JP2002086374A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2002086374A
JP2002086374A JP2000278565A JP2000278565A JP2002086374A JP 2002086374 A JP2002086374 A JP 2002086374A JP 2000278565 A JP2000278565 A JP 2000278565A JP 2000278565 A JP2000278565 A JP 2000278565A JP 2002086374 A JP2002086374 A JP 2002086374A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で高速かつ搬送距離の長い搬送装
置を提供する。 【解決手段】 搬送装置1は、ロボット3の上部アーム
6の手首に取付けられ、第1リンク10、第2リンク1
1、リンク回転手段14、および保持手段12から構成
される。第1リンク10の基端部は、ロボット3の手首
7に取付けられ、手首軸によって回転駆動される。第2
リンク11の基端部は、第1リンク10の先端部に回転
可能に連結され、第1リンク10の先端部に設けられる
リンク回転手段14のサーボモータM7によって回転す
る。保持手段12は、第2リンク11の先端部に回転可
能に取付けられ、第1リンク10に対する第2リンク1
1の回転を伝達する保持手段用回転伝達手段によって回
転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを搬送する
搬送装置に関し、特にロボットの手首に取付けられて使
用する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばプレス機間でワークを搬送する
場合、プレス機間にロボットを設置し、ロボットでワー
クを搬送する。このとき、プレス機間の間隔が大きい場
合には、ロボットの手首に搬送装置を取り付け、搬送装
置とロボットのアームの動きとでワークを搬送する。こ
のような搬送装置の従来技術の一例が実開平4−423
90号公報「物品搬送装置」に開示される。
【0003】この従来技術の搬送装置は、スライダー
と、ワークを吸着して保持し、スライダーに沿って走行
する保持手段とを有する。ワークを搬送するには、ま
ず、ロボットで搬送装置を一方のプレス機側に移動さ
せ、スライダーの一方側端部配置される保持手段で一方
のプレス機のワークを吸着保持しする。次に、ワークを
保持した保持手段をスライダーの他方側端部までスライ
ドさせるとともに、ロボットで搬送装置を他方のプレス
機側に移動させる。そして、ワークが他方側のプレス機
に達すると、保持手段による吸着保持を解除する。この
ようにして、搬送距離が長い場合でもワークを搬送する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の搬送装
置では、スクリューねじを用いて保持手段をスライドさ
せて搬送させるので、搬送速度が遅いといった問題を有
する。
【0005】本発明の目的は、搬送距離および搬送速度
が速い搬送装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ロボットの手首に取付けられ、被搬送物を着脱可能
に保持する保持手段を有し、第1位置と第2位置との間
で往復動作するロボットのアームに同期し、保持手段を
第1位置と第2位置との間で往復動させて被搬送物を第
1位置から第2位置に搬送する搬送装置において、第1
リンクの基端部が、ロボットの手首に取付けられ、第1
リンクの先端部に回転可能に第2リンクの基端部が連結
されるリンク機構と、リンク機構を回転させるリンク回
転手段とを有し、搬送時に、アームを往復動作させなが
ら、ロボットの手首を回転駆動する手首軸で、第1およ
び第2リンクのいずれか一方側を回転駆動するととも
に、前記リンク回転手段で第1および第2リンクのいず
れか他方側を回転駆動させることを特徴とする搬送装置
である。
【0007】請求項2記載の本発明の前記手首軸は、第
1リンクを回転駆動し、リンク回転手段は、第2リンク
を回転駆動させることを特徴とする。
【0008】本発明に従えば、搬送手段は第1リンクと
第2リンクとを有するリンク機構から構成されるので、
スクリューねじを駆動させてスライド変位させる従来の
搬送手段に比べて格段に高速に動作することができる。
また、ロボットの手首軸でリンク機構を動作させる場合
とは異なり、リンクの回転速度を単独で設定することが
できる。
【0009】請求項3記載の本発明は、ロボットのアー
ムの動作角度をθ(°)とし、アームに対する第1リン
クの回転角度をθ1(°)とし、第1リンクに対する第
2リンクの回転角度をθ2(°)としたとき、前記リン
ク回転手段は、θ2=2(θ+θ1)となるように回転
させることを特徴とする。
【0010】図1を参照して、搬送装置の搬送動作につ
いて説明する。ロボットの設置面に、絶対座標系を設定
し、この絶対座標系のx軸上に第1位置(図1の左方)
と第2位置(図1の右方)が設定される。ロボットのア
ームは、第1位置と第2位置と間を往復動作し、搬送装
置のリンク機構は、この往復動作に同期して動作し、ア
ームが第1位置側にあるとき、リンク機構は第1位置側
に伸び、第2位置側にあるとき、第2位置側に伸びるよ
うに伸縮動作する。
【0011】ロボットのアームが、第1位置と第2位置
との中央の位置にあるとき、ロボットの手首は原点Oに
あり、第2位置まで搬送したときのアームの角度をα
(°)とする。リンク機構は、第1リンクと第2リンク
とが重なるように折り畳まれ、中央位置Oでは、アーム
とリンク機構はy軸に沿って一直線に延びる。搬送時に
は、ロボットは手首がx軸に沿って直線状に移動するよ
うにアームを揺動動作させる。このとき、x軸が搬送経
路となり、この搬送経路に沿って被搬送物を直線状に搬
送するためには、第2リンク先端に設けられる保持手段
をx軸に沿って移動させる必要がある。そのためには、
まず、アームが0°からα°揺動する間に、第1リンク
が、アームに対して(90−α)度回転するように、手
首の回転を制御する必要がある。つまり、第1リンク
は、アームの揺動動作に対して、(90−α)/α倍回
転させる必要がある。
【0012】また、リンク機構は、図1からわかるよう
に、絶対座標系において、y軸に対する第2リンクの回
転角が、常にy軸に対する第1リンクの回転角の2倍と
なるように制御する必要がある。ここで、絶対座標系に
おけるy軸に対するアームの任意の位置の揺動角度をθ
(°)とし、アームに対する第1リンクの回転角をθ1
(°)とし、第1リンクに対する第2リンクの回転角を
θ2(°)とした場合、y軸に対する第1リンクの回転
角は(θ+θ1)となるので、 θ2 = 2(θ+θ1) …(1) となるように、リンク機構の回転を制御すると、θ2/
(θ+θ1)=2となる。つまり、第2リンクの回転角
が第1リンクの回転角の2倍となる。このように、上記
(1)式の関係を満たすように、リンク回転手段を設定
することによって、x軸に沿って直線状に搬送すること
ができる。
【0013】手首軸で第1リンクを回転させるだけでな
く、たとえば歯車などを用いて、手首軸の回転を第2リ
ンクに伝達して回転するようにリンク機構を制御した場
合には、搬送距離が変更になった場合など、歯車なども
変更しなければならないが、本発明では、リンク回転手
段を設け、別途にリンクの回転を制御するので、搬送距
離の変更などにも容易に対応することができる。
【0014】請求項4記載の本発明の前記保持手段は、
第2リンクの先端部に回転可能に設けられ、リンク回転
手段または手首軸の回転を伝達し、保持手段を回転駆動
させる保持手段用回転伝達手段を有し、保持手段の回転
角度が、第1リンクに対する第2リンクの回転角度θ2
の1/2倍となるように、保持手段用回転伝達手段が設
定され、搬送中の被搬送物の向きを一定とすることを特
徴とする。
【0015】図1を参照して、保持手段の回転動作につ
いて説明する。第1リンクに対する第2リンクの回転
は、保持手段用回転伝達手段によって保持手段に伝達さ
れ、保持手段もアームの揺動に同期して回転する。保持
手段によって保持される被搬送物が、搬送中に向きを変
えないためには、ロボットのアームが0°からα°回転
し、第2リンクが、第1リンクに対して180°回転す
るとき、保持手段を第2リンクに対して90°回転させ
る必要がある。つまり、保持手段は、第1リンクに対す
る第2リンクの回転角度の1/2倍回転する。
【0016】したがって、第1リンクに対する第2リン
クの回転角度が1/2倍となるように保持手段用回転伝
達手段を設定することによって、被搬送物の向きを変え
ず、非反転で搬送することができる。
【0017】請求項5記載の本発明は、ロボットの手首
に取付けられ、被搬送物を着脱可能に保持する保持手段
を有し、第1位置と第2位置との間で往復動作するロボ
ットのアームに同期し、保持手段を第1位置と第2位置
との間で往復動作させて被搬送物を第1位置から第2位
置に搬送する搬送装置において、第1リンクと第2リン
クとを有し、第1リンクの先端部に回転可能に第2リン
クの基端部が連結されるリンク機構と、第1リンクの基
端部が、ベース部を介してロボットの手首に取り付けら
れ、ベース部に対して第1リンクを回転駆動するととも
に、ベース部に対する第1リンクの回転を第2リンクに
伝達して第2リンクを回転させるリンク回転手段とを有
し、搬送時に、アームを往復動作させながら、ロボット
の手首を回転駆動する手首軸でリンク回転手段のベース
部を回転させるとともに、リンク回転手段で、リンク機
構を回転させることを特徴とする搬送装置である。
【0018】請求項6記載の本発明の手首軸は、アーム
の往復動作とは逆方向にベース部を回転させ、ロボット
の設置面に対して一定の角度を保持してベース部を移動
させることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、第1リンクは、ロボット
の手首に固定されるベース部を介して取付けられ、リン
ク機構は、ベース部に対する第1リンクの回転を第2リ
ンクに伝達して、第2リンクを回転させる。このベース
部は、ロボットの設置面(絶対座標系)に対して一定の
角度を保持するように手首軸によって回転駆動される。
また、ベース部に対して第1リンクが回転することによ
って、保持手段が搬送経路に(x軸)に沿って直線状に
移動するようにリンク回転手段を設定する。これによっ
て、アーム手首を、搬送経路に沿って移動させると、リ
ンク機構によって、保持手段が搬送経路に沿って移動
し、第1位置から第2位置にわたって直線状に搬送する
ことができる。
【0020】請求項7記載の本発明の前記リンク機構
は、3個以上のリンクが直列に連結されるリンク機構
か、またはダブルリンクを有するリンク機構か、または
ひし形リンクを有するリンク機構であることを特徴とす
る。
【0021】本発明のリンク機構は、図12に示すよう
にM字状、または図13に示すように逆N字状であって
もよく、また図14に示すように第1リンクおよび第2
リンクがそれぞれダブルリンク(平行クランク機構)を
構成するものであってもよく、また図18に示すように
ひし形のリンク機構であってもよく、さらにこれらを組
み合わせたリンク機構であってもよい。
【0022】請求項8記載の本発明の前記リンク回転手
段は、第1位置および第2位置近傍では、リンクの回転
速度を遅くし、中央ではリンクの回転速度を速くするこ
とを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、リンク機構を一定の速度
で回転させると、第1位置と第2位置との中央を通過す
るときの被搬送物の移動速度が最速となり、第1位置お
よび第2位置近傍では低速となる。中央位置では第1リ
ンクと第2リンクとが折り畳まれ、リンク機構の剛性が
高くなっており、リンクの回転に対する反力に耐えやす
い構造となっており、第一位置および第2位置近傍で低
速となることで、スムーズに搬送開始、停止することが
でき、安定して被搬送物を搬送することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施の一形態であ
る搬送装置1を備えるロボットシステム2を示す側面図
であり、図3はその平面図である。搬送装置1は、ロボ
ット3の手首7に取付けられ、第1および第2位置であ
る一対のプレス機20,21間でワークWを搬送するの
に用いられる。
【0025】ロボット3は6軸垂直多関節形ロボットで
あり、床に固定される基台4、下部アーム5、上部アー
ム66および手首7を有する。下部アーム5は、下端部
が鉛直な第1軸J1まわりに旋回可能に基台4に取付け
られるとともに、水平な第2軸J2まわりに前後回転可
能に基台4に設けられる。下部アーム5の上端部には上
部アーム6の基端部が、水平な第3軸J3まわりに上下
に回転可能に取付けられる。上部アーム6の先端部に取
付けられる手首7は、上部アーム6の軸線に平行な第4
軸J4まわりに回転可能に取付けられるとともに、上部
アーム6の軸線に垂直な第5軸J5まわりに回転可能に
取付けられる。そしてこの手首7に搬送装置1が取付け
られる。手首7の手首軸は、第5軸J5に垂直な第6軸
J6まわりに回転する。
【0026】ロボット3の各関節軸J1〜J6は、それ
ぞれ個別にサーボモータによって回転駆動され、手首軸
は、第1リンク10を、上部アーム6に対して第6軸J
6まわりに回転駆動する。
【0027】搬送装置1は、第1リンク10および第2
リンク11から成るリンク機構9と、リンク機構9を回
転させるリンク回転手段14と、第2リンク11の先端
部に設けられる保持手段12とから構成される。第2リ
ンク11は、第1リンク10と同じ長さであり、基端部
11aが、第1リンク10の先端部10bに、前記第6
軸J6に平行な回転軸線A1まわりに回転可能に取付け
られ、第2リンク11の先端部11bに保持手段12が
取付けられる。保持手段12は、複数の吸盤13を有
し、これらの吸盤13でワークWを着脱可能に保持す
る。
【0028】ロボットシステム2のロボット3は2つの
プレス機20,21の中央に設置され、図3の左方の第
1位置にある一方のプレス機20から図3の右方の第2
位置にある他方のプレス機21にワークWを搬送する。
ロボット3は、第6軸J6が鉛直となるように搬送装置
1をほぼ水平に保持し、第1軸J1を中心として上部ア
ーム6を往復動作させるとともに、この上部アーム6の
往復動作に同期させて搬送装置1のリンク機構9を往復
動させる。
【0029】次に、図4を参照してこのロボットシステ
ム2の搬送動作をさらに詳しく説明する。
【0030】図4(1)に示すように、上部アーム6と
ともに一方のプレス機20側へ搬送装置1を伸ばし、保
持手段12でワークWを保持したのち、第1リンク10
が第1の回転方向(図4において時計回り)に回転し、
第2リンク11が第2の回転方向(図4において反時計
回り)に回転するとともに、保持手段12が、第1の回
転方向(図4において時計回り)に回転する。このよう
に回転させることによって、ワークWが、保持した状態
と同じ向きを維持して移動し始める。
【0031】さらに第1リンク10を第1の回転方向に
回転させると、図4(2)に示す状態を経て、図4
(3)に示すようにプレス機20,21間の中央部で搬
送装置1は折り畳まれる。このとき、搬送経路Lに垂直
にロボット3の上部アーム6が配置されるとともに、第
1リンク10および第2リンク11が折り重なって搬送
経路Lに垂直に配置される。
【0032】さらに上部アーム6を他方側に揺動させる
とともに、第1リンク10を第1の回転方向に回転させ
ることによって、ワークWの向きを同じ向きに維持した
状態で、搬送装置1は他方側に伸びる。このようにし
て、図4(4)の状態を経て、第1リンク10と第2リ
ンク11とを一直線になるまで伸ばし、ワークWを他方
側のプレス機21まで搬送させる。図4(5)に示すよ
うに、搬送完了後のワークWの向きは、(1)に示す搬
送開始時のワークWの向きと同じである。
【0033】次に、リンク機構9について説明する。リ
ンク機構9は、第1リンク10と、第2リンク11と、
第1リンク10に対して第2リンク11を回転させるリ
ンク回転手段14と、第1リンク10に対する第2リン
ク11の回転を保持手段12に伝達し、保持手段12を
回転させる保持手段用回転伝達手段15とを含む。図5
は、搬送装置1の内部構造を示す平面図であり、図6は
その側面図である。
【0034】第1リンク10は中空の第1リンク本体2
2を有し、基端部10aが手首7に固定され、この第1
リンク本体22が、ロボットの手首軸を駆動するサーボ
モータM6によって回転駆動される。この第1リンク本
体22の先端部上部に、サーボモータM7を有するリン
ク回転手段14が設けられる。第1リンク本体22の先
端部10bには、第6軸の軸線J6に平行な回転軸線A
1まわりに回転自在に回転軸34が軸支される。回転軸
34は、上端部が第1リンク本体22の上部から突出
し、この上端部に歯車18が固定される。また、サーボ
モータM7の回転軸先端に歯車16が固定され、この歯
車16から回転軸34の歯車18にわたってタイミング
ベルト17が巻き掛けられる。このような構造によっ
て、サーボモータM7を回転駆動することによって、回
転軸34を軸線A1まわりに回転駆動することができ
る。
【0035】回転軸34は、軸受け28によって第1リ
ンク本体22に回転自在に軸支されるとともに、第2リ
ンク11の基端部11aに固定される。したがって、回
転軸34を回転することによって、第2リンク11を回
転させることができる。
【0036】中空の第2リンク本体39の基端部には太
陽歯車36が設けられ、先端部に遊星歯車37が設けら
れ、この遊星歯車37に保持手段12が連結され、遊星
歯車37とともに保持手段12が回転する構造となって
いる。太陽歯車36から遊星歯車37にわたってタイミ
ングベルト38を巻きかけられ、これら太陽歯車36、
遊星歯車37、タイミングベルト38から保持手段用回
転伝達手段15が構成される。
【0037】図1で説明したように、中央から第2位置
である他方側のプレス機21まで上部アーム6の揺動角
度をα(°)としたとき、手首軸によって駆動される第
1リンク10を、上部アーム6の揺動角度αの(90−
α)/α倍となるように手首軸を制御する。また、絶対
座標系におけるy軸に対する上部アーム6の任意の位置
の揺動角度をθとし、上部アーム6に対する第1リンク
10の回転角をθ1(°)とし、第1リンク10に対す
る第2リンク11の回転角をθ2(°)とした場合、y
軸に対する第1リンクの回転角は(θ+θ1)となるの
で、 θ2 = 2(θ+θ1) …(1) となるように、リンク機構の回転を制御すると、第2リ
ンク11の回転角が第1リンク10の回転角の2倍とな
る。このように、上記(1)式の関係を満たすように、
リンク回転手段14を制御することによって、第2リン
ク11の先端部の設けられる保持手段12を一方のプレ
ス機20から他方のプレス機21に搬送経路Lに沿って
一直線状に移動させることができる。また、このときロ
ボット3は、手首7が、搬送経路Lに沿って直線状に移
動するように上部アーム6を移動させる。
【0038】また、第1リンク10に対する第2リンク
11の回転角度が1/2倍に拡大されて保持手段12に
伝達されるように保持手段用回転伝達手段15を設定す
ることによって、被搬送物の向きを変えず、非反転で搬
送することができる。つまり、保持手段用回転伝達手段
15の遊星歯車37の歯数に対して、太陽歯車36の歯
数が、1/2となるように選ぶ。
【0039】また、搬送距離、すなわち第1位置と第2
位置の間の距離が変更になった場合には、上部アーム6
の揺動角度αを変更することによって、容易に対応する
ことができる。
【0040】なお、図1においては、中央から第2位置
に移動するときの状態のみを図示したものであるが、第
1位置から中央までの移動に関しては、対称に現れる。
また、本実施形態では、手首軸で第1リンク10を駆動
し、リンク回転手段14のサーボモータM7で第2リン
ク11を回転させたが、これを逆にし、手首軸で第2リ
ンク11を回転し、サーボモータM7で第1リンク10
を回転するように構成してもよい。
【0041】図7は、本発明の他の実施形態の搬送装置
100の構造を示す平面図であり、図8は、その側面図
である。前述した搬送装置1と搬送装置100とでは、
リンク機構9を回転させるリンク回転手段101のみ異
なるので、リンク回転手段101に関する構成のみ詳細
に説明し、その他の構成に関しては、搬送装置1と同一
の参照符号を付し、説明を省略する。
【0042】リンク機構9は、第1リンク10と、第2
リンク11と、ベース部102およびサーボモータM7
を有するリンク回転手段101と、第1リンク10に対
する第2リンク11の回転を保持手段12に伝達し、保
持手段12を回転させる保持手段用回転伝達手段15と
を含む。
【0043】第1リンク10は中空の第1リンク本体2
2を有し、基端部10aに、リンク回転手段101のベ
ース部102が設けられる。ベース部102は、手首7
に固定され、手首7によって第6軸J6まわりに回転駆
動される。このベース部102に、第1リンク10の基
端部10aが、第6軸J6まわりに回転可能に転結され
る。
【0044】第1リンク本体22の内部で、基端部10
a側に、第1太陽歯車25が設けられる。ベース部10
2には、サーボモータM7および軸線J6を回転軸線と
する歯車18が設けられる。サーボモータM7の回転軸
先端に歯車16が固定され、この歯車16から歯車18
にわたってタイミングベルト17が巻き掛けられる。歯
車18は、第1リンク10のリンク本体22に固定され
る。したがって、サーボモータM7を回転駆動すること
によって、第1リンク10を軸線J6まわりに回転駆動
することができる。
【0045】また、歯車18は中央に挿通孔が形成さ
れ、この挿通孔に軸104が挿通する。軸104は、軸
線J6に沿って延び、上端部が、ベース部102のハウ
ジング103に固定され、下端部に第1太陽歯車25が
固定される。つまり、第1太陽歯車25は、ベース部1
02に固定される。第1リンク本体22の先端部10b
には、第6軸の軸線J6に平行な回転軸線A1まわりに
回転自在に軸支される第1遊星歯車26が設けられ、第
1太陽歯車25から第1遊星歯車26間にわたってタイ
ミングベルト27が巻掛けられる。これらサーボモータ
M7、ベース部102、第1太陽歯車25、第1遊星歯
車26、およびタイミングベルト27からリンク回転手
段101が構成される。第1遊星歯車26は、軸受け2
8によって第1リンク本体22に回転自在に軸支される
とともに、第2リンク11の基端部11aが固定され、
第1遊星歯車26と一体となって第2リンク11が回転
する。
【0046】中空の第2リンク本体39の基端部には第
2太陽歯車36が設けられ、先端部に第2遊星歯車37
が設けられ、この第2遊星歯車37に保持手段12が連
結され、第2遊星歯車37とともに保持手段12が回転
する。第2太陽歯車36から第2遊星歯車37にわたっ
てタイミングベルト38を巻きかけられる。これらの第
2太陽歯車36、第2遊星歯車37、タイミングベルト
38から保持手段用回転伝達手段15が構成される。
【0047】図9に示すように、第2太陽歯車36は、
第1リンク本体22に固定的に連結され、第1リンク1
0と一体に回転する。第1遊星歯車26と第2太陽歯車
36は回転軸線A1を共通にもつが、図9に示すよう
に、第1遊星歯車26は、軸34を介して第2リンク本
体39に固定的に接続され、第2リンク11と一体に回
転軸線A1まわりに回転し、第2太陽歯車36は、第1
リンク本体22に固定的に接続され、第1リンク10と
一体となる。第2遊星歯車37は、第2リンク11本体
の先端部11aで、回転軸線A1に平行な回転軸線A2
まわりに回転自在に、第2リンク本体39に軸支され
る。
【0048】ベース部102に固定される第1太陽歯車
25から第1遊星歯車26にわたってタイミングベルト
27が巻掛けられているので、図7に示すように、ベー
ス部102を設置面(絶対座標系)に対して回転しない
ように固定した状態で、第1リンク10をサーボモータ
M7で第1の回転方向(図7の紙面で時計回り)に回転
させると、タイミングベルト26が図7の矢符に示すよ
うに回転し、これによって第1遊星歯車26が第2の回
転方向(反時計まわり)に回転する。前述したように、
第1遊星歯車26と第2リンク11とは固定されてお
り、一体となって回転するので、第1リンク10を第1
の回転方向に回転駆動させることによって、第1遊星歯
車26とともに第2リンク11を第2の回転方向に連動
して回転させることができる。
【0049】つぎに、搬送装置100の制御動作につい
て説明する。ベース部102は、ロボット3の設置面
(絶対座標系)に対して一定の角度を保持するように手
首軸によって回転駆動する。
【0050】リンク回転手段101は、第1リンク10
と第2リンク11とが、y軸に関して対称となるように
設定される。つまり、y軸に対する第1リンク10の角
度が、第1リンク10に対する第2リンク11の角度の
2倍となるように制御される。前述したように、ベース
部102は、絶対座標系に対して角度が一定となるよう
に制御されるので、このベース部102に対して上述し
たように、リンク機構9が回転するようにリンク回転手
段101を設定することによって、保持手段12が搬送
経路Lに沿って移動し、第1位置から第2位置にわたっ
て直線状に搬送することができる。
【0051】また、図1で説明したように、第1リンク
10に対する第2リンク11の回転角度が1/2倍に拡
大されて保持手段12に伝達されるように保持手段用回
転伝達手段15を設定することによって、被搬送物の向
きを変えず、非反転で搬送することができる。つまり、
保持手段用回転伝達手段15の第2遊星歯車37の歯数
に対して、第2太陽歯車36の歯数が、1/2となるよ
うに選ぶ。
【0052】つぎに、図5,6に示す搬送装置1と、図
7,8に示す搬送装置100との動作の違いについて、
図10を参照して説明する。
【0053】搬送装置1および100のいずれも、ロボ
ット3の手首7を、搬送経路Lに沿って移動させなが
ら、リンク機構9の第1リンク10と第2リンク11と
を対称に開閉させて搬送する。搬送装置100では、ベ
ース部102が、絶対座標系に対して回転しないように
手首7に制御される。つまり、上部アーム6が時計回り
にθ°回転したとすると、ベース部102は、この回転
を打ち消すように、逆方向(反時計回り)にθ°回転す
る。
【0054】したがって、上部アーム6に対する第1リ
ンク10の回転角度をθ1°とすると、絶対座標系から
見た第1リンク10の動きは、上部アーム6によって時
計回りにθ°回転したものを、ベース部102で反時計
回りにθ°戻され、これによって、ベース部102は、
絶対座標系に対して、角度位置が変化せず、平行移動の
みすることとなる。したがって、リンク機構9は、この
角度位置が変化しないベース部102に対してリンク機
構9の回転を制御するので、制御が容易である。ただ
し、ベース部102で、上部アーム6の揺動角度θ°分
を相殺する動きが生じる。
【0055】これに対して、搬送装置1では、ベース部
を用いず、手首軸で直接第1リンク10を回転させるの
で、上部アームの揺動角度θ°分を相殺する動きを必要
としない。
【0056】また、搬送装置1および搬送装置100で
は、いずれも手首軸とは別途のサーボモータM7でリン
ク機構9を回転させるので、ロボットの上部アーム6の
移動速度と、リンクの回転速度とを別々に制御すること
ができる。
【0057】つぎに、搬送装置1および100の搬送速
度に関して図11を参照して説明する。図11におい
て、(1)は、搬送装置の搬送速度、つまり絶対座標系
における保持手段12の移動速度を示し、(2)は、リ
ンクの水平移動速度、つまり搬送装置を固定した場合の
保持手段12の移動速度であり、(3)は、リンクの回
転速度であり、(4)は、ロボットの水平移動速度、つ
まりアーム先端の手首の移動速度である。なお、(1)
の搬送速度は、(2)の搬送装置の水平移動速度と、
(4)のロボットの水平移動速度とを加算したものであ
る。
【0058】ここで、Aに示す例では、リンクの回転速
度(3)を、第1位置と第2位置との中央で最も速くな
るように制御し、これによって搬送速度(2)が、第1
位置および第2位置近傍では遅く、中央では速くなるよ
うに制御される。
【0059】リンク機構9は、中央では折り畳まれ、リ
ンクの剛性が高くなっているので、高速の搬送速度に耐
えることができる。また、第1位置および第2位置で
は、被搬送物の保持、離脱を行なうので、速度を低下す
る必要があり、Aのように制御することによって、効率
よく搬送することができる。
【0060】また、Bに示す例では、リンク回転手段で
リンク機構9の回転速度(3)を一定とする。これによ
って、リンクの水平移動速度(2)における第1および
第2位置と中央位置との速度の差が、Aに示す例に比べ
て、極端に変化せず、緩やかに変化することとなる。
【0061】また、Cに示す例では、リンクの回転速度
を中央で低下するように制御し、これによって搬送装置
の水平移動速度(2)を等速度とした。本発明では、リ
ンクを回転するリンク回転手段に、手首軸とは別途のサ
ーボモータM7を用いることで、このようにリンクの回
転速度を任意に制御することが可能となる。
【0062】図12、13は本発明の他の実施形態の搬
送装置55,56を示す平面図である。搬送装置55
は、前述した搬送装置1のリンク機構のリンクを直列に
連結してさらに延長したものである。搬送装置55で
は、第2リンク11の先端に第3リンク57を設け、こ
の第3リンク57の先端にさらに第4リンク58を設け
たM字状の構造を有する。このように構成することによ
って、搬送装置1に比べて搬送距離を2倍にすることが
できる。なお、第3リンク57および第4リンク58
は、それぞれ歯車とベルトを用いた回転伝達手段によっ
て、リンク回転手段のサーボモータM7の回転が伝達さ
れる。
【0063】図13に示す搬送装置56では、第2リン
ク11の長さを倍にするとともに、第3リンク57のみ
設ける構成とした。このような逆N字状の構造によっ
て、図12に示す搬送装置55に比べて構造を単純に
し、かつ搬送装置55と同じ搬送距離を有するように構
成できる。
【0064】図14は、本発明の実施の他の形態の搬送
装置40の構成を示す平面図である。本実施形態の搬送
装置40のリンク機構41は、前述した搬送装置1のリ
ンク機構9と異なり、ダブルリンク(平行クランク機
構)によって構成される。
【0065】詳しく説明すると、リンク機構41は、前
述した搬送装置1の第1リンクに対応する第1ダブルリ
ンク42と、搬送装置1の第2リンクに対応する第2ダ
ブルリンク43とから構成され、第1ダブルリンク42
は、第1〜第4リンク44〜47から構成され、第2ダ
ブルリンク43は、第1ダブルリンク42の第4リンク
47を共通に持ち、第4〜第7リンク47〜50から構
成される。第1ダブルリンク42は、第1リンク44と
第3リンク46とが平行であり、第3リンク45と第4
リンク47とが平行である。第2ダブルリンク43は、
第4リンク47と第6リンク49とが平行であり、第5
リンク48と第7リンク50とが平行である。第2ダブ
ルリンク43の先端の第6リンク49に、保持手段12
が固定される。
【0066】第1ダブルリンク42の第1リンク44
が、ロボット3の手首軸によって回転駆動される。第1
リンク44の先端部に取付けられる第7リンク50は、
ベルトと歯車から成る回転伝達手段によって、上部アー
ム6に対する第1リンク44の回転が伝達される。ま
た、手首に取付けられるもう一方のリンクである第2リ
ンク45は、リンク回転手段のサーボモータM7によっ
て、常に搬送経路Lに平行となるように回転する。この
ような構成によって、第2ダブルリンク43先端の第6
リンク49も常に搬送経路Lに平行となり、この第6リ
ンク49に固定される保持手段12の向きも常に一定と
なり、非反転でワークWは搬送される。
【0067】つぎに、図15を参照して、搬送装置40
の搬送動作について説明する。ロボット3の上部アーム
6を中央位置から図15において時計回りに任意の角度
θ°回転させたとき、第2リンク45は、リンク回転手
段によって−θ°回転し、第2リンク45を搬送経路L
に平行を維持する。
【0068】中央位置にあるとき、第1リンク44と、
第4リンク47とのなす角度θ3=90°であるが、上
部アーム6がθ°回転したとき、 となる。したがって、θ3はアーム6がθ°回転時、
(θ+θ1)分増加する。なお、θ1は、アーム角度θ
に対して、(90−α)/α倍で回転させると、θ=α
のとき、θ1=90−αとなり、第1リンク44が、搬
送経路Lに平行になる。
【0069】このとき、第4リンク47からの従属駆動
として、第4リンク47に連なる第5リンク48を、第
4リンク47の回転増加分(θ+θ1)の倍、つまり2
(θ+θ1)回転させると、アーム6の動きに対して非
反転、左右直進運動となる。
【0070】また、手首軸とサーボモータM7との駆動
を逆にしてもよい。図16は、図12で示したM字状の
搬送装置55にダブルリンクを適用した構造の本発明の
さらに他の実施形態の搬送装置75を示す図であり、図
17は、図13で示した逆N字状の搬送装置56に、ダ
ブルリンクを適用したさらに他の実施形態の搬送装置7
6を示す図である。このように、M字状、逆N字状のダ
ブルリンク構造の搬送装置であってもよい。
【0071】図18は、本発明の実施の他の形態の搬送
装置60の構成を示す平面図である。搬送装置60のリ
ンク機構68は、第1〜第4リンク61〜64を有し、
第1リンク61の基端部および第3リンク63の基端部
は、ロボット3の手首に回転可能に取付けられる。この
うち、第1リンク61が、ロボット3の手首軸によって
回転駆動され、第2リンク62または第3リンク63
が、リンク回転手段のサーボモータM7によって回転さ
れる。
【0072】第1リンク61の先端部の下に第2リンク
62の基端部が回転可能に取付けられ、第3リンク3の
先端部の下に第4リンク64の基端部が回転可能に取付
けられ、第2リンク2および第4リンク64の先端部の
下に保持手段12が取付けられる。第2リンク62およ
び第4リンク64の先端部の下に連結部材67を介して
保持手段12が取付けられる。第2リンク62の先端部
と連結部材67とは回転可能に連結され、第4リンク6
4の先端と連結部材67とは、第3リンク63の先端と
は異なる位置で連結部材67に回転可能に連結される。
また、第2リンク62の先端部と第4リンク64の先端
部には、それぞれ歯車65,66が固定され、これらの
歯車65,66は互いに噛合し、この歯車65,66を
介して連結部材67が取付けられるので、取り付け部材
67に取付けられる保持手段12は、水平位置姿勢を一
定に保持することができる。
【0073】第1〜第4リンク61〜64はそれぞれ同
じ長さを有し、第1リンク61と第4リンク64とが平
行に配置され、第2リンク62と第3リンク63とが平
行に配置され、これらによってひし形のリンク機構68
が構成される。手首軸およびリンク回転手段によって、
リンク機構68を折り畳んだり、伸長させたりすること
ができ、これによって、ワークWを一直線状の搬送経路L
に沿って搬送することができる。
【0074】図19は、上述した搬送装置60に類似す
る本発明のさらに他の実施形態の搬送装置120を示す
平面図である。この搬送装置120は、第1〜第6リン
ク121〜126からなるリンク機構127を有し、前
述した搬送装置60のリンク機構68を2倍とした構造
を有する。
【0075】詳しく説明すると、第1リンク121と第
4リンク124は基端部がロボット3の上部アーム6先
端に回転可能に取付けられ、第2リンク122の基端部
は、第1リンク121の先端部の下に回転可能に取付け
られ、第5リンク125は、第4リンク124の先端部
の下に回転可能に取付けられ、第3リンク123は、第
2リンク122の先端部の下に回転可能に取付けられ、
第6リンク126は、第5リンク125の先端部の下に
回転可能に取付けられ、第3リンク123の先端部と第
6リンク126の下に連結部材127が回転可能に取付
けられ、この連結部材127の下に保持手段12が固定
される。
【0076】本実施形態の搬送装置120も、前述した
搬送装置60と同様に、ロボット3の上部アーム6の揺
動に連動して第1リンク121を回転駆動し、リンク回
転手段のサーボモータM7で、第4リンク124を回転
駆動することによって、一直線状の搬送経路Lに沿って
ワークWを搬送することができる。
【0077】図20は、本発明のさらに他の実施の形態
である搬送装置70の構成を示す平面図である。搬送装
置70は、図18で示した搬送装置60の第1〜第4リ
ンクをダブルリンクにした構造を有する。すなわち、第
1ダブルリンク71はリンク81〜84から構成され、
第2ダブルリンク72は第1リンク71のリンク84を
共通に持つ4つのリンク84〜87から構成され、第3
ダブルリンク73は、第1ダブルリンク71のリンク8
1を共通に持つ4つのリンク81,89〜91から構成
され、第4ダブルリンク74は、第3ダブルリンクのリ
ンク91および第2ダブルリンク72のリンク87を共
通に持つ4つのリンク87,91〜93から構成され、
保持手段12は、第2リンク72と第4リンク74の共
通のリンク87の下に取付けられる。
【0078】ロボット3の手首軸によって回転駆動する
のは、第1ダブルリンク71のリンク82であり、ロボ
ット3の上部アーム6に対するリンク82の回転は、回
転伝達手段によって第2ダブルリンク72のリンク85
に伝達される。また、リンク回転手段のサーボモータM
7によって、リンク81が常に搬送経路Lに平行になる
ように駆動される。
【0079】図21は、図19で示した搬送装置120
の各リンクをダブルリンクとした本発明のさらに他の実
施形態の搬送装置130を示す図である。このような構
造であっても、図20で説明した搬送装置70と同様に
手首軸の駆動を伝達することによって、ワークWを直線
に沿って搬送することができる。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リンク回
転手段によって手首軸とは別途にリンクを回転させるの
で、搬送距離に依存せずに搬送することができる。
【0081】また、簡単な構造で、手首軸とリンク回転
手段の回転運動により、直線搬送を行なうことができ
る。
【0082】また、リンク機構を用いることで、高速
で、長距離を搬送することができる。また、保持手段用
回転伝達手段を用いて、保持手段を回転させながら搬送
することによって、非反転で両方向に搬送することがで
きる。
【0083】また、リンク機構を用いるので、軽量に構
成することができ、ロボットに対する負担が少なく、動
特性が良好である。
【0084】また、ロボットがアームを伸ばした第1位
置および第2位置近傍ではリンクの回転速度が遅くなる
ので、リンクの振動を小さくでき、停止精度を高くでき
る。
【0085】また、中央位置ではリンクの回転速度は最
大となるが、この位置ではロボットアームの剛性が高
く、リンクの回転に対する反力に耐えやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置の動作を説明するための図で
ある。
【図2】本発明の実施の一形態である搬送装置1を用い
るロボットシステム2を示す側面図である。
【図3】ロボットシステム2の平面図である。
【図4】搬送装置1による搬送過程を示す図である。
【図5】搬送装置1の内部機構を示す平面図である。
【図6】搬送装置1の内部機構を示す側面図である。
【図7】本発明の他の実施形態である搬送装置100の
内部機構を示す平面図である。
【図8】搬送装置100の内部機構を示す側面図であ
る。
【図9】搬送装置35の第1遊星歯車26、第2太陽歯
車36近傍を示す断面図である。
【図10】搬送装置100の搬送動作を示す図である。
【図11】3つの制御動作例A,B,Cにおける搬送速
度(1)とリンクの水平移動速度(2)とリンクの回転
速度(3)とロボットの水平移動速度(4)を示すグラ
フである。
【図12】本発明の他の実施の形態の搬送装置55を示
す平面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態の搬送装置5
6を示す平面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態の搬送装置4
0を示す平面図である。
【図15】搬送装置40の搬送動作を説明する図であ
る。
【図16】本発明のさらに他の実施の形態の搬送装置7
5を示す平面図である。
【図17】本発明のさらに他の実施の形態の搬送装置7
6を示す平面図である。
【図18】本発明のさらに他の実施の形態の搬送装置6
0を示す平面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施の形態の搬送装置1
20を示す平面図である。
【図20】本発明のさらに他の実施の形態の搬送装置7
0を示す平面図である。
【図21】本発明のさらに他の実施の形態の搬送装置1
30を示す平面図である。
【符号の説明】
1,40,55,56,75,76,60,70,10
0,120,130搬送装置 2 ロボットシステム 3 ロボット 9,68,127 リンク機構 10,44,61,121,131 第1リンク 11,62,122 第2リンク 12 保持手段 14,101 リンク回転手段 102 ベース部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの手首に取付けられ、被搬送物
    を着脱可能に保持する保持手段を有し、第1位置と第2
    位置との間で往復動作するロボットのアームに同期し、
    保持手段を第1位置と第2位置との間で往復動させて被
    搬送物を第1位置から第2位置に搬送する搬送装置にお
    いて、 第1リンクの基端部が、ロボットの手首に取付けられ、
    第1リンクの先端部に回転可能に第2リンクの基端部が
    連結されるリンク機構と、 リンク機構を回転させるリンク回転手段とを有し、 搬送時に、アームを往復動作させながら、ロボットの手
    首を回転駆動する手首軸で、第1および第2リンクのい
    ずれか一方側を回転駆動するとともに、前記リンク回転
    手段で第1および第2リンクのいずれか他方側を回転駆
    動させることを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記手首軸は、第1リンクを回転駆動
    し、リンク回転手段は、第2リンクを回転駆動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 ロボットのアームの動作角度をθ(°)
    とし、アームに対する第1リンクの回転角度をθ1
    (°)とし、第1リンクに対する第2リンクの回転角度
    をθ2(°)としたとき、前記リンク回転手段は、θ2
    =2(θ+θ1)となるように回転させることを特徴と
    する請求項1または2記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記保持手段は、第2リンクの先端部に
    回転可能に設けられ、リンク回転手段または手首軸の回
    転を伝達し、保持手段を回転駆動させる保持手段用回転
    伝達手段を有し、保持手段の回転角度が、第1リンクに
    対する第2リンクの回転角度θ2の1/2倍となるよう
    に、保持手段用回転伝達手段が設定され、搬送中の被搬
    送物の向きを一定とすることを特徴とする請求項3記載
    の搬送装置。
  5. 【請求項5】 ロボットの手首に取付けられ、被搬送物
    を着脱可能に保持する保持手段を有し、第1位置と第2
    位置との間で往復動作するロボットのアームに同期し、
    保持手段を第1位置と第2位置との間で往復動作させて
    被搬送物を第1位置から第2位置に搬送する搬送装置に
    おいて、 第1リンクと第2リンクとを有し、第1リンクの先端部
    に回転可能に第2リンクの基端部が連結されるリンク機
    構と、 第1リンクの基端部が、ベース部を介してロボットの手
    首に取付けられ、ベース部に対して第1リンクを回転駆
    動するとともに、ベース部に対する第1リンクの回転を
    第2リンクに伝達して第2リンクを回転させるリンク回
    転手段を有し、 搬送時に、アームを往復動作させながら、ロボットの手
    首を回転駆動する手首軸でリンク回転手段のベース部を
    回転させるとともに、リンク回転手段で、リンク機構を
    回転させることを特徴とする搬送装置。
  6. 【請求項6】 手首軸は、アームの往復動作とは逆方向
    にベース部を回転させ、ロボットの設置面に対して一定
    の角度を保持してベース部を移動させることを特徴とす
    る請求項5記載の搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記リンク機構は、3個以上のリンクが
    直列に連結されるリンク機構か、またはダブルリンクを
    有するリンク機構か、またはひし形リンクを有するリン
    ク機構であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1つに記載の搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記リンク回転手段は、第1位置および
    第2位置近傍では、リンクの回転速度を遅くし、中央で
    はリンクの回転速度を速くすることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1つに記載の搬送装置。
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