JP2002093511A - ソケットに電気差込接続をなす装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラグ装置、特に差込給電部をより小さく作
り、より小さいスペースを占めるようになす。 【解決手段】 ソケットに電気差込接続をなす装置であ
って、ハウジング本体１２と、ソケット内に挿入すべき
少なくとも１つのプラグピン１８を含み、プラグピンが
第１位置でハウジング本体１２から突出して成る装置に
おいて、プラグピン１８がハウジング本体１２から突出
する距離がより小さくなる第２の引っ込んだ位置に移動
させられることができる。こうすることによって、全装
置はより小さいスペースを占めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はソケットに電気差込
接続をなす装置と、差込給電部に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電気差込接続は多くの機器に使用されて
いる。更に詳細には、電気機器例えばノートブックコン
ピュータ、モービルテレホン等への給電用には、プラグ
装置が、即ち、この場合、２つのプラグピンからなるプ
ラグがハウジング本体自体の上に設けられている装置が
使用されている。例えば、差込給電部には、完全給電
部、即ち、通例の変圧器、整流器等が直接プラグハウジ
ング中に据え付けられている。

【０００３】すべての電子機器では、かかるプラグ装置
についても、特に差込給電部については、それらをより
小さく作ることが望まれている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の目的
は、既知の装置を更に発展させて、それらがより小さい
スペースを占めるようになすことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的は、請求項１に
規定した特徴構成をもつ装置によって達成される。従属
する請求項は有利な実施例に係わるものである。

【０００６】本発明は、突出するプラグ接点（例えば、
電力グリッドソケット用のユーロスタンダード“Eurost
andard”プラグの２つのプラグ）はすでに大きな設計を
もち、詳細にはプラグの全寸法をもっているという認識
に基づいている。このことはまたハウジング本体が、コ
ードが接続されるプラグハウジングからのみなる簡単な
プラグにも当てはまる。更に詳細には、これは、既に例
えば給電部用の装置がハウジング本体内に収容されてい
るようなプラグ装置に或る効果をもつ。しかし本発明
は、該装置が機能しない限り、即ち、プラグがソケット
内に差し込まれない限り、突出するプラグ接点は必要で
ないことを考慮に入れている。

【０００７】従って、本発明によれば、プラグ接点は第
１位置から、第２位置、例えば閉じ込められるか又はハ
ウジング本体から突出する距離がより小さくなるような
位置へ、たたみ込みまれるか又は内方へ摺動することが
できる。

【０００８】夫々のプラグ又はかかるプラグ装置が夫々
使用されないとき、即ち、ソケット内へ差し込まれない
ときに、単数又は複数のプラグ接点は第２（引っ込み）
位置へ持って来られることができる。そのとき該装置は
それに従ってより小さい寸法となり、従って運搬や保管
が簡単化する。プラグは第２位置では、好適には少なく
とも部分的にハウジング本体内へ引っ込められている。
しかし、プラグ接点をハウジングまでにのみたたみ込ん
で、それがより小さい距離にわたって突出するようにな
すことでも十分である。

【０００９】本発明の他の実施例によれば、プラグ接点
が、慣例の給電部プラグでは２つのプラグピンが第１と
第２の位置間でたたみ込まれることができる。もしより
多いプラグピンがあれば、それらは個別にたたみ込まれ
てもよい。代案として、接点が、ハウジングにたたみ込
み可能に取り付けられる共通の前面部分に配置され、従
って２つのプラグピンが共通にたたみ込まれるようにな
すことも可能である。

【００１０】プラグ接点をたたみ込むことによって、そ
れはハウジングに当接して置かれることができ、その結
果、大体において、より小さいプラグが生じる。また、
夫々の深み、例えば窪みがハウジングに設けられ、その
結果、たたみ込まれたプラグ接点は全体的に又は部分的
に、ハウジング本体内に引っ込められ、従ってもはや突
出しなくなる。

【００１１】有利には、プラグ接点はその第１位置に鎖
錠することができる。この特別のロックが解放された後
にのみ、それは第２の引っ込められた位置に移動するこ
とができる。こうして、十分な機能性が保証され、その
結果、プラグ接点は自発的にたたみ込まれることはない
か、又はそれがソケット内へ差し込まれるべきであると
きに内方へ摺動させられる。

【００１２】鎖錠は専門家には既知の多くの鎖錠機構、
例えば可動の機械的鎖錠素子、又は鎖錠機構の助けをか
りて行うことができる。ハウジング本体から離れる方向
にプラグ接点を引っ張ることによって解放することがで
きる鎖錠が好適である。この場合追加の作動素子は省略
することができる。プラグ接点が引き出し（及び解放）
に抗する所定の保持力（例えばばねによって与えられ
る）をもって鎖錠位置に保持され、一方、保持力はプラ
グ接点がソケットから引き出されるときに生じる摩擦力
より小さくなるときには著しく有利である。これは自動
的解錠又はたたみ込みを可能ならしめる。プラグがソケ
ットから引き出されるとき、プラグ接点とソケットの摩
擦はハウジングから離れる方向において従って、解錠方
向においてプラグ接点に影響を及ぼす。これはプラグ接
点が除去されるとき、自動的にロックの解放をなす。も
し例えば、たたみ込み機構がばね負荷されるならば、プ
ラグ接点は自動的にたたみ込まれる。

【００１３】２つの位置間でプラグ接点を移動させるも
う１つの可能な手段は接点を摺動可能に作ることであ
る。例えば、プラグ接点は、プラグを使用すべきときに
その長手方向にハウジングから導き出され（第１位
置）、従って、プラグが使用されないときには、ハウジ
ング内に完全に又は部分的に引っ込められる（第２位
置）ように配置されることができる。ハウジング内に
は、スロットの形をなす夫々の案内を設けることができ
る。例えば、給電部で、２つのプラグ接点は（絶縁）ブ
リッジと接続することができ、そして共同してスロット
内へ案内され、従ってそれらは常に一緒に押し入れられ
たり、押し出されたりすることができる。本発明のこれ
らの又は他の態様は以下の実施例についての説明から明
らかになるだろう。

【００１４】

【発明実施の形態】図１は直接連結されるプラグ部分１
４をもつハウジング１２を含むプラグ装置１０を示す。
プラグ部分１４は２つのプラグピン１８がそこから突出
するプラグ前面部分１６を含む。

【００１５】プラグ装置１０は例えば、差込給電部であ
る。差込給電部はプラグ部分１４でもって電力グリッド
のソケット内へ差込まれる。そのために、突出するプラ
グピン１８がソケットの雌型接点内に差し込まれ（図示
せず）、その結果プラグピン１８の接点２０がソケット
の雌型接点と電気接触する。ハウジング１２は給電部、
即ち変圧器．及びアプリケーション依存の他の電子工学
装置、例えば整流器、平滑コンデンサ及び電圧調整器を
含む。

【００１６】プラグピン１８の位置は図１ａから明らか
である。長手方向にあるプラグピン１８はプラグ装置１
０のハウジング１２と整列して突出している。図示の第
１実施例のプラグピン１８はたたみ込むことができる。
プラグピン１８を図１と１ａに示す第１の位置からたた
み込むために、先ず、ロックが解放されなければならな
い。鎖錠機構（図示せず）が設けられていて、図１の第
１位置においてはプラグピンは容易にたたみ込むことが
できない。

【００１７】プラグピン１８はその長手方向で軸線方向
に動かされることができる。しかしプラグプラグに保持
力を及ぼすばねが設けられていて、それらに大きい力が
加えられないときには、それらは鎖錠位置にあり続ける
ことになる。ロックを解放するために、２つのプラグピ
ン１８がばね力に抗して矢印２２の方向に、かくしてそ
れらの長手方向にハウジング１２から引き出される。そ
の後、たたみ込み機構が解錠され、そしてプラグピン１
８は矢印２４の方向でハウジング１２へたたみ込まれる
ことができる。

【００１８】接点ピンは引き出され（解錠され）、次い
でたたみ込まれるため、各接点ピンは手で個別にたたみ
込まれることができる。しかし図示の実施例では、接点
ピン１８は、プラグがソケットから取り除かれたとき
に、自動的にたたみ込まれる。

【００１９】プラグ部分１４がソケット内に収容された
とき、接点２０はソケットの夫々の雌型接点によって締
め付けられる。プラグ部分１４がソケットから引き出さ
れたとき、保持力がプラグピン１８に作用して、それら
をソケット内に保持する。もしハウジング１２がソケッ
トから取り除かれるならば、プラグピン１８は先ず、接
点２０と雌型接点間の摩擦に依存する或る一定の保持力
で保持され、そしてこうしてハウジングの外に引き出さ
れる。

【００２０】ソケットの雌型接点中の接点２０の摩擦
は、鎖錠位置においてプラグピン１８に加わるばねの保
持力が征服されるようになす。専門家は単に、自動的た
たみ込みが実質上すべてのソケットのために機能するよ
うになすことができる。たとえプラグに対するソケット
の夫々の摩擦が異なるときでさえも、専門家は、摩擦力
の値がまだ基準を満足させる各ソケットに対してより高
くなるだろうが、他方では、接点ピンが自発的には解錠
されないような低い値に保持力を容易に設定することが
できる。

【００２１】プラグピン１８はたたみ込み方向２４にば
ね負荷され、従ってそれらは解錠された後、自動的にた
たみ込まれる。プラグピン１８がたたみ込まれた第２位
置は図２に示す。プラグピン１８はハウジング１２に対
してたたみ込まれ、そこでそれらはプラグ前面部１４中
のこの目的で備えた凹所（図示せず）内に位置する。

【００２２】図２ａはプラグピン１８が象徴的にのみ示
すジョイント(joint)２６内にたたみ込まれて、プラグ
前面部１６中に位置する仕方を示す。本発明の第２実施
例は図３、４に示される。図３はハウジング１２と、プ
ラグピン１８をもつ直接取り付けられたプラグ前面部１
６とを含むプラグ装置１０を示す。

【００２３】この第２実施例では、プラグピン１８はプ
ラグ前面部１６内に摺動自在に備えられることができ
る。それらは図３に示す如く、矢印２８の方向でそれら
の長手方向においてハウジング１２内に挿入されること
ができる。ハウジング１２（図示せず）内には、非導電
性材料のブリッジが２つのプラグピンを接続しており、
その結果それらは１ユニットとしてのみ押し上げられ
る。前記ユニットは完全な押し移動が案内されるように
スロット案内（図示せず）内に置かれる。

【００２４】図３の第１位置と図４に示される位置の間
を動くことができる摺動ノブ３０は手動作動手段として
設けられる。摺動ノブ３０は次いで、ハウジング内で２
つのプラグピン１８によって形成されユニットに連結さ
れており、従って摺動ノブ３０が図示の２つの位置間を
動かされたたとき、プラグピンはハウジング内に引っ込
められる。

【００２５】プラグピンの第２位置は図４に示される。
そこではプラグピン１８はそれらの長手方向においてハ
ウジング１２内に略完全に引き上げられている。摺動ノ
ブ３０は第２位置に示されている。摺動ノブ３０はそれ
を図示の２つの端位置に鎖錠することができる鎖錠機構
をもつことができ、そして先ず、それを上又は下に摺動
させる前に、それを押すことによって解放されることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 たたみ込まれたプラグピンをもつプラグハウ
ジングの第１実施例の正面立面図、（ａ）は図１の矢印
Ａ方向のプラグハウジングの第１実施例の立面図であ
る。

【図２】 たたみ込まれたプラグピンをもつ図１のプラ
グハウジングの第１実施例の正面立面図、（ａ）は矢印
Ａの方向の図２のプラグハウジングの第１実施例の立面
図である。

【図３】 押し出されたプラグピンをもつプラグハウジ
ングの第２実施例の正面立面図である。

【図４】 押し出されたプラグピンをもつプラグハウジ
ングの第２実施例の正面立面図である。

【符号の説明】

１０ プラグ装置 １２ ハウジング １４ プラグ部分 １６ 前面部分 １８ プラグピン ２０ 接点 ３０ 摺動ノブ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590000248 Ｇｒｏｅｎｅｗｏｕｄｓｅｗｅｇ １, 5621 ＢＡ Ｅｉｎｄｈｏｖｅｎ， Ｔｈ ｅ Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ (72)発明者 ユーエルゲン ハルフマン ドイツ国 77830 ブーエレルタル ロエ スビューエルシュトラーセ 55 Ｆターム(参考） 5E087 EE02 EE07 FF03 HH01 LL27 LL28 LL33 LL34 RR04

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ソケットに電気差込接続をなす装置であ
   って、ハウジング本体と、ソケット内に挿入すべき少な
   くとも１つのプラグピンを含み、前記プラグピンが第１
   位置でハウジング本体から突出して成る装置において、 前記プラグピンがハウジング本体から突出する距離がよ
   り小さくなる第２の引っ込んだ位置に移動させられるこ
   とができることを特徴とするソケットに電気差込接続を
   なす装置。
2. 【請求項２】 プラグピンが第２位置では少なくとも部
   分的にハウジング本体内に収容されることを特徴とする
   請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 ２つのプラグピンが電力グリッドのソケ
   ット内に差し込まれるために設けられることを特徴とす
   る請求項１又は２の何れか1項に記載の装置。
4. 【請求項４】 プラグピンは第１と第２の位置間でたた
   み込むことができることを特徴とする請求項１から３の
   何れか1項に記載の装置。
5. 【請求項５】 プラグピンは第１位置に鎖錠され、従っ
   てそれは第２位置へ移動することができないことを特徴
   とする請求項１から４の何れか1項に記載の装置。
6. 【請求項６】 ロックはプラグピンをハウジング本体か
   ら遠ざかる方向に引っ張ることによって解放することが
   できることを特徴とする請求項１から５の何れか1項に
   記載の装置。
7. 【請求項７】 接点ピンが保持力によって鎖錠位置に保
   持され、前記保持力は摩擦より小さく、プラグピンをソ
   ケットから引っ張ることがプラグピンに影響を与えるこ
   とを特徴とする請求項６に記載の装置。
8. 【請求項８】 プラグピンは摺動可能であることを特徴
   とする請求項１から７の何れか1項に記載の装置。
9. 【請求項９】 プラグピンは案内中を動かされることを
   特徴とする請求項８に記載の装置。
10. 【請求項１０】 一緒に案内中を動かされそしてブリッ
    ジへ接続される２つのプラグピンが設けられることを特
    徴とする請求項９に記載の装置。
11. 【請求項１１】 第１と第２の位置間のプラグピンの移
    動は手動作動手段によって、更に詳細には、押しボタン
    及び／又は摺動ボタンによってなされることを特徴とす
    る請求項１から１０の何れか1項に記載の装置。
12. 【請求項１２】 プラグピンがプラグ前面部に設けら
    れ、一方、プラグ前面部はプラグピンと一緒に、ハウジ
    ングにたたみ込み可能に取り付けられることを特徴とす
    る請求項１から１１の何れか1項に記載の装置。
13. 【請求項１３】 請求項１から１１の何れか1項に記載
    のプラグ装置と給電部を含む差込給電部において、給電
    部がハウジング本体内に配置されることを特徴とする差
    込給電部。