JP2002083996A - 窒化ガリウム系化合物半導体受光素子及びそれを用いた受光アレイ - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体受光素子及びそれを用いた受光アレイ

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JP2002083996A
JP2002083996A JP2000288256A JP2000288256A JP2002083996A JP 2002083996 A JP2002083996 A JP 2002083996A JP 2000288256 A JP2000288256 A JP 2000288256A JP 2000288256 A JP2000288256 A JP 2000288256A JP 2002083996 A JP2002083996 A JP 2002083996A
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Motokazu Yamada
元量 山田
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Nichia Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外から可視領域までの領域で特定の波長範
囲において選択的に高い感度を有しかつ信頼性に優れた
受光素子を提供する。 【解決手段】 それぞれ窒化ガリウム系化合物半導体か
らなるn型層とp型層との間に、i型窒化ガリウム系化
合物半導体からなる受光層を備えたダブルへテロ構造を
有し、受光層はアンドープのInXGa1-XN(0<X<
1)とし、n型層はGaNとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフォトダイオード、
太陽電池等に使用される半導体受光素子に関し、特に窒
化ガリウム系化合物半導体(InaAlbGa1-a-bN、
0≦a≦1、0≦b≦1、a+b≦1)を用いた受光素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】光を検出する半導体を用いた受光素子と
して、赤外光の検知にはInGaP、InPを用いた素
子などが広く実用化されている。また、紫外光を検知す
る受光素子はSiを用いた受光素子が実用化されている
が、まだ望まれた特性を有したものとはいえない。紫外
光を検知する受光素子は、火炎センサ、ミサイル検知
器、天体観測などへの用途が考えられる。Siを用いた
受光素子はPN接合型、PIN接合型とどちらも実用化
されているが、Siが間接遷移型の半導体であるため、
受光層をミクロンオーダーで成膜する必要があり、また
ダブルへテロ構造ができないので、p層やn層でも光が
吸収され、受光層に到達する光の量が少なくなるという
問題がある。また、可視光(例えば400nm以上)で
も受光特性を示すため、紫外光(例えば400nm以
下)のみを検知する受光素子として利用するためには可
視光が受光しないようなフィルタを介する必要があり、
またバンドギャップが小さいために熱によるノイズも問
題になる。
【0003】InaAlbGa1-a-bN(0≦a≦1、0
≦b≦1、a+b≦1)からなる窒化ガリウム系化合物
半導体は6.0eV(AlN)から1.95eV(In
N)までの広範囲なバンドギャップエネルギーを有する
材料であり、直接遷移型であるため、受光層を薄くで
き、またダブルへテロ構造を用いることで、フィルタを
介することなく例えば紫外光のみを検知し、可視光を検
知しないなどといった、短波長側の特定の波長領域に限
定した受光素子を簡単な構造で実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら窒化ガリ
ウム系化合物半導体受光素子は結晶性の良い窒化ガリウ
ム系化合物半導体が得にくく、さらに組成、膜厚等の問
題で、受光感度の良いすなわち量子効率の高い素子を得
ることが困難であることから、実用化もされていないの
が現状である。特に天体観測に使用する受光素子として
は現状の問題として雰囲気等の外部条件に影響されな
い、信頼性の高い紫外光領域での受光素子が必要となっ
ている。そこで本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、前
記問題を解決した窒化ガリウム系化合物半導体受光素子
を作製することで、信頼性の高い受光素子の実現に至っ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記(1)〜
(11)の構成により、上述した課題を解決することが
でき、本発明の目的を達成することができる。
【0006】(1)それぞれ窒化ガリウム系化合物半導
体からなるn型層とp型層との間に、i型窒化ガリウム
系化合物半導体からなる受光層を備えたダブルへテロ構
造を有し、前記受光層はアンドープのInXGa1-X
(0<X<1)からなり、前記n型層はGaNからなる
ことを特徴とするPIN型の窒化ガリウム系化合物半導
体受光素子。
【0007】(2)前記n型層はアンドープの第1のG
aN層と、該第1のGaN層と前記受光層との間に形成
されたn型不純物がドープされた第2のGaN層とから
なる前記(1)に記載の窒化ガリウム系化合物半導体受
光素子。
【0008】(3)それぞれ窒化ガリウム系化合物半導
体からなるn型層とp型層との間に、i型窒化ガリウム
系化合物半導体からなる受光層を備えたダブルへテロ構
造を有し、前記受光層はアンドープのGaNからなり、
前記n型層はAlYGa1-YN(0<Y<1)からなるこ
とを特徴とするPIN型の窒化ガリウム系化合物半導体
受光素子。
【0009】(4)それぞれ窒化ガリウム系化合物半導
体からなるn型層とp型層との間に、i型窒化ガリウム
系化合物半導体からなる受光層を備えたダブルへテロ構
造を有し、前記受光層はアンドープのInXGa1-X
(0<X<1)からなり、前記n型層はAlYGa1-Y
(0<Y<1)からなることを特徴とするPIN型の窒
化ガリウム系化合物半導体受光素子。
【0010】(5)前記p型層は少なくともp型AlZ
Ga1-ZN(0≦Z<1)層を有することを特徴とする
前記(1)乃至(4)のいずれかに1つに記載のPIN
型の窒化ガリウム系化合物半導体受光素子。
【0011】(6)前記窒化ガリウム系化合物半導体受
光素子は、量子効率が60%以上の吸収波長域と該吸収
波長域の両側に位置する非吸収波長域を有し、前記吸収
波長域が20nm以上に設定された前記(1)乃至
(5)のうちのいずれか1つに記載のPIN型の窒化ガ
リウム系化合物半導体受光素子。
【0012】(7)前記窒化ガリウム系化合物半導体受
光素子は、吸収波長域と該吸収波長域の両側に位置する
非吸収波長域を有し、前記吸収波長域は前記非吸収波長
域の100倍以上の量子効率を有しかつ前記吸収波長域
は20nm以上の範囲である前記(1)乃至(6)のう
ちのいずれかに1つに記載のPIN型の窒化ガリウム系
化合物半導体受光素子。
【0013】(8)前記吸収波長域は、360nmから
420nmの波長範囲において設定されている前記
(1)乃至(7)のうちのいずれか1つに記載のPIN
型の窒化ガリウム系化合物半導体受光素子。
【0014】(9)前記受光層の膜厚は、1500オン
グストローム以上、10000オングストローム以下で
あることを特徴とする前記(1)乃至(8)のうちのい
ずれかに記載のPIN型の窒化ガリウム系化合物半導体
受光素子。
【0015】(10)前記n型層の膜厚は1μm以上、
10μm以下であることを特徴とする前記(1)乃至
(9)のうちのいずれか1つに記載のPIN型の窒化ガ
リウム系化合物半導体発光素子。
【0016】(11)前記(1)乃至請求項(10)の
いずれか1つに記載の窒化ガリウム系化合物半導体受光
素子が1つの基板上に複数配列されたことを特徴とする
受光アレイ。
【0017】つまり、本発明は前記(1)〜(10)の
構成により、200nm〜635nmにおいて所定の幅
の光吸収波長領域を有し、高感度でかつ信頼性の高い、
優れた窒化ガリウム系化合物半導体受光素子を提供する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態について説明する。 (実施の形態1)図1は本発明に係る実施の形態1の窒
化ガリウム系化合物半導体受光素子の構造を示す模式断
面図である。本実施の形態1の受光素子は、n型窒化ガ
リウム系化合物半導体層(n型層)とp型窒化ガリウム
系化合物半導体層(p型層)との間に受光層としてi型
窒化ガリウム系化合物半導体が挟まれたダブルへテロ構
造を有する受光素子であって、サファイア基板101上
に、GaNよりなるバッファ層102と、アンドープG
aNからなる第1のn型層103と、SiドープGaN
からなる第2のn型層104と、i型窒化ガリウム系化
合物半導体であるアンドープInGaNからなる受光層
105と、MgドープAlGaNからなる第1のp型層
106と、MgドープGaNからなる第2のp型層10
7とを順に積層した層構成を有している。すなわち、本
実施の形態1では、(1)アンドープGaNからなる第
1のn型層103とSiドープGaNからなる第2のn
型層104とによってn型層を構成し、(2)アンドー
プInGaNによってi型窒化ガリウム系化合物半導体
である受光層105を構成し、(3)MgドープAlG
aNからなる第1のp型層106とMgドープGaNか
らなる第2のp型層107とによってp型層を構成して
いる。
【0019】また、本実施の形態1では、サファイア基
板101側から光を入射させるように図示している(図
1)が、本発明の受光素子は、入射光を基板側から入射
するようにして動作させることもできるし、入射光をp
型層側から入射するようにして動作させることもでき
る。すなわち、本発明の受光素子は入射光が基板側から
入射させるときにはフェイスダウンで実装し、p型層側
から入射するときにはフェイスアップで実装する。この
実施の形態1に示すように、基板側から光を入射させる
場合、すなわち受光素子をフェイスダウンで用いる場合
は、受光層とn型層よりもバンドギャップエネルギーの
大きい、すなわち基板で吸収されないような基板を用い
る必要があり、その場合は本実施の形態1において示す
ように、サファイア基板(例えばC面、R面、A面を主
面とする)を用いることが最も好ましい。しかしながら
本発明はこれに限られるものではなく、その他に、スピ
ネル(MgAl24)のような絶縁性基板、SiC、Z
nS、ZnO、GaAs、GaN等を基板として用いる
ことができる。また特開平11−191659号、特開
平11−214744号の明細書等に記載されているE
LOG(窒化物半導体の横方向の成長を利用して成長さ
せてなる)等により得られる窒化物半導体基板等を用い
ることもできる。
【0020】また、本発明の実施の形態1においては、
成長させる窒化物半導体層の結晶性を良くするために、
基板上にバッファ層を介してアンドープGaNからなる
第1のn型層103及びSiドープGaNからなる第2
のn型層104を形成しているが、このバッファ層はそ
のバッファ層上に接して形成する層と同一組成としかつ
その上の層より低温で成長させることが好ましく、これ
によりn型層の結晶性をより良好にすることができる。
例えば、本実施の形態1では、MOVPE法を用いて9
00℃以下の低温でバッファ層を成長させ、900℃よ
り高温で第1のn型層103を成長させ、本実施の形態
1では第1のn型層がGaNであるためバッファ層はG
aNとする。
【0021】本発明において、n型層は少なくとも受光
層よりバンドギャップエネルギーの大きいn型窒化ガリ
ウム系化合物半導体であればよく、1つの窒化ガリウム
系化合物半導体層で構成してもよいし、2以上の窒化ガ
リウム系化合物半導体層で構成してもよい。また、n型
層を2以上の層で構成する場合は、アンドープの層を含
んでいてもよく、その場合は全体としてn型となってい
ればよい。本実施の形態1では、好ましい例として、バ
ッファ層に接するアンドープの第1のn型層103とを
Siドープの第2のn型層とを組み合わせた例を示して
いる。具体的には、実施の形態1では、バッファ層に接
する第1のn型層103としてアンドープのGaN、そ
の第1のn型層103に接する第2のn型層104とし
てSiドープのGaNを成長させる。このアンドープの
GaNはその上に成長させる窒化物半導体層の結晶性を
良好にする効果があるので、第1のn型層103の上に
成長させる第2のn型層104及びその上に成長させる
層の結晶性を良好にできる。
【0022】また、本実施の形態1において、第2のn
型層はn電極を形成する層であるので、n電極と良好な
オーミック接触を得るために、第2のn型層のSiドー
プ量は1×1017/cm3〜1×1018/cm3の範囲に
設定することが好ましく、より好ましくは前記範囲にお
いて5×1017/cm3以上とする。また、第2のn型
層にドープするn型不純物としては、Siの他にGe、
Sn、Sb等を用いることもできる。また第1のn型層
と第2のn型層とからなるn型層の総膜厚としては2μ
m以上10μm以下、好ましくは2μm以上6μm以
下、最も好ましくは4μm程度とする。n型層の総膜厚
を、2μm以上とするのはn型層のバンドギャップエネ
ルギーより大きいエネルギーを有する光をn型層におい
て効果的に吸収するためであり、これにより後述する非
吸収領域1における量子効率を低くすることができる
(図2の説明参照)。また、n型層の総膜厚を、10μ
m以下とするのは10μm以上にすると受光素子にそり
が発生しやすくなるからであり、これにより、後述する
吸収波長域における量子効率の劣化を抑えることができ
る。
【0023】本発明において、受光層としてはその両側
に形成されるn型窒化ガリウム系化合物半導体及びp型
窒化ガリウム系化合物半導体よりバンドギャップエネル
ギーの小さいi型窒化ガリウム系化合物半導体層を用い
ることができる。本実施の形態1において、受光層はア
ンドープのInXGa1-XNから成りInの混晶比Xは0
<X<1とし、GaNからなるn型層よりもバンドギャ
ップエネルギーの小さい窒化物半導体とする。この受光
層はi型窒化ガリウム系化合物半導体と定義している
が、本発明では故意に不純物をドープしていない層をi
型窒化ガリウム系化合物半導体としている。受光層の膜
厚としては、良好な受光感度を得る(量子効率を高くす
る)ために、1500オングストローム〜10000オ
ングストローム、より好ましくは1500オングストロ
ーム〜6000オングストローム、更に好ましくは20
00オングストローム〜3500オングストローム、最
も好ましくは2500オングストローム程度とする。
【0024】本発明において、p型層は少なくとも受光
層よりバンドギャップエネルギーの大きいp型窒化ガリ
ウム系化合物半導体であればよく、例えば、p型不純物
をドープしたAlZGa1-ZN(0≦Z<1)で表される
窒化ガリウム系化合物半導体層で構成することができ
る。また、p型層は1つの窒化ガリウム系化合物半導体
層で構成してもよいし、2以上の窒化ガリウム系化合物
半導体層で構成してもよい。また、p型層を2以上の層
で構成する場合は、アンドープの層を含んでいてもよ
い。本実施の形態1において、p型層は、好ましい1つ
の形態として、受光層に接する第1のp型層としてMg
ドープのAlGaNを成長させ、さらに第1のp型層に
接してMgドープのGaNを成長させる(第2のp型
層)ことにより2層で構成している。このp型層(第1
のp型層及び第2のp型層)にドープするMgドープ量
は1×1016/cm3〜1×1018/cm3の範囲に設定
することが好ましい。また、p電極を形成する第2のp
型層は、前記範囲においてさらに5×1017/cm3
上とすることで、p側電極とより良好なオーミック特性
を得ることができる。またp型層の総膜厚としては50
オングストローム以上1μm以下、さらに好ましくは1
00オングストローム以上5000オングストローム以
下とする。本実施の形態1においては、さらにp型層に
おいて、受光層に接する層としてAl混晶比が第1のp
型層より大きいアンドープのAlGaNを100オング
ストローム以下の膜厚で成長させてもよい。この層はア
ンドープとして成長させるが、その上のp型層を成長さ
せる際、またp型化アニールをする際に隣接する層から
Mgが拡散され、結果的にMgを含んだ層となる。この
層を成長させるとさらに特性のよい受光素子が得られ、
好ましい。
【0025】本発明において、電極としては特に組成が
限定されるものではく、種々の電極材料を用いることが
できる。しかしながら、良好なオーミック特性を得るた
めに、n側電極109にはTi−Al、p側電極108
にはNi−Auの合金を用いることが好ましく、これに
よりそれぞれ接する層との間で良好なオーミック特性が
得られる。本実施の形態1の受光素子では、以下のよう
にしてn及びp電極を形成している。すなわち、サファ
イア基板101上に、バッファ層102、第1のn型層
103、第2のn型層104、受光層105、第1のp
型層106及び第2のp型層107を順に積層した後、
エッチングにより第2のn型層104の一部を露出させ
てn電極109を形成するために領域を確保する。そし
て、n電極109を露出させた第2のn型層104上に
形成し、p電極108を第2のp型層107上に形成す
る。
【0026】以上のように構成された実施の形態1の受
光素子において、上述した窒化ガリウム系化合物半導体
を積層することにより、図2に示すようなスペクトルが
得られる。すなわち、本実施の形態1の受光素子では、
n型層のバンドギャップエネルギーより大きいエネルギ
ーを有する光は、n型層において吸収され受光層では吸
収されない。このn型層で吸収される波長領域が図2に
おける非吸収波長域1に相当する。また、受光層105
のバンドギャップエネルギーより小さいエネルギーを有
する光は、受光層105で吸収されることはない。この
受光層105に到達したにもかかわらず受光層105で
吸収されない光の波長領域が図2における非吸収波長域
2に相当する。これにより、n型層よりバンドギャップ
エネルギーが小さく受光層105のバンドギャップエネ
ルギーより大きいエネルギーを有する光が受光層105
で選択的に吸収される(図2における吸収波長域に相
当)。
【0027】これにより、本実施の形態1の構成によれ
ば、所定の範囲の波長を有する光を選択的に吸収する受
光素子を提供することができる。本実施の形態1の受光
素子においては、例えば、図2に示すように、365n
m以上であってかつ400nm以下の波長の光が選択的
に吸収される。また、本実施の形態1の受光素子では、
n型層及び受光層の膜厚を所定の範囲に設定することに
より、20nm以上の波長域において、60パーセント
以上の高い量子効率を実現でき、かつ非吸収波長域1,
2において量子効率0.6%以下とできる。このよう
に、実施の形態1の受光素子によれば、極めて高い選択
性を有する(選択比100(60%/0.6%)倍以
上)の受光素子100が得られる。これにより所定の範
囲において、雰囲気等の外部条件に影響されることのな
い、ノイズの少ない信頼性の高い受光素子が得られる。
尚、本発明において、量子効率とは外部量子効率、すな
わち、1ワットの光が入射したときに受光素子から発生
する光電流の出力(ワット)の割合を示しており、言い
かえれば光電流に寄与するキャリア数を入射光子数で除
したものである。また、本発明において、量子効率の測
定は、受光素子の両電極間を直流電流計に接続し、サフ
ァイア基板側から基板に垂直に150mWのキセノンラ
ンプの白色光をモノクロメーターで単色化して照射する
ことにより受光素子の相対感度を測定することにより算
出した。
【0028】また、本発明に係る実施の形態1では、上
述したように所定の量子効率以上の光吸収率を有する選
択吸収範囲を有しているが、受光層としてInGaNを
用いているので、そのInの混晶比を変化させることに
より選択吸収範囲の吸収波長の上限を変化させることが
できる。すなわち、本実施の形態1においては、受光層
であるi型窒化ガリウム系化合物半導体層のInの混晶
比を、変化させることにより、優れた光吸収を有する吸
収波長域の長波長側の上限を任意に設定(但し、635
nm以下)することができる。また、実施の形態1で
は、n型層としてGaNを用いているので、吸収波長域
の短波長側の下限は、GaNのバンドギャップエネルギ
ーに対応する光の波長である365nmとなる。以上の
ことから実施の形態1の受光素子では、365nm〜6
35nmの範囲に吸収波長域を設定することができる。
【0029】また、実施の形態1では、第1のn型層及
び第2のn型層をそれぞれGaNにより構成したが、本
発明はこれに限られるものではなく、第1のn型層及び
第2のn型層をそれぞれAlGaNにより構成してもよ
い。このように、第1のn型層及び第2のn型層をそれ
ぞれAlGaNにより構成するとGaNで構成したばあ
いに比較してバンドギャップエネルギーを大きくするこ
とができかつ、そのAlの混晶比を変化させることによ
りそのバンドギャップエネルギーを変化させることがで
きるので、吸収波長域の短波長側の下限を変化させるこ
とができる。
【0030】(実施の形態2)本発明に係る実施の形態
2の受光素子は、200nm〜365nmの範囲に吸収
波長域を設定することができる受光素子であって、サフ
ァイア基板上にAlGaNよりなるバッファ層とSiド
ープAlGaNからなるn型層と、アンドープGaNか
らなる受光層と、MgドープAlGaNからなるp型層
とを順に積層した層構造を有する。
【0031】本発明の実施の形態2において、n型層は
SiドープのAlGaNからなる1つの層で構成され、
このn型層にn電極が直接形成される。従って、n型層
には、良好なオーミック接触を得るために1×1017
cm3〜1×1018/cm3の範囲でn型不純物がドープ
されることが好ましく、より好ましくは前記範囲におい
て5×1017/cm3以上とする。また、n型不純物と
しては、本実施の形態2では例えばSiを用いることが
できるが、その他にGe、Sn、Sb等を用いてもよ
い。さらに、実施の形態2のn型層の膜厚は、1μm以
上3μm以下、好ましくは2μm程度とする。このn型
層の膜厚を1μm以上とするのはn型層のバンドギャッ
プエネルギーより大きいエネルギーを有する光をn型層
において効果的に吸収するためであり、これにより後述
する非吸収領域1における量子効率を低くすることがで
きる(図2の説明参照)。また、n型層の総膜厚を、3
μm以下とするのは、n型層の結晶性の劣化を抑えるた
めであり、これにより、後述する吸収波長域における量
子効率の劣化を抑えることができる。尚、実施の形態1
と実施の形態2とで、n型層の好ましい膜厚の範囲が異
なるのは、実施の形態2でn型層として用いたAlGa
N層は、実施の形態1のGaN層に比べて結晶性がよく
ないためである。
【0032】本実施の形態2において、受光層であるi
型窒化ガリウム系化合物半導体は、AlGaNからなる
n型層よりバンドギャップエネルギーの小さいGaNを
アンドープで成長させることにより形成する。このアン
ドープGaNからなる受光層の膜厚は、受光感度を高く
するために、好ましくは1500オングストローム〜1
0000オングストローム、より好ましくは1500オ
ングストローム〜6000オングストローム、更に好ま
しくは2000オングストローム〜3500オングスト
ローム、最も好ましくは2500オングストローム程度
とする。
【0033】本発明の実施の形態2において、p型層は
p型不純物をドープしたAlZGa1 -ZN(0≦Z<1)
からなり、好ましくは受光層に接して形成し、好ましく
はp型不純物としてMgドープしながら成長させる。p
型層にドープするMgドープ量は、p側電極と良好なオ
ーミック特性を得ることができるように好ましくは1×
1016/cm3〜1×1018/cm3の範囲とし、さらに
好ましくは5×1017/cm3以上とする。またp型層
の総膜厚としては50オングストローム以上1μm以
下、さらに好ましくは100オングストローム以上50
00オングストローム以下とする。また本発明では、受
光層に接する層としてアンドープのAlGaNを100
オングストローム以下の膜厚で成長させてその上に上述
のp型層を形成するようにしてもよい。このアンドープ
のAlGaN層は成長時はアンドープであるが、その上
のp型層を成長させる際、またp型化アニールをする際
に隣接するMgがドープされた層からMgが拡散される
ので結果的にMgを含んだ層となる。このアンドープの
AlGaN層を成長させることによりさらに特性のよい
受光素子が得られ、好ましい。
【0034】本発明の実施の形態2において、基板、バ
ッファ層および電極は実施の形態1と同様に構成され
る。
【0035】以上のように構成された実施の形態2の受
光素子は、200nm〜365nmの範囲において吸収
波長域を設定することができ、その吸収波長域において
実施の形態1と同様、高い受光感度が得られる。本実施
の形態2の受光素子においても、実施の形態1と同様、
20nm以上の波長の範囲において量子効率が60パー
セント以上の高い選択受光特性が得られる。また、実施
の形態2の受光素子においても、選択波長領域の量子効
率を比選択波長領域の量子効率の100倍以上とでき
る。これは実施の形態2の受光素子により、雰囲気等の
外部条件の影響されず、ノイズの少ない信頼性の高い受
光素子であることを意味する。
【0036】以上、実施の形態2について説明したが、
本発明はこれに限られるものではない。本発明では、例
えば、受光層をアンドープのInXGa1-XN(0<X<
1)単一の層とし、n型層をAlYGa1-YN(0<Y<
1)として構成してもよい。このようにすることによ
り、200nm〜635nmにおいて、所定の範囲で選
択的に優れた光吸収を有する受光素子を提供することが
できる。
【0037】以上、実施の形態1,2では、n型層とし
てGaN又はAlGaNを用いて構成した例を示した
が、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、受
光層としてInGaNを用い、n型層として受光層より
Inの含有量の少ないInGaNを用いて構成してもよ
い。このように構成すると、吸収波長域の短波長側の下
限を365nm以上に設定することができる。
【0038】従って、本発明において、n型層及び受光
層であるi型窒化ガリウム系化合物半導体層を、少なく
とも受光層のバンドギャップエネルギーがn型層及びp
型層のバンドギャップエネルギーより小さくなるように
種々の窒化ガリウム系化合物半導体の中から選択するこ
とにより、200nm〜635nmにおいて、優れた光
吸収を有する連続した吸収波長域の中心波長及び波長域
幅を任意に設定することができる。
【0039】さらに、本発明に係る窒化ガリウム系化合
物半導体受光素子を、図3及び図4に示すように複数個
配列させることにより受光アレイ300を構成すること
ができる。このように構成された受光アレイは、2次元
受光素子(イメージセンサ)として種々の応用機器に用
いることができる。
【0040】また本発明において、窒化ガリウム系化合
物半導体受光素子を作成後、サファイアなどの基板の電
極の電極形成面とは反対の面に反射防止膜としてSiO
2膜などを形成することでより量子効率の良い窒化ガリ
ウム系化合物半導体受光素子を得ることができる。
【0041】
【実施例】[実施例1]サファイア基板上にMOVPE
法により約500〜600℃でGaNよりなるバッファ
層を200オングストロームの膜厚で成長させ、次にバ
ッファ層の上に、1000℃でアンドープのn型GaN
層を1.5μmの膜厚で成長させ、さらにアンドープの
GaN層の上に、同様の温度でSiドープのn型GaN
層を2.5μmの膜厚で成長させる。次にSiドープの
n型GaN層の上に、800℃でアンドープでi型In
0.2Ga0.8N層を2500オングストロームの膜厚で成
長させる。次にi型In0.2Ga0.8N層の上に、100
0℃でMgドープのp型AlGaN層を200オングス
トロームの膜厚で成長させ、さらにp型AlGaN層の
上に、同様の温度でMgドープのp型GaN層を150
0オングストロームの膜厚で成長させる。成長後、窒化
ガリウム系化合物半導体を積層した基板を700℃でア
ニーリング(p型化アニール)後、p型GaN層の表面
の一部をSiドープのn型GaN層までエッチングして
n型GaN層を露出させ、p型GaN層の上にNi−A
uの合金よりなるp側電極を、n型GaN層の上にTi
−Alの合金よりなるn側電極を形成し、これを1mm
角の素子としてチップ化する。
【0042】以上のようにして得られた受光素子の両電
極間を直流電流計に接続し、サファイア基板側から基板
に垂直にキセノンランプの白色光をモノクロメーターで
単色化して照射することにより実施の形態1と同様にし
て、受光素子の相対感度を測定した。図2は照射波長と
相対分光感度の関係を示すグラブであり、この受光素子
は360nm〜420nmで受光ピークを示し、特に3
70nm〜390nmの波長範囲では強い受光ピークを
示し、その量子効率は60パーセント以上であった。さ
らにこの受光素子は360nm〜420nmで受光ピー
ク以外の波長での感度はほとんどなく、60パーセント
以上の量子効率を示した370nm〜390nmでの量
子効率の1/100以下であり、ノイズをほとんど検出
しない、高感度で信頼性の高い窒化ガリウム系化合物半
導体受光素子を得ることが出来た。
【0043】[実施例2]サファイア基板上にMOVP
E法により約500〜600℃でAlGaNよりなるバ
ッファ層を200オングストロームの膜厚で成長させ、
次にバッファ層の上に、1000℃でSiドープのn型
AlGaN層を2μmの膜厚で成長させる。次にSiド
ープのn型AlGaN層の上に、同様の温度で、アンド
ープのi型GaN層を2500オングストロームの膜厚
で成長させる。次にアンドープi型GaN層の上に、1
000℃でMgドープのp型AlGaN層を1500オ
ングストロームの膜厚で成長させる。成長後、窒化ガリ
ウム系化合物半導体を積層した基板を700℃でアニー
リング(p型化アニール)後、p型AlGaN層の表面
の一部をSiドープのn型AlGaN層までエッチング
してn型GaN層を露出させ、p型AlGaN層の上に
Ni−Auの合金よりなるp側電極を、n型GaN層の
上にTi−Alの合金よりなるn側電極を形成し、これ
を1mm角の素子としてチップ化する。
【0044】この受光素子は310nm〜360nmで
受光ピークを示し、特に320nm〜340nmの波長
範囲では強い受光ピークを示し、その量子効率は60パ
ーセント以上であった。さらにこの受光素子は310n
m〜360nmで受光ピーク以外の波長での感度はほと
んどなく、60パーセント以上の量子効率を示した32
0nm〜340nmでの量子効率の1/100以下であ
り、ノイズをほとんど検出しない、高感度で信頼性の高
い窒化ガリウム系化合物半導体受光素子を得ることがで
きた。
【0045】[実施例3]サファイア基板上に公知の方
法によって、GaNを3μmの膜厚でエピタキシャル成
長させる。次にエピタキシャル成長したGaN層の上に
Siドープのn型GaN層を2μmの膜厚で成長させ
る。次にn型GaN層の上にアンドープのi型InGa
N層を2500オングストロームの膜厚で成長させる。
次にi型InGaN層の上に、Mgドープのp型AlG
aN層を200オングストロームとMgドープのp型G
aN層を1500オングストロームの膜厚で成長させ
る。
【0046】成長後、窒化ガリウム系化合物半導体を積
層した基板を700℃でアニーリング(p型化アニー
ル)後、p型GaN層の表面の一部をSiドープのn型
GaN層までエッチングしてn型GaN層を露出させ、
p型GaN層の上にNi−Auの合金よりなるp側電極
を、n型GaN層の上にTi−Alの合金よりなるn側
電極を形成し、これを1mm角の素子としてチップ化し
たところ、実施例1と同様の特性を有する受光素子を得
ることができた。
【0047】[実施例4]サファイア基板上にMOVP
E法により約500〜600℃でAlGaNよりなるバ
ッファ層を200オングストロームの膜厚で成長させ、
次にバッファ層の上に、1000℃でSiドープのn型
AlGaN層を2μmの膜厚で成長させる。次にSiド
ープのn型AlGaN層の上に、同様の温度で、アンド
ープのi型InGaN層を2500オングストロームの
膜厚で成長させる。次にアンドープi型InGaN層の
上に、1000℃でMgドープのp型AlGaN層を2
00オングストロームの膜厚で成長させ、さらにp型A
lGaN層の上に、同様の温度でMgドープのp型Ga
N層を1500オングストロームの膜厚で成長させる。
成長後、窒化ガリウム系化合物半導体を積層した基板を
700℃でアニーリング(p型化アニール)後、p型A
lGaN層の表面の一部をSiドープのn型AlGaN
層までエッチングしてn型GaN層を露出させ、p型A
lGaN層の上にNi−Auの合金よりなるp側電極
を、n型GaN層の上にTi−Alの合金よりなるn側
電極を形成し、これを1mm角の素子としてチップ化す
る。
【0048】この受光素子は310nm〜420nmで
受光ピークを示し、特に320nm〜390nmの波長
範囲では強い受光ピークを示し、その量子効率は60パ
ーセント以上であった。さらにこの受光素子は310n
m〜420nmで受光ピーク以外の波長での感度はほと
んどなく、60パーセント以上の量子効率を示した32
0nm〜390nmでの量子効率の1/100以下であ
り、ノイズをほとんど検出しない、高感度で信頼性の高
い窒化ガリウム系化合物半導体受光素子を得ることがで
きた。
【0049】[実施例5]サファイア基板上にp型層ま
で窒化ガリウム系化合物半導体を積層し、p型化アニー
ルをするまでは実施例1と同様にして作製し、次に図3
のようにp型GaN層の表面の一部をSiドープのn型
GaN層までドット状にエッチングしてn型GaN層を
露出させ、p型GaN層の上にNi−Auの合金よりな
るp側電極を形成し、Ti−Auの合金よりなるn側電
極を、残ったp型GaN層を100×100個を囲むよ
うに周囲に形成し、さらにn側電極の外周部で基板を切
断し、8mm角の窒化ガリウム系化合物半導体からなる
受光アレイを作製したところ、実施例1と同様の特性を
有するフェイスダウンの受光アレイができ、種々の測定
機器に設置することができた。
【0050】
【発明の効果】以上のような素子構造の窒化ガリウム系
化合物半導体受光素子を作製することで、紫外光等の短
波長側の特定の波長領域に限定した、高感度の信頼性の
高い受光素子、また受光アレイを実現することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の受光素子の構造を示す模式
断面図。
【図2】本発明の一実施例の受光素子に照射する波長と
量子効率との関係を示す図。
【図3】本発明の一実施例の受光素子が配列された受光
アレイの構造を示す模式断面図。
【図4】本発明の一実施例の受光素子が配列された受光
アレイを電極側から見た図。
【符号の説明】
100…窒化ガリウム系化合物半導体受光素子、 101、301…基板、 102…バッファ層、 103…第1のn型層、 104、305…第2のn型層、 105…受光層、 106…第1のp型層、 107、306…第2のp型層、 108、303…p側電極、 109、304…n側電極、 300…窒化ガリウム系化合物半導体からなる受光アレ
イ、 302…窒化ガリウム系化合物半導体。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ窒化ガリウム系化合物半導体か
    らなるn型層とp型層との間に、i型窒化ガリウム系化
    合物半導体からなる受光層を備えたダブルへテロ構造を
    有し、 前記受光層はアンドープのInXGa1-XN(0<X<
    1)からなり、 前記n型層はGaNからなることを特徴とするPIN型
    の窒化ガリウム系化合物半導体受光素子。
  2. 【請求項2】 前記n型層はアンドープの第1のGaN
    層と、該第1のGaN層と前記受光層との間に形成され
    たn型不純物がドープされた第2のGaN層とからなる
    請求項1記載の窒化ガリウム系化合物半導体受光素子。
  3. 【請求項3】 それぞれ窒化ガリウム系化合物半導体か
    らなるn型層とp型層との間に、i型窒化ガリウム系化
    合物半導体からなる受光層を備えたダブルへテロ構造を
    有し、 前記受光層はアンドープのGaNからなり、 前記n型層はAlYGa1-YN(0<Y<1)からなるこ
    とを特徴とするPIN型の窒化ガリウム系化合物半導体
    受光素子。
  4. 【請求項4】 それぞれ窒化ガリウム系化合物半導体か
    らなるn型層とp型層との間に、i型窒化ガリウム系化
    合物半導体からなる受光層を備えたダブルへテロ構造を
    有し、 前記受光層はアンドープのInXGa1-XN(0<X<
    1)からなり、 前記n型層はAlYGa1-YN(0<Y<1)からなるこ
    とを特徴とするPIN型の窒化ガリウム系化合物半導体
    受光素子。
  5. 【請求項5】 前記p型層は少なくともp型AlZGa
    1-ZN(0≦Z<1)層を有することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれかに1つに記載のPIN型の窒化ガ
    リウム系化合物半導体受光素子。
  6. 【請求項6】 前記窒化ガリウム系化合物半導体受光素
    子は、量子効率が60%以上の吸収波長域と該吸収波長
    域の両側に位置する非吸収波長域を有し、前記吸収波長
    域が20nm以上に設定された請求項1乃至5のうちの
    いずれか1つに記載のPIN型の窒化ガリウム系化合物
    半導体受光素子。
  7. 【請求項7】 前記窒化ガリウム系化合物半導体受光素
    子は、吸収波長域と該吸収波長域の両側に位置する非吸
    収波長域を有し、前記吸収波長域は前記非吸収波長域の
    100倍以上の量子効率を有しかつ前記吸収波長域は2
    0nm以上の範囲である請求項1乃至6のうちのいずれ
    かに1つに記載のPIN型の窒化ガリウム系化合物半導
    体受光素子。
  8. 【請求項8】 前記吸収波長域は、360nmから42
    0nmの波長範囲において設定されている請求項1乃至
    7のうちのいずれか1つに記載のPIN型の窒化ガリウ
    ム系化合物半導体受光素子。
  9. 【請求項9】 前記受光層の膜厚は、1500オングス
    トローム以上、10000オングストローム以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれかに記
    載のPIN型の窒化ガリウム系化合物半導体受光素子。
  10. 【請求項10】 前記n型層の膜厚は1μm以上、10
    μm以下であることを特徴とする請求項1乃至9のうち
    のいずれか1つに記載のPIN型の窒化ガリウム系化合
    物半導体発光素子。
  11. 【請求項11】 前記請求項1乃至請求項10のいずれ
    か1つに記載の窒化ガリウム系化合物半導体受光素子が
    1つの基板上に複数配列されたことを特徴とする受光ア
    レイ。
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