JP2002091596A

JP2002091596A - コンピュータプログラムの供給方式

Info

Publication number: JP2002091596A
Application number: JP2000275220A
Authority: JP
Inventors: Toshiya Ota; 俊哉太田
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 2000-09-11
Filing date: 2000-09-11
Publication date: 2002-03-29

Abstract

(57)【要約】【課題】コンピュータプログラムのきめ細かな付加機
能等を、需用者にとっては自主的に且つ安全に、販売者
にとっては確実な課金を伴って、販売者から需要者へ供
給することを可能とするコンピュータプログラムの供給
方式を提供する。【解決手段】ネットワーク１０１を介して接続される
サーバ１０２と端末１０３を備え、サーバ１０２は、ネ
ットワーク１０１を介してコンピュータプログラムの要
求を受信する手段と、ネットワークを介してコンピュー
タプログラムのシリアル番号を受信する手段と、ネット
ワークを介して個人識別情報を受信する手段と、コンピ
ュータプログラムにシリアル番号と個人識別情報を挿入
する手段と、ネットワーク１０１を介してシリアル番号
と個人識別情報が挿入されたコンピュータプログラムを
端末１０３に送信する手段とを備える。シリアル番号
は、販売する書籍に記載する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータプロ
グラムの供給方式に関し、特に、インターネットなどの
ネットワークを介して、サーバから端末へコンピュータ
プログラムを送信することにより供給するコンピュータ
プログラムの供給方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータプログラムの供給の
形態には、（１）店舗における販売によるもの、（２）
ネットワークを介してのサーバから各人のコンピュータ
へのダウンロードによるもの等があった。

【０００３】店舗における販売の形態においては、コン
ピュータプログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体に記
録されており、購買者がインストールプログラムを実行
することにより自分のコンピュータに購買したコンピュ
ータプログラムをインストールしていた。

【０００４】また、ネットワークを介してのサーバから
各人のコンピュータへのダウンロードの形態において
は、各人がダウンロードのための操作を行い、ダウンロ
ードしたインストールプログラムを実行することにより
自分のコンピュータにコンピュータプログラムをインス
トールしていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、店舗に
おける販売の形態においては、店舗に置かれたコンピュ
ータプログラムの商品がすぐに販売されるとは限らない
ので、古くなったコンピュータプログラムが店舗に置か
れてしまうこともあった。また、僅かな改良によりレベ
ルアップされたコンピュータプログラムが開発される度
に、新たなコンピュータプログラムの商品を店舗に揃え
ることは困難であった。従って、需用者が常に最新のバ
ージョン、或いは最新のレベルのコンピュータプログラ
ムを得られるとは必ずしもいえなかった。また、レベル
アップされる度にコンピュータプログラムの商品を店舗
に出すことはコンピュータプログラムの販売者にとって
コスト面で負担となっていた。

【０００６】ネットワークを介してサーバから各人のコ
ンピュータへダウンロードする形態においては、バージ
ョンアップ、レベルアップに関する上記の問題点は解決
されるが、バージョンアップ版、レベルアップ版を販売
者が回収するためには、例えば、クレジットカードによ
る決済をしなければならず、従って、購買者の秘匿情報
をネットワークに流さなければならず、セキュリティ面
で問題があった。また、バージョンアップ版、レベルア
ップ版を購入しようとする者が、郵便振り込み、銀行振
り込み等によって、その対価を支払う場合もあったが、
営業時間の限られている郵便局、銀行に行くのは時間面
での圧迫要因となっていた。特に、きめ細かくレベルア
ップ、機能アップ毎に対価を支払うことは、現実的でな
かった。

【０００７】また、いずれの形態においても、需用者に
渡るコンピュータプログラムは、需用者にとって必ずし
も必要な機能のみを有するとは限らず、需用者にとって
不要な機能まで含んでいる場合もあった。同一名のコン
ピュータプログラムであっても、具備する機能の数に応
じて複数のバリエーションを用意して揃えることもあっ
たが、バリエーションの数は高々３つ程度であり、必ず
しも、需用者が必要とする機能のみを揃えられるとは限
らなかった。従って、不要な機能についてまで、需用者
は対価を支払わなければならなかった。

【０００８】本発明は、上記の問題点を解決することを
目的とし、コンピュータプログラムのきめ細かな付加機
能等を、需用者にとっては自主的に且つ安全に、販売者
にとっては確実な課金を伴って、販売者から需要者へ供
給することを可能とするコンピュータプログラムの供給
方式を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の第１のサーバ
は、ネットワークを介してコンピュータプログラムの要
求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コ
ンピュータプログラムのシリアル番号を受信する手段
と、前記コンピュータプログラムに前記シリアル番号を
挿入する手段と、前記ネットワークを介して前記シリア
ル番号が挿入された前記コンピュータプログラムを要求
元に送信する手段と、を備えることを特徴とする。

【００１０】本発明による第１のコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記の第１のサーバと、端末と、を備
え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバ
に前記コンピュータプログラムの要求を送信する手段
と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピ
ュータプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前
記ネットワークを介して前記サーバから前記シリアル番
号が挿入された前記コンピュータプログラムを受信する
手段と、を備えることを特徴とする。

【００１１】上記の第１のコンピュータプログラムの供
給方式において、前記コンピュータプログラムは前記シ
リアル番号が挿入されていなければ前記端末で実行でき
ないようにしてもよい。

【００１２】本発明による第２のサーバは、ネットワー
クを介してコンピュータプログラムの要求を受信する手
段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプロ
グラムのシリアル番号を受信する手段と、前記シリアル
番号を受信したときにのみ、前記ネットワークを介して
前記コンピュータプログラムを要求元に送信する手段
と、を備えることを特徴とする。

【００１３】本発明による第２のコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記の第２のサーバと、端末と、を備
え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバ
に前記コンピュータプログラムの要求を送信する手段
と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピ
ュータプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前
記ネットワークを介して前記サーバから前記コンピュー
タプログラムを受信する手段と、を備えることを特徴と
する。

【００１４】本発明による第３のサーバは、ネットワー
クを介してコンピュータプログラムの要求を受信する手
段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプロ
グラムのシリアル番号を受信する手段と、前記シリアル
番号を受信したときにのみ、前記コンピュータプログラ
ムに前記シリアル番号を挿入する手段と、前記ネットワ
ークを介して前記シリアル番号が挿入された前記コンピ
ュータプログラム又は前記シリアル番号が挿入されてい
ない前記コンピュータプログラムを要求元に送信する手
段と、を備えることを特徴とする。

【００１５】本発明による第３のコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記の第３のサーバと、端末と、を備
え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバ
に前記コンピュータプログラムの要求を送信する手段
と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピ
ュータプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前
記ネットワークを介して前記サーバから前記シリアル番
号が挿入された前記コンピュータプログラム又は前記シ
リアル番号が挿入されていない前記コンピュータプログ
ラムを受信する手段と、を備えることを特徴とする。

【００１６】また、上記の第３のコンピュータプログラ
ムの供給方式において、前記コンピュータプログラムは
前記シリアル番号が挿入されていなければ前記端末で実
行できないようにしてもよい。

【００１７】本発明による第４のサーバは、ネットワー
クを介してコンピュータプログラムの要求を受信する手
段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプロ
グラムのシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワ
ークを介して個人識別情報を受信する手段と、前記コン
ピュータプログラムに前記シリアル番号と前記個人識別
情報を挿入する手段と、前記ネットワークを介して前記
シリアル番号と前記個人識別情報が挿入された前記コン
ピュータプログラムを要求元に送信する手段と、を備え
ることを特徴とする。

【００１８】本発明による第４のコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記の第４のサーバと、端末と、を備
え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバ
に前記コンピュータプログラムの要求を送信する手段
と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピ
ュータプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前
記ネットワークを介して前記サーバに前記個人識別情報
を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サー
バから前記シリアル番号と前記個人識別情報が挿入され
た前記コンピュータプログラムを受信する手段と、を備
えることを特徴とする。

【００１９】上記の第４のコンピュータプログラムの供
給方式において、前記コンピュータプログラムは前記シ
リアル番号と前記個人識別情報が挿入されていなければ
前記端末で実行できないようにしてもよい。

【００２０】本発明による第５のサーバは、ネットワー
クを介してコンピュータプログラムの要求を受信する手
段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプロ
グラムのシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワ
ークを介して個人識別情報を受信する手段と、前記シリ
アル番号と前記個人識別情報を受信したときにのみ、前
記ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを
要求元に送信する手段と、を備えることを特徴とする。

【００２１】本発明による第５のコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記の第５のサーバと、端末と、を備
え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバ
に前記コンピュータプログラムの要求を送信する手段
と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピ
ュータプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前
記ネットワークを介して前記サーバから前記コンピュー
タプログラムを受信する手段と、を備えることを特徴と
する。

【００２２】本発明による第６のサーバは、ネットワー
クを介してコンピュータプログラムの要求を受信する手
段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプロ
グラムのシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワ
ークを介して個人識別情報を受信する手段と、前記シリ
アル番号と前記個人識別情報を受信したときにのみ、前
記コンピュータプログラムに前記シリアル番号と前記個
人識別情報を挿入する手段と、前記ネットワークを介し
て前記シリアル番号及び前記個人識別情報が挿入された
前記コンピュータプログラム又は前記シリアル番号及び
前記個人識別情報が挿入されていない前記コンピュータ
プログラムを要求元に送信する手段と、を備えることを
特徴とする。

【００２３】本発明による第６のコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記の第６のサーバと、端末と、を備
え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバ
に前記コンピュータプログラムの要求を送信する手段
と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピ
ュータプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前
記ネットワークを介して前記サーバから前記シリアル番
号及び前記個人識別情報が挿入された前記コンピュータ
プログラム又は前記シリアル番号及び前記個人識別情報
が挿入されていない前記コンピュータプログラムを受信
する手段と、を備えることを特徴とする。

【００２４】上記の第６のコンピュータプログラムの供
給方式において、前記コンピュータプログラムは前記シ
リアル番号及び前記個人識別情報が挿入されていなけれ
ば前記端末で実行できないようにしてもよい。

【００２５】本発明による第７のサーバは、ネットワー
クを介してコンピュータプログラムの要求を受信する手
段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプロ
グラムのシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワ
ークを介して個人識別情報を受信する手段と、前記シリ
アル番号を受信したときにのみ、前記コンピュータプロ
グラムに前記個人識別情報を挿入する手段と、前記ネッ
トワークを介して前記個人識別情報が挿入された前記コ
ンピュータプログラムを要求元に送信する手段と、を備
えることを特徴とする。

【００２６】本発明による第７のコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記の第７のサーバと、端末と、を備
え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバ
に前記コンピュータプログラムの要求を送信する手段
と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピ
ュータプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前
記ネットワークを介して前記サーバに前記個人識別情報
を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サー
バから前記個人識別情報が挿入された前記コンピュータ
プログラムを受信する手段と、を備えることを特徴とす
る。

【００２７】上記の第７のコンピュータプログラムの供
給方式において、前記コンピュータプログラムは前記個
人識別情報が挿入されていなければ前記端末で実行でき
ないようにしてもよい。

【００２８】本発明による第８のサーバは、ネットワー
クを介してコンピュータプログラムの要求を受信する手
段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプロ
グラムのシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワ
ークを介して個人識別情報を受信する手段と、前記シリ
アル番号と前記個人識別情報を受信したときにのみ、前
記コンピュータプログラムに前記個人識別情報を挿入す
る手段と、前記ネットワークを介して前記個人識別情報
が挿入された前記コンピュータプログラム又は前記個人
識別情報が挿入されていない前記コンピュータプログラ
ムを要求元に送信する手段と、を備えることを特徴とす
る。

【００２９】本発明による第８のコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記の第８のサーバと、端末と、を備
え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバ
に前記コンピュータプログラムの要求を送信する手段
と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピ
ュータプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前
記ネットワークを介して前記サーバから前記個人識別情
報が挿入された前記コンピュータプログラム又は前記個
人識別情報が挿入されていない前記コンピュータプログ
ラムを受信する手段と、を備えることを特徴とする。

【００３０】また、本発明によるコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記のいずれかのコンピュータプログ
ラムの供給方式において、前記コンピュータプログラム
は前記個人識別情報が挿入されていなければ前記端末で
実行できないことを特徴とする。

【００３１】また、本発明によるサーバは、上記のいず
れかのサーバにおいて、前記ネットワークはインターネ
ットであることを特徴とする。

【００３２】更に、本発明によるコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記のいずれかのコンピュータプログ
ラムの供給方式において、前記ネットワークはインター
ネットであることを特徴とする。

【００３３】更に、本発明によるサーバは、上記のいず
れかのサーバにおいて、前記シリアル番号は、書籍又は
該書籍の付録に記載されたものであることを特徴とす
る。

【００３４】更に、本発明によるコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記のいずれかのコンピュータプログ
ラムの供給方式において、前記シリアル番号は、書籍又
は該書籍の付録に記載されたものであることを特徴とす
る。

【００３５】更に、本発明によるサーバは、上記のいず
れかのサーバにおいて、前記コンピュータプログラムは
付加機能版のプログラムであることを特徴とする。

【００３６】更に、本発明によるコンピュータプログラ
ムの供給方式は、上記のいずれかのコンピュータプログ
ラムの供給方式において、前記コンピュータプログラム
は付加機能版のプログラムであることを特徴とする。

【００３７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。

【００３８】［実施形態１］図１を参照すると、本実施
形態によるコンピュータプログラムの供給方式は、イン
ターネットなどのネットワーク１０１と、ネットワーク
により接続されるＷＷＷ(World Wide Web)サーバ等のサ
ーバ１０２と、ＷＷＷブラウザを備えるパーソナルコン
ピュータ等の端末１０３を備える。

【００３９】本実施形態は、機能限定版のコンピュータ
プログラムの供給フェーズ、付加機能版のコンピュータ
プログラムの供給フェーズに分かれるが、以下、それぞ
れのフェーズについて説明する。

【００４０】機能限定版のコンピュータプログラムは、
例えば、使用可能日数が制限されている。また、ワード
プロセッサのものであれば、入力可能文字数が制限され
ていたり、印刷が不可となっていてもよい。データベー
スのものであれば、データベース当たりのテーブル数が
制限されていたり、テーブル当たりのレコード数が制限
されていたり、ＳＱＬ(Structured Query Language)等
により問い合わせが出来なかったり、レポート作成機能
が無かったりしていてもよい。ゲームのものであれば、
シナリオ数が制限されていてもよい。

【００４１】付加機能版のコンピュータプログラムは、
例えば、使用可能日数の制限を無くしたものである。ま
た、ワードプロセッサのものであれば、入力可能文字数
の制限を無くす機能を有するもの、印刷を可能とする機
能を有するもの、スペルチェックの機能を有するもの、
ゴーストライターの機能を有するもの、所定の書式を設
定する機能を有するもの、所定の形式でファイル書き込
み・読み出しを行う機能を有するもの、マクロ処理の機
能を有するもの等であってもよい。データベースのもの
であれば、データベース当たりのテーブル数の制限を無
くす制限を有するもの、テーブル当たりのレコード数の
制限を無くす制限を有するもの、問い合わせの機能を有
するもの、レポート作成機能を有するもの、所定の形式
でファイルの書き込み・読出ができる機能を有するも
の、所定の形式のテーブルをインポート・エキスポート
をする機能を有するもの、マクロ処理機能を有するもの
等であってもよい。また、ゲームのものであれば、所定
のシナリオを再生する機能を有するもの、選択できる人
物の種類の数を増やす機能を有するもの等であってもよ
い。

【００４２】機能限定版のコンピュータプログラムは、
サーバ１０２に記録しておく。

【００４３】機能限定版のコンピュータプログラムをサ
ーバからダウンロードするためのホームページ（以下、
「ページ」という。）のＵＲＬ(Uniform Resource Loca
tors)は、書籍又は書籍の付録に記載しておく。

【００４４】書籍にＵＲＬを記載する場合には、破壊し
なければ除去できない隠蔽手段でＵＲＬを覆っておくこ
とにより、付録にＵＲＬを記載する場合には、付録をＣ
Ｄ−ＲＯＭとして、ＣＤ−ＲＯＭを袋等に入れることに
より、ＵＲＬを隠蔽しておいてもよい。ＵＲＬを隠蔽し
た場合には、書籍の販売により、機能限定版のコンピュ
ータプログラムの対価を販売者が受け取ることが確実と
なる。

【００４５】ただし、機能限定版のコンピュータプログ
ラムの対価を販売者が受け取ることが必要であるとは限
らず、あえて、機能限定版のコンピュータプログラムを
無償で提供して、潜在的に付加機能版のコンピュータプ
ログラムを購入する者の数を増やしても良い。このため
には、機能限定版のコンピュータプログラムのＵＲＬを
広告したり、雑誌に掲載したりする。

【００４６】図２を参照すると、機能限定版のコンピュ
ータプログラムを入手しようとした者が、端末１０３に
機能限定版のコンピュータプログラムをダウンロードす
るためのページのＵＲＬを入力すると、端末はそのペー
ジの要求をサーバに送信し（ステップＳ２０１）、サー
バはそのページを端末に送信し（ステップＳ２０２）、
端末はそのページを表示する。そのページにある文字列
などであって機能限定版のコンピュータプログラムをダ
ウンロードをするためのプログラムのＵＲＬにハイパー
リンクされた文字等がマウスでクリックされると、端末
１０３はサーバ１０２に機能限定版のコンピュータプロ
グラムをダウンロードするためのプログラムの起動の要
求を送信する（ステップＳ２０３）。サーバ１０２が機
能限定版のコンピュータプログラムを端末１０３に送信
することにより、サーバ１０２から端末１０３への機能
限定版のコンピュータプログラムのダウンロードが行わ
れる。ダウンロードされるプログラムは機能限定版のコ
ンピュータプログラム自体であるとは限らず、そのプロ
グラムのインストールプログラムである場合もあり、こ
の場合には、所定のインストールのための手続きが端末
１０３で行われることにより、端末１０３に機能限定版
のコンピュータプログラムがインストールされる。

【００４７】インストールされた機能限定版のコンピュ
ータプログラムは、その限定された機能に限り、自由に
実行されることが可能となる。

【００４８】付加機能版のコンピュータプログラムも、
機能限定版のコンピュータプログラムと同様に、サーバ
１０２に記録しておく。

【００４９】付加機能版のコンピュータプログラムをサ
ーバ１０２からダウンロードするためのホームページ
（以下、「ページ」という。）のＵＲＬ(Uniform Resou
rce Locators)も、機能限定版のコンピュータプログラ
ムの場合と同様に、書籍又は書籍の付録に記載してお
く。また、付加機能版のコンピュータプログラムをサー
バ１０２からダウンロードする際に必要となるシリアル
番号（番号のみの組み合わせとは限らず、文字のみの組
み合わせ又は番号と文字との組み合わせであっても良
い。）も書籍又は書籍の付録に記載しておく。

【００５０】書籍にＵＲＬを記載する場合には、機能限
定版のコンピュータプログラムの場合と同様に、破壊し
なければ除去できない隠蔽手段でＵＲＬを覆っておくこ
とにより、付録にＵＲＬを記載する場合には、付録をＣ
Ｄ−ＲＯＭとして、ＣＤ−ＲＯＭを袋等に入れることに
より、ＵＲＬを隠蔽しておいてもよい。また、シリアル
番号は必ず隠蔽しておく。隠蔽されたシリアル番号が記
載された書籍を販売することにより、付加機能版のコン
ピュータプログラムの対価を販売者が受け取る。

【００５１】図３を参照すると、付加機能版のコンピュ
ータプログラムを入手しようとした者が、端末１０３に
付加機能版のコンピュータプログラムをダウンロードす
るためのページのＵＲＬを入力すると、端末はそのペー
ジの要求をサーバに送信し（ステップ）、サーバはその
ページを端末に送信し（ステップＳ３０２）、端末はそ
のページを表示する。そのページにある文字列等であっ
て付加機能版のコンピュータプログラムをダウンロード
をするためのプログラムのＵＲＬにハイパーリンクされ
た文字等がマウスでクリックされると、端末１０３はサ
ーバ１０２に付加機能版のコンピュータプログラムをダ
ウンロードするためのプログラムの起動の要求を送信す
る（ステップＳ３０３）。サーバ１０２が、シリアル番
号を入力するためのページを端末１０３に送信すると
（ステップＳ３０４）、端末１０３はそのページを表示
する。また、サーバ１０２は、所定時間内にシリアル番
号の送信が所定時間内にあるかどうかを判断しながら待
つ（ステップＳ３０６）。端末１０３でシリアル番号の
入力が行われ、端末１０３がシリアル番号をサーバ１０
２に送信すると（ステップＳ３０５）、サーバ１０２は
そのシリアル番号の正当性を判断し（ステップＳ３０
７）、正当であれば、端末１０３に送信されるべき付加
機能版のコンピュータプログラムに正当であったシリア
ル番号を挿入する（ステップＳ３０８）。次に、サーバ
１０２が付加機能版のコンピュータプログラムを端末１
０３に送信することにより、サーバ１０２から端末１０
３への付加機能版のコンピュータプログラムのダウンロ
ードが行われる（ステップＳ３０９）。ダウンロードさ
れるプログラムは付加機能版のコンピュータプログラム
自体であるとは限らず、そのプログラムのインストール
プログラムである場合もあり、この場合には、所定のイ
ンストールのための手続きが行われることにより端末に
付加機能版のコンピュータプログラムがインストールさ
れる。

【００５２】正当なシリアル番号が付加機能版のコンピ
ュータプログラムに挿入されているときにのみ、インス
トールされた付加機能版のコンピュータプログラムが、
端末１０３で実行されることが可能となるようにする。
このためには、機能限定版のコンピュータプログラム又
は当該付加機能版のコンピュータプログラム等に、付加
機能版のコンピュータプログラムの実行を開始するとき
等に付加機能版のコンピュータプログラムにシリアル番
号が挿入されていること及びそのシリアル番号が正当な
ものであることを検証する機能を持たせる。

【００５３】個々の付加機能版のコンピュータプログラ
ム毎に、ダウンロードを許可するためのシリアル番号を
設定しておくことにより、付加機能毎にシリアル番号を
記載した書籍が必要となるので、販売者は確実に付加機
能毎に対価を受け取ることが可能となる。

【００５４】また、購買者は、書籍を購入して書籍に記
載されていたシリアル番号のみサーバに送れば良い。従
って、クレジットカード番号等の個人の秘匿情報がネッ
トワークに流出することがなくなる。また、必要な付加
機能のみ選択して、その対価と引き替えに入手すること
が可能となるので、余分な機能にまで支出しなければな
らないことを無くせる。

【００５５】また、複数の付加機能に対して、特殊なシ
リアル番号を対応させ、その特殊なシリアル番号を掲載
した書籍を、複数の付加機能の個々に対応するシリアル
番号を掲載した書籍の金額の和よりも少ない金額で販売
することにより、販売促進をすることが可能となる。ま
た、複数の書籍をパックにして値引きして販売すること
により販売促進を図っても良い。

【００５６】また、個々の付加機能は、バージョンアッ
プされたり、レベルアップされたりするが、シリアル番
号が有効なバージョンやレベルを１のものやある範囲の
ものに制限しても良いし、制限しなくても良い。

【００５７】また、書籍には、取扱説明書や他の付加機
能の広告を記載しても良い。一方、書籍は、必ずしも冊
子である必要はなく、カードやパンフレットのようなも
のであってもよい。

【００５８】また、サポートを受けるためのシリアル番
号を付加機能版のコンピュータプログラムのシリアル番
号と同様に掲載した書籍を販売し、サポートを受けるた
めのシリアル番号を通知した者のみをサポートするよう
にしても良い。この際、同一のシリアル番号に対するサ
ポートの回数を数えて、同一のシリアル番号に対するサ
ポートの回数を制限しても良い。

【００５９】また、サポートの範囲は、特定の機能のコ
ンピュータプログラムに関するもののみに限定しても良
い。例えば、付加機能版のコンピュータプログラムのシ
リアル番号をサポートを受けるためのシリアル番号とし
ても用いることにより、そのように限定することができ
る。一方、サポートの範囲を機能限定版のコンピュータ
プログラムを同一とする全ての付加機能版のコンピュー
タプログラムに関するものにしてもよい。更には、サポ
ートの範囲を同一の販売者の全てのコンピュータプログ
ラムに関するものにしても良い。

【００６０】［実施形態２］実施形態２は、実施形態１
と略同じであり、実施形態２の構成は図１に示す実施形
態１の構成と同一であり、実施形態２の機能限定版をダ
ウンロードするときの動作は、図２に概略を示す実施形
態１の機能限定版をダウンロードするときの動作と同一
である。

【００６１】実施形態２の付加機能限定版のコンピュー
タプログラムをダウンロードするときの動作は、概略を
図４に示すとおりであり、その実施形態１の付加機能限
定版のコンピュータプログラムをダウンロードするとき
の動作と異なる点は、サーバ１０２が、受信したシリア
ル番号が正当であると判断したときであっても、送信す
る付加機能版のコンピュータプログラムにシリアル番号
を挿入しない点である。すなわち、ステップＳ３０８が
除かれている点と、サーバ１０２がシリアル番号が挿入
された付加機能版のコンピュータを端末１０３に送信す
るステップ（ステップＳ３０９）がサーバ１０２がシリ
アル番号が挿入されていない付加機能版のコンピュータ
を端末１０３に送信するステップ（ステップＳ３１０）
に置き換わっている点が異なる。従って、実施形態２で
は、サーバ１０２が受信したシリアル番号が正当な場合
であっても、付加機能版のコンピュータプログラムには
シリアル番号が挿入されない。

【００６２】従って、実施形態２では、実施形態１とは
異なり、正当なシリアル番号が付加機能版のコンピュー
タプログラムに挿入されているときにのみ、インストー
ルされた付加機能版のコンピュータプログラムが、端末
１０３で実行されることが可能となるようにすることは
できない。

【００６３】しかし、正当なシリアル番号を端末１０３
がサーバ１０２に送信したときにのみ、端末１０３は付
加機能版のコンピュータプログラムをダウンロードする
ことができるので、不法コピー防止策が甘くはなるもの
の、販売者は付加機能版のコンピュータプログラムの代
金をかなりの割合で回収することが可能である。

【００６４】［実施形態３］実施形態３は、実施形態１
と略同じであり、実施形態３の構成は図１に示す実施形
態１の構成と同一であり、実施形態３の機能限定版をダ
ウンロードするときの動作は、図２に概略を示す実施形
態１の機能限定版をダウンロードするときの動作と同一
である。

【００６５】実施形態３の付加機能限定版のコンピュー
タプログラムをダウンロードするときの動作は、概略を
図５に示すとおりであり、その実施形態１の付加機能限
定版のコンピュータプログラムをダウンロードするとき
の動作と異なる点は、サーバ１０２が、シリアル番号を
受信しなかったと判断したとき（ステップＳ３０６でＹ
ＥＳ）及び受信したシリアル番号が正当でないと判断し
たとき（ステップＳ３０７でＮＯ）に、付加機能版のコ
ンピュータプログラムにシリアル番号を挿入しない点
と、サーバ１０２がシリアル番号が挿入された付加機能
版のコンピュータを端末１０３に送信するステップ（ス
テップＳ３０９）がサーバ１０２がシリアル番号が挿入
されている付加機能版のコンピュータ又はシリアル番号
が挿入されていない付加機能版のコンピュータを端末１
０３に送信するステップ（ステップＳ３１１）に置き換
わっている点である。すなわち、ステップＳ３０６での
判断が肯定的であったとき及びステップ３０７での判断
が否定的であったときに、サーバ１０２が動作を中止し
ないで、ステップ３０９に進む点が異なる。

【００６６】従って、実施形態３では、実施形態１と同
様に、正当なシリアル番号が付加機能版のコンピュータ
プログラムに挿入されているときにのみ、インストール
された付加機能版のコンピュータプログラムが、端末１
０３で実行されることが可能となるようにすることがで
きる。

【００６７】［実施形態４］実施形態４の機能限定版の
コンピュータプログラムの供給フェーズは、図２に概略
を示す実施形態１のものと同一であるので、説明は省略
する。

【００６８】実施形態４は、付加機能版のコンピュータ
プログラムの供給フェーズが実施形態１と異なる。実施
形態４の付加機能版のコンピュータプログラムの供給フ
ェーズでは、シリアル番号の他の個人識別情報も扱う。
個人識別情報とは、例えば、個人の氏名、住所、電話番
号、e-mailアドレス等である。

【００６９】図３と図６を参照すると、実施形態４の付
加機能版のコンピュータプログラムの供給フェーズの動
作が実施形態１のものと異なる点は、（１）サーバ１０
２がシリアル番号を入力するためのページを端末１０３
に送信するステップ（ステップＳ３０４）が、サーバ１
０２がシリアル番号と個人識別情報を入力するためのペ
ージを端末に送信するステップ（ステップＳ６０４）に
置き換わり、（２）端末１０３がシリアル番号をサーバ
１０２に送信するステップ（ステップ３０５）が、端末
１０３がシリアル番号と個人識別情報を送信するステッ
プ（ステップＳ６０５）に置き換わり、（３）サーバ１
０２がシリアル番号が正当であるかどうかを判断するス
テップ（ステップＳ３０７）が、サーバ１０２がシリア
ル番号が正当であり且つ個人識別情報を受信したか否か
を判断するステップ（ステップＳ６０７）に置き換わ
り、（４）サーバ１０２が付加機能版のコンピュータプ
ログラムにシリアル番号を挿入するステップ（ステップ
Ｓ３０８）が、サーバ１０２が付加機能版のコンピュー
タプログラムにシリアル番号と個人識別情報を挿入する
ステップ（ステップＳ６０８）に置き換わり、（５）サ
ーバ１０２がシリアル番号が挿入された付加機能版のコ
ンピュータプログラムを端末１０３に送信するステップ
（ステップＳ３０９）が、サーバ１０２がシリアル番号
と付加機能版が挿入された付加機能版のコンピュータプ
ログラムを端末１０３に送信するステップ（ステップＳ
６０９）に置き換わった点である。

【００７０】なお、ステップＳ６０８で、付加機能版の
コンピュータプログラムに挿入する個人情報は、端末１
０３からサーバ１０２に送信されてきた個人情報の全て
であっても良いし、一部であっても良い。一部の例とし
ては、氏名とe-mailアドレス等があげられる。

【００７１】また、サーバ１０２は、シリアル番号が正
当であることを確認したならば、シリアル番号と個人識
別情報を対応付けて、サーバ１０２の有するハードディ
スクなどの記録媒体に記録されているデータベースに登
録しても良い（ステップＳ６１０）。

【００７２】実施形態４では、実施形態１と同様に、正
当なシリアル番号が付加機能版のコンピュータプログラ
ムに挿入されているときにのみ、インストールされた付
加機能版のコンピュータプログラムが、端末１０３で実
行されることが可能となるようにする。

【００７３】また、個人識別情報を、プログラムを起動
するときや、付加機能を起動するときに、端末１０３の
画面に表示するようにする。こうすることにより、不法
コピーしたプログラムを使用すると、他人の個人情報が
画面に表示されるので、不法コピーを抑圧する効果が得
られる。

【００７４】［実施形態５］実施形態５が実施形態４と
異なる点は、実施形態２が実施形態１と異なる点と同一
である。

【００７５】すなわち、図６と図７との比較より明らか
なように、実施形態５が実施形態４と異なる点は、ステ
ップＳ６０８が除かれている点と、サーバ１０２がシリ
アル番号と個人識別情報が挿入された付加機能版のコン
ピュータを端末１０３に送信するステップ（ステップＳ
６０９）がサーバ１０２がシリアル番号及び個人識別情
報が挿入されていない付加機能版のコンピュータを端末
１０３に送信するステップ（ステップＳ６１１）に置き
換わっている点である。

【００７６】［実施形態６］実施形態６が実施形態４と
異なる点は、実施形態３が実施形態１と異なる点と同一
である。

【００７７】すなわち、図６と図８との比較より明らか
なように、実施形態６が実施形態４と異なる点は、サー
バ１０２が、シリアル番号を受信しなかったと判断した
とき（ステップＳ３０６でＹＥＳ）及び受信したシリア
ル番号が正当あり且つ個人識別情報を受信したか否かの
判断結果が否定的であるとき（ステップＳ６０７でＮ
Ｏ）に、付加機能版のコンピュータプログラムにシリア
ル番号及び個人識別情報を挿入しない点と、サーバ１０
２がシリアル番号と個人識別情報が挿入された付加機能
版のコンピュータを端末１０３に送信するステップ（ス
テップＳ６０９）がサーバ１０２がシリアル番号と個人
識別情報が挿入されている付加機能版のコンピュータ又
はシリアル番号と個人識別情報が挿入されていない付加
機能版のコンピュータを端末１０３に送信するステップ
（ステップＳ６１２）に置き換わっている点である。

【００７８】従って、実施形態６では、実施形態４と同
様に、正当なシリアル番号が付加機能版のコンピュータ
プログラムに挿入されているときにのみ、インストール
された付加機能版のコンピュータプログラムが、端末１
０３で実行されることが可能となるようにすることがで
きる。

【００７９】また、実施形態４と同様に、個人識別情報
を、プログラムを起動するときや、付加機能を起動する
ときに、端末１０３の画面に表示するようにする。こう
することにより、不法コピーしたプログラムを使用する
と、他人の個人情報が画面に表示されるので、不法コピ
ーを抑圧する効果が得られる。

【００８０】［実施形態７］実施形態４では、付加機能
版のコンピュータプログラムにシリアル番号と個人識別
情報を挿入したが、実施形態７では、付加機能版のコン
ピュータプログラムに、シリアル番号を挿入しないで、
個人識別情報を挿入する。

【００８１】すなわち、実施形態７が実施形態４と異な
る点は、サーバ１０２が付加機能版のコンピュータプロ
グラムにシリアル番号と個人識別情報を挿入するステッ
プ（ステップＳ６０８）が、サーバ１０２が付加機能版
のコンピュータプログラムに個人識別情報を挿入するス
テップ（ステップＳ６１３）に置き換わり、サーバ１０
２がシリアル番号と個人識別情報が挿入された付加機能
版のコンピュータプログラムを送信するステップ（ステ
ップＳ６０９）が、サーバ１０２が個人識別情報が挿入
された付加機能版のコンピュータプログラムを送信する
ステップ（ステップＳ６１４）に置き換わった点であ
る。

【００８２】実施形態７では、実施形態４とは異なり、
個人識別情報が付加機能版のコンピュータプログラムに
挿入されているときにのみ、インストールされた付加機
能版のコンピュータプログラムが、端末１０３で実行さ
れることが可能となるようにする。

【００８３】また、実施形態４と同様に、個人識別情報
を、プログラムを起動するときや、付加機能を起動する
ときに、端末１０３の画面に表示するようにする。こう
することにより、不法コピーしたプログラムを使用する
と、他人の個人情報が画面に表示されるので、不法コピ
ーを抑圧する効果が得られる。

【００８４】［実施形態８］実施形態８が実施形態７と
異なる点は、実施形態３が実施形態１と異なる点と同一
である。

【００８５】すなわち、図９と図１０との比較より明ら
かなように、実施形態８が実施形態７と異なる点は、サ
ーバ１０２が、シリアル番号を受信しなかったと判断し
たとき（ステップＳ３０６でＹＥＳ）及び受信したシリ
アル番号が正当あり且つ個人識別情報を受信したか否か
の判断結果が否定的であるとき（ステップＳ６０７でＮ
Ｏ）に、付加機能版のコンピュータプログラムに個人識
別情報を挿入しない点と、サーバ１０２が個人識別情報
が挿入された付加機能版のコンピュータを端末１０３に
送信するステップ（ステップＳ６０９）がサーバ１０２
が個人識別情報が挿入されている付加機能版のコンピュ
ータ又は個人識別情報が挿入されていない付加機能版の
コンピュータを端末１０３に送信するステップ（ステッ
プＳ６１５）に置き換わっている点である。

【００８６】従って、実施形態８では、実施形態７と同
様に、正当な個人識別情報が付加機能版のコンピュータ
プログラムに挿入されているときにのみ、インストール
された付加機能版のコンピュータプログラムが、端末１
０３で実行されることが可能となるようにすることがで
きる。

【００８７】また、実施形態７と同様に、個人識別情報
を、プログラムを起動するときや、付加機能を起動する
ときに、端末１０３の画面に表示するようにする。こう
することにより、不法コピーしたプログラムを使用する
と、他人の個人情報が画面に表示されるので、不法コピ
ーを抑圧する効果が得られる。

【００８８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果が奏される。

【００８９】第１の効果は、需用者は、不要な付加機能
にまで対価を支払う必要がなくなることである。その理
由は、需用者が、自主的に必要な付加機能毎に書籍を購
入して、コンピュータプログラムをダウンロードする形
式を取っているからである。

【００９０】第２の効果は、販売者が確実に付加機能の
コンピュータプログラムの代金を回収できることであ
る。その理由は、書籍を購入して、シリアル番号を知っ
た者のみがコンピュータプログラムをダウンロードする
ことが可能だからである。

【００９１】第３の効果は、需用者が、最新のバージョ
ンのコンピュータプログラムを入手できることである。
その理由は、サーバに記録されている最新のバージョン
のコンピュータプログラムを需用者がダウンロードする
からである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態によるコンピュータプログラ
ムの供給方式の構成を示す概念図である。

【図２】本発明の実施形態１による機能限定版のコンピ
ュータプログラムを端末がサーバからダウンロードする
ときの動作を示すシーケンス図である。

【図３】本発明の実施形態１による付加機能版のコンピ
ュータプログラムを端末がサーバからダウンロードする
ときの動作を示すシーケンス図である。

【図４】本発明の実施形態２による付加機能版のコンピ
ュータプログラムを端末がサーバからダウンロードする
ときの動作を示すシーケンス図である。

【図５】本発明の実施形態３による付加機能版のコンピ
ュータプログラムを端末がサーバからダウンロードする
ときの動作を示すシーケンス図である。

【図６】本発明の実施形態４による付加機能版のコンピ
ュータプログラムを端末がサーバからダウンロードする
ときの動作を示すシーケンス図である。

【図７】本発明の実施形態５による付加機能版のコンピ
ュータプログラムを端末がサーバからダウンロードする
ときの動作を示すシーケンス図である。

【図８】本発明の実施形態６による付加機能版のコンピ
ュータプログラムを端末がサーバからダウンロードする
ときの動作を示すシーケンス図である。

【図９】本発明の実施形態７による付加機能版のコンピ
ュータプログラムを端末がサーバからダウンロードする
ときの動作を示すシーケンス図である。

【図１０】本発明の実施形態８による付加機能版のコン
ピュータプログラムを端末がサーバからダウンロードす
るときの動作を示すシーケンス図である。

【符号の説明】

１０１ネットワーク１０２サーバ１０３端末

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネットワークを介してコンピュータプロ
グラムの要求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプログラム
のシリアル番号を受信する手段と、前記コンピュータプログラムに前記シリアル番号を挿入
する手段と、前記ネットワークを介して前記シリアル番号が挿入され
た前記コンピュータプログラムを要求元に送信する手段
と、を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項２】請求項１に記載のサーバと、端末と、を
備え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムの要求を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバから前記シリアル
番号が挿入された前記コンピュータプログラムを受信す
る手段と、を備えることを特徴とするコンピュータプログラムの供
給方式。
【請求項３】請求項２に記載のコンピュータプログラ
ムの供給方式において、前記コンピュータプログラムは
前記シリアル番号が挿入されていなければ前記端末で実
行できないことを特徴とするコンピュータプログラムの
供給方式。
【請求項４】ネットワークを介してコンピュータプロ
グラムの要求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプログラム
のシリアル番号を受信する手段と、前記シリアル番号を受信したときにのみ、前記ネットワ
ークを介して前記コンピュータプログラムを要求元に送
信する手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項５】請求項４に記載のサーバと、端末と、を
備え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムの要求を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバから前記コンピュ
ータプログラムを受信する手段と、を備えることを特徴とするコンピュータプログラムの供
給方式。
【請求項６】ネットワークを介してコンピュータプロ
グラムの要求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプログラム
のシリアル番号を受信する手段と、前記シリアル番号を受信したときにのみ、前記コンピュ
ータプログラムに前記シリアル番号を挿入する手段と、前記ネットワークを介して前記シリアル番号が挿入され
た前記コンピュータプログラム又は前記シリアル番号が
挿入されていない前記コンピュータプログラムを要求元
に送信する手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項７】請求項６に記載のサーバと、端末と、を
備え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムの要求を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバから前記シリアル
番号が挿入された前記コンピュータプログラム又は前記
シリアル番号が挿入されていない前記コンピュータプロ
グラムを受信する手段と、を備えることを特徴とするコンピュータプログラムの供
給方式。
【請求項８】請求項７に記載のコンピュータプログラ
ムの供給方式において、前記コンピュータプログラムは
前記シリアル番号が挿入されていなければ前記端末で実
行できないことを特徴とするコンピュータプログラムの
供給方式。
【請求項９】ネットワークを介してコンピュータプロ
グラムの要求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプログラム
のシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワークを介して個人識別情報を受信する手段
と、前記コンピュータプログラムに前記シリアル番号と前記
個人識別情報を挿入する手段と、前記ネットワークを介して前記シリアル番号と前記個人
識別情報が挿入された前記コンピュータプログラムを要
求元に送信する手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項１０】請求項９に記載のサーバと、端末と、
を備え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムの要求を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記個人識別情
報を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバから前記シリアル
番号と前記個人識別情報が挿入された前記コンピュータ
プログラムを受信する手段と、を備えることを特徴とするコンピュータプログラムの供
給方式。
【請求項１１】請求項１０に記載のコンピュータプロ
グラムの供給方式において、前記コンピュータプログラ
ムは前記シリアル番号と前記個人識別情報が挿入されて
いなければ前記端末で実行できないことを特徴とするコ
ンピュータプログラムの供給方式。
【請求項１２】ネットワークを介してコンピュータプ
ログラムの要求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプログラム
のシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワークを介して個人識別情報を受信する手段
と、前記シリアル番号と前記個人識別情報を受信したときに
のみ、前記ネットワークを介して前記コンピュータプロ
グラムを要求元に送信する手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項１３】請求項１２に記載のサーバと、端末
と、を備え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムの要求を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバから前記コンピュ
ータプログラムを受信する手段と、を備えることを特徴とするコンピュータプログラムの供
給方式。
【請求項１４】ネットワークを介してコンピュータプ
ログラムの要求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプログラム
のシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワークを介して個人識別情報を受信する手段
と、前記シリアル番号と前記個人識別情報を受信したときに
のみ、前記コンピュータプログラムに前記シリアル番号
と前記個人識別情報を挿入する手段と、前記ネットワークを介して前記シリアル番号及び前記個
人識別情報が挿入された前記コンピュータプログラム又
は前記シリアル番号及び前記個人識別情報が挿入されて
いない前記コンピュータプログラムを要求元に送信する
手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項１５】請求項１４に記載のサーバと、端末
と、を備え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムの要求を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバから前記シリアル
番号及び前記個人識別情報が挿入された前記コンピュー
タプログラム又は前記シリアル番号及び前記個人識別情
報が挿入されていない前記コンピュータプログラムを受
信する手段と、を備えることを特徴とするコンピュータプログラムの供
給方式。
【請求項１６】請求項１５に記載のコンピュータプロ
グラムの供給方式において、前記コンピュータプログラ
ムは前記シリアル番号及び前記個人識別情報が挿入され
ていなければ前記端末で実行できないことを特徴とする
コンピュータプログラムの供給方式。
【請求項１７】ネットワークを介してコンピュータプ
ログラムの要求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプログラム
のシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワークを介して個人識別情報を受信する手段
と、前記シリアル番号を受信したときにのみ、前記コンピュ
ータプログラムに前記個人識別情報を挿入する手段と、前記ネットワークを介して前記個人識別情報が挿入され
た前記コンピュータプログラムを要求元に送信する手段
と、を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項１８】請求項１７に記載のサーバと、端末
と、を備え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムの要求を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記個人識別情
報を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバから前記個人識別
情報が挿入された前記コンピュータプログラムを受信す
る手段と、を備えることを特徴とするコンピュータプログラムの供
給方式。
【請求項１９】請求項１８に記載のコンピュータプロ
グラムの供給方式において、前記コンピュータプログラ
ムは前記個人識別情報が挿入されていなければ前記端末
で実行できないことを特徴とするコンピュータプログラ
ムの供給方式。
【請求項２０】ネットワークを介してコンピュータプ
ログラムの要求を受信する手段と、前記ネットワークを介して前記コンピュータプログラム
のシリアル番号を受信する手段と、前記ネットワークを介して個人識別情報を受信する手段
と、前記シリアル番号と前記個人識別情報を受信したときに
のみ、前記コンピュータプログラムに前記個人識別情報
を挿入する手段と、前記ネットワークを介して前記個人識別情報が挿入され
た前記コンピュータプログラム又は前記個人識別情報が
挿入されていない前記コンピュータプログラムを要求元
に送信する手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項２１】請求項２０に記載のサーバと、端末
と、を備え、前記端末は、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムの要求を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバに前記コンピュー
タプログラムのシリアル番号を送信する手段と、前記ネットワークを介して前記サーバから前記個人識別
情報が挿入された前記コンピュータプログラム又は前記
個人識別情報が挿入されていない前記コンピュータプロ
グラムを受信する手段と、を備えることを特徴とするコンピュータプログラムの供
給方式。
【請求項２２】請求項２１に記載のコンピュータプロ
グラムの供給方式において、前記コンピュータプログラ
ムは前記個人識別情報が挿入されていなければ前記端末
で実行できないことを特徴とするコンピュータプログラ
ムの供給方式。
【請求項２３】請求項１、４、６、９、１２、１４、
１７、２０のいずれか１項に記載のサーバにおいて、前
記ネットワークはインターネットであることを特徴とす
るサーバ。
【請求項２４】請求項２〜３、５、７〜８、１０〜１
１、１３、１５〜１６、１８〜１９、２１〜２２のいず
れか１項に記載のコンピュータプログラムの供給方式に
おいて、前記ネットワークはインターネットであること
を特徴とするコンピュータプログラムの供給方式。
【請求項２５】請求項１、４、６、９、１２、１４、
１７、２０のいずれか１項に記載のサーバにおいて、前
記シリアル番号は、書籍又は該書籍の付録に記載された
ものであることを特徴とするサーバ。
【請求項２６】請求項２〜３、５、７〜８、１０〜１
１、１３、１５〜１６、１８〜１９、２１〜２２のいず
れか１項に記載のコンピュータプログラムの供給方式に
おいて、前記シリアル番号は、書籍又は該書籍の付録に
記載されたものであることを特徴とするコンピュータプ
ログラムの供給方式。
【請求項２７】請求項１、４、６、９、１２、１４、
１７、２０のいずれか１項に記載のサーバにおいて、前
記コンピュータプログラムは付加機能版のプログラムで
あることを特徴とするサーバ。
【請求項２８】請求項２〜３、５、７〜８、１０〜１
１、１３、１５〜１６、１８〜１９、２１〜２２のいず
れか１項に記載のコンピュータプログラムの供給方式に
おいて、前記コンピュータプログラムは付加機能版のプ
ログラムであることを特徴とするコンピュータプログラ
ムの供給方式。