JP2002084236A - 単芯双方向光通信システム - Google Patents

単芯双方向光通信システム

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JP2002084236A
JP2002084236A JP2000274220A JP2000274220A JP2002084236A JP 2002084236 A JP2002084236 A JP 2002084236A JP 2000274220 A JP2000274220 A JP 2000274220A JP 2000274220 A JP2000274220 A JP 2000274220A JP 2002084236 A JP2002084236 A JP 2002084236A
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optical communication
transmission
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transmission line
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JP2000274220A
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Yasushi Aoyanagi
靖 青柳
Hiroshi Endo
浩 遠藤
Kunio Otaka
邦雄 尾高
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で安定した近距離接続通信を行うことがで
きる単芯双方向光通信システムを提供する。 【解決手段】本発明の単芯双方向光通信システムは、光
送信器及び光受信器を備えた一対の光通信装置1,2
と、光通信装置1,2間を接続する単芯の光伝送路3
と、その光伝送路3と光通信装置1,2との間に設けら
れ、送信元の光通信装置の光送信器から送信された光信
号を、送信先の光通信装置の光送信器側及び光受信器側
にそれぞれ分配する光分配装置4,5とを有し、光分配
装置4,5として、送信先の光通信装置の光送信器側へ
の光信号の光量を、光受信器側への光信号の光量に比べ
て少なくなるように配分する非対称分配カプラが用いら
れる。光分配装置4,5による光信号の光量の分配比率
は、光分配装置4,5の通過損失がバックリフレクショ
ンしきい値と等しくなる比率で設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単芯の光伝送路に
接続された一対の光通信装置の間で双方向の光通信を行
う単芯双方向光通信システムに関し、特に、安価で安定
した近距離接続通信を行うことができる単芯双方向光通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の単芯双方向光通信システ
ムの構成を示すブロック図である。図4に示すように、
従来の単芯双方向光通信システムは、一対の第1の光通
信装置1及び第2の光通信装置2と、第1の光通信装置
1及び第2の光通信装置2を接続する単芯の光伝送路3
とを有する。
【0003】第1の光通信装置1は、レーザ光を送信す
るレーザダイオードを備えた第1の光送信器LD1と、
レーザ光を受信するフォトダイオードを備えた第1の光
受信器PD1とを有する。
【0004】第2の光通信装置2は、レーザ光を送信す
るレーザダイオードを備えた第2の光送信器LD2と、
レーザ光を受信するフォトダイオードを備えた第2の光
受信器PD2とを有する。
【0005】単芯の光伝送路3としては、シングルモー
ドの光ファイバが用いられる。
【0006】また、従来の単芯双方向光通信システム
は、第1の光通信装置1の第1の光送信器LD1から送
信された光信号を、第2の光通信装置2の第2の光送信
器LD2側と第2の光受信器PD2側に分配する第1の
光分配装置8と、第2の光通信装置2の第2の光送信器
LD2から送信された光信号を、第1の光通信装置1の
第1の光送信器LD1側と第1の光受信器PD1側に分
配する第2の光分配装置9とを有する。
【0007】また、各装置間は、各装置及び光伝送路3
の端部に設けられた光コネクタ6を介して接続されてい
る。
【0008】光トランシーバ等を用いて単芯双方向通信
を行う場合、従来においては、第1の光分配装置8及び
第2の光分配装置9として、対称分配カプラ(1:1分
配カプラ)が用いられていた。対称分配カプラを用いた
場合、受信電力が最も大きな値が得られるため、特に遠
距離接続通信に適する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の単芯双
方向光通信システムでは、光通信装置間を比較的近距離
で接続した場合、伝送損失が小さくなるため、大きな受
信電力を得ることができる反面、送信元の光通信装置の
光送信器からの光出力が、送信先の光通信装置の光送信
器に強力に分配されてしまうため、レーザダイオードの
バックリフレクションしきい値(レーザダイオードの発
光がコネクタ等で反射しても異常発振を生じない限界
値)を越えて、送信先の光通信装置の光送信器が異常発
振してしまい、安定した近距離接続通信を行うことがで
きないという課題がある。
【0010】また、上述した光送信器の異常発振を防止
するためには、第1の光送信器LD1及び第2の光送信
器LD2のそれぞれの後段に光アイソレータ7を設置し
て、送信先の光通信装置の光送信器における強入力を低
減する必要がある。しかし、光アイソレータ7は高価な
ものであるので、システム全体のコストが高くなるとい
う課題がある。
【0011】また、光伝送路の端子端面と、光分配装置
の光伝送路側の端子の端面の研磨を反射損失が小さい方
式、例えばPC研磨を用いると光分配装置と光伝送路端
子との接続が不十分な場合や、光伝送路端に光通信装置
が接続されずに開放となっている場合、該接続端の反射
に起因する回り込みが無視できないレベルとなり、送信
元において、光通信装置からの送信信号であると誤認識
してしまうという課題がある。
【0012】さらに、この光分配装置の光送信側と光受
信側の端子端面の研磨を反射損失が小さい方式、例えば
PC研磨を用いると、通信先の光通信装置内部でコネク
タが正しく装着されていない場合や通信相手のレーザダ
イオードの電源が切れている場合は、該接続端の反射に
起因する回り込みが無視できないレベルとなり、送信元
において、光通信装置からの送信信号であると誤認識し
てしまうという課題がある。
【0013】本発明は上記課題を解決するために、安価
で安定した近距離接続通信を行うことができる単芯双方
向光通信システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の単芯双方
向光通信システムは、光送信手段及び光受信手段を備え
た一対の光通信装置と、前記一対の光通信装置間を接続
する単芯の光伝送路と、その光伝送路と光通信装置との
間に設けられ、送信元の光通信装置の光送信手段から送
信された光信号を、送信先の光通信装置の光送信手段側
及び光受信手段側にそれぞれ分配する光分配装置とを有
する単芯双方向光通信システムにおいて、前記光分配装
置は、送信先の光通信装置の光送信手段側への光信号の
光量を、光受信手段側への光信号の光量に比べて少なく
なるように配分することを特徴とするものである。
【0015】本発明の第2の単芯双方向光通信システム
は、光送信手段及び光受信手段を備えた一対の光通信装
置と、前記一対の光通信装置間を接続する単芯の光伝送
路と、その光伝送路と光通信装置との間に設けられ、送
信元の光通信装置の光送信手段から送信された光信号
を、送信先の光通信装置の光送信手段側及び光受信手段
側にそれぞれ分配する光分配装置と、を有する単芯双方
向光通信システムにおいて、前記光分配装置の光伝送路
側及び光伝送路の各端子の端面は、反射損失が大きい研
磨法によって研磨されていることを特徴とするものであ
る。
【0016】前記光分配装置の伝送路側及び光伝送路の
各端子の端面は、斜めPC研磨によって研磨されている
のが好ましい。
【0017】本発明の第3の単芯双方向光通信システム
は、光送信手段及び光受信手段を備えた一対の光通信装
置と、前記一対の光通信装置間を接続する単芯の光伝送
路と、その光伝送路と光通信装置との間に設けられ、送
信元の光通信装置の光送信手段から送信された光信号
を、送信先の光通信装置の光送信手段側及び光受信手段
側にそれぞれ分配する光分配装置と、を有する単芯双方
向光通信システムにおいて、前記光分配装置及び光伝送
路の各端子の端面は、反射揖失が大きい研磨法によって
研磨されていることを特徴とするものである。
【0018】前記光伝送路及び前記光分配装置の各端子
の端面は、斜めPC研磨によって研磨されているのが好
ましい。
【0019】前記光分配装置による光信号の光量の分配
比率は、前記光分配装置の通過損失がバックリフレクシ
ョンしきい値と等しくなる比率で設定されることが好ま
しい。
【0020】本発明の第1の単芯双方向光通信システム
によれば、光分配装置は、送信先の光通信装置の光送信
手段側への光信号の光量を、光受信手段側への光信号の
光量に比べて少なくなるように配分するので、光アイソ
レータを用いることなく送信先のレーザダイオードが異
常発振することを低減できる。
【0021】本発明の第2の単芯双方向光通信システム
によれば、光分配装置の光伝送路側及び光伝送路の各端
子の端面が、反射損失の大きい研磨法によって研磨され
ているので、光伝送路と光分配装置間の接続が不十分な
場合や開放されているような状況においても、レーザダ
イオードからフォトダイオードへの回り込み入射を低減
でき、送信元における誤認識を防止することができる。
【0022】本発明の第3の単芯双方向光通信システム
によれば、光分配装置及び光伝送路の各端子の端面が、
反射損失の大きい研磨法によって研磨されているので、
通信相手である光通信装置の電源が落ちている場合や、
該装置内部において、光分配装置の送信側や受信側の端
子と光トランシーバとの接続が不十分であっても、送信
元におけるレーザダイオードからフォトダイオードへの
回り込み入射を低減でき、送信元における誤認識を防止
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態に係る単芯双方向光通信システムの構成を示すブ
ロック図である。なお、従来と同一の構成要素は同一の
符号を付して説明を省略する。
【0024】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態に係る単芯双方向光通信システムにおける第1の光
分配装置4は、送信先の第2の光通信装置2の第2の光
送信器LD2側への光信号の光量を、第2の受信器PD
2側への光信号の光量に比べて少なくなるように配分す
る非対称分配カプラが用いられ、第2の光分配装置5
は、送信先の第1の光通信装置1の第1の光送信器側L
D1への光信号の光量を、第1の受信器側PD2への光
信号の光量に比べて少なくなるように配分する非対称分
配カプラが用いられている。
【0025】非対称分配カプラの分配比率を1:X(送
信側:受信側、X≧1)とした場合、カプラの通過損失
は以下の表1に示す式で与えられる。
【0026】
【表1】 本発明では、このうち、第1の光送信器LD1→第2の
光送信器LD2、第2の光送信器LD2→第1の光送信
器LD1の通過損失をレーザダイオードのバックリフレ
クションしきい値程度にすることにより、異常発振を防
止する。
【0027】なお、本発明は、データ伝送径路である第
1の光送信器LD1→第2の光受信器PD2、第2の光
送信器LD2→第1の光受信器PD1において、各フォ
トダイオードの最小受信感度(BERが10−12以下
となる受信電力)に対して伝送ロスを含めた所定のマー
ジンを確保できる範囲でのみ、利用が可能である。
【0028】次に、本発明の第1の実施の形態に係る単
芯双方向光通信システムの特性として、以下の表2に示
す場合について説明する。
【0029】
【表2】 バックリフレクションしきい値は、レーザダイオードの
発光がコネクタ等で反射してきても異常発振を生じない
限界値である。xをパラメータとした場合、各光送信器
LD→光受信器PD間の各径路のカプラ通過損失が単調
増加であるため、受信電力を確保するためにxはなるべ
く小さいほうが望ましい。
【0030】本発明では、xを決定するためにカプラ通
過損失がバックリフレクションしきい値と等しくなるx
を最適値として選択する。この場合、 −12=20log[1/(x+1)]・・・式(1) により、x=3が最適となる。このとき、フォトダイオ
ードで得られる受信電力は、レーザダイオードの出力を
−15dBmとした場合、−22.3dBm(−15+
10log(3/(3+1)2)となり、最小受信感度−31dBm
とのマージンが8.7dBあることがわかる。
【0031】第1の実施の形態によれば、第1の光分配
装置4及び第2の光分配装置5は、送信先の光通信装置
の光送信器側への光信号の光量を、光受信器側への光信
号の光量に比べて少なくなるように配分するので、光ア
イソレータを用いることなく送信先のレーザダイオード
が異常発振することを低減し、安価で、安定した近距離
接続通信が可能となる。
【0032】図2(A)は、本発明の第2の実施の形態
に係る単芯双方向光通信システムを説明するためのブロ
ック図、(B)は光ファイバの端面を斜めPC研磨した
状態を示す説明図である。
【0033】第2の実施の形態では、第1の光分配装置
4、第2の光分配装置5及び光伝送路3の端子(コネク
タ6)の端面の研磨処理方法によっては(例えばPC
(Physical Contact)研磨)、端子に通信相手としての
光通信装置が接続されない場合であっても、光伝送路3
の光ファイバの開放接続端で反射することによって回り
込みが発生し、伝送用の光ファイバの先からの送信信号
であると誤認識してしまうという可能性がある。
【0034】そこで、第2の実施の形態では、第1の光
分配装置4、第2の光分配装置5及び光伝送路3の各端
子(コネクタ6)の端面が、反射損失が大きい研磨法に
よって研磨されている。研磨法としては、図2(B)に
示すように、斜めPC研磨(APC)を用いるのが好ま
しい。研磨角度θとしては、例えば光軸線の垂直面に対
して8°程度である。また、第1の光分配装置4及び第
2の光分配装置5の端子(コネクタ6’)は、接続損失
の小さい研磨法によって研磨されている。研磨法として
はSPC研磨を用いるのが好ましい。
【0035】次に、斜めPC研磨によってレーザダイオ
ードからフォトダイオードへの回り込み入射を低減でき
る点について説明する。
【0036】いま、第1の光通信装置1において第1の
光送信器(レーザダイオード)LD1の出力をP(dB
m)とすると、分岐比が1:x(x≧1)の光分配装置
(カプラ)における総回り込み量Zは以下の式で与えら
れる。
【0037】 Z(dBm)=P+10log[1/(x+1)]+10log[x/(x+1)]+y・・・式(2) ここで、y(dBm)はカプラの伝送用光ファイバ接続
端での反射損失である。
【0038】Zは、研磨方式により決定されるため、研
磨方式を最適な方式とすることにより、Zがフォトダイ
オードの受信限界値以下になるように設定し、誤認識を
防止する。
【0039】次に、本発明の第2の実施の形態に係る単
芯双方向光通信システムの特性として、上述した表2に
示す場合について説明する。
【0040】この単芯双方向光通信システムの場合、x
=3すなわち分岐比1:3のカプラを用いることが異常
発振を防止するために最適であることが分かっている。
【0041】上記の式(2)において、yの上限値を求
める。Z=−31(dBm)、P=−8(dBm)、x
=3とすると、 −31=−8+10log[1/(3+1)]+10log[3/(3+1)]+y から、y=−15.73(dB)となり、開放端の反射
損失は、−15.73(dB)よりも大きくなければな
らない。PC研磨では、一般に非開放時の反射損失は−
25(dB)程度である。本発明者の実験によれば、開
放時の反射損失はPC研磨でy=−14(dB)程度し
かないため、受光有り、と判定してしまう。
【0042】一方、本発明により斜めPC研磨方式を用
いてコネクタ6の端面を研磨した場合、たとえ開放され
ていてもyは−40dB以上が得られる。このため受光
は無し、と判定され、誤認識を防止することが可能とな
る。
【0043】第2の実施の形態によれば、第1の光分配
装置4、第2の光分配装置5の光伝送路3側の端子及び
光伝送路3の各端子の端面が、反射損失の大きい研磨法
によって研磨されているので、光伝送路3の接続不良に
よるレーザダイオードからフォトダイオードへの回り込
み入射を低減でき、誤認識を防止することができるの
で、安価で安定した近距離接続通信が可能となる。
【0044】図3は、本発明の第3の実施の形態に係る
単芯双方向光通信システムを説明するためのブロック図
である。
【0045】図3に示すように、光通信装置2の内部で
光分配装置と光トランシーバ間でコネクタが正しく装着
されていない場合や、通信相手の第2の光通信装置2
(光トランシーバ)の電源が切れている場合等のよう
に、第2の光通信装置2(光トランシーバ)が接続され
ていない状況(開放状態)では、光分配装置4の送信側
と受信側の端子の端面での反射光で誤認識が発生してし
まう可能性がある。
【0046】本発明の第3の実施の形態では、第1の光
分配装置4、第2の光分配装置5及び光伝送路3の各端
子(コネクタ6)の端面が、反射損失が大きい研磨法に
よって研磨されている。研磨法としては図2(B)に示
すように、斜めPC研磨(APC)を用いるのが好まし
い。研磨角度θとしては、例えば光軸線の垂直面に対し
て8°程度である。
【0047】次に、斜めPC研磨によって、レーザダイ
オードからフォトダイオードへの回り込み入射を低減で
きる点について説明するいま、第1の光通信装置1にお
ける第1の光送信器(レーザダイオード)LD1の出力
をP(dBm)とすると、分岐比が1:x(x≧1)の
光分配装置を用いた場合、第1の光送信器LD1→光分
配装置5→光伝送路3→光分配装置4→光分配装置4の
受信側コネクタ→光分配装置4→光伝送路3一光分配装
置5→第1の光受信器PD1という経路における回り込
み量Z’は以下の式で与えられる(但し、光伝送路3に
おける損失、コネクタ通過損失は無視している。)。
【0048】 Z’(dBm)=P+10log[1/(x+1)]+30log[x/(x+1)]+y'・・・式(3) ここで、y’(dBm)は光分配装置4の送信側又は受
信側接続端子での反射損失である。
【0049】Z’は、研磨方式により決定されるため、
研磨方式を最適な方式とすることにより、Z’がフォト
ダイオードの受信限界値以下になるように設定し、誤認
識を防止する。
【0050】次に、本発明の第3の実施の形態に係る単
芯双方向光通信システムの特性として、上述した表2に
示す場合について説明する。
【0051】この単芯双方向光通信システムの場合、x
=3すなわち分岐比1:3の光分配装置を用いることが
異常発振を防止するために最適であることが分かってい
る。
【0052】上記の式(3)において、y’の上限値を
求める。Z’=−31(dBm)、P=−8(dB
m)、x=3とすると、 −31=−8+10log[1/(3+1)]+30log[3/(3+1)]+y’ から、y’=−13.23(dB)となり、開放端の反
射損失は、−13.23(dB)よりも大きくなければ
ならない。PC研磨は、開放時に−14dB程度の反射
損失が得られるので、条件としては十分である。しか
し、−31(dBm)というフォトダイオードの最小受
信電力は誤り率を規定した時の感度であり、受光の有無
の判定が行われるレベルはより低いレベル、例えば−3
8dBmで行われる。このため、PC研磨を用いると、
誤認識が発生してしまう。
【0053】一方、斜めPC研磨方式を用いてコネクタ
6の端面を研磨した場合、たとえ開放されていてもy’
は−40(dB)以上が得られる。このため、受光は無
し、と判定され、誤認識を防止することが可能となる。
【0054】第3の実施の形態によれば、第1の光分配
装置4、第2の光分配装置5の各送信側、受信側の端面
が、反射損失の大きい研磨法によって研磨されているの
で、光トランシーバにおける光分配装置との接続不良
や、通信相手の光通信装置が電源断となっている場合の
レーザダイオードからフォトダイオードへの回り込みを
低減でき、誤認識を防止することができるので、安価で
安定した近距離接続通信が可能となる。
【0055】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。
【0056】
【発明の効果】請求項1に係る本発明の第1の単芯双方
向光通信システムによれば、光分配装置は、送信先の光
通信装置の光送信手段側への光信号の光量を、光受信手
段側への光信号の光量に比べて少なくなるように配分す
るので、光アイソレータを用いることなく送信先のレー
ザダイオードが異常発振することを低減でき、安価で、
安定した近距離接続通信が可能となる。
【0057】請求項2に係る本発明の第2の単芯双方向
光通信システムによれば、光分配装置の光伝送路側及び
光伝送路の各端子の端面が、反射損失の大きい研磨法に
よって研磨されているので、光伝送路と光分配装置間の
接続が不十分な場合や開放されているような状況におい
ても、レーザダイオードからフォトダイオードへの回り
込み入射を低減でき、送信元における誤認識を防止する
ことができる。
【0058】請求項4に係る本発明の第3の単芯双方向
光通信システムによれば、光分配装置及び光伝送路の各
端子の端面が、反射損失の大きい研磨法によって研磨さ
れているので、通信相手である光通信装置の電源が落ち
ている場合や、該装置内部において、光分配装置の送信
側や受信側の端子と光トランシーバとの接続が不十分で
あっても、送信元におけるレーザダイオードからフォト
ダイオードへの回り込み入射を低減でき、送信元におけ
る誤認識を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る単芯双方向光
通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】(A)は、本発明の第2の実施の形態に係る単
芯双方向光通信システムを説明するためのブロック図、
(B)は光ファイバの端面を斜めPC研磨した状態を示
す説明図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る単芯双方向光
通信システムを説明するためのブロック図である。
【図4】従来の単芯双方向光通信システムの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
LD1:第1の光送信器 PD1:第1の光受信器 LD2:第2の光送信器 PD2:第2の光受信器 1:第1の光通信装置 2:第2の光通信装置 3:光伝送路 4:第1の光分配装置 5:第2の光通信装置 6:光コネクタ 6’:光コネクタ
フロントページの続き (72)発明者 尾高 邦雄 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5K002 AA05 BA04 BA13 BA21 BA31 DA42 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光送信手段及び光受信手段を備えた一対の
    光通信装置と、 前記一対の光通信装置間を接続する単芯の光伝送路と、 その光伝送路と光通信装置との間に設けられ、送信元の
    光通信装置の光送信手段から送信された光信号を、送信
    先の光通信装置の光送信手段側及び光受信手段側にそれ
    ぞれ分配する光分配装置と、 を有する単芯双方向光通信システムにおいて、 前記光分配装置は、送信先の光通信装置の光送信手段側
    への光信号の光量を、光受信手段側への光信号の光量に
    比べて少なくなるように配分することを特徴とする単芯
    双方向光通信システム。
  2. 【請求項2】光送信手段及び光受信手段を備えた一対の
    光通信装置と、 前記一対の光通信装置間を接続する単芯の光伝送路と、 その光伝送路と光通信装置との間に設けられ、送信元の
    光通信装置の光送信手段から送信された光信号を、送信
    先の光通信装置の光送信手段側及び光受信手段側にそれ
    ぞれ分配する光分配装置と、 を有する単芯双方向光通信システムにおいて、 前記光分配装置の光伝送路側及び光伝送路の各端子の端
    面は、反射損失が大きい研磨法によって研磨されている
    ことを特徴とする単芯双方向光通信システム。
  3. 【請求項3】前記光分配装置の伝送路側及び光伝送路の
    各端子の端面は、斜めPC研磨によって研磨されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の単芯双方向光通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】光送信手段及び光受信手段を備えた一対の
    光通信装置と、 前記一対の光通信装置間を接続する単芯の光伝送路と、 その光伝送路と光通信装置との間に設けられ、送信元の
    光通信装置の光送信手段から送信された光信号を、送信
    先の光通信装置の光送信手段側及び光受信手段側にそれ
    ぞれ分配する光分配装置と、 を有する単芯双方向光通信システムにおいて、 前記光分配装置及び光伝送路の各端子の端面は、反射揖
    失が大きい研磨法によって研磨されていることを特徴と
    する単芯双方向光通信システム。
  5. 【請求項5】前記光伝送路及び前記光分配装置の各端子
    の端面は、斜めPC研磨によって研磨されていることを
    特徴とする請求項4に記載の単芯双方向光通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記光分配装置による光信号の光量の分配
    比率は、前記光分配装置の通過損失がバックリフレクシ
    ョンしきい値と等しくなる比率で設定されることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか1つの項に記載の単芯
    双方向光通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103759747A (zh) * 2013-12-27 2014-04-30 中国科学院沈阳自动化研究所 基于单芯双向技术的电机绝对位置检测装置和方法

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