JP2002094555A - ラベルスイッチングパスの優先制御方法およびこれを用いた通信システム - Google Patents

ラベルスイッチングパスの優先制御方法およびこれを用いた通信システム

Info

Publication number
JP2002094555A
JP2002094555A JP2000278422A JP2000278422A JP2002094555A JP 2002094555 A JP2002094555 A JP 2002094555A JP 2000278422 A JP2000278422 A JP 2000278422A JP 2000278422 A JP2000278422 A JP 2000278422A JP 2002094555 A JP2002094555 A JP 2002094555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label switching
switching path
priority
path
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000278422A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Daimon
英明 大門
Takuya Taguchi
卓哉 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000278422A priority Critical patent/JP2002094555A/ja
Publication of JP2002094555A publication Critical patent/JP2002094555A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高優先度のラベルスイッチングパスの設定時
に、既設のラベルスイッチングパスの存在によってリソ
ースが不足する場合、低優先度の既設のラベルスイッチ
ングパスを柔軟に維持すること。 【解決手段】 優先度の低いラベルスイッチングパスL
1を設定しているラベルスイッチングルータR2が優先
度の高いラベルスイッチングパスL2の設定要求を受け
付けると、ラベルスイッチングパスL1のリソースから
ラベルスイッチングパスL2の設定に必要なリソースを
横取りしてラベルスイッチングパスL2のリソースを優
先的に割り当て、残余のリソースをラベルスイッチング
パスL1のリソースとして割り当てる割当変更を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のノード装
置が接続されたネットワーク内のホストやルータに対し
てラベルスイッチングパス(LSP:Label Switching
Path)を設定して通信を行う場合のラベルスイッチング
パスの優先制御方法およびこれを用いた通信システムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの普及によって、
IP(Internet Protocol)がデータ通信の中心となっ
てきている。従来から、ネットワークレイヤプロトコル
の通信データの転送方式として、MPLS(Multiprotoc
ol Label Switching)手順がある。MPLSは、IPの
上位レイヤーに位置し、IPにコネクションの概念を取
り入れると同時に、高速伝送を実現することができる。
MPLS手順に対応したルータでは、入力インタフェー
ス、入力ラベル、出力インタフェース、出力ラベルなど
の要素から構成されるテーブルであるラベルスイッチン
グテーブルを保持し、このラベルスイッチングテーブル
をもとに、ラベルが付加されたパケットのスイッチング
を行うパケット転送方式を実現する。このMPLSで
は、上述した手順によって、コネクションの概念をもっ
た論理パスであるラベルスイッチングパス(LSP)を
形成して通信を行うが、このLSPを識別するためのラ
ベルは、LSPの最上流のラベルスイッチングルータ
(LSR)で付与され、LSPの途中に位置するLSR
でラベルを付け替えられながら、LSR間でパケットを
転送する。そして、LSPの最下流のLSRにおいて、
ラベルが取り除かれ、IPパケットとして転送される。
【0003】LSPの最上流のLSRにおいて、IPパ
ケットに付加するラベルの決定では、LSRパケットの
転送方法を等しくするためのクラスを決定するテーブル
であるFEC(Forward Equivalence Classes)テーブ
ルを用いる。このFECテーブルにおいて、クラスを決
定する各エントリーには、送信元IPアドレス、送信元
ポート番号、送信先IPアドレス、送信先ポート番号、
およびIPパケットに付加されるラベルの情報が登録さ
れる。ただし、このFECテーブルのエントリーでは、
送信元IPアドレス、送信元ポート番号、送信先IPア
ドレス、送信先ポート番号からなる4つの組が完全に揃
っていなくてもよい。たとえば、送信元ポート番号およ
び送信先ポート番号がなく、送信元IPアドレスおよび
送信先IPアドレスがFECテーブルのエントリーとし
て登録され、送信元IPアドレスおよび送信先IPアド
レスが一致する場合、そのIPアドレスに対応するラベ
ルが付加される。なお、MPLSのアーキテクチャは、
IETF(Internet Engineering Task Force)のInterne
t Draft "MPLS Architecture"において規定されてい
る。
【0004】また、MPLSでは、LSP毎の帯域確保
やQoS(Quaality of Service)制御に関する拡張が
考えられている。これを実現するための枠組みとして、
IETFがInternet Draft" RSVP-TE: Extensions to R
SVP for LSP Tunnels"で規定している手順(以下、「拡
張RSVP」という)および"Constraint-Based LSP Se
tup using LDP"で規定している手順(以下、「CR−L
DP」という)がある。拡張RSVPおよびCR−LD
Pのいずれも、設定するLSPに優先順位をつけ、後か
ら設定するLSPが高い優先度である場合に、現に設定
してあるLSPの予約帯域の横取り(Preemption)を行
うことが規定されている。
【0005】ここで、図11および図12を参照して、
この横取りの処理について説明する。なお、拡張RSV
PとCR−LDPは、同様に手順によって横取りを規定
しているが、ここでは、拡張RSVPについて説明す
る。また、LSPの優先度には、設定時の優先度(Setu
p Priority)と、設定を保持するための優先度(Holdin
g Priority)の2つがあるが、ここでは、この2つの優
先度の値は等しいものとして説明する。
【0006】図11において、この通信システムでは、
ラベルスイッチングルータR101〜R105を有し、
各ラベルスイッチングルータR101〜R105は、そ
れぞれ、新規のラベルスイッチングパスの設定時に、ポ
リシー制御とアドミッション制御とを実現する機能をも
つ制御部C101〜C105と、ラベルスイッチングテ
ーブルT101〜T105と、FECテーブルF101
〜F105とを有する。ラベルスイッチングパスL1
は、ラベルスイッチングルータR101→R102→R
103→R104のルートを有し、横取りされるパスで
あるため、点線で示している。一方、ラベルスイッチン
グパスL2は、ラベルスイッチングルータR105→R
102→R103のルートを有する。なお、ラベルスイ
ッチングルータR101,R102間、ラベルスイッチ
ングルータR102,R103間、ラベルスイッチング
ルータR103,R104間、およびラベルスイッチン
グルータR102,R105間は、図示しない通信用の
物理回線が接続されている。
【0007】隣接するラベルスイッチングルータ間の総
利用可能帯域や現在利用可能な帯域などの情報は、たと
えばIETFのRFC2676 "QoS Routing Mechanisms and
OSPFExtensions"(以下、QOSPFという)で規定され
ているルーティングプロトコルなどによって流布される
情報であり、すべてのラベルスイッチングルータによっ
て共有されているものとする。QOSPFでは、ラベル
スイッチングルータ間、ラベルスイッチングルータと外
部ネットワーク、あるいは端末とのIPアドレスをもと
にした経路情報と、上述した総利用可能帯域などの情報
とを組み合わせて取り扱う。各ラベルスイッチングルー
タにおいては、制御部C101〜C105が、これらの
情報を保持し、ラベルスイッチングパスがどのラベルス
イッチングルータを通るか、すなわち、ラベルスイッチ
ングパスの経路を決定する。
【0008】図11において、ラベルスイッチングパス
L1は、優先度「7」、予約帯域「5」Mbpsでラベ
ルスイッチングパスL2に比して早く設定されているも
のとする。なお、優先度は「0」〜「7」の値をとり、
数字の値が低い方が高い優先を示す。また、ラベルスイ
ッチングルータR102,R103間の最大利用可能帯
域は「10」Mbpsである。
【0009】ラベルスイッチングパスL1を用いた通信
を行っている間、定期的にラベルスイッチングルータR
101→R102→R103→R104の方向に、パス
(Path)メッセージが送信され、その応答として予約要
求(Resv)メッセージがラベルスイッチングルータR1
04→R103→R102→R101の方向に送信され
る。各ラベルスイッチングルータR101〜R105で
は、図示しないタイマを起動し、パスメッセージおよび
予約要求メッセージの受信を待つが、タイマが満了した
場合、ラベルスイッチングパスL1に予約していたリソ
ースを解放する。
【0010】ここで、新たにラベルスイッチングルータ
R105→R102→R103を通る優先度「0」、予
約帯域「7」MbpsであるラベルスイッチングパスL
2を設定する。この設定によってラベルスイッチングパ
スL1は、ラベルスイッチングパスL1によって横取り
されることになる。
【0011】図12は、ラベルスイッチングルータ間で
送受信されるメッセージのシーケンス図である。図12
において、まずラベルスイッチングルータR105の制
御部C105は、パスメッセージMP1を作成し、ラベ
ルスイッチングルータR102に送信する。パスメッセ
ージMP1を受信したラベルスイッチングルータR10
2の制御部C102は、パスメッセージMP1の内容を
保持し、さらにパスメッセージMP2を作成し、ラベル
スイッチングルータR103に送信する。パスメッセー
ジMP1,MP2には、ラベルスイッチングを行うため
の情報であるラベルの割当を要求する「LABEL_REQUES
T」と、ラベルスイッチングパスL1がラベルスイッチ
ングルータR105→R102→R103を通ることを
指定する「EXPLICIT_ROUTE」と、ラベルスイッチング
パスL1の属性情報である「SESSION_ATTRIBUTE」とを
含む。この「SESSION_ATTRIBUTE」には、ラベルスイッ
チングパスL1が優先度「0」であることを示す情報も
含まれている。
【0012】パスメッセージMP2を受信したラベルス
イッチングルータR103の制御部C103は、まず、
ラベルスイッチングテーブルT103に設定されている
情報からラベルスイッチングパスL2に対するラベルの
割当が可能か否かを判定する。ラベルの割当が可能な場
合、ラベルスイッチングルータR103の制御部C10
3は、ラベルスイッチングルータR102、すなわち上
流のラベルスイッチングルータによってパケットに付与
されるラベルを割り当て、ラベルスイッチングテーブル
T103の設定を行う。その後、予約要求メッセージM
R1を作成し、ラベルスイッチングルータR102に送
信する。この予約要求メッセージMR1には、ラベルス
イッチングパスL2の始点がラベルスイッチングルータ
R105であり、終点がラベルスイッチングルータR1
03であることと、予約帯域を「7」Mbpsとするこ
とを示す「FLOWSPEC」と、ラベルスイッチングパスを利
用する発側ユーザ端末のIPアドレスとポート番号、着
側ユーザ端末のIPアドレスとポート番号を示す「FILT
ER_SPEC」と、ラベルスイッチングで利用するラベルを
示す「LABEL」とを含む。予約要求メッセージMR1内
の「LABEL」の値は、ラベルスイッチングテーブルT1
03に設定した値と同じである。
【0013】予約要求メッセージMR1を受信したラベ
ルスイッチングルータR102の制御部C102では、
予約要求メッセージMR1の内容と、パスメッセージM
P1の受信時に保持した情報、および現在、ラベルスイ
ッチングテーブルT102に設定されている、すなわち
ラベルスイッチングルータR102において既に予約さ
れているリソースとを比較する。ここで、ラベルスイッ
チングルータR102,R103間の最大利用可能帯域
が「10」Mbpsであり、ラベルスイッチングパスL
1の予約帯域が「5」Mbpsであることから、このま
までは、既に設定してある優先度の低いラベルスイッチ
ングパスL1の存在のために、ラベルスイッチングパス
L2が設定できないと判定する。この判定を受けて、ラ
ベルスイッチングテーブルT102からラベルスイッチ
ングパスL1に関連する設定を消去する。その後、ラベ
ルスイッチングテーブルT102に対してラベルスイッ
チングパスL2に関する設定を行い、予約要求メッセー
ジMR2をラベルスイッチングルータR105に送信す
る。
【0014】予約要求メッセージMR2を受信したラベ
ルスイッチングルータR105の制御部C105は、ラ
ベルスイッチングルータR105内のリソース使用状
況、すなわち、スイッチングテーブルT105に設定さ
れている情報からラベルスイッチングパスL2に対する
リソースの割当が可能か否かを判定する。割当が可能な
場合、ラベルスイッチングテーブルT105とFECテ
ーブルF105とにラベルスイッチングパスL2に関す
る情報を設定する。FECテーブルF105には、予約
要求メッセージMR2の内容から、ラベルスイッチング
パスL2を利用する端末の発側ユーザ端末のIPアドレ
スとポート番号、着側ユーザ端末のIPアドレスとポー
ト番号を設定する。なお、ラベルスイッチングパスL2
に関する情報をFECテーブルT105に格納するの
は、ラベルスイッチングパスL2の最上流のラベルスイ
ッチングルータR105のみである。ここでは、予約要
求メッセージの中に、ポート番号が含まれる場合につい
て説明したが、ポート番号は必須の情報ではなく、ポー
ト番号が存在しない場合には、帯域予約されたLSP
は、発側ユーザ端末、着側ユーザ端末間のすべてのアプ
リケーションで供給されることになる。
【0015】ここで、ラベルスイッチングルータR10
2の制御部C102は、ラベルスイッチングテーブルT
102を更新した後、予約要求メッセージおよびラベル
スイッチングパスL1が横取りされたことを通知するた
め、ラベルスイッチングパスL1の上流方向には、パス
エラー(PathErr)メッセージによって、横取りされた
ことを通知し、ラベルスイッチングパスL1の下流方向
には、予約エラー(ResvErr)メッセージによって、横
取りされたことを通知する。まず、ラベルスイッチング
ルータR102の制御部C102は、パスエラーメッセ
ージMPE1を作成し、ラベルスイッチングルータR1
01に送信する。つぎに、ラベルスイッチングルータR
102の制御部C102は、予約エラーメッセージMR
E1を作成し、ラベルスイッチングルータR103に予
約エラーメッセージMRE1を送信する。予約エラーメ
ッセージMRE1を受信したラベルスイッチングルータ
R103の制御部C103は、予約エラーメッセージM
RE2を作成し、ラベルスイッチングルータR104に
送信し、ラベルスイッチングルータR104の制御部C
104は、予約エラーメッセージMRE2を受信する。
【0016】このようにして、優先度の低いラベルスイ
ッチングパスL1から帯域を横取りし、ラベルスイッチ
ングルータR105→R102→R103を通るラベル
スイッチングパスL2を設定し、このラベルスイッチン
グパスL2を「7」Mbpsの帯域が設定された仮想的
なパスとして用いる。この状態で、ラベルスイッチング
ルータR105にIPパケットが入ってくると、このI
Pパケットの内容と、ラベルスイッチングルータR10
5のFECテーブルF105の情報とから、ラベルを付
加すべきか否かを判定し、ラベルを付加する場合、ラベ
ルを付加したパケットをラベルスイッチングルータR1
02に送信し、ラベルスイッチングルータR102で
は、ラベルを付け替えて、ラベルスイッチングルータR
103に送信する。ラベルスイッチングルータR103
は、パケットに付いたラベルを取り除き、IPパケット
として行き先の端末、ネットワークに送信する。そし
て、このラベルスイッチングパスL2を利用している間
は、定期的にパスメッセージと予約要求メッセージとを
送信する。
【0017】一方、横取りされたラベルスイッチングパ
スL1に関して、パスエラーメッセージMPE1を受信
したラベルスイッチングルータR101は、 (1)パスメッセージの送信を行わない (2)別のラベルスイッチングルータを通るラベルスイ
ッチングパスを要求するパスメッセージを送信する (3)同じラベルスイッチングルータを通り、予約する
帯域を変更した予約要求を受信することを意図したパス
メッセージを送信する という(1)〜(3)のいずれかの処理を行う。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た(1)の処理では、優先度の低いラベルスイッチング
パスL1による通信が完全にできなくなってしまい、
(2)の処理では、新たに予約可能なラベルスイッチン
グパスを求める必要があり、(3)の処理では、新たに
予約可能な帯域を求める必要がある。特に、(2)およ
び(3)の処理では、ルーティングプロトコルによって
流布される情報をもとにするため、最新の状態が流布さ
れるまで、横取りされるラベルスイッチングパスL1で
は、パケットを送信することができない状態を生成する
ことになる。
【0019】すなわち、従来のラベルスイッチングパス
の設定処理では、高優先度のラベルスイッチングパスを
設定する際の横取りのシーケンスにおいて、高優先度の
ラベルスイッチングパスを新たに設定する場合、パスメ
ッセージの送信を行わないことによって、ラベルスイッ
チングルータの処理の単純化を可能にするものの、低優
先度のラベルスイッチングパスの予約を全くすることが
できなくなってしまうという問題点が生じ、新たなラベ
ルスイッチングパスあるいは帯域を求める場合には、所
望の予約帯域を予約するのに時間がかかってしまうとい
う問題点が生じていた。
【0020】なお、低優先度のラベルスイッチングパス
を用いた通信では、帯域が狭められても、たとえばリア
ルタイム性が要求される通信メディアの場合、通信を継
続することが好ましい場合があり、このような要望に応
えられる機能の実現が要望されていた。さらに、この場
合、ラベルスイッチングパスの帯域の変更に伴ってユー
ザ端末側の処理を合わせる必要もある。
【0021】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
高優先度のラベルスイッチングパスの設定時に、既設の
ラベルスイッチングパスの存在によってリソースが不足
する場合、低優先度の既設のラベルスイッチングパスの
帯域変更を含めた継続性を維持することが可能で、この
継続性の維持を柔軟に設定することができ、ユーザ端末
側がこの設定に伴った処理を行うことができるようにす
ることができるラベルスイッチングパスの優先制御方法
およびこれを用いた通信システムを得ることを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかるラベルスイッチングパスの優先制
御方法は、複数のノード装置が接続された通信ネットワ
ーク上にラベルスイッチングパスを設定して通信を行う
場合のラベルスイッチングパスの優先制御方法におい
て、優先度の低いラベルスイッチングパスが設定されて
いるノード装置に優先度の高いラベルスイッチングパス
の設定要求が発生し、該設定要求を受け付けると自ノー
ド装置のリソースが不足する場合、前記優先度の低いラ
ベルスイッチングパスのリソースから前記優先度の高い
ラベルスイッチングパスの設定に必要なリソースを横取
りして該優先度の高いラベルスイッチングパスのリソー
スを優先的に割り当てる優先割当工程と、前記優先割当
工程による残余のリソースを前記優先度の低いラベルス
イッチングパスのリソースとして割り当てる割当変更を
行う割当変更工程と、前記割当変更工程によって割当変
更が行われたノード装置が、前記優先度の低いラベルス
イッチングパス上の他のノード装置にエラーメッセージ
を順次通知し、該通知を受けた各ノード装置に、割当変
更されたリソースの設定変更を行わせる設定変更工程と
を含むことを特徴とする。
【0023】この発明によれば、優先割当工程によっ
て、優先度の低いラベルスイッチングパスが設定されて
いるノード装置に優先度の高いラベルスイッチングパス
の設定要求が発生し、該設定要求を受け付けると自ノー
ド装置のリソースが不足する場合、前記優先度の低いラ
ベルスイッチングパスのリソースから前記優先度の高い
ラベルスイッチングパスの設定に必要なリソースを横取
りして該優先度の高いラベルスイッチングパスのリソー
スを優先的に割り当て、割当変更工程によって、前記優
先割当工程による残余のリソースを前記優先度の低いラ
ベルスイッチングパスのリソースとして割り当てる割当
変更を行い、設定変更工程によって、前記割当変更工程
によって割当変更が行われたノード装置が、前記優先度
の低いラベルスイッチングパス上の他のノード装置にエ
ラーメッセージを順次通知し、該通知を受けた各ノード
装置に、割当変更されたリソースの設定変更を行わせる
ことによって、優先度の低いラベルスイッチングパスを
少ないリソースで切断せずに使用できるようにしてい
る。
【0024】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
スの優先制御方法は、上記の発明において、複数のノー
ド装置が接続された通信ネットワーク上にラベルスイッ
チングパスを設定して通信を行う場合のラベルスイッチ
ングパスの優先制御方法において、優先度の高いラベル
スイッチングパスが設定されているノード装置に優先度
の低いラベルスイッチングパスの設定要求が発生し、該
設定要求を受け付けると自ノード装置のリソースが不足
する場合、残余のリソースを前記優先度の低いラベルス
イッチングパスのリソースとして割り当てる割当変更を
行う割当変更工程と、前記割当変更工程によって割当変
更が行われたノード装置が、前記優先度の低いラベルス
イッチングパス上の他のノード装置にエラーメッセージ
を順次通知し、該通知を受けた各ノード装置に、割当変
更されたリソースの設定変更を行わせる設定変更工程と
を含むことを特徴とする。
【0025】この発明によれば、割当変更工程によっ
て、優先度の高いラベルスイッチングパスが設定されて
いるノード装置に優先度の低いラベルスイッチングパス
の設定要求が発生し、該設定要求を受け付けると自ノー
ド装置のリソースが不足する場合、残余のリソースを前
記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソースとし
て割り当てる割当変更を行い、設定変更工程によって、
前記割当変更工程によって割当変更が行われたノード装
置が、前記優先度の低いラベルスイッチングパス上の他
のノード装置にエラーメッセージを順次通知し、該通知
を受けた各ノード装置に、割当変更されたリソースの設
定変更を行わせるようにしている。
【0026】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
スの優先制御方法は、上記の発明において、前記設定変
更工程は、エラーメッセージを受けた各ノード装置がそ
の都度、割当変更されたリソースの変更設定を行うこと
を特徴とする。
【0027】この発明によれば、前記設定変更工程が、
エラーメッセージを受けた各ノード装置がその都度、割
当変更されたリソースの変更設定を行うようにし、同時
に受け付ける予約要求メッセージの数を制限しないよう
にしている。
【0028】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
スの優先制御方法は、上記の発明において、前記設定変
更工程は、前記優先度の低いラベルスイッチングパスが
設定された端末を接続するノード装置以外のノード装置
においてエラーメッセージを中継させ、該端末装置を接
続するノード装置がエラーメッセージを受けた場合に、
該優先度の低いラベルスイッチングパス上の全ノード装
置に対して、割当変更されたリソースの設定変更要求を
一括して行うことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、前記設定変更工程が、
前記優先度の低いラベルスイッチングパスが設定された
端末を接続するノード装置以外のノード装置においてエ
ラーメッセージを中継させ、該端末装置を接続するノー
ド装置がエラーメッセージを受けた場合に、該優先度の
低いラベルスイッチングパス上の全ノード装置に対し
て、割当変更されたリソースの設定変更要求を一括して
行うようにしている。
【0030】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
スの優先制御方法は、上記の発明において、前記割当変
更工程によって優先度の低いラベルスイッチングパスに
対するリソースの割当変更が発生した場合、該優先度の
低いラベルスイッチングパスを用いる端末のアプリケー
ションの特性に応じて該割当変更を行うか該優先度の低
いラベルスイッチングパスを解放するかの決定を行う決
定工程をさらに含むことを特徴とする。
【0031】この発明によれば、決定工程によって、前
記割当変更工程によって優先度の低いラベルスイッチン
グパスに対するリソースの割当変更が発生した場合、該
優先度の低いラベルスイッチングパスを用いる端末のア
プリケーションの特性に応じて該割当変更を行うか該優
先度の低いラベルスイッチングパスを解放するかの決定
を行うようにしている。
【0032】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
スの優先制御方法は、上記の発明において、前記決定工
程は、前記割当変更工程によって割当変更が発生した各
ノード装置によって決定されることを特徴とする。
【0033】この発明によれば、前記決定工程によっ
て、前記割当変更工程によって割当変更が発生した各ノ
ード装置が、割当変更を維持するか解放するかを決定す
るようにしている。
【0034】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
スの優先制御方法は、上記の発明において、前記決定工
程は、前記優先度の低いラベルスイッチングパスを設定
した端末によって決定されることを特徴とする。
【0035】この発明によれば、前記決定工程によっ
て、前記優先度の低いラベルスイッチングパスを設定し
た端末が、割当変更を維持するか解放するかを決定する
ようにしている。
【0036】つぎの発明にかかるラベルスイッチングパ
スの優先制御方法は、上記の発明において、前記設定変
更工程によって割当変更が設定された場合、前記優先度
の低いラベルスイッチングパスを設定した端末に対して
該割当変更を通知することを特徴とする。
【0037】この発明によれば、前記設定変更工程によ
って割当変更が設定された場合、前記優先度の低いラベ
ルスイッチングパスを設定した端末に対して該割当変更
を通知し、端末が、割当変更に対応したアプリケーショ
ンの設定を行うようにしている。
【0038】つぎの発明にかかる通信システムは、複数
のノード装置が接続された通信ネットワーク上にラベル
スイッチングパスを設定して通信を行う通信システムに
おいて、前記ノード装置は、優先度の低いラベルスイッ
チングパスが設定されている状態で、優先度の高いラベ
ルスイッチングパスの設定要求を受け付けた際、自ノー
ド装置のリソースが不足する場合、前記優先度の低いラ
ベルスイッチングパスのリソースから前記優先度の高い
ラベルスイッチングパスの設定に必要なリソースを横取
りして該優先度の高いラベルスイッチングパスのリソー
スを優先的に割り当てるとともに、残余のリソースを前
記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソースとし
て割り当てる割当変更を行い、該割当変更が行われた前
記優先度の低いラベルスイッチングパス上の他のノード
装置に該割当変更を含むエラーメッセージを順次通知す
る優先制御手段と、前記エラーメッセージを受け付けた
場合、自ノード装置に設定されていた前記優先度の低い
ラベルスイッチングパスのリソースを前記割当変更され
たリソースに設定変更する設定変更手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0039】この発明によれば、優先制御手段が、優先
度の低いラベルスイッチングパスが設定されている状態
で、優先度の高いラベルスイッチングパスの設定要求を
受け付けた際、自ノード装置のリソースが不足する場
合、前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソー
スから前記優先度の高いラベルスイッチングパスの設定
に必要なリソースを横取りして該優先度の高いラベルス
イッチングパスのリソースを優先的に割り当てるととも
に、残余のリソースを前記優先度の低いラベルスイッチ
ングパスのリソースとして割り当てる割当変更を行い、
該割当変更が行われた前記優先度の低いラベルスイッチ
ングパス上の他のノード装置に該割当変更を含むエラー
メッセージを順次通知し、設定変更手段が、前記エラー
メッセージを受け付けた場合、自ノード装置に設定され
ていた前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソ
ースを前記割当変更されたリソースに設定変更するよう
にし、優先度の低いラベルスイッチングパスを少ないリ
ソースで切断せずに使用できるようにしているので、ラ
ベルスイッチングパスの継続的使用を可能にするととも
に、リソースの効率的な使用を可能にするという効果を
奏する。
【0040】つぎの発明にかかる通信システムは、複数
のノード装置が接続された通信ネットワーク上にラベル
スイッチングパスを設定して通信を行う通信システムに
おいて、前記ノード装置は、優先度の高いラベルスイッ
チングパスが設定されている状態で、優先度の低いラベ
ルスイッチングパスの設定要求を受け付けた際、自ノー
ド装置のリソースが不足する場合、残余のリソースを前
記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソースとし
て割り当てる割当変更を行い、該割当変更が行われた前
記優先度の低いラベルスイッチングパス上の他のノード
装置に該割当変更を含むエラーメッセージを順次通知す
る優先制御手段と、前記エラーメッセージを受け付けた
場合、自ノード装置に設定されていた前記優先度の低い
ラベルスイッチングパスのリソースを前記割当変更され
たリソースに設定変更する設定変更手段と備えたことを
特徴とする。
【0041】この発明によれば、優先制御手段が、優先
度の高いラベルスイッチングパスが設定されている状態
で、優先度の低いラベルスイッチングパスの設定要求を
受け付けた際、自ノード装置のリソースが不足する場
合、残余のリソースを前記優先度の低いラベルスイッチ
ングパスのリソースとして割り当てる割当変更を行い、
該割当変更が行われた前記優先度の低いラベルスイッチ
ングパス上の他のノード装置に該割当変更を含むエラー
メッセージを順次通知し、設定変更手段が、前記エラー
メッセージを受け付けた場合、自ノード装置に設定され
ていた前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソ
ースを前記割当変更されたリソースに設定変更し、優先
度の低いラベルスイッチングパスの設定に必要なリソー
スがない場合であっても、柔軟に設定できるようにして
いるので、ラベルスイッチングパスの設定が柔軟に行
え、かつリソースの効率的な使用を可能にするという効
果を奏する。
【0042】つぎの発明にかかる通信システムは、上記
の発明において、前記設定変更手段は、エラーメッセー
ジを中継し、前記優先度の低いラベルスイッチングパス
の予約要求メッセージを受け付けた場合に、自ノード装
置に設定されていた該優先度の低いラベルスイッチング
パスのリソースを前記割当変更されたリソースに設定変
更することを特徴とする。
【0043】この発明によれば、前記設定変更手段が、
エラーメッセージを中継し、前記優先度の低いラベルス
イッチングパスの予約要求メッセージを受け付けた場合
に、自ノード装置に設定されていた該優先度の低いラベ
ルスイッチングパスのリソースを前記割当変更されたリ
ソースに設定変更するようにしている。
【0044】つぎの発明にかかる通信システムは、上記
の発明において、前記ノード装置は、前記優先制御手段
が、前記優先度の低いラベルスイッチングパスに対する
リソースの割当変更を行う際、該優先度の低いラベルス
イッチングパスを用いる端末のアプリケーションの特性
に応じて該割当変更を行うか該優先度の低いラベルスイ
ッチングパスを解放するかの決定を行う決定手段をさら
に備えたことを特徴とする。
【0045】この発明によれば、前記優先制御手段の決
定手段が、前記優先度の低いラベルスイッチングパスに
対するリソースの割当変更を行う際、該優先度の低いラ
ベルスイッチングパスを用いる端末のアプリケーション
の特性に応じて該割当変更を行うか該優先度の低いラベ
ルスイッチングパスを解放するかの決定を行うようにし
ている。
【0046】つぎの発明にかかる通信システムは、上記
の発明において、前記優先度の低いラベルスイッチング
パスを設定した端末は、前記優先制御手段が、前記優先
度の低いラベルスイッチングパスに対するリソースの割
当変更を行う際、該優先度の低いラベルスイッチングパ
スを用いる端末のアプリケーションの特性に応じて該割
当変更を行うか該優先度の低いラベルスイッチングパス
を解放するかの決定を行う決定手段をさらに備えたこと
を特徴とする。
【0047】この発明によれば、前記優先制御手段が、
前記優先度の低いラベルスイッチングパスに対するリソ
ースの割当変更を行う際、前記優先度の低いラベルスイ
ッチングパスを設定した端末が、該優先度の低いラベル
スイッチングパスを用いる端末のアプリケーションの特
性に応じて該割当変更を行うか該優先度の低いラベルス
イッチングパスを解放するかの決定を行うようにしてい
る。
【0048】つぎの発明にかかる通信システムは、上記
の発明において、前記優先制御手段は、前記設定変更手
段によって割当変更が設定された場合、前記優先度の低
いラベルスイッチングパスを設定した端末に対して該割
当変更を通知することを特徴とする。
【0049】この発明によれば、前記優先制御手段が、
前記設定変更手段によって割当変更が設定された場合、
前記優先度の低いラベルスイッチングパスを設定した端
末に対して該割当変更を通知し、端末が、割当変更に対
応したアプリケーションの設定を行うようにしている。
【0050】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるラベルスイッチングパスの優先制御方法お
よびこれを用いた通信システムの好適な実施の形態を詳
細に説明する。
【0051】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1であるラベルスイッチングパスの優先制御方法が
適用される通信システムの構成を示すブロック図であ
る。この通信システムは、ラベルスイッチングルータ
(LSR)R1〜R5を有し、ラベルスイッチングルー
タR1,R2間、ラベルスイッチングルータR2,R3
間、ラベルスイッチングルータR3,R4間、およびラ
ベルスイッチングルータR2,R5間は、図示しない物
理回線が接続されている。ラベルスイッチングパスL1
は、ラベルスイッチングルータR1→R2→R3→R4
を通るように既に設定されたパスであり、優先度
「7」、予約帯域「5」Mbpsである。なお、ラベル
スイッチングルータR2,R3間の回線の最大利用可能
帯域は「10」Mbpsである。
【0052】ここで、ラベルスイッチングルータR5→
R2→R3を通り、優先度「0」、予約帯域「7」Mb
psのラベルスイッチングパスL2を新たに予約する場
合の処理について説明する。ラベルスイッチングパスL
2が通るラベルスイッチングルータを指定するため、ラ
ベルスイッチングルータR5の拡張制御部EC5は、こ
れから予約されるラベルスイッチングパスL2がラベル
スイッチングルータR5→R2→R3を通ることを指示
するパスメッセージMP1を作成し、ラベルスイッチン
グルータR2に送信する。
【0053】パスメッセージMP1を受信したラベルス
イッチングルータR2の拡張制御部EC2は、パスメッ
セージMP1の内容を保持し、さらにパスメッセージM
P2を作成し、ラベルスイッチングルータR3に送信す
る。パスメッセージMP1,MP2は、図12の従来の
シーケンス図で示したように、ラベルスイッチングを行
うための情報であるラベルの割当を要求する「LABEL_R
EQUEST」と、ラベルスイッチングパスL1がラベルスイ
ッチングルータR5→R2→R3を通ることを指定する
「EXPLICIT_ROUTE」と、ラベルスイッチングパスL1
の属性情報である「SESSION_ATTRIBUTE」とを含む。こ
の「SESSION_ATTRIBUTE」には、ラベルスイッチングパ
スL1が優先度「0」であることを示す情報も含まれて
いる。
【0054】パスメッセージMP2を受信したラベルス
イッチングルータR3の拡張制御部EC3は、まずラベ
ルスイッチングルータR3内の拡張ラベルスイッチング
テーブルET3に設定されている情報から、ラベルスイ
ッチングパスL2に対するラベルの割当が可能か否かを
判定し、ラベルの割当が可能である場合、ラベルの割当
と拡張ラベルスイッチングテーブルET3の設定とを行
う。
【0055】その後、拡張制御部EC3は、予約要求メ
ッセージMR1を作成し、ラベルスイッチングルータR
2に送信する。この予約要求メッセージMR1には、ラ
ベルスイッチングパスL2の始点がラベルスイッチング
ルータR5であり、終点がラベルスイッチングルータR
3であることと、予約帯域を「7」Mbpsとすること
を示す「FLOWSPEC」と、ラベルスイッチングパスを利用
する発側ユーザ端末のIPアドレスとポート番号、着側
ユーザ端末のIPアドレスとポート番号を示す「FILTER
_SPEC」と、ラベルスイッチングで利用するラベルを示
す「LABEL」とを含む。予約要求メッセージMR1内の
「LABEL」の値は、ラベルスイッチングテーブルET3
に設定した値と同じである。
【0056】予約要求メッセージMR1を受信したラベ
ルスイッチングルータR2の拡張制御部EC2は、予約
要求メッセージMR1の内容と、パスメッセージMP1
の受信時に保持した情報、および現在のラベルスイッチ
ングルータR2の拡張ラベルスイッチングテーブルET
2に設定されている、すなわちラベルスイッチングルー
タR2において既に予約されているリソースと比較す
る。ここで、ラベルスイッチングルータR2,R3間の
最大利用可能帯域が「10」Mbpsであり、ラベルス
イッチングパスL1の予約帯域が「5」Mbpsである
ので、このままでは、既に設定してある優先度の低いラ
ベルスイッチングパスL1の存在のために、ラベルスイ
ッチングパスL2を設定できないと判定する。図11に
示した従来の通信システムでは、ここで、優先度の低い
ラベルスイッチングパスL1から、完全に横取りを行っ
ていたが、この実施の形態1では、優先度の高いラベル
スイッチングパスL2を設定する場合に十分な分の帯域
だけを横取りする。すなわち、ラベルスイッチングルー
タR2,R3間の最大利用可能帯域が「10」Mbps
であり、優先度「0」のラベルスイッチングパスL2が
新たに予約する帯域が「7」Mbpsであるため、ラベ
ルスイッチングパスL1の予約帯域を「5」Mbpsか
ら「3」Mbpsに変更する。その後、拡張ラベルスイ
ッチングテーブルET2に対して、ラベルスイッチング
パスL2に関する設定を行い、予約要求メッセージMR
2をラベルスイッチングルータR5に送信する。
【0057】予約要求メッセージMR2を受信したラベ
ルスイッチングルータR5の拡張制御部EC5は、ラベ
ルスイッチングルータR5内のリソース使用状況、すな
わち拡張ラベルスイッチングテーブルET5に設定され
ている情報から、ラベルスイッチングパスL2に対する
リソースの割当が可能か否かを判定し、割当が可能であ
る場合、拡張ラベルスイッチングテーブルET5と、F
ECテーブルF5とにラベルスイッチングパスL2に関
する情報を設定する。FECテーブルF5には、予約要
求メッセージMR2の内容から、ラベルスイッチングパ
スL2を利用する端末である発側ユーザ端末のIPアド
レスとポート番号と、着側ユーザ端末のIPアドレスと
ポート番号とを設定する。なお、ラベルスイッチングパ
スL2に関する情報をFECテーブルに格納するのは、
ラベルスイッチングパスL2の最上流のラベルスイッチ
ングルータであるラベルスイッチングルータR5のみで
ある。
【0058】ここで、ラベルスイッチングルータR2の
拡張制御部EC2に関する動作の説明に戻ると、各ラベ
ルスイッチングルータに、ラベルスイッチングパスL1
のリソースを減らすことを指示するために、ラベルスイ
ッチングパスの上流方向には、パスエラー(PathErr)
メッセージを送信し、ラベルスイッチングパスの下流方
向には、予約エラー(ResvErr)メッセージを送信す
る。まず、ラベルスイッチングルータR2の拡張制御部
EC2は、パスエラーメッセージMPE1を作成し、ラ
ベルスイッチングルータR1に送信する。このパスエラ
ーメッセージMPE1は、図12に示したメッセージ内
容と異なり、変更する予約帯域、ここでは「2」Mbp
sの情報も含んでいる。
【0059】パスエラーメッセージMPE1を受信した
ラベルスイッチングルータR1の拡張制御部EC1は、
拡張ラベルスイッチングテーブルET1のラベルスイッ
チングパスL1に関連する設定を更新する。なお、ここ
では、FECテーブルF1の内容は変更しない。つぎ
に、ラベルスイッチングルータR2の拡張制御部EC2
は、予約エラーメッセージMRE1を作成し、ラベルス
イッチングルータR3に予約エラーメッセージMRE1
を送信する。予約エラーメッセージMRE1には、パス
エラーメッセージMPE1と同様に、変更する予約帯
域、ここでは「2」Mbps、に関する情報が含まれて
いる。この予約エラーメッセージMRE1を受信したラ
ベルスイッチングルータR3の拡張制御部EC3は、拡
張ラベルスイッチングテーブルET3のラベルスイッチ
ングパスL1に関連する設定を更新する。そして、ラベ
ルスイッチングルータR3の拡張制御部EC3は、ラベ
ルスイッチングルータR4にラベルスイッチングパスL
1のリソースを減らすことを指示するため、予約エラー
メッセージMRE2を送信し、これを受信したラベルス
イッチングルータR4の拡張制御部EC4は、拡張ラベ
ルスイッチングテーブルET4のラベルスイッチングパ
スL1に関連する設定を更新する。
【0060】なお、上述した実施の形態1では、パスエ
ラーメッセージと予約エラーメッセージを受信しなが
ら、各ラベルスイッチングルータが拡張ラベルスイッチ
ングテーブルを更新するようにしているが、これに限ら
ず、これらのメッセージに対し、ラベルスイッチングパ
スの中間に位置するラベルスイッチングルータが対応せ
ずに、そのまま中継し、パスエラーメッセージを受信し
た最上流のラベルスイッチングルータ、たとえばラベル
スイッチングルータR1が、新規のパスメッセージを作
成し、送信することによって、他のラベルスイッチング
ルータを経由して、このパスメッセージを受信した最下
流のラベルスイッチングルータ、たとえばラベルスイッ
チングルータR4が、予約エラーメッセージの情報をも
とに、「2」Mbpsの帯域を要求する予約要求メッセ
ージを作成し、上流のラベルスイッチングルータに送信
することによって、新たな帯域で予約することができ
る。この場合、ルーティングプロトコルの情報を必要と
しないので、即座に新たな帯域で予約することができる
ことになる。
【0061】ラベルスイッチングパスL1,L2が設定
された後、継続してこのラベルスイッチングパスを使用
する場合には、定期的にパスメッセージと予約要求メッ
セージを送信する。ラベルスイッチングパスL1に対す
る予約要求メッセージを用い、要求する帯域は変更され
た「2」Mbpsを用いる。また、ルーティングプロト
コルによって、「2」Mbpsに比して大きな帯域の予
約が可能であることがわかった場合、一層大きな帯域を
予約する予約要求メッセージを送信することもできる。
【0062】この実施の形態1では、優先度の高いラベ
ルスイッチングパスを設定し、利用可能とするととも
に、優先度の低いラベルスイッチングパスも、予め予約
した帯域に比して狭い帯域ではあるが、継続して利用す
ることができる。
【0063】ここで、図1に示した実施の形態1である
通信システムの第1応用例について説明する。図1に示
した通信システムでは、既に設定された1つのラベルス
イッチングパスL1が1つのラベルスイッチングパスL
2の要求によって必要十分な帯域が横取りされるもので
あったが、この実施の形態1の第1応用例では、既に設
定された1つのラベルスイッチングパスに複数のラベル
スイッチングパスの要求が発生し、この複数のラベルス
イッチングパスによって必要十分な帯域が横取りされる
ものである。
【0064】図2は、この発明の実施の形態1の第1応
用例である通信システムの構成を示す図である。図2に
おいて、この通信システムは、図1に示したラベルスイ
ッチングルータR1〜R5と同じ構成をもつラベルスイ
ッチングルータR11〜R18を有し、それぞれ拡張制
御部EC1〜EC5,拡張ラベルスイッチングテーブル
ET1〜ET5,FECテーブルF1〜F5に対応する
構成を有する。ラベルスイッチングルータR14とラベ
ルスイッチングルータR11〜R13,R15との間、
およびラベルスイッチングルータR15とラベルスイッ
チングルータR16〜R18との間は、それぞれ図示し
ない物理回線によって接続されている。
【0065】ラベルスイッチングパスL11は、ラベル
スイッチングルータR11→R14→R15→R16を
通り、既に設定されているパスであり、優先度「7」、
予約帯域「7」Mbpsで設定されている。一方、ラベ
ルスイッチングパスL12は、ラベルスイッチングルー
タR12→R14→R15→R17を通り、優先度
「0」、予約帯域「5」Mbpsをこれから設定しよう
とするパスである。また、ラベルスイッチングパスL1
3は、ラベルスイッチングルータR13→R14→R1
5→R18を通り、優先度「0」、予約帯域「3」Mb
psをこれから設定しようとするパスである。ラベルス
イッチングパスL12,L13は、これから設定しよう
とするパスを示すため、図2では点線で表している。な
お、ラベルスイッチングルータR14,15間の最大利
用可能帯域は「10」Mbpsである。
【0066】ここで、図3に示した、各ラベルスイッチ
ングルータR11〜R18内の拡張制御部による優先制
御処理手順を示すフローチャートをも参照して、図2に
示した通信システムによるラベルスイッチングパスの優
先制御処理について説明する。まず、ラベルスイッチン
グルータR12が、ラベルスイッチングパスL12に対
する予約要求メッセージをラベルスイッチングルータR
14に送信し、ラベルスイッチングルータR13が、ラ
ベルスイッチングパスL13に対する予約要求メッセー
ジをラベルスイッチングルータR14に送信する。な
お、ここでは、ラベルスイッチングルータR12が送信
した予約要求メッセージがラベルスイッチングルータR
14に先に到着し、この予約要求メッセージの処理中
に、ラベルスイッチングルータR13からの予約要求メ
ッセージがラベルスイッチングルータR14に到着する
場合について説明する。
【0067】ラベルスイッチングルータR14が、ラベ
ルスイッチングルータR12からの予約要求メッセージ
を受信する(ステップS101)と、ラベルスイッチン
グルータR14の拡張制御部は、既に設定されている拡
張ラベルスイッチングテーブルの内容を精査し、優先度
をもとに必要十分な横取りを含めた更新処理を行う(ス
テップS102)。すなわち、ラベルスイッチングパス
L11の予約帯域を「7」Mbpsから「5」Mbps
に更新し、ラベルスイッチングパスL12に関する設定
を拡張ラベルスイッチングテーブルに設定する。その
後、上流のラベルスイッチングルータであるラベルスイ
ッチングルータR12に対して予約要求メッセージを送
信する(ステップS103)。その後、拡張制御部は、
未処理の予約要求メッセージがあるか否かを判断する
(ステップS104)。
【0068】未処理の予約要求メッセージがある場合
(ステップS104,YES)つまり、先の予約要求処
理中に新たな予約要求メッセージを受信した場合には、
ステップS102に移行し、未処理の予約要求メッセー
ジがない場合(ステップS104,NO)には、横取り
されたラベルスイッチングパスが存在する場合にはパス
エラーメッセージおよび予約エラーメッセージを送信し
(ステップS105)、本処理を終了する。
【0069】ここで、上述したように、ステップS10
2,S103の処理中に、ラベルスイッチングルータR
13からの予約要求メッセージを受信するため、ステッ
プS104における判断処理は、「未処理の予約要求メ
ッセージがあり」と判断され、ステップS102に移行
して、新たに受信したラベルスイッチングルータR13
からの予約要求メッセージに対して、ステップS10
2,S103の処理を実行する。この結果、ラベルスイ
ッチングパスL11の予約帯域は「2」Mbpsとな
る。この後、再びステップS104の判断処理を行う
が、この場合には、「未処理の予約要求メッセージがな
い」と判断され、ステップS105の処理を行うことに
なる。すなわち、上流のラベルスイッチングルータに対
してパスエラーメッセージを送信し、下流のラベルスイ
ッチングルータに対して予約エラーメッセージを送信す
る。これらのメッセージには、変更した予約帯域の情報
が含まれている。
【0070】この実施の形態1の第1応用例では、予約
要求メッセージ毎の処理が終了するまで、次の予約要求
メッセージの処理を行わないようにしているため、個々
の予約要求メッセージの処理毎に最新の拡張ラベルスイ
ッチングテーブルを参照することができ、これによっ
て、同時に受け付ける予約要求メッセージの数を制限す
る必要がなくなる。また、処理後にその時点で未処理の
予約要求メッセージが存在するか、確認しているため、
横取りされるラベルスイッチングパスに関するメッセー
ジを減らすことができる。
【0071】さらに、図1に示した実施の形態1である
通信システムの第2応用例について説明する。図1に示
した通信システムでは、既に設定された1つのラベルス
イッチングパスL1が1つのラベルスイッチングパスL
2の要求によって必要十分な帯域が横取りされるもので
あったが、この実施の形態1の第2応用例では、既に設
定された1つのラベルスイッチングパスに対し、異なる
ラベルスイッチングルータにおいて必要十分な帯域の横
取りが生じた場合に適切な処理を行うものである。
【0072】図4は、この発明の実施の形態1の第2応
用例である通信システムの構成を示す図である。図4に
おいて、この通信システムは、図1に示したラベルスイ
ッチングルータR1〜R5と同じ構成をもつラベルスイ
ッチングルータR21〜R29を有し、それぞれ拡張制
御部EC1〜EC5,拡張ラベルスイッチングテーブル
ET1〜ET5,FECテーブルF1〜F5に対応する
構成を有する。ラベルスイッチングルータR24とラベ
ルスイッチングルータR21,R22,R25との間、
ラベルスイッチングルータR25とラベルスイッチング
ルータR23、R26,R27との間、およびラベルス
イッチングルータR27とラベルスイッチングルータR
28,R29との間は、それぞれ図示しない物理回線に
よって接続されている。
【0073】ラベルスイッチングパスL21は、ラベル
スイッチングルータR21→R24→R25→R27→
R28を通り、既に設定されているパスであり、優先度
「7」、予約帯域「7」Mbpsで設定されている。一
方、ラベルスイッチングパスL22は、ラベルスイッチ
ングルータR22→R24→R25→R26を通り、優
先度「0」、予約帯域「5」Mbpsをこれから設定し
ようとするパスである。また、ラベルスイッチングパス
L23は、ラベルスイッチングルータR23→R25→
R27→R29を通り、優先度「0」、予約帯域「6」
Mbpsをこれから設定しようとするパスである。ラベ
ルスイッチングパスL22,L23は、これから設定し
ようとするパスを示すため、図4では点線で表してい
る。なお、ラベルスイッチングルータR24,R25間
およびラベルスイッチングルータR25,R27の最大
利用可能帯域はともに「10」Mbpsである。
【0074】ここで、ラベルスイッチングパスL22,
L23を予約すると、ラベルスイッチングルータR2
4,R25間およびラベルスイッチングルータR25,
R27間において、それぞれラベルスイッチングパスL
21に対するリソースが横取りされる。この結果が、パ
スエラーメッセージおよび予約エラーメッセージとして
ラベルスイッチングパスL21のラベルスイッチングル
ータに通知されることになる。
【0075】ここで、ラベルスイッチングルータR21
に着目し、ラベルスイッチングパスL22に関係する横
取りの方が、ラベルスイッチングパスL23に関連する
横取りに比して先に行われた場合、ラベルスイッチング
パスL21の新たな予約帯域として「5」Mbpsを指
示するパスエラーメッセージが通知され、その後、ラベ
ルスイッチングパスL21の新たな予約帯域として
「4」Mbpsを指示するパスエラーメッセージが通知
される。この場合、ラベルスイッチングルータR21
は、先に受信したパスエラーメッセージをもとに、ラベ
ルスイッチングルータR21の拡張ラベルスイッチング
テーブルのラベルスイッチングパスL21に関する情報
を更新する。すなわち、予約リソースを「5」Mbps
に更新する。その後、つぎに受信したパスエラーメッセ
ージによって、再び、ラベルスイッチングルータR21
の拡張ラベルスイッチングテーブルのラベルスイッチン
グパスL21に関する情報を更新する。すなわち、予約
リソースを「4」Mbpsに更新する。
【0076】これに対して、ラベルスイッチングパスL
23に関係する横取りの方が、ラベルスイッチングパス
L22に関連する横取りに比して先に行われた場合、パ
スエラーメッセージの受信順序が逆になる。すなわち、
先に「4」Mbpsを指示するパスエラーメッセージを
受信し、その後「5」Mbpsを指示するパスエラーメ
ッセージを受信する。この場合、先に受信したパスエラ
ーメッセージをもとに、ラベルスイッチングルータR2
1の拡張ラベルスイッチングテーブルのラベルスイッチ
ングパスL21に関する情報を更新する。すなわち、予
約リソースを「4」Mbpsに更新する。その後、
「5」Mbpsを指示するパスエラーメッセージを受信
するが、ラベルスイッチングルータR21の拡張制御部
は、このパスエラーメッセージを破棄する。すなわち、
パスエラーメッセージが示す帯域が小さい帯域の方を選
択して更新するようにしている。
【0077】なお、この第2応用例では、上流のラベル
スイッチングルータに送信するパスエラーメッセージを
例にとって、説明したが、これに限らず、下流のラベル
スイッチングルータに送信する予約エラーメッセージに
対しても同様に適用することができる。
【0078】この実施の形態1の第2応用例では、パス
エラーメッセージあるいは予約エラーメッセージの受信
順序によらず、必要なだけ、予約する帯域を減らすこと
ができる。また、これによって、異なるラベルスイッチ
ングルータ間で待ち合わせの処理を行う必要がなくな
る。
【0079】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。この実施の形態2では、予約
した帯域をすべて使わなければアプリケーションを実行
する意味がないアプリケーションと、データ送信量を制
限し、最初に予約した帯域以下の帯域であっても満足で
きるアプリケーションとが存在することに着目し、優先
度の低いラベルスイッチングパスから帯域を横取りした
場合に、横取りされた狭い帯域のままでパスを使用する
のか、あるいはそのラベルスイッチングパスを廃棄し、
新たなラベルスイッチングパスを設定するのかを設定
し、柔軟かつ適切なパスの優先制御を行うようにしてい
る。
【0080】図5は、この発明の実施の形態2である通
信システムの構成を示すブロック図である。図5におい
て、ラベルスイッチングルータR31〜R33は、ラベ
ルスイッチングルータR1〜R5と同じ構成をもつラベ
ルスイッチングルータであり、それぞれ拡張制御部EC
1〜EC5,拡張ラベルスイッチングテーブルET1〜
ET5,FECテーブルF1〜F5に対応する拡張制御
部EC31〜EC33、拡張ラベルスイッチングテーブ
ルET31〜ET33、FECテーブルF31〜F33
を有する。ラベルスイッチングルータR31,R32間
およびラベルスイッチングルータR32,R33間は、
それぞれ図示しない物理回線によって接続されている。
制御端末CT1〜CT3は、それぞれラベルスイッチン
グルータR31〜R33に、通信路P1〜P3を介して
接続される。また、ユーザ端末UT1,UT2は、それ
ぞれラベルスイッチングルータR31,R33に物理回
線を介して接続される。なお、ラベルスイッチングパス
L31は、ラベルスイッチングルータR31→R32→
R33を通るパスである。
【0081】制御端末CT1〜CT3は、ラベルスイッ
チングルータが最上流となって設定するラベルスイッチ
ングパスL31について、ラベルスイッチングパスの帯
域が横取りされた状態で通信を継続するのか(「CON
T」:Continue)、帯域が横取りされた場合に、そのラベ
ルスイッチングパスを廃棄するのか(「NO-CONT」:NotC
ontinue)を、接続されたラベルスイッチングルータに
指示する。
【0082】制御端末CT1〜CT3から指示されたラ
ベルスイッチングルータに対する「CONT」あるいは「NO
-CONT」の属性は、拡張制御部EC31〜EC33によ
って保持される。制御端末CT1〜CT3がラベルスイ
ッチングルータR31〜R33に指示する場合には、ラ
ベルスイッチングパスを利用する発側端末のIPアドレ
スとポート番号、着側端末のIPアドレスとポート番号
によって指定する。設定時には、この4つの情報によっ
て必要な情報だけを指定する。たとえば、4つの情報を
すべて指定することで、ラベルスイッチングパスが通信
するフローを規定して、「CONT」とするか「NO-CONT」
とするかを決めることができる。一方、発側のポート番
号だけを指定し、発側のポート番号が同じであるすべて
のフローに対して、「CONT」とするか「NO-CONT」とす
るかを指定することもできる。
【0083】なお、ここで指定している情報は、ラベル
スイッチングパスそのものに関わる情報ではない。制御
端末CT1が設定するIPアドレスとポート番号は、ユ
ーザ端末UT1,UT2において、アプリケーションが
使用するIPアドレスとポート番号である。この情報を
もとに、ラベルスイッチングパスL31を設定する場合
に「CONT」にするか「NO-CONT」にするかを決定する。
【0084】ここで、図6に示すメッセージフローを参
照して、ラベルスイッチングパスL31の設定について
説明する。ラベルスイッチングルータR31は、パスメ
ッセージMP31をラベルスイッチングルータR32に
送信し、さらに、パスメッセージMP32をラベルスイ
ッチングルータR32からラベルスイッチングルータR
33に送信する。この場合、ラベルスイッチングルータ
R31の拡張制御部EC31によって、パスメッセージ
MP31を作成するとき、拡張制御部EC31に、ラベ
ルスイッチングパスに該当する項目がある場合、ラベル
スイッチングパスL31の「CONT」にするか「NO-CON
T」にするかの情報を含む。この情報は、パスメッセー
ジ中の「SESSON_ATTRIBUTE」に含む。ここでは、設定
を「CONT」とし、パスメッセージMP31に、この情報
が反映されている。ラベルスイッチングルータR32で
パスメッセージMP32を作成する場合、パスメッセー
ジMP31の内容から、ラベルスイッチングパスL31
の「CONT」の性質をもつという情報を含んだパスメッセ
ージMP32を作成する。
【0085】パスメッセージMP32を受信したラベル
スイッチングルータR33では、ラベルスイッチングル
ータR33のパスメッセージMP32を受信したラベル
スイッチングルータR33では、まずラベルスイッチン
グルータR33内の拡張ラベルスイッチングテーブルE
T3に設定されている情報から、ラベルスイッチングパ
スL31に対するラベルの割当が可能か否かを判定す
る。ラベルの割当が可能な場合、ラベルスイッチングル
ータR33の拡張制御部EC33は、ラベルスイッチン
グルータR32、すなわち上流のラベルスイッチングル
ータで、パケットに付与されるラベルを割り当て、ラベ
ルスイッチングパスを設定する。
【0086】その後、予約要求メッセージMR31を作
成し、ラベルスイッチングルータR32に送信する。拡
張ラベルスイッチングテーブルET33の設定時には、
パスメッセージMP32に含まれていた情報をもとに、
ラベルスイッチングパスL31が「CONT」の性質を含む
という情報も格納する。その後、予約要求メッセージM
R31を受信したラベルスイッチングルータR32にお
いても、同様の処理を行う。さらに、予約要求メッセー
ジMR32を受信したラベルスイッチングルータR31
では、上記の処理に加えて、ラベルスイッチングルータ
R31のFECテーブルF31も更新する。
【0087】このような処理によって、「CONT」の性質
をもったラベルスイッチングパスL31が情報が、各ラ
ベルスイッチングルータR31〜R33の拡張ラベルス
イッチングテーブルET31〜ET33に設定される。
この状態において、たとえばラベルスイッチングルータ
R32が、ラベルスイッチングパスL31に比して優先
度が高いラベルスイッチングパスを設定する予約要求メ
ッセージを受信した場合、新たなラベルスイッチングパ
スの設定に必要十分な帯域の横取りが発生し、その結果
を上流のラベルスイッチングルータR31には、パスエ
ラーメッセージを送信し、下流のラベルスイッチングル
ータR33には、予約エラーメッセージを送信する。
【0088】一方、「NO-CONT」の性質をもったラベル
スイッチングパスを設定した場合には、高い優先度のラ
ベルスイッチングパスを設定する場合に、すべての帯域
を横取りし、その結果を上流のラベルスイッチングルー
タには、パスエラーメッセージを送信し、下流のラベル
スイッチングパスには、予約エラーメッセージを送信す
る。この横取り後、再び、ラベルスイッチングパスを設
定する場合、これまでの処理で得た情報は使えず、ルー
ティングプロトコルで流布される情報をもとに、ラベル
スイッチングパスの経路を決定することになる。
【0089】なお、上述した実施の形態2では、ラベル
スイッチングルータに、ラベルスイッチングパス毎に、
「CONT」か「NO-CONT」かを指定する制御端末との関係
が1対1とした構成として説明したが、これに限らず、
1つの制御端末が複数のラベルスイッチングルータに対
して指示を出すような構成としてもよい。
【0090】また、上述した実施の形態2では、ラベル
スイッチングルータの拡張制御部が、ラベルスイッチン
グパスを「CONT」か「NO-CONT」かのいずれに設定する
のかについての情報をもっている場合について説明し
た。ラベルスイッチングルータは、拡張制御部にラベル
スイッチングパスを「CONT」か「NO-CONT」かのいずれ
かに設定するのかの情報を持っていない場合、「CONT」
か「NO-CONT」かのどちらかを選ぶかのデフォルト値を
保持する。このデフォルト値は制御端末から設定するこ
とができる。
【0091】この実施の形態2では、優先度の低いラベ
ルスイッチングパスから帯域を横取りした場合に、横取
りされた狭い帯域のままでパスを使用するのか、あるい
はそのラベルスイッチングパスを廃棄し、新たなラベル
スイッチングパスを設定するのかを設定し、接続される
アプリケーションの性質を考慮した柔軟かつ適切なパス
の優先制御を行うことができる。
【0092】実施の形態3.つぎに、この発明の実施の
形態3について説明する。上述した実施の形態2では、
制御端末CT1〜CT3がラベルスイッチングルータに
指示することで、優先度の低いラベルスイッチングパス
から帯域を横取りした場合に、そのまま使用するのか、
そのラベルスイッチングパスを廃棄して新たに設定する
のかをラベルスイッチングルータに設定するようにして
いたが、この実施の形態3では、ラベルスイッチングパ
スを使用するユーザ端末からの指示で、優先度の低いラ
ベルスイッチングパスから横取りをした場合にそのまま
使用するのか、そのラベルスイッチングパスを廃棄して
新たに設定するのかをラベルスイッチングルータに設定
するようにしている。
【0093】図7は、この発明の実施の形態3である通
信システムの一部構成を示すブロック図である。図7に
示した通信システムは、図5に示した通信システムにお
いて、制御端末CT1〜CT3を削除した構成であると
ともに、ユーザ端末UT1に対応するユーザ端末UT1
1の構成が異なる。ユーザ端末UT11は、ラベルスイ
ッチングルータR31とIPによって通信する。
【0094】ユーザ端末UT11は、ラベルスイッチン
グルータが最上流となって設定するラベルスイッチング
パスについて、ラベルスイッチングパスの帯域が横取り
された状態で通信を継続する「CONT」か、帯域が横取り
された場合に、そのラベルスイッチングパスを廃棄する
「NO-CONT」なのかを、ラベルスイッチングルータR3
1に指示することができる。ユーザ端末UT11が、ラ
ベルスイッチングルータに指示する場合には、ユーザ端
末UT11のポート番号、着側端末のIPアドレスとポ
ート番号で指定する。制御端末の場合と異なり、ユーザ
端末UT11は、発側端末のIPアドレスを指定するこ
とはできない。ユーザ端末UT11からのラベルスイッ
チングパスの設定時には、この3つの情報で必要なもの
だけを指定する。
【0095】設定に関する指示を受信したラベルスイッ
チングルータR31の拡張制御部EC31は、ユーザ端
末UT11からのメッセージを保持する。その後、ユー
ザ端末UT11が指定した条件にあったラベルスイッチ
ングパスを設定する場合、ラベルスイッチングルータR
31の拡張制御部EC31は、適切なパスメッセージを
作成し、ラベルスイッチングルータR32に送信する。
これ以降の処理は、実施の形態2と同じである。
【0096】この実施の形態3では、優先度の低いラベ
ルスイッチングパスから帯域を横取りした場合に、横取
りされた狭い帯域のままでパスを使用するのか、あるい
はそのラベルスイッチングパスを廃棄し、新たなラベル
スイッチングパスを設定するのかをユーザ端末の指示の
もとに設定し、接続されるアプリケーションの性質を考
慮した柔軟かつ適切なパスの優先制御を行うことができ
る。
【0097】なお、上述した実施の形態3に、実施の形
態2で示した制御端末とを組み合わせ、ユーザ端末UT
11と制御端末との両方がラベルスイッチングルータに
指示を行う構成に適用することができる。
【0098】実施の形態4.つぎに、この発明の実施の
形態4について説明する。上述した実施の形態2または
3では、制御端末CT1〜CT3あるいはユーザ端末U
T11がラベルスイッチングルータに指示することで、
優先度の低いラベルスイッチングパスから帯域を横取り
した場合に、そのまま使用するのか、そのラベルスイッ
チングパスを廃棄して新たに設定するのかをラベルスイ
ッチングルータに設定するようにしていたが、この実施
の形態4では、優先度の低いラベルスイッチングパスか
ら帯域を横取りした場合に、そのまま使用する「CONT」
が選択されているときに、ユーザ端末側に通知して対応
するアプリケーションの動作変更を行わせるようにして
いる。
【0099】この実施の形態4の構成を図7に示した通
信システムの一部構成と、図8に示すメッセージフロー
を用いて説明する。なお、図7に示したラベルスイッチ
ングパスL31は、「CONT」の性質をもった、すなわち
横取りされた後も、横取りされた帯域で通信を行うラベ
ルスイッチングパスである。
【0100】ラベルスイッチングパスL31に対して、
ラベルスイッチングルータR32,R33間でリソース
の横取りの発生のイベントE1が生じると、ラベルスイ
ッチングルータR32は、上流のラベルスイッチングル
ータにパスエラーメッセージMPE1を送信する。この
場合、下流のラベルスイッチングルータには、予約エラ
ーメッセージを送信する。
【0101】パスエラーメッセージを受信した最上流の
ラベルスイッチングルータR31は、横取りされたラベ
ルスイッチングパスで、現在どれだけの帯域が利用可能
なのかの情報を取得する。この後、ラベルスイッチング
パスL31は、FECテーブルF31の内容を調べ、接
続されたユーザ端末UT11であることを獲得し(B
1)、ユーザ端末UT11に横取りが起こったことを伝
えるメッセージを送信する(MI1)。このメッセージ
には、FECテーブルF31に含まれるユーザ端末UT
11のポート番号、着側端末のIPアドレスとポート番
号の情報を含む。なお、FECテーブルに設定されてい
ない情報については、ダミー値となっている。
【0102】メッセージを受信したユーザ端末UT11
は、メッセージの内容から、どのアプリケーションに関
する横取りが起こったのかを知り、アプリケーションの
動作を調整することで(B2)、ラベルスイッチングル
ータR31に送信するデータ量を減少させることで、ネ
ットワークのリソースを適正に利用することができる。
この調整とは、たとえばTV会議システムにおいて、送
信する画像の解像度を落とすなどの処理をいう。
【0103】上述した実施の形態4では、ラベルスイッ
チングルータに接続され、ラベルスイッチングパスを利
用するのが1台のユーザ端末UT11である場合につい
て説明したが、これに限らず、ラベルスイッチングルー
タに接続されるのが、複数のユーザ端末から構成される
ネットワークであっても適用することができる。この場
合、ラベルスイッチングルータからの通知は、ラベルス
イッチングルータ上のFECテーブルがもつ情報によっ
て、複数のユーザ端末に横取りが発生したことを伝える
メッセージを送信する。
【0104】実施の形態5.つぎに、この発明の実施の
形態5について説明する。上述した実施の形態1〜4で
は、低い優先度のラベルスイッチングパスが既に設定さ
れていて状態で、横取りを行って高い優先度のラベルス
イッチングパスが設定される場合の優先制御を行うもの
であったが、この実施の形態5では、その逆に、高い優
先度のラベルスイッチングパスが既に設定されて状態
で、低い優先度のラベルスイッチングパスを設定する場
合に、この低い優先度のラベルスイッチングパスを使用
するユーザ端末のアプリケーションの性質を加味して、
残りのリソースを可能な限り有効利用しようとするもの
である。
【0105】図9は、この発明の実施の形態5である通
信システムの構成を示す図である。図9において、この
通信システムは、図1に示したラベルスイッチングルー
タR1〜R5と同じ構成をもち、それぞれ拡張制御部E
C1〜EC5,拡張ラベルスイッチングテーブルET1
〜ET5,FECテーブルF1〜F5を有する。また、
ラベルスイッチングルータR2とラベルスイッチングル
ータR1,R3,R5との間、およびラベルスイッチン
グルータR3,R4間は、それぞれ図示しない物理回線
によって接続されている。
【0106】ラベルスイッチングパスL51は、ラベル
スイッチングルータR1→R2→R3→R4を通り、既
に設定されているパスであり、優先度「0」、予約帯域
「7」Mbpsで設定されている。一方、ラベルスイッ
チングパスL52は、ラベルスイッチングルータR5→
R2→R3を通り、優先度「7」、予約帯域「4」Mb
psをこれから設定しようとするパスである。実施の形
態1とは異なり、先に優先度の高いラベルスイッチング
パスL51が設定されおり、その後、優先度の低いラベ
ルスイッチングパスL52が設定される。なお、ラベル
スイッチングルータR2,R3間の最大利用可能帯域は
「10」Mbpsである。
【0107】ここで、図10に示すメッセージフローを
も参照して、ラベルスイッチングパスの優先制御処理に
ついて説明する。まず、ラベルスイッチングパスL52
が通るラベルスイッチングルータを指定するため、ラベ
ルスイッチングルータR5の拡張制御部EC5は、これ
から予約されるラベルスイッチングパスL52が、ラベ
ルスイッチングルータR5→R2→R3を通ることを指
示するパスメッセージMP1を作成し、ラベルスイッチ
ングルータR2に送信する。
【0108】パスメッセージMP1を受信したラベルス
イッチングルータR2の拡張制御部EC2は、パスメッ
セージMP1の内容を保持し、さらに、パスメッセージ
MP2を作成し、ラベルスイッチングルータR3に送信
する。パスメッセージMP1,MP2には、ラベルスイ
ッチングを行うための情報であるラベルの割当を要求す
る「LABEL_REQUEST」と、ラベルスイッチングパスL5
1が、どのラベルスイッチングルータを通るかを指定す
る「EXPLICIT_ROUTE」と、ラベルスイッチングパスL
51の属性情報である「SESSION_ATTRIBUTE」とを含
む。この「SESSION_ATTRIBUTE」には、ラベルスイッチ
ングパスL52が優先度「7」であることを示す情報
と、ラベルスイッチングパスL52が「CONT」の性質を
もつことを示す情報も含まれている。
【0109】パスメッセージMP2を受信したラベルス
イッチングルータR3の拡張制御部EC3では、まずラ
ベルスイッチングルータR3内の拡張ラベルスイッチン
グテーブルET3に設定されている情報からラベルスイ
ッチングパスL52に対するラベルの割当が可能か否か
を判定し、ラベルの割当が可能である場合、ラベルの割
当と拡張ラベルスイッチングテーブルET3の設定を行
う。
【0110】その後、拡張制御部EC3は、予約要求メ
ッセージMR1を作成し、ラベルスイッチングルータR
2に送信する。この予約要求メッセージMR1には、ラ
ベルスイッチングパスL52の始点がラベルスイッチン
グルータR5で、終点がラベルスイッチングルータR3
であることと、予約帯域が「4」Mbpsであることを
示す「FLOWSPEC」と、ラベルスイッチングパスを使用す
る発側ユーザ端末のIPアドレスとポート番号、着側ユ
ーザ端末のIPアドレスとポート番号を示す「FILTER_
SPEC」と、ラベルスイッチングで利用するラベルを示す
「LABEL」とを含む。予約要求メッセージMR1内の「L
ABEL」の値は、拡張ラベルスイッチングテーブルET3
に設定した値と同じである。
【0111】予約要求メッセージMR1を受信したラベ
ルスイッチングルータR2の拡張制御部EC2は、予約
要求メッセージMR1の内容と、パスメッセージMP1
の受信時に保持した情報、そして、現在ラベルスイッチ
ングルータR2の拡張ラベルスイッチングテーブルET
2に設定されている、すなわち、ラベルスイッチングル
ータR2において、既に予約されているリソースと比較
する。ここで、ラベルスイッチングルータR2,R3間
の最大利用可能帯域が「10」Mbpsで、ラベルスイ
ッチングパスL51の予約帯域が「7」Mbpsである
ことから、ラベルスイッチングパスL51に比して優先
度が低いラベルスイッチングパスL52の存在のため
に、「4」Mbpsの帯域が割り当てられないと判定す
る。ここで、ラベルスイッチングパスL52は、「CON
T」の性質をもつことから、予約可能な「3」Mbps
だけ、拡張ラベルスイッチングテーブルET2に対し
て、ラベルスイッチングパスL52に関する設定を行
い、予約要求メッセージMR2をラベルスイッチングル
ータR5に送信する。予約要求メッセージMR2におい
て、予約領域を示す「FLOWSPEC」は、ラベルスイッチン
グルータR3から予約要求メッセージMR1で示された
「4」Mbpsではなく、ラベルスイッチングルータR
2で実際に設定可能であった「3」Mbpsにする。
【0112】予約要求メッセージMR2を受信したラベ
ルスイッチングルータR5の拡張制御部EC5は、ラベ
ルスイッチングルータR5内のリソース使用状況、すな
わち拡張ラベルスイッチングテーブルET5に設定され
ている情報から、ラベルスイッチングパスL52に対す
るリソースの割当が可能か否かを判定し、可能な場合に
は、拡張ラベルスイッチングテーブルET5とFECテ
ーブルF5に、ラベルスイッチングパスL52に関する
情報を設定する。FECテーブルF5には、予約要求メ
ッセージMR2の内容から、ラベルスイッチングパスL
52を利用する端末の発側ユーザ端末のIPアドレスと
ポート番号、着側ユーザ端末のIPアドレスとポート番
号を設定する。
【0113】ここで、ラベルスイッチングルータR2の
拡張制御部EC2に関する動作の説明に戻るが、各ラベ
ルスイッチングルータに、ラベルスイッチングパスL5
2のリソースを減らすことを指示するため、ラベルスイ
ッチングルータR2の拡張制御部EC2は、予約エラー
メッセージMRE1を作成し、ラベルスイッチングルー
タR3に予約エラーメッセージMRE1を送信する。予
約エラーメッセージには、変更する予約帯域(「3」M
bps)の情報も含んでいる。この予約エラーメッセー
ジを受信したラベルスイッチングルータR3の拡張制御
部EC3は、拡張ラベルスイッチングテーブルET3の
ラベルスイッチングパスL51に関連する設定を変更す
る。一方、上流のラベルスイッチングルータに対して
は、予約要求メッセージにおいて、予約帯域を変更した
予約エラーメッセージを返信しているため、パスエラー
メッセージは必要ない。
【0114】ラベルスイッチングパスL51,L52が
設定された後、継続してこのラベルスイッチングパスを
使用する場合、定期的にパスメッセージと予約要求メッ
セージを送信する。ラベルスイッチングパスL52に対
する予約要求プロトコルによって「3」Mbpsに比し
て大きい帯域の予約が可能であることがわかった場合
に、「5」Mbpsまでの間で大きな帯域を予約する予
約要求メッセージを送信することもできる。
【0115】この実施の形態5では、優先度の高いラベ
ルスイッチングパスが既に存在する状況で、優先度の低
いラベルスイッチングパスを設定する場合、予め予約し
た帯域に比して狭い帯域であるが、パスの設定は可能と
なる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、優先割当工程によって、優先度の低いラベルスイッ
チングパスが設定されているノード装置に優先度の高い
ラベルスイッチングパスの設定要求が発生し、該設定要
求を受け付けると自ノード装置のリソースが不足する場
合、前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソー
スから前記優先度の高いラベルスイッチングパスの設定
に必要なリソースを横取りして該優先度の高いラベルス
イッチングパスのリソースを優先的に割り当て、割当変
更工程によって、前記優先割当工程による残余のリソー
スを前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソー
スとして割り当てる割当変更を行い、設定変更工程によ
って、前記割当変更工程によって割当変更が行われたノ
ード装置が、前記優先度の低いラベルスイッチングパス
上の他のノード装置にエラーメッセージを順次通知し、
該通知を受けた各ノード装置に、割当変更されたリソー
スの設定変更を行わせることによって、優先度の低いラ
ベルスイッチングパスを少ないリソースで切断せずに使
用できるようにしているので、ラベルスイッチングパス
の継続的使用を可能にするとともに、リソースの効率的
な使用を可能にするという効果を奏する。
【0117】つぎの発明によれば、割当変更工程によっ
て、優先度の高いラベルスイッチングパスが設定されて
いるノード装置に優先度の低いラベルスイッチングパス
の設定要求が発生し、該設定要求を受け付けると自ノー
ド装置のリソースが不足する場合、残余のリソースを前
記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソースとし
て割り当てる割当変更を行い、設定変更工程によって、
前記割当変更工程によって割当変更が行われたノード装
置が、前記優先度の低いラベルスイッチングパス上の他
のノード装置にエラーメッセージを順次通知し、該通知
を受けた各ノード装置に、割当変更されたリソースの設
定変更を行わせるようにしているので、リソースの効率
的な使用を可能にするという効果を奏する。
【0118】つぎの発明によれば、前記設定変更工程
が、エラーメッセージを受けた各ノード装置がその都
度、割当変更されたリソースの変更設定を行うように
し、同時に受け付ける予約要求メッセージの数を制限し
ないようにしているので、ラベルスイッチングパスの設
定変更を迅速に行うことができるという効果を奏する。
【0119】つぎの発明によれば、前記設定変更工程
が、前記優先度の低いラベルスイッチングパスが設定さ
れた端末を接続するノード装置以外のノード装置におい
てエラーメッセージを中継させ、該端末装置を接続する
ノード装置がエラーメッセージを受けた場合に、該優先
度の低いラベルスイッチングパス上の全ノード装置に対
して、割当変更されたリソースの設定変更要求を一括し
て行うようにしているので、ラベルスイッチングパスの
設定変更を迅速に行うことができるという効果を奏す
る。
【0120】つぎの発明によれば、決定工程によって、
前記割当変更工程によって優先度の低いラベルスイッチ
ングパスに対するリソースの割当変更が発生した場合、
該優先度の低いラベルスイッチングパスを用いる端末の
アプリケーションの特性に応じて該割当変更を行うか該
優先度の低いラベルスイッチングパスを解放するかの決
定を行うようにしているので、柔軟なラベルスイッチン
グパスの設定変更を行うことができるという効果を奏す
る。
【0121】つぎの発明によれば、前記決定工程によっ
て、前記割当変更工程によって割当変更が発生した各ノ
ード装置が、割当変更を維持するか解放するかを決定す
るようにしているので、柔軟なラベルスイッチングパス
の設定変更を行うことができるという効果を奏する。
【0122】つぎの発明によれば、前記決定工程によっ
て、前記優先度の低いラベルスイッチングパスを設定し
た端末が、割当変更を維持するか解放するかを決定する
ようにしているので、柔軟なラベルスイッチングパスの
設定変更を行うことができるという効果を奏する。
【0123】つぎの発明によれば、前記設定変更工程に
よって割当変更が設定された場合、前記優先度の低いラ
ベルスイッチングパスを設定した端末に対して該割当変
更を通知し、端末が、割当変更に対応したアプリケーシ
ョンの設定を行うようにしているので、割当変更に対応
した通信を柔軟に維持することができるという効果を奏
する。
【0124】つぎの発明によれば、優先制御手段が、優
先度の低いラベルスイッチングパスが設定されている状
態で、優先度の高いラベルスイッチングパスの設定要求
を受け付けた際、自ノード装置のリソースが不足する場
合、前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソー
スから前記優先度の高いラベルスイッチングパスの設定
に必要なリソースを横取りして該優先度の高いラベルス
イッチングパスのリソースを優先的に割り当てるととも
に、残余のリソースを前記優先度の低いラベルスイッチ
ングパスのリソースとして割り当てる割当変更を行い、
該割当変更が行われた前記優先度の低いラベルスイッチ
ングパス上の他のノード装置に該割当変更を含むエラー
メッセージを順次通知し、設定変更手段が、前記エラー
メッセージを受け付けた場合、自ノード装置に設定され
ていた前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソ
ースを前記割当変更されたリソースに設定変更するよう
にし、優先度の低いラベルスイッチングパスを少ないリ
ソースで切断せずに使用できるようにしているので、ラ
ベルスイッチングパスの継続的使用を可能にするととも
に、リソースの効率的な使用を可能にするという効果を
奏する。
【0125】つぎの発明によれば、優先制御手段が、優
先度の高いラベルスイッチングパスが設定されている状
態で、優先度の低いラベルスイッチングパスの設定要求
を受け付けた際、自ノード装置のリソースが不足する場
合、残余のリソースを前記優先度の低いラベルスイッチ
ングパスのリソースとして割り当てる割当変更を行い、
該割当変更が行われた前記優先度の低いラベルスイッチ
ングパス上の他のノード装置に該割当変更を含むエラー
メッセージを順次通知し、設定変更手段が、前記エラー
メッセージを受け付けた場合、自ノード装置に設定され
ていた前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソ
ースを前記割当変更されたリソースに設定変更し、優先
度の低いラベルスイッチングパスの設定に必要なリソー
スがない場合であっても、柔軟に設定できるようにして
いるので、ラベルスイッチングパスの設定が柔軟に行
え、かつリソースの効率的な使用を可能にするという効
果を奏する。
【0126】つぎの発明によれば、前記設定変更手段
が、エラーメッセージを中継し、前記優先度の低いラベ
ルスイッチングパスの予約要求メッセージを受け付けた
場合に、自ノード装置に設定されていた該優先度の低い
ラベルスイッチングパスのリソースを前記割当変更され
たリソースに設定変更するようにしているので、ラベル
スイッチングパスの設定変更を迅速に行うことができる
という効果を奏する。
【0127】つぎの発明によれば、前記優先制御手段の
決定手段が、前記優先度の低いラベルスイッチングパス
に対するリソースの割当変更を行う際、該優先度の低い
ラベルスイッチングパスを用いる端末のアプリケーショ
ンの特性に応じて該割当変更を行うか該優先度の低いラ
ベルスイッチングパスを解放するかの決定を行うように
しているので、柔軟なラベルスイッチングパスの設定変
更を行うことができるという効果を奏する。
【0128】つぎの発明によれば、前記優先制御手段
が、前記優先度の低いラベルスイッチングパスに対する
リソースの割当変更を行う際、前記優先度の低いラベル
スイッチングパスを設定した端末が、該優先度の低いラ
ベルスイッチングパスを用いる端末のアプリケーション
の特性に応じて該割当変更を行うか該優先度の低いラベ
ルスイッチングパスを解放するかの決定を行うようにし
ているので、柔軟なラベルスイッチングパスの設定変更
を行うことができるという効果を奏する。
【0129】つぎの発明によれば、前記優先制御手段
が、前記設定変更手段によって割当変更が設定された場
合、前記優先度の低いラベルスイッチングパスを設定し
た端末に対して該割当変更を通知し、端末が、割当変更
に対応したアプリケーションの設定を行うようにしてい
るので、割当変更に対応した通信を柔軟に維持すること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるラベルスイッ
チングパスの優先制御方法が適用される通信システムの
構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の第1応用例である
通信システムの構成を示すブロック図である。
【図3】 図2に示したラベルスイッチングルータによ
る優先制御処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1の第2応用例である
通信システムの構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2である通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図6】 図5に示したラベルスイッチングルータ間の
優先制御処理シーケンスを示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3である通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態4によるラベルスイッ
チングパスの優先制御処理シーケンスを示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態5である通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図10】 図9に示したラベルスイッチングルータ間
の優先制御処理シーケンスを示す図である。
【図11】 従来の通信システムの構成を示すブロック
図である。
【図12】 図11に示したラベルスイッチングルータ
間の優先制御処理シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
R1〜R5,R11〜R18,R21〜R29,R31
〜R33 ラベルスイッチングルータ、EC1〜EC
5,EC31〜EC33 拡張制御部、ET1〜ET
5,ET31〜ET33 拡張ラベルスイッチングテー
ブル、F1〜F5,F31〜F33 FECテーブル、
L1,L2,L11〜L13,L21〜L23,L5
1,L52 ラベルスイッチングパス、UT1,UT
2,UT11 ユーザ端末、CT1〜CT3 制御端
末、P1〜P3 通信路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノード装置が接続された通信ネッ
    トワーク上にラベルスイッチングパスを設定して通信を
    行う場合のラベルスイッチングパスの優先制御方法にお
    いて、 優先度の低いラベルスイッチングパスが設定されている
    ノード装置に優先度の高いラベルスイッチングパスの設
    定要求が発生し、該設定要求を受け付けると自ノード装
    置のリソースが不足する場合、前記優先度の低いラベル
    スイッチングパスのリソースから前記優先度の高いラベ
    ルスイッチングパスの設定に必要なリソースを横取りし
    て該優先度の高いラベルスイッチングパスのリソースを
    優先的に割り当てる優先割当工程と、 前記優先割当工程による残余のリソースを前記優先度の
    低いラベルスイッチングパスのリソースとして割り当て
    る割当変更を行う割当変更工程と、 前記割当変更工程によって割当変更が行われたノード装
    置が、前記優先度の低いラベルスイッチングパス上の他
    のノード装置にエラーメッセージを順次通知し、該通知
    を受けた各ノード装置に、割当変更されたリソースの設
    定変更を行わせる設定変更工程と、 を含むことを特徴とするラベルスイッチングパスの優先
    制御方法。
  2. 【請求項2】 複数のノード装置が接続された通信ネッ
    トワーク上にラベルスイッチングパスを設定して通信を
    行う場合のラベルスイッチングパスの優先制御方法にお
    いて、 優先度の高いラベルスイッチングパスが設定されている
    ノード装置に優先度の低いラベルスイッチングパスの設
    定要求が発生し、該設定要求を受け付けると自ノード装
    置のリソースが不足する場合、残余のリソースを前記優
    先度の低いラベルスイッチングパスのリソースとして割
    り当てる割当変更を行う割当変更工程と、 前記割当変更工程によって割当変更が行われたノード装
    置が、前記優先度の低いラベルスイッチングパス上の他
    のノード装置にエラーメッセージを順次通知し、該通知
    を受けた各ノード装置に、割当変更されたリソースの設
    定変更を行わせる設定変更工程と、 を含むことを特徴とするラベルスイッチングパスの優先
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記設定変更工程は、エラーメッセージ
    を受けた各ノード装置がその都度、割当変更されたリソ
    ースの変更設定を行うことを特徴とする請求項1または
    2に記載のラベルスイッチングパスの優先制御方法。
  4. 【請求項4】 前記設定変更工程は、前記優先度の低い
    ラベルスイッチングパスが設定された端末を接続するノ
    ード装置以外のノード装置においてエラーメッセージを
    中継させ、該端末装置を接続するノード装置がエラーメ
    ッセージを受けた場合に、該優先度の低いラベルスイッ
    チングパス上の全ノード装置に対して、割当変更された
    リソースの設定変更要求を一括して行うことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のラベルスイッチングパスの
    優先制御方法。
  5. 【請求項5】 前記割当変更工程によって優先度の低い
    ラベルスイッチングパスに対するリソースの割当変更が
    発生した場合、該優先度の低いラベルスイッチングパス
    を用いる端末のアプリケーションの特性に応じて該割当
    変更を行うか該優先度の低いラベルスイッチングパスを
    解放するかの決定を行う決定工程をさらに含むことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のラベルス
    イッチングパスの優先制御方法。
  6. 【請求項6】 前記決定工程は、前記割当変更工程によ
    って割当変更が発生した各ノード装置によって決定され
    ることを特徴とする請求項5に記載のラベルスイッチン
    グパスの優先制御方法。
  7. 【請求項7】 前記決定工程は、前記優先度の低いラベ
    ルスイッチングパスを設定した端末によって決定される
    ことを特徴とする請求項5に記載のラベルスイッチング
    パスの優先制御方法。
  8. 【請求項8】 前記設定変更工程によって割当変更が設
    定された場合、前記優先度の低いラベルスイッチングパ
    スを設定した端末に対して該割当変更を通知することを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のラベル
    スイッチングパスの優先制御方法。
  9. 【請求項9】 複数のノード装置が接続された通信ネッ
    トワーク上にラベルスイッチングパスを設定して通信を
    行う通信システムにおいて、 前記ノード装置は、 優先度の低いラベルスイッチングパスが設定されている
    状態で、優先度の高いラベルスイッチングパスの設定要
    求を受け付けた際、自ノード装置のリソースが不足する
    場合、前記優先度の低いラベルスイッチングパスのリソ
    ースから前記優先度の高いラベルスイッチングパスの設
    定に必要なリソースを横取りして該優先度の高いラベル
    スイッチングパスのリソースを優先的に割り当てるとと
    もに、残余のリソースを前記優先度の低いラベルスイッ
    チングパスのリソースとして割り当てる割当変更を行
    い、該割当変更が行われた前記優先度の低いラベルスイ
    ッチングパス上の他のノード装置に該割当変更を含むエ
    ラーメッセージを順次通知する優先制御手段と、 前記エラーメッセージを受け付けた場合、自ノード装置
    に設定されていた前記優先度の低いラベルスイッチング
    パスのリソースを前記割当変更されたリソースに設定変
    更する設定変更手段と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
  10. 【請求項10】 複数のノード装置が接続された通信ネ
    ットワーク上にラベルスイッチングパスを設定して通信
    を行う通信システムにおいて、 前記ノード装置は、 優先度の高いラベルスイッチングパスが設定されている
    状態で、優先度の低いラベルスイッチングパスの設定要
    求を受け付けた際、自ノード装置のリソースが不足する
    場合、残余のリソースを前記優先度の低いラベルスイッ
    チングパスのリソースとして割り当てる割当変更を行
    い、該割当変更が行われた前記優先度の低いラベルスイ
    ッチングパス上の他のノード装置に該割当変更を含むエ
    ラーメッセージを順次通知する優先制御手段と、 前記エラーメッセージを受け付けた場合、自ノード装置
    に設定されていた前記優先度の低いラベルスイッチング
    パスのリソースを前記割当変更されたリソースに設定変
    更する設定変更手段と、 を備えたことを特徴とする通信システム。
  11. 【請求項11】 前記設定変更手段は、エラーメッセー
    ジを中継し、前記優先度の低いラベルスイッチングパス
    の予約要求メッセージを受け付けた場合に、自ノード装
    置に設定されていた該優先度の低いラベルスイッチング
    パスのリソースを前記割当変更されたリソースに設定変
    更することを特徴とする請求項9または10に記載の通
    信システム。
  12. 【請求項12】 前記ノード装置は、 前記優先制御手段が、前記優先度の低いラベルスイッチ
    ングパスに対するリソースの割当変更を行う際、該優先
    度の低いラベルスイッチングパスを用いる端末のアプリ
    ケーションの特性に応じて該割当変更を行うか該優先度
    の低いラベルスイッチングパスを解放するかの決定を行
    う決定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項9〜
    11のいずれか一つに記載の通信システム。
  13. 【請求項13】 前記優先度の低いラベルスイッチング
    パスを設定した端末は、 前記優先制御手段が、前記優先度の低いラベルスイッチ
    ングパスに対するリソースの割当変更を行う際、該優先
    度の低いラベルスイッチングパスを用いる端末のアプリ
    ケーションの特性に応じて該割当変更を行うか該優先度
    の低いラベルスイッチングパスを解放するかの決定を行
    う決定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項9〜
    12のいずれか一つに記載の通信システム。
  14. 【請求項14】 前記優先制御手段は、 前記設定変更手段によって割当変更が設定された場合、
    前記優先度の低いラベルスイッチングパスを設定した端
    末に対して該割当変更を通知することを特徴とする請求
    項9〜13のいずれか一つに記載の通信システム。
JP2000278422A 2000-09-13 2000-09-13 ラベルスイッチングパスの優先制御方法およびこれを用いた通信システム Withdrawn JP2002094555A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278422A JP2002094555A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 ラベルスイッチングパスの優先制御方法およびこれを用いた通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000278422A JP2002094555A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 ラベルスイッチングパスの優先制御方法およびこれを用いた通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002094555A true JP2002094555A (ja) 2002-03-29

Family

ID=18763591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000278422A Withdrawn JP2002094555A (ja) 2000-09-13 2000-09-13 ラベルスイッチングパスの優先制御方法およびこれを用いた通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002094555A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005018172A1 (ja) * 2003-08-14 2005-02-24 Fujitsu Limited トンネルの帯域制御方法及び装置
JP2009065411A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Kddi Corp パス設定方法及び通信装置
JP2020113820A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005018172A1 (ja) * 2003-08-14 2005-02-24 Fujitsu Limited トンネルの帯域制御方法及び装置
JP2009065411A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Kddi Corp パス設定方法及び通信装置
JP2020113820A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP7206920B2 (ja) 2019-01-08 2023-01-18 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7636302B2 (en) Avoiding unnecessary RSVP-based preemptions
US7953000B2 (en) Mechanism to improve preemption behavior of resource reservations
US8031603B1 (en) Technique for reducing resources allocated to an existing reservation in a data network
EP1401161B1 (en) Method and network node for having Quality of service (QOS) mechanism in an internet protocol (IP) network
EP1878146B1 (en) Dynamic TE-LSP priority and preemption
US9143353B2 (en) Stream reservation protocol for bridged networks
WO2019157867A1 (zh) 一种分组网络中控制流量的方法及装置
WO2004064325A1 (fr) Systeme et procede de distribution des ressources dans un reseau de communications
WO2016101469A1 (zh) 一种基于捆绑接口的隧道带宽预留的方法及装置
US20220124040A1 (en) Traffic sending method and apparatus
US20190260812A1 (en) Allocating capacity of a network connection to data streams based on type
JP2003078555A (ja) 適応的ネットワーク負荷分散方式およびパケット交換装置
JP2000341294A (ja) パケット中継装置
CA2398009C (en) Method and apparatus for access control for a communications network
JP2002094555A (ja) ラベルスイッチングパスの優先制御方法およびこれを用いた通信システム
JP2002374286A (ja) 通信品質制御システムおよび通信品質制御方法
JP2002305538A (ja) 通信品質制御方法、サーバ及びネットワークシステム
Saika et al. QoS in the MPLS-DiffServ network
JP2001333105A (ja) 通信品質保証方法
KR100377202B1 (ko) 통신시스템에서 트래픽 엔지니어링을 위한 최적 경로 설정방법
JP2008060964A (ja) 最低保証転送レートおよび転送データ量を用いたアドミッション制御装置およびシステムならびに方法
JP4846382B2 (ja) リソース管理装置
JP2005012468A (ja) 双方向パケット転送システム及びパケット転送ルート設定方法
Perros QoS Architectures for the IP Network
Nikou Advance Reservation on Network

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041108

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070215