JP2002084210A - 無線通信システム及び無線通信装置及びこの無線通信システムを備えた電子機器 - Google Patents

無線通信システム及び無線通信装置及びこの無線通信システムを備えた電子機器

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JP2002084210A
JP2002084210A JP2000271135A JP2000271135A JP2002084210A JP 2002084210 A JP2002084210 A JP 2002084210A JP 2000271135 A JP2000271135 A JP 2000271135A JP 2000271135 A JP2000271135 A JP 2000271135A JP 2002084210 A JP2002084210 A JP 2002084210A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、相互に通信を行おうとしている2つ
の無線通信装置が複数のチャンネルより使用可能なチャ
ンネルを選択することができる無線通信システムを提供
することを目的とする。 【解決手段】応答器は使用周波数チャンネルを切り換え
ると、まず、期間Taの間、質問器からのレスポンスパ
ケットの受信の確認を行い、この期間レスポンスパケッ
トが受信されなかったとき、ウェイクパケットを送信す
る。それに対して、質問器は、使用周波数チャンネルを
切り換えると、期間Tcの間、応答器からのウェイクア
ップパケットの受信を確認を行い、確認されたときレス
ポンスパケットを送信する。そして、質問器及び応答器
の双方が、ウェイクアップパケット及びレスポンスパケ
ットを受信すると、その使用周波数チャンネルを占有し
て通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のチャンネル
より同一の空きチャンネルを2つの無線通信装置が相互
に選択するとともに、この選択した空きチャンネルを用
いて通信を行う無線通信システム及び無線通信装置及び
この無線通信システムを用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線通信システムには、固定され
た1つの周波数チャンネルを用いて通信を行う固定チャ
ンネル方式が用いられている。しかしながら、固定チャ
ンネル方式では、その使用可能なチャンネルが1つに固
定されているので、このチャンネルが使用されていて空
きチャンネルでない場合、そのチャンネルを使用するこ
とができず、待機する必要がある。又、他のチャンネル
が使用可能であるにもかかわらず、通信を行うことがで
きない。
【0003】それに対して、専用の制御チャンネルにお
ける信号によって複数の周波数チャンネルから1つの周
波数チャンネルを選択して通信を行う専用制御チャンネ
ル方式が用いられている。しかしながら、専用の制御チ
ャンネルを使用するため、この制御チャンネルが混雑し
たとき、他の周波数チャンネルが空きチャンネルとなっ
ていても使用できない。又、使用可能なチャンネル数
が、専用の制御チャンネル分少なくなる。
【0004】このような問題を解決した無線通信方式
が、特開平9−224279号公報で提案されている。
この特開平9−224279号公報で提案されている無
線通信方式は、発呼無線機が周波数を順に切り換えて1
つの周波数を選択して、利用可能な空きチャンネルをサ
ーチする。そして、この利用可能な空きチャンネルを得
ると、このチャンネル周波数を利用して被呼無線機へ接
続要求信号を送信する。
【0005】このとき、被呼無線機が同様に周波数を切
り換えて、接続要求信号を送信するのに利用されたチャ
ンネル周波数を選択して接続要求信号を受信すると、接
続応答信号を発呼無線機に送信する。このようにして被
呼無線機より送信される接続応答信号を発呼無線機が受
信すると、発呼無線機と被呼無線機との間で通信が行わ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−224279号公報で提案されている無線通信方式
によると、被呼無線機は接続要求信号をサーチするため
に、常に受信用の周波数を切り換えているが、発呼無線
機では、一旦、空きチャンネルの周波数を検知すると、
この空きチャンネルの周波数に固定した後、常にこの空
きチャンネルの周波数を用いて接続要求信号を送信す
る。
【0007】今、例えば、図9のように、1対1で対応
した発呼無線機100a〜100dと被呼無線機101
a〜101dがあるとともに、利用可能なチャンネルが
3つとする。即ち、発呼無線機100aと被呼無線機1
01a、発呼無線機100bと被呼無線機101b、発
呼無線機100cと被呼無線機101c、発呼無線機1
00dと被呼無線機101dが、それぞれ、相互に、上
述した無線通信方式を用いて通信するものとする。
【0008】このとき、発呼無線機100a〜100d
が100a,100b,100c,100dの順にON
に切り換えられると、発呼無線機100a,100b,
100c,100dの順にチャンネルのサーチを始め
る。よって、発呼無線機100a〜100cが空きチャ
ンネルを検知して利用することができるが、発呼無線機
100dは利用できない。そして、今、被呼無線機10
1aを利用せず、被呼無線機101b〜101dを利用
するものとしたとき、動作する必要のない発呼無線機1
00aが空きチャンネルを1つ固定して利用しているた
め、動作させる必要のある発呼無線機100dが通信す
ることが不可能である。
【0009】このように、特開平9−224279号公
報で提案されている無線通信方式によると、実際通信を
行う必要のない発呼無線機がチャンネルを固定して占有
してしまうため、通信を行う必要のある発呼無線機が通
信を行うことができないという問題があった。
【0010】このような問題を鑑みて、本発明は、相互
に通信を行おうとしている2つの無線通信装置が複数の
チャンネルより使用可能なチャンネルを選択することが
できる無線通信システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の無線通信システムは、発呼信号を送信する
第1無線通信装置と、発呼信号に対する応答信号を送信
する第2無線通信装置とが、所定数のチャンネルから1
つのチャンネルを選択して通信を行う無線通信システム
において、前記第1無線通信装置及び前記第2無線通信
装置のそれぞれが、前記所定数のチャンネルを1チャン
ネル毎に切り換えて、応答信号及び発呼信号のサーチを
行い、前記第1無線通信装置及び前記第2無線通信装置
のそれぞれが、同一チャンネルで通信状態となり、応答
信号及び発呼信号を受信して、それぞれの存在を相互に
認識したときに初めて、その通信状態となった前記同一
チャンネルを占有して通信を行うことを特徴とする。
【0012】このような無線通信システムにおいて、第
1無線通信装置からの発呼信号を同一チャンネルで受信
した第2無線通信装置が、該チャンネルで応答信号を送
信し、この応答信号を第1無線通信装置が受信したとき
にのみ、発呼信号及び応答信号のやりとりを行ったチャ
ンネルが、第1無線通信装置と第2無線通信装置との通
信に使用される。よって、相互に通信を行っていない一
方の無線通信装置のみが空きチャンネルをサーチして占
有することがなく、全てのチャンネルが第1無線通信装
置と第2無線通信装置との通信に使用される。
【0013】又、本発明の無線通信装置は、所定数のチ
ャンネルから1つのチャンネルを選択して通信を行う無
線通信装置において、信号を送受信する送受信部と、該
送受信部で信号を送受信するチャンネルを切り換えるチ
ャンネル切換部と、前記送受信部から送信する発呼信号
を生成する発呼信号生成部と、前記チャンネル切換部で
設定されたチャンネルで前記送受信部が受信した信号を
認識する認識部と、前記認識部で認識された信号が自己
への応答信号であるか否か判定を行う応答信号判定部
と、を有し、前記チャンネル切換部で前記送受信部で送
受信する信号のチャンネルを1チャンネル毎に切り換え
て、所定期間毎に自己への応答信号をサーチするととも
に、前記認識部で認識された信号が前記応答信号判定部
で自己への応答信号であると判定されたとき、該応答信
号を受信したチャンネルで通信可能な状態とし、前記認
識部で認識された信号が前記応答信号判定部で自己への
応答信号でないと判定されたとき、前記認識部で認識さ
れた信号が受信されたチャンネルが他の無線通信装置に
おいて使用中であることが確認され、前記チャンネル切
換部によって他のチャンネルに切り換えて、自己への応
答信号のサーチを行い、前記認識部で信号が認識されな
かったとき、一旦、前記発呼信号生成部で生成された発
呼信号を送信した後、更に、前記認識部で信号が認識さ
れなかった場合、又は、前記認識部で認識された信号が
前記応答信号判定部で自己への応答信号でないと判定さ
れた場合は、前記チャンネル切換部によって他のチャン
ネルに切り換えて、自己への応答信号のサーチを行うこ
とを特徴とする。
【0014】このような無線通信装置は、上述した無線
通信システムにおいて第1無線通信装置として働く。そ
して、チャンネル切換部でチャンネルを切り換えると、
まず、信号が受信されるか否か認識部で検出される。こ
のとき、認識部で受信信号が認識されると、自己への応
答信号か否かが応答信号判定部で判定される。そして、
自己への応答信号であるとき、通信可能な状態へ移行す
る。又、自己への応答信号でないときは、他の無線通信
装置が通信にそのチャンネルを使用していると認識す
る。そして、チャンネル切換部によって、送受信部で送
受信するチャンネルを切り換えて自己への応答信号のサ
ーチを行う。又、認識部で受信信号が一定期間認識され
なかったとき、発呼信号生成部で生成した発呼信号を同
一チャンネルで送信する。このとき、受信信号が認識さ
れなかった場合や、自己への応答信号と判定されなかっ
た場合は、チャンネル切換部によって、送受信部で送受
信するチャンネルを切り換えて自己への応答信号のサー
チを行う。
【0015】又、本発明の別の無線通信装置は、所定数
のチャンネルから1つのチャンネルを選択して通信を行
う無線通信装置において、信号を送受信する送受信部
と、該送受信部で信号を送受信するチャンネルを切り換
えるチャンネル切換部と、前記送受信部から送信する応
答信号を生成する応答信号生成部と、前記チャンネル切
換部で設定されたチャンネルで前記送受信部が受信した
信号を認識する認識部と、前記認識部で認識された信号
が自己への発呼信号であるか否か判定を行う発呼信号判
定部と、を有し、前記チャンネル切換部で前記送受信部
で送受信する信号のチャンネルを1チャンネル毎に切り
換えて、所定期間毎に自己への発呼信号をサーチすると
ともに、前記認識部で認識された信号が前記発呼信号判
定部で自己への発呼信号であると判定されたとき、該発
呼信号を送信した無線通信装置に対して前記応答信号生
成部で生成した応答信号を送信し、該応答信号を受信し
たチャンネルで通信可能な状態とし、前記認識部で信号
が認識されなかったとき、又は、前記認識部で認識され
た信号が前記発呼信号判定部で自己への発呼信号でない
と判定されたとき、前記チャンネル切換部によって他の
チャンネルに切り換えて、自己への発呼信号のサーチを
行うことを特徴とする。
【0016】このような無線通信装置は、上述した無線
通信システムにおいて第2無線通信装置として働く。そ
して、チャンネル切換部でチャンネルを切り換えると、
まず、信号が受信されるか否か認識部で検出される。こ
のとき、認識部で受信信号が認識されると、自己への発
呼信号か否かが発呼信号判定部で判定される。そして、
自己への発呼信号であるとき、通信可能な状態へ移行す
る。又、自己への発呼信号でないときは、他の無線通信
装置が通信にそのチャンネルを使用していると認識す
る。そして、チャンネル切換部によって、送受信部で送
受信するチャンネルを切り換えて自己への発呼信号のサ
ーチを行う。又、認識部で受信信号が一定期間認識され
なかったときも同様に、チャンネル切換部によって、送
受信部で送受信するチャンネルを切り換えて自己への発
呼信号のサーチを行う。
【0017】更に、本発明の電子機器は、所定部分を分
離することが可能な電子機器において、上述の無線通信
システムを利用し、前記所定部分が前記第1無線通信装
置を備え、前記所定部分以外の本体部分が前記第2無線
通信装置を備えることによって、前記所定部分と前記本
体部分とが無線通信を行うことを特徴とする。
【0018】例えば、ファインダー部と本体とが分離可
能であるビデオカメラにおいて、本体で撮像された被写
体の画像データをファインダー部に送信するために無線
通信を行うとき、ファインダー部に第1無線通信装置
を、本体を第2無線通信装置を設けることによって実現
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>本発明の無線
通信システムの第1の実施形態について、図面を参照し
て説明する。図1は、本通信システムにおける質問器と
応答器の動作を示すタイミングチャートである。図2
は、応答器の動作を示すフローチャートである。図3
は、質問器の動作を示すフローチャートである。
【0020】まず、応答器の動作について、図1及び図
2を参照して説明する。図1の期間Taの間、応答器
は、質問器からの応答信号となるレスポンスパケットが
送信されているか否かを確認する。即ち、電源投入され
て受信可能な状態になると、タイマーのカウントが始ま
り(STEP1)、図2のように、まず、レスポンスパ
ケットを受信したか否かが判断される(STEP2)。
このとき、レスポンスパケットが受信された場合(Ye
s)、質問器との通信が行われるように、通信に使用す
るチャンネルを固定してバインド処理が行われる(ST
EP3)。又、レスポンスパケットが受信されていない
場合(No)、期間Taが経過したか否かが判断され
(STEP4)、期間Taが経過したときはSTEP5
に移行し、又、期間Taが経過していないときはSTE
P2に移行する。
【0021】このように、期間Taの間、レスポンスパ
ケットの確認が行われ、レスポンスパケットの受信がな
い場合、図1のように、ウェイクアップパケットを生成
して、質問器に対して送信する(STEP5)。尚、こ
のウェイクアップパケットを送信するためのチャンネル
周波数は、応答器がレスポンスパケットを受信するため
のチャンネル周波数と同一の周波数である。そして、応
答器は、タイマーのカウントを開始するとともに(ST
EP6)、このウェイクアップパケットを受信した質問
器よりレスポンスパケットが送信されたか否かが確認さ
れる(STEP7)。
【0022】このとき、レスポンスパケットが受信され
た場合(Yes)、質問器の通信が行われるように、通
信に使用するチャンネルを固定してバインド処理が行わ
れる(STEP3)。又、レスポンスパケットが受信さ
れていない場合(No)、期間Tbが経過したか否かが
判断され(STEP8)、期間Tbが経過したときはS
TEP9に移行し、又、期間Tbが経過していないとき
はSTEP7に移行する。
【0023】ウェイクアップパケットを送信してから期
間Tbが経過したすると、レスポンスパケットの受信及
びウェイクアップパケットの送信のためのチャンネルを
一定回数切り換えたか否かが判断される(STEP
9)。このとき、チャンネルを一定回数切り換えた場合
(Yes)、応答器のユーザーに対して、質問器との通
信が不可能であることを通知する(STEP10)。
又、チャンネルを一定回数切り換えていない場合(N
o)、レスポンスパケットの受信及びウェイクアップパ
ケットの送信のためのチャンネルを別のチャンネルに切
り換えた後(STEP11)、上述したSTEP1以降
の動作を行う。
【0024】次に、質問器の動作について、図1及び図
3を参照して説明する。受信可能な状態になると、タイ
マーのカウントを始める(STEP21)。そして、ウ
ェイクアップパケットをを受信したか否かが判断される
(STEP22)。このとき、ウェイクアップパケット
が受信された場合(Yes)、応答器に対してレスポン
スパケットを送信した後、応答器との通信が行われるよ
うに、通信に使用するチャンネルを固定してバインド処
理が行われる(STEP23)。又、ウェイクアップパ
ケットが受信されていない場合(No)、期間Tcが経
過したか否かが判断され(STEP24)、期間Tcが
経過したときはSTEP25に移行し、又、期間Tcが
経過していないときはSTEP22に移行する。
【0025】このように、期間Tcの間、ウェイクアッ
プパケットの確認が行われ、ウェイクアップパケットの
受信がない場合、ウェイクアップパケットの受信及びレ
スポンスパケットの送信のためのチャンネルを別のチャ
ンネルに切り換えた後(STEP25)、上述したST
EP21以降の動作を行う。即ち、応答器では、一定回
数チャンネルを切り換えると、通信不可能であることを
通知して動作を終了するが、質問器では、通信状態にな
るまで、チャンネルを切り換え続ける。又、期間Ta〜
Tcの関係であるが、今、応答器及び質問器で利用可能
なチャンネル数がnチャンネルであるとき、Tc≧n×
(Ta+Tb)となるように設定される。又、図2のS
TEP9におけるチャンネルの切換回数の閾値は、n×
(n+1)以上の値に設定される。
【0026】図2のフローチャートのように動作する応
答器、及び、図3のフローチャートのように動作する質
問器がそれぞれ使用するチャンネルの変遷について、利
用可能なチャンネル数を3チャンネルとして、図4のタ
イミングチャートに示す。図4のように、質問器側で
は、期間Tc毎にチャンネルch1〜ch3を切り換
え、又、応答器側では、期間Ta+Tb毎にチャンネル
ch1〜ch3を切り換える。
【0027】よって、質問器側で、チャンネルch1を
用いて送受信動作を行っている間に、応答器側では、使
用するチャンネルを、チャンネルch1から順に、4回
切り換えて送受信動作を行う。尚、このとき、チャンネ
ルch1が空きチャンネルであるとき、質問器側でウェ
イクアップパケットを受信するとともに、応答器側でレ
スポンスパケットを受信するため、チャンネルch1を
利用してバインド処理が行われ、質問器及び応答器にお
ける通信が開始される。
【0028】又、チャンネルch1が空きチャンネルで
なく、質問器側で、チャンネルch2に切り換え、この
チャンネルch2を用いて送受信動作を行っている間
に、応答器側では、使用するチャンネルを、チャンネル
ch2から順に、4回切り換えて送受信動作を行う。更
に、チャンネルch2も空きチャンネルでなく、質問器
側で、チャンネルch3に切り換え、このチャンネルc
h3を用いて送受信動作を行っている間に、応答器側で
は、使用するチャンネルを、チャンネルch3から順
に、4回切り換えて送受信動作を行う。そして、このチ
ャンネルch3も空きチャンネルでない場合は、応答器
側で通信不可能であることを通知するが、質問器側で
は、再び、チャンネルch1に切り換える。
【0029】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について、図面を参照して説明する。図5は、本実施
形態における無線通信装置の内部構成を示すブロック図
である。図6は、図5の無線通信装置を応答器として使
用したときのフローチャートである。図7は、図5の無
線通信装置を質問器として使用したときのフローチャー
トである。
【0030】図5に示す無線通信装置1は、アンテナ2
と、増幅減衰切換部5と周波数切換部6と送信部7と受
信部8と送受信切換部9とで構成される無線部3と、無
線部制御部10と認識部11とパケット生成部12とパ
ケット判定部13とデータ入出力部14とで構成される
制御部4とを有する。
【0031】まず、この無線通信装置1が応答器に用い
られたときの各部の動作について説明する。アンテナ2
より受信された質問器からの信号を受信部8を介して認
識部11に送出する。認識部11では、受信した信号が
該応答器宛に送信された信号であるか否か判定する。そ
して、認識部11より応答器宛に送信された信号のみを
パケット判定部13に送信し、この信号がレスポンスパ
ケットであるかデータ用のパケットであるか判定する。
【0032】パケット判定部13でレスポンスパケット
が受信されたことが判定されると、増幅減衰切換部5に
おける送受信信号の電力の増幅度及び周波数切換部6に
おける使用周波数チャンネルを固定するように、無線部
制御部10が制御される。この無線部制御部10は、認
識部11の判定結果に応じて、増幅減衰切換部5におけ
る送受信信号の電力の増幅度を変化させるように制御さ
れる。又、所定時間パケット判定部13に信号が送出さ
れないとき、パケット生成部12はウェイクアップパケ
ットを生成するように制御され、送信部7を介して送信
される。
【0033】このパケット生成部12は、パケット判定
部13でレスポンスパケットが受信されたことが確認さ
れると、データ入出力部14で符号化された信号よりデ
ータ用のパケットを生成して、送信部7を介して送信す
る。又、パケット判定部13でレスポンスパケットが受
信されたことが確認された後、認識部11より送出され
る信号がデータ用のパケットであるとき、このデータ用
のパケットをデータ入出力部14に送出し、データ入出
力部14で復号化し、復号化されたデータを出力する。
【0034】又、無線部3において、増幅減衰切換部5
が、送信部7及び受信部8で送受信する信号の電力の増
幅度を制御し、周波数切換部6が送信部7及び受信部8
で使用する周波数チャンネルを切り換える。更に、送受
信切換部9によって、送信部7と受信部8とを切り換え
ることによって、無線通信装置1の送信動作と受信動作
とを切り換える。
【0035】このように構成される応答器の動作につい
て、図6のフローチャートを参照して説明する。応答器
に電源投入されると、応答器は、質問器からのレスポン
スパケットのサーチ状態となる。このサーチ状態に移行
すると、まず、無線部制御部10によって、送受信切換
部9を制御して受信部8を動作させるとともに、周波数
切換部6を制御して使用周波数チャンネルをチャンネル
ch1とする(STEP31)。尚、使用周波数チャン
ネルは、チャンネルch1〜ch3の3チャンネルであ
るものとする。
【0036】次に、無線部制御部10によって増幅減衰
切換部5を制御して、受信部8で受信した信号を増幅す
るとともに送信部7に送出される信号を増幅して送信す
る増幅モードにして、質問器からのレスポンスパケット
のサーチを一定期間行う(STEP32)。このとき、
信号を受信して、認識部11が自己への送信信号と認識
したとき、この信号をパケット判定部13に送出する。
そして、パケット判定部13においてレスポンスパケッ
トであると確認したとき(a)、後述するバインド処理
状態に移行する(STEP33)。又、パケット判定部
13が、認識部11より送出される信号がレスポンスパ
ケットでないと判定したとき(b)、無線部制御部10
によって、増幅減衰切換部5を制御して、受信部8で受
信した信号を減衰するとともに送信部7に送出される信
号を減衰して送信する減衰モードにして、質問器からの
レスポンスパケットのサーチを一定期間行う(STEP
36)。
【0037】更に、一定期間の間に認識部11が自己へ
の送信信号が確認できなかったとき(c)、パケット判
定部13より制御信号が無線部制御部10及びパケット
生成部12に与えられ、パケット生成部12においてウ
ェイクアップパケットが生成されるとともに、無線部制
御部10によって送受信切換部9を制御して送信部7を
動作させる。このようにしてパケット生成部12で生成
されたウェイクアップパケットを、送信部7及びアンテ
ナ2を介して、複数回、質問器に対して送信する(ST
EP34)。
【0038】STEP34で、ウェイクアップパケット
を送信した後、再び、無線部制御部10によって送受信
切換部9を制御して受信部8を動作させることによっ
て、増幅モードにおけるレスポンスパケットのサーチを
行う(STEP35)。このとき、STEP32と同
様、信号を受信して、認識部11が自己への送信信号と
認識したとき、この信号をパケット判定部13に送出す
る。そして、パケット判定部13においてレスポンスパ
ケットであると確認したとき(a)、後述するバインド
処理状態に移行し(STEP33)、又、パケット判定
部13が、認識部11より送出される信号がレスポンス
パケットでないと判定したとき(b)、減衰モードにし
て質問器からのレスポンスパケットのサーチを一定期間
行う(STEP36)。
【0039】更に、一定期間の間に認識部11が自己へ
の送信信号が確認できなかったとき(c)、切り換えた
チャンネル数が所定回数を超えたか否かが無線部制御部
10によって判断される(STEP37)。このとき、
使用周波数チャンネルの切換回数が所定回数以内である
とき(No)、パケット判定部13より制御信号が無線
部制御部10に与えられ、無線部制御部10によって周
波数切換部6を制御して使用周波数チャンネルを次のチ
ャンネルに切り換える(STEP38)。即ち、STE
P35でチャンネルch1で受信を行っている場合はチ
ャンネルch2に、STEP35でチャンネルch2で
受信を行っている場合はチャンネルch3に、STEP
35でチャンネルch3で受信を行っている場合はチャ
ンネルch1に、それぞれ切り換える。
【0040】このようにして使用周波数チャンネルを切
り換えると、再び、STEP32以降の動作を行う。
又、STEP37において、使用周波数チャンネルの切
換回数が所定回数を超えたとき(Yes)、データ入出
力部14よりデータを出力し、ユーザーに通信不可能で
あることを通知する(STEP39)。
【0041】又、STEP32又はSTEP35よりS
TEP36に移行したとき、減衰モードにおけるレスポ
ンスパケットのサーチを行う。このように減衰モードに
切り換えるのは、質問器との距離が近いため、受信信号
の電力が大きく、解読不能であることが考えられるため
である。このとき、STEP32と同様、信号を受信し
て、認識部11が自己への送信信号と認識したとき、こ
の信号をパケット判定部13に送出する。そして、パケ
ット判定部13においてレスポンスパケットであると確
認したとき(a)、後述するバインド処理状態に移行す
る(STEP33)。
【0042】又、パケット判定部13が、認識部11よ
り送出される信号がレスポンスパケットでないと判定し
たとき(b)、又は、一定期間の間に認識部11が自己
への送信信号が確認できなかったとき(c)、切り換え
たチャンネル数が所定回数を超えたか否かが無線部制御
部10によって判断され(STEP37)、切換回数が
所定回数以内であるとき(No)、無線部制御部10に
よって周波数切換部6を制御して使用周波数チャンネル
を次のチャンネルに切り換える(STEP38)。そし
て、再び、STEP32以降の動作を行う。又、使用周
波数チャンネルの切換回数が所定回数を超えたとき(Y
es)、データ入出力部14よりデータを出力し、ユー
ザーに通信不可能であることを通知する(STEP3
9)。
【0043】又、応答器は、パケット判定部13でレス
ポンスパケットを受信したことを確認して、バインド処
理状態に移行すると(STEP33)、まず、無線部制
御部10に信号を与えて、増幅減衰切換部5及び周波数
切換部6で設定された増幅/減衰モード及び使用周波数
チャンネルを固定するように制御するとともに、送信部
7を動作させるように送受信切換部9を制御する。そし
て、通信可能であることを示すバインド処理用の信号が
パケット生成部12で生成されて、送信部7及びアンテ
ナ2を介して質問器に送信される。
【0044】このようにして、質問器との通信可能な状
態になると、データ入出力部14に入力されるデータを
符号化してパケット生成部12でデータ用のパケットに
変換し、送信部7及びアンテナ2を介して質問器に送信
する。又、逆に、アンテナ2及び受信部8を介して質問
器からの信号が受信されたとき、受信部8が動作するよ
うに送受信切換部9によって制御され、質問器からのデ
ータ用のパケットを認識部11及びパケット判定部13
を介してデータ入出力部14に送出し、データに復号化
して出力する。よって、質問器とのデータの送受信が行
われる。
【0045】次に、この無線通信装置1が質問器に用い
られたときの各部の動作について説明する。アンテナ2
より受信された応答器からの信号を受信部8を介して認
識部11に送出する。認識部11では、受信した信号が
該質問器宛に送信された信号であるか否か判定する。そ
して、認識部11より質問器宛に送信された信号のみを
パケット判定部13に送信し、この信号がウェイクアッ
プパケットであるかデータ用のパケットであるか判定す
る。
【0046】パケット判定部13でウェイクアップパケ
ットが受信されたことが判定されると、増幅減衰切換部
5における送受信信号の電力の増幅度及び周波数切換部
6における使用周波数チャンネルを固定するように、無
線部制御部10が制御される。この無線部制御部10
は、認識部11の判定結果に応じて、増幅減衰切換部5
における送受信信号の電力の増幅度を変化させるように
制御される。又、パケット判定部13でウェイクアップ
パケットが受信されるとき、パケット生成部12はレス
ポンスパケットを生成するように制御され、送信部7を
介して送信される。
【0047】このパケット生成部12は、パケット判定
部13で応答器側からのバインド処理用の信号が受信さ
れたことが確認されると、データ入出力部14で符号化
された信号よりデータ用のパケットを生成して、送信部
7を介して送信する。又、パケット判定部13で応答器
側からのバインド処理用の信号が受信されたことが確認
された後、認識部11より送出される信号がデータ用の
パケットであるとき、このデータ用のパケットをデータ
入出力部14に送出し、データ入出力部14で復号化
し、復号化されたデータを出力する。
【0048】又、応答器に使用したときと同様、無線部
3において、増幅減衰切換部5が、送信部7及び受信部
8で送受信する信号の電力の増幅度を制御し、周波数切
換部6が送信部7及び受信部8で使用する周波数チャン
ネルを切り換える。更に、送受信切換部9によって、送
信部7と受信部8とを切り換えることによって、無線通
信装置1の送信動作と受信動作とを切り換える。
【0049】このように構成される質問器の動作につい
て、図7のフローチャートを参照して説明する。質問器
に電源投入されると、質問器は、応答器からのウェイク
アップパケットのサーチ状態となる。このサーチ状態に
移行すると、応答器と同様、まず、無線部制御部10に
よって、送受信切換部9を制御して受信部8を動作させ
るとともに、周波数切換部6を制御して使用周波数チャ
ンネルをチャンネルch1とする(STEP41)。
【0050】次に、無線部制御部10によって増幅減衰
切換部5を制御して、増幅モードにして、応答器からの
ウェイクアップパケットのサーチを一定期間行う(ST
EP42)。このとき、信号を受信して、認識部11が
自己への送信信号と認識したとき、この信号をパケット
判定部13に送出する。そして、パケット判定部13に
おいてウェイクアップパケットであると確認したとき
(a)、後述するバインド処理状態に移行する(STE
P43)。又、パケット判定部13が、認識部11より
送出される信号がウェイクアップパケットでないと判定
したとき(b)、無線部制御部10によって、増幅減衰
切換部5を制御して、減衰モードにして、応答器からの
ウェイクアップパケットのサーチを一定期間行う(ST
EP44)。
【0051】更に、一定期間の間に認識部11が自己へ
の送信信号が確認できなかったとき(c)、パケット判
定部13より制御信号が無線部制御部10に与えられ、
無線部制御部10によって周波数切換部6を制御して使
用周波数チャンネルを次のチャンネルに切り換える(S
TEP45)。即ち、STEP42でチャンネルch1
で受信を行っている場合はチャンネルch2に、STE
P42でチャンネルch2で受信を行っている場合はチ
ャンネルch3に、STEP42でチャンネルch3で
受信を行っている場合はチャンネルch1に、それぞれ
切り換える。このようにして使用周波数チャンネルを切
り換えると、再び、STEP42以降の動作を行う。
【0052】又、STEP42よりSTEP44に移行
したとき、減衰モードにおけるレスポンスパケットのサ
ーチを行う。このように減衰モードに切り換えるのは、
応答器との距離が近いため、受信信号の電力が大きく、
解読不能であることが考えられるためである。このと
き、STEP42と同様、信号を受信して、認識部11
が自己への送信信号と認識したとき、この信号をパケッ
ト判定部13に送出する。そして、パケット判定部13
においてウェイクアップパケットであると確認したとき
(a)、後述するバインド処理状態に移行する(STE
P43)。
【0053】又、パケット判定部13が、認識部11よ
り送出される信号がウェイクアップパケットでないと判
定したとき(b)、又は、一定期間の間に認識部11が
自己への送信信号が確認できなかったとき(c)、無線
部制御部10によって周波数切換部6を制御して使用周
波数チャンネルを次のチャンネルに切り換える(STE
P45)。このようにして使用周波数チャンネルを切り
換えると、再び、STEP42以降の動作を行う。
【0054】又、質問器は、パケット判定部13でウェ
イクアップパケットを受信したことを確認して、バイン
ド処理状態に移行すると(STEP43)、まず、無線
部制御部10に信号を与えて、増幅減衰切換部5及び周
波数切換部6で設定された増幅/減衰モード及び使用周
波数チャンネルを固定するように制御するとともに、送
信部7を動作させるように送受信切換部9を制御する。
そして、レスポンスパケットがパケット生成部12で生
成されて、送信部7及びアンテナ2を介して応答器に送
信される。
【0055】このようにして、応答器にレスポンスパケ
ットが送信されると、再び、無線部制御部10によって
受信部8を動作させるように送受信切換部9を制御し
て、応答器よりバインド処理用の信号が受信される。そ
して、応答器との通信可能な状態になると、データ入出
力部14に入力されるデータを符号化してパケット生成
部12でデータ用のパケットに変換し、送信部7及びア
ンテナ2を介して応答器に送信する。アンテナ2及び受
信部8を介して応答器からの信号が受信されたとき、受
信部8が動作するように送受信切換部9によって制御さ
れ、応答器からのデータ用のパケットを認識部11及び
パケット判定部13を介してデータ入出力部14に送出
し、データに復号化して出力する。よって、応答器との
データの送受信が行われる。
【0056】尚、第1の実施形態と同様、質問器が使用
周波数チャンネルを切り換える時間は、応答器が使用周
波数チャンネルをch1〜ch3の全てを切り換える時
間に比べて十分長い時間に設定される。又、応答器が通
信不可能であることを判定するためのチャンネル切換回
数の閾値についても、第1の実施形態と同様、質問器が
使用周波数チャンネルをch1〜ch3の全てを切り換
えて、もとの使用周波数チャンネルに戻るまでに応答器
が切り換えるチャンネル切換数と比べて十分多い回数に
設定される。
【0057】<本発明の無線通信システムを利用した電
子機器の実施例>上述した無線通信システムを利用した
電子機器の実施例について、ビデオカメラを例に挙げて
説明する。図8は、本発明の無線通信システムを用いた
ビデオカメラの構成を示す図である。
【0058】図8に示すビデオカメラA〜Dは、被写体
を映すための光学系52や固体撮像素子53や本体50
a〜50d自身を制御する制御部54などを有する本体
50a〜50dがそれぞれ質問器として、本体50a〜
50dが映し出した被写体を映像表示するためのファイ
ンダー55や本体の動作を制御するためのコントローラ
56などを有するファインダー部51a〜51dがそれ
ぞれ応答器として働く。尚、本体50a〜50dがそれ
ぞれ、ファインダー部51a〜51dの親機として働
く。即ち、本体50aはファインダー部51aと、本体
50bはファインダー部51bと、本体50cはファイ
ンダー部51cと、本体50dはファインダー部51d
と、それぞれ通信を行う。
【0059】更に、本体50a〜50dは、第2の実施
形態で説明した無線通信装置1を有し、光学系52及び
固体撮像素子53を通じて得られる画像データが入力さ
れるとともに、制御部54に本体50a〜50dの動作
制御するためのデータが出力される。又、ファインダー
部51a〜51dも、第2の実施形態で説明した無線通
信装置1を有し、ファインダー55に画像データを出力
するとともに、コントローラ56より本体50a〜50
dの動作制御するためのデータが入力される。
【0060】このように構成される4台のビデオカメラ
A〜Dのそれぞれが使用可能なチャンネル数をch1〜
ch3の3チャンネルとし、ビデオカメラA〜Dそれぞ
れの本体50a〜50dが待機状態にあり、ファインダ
ー部51a〜51dによって遠隔操作されるものとす
る。又、ビデオカメラA〜Cのユーザーが、A、B、C
の順に、本体50a〜50cを動作させるために、ファ
インダー部51a〜51cを用いて本体50a〜50c
が電源投入されるよう操作するものとし、ビデオカメラ
Dのユーザーは使用していないものとする。
【0061】このような状態にあるとき、まず、ファイ
ンダー部51aの無線通信装置1が、まず、チャンネル
ch1における信号を増幅モードでサーチする。このと
き、本体50a〜50dは通信を行っていないため、チ
ャンネルch1には信号がない。よって、ファインダー
部51aの無線通信装置1より、チャンネルch1を使
用して、増幅モードのウェイクアップパケットを送信す
る。今、本体50aの無線通信装置1がチャンネルch
1の増幅モードでサーチを行っているときは、このウェ
イクアップパケットを受信することができるので、レス
ポンスパケットをファインダー部51aの無線通信装置
1に返信し、バインド処理を行うことができる。
【0062】このようにして、バインド処理が行われる
と、本体50aは、ファインダー部51aによって電源
投入するように制御される。その後、本体50aからの
画像データがファインダー51aに送信されて画像がフ
ァインダー55に再生されるとともに、ファインダー5
1aからの制御データが本体50aに送信されて本体5
0aの動作が制御部54によって制御される。
【0063】又、本体50aの無線通信装置1がチャン
ネルch1のウェイクアップパケットを受信したとき、
チャンネルch2の増幅モードでサーチを行っている場
合は、ウェイクアップパケットを検出することができな
いため、レスポンスパケットを返信することができな
い。よって、ファインダー部51aの無線通信装置1は
レスポンスパケットを一定期間受信することがないた
め、チャンネルch2に切り換えて増幅モードでウェイ
クアップパケットを送信する。そして、本体50aの無
線通信装置1がこのウェイクアップパケットを受信し、
レスポンスパケットを返信してバインド処理を行うこと
ができる。その後の動作は上述の動作と同様である。
【0064】又、本体50aの無線通信装置1がチャン
ネルch1のウェイクアップパケットを受信したとき、
チャンネルch3の増幅モードでサーチを行っている場
合は、チャンネルch1,ch2それぞれのウェイクア
ップパケットを検出することができないため、レスポン
スパケットを返信することができない。よって、ファイ
ンダー部51aの無線通信装置1は、チャンネルch
1,ch2それぞれのウェイクアップパケットを送信し
た後、レスポンスパケットを一定期間受信することがな
いため、チャンネルch3に切り換えて増幅モードでウ
ェイクアップパケットを送信する。そして、本体50a
の無線通信装置1がこのウェイクアップパケットを受信
し、レスポンスパケットを返信してバインド処理を行う
ことができる。その後の動作は上述の動作と同様であ
る。
【0065】更に、本体50aとファインダー部51a
との距離が近い場合は、それぞれ、増幅モードでは、信
号を検出することができるが、その信号がウェイクアッ
プパケット又はレスポンスパケットであるか否かを判断
することができない。よって、それぞれの無線通信装置
1は、減衰モードに変更して、信号の送受信を行い、ウ
ェイクアップパケット又はレスポンスパケットが確認さ
れたチャンネルでバインド処理を行う。その後の動作は
上述の動作と同様である。
【0066】尚、本体50aとファインダー部51aと
がチャンネルch1を使用して通信を行うものとして、
以下説明する。次に、ファインダー部51bの無線通信
装置1が、まず、チャンネルch1における信号を増幅
モードでサーチする。このとき、チャンネルch1を利
用してビデオカメラAが通信を行っているため、チャン
ネルch1の信号を受信することがある。
【0067】しかしながら、本体50bからのレスポン
スパケットでないため、減衰モードに変換されてサーチ
が行われる。このときも、本体50bからのレスポンス
パケットとして受信されないため、他のビデオカメラが
通信にチャンネルch1を利用しているものと判断し
て、次のチャンネルch2を使用して、増幅モードのウ
ェイクアップパケットを送信する。今、本体50bの無
線通信装置1がチャンネルch2の増幅モードでサーチ
を行っているときは、このウェイクアップパケットを受
信することができるので、レスポンスパケットをファイ
ンダー部51bの無線通信装置1に返信し、バインド処
理を行うことができる。
【0068】このようにして、バインド処理が行われる
と、本体50bは、ファインダー部51bによって電源
投入するように制御される。その後、本体50bからの
画像データがファインダー51bに送信されて画像がフ
ァインダー55に再生されるとともに、ファインダー5
1bからの制御データが本体50bに送信されて本体5
0bの動作が制御部54によって制御される。
【0069】又、本体50bの無線通信装置1がチャン
ネルch2のウェイクアップパケットを受信したとき、
チャンネルch3の増幅モードでサーチを行っている場
合は、ウェイクアップパケットを検出することができな
いため、レスポンスパケットを返信することができな
い。よって、ファインダー部51bの無線通信装置1は
レスポンスパケットを一定期間受信することがないた
め、チャンネルch3に切り換えて増幅モードでウェイ
クアップパケットを送信する。そして、本体50bの無
線通信装置1がこのウェイクアップパケットを受信し、
レスポンスパケットを返信してバインド処理を行うこと
ができる。その後の動作は上述の動作と同様である。
【0070】又、本体50bの無線通信装置1がチャン
ネルch2のウェイクアップパケットを受信したとき、
チャンネルch1の増幅モードでサーチを行っている場
合は、ビデオカメラAが通信を行っている信号を受信す
るが、ウェイクアップパケットを検出することができな
いため、レスポンスパケットを返信することができな
い。よって、ファインダー部51bの無線通信装置1は
レスポンスパケットを一定期間受信することがないた
め、チャンネルch3に切り換えて増幅モードでウェイ
クアップパケットを送信する。このときも、同様に、本
体50bの無線通信装置1はレスポンスパケットを返信
することができない。
【0071】よって、ファインダー部51bの無線通信
装置1は、再び、チャンネルch1に切り換えて増幅モ
ード及び減衰モードでレスポンスパケットのサーチを行
う。しかしながら、上述したように、このときは、ビデ
オカメラAが使用している信号を検出するのみでレスポ
ンスパケットが検知されないため、再び、チャンネルc
h2における増幅モードでのサーチが行われた後、ウェ
イクアップパケットが送信される。このとき、本体50
b側では、無線通信装置1がチャンネルch1における
減衰モードでのウェイクアップパケットのサーチを行う
が、増幅モードの場合と同様、ウェイクアップパケット
が検知されないため、レスポンスパケットが返信されな
い。
【0072】このように、本体50bがチャンネルch
1における減衰モードでのサーチを行っている間、ファ
インダー部51bがチャンネルch1〜ch3を切り換
えてレスポンスパケットのサーチを行うが、レスポンス
パケットの検出ができない。よって、本体50bがチャ
ンネルch2における増幅モードでのサーチを行う。そ
して、このとき、ファインダー部51bがチャンネルc
h2における増幅モードでのサーチを行うことによっ
て、本体50bの無線通信装置1がこのウェイクアップ
パケットを受信し、レスポンスパケットを返信してバイ
ンド処理を行うことができる。その後の動作は上述の動
作と同様である。
【0073】更に、本体50bとファインダー部51b
との距離が近い場合は、それぞれ、増幅モードでは、信
号を検出することができるが、その信号がウェイクアッ
プパケット又はレスポンスパケットであるか否かを判断
することができない。よって、それぞれの無線通信装置
1は、減衰モードに変更して、信号の送受信を行い、ウ
ェイクアップパケット又はレスポンスパケットが確認さ
れたチャンネルでバインド処理を行う。その後の動作は
上述の動作と同様である。
【0074】尚、本体50bとファインダー部51bと
がチャンネルch2を使用して通信を行うものとしたと
き、本体50cとファインダー部51cとは、本体50
bとファインダー部51bと同様の動作を行うことで、
チャンネルch1,ch2が使用中であることを検出し
て、チャンネルch3を使用してバインド処理を行った
後、通信状態となる。
【0075】このようにビデオカメラA〜Cが通信状態
となっている間、ビデオカメラDの本体50dは、ウェ
イクアップパケットのサーチ状態となっている。しかし
ながら、ビデオカメラDの使用が認められないため、こ
のサーチ状態にあるにもかかわらず、ファインダー部5
1dからのウェイクアップパケットの受信待ち状態のま
まとなり、特定のチャンネルを占有することがない。よ
って、ビデオカメラA〜Cは、それぞれ、チャンネルc
h1〜ch3を利用して通信動作を行うことができる。
尚、このとき、ファインダー部51dによって本体50
dが電源投入される操作されたとき、既にチャンネルc
h1〜ch3全てが使用されているため、ファインダー
55に通信不可能であることを表示するなどして、ユー
ザーに通知する。
【0076】本例では、ビデオカメラを代表して、本発
明の無線通信システムを利用した電子機器を説明した
が、例えば、コントローラを有したイヤホンマイクとス
テレオ本体とが通信を行うようなものや、モニターとチ
ューナーとが通信を行うようなものなど、他の電子機器
にも利用可能である。又、本例の電子機器に、第1の実
施形態における無線通信システムを利用することが可能
であることは明らかである。
【0077】尚、第1及び第2の実施形態において、応
答器側が所定回数以上チャンネルの切換を行った後、通
信不可能であることを通知するようにしたが、通信可能
になるまで、チャンネルの切換を行うようにしても構わ
ない。
【0078】
【発明の効果】本発明によると、第1及び第2無線通信
装置双方が、同一チャンネルにおける自己への応答信号
及び発呼信号の確認を行ってから、確認されたチャンネ
ルにおいて、通信可能な状態とする。よって、従来のよ
うに、一方の無線通信装置が空きチャンネルを確認し
て、確認した空きチャンネルを相手方のサーチ用に占有
することがないため、数の限られたチャンネルを第1及
び第2無線通信装置双方で行われる通信のみに有効に利
用することができる。又、第1及び第2無線通信装置の
距離が近い場合は、送受信される信号の減衰するととも
に、第1及び第2無線通信装置の距離が遠い場合は、送
受信される信号の増幅することができる。よって、第1
及び第2無線通信装置の距離に関係なく、応答信号及び
発呼信号の確認を行えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の無線通信システムの動作を示
すタイミングチャート。
【図2】第1の実施形態における応答器の動作を示すフ
ローチャート。
【図3】第1の実施形態における質問器の動作を示すフ
ローチャート。
【図4】第1の実施形態の無線通信システムの動作を示
すタイミングチャート。
【図5】第2実施形態の無線通信装置の内部構成を示す
ブロック図。
【図6】第2の実施形態における応答器の動作を示すフ
ローチャート。
【図7】第2の実施形態における質問器の動作を示すフ
ローチャート。
【図8】本発明の無線通信システムを使用した電子機器
を説明するためのブロック図。
【図9】従来の無線通信システムを説明するためのブロ
ック図。
【符号の説明】
1 無線通信装置 2 アンテナ 3 無線部 4 制御部 5 増幅減衰切換部 6 周波数切換部 7 送信部 8 受信部 9 送受信切換部 10 無線部制御部 11 認識部 12 パケット生成部 13 パケット判定部 14 データ入出力部
フロントページの続き Fターム(参考) 5K011 BA01 CA02 DA11 GA03 JA02 KA00 KA02 KA12 5K034 AA02 CC01 CC06 DD01 EE03 HH04 HH07 JJ13 KK21 LL01 NN12 NN22 5K067 AA11 AA23 DD23 DD24 DD30 EE02 EE25 GG08 JJ03 JJ11 JJ32

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼信号を送信する第1無線通信装置
    と、発呼信号に対する応答信号を送信する第2無線通信
    装置とが、所定数のチャンネルから1つのチャンネルを
    選択して通信を行う無線通信システムにおいて、 前記第1無線通信装置及び前記第2無線通信装置のそれ
    ぞれが、前記所定数のチャンネルを1チャンネル毎に切
    り換えて、応答信号及び発呼信号のサーチを行い、 前記第1無線通信装置及び前記第2無線通信装置のそれ
    ぞれが、同一チャンネルで通信状態となり、応答信号及
    び発呼信号を受信して、それぞれの存在を相互に認識し
    たときに初めて、その通信状態となった前記同一チャン
    ネルを占有して通信を行うことを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記第1無線通信装置が1チャンネル毎
    に前記第2無線通信装置からの応答信号をサーチする第
    1期間が、前記第2無線通信装置が1チャンネル毎に前
    記第1無線通信装置からの発呼信号をサーチする第2期
    間に比べて短いことを特徴とする請求項1に記載の無線
    通信システム。
  3. 【請求項3】 前記第2期間が、前記第1無線通信装置
    が全てのチャンネルについて前記第2無線通信装置から
    の応答信号をサーチする期間よりも長いことを特徴とす
    る請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記第1無線通信装置及び前記第2無線
    通信装置が、それぞれ、前記所定数のチャンネルをチャ
    ンネル毎にサーチする際、他の無線通信装置によって使
    用されているチャンネルを検知し、該使用されているチ
    ャンネル以外のチャンネルを利用して通信を行うことを
    特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の無線
    通信システム。
  5. 【請求項5】 前記第1無線通信装置と前記第2無線通
    信装置との距離が遠いときは、それぞれが送受信する信
    号のゲインが大きくなるように増幅するとともに、前記
    第1無線通信装置と前記第2無線通信装置との距離が近
    いときは、それぞれが送受信する信号のゲインが小さく
    なるように減衰することを特徴とする請求項1〜請求項
    4のいずれかに記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】 前記第1無線通信装置が送受信する信号
    のゲインが大きくなるように増幅して応答信号をサーチ
    している際に、受信した信号が応答信号として確認でき
    ない場合、同一チャンネルで送受信する信号のゲインが
    小さくなるように減衰して応答信号のサーチを行うこと
    を特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 【請求項7】 前記第2無線通信装置が送受信する信号
    のゲインが大きくなるように増幅して発呼信号をサーチ
    している際に、受信した信号が発呼信号として確認でき
    ない場合、同一チャンネルで送受信する信号のゲインが
    小さくなるように減衰して発呼信号のサーチを行うこと
    を特徴とする請求項5又は請求項6に記載の無線通信シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記第1無線通信装置が、所定回数、チ
    ャンネルを切り換えても応答信号が受信されないとき、
    通信不可能であると認識することを特徴とする請求項1
    〜請求項7のいずれかに記載の無線通信システム。
  9. 【請求項9】 所定数のチャンネルから1つのチャンネ
    ルを選択して通信を行う無線通信装置において、 信号を送受信する送受信部と、 該送受信部で信号を送受信するチャンネルを切り換える
    チャンネル切換部と、 前記送受信部から送信する発呼信号を生成する発呼信号
    生成部と、 前記チャンネル切換部で設定されたチャンネルで前記送
    受信部が受信した信号を認識する認識部と、 前記認識部で認識された信号が自己への応答信号である
    か否か判定を行う応答信号判定部と、を有し、 前記チャンネル切換部で前記送受信部で送受信する信号
    のチャンネルを1チャンネル毎に切り換えて、所定期間
    毎に自己への応答信号をサーチするとともに、 前記認識部で認識された信号が前記応答信号判定部で自
    己への応答信号であると判定されたとき、該応答信号を
    受信したチャンネルで通信可能な状態とし、 前記認識部で認識された信号が前記応答信号判定部で自
    己への応答信号でないと判定されたとき、前記認識部で
    認識された信号が受信されたチャンネルが他の無線通信
    装置において使用中であることが確認され、前記チャン
    ネル切換部によって他のチャンネルに切り換えて、自己
    への応答信号のサーチを行い、 前記認識部で信号が認識されなかったとき、一旦、前記
    発呼信号生成部で生成された発呼信号を送信した後、更
    に、前記認識部で信号が認識されなかった場合、又は、
    前記認識部で認識された信号が前記応答信号判定部で自
    己への応答信号でないと判定された場合は、前記チャン
    ネル切換部によって他のチャンネルに切り換えて、自己
    への応答信号のサーチを行うことを特徴とする無線通信
    装置。
  10. 【請求項10】 更に、前記送受信部で送受信される信
    号のゲインを切り換える増幅減衰切換部を有し、 前記送受信部で送受信される信号が前記増幅減衰切換部
    によって増幅される増幅モードで自己への応答信号のサ
    ーチが行われている際に、前記認識部で認識された信号
    が前記応答信号判定部で自己への応答信号でないと判定
    されたとき、再び、前記送受信部で送受信される信号が
    前記増幅減衰切換部によって減衰される減衰モードとし
    て、同一チャンネルで自己への応答信号のサーチを行
    い、このとき、前記認識部で信号が認識されなかった場
    合、又は、前記認識部で認識された信号が前記応答信号
    判定部で自己への応答信号でないと判定された場合は、
    前記チャンネル切換部によって他のチャンネルに切り換
    えて、自己への応答信号のサーチを行うことを特徴とす
    る請求項9に記載の無線通信装置。
  11. 【請求項11】 前記チャンネル切換部で、所定回数、
    チャンネルを切り換えても応答信号が受信されないと
    き、通信不可能であると認識することを特徴とする請求
    項9又は請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 【請求項12】 所定数のチャンネルから1つのチャン
    ネルを選択して通信を行う無線通信装置において、 信号を送受信する送受信部と、 該送受信部で信号を送受信するチャンネルを切り換える
    チャンネル切換部と、 前記送受信部から送信する応答信号を生成する応答信号
    生成部と、 前記チャンネル切換部で設定されたチャンネルで前記送
    受信部が受信した信号を認識する認識部と、 前記認識部で認識された信号が自己への発呼信号である
    か否か判定を行う発呼信号判定部と、を有し、 前記チャンネル切換部で前記送受信部で送受信する信号
    のチャンネルを1チャンネル毎に切り換えて、所定期間
    毎に自己への発呼信号をサーチするとともに、 前記認識部で認識された信号が前記発呼信号判定部で自
    己への発呼信号であると判定されたとき、該発呼信号を
    送信した無線通信装置に対して前記応答信号生成部で生
    成した応答信号を送信し、前記発呼信号を受信したチャ
    ンネルで通信可能な状態とし、 前記認識部で信号が認識されなかったとき、又は、前記
    認識部で認識された信号が前記発呼信号判定部で自己へ
    の発呼信号でないと判定されたとき、前記チャンネル切
    換部によって他のチャンネルに切り換えて、自己への発
    呼信号のサーチを行うことを特徴とする無線通信装置。
  13. 【請求項13】 更に、前記送受信部で送受信される信
    号のゲインを切り換える増幅減衰切換部を有し、 前記送受信部で送受信される信号が前記増幅減衰切換部
    によって増幅される増幅モードで自己への発呼信号のサ
    ーチが行われている際に、前記認識部で認識された信号
    が前記発呼信号判定部で自己への発呼信号でないと判定
    されたとき、再び、前記送受信部で送受信される信号が
    前記増幅減衰切換部によって減衰される減衰モードとし
    て、同一チャンネルで自己への発呼信号のサーチを行
    い、このとき、前記認識部で信号が認識されなかった場
    合、又は、前記認識部で認識された信号が前記発呼信号
    判定部で自己への発呼信号でないと判定された場合は、
    前記チャンネル切換部によって他のチャンネルに切り換
    えて、自己への発呼信号のサーチを行うことを特徴とす
    る請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 【請求項14】 所定部分を分離することが可能な電子
    機器において、 該電子機器が請求項1〜請求項8のいずれかに記載の無
    線通信システムを利用するとともに、 前記所定部分が前記第1無線通信装置を備え、前記所定
    部分以外の本体部分が前記第2無線通信装置を備えるこ
    とによって、前記所定部分と前記本体部分とが無線通信
    を行うことを特徴とする電子機器。
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