JP2002086841A - 画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】消耗品の補給操作を簡易に行えるとともに、テ
レビの横に形成される縦長の空間に設置することが可能
な画像記録装置を提供する。 【解決手段】画像記録装置は、スマートメディアやコン
パクトフラッシュ（登録商標）といったメディアを装着
して、これらに記憶された画像データへアクセスするメ
モリドライブと、記録媒体上へ画像を記録する記録ユニ
ット、ＣＤ−Ｒを装着してデータの書込み及び読出を行
うＣＤ−Ｒドライブを有する。各メディアの取出し口や
記録用紙の排紙口は正面パネルに設けられ、記録ユニッ
トの排紙口（１０９ｂ）とＣＤ−Ｒメディアの取出し口
１１０ｃを縦長に配置することにより、高さ方向に細長
い形状を得る。また、筐体の側面には、記録用紙とイン
クを収容した消耗品パックを出し入れするための扉１２
０が設けられる。消耗品パックはこの扉１２０を開け、
上方向或いは正面方向から出し入れすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラ等
によって得られた画像データに基づいて、記録媒体上に
画像記録を行う画像記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】デジタルカメラは、撮影した内容をその
場で見たりできる上、不要な撮影内容を簡単に破棄でき
るので便利である。近年、デジタルカメラの画素数は増
加の一途をたどり、またプリンタの記録画質の向上もあ
って、デジタルカメラによる撮影画像のプリント画質は
銀塩写真なみとなってきている。以上の様なデジタルカ
メラの便利さと、その画質の良さから、デジタルカメラ
による撮影画像のプリントの需要は益々増加するものと
思われる。

【０００３】一般にデジタルカメラで撮影した画像は、
これをプリントして保存したり、大容量のメディアに格
納して保存することが行われる。このような、撮影した
画像のプリントや保存をする際には、プリンタ或いは大
容量記憶メディアが接続されたパーソナルコンピュータ
（以下、パソコン）に撮影した画像データを供給して、
印刷或いは保存を行うことになる。撮影画像データの供
給形態としては、デジタルカメラとパソコンの通信機能
を用いたり、デジタルカメラの脱着可能な記憶メディア
をパソコンに装着可能にするためのインターフェース装
置を用意する方法が挙げられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パソコ
ンを介して撮影画像を印刷したり保存したりする場合、
その為のアプリケーションがインストールされているパ
ソコンを立ち上げ、該アプリケーションを起動するな
ど、パソコンに対する煩わしい操作が要求される。従っ
て、パソコンを介さずにデジタルカメラで撮影した画像
を手軽にプリント出力することが要望されている。

【０００５】このような要望に応じるべく、パソコンに
接続することなく、デジタルカメラと通信可接続を可能
にし、或いはデジタルカメラによる撮影画像が記録され
た記憶メディアを装着可能にして、撮影画像を印刷出力
できるプリンタ装置が商品化されてきている。この種の
装置では、撮影画像の一時的な可視表示等を得るため
に、テレビと接続して撮影画像を表示可能としたものも
ある。

【０００６】テレビを用いて画像表示等を行う装置は、
テレビと接続する必要性から、当然テレビの近くに設置
して使用することになる。これらの装置はいずれも横長
の横置き形であり、テレビの上下の空きスペースに設置
されることが想定されている。しかしながら、ビデオデ
ッキやＤＶＤプレーヤ等も横置き形であり、テレビの上
下のスペースはこれらの機器によって占領されている場
合が多く、新たにこの種のプリンタ装置を配置するには
既にスペースがなくなっている場合も多い。

【０００７】また、記録紙等の消耗品を補給する際に要
求される作業は、テレビの周囲の限られた空きスペース
における作業としては煩雑に過ぎるものであり、場合に
よっては、装置を当該スペースから取りだして作業する
必要が生じる場合もある。

【０００８】本発明は、上記の問題に鑑みてなされても
のであり、消耗品の補給操作を簡易に行えるとともに、
テレビの横に形成される縦長の空間に設置することが可
能な画像記録装置を提供することを目的とする。また、
本発明の他の目的は、簡易な操作により、デジタルカメ
ラ等から抜き取ったメディアに記録された画像データ
を、容量の大きいメディアにダウンロード／保存した
り、プリント出力することを可能とすることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、本発明による画像記録装置は例えば以下の構成を
備える。すなわち、第１の記憶媒体を着脱可能とし、該
第１の記憶媒体に記憶された画像データへアクセスする
第１ドライブユニットと、前記第１ドライブユニットを
介して前記第１の記憶媒体より得られた画像データに基
づいて、記録媒体上へ画像を記録する記録ユニットと、
前記第１ドライブユニットと前記記録ユニットとを収納
するとともに、該第１ドライブユニットの媒体出し入れ
口と該記録ユニットの排紙口が設けられた、高さ方向に
細長い正面パネルを有する筐体と、前記記録ユニットで
用いられる記録媒体を収容したカートリッジを出し入れ
するための、前記筐体の側面部分に設けられたカートリ
ッジ装着口とを備え、前記排紙口の長手方向が前記高さ
方向と一致して設けられている。

【００１０】また、好ましくは、薄型形状を有する第２
の記憶媒体を着脱可能とし、該第２の記憶媒体へアクセ
スする第２ドライブユニットを更に備え、前記正面パネ
ルは、更に、前記第２ドライブユニットの媒体の出し入
れ口を有し、該出し入れ口の長手方向が前記高さ方向と
一致して設けられる。また、好ましくは、前記カートリ
ッジは、記録媒体を収容するとともに、前記記録ユニッ
トへインクを供給するためのインクタンクを収容し、該
インクタンクからのインクを供給するためのインク供給
口を有し、前記記録ユニットはインクジェット方式によ
り記録を行うための記録ヘッドと、前記カートリッジが
収容するインクタンクより該記録ヘッドへインクを提供
するためのインク受入口を有し、前記記録ユニットの使
用に際して前記インク供給口と前記インク受入口とが接
続される。

【００１１】また、上記の目的を達成するための本発明
の他の態様による画像記録装置は、以下の構成を備え
る。すなわち、薄形形状の記憶媒体を着脱可能とし、該
記憶媒体へアクセスするドライブユニットと、前記ドラ
イブユニットを介して前記記憶媒体より得られた画像デ
ータに基づいて、記録媒体上へ画像を記録する記録ユニ
ットと、前記ドライブユニットと前記記録ユニットとを
収納するとともに、該ドライブユニットの媒体出し入れ
口と該記録ユニットの排紙口が設けられた、高さ方向に
細長い正面パネルを有する筐体と、前記記録ユニットで
用いられる記録媒体を収容したカートリッジを出し入れ
するための、前記筐体の側面部分に設けられたカートリ
ッジ装着口とを備え、前記排紙口及び前記媒体出し入れ
口の長手方向が前記高さ方向と一致して設けられている
ことを特徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。

【００１３】図１は、本実施形態による画像記録装置の
概略の構成を示すブロック図である。図１において、１
１は制御部であり、不図示のＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等
を具備し、当該画像記録装置の各種制御を行う。１６お
よび１７はそれぞれ第１ドライブユニットとしての第１
メモリドライブ及び第２メモリドライブである。第１及
び第２メモリドライブ１６、１７は、それぞれデジタル
カメラに対して装着及び抜き取りが可能な画像記録用の
メモリを装着し、記憶されている内容へのアクセスを行
う。第１及び第２メモリドライブ１６、１７はそれぞれ
異なる種類の記憶メディア（以下、単にメディアとい
う）に対応しており、本実施形態では、例えば一方がス
マートメディアであり、他方がコンパクトフラッシュに
対応するものとする。

【００１４】１２は、第２ドライブユニットとしてのＣ
Ｄ−Ｒドライブであり、ＣＤ−Ｒメディアへのデータの
書込み及びＣＤ−Ｒメディアに書き込まれているデータ
の読み出しを行う。本実施形態の画像記録装置において
は、第１メモリドライブ１６或いは第２メモリドライブ
１７に装着されたメディアから読み出された画像データ
を、ＣＤ−Ｒにダウンロード（書き込み）することが、
ＣＤ−Ｒドライブ１２の一つの利用形態として挙げられ
る。

【００１５】また、１３は記録ユニットであり、インク
ジェット方式により記録用紙に対して画像記録を行う。
本実施形態では、第１メモリドライブ１６、第２メモリ
ドライブ１７或いはＣＤ−Ｒドライブ１２を介して読み
取った画像データに基づいて、画像記録を行うことを基
本とするが、後述のＵＳＢインターフェースによってパ
ソコンと接続し、パソコンの周辺機器（プリンタ）とし
ても動作可能に構成してもよい。なお、記録ユニット１
３への記録用紙及びインクの補給は、消耗品パック２０
を交換することにより行うが、この点については後述す
る。

【００１６】１４は操作部であり、図２等を参照して後
述する正面パネル上の各種操作スイッチや表示器を備え
る。１５はインターフェース部であり、テレビ受像機へ
のビデオ出力端子や、パソコン等と接続が可能なＵＳ
Ｂ、リモコンとの赤外線通信を行うための赤外線受光部
を含む。

【００１７】図２は本実施形態による画像記録装置の外
観を示す斜視図である。図３は本実施形態による画像記
録装置を正面方向から見た図である。図４は本実施形態
による画像記録装置において、画像記録済みの記録用紙
を排紙した状態を示す図である。図５は本実施形態によ
る画像記録装置を背面方向から見た図である。図６は本
画像記録装置が具備するリモコンの外観を示す図であ
る。

【００１８】図２、図３に示されるように、本画像記録
装置は、これを正面方向からみたときに横幅の狭い縦長
の形状を有する。正面パネルには、以下に示す構成が設
けられている。

【００１９】１０１は電源スイッチであり、本装置の電
源をオン、オフする。赤外線受光部１０２は後述のリモ
コンと赤外線通信を行う。１０３は液晶表示器であり、
装置の動作状態等をユーザに知らせる。１０４は電源ラ
ンプであり、当該装置に電源が投入されていることを示
す。１０５は紙切れ警告ランプであり、画像記録のため
の記録用紙がなくなったことをユーザに通知する。

【００２０】また、正面パネルには、第１メモリドライ
ブ１６及び第２メモリドライブ１７のそれぞれのメディ
ア出し入れ口１０６、１０７が設けられている。１０６
ａは第１メモリドライブ１０６よりメディアを取出すた
めのイジェクトボタンである。同様に、１０７ａは第２
メモリドライブ１０７よりメディアを取出すためのイジ
ェクトボタンである。１０８は開閉レバーであり、本レ
バーを操作することにより、消耗品パック２０を出し入
れするための扉１２０が開く。

【００２１】１０９ａは記録ユニット１３を用いた画像
記録動作の開始を指示するためのプリントボタンであ
る。１０９ｂは記録ユニット１３の排紙口に設けられた
扉である。記録ユニット１３を用いて画像記録を行う場
合は、この扉１０９ｂを図４に示すように開き、排紙口
１０９ｃより記録紙が排出できる状態とする。この状態
で、扉１０９ｂは図４に示す位置で安定し、記録ユニッ
ト１３より排紙された記録用紙を受けるトレイとして機
能する。

【００２２】１１０ａはＣＤ−Ｒドライブ１２を用い
て、これに装着されたＣＤ−Ｒメディアに、第１もしく
は第２メモリドライブ１６、１７に格納されている画像
データを蓄積するための、ダウンロードボタンである。
１１０ｂはＣＤ−Ｒドライブ１２に装着されたＣＤ−Ｒ
メディアを取出すためのイジェクトボタンである。１１
０ｃはＣＤ−Ｒドライブ１２におけるＣＤ−Ｒメディア
の出し入れ口である。１１１は脚部であり、当該画像記
録装置を安定的に設置するためのものである。

【００２３】また、背面パネルには、図５に示すよう
に、Ｓ−ビデオ端子１４１、ビデオ端子１４２、ＵＳＢ
１４３が設けられ、インターフェース部１５の一部を構
成している。ビデオ端子１４２はテレビの映像入力端子
と接続され、メディアに格納されている画像データを表
示する。また、画像記録装置は、テレビ画面上に各種操
作メニューを表示させ、後述のリモコンによって各種機
能を指定可能とし、ユーザインターフェースを提供す
る。

【００２４】更に、図２において、１３０はリモコンで
あり、図６に示す形状を有し、使用しない場合は画像記
録装置本体の上部に設けられた収納場所に、伏せて置か
れる。リモコン１３０は画像記録装置の操作を補助する
ものである。図６において、１３１は赤外線投光部であ
り、リモコン１３０に対してなされた操作に対応する信
号を赤外線にて送信する。１３２は電源スイッチであ
り、正面パネルに設けられた電源スイッチ１０１と同様
の機能を有する。

【００２５】１３３はカーソル移動／エンターキーであ
り、ビデオ端子１４２を介して接続されたテレビにユー
ザインターフェースを表示し、そのカーソルを移動する
のに用いられる。このキー１３３を上下左右の三角矢印
の方向へ傾けるように押すことにより、テレビに表示さ
れたカーソルを上下左右に動かすことができる。また、
キー１３３の全体が平らに押下されるように操作するこ
とで、エンタキーとして機能する。エンターキーは、例
えば、カーソル移動後のメニューの選択決定に用いられ
る。

【００２６】１３４はプリントボタンであり、テレビに
表示させた所望の画像をカーソル移動／エンターキー１
３３によって選択した後に、このボタンを操作すること
で、所望の画像をプリント出力させることができる。１
３５は消去ボタンであり、第１メモリドライブ１６、第
２メモリドライブ１７に装着されたメディア或いはＣＤ
−Ｒドライブ１２に装着されたＣＤ−Ｒメディアから所
望の画像を消去するのに用いられる。

【００２７】１３６は本体／ＴＶ切替スイッチであり、
このスイッチがＴＶ側にあるときは、上述のテレビ画面
に表示したユーザインターフェースに対する操作とな
り、本体側にあるときは液晶表示器１０３を用いた本体
側での操作となる。テレビ画面に表示したユーザインタ
ーフェースを用いることにより、コンパクトフラッシュ
やスマートメディア、或いはＣＤ−Ｒに記録された画像
の表示、プリント、アルバム機能等を実現することがで
きる。一方、本体側での操作を選択した場合は、スマー
トメディアあるいはコンパクトフラッシュに記録された
画像を個別プリント操作することになる。この点につい
ては図１１のフローチャートを参照して後述する。

【００２８】図７は消耗品パック２０を装填する操作を
説明する図である。開閉レバー１０８を操作することに
より、扉１２０が開く。扉１２０が開くことによってで
きる開口部に消耗品パック２０を入れて、扉１２０を閉
めることにより消耗品パック２０の装填が完了する。使
用済みとなった消耗品パックの取り出しは、やはり開閉
レバー１０８を操作して扉１２０を開かせて行われる。
このような機構により、ちょうど音楽カセットテープを
出し入れするように、容易に消耗品パックを出し入れで
きる。本実施形態では消耗品パック２０には、記録紙と
インクタンクが収納されており、消耗品パック２０を交
換するだけで、記録紙とインクの補給が行われることに
なる。

【００２９】なお、図７に示されるように、扉１２０は
脚部１１７の最外部より外側へ開かないようにし、この
開閉範囲で消耗品パック２０を交換できるようにするの
が好ましい。このようにすることで、当該画像記録装置
が配置できる空間は、同時に消耗品パックを交換するの
に充分な大きさがあることになるので、画像記録装置の
設置時に扉１２０の可動範囲を気にしないですむ。

【００３０】また、図７では上から消耗品パック２０を
出し入れするように扉１２０が開閉するが、正面側から
消耗品パック２０を出し入れするようにしてもよい。

【００３１】図８は消耗品パック２０の外観を示す図で
ある。消耗品パック２０には、記録紙（不図示）とイン
クタンク２１が収容されている。インクタンク２１はイ
エロー（Ｙ）インク、マゼンタ（Ｍ）インク、シアン
（Ｃ）インクを収納し、これらのインクは導通路を経て
インク供給口２２に供給される。

【００３２】図９は消耗品パック２０の内部構成を模式
的に表すとともに、消耗品パック２０の画像記録装置へ
の装着状態及び記録ユニットの構成を模式的に表す図で
ある。上述したように、消耗品パック２０は複数枚の記
録紙２５とインクタンク２１を収容する。押圧板２３は
弾性体２４によって矢印Ｂの方向へ、すなわちピックア
ップローラ２６の方向へ記録紙２５を押圧する。これに
より、ピックアップローラ２６が１回転することで、記
録紙が１枚ずつローラ３４ａ、ｂの方へ取り出されるこ
とになる。

【００３３】画像記録装置側には、押圧機構３１が設け
られ、不図示の駆動源により、扉１２０を開けて装着さ
れた消耗品パック２０を矢印Ａの方向へ押圧する。この
結果、消耗品パック２０に設けられているインク供給口
２２がインク取得部材３２のインク取得口に押圧、接続
され、インク取得部材３２を介した記録ヘッド３３への
インク供給が達成される。

【００３４】ピックアップローラ２６によって取出され
た記録紙は、ローラ３４ａ、ｂによってプラテン３５へ
送られ、プラテンローラ３６を経て排紙ローラ３７へ導
かれる。記録ヘッド３３は、ボールネジ３３ａの回転に
より紙面に垂直の方向へ移動して記録走査し、プラテン
３５上で記録紙上への画像記録を実行する。なお、３３
ｂは記録ヘッド３３の記録走査における姿勢を保つため
のガイドである。

【００３５】画像記録済みとなった記録紙は、扉１０９
ｂによって形成される排紙トレイ上へ排紙される。ここ
で、扉１０９ｂの内側には、弾性部材１０９ｄが設けら
れ、排紙ローラ３７を介して排紙された記録用紙を矢印
Ｃの方向へ押す。この機能により、排紙された記録紙
と、次に排紙される記録紙とがぶつかることを防止す
る。

【００３６】図１０は図９に示した記録ユニットの部分
を表す斜視図である。なお同図では、プラテンローラ３
６、排紙ローラ３７の図示が省略されている。消耗品パ
ック２０に内蔵されるピックアップローラ２６は、消耗
品パック２０が画像記録装置本体に装着された状態で、
装置本体の駆動機構４２と接続され、駆動機構４２の回
転動作により回転する。

【００３７】記録ヘッド３３は、ボールネジ３３ａの正
回転及び逆回転によって矢印Ｄの方向へ往復動作するこ
とによって記録走査を行なう。記録ヘッド３３が図示の
位置（ホームポジション）にくると、インク取得部材３
２と記録ヘッド３３が連結される。この状態で、記録ヘ
ッド３３は、インクタンク２１、インク供給口２２、イ
ンク取得部材３２を介して１走査分のインクを吸引し、
ヘッド内部に１記録走査分のインクが補給される。この
ように、本画像記録装置では、１記録走査毎に記録ヘッ
ド３３へのインク供給が行われ、画像の記録とインクの
補給を繰り返して画像形成を行う。

【００３８】以上の様な構成の本実施形態の画像記録装
置における代表的な動作（ダウンロード及びプリント機
能）について説明する。

【００３９】図１１は本実施形態の画像記録装置による
ダウンロード及びプリントの動作を説明するフローチャ
ートである。図２、図３に示した正面パネル上のダウン
ロードボタン１１０ａが押されると、ダウンロード開始
可能条件が満足されているかを確認する（ステップＳ１
０１、Ｓ１０２）。例えば、第１メモリドライブ１６或
いは第２メモリドライブ１７の少なくともいずれかにメ
ディアが装着されており、かつ、ＣＤ−Ｒドライブ１２
にＣＤ−Ｒメディアが装着されていることを確認する。
この確認が取れない場合は、その旨を警告して、処理を
先頭に戻す（ステップＳ１０２、Ｓ１０３）。確認が取
れれば、第１メモリドライブ１６或いは第２メモリドラ
イブ１７より、装着されているメディアに記録されてい
る全画像データを読出し（ステップＳ１０４）、これら
をＣＤ−Ｒドライブ１２を用いてＣＤ−Ｒメディアに書
き込む（ステップＳ１０５）。なお、第１及び第２メモ
リドライブ１６、１７の両方にメディアが装着されてい
る場合は、所定の操作により一方を選択して選択された
メディアの内容をダウンロードするようにしてもよい
し、両方のメディアの内容をダウンロードするようにし
てもよい。

【００４０】また、プリントボタン１０９ａが押される
と、印刷開始条件が満足されているかを確認する（ステ
ップＳ１０６、Ｓ１０７）。印刷開始条件としては、例
えば、第１メモリドライブ１６或いは第２メモリドライ
ブ１７の少なくともいずれかにメディアが装着されてお
り、かつ、記録ユニットの扉１０９ｂが開いており、か
つ消耗品パックが装着されていることが挙げられる。こ
の確認が取れない場合は、その旨を警告して処理を先頭
に戻す（ステップＳ１０７、Ｓ１０３）。

【００４１】プリント開始条件の確認が取れた場合は、
第１メモリドライブ１６或いは第２メモリドライブ１７
から全画像データを取得し、画像の一覧イメージを作成
する（ステップＳ１０８）。そして、この一覧イメージ
を記録ユニット１３を用いて記録出力する（ステップＳ
１０９）。

【００４２】また、上記ステップＳ１１１による画像一
覧のプリント出力には、各画像を特定する番号が付さ
れ、この番号を指定することによって個別のプリントを
可能とする。この操作に関しては、図６に示したリモコ
ン１３０を用いる。

【００４３】リモコン１３０の切替スイッチ１３６を本
体側にし、カーソル移動／エンターキー１３３の操作に
よって液晶表示器１０３に所望の番号を表示させる。こ
こでは、キー１３３を上方向に傾けるように押圧するこ
とで数値を増加させ、下方向に傾けることで数値を減少
させることができる。そして、上記ステップＳ１１１で
プリント出力した一覧イメージ中の所望の画像に付され
ている番号を液晶表示器１０３に表示させることで、プ
リントすべき画像の番号指定を行う（ステップＳ１１
０）。次に、番号指定が完了し、リモコン１３０上のプ
リントボタン１３４が押されたかどうかを判断し（ステ
ップＳ１１１）、押されたならば、当該指定された番号
に対応する画像を第１メモリドライブ１６或いは第２メ
モリドライブに装着されたメディアから読出し、これを
プリント出力する（ステップＳ１１２）。

【００４４】以上の処理により、本実施形態の画像記録
装置は、テレビ画面を用いたユーザインターフェースに
よってきめ細かな作業ができるが、デジタルカメラから
抜き取った記録メディアを装着し、その内容をダウンロ
ードしたリプリントしたりするという最小限の機能を画
像記録装置単独で、しかも極めて簡易な操作で実現する
ことができる。

【００４５】以上説明したように、本実施形態の画像記
録装置によれば、ＣＤ−Ｒドライブ１２と記録ユニット
１３を縦形に配置し、その薄手方向に重なるように配置
しているので、横幅の狭い、薄型・縦形の形状とするこ
とが可能となる。このため、テレビの横に形成される縦
長のすき間に当該画像記録装置を配置することが可能と
なる。

【００４６】また、消耗品を収容した消耗品パック２０
を、側面に設けた扉１２０をあけて装置に対して上方向
から、或いは装置の正面方向から出し入れ可能としたの
で、画像記録装置が狭い空間に配置された場合でも、装
置を移動させることなく、記録紙やインク等の供給操作
を極めて簡単に行うことができる。

【００４７】更に、画像記録装置自身を安定して設置す
るための脚部１１１を設け、この脚部１１１によって規
定される横幅によって、扉１２０を開けて消耗品パック
２０を出し入れするのに必要なスペースが確保されるよ
うにしたので、装置が設置できる空間は消耗品パック２
０の出し入れが可能な空間であることになる。このた
め、装置の設置に際して、扉１２０の開閉範囲を気にし
たりする必要が無いくなる。

【００４８】また、プリントボタン１０９ａやダウンロ
ードボタン１１０ａを、それぞれ記録ユニット１３の排
紙口１０９ｃの直上、ＣＤ−Ｒメディアの出し入れ口１
１０ｃ取出し口の直上に設け、さらに、それぞれ排紙口
の幅、メディアの出し入れ口の幅よりも大きい径を有す
るものとした。これにより、機能とボタンの関連が直感
的にユーザに理解されるので、操作間違いが効果的に防
止される。

【００４９】また、液晶表示器１０３によって装置の各
種状態を表示するものとしたが、プリントボタン１０９
ａの発光色／発光状態の切換によって（例えば通常の緑
色から赤色へ切り換えたり、連続発光から点滅に切り換
えたりすることにより）「記録紙無し」をユーザに知ら
せるようにしてもよい。このようにした場合、紙切れ警
告ランプ１０５は不要となろう。同様に、ダウンロード
ボタン１１０ａの発光色／発光状態の切換によってＣＤ
−Ｒメディアが装着されているか否かや、書込動作中等
を表すことが可能であることはいうまでもない。

【００５０】また、ＣＤ−Ｒドライブ１２のイジェクト
ボタン１１０ｂは、ダウンロードボタン１１０ａよりも
小さい径を有し、メディアの取出し口１１０ｃの直下に
配置されている。これにより、ダウンロード機能とイジ
ェクト機能との操作間違いを効果的に防止することがで
きる。

【００５１】なお、上記実施形態では、ダウンロード用
の記憶媒体として、コスト及び容量の面からＣＤ−Ｒを
用いることとしたが、ＭＯやＤＶＤ等、他の大容量記憶
媒体を用いてもよいことはいうまでもない。また、上記
実施形態では、カメラに装填していた媒体を本画像記録
装置に挿入（装填）して使用する旨を説明したが、カメ
ラ本体の外側に接続端子を露出可能にするなどして、媒
体が装填されたカメラそのものを本装置に挿入して使用
できるようにしてもよい。

【００５２】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、消耗品
の補給操作を簡易に行えるとともに、テレビの横に形成
される縦長の空間に設置することが可能な画像記録装置
が提供される。また、本発明によれば、簡易な操作によ
り、デジタルカメラ等から抜き取ったメディアに記録さ
れた画像データを、容量の大きいメディアにダウンロー
ド／保存したり、プリント出力することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態による画像記録装置の概略の構成を
示すブロック図である。

【図２】本実施形態による画像記録装置の外観を示す斜
視図である。

【図３】本実施形態による画像記録装置を正面方向から
見た図である。

【図４】本実施形態による画像記録装置において、画像
記録済みの記録用紙を排紙した状態を示す図である。

【図５】本実施形態による画像記録装置を背面方向から
見た図である。

【図６】本画像記録装置が具備するリモコンの外観を示
す図である。

【図７】消耗品パック２０を装填する操作を説明する図
である。

【図８】消耗品パック２０の外観を示す図である。

【図９】消耗品パック２０の内部構成を模式的に表すと
ともに、消耗品パック２０の画像記録装置への装着状態
及び記録ユニットの構成を模式的に表す図である。

【図１０】図９に示した記録ユニットの部分を表す斜視
図である。

【図１１】本実施形態の画像記録装置によるダウンロー
ド及びプリントの動作を説明するフローチャートであ
る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/76 Ｂ４１Ｊ 29/00 Ａ 5/907 3/04 １０１Ｚ Ｆターム(参考） 2C056 HA28 KC02 2C061 BB02 BB10 CD01 5C052 AA02 AA12 AA17 CC01 DD02 EE03 EE08 FA02 FA04 FA06 FB01 FC01 FC06 FE07 FE08 GA02 GA03 GA05 GB01 GE06 GE08

Claims (29)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の記憶媒体を着脱可能とし、該第１
   の記憶媒体に記憶された画像データへアクセスする第１
   ドライブユニットと、 前記第１ドライブユニットを介して前記第１の記憶媒体
   より得られた画像データに基づいて、記録媒体上へ画像
   を記録する記録ユニットと、 前記第１ドライブユニットと前記記録ユニットとを収納
   するとともに、該第１ドライブユニットの媒体出し入れ
   口と該記録ユニットの排紙口が設けられた、高さ方向に
   細長い正面パネルを有する筐体と、 前記記録ユニットで用いられる記録媒体を収容したカー
   トリッジを出し入れするための、前記筐体の側面部分に
   設けられたカートリッジ装着口とを備え、 前記排紙口の長手方向が前記高さ方向と一致して設けら
   れていることを特徴とする画像記録装置。
2. 【請求項２】 更に、前記カートリッジ装着口を開閉す
   るための装着口扉を有し、該装着口扉が前記正面パネル
   側より前記カートリッジを挿入するように開くことを特
   徴とする請求項１に記載の画像記録装置。
3. 【請求項３】 更に、前記カートリッジ装着口を開閉す
   るための装着口扉を有し、該装着口扉が前記筐体の上側
   からカートリッジを挿入するように開くことを特徴とす
   る請求項１に記載の画像記録装置。
4. 【請求項４】 前記筐体は、自身を安定して設置するた
   めの脚部を有し、該脚部によって規定される横幅が、前
   記扉を開けて前記カートリッジを挿入するために必要な
   スペースを確保することを特徴とする請求項２又は３に
   記載の画像記録装置。
5. 【請求項５】 前記正面パネルは、更に、前記排紙口を
   開閉する排紙口扉を備え、該排紙口を開けた状態で該排
   紙口扉が前記記録ユニットより排出された記録媒体を受
   けるトレイとして機能することを特徴とする請求項１に
   記載の画像記録装置。
6. 【請求項６】 前記排紙口扉が、前記記録ユニットより
   排出された記録媒体を順次重ねて保持するための案内機
   構を有することを特徴とする請求項５に記載の画像記録
   装置。
7. 【請求項７】 前記第１記録媒体に記録されている画像
   データを前記第１ドライブユニットを介して取得し、そ
   の一覧を、前記記録ユニットを用いてプリントする一覧
   プリント手段を更に備え、 一覧プリント手段の起動を指示するためのスイッチが前
   記排紙口の直上に設けられていることを特徴とする請求
   項１に記載の画像記録装置。
8. 【請求項８】 前記スイッチが、装着されているカート
   リッジ内において記録媒体が無くなった旨を通知する機
   能を有することを特徴とする請求項７に記載の画像記録
   装置。
9. 【請求項９】 薄形形状の第２の記憶媒体を着脱可能と
   し、該第２の記憶媒体へアクセスする第２ドライブユニ
   ットを更に備え、 前記正面パネルは、更に、前記第２ドライブユニットの
   媒体の出し入れ口を有し、該出し入れ口の長手方向が前
   記高さ方向と一致して設けられることを特徴とする請求
   項１に記載の画像記録装置。
10. 【請求項１０】 前記記録ユニットの排紙口と、前記第
    ２ドライブユニットの出し入れ口とが、並行して横並び
    に配置されることを特徴とする請求項９に記載の画像記
    録装置。
11. 【請求項１１】 前記第１ドライブユニットを介してこ
    れに装着された記憶媒体から画像データを読出し、これ
    を前記第２ドライブユニットを介してこれに装着された
    記憶媒体に格納する格納手段を更に備え、 前記格納手段の起動を指示するための起動スイッチが前
    記第２ドライブユニットの出し入れ口の直上に配されて
    いることを特徴とする請求項９に記載の画像記録装置。
12. 【請求項１２】 前記起動スイッチが、前記第２ドライ
    ブユニットに記憶媒体が装着されているか否かを通知す
    る機能を有することを特徴とする請求項１１に記載の画
    像記録装置。
13. 【請求項１３】 前記第２ドライブユニットから媒体を
    取り出すための取出しスイッチが該第２ドライブユニッ
    トの出し入れ口の直下に配されていることを特徴とする
    請求項１１に記載の画像記録装置。
14. 【請求項１４】 前記起動スイッチは、前記第２ドライ
    ブユニットの出し入れ口の幅よりも大きいサイズを有
    し、前記取出しスイッチは該起動スイッチよりも小さい
    サイズを有することを特徴とする請求項１３に記載の画
    像記録装置。
15. 【請求項１５】 前記カートリッジは、記録媒体を収容
    するとともに、前記記録ユニットへインクを供給するた
    めのインクタンクを収容し、該インクタンクからのイン
    クを供給するためのインク供給口を有し、 前記記録ユニットはインクジェット方式により記録を行
    うための記録ヘッドと、前記カートリッジが収容するイ
    ンクタンクより該記録ヘッドへインクを提供するための
    インク受入口を有し、 前記記録ユニットの使用に際して前記インク供給口と前
    記インク受入口とが接続されることを特徴とする請求項
    １に記載の画像記録装置。
16. 【請求項１６】 前記カートリッジのインク供給口と前
    記記録ユニットのインク受入口が接続するように該カー
    トリッジを該記録ユニット側へ押圧するとともに、該カ
    ートリッジの取出しに際しては該押圧を解除する押圧手
    段を更に備えることを特徴とする請求項１５に記載の画
    像記録装置。
17. 【請求項１７】 当該画像記録装置の操作を補助するリ
    モコンを更に備え、 前記リモコンを収容する収容部が前記筐体の上部に設け
    られていることを特徴とする請求項１に記載の画像記録
    装置。
18. 【請求項１８】 外部表示装置と接続し、該外部表示装
    置への表示によって操作インターフェースを構成する操
    作手段を更に備えることを特徴とする請求項１に記載の
    画像記録装置。
19. 【請求項１９】 薄形形状の記憶媒体を着脱可能とし、
    該記憶媒体へアクセスするドライブユニットと、 前記ドライブユニットを介して前記記憶媒体より得られ
    た画像データに基づいて、記録媒体上へ画像を記録する
    記録ユニットと、 前記ドライブユニットと前記記録ユニットとを収納する
    とともに、該ドライブユニットの媒体出し入れ口と該記
    録ユニットの排紙口が設けられた、高さ方向に細長い正
    面パネルを有する筐体と、 前記記録ユニットで用いられる記録媒体を収容したカー
    トリッジを出し入れするための、前記筐体の側面部分に
    設けられたカートリッジ装着口とを備え、 前記排紙口及び前記媒体出し入れ口の長手方向が前記高
    さ方向と一致して設けられていることを特徴とする画像
    記録装置。
20. 【請求項２０】 更に、前記カートリッジ装着口を開閉
    するための装着口扉を有し、該装着口扉が前記正面パネ
    ル側より前記カートリッジを挿入するように開くことを
    特徴とする請求項１９に記載の画像記録装置。
21. 【請求項２１】 更に、前記カートリッジ装着口を開閉
    するための装着口扉を有し、該装着口扉が前記筐体の上
    側からカートリッジを挿入するように開くことを特徴と
    する請求項１９に記載の画像記録装置。
22. 【請求項２２】 前記筐体は、自身を安定して設置する
    ための脚部を有し、該脚部によって規定される横幅が、
    前記扉を開けて前記カートリッジを挿入するために必要
    なスペースを確保することを特徴とする請求項２０又は
    ２１に記載の画像記録装置。
23. 【請求項２３】 前記正面パネルは、更に、前記排紙口
    を開閉する排紙口扉を備え、該排紙口を開けた状態で該
    排紙口扉が前記記録ユニットより排出された記録媒体を
    受けるトレイとして機能することを特徴とする請求項１
    ９に記載の画像記録装置。
24. 【請求項２４】 前記排紙口扉が、前記記録ユニットよ
    り排出された記録媒体を順次重ねて保持するための案内
    機構を有することを特徴とする請求項２３に記載の画像
    記録装置。
25. 【請求項２５】 前記記録ユニットの排紙口と、前記ド
    ライブユニットの媒体出し入れ口とが、並行して横並び
    に配置されることを特徴とする請求項１９に記載の画像
    記録装置。
26. 【請求項２６】 前記カートリッジは、記録媒体を収容
    するとともに、前記記録ユニットへインクを供給するた
    めのインクタンクを収容し、該インクタンクからのイン
    クを供給するためのインク供給口を有し、 前記記録ユニットはインクジェット方式により記録を行
    うための記録ヘッドと、前記カートリッジが収容するイ
    ンクタンクより該記録ヘッドへインクを提供するための
    インク受入口を有し、 前記記録ユニットの使用に際して前記インク供給口と前
    記インク受入口とが接続されることを特徴とする請求項
    １９に記載の画像記録装置。
27. 【請求項２７】 前記カートリッジのインク供給口と前
    記記録ユニットのインク受入口が接続するように該カー
    トリッジを該記録ユニット側へ押圧するとともに、該カ
    ートリッジの取出しに際しては該押圧を解除する押圧手
    段を更に備えることを特徴とする請求項２６に記載の画
    像記録装置。
28. 【請求項２８】 当該画像記録装置の操作を補助するリ
    モコンを更に備え、 前記リモコンを収容する収容部が前記筐体の上部に設け
    られていることを特徴とする請求項１９に記載の画像記
    録装置。
29. 【請求項２９】 外部表示装置と接続し、該外部表示装
    置への表示によって操作インターフェースを構成する操
    作手段を更に備えることを特徴とする請求項１９に記載
    の画像記録装置。