JP2002093572A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP2002093572A
JP2002093572A JP2000273994A JP2000273994A JP2002093572A JP 2002093572 A JP2002093572 A JP 2002093572A JP 2000273994 A JP2000273994 A JP 2000273994A JP 2000273994 A JP2000273994 A JP 2000273994A JP 2002093572 A JP2002093572 A JP 2002093572A
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JP
Japan
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heater element
heater
microwave oven
heating
heater unit
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JP2000273994A
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English (en)
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Hideyo Koizumi
小泉  秀世
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱物に対して均一に加熱することができ
る電子レンジを提供する。 【解決手段】 管状の結晶化ガラス内に延設されたヒー
タエレメントを有するヒータユニットを庫内に設けた電
子レンジにおいて、前記ヒータエレメントを、その中央
部近傍の発熱体密度と両端部の発熱体密度とが異なるよ
うに構成し、このヒータエレメント2が収納されたヒー
タユニット1をレンジ庫内の所定位置に配設し、被加熱
物を回転させながら加熱調理するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジに関
し、特に、高周波加熱機構の他にグリル加熱機構を有す
る電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子レンジにおけるグリル用ヒー
タとしては、シーズヒータが一般に用いられている。し
かしながら、シーズヒータは、熱容量が大きいため、即
熱性に関して問題点を有する。
【0003】この即熱性の問題を改良したものとしてミ
ラクロンヒータが知られている。該ミラクロンヒータ
は、結晶化ガラス管内にヒータエレメントを収納したも
ので、衝撃によって破損する可能性があるため、シーズ
ヒータのように負荷としての被加熱物に対して近接・離
間させる移動操作が困難となるという問題があり、従っ
て、レンジ庫内の天井部に固定されて用いられるのが一
般的である。ミクロンヒータを固定して用いる場合に
は、被加熱物が庫内の何れの位置に配置されても均一に
加熱できるように、ターンテーブル機構を設け、被加熱
物を回転させながら加熱調理する方法が用いられてい
る。
【0004】一方、実公平6−4558号公報に開示さ
れているように、加熱性を高めるためにグリル用ヒータ
を有する電子レンジが知られている。この電子レンジ
は、コイル状のヒータエレメントが貫通する部分の加熱
室壁を内側に向けてバーリング加工して絞り出し部を形
成し、その絞り出し部に少なくともコイル状のヒータエ
レメントの一巻きが収まるようにしたものであって、外
部への高周波エネルギーの漏洩を防止するものである。
なお、このコイル状のヒータエレメントの巻きピッチ
は、均一である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子レンジにおいては、ヒータエレメントの巻きピッチ
が均一に形成されているため、当然、放射熱密度がヒー
タの全域にわたって均一となり、ターンテーブルの中心
部に置かれた被加熱物の部分に対してヒータの熱線が常
に照射されて周辺部に比べてより多く加熱される。つま
り、ターンテーブル機構により被加熱物を回転させて
も、被加熱物の全体に対して均一な加熱調理ができない
という問題点を有している。
【0006】本発明は、上記従来の技術の問題点を鑑み
なされたものであって、被加熱物に対して均一に加熱す
ることができる電子レンジを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子レンジに
係り、管状の結晶化ガラス内に延設されたヒータエレメ
ントを有するヒータユニットを庫内に設けた電子レンジ
において、前記ヒータエレメントは、その中央部近傍の
発熱体密度と両端部の発熱体密度とが異なるように構成
されたことを特徴とするものである。
【0008】また、前記ヒータエレメントは、その中央
部近傍の発熱体の巻きピッチまたは折り返しピッチを両
端部の発熱体の巻きピッチまたは折り返しピッチに比し
て疎となるように構成されることが好ましい。また、前
記ヒータエレメントは、線状の発熱体により形成される
ことが好ましい。また、前記ヒータエレメントは、帯状
の発熱体により形成されることが好ましい。また、前記
ヒータエレメントは、その延設方向と直交する面の平面
視で概略三角形状を呈するように形成されることが好ま
しい。また、前記ヒータエレメントは、その両端部をコ
イル状に形成することが好ましい。
【0009】また、本発明は、電子レンジの庫内に前記
ヒータユニットからの熱線を反射する反射板を備えるも
のであって、前記ヒータエレメントの一辺を被加熱物に
向けて配設すると共に、前記反射板を前記エレメントの
一辺と対向する頂点側に配設することが好ましい。ま
た、前記反射板は、被加熱物に向けられたヒータエレメ
ントの一辺と対向する頂点の頂点角度の2倍±40°の
範囲で形成されるとともに、前記頂点と対向して前記反
射板の折り曲げラインが形成され、前記反射板の折り曲
げラインが上記ヒータエレメントの延設方向の中心軸線
に対して略々平行を成すように取り付けられることが好
ましい。
【0010】本発明によれば、電子レンジのヒータエレ
メントは、その中央部近傍の発熱体密度と両端部の発熱
体密度とが異なるように構成することにより、庫内の中
央部に集中することなく加熱調理することができる。ま
た、前記ヒータエレメントの中央部近傍の発熱体の巻き
ピッチまたは折り返しピッチを両端部の発熱体の巻きピ
ッチまたは折り返しピッチに比して疎となるように構成
することで、被加熱物を庫内の所定スペース内に配設し
て用いた場合に、より均一に加熱することができる。
【0011】また、前記ヒータエレメンを、線状の発熱
体により形成することで、より一般的な線状の発熱線を
用いることができ、容易にしかも低コストでヒータエレ
メントを供給することができる。また、前記ヒータエレ
メントを、帯状の発熱体により形成することで、一般的
な線状の発熱線を用いた場合に比べて発熱スピードの向
上を図ることができる。また、前記ヒータエレメント
を、その延設方向と直交する面の平面視で概略三角形状
を呈するように形成することで、結晶化ガラスの内面と
の接触箇所を少なくでき、温度上昇を急峻として調理に
適した波長の電磁波を迅速に放射することができる。ま
た、前記ヒータエレメントを、その両端部をコイル状に
形成したことで、ヒータエレメントに誘起するマイクロ
波のヒータユニット外への漏洩が防止できる。
【0012】また、電子レンジの庫内に前記ヒータユニ
ットからの熱線を反射する反射板を備え、前記ヒータエ
レメントの一辺を被加熱物に向けて配設すると共に、前
記反射板を前記エレメントの一辺と対向する頂点側に配
設することで、より確実、かつ、効率的に被加熱物に対
して均一に加熱調理することができるようになる。
【0013】また、前記反射板は、被加熱物に向けられ
たヒータエレメントの一辺と対向する頂点の頂点角度の
2倍±40°の範囲で形成されるとともに、前記頂点と
対向して前記反射板の折り曲げラインが形成され、前記
反射板の折り曲げラインが上記ヒータエレメントの延設
方向の中心軸線に対して略々平行を成すように取り付け
られたことで、より確実、かつ、効率的に被加熱物に対
して均一に加熱調理することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の第1の
実施形態に係るヒータユニットの概略構成を示す平面断
面図、(b)は前記ヒータユニットの概略構成を示す正
面断面図、図2(a)は第1の実施形態に係る電子レン
ジの概略構成を示す平面断面図、(b)はその正面断面
図である。
【0015】第1の実施形態は、図1(a)、(b)に
示すように、ヒータエレメント2と、端子3a、3b
と、管状の結晶化ガラス4と、ホルダ5a、5bとを備
えた電子レンジのヒータユニット1である。前記ヒータ
エレメント2は、線状の発熱線をコイル状に成形したも
ので、中央部の巻きピッチが両端部の巻きピッチに比し
て疎となるように成形されている。また、前記ヒータエ
レメント2の両端には、端子3a、3bがかしめ等で接
続されている。このヒータエレメント2の端子3aがホ
ルダ5aを介して結晶化ガラス4の一方の端部に取り付
けられ、ヒータエレメント2の端子3bがホルダ5bを
介して結晶化ガラス4の他方の端部に取り付けられてい
る。
【0016】これにより、ヒータエレメント2は、ホル
ダ5a、5bにより支持され、結晶化ガラス4の長手方
向に延設するように収納されている。なお、端子3a
は、ホルダ5aを貫通して外部に露出されており、ま
た、端子3bは、ホルダ5bを貫通して外部に露出され
ている。前記端子3a及び端子3bの露出した部分に
は、ヒータユニット1の駆動出力が供給される。
【0017】第1の実施形態に係る電子レンジ11は、
図2に示すように、全体の3/4程度にわたって形成さ
れたレンジ庫12を有し、該レンジ庫12の上面には、
ヒータユニット1が中央部に配されている。
【0018】また、前記レンジ庫12の下面には、ター
ンテーブル14を有するターンテーブル機構が配設され
ている。さらに、レンジ庫12を形成する所定スペース
の前面側には、ドア13が開閉自在に取り付けられてい
る。なお、レンジ庫12の上面には、高周波加熱機構
(図示省略)が配設されている。
【0019】次に、本実施形態に係る電子レンジ11を
用いて加熱調理する場合について説明する。図2(b)
に示すように、まず、被加熱物15をターンテーブル1
4上に配置した台16の上に載置する。そして、ドア1
3を閉めた状態でターンテーブル14を回転させるとと
もに、高周波加熱及びヒータ加熱とを同時に実施して加
熱する。この状態において、ヒータエレメント2の中央
部の放射熱密度が両端部の放射熱密度に比べて低くなる
ように構成されているため、被加熱物全体が均一に加熱
され、加熱のムラが発生しない。
【0020】ここで、ヒータエレメントを、長さ260
mm、幅が30mmとする面ヒータとして、該ヒータエレメ
ントの表面温度が均一で、その表面から放射する全ての
熱線は面に垂直に放射するものと仮定して、ターンテー
ブル14上の被加熱物に照射される熱量を各条件の下で
シュミレーションした結果を説明する。
【0021】図3は、ヒータユニットとターンテーブル
の位置による有効照射角度の違いを示す特性図、図4は
ヒータユニットとターンテーブルの位置関係を示す説明
図である。図3における横軸は、図4に示すようにター
ンテーブル14の中心から円周方向への距離を示すもの
であり、この場合においては、0〜130mmの値を取り
得るものである。
【0022】一方、図3における縦軸は、前記ターンテ
ーブル14上の被加熱物が面ヒータ6の直下を通過する
角度を示すものであり「有効照射角度」である。すなわ
ち、0°は面ヒータ6からの熱線が垂直に到達しないこ
とを示し、360°はヒータからの熱線が垂直に常に到
達していることを示すものである。
【0023】なお、図3におけるYは、図4に示すよう
に、ターンテーブル14の中心線14cと面ヒータ6の
配設位置との関係を示す数値であって、前記中心線14
cと面ヒータ6の配設位置との間隔が15mmの箇所を
「Y=0mm」として、Y=(−15、0、10、20、
30、40)mmの合計6箇所の配設位置を示すものであ
る。
【0024】図3から明らかなように、面ヒータ6を中
心(Y=−15mm)に配置した場合には、被加熱物が中
央部に載置された場合と、周囲側に載置された場合とで
約10倍程度の差が発生している。つまり、この条件に
おいては、ヒータエレメント2の中央部の放射熱密度が
両端部の放射熱密度に比べて1/10程度となるように
構成すれば、略々均一に加熱することが可能になる。従
って、ヒータエレメント2の中央部の放射熱密度が両端
部の放射熱密度に比べて低くなるように構成すること
で、略均一に加熱できるようになることは明らかであ
る。
【0025】また、図3に示すように、面ヒータ6の配
設位置を外周側に向う程有効照射角度のピーク値が低く
なるので、半径方向Xにおける有効照射角度の差を小さ
くすることができる。しかしながら、この場合には、中
央部の被加熱物に熱線が照射されなくなると共に、全体
への照射量が減って無効となる熱線量が増加することに
なる。
【0026】以上のように構成したので、第1の実施形
態によれば、以下の効果を奏する。すなわち、ヒータエ
レメント2の中央部の巻きピッチが両端部の巻きピッチ
に比して疎となるように成形され、ヒータエレメント2
の中央部の放射熱密度が両端部の放射熱密度に比べて低
くなるように構成されているため、簡単な構成で、より
均一に加熱することが可能になる。
【0027】次に、本発明の第2の実施形態について図
面を参照して詳細に説明する。図5(a)は本発明の第
2の実施形態に係るヒータユニットの概略構成を示す平
面断面図であり、(b)は前記ヒータユニットの概略構
成を示す正面断面図、図6(a)は第2の実施形態に係
るヒータエレメントの一部拡大平面図、(b)は前記ヒ
ータエレメントの一部拡大正面図である。なお、図5
(a)、(b)においては、図1(a)、(b)と対応
する部分と同一の部分には、同一の符号を付することで
説明を省略する。
【0028】第2の実施形態に係るヒータユニット20
は、図5(a)、(b)に示すように、ヒータエレメン
ト7と、端子3a、3bと、管状の結晶化ガラス4と、
ホルダ5a、5bとを備えている。
【0029】前記ヒータエレメント7は、図6(a)、
(b)に示すように、帯状の発熱線を波形状に成形した
もので、中央部の折り返しピッチが両端部の折り返しピ
ッチに比して疎となるように成形されている。前記ヒー
タエレメント7が第1の実施形態と同様にホルダ5a、
5bにより支持され、結晶化ガラス4の長手方向に延設
するように収納されている。そして、このようなヒータ
エレメント7を有する2本のヒータユニットが第1の実
施形態と同様に電子レンジ11の上面に平行に配設され
て用いられる。
【0030】なお、第2の実施形態においては、帯状の
発熱線を波形状に成形したヒータエレメント7を用いる
場合について説明したが、図7(a)、(b)、図8
(a)、(b)に示すように、帯状の発熱線をコイル状
に成形し、しかも、その中央部の巻きピッチが両端部の
巻きピッチに比して疎となるように成形したヒータエレ
メント8を用いるものであっても良い。
【0031】図7(a)は第2の実施形態の変形例であ
るヒータユニットの概略構成を示す平面断面図、(b)
は前記ヒータユニットの正面断面図、図8(a)は前記
変形例のヒータエレメント端部側の一部拡大正面図、
(b)は前記ヒータエレメントの一部拡大側面図であ
る。
【0032】以上のように構成したので、第2の実施形
態によれば、前述した第1の実施形態における効果の他
に以下の効果を奏する。すなわち、帯状の発熱線を成形
したヒータエレメント7を用いることで、熱容量を小さ
くし、発熱スピードを早くすることができる。それは、
同一の消費電力、同一の発熱温度にする線状の発熱線を
成形したヒータエレメントに比べて体積を小さくでき、
熱容量を小さくできるためで、具体的には、厚みが0.
15mmで幅が3.5mmの帯状の発熱線を使用すれば、線
状のものに比べて約1/4程度の時間で所定温度に到達
させることができる。
【0033】次に、本発明の第3の実施形態について図
面を参照して詳細に説明する。図9(a)は本発明の第
3の実施形態に係るヒータユニットの概略構成を示す平
面断面図、(b)は前記ヒータユニットの概略構成を示
す正面断面図、図10(a)は前記ヒータユニットのヒ
ータエレメントの概略構成を示す一部拡大平面図、
(b)は前記ヒータエレメントの一部拡大正面図であ
る。なお、図9(a)、(b)、図10(a)、(b)
において、図1(a)、(b)と対応する部分と同一の
部分には、同一の符号を付することで説明を省略する。
【0034】第3の実施形態に係るヒータユニットは、
図9(a)、(b)に示すように、ヒータエレメント7
と、コイル状導線9a、9bと、端子3a、3bと、管
状の結晶化ガラス4と、ホルダ5a、5bとを備えてい
る。
【0035】前記ヒータエレメント7は、前述したよう
に帯状の発熱線を波形状に成形したもので、中央部の折
り返しピッチが両端部の折り返しピッチに比して疎とな
るように成形されている。前記ヒータエレメント7の一
端にコイル状導線9aの一端が溶接により接続され、コ
イル状導線9aの他端と端子3aとがかしめ等で接続さ
れている。
【0036】また、前記ヒータエレメント7の他端にコ
イル状導線9bの一端が溶接により接続され、コイル状
導線9bの他端と端子3bとがかしめ等で接続されてい
る。そして、ヒータエレメント7及びコイル状導線9
a、9bが前述した各実施形態と同様にホルダ5a、5
bにより支持され、結晶化ガラス4の長手方向に延設す
るように収納されている。そして、ヒータエレメント7
及びコイル状導線9a、9bを有する2本のヒータユニ
ットが前述した各実施形態と同様に電子レンジ11の上
面に平行に配設されて用いられる。
【0037】一方、電子レンジ11のヒータユニットの
取り付け箇所には、コイル状導線9a、9bが貫通する
部分のレンジ庫の壁面を内側に向けてバーリング加工し
て絞り出し部が形成され、その絞り出し部に少なくとも
コイル状導線9a、9bの一巻きが収まる構造とされて
いる。
【0038】以上のように構成したので、第3の実施形
態によれば、前述した各実施形態における効果の他に以
下の効果を奏する。すなわち、ヒータエレメント7の両
端にコイル状導線9a、9bが接続され、レンジ庫側の
取り付け箇所にもレンジ庫の壁面を内側に向けてバーリ
ング加工して形成された絞り出し部が設けられているた
め、ヒータエレメント7に誘起するマイクロ波の外部へ
の漏洩を防止することができる。
【0039】なお、第3の実施形態においては、ヒータ
エレメント7の両端に対して別体のコイル状導線9a9
bを接続する場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、ヒータエレメント7
の両端をそのまま延設してコイル状に成形するようにし
たものであっても良い。
【0040】次に、本発明の第4の実施形態について図
面を参照して詳細に説明する。図11(a)は本発明の
第4の実施形態に係るヒータユニットの概略構成を示す
正面断面図であり、(b)は(a)のa−a矢視断面
図、図12(a)は本発明の第4の実施形態におけるヒ
ータエレメント端部側の一部拡大正面図、(b)は前記
ヒータエレメントの一部拡大正面図である。なお、図1
1(a)、(b)においては、図1(a)、(b)と対
応する部分と同一の部分には、同一の符号を付すること
で説明を省略する。
【0041】図11(a)、(b)に示すように、第4
の実施形態に係るヒータユニットは、ヒータエレメント
10と、端子3a、3bと、管状の結晶化ガラス4と、
ホルダ5a、5bとにより構成されている。
【0042】ヒータエレメント10は、図12(a)、
(b)に示すように、帯状の発熱線を延設方向と直交す
る面で概略三角形状を成すように成形したもので、中央
部の折り返しピッチが両端部の折り返しピッチに比して
疎となるように成形されている。このヒータエレメント
10が前述した各実施形態と同様にホルダ5a、5bに
より支持され、結晶化ガラス4の長手方向に延設するよ
うに収納されている。
【0043】そして、前記ヒータエレメント10を有す
るヒータユニットが電子レンジ11の上面に所定の方向
に向けられて平行に配設され、その周辺には、反射板が
所定の関係で取り付けられて用いられる。
【0044】図13は、第4の実施形態に係る電子レン
ジのヒータユニットと反射板との配置関係を示す概略断
面図である。図13において21で示されるのがヒータ
エレメント10を有するヒータユニットである。図13
に示すように、ヒータユニット21に収納されている概
略三角形状をなすヒータエレメント10の一辺が被加熱
物に向くように取り付けられ、また、ヒータユニット2
1を挟んで被加熱物と対向する位置に反射板22が配設
されている。
【0045】前記反射板22は、ヒータエレメント10
の三つの頂点のうち、最も被加熱物から離間する頂点2
3の角度の略々2倍程度となるように中央から折り曲げ
られており、この反射板22の折り曲げライン24がヒ
ータエレメント10の延設方向の中心軸線に対して略々
平行を成すように取り付けられている。
【0046】このような配置関係とすることで、被加熱
物に向けられていない二辺からの熱線が反射板22によ
り効率的に反射され、直下方向への放射熱量が増大す
る。
【0047】以上のように構成したので、第4の実施形
態によれば、前述した各実施形態における効果の他に以
下の効果を奏する。すなわち、概略三角形状を成すよう
に成形されたヒータエレメント10が用いられるため、
結晶化ガラス4の内面との接触箇所を少なくでき、温度
上昇を急峻な特性として、加熱調理に適した波長の電磁
波を迅速に放射することができる。また、ヒータユニッ
ト21と反射板22とが所定の関係で取り付けられて用
いられるため、被加熱物に向けられていない二辺からの
熱線を効率的に反射させることができ、直下方向への放
射熱量を増大させることができる。
【0048】ここで、図14に示すように、一般的なヒ
ータ加熱機構の一例としてコイル状に成形されたヒータ
エレメントを収納したヒータユニットと放物線形反射板
を用いたものと、第4の実施形態と比較して説明する。
図14は、一般的なヒータ加熱機構におけるヒータユニ
ットと反射板との配置関係の一例を示す概略断面図であ
る。図14に示す符号31は、コイル状に成形されたヒ
ータエレメント33が収納されたヒータユニット、34
は管状の結晶化ガラスである。
【0049】このように構成される従来のヒータ加熱機
構においては、ヒータエレメント33の中心と放物線形
反射板32との焦点が一致しないと、被加熱物に向かう
反射熱線が少なくなる。しかしながら、放物線形反射板
32の焦点は、一点であり、かつ、その位置は、放物線
形反射板32側に近い箇所にあるため、ヒータエレメン
ト33を近接させる必要があり、該ヒータエレメント3
3から放射された熱線は、放物線形反射板32により反
射されて再び戻ってくる量が多くなる。従って、反射さ
れた熱線により放物線形反射板32及びヒータエレメン
ト33の温度が高くなる一方、被加熱物に向かう熱線が
少なくなることにより、ヒータ寿命の低下及び熱線放射
性能が低下すると共に、位置精度のバラツキによる影響
を受け易い。
【0050】これに対して、第4の実施形態において
は、被加熱物に向けられていない二辺からの熱線が反射
板22により効率的に反射されるので、直下方向への放
射熱量が増大する。この構成によると、ヒータユニット
21と反射板22との相対距離が垂直方向に変化して
も、直下方向へ放射する熱量の変化が殆どなく、位置精
度のバラツキによる性能低下を少なくすることができ
る。また、ヒータユニット21と反射板22の相対距離
を大きくすることで、反射板22の温度を下げることが
できので、耐熱性が低くとも反射効率の良い光輝アルミ
材を反射板22として使用することが可能となる。
【0051】なお、第4の実施形態においては、帯状の
発熱線を延設方向と直交する面で概略三角形状を成すよ
うに成形したヒータエレメント10を単に用いている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
前述した第3の実施形態と同様にヒータエレメント10
の両端にコイル状導線9a、9bを接続すると共に、レ
ンジ庫側の取り付け箇所にもレンジ庫の壁面を内側に向
けてバーリング加工して絞り出し部を形成し、その部分
にヒータユニット21の端部を取り付けるようにしても
良い。この場合には、前述した第3の実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【0052】また、第4の実施形態においては、反射板
22を、ヒータエレメント10の三つの頂点うち、最も
被加熱物から離間する頂点23の角度の略々2倍程度と
なるように中央から折り曲げ形成しているが、本発明に
係る反射板の曲げ角度は、これに限定されるものではな
く、ヒータエレメント10の頂点23の有する角度の2
倍±40°程度の範囲まで折り曲げ形成するものまで使
用することができる。
【0053】なお、本発明が上記各実施形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は
適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成
部材の数、位置、形状等は、上記各実施形態に限定され
ず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状にする
ことができる。また、各図において、同一構成要素に
は、同一の参照符号を付している。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
〜8記載の電子レンジによれば、以下に掲げる効果を奏
する。先ず、第1の効果は、ヒータエレメントの中央部
の巻きピッチが両端部の巻きピッチに比して疎となるよ
うに成形され、ヒータエレメントの中央部の発熱体密度
が両端部の発熱体密度に比べて低くなるように構成する
ことで、その中央部の放射熱密度が両端部の放射熱密度
に比べて低くなるようにされているため、簡単な構成で
より均一に加熱することが可能になる。
【0055】次に、第2の効果は、帯状の発熱線を成形
したヒータエレメントを用いることで、熱容量を小さく
し、発熱スピードの向上を図ることができる。また、第
3の効果は、ヒータエレメントの両端にコイル状導線を
設けることで、ヒータエレメントに誘起するマイクロ波
の外部への漏洩を防止することができる。
【0056】さらに、第4の効果は、概略三角形状を成
すように成形されたヒータエレメントが用いられるた
め、結晶化ガラスとの接触箇所を少なくでき、温度上昇
を急峻な特性として、加熱調理に適した波長の電磁波を
迅速に放射できる。また、概略三角形状を成すように成
形されたヒータエレメントが収納されたヒータユニット
と反射板とが所定の関係で取り付けられて用いられるた
め、被加熱物に向けられていない二辺からの熱線を効率
的に反射させることができ、直下方向への放射熱量を増
大させることができる。
【0057】また、この場合には、ヒータユニットと反
射板との相対距離が垂直方向に変化しても、直下方向へ
放射する熱量の変化が殆どなく、位置精度のバラツキに
よる性能低下を少なくすることができる。さらに、ヒー
タユニットと反射板の相対距離を大きくすることで、反
射板の温度を下げることができるので、耐熱性が低くと
も反射効率の良い光輝アルミを反射板として使用するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係るヒータ
ユニットの概略構成を示す平面断面図、(b)は前記ヒ
ータユニットの概略構成を示す正面断面図である。
【図2】図2(a)は第1の実施形態に係る電子レンジ
の概略構成を示す平面断面図、(b)は前記電子レンジ
の概略構成を示す正面断面図である。
【図3】本実施形態に係るヒータユニットとターンテー
ブルの位置による有効照射角度の違いを示す特性図であ
る。
【図4】前記ヒータユニットとターンテーブルの位置関
係を示す説明図である。
【図5】(a)は本発明の第2の実施形態に係るヒータ
ユニットの概略構成を示す平面断面図、(b)は前記ヒ
ータユニットの概略構成を示す正面断面図である。
【図6】(a)は第2の実施形態に係るヒータエレメン
トの一部拡大平面図、(b)は前記ヒータエレメントの
一部拡大正面図である。
【図7】(a)は第2の実施形態の変形例であるヒータ
ユニットの概略構成を示す平面断面図、(b)は前記ヒ
ータユニットの正面断面図である。
【図8】(a)は前記変形例のヒータエレメント端部側
の一部拡大正面図、(b)は前記ヒータエレメントの一
部拡大側面図である。
【図9】(a)は本発明の第3の実施形態に係るヒータ
ユニットの概略構成を示す平面断面図、(b)は前記ヒ
ータユニットの概略構成を示す正面断面図である。
【図10】(a)は前記ヒータユニットのヒータエレメ
ントの概略構成を示す一部拡大平面図、(b)は前記ヒ
ータエレメントの一部拡大正面図である。
【図11】(a)は本発明の第4の実施形態に係るヒー
タユニットの概略構成を示す正面断面図、(b)は図
(a)のa−a矢視断面図である。
【図12】(a)は本発明の第4の実施形態におけるヒ
ータエレメント端部側の一部拡大正面図、(b)は前記
ヒータエレメントの一部拡大正面図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る電子レンジの
ヒータユニットと反射板との配置関係を示す概略断面図
である。
【図14】一般的なヒータ加熱機構におけるヒータユニ
ットと反射板との配置関係の一例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1、20、21 ヒータユニット 2、7、8、10 ヒータエレメント 3a、3b 端子 4 結晶化ガラス 5a、5b ホルダ 9a、9b コイル状導線 11 電子レンジ 12 レンジ庫 13 ドア 14 ターンテーブル 12a レンジ庫後壁部 22 反射板 23 頂点 24 折り曲げライン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の結晶化ガラス内に延設されたヒー
    タエレメントを有するヒータユニットを庫内に設けた電
    子レンジにおいて、 前記ヒータエレメントは、その中央部近傍の発熱体密度
    と両端部の発熱体密度とが異なるように構成されたこと
    を特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 前記ヒータエレメントは、その中央部近
    傍の発熱体の巻きピッチまたは折り返しピッチを両端部
    の発熱体の巻きピッチまたは折り返しピッチに比して疎
    となるように構成されたことを特徴とする請求項1記載
    の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 前記ヒータエレメントは、線状の発熱体
    により形成されたことを特徴とする請求項1または2記
    載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 前記ヒータエレメントは、帯状の発熱体
    により形成されたことを特徴とする請求項1〜3のうち
    何れか一項に記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 前記ヒータエレメントは、その延設方向
    と直交する面の平面視で概略三角形状を呈するように形
    成されたことを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一
    項に記載のヒータユニット。
  6. 【請求項6】 前記ヒータエレメントは、その両端部を
    コイル状に形成したことを特徴とする請求項1〜5のう
    ち何れか一項に記載の電子レンジ。
  7. 【請求項7】庫内に前記ヒータユニットからの熱線を反
    射する反射板を備えるものであって、前記ヒータエレメ
    ントの一辺を被加熱物に向けて配設すると共に、前記反
    射板を前記エレメントの一辺と対向する頂点側に配設す
    ることを特徴とする請求項5項に記載の電子レンジ。
  8. 【請求項8】 前記反射板は、被加熱物に向けられたヒ
    ータエレメントの一辺と対向する頂点の頂点角度の2倍
    ±40°の範囲で形成されるとともに、前記頂点と対向
    して前記反射板の折り曲げラインが形成され、 前記反射板の折り曲げラインが上記ヒータエレメントの
    延設方向の中心軸線に対して略々平行を成すように取り
    付けられたことを特徴とする請求項7に記載の電子レン
    ジ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101615847B1 (ko) * 2015-01-14 2016-04-26 안동대학교 산학협력단 포물면 반사판을 구비한 적외선 조리기
KR101615893B1 (ko) * 2015-01-02 2016-05-02 신지윤 포물면 반사판을 구비한 적외선 조리기
KR200490166Y1 (ko) * 2019-05-30 2019-10-04 주식회사 에스티 적외선 전기조리기

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101615893B1 (ko) * 2015-01-02 2016-05-02 신지윤 포물면 반사판을 구비한 적외선 조리기
KR101615847B1 (ko) * 2015-01-14 2016-04-26 안동대학교 산학협력단 포물면 반사판을 구비한 적외선 조리기
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