JP2002091162A - 現像装置および印刷装置 - Google Patents

現像装置および印刷装置

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JP2002091162A
JP2002091162A JP2000280841A JP2000280841A JP2002091162A JP 2002091162 A JP2002091162 A JP 2002091162A JP 2000280841 A JP2000280841 A JP 2000280841A JP 2000280841 A JP2000280841 A JP 2000280841A JP 2002091162 A JP2002091162 A JP 2002091162A
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developing
photosensitive drum
developing device
abutting
abutting member
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JP2000280841A
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English (en)
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Hisashi Kunihiro
久志 国広
Hiroshi Kubota
宏 久保田
Takeshi Wakabayashi
雄 若林
Fusato Mizoguchi
二三十 溝口
Kanji Kawahito
寛司 川人
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像間隔を容易に変更可能な現像装置を提供
する。 【解決手段】 現像部4は、ケーシング11内に設けら
れた現像ローラ12によって、感光体ドラム1の感光部
34にトナーを供給する現像装置であり、突当部材15
を備えている。この突当部材15は、連続的に外径の変
化する円盤部を有しており、これを感光体ドラム1に当
接させることで、現像間隔を設定するようになってい
る。すなわち、現像部4では、円盤部を含む突当部材1
5を回転させるだけで、現像間隔を変更できるように設
定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像ローラによっ
て感光体ドラムにトナーを供給する現像装置と、この現
像装置を有する印刷装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写装置やプリンター等の、電子
写真方式の印刷装置(画像形成装置)には、感光体ドラ
ム,帯電装置,露光装置,現像装置,転写装置,定着装
置等が設けられている。
【0003】このような印刷装置では、感光体ドラムの
感光面(静電潜像面)に対して帯電・露光を行って静電
潜像を形成し、これをトナー(現像材)によって現像し
てトナー像(可視像)を生成する。そして、このトナー
像を、シート(記録材;普通紙やOHPシート等の印刷
媒体)に転写した後、熱定着するように設定されてい
る。
【0004】また、一般に、印刷装置の現像装置は、現
像ローラと、トナーを貯蔵するためのトナー保持槽(ケ
ーシング)とを備えている。そして、現像ローラを回転
させることで、感光体ドラムの表面に対して、トナーを
順次的(連続的)に送り込むように設定されている。
【0005】ところで、印刷装置では、現像装置におけ
る現像ローラ表面(現像スリーブ面)と、感光体ドラム
の感光面との間隔(現像間隔)を、一定に保っておくこ
とが好ましい。これは、この現像間隔が変動すると、ト
ナーによる現像濃度が変化してしまい、良好な画像を印
刷できないからである。
【0006】そこで、従来、この現像間隔を保つための
技術が開発されている。例えば、図15および図16
は、特開平10−48904号公報に記載の現像装置を
示す説明図である。この公報に記載の技術では、現像ロ
ーラ130における支軸131の両端に、現像ローラ1
30の直径(スリーブ径)よりも若干大きい直径を有す
る、回転可能な円盤状(コロ状)の突当部材132を設
けるように設定されている。
【0007】そして、この突当部材132を、感光体ド
ラム133の両端における、金属面の露出したドラム部
分(非感光部分)に当接させることで、現像間隔を所定
の微小間隔δに維持するようになっている。
【0008】このような突当部材132は、通常、DS
Dカラー,スペーサローラあるいはトラッキングローラ
と称されるものである。また、この突当部材132は、
現像ローラ130における金属製の支軸131に対して
回転できるように(回転自在に)設けられており、感光
体ドラム133の回転とともに回転する(感光体ドラム
133の回転力を受けてつれ周りする)ようになってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の現像装置では、感光体ドラム133の交換等に
よって適切な現像濃度バランスが僅かに変化した場合に
は、露光,帯電等のバランスの確認,調整が必要となる
場合がある。このため、設計上・製造上における管理項
目を増加させるとともに、取り付けミスを招き易く、作
業効率を低下させてしまう。
【0010】本発明は、現像間隔を容易に変更可能な現
像装置と、この現像装置を備えた印刷装置とを提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の現像装置(本現像装置)は、筐体内に設
けられた現像ローラによって、感光体ドラムの感光部に
トナーを供給する現像装置において、現像ローラから感
光体ドラムに向かう現像方向に延びる当接部を有し、こ
の当接部を感光体ドラムに当接させることで、感光体ド
ラムの感光部と現像ローラとの間隔である現像間隔を設
定するための突当部材を備えており、この突当部材が、
当接部の長さを変更できるように設定されていることを
特徴としている。
【0012】本現像装置は、感光体ドラムに形成された
静電潜像を現像するためのものであり、複写機やプリン
ター,ファクシミリ装置等の電子写真装置の現像装置と
して好適に適用されるものである。
【0013】そして、本現像装置は、装置の筐体(ケー
シング)内に、感光体ドラムにトナーを供給するための
現像ローラを備えている。この現像ローラは、筐体内に
おいて感光体ドラムに対向するように配置されており、
感光体ドラムの回転に応じて回転することで、筐体内等
にあるトナー(現像材)を感光体ドラムの感光部に供給
するように設定されている。ここで、感光部とは、感光
体ドラムにおける静電潜像の形成部位である。
【0014】また、本現像装置は、感光体ドラムの感光
部と現像ローラとの間隔(現像間隔)を設定するため
の、突当部材を備えている。この突当部材は、例えば、
現像ローラにおける支軸の両端部や、筐体の外壁等に設
けられている。そして、現像ローラから感光体ドラムに
向かう方向(現像方向)に延びる当接部を有しており、
この当接部を感光体ドラムに当接させることで、上記の
現像間隔を、当接部の長さ(現像方向での長さ)に応じ
た距離に設定するようになっている。
【0015】そして、特に、本現像装置では、突当部材
が、当接部の長さを変更できるように設定されている。
従って、本現像装置では、当接部の長さを変更できる範
囲内で、現像間隔を容易に調整(変更)できる。これに
より、感光体ドラムの交換等によって適切な現像間隔が
変化した場合でも、現像間隔を、現像ローラによる適切
なトナー供給を実現できる間隔に容易に設定することが
可能となる。
【0016】なお、本現像装置には、筐体を感光体ドラ
ムの方向に付勢するための付勢部材(案内部材)を備え
ることが好ましい。これにより、突当部材の当接部を、
感光体ドラムに堅固に当接させることが可能となる。
【0017】また、突当部材は、所定の回転軸を中心に
回転可能であり、回転軸から外縁部までの距離が回転方
向において変化している回転盤を備えていることが好ま
しい。そして、回転盤の外縁部における現像方向に延び
る部位を、当接部として用いることが好ましい。この構
成では、回転盤を回転させることで、当接部の長さを容
易に変更できる。
【0018】また、このような回転盤としては、例え
ば、回転軸から外縁部までの距離が回転方向において連
続的に変化するらせん形状の円盤や、複数の辺からなる
外縁部を有する多角形盤を用いることが可能である。な
お、多角形盤を用いる場合には、多角形盤の各辺におけ
る回転軸からの距離が、辺毎に異なっていることが好ま
しい。
【0019】また、このような回転盤を用いる場合、突
当部材に、回転盤の回転を停止させるための固定部材を
備えることが好ましい。このような固定部材を用いれ
ば、現像処理中等、現像間隔を一定に維持しておきたい
場合に、回転盤における不要な回転(ブレ等を含む)を
抑制できる。
【0020】また、このような回転盤は、例えば、ユー
ザーによって手動で回転できるように設定してもよい。
また、自動化を図る場合には、本現像装置に、突当部材
における回転盤の回転を制御するための、モーターを備
えることが好ましい。このようにすれば、現像間隔をよ
り容易に変更できる。また、この構成では、固定部材を
備えていない場合でも、停止状態のモーターにおける回
転抵抗により、回転盤の不要な回転を防止できる。
【0021】また、このようなモーターを用いる場合、
突当部材の回転盤とともに回転する従動ギアと、この従
動ギアに歯合するとともに、モーターの回転軸に直結さ
れた原動ギアとを利用することが好ましい。
【0022】また、上記のような突当部材は、本現像装
置に複数設けられていることが好ましい。これにより、
2つ以上の当接部によって現像間隔を設定できるため、
現像間隔を極めて正確に定めることが可能となる。
【0023】また、この場合、各突当部材における回転
盤が、それぞれ独立に回転できるように設定されている
ことが好ましい。すなわち、各突当部材における現像方
向での現像ギャップを、当接部毎に独立して設定できる
ことが好ましい。現像装置の各部位には、現像ローラの
回転方向や駆動方法等の影響により、一様でない力が作
用することがある。このため、現像間隔を適正に設定す
るために、各突当部材における当接部の長さを、各突当
部材の設置位置に応じた値に設定しておくことが好まし
いといえる。
【0024】また、本現像装置では、突当部材の当接部
が、感光体ドラムにおける非回転部分に当接するように
設定されていることが好ましい。ここで、感光体ドラム
の非回転部分としては、例えば、感光部の外側(ドラム
の回転軸方向での外側)に形成されている感光体ドラム
のカバーやフレーム、あるいは、感光部の両端部に設け
られたダミーフランジ等を挙げられる。
【0025】この構成では、当接部が感光体ドラムの非
回転部分に当接するようになっているので、感光体ドラ
ムの回転による影響(微小振動等)を、本現像装置(特
に、現像ローラの支軸)に伝えてしまうことを防止でき
る。これにより、現像ローラの支軸にかかるストレスを
小さくできるので、この支軸の損傷・変形を抑制でき
る。さらに、支軸の損傷・変形による現像間隔の乱れを
防止できるため、長期間に渡って、感光体ドラムの静電
潜像に対する現像濃度の均一化を図れるようになってい
る。
【0026】また、この構成では、当接部が、感光体ド
ラムの非回転部分に当接されているため、当然、当接部
自身も回転しない。従って、回転摩耗等の影響で、当接
部における外周部の形状が変化してしまうことを回避で
きる。
【0027】さらに、この構成では、当接部の回転によ
る振動が、感光体ドラムに伝達されることを回避でき
る。従って、このような振動による感光体ドラムの定常
回転の変化(回転ムラ)を防止できるので、ピッチムラ
や画像伸縮等の画像欠陥を抑制できる。
【0028】また、この構成では、少なくとも2つの突
当部材を備えていることが好ましい。そして、2つの突
当部材が、装置の筐体における、現像ローラにおける支
軸の両端部に応じた位置に、それぞれ設けられているこ
とがさらに好ましい。
【0029】ここで、支軸の両端部に応じた位置とは、
支軸の両端部、あるいは、支軸の両端部の近傍における
筐体部分等のことである。これにより、突当部材によっ
て現像ローラの両端部の位置(感光体ドラムに対する位
置)を精密に設定できるため、現像間隔を極めて正確に
定めることが可能となる。
【0030】さらに、この構成では、感光体ドラムから
の圧接荷重を、現像ローラの支軸ではなく、装置本体を
なす堅固な筐体によって受け止められる。これにより、
現像ローラの支軸だけで突当部材を支える構成に比し
て、非常に安定的に圧接荷重を受け止められる。さら
に、現像ローラの支軸にかかるストレスを非常に小さく
できるので、支軸の損傷・変形を極めて良好に抑制でき
る。従って、支軸の損傷・変形による現像間隔の乱れを
防止できるため、非常に長期間に渡って、感光体ドラム
の静電潜像に対する現像濃度の均一化を図ることが可能
となる。
【0031】また、この構成では、突当部材に、現像ロ
ーラにおける支軸の軸受を設けることが好ましい。これ
により、軸受を別途に設ける必要がないので、本現像装
置の製造コストを低減できるとともに、サイズの小型化
を図れる。
【0032】また、この構成では、感光体ドラムの非回
転部分が感光部と電気的に絶縁されていることが好まし
い。この場合には、現像ローラの支軸における軸受とな
っている突当部材を、現像バイアス電圧の電極として用
いることが可能となる。すなわち、現像バイアス電圧
を、突当部材および支軸を介して、現像ローラに供給す
る構成となる。これにより、現像バイアス電圧の電極を
別途に設ける必要がないので、本現像装置の製造コスト
を低減できるとともに、サイズの小型化を図れる。
【0033】また、この構成では、突当部材を、焼結合
金あるいは導電性樹脂等の導電性軸受材料から形成する
ことが好ましい。これらの材料は、軸受特性,導電性お
よび機械的特性の点で優れているため、突当部材を電極
として良好に利用することが可能となる。
【0034】また、本発明の印刷装置(本印刷装置)
は、感光体ドラムの感光部に静電潜像を形成し、この潜
像を現像してトナー像を形成し、このトナー像をシート
に印刷する印刷装置において、感光部を有する感光体ド
ラムと、現像ローラおよび突当部材を備えた現像装置と
を備えており、現像装置の突当部材が、現像ローラから
感光体ドラムに向かう現像方向に延びる当接部を有し、
この当接部を感光体ドラムに当接させることで、感光体
ドラムの感光部と現像ローラとの間隔である現像間隔を
設定するようになっており、さらに、当接部の長さを変
更できるように設定されていることを特徴としている。
【0035】本印刷装置は、複写機やプリンター,ファ
クシミリ装置等の電子写真装置内に好適に備えられる印
刷装置であり、上記した本現像装置を含んでいるもので
ある。従って、本印刷装置では、現像装置の突当部材
が、当接部の長さを変更できるように設定されているた
め、当接部の長さを変更できる範囲内で、現像間隔を容
易に調整(変更)できる。これにより、感光体ドラムの
交換等によって適切な現像間隔が変化した場合でも、現
像間隔を、現像ローラによる適切なトナー供給を実現で
きる間隔に容易に設定することが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について説
明する。本実施の形態にかかる印刷装置(本印刷装置)
は、帯電,露光,現像,転写,クリーニング,定着およ
び除電の各工程を有する電子写真プロセスによって、感
光体ドラムにトナー像を形成してシートに転写する機能
を有しており、複写機やレーザープリンター,ファクシ
ミリ装置等の電子写真装置に応用できるものである。
【0037】まず、本印刷装置の構成について説明す
る。図2は、本印刷装置の構成を示す説明図である。こ
の図に示すように、本印刷装置は、感光体ドラム1,帯
電器2,露光部3,現像部4,帯電部5,クリーニング
部6および定着ローラ8を備えている。
【0038】感光体ドラム1は、アルミ等の金属からな
る円筒形状の導電性基体1bと、その表面に塗布形成さ
れる感光体層(静電潜像担持体)1aとを有しており、
X方向に回転するように設けられている。この感光体層
1aとしては、OPC(Organic Photo-Conductor )
や、アモルファスシリコン等、感光特性を持つものを利
用することができる。なお、この感光体ドラム1の詳細
な構成については後述する。
【0039】帯電器2は、電源(図示せず)から供給さ
れる電力により、感光体層1aの表面を均一にマイナス
帯電させるためのものである。この帯電器2としては、
コロナチャージャーや接触ローラ帯電器を利用できる。
【0040】露光部3は、帯電された感光体層1aをレ
ーザー光で露光することによって、感光体層1aの表面
に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有す
るものである。
【0041】すなわち、感光体層1aは、露光された部
位で正電荷を発生し、帯電器2により与えられた負電荷
を相殺するように設定されている。従って、本印刷装置
では、画像データに従って感光体層1aを露光すること
によって、画像データに応じた静電潜像(静電潜像ポテ
ンシャル)を、感光体層1aの表面に形成できるように
なっている。なお、この露光部3としては、半導体レー
ザーを光源として有するレーザスキャンユニット(LS
U)を用いることができる。
【0042】現像部4は、磁性一成分トナーを用いた非
接触現像によって潜像を現像するものである。すなわ
ち、現像部4は、負電荷を有するトナーによって感光体
層1aの静電潜像を現像し、トナー像を生成するもので
ある。
【0043】そして、図2に示すように、現像部4は、
トナーの収容されているケーシング11と、その内部に
配置されている現像ローラ12および攪拌ローラ13と
を有している。
【0044】現像ローラ12は、表面に誘電体層を備え
ており、感光体ドラム1の回転に応じて回転すること
で、感光体ドラム1の感光体層1aにトナーを供給する
ためのものである。また、攪拌ローラ13は、ケーシン
グ11内においてトナーとキャリアとを攪拌するための
ものである。また、現像部4には、現像ローラ12に現
像バイアス電圧を与える電極(後述)等も備えられてい
る。なお、現像部4の詳細な構成については後述する。
【0045】帯電部5は、チャージャー方式や接触型の
転写装置(図示せず)を備えており、図示しない給紙装
置から供給されてY方向に搬送されるシートPに、感光
体ドラム1上のトナー像を転写させ、定着ローラ8の位
置する方向に排出するものである。
【0046】定着ローラ8は、熱圧着(熱融解)によっ
て、シートP上のトナー像を定着させるものである。ま
た、定着ローラ8は、シートPを本印刷装置の外部に排
出する機能も有している。
【0047】クリーニング部6は、トナー像の転写後、
感光体層1aに残留したトナーを掻き取って回収するも
のである。また、本印刷装置には、残留トナーの回収
(清掃)後、感光体ドラム1の電荷を除去し、これを電
気的に初期化(0電位化)するための除電部(図示せ
ず)も設けられている。この除電部としては、光除電ラ
ンプや接触除電器等を用いることができる。
【0048】次に、本印刷装置の特徴的な構成である、
現像部4および感光体ドラム1の構成について説明す
る。まず、本印刷装置における現像部4の取り付け状態
について説明する。図3は、現像部4の取り付け状態を
示す説明図である。本印刷装置では、現像部4は着脱可
能なユニットであり、この図に示すように、感光体ドラ
ム1の近傍に、現像部4を取り付けるための案内部材2
1が設けられている。
【0049】この案内部材21は、板厚2mm程度の板
金プレス品であって、本印刷装置のフレーム(本体フレ
ーム)に対してボルト止めされており、感光体ドラム1
の近傍に強固に固定されているものである。
【0050】また、図3に示すように、この案内部材2
1の形状は、現像部4のケーシング11における底面の
断面形状に応じた形状となっている。この図に示すよう
に、ケーシング11の底面には、複数の突起部22が設
けられている。また、案内部材21には、突起部22と
係合するための、複数の凹所23が設けられている。そ
して、これら凹所23と突起部22とを係合させること
で、現像部4を、一定のアソビを有する状態で案内部材
21に取り付けるようになっている。
【0051】また、図3に示すように、案内部材21に
は、現像部4を感光体ドラム1の方向(感光体ドラム1
の設置部位に向かう方向)に押しつける(付勢する)た
めの付勢部材24が設けられている。この図に示すよう
に、付勢部材24は、押圧部材25とバネ26とから構
成されている。押圧部材25は、案内部材21の底板を
貫通して凹所23内に挿入されている。また、バネ26
は、一方の端部を押圧部材25に、他方の端部を本印刷
装置のフレームに固定されており、押圧部材25を感光
体ドラム1の方向に付勢するように設定されている。
【0052】そして、本印刷装置では、図示しないレバ
ーを操作することによって、押圧部材25を凹所23内
の突起部22に噛み合わせ、バネ26の付勢力を現像部
4に伝達できるようになっている。これにより、現像部
4は、案内部材21内において、感光体ドラム1の方向
に移動(付勢)されるように設定されている。
【0053】なお、この付勢部材24は、案内部材21
の下部における異なる位置に2つ設けられている。そし
て、これら2つの付勢部材24は、リンク機構(図示せ
ず)によって互いに接続されており、上記のレバー操作
によって、互いに連動して現像部4を移動させるように
設定されている。
【0054】また、図3に示すように、案内部材21に
は、現像部4を感光体ドラム1に近づけ過ぎないよう
に、現像部4の移動範囲を規制するための規制部27が
設けられている。しかしながら、現像部4は、後述する
突当部材によって、感光体ドラム1との距離を優先的に
規制されるように設定されている。このため、通常の動
作では、この規制部27に現像部4が当接することはな
い。
【0055】次に、感光体ドラム1および現像部4の構
成について説明する。なお、本印刷装置の外壁には、ユ
ーザーの指示を入力するとともに、本印刷装置の動作状
況をユーザーに示すための操作パネル(図示せず)が設
けられている。そこで、以下では、この操作パネルの設
置されている側を本印刷装置の前面側とするとともに、
その反対側を背面側と称する。
【0056】図1は、本印刷装置に設置された状態にお
ける、感光体ドラム1および現像部4の構成を示す説明
図である。この図に示すように、感光体ドラム1は、そ
の長手方向を、本印刷装置の背面側から前面側に向かう
方向に沿わせるように、前面側プロセスフレーム31f
と背面側プロセスフレーム31rとの間に設置されてい
る。
【0057】そして、この感光体ドラム1は、ダミーフ
ランジ32f・32r,絶縁フランジ33f・33r,
感光部34,ドラムアース35,固定軸36,駆動軸3
7および固定ボス38を備えている。
【0058】感光部34は、図2に示した導電性基体1
bと、その表面に塗布形成される感光体層1aとからな
る円筒形の部材である。上記したように、本印刷装置で
は、感光部34の感光体層1aに、トナー像を形成する
ようになっている。絶縁フランジ33f・33rは、感
光部34の両端に嵌め込まれている絶縁体であり、感光
部34の外径と同サイズの外径を有している。そして、
感光部34を支持するとともに、感光部34における電
荷流出・流入を防止するためのものである。
【0059】固定軸36は、前面側プロセスフレーム3
1fに固定された、感光体ドラム1の回転軸(支持軸)
である。また、駆動軸37は、本印刷装置に設置されて
いるモーターMの駆動力を感光体ドラム1に伝達するも
のであり、背面側プロセスフレーム31rを貫通して回
転するように設けられている。
【0060】また、この駆動軸37では、一方の端部が
モーターMに、他方の端部が絶縁フランジ33rに固定
されている。そして、感光体ドラム1では、絶縁フラン
ジ33f・33r,ドラムアース35および感光部34
が、駆動軸37の回転によって、固定軸36を中心に回
転するように設定されている。
【0061】ドラムアース35は、感光部34の電荷
を、金属製の固定軸36や駆動軸37を介して本印刷装
置の本体へと逃がすための、板バネ状のアースである。
【0062】固定ボス38は、背面側プロセスフレーム
31rに固定されたリング状の部材であり、駆動軸37
を貫通させるように設けられている。ダミーフランジ3
2rは、絶縁フランジ33rの背面側に、絶縁フランジ
33rの一部を嵌め込むように設けられたフランジであ
る。また、このダミーフランジ32rは、駆動軸37を
貫通させるように設けられており、この駆動軸37の駆
動力によって回転しないように、固定ボス38の外側に
固定された状態となっている。
【0063】すなわち、本印刷装置では、駆動軸37
が、固定ボス38とダミーフランジ32rとに設けられ
ている軸穴39・40を通して、感光体ドラム1を、そ
の長手方向に沿った軸上で回転駆動するように設定され
ている。
【0064】ダミーフランジ32fは、絶縁フランジ3
3fの前面側に形成された突起物を嵌め込むように設け
られたフランジである。また、このダミーフランジ32
fは、固定軸36を貫通させるように設けられており、
ダミーフランジ32rと同様に、駆動軸37の駆動力等
によって回転しないように、固定軸36に固定されてい
る。
【0065】また、感光体ドラム1では、これらダミー
フランジ32f・32rは、感光部34の外径(直径)
と同サイズの外径を有するように設定されている。ま
た、これらダミーフランジ32f・32rは、感光部3
4との間に絶縁フランジ33f・33rを介している。
従って、感光部34とは電気的に絶縁された状態となっ
ている。
【0066】また、図1に示すように、現像部4は、図
2に示したケーシング11,現像ローラ12,攪拌ロー
ラ13(図2のみに図示)に加えて、保持部材14,突
当部材15,支軸16,バイアス電極17,原動ギア1
8,従動ギア19,モーター20を備えている。
【0067】上記したように、現像ローラ12は、感光
体ドラム1の回転に応じて回転することで、感光体ドラ
ム1における感光部34の表面(感光体層1a)にトナ
ーを供給するためのものである。さらに、攪拌ローラ1
3は、トナーとキャリアとを攪拌するためのものであ
る。
【0068】また、これらローラ12・13は、感光体
ドラム1と同様に、その長手方向を本印刷装置の背面側
から前面側に向かう方向に沿わせるように設置されてい
る。すなわち、現像ローラ12は、現像部4内におい
て、感光体ドラム1に対向するように配置されている。
【0069】ケーシング(筐体)11は、現像に使用す
るトナーを収容するものであり、感光体ドラム1に対向
する側面には、現像ローラ12によるトナー供給を可能
とするためのスリットS(図2,図3参照)が設けられ
ている。
【0070】支軸16は、現像ローラ12を、その長手
方向に沿った軸上で回転駆動するための駆動軸である。
すなわち、支軸16は、背面側の端部を図示しないモー
ターに接続させ、モーターの駆動力によって現像ローラ
12を回転させるように設定されている。
【0071】バイアス電極17は、現像ローラ12に現
像バイアス電圧を与える電極であり、図示しない電源に
接続されているものである。このバイアス電極17に入
力された電力は、支軸16を介して現像ローラ12に伝
達されるように設定されている。また、このバイアス電
極17の材料としては、例えば、銅の焼結合金を用いる
ことが可能である。
【0072】保持部材14は、後述する突当部材15を
保持するものであり、ケーシング11の背面・前面の両
側面に設けられた円形の窓部11a(図4参照)に、そ
れぞれ1つずつ挿入・固定されるようになっている。
【0073】図4は、保持部材14および突当部材15
の構造を示す説明図である。この図に示すように、保持
部材14は、一体に形成された小径部14aおよび大径
部14bから構成されている。
【0074】小径部14aは、支軸16を貫通させる貫
通穴14c(図1参照)を中心に備えているとともに、
ケーシング11の窓部11aに隙間なく挿入されるよう
な外径を有する円筒形状となっている。一方、大径部1
4bは、小径部14aより大きめの外径・内径を有する
円筒である。そして、保持部材14は、小径部14aを
窓部11aに固定させることによって、ケーシング11
に堅固に固定されるように設定されている。
【0075】突当部材15は、一体に形成された円筒部
15aおよび円盤部15bから構成された、ハット形状
の部材である。これら円筒部15a・円盤部15bは、
支軸16を隙間なく貫通させる軸受穴15cを中心に備
えている。すなわち、突当部材15は、支軸16の軸受
としての機能を有している。
【0076】また、円筒部15aは、保持部材14にお
ける大径部14bの内部に隙間なく挿入されるような外
径を有している。そして、この円筒部15aは、大径部
14b内に、大径部14bの内壁と密接した状態で、矢
印AB方向に回転できるように挿入される。すなわち、
突当部材15は、大径部14b(およびケーシング1
1)に対して回転可能な状態で設置されるようになって
いる。
【0077】一方、突当部材15の円盤部15bは、図
4および図5に示すように、段部Wを境界として、中心
から外縁部までの距離(外径)が連続的に変化するらせ
ん形状(渦巻き形状)を有している。また、この円盤部
15bの外径は、どの位置においても、現像ローラ12
の外径よりも大きくなるように設定されている。
【0078】モーター20は、操作パネルに対して入力
されるユーザーの指示に応じて、ギア18・19を介し
て、突当部材15をAB方向に回転させるための駆動源
である。図6は、このモーター20における近傍の構成
を示す説明図である。この図に示すように、モーター2
0は、本印刷装置における前面側・背面側の双方に設け
られている。原動ギア18は、モーター20の回転軸に
直結されているとともに、従動ギア19に歯合するよう
に設けられている。
【0079】従動ギア19は、支軸16を貫通させるよ
うに、突当部材15における円盤部15bに固定されて
いる。そして、モーター20の駆動力を受けて、支軸1
6を中心に、突当部材15とともに回転するように設定
されている。
【0080】なお、モーター20による駆動力を受けて
いない場合、ギア18・19および突当部材15は、モ
ーター20の抵抗により回転できないようになってい
る。すなわち、この場合、突当部材15は、保持部材1
4(およびケーシング11)に対して堅固に固定される
ように設定されている。
【0081】また、本印刷装置では、基本的に、2つの
突当部材15が、それぞれの段部Wの位置を互いに同一
とするような状態で固定されるようになっている。すな
わち、本印刷装置では、基本的に、2つの突当部材15
における回転状態(回転角度)が同一となるように設定
されている。従って、本印刷装置では、任意の位置(A
B方向(回転方向)での位置)における2つの突当部材
15の外径が互いに同一となっている。
【0082】このような構成を有する感光体ドラム1お
よび現像部4は、本印刷装置内において、図2および図
3に示すように、ケーシング11に設けられたスリット
Sを介して、感光体ドラム1の感光部34と現像ローラ
12とを対向させるように配置される。
【0083】特に、本印刷装置では、現像部4が、図3
に示した付勢部材24によって、感光体ドラム1の方向
に付勢されるようになっている。そして、この付勢部材
24の付勢力によって、図1に示すように、現像部4に
おける2つの突当部材15が、感光体ドラム1のダミー
フランジ32f・32rに対して、確実に当接するよう
に設定されている。
【0084】図5は、突当部材15(円盤部15b)を
ダミーフランジ32f・32rに当接させた状態におけ
る、感光体ドラム1・現像ローラ12の位置関係を示す
説明図である。上記したように、突当部材15の当接す
るダミーフランジ32f・32rと、感光部34とは、
同サイズの外径を有している。従って、この図に示すよ
うに、本印刷装置では、現像間隔Dが、感光体ドラム1
に対向する部位(現像部位;スリットSの形成部位)に
おける円盤部15bと現像ローラ12との外径の差(突
当サイズ)となるように設定されている。ここで、現像
間隔Dとは、感光体ドラム1の感光部34と現像ローラ
12との間隔のことである。
【0085】また、上記したように、本印刷装置では、
2つの突当部材15における回転状態を、互いに同一と
するように設定されている。従って、本印刷装置では、
背面側から前面側にかけて(感光体ドラム1および現像
ローラ12の長手方向において)、現像間隔Dを均一な
状態で維持できるようになっている。
【0086】以上のように、本印刷装置では、現像部4
が、現像間隔Dを設定するための突当部材15を備えて
いる。そして、この突当部材15が、現像ローラ12か
ら感光体ドラム1に向かう方向(現像方向)に延びる円
盤部15bを有しており、この円盤部15bを感光体ド
ラム1に当接させることで、現像間隔Dを、突当サイズ
に応じた距離に設定するようになっている。
【0087】そして、特に、現像部4では、円盤部15
bを回転させることで、突当サイズを変更できるように
設定されている。従って、現像部4では、円盤部15b
の外径の範囲内で、現像間隔Dを容易に調整(変更)で
きる。これにより、感光体ドラム1の交換等によって適
切な現像間隔Dが変化した場合でも、現像間隔Dを、現
像ローラ12による適切なトナー供給を実現できる間隔
に容易に設定することが可能となる。
【0088】また、本印刷装置では、突当部材15の円
盤部15bが、感光体ドラム1における非回転部分であ
るダミーフランジ32f・32rに当接するように設定
されている。すなわち、本印刷装置では、円盤部15b
をダミーフランジ32f・32rに当接させているた
め、感光体ドラム1・現像ローラ12の回転状態によら
ず、円盤部15b(突当部材15)を停止させておくこ
とが可能となっている。従って、感光体ドラム1の回転
による影響(微小振動等)を、現像部4(特に、現像ロ
ーラ12の支軸16)に伝えてしまうことを防止でき
る。
【0089】これにより、本印刷装置では、現像ローラ
12の支軸16にかかるストレスを小さくできるので、
この支軸16の損傷・変形(偏磨耗等)を抑制できる。
さらに、支軸16の損傷・変形に起因する現像間隔Dの
乱れを防止できるため、長期間に渡って、感光体ドラム
1の静電潜像に対する現像濃度の均一化を図れるように
なっている。
【0090】さらに、突当部材15(円盤部15b)を
停止させておけるため、突当部材15の回転による振動
を、感光体ドラム1に伝達してしまうことを回避でき
る。これにより、このような振動による感光体ドラム1
の定常回転の変化(回転ムラ)を防止できるので、ピッ
チムラや画像伸縮等の画像欠陥を抑制できるようになっ
ている。さらに、回転摩耗等の影響で、円盤部15bに
おける外周部の形状が変化してしまうことを回避でき
る。
【0091】また、本印刷装置では、現像部4が、2つ
の突当部材15を備えている。そして、これら2つの突
当部材15が、ケーシング11において、現像ローラ1
2における支軸16の両端部に応じた位置(保持部材1
4の設置部位)に固定されるように設定されている。
【0092】これにより、突当部材15によって、現像
ローラ12における両端部の位置(感光体ドラム1に対
する位置)を精密に設定できる。このため、現像間隔D
を極めて正確に定めることが可能となる。
【0093】また、本印刷装置では、突当部材15が、
保持部材14を介してケーシング11に設けられている
ため、感光体ドラム1からの圧接荷重を、現像ローラ1
2の支軸16ではなく、装置本体をなす堅固なケーシン
グ11によって受け止めることが可能となる。
【0094】これにより、現像ローラ12の支軸16だ
けで突当部材15を支える構成に比して、非常に安定的
に圧接荷重を受け止められる。さらに、現像ローラ12
の支軸16にかかるストレスを非常に小さくできるの
で、支軸16の損傷・変形を極めて良好に抑制できる。
従って、支軸16の損傷・変形による現像間隔Dの乱れ
を防止できるため、非常に長期間に渡って、感光体ドラ
ム1の静電潜像に対する現像濃度の均一化を図ることが
可能となる。
【0095】また、本印刷装置では、突当部材15に、
現像ローラ12における支軸16の軸受穴15cを備え
ている。これにより、支軸16の軸受を別途に設ける必
要がないので、現像部4の製造コストを低減できるとと
もに、サイズの小型化を図れるようになっている。
【0096】なお、本実施の形態では、突当部材15
を、円筒部15aと円盤部15bとからなる部材である
としている。しかしながら、これに限らず、突当部材1
5を、円筒部15aと、図7に示すような、多角形盤部
15dとから構成することもできる。この多角形盤部1
5dでは、図7に示すように、外縁部(周縁部)を構成
する複数の辺が、それぞれ異なる外径(d1 〜d8 ;軸
受穴15c(中心)からの距離)を有するように設定さ
れている。突当部材15をこのように構成しても、現像
部位に応じた多角形盤部15dの外径を段階的に変化さ
せられるため、一定の範囲内で現像間隔Dを調整(変
更)できる。
【0097】また、本実施の形態では、モーター20に
よって突当部材15を回転させ、現像間隔Dを調整する
としている。モーター20を用いて現像間隔Dを調整す
る場合には、突当部材15の滑らかな回転を実現するた
めに、突当部材15には円盤部15bを採用することが
好ましい。
【0098】一方、突当部材15に多角形盤部15dを
採用する場合には、多角形の角部に起因する抵抗によっ
て、モーター20による滑らかな回転を実現できない可
能性がある。従って、突当部材15に多角形盤部15d
を採用する場合には、現像部4にモーター20およびギ
ア18・19を設けず、手動で現像間隔Dを調整するよ
うに設定することが好ましい。なお、手動による現像間
隔Dの調整は、本印刷装置から現像部4を取り外した状
態で行うことが好ましい。
【0099】また、手動によって現像間隔Dを調整する
構成では、モーター20を設けないため、モーター20
の抵抗を利用した突当部材15の固定を実現できない。
そこで、図8(a)(b)に示すように、保持部材14
における突当部材15の円筒部15aとの対向面に、複
数の凸部61を設けることが好ましい。さらに、突当部
材15の円筒部15aにおける保持部材14との対向面
に、凸部61を嵌め込むための凹部62を形成すること
が好ましい。
【0100】また、図9(a)(b)に示すように、保
持部材14の大径部14bにおける内側の側面に、複数
の凸部63を設けるようにしてもよい。そして、突当部
材15における円筒部15aの外側面に、上記凸部63
を嵌め込むための、複数の溝部64を設けることが好ま
しい。
【0101】これらの構成では、凸部61・63と、凹
部62・溝部64とを係合させることで、保持部材14
に対して突当部材15を固定することが可能となる。な
お、凸部61・63と凹部62・溝部64との形成位置
は、多角形盤部15dにおける全ての辺を現像部位に対
向させた状態で、突当部材15を固定できるような位置
であることが好ましい。また、凹部62・溝部64を保
持部材14側に設け、凸部61・63を突当部材15側
に設けるようにしてもよい。また、これらの構成におけ
る現像間隔Dの調整は、本印刷装置から現像部4を取り
外し、さらに、突当部材15を保持部材14から外した
状態で、突当部材15の取り付け角度を変更する(凸部
61・63と凹部62・溝部64との対応関係を変更す
る)ことで実現できる。
【0102】また、本実施の形態では、突当部材15
を、保持部材14を介してケーシング11に設置すると
している。しかしながら、これに限らず、ケーシング1
1に対して直接に突当部材15を固定するようにしても
よい。図10は、保持部材14を持たない構成の現像部
4を示す説明図である。この図に示すように、この構成
では、ケーシング11における窓部11aが、穴部65
と保持部66とを有するようになる。穴部65は、現像
ローラ12の支軸16を貫通させるためのものである。
また、保持部66は、穴部65の周囲に形成されたリン
グ状の部材であり、その内側に、突当部材15の円筒部
15aを隙間なく嵌め込めるようなサイズを有してい
る。
【0103】また、この構成では、図10に示すよう
に、保持部66と穴部65との間におけるケーシング1
1の側面に、複数の凸部67を設けることが好ましい。
そして、図11に示すように、突当部材15の円筒部1
5aにおける凸部67と対向する部位に、凸部67を嵌
め込むための凹部68を設けることが好ましい。この構
成では、凸部67と凹部68とを係合させることで、ケ
ーシング11に対して突当部材15を固定することが可
能となる。
【0104】なお、この構成において、凸部67を突当
部材15側に、凹部68を窓部11a側に設けるように
してもよい。また、凸部67に代えて、保持部66の内
壁に凸部(あるいは凹部)を設けるとともに、突当部材
15における円筒部15aの側面に、この凸部に係合さ
せるための凹部(あるいは凸部)を設けるようにしても
よい。
【0105】また、図10に示した構成における現像間
隔Dの調整は、本印刷装置から現像部4を取り外し、さ
らに、突当部材15をケーシング11から外した状態
で、突当部材15の取り付け角度を変更する(凸部67
と凹部68との対応関係を変更する)ことで実現でき
る。
【0106】また、本実施の形態では、現像間隔Dの均
一化を図るために、2つの突当部材15を、それぞれの
段部Wの位置を互いに同一とするような状態で固定し、
任意の位置(AB方向(回転方向)での位置)における
2つの突当部材15の外径を、互いに同一とするとして
いる。従って、この場合、現像部位における円盤部15
b(あるいは多角形盤部15d)と現像ローラ12との
外径の差(突当サイズ)は、2つの突当部材15におい
て互いに同一となる。
【0107】しかしながら、各突当部材15は、モータ
ー20等により、それぞれ独立に回転させることが可能
である。従って、現像ローラ12の駆動状態に応じて、
2つの突当部材15における突当サイズを、互いに異な
る状態としてもよい。
【0108】図1に示したように、本印刷装置では、現
像ローラ12を回転駆動するための駆動力は、装置の背
面側からのみ与えられるように設定されている。そし
て、このような構成では、図12に示すように、回転方
向の関係から、現像ローラ12の背面側が感光体ドラム
1側へ引き付けられる一方、その反動で、前面側が感光
体ドラム1から離間する方向へ引っ張られる傾向にあ
る。
【0109】このような状態では、背面側から前面側に
かけて、現像ローラ12と感光体ドラム1との感光体へ
の近接状態が異なり、画像濃度がアンバランスになる等
の不具合が発生する。
【0110】そこで、このような状態となった場合、あ
るいは、このような状態となることが予想された場合、
2つの突当部材15の突当サイズを、互いに異なる値と
することが好ましい。すなわち、背面側の突当部材15
における突当サイズを大きく、前面側の突当部材15に
おける突当サイズを小さく設定することが好ましい。こ
れにより、上記のような不具合の発生を防止できる。
【0111】なお、従来では、背面側・前面側における
突当部材の突当サイズを変更するために、異なる大きさ
を有する2種類の突当部材を使用する必要があった。し
かしながら、複数種類の突当部材を用いると、現像装置
の製造の際、識別を容易とするために、突当部材の色を
種類毎に異ならせたり、種類毎にマーキングを行う必要
がある。このため、部品管理や工程管理の点からも得策
ではなく、製造コストの上昇を招来させてしまう。
【0112】一方、本印刷装置では、1種類の突当部材
15を用いるにも関わらず、背面側・前面側における2
つの突当部材15における突当サイズを、異なる値に容
易に設定できる。従って、上記のような製造コストの上
昇を回避できるようになっている。
【0113】ここで、背面側・前面側の突当部材15に
おいて、突当サイズを変更することについて、さらに詳
細に説明する。完全に理想的な系では、現像間隔Dを一
定とするために、2つの突当部材15における突当サイ
ズを同一とすることが好ましい。また、適切な現像間隔
Dの値は、印刷装置の種類によって異なるが、以下で
は、0.55mmであるとする(通常、0.5mm〜
0.7mm程度)。
【0114】そして、前面側の濃度が低下するような濃
度アンバランスが発生した場合、背面側の突当部材15
における突当サイズを0.55mm、前面側の突当部材
15における突当サイズを0.525mmに変更する
と、その濃度アンバランスを解消できることがある(濃
度バランスとして、背面側・前面側の濃度が逆転するケ
ースは、装置の構造上、まず発生しない)。
【0115】ここで、このような突当サイズの変更によ
って、濃度バランスを改善できる理由について説明す
る。現像間隔Dは、突当部材15の突当サイズ以外に、
現像ローラ12における両端部の圧接力も大きく関係し
ていると考えられる。
【0116】そして、駆動力の入力される現像ローラ1
2の背面側では、現像ローラ12の回転方向の関係で、
現像部4全体を感光体ドラム1の方向へ引き付ける力を
受ける。従って、突当サイズの設定が0.55mmであ
っても、実質的には、現像間隔Dが0.55mmよりも
狭められた状態となると考えられる。
【0117】一方、前面側では、現像ローラ12は、感
光体ドラム1から離反する傾向を示し、現像間隔Dとし
て、実質的には0.55mmよりも広げられた状態とな
ると思われる。
【0118】また、現像部4を感光体ドラム1の方向に
付勢する、付勢部材24による圧接力は、図3に示した
ように、圧縮コイルバネ等からなるバネ26によって得
られている。従って、現像部4は、このバネ26の弾性
的変形に見合う分を、圧接力として受けることになる。
【0119】従って、現像ローラ12の背面側では、こ
の圧接力に加えて上記した駆動力の影響を受けて、実質
的に、現像間隔Dが設定値(突当サイズ)よりも小さく
なるに等しい状態となっている。
【0120】一方、現像ローラ12の前面側は、感光体
ドラム1から離反する傾向があることに加え、バネ26
の付勢力(圧接力)だけしか受けない。このため、その
分だけバネ26を余分に変形させ、付勢力のバランス的
に、背面側の状態に近い状態を作り出す(あるいは背面
側の状態に揃える)ことが好ましいといえる。
【0121】このように、2つの突当部材15の突当サ
イズを変更すると、見かけ状の寸法では現像間隔Dが一
様ではなくなる。しかしながら、感光体ドラム1に対す
る付勢力的には、現像ローラ12の両端で釣り合うよう
になる。従って、良好な画質(濃度)を実現することが
可能となるといえる。
【0122】なお、バネ26は、他の構成部品に比べる
と、アソビや製作精度に関してバラツキが大きく、さら
に、ラフでタフネスな部品である。従って、2つの突当
部材15における突当サイズを変更して、バネ26を強
制的に変形させることで、バネ26において突当サイズ
の差0.025mm分を吸収することが可能であるとい
える。
【0123】また、本実施の形態では、現像部4に、現
像ローラ12に現像バイアスを与えるために、支軸16
の端部にバイアス電極17を設けるとしている。しかし
ながら、バイアス電極17を設けなくても、焼結合金あ
るいは導電性樹脂等の導電性軸受材料から突当部材15
を形成することで、この突当部材15を現像バイアス電
極として利用することが可能となる(この構成では、現
像バイアス電圧を、突当部材15および支軸16を介し
て、現像ローラ12に供給するようになる)。
【0124】これにより、バイアス電極17を別途に設
ける必要がないので、現像部4の製造コストを低減でき
るとともに、サイズの小型化を図れる。なお、焼結合金
あるいは導電性樹脂等の導電性軸受材料は、軸受特性,
導電性および機械的特性の点で優れているため、現像バ
イアスの電極として良好に利用できる材料である。さら
に、焼結合金は、樹脂材料と比較して、機械的特性、温
度特性が良好である。従って、この焼結合金を突当部材
15の材料として用いた場合には、現像間隔Dを非常に
良好(正確に)に維持できる。
【0125】また、図1および図4に示した保持部材1
4における小径部14aには、支軸16を貫通させるた
めの貫通穴14cが設けられているが、この貫通穴14
cから、ケーシング11内に収容されているトナーを飛
散させてしまう可能性がある。このため、保持部材14
では、円筒部15aの端面(現像ローラ12と対向する
面)に、VシールあるいはGシール等の一般的なシール
材料を設けることが好ましい。これにより、貫通穴14
cからのトナー漏れを回避できる。
【0126】また、本実施の形態では、現像ローラ12
における支軸16の両端部に突当部材15を設置し、突
当部材15を軸受として機能させるようになっている。
しかしながら、本印刷装置における突当部材15の取り
付け位置は、現像間隔Dを維持できるような位置であれ
ば、支軸16の両端部でなくてもよい。例えば、突当部
材15を、ケーシング11における、感光体ドラム1に
対向する面の端部等に、回転できるように設置してもよ
い。なお、このように構成する場合には、支軸16の軸
受を保持部材14に設けることが好ましい。
【0127】また、本実施の形態では、本印刷装置に設
ける突当部材15の数を2つとしている。しかしなが
ら、突当部材15を1つだけ設けるようにしても、ま
た、2つ以上設けるようにしてもよい。
【0128】また、本実施の形態では、突当部材15
を、感光体ドラム1におけるダミーフランジ32f・3
2rに当接させるとしている。しかしながら、突当部材
15の当接部位は、感光体ドラム1における回転しない
部位であれば、いずれの部位であってもよい。例えば、
突当部材15を、感光体ドラム1におけるカバーやフレ
ーム(ともに図示せず)等に当接させるようにしてもよ
い。
【0129】また、本実施の形態では、突当部材15
が、感光体ドラム1におけるダミーフランジ32f・3
2rに当接されるとともに、保持部材14を介してケー
シング11に固定されているとしている。しかしなが
ら、必ずしもこのような構造とする必要はない。
【0130】突当部材15を、感光体ドラム1の非回転
部分であるダミーフランジ32f・32rに当接させる
場合には、感光体ドラム1の回転による影響が現像ロー
ラ12に伝達されることはない。従って、この場合に
は、現像ローラ12における支軸16だけで突当部材1
5を支える構成であっても、また、ケーシング11に対
して突当部材15を回転可能に設ける構成であってもよ
い。
【0131】さらに、突当部材15を、現像ローラ12
の支軸16ではなく、ケーシング11に設ける(ケーシ
ング11によって支える)場合には、感光体ドラム1か
らの圧接荷重を非常に安定的に受け止めることが可能と
なる。従って、この場合には、突当部材15をケーシン
グ11に対して回転可能に設けるとともに、感光体ドラ
ム1の回転部分(感光部等)に当接させるようにしても
よい。
【0132】また、本実施の形態では、図3に示した付
勢部材24によって、現像部4を感光体ドラム1の方向
に付勢するとしている。しかしながら、現像部4を付勢
する構成はこれに限らない。例えば、図13および図1
4に示すような構造によって、現像部4を付勢するよう
にしてもよい。
【0133】この図に示す構造では、現像部4を取り付
けるための、案内部材51が設けられている。この案内
部材51は、案内部材21(図3参照)と同様に、板厚
2mm程度の板金プレス品であって、本印刷装置のフレ
ーム(本体フレーム)に対してボルト止めされており、
感光体ドラム1の近傍に強固に固定されているものであ
る。
【0134】また、図13に示すように、この案内部材
51の形状は、現像部4のケーシング11における底面
の断面形状に応じた形状となっている。すなわち、ケー
シング11の底面には、突起部52が設けられている。
また、案内部材51には、突起部52と係合するため
の、凹所53が設けられている。そして、これら凹所5
3と突起部52とを係合させることで、現像部4を、一
定のアソビを有する状態で案内部材51に取り付けるよ
うになっている。
【0135】また、図13および図14に示すように、
案内部材51の上方には、現像部4を感光体ドラム1の
方向(感光体ドラム1の設置部位に向かう方向)に押し
つける(付勢する)ための付勢部材54が設けられてい
る。図14に示すように、付勢部材54は、押圧部材5
5,回転軸56,支持部57,圧接バネ58,レバー
(圧接・離間レバー)59を備えている。
【0136】押圧部材55は、ケーシング11の側面
(スリットSの形成面と反対側の側面)に対向して、背
面側および前面側の2カ所に設けられている。そして、
回転軸56の回転とともにケーシング11側に回動され
ることによって、ケーシング11の上記した側面を圧接
し、現像部4を感光体ドラム1の方向に移動させる(付
勢する)ものである。
【0137】支持部57は、回転軸56を支持するため
のものであり、本印刷装置のフレームに固定されてい
る。また、レバー59は、支持部57の回転を制御する
ものである。さらに、圧接バネ58は、回転軸56にお
ける回転のがたつきを抑制するための捩じりバネ(捻り
バネ)である。
【0138】また、図13に示すように、案内部材51
には、現像部4を感光体ドラム1に近づけ過ぎないよう
に、現像部4の移動範囲を規制するための規制部57が
設けられている。しかしながら、現像部4は、図14に
示した突当部材15によって、感光体ドラム1との距離
を優先的に規制されるように設定されている。このた
め、通常の動作では、この規制部27に現像部4が当接
することはない。
【0139】また、本発明の課題を、以下のように表現
することもできる。すなわち、従来の現像装置では、感
光体ドラムの交換等によって適切な現像間隔が僅かに変
化した場合には、現像装置における突当部材を、異なる
サイズ(寸法)のものに取り替える必要がある。しかし
ながら、従来の構成では、微妙にサイズの異なる複数種
類の突当部材を、互いに区別できるように(例えば、樹
脂配色を異ならせる等)揃えておかねばならない。この
ため、設計上・製造上における管理項目を増加させると
ともに、取り付けミスを招き易く、作業効率を低下させ
てしまう。
【0140】また、本発明の現像装置を、筐体内に設け
られた現像ローラによって、感光体ドラムの感光部にト
ナーを供給するものであって、感光体ドラムの感光部と
現像ローラとの間隔を一定距離に維持するための突当部
材を備えた現像装置において、上記の突当部材が、感光
体ドラムにおける非回転部分に当接するように設定され
ている構成である、と表現することもできる。また、本
発明の現像装置では、突当部材における当接部の長さ
を、現像ギャップと表現することもできる。
【0141】また、本発明の現像装置を、現像ローラに
よって、感光体ドラムの感光部にトナーを供給する現像
装置において、所定長さを有する当接部を感光体ドラム
に当接させることで、感光体ドラムの感光部と現像ロー
ラとの間隔である現像間隔を設定するための突当部材を
備えており、この突当部材が、当接部のサイズを変更で
きるように設定されている構成である、と表現すること
もできる。
【0142】さらに、本発明の現像装置を、現像ローラ
によって、感光体ドラムの感光部にトナーを供給する現
像装置であって、所定の突当サイズを有する突当部材を
感光体ドラムに突き当てることで、感光体ドラムの感光
部と現像ローラとの間隔である現像間隔を、突当サイズ
に応じた値に設定するようになっている現像装置におい
て、上記の突当部材が、突当サイズを変更できるように
設定されている構成である、と表現することもできる。
【0143】また、従来の現像装置では、金属製といえ
ども比較的径の細い現像ローラ支軸部へ突当部材が嵌合
され、この軸回りに回転しながら圧接荷重を受け、更に
装置全体の微小振動が繰り返して作用するので、突当部
材に組込まれている軸受が損傷したり、現像ローラ軸が
異常摩耗して正規の間隔を維持できなくなり、現像濃度
が長手方向の両端で比べると、不均一となる等の不具合
を発生する。さらに、突当部材はポリアセタール樹脂等
の比較的強度もあり、摩耗特性に優れた樹脂材料で形成
される場合が多いが、金属製ドラムへ圧接されているた
め、長期間に及ぶ使用では突当部材の外周部摩耗による
形状変化、装置内部の温度変化に伴う形状変化等の影響
も切り離すことができない。
【0144】また、従来の装置では、現像ローラが回転
によって発生する振動が、突当部材を介して感光体ドラ
ムまで伝わるため、この振動が感光体ドラムの定常回転
を妨げる負荷として作用し、感光体ドラムの回転ムラを
発生させ、結果としてピッチムラや画像伸縮等の画像欠
陥を発生する。
【0145】さらに、従来の装置では、例えば、現像装
置の支持案内部材の歪みや、現像装置が一端側から駆動
力を入力される構造上の影響で、一端側では感光体側へ
寄る傾向となるのに対して、他端側では逆に感光体から
離れる傾向となり、両側で感光体への圧接状態が異な
る。そして、画像濃度にアンバランスが発生するので、
各々で対向間隔を異ならせる必要が発生するが、微妙に
寸法の異なる突当部材を、例えば樹脂配色を異ならせる
等して準備しておく必要があり、設計上および製造上の
管理項目が増加したり、取り付けミスを招き易く、対向
間隔の変更を行うとしても、種々の部品の着脱を伴い作
業効率が低い。
【0146】また、本発明の目的は、現像装置の圧接荷
重を極めて安定的に受け、現像ローラ軸の損摩耗、感光
体との摩擦に伴う突当部材の外周部削れによる形状変
化、装置内部の温度変化による形状変化による画像への
影響を排除するとともに、現像ローラの回転振動が画像
に影響し難く、長期間にわたって現像装置のローラ面
と、感光体ドラム面との間の間隔を微小間隔に高精度に
維持する突当部材を備えるとともに、必要に応じて容易
に対向間隔を変更可能な現像装置を提供することである
ともいえる。
【0147】また、本印刷装置の感光体ドラム1のダミ
ーフランジ32f・32rは、感光部34の両側にそれ
ぞれ1個設けられ、前面側のダミーフランジ32fに
は、前面側プロセスフレーム31f上に固設された固定
軸36(固定ボス)が挿通する。そして、背面側のダミ
ーフランジ32rは、背面側プロセスフレーム31r上
に設けられた固定ボス38へ嵌合され、固定ボス38と
ダミーフランジ32rに穿設されている軸穴39・40
を通して、感光体ドラム1を回転駆動する駆動軸37が
挿入される。
【0148】また、現像部4では、現像ローラ12両端
の支軸16に突当部材15を嵌合するといえる。また、
突当部材15は、中央部に現像ローラ12の支軸16を
受容するための軸穴を備えた、段付のハット型形状であ
るといえる。
【0149】また、平時は非回転状態で使用されている
突当部材15を適宜回転させ、感光部34に対向する位
相を変えることで、現像ローラ12のスリーブ面からの
突出量を変化させられるので、対向間隔の変更・調整を
行えるといえる。
【0150】また、突当部材15を、現像ローラ12を
軸支する軸受部材と兼用してもよい。本発明では、突当
部材15は軸受部材として使用されるが、非回転状態で
使用され、圧接荷重をうけても上記の保持部材14を通
じて現像部4のケーシング11全体に荷重を伝え、分散
させて受けることができ、軸受内径部の寸法変化による
画像欠陥が発生し難い。
【0151】また、突当部材15を保持部材14を介し
て現像ケースに取り付ける構成であれば、突当部材15
の小径部(円筒部15a)の端面に複数箇所の突起部
(または凹所)を設け、保持部材14の内面に複数箇所
の凹所(または突起部)を設けて互いに係合部とするこ
とによって、突当部材15の大径部の何れの辺が選択さ
れても回止めとすることが可能となる。あるいは、突当
部材15の小径部の円筒面上に形成した複数箇所の凹凸
部と、保持部材14の収容部の周縁部に形成した複数箇
所の凹凸部との組合せでもよい。
【0152】また、突当部材15を直接現像ケースへ取
り付ける構成の場合も同様に、突当部材15の小径部の
端面に複数箇所の突起部(または凹所)を設け、現像ケ
ース側の取り付け部の内面に複数箇所の凹所(または突
起部)を設けて互いに係合部とすることによって、突当
部材15の大径部の何れの辺が選択されても回止めとす
ることができ、また突当部材15の小径部の円筒面上に
形成した複数箇所の凹凸部と、現像ケース側の突当部材
15取り付け穴の周縁上に形成した複数箇所の凹凸部と
の組合せでもよい。
【0153】そして、突当部材15を自動的に回転させ
る場合には、滑らかに回転させながら徐々に感光部34
との対向間隔を変化させられるので、突当部材15の大
径部の形状は渦巻き形状にするのが適している(この場
合に、突当部材15の大径部の形状を多角形状にする
と、多角形の角部が干渉して滑らかに回転できない可能
性があるので、回避することが好ましい)。自動的に対
向間隔を変更する場合には、突当部材15の片側の側面
に駆動力伝達歯車(従動ギア19)を一体的に形成し、
この突当部材15を現像ローラ12の軸端部へ嵌合し、
駆動源(モーター20)側の歯車(原動ギア18)と噛
合させることによって、突当部材15を必要に応じて回
転・停止できる。
【0154】本印刷装置の本体より着脱可能な現像部4
は、本体の所定位置にセットされるべく、本体装置側で
固設されている案内部材21によって案内されてもよ
い。また、現像部4の底面部に、案内部材21側のボス
やピン等の部材と係合するための凹所が設けられてお
り、現像部4が案内部材21へ装着され、図示しないレ
バーや取手操作によって、バネ等で感光体へ圧接する方
向の付勢力を受けるように設定されていてもよい。ま
た、リンク機構を用いて、長手方向に沿って2ヶ所設け
たボスが連動して、現像装置の底面部に噛み合うことに
よって、現像部4を移動させるようにしてもよい。
【0155】また、現像ローラ12が感光体ドラム1と
対向するケーシング11の開ロ部と反対側の面を押圧さ
れることによって、弾性的に付勢力を受ける(捻りバネ
を使用)形式の案内部材51を用いてもよい。
【0156】また、何れの案内部材21・51が選択さ
れるにしても、案内部材には、現像部4が付勢力を受け
ても、感光体ドラム1側へ“暴走”しないように、乗り
上げ防止の規制部27も設けられると同時に、突当部材
15もドラムフランジ(ダミーフランジ32f・32
r)に接触して所定の現像間隔を維持するスペーサ部材
として機能する。従って、現像部4が案内部材21・5
1に挿入され、感光体ドラム1に対して圧接された状態
は、付勢力を受けながらも、突当部材15がドラムフラ
ンジと接触することで離間方向へ押し戻されている中立
的な状態であるといえる。
【0157】また、現像ローラ12軸端の突当部材15
は、それぞれ独立で回転できるので、両側で突当部材1
5の位相を変えることで濃度バランスを均一に保てる。
すなわち、多くの場合、現像装置を駆動するための駆動
力は、画像形成装置(印刷装置)の背面側のみから現像
装置へ入力される。この状態で駆動力が掛かると、回転
方向の関係から現像装置の背面側は感光体側へ引き付け
られ、接近する傾向があるのに対して、現像装置の前面
側は反動で感光体から離間する方向へ移動する。このよ
うに、現像装置の両端で比較すると、感光体への圧接状
態(近接状態)が異なるので、画像濃度アンバランス等
の不具合が発生する。そして、予め上記のようなアンバ
ランスの発生を見越せれば、意図的に両側の突当部材の
寸法設定を変えておける。
【0158】寸法設定の異なる(感光体と現像ローラと
対向間隔を異なった設定とできる)突当部材を複数種類
も準備するのは、識別のため部品の色を異ならせたり、
識別マーキングを追加する必要があって、部品管理や工
程管理の点からも得策ではない。本発明のように対向間
隔の設定を変更できる突当部材を使用すると、1種類の
部品を準備すれば、多様なケースに対応できるので、有
用である。
【0159】また、感光体ドラムを交換するということ
は、個々の感光体ドラムの部品精度バラツキおよび、装
着される画像形成装置との組合精度によって、感光体ド
ラムと現像ローラとの間の平行度、軸のフレ等が微妙に
変化することにつながり、このような状況に陥ると、と
りもなおさず両者の相対関係(主に対向間隔)が崩れ、
感光体へのトナー付着量変化、濃度バランス変化も予想
されるので、現像条件だけでなく、帯電条件、露光条件
等他の画像形成条件まで確認、調整を必要とされる場合
も発生し、対応内容が極めて煩雑化することがある。
【0160】また、本発明を、以下の第1〜第10の現
像装置として表現することもできる。すなわち、第1の
現像装置は、回転する感光体ドラムの外周面と、現像ロ
ーラ周面との間の対向間隔を一定に維持して現像を行う
現像装置において、現像ローラ両端の支軸に突当部材を
嵌合し、前記現像装置をなす現像ケースへ突当部材を固
設して非回転状態に設け、感光体ドラムの外周面と現像
ローラ周面との間の対向間隔を変更可能とする構成であ
る。
【0161】これにより、現像ローラと感光体との対向
間隔の変更・調整を容易に行うことができる。また、突
当部材を現像ケースへ固定したことによって、現像装置
全体で圧接荷重を受けることができるので、現像ローラ
の両端支軸部のみで集中的に全ての圧接荷重を受ける場
合に比べると、極めて安定的に受けることができる。現
像ローラ軸で直接的に荷重を受ける必要がないので、現
像ローラ軸の偏摩耗が発生し難い。突当部材が現像ロー
ラの軸受部材を兼ね、複数機能を備えるので、現像装置
を構成する部品の点数削減を図ることができる。
【0162】また、第2の現像装置は、第1の現像装置
において、中心から周縁部までの距離が変化する周縁部
を有する形状の突当部材を現像ローラ両端の支軸に非回
転状態に設け、感光体ドラムの外周面と現像ローラ周面
との間の対向間隔を変更する間隔変更機能を搭載する構
成である。
【0163】中心から周縁部までの距離、すなわち径の
異なる突当部材を複数種類設けずに、感光体ドラムの外
周面と現像ローラ周面との間の対向間隔を必要に応じて
容易に変更することができる。対向間隔の変更が発生し
ても、突当部材の脱着・交換が不要となり、作業効率が
向上する。微妙に径の異なる複数種類の突当部材を設け
る必要がないので、部品点数削減を図ることができる。
【0164】また、第3の現像装置は、第2の現像装置
において、前記突当部材の周縁部が、1個所に段部を有
し、中心からの距離が段部を除いて連続的に変化する渦
巻き状に形成された構成である。中心から周縁部までの
距離、すなわち径の異なる突当部材を複数種類設けず
に、感光体ドラムの外周面と現像ローラ周面との間の対
向間隔を必要に応じて容易に変更することができる。
【0165】また、第4の現像装置は、第2の現像装置
において、(前記突当部材の周縁部が、)偏芯して設け
られた突当部材の軸芯から周縁部までの距離が段階的に
変化する多角形状に形成された構成である。中心から周
縁部までの距離、すなわち径の異なる突当部材を複数種
類設けずに、感光体ドラムの外周面と現像ローラ周面と
の間の対向間隔を必要に応じて容易に変更することがで
きる。
【0166】また、第5の現像装置は、第1〜第4のい
ずれかの現像装置において、前記突当部材が現像ローラ
を支持する軸受部材である構成である。軸受部材を兼ね
る突当部材は、機械的な強度が良好であり、現像装置へ
直接固定されているので、現像装置全体で安定的に圧接
荷重を受けることができる。現像ローラ軸で直接的に荷
重を受ける必要がないので、現像ローラ軸の偏摩耗が発
生し難い。
【0167】また、第6の現像装置は、第1〜第4の現
像装置において、前記突当部材を介し、現像ローラへ現
像バイアス電圧を印加する給電端子とする構成である。
この構成では、突当部材は、現像ケースへ固定されてい
るので、現像バイアス電圧の給電端子として利用するこ
とができる。突当部材が現像ケースへ固定され、常に現
像ローラ軸と接触しているので、接触不良等のトラブル
が発生し難い。また、突当部材が現像ローラの軸受部材
として、あるいは、バイアス電圧給電端子として複数機
能を備えるので、現像装置を構成する部品の点数削減を
図ることができる。
【0168】また、第7の現像装置は、第1〜第4の現
像装置において、前記突当部材を導電性軸受材料で形成
する構成である。この構成は、現像ローラの軸受部材、
現像バイアス給電端子として機能する突当部材を形成す
るための材料を提案するものである。この構成では、軸
受部材を形成する材料として、焼結合金または導電性樹
脂を選択することができ、軸受特性、導電性および機械
的特性がともに良好である。
【0169】また、第8の現像装置は、第1〜第4の現
像装置において、前記突当部材を手動により回転し、感
光体ドラムの外周面と現像ローラ周面との間の対向間隔
を変更する構成である。この構成は、感光体ドラムの外
周面と現像ローラ周面との間の対向間隔を変更する具体
的方法を提案するものである。これにより、対向間隔の
変更を確実に行うことができる。
【0170】また、第9の現像装置は、第1〜第4の現
像装置において、前記突当部材を駆動装置により回転
し、感光体ドラムの外周面と現像ローラ周面との間の対
向間隔を変更する構成である。感光体ドラムの外周面と
現像ローラ周面との間の対向間隔を変更する具体的方法
を提案する。対向間隔の変更を短期間に行って、間隔変
更時の作業効率の向上を図ることができる。
【0171】また、第10の現像装置は、第9の現像装
置において、前記駆動装置は、突当部材の各々に同軸に
設けた歯車と、該歯車に噛合する歯車を介して連結した
駆動源とからなる構成である。これにより、対向間隔の
変更を短期間に行って、間隔変更時の作業効率の向上を
図ることができる。
【0172】
【発明の効果】以上のように、本発明の現像装置(本現
像装置)は、筐体内に設けられた現像ローラによって、
感光体ドラムの感光部にトナーを供給する現像装置にお
いて、現像ローラから感光体ドラムに向かう現像方向に
延びる当接部を有し、この当接部を感光体ドラムに当接
させることで、感光体ドラムの感光部と現像ローラとの
間隔である現像間隔を設定するための突当部材を備えて
おり、この突当部材が、当接部の長さを変更できるよう
に設定されている構成である。
【0173】本現像装置では、突当部材が、当接部の長
さを変更できるように設定されている。従って、本現像
装置では、当接部の長さを変更できる範囲内で、現像間
隔を容易に調整(変更)できる。これにより、感光体ド
ラムの交換等によって適切な現像間隔が変化した場合で
も、現像間隔を、現像ローラによる適切なトナー供給を
実現できる間隔に容易に設定することが可能となる。
【0174】なお、本現像装置には、筐体を感光体ドラ
ムの方向に付勢するための付勢部材(案内部材)を備え
ることが好ましい。これにより、突当部材の当接部を、
感光体ドラムに堅固に当接させることが可能となる。
【0175】また、突当部材は、所定の回転軸を中心に
回転可能であり、回転軸から外縁部までの距離が回転方
向において変化している回転盤を備えていることが好ま
しい。そして、回転盤の外縁部における現像方向に延び
る部位を、当接部として用いることが好ましい。この構
成では、回転盤を回転させることで、当接部の長さを容
易に変更できる。
【0176】また、このような回転盤としては、例え
ば、回転軸から外縁部までの距離が回転方向において連
続的に変化するらせん形状の円盤や、複数の辺からなる
外縁部を有する多角形盤を用いることが可能である。な
お、多角形盤を用いる場合には、多角形盤の各辺におけ
る回転軸からの距離が、辺毎に異なっていることが好ま
しい。
【0177】また、このような回転盤を用いる場合、突
当部材に、回転盤の回転を停止させるための固定部材を
備えることが好ましい。このような固定部材を用いれ
ば、現像処理中等、現像間隔を一定に維持しておきたい
場合に、回転盤における不要な回転(ブレ等を含む)を
抑制できる。
【0178】また、このような回転盤は、例えば、ユー
ザーによって手動で回転できるように設定してもよい。
また、自動化を図る場合には、本現像装置に、突当部材
における回転盤の回転を制御するための、モーターを備
えることが好ましい。このようにすれば、現像間隔をよ
り容易に変更できる。また、この構成では、固定部材を
備えていない場合でも、停止状態のモーターにおける回
転抵抗により、回転盤の不要な回転を防止できる。
【0179】また、このようなモーターを用いる場合、
突当部材の回転盤とともに回転する従動ギアと、この従
動ギアに歯合するとともに、モーターの回転軸に直結さ
れた原動ギアとを利用することが好ましい。
【0180】また、上記のような突当部材は、本現像装
置に複数設けられていることが好ましい。これにより、
2つ以上の当接部によって現像間隔を設定できるため、
現像間隔を極めて正確に定めることが可能となる。
【0181】また、この場合、各突当部材における回転
盤が、それぞれ独立に回転できるように設定されている
ことが好ましい。すなわち、各突当部材における現像方
向での現像ギャップを、目的に応じて独立して設定でき
ることが好ましい。現像装置の各部位には、現像ローラ
の回転方向や駆動方法等の影響により、一様でない力が
作用することがある。このため、現像間隔を適正に設定
するために、各突当部材における現像ギャップを、各突
当部材の設置位置に応じた値に設定しておくことが好ま
しいといえる。
【0182】また、本現像装置では、突当部材の当接部
が、感光体ドラムにおける非回転部分に当接するように
設定されていることが好ましい。ここで、感光体ドラム
の非回転部分としては、例えば、感光部の外側(ドラム
の回転軸方向での外側)に形成されている感光体ドラム
のカバーやフレーム、あるいは、感光部の両端部に設け
られたダミーフランジ等を挙げられる。
【0183】この構成では、当接部が感光体ドラムの非
回転部分に当接するようになっているので、感光体ドラ
ムの回転による影響(微小振動等)を、本現像装置(特
に、現像ローラの支軸)に伝えてしまうことを防止でき
る。これにより、現像ローラの支軸にかかるストレスを
小さくできるので、この支軸の損傷・変形を抑制でき
る。さらに、支軸の損傷・変形による現像間隔の乱れを
防止できるため、長期間に渡って、感光体ドラムの静電
潜像に対する現像濃度の均一化を図れるようになってい
る。
【0184】また、この構成では、当接部が、感光体ド
ラムの非回転部分に当接されているため、当然、当接部
自身も回転しない。従って、回転摩耗等の影響で、当接
部における外周部の形状が変化してしまうことを回避で
きる。
【0185】さらに、この構成では、当接部の回転によ
る振動が、感光体ドラムに伝達されることを回避でき
る。従って、このような振動による感光体ドラムの定常
回転の変化(回転ムラ)を防止できるので、ピッチムラ
や画像伸縮等の画像欠陥を抑制できる。
【0186】また、この構成では、少なくとも2つの突
当部材を備えていることが好ましい。そして、2つの突
当部材が、装置の筐体における、現像ローラにおける支
軸の両端部に応じた位置に、それぞれ設けられているこ
とがさらに好ましい。
【0187】ここで、支軸の両端部に応じた位置とは、
支軸の両端部、あるいは、支軸の両端部の近傍における
筐体部分等のことである。これにより、突当部材によっ
て現像ローラの両端部の位置(感光体ドラムに対する位
置)を精密に設定できるため、現像間隔を極めて正確に
定めることが可能となる。
【0188】さらに、この構成では、感光体ドラムから
の圧接荷重を、現像ローラの支軸ではなく、装置本体を
なす堅固な筐体によって受け止められる。これにより、
現像ローラの支軸だけで突当部材を支える構成に比し
て、非常に安定的に圧接荷重を受け止められる。さら
に、現像ローラの支軸にかかるストレスを非常に小さく
できるので、支軸の損傷・変形を極めて良好に抑制でき
る。従って、支軸の損傷・変形による現像間隔の乱れを
防止できるため、非常に長期間に渡って、感光体ドラム
の静電潜像に対する現像濃度の均一化を図ることが可能
となる。
【0189】また、この構成では、突当部材に、現像ロ
ーラにおける支軸の軸受を設けることが好ましい。これ
により、軸受を別途に設ける必要がないので、本現像装
置の製造コストを低減できるとともに、サイズの小型化
を図れる。
【0190】また、この構成では、感光体ドラムの非回
転部分が感光部と電気的に絶縁されていることが好まし
い。この場合には、現像ローラの支軸における軸受とな
っている突当部材を、現像バイアス電圧の電極として用
いることが可能となる。すなわち、現像バイアス電圧
を、突当部材および支軸を介して、現像ローラに供給す
る構成となる。これにより、現像バイアス電圧の電極を
別途に設ける必要がないので、本現像装置の製造コスト
を低減できるとともに、サイズの小型化を図れる。
【0191】また、この構成では、突当部材を、焼結合
金あるいは導電性樹脂等の導電性軸受材料から形成する
ことが好ましい。これらの材料は、軸受特性,導電性お
よび機械的特性の点で優れているため、突当部材を電極
として良好に利用することが可能となる。
【0192】また、本発明の印刷装置(本印刷装置)
は、感光体ドラムの感光部に静電潜像を形成し、この潜
像を現像してトナー像を形成し、このトナー像をシート
に印刷する印刷装置において、感光部を有する感光体ド
ラムと、現像ローラおよび突当部材を備えた現像装置と
を備えており、現像装置の突当部材が、現像ローラから
感光体ドラムに向かう現像方向に延びる当接部を有し、
この当接部を感光体ドラムに当接させることで、感光体
ドラムの感光部と現像ローラとの間隔である現像間隔を
設定するようになっており、さらに、当接部の長さを変
更できるように設定されている構成である。
【0193】本印刷装置では、現像装置の突当部材が、
当接部の長さを変更できるように設定されているため、
当接部の長さを変更できる範囲内で、現像間隔を容易に
調整(変更)できる。これにより、感光体ドラムの交換
等によって適切な現像間隔が変化した場合でも、現像間
隔を、現像ローラによる適切なトナー供給を実現できる
間隔に容易に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷装置に備えら
れた感光体ドラムおよび現像部を示す説明図である。
【図2】上記の印刷装置を示す説明図である。
【図3】図1に示した現像部の取り付け状態を示す説明
図である。
【図4】図1に示した現像部に備えられている保持部材
および突当部材の構造を示す説明図である。
【図5】図4に示した突当部材における円盤部の外径
と、図1に示した現像部における現像ローラの外径との
関係を示す説明図である。
【図6】図1に示した現像部の現像ローラを駆動するモ
ーターにおける近傍の構成を示す説明図である。
【図7】図5に示した円盤部に代えて突当部材に用いら
れる多角形盤部の構成を示す説明図である。
【図8】図8(a)(b)は、図7に示した多角形盤部
を備えた突当部材と、この突当部材を保持する保持部材
とを示す説明図である。
【図9】図9(a)(b)は、図7に示した多角形盤部
を備えた他の突当部材と、この突当部材を保持する他の
保持部材とを示す説明図である。
【図10】保持部材を介することなく突当部材をケーシ
ングに直接に設置する状態を示す説明図である。
【図11】図10に示した突当部材の構成を示す説明図
である。
【図12】現像ローラを回転させたときに、現像ローラ
に働く力を示す説明図である。
【図13】図1に示した現像部における他の取り付け状
態を示す説明図である。
【図14】図13に示した現像部における取り付け状態
を別の角度から示す説明図である。
【図15】従来の現像装置の構成を示す説明図である。
【図16】従来の現像装置における他の構成を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4 現像部 11 ケーシング(筐体) 12 現像ローラ 14 保持部材 15 突当部材 15b 円盤部(回転盤) 15c 軸受穴 15d 多角形盤部(回転盤) 16 支軸 17 バイアス電極 32f・32r ダミーフランジ 33f・33r 絶縁フランジ 34 感光部 61・63・67 凸部(固定部材) 62・68 凹部(固定部材) 64 溝部(固定部材)
フロントページの続き (72)発明者 若林 雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 溝口 二三十 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 川人 寛司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H035 CA07 CB04 CZ01 2H077 AD06 AD35 BA04 BA07 FA25

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内に設けられた現像ローラによって、
    感光体ドラムの感光部にトナーを供給する現像装置にお
    いて、 現像ローラから感光体ドラムに向かう現像方向に延びる
    当接部を有し、この当接部を感光体ドラムに当接させる
    ことで、感光体ドラムの感光部と現像ローラとの間隔で
    ある現像間隔を設定するための突当部材を備えており、 この突当部材が、当接部の長さを変更できるように設定
    されていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】上記突当部材が、 所定の回転軸を中心に回転可能であり、回転軸から外縁
    部までの距離が回転方向において変化している回転盤を
    備えており、 この回転盤の外縁部における現像方向に延びる部位を当
    接部として用いるように設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】上記回転盤が、回転軸から外縁部までの距
    離が回転方向において連続的に変化するらせん形状の円
    盤であることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】上記回転盤が、複数の辺からなる外縁部を
    有する多角形盤であることを特徴とする請求項2に記載
    の現像装置。
  5. 【請求項5】上記突当部材が、回転盤の回転を停止させ
    るための固定部材を備えていることを特徴とする請求項
    2に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】上記突当部材における回転盤の回転を制御
    するモーターを備えていることを特徴とする請求項2に
    記載の現像装置。
  7. 【請求項7】上記突当部材が複数設けられており、各突
    当部材における回転盤が、それぞれ独立に回転できるよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項2に記載の
    現像装置。
  8. 【請求項8】上記当接部が、感光体ドラムにおける非回
    転部分に当接するように設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の現像装置。
  9. 【請求項9】上記突当部材が、上記の筐体における、現
    像ローラの支軸の両端部に応じた位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項8に記載の現像装置。
  10. 【請求項10】上記突当部材が、現像ローラにおける支
    軸の軸受を有していることを特徴とする請求項9に記載
    の現像装置。
  11. 【請求項11】上記感光体ドラムの非回転部分が感光部
    と電気的に絶縁されており、 上記突当部材が、現像バイアス電圧の電極として機能す
    るように設定されていることを特徴とする請求項10に
    記載の現像装置。
  12. 【請求項12】上記突当部材が、導電性軸受材料から形
    成されていることを特徴とする請求項11に記載の現像
    装置。
  13. 【請求項13】感光体ドラムの感光部に静電潜像を形成
    し、この潜像を現像してトナー像を形成し、このトナー
    像をシートに印刷する印刷装置において、 感光部を有する感光体ドラムと、 現像ローラおよび突当部材を備えた現像装置とを備えて
    おり、 現像装置の突当部材が、 現像ローラから感光体ドラムに向かう現像方向に延びる
    当接部を有し、この当接部を感光体ドラムに当接させる
    ことで、感光体ドラムの感光部と現像ローラとの間隔で
    ある現像間隔を設定するようになっており、さらに、当
    接部の長さを変更できるように設定されていることを特
    徴とする印刷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004109362A1 (ja) * 2003-06-04 2004-12-16 Takashi Yoshimine アダプタシステム
JP2006227504A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8548360B2 (en) 2010-05-27 2013-10-01 Cal-Comp Electronics & Communications Company Limited Toner cartridge converting device

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Effective date: 20040309