JP2002089999A - エバポレータ - Google Patents

エバポレータ

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JP2002089999A
JP2002089999A JP2000282127A JP2000282127A JP2002089999A JP 2002089999 A JP2002089999 A JP 2002089999A JP 2000282127 A JP2000282127 A JP 2000282127A JP 2000282127 A JP2000282127 A JP 2000282127A JP 2002089999 A JP2002089999 A JP 2002089999A
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tank
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JP2000282127A
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Akinari Narahara
明成 奈良原
Yoshiaki Koga
美章 古賀
Kazuhiro Kojima
一浩 小島
Yoshihiro Sasaki
美弘 佐々木
Tatsu Asanuma
達 浅沼
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時にスーパーヒート領域が拡大した場合
でも、コア部11aを通過する空気を十分に均一に冷却
し、更に、熱交換性能を向上させる。 【解決手段】 それぞれの内部に冷媒を流す為の複数の
U字形流路46の半部及び第三直線状流路47を有する
第一、第二、第三のコア要素20、21、22を、それ
ぞれコア部11aの両端寄り部分に、空気調和用の空気
の流通方向に関して直列に配置する。冷媒送り込み管7
を通じて風下側に位置する各第一のコア要素20の内部
に送り込んだ冷媒は、第一、第二、第三のコア要素2
0、21、22を順に流れた後、冷媒取り出し管8から
流出する。同時に、上記コア部11aの風上側の端部に
送り込んだ冷媒は、この風上側の端部に位置する各第三
直線状流路47、47及び各第二直線状流路34内を、
上端から下端に向け流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るエバポレータ
は、空気調和装置、特に自動車用空気調和装置に組み込
んで、車室内を空気調和する為の空気を冷却する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置には、内部で冷媒
を蒸発させ、外部を流通する空気を冷却するエバポレー
タを組み込んでいる。この様な、自動車用空気調和装置
に組み込むエバポレータとして従来から、例えば特開昭
62−798号公報、特公平7−39895号公報等に
記載されている様な構造のものが知られている。図7
は、この様に従来から知られているエバポレータの1例
を略示している。このエバポレータ1は、それぞれが2
枚の金属板を最中状に組み合わせて成る伝熱管素子を複
数個、互いに積層する事で構成しており、これら各伝熱
管素子の内部に、中間部を180度折り返したU字形の
扁平な流路である、上流側流路2a(又は下流側流路2
b)を設けている。そして、上記各伝熱管素子の内部で
上記各流路2a、2bの両端に設けたタンク空間を、一
部を除いて、隣り合う伝熱管素子同士で互いに連通させ
る事により、複数のタンク部3、4、5、6を構成して
いる。又、隣り合う伝熱管素子同士の間には、複数のコ
ルゲート型のフィン(図示せず)を挟持している。冷媒
送り込み管7から冷媒送り込み口9を通じて第一タンク
部3内に送り込まれた冷媒は、上記複数の伝熱管素子の
うち、コア部11の幅方向片半部(図7の右半部)に存
在する伝熱管素子内に設けた各上流側流路2a内を、上
記コア部11を流通する空気との間で熱交換しつつ流れ
る。そして、これら各上流側流路内2aを流れた冷媒
は、これら各上流側流路2aの下流端が通じる第二タン
ク部4の内部を流れた後、この第二タンク部4の下流端
にその上流端を通じさせた第三タンク部5内に流れ込
む。そして、この冷媒は、上記複数の伝熱管素子のう
ち、上記コア部11の幅方向他半部(図7の左半部)に
存在する伝熱管素子内に設けた各下流側流路2b内を、
上記空気と熱交換しつつ流れた後、第四タンク部6内に
送り込まれる。この様に第四タンク部6内に送り込まれ
た冷媒は、集合させて、冷媒取り出し口10を通じて冷
媒取り出し管8から取り出し、図示しないコンプレッサ
に送る。上述の様に構成するエバポレータ1によれば、
上記コア部11に、このコア部11の厚さ方向である、
図7のα方向に空気調和用の空気を流通させる事によ
り、この空気を冷却できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記エバポレータ1の
内部から冷媒取り出し管8を通じてコンプレッサに向け
送り出された冷媒が、十分に気化し切っていないと、液
状若しくは気液混合状態の冷媒がコンプレッサに送り込
まれる、所謂リキッドバックが発生して、このコンプレ
ッサの故障を招く可能性がある。この為に従来から、こ
の様なリキッドバックの発生を防止すべく、エバポレー
タ1の内部で冷媒取り出し管8から冷媒が流出する直前
の部分に、冷媒を十分に気化し切る為の、所謂スーパー
ヒート領域を設けている。例えば、上述した従来構造の
場合には、図7に斜線で示す、コア部11の幅方向他半
部でこのコア部11の風上側半部に存在する部分の一部
に、スーパーヒート領域を設けている。
【0004】但し、この様なスーパーヒート領域の大き
さは、エバポレータ1の使用時に上記コア部11に送ら
れる空気の量が変化したり、或は冷媒の流量が変化した
りする等により変動する。そして、このスーパーヒート
領域が大きく拡大して、上記コア部11の幅方向他半部
の風上側半部を越えて、風下側半部にまで及んだ場合に
は、このコア部を通過する空気を均一に冷却できなくな
る。即ち、このスーパーヒート領域は、上記リキッドバ
ックの発生を防止し、エバポレータ1を組み込んだ自動
車用空気調和装置の信頼性を確保する為に必要である
が、このスーパーヒート領域が大きくなり過ぎて、上記
コア部11の厚さ方向両半部同士で重畳した場合には、
この重畳した部分を通過する空気を冷却する程度が極端
に小さくなる。この為、上記コア部11を通過した空気
にこのコア部11の部分毎に大きな温度差を生じる。こ
の様にコア部11を通過する空気を均一に冷却できない
と、自動車室内への吹き出し空気の温度にむらを生じ
て、乗員にとって快適な冷房状態を実現しにくくなる。
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、使用時にスーパー
ヒート領域が拡大した場合でも、コア部を通過する空気
をほぼ均一に冷却できる構造を実現すべく発明したもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のエバポレータ
は、前述した従来から知られているエバポレータと同様
に、それぞれの内部に冷媒を流す為の扁平な流路を有す
る複数の伝熱管素子及びフィンから成るコア部と、この
コア部の内部に冷媒を送り込む為の冷媒送り込み口と、
このコア部から冷媒を取り出す為の冷媒取り出し口とを
有し、上記各伝熱管素子の内部に冷媒を流通させると共
に、これら各伝熱管素子の外部に空気調和用の空気を、
上記コア部の厚さ方向に通過させる状態で使用する。
【0006】特に、本発明のエバポレータに於いては、
上記コア部のうちの少なくとも幅方向一部が、それぞれ
の内部に冷媒を流す為の複数の扁平な流路を有するコア
要素を、上記空気の流通方向に関して直列に3列以上配
置すると共に、これら各コア要素に設けた複数の流路
を、隣り合うコア要素同士で連通して成り、上記冷媒送
り込み口を通じて上記コア部の厚さ方向一端部に位置す
るコア要素の内部に送り込まれた冷媒が、各コア要素内
を順に流れた後、上記コア部の厚さ方向他端部に位置す
るコア要素の内部から上記冷媒取り出し口を通じて外部
に取り出されると共に、上記コア部の厚さ方向他端部に
送り込まれた冷媒が、この厚さ方向他端部の上下方向端
部に水平方向に設けられた流路を除く総ての流路内で、
同一の一方向に向け流れる。
【0007】更に、請求項2に記載したエバポレータに
於いては、上記コア部の厚さ方向他端部に送り込まれた
冷媒が、この厚さ方向他端部の上下方向端部に水平方向
に設けられた流路を除く総ての流路内で、下端から上端
に向け流れる。
【0008】更に、請求項3に記載したエバポレータに
於いては、複数の伝熱管素子は、互いに内部構造が異な
る第一素子と第二素子との2種類がそれぞれ複数ずつ存
在している。そして、このうちの第一素子は、それぞれ
の片面の長さ方向一端部に互いに独立した状態で設けら
れた第一、第二深凹部と、同じく長さ方向他端部に互い
に独立した状態で設けられた第三、第四深凹部と、同じ
く中間部に設けられてこのうちの第一、第三深凹部同士
を連通させる第一浅凹部と、同じく中間部に設けられて
上記第二、第四深凹部同士を連通させる第二浅凹部とを
備えた1対の第一金属板を、それぞれの凹部同士を対向
させた状態で最中状に重ね合わせて互いに接合する事に
より、上記第一深凹部同士が突き合わされた部分に第一
タンク空間を、上記第二深凹部同士が突き合わされた部
分に第二タンク空間を、上記第三深凹部同士が突き合わ
された部分に第三タンク空間を、上記第四深凹部同士が
突き合わされた部分に第四タンク空間を、上記第一浅凹
部同士が突き合わされた部分に上記第一、第三タンク空
間同士を連通させる第一直線状流路を、上記第二浅凹部
同士が突き合わされた部分に上記第二、第四タンク空間
同士を連通させる第二直線状流路を、それぞれ設けたも
のである。そして、上記各第二素子は、それぞれの片面
の長さ方向一端部に互いに独立した状態で設けられた第
五、第六深凹部と、同じく長さ方向他端部に互いに独立
した状態で設けられた第七、第八深凹部と、同じく中間
部に設けられた、途中で180度折り返されて上記第
七、第八深凹部同士を連通させる第三浅凹部と、同じく
中間部に設けられて上記第六、第八深凹部同士を連通さ
せる第四浅凹部とを備えた1対の第二金属板を、それぞ
れの凹部同士を対向させた状態で最中状に重ね合わせて
互いに接合する事により、上記第五深凹部同士が突き合
わされた部分に第五タンク空間を、上記第六深凹部同士
が突き合わされた部分に第六タンク空間を、上記第七深
凹部同士が突き合わされた部分に第七タンク空間を、上
記第八深凹部同士が突き合わされた部分に第八タンク空
間を、上記第三浅凹部同士が突き合わされた部分に上記
第七、第八タンク空間同士を連通させるU字形流路を、
上記第四浅凹部同士が突き合わされた部分に上記第六、
第八タンク空間同士を連通させる第三直線状流路を、そ
れぞれ設けたものである。そして、コア部は、複数の上
記第一素子とフィンとを重ね合わせた内側部分と、この
内側部分の幅方向両側に、この内側部分を挟持する状態
で位置する、複数の上記第二素子とフィンとを重ね合わ
せた1対の外側部分とから成る。更に、これら1対の外
側部分を構成する上記各第二素子の第五タンク空間と、
上記内側部分を構成する上記第一素子の第一タンク空間
とは、互いに連通して冷媒送り込み口に通じる入口タン
ク部を構成している。そして、上記1対の外側部分を構
成する上記各第二素子の第七タンク空間と、上記内側部
分を構成する上記第一素子の第三タンク空間とは、互い
に連通して上流側冷媒移送タンク部を構成している。そ
して、上記1対の外側部分を構成する上記各第二素子の
第八タンク空間と、上記内側部分を構成する上記第一素
子の第四タンク空間とは、互いに連通して下流側冷媒移
送タンク部を構成している。そして、上記1対の外側部
分を構成する上記各第二素子の第六タンク空間と、上記
内側部分を構成する上記第一素子の第二タンク空間と
は、互いに連通して冷媒取り出し口に通じる出口タンク
部を構成している。更に、上記1対の外側部分の厚さ方
向一端部にそれぞれ位置する、上記上流側冷媒移送タン
ク部の長さ方向端部と、上記各第二素子の内部に設けた
U字形流路の上流側半部とが、1対の第一のコア要素を
構成している。そして、上記1対の外側部分の厚さ方向
中間部にそれぞれ位置する、上記各第二素子の内部に設
けたU字形流路の下流側半部が、1対の第二のコア要素
を構成している。そして、上記各外側部分の厚さ方向他
端部にそれぞれ位置する、上記下流側冷媒移送タンク部
の長さ方向端部と、上記各第二素子の内部に設けた第三
直線状流路と、上記出口タンク部の長さ方向端部とが、
1対の第三のコア要素を構成している。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明のエバポレータの場
合、使用時にスーパーヒート領域が拡大した場合でも、
この領域がコア部の厚さ方向全部に亙り及ぶ事を防止で
きる。従って、このコア部を通過する空気をほぼ均一に
冷却して、乗員にとって快適な冷房状態を実現できる。
更に、上記コア部の厚さ方向他端部に送り込まれた冷媒
が、この厚さ方向他端部の上下方向端部に水平方向に設
けられた流路を除く総ての流路内で、同一の一方向に向
け流れる為、圧力損失の低減を図れて、エバポレータの
性能向上を図れる。
【0010】更に、請求項2に記載したエバポレータに
よれば、上記厚さ方向他端部でガス状冷媒と液状冷媒と
が上下両側に分離し易くなる為、この液状冷媒が比較的
長い間内部に留まり易くなる。従って、この液状冷媒と
上記コア部の外部を通過する空気との間での熱交換を効
率良く行なわせる事ができて、エバポレータの更なる性
能向上を図れる。
【0011】更に、請求項3に記載したエバポレータに
よれば、熱交換性能の更なる向上と、コスト低減とを図
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の実施の形態
の1例を示している。本発明のエバポレータ1aは、そ
れぞれが複数ずつの第一素子12と、第二素子13と、
コルゲート型のフィン14とを積層して成るコア部11
aを有する。このうちの第一素子12と第二素子13と
は、それぞれの片面に凹部を形成した第一、第二金属板
15、16をそれぞれ2枚1組とし、互いの凹部同士を
対向させた状態で最中状に重ね合わせて互いに気密且つ
液密に接合する事により造ったもので、内側に扁平な流
路を有する。又、上記第一、第二素子12、13の内部
構造は、互いに異ならせている。
【0013】上記第一、第二金属板15、16は、芯材
(比較的融点が高いアルミニウム合金)の両面にろう材
(Siを多く含み、比較的融点が低いアルミニウム合金)
を積層した、所謂両面クラッド材としている。前記エバ
ポレータ1aを造る場合には、上記第一、第二の金属板
15、16と、フィン14と、冷媒送り込み口9を有す
る冷媒送り込み管7の端部及び冷媒取り出し口10を有
する冷媒取り出し管8の端部を接続したコネクタ17と
を、図1に示した状態に組み合わせ、加熱炉中で加熱し
て、上記ろう材により上記各部材15、16、14、1
7を、互いにろう付け接合する。
【0014】又、本例の場合には、複数の上記第一素子
12とフィン14とを重ね合わせて成る内側部分18
を、複数の上記第二素子13とフィン14とを重ね合わ
せて成る1対の外側部分19、19により幅方向両側か
ら挟持する事により、上記コア部11aを構成してい
る。又、上記各外側部分19、19は、それぞれの内部
に冷媒を流す為の扁平な流路を有する、第一、第二、第
三のコア要素20、21、22を、空気調和用の空気の
流通方向αに関して3列、互いに直列に重ね合わせる状
態で配置している。
【0015】上記コア部11aの内側部分18を構成す
る第一素子12、12は、図3(A)(B)に詳示する
様な第一金属板15を2枚、互いの凹部を対向させた状
態で最中状に重ね合わせ、一体にろう付けして成る。ア
ルミニウム合金製の両面クラッド材である素板にプレス
加工を施して成る、上記第一金属板15は、それぞれの
片面の上端部に、互いに独立した第一、第二深凹部2
3、24を設けている。又、それぞれの片面の下端部
に、互いに独立した第三、第四深凹部25、26を設け
ている。更に、中間部には、上記第一、第三深凹部2
3、25同士を連通させる第一浅凹部27と、この第一
浅凹部27と独立した状態で設けて、上記第二第四深凹
部24、26同士を連通させる第二浅凹部28とを設け
ている。
【0016】上記各第一素子12、12はそれぞれ、上
述の様な第一金属板15を1対ずつ、それぞれの凹部同
士を対向させた状態、即ち、第一深凹部23同士、第二
深凹部24同士、第三深凹部25同士、第四深凹部26
同士、第一浅凹部27同士、第二浅凹部28同士を互い
に対向させた状態で最中状に重ね合わせている。そし
て、上記第一深凹部23同士が突き合わされた部分に第
一タンク空間29を、上記第二深凹部24同士が突き合
わされた部分に第二タンク空間30を、上記第三深凹部
25同士が突き合わされた部分に第三タンク空間31
を、上記第四深凹部26同士が突き合わされた部分に第
四タンク空間32を、それぞれ形成している。
【0017】又、上記第一浅凹部27同士が突き合わさ
れた部分を第一直線状流路33として、上記第一、第三
タンク空間29、31同士を連通させている。更に、上
記第二浅凹部28同士が突き合わされた部分を第二直線
状流路34として、上記第二、第四タンク空間30、3
2同士を連通させている。尚、上記第一、第二浅凹部2
7、28内には多数の突起35、35を形成している。
これら各突起35、35の先端面は、1対の上記第一金
属板15同士を最中状に組み合わせる際に、これら第一
金属板15の周縁部及び上記第一、第二浅凹部27、2
8同士の間部分等と共に、互いに突き合わされてろう付
けされる。そして、上記各第一素子12、12の耐圧強
度を確保すると共に、上記第一、第二直線状流路33、
34内を流れる冷媒の流れを攪乱する役目を果たす。
【0018】一方、前記コア部11aの外側部分19、
19を構成する、前記各第二素子13、13は、図4
(A)(B)に詳示する様な第二金属板16を2枚、最
中状に重ね合わせ、互いにろう付けして成る。やはりア
ルミニウム合金製の両面クラッド材である素板にプレス
加工を施して成る、上記第二金属板16は、それぞれの
片面の上端部に、互いに独立した第五、第六深凹部3
6、37を設けている。又、それぞれの片面の下端部
に、互いに独立した第七、第八深凹部38、39を設け
ている。更に、中間部には、途中で180度折り返され
て、上記第七、第八深凹部38、39同士を連通させる
第三浅凹部40と、上記第六、第八深凹部37、39同
士を連通させる第四浅凹部41とを、それぞれ設けてい
る。
【0019】上記各第二素子13、13はそれぞれ、上
述の様な第二金属板16を1対ずつ、それぞれの凹部同
士を対向させた状態、即ち、第五深凹部36同士、第六
深凹部37同士、第七深凹部38同士、第八深凹部39
同士、第三浅凹部40同士、第四浅凹部41同士を互い
に対向させた状態で最中状に重ね合わせている。そし
て、上記第五深凹部36同士が突き合わされた部分に第
五タンク空間42を、上記第六深凹部35同士が突き合
わされた部分に第六タンク空間43を、上記第七深凹部
36同士が突き合わされた部分に第七タンク空間44
を、上記第八深凹部37同士が突き合わされた部分に第
八タンク空間45を、それぞれ形成している。又、上記
第三浅凹部40同士が突き合わされた部分をU字形流路
46として、上記第七、第八タンク空間44、45同士
を連通させている。又、上記第四浅凹部41同士が突き
合わされた部分を第三直線状流路47として、上記第
六、第八タンク空間43、45同士を連通させている。
尚、上記第三、第四浅凹部40、41内にも、前述した
第一金属板15に設けた第一、第二浅凹部27、28の
場合と同様に、多数の突起35、35を形成している。
又、本例の場合には、上記各第一素子12、12及び各
第二素子13、13にそれぞれ設けた各第一〜第三の直
線状流路33、34、47の断面積を互いに同じとし、
上記各第二素子13、13に設けたU字形流路46の断
面積は、上記各第一〜第三の直線状流路33、34、4
7の断面積の1/2としている。
【0020】前記コア部11aは、前述した様に、それ
ぞれが前述の様に構成する複数の第二素子13、13と
フィン14、14とを重ね合わせて成る内側部分18の
幅方向両側から、それぞれが上述の様に構成する複数の
第二素子13、13とフィン14、14とを重ね合わせ
て成る1対の外側部分19、19により挟持する事によ
り構成している。
【0021】そして、上記内側部分18を構成する上記
各第一素子12、12の第一タンク空間29、29と、
上記1対の外側部分19、19を構成する上記各第二素
子13、13の第五タンク空間42とを互いに連通し
て、入口タンク部48を構成している。この為に、上記
各第一素子12、12を構成する第一金属板15に形成
した第一深凹部23の底部と、上記各第二素子13、1
3を構成する第二金属板16に形成した第五深凹部36
の底部とには、上記入口タンク部48の下流端(図5、
6の右端)に位置する1枚の第二金属板16を除き、冷
媒を通過させる為の通孔49を形成している。この様に
して構成した、上記入口タンク部48は、前記コネクタ
17を介して、前記冷媒送り込み管7に通じさせてい
る。
【0022】又、上記内側部分18を構成する上記各第
一素子12、12の第三タンク空間31と、上記1対の
外側部分19、19を構成する上記各第二素子13、1
3の第七タンク空間44とを互いに連通して、上流側冷
媒移送タンク部50を構成している。この為に、上記各
第一素子12、12を構成する第二金属板16に形成し
た第三深凹部25の底部と、上記各第二素子13、13
を構成する第二金属板16に形成した第七深凹部38の
底部とには、前記コア部11aの両端に位置する2枚の
第二金属板16を除き、冷媒を通過させる為の通孔49
を形成している。
【0023】又、上記内側部分18を構成する上記各第
一素子12、12の第四タンク空間32と、上記1対の
外側部分19、19を構成する各第二素子13、13の
第八タンク空間45とを互いに連通して、下流側冷媒移
送タンク部51を構成している。この為に、上記第一、
第二素子12、13を構成する第一、第二金属板15、
16に形成した第四、第八深凹部26、39の底部に
は、上記コア部11aの幅方向両端に位置する2枚の第
二金属板16を除き、冷媒を通過させる為の通孔49を
形成している。
【0024】更に、上記内側部分18を構成する上記各
第一素子12、12の第二タンク空間30と、上記1対
の外側部分19、19を構成する上記各第二素子13、
13の第六タンク空間43とは、互いに連通して出口タ
ンク部52を構成している。この為に、上記第一、第二
素子12、13を構成する第一、第二金属板15、16
に形成した第二、第六深凹部24、37の底部には、上
記出口タンク部52の上流端(図5、6の右端)に位置
する1枚の第二金属板16を除き、冷媒を通過させる為
の通孔49を形成している。この様にして構成した、上
記出口タンク部52は、前記コネクタ17を介して、前
記冷媒取り出し管8に通じさせている。
【0025】又、上記1対の外側部分19、19の厚さ
方向一端部(図1、5、6の左端部)にそれぞれ位置す
る、上記上流側冷媒移送タンク部50の長さ方向端部
と、上記各第二素子13、13の内部に設けたU字形流
路46、46の上流側半部とが、前記1対の第一のコア
要素20、20を構成している。又、上記1対の外側部
分19、19の厚さ方向中間部にそれぞれ位置する、上
記各第二素子13、13の内部に設けたU字形流路4
6、46の下流側半部が、前記1対の第二のコア要素2
1、21を構成している。更に、上記1対の外側部分1
9、19の厚さ方向他端部(図1、5、6の右端部)に
それぞれ位置する、上記下流側冷媒移送タンク部51の
長さ方向端部と、上記各第二素子13、13の内部に設
けた第三直線状流路47、47と、上記出口タンク部5
2の長さ方向端部とが、前記1対の第三のコア要素2
2、22を構成している。そして、上記各コア要素20
〜22にそれぞれ設けた複数のU字形流路46、46の
各半部及び各第三直線状流路47、47を、隣り合うコ
ア要素20〜22同士で連通させている。
【0026】上述の様に構成する本発明のエバポレータ
の使用時には、コンデンサから吐出され、膨張弁を通過
した液状若しくは気液混合状態の冷媒を、前記冷媒送り
込み管7から前記コネクタ17を介して、前記入口タン
ク部48に送り込む。この入口タンク部48に送り込ま
れた冷媒は、図5、6に実線矢印イで示す様に、この入
口タンク部48全体に広がる。この入口タンク部48内
に広がった冷媒は、続いて、同図に実線矢印ロで示す様
に、上記コア部11aの内側部分18を構成する、第一
素子12、12内の第一直線状流路33を、上記上流側
冷媒移送タンク部50に向けて、図1、5、6の矢印α
方向に流れる空気との間で熱交換を行ないつつ流れる。
【0027】この様にして上記上流側冷媒移送タンク部
50内に流れ込んだ冷媒は、この上流側冷媒移送タンク
部50内を図5、6に実線矢印ハ、ハで示す様に、上記
コア部11aの幅方向中間部から、幅方向両端寄り部分
に向けて流れる。そして、この幅方向両端寄り部分に設
けた各外側部分19、19を構成する、前記各第二素子
13、13内のU字形流路46、46内に流入する。こ
れら各U字形流路46、46内に流入した冷媒は、同図
に破線矢印ニ、ニで示す様に、上記熱交換をしつつ、前
記コア部11aの幅方向両端寄り部分の風下側部分を下
から上に流れた後、上記各U字形流路46、46の上端
部で180度折り返されて、上記コア部11aの幅方向
両端寄り部分の厚さ方向中間部を上から下に流れ、前記
下流側冷媒移送タンク部51に入り込む。
【0028】この様にしてこの下流側冷媒移送タンク部
51に入り込んだ冷媒は、同図に鎖線矢印ホ、ホで示す
様に、この下流側冷媒移送タンク部51内を、前記コア
部11aの風上側部分を、幅方向両端寄り部分から幅方
向中間部に向けて流れ、この下流側冷媒移送タンク部5
1内から、上記内側部分18を構成する前記各第一素子
12、12に設けた第二直線状流路34内と、上記各外
側部分19、19を構成する前記各第二素子13、13
に設けた第三直線状流路47、47内とに流入する。こ
れら各第二直線状流路34及び各第三直線状流路47、
47内に流入した冷媒は、同図に鎖線矢印ヘ、ヘで示す
様に、上記熱交換をしつつ、下から上に流れた後、前記
出口タンク部52に達する。そして、この出口タンク部
52に達した、過熱状態のガス状冷媒は、同図に鎖線矢
印トで示す様にこの出口タンク部52内を流れ、前記コ
ネクタ17を介して前記冷媒取り出し管8に流出し、こ
の冷媒取り出し管8の下流端に接続した配管を通じて、
コンプレッサの吸入口に送られる。
【0029】前述の様に構成し、上述の様にコア部11
aの内部を流れる冷媒とこのコア部11aの外部を通過
する空気との間で熱交換を行ない、この空気を冷却す
る、本発明のエバポレータ1aの場合には、使用時にス
ーパーヒート領域が拡大した場合でも、この領域がコア
部11aの厚さ方向全部に亙り及ぶ事を防止できる。即
ち、このスーパーヒート領域は、エバポレータ1aの一
般的な使用状態で、それぞれ風上側部分に設けた、各第
三のコア要素22、22を構成する第三直線状流路47
の一部と、内側部分18を構成する第二直線状流路34
の一部とにのみ存在する様に、予め設定する。エバポレ
ータ1aの使用時に上記スーパーヒート領域が拡大した
場合、このスーパーヒート領域は、先ず、上記各第二、
第三直線状流路34、47部分で広がった後、上記コア
部11aの厚さ方向中間部に設けた、各第二のコア要素
21、21を構成するU字形流路46、46の下流側半
部に及ぶ。そして、上記スーパーヒート領域は、上記各
U字形流路46、46の下流側半部のほぼ全域に広がっ
た後でなければ、風下側部分にそれぞれ設けた、各第一
のコア要素20、20を構成するU字形流路46、46
の上流側半部と、内側部分18を構成する第一直線状流
路33には及ばない。この様に、本発明によれば、スー
パーヒート領域が拡大した場合でも、風下側部分にそれ
ぞれ設けた、上記U字形流路46、46の上流側半部及
び第一直線状流路33、33以外の部分で十分に対応で
きる為、上記スーパーヒート領域が上記コア部11aの
厚さ方向全部に亙り及ぶ事を防止できる。この為、この
コア部11aを通過する空気をほぼ均一に冷却して、乗
員にとって快適な冷房状態を実現できる。
【0030】更に、本発明の場合には、コア部11aの
風上側部分に送り込まれた冷媒が、この風上側部分の上
下方向端部に水平方向に設けられた下流側冷媒移送タン
ク部51及び出口タンク部52を除く総ての流路であ
る、各第二直線状流路34及び各第三直線状流路47内
で、同一の一方向に向け流れる為、圧力損失の低減を図
れて、エバポレータ1aの性能向上を図れる。更に、本
例の場合には、上記各第三直線状流路47内で冷媒が流
れる方向を、下端から上端に向いた方向としている。こ
の為、上記風上側部分でガス状冷媒と液状冷媒とが上下
両側に分離し易くなる事により、この液状冷媒が比較的
長い間内部に留まり易くなる。従って、この液状冷媒と
上記コア部11aの外部を通過する空気との間での熱交
換を効率良く行なわせる事ができて、エバポレータ1a
の性能向上をより図れる。
【0031】しかも、本例の場合には、出口タンク部5
2の直前に存在する、各第二直線状流路34及び各第三
直線状流路47、47の断面積の合計が、他の部分に存
在する、各第一流路33の断面積の合計と、各U字形流
路46、46の断面積の合計とのそれぞれに比べて大き
くなっている。エバポレータ1a内では、冷媒の流れ方
向に関して下流端に存在する流路に向かう程、その比容
積が大きいガス状冷媒の量が多くなる。従って、上記入
口タンク部48及び上流側、下流側各冷媒移送タンク部
50、51からそれぞれ分岐した各流路33、46、3
4、47の断面積の合計が互いに同じであると仮定した
場合には、冷媒の流れ方向に関して下流端に近い流路で
ある、第二、第三直線状流路34、47内での圧力損失
が大きくなり、エバポレータ1aの性能向上を図る事が
難しくなる。これに対して本例の場合には、上述の様
に、エバポレータ1aの下流端に近い流路である、上記
各第二直線状流路34及び各第三直線状流路47、47
の断面積の合計を大きくしている為、圧力損失をより低
減できて、エバポレータ1aの性能向上をより図れる。
【0032】更に、本例の場合には、比較的高温の冷媒
が流れる、各第三のコア要素22、22の第三直線状流
路47、47及び内側部分18の第二直線状流路34を
風上側に、比較的低温の冷媒が流れる、各第一のコア要
素20、20のU字形流路46、46の上流側半部及び
内側部分18の第一直線状流路33を風下側に、中間の
温度となる各第二のコア要素21、21のU字形流路4
6、46の下流側半部を、上記各第二のコア要素21、
21と各第三のコア要素22、22との間部分に、それ
ぞれ位置させている。従って、上記各流路33、34、
46、47と、コア部11aの外部を通過する空気との
温度差を、風上側から風下側に迄十分に確保できて、こ
のコア部11aと空気との熱交換を効率良く行なわせる
事ができる。
【0033】更に、本例の場合には、上記各コア要素2
0〜22を構成する各U字形流路46、46の各半部及
び第三直線状流路47、47を、空気調和用の空気を冷
却するのに寄与しないサイドタンク等を介して、隣り合
うコア要素20〜22同士で連通させる必要がない。こ
の為、上記コア部11aの内部を流れる冷媒と、このコ
ア部11aの外部を通過する空気との間での熱交換を効
率良く行なわせる事ができる。
【0034】更に、本例の場合には、上記コア部11a
を構成する素子12、13の種類が、2種類(金属板は
3種類)で済む。この為、部品製作、部品管理、組立作
業が何れも容易になって、エバポレータ1aのコスト低
減を図れる。
【0035】
【発明の効果】本発明のエバポレータは、以上に述べた
通り構成され作用するので、使用時にスーパーヒート領
域が拡大した場合でも、コア部を通過する空気を十分に
均一に冷却して、乗員にとって快適な冷房状態を実現で
きると共に、熱交換性能の向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す斜視図。
【図2】エバポレータを構成する2種類の素子を、それ
ぞれ図1の左側方から見た状態で示す略透視図。
【図3】図2(A)に示した第一素子を構成する第一金
属板を示しており、(A)は図1の矢印α方向から、
(B)は図2と同方向から、それぞれ見た図。
【図4】図2(B)に示した第二素子を構成する第二金
属板を示しており、(A)は図1の矢印α方向から、
(B)は図2と同方向から、それぞれ見た図。
【図5】エバポレータに於ける冷媒の流れ状態を説明す
る為の、略透視斜視図。
【図6】エバポレータを、風上側部分と、風下側部分
と、厚さ方向中間部とに、それぞれ分離した状態で示す
略透視斜視図。
【図7】従来構造に於ける冷媒の流れ状態を説明する為
の、略透視斜視図。
【符号の説明】
1、1a エバポレータ 2a 上流側流路 2b 下流側流路 3 第一タンク部 4 第二タンク部 5 第三タンク部 6 第四タンク部 7 冷媒送り込み管 8 冷媒取り出し管 9 冷媒送り込み口 10 冷媒取り出し口 11、11a コア部 12 第一素子 13 第二素子 14 フィン 15 第一金属板 16 第二金属板 17 コネクタ 18 内側部分 19 外側部分 20 第一のコア要素 21 第二のコア要素 22 第三のコア要素 23 第一深凹部 24 第二深凹部 25 第三深凹部 26 第四深凹部 27 第一浅凹部 28 第二浅凹部 29 第一タンク空間 30 第二タンク空間 31 第三タンク空間 32 第四タンク空間 33 第一直線状流路 34 第二直線状流路 35 突起 36 第五深凹部 37 第六深凹部 38 第七深凹部 39 第八深凹部 40 第三浅凹部 41 第四浅凹部 42 第五タンク空間 43 第六タンク空間 44 第七タンク空間 45 第八タンク空間 46 U字形流路 47 第三直線状流路 48 入口タンク部 49 通孔 50 上流側冷媒移送タンク部 51 下流側冷媒移送タンク部 52 出口タンク部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 一浩 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 佐々木 美弘 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 浅沼 達 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの内部に冷媒を流す為の扁平な
    流路を有する複数の伝熱管素子及びフィンから成るコア
    部と、このコア部の内部に冷媒を送り込む為の冷媒送り
    込み口と、このコア部から冷媒を取り出す為の冷媒取り
    出し口とを有し、上記各伝熱管素子の内部に冷媒を流通
    させると共に、これら各伝熱管素子の外部に空気調和用
    の空気を、上記コア部の厚さ方向に通過させる状態で使
    用するエバポレータに於いて、 上記コア部のうちの少なくとも幅方向一部が、それぞれ
    の内部に冷媒を流す為の複数の扁平な流路を有するコア
    要素を、上記空気の流通方向に関して直列に3列以上配
    置すると共に、これら各コア要素に設けた複数の流路
    を、隣り合うコア要素同士で連通して成り、上記冷媒送
    り込み口を通じて上記コア部の厚さ方向一端部に位置す
    るコア要素の内部に送り込まれた冷媒が、各コア要素内
    を順に流れた後、上記コア部の厚さ方向他端部に位置す
    るコア要素の内部から上記冷媒取り出し口を通じて外部
    に取り出されると共に、上記コア部の厚さ方向他端部に
    送り込まれた冷媒が、この厚さ方向他端部の上下方向端
    部に水平方向に設けられた流路を除く総ての流路内で、
    同一の一方向に向け流れる事を特徴とするエバポレー
    タ。
  2. 【請求項2】 コア部の厚さ方向他端部に送り込まれた
    冷媒が、この厚さ方向他端部の上下方向端部に水平方向
    に設けられた流路を除く総ての流路内で、下端から上端
    に向け流れる、請求項1に記載したエバポレータ。
  3. 【請求項3】 複数の伝熱管素子は、互いに内部構造が
    異なる第一素子と第二素子との2種類がそれぞれ複数ず
    つ存在し、 このうちの第一素子は、それぞれの片面の長さ方向一端
    部に互いに独立した状態で設けられた第一、第二深凹部
    と、同じく長さ方向他端部に互いに独立した状態で設け
    られた第三、第四深凹部と、同じく中間部に設けられて
    このうちの第一、第三深凹部同士を連通させる第一浅凹
    部と、同じく中間部に設けられて上記第二、第四深凹部
    同士を連通させる第二浅凹部とを備えた1対の第一金属
    板を、それぞれの凹部同士を対向させた状態で最中状に
    重ね合わせて互いに接合する事により、上記第一深凹部
    同士が突き合わされた部分に第一タンク空間を、上記第
    二深凹部同士が突き合わされた部分に第二タンク空間
    を、上記第三深凹部同士が突き合わされた部分に第三タ
    ンク空間を、上記第四深凹部同士が突き合わされた部分
    に第四タンク空間を、上記第一浅凹部同士が突き合わさ
    れた部分に上記第一、第三タンク空間同士を連通させる
    第一直線状流路を、上記第二浅凹部同士が突き合わされ
    た部分に上記第二、第四タンク空間同士を連通させる第
    二直線状流路を、それぞれ設けたものであり、 上記各第二素子は、それぞれの片面の長さ方向一端部に
    互いに独立した状態で設けられた第五、第六深凹部と、
    同じく長さ方向他端部に互いに独立した状態で設けられ
    た第七、第八深凹部と、同じく中間部に設けられた、途
    中で180度折り返されて上記第七、第八深凹部同士を
    連通させる第三浅凹部と、同じく中間部に設けられて上
    記第六、第八深凹部同士を連通させる第四浅凹部とを備
    えた1対の第二金属板を、それぞれの凹部同士を対向さ
    せた状態で最中状に重ね合わせて互いに接合する事によ
    り、上記第五深凹部同士が突き合わされた部分に第五タ
    ンク空間を、上記第六深凹部同士が突き合わされた部分
    に第六タンク空間を、上記第七深凹部同士が突き合わさ
    れた部分に第七タンク空間を、上記第八深凹部同士が突
    き合わされた部分に第八タンク空間を、上記第三浅凹部
    同士が突き合わされた部分に上記第七、第八タンク空間
    同士を連通させるU字形流路を、上記第四浅凹部同士が
    突き合わされた部分に上記第六、第八タンク空間同士を
    連通させる第三直線状流路を、それぞれ設けたものであ
    り、 コア部は、複数の上記第一素子とフィンとを重ね合わせ
    た内側部分と、この内側部分の幅方向両側に、この内側
    部分を挟持する状態で位置する、複数の上記第二素子と
    フィンとを重ね合わせた1対の外側部分とから成り、 これら1対の外側部分を構成する上記各第二素子の第五
    タンク空間と、上記内側部分を構成する上記第一素子の
    第一タンク空間とは、互いに連通して冷媒送り込み口に
    通じる入口タンク部を構成しており、 上記1対の外側部分を構成する上記各第二素子の第七タ
    ンク空間と、上記内側部分を構成する上記第一素子の第
    三タンク空間とは、互いに連通して上流側冷媒移送タン
    ク部を構成しており、 上記1対の外側部分を構成する上記各第二素子の第八タ
    ンク空間と、上記内側部分を構成する上記第一素子の第
    四タンク空間とは、互いに連通して下流側冷媒移送タン
    ク部を構成しており、 上記1対の外側部分を構成する上記各第二素子の第六タ
    ンク空間と、上記内側部分を構成する上記第一素子の第
    二タンク空間とは、互いに連通して冷媒取り出し口に通
    じる出口タンク部を構成しており、 上記1対の外側部分の厚さ方向一端部にそれぞれ位置す
    る、上記上流側冷媒移送タンク部の長さ方向端部と、上
    記各第二素子の内部に設けたU字形流路の上流側半部と
    が、1対の第一のコア要素を構成しており、 上記1対の外側部分の厚さ方向中間部にそれぞれ位置す
    る、上記各第二素子の内部に設けたU字形流路の下流側
    半部が、1対の第二のコア要素を構成しており、 上記1対の外側部分の厚さ方向他端部にそれぞれ位置す
    る、上記下流側冷媒移送タンク部の長さ方向端部と、上
    記各第二素子の内部に設けた第三直線状流路と、上記出
    口タンク部の長さ方向端部とが、1対の第三のコア要素
    を構成している、 請求項1又は請求項2に記載したエバポレータ。
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