JP2002088521A - ブラジャー用カップ製品及びブラジャー製品 - Google Patents

ブラジャー用カップ製品及びブラジャー製品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スカラー部を備えたレースを有するものであ
りながら、美観及びシルエットにおいて優れ、コストア
ップを招来しないブラジャー用カップ製品及びブラジャ
ー製品を得る。 【解決手段】 乳房を覆うカップの端縁部位にスカラー
部3を、カップの表面に装飾レース部2を備えたブラジ
ャー用カップ製品であって、スカラー部3と装飾レース
部2とが一体のレース編地であり、前記レース編地が、
編み立て上がり状態で一体のレース編地を、型成形によ
り、スカラー部3を端縁部として立体形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乳房を覆うカップ
の端縁部位にスカラー部を、前記カップの表面に装飾レ
ース部を備えたブラジャー用カップ製品及びそのような
カップを使用したブラジャー製品に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラジャー用カップ製品Cとしては、図
8に示すように、表面にレース61を配したものがあ
り、最近、カップ製品Cの上縁部にスカラー(スカラッ
プ)Sと呼ばれる、波状の装飾部を連続して配したもの
が好まれている。このような製品の製造工程の一例を示
すと、例えば、図7に分解して示すように、立体成形さ
れたウレタン製のカップCaの表面側及び裏面側に所定
の布地62、63を配すると共に、スカラー用のレース
Saを、カップCaの上縁部に配している。
【0003】このような製品Cの製造にあたっては、上
記立体成形されたウレタン製のカップCaを用意すると
共に、面状に編み立てられる広幅レースを、製品に要求
される立体成形形状に合わせて、立体成形(具体的には
モールド成形)し、図9に示す(立体成形部位をMで、
破線で裁断位置を示した)ように、これを所定形状に裁
断して、表地用のレースである布地62を得ている。同
様に、裏地用の布地63が、立体状態で得られる。
【0004】従来、スカラーSを備えるために、図7に
示すように、このスカラー形成用のレースSaが別途用
意される。上記した手法で、ブラジャーを得るには、主
要素材として、前記ウレタン製カップCa、モールド成
形されたレース62、裏地材63およびスカラー用のレ
ースSaが用意され、これらが、一体に縫製されて、そ
の所定縁部にスカラーSを備えたカップ製品Cを得るこ
ととなる(図8)。上記のモールド成形されたレース6
2を製造するにあたっては、そのレースとして、比較的
広幅の広幅レースを製造し、例えば、図9に示すレース
の所定位置Mをモールド成形(立体成形)するものとし
ていた。
【0005】一方、ブラジャー製品は、乳房を覆うため
の一対のカップと、これらのカップを中央部で接続する
中央接続部位と、肩紐、背面バンド等を備えて構成され
ている。従って、ブラジャーを得ようとすると、少なく
とも左右一対のカップを準備する必要がある。最近、ブ
ラジャー装着時の乳房部のシルエットを美しく見せる
(乳房間の谷間を深く見せる)等の理由から、装着時に
乳房を中央側に寄せるブラジャー構造が採用されてい
る。
【0006】従来、このような中寄せ用に使用するカッ
プを製造する場合、そのモールド成形型としては先端球
形のモールド成形型を使用して、一対の半球形成形体
(図10(ロ)に示す形状)を得た後、裁断を半球の中
心を外して行い(図10(ロ)に破線で示す)、最大膨
出部を中央側に寄せて縫製を行って(図10(ホ)に示
す)、一対の乳房に当たるブラジャーの主要部材を製造
するものとしていた。一方、概略、半球形に形成される
カップ素材を適当に立体裁断および立体縫製して、希望
形状のブラジャー用のカップを得る場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には、美
観に関して二つの問題があった。 1 装飾レースとスカラー部との繋ぎ部の問題 上記の図8に示すようなカップ製品Cを製造しようとす
ると、ウレタン製のカップCa、表地用のレース62、
裏地材63、および、スカラー用のレースSaを用意
し、これらを一体に縫製する必要があり、図8に示すよ
うに縫製部Tが多々あることにより、美観の点で問題が
あると共に、この縫製部Tにはテープtを位置させて縫
製するため、この部分がごつごつする。
【0008】2 装着時のシルエット形成上の問題 一方、上記した装着時のシルエットに関して述べると、
半球形に成形されるカップを使用して、その最大膨出部
(半球の頂点)を中央側に寄せてブラジャーを製造する
場合(図10(ホ)参照)は、裁断・縫製加工に精度を
要すると共に、均一で所望のシルエットのものが得にく
く、改良の余地があった。一方、立体裁断・立体縫製を
行うものにあっては、手間が掛かり、コストアップにつ
ながる。本願発明の目的は、スカラー部を備えたレース
を有するものでありながら、美観及びシルエットにおい
て優れ、コストアップを招来しないブラジャー用カップ
製品及びブラジャー製品を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明による、乳房を覆うカップの端縁部位にスカラ
ー部を、前記カップの表面に装飾レース部を備えたブラ
ジャー用カップ製品の特徴構成は、請求項1に記載され
ている様に、前記スカラー部と装飾レース部とが一体の
レース編地であるとともに、前記レース編地が、編み上
がり状態で一体のレース編地を、型成形により、前記ス
カラー部を端縁部として立体形成したものであることが
好ましい。
【0010】このブラジャー用カップ製品にあっては、
カップ表面に表れる装飾レース部とスカラー部とが一体
のレース編地から構成されるため、装飾レース部とスカ
ラー部との間に縫製部あるいはテープ等を備える必要が
無くなり、美観的非常に優れたブラジャーを得ることが
できる。さらに、製造上の手間も少なくなるため、廉価
な製品を得ることができる。
【0011】このような構成を採用する場合に、請求項
2に記載されているように、前記レース編地が、カップ
膨出中心から、前記カップ膨出中心を巡るカップ周縁部
に渡って、前記編み立て上がりの単一のレース編地を前
記型成形したものであることが好ましい。ブラジャー用
のカップ製品において、装飾性を要求される部位は、上
記したスカラー部と装飾レースとが繋がるカップの周縁
部であるとともに、カップの中心及びその周縁部も美観
上、重要である。特にカップに膨出中心上には、通常装
飾レースが来るが、この部位で、装飾パターンが連続し
ていることが好ましい。例えば、カップ周縁部からカッ
プ膨出中心に向けて立体化のための切断もしくは縫製部
等がある場合は、レース装飾柄上の不連続が発生し、美
観的に劣ることとなる。しかしながら、上記したよう
に、カップ膨出中心から、前記カップ膨出中心を巡るカ
ップ周縁部に渡ってレース編地が一体であると、装飾的
に連続し、さらに、自然な立体形状を有するカップとす
ることが可能となり、結果的に、美観の上で製品価値の
非常に高いブラジャー用カップ製品を得ることができ
る。
【0012】さらに、請求項3に記載されているよう
に、前記レース編地が、編経方向もしくは編緯方向の何
れか一方、もしくはそれら両方向に伸縮性を備えたレー
ス編物であることが好ましい。従来、ブラジャーのカッ
プに使用するためのレース編物は、特に伸縮性を与えら
れることなく、所謂、リジッドな編物が利用されてきた
が、本願のように、型成形により比較的複雑な立体形状
を得る場合にあっては、編地の経、緯方向等に弾性を有
する編地を使用することで、レース編地の切断等を伴う
ことなく立体型成形を行うことが可能となり、結果的
に、弛み、破れ等の発生を避けて、カップの製造を行う
ことができる。
【0013】さて、シルエットを美しくするという目的
に対しては、請求項4に記載されているように、乳房間
の谷間となるブラジャー中央部位に近いカップ中央側部
位の膨出曲率が大きく、前記中央側部位からブラジャー
中央部位に対して離間するカップ離間側部位の膨出曲率
が小さいものとされていることが、好ましい。カップ中
央側部位とそれから離間するカップ離間側部位とで膨出
曲率が異ならせてあり、前者のほうが後者より大きくさ
れているものである。従って、このカップにあっては、
中央側の膨出容積が大きいために、結果的に、乳房が中
央側へ寄ることとなり、所定の効果を得ることができ
る。
【0014】更に、請求項5に記載されているように、
乳房間の谷間となるブラジャー中央部位に近いカップ中
央側部位に、最大膨出部を備えることが好ましい。ま
た、カップの最大膨出部位の位置がカップ中央側部位と
されるものである。従って、このカップにあっては、乳
首の位置あるいは乳房の全体を中央側に寄せることがで
きるため、結果的に、乳房が中央側へ寄ることとなり、
所定の効果を得ることができる。
【0015】この場合、乳房間の谷間となるブラジャー
中央部位に近いカップ中央側部位の膨出曲率が大きく、
前記カップ中央側部位から離間するカップ離間側部位の
膨出曲率が小さく形成され、乳房間の谷間となるブラジ
ャー中央部位に近いカップ中央側部位に、最大膨出部を
備えた変形カップとされていることも好ましい態様であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本願の実施の形態を以下説明す
る。本願はブラジャー用のカップ製品およびこのカップ
製品を使用して製造されるブラジャーに関するものであ
り、製品を製造する場合に使用する、モールド成形する
場合のモールド成形型の形状にも、その特徴がある。
【0017】先ず、製造される面状レース素材1の組織
構成から説明する。図1に示すように、面状レース素材
1は、装飾レース部2の側部(編地の編み立て方向Wに
対して、これに直交する編地幅方向の側部)にスカラー
部3を、装飾レース部2に対するスカラー部3を挟んだ
反対側に捨て組織部4を備えて構成される。この面状レ
ース素材1の地組織に使用されるネット組織は、通常の
4コースネットを採用することなく、経、緯方向のバラ
ンスのよいダイヤネットを採用した。ここで、装飾レー
ス部2は、所定のパターンで柄出しを行ったレース部位
であり、例えばラッセルレースでは、基本組織であるネ
ット上に柄糸2aを所定のパターンで編込んで柄出しを
行ったレース部位である。
【0018】一方、スカラー部3はスカラップとも呼ば
れるが、レースの編み立て方向において、波状を成して
形成される部位であり、例えばラッセルレースの場合
は、基本組織であるネット上に、柄糸の一種と同一視さ
れるスカラー糸3aを所定ループを形成させながら柄出
しを行ったもので、ループRが図1に示すように編み立
て方向で波状を描きながら連続して編み立てられる部位
で、複数の波型が、編み立て方向Wで繰り返して形成さ
れる。
【0019】前記捨て組織部4は、基本的には、柄糸を
備え無い単純なネット組織を有する部位であり、この組
織部は編地の切断が容易である。但し、この捨て組織部
が柄糸を有するもの、生地調の組織を成しているもので
あってもいっこうに問題はない。
【0020】また、図1に示すように、捨て組織部4の
端部(スカラー部3に対する反対側)は、素材固定部4
0として構成されており、スカラー部に接続して設けら
れる通常の捨て組織部41に対して、この部位40で
は、糸種の太いものが採用されると共に、組織密度が上
がる構成とされている。
【0021】更に、装飾レース部2のスカラー部3に近
い位置(装飾レース部の一部)が、スカラー補強レース
部20として形成されている。このスカラー補強レース
部20にあっても、通常の装飾レース部20aより、そ
の糸種として太いものが採用されており、この部位20
に腰を与えることで、スカラー部3の形状安定性を確保
できる。例えば、通常の装飾レース部20aには、ラッ
セルレースの場合、チェーンステッチを成す経糸として
210デニールのポリウレタン糸を採用するのに対し
て、スカラー補強レース部20には、その倍の420デ
ニールの糸を採用する。
【0022】編成される面状レース素材1は、よく知ら
れているように、編地を成すウェールに沿って弾性糸
(図外)を挿入することで、編地経方向に、さらに弾性
が付与されると共に、その緯糸(地組織を構成する緯
糸)に弾性糸(図外)を採用することで、編地幅方向に
おいても弾性を付与されている。従って、編地は所謂、
ツーウェイとして構成されている。
【0023】以上が、本願の立体レース素材5を製造す
る場合に、準備段階として、立体成形前の面状レース素
材1を得る場合に関する説明である。このようにして、
素材編成工程を終える。
【0024】以下、立体成形、捨てネットの除去処理、
さらに、別途成形されるウレタン製のカップCaとの一
体化に関して説明する。 立体成形工程 上記のようにして得られた面状レース素材1を、この立
体成形工程において、立体形成(具体的にはモールド成
形)する。このような立体成形は、図2に示すように、
素材固定部21とこの素材固定部21に固定された布2
2をモールド処理するためのモールド成形型23を備え
た立体成形装置24によって行われる。
【0025】本願にあっては、図3を例に採って示す
と、この成形時に、スカラー部5を立体成形端部位置
(図3にあっては立体成形端部位置がウレタンのカップ
Caの端部位置に合致するため、実線で示すCaの端部
位置が、この立体成形端部位置となる)に配置して、そ
の立体成形を行う。
【0026】この立体成形にあたって、面状レース素材
1を立体成形装置24に固着する場合に、その捨て組織
部4に備えられた素材固定部40を使用する。即ち、図
1に、実線、破線の丸線で示すように、固定時に、この
素材固定部40を利用すると共に、スカラー部3を横断
して編地の周縁部を固定用に使用すると共に、スカラー
部3とは反対側の装飾レース部位4の周縁箇所(図1に
おける破線で囲まれた部位)を固定用に使用する。
【0027】さらに、図10(イ)、(ハ)に示すよう
に、前記モールド成形用のモールド成形型23は、ブラ
ジャーとして製造された場合に、乳房間の谷間となるブ
ラジャー中央部位に近いカップ中央側部位23aの膨出
曲率を大きく、中央側部位23aから離間するカップ離
間側部位23bの膨出曲率を小さく成形可能で、乳房間
の谷間となるブラジャー中央部位に近い中央側部位23
aに、最大膨出部23c(カップ膨出中心とみなせる)
を成形可能な様に、ブラジャー中央部位に近いカップ中
央側部位23aの膨出曲率を大きく、カップ中央側部位
23aから離間するカップ離間側部位23bの膨出曲率
を小さく構成されていると共に、乳房間の谷間となるブ
ラジャー中央部位に近い中央側部位23aに、最大膨出
部23cを備えている。
【0028】また、図10(ハ)の矢視で示す断面であ
る断面図10(ニ)(図面上 上側がカップの上側)に
示すように、ブラジャー中央部位に対して近接・離間す
る方向であるカップ横断方向に対して、直交するカップ
上下方向にあって、カップ下側部位23dの膨出曲率を
小さく、カップ上側部位23eの膨出曲率を大きく成形
可能な様に、カップ上下方向においても、その膨出曲率
が変えられている。
【0029】従って、面状レース素材を所定形状の変形
カップとして成形することができる。
【0030】このような立体成形装置24へのレース素
材の固定の後、モールド成形型23を使用して、素材の
立体成形を行うとともに、この形状固定を行う。本願に
あっては、糸素材としてナイロン6.6を採用すること
から、ヒートセットにより、立体形状の固定が完了す
る。
【0031】立体成形を完了した状態にあっても、立体
レース素材5は、図3に示すように、部分的に立体突出
された複数の部位Mを有する帯状となる。但し、図3に
は、ウレタン製のカップCaを一体化させた状態を示し
ている。
【0032】一体化工程 上記のようにして得られた部分的に立体突出された複数
の部位Mを有する素材5に、別途用意されるウレタン製
のカップCaを、それぞれ、装着する。この装着操作に
あっては、縫製を行うのが通常である。但し、接着等の
操作をおこなっても良い。
【0033】このような一体化工程にあって、レース素
材のスカラー部3は、カップ製品Cの端縁部に位置させ
る。このようにすることにより、スカラー部3が裏打ち
部材であるウレタン製のカップCaの端部に位置する状
態で、裏打ち部材Caと立体レース素材5が一体化した
立体レース製品(ブラジャー用カップ製品の一種)を得
ることができる。
【0034】除去工程 次に、上記のようにして得られる帯状の素材を対象とし
て、捨てネット部4をスカラー部3に沿って除去する。
更に、個々のカップを独立して得る場合は、カップの周
縁部を例えば切断除去する。このような切断線を図3に
破線で示した。
【0035】このようにして端部にスカラー部3を備
え、装飾レース部2が立体形状を有するカップ(ただ
し、この場合は単独のカップとされており、立体レース
素材とウレタン製カップCaが一体化したもので本願に
言うブラジャー用カップ製品)を得ることができる。図
4に、本願手法により得られるカップ製品Cの外観を示
した。これは図8に示すものに対応するものであるが、
レース素材からなる表地にスカラーSが一体に備えられ
ているため、カップの上縁部にテープを備える必要が無
く、すっきりしていることに特徴がある。
【0036】仕上げ工程 上記のようにして得られた個々のカップ製品を適切に組
み合わせてブラジャーを得る。この工程は縫製による。
このようにしてブラジャー製品を得る。
【0037】〔別実施の形態例〕 (イ) 上記の実施の形態にあっては、帯状の立体レー
ス素材(一部、突出成形されたもの)に、ウレタン製の
カップCaを一体化させた後、切断・除去を行ったが、
帯状の立体レース素材を、個々に所定の形状に切断した
後、個々のカップCaに対する一体化を実行しても良
い。この場合、個々の立体レース素材にカップCaを装
着したものを、本願にいうブラジャー用カップ製品と呼
ぶのみならず、個々の立体レース素材も、本願にいうブ
ラジャー用カップ製品に該当することとなる。 (ロ) 上記の実施の形態にあっては、裏打ち部材とし
て所定形状に加工されたポリウレタン性のカップCaを
利用したが、立体形状とされる不織布からなる裏打ち部
材を利用しても良い。
【0038】(ハ) 上記の実施の形態にあっては、捨
てネット部に素材固定部40を、装飾レース部の一部に
スカラー補強レース部20を備えたが、必ずしも両者の
両方を備える必要はない。このような単純な構成の組織
を図5に示した。また、両者を備えない場合にあって
も、レースの糸種・太さ等を適切に選択して本願の立体
レース素材を得るものとしても良い。 (ニ) 上記の実施の形態にあっては、面状レース素材
を立体成形する場合に、変形カップの製造用に、中央側
と離間側とで膨出曲率が異なり、最大膨出部が中央側に
寄っているカップ製造用に素材をレース素材から製造す
る場合を示したが、このような変形した立体形状の成形
対象は、レース素材の他、ポリウレタン製のカップ、不
織布、裏地にも適応できる。
【0039】(ホ) 上記の実施の形態にあっては、立
体レース素材の製造機械に関する記載は特にしなかった
が、本願は、任意のレース編み機により製造されるレー
スを採用可能である。代表的なものを挙げれば、ラッセ
ル機によるもの(ラッセルレースと呼ばれる、落下板方
式によるもの、ジャガード方式によるものを含む)、リ
バー機によるもの(リバーレースと呼ばれる)、さらに
は、エンブロイダリーレースと呼ばれるものを挙げるこ
とができる。
【0040】(ヘ) 上記の実施の形態にあっては、ブ
ラジャー用のものを示したが、ブラジャーにスリップが
一体化されたもの(所謂、ブラスリップ)、ブラジャー
とキャミソールが一体化したもの(所謂、ブラキャミソ
ール)等にも適応できる。本願にあっては、これらを総
称して、ブラジャー製品と呼ぶ。
【0041】(ト) 上記の図4に示す実施の形態にあ
っては、乳房を覆うカップ全体が単一のレース編地から
なるものを示した。この例が最も、本願の目的を良好に
達成するものではあるが、図6(イ)に示すように、カ
ップの下部域に上側の装飾レース部とは異なった意匠を
施すために、他の装飾レースを縫製等の手段により連結
したものであっても、上部側のカップ膨出中心を含み、
その中心を巡る本体カップに関しては本願の目的を達成
するものとできる。同様に、図6(ロ)に示すように、
上記、本体カップに対して、ブラジャーの左右部位に他
の装飾レースを配したものでも、本体カップに関しては
同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】編上がり状態のレース素材の組織構成の概略説
明図
【図2】立体成形装置の説明図
【図3】ポリウレタンのカップを一体化した立体レース
素材の説明図
【図4】立体レース製品の構成を示す図
【図5】レース素材の別構成例を示す図
【図6】本願の別実施の形態を示す図
【図7】従来手法における主要部材構成を示す分解図
【図8】従来のカップ製品の構成図
【図9】従来の立体成形位置を示す説明図
【図10】本願と従来のカップの立体形状の比較を示す
説明図
【符号の説明】
1 レース素材 2 装飾レース部 2a 柄糸 3 スカラー部 3a スカラー糸 4 捨てネット部 5 立体レース素材 20 スカラー補強レース部 24 立体成形装置 61 レース素材 62 表地 63 裏地 C カップ製品 Ca ウレタン製のカップ S スカラー Sa スカラー用レース M 立体成形部 T 縫製部 t テープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳房を覆うカップの端縁部位にスカラー
    部を、前記カップの表面に装飾レース部を備えたブラジ
    ャー用カップ製品であって、 前記スカラー部と装飾レース部とが一体のレース編地で
    あり、前記レース編地が、編み立て上がり状態で一体の
    レース編地を、型成形により、前記スカラー部を端縁部
    として立体形成したものであるブラジャー用カップ製
    品。
  2. 【請求項2】 前記レース編地が、カップ膨出中心か
    ら、前記カップ膨出中心を巡るカップ周縁部に渡って、
    前記編み立て上がり状態で一体のレース編地を前記型成
    形したものである請求項1記載のブラジャー用カップ製
    品。
  3. 【請求項3】 前記レース編地が、編地編経方向もしく
    は編地緯方向の何れか一方もしくはその両方向に伸縮性
    を備える請求項1又は2記載のブラジャー用カップ製
    品。
  4. 【請求項4】 乳房間の谷間となるブラジャー中央部位
    に近いカップ中央側部位の膨出曲率が大きく、前記中央
    側部位から離間するカップ離間側部位の膨出曲率が小さ
    い請求項1又は2記載のブラジャー用カップ製品。
  5. 【請求項5】 乳房間の谷間となるブラジャー中央部位
    に近いカップ中央側部位に、最大膨出部を備えた変形カ
    ップである請求項1又は2記載のブラジャー用カップ製
    品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項記載のブラ
    ジャー用カップ製品を使用してなるブラジャー製品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210069320A (ko) * 2019-12-03 2021-06-11 주식회사 제이패션 무재봉 레이스 브래지어 제조방법

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