JP2002092800A - 駐機誘導装置 - Google Patents

駐機誘導装置

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JP2002092800A
JP2002092800A JP2000285676A JP2000285676A JP2002092800A JP 2002092800 A JP2002092800 A JP 2002092800A JP 2000285676 A JP2000285676 A JP 2000285676A JP 2000285676 A JP2000285676 A JP 2000285676A JP 2002092800 A JP2002092800 A JP 2002092800A
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aircraft
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parking
guidance
obstacle
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JP2000285676A
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Masakazu Kato
雅一 加藤
Yoshinori Aoki
芳憲 青木
Hisanori Nagahara
寿典 長原
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機の位置を正確に検知することができる
安定した3次元データが得られると共に、その3次元デ
ータの演算量を少なくして演算速度を向上させ、装置コ
ストが低減化できる上、航空機を安全に誘導できるよう
にする。 【解決手段】 航空機の誘導動作を開始する前に固定障
害物学習モードが実行される。固定障害物学習モード
は、2次元走査式距離計を用いて駐機位置およびその周
辺を2次元走査して3次元データを収集し、そこから路
面以外の物体を検出する。また、制御部16が障害物禁
止エリア32を設定し、航空機が進入してくるエリア内
に物体が存在するか否かを判断し、固定障害物が存在し
ていると判断すると、警告表示する。障害物禁止エリア
内に固定障害物が存在していない場合は、固定障害物と
して航空機検出エリアからデータを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐機誘導装置に係
り、更に詳しくは、航空機を所定の駐機位置まで誘導す
る駐機誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空港ターミナルの各駐機用スポットで
は、例えば伸縮自在なボーディングブリッジ(搭乗橋)
が設けられていて、到着した航空機を所定のスポットの
停止点まで誘導した後、ボーディングブリッジを搭乗口
に接合させて、乗客等の乗降が行われていた。従来のス
ポットインでは、航空機を停止点まで誘導する際に、マ
ーシャラと呼ばれる誘導人が目で見ながらパイロットに
指示を与えることにより誘導が行われていた。また、最
近では、測距センサを用いて航空機の位置を検出し、そ
の検出位置情報に基づく誘導情報をパイロットに表示す
ることにより誘導を行う駐機誘導装置が開発されつつあ
る。この従来の駐機誘導装置では、測距センサとして、
例えば光波距離計を2次元走査するものなどが用いら
れ、得られたフィールドの3次元データから航空機位置
を求めて、誘導を行う走行ラインからの逸脱量や停止点
までの残距離を算出し、これを表示することで航空機の
誘導が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の駐機誘導装置にあっては、航空機位置を検出
する際に、航空機のいない状態でのフィールドの3次元
データを予め得ておき、航空機を検出する3次元データ
との差分をとって行うのが一般的であるが、3次元的な
データ処理を常時行うと演算すべきデータ量が膨大とな
り、演算速度が低下するなどハード的な負担が多くなる
ことから、装置コストが高くなるという問題があった。
また、上記した伸縮自在なボーディングブリッジが前に
出過ぎた状態で停止していると、航空機を誘導する際に
これと接触して機体を損傷する可能性があるという問題
があった。さらに、図11に示すように、従来の駐機誘
導装置に用いられる測距センサの光波距離計62から放
射される光ビーム(図中では一点鎖線)を路面64も視
野に入れて2次元走査(スキャニング)が行われ、その
反射光を得ることでフィールドの3次元データを得てい
た。しかし、光ビームAのように路面64に対して入射
角が浅く、路面64の表面状態によっては反射光が得ら
れたり得られなかったりするため、路面64付近では不
安定なデータ状態が生じるという問題があった。本発明
は、上記課題に鑑みてなされたものであり、航空機の位
置を正確に検知することができる安定した3次元データ
が得られると共に、その3次元データの演算量を少なく
して演算速度を向上させ、装置コストが低減化できる
上、航空機を安全に誘導することのできる駐機誘導装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、航空機を所定の駐機位置まで誘導する駐機誘導装置
において、前記駐機位置およびその周辺の3次元データ
を検知する3次元データ検知手段と、航空機を駐機位置
まで誘導指示する誘導指示手段と、前記3次元データ検
知手段を用いて前記航空機が駐機位置に進入する前の3
次元データを取得し、少なくとも航空機進入路近辺の物
体を航空機以外の固定物と認定すると検知対象から予め
除いておく固定障害物学習機能を有すると共に、進入し
てくる航空機の誘導制御を行う誘導制御手段と、を備
え、航空機が航空機進入路を通って駐機位置まで進入し
てくる間の3次元データを前記3次元データ検知手段で
検知し、前記誘導制御手段では予め除いておいた固定障
害物以外の3次元データに基づいて航空機の位置を把握
し、前記誘導指示手段を用いて航空機を駐機位置まで誘
導指示することを特徴とする。これによれば、3次元デ
ータ検知手段により駐機位置およびその周辺の3次元デ
ータを検知し、誘導指示手段によって航空機を駐機位置
まで誘導指示して、誘導制御手段により3次元データ検
知手段を用いて航空機が駐機位置に進入する前の3次元
データを取得し、少なくとも航空機進入路近辺の物体を
航空機以外の固定物であると認定すると検知対象から予
め除いて、進入してくる航空機を誘導制御するようにす
る。このため、航空機が進入してきた時に航空機位置を
把握するのに必要な3次元データのデータ量が少なくな
って、演算速度が向上し、装置コストが低減化できると
共に、固定物を航空機と誤って追跡するのを防止するこ
とができる。
【0005】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の駐機誘導装置において、少なくとも航空機を誘導する
側のオペレータに警告を発する警告手段をさらに備え、
前記誘導制御手段により固定障害物学習を行う際に、航
空機が所定の進入路を通って駐機位置まで移動するのに
必要な空間を障害物禁止エリアとして設定し、該障害物
禁止エリア内で固定物が検知された場合は、前記警告手
段から警告を発することを特徴とする。これによれば、
誘導制御手段で固定障害物学習を行う際に障害物禁止エ
リアを設定し、その障害物禁止エリア内で固定物が検知
されると、少なくとも航空機を誘導する側のオペレータ
に警告手段から警告を発するようにしたため、航空機を
固定物に衝突させずに安全に誘導することができる。請
求項3に記載の発明は、航空機を所定の駐機位置まで誘
導する駐機誘導装置において、前記駐機位置およびその
周辺に向けて収束した電磁波を2次元走査させ、反射波
から3次元データを得る3次元データ検知手段と、前記
3次元データ検知手段の3次元データを用いて駐機位置
に進入してくる航空機を追跡しながら誘導制御を行う誘
導制御手段と、を備え、前記誘導制御手段は、前記3次
元データ検知手段からの3次元データのうち、路面から
一定の高さ以下の物体データを無視するようにしたこと
を特徴とする。これによれば、3次元データ検知手段に
より駐機位置およびその周辺に向けて収束した電磁波を
2次元走査させ、その反射波から3次元データを得て、
誘導制御手段により3次元データ検知手段の3次元デー
タを用いて駐機位置に進入してくる航空機を追跡しなが
ら誘導制御を行う際に、3次元データ検知手段からの3
次元データのうち路面から一定の高さ以下の物体データ
を無視するようにしたため、路面付近の不安定な3次元
データを扱わなくて済むことから、航空機の位置を正確
に検知できる安定した3次元データを得ることができ
る。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の駐機誘
導装置において、前記誘導制御手段は、前記3次元デー
タ検知手段からの3次元データのうち、一定の高さ以上
の物体データを無視するようにしたことを特徴とする。
これによれば、誘導制御手段において3次元データ検知
手段からの3次元データのうち、一定の高さ以上の物体
データを無視するようにしたため、空付近の不安定な3
次元データを扱わなくて済むことから、航空機の位置を
正確に検知できる安定した3次元データを得ることがで
きる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本実施の形態1に係る駐機誘
導装置10の概略構成を説明するブロック図である。図
1に示す駐機誘導装置10は、3次元データ検知手段と
しての距離センサ12、誘導指示手段としての誘導指示
器14、誘導制御手段としての制御部16、および操作
表示部18などから構成されている。さらに、上記した
制御部16は、空港の監視室などのホストコンピュータ
である上位システム20と接続されていて、上位システ
ム20から制御部16に対して、各スポットの空き状況
や停止点位置などに関する情報やこれから駐機誘導を行
う航空機の種類や時間情報などが随時供給される。ま
た、制御部16から上位システム20へは、駐機誘導装
置10でモニタしたモニタ情報が供給される。距離セン
サ12は、ここでは光波距離計が用いられ、ここから放
射される光ビームを2枚の反射鏡を適宜駆動させて2次
元走査(主走査方向と副走査方向)を行いながら、航空
機の駐機位置およびその周辺に対して照射し、各位置か
ら反射されてくる反射光の受光時間を計測することによ
り、駐機位置周辺における物体までの距離データ(3次
元データ)を制御部16に送るものである。このよう
に、本実施の形態1では、2次元走査式距離計を採用し
たが、これに限定されず、3次元データが得られるセン
サであれば何でも良い。例えば、2つのCCDカメラを
一定距離だけ離して設置し、得られたステレオ画像の各
部の視差に基づいて対象物までの距離を測定するステレ
オ画像センサを好適に用いることもできる。誘導指示器
14は、制御部16からの制御情報に基づいて駐機パイ
ロットに対して駐機位置を指示して誘導するための駐機
位置指示灯(VDGS)である(図4、図5参照)。誘
導指示器14から制御部16に対しては、どのような誘
導指示が行われているかの応答情報が送られる。
【0007】制御部16は、駐機誘導装置10の各部と
の間でデータをやりとりしながら駐機誘導動作を制御す
るもので、CPUやROM、RAMなどのメモリなどに
より構成されている。また、本発明の特徴的な構成であ
る固定障害物学習機能を備えている。この固定障害物学
習機能とは、航空機が駐機位置に進入する前の3次元デ
ータを取得して、航空機進入路近辺の物体を航空機以外
の固定物と認定すると検知対象から予め除いておくこと
により、航空機を固定物と誤認識するのを防ぐと共に、
航空機の追跡に不要な3次元データを除去することで演
算速度を向上させることができる。さらに、固定障害物
学習を行う際に、航空機が所定の進入路を通って駐機位
置まで移動するのに必要な空間を障害物禁止エリアとし
て設定したり、その障害物禁止エリア内で固定物が検知
されたか否かを判断したりする。操作表示部18は、駐
機誘導を行うオペレータが駐機誘導状況をモニタを見な
がら操作したり、指示を出すことができる。また、制御
部16で設定した障害物禁止エリア内で固定物を検知す
ると、駐機誘導を行う際に航空機が固定物と衝突する恐
れがあるため、警告を行う警告手段を持っている。例え
ば、モニタ上に文字で警告表示を行ったり、これと同時
にランプや音声によって警告を行うように構成すること
ができる。オペレータは、警告表示があると緊急スイッ
チを押下するなどして、誘導指示器14などにも警告表
示を行ったり、障害物禁止エリア内にある固定物を除去
するための指示を行うようにする。
【0008】図2は、距離センサによって得られた駐機
位置およびその周辺の3次元データに基づいて画像化し
たモニタ画像の一例である。図2に示すモニタ画像内で
は、駐機スポットの路面30、制御部16で設定した障
害物禁止エリア32、ボーディングブリッジ等の固定障
害物34、整備車両等の固定障害物36、および空38
などが示されている。図3は、距離センサによって得ら
れた距離データをマトリックス状に配置した3次元デー
タの一例を示す図であり、図2のモニタ画像の元になる
ものである。図4は、駐機誘導装置が設けられた駐機ス
ポット周辺の概略図である。図4に示すように、ターミ
ナルビル40に設けられた駐機用スポットの正面には、
誘導指示器である駐機位置指示灯42とスポット番号を
表示するスポット番号表示灯44が設けられている。そ
して、その近くには、ターミナルビル40から乗降用の
ボーディングブリッジ46が移動可能に突き出ている。
スポットの路面48上には、整備車両50a,50bな
どが配置されていると共に、航空機54をスポットに誘
導するための走行中心線52が描かれている。図5は、
図4に示した駐機位置指示灯42の一例を示す図であ
る。図5の駐機位置指示灯42には、機種名表示部42
2、左右位置指示部424、停止点までの距離をアナロ
グ表示する停止点距離表示部426、停止点までの残距
離表示バー426a、および距離センサ12である2次
元走査式距離計428などが配されている。
【0009】次に、実施の形態1に係る動作について説
明する。図6は、実施の形態1の動作を説明するフロー
チャートである。本実施の形態1では、航空機の誘導動
作を開始する前に固定障害物学習モード(ステップS1
00)がまず実行される。この固定障害物学習モード
は、駐機位置(スポット)に航空機が進入してくる前に
行う必要がある。すなわち、2次元走査式距離計428
を用いて駐機位置およびその周辺を2次元走査して3次
元データを収集し、そこから路面以外の物体(固定障害
物など)を検出する(ステップS102)。また、これ
と並行して行うか、あるいは事前に制御部16で障害物
禁止エリア32の設定を行い、航空機が進入してくるエ
リア内に物体(固定障害物など)が存在するか否かを制
御部16で判断する(ステップS104)。ここで、障
害物禁止エリア32内に固定障害物が存在していると判
断されると、制御部16から操作表示部18に警告情報
を送り、警告表示がなされる(ステップS106)。操
作表示部18に警告表示がなされると、オペレータは緊
急スイッチを押下して駐機位置指示灯42に警告表示を
行うと共に、該当する固定障害物を障害物禁止エリア3
2内から除去する作業が行われる(ステップS10
8)。固定障害物除去後は、再び固定障害物学習モード
(ステップS100)に戻って処理が繰り返される。ま
た、ステップS104において、障害物禁止エリア32
内に固定障害物が存在していないと判断されると、ステ
ップS110で固定障害物として航空機検出エリアから
データを除去する。これにより、後述する航空機検出モ
ードでスポットに進入してくる航空機を追跡する際に、
除去された固定障害物の3次元データを扱う必要がない
ことから、演算に用いるデータを少なくすることによ
り、高速で演算処理を行うことができる。また、固定障
害物を航空機と誤認識して追跡することも防止すること
ができる。
【0010】次の航空機検出モード(ステップS11
2)では、固定障害物学習モードで固定障害物としてデ
ータが除去された航空機検出エリアに3次元データを絞
り、航空機の検出処理が行われる。ステップS112で
航空機が検出されると、その航空機の位置を把握しなが
ら追跡を行い、走行中心線52からどれだけ、どの方向
に逸脱しているかの逸脱量や停止点までの残距離を算出
して、これを駐機位置表示灯42に表示することによ
り、的確な誘導情報をパイロットに提供することができ
る。走行中心線52からの逸脱方向については、駐機位
置表示灯42の左右位置指示部424の矢印表示で指示
し、停止点までの残距離は、停止点距離表示部426の
停止点距離表示バー426aを使って指示する。ステッ
プS116では、航空機が停止点まで来たか否かを制御
部16で判断し、まだ停止点まで来ていない場合は追跡
誘導モード(ステップS114)が継続される。航空機
が停止点まで来ると、駐機位置表示灯42に停止表示を
行うことにより、パイロットは正確に停止点で停止でき
たことがわかる。以上述べたように、本実施の形態1に
よれば、航空機の進入時に航空機位置を把握するのに必
要な3次元データのデータ量を少なくできることから、
演算速度が向上し、装置コストを低減化することがで
き、固定物を航空機と誤って追跡するのを防止すること
ができる。また、本実施の形態1によれば、障害物禁止
エリア32内に固定障害物がないか否かを判断している
ため、航空機を固定物に衝突させずに安全に誘導するこ
とができる。
【0011】(実施の形態2)本実施の形態2では、上
記した実施の形態1で説明した構成図(図1)、モニタ
画像例(図2)、駐機誘導装置が設けられた駐機スポッ
ト周辺の概略図(図4)、および、駐機位置指示灯(図
5)については同一物を用いて実施したため、重複する
構成説明は省略する。本実施の形態2における特徴的な
構成は、図1の制御部16において距離センサ12から
の3次元データを演算処理する際に、路面(路面から一
定の高さ以下の物体データ)からの反射光データが不安
定なため、これらのデータを無視するように処理を行う
点にある。また、ある高さ以上のデータは不要であり、
これを無視することにより処理の高速化が図れる。図7
は、実施の形態2を説明する図である。2次元走査式距
離計428がターミナルビル40の正面の一定の高さ位
置(例えば、4m程度)に設置されていて、この設置高
は既知の値である。ここで、図7に示すように、2次元
走査式距離計428から光ビームを放射しながら2次元
走査(スキャニング)する場合、路面48から一定の高
さh(例えば、50cm程度)よりも下にある物体のデ
ータを無視する。つまり、図1の距離センサ12から入
力される3次元データのうち路面48から高さhよりも
下にある物体のデータが検出されたとしても、このデー
タが不安定である可能性が高いので、これを除去してあ
たかも高さhの位置に路面があるように認識する。高さ
hを越える高さ位置に物体を認識した場合に初めて固定
物あるいは航空機と認識するようにする。なお、この高
さhの値は固定あるいは可変であっても良く。その値に
ついても上記例に限定されない。図8は、図7の処理を
演算処理する場合の原理説明図である。図8に示すよう
に、2次元走査式距離計428の設置高をHとし、無視
するデータの高さをhとし、2次元走査式距離計428
からの俯角θで走査する時の距離をDとし、路面の高さ
をhとしたときの距離をLθとすると、 D =Hcosecθ・・・・・・・・(1) Lθ=(H−h)cosecθ・・・・(2) と表わすことができる。そして、走査角度がθの時の最
大距離をLθに置き換えるようにし、これ以上の距離デ
ータが得られても、また、全く距離データが得られなか
った場合も、常に距離データをLθに置き換える。Lθ
よりも短い距離が検出された場合は、その値を距離デー
タとして採用する。また、ここでは図示していないが、
上記した空のエリアについても、反射光が帰ってこない
ため、距離が無限大になることが多く、その場合には上
記例とは異なり、一定の値に置き換えることなくデータ
を除去するだけとする。
【0012】次に、実施の形態2に係る動作を説明す
る。図9は、入力されるセンサデータから逐次演算処理
を行う場合の処理動作を示すフローチャートである。ま
ず、距離センサから俯角θと実際の計測距離Ldのデー
タが入力されると(ステップS200)、それに基づい
て上式(2)を用いて演算処理を行っておく(ステップ
S202)。次いで、ステップS204では、実際の計
測距離Ldのデータが有効か否かを判断する。つまり、
ここでは、反射光が帰って来た場合を有効値と判断し
て、ステップS206にてLd<Lθを判断し、YES
ならばステップS208で障害物または航空機の一部と
判定し、3次元データとして利用する。ステップS20
4において、反射光が帰って来なかった場合は、有効値
ではないので、ステップS210で高さhを地面と判断
するため、LdをLθに置き換える。また、ステップS
206でLd<Lθの判断がNOの場合も上記と同様に
ステップS210の処理が行われて、ステップS212
に移行する。ステップS212では、一画面分の距離デ
ータの処理が終わったか否かが判断され、終わっていな
ければステップS200に戻って上記処理が繰り返さ
れ、終わっていれば、リターンとなる。図10は、Lθ
を各θについて予め演算しておいた結果をテーブル化し
たものを利用する場合の処理動作を示すフローチャート
である。まず、スタート前に、上式(2)のLθの演算
を各θについて行った演算結果をテーブル化する。処理
が開始され、距離センサから俯角θと実際の計測距離L
dのデータが入力され(ステップS300)、ステップ
S302で実際の計測距離Ldのデータが有効か否かを
判断する。反射光が帰って来た場合は、有効値と判断し
てステップS304にてLd<Lθを判断し、YESな
らばステップS306で障害物または航空機の一部と判
定し、3次元データとして利用する。ステップS302
において、反射光が帰って来なかった場合は、有効値で
はないので、ステップS308で高さhを地面と判断す
るため、LdをLθに置き換える。また、ステップS3
04でLd<Lθの判断がNOの場合も上記と同様にス
テップS308の処理が行われて、ステップS310に
移行する。ステップS310では、一画面分の距離デー
タの処理が終わったか否かが判断され、終わっていなけ
ればステップS300に戻って上記処理が繰り返され、
終わっていれば、リターンとなる。
【0013】以上述べたように、本実施の形態2によれ
ば、路面付近や空付近の不安定な3次元データを扱わな
くて済むことから、航空機の位置を正確に検知できる安
定した3次元データを得ることができる。なお、本実施
の形態2では、光波距離計で2次元走査を行う2次元走
査式距離計を用いて実施したが、光ビームを使った距離
計に限るものではなく、マイクロ波などの電磁波を収束
させて同様の距離計を構成したものであっても良い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、3次元データ検知手段により駐機位置お
よびその周辺の3次元データを検知し、誘導指示手段に
よって航空機を駐機位置まで誘導指示して、誘導制御手
段により3次元データ検知手段を用いて航空機が駐機位
置に進入する前の3次元データを取得し、少なくとも航
空機進入路近辺の物体を航空機以外の固定物であると認
定すると検知対象から予め除いて、進入してくる航空機
を誘導制御するようにしたので、航空機の進入時に航空
機位置を把握するのに必要な3次元データのデータ量が
少なくなり、演算速度が向上して、装置コストを低減化
することができる。その上、固定物を航空機と誤って追
跡するのを防止することもできる。請求項2に記載の発
明によれば、誘導制御手段で固定障害物学習を行う際に
障害物禁止エリアを設定し、その障害物禁止エリア内で
固定物が検知されると、少なくとも航空機を誘導する側
のオペレータに警告手段から警告を発するようにしたの
で、航空機を固定物に衝突させずに安全に誘導すること
ができる。請求項3に記載の発明によれば、3次元デー
タ検知手段により駐機位置およびその周辺に向けて収束
した電磁波を2次元走査させ、その反射波から3次元デ
ータを得て、誘導制御手段により3次元データ検知手段
の3次元データを用いて駐機位置に進入してくる航空機
を追跡しながら誘導制御を行う際に、3次元データ検知
手段からの3次元データのうち路面から一定の高さ以下
の物体データを無視するようにしたので、路面付近の不
安定な3次元データを扱わなくて済むことから、航空機
の位置を正確に検知できる安定した3次元データを得る
ことができる。請求項4に記載の発明によれば、誘導制
御手段において3次元データ検知手段からの3次元デー
タのうち、一定の高さ以上の物体データを無視するよう
にしたので、空付近の不要な3次元データを扱わなくて
済むことから、航空機の位置を正確に検知できる安定し
た3次元データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係る駐機誘導装置の概略構成
を説明するブロック図である。
【図2】距離センサによって得られた駐機位置およびそ
の周辺の3次元データに基づいて画像化したモニタ画像
の一例を示す図である。
【図3】距離センサによって得られた距離データをマト
リックス状に配置した3次元データの一例を示す図であ
る。
【図4】駐機誘導装置が設けられた駐機スポット周辺の
概略図である。
【図5】図4に示した駐機位置指示灯の一例を示す図で
ある。
【図6】実施の形態1の動作を説明するフローチャート
である。
【図7】実施の形態2を説明する図である。
【図8】図7の処理を演算処理する場合の原理説明図で
ある。
【図9】入力されるセンサデータから逐次演算処理を行
う場合の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】Lθを各θについて予め演算しておいた結果
をテーブル化したものを利用する場合の処理動作を示す
フローチャートである。
【図11】従来の駐機誘導装置に用いられる測距センサ
の光波距離計から放射される光ビームの状態を説明する
図である。
【符号の説明】
10 駐機誘導装置、 12 距離センサ、 14 誘導指示器、 16 制御部、 18 操作表示部、 20 上位システム、 30 路面、 32 障害物禁止エリア、 34 固定障害物、 36 固定障害物、 38 空、 40 ターミナルビル、 42 駐機位置指示灯、 44 スポット番号表示灯、 46 ボーディングブリッジ、 48 路面、 50a,50b 整備車両、 52 走行中心線、 54 航空機、 422 機種名表示部、 424 左右位置指示部、 426 停止点距離表示部、 426a 停止点距離表示バー、 428 2次元走査式距離計。
フロントページの続き (72)発明者 長原 寿典 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内 Fターム(参考) 5H180 AA26 CC01 CC04 CC12 CC14 LL01 LL02 LL06 5J070 AC01 AE04 AF01 AK13 BG11 5J084 AA04 AB03 AD01 BA50 DA01 DA07 EA05 EA27 EA29 FA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機を所定の駐機位置まで誘導する駐
    機誘導装置において、 前記駐機位置およびその周辺の3次元データを検知する
    3次元データ検知手段と、 航空機を駐機位置まで誘導指示する誘導指示手段と、 前記3次元データ検知手段を用いて前記航空機が駐機位
    置に進入する前の3次元データを取得し、少なくとも航
    空機進入路近辺の物体を航空機以外の固定物と認定する
    と検知対象から予め除いておく固定障害物学習機能を有
    すると共に、進入してくる航空機の誘導制御を行う誘導
    制御手段と、 を備え、航空機が航空機進入路を通って駐機位置まで進
    入してくる間の3次元データを前記3次元データ検知手
    段で検知し、前記誘導制御手段では予め除いておいた固
    定障害物以外の3次元データに基づいて航空機の位置を
    把握し、前記誘導指示手段を用いて航空機を駐機位置ま
    で誘導指示することを特徴とする駐機誘導装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも航空機を誘導する側のオペレ
    ータに警告を発する警告手段をさらに備え、 前記誘導制御手段により固定障害物学習を行う際に、航
    空機が所定の進入路を通って駐機位置まで移動するのに
    必要な空間を障害物禁止エリアとして設定し、該障害物
    禁止エリア内で固定物が検知された場合は、前記警告手
    段から警告を発することを特徴とする請求項1に記載の
    駐機誘導装置。
  3. 【請求項3】 航空機を所定の駐機位置まで誘導する駐
    機誘導装置において、 前記駐機位置およびその周辺に向けて収束した電磁波を
    2次元走査させ、反射波から3次元データを得る3次元
    データ検知手段と、 前記3次元データ検知手段の3次元データを用いて駐機
    位置に進入してくる航空機を追跡しながら誘導制御を行
    う誘導制御手段と、 を備え、前記誘導制御手段は、前記3次元データ検知手
    段からの3次元データのうち、路面から一定の高さ以下
    の物体データを無視するようにしたことを特徴とする駐
    機誘導装置。
  4. 【請求項4】 前記誘導制御手段は、前記3次元データ
    検知手段からの3次元データのうち、一定の高さ以上の
    物体データを無視するようにしたことを特徴とする請求
    項3に記載の駐機誘導装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021978A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Mitsubishi Electric Corp マルチラテレーション装置及びこれを用いた空港面監視システム
CN104443434A (zh) * 2013-09-18 2015-03-25 业群资讯股份有限公司 航空器停靠过程的引导方法
CN104973264A (zh) * 2015-08-04 2015-10-14 苏州广能电子科技有限公司 一种高台管制席
CN105025672A (zh) * 2015-08-04 2015-11-04 苏州广能电子科技有限公司 一种空管自动化席位
CN114822084A (zh) * 2021-01-28 2022-07-29 阿里巴巴集团控股有限公司 交通控制方法、目标跟踪方法、系统、设备及存储介质

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