JP2002084237A - 回線試験方法と無線基地局装置及び無線装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタルデータを無線回線を用いて伝送す
る系の回線品質を測定する試験方法に関し、一方の装置
で上り下りの回線品質をそれぞれ測定することが可能な
試験方法の実現を目的とする。 【構成】無線基地局装置が、下りデ−タ信号と試験信号
と端末装置側の無線装置に上り回線試験信号を送信させ
るための試験信号送信要求信号とを多重化して下り回線
で端末装置に接続した無線装置に向けて送信し、端末装
置側の無線装置が下り回線の信号についてデータ信号と
試験信号とを分離して該試験信号のビットエラーを検出
してエラー情報ビットと成し、上りデ−タ信号と、前記
試験信号送信要求信号に基づいて自局で発生した試験信
号と前記エラー情報ビットとを多重化して上り回線で前
記無線基地局装置に向けて送信し、該無線基地局装置が
上り回線の信号についてデータ信号と試験信号とエラー
情報ビットとを分離して、該試験信号のビットエラーを
検出して上り回線の通信品質を知ると共に、エラー情報
ビットから下り回線の通信品質を知るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
を無線回線を用いて伝送する系の回線品質を測定する試
験方法に関し、特に、データ信号を伝送中に、上り下り
の回線品質をそれぞれ測定することが可能で、データ信
号の伝送量に応じて試験信号のビット数を変化させるこ
とのできる試験方法に係る。

【０００２】

【従来の技術】図４は、ディジタル無線方式の上下回線
の回線品質を測定する従来の試験方式の構成図を示した
ものである。端末装置１は、無線装置２および無線基地
局装置３により無線回線を使ってネットワーク４に接続
する。無線基地局装置３は、無線装置２との間の通信を
行うものであり、ネットワーク４から端末装置１への下
り回線のデータ信号および端末装置１からネットワーク
４への上り回線のデータ信号の送受信を行う。

【０００３】インタフェース回路５は、無線基地局装置
３の上り回線および下り回線のデータ信号とネットワー
ク４との接続を行うものである。多重回路６は、端末装
置への下りデータ信号と回線の伝送品質を測定するため
の試験信号を試験信号発生回路７により発生させた出力
を時分割で多重する。多重回路６の出力は、変調器８に
より変調され送信機９で無線周波数に変換されて電力増
幅されて電波として送信される。

【０００４】無線基地局装置３により送信された電波
は、無線装置２の受信機１０により受信され、復調器１
１によりベースバンド信号に再生される。復調器１１の
出力は、分離回路１２により端末装置１へのデータ信号
と試験信号に分離される。試験信号は、多重回路１３に
より端末装置１からネットワーク４へ伝送する上り回線
データ信号と多重化され変調器１４により変調され送信
機１５で無線周波数に変換されて電力増幅されて電波と
して送信される。

【０００５】無線装置２により送信された電波は、無線
基地局装置３の受信機１６により受信され、復調器１７
によりベースバンド信号に再生される。復調器１７の出
力は、分離回路１８によりインタフェース回路５へのデ
ータ信号と試験信号に分離される。分離回路１８の受信
試験信号出力は、ビットエラー検出回路１９によりビッ
トエラーを検出し上り下り回線の総合での回線品質測定
を行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】図４の構成で、試験信
号は、無線基地局装置の下り回線に多重されて端末装置
側の無線装置に伝送され、無線装置では、受信再生され
た試験信号を上り回線に多重して無線基地局装置に伝送
して回線品質を測定する。試験信号は、上り下り同じも
のであるため上下回線で試験のために使用される伝送ビ
ット数は、同じである。

【０００７】一方、端末装置のデータ伝送は、データ伝
送のサービス種別により異なるが、短時間で観測した場
合には、上下非対称であるのが一般的である。従って、
端末装置が行うデータ伝送は、上り、または下り回線の
いずれかで最大伝送容量で通信していることが予想され
る。従来の試験方法では、このような場合に、回線品質
の測定を行うためには、上下回線で等しい伝送ビット数
の試験信号をデータ伝送中に多重して伝送しなければな
らないため上下回線で最大伝送容量となった回線のデー
タ伝送容量を圧迫する。

【０００８】また、上下回線で試験信号を折り返してビ
ットエラーを検出しているため、上下回線の別々の回線
品質を測定することはできなかった。本発明の目的は、
上下回線の回線品質を無線基地局装置側で測定すること
ができ、さらに端末装置の上下回線のデータ伝送速度に
より試験信号の伝送ビット数を変えて伝送し、端末装置
で使用するデータ伝送のスループットに影響を与えるこ
となくデータ伝送中に行うことができる試験方法を提供
することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段によって解
決される。すなわち、請求項１の発明は、無線基地局装
置と、端末装置に接続した無線装置との間で無線通信を
行うディジタル無線通信方式において、通信中に空きス
ロットに試験信号を伝送して無線回線の品質を測定する
試験方法であって、無線基地局装置が、下りデ−タ信号
と、試験信号と、端末装置側の無線装置に上り回線試験
信号を送信させるための試験信号送信要求とを多重化し
て、下り回線で、端末装置に接続した無線装置に向けて
送信し、端末装置側の無線装置が、下り回線の信号につ
いて、データ信号と、試験信号とを分離して、該試験信
号のビットエラーを検出してエラー情報ビットと成し、
上りデ−タ信号と、前記試験信号送信要求に基づいて自
局で発生した試験信号と、前記エラー情報ビットとを多
重化して、上り回線で、前記無線基地局装置に向けて送
信し、該無線基地局装置が、上り回線の信号について、
データ信号と、試験信号と、エラー情報ビットとを分離
して、該試験信号のビットエラーを検出して上り回線の
通信品質を求めると共に、エラー情報ビットから下り回
線の通信品質を求める回線試験方法である。

【００１０】請求項２の発明は、無線基地局装置と、端
末装置に接続した無線装置との間で無線通信を行うディ
ジタル無線通信方式において、通信中に空きスロットに
試験信号を伝送して無線回線の品質を測定する試験方法
であって、端末装置側の無線装置が、上りデ−タ信号
と、試験信号と、無線基地局装置に下り回線試験信号を
送信させるための試験信号送信要求とを多重化して、上
り回線で、無線基地局装置に向けて送信し、無線基地局
装置が、上り回線の信号について、データ信号と、試験
信号とを分離して、該試験信号のビットエラーを検出し
てエラー情報ビットと成し、下りデ−タ信号と、前記試
験信号送信要求に基づいて自局で発生した試験信号と、
前記エラー情報ビットとを多重化して、下り回線で、前
記端末装置側の無線装置に向けて送信し、該端末装置側
の無線装置が、下り回線の信号について、データ信号
と、試験信号と、エラー情報ビットとを分離して、該試
験信号のビットエラーを検出して下り回線の通信品質を
求めると共に、エラー情報ビットから上り回線の通信品
質を求める回線試験方法である。

【００１１】請求項３の発明は、請求項１または請求項
２記載の回線試験方法において、無線基地局装置と、端
末装置に接続した無線装置の内の、少なくとも一方の試
験信号を、相手局に伝送するデータの伝送速度に対応さ
せてビット数を変化させるように構成したものである。

【００１２】請求項４の発明は、下り回線の試験信号を
発生する試験信号発生回路と、端末装置側の無線装置か
ら上り回線試験信号を送信させるための試験信号送信要
求を発生する手段と、端末装置に接続した無線装置に伝
送するデータ信号と、前記試験信号発生回路の出力と、
前記試験信号送信要求とを多重化する多重回路と、該多
重回路の出力で無線搬送波を変調する変調器と、該変調
器で変調された無線信号を送信する送信機と、上り回線
の無線信号を受信する受信機と、該受信機の出力を復調
する復調器と、復調された信号を、データ信号と、端末
装置に接続した無線装置が多重した上り回線の試験信号
と、自局で多重して下り回線で伝送した試験信号につい
て端末装置に接続した無線装置がビットエラーを検出し
てその結果をデータ信号と多重したエラー情報ビットと
に分離する分離回路と、分離された上り回線の試験信号
のビットエラーを検出するビットエラー検出回路と、該
ビットエラー検出回路の出力に基づいて上り回線の通信
品質を計算し、前記エラー情報ビットに基づいて下り回
線の通信品質を計算する演算回路とを備えて成る無線基
地局装置である。

【００１３】請求項５の発明は、上り回線の無線信号を
受信する受信機と、該受信機の出力を復調する復調器
と、復調された信号を、データ信号と、端末装置に接続
した無線装置が多重した上り回線の試験信号とに分離す
る分離回路と、分離された上り回線の試験信号のビット
エラーを検出するビットエラー検出回路と、端末装置に
接続した無線装置の試験信号送信要求に基づいて下り回
線の試験信号を発生する試験信号発生回路と、該試験信
号発生回路と、前記ビットエラー検出回路の出力と、下
りデータ信号とを多重する多重回路と、該多重回路の出
力で無線搬送波を変調する変調器と、該変調器で変調さ
れた無線信号を送信する送信機とを備えて成る無線基地
局装置である。

【００１４】請求項６の発明は、請求項４または請求項
５記載の無線基地局装置において、端末装置に接続した
無線装置に伝送するデータの伝送速度を検出する手段を
備え、試験信号発生回路が、該データの伝送速度に対応
させて試験信号のビット数を変化させるように構成した
ものである。

【００１５】請求項７の発明は、端末装置に接続された
無線装置であって、上り回線の試験信号を発生する試験
信号発生回路と、基地局装置に下り回線試験信号を送信
させるための試験信号送信要求を発生する手段と、基地
局装置に伝送するデータ信号と、前記試験信号発生回路
の出力と、前記試験信号送信要求とを多重化する多重回
路と、該多重回路の出力で無線搬送波を変調する変調器
と、該変調器で変調された無線信号を送信する送信機
と、下り回線の無線信号を受信する受信機と、該受信機
の出力を復調する復調器と、復調された信号を、データ
信号と、無線基地局が多重した上り回線の試験信号と、
自局で多重して上り回線で伝送した試験信号について無
線基地局がビットエラーを検出してその結果をデータ信
号と多重したエラー情報ビットとに分離する分離回路
と、分離された下り回線の試験信号のビットエラーを検
出するビットエラー検出回路と、該ビットエラー検出回
路の出力に基づいて下り回線の通信品質を計算し、前記
エラー情報ビットに基づいて上り回線の通信品質を計算
する演算回路とを備えて成る無線装置である。

【００１６】請求項８の発明は、端末装置に接続された
無線装置であって、下り回線の無線信号を受信する受信
機と、該受信機の出力を復調する復調器と、復調された
信号を、データ信号と、試験信号送信要求と、無線基地
局装置が多重した下り回線の試験信号とに分離する分離
回路と、分離された下り回線の試験信号のビットエラー
を検出するビットエラー検出回路と、無線基地局装置の
試験信号送信要求に基づいて上り回線の試験信号を発生
する試験信号発生回路と、該試験信号発生回路と、前記
ビットエラー検出回路の出力と、上りデータ信号とを多
重する多重回路と、該多重回路の出力で無線搬送波を変
調する変調器と、該変調器で変調された無線信号を送信
する送信機とを備えて成る無線装置である。

【００１７】請求項９の発明は、請求項７または請求項
８記載の無線装置において、無線基地局装置に伝送する
データの伝送速度を検出する手段を備え、試験信号発生
回路が、該データの伝送速度に対応させて試験信号のビ
ット数を変化させるように構成したものである。

【００１８】上述のように、本発明の構成は、例えば、
下り回線には、試験信号および上り回線の試験信号送信
要求を送信し、端末装置側の無線装置で受信した信号の
ビット誤りを検出してビットエラー情報を上り回線で無
線基地局装置に伝送するとともに、上り回線の試験信号
送信要求に従い上り回線試験信号を送信するように構成
しているので、無線基地局装置側で上り回線ビットエラ
ーを測定できる。

【００１９】また、例えば、端末装置の下りデータ伝送
速度が上り回線より大である場合には、下り回線には試
験信号の送信要求を端末装置の無線装置へ伝送し、端末
装置の下りデータ伝送速度が上り回線より小である場合
には、下り回線には試験信号を送信し端末装置の無線装
置でビット誤りを検出してビット誤り情報パルスを上り
回線を使用して伝送して検出するようにできるので、上
り下り回線の回線品質を無線基地局装置側で測定するこ
とができ、また、上り下り回線のデータ伝送速度に影響
を与えない試験を実現できる。

【００２０】

【発明の実施の形態】本発明の第１の実施例を図１に示
す。端末装置１は、無線装置２および無線基地局装置３
により無線回線を使ってネットワーク４に接続する。無
線基地局装置３は、無線装置２との間の通信を行うもの
であり、ネットワーク４から端末装置１への下り回線の
データ信号および端末装置１からネットワーク４への上
り回線のデータ信号の送受信を行う。

【００２１】インタフェース回路５は、無線基地局装置
３の上り回線、および下り回線のデータ信号と、ネット
ワーク４との接続を行うものである。多重回路６は、端
末装置への下りデータ信号と、上り回線試験信号送信要
求生成部２０で発生させた送信要求と、試験信号発生回
路７により発生させた回線の伝送品質を測定するための
試験信号とを時分割で多重する。

【００２２】多重回路６の出力は、変調器８により変調
され、送信機９で無線周波数に変換され、電力増幅され
て電波として空間に送信される。無線基地局装置３によ
り送信された電波は、無線装置２の受信機１０により受
信され、復調器１１によりベースバンド信号に再生され
る。

【００２３】復調器１１の出力は、分離回路１２により
端末装置１へのデータ信号と試験信号に分離される。分
離回路１２の下り回線試験信号出力は、ビットエラー検
出回路１９ａに入力されて、下り回線のビットエラーが
測定される。測定結果は、ビットエラーの有無、および
誤りビットの個数である。

【００２４】この測定結果は、エラー情報ビットとして
多重回路１３により端末装置１からネットワーク４へ伝
送する上り回線データ信号と、上り回線の試験信号発生
回路７ａの出力信号と多重化され変調器１４により変調
され送信機１５で無線周波数に変換されて電力増幅され
て電波として送信される。

【００２５】無線装置２により送信された電波は、無線
基地局装置３の受信機１６により受信され、復調器１７
によりベースバンド信号に再生される。復調器１７の出
力は、分離回路１８によりインタフェース回路５へのデ
ータ信号と試験信号とに分離される。分離回路１８の出
力の受信試験信号は、ビットエラー検出回路１９により
ビットエラーが検出され、上り回線の回線品質として誤
りの有無、および誤りビットの個数が測定される。

【００２６】エラー情報ビット検出回路２１は、無線装
置２で測定された下り回線の回線品質のエラー情報ビッ
トを受信するものであり、演算回路２４は、下り回線の
回線品質と上り回線の回線品質の測定結果から上り回
線、下り回線総合の回線品質を計算するものである。

【００２７】以上説明した図１の構成では、無線基地局
装置が、試験信号と、上り回線試験信号送信要求をデー
タ信号に多重して下り回線で送信し、これを受信した端
末装置側の無線装置が、受信信号を分離して前記試験信
号についてビットエラーを検出し、その結果を下り回線
の品質情報として、データ信号に多重して無線基地局側
に送るとともに、前記上り回線試験信号送信要求に基づ
いて発生したに試験信号も同時に多重して上り回線で送
信するように構成している。

【００２８】この構成は、更に、無線基地局装置と、端
末装置に接続された無線装置とを入れ替えて、端末装置
に接続された無線装置が、試験信号と、下り回線試験信
号送信要求をデータ信号に多重して上り回線で送信し、
これを受信した無線基地局装置が、受信信号を分離して
前記試験信号についてビットエラーを検出し、その結果
を上り回線の品質情報として、データ信号に多重して端
末装置側に送るとともに、前記下り回線試験信号送信要
求に基づいて発生したに試験信号も同時に多重化して下
り回線で送信するように構成することもできる。

【００２９】この構成によれば、端末装置に接続された
無線装置の側で、上り下り回線それぞれの通信品質を把
握することができる。すなわち、該無線装置が、分離回
路によりデータ信号と試験信号とに分離して、ビットエ
ラー検出回路によりビットエラーを検出し、下り回線の
回線品質として誤りの有無、および誤りビットの個数を
測定する。

【００３０】更に、エラー情報ビット検出回路によっ
て、無線基地局装置側で測定され、多重された上り回線
の回線品質のエラー情報ビットを検出し、演算回路が、
上り回線の回線品質と、下り回線の回線品質の測定結果
から上り回線、下り回線それぞれの回線品質を計算する
ようにすれば良い。この構成は、請求項２の発明に対応
するものである。その具体的な構成は、図１において、
無線基地局装置と端末装置側の無線装置が入れ替わり、
上り下りの回線の関係が、逆になるだけであるので詳細
な説明は省略する。

【００３１】図２は、本発明の第２の実施例を示す図で
ある。同図において、速度測定回路２２は、端末装置へ
のデータ信号の伝送量を測定し、下り伝送容量を圧迫し
ない範囲の伝送ビット数の試験信号を試験信号発生回路
２３で発生させて多重回路６に入力してデータ信号に多
重化する。

【００３２】また、上り回線では、端末装置出力の速度
を速度測定回路２２ａにより測定し、上り伝送容量を圧
迫しない範囲の伝送ビット数の試験信号を試験信号発生
回路２３ａで発生させて多重化回路１３でデータ信号に
多重化する。

【００３３】すなわち、データ信号の伝送量を測定し、
データ伝送信号の伝送速度に応じて上り、または下り試
験信号ビット数を変えて回線品質の測定を行うので、上
り下り回線のいずれかの伝送容量に余裕のある回線に大
きな試験信号ビット数を伝送することができるから、精
度の良い回線品質測定ができる。

【００３４】図２の構成においても、図１の場合と同様
に、無線基地局装置と端末装置側の無線装置を入れ替え
て構成することができる。この構成によれば、端末装置
に接続された無線装置の側で、上り下り回線それぞれの
通信品質を把握することができる。その具体的な構成
は、図２において、無線基地局装置と端末装置側の無線
装置が入れ替わり、上り下りの回線の関係が、逆になる
だけであるので図１の場合と同様、詳細な説明は省略す
る。

【００３５】図３は、本発明の試験信号の伝送方法を示
す説明図である。同図（ａ）は、端末装置への下り回線
に通信データが集中しており、下り回線に長いデータ長
の試験信号を送信できない場合を示したものである。下
り回線試験信号には、試験パケットであることを示す試
験信号表示ビットと、上り回線試験信号送信要求、およ
び下り回線の回線品質を測定するための下り回線試験信
号を多重化して送信する。

【００３６】上り回線では、データ長の長い試験信号を
送信して上り回線の回線品質を測定する。下り回線の通
信データが非常に多くなり試験信号が送出できない場合
には、試験信号を省略して試験信号表示ビットと上り回
線試験信号送信要求のみを送ることにより回線試験によ
るスループットの圧迫を軽減することもできる。

【００３７】同図（ｂ）は、端末装置からの上り回線に
通信データが集中しており、上り回線に長いデータ長の
試験信号を送信できない場合の例を示すものである。こ
の場合には、下り回線に、長いデータ長の試験信号を挿
入して、下り回線の回線品質を測定するようにすれば良
い。

【００３８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線基地局あるいは端末装置に接続された無線装置で、
上下回線それぞれの回線品質を容易に測定することがで
きる。また、データ伝送中に、そのデータ量に応じて、
上下回線で異なるデータ数の試験信号パルスを通信デー
タと多重化して、測定を行うことにより、端末装置のデ
ータ通信に影響を与えることなく、上下回線の回線品質
を高精度に測定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の構成を示すブロック図
である。

【図２】本発明の第２の実施例の構成を示すブロック図
である。

【図３】本発明の原理を説明する図である。

【図４】従来の試験方法の構成を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１ 端末装置 ２ 無線装置 ３ 無線基地局装置 ４ ネットワーク ５ インタフェース回路 ６，１３ 多重回路 ７，７ａ 試験信号発生回路 １０，１４ 変調器 １１，１５ 送信機 １２，１６ 受信機 １１，１７ 復調器 １２，１８ 分離回路 １９，１９ａ ビットエラー検出回路 ２０ 上り回線試験信号送信要求生成部 ２１ エラー情報ビット検出回路 ２２，２２ａ 速度測定回路 ２３，２３ａ 試験信号発生回路 ２４ 演算回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｌ 29/14 Ｈ０４Ｌ 13/00 ３１５Ａ Ｆターム(参考） 5K014 AA01 AA03 BA01 DA02 GA01 GA03 GA05 HA05 HA08 HA10 5K028 AA01 AA14 BB04 CC02 CC05 DD01 DD02 EE09 PP22 5K035 AA03 AA05 BB01 CC08 CC10 DD01 EE01 FF04 GG01 HH01 JJ04 MM03 MM06 MM09 5K042 BA01 CA02 CA08 CA13 CA23 DA27 EA01 EA10 FA11 GA12 JA01 LA11 LA13 MA02

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線基地局装置と、端末装置に接続した
   無線装置との間で無線通信を行うディジタル無線通信方
   式において、通信中に空きスロットに試験信号を伝送し
   て無線回線の品質を測定する試験方法であって、 無線基地局装置が、 下りデ−タ信号と、試験信号と、端末装置側の無線装置
   に上り回線試験信号を送信させるための試験信号送信要
   求とを多重化して、下り回線で、端末装置に接続した無
   線装置に向けて送信し、 端末装置側の無線装置が、 下り回線の信号について、データ信号と、試験信号と、
   試験信号送信要求とを分離して、該試験信号のビットエ
   ラーを検出してエラー情報ビットと成し、 上りデ−タ信号と、前記試験信号送信要求に基づいて自
   局で発生した試験信号と、前記エラー情報ビットとを多
   重化して、上り回線で、前記無線基地局装置に向けて送
   信し、 該無線基地局装置が、 上り回線の信号について、データ信号と、試験信号と、
   エラー情報ビットとを分離して、該試験信号のビットエ
   ラーを検出して上り回線の通信品質を求めると共に、エ
   ラー情報ビットから下り回線の通信品質を求めることを
   特徴とする回線試験方法。
2. 【請求項２】 無線基地局装置と、端末装置に接続した
   無線装置との間で無線通信を行うディジタル無線通信方
   式において、通信中に空きスロットに試験信号を伝送し
   て無線回線の品質を測定する試験方法であって、 端末装置側の無線装置が、 上りデ−タ信号と、試験信号と、無線基地局装置に下り
   回線試験信号を送信させるための試験信号送信要求とを
   多重化して、上り回線で、無線基地局装置に向けて送信
   し、 無線基地局装置が、 上り回線の信号について、データ信号と、試験信号と、
   試験信号送信要求とを分離して、該試験信号のビットエ
   ラーを検出してエラー情報ビットと成し、 下りデ−タ信号と、前記試験信号送信要求に基づいて自
   局で発生した試験信号と、前記エラー情報ビットとを多
   重化して、下り回線で、前記端末装置側の無線装置に向
   けて送信し、 該端末装置側の無線装置が、 下り回線の信号について、データ信号と、試験信号と、
   エラー情報ビットとを分離して、該試験信号のビットエ
   ラーを検出して下り回線の通信品質を求めると共に、エ
   ラー情報ビットから上り回線の通信品質を求めることを
   特徴とする回線試験方法。
3. 【請求項３】 無線基地局装置と、端末装置に接続した
   無線装置の内の、少なくとも一方の試験信号を、相手局
   に伝送するデータの伝送速度に対応させてビット数を変
   化させるように構成した請求項１または請求項２記載の
   回線試験方法。
4. 【請求項４】 下り回線の試験信号を発生する試験信号
   発生回路と、 端末装置側の無線装置から上り回線試験信号を送信させ
   るための試験信号送信要求を発生する手段と、 端末装置に接続した無線装置に伝送するデータ信号と、
   前記試験信号発生回路の出力と、前記試験信号送信要求
   とを多重化する多重回路と、 該多重回路の出力で無線搬送波を変調する変調器と、 該変調器で変調された無線信号を送信する送信機と、 上り回線の無線信号を受信する受信機と、 該受信機の出力を復調する復調器と、 復調された信号を、データ信号と、端末装置に接続した
   無線装置が多重した上り回線の試験信号と、自局で多重
   して下り回線で伝送した試験信号について端末装置に接
   続した無線装置がビットエラーを検出してその結果をデ
   ータ信号と多重したエラー情報ビットとに分離する分離
   回路と、 分離された上り回線の試験信号のビットエラーを検出す
   るビットエラー検出回路と、 該ビットエラー検出回路の出力に基づいて上り回線の通
   信品質を計算し、前記エラー情報ビットに基づいて下り
   回線の通信品質を計算する演算回路とを備えて成ること
   を特徴とする無線基地局装置。
5. 【請求項５】 上り回線の無線信号を受信する受信機
   と、 該受信機の出力を復調する復調器と、 復調された信号を、データ信号と、試験信号送信要求
   と、端末装置に接続した無線装置が多重した上り回線の
   試験信号とに分離する分離回路と、 分離された上り回線の試験信号のビットエラーを検出す
   るビットエラー検出回路と、 端末装置に接続した無線装置の前記試験信号送信要求に
   基づいて下り回線の試験信号を発生する試験信号発生回
   路と、 該試験信号発生回路と、前記ビットエラー検出回路の出
   力と、下りデータ信号とを多重する多重回路と、 該多重回路の出力で無線搬送波を変調する変調器と、 該変調器で変調された無線信号を送信する送信機とを備
   えて成ることを特徴とする無線基地局装置。
6. 【請求項６】 端末装置に接続した無線装置に伝送する
   データの伝送速度を検出する手段を備え、 試験信号発生回路が、該データの伝送速度に対応させて
   試験信号のビット数を変化させるように構成した請求項
   ４または請求項５記載の無線基地局装置。
7. 【請求項７】 端末装置に接続された無線装置であっ
   て、 上り回線の試験信号を発生する試験信号発生回路と、 基地局装置に下り回線試験信号を送信させるための試験
   信号送信要求を発生する手段と、 基地局装置に伝送するデータ信号と、前記試験信号発生
   回路の出力と、前記試験信号送信要求とを多重化する多
   重回路と、 該多重回路の出力で無線搬送波を変調する変調器と、 該変調器で変調された無線信号を送信する送信機と、 下り回線の無線信号を受信する受信機と、 該受信機の出力を復調する復調器と、 復調された信号を、データ信号と、無線基地局が多重し
   た下り回線の試験信号と、自局で多重して上り回線で伝
   送した試験信号について無線基地局がビットエラーを検
   出してその結果をデータ信号と多重したエラー情報ビッ
   トとに分離する分離回路と、 分離された下り回線の試験信号のビットエラーを検出す
   るビットエラー検出回路と、 該ビットエラー検出回路の出力に基づいて下り回線の通
   信品質を計算し、前記エラー情報ビットに基づいて上り
   回線の通信品質を計算する演算回路とを備えて成ること
   を特徴とする無線装置。
8. 【請求項８】 端末装置に接続された無線装置であっ
   て、 下り回線の無線信号を受信する受信機と、 該受信機の出力を復調する復調器と、 復調された信号を、データ信号と、前記試験信号送信要
   求と、無線基地局装置が多重した下り回線の試験信号と
   に分離する分離回路と、 分離された下り回線の試験信号のビットエラーを検出す
   るビットエラー検出回路と、 無線基地局装置の試験信号送信要求に基づいて上り回線
   の試験信号を発生する試験信号発生回路と、 該試験信号と、前記ビットエラー検出回路の出力と、上
   りデータ信号とを多重する多重回路と、 該多重回路の出力で無線搬送波を変調する変調器と、 該変調器で変調された無線信号を送信する送信機とを備
   えて成ることを特徴とする無線装置。
9. 【請求項９】 無線基地局装置に伝送するデータの伝送
   速度を検出する手段を備え、 試験信号発生回路が、該データの伝送速度に対応させて
   試験信号のビット数を変化させるように構成した請求項
   ７または請求項８記載の無線装置。