JP2002095116A - ディーゼル鉄道車両用モニタリング装置 - Google Patents

ディーゼル鉄道車両用モニタリング装置

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JP2002095116A
JP2002095116A JP2000281025A JP2000281025A JP2002095116A JP 2002095116 A JP2002095116 A JP 2002095116A JP 2000281025 A JP2000281025 A JP 2000281025A JP 2000281025 A JP2000281025 A JP 2000281025A JP 2002095116 A JP2002095116 A JP 2002095116A
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JP2000281025A
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Kazuya Suzuki
一也 鈴木
Osamu Ichige
修 市毛
Sadao Ogawara
貞男 大河原
Toshio Sato
敏雄 佐藤
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Hitachi Plant Technologies Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Hitachi Industries Co Ltd
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業効率がよく配線作業コストの上昇を招くこ
となく端末局とモニタ局の間で運行情報の伝送をするこ
とができるディーゼル鉄道車両用モニタリング装置を提
供することである。 【解決手段】ディーゼル鉄道車両における運行情報を端
末局で収集しモニタ局に伝送しモニタ局で格納保存して
おくディーゼル鉄道車両用モニタリング装置であり、モ
ニタ局と端末局はそれぞれ端末局で収集した運行情報を
無線により伝送を行う無線部を備え、モニタ局は格納保
存した運行情報のうち所望の情報に基づいて故障検出を
行う検出処理手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディーゼル鉄道車両
用モニタリング装置に係わり、特に、制御装置などの近
辺に設けた端末局で収集した走行中や停止中における運
行情報を運転席近辺などに設けたモニタ局に無線を使用
して伝送してモニタ局で格納保存しておくとともに制御
装置やディーゼルエンジンなど諸設備で発生する故障を
検出できるワイヤレス型のディーゼル鉄道車両用モニタ
リング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル鉄道車両(以下、車両と略記
する)においては、分散している制御装置の情報などを
時系列に並べることで、車両における走行中や停止中の
ディーゼルエンジン(以下、エンジンと略記する)や各
種制御装置の動作状態がシステム的にわかる。
【0003】従来、車両搭載のエンジンや制御装置など
の状態をモニタリングする設備を備えた車両では、走行
中や停止中の運行情報(以下、データと略記する)をセ
ンサから収集する端末局と収集したデータを格納保存し
ておくモニタ局の間を車両の新規製作時に計画的に電線
ケーブルや光ケーブルによる有線で結合し、端末局とモ
ニタ局の間でデータの伝送(データ伝送)できるように
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いてはモニタリング設備を備えていない既存の車両に、
新たにエンジンや制御装置のデータを収集するセンサや
端末局とモニタ局を設置しようとする場合、既存車両の
外装や内装を外したり、既に設置してある機器の間隙を
ぬって配線作業をしなければならず、作業効率が悪く配
線作業コストが高くなる問題があるだけでなく、故障情
報や動作状態を検出する為のセンサの追加に伴う改修費
用がかさむという問題があった。
【0005】新規製作の車両でも、配線本数やセンサ取
付数の増加は、機械設計や作業計画を困難にするだけで
なく製作日数の低減において好ましくない。
【0006】それゆえ本発明の目的は、作業効率がよく
配線作業コストの上昇を招くことなく端末局とモニタ局
の間で運行情報の伝送をすることができるディーゼル鉄
道車両用モニタリング装置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、既存車両のとっては
センサの追加が少なくて改修費用が安くてすむディーゼ
ル鉄道車両用モニタリング装置を提供することにある。
【0008】さらに本発明の他の目的は、新規製作の車
両にとっては、配線本数やセンサ取付数を減少すること
ができ、機械設計や作業計画を容易にするだけでなく製
作日数を低減することができるディーゼル鉄道車両用モ
ニタリング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴とするところは、ディーゼル鉄道車両における
運行情報を端末局で収集しモニタ局に伝送しモニタ局で
格納保存しておくディーゼル鉄道車両用モニタリング装
置において、モニタ局と端末局はそれぞれ端末局で収集
した運行情報を無線により伝送を行う無線部を備え、モ
ニタ局は格納保存した運行情報のうち所望の情報に基づ
いて故障検出を行う検出処理手段を備えていることにあ
る。
【0010】また、本発明の特徴は、モニタ局は端末局
との交信の中断があると中断のあった時刻以降について
記憶部の情報格納領域を空白としておき、その後、端末
局に送信要求を再出し送信受信が復活すると、交信の中
断のあった時刻情報を端末局に送信し、その送信に基い
て端末局から送信されてくる交信の中断のあった時刻以
降の運行情報を交信の中断により空白となっている記憶
部の情報格納領域に格納しておくものであることにあ
る。
【0011】本発明の他の特徴は、モニタ局と端末局の
無線部はスペクトラム拡散方式で無線を行うものである
ことにある。
【0012】さらに本発明の他の特徴は、検出処理手段
は格納保存した運行情報のうち複数の所望の情報に基づ
いて故障検出を行うものであることにある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態例を図
に基づいて説明する。図1は、本発明に係わるワイヤレ
ス型モニタリング装置を搭載したディーゼル鉄道車両を
示す図である。
【0014】図1において、DCは車両(ディーゼル鉄
道車両)である。Hsは本発明のワイヤレス型のモニタ
リング装置を構成するモニタ局(中央局或いは親局)、
Sa,Sb〜Sxは本発明のワイヤレス型のモニタリン
グ装置を構成する端末局(子局)で、端末局の数は情報
を取込む機器の数によって決まる。図1では車両DCが
左方向に進行するとし、運転席近辺にホスト局を設置
し、車掌席近傍に最後の端末局Sxを設置した形である
が、逆の方向に進行する場合には図における端末局Sx
がホスト局、ホスト局が最後の端末局Sxに機能逆転で
きるようになっている。また、図では1両のみである
が、客車を1台以上連結している場合には、各客車の制
御装置近傍にも端末局を設けると良い。
【0015】Aはモニタ局Hsや端末局Sa,Sb〜S
xにおける無線用アンテナであり、モニタ局Hsと各端
末局Sa,Sb〜Sxの間はスペクトルラム拡散方式無
線(SS無線)を使用してデ−タ伝送を行っている。S
S無線の使用により、周波数スペクトルラムを広帯域に
広げて送受信を行うことができ、他の無線設備からの干
渉を受け難く、周波数帯域が車両搭載機器に比べ高く、
かつ、使用電力量が小さいことから車両搭載の電子装置
への影響が生じない。
【0016】モニタ局Hsと最後の端末局Sx以外の端
末局Sa,Sb〜は各車両床下などに配置された制御装
置などの各機器の動作状況をセンサで電気信号として取
り込むものであるので、それらセンサとの接続配線に都
合のよい適宜な位置に設置される。また、モニタ局Hs
は運転席近辺に配置された各機器の動作状況をセンサで
電気信号として取込めるように各端末局と同等の機能も
持たせている。次に、図2により、モニタ局Hs(Sx)
と各端末局Sa,Sb〜のハード構成について説明す
る。各端末局Sa、Sb〜は同一構成であるため、端末局
Saを代表として説明する。最後の端末局Sxは上記し
たように進行方向によってはモニタ局Hsになり得る
が、ここでは端末局として説明する。
【0017】モニタ局Hsは、各端末局Sa,Sb〜S
xとの交信(送信や返信あるいは受信)をするための無線
部11、時計(CLOCK)12、交信処理や情報収集をし
た機器の故障検出及び子局機として機器の情報収集処理
を行う処理部(CPU)13、交信や情報収集の処理プロ
グラム或いは収集したデータを用いて情報収集をした機
器の動作状況を診断する故障検出の処理プログラム(故
障検出手段)を内蔵した記憶部(ROM)14、端末局
として機器から収集するデータのうちディジタル信号を
ポート15から入力するディジタル信号入力部(Di)1
6、同様に機器から収集のデータのうちアナログ信号を
ポート17から入力するアナログ信号入力部(Ai)1
8、Ai18で取り込んだアナログ信号をディジタル信
号に変換する変換器(A/D)19、Di16やAi18
から取り込んだ機器のデータを一時的に格納しておく格
納部(RAMa)20、RAMa20に格納されたデータ
や各端末局Sa,Sb〜Sxが収集した機器のデータを
無線部11を介して交信で得て各端末局Sa,Sb〜S
x毎に時系列的(時刻データと共に)に蓄積しておく収集
データ蓄積部(RAMb)21、車両編成毎に付けられた
他の車両編成とすれ違った時などに混信を生じない(同
一交信システムを持つものが近くにあっても干渉を受け
ない)ようにする番号を設定しておくグループ番号設定
部(GNP)22、無線11〜GNP22を接続するバス
23、そして列車の1回や1日の運行でRAMb21に
蓄積したデータ或いは記憶部14の故障検出プログラム
で検出した故障情報などをパソコンPMやモニタに伝送
するインターフェース24とポート25を備えている。
【0018】端末局Saは、モニタ局Hsとの交信(送信
や返信あるいは受信)をするための無線部31、時計(C
LOCK)32、交信処理や機器の情報収集処理を行う処
理部(CPU)33、交信や情報収集の処理プログラムを
内蔵した記憶部(ROM)34、機器から収集するデータ
のうちディジタル信号をポート35から入力するディジ
タル信号入力部(Di)36、同様にアナログ信号をポー
ト37から入力するアナログ信号入力部(Ai)38、A
i38で取り込んだアナログ信号アナログ信号をディジ
タル信号に変換する変換器(A/D)39、Di36やA
i38から取り込んだ機器のデータを収集個所の番号
(計測地番)とともに一時的に格納しておく格納部(RA
Ma)40、RAMa40に格納されたデータを機器毎に
時系列的(時刻データと共に)に蓄積しておく収集データ
蓄積部(RAMb)41、モニタ局Hsと同様に他の車両
編成とすれ違った時などに混信を生じないようにする番
号を設定しておくグループ番号設定部(GNP)42、そ
して無線部31〜GNP42を接続するバス43を備え
ている。なお、モニタ局Hsと各端末局Sa,Sb〜Sx
は電源部を備えているが、図示は省略した。モニタ局Hs
と各端末局Sa,Sb〜Sxは、CLOCK12、32の
設定時刻とGNP22,42の設定グループ番号が同一
であり、立ち上げ処理の際にその一致化が図られる。設定
グループ番号が同一であることにより、他の同一交信シ
ステムを持つものが発信している無線波は受信しない
で、自己のグループが(1列車編成内で)発信している無
線波のみを取り込むようにしている。また、各端末局S
a,Sb〜Sxには子局番号が割り付けられ、各端末局
Sa,Sb〜SxのGNP42に設定される。従ってモ
ニタ局Hsから送信要求が出された場合、各端末局 S
a,Sb〜Sxは送信要求に付けられた子局番号で自局
に対する要求かどうかを判断して適宜な交信を行う。
【0019】列車運行中にモニタ局Hsは各端末局 S
a,Sb〜Sxからデータ収集を一巡すると、それで終
了としないで1回や1日の列車運行中交信を行いデータ
収集を継続するので、その繰り返しが容易に分かるよう
にCPU13、33は情報収集時に収集データにシリア
ル番号を付けてRAMa20,40やRAMb21,4
1に格納し、一巡毎にシリアル番号を更新させていく。収
集データに付けられるシリアル番号や時刻データは、後
述するようにモニタ局Hsと各端末局Sa,Sb〜Sx
の間で無線交信が途絶えその後復活した場合に、モニタ
局Hsでの収集データ蓄積に有効となる。なお、モニタ局
Hs内でのデータ収集は、無線でなくバス23を通して
行う。
【0020】以下、図3に基づいて、モニタ局Hsと各端
末局Sa,Sb〜Sxの立上げ処理と機器の情報収集処
理および終了処理について説明する。図3(イ)に示す立
上げ処理ではモニタ局Hsと各端末局Sa,Sb〜Sx
が起動されると、モニタ局Hsは各端末局Sa,Sb〜
Sxの数を確認し、順次局番a,b〜xを割り付けてい
く。各端末局Sa,Sb〜Sxではモニタ局Hsが割り
付けた局番a,b〜xをそれぞれRAMa40に格納し
ておく。そしてシリアル番号を初期化し、各端末局Sa,
Sb〜Sxに初期化後のシリアル番号とCLOCK12
の時刻データを送信し、各端末局Sa,Sb〜Sxのシ
リアル番号とCLOCK32の時刻データを一致させ
る。その後、モニタ局Hsと各端末局Sa,Sb〜Sxは
交信処理に入る。なお、シリアル番号と時刻データは、各
端末局Sa,Sb〜SxにおいてそれぞれのRAMa4
0に格納されて、更新されていく。図3では、交信(1)〜
(n)の表示をしているが、その数値にシリアル番号が対
応する。即ち、シリアル番号は交信のモニタ局Hsと各端
末局Sa,Sb〜Sxで繰り返し行われる交信の順を表
す番号である。(1)〜(n)で示した各交信処理は、図3
(ロ)に示すようにモニタ局内での交信に続いてモニタ局
Hsと各端末局Sa,Sb〜Sxとの間で行われ、最後
にリトライ処理があって、これが1回の交信で、同一交信
処理がn回繰り返されて終了となる。
【0021】モニタ局Hsと各端末局Sa,Sb〜Sx
は交信処理を行う一方で、ポート15,17,35,3
7を介して車両における機器の動作状況を電気信号化し
て取り込みディジタル信号の形でRAMa20,40に
一時的に格納しておく。その際、ディジタル信号にはバッ
クアップのためシリアル番号と時刻データが一緒に付け
られる。RAMa20,40に一時的に格納されるデー
タ量は一回の交信が終了する間に機器から収集した(取
り込んだ)量とする。
【0022】さて、交信でモニタ局Hsに情報を収集す
ることを図3(ハ)、(ニ)で詳細に説明する。図3(ハ)では
モニタ局での例を示しているが、他の各端末局Sa,S
b〜Sxとの交信でも同じ交信が行われる。先ず、モニタ
局Hsから送信要求が出される。この要求には返答させ
る局番が付けられるので、送信要求を受信しても、同一局
番以外は返答しない。なお、後述するように、交信してい
る局との交信が終わったところで次の局番に更新され
る。モニタ局Hsからの送信要求に続いてグループ番
号,シリアル番号および時刻データが送信される。する
と、要求された端末局側ではモニタ局に対し、返信回答に
続いて同じグループであることをモニタ局に確認させる
ためのグループ番号,何回目の交信であるかの確認のた
めの時刻データとともに収集データを送信し、最後に終
了信号を付けている。
【0023】収集データは、図3(ニ)のようにディジタ
ル信号のバイト,アナログ信号をディジタル信号化した
バイトおよび予備のバイトから構成されている。予備バ
イトは後日設備にセンサが追加され、動作状況をモニタ
局Hsに送信するデータが発生することを予測して予備
として設けておくものである。ディジタル信号とアナロ
グ信号にはそれぞれ計測地番を付けているが、図3では
省略している。端末局からモニタ局Hsに返信中の各種
データは、モニタ局に上手く受信され続ければよいが、電
波障害が生じ、上手く受信されないことが往々にして発
生する。各局との交信には一定時間が割り当てられ、割り
当てられた時間が経つと終了信号がつけられていること
によって、その局との交信は打ち切られ、次の局との交信
にシフトする。終了信号を送ると、端末局Sa側ではRA
Ma40に格納してあった各種データをRAMb41に
移し替え、新たなデータの収集をしてRAMa40に次
の交信のための用意をする。
【0024】モニタ局Hsは終了信号を受信すると、送
信要求に付ける端末局番号を更新し,次の端末局に送信
要求を出す。そして、モニタ局Hsは受信したデータをR
AMb21に蓄積していく。それで、図3(ロ)のように順
次端末局との交信が行われ、最後の端末局Sxとの交信
が終了すると、図4に示すようにしてリトライ処理が行わ
れる。なお、リトライ処理と故障検出処理がソフト処理で
あり、その他は以上説明したようにシーケンス処理であ
るので、そのフローの図示は省略した。
【0025】さて、このリトライ処理は、図4のように一
定時間内に行うべくタイマがスタートされ(ステップ1
01)、モニタ局Hsが端末局と交信中に電波が途絶えR
AMb21にデータが格納されていない個所を探してそ
の空きができている個所の端末局番号,シリアル番号,
時刻データを得て、該当の端末局に送信要求を出すもの
である(ステップ102)。そのときの送受信は図3
(ハ),(ニ)と同様に実施される。
【0026】モニタ局Hsはリトライ処理で指定した端
末局から返信回答があると(ステップ103)、その返信
中から時刻データで指定されたデータをRAMbの空白
になっている場所にそのデータを格納し、収集データの
連続性を持たせる受信処理を行う(ステップ104)。リ
トライ処理にも終了信号が付いており、モニタ局Hsは
終了信号を受信すると新たな交信に入るため、シリアル
番号を更新し、図3(ロ)のようにモニタ局を新たな交信
のスタートとしてモニタ局内のRAMa20におけるデ
ータをRAMb21に格納する。返信回答がない場合に
は、リトライ処理として割り付けられた時間内かどうか
を判断し(ステップ105)、その時間内であればステッ
プ102に戻ることで送信要求を繰り返して出し、それ
でも返信回答を受信できない時(タイムアウトの場合)は
その交信を終了し、シリアル番号を更新し次の新たな交
信を開始する。
【0027】従って、リトライ処理をしても受信できな
い場合に限って、モニタ局HsのRAMb21に空きが
できることになる。しかしながら、ある交信で空きができ
たとしても、前後の交信で受信があって、RAMb21に
格納された同種のデータに変化が見られない時は異常が
なかったものとして取り扱うことができる。そのような
分析はその車両の運転が終わったところで、パソコンP
Mやモニタの画面にデータを表示させたり、パソコンP
Mに異常値が含まれているか否かの判断をさせる場合
に、確認することができる。
【0028】また、終了処理を行う時に、モニタ局Hsの
RAMb21における全ての空きを検索し、空きを検出
できたら該当端末局の番号,シリアル番号,時刻データ
などを読み出して、該当する端末局にリトライ処理とし
て送信要求を出し、指定するデータを送信させて、空きを
埋めるようにしてもよい。
【0029】図3(ハ)におけるモニタ局Hsが出す送信
要求と端末局からの返信回答は、割り付けられた時間内
に繰り返して互いに出すことで端末局から収集データを
分割して送らせるようにしてもよい。そうすると、この交
信の間に出される送信要求はリトライ処理の送信要求と
同様の効果を持つようになって、交信が一時的に途絶え
た場合にRAMb21の空きが大幅に低減され、その交
信の最後に実行されるリトライ処理の負担が大幅に軽減
できる。以上のように、モニタ局Hsと端末局Sa,Sb
〜Sxを適宜に設置するだけでこれらの間を配線で接続
することなく、機器の動作状況に関するデータを収集す
ることができる。次に、収集したデータを用いて機器に
故障がないかどうか確認をするホスト局Hsで行う故障
検出について説明する。
【0030】図5に一例を示す車両における故障検出フ
ロー(故障検出手段)はホスト局HsのROM14に格
納されている。
【0031】モニタリング設備を備えていない既設の車
両においては、エンジン機関の故障を検知するセンサを
備えておらず、故障発生時の故障信号がないので車両に
搭載の各機器のデータ(動作信号)を組み合わせて故障
検出の論理を組み、故障検出を行う構成にしている。
【0032】データは図3のRAMb21に格納してお
り、故障検出はその車両の運転が終わったところで実行
する。運転中に異常に気付いた場合には最寄りの駅に停
車した時点で図3に示すパソコンPMにデータを表示さ
せ、実行することもできる。
【0033】故障検出処理を燃料制御系の故障,逆転機
系の故障,変速機系の故障並びにエンジン系の故障を例
にとって説明する。
【0034】故障検出処理を開始すると、先ず、燃料制
御関係のデータ読み出しを行う(ステップ201)。こ
の場合のデータは、図6(イ)に示す前進指令信号また
は後進指令信号,1km/h以上の車両速度,力行信号
そして700rpm以下のエンジン回転数であり、図6
(イ)に示す判断論理で故障があるかどうかの判断を行
う(ステップ202)。この時の故障がなければ、次の
検出のデータ読み出し(ステップ204)に進むが、故
障が検出された場合はステップ203で故障表示をして
からステップ204に進む。
【0035】以下、同様にしてデータ読み出しと故障検
出判断と故障表示を順次行って(ステップ204〜20
6,207〜209,210〜212)、終了する。
【0036】以下故障の状況について説明する。図6
(イ)の燃料制御関係の故障検出であるが、車両を動か
すための前進指令信号または後進指令信号のいずれかの
力行指令信号があり、車両速度がある速度以上で、か
つ、力行指令信号がある値の時の合成信号とエンジン回
転数の取込み情報がある値以下の場合、燃料制御回路の
故障指令を出す構成としている。また、エンジン回転数
等機械系からの取込み情報と力行指令信号等の電気系信
号との同期化を図るために、電気系信号に遅れを持たせ
る構成としている。即ち、車両が走行している状態で、
エンジンの回転数がアイドリング回転以下の時にエンジ
ンの燃料制御が故障したと検出する構成としている。
【0037】これにより、燃料制御の故障検出センサを
備えていない既存の車両おいてはセンサを付加すること
なく燃料制御系の故障検出ができるし、新設の車両では
同種のセンサを設けることなく、故障検出ができるの
で、配線作業は容易になるし、製作日程を短縮できる。
【0038】図6(ロ)は逆転機関係の故障検出で、上
記(イ)と同様に車両を動かすための力行指令信号(前
進指令信号または、後進指令信号のいずれか)の反転信
号があり、車両速度がある速度以上で、かつ、力行指令
信号がある値の時の合成信号とエンジン回転数の取込み
情報がある値以上の場合、逆転機関係に故障ありとの判
断を出す構成としている。即ち、車両が走行している状
態で、かつ、力行指令信号が1ノッチ以上でエンジンの
回転数が規定の回転以上の時に逆転機関係が故障したと
検出する構成としている。
【0039】これにより、逆転機関係の故障検出センサ
を備えていない車両おいて逆転機関係の故障検出がで
き、(イ)の場合と同様の効果が得られる。
【0040】図6(ハ)は変速機関係の故障検出で、上
記(イ)と同様に車両を動かすための力行指令信号(前
進指令信号または、後進指令信号のいずれか)があり、
車両速度がある速度以上で、かつ、力行指令信号がある
値の時の合成信号と変速機電磁弁信号または変速機直結
信号のいずれかの反転信号と運転表示灯信号の合成とあ
る場合、変速機関係の故障指令を出す構成としている。
即ち、車両が走行している状態で、かつ、力行指令信号
が1ノッチ以上で変速機電磁弁信号または変速機直結信
号等がない時に変速機関係が故障したと検出する構成と
している。
【0041】これにより、変速機関係の故障検出センサ
を備えていない車両おいて変速機関係の故障検出ができ
る。
【0042】図6(ニ)はエンジンの故障検出を示すも
ので、冷却水温度上昇信号または、機関関係油温度上昇
信号、または、変速機関係油温度上昇信号のいずれかが
ある場合、温度異常の故障指令を出す構成としている。
【0043】これにより、温度異常の故障検出センサを
備えていない車両において温度異常の故障検出ができ
る。
【0044】これらのデータは運転席での運行操作や機
器における既存のセンサから得られホスト局に収集され
るデータであり格段のセンサを増設あるいは新設する必
要がないことから、配線は楽になり機器の動作状況や故
障状況、さらには故障時の原因究明が容易にできる。
【0045】そして、端末局とモニタ局の間のデータ伝
送はSS無線を使用することで、外装や内装を剥がした
り既に設置してある機器の間隙をぬうような大掛かりな
艤装配線の引き回しが不要となり、作業効率は良く配線
作業コストが掛からないし、新規製作の車両でも配線本
数やセンサ数が減ることから機械設計や作業計画は容易
になり製作日数を低減できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、作
業効率がよく配線作業コストの上昇を招くことなく端末
局とモニタ局の間で運行情報の伝送をすることができ
る。また、モニタ局の検出処理手段で収集し格納保存し
た運行情報に基づいて故障検出をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるワイヤレス型のモニタリング装
置を搭載したディーゼル鉄道車両を示す図である。
【図2】図1に示したディーゼル鉄道車両に搭載のワイ
ヤレス型モニタリング装置を構成するモニタ局と端末局
のハードを示す図である。
【図3】図2に示したモニタ局と端末局との交信状況を
示す図である。
【図4】図3に示したモニタ局と端末局の交信における
リトライ処理状況を示す図である。
【図5】図5に示したモニタ局で行うディーゼル鉄道車
両における故障検出の処理フローを示す図である。
【図6】図5に示したモニタ局で行う故障検出の論理構
成を示す図である。
【符号の説明】
11.31・・・無線部、 12.32・・・時計(CLO
CK) 13.33・・・処理部(CPU)、 14.34・・・記憶
部 15.17.25.35.37・・・ポート 16.36・・・ディジタル信号入力部(Di) 18.38・・・アナログ信号入力部(Ai) 19.39・・・変換器(A/D)、 20.40・・・格納
部(RAMa) 21.41・・・収集データ蓄積部(RAMb) 22.42・・・グループ番号設定部(GNP) 23.43・・・バス、 24・・・インターフェース DC・・・車両(ディーゼル鉄道車両)、 A・・・アンテ
ナ Hs・・・モニタ局、 Sa、Sb〜Sx・・・端末局 PM・・・パソコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市毛 修 茨城県ひたちなか市堀口832番地の2 日 立テクノエンジニアリング株式会社水戸事 業所内 (72)発明者 大河原 貞男 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 佐藤 敏雄 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 東日 本旅客鉄道株式会社内 Fターム(参考) 5H115 PC02 PG01 QN03 SL05 UB17 UF03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼル鉄道車両における運行情報を端
    末局で収集しモニタ局に伝送しモニタ局で格納保存して
    おくディーゼル鉄道車両用モニタリング装置において、 モニタ局と端末局はそれぞれ端末局で収集した運行情報
    を無線により伝送を行う無線部を備え、モニタ局は格納
    保存した運行情報のうち所望の情報に基づいて故障検出
    を行う検出処理手段を備えていることを特徴とするディ
    ーゼル鉄道車両用モニタリング装置。
  2. 【請求項2】上記請求項1に記載のものにおいて、モニ
    タ局は端末局との交信の中断があると中断のあった時刻
    以降について記憶部の情報格納領域を空白としておき、
    その後、端末局に送信要求を再出し送信受信が復活する
    と、交信の中断のあった時刻情報を端末局に送信し、そ
    の送信に基いて端末局から送信されてくる交信の中断の
    あった時刻以降の運行情報を交信の中断により空白とな
    っている記憶部の情報格納領域に格納しておくものであ
    ることを特徴とするディーゼル鉄道車両用モニタリング
    装置。
  3. 【請求項3】上記請求項1に記載のものにおいて、モニ
    タ局と端末局の無線部はスペクトラム拡散方式で無線を
    行うものであることを特徴とするディーゼル鉄道車両用
    モニタリング装置。
  4. 【請求項4】上記請求項1に記載のものにおいて、検出
    処理手段は格納保存した運行情報のうち複数の所望の情
    報に基づいて故障検出を行うものであることを特徴とす
    るディーゼル鉄道車両用モニタリング装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100682510B1 (ko) 2003-12-18 2007-02-15 한국철도기술연구원 무선 송수신 방식을 이용한 철도차량의 주행속도 측정시스템
JP2013046536A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Toshiba Corp 電気車制御装置
CN115366957A (zh) * 2022-05-07 2022-11-22 深圳市永达电子信息股份有限公司 一种基于机车行驶经过的信息孤岛信息数据快速获取方法和系统

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