
【図8】払出し制御プログラムに含まれるプログラム内
容の図表である。
【図9】過電圧判定回路の回路図である。
【図10】過電圧が発生したとき及びその解消時におけ
る供給電圧と制御信号のタイムチャートである。
【符号の説明】
2 パチンコ機(弾球遊技機) 22 図柄表示手段 35 払出し装置 39a マイクロコンピュータ 39b RAM 45 電源基板 46a マイクロコンピュータ 46b RAM 50 主制御手段 60 図柄制御手段 70 払出し制御手段 71 ランプ制御手段 72 サウンド制御手段 74 電源手段 81 電源供給部 81a 32V生成回路 81b 12V生成回路 81c 5V生成回路 82 過電圧判定手段 83 停止信号送信手段 88 インバータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の表示態様を導出するか否かを決定
    する抽選機能を有する主制御手段(50)と、この主制御手
    段(50)から受ける制御信号に基づいて遊技制御を行う副
    制御手段(60,70〜72) と、主制御手段(50)と副制御手段
    (60,70〜72)に電力を供給する電源手段(74)とを備えた
    遊技機において、 前記電源手段(74)は、 外部から供給される供給電圧が過電圧になったか否かを
    判定する過電圧判定手段(82)と、 この過電圧判定手段(82)により過電圧であると判定され
    たときに動作停止信号(SR)を主制御手段(50)と副制御手
    段(60,70〜72) に夫々送信する停止信号送信手段(83)と
    を備え、 前記主制御手段(50)と副制御手段(60,70〜72) は、停止
    信号送信手段(83)から動作停止信号(SR)を受けて所定の
    制御動作を停止することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記主制御手段(50)と副制御手段(60,70
    〜72) と電源手段(74)とは、夫々別個の基板に構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記所定の制御動作の停止は、1チップ
    型のマイクロコンピュータ(39a,40a,42a,43a,46a) のC
    PUの作動状態の保持と信号出力の停止を含むことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記主制御手段(50)と副制御手段(60,70
    〜72) の少なくとも1つは、前記制御動作を停止する直
    前に所定の遊技状態に関連する遊技情報を記憶するバッ
    クアップ記憶手段(39b,46b) と、過電圧の解消後の制御
    動作の復帰時にバックアップ記憶手段(39b,46b) の遊技
    情報に基づいて遊技制御を復帰させる復帰制御手段(39
    a,46a) とを有することを特徴とする請求項1〜3の何
    れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記副制御手段(60,70〜72) として、払
    出し装置(35)を制御して遊技者側に遊技媒体を払出す払
    出し制御手段(70)を備えたことを特徴とする請求項1〜
    4の何れかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記停止信号送信手段(83)から動作停止
    信号(SR)を出力されたとき、前記主制御手段(50)及び副
    制御手段(60,70〜72) への電力供給を停止する電力供給
    停止手段(KS,88) を設けたことを特徴とする請求項1〜
    5の何れかに記載の遊技機。
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