JP2002088628A - 偏平状吸い上げ部材および液体揮散装置 - Google Patents

偏平状吸い上げ部材および液体揮散装置

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JP2002088628A
JP2002088628A JP2000284048A JP2000284048A JP2002088628A JP 2002088628 A JP2002088628 A JP 2002088628A JP 2000284048 A JP2000284048 A JP 2000284048A JP 2000284048 A JP2000284048 A JP 2000284048A JP 2002088628 A JP2002088628 A JP 2002088628A
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heat
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JP2000284048A
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Rihachi Kitamura
利八 北村
Hiromi Nakagawa
宏美 中川
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T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性が低く、液体揮散装置への円滑な挿入
通過が不可能に近い繊維束棒状吸い上げ部材の加工性を
改善し、容器内壁近傍に適切に配設しうる実用的な成形
芯の開発を行う。 【解決手段】 熱溶融性繊維の1種以上から又は熱溶融
性繊維と非熱溶融性繊維から構成される毛管性繊維束の
素材を、熱溶融法により偏平状に成型してなる吸い上げ
部材を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体揮散装置に用
いられる吸い上げ部材に関し、より詳しくは、偏平状に
成形してなる毛管性繊維束で構成される吸い上げ部材を
用いることにより、従来の吸い上げ部材による製品の美
観上の障害を排除し、美的付加価値を付与向上させるこ
とにより、揮散装置のインテリア性を向上させることの
できる吸い上げ部材および該吸い上げ部材を用いた液体
揮散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による繊維束棒(柱)状吸い上
げ部材は、吸液性が優れていることで汎用されてきた。
該吸い上げ部材は、熱溶融性繊維を混在させることによ
り、加熱溶着加工法により丸棒状や円柱状(図1)に成
形された剛直な物が提供されてきた。
【0003】液体揮散装置には、剛直な吸い上げ部材が
容器の中央開口から挿入され、容器底部に達するように
直立状態で配設され、製品正面から視野内ではレンズ効
果により芯の径巾が拡大され、美観上での大きな目障り
となっていた。
【0004】そこで、本願出願人は、透明または半透明
液体に浸漬された吸い上げ部材が、容器の正面または背
面から見た時に目視されないことを特徴とする、少なく
とも一方の面が実質的に透明である透明容器入り製品に
関する発明(特願2000−144511号公報)を特
許出願し、更に吸い上げ芯の配設のため工業的に有利な
方法を開発し、液体揮散装置の容器口部に嵌合し、吸い
上げ芯を挿入可能な開口部と該吸い上げ芯を固定するた
めの部材を有する吸い上げ芯固定治具に関する発明(特
願2000−183990号公報)を特許出願し、透明
容器入り芳香剤などの従来品では極めて目障りであった
吸い上げ芯を視界から隠蔽することにより、置物として
の美観をも備えた芳香剤としての価値を高めることがで
きる画期的発明である先の出願の実用化を図るべく鋭意
改良を重ねてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の繊維束
丸棒状ないしは円柱状の吸い上げ部材を、先に出願した
上記発明へ適用するにあたり、吸い上げ部材を容器内壁
近傍に配設するため内壁形状とほぼ同形、すなわち沿形
にすることが要求される。ところが沿形とするための屈
曲加工においては、折れを生じて均一な毛管構造に破壊
を生じ、更に外観上の醜さなどの点で困難を伴い、ま
た、吸い上げ部材に屈曲導管治具を用いる方法にあって
も、可撓性が低いこと及び導管内壁と芯外周面との間の
摩擦により、円滑な挿入通過が不可能に近く実用化の望
みは極めて低かった。そこで、実用化をはかるに当たり
繊維束棒状芯の加工性を改善し、容器内壁近傍に適切に
配設しうる実用的な成形芯の開発を行う必要があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意改良を重ねた結果、偏平状に成形し
てなる毛管性繊維束で構成される吸い上げ部材とするこ
とにより、上記課題を解決できることを見出し本発明を
完成した。
【0007】即ち、本発明は毛管性繊維束の素材が、熱
溶融性繊維の1種以上から又は熱溶融性繊維と非熱溶融
性繊維から構成され、熱溶融法により偏平状に成型して
なる、また、該吸い上げ部材を容器内壁近傍へ配設する
ため、容器の内壁形状と沿形に成型してなる吸い上げ部
材を提供することである。
【0008】更に、透明または半透明の液体に浸漬され
た本発明の吸い上げ部材が、容器の正面または背面から
見た時に目視されないことを特徴とする液体揮散装置、
本発明の吸い上げ部材の短径(薄い厚み方向)を正面に
向けて正面視界内となる位置に配設することを特徴とす
る液体揮散装置、または、本発明の吸い上げ部材を挿入
可能な開口部と該吸い上げ部材を固定するための固定治
具とを有する液体揮散装置を提供することである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を示す図面
に基づいて説明する。図2は、本発明の偏平状に成形し
てなる毛管性繊維束で構成される吸い上げ部材を示す説
明図である。芯の形状としては、胴切り断面の形状が楕
円状をした偏平棒(柱)状、又は、胴切り断面の形状が
長方円状をした板状とすることにより、屈曲加工が容易
で、かつスムーズな屈曲部が得られる。
【0010】また、本発明で使用する吸い上げ部材の毛
管性繊維束の素材として使用される熱溶融性繊維として
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル等の合成繊維が例示される。また、非熱溶融性繊維
としては、例えば、綿、人絹、羊毛、絹等の天然繊維が
例示される。
【0011】更に、毛管性繊維束の構成としては、熱溶
融性繊維の1種以上又は熱溶融性繊維と非熱溶融性繊維
とを組み合わせて使用することもできる。例えば、熱溶
融性繊維と非熱溶融性繊維とを組み合わせて使用する場
合は、5:95〜95:5の割合で適宜組み合わせて用
いることができる。
【0012】毛管性繊維束を偏平状に成型する方法とし
ては特に限定されないが、例えば、加熱による溶着成型
法、すなわち熱溶融法を挙げることができ、棒状体を加
熱して熱プレスをかけたり、加熱した成型ダイスを通し
て偏平状に成形し、これを冷却用の成形ダイスを通すこ
とにより固着するなどの方法により量産化が可能とな
る。これにより、偏平棒(柱)状又は板状に成型され、
可撓性を付与し、弾性を持たせることにより曲げやす
く、容器内壁近傍への良好な張り付き性が得られる。こ
れにより加工時の応力が均質にかかり、屈曲内側に折れ
や挫屈を生じる欠点が解消される。
【0013】図3は、容器内壁近傍へ配設するため、容
器の内壁形状と沿形に成型した本発明の偏平状吸い上げ
部材を示す説明図である。本発明の偏平状吸い上げ部材
の加工方法としては、金型による熱プレス又はスチーム
プレスなどの一般的な製法を挙げることができる。これ
により得られた容器の内壁形状と沿形に成型してなる吸
い上げ部材を、透明または半透明の液体揮散装置に配設
することにより、容器の正面または背面から見たとき、
本発明の吸い上げ部材が目視されない。また、本発明の
偏平状吸い上げ部材を上述のように、容器の内壁形状と
沿形に成形されない場合においても、偏平状吸い上げ部
材の短径(薄い厚み方向)を正面に向けて正面視界内と
なる位置に配設することにより、従来の棒状吸い上げ部
材を使用した場合に比べ、美観上の障害を格段に排除す
ることができる。
【0014】図4は、本発明の吸い上げ部材を挿入する
開口部と該吸い上げ部材を固定するための固定治具を示
す説明図である。偏平状吸い上げ部材挿入口の形状は、
吸い上げ部材の回転が防止できる形状とすることが好ま
しい。
【0015】また、図5は、吸い上げ部材の導入管を組
み合わせた吸い上げ部材固定治具を示す説明図である。
先の出願である液体揮散装置の容器口部に嵌合し、吸い
上げ芯を挿入可能な開口部と該吸い上げ芯を固定するた
めの部材を有する吸い上げ芯固定治具(特願2000−
183990号公報)に本発明の偏平状吸い上げ部材を
用いた説明図である。
【0016】本発明の毛管性繊維束で構成される偏平状
吸い上げ部材は、加工性が改善され、容易に容器の内壁
形状と沿形に成形可能となり、本出願人が先に出願した
実質的に見えない透明容器入り液体揮散装置の製造の実
用化を可能としすることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の毛管性繊維束で構成される偏平
状吸い上げ部材は、透明または半透明液体揮散装置に用
いることにより、容器の正面または背面から見た時に目
視されず、従来品では極めて目障りであった吸い上げ芯
を視界から遮蔽することにより、置物としての美観を備
えた液体揮散装置を工業的に有利に製造することを可能
とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来利用されている汎用タイプの丸棒(円柱)
状の吸い上げ芯とその断面を示す説明図である。
【図2】本発明の毛管性繊維束で構成される偏平状吸い
上げ部材とその断面を示す説明図である。
【図3】容器の内壁形状と沿形に成形した本発明の偏平
状吸い上げ部材を示す説明図である。
【図4】本発明の偏平状吸い上げ部材を挿入する開口部
と固定治具を示す説明図である。
【図5】屈曲導管に偏平状吸い上げ部材を組み合わせた
吸い上げ部材固定治具を示す説明図である。
【符号の説明】
1 丸(円)状断面図 2 楕円状断面図 3 板状もしくは長方形状断面図 4 偏平芯挿入口 5 屈曲導管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平状に成形してなる毛管性繊維束で構
    成される吸い上げ部材。
  2. 【請求項2】 毛管性繊維束の素材が、熱溶融性繊維の
    1種以上から構成され、熱溶融法により扁平状に成型し
    てなる請求項1記載の吸い上げ部材。
  3. 【請求項3】 毛管性繊維束の素材が、熱溶融性繊維と
    非熱溶融性繊維とにより構成され、熱溶融法により偏平
    状に成型してなる請求項1記載の吸い上げ部材。
  4. 【請求項4】 容器内壁近傍へ配設するため、容器の内
    壁形状と沿形に成型してなる、請求項1乃至3記載の吸
    い上げ部材。
  5. 【請求項5】 透明または半透明の液体に浸漬された請
    求項1乃至4記載の偏平状の吸い上げ部材が、容器の正
    面または背面から見た時に目視されないことを特徴とす
    る液体揮散装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4記載の偏平状の吸い上げ
    部材の短径(薄い厚み方向)を正面に向けて正面視界内
    となる位置に配設することを特徴とする液体揮散装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4記載の吸い上げ部材を挿
    入可能な開口部と該吸い上げ部材を固定するための固定
    治具とを有する液体揮散装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10519598B2 (en) 2012-12-27 2019-12-31 Kurita Water Industries Ltd. Method for suppressing pitch formation

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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