JP2002093639A - バリアモールドトランス - Google Patents
バリアモールドトランスInfo
- Publication number
- JP2002093639A JP2002093639A JP2000276222A JP2000276222A JP2002093639A JP 2002093639 A JP2002093639 A JP 2002093639A JP 2000276222 A JP2000276222 A JP 2000276222A JP 2000276222 A JP2000276222 A JP 2000276222A JP 2002093639 A JP2002093639 A JP 2002093639A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- primary
- insulating tape
- resin
- winding
- secondary insulating
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂と１次−２次間絶縁テープとの密着性を
図り、信頼性を向上させたバリアモールドタイプの小型
トランスを提供する。 【解決手段】 コイルボビン７に１次巻線１を巻回し、
その上に１次−２次絶縁テープ３を介し２次巻線２を巻
回したコイル組立体をケース内に収納し、真空ボイドレ
ス充填により樹脂４を充填するバリアモールドトランス
であって、前記樹脂と前記１次−２次絶縁テープ３とは
同系列の材料にて構成した。また、１次−２次絶縁テー
プ３の両端部にフォーミング加工を施し巻線の線落ちを
防止し、高信頼性、長寿命化を達成した。
図り、信頼性を向上させたバリアモールドタイプの小型
トランスを提供する。 【解決手段】 コイルボビン７に１次巻線１を巻回し、
その上に１次−２次絶縁テープ３を介し２次巻線２を巻
回したコイル組立体をケース内に収納し、真空ボイドレ
ス充填により樹脂４を充填するバリアモールドトランス
であって、前記樹脂と前記１次−２次絶縁テープ３とは
同系列の材料にて構成した。また、１次−２次絶縁テー
プ３の両端部にフォーミング加工を施し巻線の線落ちを
防止し、高信頼性、長寿命化を達成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばスイッチ
ング電源のような民生用の電子機器に用いられるバリア
モールドトランスに関する。
ング電源のような民生用の電子機器に用いられるバリア
モールドトランスに関する。
【０００２】
【従来の技術】図４に示すように、両端にフランジ５、
６がそれぞれ形成されたコイルボビン７に巻回される１
次巻線と２次巻線間にマージンを得るために各フランジ
５、６の内側にそれぞれマージンテープ８を巻くものが
ある（例えば実公昭６０−２５８５４号）。
６がそれぞれ形成されたコイルボビン７に巻回される１
次巻線と２次巻線間にマージンを得るために各フランジ
５、６の内側にそれぞれマージンテープ８を巻くものが
ある（例えば実公昭６０−２５８５４号）。
【０００３】しかし、この場合、マージンテープ８を設
ける手間を要し、製造が非常に煩雑である、といった欠
点を有している。
ける手間を要し、製造が非常に煩雑である、といった欠
点を有している。
【０００４】この欠点を解決したものとして、図５に示
すように、コイルボビン７に１次巻線１を巻回し、その
上に１次−２次絶縁テープ３’を介し、２次巻線２が巻
回されたコイル組立体を有底筒形のケース９内に収納
し、真空充填により樹脂４’を充填するようにしたもの
がある（例えば特開平４−１３３４０９号）。なお、図
中１０はコイル組立体に組込まれたコア、１１はコイル
ボビン７の肉厚状のフランジ６に植設された適数本のピ
ン端子である。
すように、コイルボビン７に１次巻線１を巻回し、その
上に１次−２次絶縁テープ３’を介し、２次巻線２が巻
回されたコイル組立体を有底筒形のケース９内に収納
し、真空充填により樹脂４’を充填するようにしたもの
がある（例えば特開平４−１３３４０９号）。なお、図
中１０はコイル組立体に組込まれたコア、１１はコイル
ボビン７の肉厚状のフランジ６に植設された適数本のピ
ン端子である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この場合、信頼性を得
るためには樹脂４’と１次−２次間絶縁テープ３’とが
密着することを要求されるが、従来においては樹脂１０
と１次−２次絶縁テープ３’とが異種の材料からなるた
め、両者間がなじみにくく、両者が密着しないため、信
頼性に欠ける、という課題があった。
るためには樹脂４’と１次−２次間絶縁テープ３’とが
密着することを要求されるが、従来においては樹脂１０
と１次−２次絶縁テープ３’とが異種の材料からなるた
め、両者間がなじみにくく、両者が密着しないため、信
頼性に欠ける、という課題があった。
【０００６】この発明は上記のことに鑑み提案されたも
ので、その目的とするところは、樹脂と１次−２次間絶
縁テープとの密着性を図り、信頼性を向上させたバリア
モールドタイプの小型トランスを提供することにある。
ので、その目的とするところは、樹脂と１次−２次間絶
縁テープとの密着性を図り、信頼性を向上させたバリア
モールドタイプの小型トランスを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、コイルボビ
ン７に１次巻線１を巻回し、その上に１次−２次絶縁テ
ープ３を介し２次巻線２を巻回したコイル組立体をケー
ス内に収納し、真空ボイドレス充填により樹脂４を充填
するバリアモールドトランスであって、前記樹脂４と前
記１次−２次絶縁テープ３とは同系列の材料にて構成す
ることにより上記目的を達成している。
ン７に１次巻線１を巻回し、その上に１次−２次絶縁テ
ープ３を介し２次巻線２を巻回したコイル組立体をケー
ス内に収納し、真空ボイドレス充填により樹脂４を充填
するバリアモールドトランスであって、前記樹脂４と前
記１次−２次絶縁テープ３とは同系列の材料にて構成す
ることにより上記目的を達成している。
【０００８】また、前記１次−２次絶縁テープ３は帯状
をなし、かつ両端部にフォーミング加工を施した構成と
している。
をなし、かつ両端部にフォーミング加工を施した構成と
している。
【０００９】
【００１０】
【実施例】図１は本発明の第１実施例の要部を示す。本
発明では、１次巻線１と２次巻線２との間に設けられる
１次−２次絶縁テープ３と、真空ボイドレス充填によっ
て充填される樹脂４とを、共に例えばエポキシ系のも
の、つまり同系列の材料としたことに特徴を有してい
る。このため、樹脂４と１次−２次絶縁テープ３とのな
じみが良く、両者を密着させることができ、高信頼性を
確保している。
発明では、１次巻線１と２次巻線２との間に設けられる
１次−２次絶縁テープ３と、真空ボイドレス充填によっ
て充填される樹脂４とを、共に例えばエポキシ系のも
の、つまり同系列の材料としたことに特徴を有してい
る。このため、樹脂４と１次−２次絶縁テープ３とのな
じみが良く、両者を密着させることができ、高信頼性を
確保している。
【００１１】その他の基本的構成は、例えば図５に示す
ように、適宜周知の構成が採用される。
ように、適宜周知の構成が採用される。
【００１２】図２は本発明に用いると好適な１次−２次
間絶縁テープ３の斜視図を示す。
間絶縁テープ３の斜視図を示す。
【００１３】この例では、１次−２次間絶縁テープ３の
巾方向に対し、その両端部にフォーミング加工をしたこ
とに特徴を有している。３ａはフォーミング加工部分を
示す。
巾方向に対し、その両端部にフォーミング加工をしたこ
とに特徴を有している。３ａはフォーミング加工部分を
示す。
【００１４】このようにフォーミング加工を行うことに
より、図３に示すように、ボビン巻巾に対し１次−２次
間絶縁テープ３がコイルボビン７の各フランジ５、６側
に左右均等に巻かれ、かつフォーミング加工部分３ａを
介し、両端部が均等に立ち上がり、２次巻線２の線落ち
を防止し得る利点がある。
より、図３に示すように、ボビン巻巾に対し１次−２次
間絶縁テープ３がコイルボビン７の各フランジ５、６側
に左右均等に巻かれ、かつフォーミング加工部分３ａを
介し、両端部が均等に立ち上がり、２次巻線２の線落ち
を防止し得る利点がある。
【００１５】このコイル組立体を、図５に示したよう
に、ケース９内に収納し、１次−２次絶縁テープ３と同
系列の材料からなる樹脂４を真空ボイドレスを充填すれ
ば、樹脂４と１次−２次絶縁テープ３とが密着し、絶縁
性が向上し、高信頼性の樹脂封止タイプのトランスを得
ることができる。
に、ケース９内に収納し、１次−２次絶縁テープ３と同
系列の材料からなる樹脂４を真空ボイドレスを充填すれ
ば、樹脂４と１次−２次絶縁テープ３とが密着し、絶縁
性が向上し、高信頼性の樹脂封止タイプのトランスを得
ることができる。
【００１６】上述の、フォーミング加工した１次−２次
絶縁テープ３と同系列の材料の樹脂を真空ボイドレス充
填してなる本発明にかかる小型トランスと、図５に示し
た常圧充填、樹脂４’と１次−２次絶縁テープ３’とが
異種材料であって１次−２次絶縁テープ３’にフォーミ
ング加工なしの従来のトランスとの１次−２次間コロナ
量の測定データは次の通りである。
絶縁テープ３と同系列の材料の樹脂を真空ボイドレス充
填してなる本発明にかかる小型トランスと、図５に示し
た常圧充填、樹脂４’と１次−２次絶縁テープ３’とが
異種材料であって１次−２次絶縁テープ３’にフォーミ
ング加工なしの従来のトランスとの１次−２次間コロナ
量の測定データは次の通りである。
【００１７】 電荷量の比較 本発明 従来品 ＮＯ１ ５．４ｎＣ ６５．３ｎＣ ＮＯ２ ６．０ｎＣ ７８．０ｎＣ ＮＯ３ ４．５ｎＣ ９０．５ｎＣ ＮＯ４ ６．０ｎＣ ７５．０ｎＣ ＮＯ５ ５．０ｎＣ ８９．８ｎＣ
【００１８】以上において、ＮＯ１〜ＮＯ５はそれぞ
れ、測定条件として、３．５ＫＶを製品の１次−２次間
に印加し、電荷量を測定した結果を示す。
れ、測定条件として、３．５ＫＶを製品の１次−２次間
に印加し、電荷量を測定した結果を示す。
【００１９】このように、本発明品と従来品とでは、明
らかにコロナ量から見て差があり、本発明では長期寿命
を確保することができる。
らかにコロナ量から見て差があり、本発明では長期寿命
を確保することができる。
【００２０】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、真空ボ
イドレス充填される樹脂４と１次−２次絶縁テープ３と
を同系列の材料としたため、樹脂４を１次−２次絶縁テ
ープ３に密着させることができ、絶縁性が向上し、高信
頼性、超寿命化を図ることができる。
イドレス充填される樹脂４と１次−２次絶縁テープ３と
を同系列の材料としたため、樹脂４を１次−２次絶縁テ
ープ３に密着させることができ、絶縁性が向上し、高信
頼性、超寿命化を図ることができる。
【図１】 本発明の要部の説明図を示す。
【図２】 （ａ）は本発明に用いると好適な１次−２次
絶縁テープの斜視図、（ｂ）はその端面図を示す。
絶縁テープの斜視図、（ｂ）はその端面図を示す。
【図３】 コイルボビンに巻回された１次巻線、１次−
２次絶縁テープ、２次巻線と充填された樹脂との関係の
要部説明図を示す。
２次絶縁テープ、２次巻線と充填された樹脂との関係の
要部説明図を示す。
【図４】 一従来例のコイルボビンの両端に巻回された
マージンテープとを示す側面図。
マージンテープとを示す側面図。
【図５】 他の従来例の側断面図を示す。
１ １次巻線 ２ ２次巻線 ３ １次−２次絶縁テープ ３ａ フォーミング加工部分 ４ 樹脂
Claims (2)
- 【請求項１】 コイルボビン（７）に１次巻線（１）を
巻回し、その上に１次−２次絶縁テープ（３）を介し２
次巻線（２）を巻回したコイル組立体をケース内に収納
し、真空ボイドレス充填により樹脂（４）を充填するバ
リアモールドトランスであって、 前記樹脂と前記１次−２次絶縁テープ（３）とは同系列
の材料からなることを特徴とするバリアモールドトラン
ス。 - 【請求項２】 請求項１記載において、前記１次−２次
絶縁テープ（３）の両端部にフォーミング加工が施され
ていることを特徴とするバリアモールドトランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000276222A JP2002093639A (ja) | 2000-09-12 | 2000-09-12 | バリアモールドトランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000276222A JP2002093639A (ja) | 2000-09-12 | 2000-09-12 | バリアモールドトランス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002093639A true JP2002093639A (ja) | 2002-03-29 |
Family
ID=18761726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000276222A Pending JP2002093639A (ja) | 2000-09-12 | 2000-09-12 | バリアモールドトランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002093639A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040024724A (ko) * | 2002-09-16 | 2004-03-22 | 주식회사 어드밴스파워 | 트랜스포머 및 이를 구비하는 전기 기기 |
| US7825762B2 (en) | 2003-12-10 | 2010-11-02 | Tamura Corporation | Transformer |
| CN102971810A (zh) * | 2010-07-10 | 2013-03-13 | Abb技术有限公司 | 具有至少两个线圈的单相或多相干式变压器 |
| CN102971810B (zh) * | 2010-07-10 | 2016-11-30 | Abb技术有限公司 | 具有至少两个线圈的单相或多相干式变压器 |
-
2000
- 2000-09-12 JP JP2000276222A patent/JP2002093639A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040024724A (ko) * | 2002-09-16 | 2004-03-22 | 주식회사 어드밴스파워 | 트랜스포머 및 이를 구비하는 전기 기기 |
| US7825762B2 (en) | 2003-12-10 | 2010-11-02 | Tamura Corporation | Transformer |
| CN102971810A (zh) * | 2010-07-10 | 2013-03-13 | Abb技术有限公司 | 具有至少两个线圈的单相或多相干式变压器 |
| CN102971810B (zh) * | 2010-07-10 | 2016-11-30 | Abb技术有限公司 | 具有至少两个线圈的单相或多相干式变压器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050215 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050405 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050601 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051109 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060106 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070116 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070319 |
|
| A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070423 |
|
| A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080208 |