JP2002088961A - コンクリート構造物の床構造及びその施工方法 - Google Patents
コンクリート構造物の床構造及びその施工方法Info
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Abstract
く、工期を短縮して、畳床と同等以上の防音性を有し、
既存の床面との間に段差を少なくしたバリヤフリーの老
人等が居住し易い、洋室の木質系フローリング床に改修
するためのコンクリート構造物の床構造を提供する。 【解決手段】 コンクリート構造物の床構造において、
コンクリートスラブ2上に配設された根太3と、該根太
3上に形成された荒板4層と、該荒板4層上に形成され
た発泡プラスチック製床下地材5層と、該床下地材5層
の上に形成された支持材6層と、該支持材6層上に形成
された防音性床仕上げ材7層とから構成されていること
を特徴とする、コンクリート構造物の床構造。
Description
物における既設の畳が敷かれている和室を、木質系フロ
ーリング床の洋室に改修するためのコンクリート構造物
の床構造及びその施工方法に関するものである。
Iは、図4に示すように、コンクリートスラブ2上に根
太3が配設され、その上に荒板4が敷設され、その上に
厚さ55mmの畳12が敷かれていた。一方、コンクリ
ート構造物におけるキッチン乃至ダイニングキッチンII
は、図4に示すように、根太3の上に床根太13が配設
され、その上に木質系フローリングやCFシート(塩化
ビニル樹脂シート)14が敷設されていることから、和
室Iとの間には段差15があるのが普通であった。しか
し、近年、椅子での生活が老人の膝への負担を軽減する
ことができるとの理由から、住宅の洋風化が進み、在来
の和室Iの畳床12を洋室IIIに改修する施工工事が行
われるようになった。この様な改修工事としては、荒板
4、根太3等を撤去して、新たに根太3、荒板4等を設
けることにより、嵩上げした荒板4上に、木質系フロー
リング14を張る施工を行うのが一般的な方法である。
方法では、新たに根太3、荒板4等を設け直さなければ
ならないために、工事費用も嵩むし、工期も長くなる等
の欠点がある。従って、工事費用も少なくし、工期を短
縮するために畳12を撤去した荒板4上に直接防音フロ
ーリング14を施工することもあり得るが、この様な場
合には畳12の厚み55mmと木質系フローリング14
表面までの床高さとに差があるために、仕上がり後の床
面にはより一層段差が大きくなり、バリヤフリーとなら
ないので老人等が居住するには問題がある。また、集合
住宅においては、防音性の優れた畳12を撤去した荒板
4上に直接木質系フローリング14を施工すると、防音
効果の優れた和室Iより防音性の劣る洋室IIIに変更さ
れることになるので、階上での衝撃音が階下に伝播し易
くなり、階上と階下との間で騒音問題が発生する。
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、和室Iの畳床を洋室II
Iの木質系フローリングに改修する工事として、荒板
4、根太3等をそのまま使用して、畳12の厚み55m
mの範囲内で洋室IIIに変更し、畳床12と同等以上の
防音性を有するバリヤフリー住宅に改修することを目的
として、発泡プラスチック製床下地材5、支持材6及び
防音性床仕上げ材7を敷設することにより、上記目的を
達成することができるとの知見に基づき本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち、本発明のコンクリー
ト構造物の床構造は、コンクリート構造物の床構造にお
いて、コンクリートスラブ上に配設された根太と、該根
太上に形成された荒板層と、該荒板層上に形成された発
泡プラスチック製床下地材層と、該床下地材層の上に形
成された支持材層と、該支持材層上に形成された防音性
床仕上げ材層とから構成されていること、を特徴とする
ものである。本発明のもう一つの発明であるコンクリー
ト構造物の床構造の施工方法は、下記の工程(A)〜
(C)からなること、を特徴とするものである。 工程(A):コンクリートスラブ上に配設された根太の
上に敷設されて支持された荒板上に、発泡プラスチック
製床下地材を敷設した後、発泡プラスチック製床下地材
に嵌合している桟木にビスを用いて発泡プラスチック製
床下地材を根太上に固定する工程 工程(B):発泡プラスチック製床下地材の上に支持材
を敷設し、ビスを用いて支持材を発泡プラスチック製床
下地材の桟木及び根太上に固定する工程 工程(C):支持材の上に両面粘着テープを貼るか或い
は接着剤を塗布した後、防音性床仕上げ材を敷設して固
定する工程
造 (1) 構 造 本発明のコンクリート構造物の床構造1は、図2に示す
ように、コンクリートスラブ2上に配設された根太3層
と、該根太3層上に形成された荒板4層と、該荒板4層
上に形成された発泡プラスチック製床下地材5層と、該
発泡プラスチック製床下地材5層の上に形成された支持
材6層と、該支持材6層の上に形成された防音性床仕上
げ材7層とから基本的に構成されているものである。特
に好適な本発明のコンクリート構造物の床構造1は、図
1に示すように、コンクリートスラブ2上に配設された
根太3層と、該根太3層上に形成された荒板4層と、該
荒板4層上に形成された発泡プラスチック製床下地材5
層と、該発泡プラスチック製床下地材5層の上に形成さ
れた制振シート8層と、該制振シート8の上に形成され
た支持材6層と、該支持材6層の上に形成された防音性
床仕上げ材7層とから基本的に構成されているものであ
る。
れるコンクリートスラブ2は、コンクリート構造物の床
基板として使用されるものであり、具体的には、例え
ば、工場内で型枠内に平筋やトラス筋等の鉄筋よりなる
接合体を配設して、該型枠内にコンクリートを打設し、
必要に応じて、水蒸気養生を行なって固化させたもの
で、固化後にビル、マンション等の工事現場に搬入さ
れ、所定位置に取り付けられたものである。
は、既に配設された既存の根太3をそのまま使用する。
それによって経済的に安価に製造できたり、工期を短縮
することができる。
成される荒板4層としては、既存の根太3上に形成され
ている既存の荒板4をそのまま使用する。それによって
経済的に安価に製造できたり、工期を短縮することがで
きる。
れる発泡プラスチック製床下地材5層としては、図3
(a)〜(c)に示すような、厚さ31〜33mmの発
泡熱可塑性樹脂素材5aが用いられる。該発泡熱可塑性
樹脂素材5aは、一般に発泡倍率が20〜60倍の、好
ましくは25〜40倍の発泡ポリスチレン樹脂、発泡ポ
リオレフィン樹脂等の樹脂等の独立気泡を有する熱伝導
率が通常0.02〜0.05w/mKの断熱性の発泡熱
可塑性樹脂素材5a等を挙げることができる。また、該
発泡プラスチック製床下地材5には、図3(a)〜
(c)に示すように、その上に敷設された材料をビスで
固定するための桟木5bが嵌合されている。この発泡プ
ラスチック製床下地材5を用いることにより断熱、振動
の吸収を行うことができる。
れる支持材6層としては、一般に長さ1800mm×幅
900mm×厚さ9〜12mmの合板、パーチクルボー
ド、MDF板(中密度繊維板)等の支持材6が用いられ
る。この様な支持材6を用いることにより発泡プラスチ
ック製床下地材5の部分的な圧縮強度を分散すると共
に、その上に敷設される防音性床仕上げ材7の強度を補
強することができる。また、後記制振シート8を用いる
場合においては、発泡プラスチック製床下地材5層と制
振シート8層との振動を吸収することができる。
れる防音性床仕上げ材7層としては、一般に厚さ9〜1
0mmの合板7aに、一般に厚さ3〜5mmの不織布、
発泡ポリエチレン等のシート7bよりなる緩衝材を積層
した防音型木質系フローリング7が使用される。
は、必要に応じて、更に、図1に示す様な、厚さ1〜4
mmの制振シート8等を敷設することが好ましい。制振
シート8の材質としては、ブチルゴム系シート、アスフ
ァルト系シート、軟質ポリ塩化ビニル樹脂に金属粉を均
一に分散させたもののシート等、振動を大幅に吸収する
ものであれば何れでも使用することができるが、コスト
や効果上の点でブチルゴム系シートを用いることが好ま
しい。この制振シート8は発泡プラスチック製床下地材
5と支持材6との間に設けることが好ましい。また、こ
の制振シート8は、高価であることから必ずしも発泡プ
ラスチック製床下地材5の全面に敷設する必要はなく、
部分的に、例えば全面積の20%以上の割合で敷設され
ているだけでも十分な効果を発揮することができる。従
って、制振シート8の敷設は、一般に厚さ1〜2mm、
幅30〜50mmのテープ状に形成された制振シート8
を10〜20cmの間隔に平行に敷設することにより行
うことができる。この制振シート8を用いることによ
り、厚さ1〜2mmの他の薄手の材料では改善すること
が困難な、特に125Hz〜1kHzの衝撃音レベルを
改善することができる。
プラスチック製床下地材5、厚さ1〜2mmの制振シー
ト8、厚さ9〜12mmの支持材6、及び、厚さ12〜
14mmの防音性床仕上げ材7の合計厚みを畳の厚さ5
5mmと同等程度とすることが好ましい。
工方法 (1) 施工工程 本発明のコンクリート構造物の床構造1の施工方法とし
ては、以下に示す工程(A)〜工程(C)を経ることに
より実施することができる。工程(A):発泡プラスチック製床下地材の敷設 コンクリート構造物の和室Iの床に配設された根太3上
に敷設されて支持された荒板4上に、発泡プラスチック
製床下地材5を敷設する。但し、発泡プラスチック製床
下地材5の桟木5bの方向は根太の方向と平行とし、桟
木の中心線が根太の中心線と一致するように施工する。
そして、この発泡プラスチック製床下地材5に嵌合して
いる桟木5bにビス9を用いて発泡プラスチック製床下
地材5を根太3上に固定する。工程(B):支持材の敷設 発泡プラスチック製床下地材5の上に支持材6を敷設す
る。そして、この支持材6をビス9を用いて発泡プラス
チック製床下地材5の桟木5bを介して根太3上に固定
する。工程(C):防音性床仕上げ材の敷設 上記支持材6の上に両面粘着テープ10を貼るか、或い
は、接着剤11を塗布した後、防音性床仕上げ材7を敷
設して、防音性床仕上げ材7を支持材6の上に固定す
る。
程(B)との間に、或いは、工程(B)と工程(C)と
の間に、制振シート8を施工する以下に示す工程(D)
を行うことが好ましい。工程(D):制振シートの敷設 該発泡プラスチック製床下地材5の上に、又は、支持材
6の上に、制振シート8を敷設する。
(A)と工程(B)との間に、制振シートを施工する工
程(D)を行う以下に示す工程(A)−工程(D)−工
程(B)−工程(C)の施工を行うことが好ましい。工程(A):発泡プラスチック製床下地材の敷設 コンクリート構造物の床に配設された根太3上に支持さ
れた荒板4上に、発泡プラスチック製床下地材5を敷設
する。そして、この発泡プラスチック製床下地材5に嵌
合している桟木5bにビス9を用いて発泡プラスチック
製床下地材5を根太3上に固定する。工程(D):制振シートの敷設 該発泡プラスチック製床下地材5の上に必要に応じて制
振シート8を敷設する。この制振シート8は発泡プラス
チック製床下地材5と支持材6との間に敷設することが
好ましい。工程(B):支持材の敷設 上記制振シート8の上に支持材6を敷設する。そして、
この支持材6をビス9を用いて発泡プラスチック製床下
地材5の桟木5bを介して根太3上に固定する。工程(C):防音性床仕上げ材の敷設 上記支持材6の上に両面粘着テープ10を貼るか、或い
は、接着剤11を塗布した後、防音性床仕上げ材7を敷
設して、防音性床仕上げ材7を支持材6の上に固定す
る。
床構造1とすることにより木質系フローリング床の洋室
IIIに改修しただけでは、図4に示す様に、和室Iに隣
接するキッチン乃至ダイニングキッチンIIに段差15が
存在したままとなるので、この段差15を無くすため
に、図1及び図2に示す様な、木質系フローリング16
を敷設することにより段差15の無い老人に優しいバリ
ヤフリー住宅とすることができる。
ト構造物における既設の畳が敷かれた和室Iを木質系フ
ローリング床の洋室IIIに改修するためのものであり、
工事費用も少なく、工期を短縮し、防音性に優れ、既存
の床面との間には段差が生じなくてバリヤフリーとする
ことができるために老人等が居住しても住み易い住宅と
することができる。
明を更に具体的に説明する。 [I] 評価方法 実施例及び比較例における評価方法は、以下に示す方法
によって測定し、評価した。 (1) 軽量床衝撃音レベル改善量の測定 軽量床衝撃音レベル改善量の測定は、JIS A−14
18に規定する軽量床衝撃音発生器によって測定する。
残響室において、厚さ150mm裸スラブの上に仕上げ
材を施工した場合の受音室の床衝撃音レベルと裸スラブ
に軽量床衝撃を加えた場合の受音室の床衝撃音レベルと
の差を軽量床衝撃音レベル改善量とする。表1には、ス
ラブ素面の床衝撃音レベルの基準値を参考例1として示
す。
18に規定する重量床衝撃音発生器によって測定する。
残響室において、厚さ150mm裸スラブの上に仕上げ
材を施工した場合の受音室の床衝撃音レベルと裸スラブ
に重量床衝撃を加えた場合の受音室の床衝撃音レベルと
の差を重量床衝撃音レベル改善量とする。表2には、ス
ラブ素面の床衝撃音レベルの基準値を参考例2として示
す。
和室Iにおいて、厚さ55mmの畳が敷設された和室I
の畳を撤去して、木質系フローリングを敷設した洋室II
Iに変更すると共に、他の洋室IIIやキッチン乃至ダイニ
ングキッチンII等の床面と同一床面のバリヤフリーの住
宅に改修するための改修工事を以下に示す工程1〜4に
示す順序で実施した。工程1:畳の撤去 図4に示す様な床構造の和室Iの畳12を撤去すること
により、根太3上に支持された荒板4が露出した。工程2:発泡プラスチック製床下地材の敷設 コンクリートスラブ2上に配設された根太3の上に敷設
されて支持された荒板4の上に、図3に示す様な、長さ
900mm×幅595mm×厚さ33mmの発泡プラス
チック製床下地材5を敷設した。次いで、この発泡プラ
スチック製床下地材5に嵌合している桟木5b部分に径
3.5mm×長さ65mmのビス9を用いて螺設して発
泡プラスチック製床下地材5を根太3上に固定した。工程3:支持材の敷設 発泡プラスチック製床下地材5の上に長さ1800mm
×幅900mm×厚さ9mmの合板よりなる支持材6を
敷設し、径3.5mm×65mmのビス9を用いてこの
支持材6を制振シート8及び発泡プラスチック製床下地
材5を介して根太3上に固定した。工程4:防音性床仕上げ材(防音性木質系フローリン
グ)の敷設 上記合板よりなる支持材6の上に厚さ2mm、幅20m
mの両面粘着テープ10を貼った後、長さ1800mm
×幅900mm×厚さ9mmよりなる合板7aの裏面側
に厚さ4mmの不織布7bを積層した防音性木質系フロ
ーリング7を敷設して、この防音性木質系フローリング
7を支持材6上に固定した。また、既存のダイニングキ
ッチンIIのフローリング14の上に厚さ10mmの木質
系フローリング16を敷設して敷居17の高さと同じ高
さにしたバリヤフリーのダイニングキッチンIVとした。
/発泡プラスチック(33mm)/支持材(9mm)/
防音性木質系フローリング(13mm)よりなる床構造
が得られた。この得られた本発明のコンクリート構造物
の床構造の軽量床衝撃音レベル改善量及び重量床衝撃音
レベル改善量の測定を行った。その結果を表1及び表2
に示す。
和室において、厚さ55mmの畳が敷設された和室Iの
畳を撤去して、防音性木質系フローリングを敷設した洋
室IIIに変更すると共に、他の洋室IIIやキッチン乃至ダ
イニングキッチンII等の床面と同一床面のバリヤフリー
の住宅に改修するための改修工事を以下に示す工程1〜
5に示す順序で実施した。工程1:畳の撤去 図4に示す様な床構造の和室Iの畳12を撤去すること
により、根太3上に支持された荒板4が露出した。工程2:発泡プラスチック製床下地材の敷設 コンクリートスラブ2上に配設された根太3の上に敷設
されて支持された荒板4上に、図3に示す様な、長さ9
00mm×幅595mm×厚さ31mmの発泡プラスチ
ック製床下地材5を敷設した。次いで、この発泡プラス
チック製床下地材5に嵌合している桟木部分5bに径
3.5mm×長さ65mmのビス9を用いて螺設して発
泡プラスチック製床下地材5を根太3上に固定した。工程3:制振シートの敷設 発泡プラスチック製床下地材5の桟木5bの上に厚さ2
mm、幅50mmのブチルゴムテープよりなる制振シー
ト8を芯々で20cmの間隔で平行に貼り付けた。工程4:支持材の敷設 発泡プラスチック製床下地材5の上の制振シート8の上
に長さ1800mm×幅900mm×厚さ9mmの合板
よりなる支持材6を敷設し、径3.5mm×65mmの
ビス9を用いてこの支持材6を発泡プラスチック製床下
地材5の桟木5bを介して根太3上に固定した。工程5:防音性床仕上げ材(防音性木質系フローリン
グ)の敷設 上記合板よりなる支持材3の上に厚さ2mm、幅20m
mの両面粘着テープ10を貼った後、長さ1800mm
×幅900mm×厚さ9mmよりなる合板7aの裏面側
に厚さ4mmの不織布7bを積層した防音性床仕上げ材
7を敷設して、この防音性床仕上げ材7を支持材6上に
固定した。また、既存の台所IIIの木質系フローリング
乃至CFシート14の上に厚さ10mmの木質系フロー
リング16を敷設して敷居17の高さと同じ高さにし
た。
/発泡プラスチック(31mm)/制振シート(2m
m)/支持材(9mm)/防音性木質系フローリング
(13mm)よりなる床構造が得られた。この得られた
本発明のコンクリート構造物の床構造の軽量床衝撃音レ
ベル改善量及び重量床衝撃音レベル改善量の測定を行っ
た。その結果を表1及び表2に示す。
和室Iにおいて、厚さ55mmの畳が敷設された和室I
の畳12を撤去して、防音性木質系フローリング7を敷
設した洋室IIIに変更すると共に、他の洋室、台所等の
床面と同一床面のバリヤフリーの住宅に改修するための
改修工事を以下に示す工程1〜5に示す順序で実施し
た。工程1:畳の撤去 図4に示す様な床構造の和室Iの畳12を撤去すること
により、根太3の上に支持された荒板4が露出した。工程2:発泡プラスチック製床下地材の敷設 コンクリートスラブ2上に配設された根太3の上に支持
された荒板4の上に、図3に示す様な、長さ900mm
×幅595mm×厚さ31mmの発泡プラスチック製床
下地材5を敷設した。次いで、この発泡プラスチック製
床下地材5に嵌合している桟木5b部分に径3.5mm
×長さ65mmのビス9を用いて螺設して発泡プラスチ
ック製床下地材5を根太3上に固定した。工程3:支持材の敷設 発泡プラスチック製床下地材5の上に長さ1800mm
×幅900mm×厚さ9mmの合板よりなる支持材6を
敷設し、径3.5mm×65mmのビス9を用いてこの
支持材6を発泡プラスチック製床下地材5を介して根太
3上に固定した。工程4:制振シートの敷設 発泡プラスチック製床下地材5の上の支持材6の上に厚
さ2mm、幅50mmのブチルゴムテープよりなる制振
シート8を芯々で20cmの間隔で平行に貼り付けた。工程5:防音性床仕上げ材(防音性木質系フローリン
グ)の敷設 上記制振シート8の上に厚さ2mm、幅20mmの両面
粘着テープを貼った後、長さ1800mm×幅900m
m×厚さ9mmよりなる合板7aの裏面側に厚さ4mm
の不織布7bを積層した防音性床仕上げ材7を敷設し
て、この防音性床仕上げ材7を支持材6上に固定した。
また、既存の台所IIIの木質系フローリング乃至CFシ
ート14の上に厚さ10mmの木質系フローリング16
を敷設して敷居17の高さと同じ高さにした。
(31mm)/支持材(9mm)/制振シート(2m
m)/遮音性フローリング(13mm)よりなる床構造
が得られた。この得られた本発明のコンクリート構造物
の床構造の軽量床衝撃音レベル改善量及び重量床衝撃音
レベル改善量の測定を行った。その結果を表1及び表2
に示す。
/荒板/畳(55mm))の軽量床衝撃音レベル改善量
及び重量床衝撃音レベル改善量の測定を行った。その結
果を表1及び表2に示す。
音性フローリング7を敷設した場合の軽量床衝撃音レベ
ル改善量及び重量床衝撃音レベル改善量の測定を行っ
た。その結果を表1及び表2に示す。
の床構造1は、コンクリート構造物の既設の畳12が敷
かれた和室Iを畳床12と同等以上の防音性を備えた木
質系フローリング床の洋室IIIに改修するためのもので
あり、工事費用も少なく、工期を短縮し、既存の床面と
の間に段差を生じないバリヤフリー住宅とすることがで
きるので、老人や身体障害者等が居住しても住み易い住
宅とすることができる。
の一実施例の断面図である。
他の実施例の断面図である。
スチック製床下地材の平面図、正面図及び側面図であ
る。
クリート構造物の床構造の断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】コンクリート構造物の床構造において、コ
ンクリートスラブ上に配設された根太と、該根太上に形
成された荒板層と、該荒板層上に形成された発泡プラス
チック製床下地材層と、該床下地材層の上に形成された
支持材層と、該支持材層上に形成された防音性床仕上げ
材層とから構成されていることを特徴とする、コンクリ
ート構造物の床構造。 - 【請求項2】発泡プラスチック製床下地材層と支持材層
との間に制振シート層を形成したものである、請求項1
に記載のコンクリート構造物の床構造。 - 【請求項3】制振シート層が、発泡プラスチック製床下
地材層上に部分的に形成したものである、請求項1又は
2に記載のコンクリート構造物の床構造。 - 【請求項4】発泡プラスチック製床下地材層は、発泡倍
率が20〜40倍であって、その上面にはその上に積層
された材料をビスで固定するための桟木が嵌合されたも
のである、請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリー
ト構造物の床構造。 - 【請求項5】防音性床仕上げ材層が、木質系フローリン
グの裏面側に緩衝材を形成したものである、請求項1〜
4のいずれかに記載のコンクリート構造物の床構造。 - 【請求項6】下記の工程(A)〜(C)からなることを
特徴とする、コンクリート構造物の床構造の施工方法。 工程(A):コンクリートスラブ上に配設された根太の
上に敷設されて支持された荒板上に、発泡プラスチック
製床下地材を敷設した後、発泡プラスチック製床下地材
に嵌合している桟木にビスを用いて発泡プラスチック製
床下地材を根太上に固定する工程 工程(B):発泡プラスチック製床下地材の上に支持材
を敷設し、ビスを用いて支持材を発泡プラスチック製床
下地材の桟木及び根太上に固定する工程 工程(C):支持材の上に両面粘着テープを貼るか或い
は接着剤を塗布した後、防音性床仕上げ材を敷設して固
定する工程 - 【請求項7】工程(A)の発泡プラスチック製床下地材
を敷設した後の、工程(B)を施工する前に制振シート
を敷設する、請求項6に記載のコンクリート構造物の床
構造の施工方法。
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JP (1) | JP2002088961A (ja) |
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- 2000-09-12 JP JP2000276048A patent/JP2002088961A/ja active Pending
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