JP2002086731A - 液体吐出記録ヘッド及び液体吐出記録装置 - Google Patents

液体吐出記録ヘッド及び液体吐出記録装置

Info

Publication number
JP2002086731A
JP2002086731A JP2001209383A JP2001209383A JP2002086731A JP 2002086731 A JP2002086731 A JP 2002086731A JP 2001209383 A JP2001209383 A JP 2001209383A JP 2001209383 A JP2001209383 A JP 2001209383A JP 2002086731 A JP2002086731 A JP 2002086731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
recording head
recording
flow path
ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001209383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002086731A5 (ja
JP4854141B2 (ja
Inventor
Mineo Kaneko
峰夫 金子
Kenji Yabe
賢治 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001209383A priority Critical patent/JP4854141B2/ja
Publication of JP2002086731A publication Critical patent/JP2002086731A/ja
Publication of JP2002086731A5 publication Critical patent/JP2002086731A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4854141B2 publication Critical patent/JP4854141B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14403Structure thereof only for on-demand ink jet heads including a filter

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色むらの無いカラー往復印字を高速に、最小
の基板サイズで提供し、液体吐出に伴う液体供給口内の
圧力変動を減衰させて高品位の画像を維持する。 【解決手段】 中央のインク供給口62aに対しては両
側に吐出口61、発熱抵抗素子65および液流路60の
列が配置され、他のインク供給口62に対しては片側に
吐出口61、発熱抵抗素子65および液流路60の列が
配置されている。そして中央以外のインク供給口と吐出
口列、発熱抵抗素子列、液流路列および駆動回路との位
置関係は中央のインク供給口62aを中心に線対称にな
っている。また、各インク供給口62に接して液流路6
0と同一平面上に空気貯め91が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数色のインクな
どの複数の異なる種類の液体を、紙などの被記録媒体に
付与する液体吐出記録ヘッド、および該液体吐出記録ヘ
ッドを搭載して記録を行なう液体吐出記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント装置、特にインクジェット記録
方式のプリント装置は低コストで高品位な文字や画像が
出力可能であることからオフィスや家庭において急速な
広がりを見せている。文章の出力においては印刷と同等
の黒文字品位、濃度、耐水性が得られる製品があり、ま
た、画像に関しては銀塩写真と同等の色彩、階調が得ら
れる製品も登場している。今後は前記の性能を同時に達
成しつつさらに低コスト、高速出力が求められていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図19に一般的なカラ
ーインクジェット記録ヘッドの構成を説明するために一
部分解した斜視図を示す。基板218には3個の貫通口
(液体供給口)219が形成され、それぞれシアン、マ
ゼンタ、イエローのインクが供給される。基板上面はノ
ズル形成部材223で覆われており、各貫通口219に
接してインク流路の列が形成され、各インク流路の底面
には電気熱変換体220が基板上面に形成され、さらに
各電気熱変換体に対応して吐出口224が形成されてい
る。このような基板を有するインクジェット記録ヘッド
を用いてカラー記録を行なう際にはヘッドが記録媒体上
を走査するのに伴い、シアン、マゼンタ、イエローの順
に記録媒体にインクを付着させ、これを繰り返すことに
より画像を形成する。この際にヘッドが記録媒体上を逆
方向に移動する間は、その配列順に吐出すると、色順序
が逆転してしまい色味が変化するため、色ムラが生じ
る。これは配列順序と吐出順序とを別にすれば防止する
ことができるが、高速記録を行なう上で有利であるとは
いえない。また、高速記録のためには吐出口の数を増や
し、記録周波数を上げることが必要であるが、このため
に貫通口内の単位時間あたりのインク流量が増大し、貫
通口内の圧力変動が増大し、吐出口のメニスカスに好ま
しからぬ振動を与える。特に吐出周波数を向上させるに
は、インク流路内のインク移動速度を向上させるために
流路を短くするなどの流路抵抗を下げる方法がとられる
が、これは同時に、吐出口のメニスカスの振動を貫通口
内の圧力変動に対して敏感にする。このような問題は、
特に、液滴量が小さい10pl(ピコリットル、10
-12リットル)以下の領域において大きな問題となる。
【0004】本発明の主な目的は、上記のような問題点
に鑑み、色むらの無いカラー往復印字を、高速に、最小
の基板サイズで提供できる記録ヘッドであって、液体吐
出に伴う液体供給口内の圧力変動を減衰させて高品位の
画像を維持することができる液体吐出記録ヘッド及びこ
れを備えた液体吐出記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、前記複数色の記録液を吐出するために各記
録液に対応して設けられた複数の吐出口を有する複数の
吐出口列と、前記複数の吐出口に対応した複数の液流路
および電気熱変換体と、前記複数の液流路に前記複数色
の記録液を供給するために前記吐出口列に沿って設けら
れる複数の液体供給口と、を備える液体吐出記録ヘッド
であって、各複数色の記録液に対応した吐出口列が、同
色の記録液に関してヘッドの走査方向に対して対称にな
るように配列されており、かつ、前記ヘッドは、前記液体
供給口を挟んで前記吐出口列とは反対側に前記液流路と
連通する複数の室を有することを特徴とする。このよう
な構成によれば、往方向記録でも復方向記録でも記録媒
体に液滴を打ち込む色順番が同じになり、色むらが発生
せず、また、貫通口内の圧力変動を効果的に低減できる
ため、高速での双方向記録を図ることが可能である。
【0006】上記の記録ヘッドでは、好ましくは、前記
液体供給口の個数は奇数であり、前記吐出口列の数は偶
数であり、複数の液体供給口のうちの中央の液体供給口
の両側に吐出口、電気熱変換体および液流路が配置さ
れ、その他の液体供給口の片側に吐出口、電気熱変換体
および液流路が配置されている。
【0007】この場合、前記吐出口列、電気熱変換体お
よび液流路は中央の液体供給口に対しほぼ線対称に配置
される。
【0008】このように、複数の液流路の列に液体を供
給するための複数の液体供給口のうちの中央以外の液体
供給口と、吐出口列、発熱抵抗素子、液流路および駆動
回路との位置関係を、中央のインク供給口を中心に線対
称になるように配置する事により、液体供給口および駆
動回路を基板に対し等間隔で無駄無く配置することがで
き、基板サイズを最小にすることができる。このように
基板サイズが小さくなることにより、記録ヘッドへの転
送データを保持するためのメモリーも基板サイズに比例
して容量を減らすことができ、コストダウンが可能であ
る。
【0009】さらに、上記の記録ヘッドでは、中央の液
体供給口を境界にして左半分もしくは右半分に属する前
記各吐出口列の、端からi番目の吐出口どうしは1つの
直線上に配置されており、かつ左半分のi番目の吐出口
と右半分のi番目の吐出口は列方向に半ピッチずれて配
置されていることが好ましい。これにより、吐出口配列
ピッチに対して実質2倍の高精細印字が可能となる。
【0010】特に本発明は、上記のような液体吐出記録
ヘッドにおいて、前記各液体供給口に接して前記液流路
と同一平面上で、前記液体供給口に関して前記吐出口と
は反対側に前記液流路と連通する複数の室(以下、バッ
ファ室という)を有することを特徴とする。この構成に
よれば、液体供給口および液流路に液体を満たした状態
でもバッファ室内に空気が残りやすいので、液滴の吐出
に伴う液体供給口内の圧力変動を減衰させることができ
る。その結果、吐出駆動の際のメニスカス振動が抑えら
れ、高品位の画像を維持することが可能となる。
【0011】このような記録ヘッドでは、前記バッファ
室の個数は前記液流路の個数に等しいことが好ましい。
また、前記バッファ室の隣り合うピッチは前記液流路の
隣り合うピッチと同一であり、前記バッファ室は前記液
流路に対向し、且つ前記液流路に対し半ピッチずれて配
置されていることが好ましい。前記バッファ室の形状は
前記液流路と略同一であることが好ましい。
【0012】さらに、上記のようなヘッドでは、前記複
数の液体の色は少なくともシアン、マゼンタ、イエロー
の3色であり、複数の液体供給口のうち中央の液体供給
口にはイエローのインクが供給されることが好ましい。
【0013】前記バッファ室は中央の液体供給口以外の
液体供給口に連通していることが考えられる。また前記
バッファ室は、前記液流路を形成する部材の、中央の液
体供給口と接する部分に所望形状の溝を形成し、この溝
を薄膜部材で覆うことで形成されることが考えられる。
【0014】さらに前記液流路およびバッファ室は、基
板にポジ感光性樹脂を塗布し、前記液流路およびバッフ
ァ室の型となる形状に露光、現像した後、ネガ感光性樹
脂を塗布し、その後前記ポジ感光性樹脂を除去すること
により形成されることが考えられる。
【0015】また本発明は、上記のような液体吐出記録
ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッジを有し、該キャ
リッジの走査に伴って液体吐出記録ヘッドの所望の吐出
口列から液滴を吐出することにより被記録媒体に記録を
行なう液体吐出記録装置を含む。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1から図8は、本発明が実施もしくは適
用される好適なヘッドカートリッジ、記録ヘッド、イン
クタンクのそれぞれ及びそれぞれの関係を説明するため
の説明図である。以下、これらの図に基づいて各構成要
素の説明を行う。
【0018】図1及び図2で示すように本形態の記録ヘ
ッドカートリッジ1は、記録ヘッド2と、記録ヘッド2
に着脱自在に設けられたインクタンク3(3a,3b,
3c,3d)とで構成されている。この記録ヘッドカー
トリッジ1は、インクジェット記録装置本体に載置され
ているキャリッジ(不図示)の位置決め手段及び電気的
接点によって固定支持されるとともに、該キャリッジに
対して着脱可能となっている。インクタンク3aはブラ
ックのインク用、インクタンク3bはシアンのインク
用、インクタンク3cはマゼンタのインク用、インクタ
ンク3dはイエローのインク用である。この様にインク
タンク3a,3b,3c,3dのそれぞれが記録ヘッド
ユニット2に対して着脱自在となり、それぞれのインク
タンクが交換可能となっていることにより、インクジェ
ット記録装置における印刷のランニングコストが低減さ
れる。
【0019】次に、記録ヘッド2に関してさらに詳しく
記録ヘッドを構成しているそれぞれの構成要素毎に順を
追って説明する。
【0020】(1)記録ヘッド 記録ヘッド2は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対
して生じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱
変換体を用いて記録を行うバブルジェット(登録商標)
方式のサイドシュータ型とされる記録ヘッドを採用して
いる。
【0021】記録ヘッド2は、記録素子ユニット4とイ
ンク供給ユニット5とタンクホルダー6から構成され
る。
【0022】さらに、図3、4の分解斜視図に示すよう
に、記録素子ユニット4は、第1の記録素子基板7、第
2の記録素子基板8、第1のプレート9、電気配線テー
プ10、電気コンタクト基板11、第2のプレート12
で構成されており、また、インク供給ユニット5は、イ
ンク供給部材13、流路形成部材14、ジョイントゴム
15、フィルター16、シールゴム17から構成されて
いる。
【0023】「記録素子ユニット」図5は、第1の記録
素子基板7の構成を説明するために一部分解した斜視図
である。第1の記録素子基板7は、例えば、厚さ0.5
〜1mmのSi基板18にインク流路として長溝状の貫
通口からなるインク供給口19がSiの結晶方位を利用
した異方性エッチングやサンドブラストなどの方法で形
成され、インク供給口19のを挟んだ両側に電気熱変換
素子20がそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列され、前記電
気熱変換素子20と、電気熱変換素子20に電力を供給
するAl等の電気配線は成膜技術により形成されてい
る。さらに、前記電気配線に電力を供給するための電極
部21が電気熱変換素子20の両外側に配列されてお
り、電極部21にはAu等のバンプ22が形成されてい
る。そして、前記Si基板上には、電気熱変換素子20
に対応したインク流路を形成するためのインク流路壁2
3と吐出口24が樹脂材料でフォトリソ技術によりに形
成され、吐出口群25を形成している。したがって、前
記電気熱変換素子20に対向して前記吐出口24が設け
られているため、インク供給口19から供給されたイン
クは電気熱変換素子20からの熱エネルギーに付与によ
りインク中に発生した気泡に伴い吐出される。
【0024】また、詳しい説明は後にするが、第2の記
録素子基板8は3色のインクを吐出させるための記録素
子基板であり、図5に示すようにインク供給口19が並
列して形成されており、それぞれのインク供給口を挟ん
だ両側に電気熱変換素子20とインク吐出口24が形成
されている。もちろん第1の記録素子基板7と同じよう
にSi基板にインク供給口や電気熱変換素子、電気配
線、電極部などが形成されておりその上に樹脂材料でフ
ォトリソ技術によりインク流路やインク吐出口が形成さ
れている。
【0025】そして第1の記録素子基板7と同様に電気
配線に電力を供給するための電極部21にはAu等のバ
ンプ22が形成されている。
【0026】次に第1のプレート9は、例えば、厚さ
0.5〜10mmのアルミナ(Al23)材料で形成さ
れている。なお、第1のプレート9の素材は、アルミナ
に限られることなく、記録素子基板7,8の材料の線膨
張率と同等の線膨張率を有し、かつ、記録素子基板7,
8の材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率
を有する材料で作られてもよい。第1のプレート9の素
材は、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム
(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si34)、炭化
珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン
(W)のうちいずれであってもよい。第1のプレート9
には、第1の記録素子基板7にブラックのインクを供給
するためのインク供給口26と第2の記録素子基板8に
シアン、マゼンタ、イエローのインクを供給するための
インク供給口26が形成されており、記録素子基板7,
8のインク供給口19が第1のプレート9のインク供給
口26にそれぞれ対応し、かつ、第1の記録素子基板7
と第2の記録素子基板8はそれぞれ第1のプレート9に
対して位置精度良く接着固定される。接着に用いられる
第1の接着剤は、低粘度で硬化温度が低く、短時間で硬
化し、硬化後比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性
のあるものが望ましい。その第1の接着剤は、例えば、
エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤であり、接着
層の厚みは50μm以下が望ましい。
【0027】電気配線テープ10は、第1の記録素子基
板7と第2の記録素子基板8に対してインクを吐出する
ための電気信号を印加するものであり、それぞれの記録
素子基板を組み込むための複数の開口部と、それぞれの
記録素子基板の電極部21に対応する電極端子27と、
この配線テープ10の端部に位置し本体装置からの電気
信号を受け取るための外部信号入力端子28を有した電
気コンタクト基板11と電気的接続をおこなうための電
極端子部29を有しており電極端子27と電極端子部2
9は連続した銅箔の配線パターンでつながっている。
【0028】電気配線テープ10と第1の記録素子基板
7と第2の記録素子基板8は、それぞれ電気的に接続さ
れており、接続方法は、例えば、記録素子基板の電極部
21と電気配線テープ10の電極端子27が熱超音波圧
着法により電気接合されている。
【0029】第2のプレート12は、例えば、厚さ0.
5〜1mmの一枚の板状部材であり、例えばアルミナ
(Al23)等のセラミックや、Al、SUSなどの金
属材料で形成されている。そして、第1のプレート9に
接着固定された第1の記録素子基板7と第2の記録素子
基板8の外形寸法よりも大きな開口部をそれぞれ有する
形状となっている。また、第1の記録素子基板7および
第2の記録素子基板8と電気配線テープ10を平面的に
電気接続できるように第1のプレート9に第2の接着剤
により接着されており、電気配線テープ10の裏面が第
3の接着剤により接着固定される。
【0030】第1の記録素子基板7及び第2の記録素子
基板8と電気配線テープ10の電気接続部分は、第1の
封止剤及び第2の封止剤(不図示)により封止され、電
気接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護して
いる。第1の封止剤は、主に電気配線テープ10の電極
端子27と記録素子基板の電極部21との接続部の裏面
側と記録素子基板の外周部分を封止し、第2の封止剤
は、前記接続部の表側を封止している。
【0031】さらに電気配線テープ10の端部に本体装
置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子2
8を有した電気コンタクト基板11を異方性導電フィル
ム等を用いて熱圧着して電気的に接続する。
【0032】そして電気配線テープ10は、第1のプレ
ート9の一側面で折り曲げられ、第1のプレート9の側
面に第3の接着剤で接着される。第3の接着剤は、例え
ば、エポキシ樹脂を主成分とした厚さ10〜100μm
の熱硬化接着剤が使用される。
【0033】「インク供給ユニット」インク供給部材1
3は、例えば、樹脂成形により形成されている。該樹脂
材料には、形状的剛性を向上させるためにガラスフィラ
ーを5〜40%混入した樹脂材料を使用することが望ま
しい。
【0034】図3、図4、図6に示すように、インク供
給部材13は、インクタンク3から記録素子ユニット4
にインクを導くためのインク供給ユニット5の一構成部
品であり、流路形成部材14を超音波溶着することによ
りインク流路32を形成している。また、インクタンク
3と係合するジョイント部33には、外部からのゴミの
進入を防ぐためのフィルター34が溶着により接合され
ており、さらに、ジョイント部33からのインクの蒸発
を防止するために、シールゴム35が装着されている。
【0035】またインク供給部材13は、着脱自在のイ
ンクタンク3を保持する機能も一部有しており、インク
タンク3の第2の爪36を係合する第1の穴37を有し
ている。
【0036】また、記録ヘッドカートリッジ1をインク
ジェット記録装置本体のキャリッジ(不図示)に装着位
置に案内するための装着ガイド38、記録ヘッドカート
リッジ1をヘッドセットレバーによりキャリッジ(不図
示)に装着固定するための係合部39、及び前記キャリ
ッジの所定の装着位置に位置決めするためのX方向(キ
ャリッジスキャン方向)の突き当て部40、Y方向(記
録メディア搬送方向)の突き当て部41、Z方向(イン
ク吐出方向)の突き当て部42を備えている。また、記
録素子ユニット4の電気コンタクト基板11を位置決め
固定する端子固定部43を有し、端子固定部43及びそ
の周囲には複数のリブが設けられ、端子固定部43を有
する面の剛性を高めている。
【0037】「記録ヘッドユニットとインク供給ユニッ
トの結合」先述の図3に示した通り、記録ヘッド2は、
記録素子ユニット4をインク供給ユニット5に結合しさ
らにタンクホルダー6と結合することにより完成する。
結合は以下のように行われる。
【0038】記録素子ユニット4のインク供給口(第1
のプレート9のインク供給口26)とインク供給ユニッ
ト5のインク供給口(流路形成部材14のインク供給口
44)をインクがリークしないように連通させるため、
ジョイントゴム15を介してそれぞれの部材を圧着する
ようビス45で固定する。この際同時に、記録素子ユニ
ット4はインク供給ユニット5のX方向、Y方向、Z方
向の基準位置に対して正確に位置決めがされ固定され
る。
【0039】そして記録素子ユニット4の電気コンタク
ト基板11はインク供給部材13の一側面に、端子位置
決めピン46(2ヶ所)と端子位置決め穴47(2ヶ
所)により位置決めされ、固定される。固定方法は、例
えば、インク供給部材13に設けられた端子結合ピン4
8を端子結合穴49を通してかしめることにより固定さ
れるが、その他の固定手段を用いて固定しても良い。完
成図を図6に示す。
【0040】さらにインク供給部材13のタンクホルダ
ー6との結合穴及び結合部をタンクホルダー6に勘合さ
せ結合することにより記録ヘッド2が完成する。完成図
を図7に示す。
【0041】(2)記録ヘッドカートリッジの説明 先述の図1,図2は、記録ヘッドカートリッジ1を構成
する記録ヘッド2とインクタンク3a、3b、3c、3
dの装着を説明する図であり、インクタンク3a、3
b、3c、3dの内部には、対応する色のインクが収納
されている。また、図5に示すようにそれぞれのインク
タンクには、インクタンク内のインクを記録ヘッド2に
供給するためのインク供給口50が形成されている。例
えばインクタンク3が記録ヘッド2に装着されると、イ
ンクタンク3のインク供給口50が記録ヘッド2のジョ
イント部33に設けられたフィルター34と圧接され、
インクタンク3内のブラックインクがインク供給口50
から記録ヘッド2のインク流路32を介して第1のプレ
ート9を通り第1の記録素子基板7に供給される。
【0042】そして、電気熱変換素子20と吐出口24
のある発泡室にインクが供給され、電気熱変換素子20
に与えられる熱エネルギーによって被記録媒体である記
録用紙に向けて吐出される。
【0043】次に、第2の記録素子基板8について詳し
く説明する。図9は第2の記録素子基板8の構成を示す
平面図である。第2の記録素子基板8は図9(c)に代
表して示すように、エネルギー変換素子としての発熱抵
抗素子65を含む基板67と、吐出口61を形成するオ
リフィスプレート66とを備えている。基板67は、面
方位<100>のシリコン単結晶で形成され、基板67
上には、複数の発熱抵抗素子65の列、各列の発熱抵抗
素子65を駆動するためのトランジスタ等の駆動回路6
3、外部と接続するためのコンタクトパッド69、駆動
回路63およびコンタクトパッド69を接続する配線6
8等が半導体プロセスを用いて形成されている。
【0044】基板67上に設けられるオリフィスプレー
ト66は感光性エポキシ樹脂で形成され、特開昭62−
264957号公報に記載されるような工程により前述
の発熱抵抗素子65に対応して、吐出口61及び液流路
60が形成されている。また、基板67には上述の回路
63、素子65、配線68等を除いた領域に、特開平9
−11479号公報に記載されるような異方性エッチン
グにより形成された貫通口が5つ設けられ、それぞれ液
体を供給するためのインク供給口62,62aを形成す
る。さらに、インク供給口62,62a等は図3に示し
たインク供給ユニットの流路形成部材14のインク流路
を介してそれぞれシアン(C)、マゼンタ(M)、イエ
ロー(Y)、マゼンタ、シアンのインクタンクと連通し
ている。
【0045】中央のインク供給口62aに対しては両側
に吐出口61、発熱抵抗素子65および液流路60の列
が配置され、他のインク供給口62に対しては片側に吐
出口61、発熱抵抗素子65および液流路60の列が配
置されている。そして中央以外のインク供給口と吐出口
列、発熱抵抗素子列、液流路列および駆動回路との位置
関係は、基板左側と右側では中央のインク供給口62a
を中心に線対称(言い換えれば、鏡に映したような関
係)になるように配置している。このように配置する事
により、インク供給口(貫通口)および駆動回路を基板
に対し等間隔で無駄無く配置することができ、基板サイ
ズを最小にすることができる。本例ではノズルと駆動ト
ランジスタと配線の合計幅が1.2mm、貫通口の幅が
0.2mmであり、基板サイズは1.2×6+0.2×
5=8.2mmである。それに対し、図4に示したよう
なブラック用の記録素子基板7では、1基板に対し1つ
の貫通口を設け、2列の吐出口列を配置している。この
ときの基板サイズは1.2×2+0.2=2.6mmで
あり、これを本例のようなカラー用基板にするために6
枚使用すると、2.6×6=15.6mmとなってしま
う。2列の吐出口列を1列としても、貫通口を形成する
ための寸法は必要であるため基板は小さくならない。本
例のカラー用記録素子基板8では基板サイズが小さくな
ることにより、記録ヘッドへの転送データを保持するた
めのメモリーも基板サイズに比例して容量を減らすこと
ができ、コストダウンが可能である。
【0046】また、記録素子基板8の上面には互いに略
平行な6列の吐出口列(吐出部)71〜73,81〜8
3が形成されており、吐出口列73,72,71,8
1,82,83はこの順にシアン、マゼンタ、イエロ
ー、イエロー、マゼンタ、シアンの液体を吐出するもの
である。ここで、図9(a)において、吐出口列71〜
73のそれぞれ図面上からi番目の吐出口は、図9
(a)に示す矢印方向に対して一致している。このよう
に、この記録素子が後述する記録装置等に搭載されて走
査されるときの走査方向に関して、吐出口列71〜73
は、それぞれ対応する吐出口が一致するように配列され
ており、第1の吐出口列群70が形成されている。吐出
口列81〜83についても吐出口列71〜73と同様に
配列されており、吐出口列81〜83によって第1の吐
出口列群70に隣接するように第2の吐出口列群80が
形成されている。
【0047】第1の吐出口列群70と、第2の吐出口列
群80とは、それぞれの吐出口群を形成する吐出口列7
1〜73,81〜83の各吐出口が走査方向に対して互
いに補完し合うように、記録ヘッドの副走査方向(本例
の場合、吐出口列の配列方向に一致する)に対して、ち
ょうど吐出口配列のピッチの1/2だけずれて配設され
ている。これにより、吐出口配列ピッチに対して実質2
倍の高精細印字が可能となる。
【0048】また、記録素子基板8は、コンタクトパッ
ド69を電気配線テープ10の電極端子(図3中符号2
7参照)と接続することで、この配線板に繋がった外部
信号入力端子(図7中符号28参照)が記録装置の電気
接続部と接続した際に、駆動信号などを記録装置から受
け取ることができる。
【0049】次に、この記録素子基板8による記録方法
を説明する。本例では発熱抵抗体の大きさを30μm×
30μmとし、1つの吐出口列に対し600dpiで1
28個配置し、各ノズル(吐出口)から約8plのイン
クを吐出して記録を行なった。記録モードは高速モード
と高解像度モードの2種を行なった。
【0050】高速モードでは画像処理およびデータ転送
の時間を節約するため、600dpiの2値モードで記
録を行なった。このモードでは単色を印字するために1
画素(600×600dpi)に2発の液滴を吐出す
る。各ノズル列を端からC1、M1、Y1、Y2、M
2、C2と名づけると、例えばシアンの記録を行う際に
はC1、C2のノズルから各1滴の液滴を吐出して画像
を形成する。次に2次色、例えばグリーン(G)を印字
するためには、1画素に対しC1,Y1,Y2,C2の
各列のノズルから各1滴の液滴を吐出して画像を形成す
る。この際、往方向に記録を行う場合は、記録媒体に付
着する順序はC(1)、Y(1)、Y(2)、C(2)となる。また
復方向に印字を行う場合はC(2)、Y(2)、Y(1)、C(1)
の順に記録媒体に付着する。往復いずれの場合でもイン
クの付着順序はCYYCの順になり往復により色むらは
発生しない。
【0051】次に高解像度モードでは、単色を印字する
ために1画素(600×1200dpi)に対し1発の
液滴を吐出する。まず画像領域をマスキングし、C1,
M1,Y1のノズル列の組で記録を行う画素と、C2,
M2,Y2のノズル列の組で記録を行う画素とに分け、
印字を行う。例えばグリーンを印字するためにはC1,
Y1で記録を行う画素(C,Yの順で紙に付着)とC
2,Y2で記録を行う画素(Y,Cの順で紙に付着)の
2種の画素が混在するが、適当なマスキングにより両者
は均等にばらまかれる色むらは目立たないレベルであ
る。
【0052】このように、基板上に平行な複数のm列
(本例ではm=6)のノズル列を形成し、複数の供給路
の本数n本(本例ではn=5)に対し、m=n+1の関
係にあることにより、色むらの無いカラー往復印字を、
高速に、最小のヘッドサイズで提供する事が可能となっ
た。さらに、本例では隣接するノズル列間の距離がほぼ
一定であるため印字タイミングの制御が容易であるとい
う効果もある。なお、本例ではC,M,Yの3色とした
が、さらに淡いシアン、淡いマゼンタを加えても同様の
効果が得られる。
【0053】さらに、図10及び図11に第2の記録素
子基板8上のインク流路とその周辺を示す。特に図10
(a)は図8の基板8の中央以外のインク供給口62付
近の透視図、図10(b)は図10(a)のA−A’線
断面図、図11(a)は図8の基板8の中央のインク供
給口62a付近の透視図、図11(b)は図11(a)
のA−A’線断面図を示す。これらの図によると、基板
67の表面には電気熱変換体65が形成されており、さ
らにオリフィスプレート66になる透明樹脂のノズル形
成部材が、インク供給口62を含む基板67のほぼ全面
を覆っている。インク供給口62の上部の液流路60側
の縁では、インク供給口62と液流路60を連通させる
ためにノズル形成部材がえぐられている。また、インク
供給口62上部の液流路60と反対側の縁では、バッフ
ァ室91としての櫛歯状の溝を形成するようにノズル形
成部材がえぐられている。但し、図12に示す中央のイ
ンク供給口62aに関しては、両側の液流路60の列に
連通するようにノズル形成部材がえぐられている。バッ
ファ室91の形状は複数列からなる櫛歯状の液流路60
の形状と略同一である。櫛歯状溝の寸法は幅30μm、
高さ15μm、長さ50μmとし、バッファ室91であ
る櫛歯状溝の列は図10(a)に示すように、600d
piピッチの、対向する液流路の列に対して半ピッチず
らして配列した。なお、ここで室とはインク供給口との
連通部以外が閉じられていることを意味する。
【0054】このような構成では、各インク供給口72
を挟んで吐出口列とは反対側にバッファ室91を設ける
ことで、インク供給口62および液流路60にインクを
満たした状態でも櫛歯状の溝にはバッファ室とし空気が
残っており、液滴の吐出に伴うインク供給口62内の圧
力変動に対して減衰させる働きを持つ。
【0055】図12は本例の記録素子基板8において例
えばシアン用の全ての電気熱変換体(128個)を15
KHzで駆動した場合のメニスカスの振動と、同時に比
較するために従来例でのメニスカスの振動を示す。また
図12には、本例で1個の電気熱変換体のみを駆動した
場合のメニスカスの振動も示す。この図から、吐出口6
1におけるメニスカスの振動が抑えられていることがわ
かる。液滴の吐出時にメニスカスが振動していると、液
滴体積の変化や吐出方向の狂い、サテライト(主滴の周
辺のごく微小滴)の増加、といった不具合が発生し画像
品位の低下をもたらすが、本例ではメニスカス振動を抑
制することにより、高品位の画像を維持している。
【0056】また、イエロー用の中央のインク供給口6
2aに関してはバッファ室91を設けていないが、イエ
ローはシアン、マゼンタと比較して視覚的に画像の変化
が目立ちにくい、という特徴があり画像品位は良好であ
った。
【0057】さらに、前記の印字モードに加えて第3の
印字モードとして、往方向では基板の左半分の吐出口列
を使用することにより、シアン、マゼンタ、イエローの
順に被記録媒体上に液滴を付着させ、復方向では基板の
右半分の吐出口列を使用することにより、同じくシア
ン、マゼンタ、イエローの順に被記録媒体上に液滴を付
着させることにより、完全に色むらの無い記録を実現す
るとともに、イエローの液滴に対しても往または復時に
は2列の吐出口列のうちいずれかしか使用しないため非
印字吐出口が振動の抑制子として働くことにより安定な
吐出を得ることができる。
【0058】前記の櫛歯状の溝は空気を安定に保持でき
る構造であれば前記の寸法にはこだわらない。検討によ
れば、幅もしくは高さのうち小さい方に対し、長さが3
倍以上あれば安定して空気を保持できることがわかって
いる。また、溝の本数、配置ピッチについても各吐出口
のメニスカス振動が最も小さくなるように配置すれば良
く、好適には液流路と同じ本数で同じピッチで配置する
のが良い。また、バッファ室91に空気が保持できなく
なったり、ゴミ詰まりによって機能が果たせない場合を
考え、バッファ室91は隣り合う液流路60の中間、す
なわち液流路60の配列に対し半ピッチずらして配置
し、1つの液流路60に対し2つのバッファ室91が等
しく作用するように配置することが好ましい。さらに、
液流路60、バッファ室を含むオリフィスプレート66
を特開昭62-264957号公報に記載されるような
工程で形成する場合、バッファ室91は液流路60と同
一の形状でインク供給口(貫通口)の中心に対し等距離
に配置することでオリフィスプレート形成用樹脂を塗布
する際に吐出口付近の表面の基板表面に対する平行度が
向上する。液流路60およびバッファ室91の形成法
は、基板にポジ感光性樹脂を塗布し、液流路60および
バッファ室91の型となる形状に露光、現像した後、ネ
ガ感光性樹脂を塗布し、光硬化させ、その後前記ポジ感
光性樹脂を除去する方法である。
【0059】また、バッファ室に吐出口と同じように吐
出口面と連通する開口を設けることも可能であるが、こ
の場合、隣接するインクが混入してきた場合にそれを排
除する手段を設ける必要がある。また、基板サイズが大
きくなりコストアップを招かないならば、各室に電気熱
変換体を設けることにより、混入インクを排除すること
が可能である。
【0060】(第2の実施の形態)ここでは第1の実施
の形態で説明した構成と異なる部分のみを説明する。
【0061】図13に上述した第2の記録素子基板8上
のインク流路とその周辺の変形例を示す。本例において
は基板67上のオリフィスプレート66に吐出口61及
び液流路60の列と平行に溝を形成してバッファ室92
とし、インク供給口62に対し数個所の連通溝93で連
通する構造となっている。溝の寸法は幅50μm、高さ
15μm、長さ5mmであり、連通溝93の寸法は幅3
0μm、高さ15μmであり、300μmおきに配置さ
れる。本例によれば、さらに安定して空気を保持するこ
とにより長期間わたって吐出の安定性を確保することが
できる。前記の溝の形状はこの寸法に限るものではない
が、基板面積を大きくしないために細長い形状であるこ
とが好ましい。また、連通口93の本数についても本数
が少ない場合はメニスカス振動の減衰効果が不十分であ
ると同時に液流路と連通口との距離によって減衰効果が
異なる問題があり、本数は十分多く設けることが好まし
い。
【0062】(第3の実施の形態)ここでも第1の実施
の形態で説明した構成と異なる部分のみを説明する。特
に、イエロー用の中央のインク供給口62aに関してバ
ッファ室を設ける例を種々挙げる。
【0063】図14に本発明の第3の実施の形態とし
て、第1の実施の形態で説明した第2の記録素子基板8
上のインク流路とその周辺の変形例を示す。本例では図
11に示した中央のインク供給口62の上部のノズル形
成部材に櫛歯状のパターンを設けて各液流路60に対応
した溝を形成し、全ての溝の底部を薄膜部材95で覆う
ことでバッファ室94を形成した。このような構成によ
り、中央部の例えばイエローのインクに対しても吐出の
安定性を保証するものである。例えば、上記の溝の寸法
は幅20μm、高さ15μm、奥行き50μmで、イン
ク供給口62の左右の各液流路60に対し対向する側に
開口を有するバッファ室94が設けられている。
【0064】図15に上述した形態の変形例を示す。こ
の図で示す例では図14に示した例に対し隣り合う溝ど
うしを連通させてバッファ室94aを形成することによ
り溝の本数を減らし、ノズル形成部材の機械的強度を増
すことが可能である。
【0065】図16に図15に示したバッファ室の更な
る変形例を示す。この図で示す例では図4に示した例に
加えてさらに吐出口の列に平行な溝を設けてバッファ室
94bを形成することにより、より安定してバッファ室
に空気を保持できる。
【0066】図17に図14に示した形態の別の変形例
を示す。この図で示す例では、図11に示した中央のイ
ンク供給口62の上部のノズル形成部材に、吐出口61
の列に平行な溝を設け、この溝を薄膜部材97で覆い、
薄膜部材97に所望のピッチで開口97aを設けること
によりバッファ室96を形成した。この構成により、バ
ッファ室の幅を最小にすることができ基板サイズも最小
にできる。
【0067】(その他の実施の形態)最後に、上述した
ようなカートリッジタイプの記録ヘッドを搭載可能な液
体吐出記録装置について説明する。図18は、本発明の
液体吐出記録ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す
説明図である。
【0068】図18に示す記録装置において、図1に示
したヘッドカートリッジ1がキャリッジ102に位置決
めして交換可能に搭載されており、キャリッジ102に
は、カートリッジ1上の外部信号入力端子(図6中符号
28参照)を介して各吐出部に駆動信号等を伝達するた
めの電気接続部が設けられている。
【0069】キャリッジ102は、主走査方向に延在し
て装置本体に設置されたガイドシャフト103に沿って
往復移動可能に案内支持されている。そして、キャリッ
ジ102は主走査モータ104によりモータプーリ10
5、従動プーリ106およびタイミングベルト107等
の駆動機構を介して駆動されるとともにその位置及び移
動が制御される。また、ホームポジションセンサ130
がキャリッジ102に設けられている。これにより遮蔽
板136の位置をキャリッジ102上のホームポジショ
ンセンサ130が通過した際に位置を知ることが可能と
なる。
【0070】印刷用紙やプラスチック薄板等の記録媒体
108は給紙モータ135からギアを介してピックアッ
プローラ131を回転させることによりオートシートフ
ィーダ(以後ASF)132から一枚ずつ分離給紙され
る。更に搬送ローラ109の回転により、ヘッドカート
リッジ1の吐出口面と対向する位置(プリント部)を通
って搬送(副走査)される。搬送ローラ109はLFモ
ータ134の回転によりギアを介して行われる。その
際、給紙されたかどうかの判定と給紙時の頭出し位置の
確定は、ペーパエンドセンサ133を記録媒体108が
通過した時点で行われる。さらに、記録媒体108の後
端が実際にどこに有り、実際の後端から現在の記録位置
を最終的に割り出すためにもペーパエンドセンサ133
は使用されている。
【0071】なお、記録媒体108は、プリント部にお
いて平坦なプリント面を形成するように、その裏面をプ
ラテン(不図示)により支持されている。この場合、キ
ャリッジ102に搭載されたヘッドカートリッジ1は、
それらの吐出口面がキャリッジ102から下方へ突出し
て前記2組の搬送ローラ対の間で記録媒体108と平行
になるように保持されている。
【0072】ヘッドカートリッジ1は、各吐出部におけ
る吐出口の並び方向が上述したキャリッジ102の走査
方向に対して交差する方向になるようにキャリッジ10
2に搭載され、これらの吐出口列から液体を吐出して記
録を行なう。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数色の記録液に対応した複数の吐出口の列と、前記複
数の吐出口の列に対応した複数の液流路の列および電気
熱変換体の列と、前記複数の液流路の列に液体を供給す
るための複数の液体供給口とを有し、各液体供給口に供
給される液体の色の並び順を、同色の液体がヘッド中央
に対して対称になるように設定した事により、往方向記
録でも復方向記録でも記録媒体に液滴を打ち込む色順番
が同じになり、色むらが発生しないため、双方向記録を
実施して記録の高速化を図ることが可能である。
【0074】そして、複数の液流路の列に液体を供給す
るための複数の液体供給口うちの中央以外の液体供給口
と、吐出口列、発熱抵抗素子列、液流路列および駆動回
路との位置関係を、中央のインク供給口を中心に線対称
になるように配置する事により、液体供給口および駆動
回路を基板に対し等間隔で無駄無く配置することがで
き、基板サイズを最小にすることができる。このように
基板サイズが小さくなることにより、記録ヘッドへの転
送データを保持するためのメモリーも基板サイズに比例
して容量を減らすことができ、コストダウンが可能であ
る。
【0075】特に本発明は、前記各液体供給口に接して
前記液流路と同一平面上にバッファ室を設けたことによ
り、液体供給口および液流路に液体を満たした状態でも
バッファ室に空気が残っているので、液滴の吐出に伴う
液体供給口内の圧力変動を減衰させることができる。そ
の結果、吐出駆動の際のメニスカス振動が抑えられ、高
品位の画像を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な記録ヘッドカートリッジの
一例を示す斜視図である。
【図2】図1の記録ヘッドカートリッジを構成する記録
ヘッドとインクタンクを示す斜視図である。
【図3】図1の記録ヘッドカートリッジを構成する記録
ヘッドの分解斜視図である。
【図4】図1の記録ヘッドカートリッジを構成する記録
ヘッドの詳しい分解斜視図である。
【図5】図3に示した第1の記録素子基板の構成を説明
するための図である。
【図6】図2に示した記録ヘッドとインクタンクの結合
状態を示す断面図である。
【図7】図3に示したインク供給ユニットと記録素子ユ
ニットの結合状態を示す斜視図である。
【図8】図3に示したインク供給ユニットと記録素子ユ
ニットとタンクホルダーの結合状態を示す斜視図であ
る。
【図9】図3に示した第2の記録素子基板の構成を説明
するための図である。
【図10】図3に示した第2の記録素子基板上の中央以
外のインク供給口に繋がるインク流路とその周辺を示す
詳細図である。
【図11】図3に示した第2の記録素子基板上の中央の
インク供給口に繋がるインク流路とその周辺を示す詳細
図である。
【図12】図3に示した第2の記録素子基板において例
えばシアン用の全ての電気熱変換体(128個)を15
KHzで駆動した場合のメニスカスの振動と、同時に比
較するために従来例でのメニスカスの振動を示すグラフ
である。
【図13】本発明の第2の実施の形態として、図3に示
した第2の記録素子基板上の中央以外のインク供給口に
繋がるインク流路とその周辺の変形例を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態として、図3に示
した第2の記録素子基板上の中央のインク供給口に繋が
るインク流路とその周辺の変形例を示す図である。
【図15】図14に示した形態の変形例を示す図であ
る。
【図16】図15に示したバッファ室の更なる変形例を
示す図である。
【図17】図14に示した形態の別の変形例を示す図で
ある。
【図18】本発明の液体吐出記録ヘッドを搭載可能な記
録装置の一例を示す説明図である。
【図19】一般的なカラー用インクジェット記録ヘッド
の構成図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッドカートリッジ 2 記録ヘッド 3,3a,3b,3c,3d インクタンク 4 記録素子ユニット 5 インク供給ユニット 6 タンクホルダー 7 第1の記録素子基板 8 第2の記録素子基板 9 第1のプレート 10 電気配線テープ 11 電気コンタクト基板 12 第2のプレート 13 インク供給部材 14 流路形成部材 15 ジョイントゴム 16、34 フィルター 17、35 シールゴム 18 Si基板 19、26 インク供給口 20 電気熱変換素子 21 電極部 22 バンプ 23 インク流路壁 24 吐出口 25 吐出口群 27 電極端子 28 外部信号入力端子 29 電極端子部 30 第1の封止剤 31 第2の封止剤 32 インク流路 33 ジョイント部 60 液流路 61 吐出口 62,62a インク供給口 65 電気熱変換体(発熱抵抗体) 66 オリフィスプレート(インク流路形成部材) 67 基板 92,94,94a,94b,96 バッファ室 93 連通溝 95,97 薄膜部材 97a 開口

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前記複数色の記録液を吐出するために各
    記録液に対応して設けられた複数の吐出口を有する複数
    の吐出口列と、前記複数の吐出口に対応した複数の液流
    路および電気熱変換体と、前記複数の液流路に前記複数
    色の記録液を供給するために前記吐出口列に沿って設け
    られる複数の液体供給口と、を備える液体吐出記録ヘッ
    ドであって、 各複数色の記録液に対応した吐出口列が、同色の記録液
    に関してヘッドの走査方向に対して対称になるように配
    列されており、かつ、前記ヘッドは、前記液体供給口を挟
    んで前記吐出口列とは反対側に前記液流路と連通する複
    数の室を有することを特徴とする液体吐出記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記液体供給口の個数は奇数であり、前
    記吐出口列の数は偶数であり、複数の液体供給口のうち
    の中央の液体供給口の両側に吐出口、電気熱変換体およ
    び液流路が配置され、その他の液体供給口の片側に吐出
    口、電気熱変換体および液流路が配置されていることを
    特徴とする請求項1に記載の液体吐出記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記吐出口列は、中央の液体供給口に対
    しほぼ線対称に配置されていることを特徴とする請求項
    2に記載の液体吐出記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 中央の液体供給口を境界にして左半分も
    しくは右半分に属する前記各吐出口列の、端からi番目
    の吐出口どうしは1つの直線上に配置されており、かつ
    左半分のi番目の吐出口と右半分のi番目の吐出口は列
    方向に半ピッチずれて配置されていることを特徴とする
    請求項3に記載の液体吐出記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記吐出口列に対応した電気熱変換体ご
    とに、各電気熱変換体を駆動制御するための駆動回路が
    配置されていることを特徴とする請求項3に記載の液体
    吐出記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記室の個数は前記液流路の個数に等し
    いことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出記録ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記室の隣り合うピッチは前記液流路の
    隣り合うピッチと同一であり、前記室は前記液流路に対
    向し、且つ前記液流路に対し半ピッチずれて配置されて
    いることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出記録ヘ
    ッド。
  8. 【請求項8】 前記室の形状は前記液流路と略同一であ
    ることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出記録ヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】 前記複数の記録液の色は少なくともシア
    ン、マゼンタ、イエローの3色であり、複数の液体供給
    口のうち中央の液体供給口にはイエローのインクが供給
    されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項
    に記載の液体吐出記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記室は中央の液体供給口以外の液体
    供給口に連通していることを特徴とする請求項5から9
    のいずれか1項に記載の液体吐出記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記室は、前記液流路を形成する部材
    の、中央の液体供給口と接する部分に所望形状の溝を形
    成し、この溝を薄膜部材で覆うことで形成されることを
    特徴とする請求項5から9のいずれか1項に記載の液体
    吐出記録ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記液流路および室は、基板にポジ感
    光性樹脂を塗布し、前記液流路および室の型となる形状
    に露光、現像した後、ネガ感光性樹脂を塗布し、その後
    前記ポジ感光性樹脂を除去することにより形成されるこ
    とを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載
    の液体吐出記録ヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれか1項に記
    載の液体吐出記録ヘッドを着脱自在に搭載するキャリッ
    ジを有し、該キャリッジの走査に伴って液体吐出記録ヘ
    ッドの所望の吐出口列から液滴を吐出することにより被
    記録媒体に記録を行なう液体吐出記録装置。
JP2001209383A 2000-07-10 2001-07-10 液体吐出記録ヘッド及び液体吐出記録装置 Expired - Fee Related JP4854141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001209383A JP4854141B2 (ja) 2000-07-10 2001-07-10 液体吐出記録ヘッド及び液体吐出記録装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000209091 2000-07-10
JP2000209091 2000-07-10
JP2000-209091 2000-07-10
JP2001209383A JP4854141B2 (ja) 2000-07-10 2001-07-10 液体吐出記録ヘッド及び液体吐出記録装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002086731A true JP2002086731A (ja) 2002-03-26
JP2002086731A5 JP2002086731A5 (ja) 2008-08-21
JP4854141B2 JP4854141B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=26595748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001209383A Expired - Fee Related JP4854141B2 (ja) 2000-07-10 2001-07-10 液体吐出記録ヘッド及び液体吐出記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4854141B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05338149A (ja) * 1992-06-12 1993-12-21 Fujitsu Ltd インクジェットヘッド
JPH06344558A (ja) * 1992-10-20 1994-12-20 Canon Inc インクジェットヘッド、該ヘッドの製造方法およびインクジェットヘッドを用いたインクジェット装置
JPH07137262A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Canon Inc インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH0825627A (ja) * 1994-07-15 1996-01-30 Nec Corp インクジェットヘッドおよびその製造方法
JPH11245409A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Casio Comput Co Ltd サーマルインクジェットヘッド
JP2000127400A (ja) * 1998-08-19 2000-05-09 Canon Inc インクジェット記録ヘッド及び記録装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05338149A (ja) * 1992-06-12 1993-12-21 Fujitsu Ltd インクジェットヘッド
JPH06344558A (ja) * 1992-10-20 1994-12-20 Canon Inc インクジェットヘッド、該ヘッドの製造方法およびインクジェットヘッドを用いたインクジェット装置
JPH07137262A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Canon Inc インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH0825627A (ja) * 1994-07-15 1996-01-30 Nec Corp インクジェットヘッドおよびその製造方法
JPH11245409A (ja) * 1998-02-27 1999-09-14 Casio Comput Co Ltd サーマルインクジェットヘッド
JP2000127400A (ja) * 1998-08-19 2000-05-09 Canon Inc インクジェット記録ヘッド及び記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4854141B2 (ja) 2012-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI295969B (en) Ink jet printing head and ink jet printing apparatus using the same
US7690767B2 (en) Ink jet recording head and ink jet recording apparatus
US9010907B2 (en) Liquid jet head, liquid jet apparatus, and method of manufacturing liquid jet head
JP5230084B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JPH02192954A (ja) 液体噴射記録ヘッドおよび液体噴射記録装置
JP2001171119A (ja) 液体吐出記録ヘッド
JP2009292061A (ja) ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US6575560B2 (en) Liquid discharge recording head and liquid discharge recording apparatus
US20160059551A1 (en) Liquid ejecting head and liquid ejecting apparatus
US8511808B2 (en) Liquid-ejecting recording head and liquid-ejecting recording apparatus
JPH09327921A (ja) インクジェットプリントヘッドとその製造方法およびインクジェット記録装置
US5835110A (en) Ink jet head and ink jet printer
JP2010046853A (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2002331667A (ja) 記録ヘッド、記録ヘッドの製造方法、およびインクジェット記録装置
JP2002326354A (ja) ヘッドチップ
JP4854141B2 (ja) 液体吐出記録ヘッド及び液体吐出記録装置
JP3554120B2 (ja) インク供給機構を持つインクジェットヘッド、インクジェットヘッドカートリッジおよびインクジェット装置
JP2012061716A (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置及び画像形成装置
JP2007160541A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2006082269A (ja) 液体吐出記録ヘッドおよび液体吐出記録装置
JPH1044442A (ja) 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの製造方法、液体吐出装置、および記録システム
JP2003326719A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JPH07290711A (ja) インクジェットヘッド、インクジェットヘッドカートリッジ、インクジェットヘッドキット、インクジェット記録装置、インクジェットヘッドの製造方法およびインクの注入方法
JPH08300656A (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置および情報処理システム
JP2024049554A (ja) 液体吐出ヘッドおよび記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080704

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees