JP2002084514A - 広告媒体送信システムと広告媒体送信システムに使用されるスクリーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】広告媒体情報送信システムに使用される効率的
なスクリーンを提供する。 【解決手段】 広告媒体データを送信側装置から通信衛
星を中継局として都市地域などに設置されてある多数の
受信側装置に送信する。各受信側装置は識別情報により
受信すべきデータであるか否かを判別し、指定されてい
る受信側装置のみスクリーンに広告媒体データによる映
像を投影する。同時に受信側の屋外に設置されたスクリ
ーンは、多数の分割して独立した３面８２ａ，８２ｂ，
８２ｃを有する三角柱８２からなり、前記３面の内２面
８２ａ，８２ｂは予め広告画面が画かれ、他の１面８２
ｃは前記送信側装置から送信された広告媒体を受信して
表示するようにした装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、駅前周辺および市
街地や郊外地域の道路沿いの特定敷地を指定して所定の
時間帯に広告・広報などのデジタル情報を１つの広告・
広報などの放映局から無限数の受信装置に地域に関係な
く全世界に施設可能にする効率的、かつ安価に配信表示
できる広告媒体送信システムと、この広告媒体送信シス
テムに使用されるスクリーンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在商品、サービスなどの広告媒体はテ
レビやラジオ、雑誌、交通広告、チラシ、インターネッ
トなどを通じて行われている。また道路沿いに看板や広
告幕を設置して予め設定してある内容を表示するなどの
広告方法が採られている。

【０００３】そして広告主や広告代理を業とするもの
は、対象とする地域の消費者に如何に脳裏に焼きつくか
効率的に、しかも安く提供できるシステムを構築できる
かが努力目標となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで本出願人は、広
告・広報などのデジタル情報を市街地などの屋外エリア
でデジタル信号を光映像に変換してスクリーンボードに
ダイレクトに投影し、公衆に夜間でも常時視認できるシ
ステムを構築できないかを考察した。

【０００５】本発明は、上記考察に基づくもので、その
目的は、映像の放映センタのホストサーバから一都市当
たり、例えば数百〜数千基の膨大なスクリーンボードを
ネットワーク化して配信広告媒体情報を、高速なＣＳ等
のデジタル通信回路を利用して映し出すもので、分散放
映配信または全域同一配信を広告依頼者の要求に応じて
行うことができ、地域密着型のリーゾナブルメディアの
ニーズを満足できる映像広告コンテンツを流すことがで
きる広告媒体送信システムを提供することにある。また
これを都市圏毎にネットワーク化することでマスメディ
アにも変貌させることができる広告媒体送信システムを
提供することにあると同時にこの広告媒体送信システム
に使用されるスクリーンに関するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、スクリーン表
示用の広告媒体情報を送信する送信側装置と、前記送信
側装置からの電波を中継するための衛星による中継部
と、地表面に設置され前記中継された電波を受信する複
数の受信側装置とからなり、前記送信側装置は、広告媒
体情報ならびに前記広告媒体情報を送るべき送信側装置
を指定する識別データまたは表示時間を指定するタイム
データを含む付加情報を送信し、前記受信側装置は、衛
星アンテナ、受信部、プロジェクタおよび屋外に設置さ
れたスクリーンよりなり、前記受信した広告媒体情報を
前記スクリーンに表示させるようにし、広告表示を１以
上の特定の箇所に設置したスクリーンに所定の時間表示
するように構成されている広告媒体送信システムを提供
することにより、上記目的を効果的に達成することがで
きる。

【０００７】また本発明は、前記送信側装置より送信さ
れた広告用媒体を受信して表示するために受信側の屋外
に設置されたスクリーンは、地上に設置される柱の内柱
をサンドイッチ状に挟んだ２つのスクリーンからなるこ
とを特徴とする、請求項１記載のの広告媒体送信システ
ムに使用されるスクリーンを提供することにより、上記
目的をより効果的に達成することができる。

【０００８】また本発明は、前記送信側装置より送信さ
れた広告用媒体を受信して表示するために受信側の屋外
に設置されたスクリーンは、地上に設置される柱の内柱
をサンドイッチ状に挟んだ２つのスクリーンからなり、
一方のスクリーンの表示画像は一方向に進行する車の搭
乗者や歩行者が視認することができるとともに、他方の
スクリーン上の表示画像は反対方向に進行する車の搭乗
者や歩行者が視認することができることを特徴とする、
請求項１記載の広告媒体送信システムに使用されるスク
リーンを提供することにより、上記目的をより効果的に
達成することができる。

【０００９】また本発明は、前記送信側装置より送信さ
れた広告用媒体を受信して表示するために受信側の屋外
に設置されたスクリーンは、多数の分割して独立した３
面を有する三角からなることを特徴とする、請求項１記
載の広告媒体送信システムに使用されるスクリーンを提
供することによって、上記目的をより効果的に達成され
る。

【００１０】また本発明は、前記送信側装置より送信さ
れた広告用媒体を受信して表示するために受信側の屋外
に設置されたスクリーンは、多数の分割して独立した３
面を有する三角柱からなり、この三角柱をを回動させる
ことにより、前記３面の内１面を車の搭乗者や歩行者が
視認できる画面としたことを特徴とする、請求項１記載
の広告媒体送信システムに使用されるスクリーンを提供
することによって、上記目的をより効果的に達成され
る。

【００１１】また本発明は、前記送信側装置より送信さ
れた広告用媒体を受信して表示するために受信側の屋外
に設置されたスクリーンは、多数の分割して独立した３
面を有する三角柱からなり、前記３面の内２面は予め広
告画面が画かれ、他の１面は前記送信側装置より送信さ
れた広告用媒体を受信して表示することを特徴とする、
広告媒体送信システムに使用されるスクリーンを提供す
ることによって、上記目的をより効果的に達成され
る。。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳しく説明する。

【００１３】図１は本発明の広告媒体送信システムの構
成例を示す概略図で、図中１は送信側装置で、映像を送
信するための映像配信センタ６に設置されている。この
映像配信センタ６内には送信側装置としてホストサーバ
７、番組編成システムおよびインターネットにアクセス
できるパソコン８やＤＴＰ編集機器に接続され、配信、
情報（データ）移送などの処理を行うデータセンターを
有している。送信側装置１から電波により送られる広告
媒体情報および付加情報は、中継部である通信衛星２を
介して受信側装置３ａ〜３ｎへ送られる。

【００１４】広告媒体情報の付加情報にはどの受信側装
置３ａ〜３ｎを配信するかを指定するＩＤ情報や表示の
時間などのデータが含まれており、所定の地域の所定の
数（例えば３００個）の受信側装置を指定し所定の時間
だけ表示を行うことができる。例えば、郊外や市街地の
所定のエリアなどの単位で受信側装置を指定することが
できる。なお、すべての受信装置に時間や場所を指定す
ることなく放映することも可能である。各受信装置３ａ
〜３ｎは基本的には受信表示する装置部分の構成は同じ
であるので、受信装置３ａを代表して説明する。

【００１５】受信装置３ａは受信表示システムとして受
信用パラボナアンテナ９、受信装置１０およびスクリー
ン１１を有している。受信装置１０で受信した広告媒体
情報は、スクリーン１１のみに表示されるだけでなく無
線ＬＡＮ１２を介して屋外、店内又は店頭に設置されて
いる販売情報用ディスプレイ１３などに表示させること
もできる。広告による反響はインターネットの所定のホ
ームぺージなどで得ることができる他、Ｅメールまたは
電話あるいはＦＡＸでも回答を受けつけられる。そし
て、このデータを加工して映像配信センター６から各受
信装置に送ることができる。

【００１６】図２は、受信表示システムの実施の形態を
示す図で、（ａ）は平面図、（ｂ）は表面図である。図
３は、図２の受信表示システムスクリーン部分の拡大図
で、（ａ）は表面図、（ｂ）は側面図である。

【００１７】図２に示されるように、地面３７にコンク
リート基礎部２０が埋設され、柱部材である鉄柱１９が
建てられている。鉄柱１９の上面にはボルト２５が植設
され、内柱２４の下部に固定された下板２７に設けられ
ている穴を上記ボルト２５に挿通しナット２６で締め付
けることにより、鉄柱１９の上部に内柱２４を固定して
いる。内柱２４をサンドイッチ状に挟んでスクリーン１
７ａ，１７ｂが取り付けられている。この鉄柱１９は道
路沿いの特定施設等に設置され、一方のスクリーン１７
ａ上の表示画像は一方向に進行する車内の搭乗者および
歩行者が視認することができ、他方のスクリーン１７ｂ
上の表示画像は反対方向に進行する車の搭乗者や歩行者
が視認することができる。広幅の交通量の多い幹線道路
沿いなどに設置する場合にはこの構造は有効である。

【００１８】スクリーン１７ａ，１７ｂの上部には鉄骨
構造の支持部２１ａ，２１ｂがボルト２８、ナット２９
により取り付けられ各スクリーン１７ａ，１７ｂの前方
方向に延びている。支持部２１ａ，２１ｂの先端には液
晶プロジェクタ１６ａ，１６ｂが取り付けられ、送られ
てきた広告媒体情報による画像を各スクリーン１７ａ，
１７ｂに同時にまたは一方のみに投射することができ
る。

【００１９】スクリーンは、例えば１５０インチ（２３
００ｍｍ×３０００ｍｍ）、１００インチ（１５００ｍ
ｍ×２０００ｍｍ）などの大きさで、スクリーンに映し
だされる映像は、液晶プロジェクタ１６ａ，１６ｂのズ
ーミングによってその大きさを連続的に調整することが
できる。スクリーンと液晶プロジェクト１６ａ，１６ｂ
の距離を調整することによっても画像の大きさを変える
ことができる。

【００２０】さらにスクリーン１７ａ，１７ｂの上には
受信部１８が設置され、この受信部１８、液晶プロジェ
クタ１６ａ，１６ｂへの給電のために１００Ｖ電源引き
込み２２が接続されている。

【００２１】スクリーン１７ａ，１７ｂは、耐光、耐水
などの耐候性構造であり、液晶プロジェクタ１６ａ，１
６ｂおよび受信部１８は恒温性と恒湿性と防塵性および
防水性の筐体に収容されている。

【００２２】図４は、本発明における送信側装置の実施
の形態を示す概略図である。

【００２３】図示しないＣＳパラボラアンテナを有する
送信部に、ホストサーバ４０が接続されている。ホスト
サーバ４０はデータべースを有している。

【００２４】このホストサーバ４０の処理により広告媒
体情報が送信部を介して通信衛星に送られる。

【００２５】ホストサーバ４０にＣＴＩシステムを形成
するシステムサーバ４１が接続されている。また、番組
編成システム４２、映像管理ＴＶモニター４３、受発注
管理システム４４、ＤＴＰ、ＣＰシステム４６およびウ
エブサーバ７０が接続されている。さらに広告を見た人
からの反響情報を取得するためホームページ、メールな
どによってその情報を得るためのパソコン、ソフトウェ
ア機器及び機器類も具備されている。それら情報は即時
的に、また加工を施してホストサーバ４０から受信表示
システムに送ることができる。

【００２６】ＣＴＩシステムは例えば、アドレス・レス
ポンス・アンド・サーベイセンタおよびカスタムセンタ
よりなるコールセンタより構成され、アドレス・レスポ
ンス・アンド・サーベイセンタは一般消費者からの当該
広告媒体送信システムの視認反応、インセンティブ応募
の反応、個別企業のブランドイメージ調査を行う。また
カスタムセンタはクライアントからの媒体注文問い合わ
せや消費者からの商品問い合わせなどを行う。

【００２７】上記問い合わせなどは、電話、ＦＡＸ、Ｅ
メール、ＷＥＢサイトより受けることができ、データセ
ンターによりつぎのような処理がおこなわれる。

【００２８】以上の本部のシステムはＣＳによる衛星回
線を利用する場合の例を示したが、これに加えてＩＳＤ
Ｎ回線やＣＡＴＶを利用することも可能である。

【００２９】ＣＡＴＶを利用できる地域に送る場合は、
広告媒体情報の送り出しでは以下のようなシステムを構
築することができる。

【００３０】本部サーバよりＩＳＤＮなどを利用してＣ
Ｓ発信アンテナに送り、通信衛星で送信する。この電波
をＣＳ受信アンテナで受信してチューナーで復調し、Ｃ
ＡＴＶ回線を利用してＣＳ会社の無線中継器に送り、無
線中継器で送られた電波を各受信表示システムに設置さ
れている無線受信機で受信するものである。

【００３１】ＣＡＴＶを利用するため返信・監視異常信
号の送り出しができ、以下のように構築できる。

【００３２】受信表示システムから無線発信機によりＣ
Ｓ会社の無線中継機に送られ、ＣＳ会社の無線中継機よ
りＣＡＴＶ回線を介して本部サーバに送ることができ
る。本部サーバではＴＶモニタなどで異常を発見するこ
とができる。

【００３３】図５は本発明による広告媒体送信システム
の回路の実施の形態を示すブロック図である。

【００３４】映像データ配信部５０は受信システムに送
るべき広告媒体データおよび付属するデータを送信部５
１に送る。送信部５１は所定の周波数帯の搬送波をディ
ジタル変調して通信衛星である中継部５２に電波を発射
する。中継部５２は、受信電波を再生増幅した後、受信
システムに送りだす。受信部５３〜５３ｎは受信電波を
復調し、データ中の識別データを検出する。当該受信部
５３〜５３ｎは自らが受信すべきか否かを判断し、受信
すべきデータであるならば、送られてきた広告媒体デー
タおよび付属するデータを映像機器５４に送る。映像機
器５４は、受信したデータの映像を映像表示スクリーン
５５に表示する。データの一部として含まれる時間デー
タに基づき送られてくる広告媒体データをスクリーンに
所定の時間表示することができる。

【００３５】受信した広告媒体データは所定の加工が施
されたパソコンのストレージ装置にプールされる。スト
レージ装置にプールされた情報は所定の時間、繰り返し
放映することができる。

【００３６】図６は、本発明に付設される懸垂幕および
電光掲示板の一例を示す図である。受信システムのスク
リーンには夜間のみ、広告媒体データによる画像が表示
される。

【００３７】図６（ａ）に示すようにスクリーンに懸垂
幕６１を付設することにより、昼間はスクリーンの全面
に繰り出し懸垂幕広告としての表示をすることができ
る。

【００３８】前記スクリーンの上下端部付近に巻き上げ
用の歯車６２ａ〜６２ｄを設置し、チェーン６４を掛け
渡し、チェーン６４にはフックボタン６３で懸垂幕６１
を取り付けてある。夜間、スクリーンに広告媒体データ
の映像を映しだしているときには、スクリーンの背面に
収容されており、周囲が明るくなると、広告媒体データ
送信は行わず、代わりにリモートコントロール制御のタ
イマ付きのモータ６０を駆動することにより指定時刻に
スクリーンの全面に懸垂幕６１が自動的に繰り出される
仕組みである。

【００３９】なお、懸垂幕６１を取り付ける構造として
上記の他に、軸６５に複数個の送り出しローラを設ける
とともに懸垂幕６１の下端部にウエイトバーを取り付け
て、送り出しローラを回動させることにより巻き取り、
繰り出しを行うこともできる。この構造は美的デザイン
に優れ、懸垂幕の平面性を保ち易く、耐久力がありトラ
ブルが生じにくい。

【００４０】さらに図６（ｂ）に示すようにスクリーン
下端の下側に昼間でも視認できる電光表示板６７を上記
懸垂幕６１とともに設置することができる。チェーンや
フックボタンを隠蔽するために蝶番６８により開閉でき
るカバー６６を設けてあり、懸垂幕６１を更新するとき
のみ開かれる。

【００４１】図７に示されるものは、本発明の受信表示
システムに使用されるスクリーンの一実施例である。前
記図３に示されるスクリーン１７ａ，１７ｂは一枚のボ
ードからなり、発信装置から送られてきた広告媒体によ
る画像を図２に示される液晶プロジェクター１６ａ、１
６ｂを使用してスクリーン１７ａ，１７ｂに映し出すよ
うにしたもので、つまり映し出される画面は一つしかな
い。これに対して図７に示されるものは、一枚のスクリ
ーンボードを多数の三角柱に分割して独立し、個々の三
角柱を回動することにより３つの映像面を作成し、効率
よく広告できるようにしたものである。

【００４２】図７において８１は多数の三角柱８２…か
らなる三角柱製スクリーンである。この多数の三角柱８
２のうちの一つの三角柱８２の構造が図８及び図１３に
示されている。この三角柱８２は第１面８２ａ，第２面
８２ｂ，第３面８２ｃの３面を有し、三角柱８２を矢印
に示すように回動することにより、人々が視認できる画
面が形成される。すなわ三角柱８２の第１面８３ａには
図７に示される広告８３が予め画かれてあり、三角柱８
２を回動（回動方法は後で述べる）させて三角柱８２の
第１面８２ａを表面に位置させると、広告８３の画かれ
ている第１面８２ａが人々の目に止まり広告効果が得ら
れる。

【００４３】またこの状態から三角柱８２をさらに回動
すると、第１面８２ａが後方へ移動し、図９に示される
ように第２面８２ｂが表面に位置する。この場合図８に
示される三角柱８２の第２面８２ｂには、予め図９に示
される広告８４が画かれておるので、第２面８２ｂが表
面に位置すると広告８４が人々の目に止まり広告効果が
得られる。

【００４４】さらにこの状態から三角柱８２を回動する
と、第２面８２ｂが後方へ移動し、図１０に示されるよ
うに第３面８２ｃが表面に位置する。この場合図８に示
される三角柱８２の第３面８２ｃには何も画かれていな
いので、表面に位置する第３面は未だ広告が画かれてい
ないさらの状態である。この第３面８２ｃに対して前記
図２に示される液晶プロジェクター１６ａ、１６ｂによ
って発信装置から送られてきた広告媒体による画像を投
映して第３面８２ｃに映し出すようにしたものである。
このようにこの三角柱製スクリーン８１は三角柱８２の
第１面８２ａ，第２面８２ｂにそれぞれ別種の広告を画
き、第３面８２ｃは液晶プロジェクター１６ａ、１６ｂ
によって発信装置から送られてきた広告媒体による画像
を投映してに映し出すようにしたものであるので、一つ
の装置で他種類の広告ができ、効率的な広告が可能にな
る。

【００４５】次に三角柱製スクリーン８１の詳細な構造
を説明する。図１１は三角製スクリーン８１の分解説明
図である。図１１において三角柱製スクリーン８１は上
方にあるアッパービーム８５と、下方に位置するロワー
ビーム８６と、アッパービーム８５の左右端部とロワー
ビーム８６の左右端部との間にある２つのサイドビーム
８７ａ，８７ｂとを有している。このアッパービーム８
５と、ロワービーム８６と、２本のサイドビーム８７
ａ，８７ｂはそれぞれ結合して一体化され、この結合に
よって形成されたスペースに、図８に示される三角柱８
２…が多数分割独立して並列されている。

【００４６】前記ロワービーム８６は長方形状の箱状態
をなし空間部８６ａが形成されている。この空間部８６
ａ内にシャフト８８が横設され、このシャフト８８に多
数のベベルギア８９…が固設されている。このシャフト
８８の一端ににモータ９３が位置し、シャフト８８はモ
ータ９３の軸９３ａに固定されている。モータ９３はロ
ワービーム８６から突設しており、その突設部はサイド
ビーム８７ｂ内に収納される。前記シャフト８８に固設
されてるベベルギア８９には、図１２に示されるように
ベベルギア９０が噛合されている。前記三角柱８２の下
端には扇形状の接合材９２が付設されている。この接合
材９２に前記ベベルギア９０の軸９１が接合されてる。
前記三角柱８２の上端には、図１４に示されるように固
定部材９４が取り付けられており、この固定部材９４の
下端には円盤９５が固定されてあり、固定部材９４の上
端は前記アッパービーム８５に固定されてる。この固定
部材９４には貫挿軸９６が貫挿され、前記三角柱８２は
貫挿軸９６を軸として回動できる。図１１において９７
はトランス、９８は三角柱８２の回動をコントロールす
るコントローラであって、三角柱８２の回動、逆回動、
開始、停止終了の設定を行うことができる。

【００４７】以上の構成の三角柱製スクリーン８１の作
用を説明すると、図１１に示されるコントローラ９８を
始動しモータ９３を回転するとシャフト８８が回転す
る。このシャフト８８が回転すると、図１２に示される
ようにこのシャフト８８に固設されているベベルギア８
９が回転する。このベベルギア８９が回転するとこのベ
ベルギア８９と噛合しているベベルギア９０が回転す
る。ベベルギア９０が回転するとベベルギア９０に固設
されている軸９１が回転し、軸９１が回転すると軸９１
に固定されてる三角柱８２が回動する。この三角柱８２
が回動することにより、三角柱の一面８２ａ，二面８２
ｂ，三面８２ｃのそれぞれが切り替わって表面に現れ人
々の目に止まり効率的な広告が可能となる。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、スクリ
ーン表示用の広告媒体情報を送信する送信側装置、送信
側装置からの電波を中継する衛星による中継部および地
表面に設置され、中継された電波を受信する複数の受信
側装置からなり、送信側装置は、広告媒体情報ならびに
広告媒体情報を送るべき受信側装置を指定する識別デー
タまたは表示時間を指定するタイムデータを含む付加情
報を送信し、受信側装置は、衛星アンテナ、受信部、プ
ロジェクタおよび屋外に設置され人々の視野範囲となる
スクリーンよりなり、受信した広告媒体情報をスクリー
ンに表示させるようにし、広告表示を１以上の特定の個
所に設置したスクリーンに所定の時間表示するように構
成したので、目的とする地域を選択して所定の時間帯
で、道路などに向けて、広告媒体データを表示する場
合、他の広告システムに比較し、低価額で、しかも効率
よく表示することができる。例えば所定の地域のみに限
定することを目的とした場合、従来のテレビ媒体ではそ
の地域に絞ることは困難で、かつ、電波の届くところ、
例えば東京圏だけ表示することとなり、使い勝手が悪か
ったが、このシステムは、無地域性だからそれらの制約
から解放される。しかも従来のテレビの電波料の数十分
の１、製作費では数十分の１の低価額でこのシステムを
利用できるという効果がある。

【００４９】また広告を直接オンデマンドで、必要な地
域、時間および数だけ注文予約入力して配信表示でき、
使い勝手がよく、かつ、広告反応の測定がリアルタイム
でできるという効果がある。

【００５０】さらに、システムの信頼性が高く、安価な
放映料の提供により地域商店、サービス業のチラシ広告
費用程度で利用できるので、著しい広告販売効果を得て
業務の向上と同時に販売コストの低減化を図ることがで
きるという効果がある。

【００５１】その上インターネットのウエブサイトから
同一の広告コンテンツを閲覧できるシステムであるの
で、日本全体および世界に向けて広告情報を発信して視
認できる機会を与えることができるとともに、多数の営
業所を保有する特定企業向けの屋外、屋内の映像システ
ムとして応用できるという効果がある。

【００５２】また受信側の屋外に設置されたスクリーン
は、多数の分割して独立した３面を有する三角柱からな
り、前記３面の内２面は予め広告画面が画かれ、他の１
面は前記送信側装置より送信された広告媒体を受信して
表示するようにしたので、三角柱を回動することによ
り、それぞれの面を逐次切り替えて広告することがで
き，一つの装置で多種類の広告が可能になり、その結果
効率的な広告が得られるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による広告媒体送信システムの構成例を
示す概略図である。

【図２】受信表示システムの実施の形態を示す図で、
（ａ）は平面図、（ｂ）は表面図である。

【図３】図２の受信表示システムのスクリーン部分の拡
大図で、（ａ）は正面図、（ｂ）は側面図である。

【図４】本発明における送信側装置の実施の形態を示す
斜視図である。

【図５】本発明による広告媒体送信システムの回路の実
施の形態を示すブロック図である。

【図６】本発明に付設される懸垂幕および電光掲示板の
一例を示す図である。

【図７】本発明の受信表示システムのスクリーンの一実
施例図である。

【図８】三角柱の斜視図である。

【図９】本発明の受信表示システムのスクリーンの一実
施例図である。

【図１０】本発明の受信表示システムのスクリーンの一
実施例図である。

【図１１】本発明の受信表示システムのスクリーンの一
実施例の分解斜視図である。

【図１２】三角柱の下端部の拡大説明図である。

【図１３】図１３のＡ−Ａ断面図である。

【図１４】三角柱の上端部の拡大説明図である。

【符号の説明】

１ 送信側装置 ２ 通信衛星 ３ 受信側装置 ５，９ パラボラアンテナ ６ 映像配センター ７ ホストサーバ ８ 広告媒体データ送信システム １１、１７ａ，１７ｂ スクリーン １２ 無線ラーン １８ 受信部 ８１ 三角柱製スクリーン ８２ 三角柱 ８２ａ 三角柱の一面 ８２ｂ 三角柱の二面 ８２ｃ 三角柱の三面

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年１１月７日（２０００．１１．
７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００９】また本発明は、前記送信側装置より送信さ
れた広告用媒体を受信して表示するために受信側の屋外
に設置されたスクリーンは、多数の分割して独立した３
面を有する三角柱からなることを特徴とする、請求項１
記載の広告媒体送信システムに使用されるスクリ−ンを
を提供することによって、上記目的をより効果的に達成
される。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】スクリーン表示用の広告媒体情報を送信す
   る送信側装置と、前記送信側装置からの電波を中継する
   ための衛星による中継部と、地表面に設置され前記中継
   された電波を受信する複数の受信側装置とからなり、 前記送信側装置は、広告媒体情報ならびに前記広告媒体
   情報を送るべき送信側装置を指定する識別データまたは
   表示時間を指定するタイムデータを含む付加情報を送信
   し、 前記受信側装置は、衛星アンテナ、受信部、プロジェク
   タおよび屋外に設置されたスクリーンよりなり、前記受
   信した広告媒体情報を前記スクリーンに表示させるよう
   にし、 広告表示を１以上の特定の箇所に設置したスクリーンに
   所定の時間表示するように構成したことを特徴とする、
   広告媒体送信システム。
2. 【請求項２】前記送信側装置より送信された広告用媒体
   を受信して表示するために受信側の屋外に設置されたス
   クリーンは、地上に設置される柱の内柱をサンドイッチ
   状に挟んだ２つのスクリーンからなることを特徴とす
   る、請求項１記載のの広告媒体送信システムに使用され
   るスクリーン。
3. 【請求項３】前記送信側装置より送信された広告用媒体
   を受信して表示するために受信側の屋外に設置されたス
   クリーンは、地上に設置される柱の内柱をサンドイッチ
   状に挟んだ２つのスクリーンからなり、一方のスクリー
   ンの表示画像は一方向に進行する車の搭乗者や歩行者が
   視認することができるとともに、他方のスクリーン上の
   表示画像は反対方向に進行する車の搭乗者や歩行者が視
   認することができることを特徴とする、請求項１記載の
   広告媒体送信システムに使用されるスクリーン。
4. 【請求項４】前記送信側装置より送信された広告用媒体
   を受信して表示するために受信側の屋外に設置されたス
   クリーンは、多数の分割して独立した３面を有する三角
   からなることを特徴とする、請求項１記載の広告媒体送
   信システムに使用されるスクリーン。
5. 【請求項５】前記送信側装置より送信された広告用媒体
   を受信して表示するために受信側の屋外に設置されたス
   クリーンは、多数の分割して独立した３面を有する三角
   柱からなり、この三角柱をを回動させることにより、前
   記３面の内１面を車の搭乗者や歩行者が視認できる画面
   としたことを特徴とする、請求項１記載の広告媒体送信
   システムに使用されるスクリーン。
6. 【請求項６】前記送信側装置より送信された広告用媒体
   を受信して表示するために受信側の屋外に設置されたス
   クリーンは、多数の分割して独立した３面を有する三角
   柱からなり、前記３面の内２面は予め広告画面が画か
   れ、他の１面は前記送信側装置より送信された広告用媒
   体を受信して表示することを特徴とする、広告媒体送信
   システムに使用されるスクリーン。