JP2002083808A - 溶剤プリウェットを用いたコーティング・プロセス - Google Patents

溶剤プリウェットを用いたコーティング・プロセス

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JP2002083808A
JP2002083808A JP2001196819A JP2001196819A JP2002083808A JP 2002083808 A JP2002083808 A JP 2002083808A JP 2001196819 A JP2001196819 A JP 2001196819A JP 2001196819 A JP2001196819 A JP 2001196819A JP 2002083808 A JP2002083808 A JP 2002083808A
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wafer
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハに関する製造の改善を可能にす
る。 【解決手段】 ポリイミド溶剤をウェハにディスペンス
するステップと、そのステップに続いて、ポリイミドを
ウェハにディスペンスするステップとを含む。上記ポリ
イミド溶剤をウェハにディスペンスするステップはさら
に、ウェハを回転させるステップを含んでいてもよい。
また、上記ポリイミド溶剤をウェハにディスペンスする
ステップはさらに、ポリイミド溶剤を、静止位置に保持
されたウェハにディスペンスするステップを含んでいて
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ型集
積回路の製造分野における品質管理に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の製造および試験には、高度な
品質管理が必要である。集積回路(IC)は、数百ない
し数千万個のディスクリート電子回路素子(例えば、ト
ランジスタ、抵抗、コンデンサ、あるいはインダクタ)
から構成される小形電気回路である。一連の酸化、注
入、材料の制御堆積、および材料の選択除去を通して、
半導体ウェハ(集積回路ウェハとしても知られる)上に
複数のICが製作、すなわち形成されている。通常、集
積回路ウェハの製造には、下から上への200ないし4
00の個別製造工程を必要としている。個別の製造工程
の1つが、ポリイミドの制御堆積である。ポリイミドは
プラスチック・コーティング材で、一般的に「応力バッ
ファ」として使用されている。通常、ポリイミドは、各
半導体ウェハに最後に(またはほぼ最後に)塗布される
コーティング材である。製造プロセスが終了すると(例
えば、ポリイミドが堆積されると)、ウェハ(その上に
ポリイミドが堆積されている)は、個々のダイ(すなわ
ちチップ)に分割され、通常、その機能ダイが個別IC
として販売されることになる。
【0003】ポリイミドは、ウェハから作り出されるダ
イを熱膨張から保護しているため、熱応力バッファとし
て記述されることが多い。また、ポリイミドは、チップ
とパッケージング(通常、チップをカプセル化している
ブラック・エポキシ)との間のクッションとしても作用
している。例えば、通常、チップは使用中に加熱、冷却
(電気エネルギーが熱として放散するため)され、チッ
プを熱膨張および熱収縮させている。ポリイミドは、ポ
リイミドでコーティングされたチップを、過度の損傷を
こうむることなく熱膨張および熱収縮させる働きをして
いる。また、ポリイミドは、ポリイミドでコーティング
されたチップが、チップの熱膨張および熱収縮プロセス
におけるチップのパッケージングとの摩擦による損傷を
受けないようにする働きをしている。したがってポリイ
ミドは、多くの集積回路の極めて重要な部分を構成して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリイミドは比較的高
価な物質である。例えば、1999年および2000年
のポリイミドの1kg当たりの平均価格は約500ドル
であった。関連技術に関する限り、標準的ウェハに必要
なポリイミドの量は、6インチのウェハ当たり約3.0
gである。通常、各設備は、月当たりポリイミドを必要
とする約20000個をウェハ用として処理しており、
ポリイミド関連のコストが相対的に大きくなっているこ
とは明らかである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、半導
体ウェハに関する製造の改善を可能にする方法を発明し
た。一実施形態においては、半導体ウェハの製造を改善
する方法は、それに限定されないが、ポリイミド溶剤を
ウェハにディスペンスするステップと、そのステップに
続いて、ポリイミドをウェハにディスペンスするステッ
プとを含んでいる。一実施形態においては、上記ポリイ
ミド溶剤をウェハにディスペンスするステップはさら
に、それに限定されないが、ウェハを回転させるステッ
プを含んでいる。一実施形態においては、上記ポリイミ
ド溶剤をウェハにディスペンスするステップはさらに、
それに限定されないが、ポリイミド溶剤を、静止位置に
保持されたウェハにディスペンスするステップを含んで
いる。一実施形態においては、上記ポリイミド溶剤をウ
ェハにディスペンスするステップはさらに、それに限定
されないが、ポリイミド溶剤を、実質的にウェハの中心
点近くにディスペンスするステップを含んでいる。一実
施形態においては、上記ポリイミド溶剤をウェハにディ
スペンスするステップはさらに、それに限定されない
が、所定時間、ポリイミド溶剤をディスペンスするステ
ップを含んでいる。一実施形態においては、上記所定時
間、ポリイミド溶剤をディスペンスするステップはさら
に、それに限定されないが、所定時間の間に、2ml以
上のポリイミド溶剤をディスペンスするステップを含ん
でいる。一実施形態においては、上記所定時間、ポリイ
ミド溶剤をディスペンスするステップは、それに限定さ
れないが、所定時間の間に、実質的に2mlのポリイミ
ド溶剤をディスペンスするステップを含んでいる。一実
施形態においては、上記ポリイミド溶剤をウェハにディ
スペンスするステップはさらに、それに限定されない
が、ポリイミドの懸濁剤をウェハにディスペンスするス
テップを含んでいる。一実施形態においては、上記ポリ
イミド溶剤をウェハにディスペンスするステップはさら
に、それに限定されないが、N−メチル・ピロリドン
(NMP)をウェハにディスペンスするステップを含ん
でいる。一実施形態においては、上記ポリイミド溶剤を
ウェハにディスペンスするステップと、そのステップに
続いて、ポリイミドをウェハにディスペンスするステッ
プはさらに、それに限定されないが、所定時間、ポリイ
ミドをディスペンスするステップを含んでいる。一実施
形態においては、所定時間、ポリイミドをディスペンス
するステップはさらに、それに限定されないが、所定時
間の間に、1.15g以上のポリイミドをディスペンス
するステップを含んでいる。一実施形態においては、上
記所定時間の間に、1.15g以上のポリイミドをウェ
ハにディスペンスするステップはさらに、それに限定さ
れないが、所定時間の間に、1.3g以外のポリイミド
をディスペンスするステップを含んでいる。一実施形態
においては、上記所定時間、ポリイミドをディスペンス
するステップはさらに、それに限定されないが、所定時
間の間に、ポリイミド溶剤がウェハにディスペンスされ
ない場合に許容可能なウェハ性能を得るために必要なポ
リイミド量より少ない量のポリイミドをディスペンスす
るステップを含んでいる。製造を改善するための方法の
一実施形態においては、ウェハはさらに、それに限定さ
れないが、DRAMチップ以外のチップを包含してい
る。
【0006】さらに、他の様々な実施形態においては、
ハードウェアおよび/またはソフトウェアを利用して上
述の方法形態が実施されている。
【0007】以上は要約であり、したがって、やむを得
ず簡略化され、一般化され、かつ、詳細が省略されてい
る。したがって、上記要約が単に説明用のものであり、
何ら制限されるものではないことは、当分野の技術者に
は理解されよう。特許請求の範囲で別途、定義されてい
る本発明のその他の態様、特徴および利点は、以下に示
す、非制限の詳細説明により明らかになるであろう。
【0008】本発明とその様々な目的、特徴および利点
は、添付の図面を参照することにより、当分野の技術者
により深く理解され、かつ、明らかになるであろう。
【0009】異なる図面において、同一参照記号は、類
似または同一アイテムを示す。
【0010】
【発明の実施の形態】以下は、本明細書で詳細に説明す
る独立発明を実施するための、少なくとも最良と思われ
るモードについての説明である。説明は例示的なもので
あり、それに限定されるものではない。
【0011】I.装置 図1は、図2ないし図11の索引を示したものである。
図1に示す索引は、図2ないし図11の部分を、大日本
スクリーン623コータに関連して記述したものであ
る。大日本スクリーン623コータは、京都の洛西に事
業所を構える、大日本スクリーン製造(株)の製造販売
製品である。
【0012】本明細書で例示し、考察する装置およびプ
ロセスは、大日本スクリーン623コータに関連しての
ものであるが、コータ機と結合して使用される装置およ
びプロセスの単なる典型例として、大日本スクリーン6
23コータを使用したものであることは、当分野の技術
者には理解されよう。
【0013】次に図2を参照すると、溶剤ディスペンス
・ノズル・ブラケット200と溶剤ディスペンス・ノズ
ル・ブロック202(これらを合わせて、「ブラケット
・アッセンブリ」と呼ぶことができる)、および溶剤デ
ィスペンス・ライン204が示されている。図2の上部
に、ポリイミド・ディスペンス・ライン206および2
08が示されている。図2に示す特定システムは、2種
類のポリイミド(例えば、感光性ポリイミドおよび非感
光性ポリイミド)をディスペンスすることができるが、
図に示すシステムでは、1種類のポリイミド(非感光性
ポリイミド)のみが使用され、ポリイミド・ディスペン
ス・ライン206を通してディスペンスされている。ポ
リイミドは、ディスペンス・ライン206中に、黄色の
化学製品で示されている。
【0014】この実施形態が無い場合、大日本スクリー
ン623コータ(一般的なコーティング機械の典型例に
すぎない)は、溶剤ディスペンス・ノズル300(観察
角度により、図2では見えない。図3参照)、溶剤ディ
スペンス・ノズル・ブラケット200、溶剤ディスペン
ス・ノズル・ブロック202(これらを合わせて、図8
に示すように「ブラケット・アッセンブリ」と呼ぶこと
ができる)、および、溶剤ディスペンス・ライン204
を有していない。したがって、発明者が、溶剤のディス
ペンスが可能な大日本スクリーン623コータを装備す
るためには、溶剤ディスペンス・ノズル300(図3参
照)の三次元でのセンタリングが達成できるように、溶
剤ディスペンス・ライン204および溶剤ディスペンス
・ノズル300を支持し、かつ、正しく位置決めするこ
とができる(図3参照)、溶剤ディスペンス・ノズル・
ブラケット200および溶剤ディスペンス・ノズル・ブ
ロック202から構成されるブラケット・アッセンブリ
を設計する必要があった。次に考察するように、溶剤デ
ィスペンス・ノズル・ブラケット200は、溶剤ディス
ペンス・ノズルの、図2の水平および垂直次元にそれぞ
れ概ね一致したxおよびyの二次元運動(図2は斜視図
であるため、正確には一致しない)を可能にする、つま
り、大日本スクリーン623コータが工場の床上に設置
されている場合、溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケッ
ト200は、工場の床に平行なx−y平面内における運
動を可能にし、溶剤ディスペンス・ノズル・ブロック2
02は、第3の次元zにおける運動(概ね、図2を含む
用紙の出し入れ次元に一致した運動、つまり、大日本ス
クリーン623コータが工場の床上に設置されている場
合、溶剤ディスペンス・ノズル・ブロック202は、工
場の床に対して直角のz次元での移動)を可能にしてい
る。通常、図2に示すシステムが動作している間、半導
体ウェハ(図示せず)が、カップ212内のウェハ保持
器210上に置かれ、半導体ウェハのほぼ中心に溶剤デ
ィスペンス・ノズル300(図3参照)が来るように、
アーム214が位置決めされている。この構成を図3に
示す。
【0015】次に図3を参照すると、溶剤ディスペンス
・ノズル300が、カップ212内部のウェハ保持器2
10上の半導体ウェハ302のほぼ中心上に来るよう
に、アーム214が位置決めされているところが示され
ている。高度に研磨されているため、半導体ウェハ30
2は「鏡」のように見え、したがって、溶剤ディスペン
ス・ノズル・ブロック202および溶剤ディスペンス・
ノズル300の下側の様子を、良好に観察することがで
きる。
【0016】アーム214に取り付けられたポリイミド
・ディスペンス・ノズル304が示されている。一実施
形態では、大日本スクリーン623コータは、多数のプ
リセット位置(例えば、4カ所)を有しており、その位
置にアーム214を位置付けすることができる。ポリイ
ミド溶剤(例えばNMP)を、できる限り半導体ウェハ
302の中心近くにディスペンスすることができるよう
に(一実施形態では、ポリイミド溶剤を、半導体ウェハ
の中心近くにディスペンスすることにより、溶剤による
ウェハのカバレージを比較的良好にしている)、溶剤デ
ィスペンス・ノズル300を位置決めできるよう、この
ようなプリセット位置の少なくとも1カ所で、溶剤ディ
スペンス・ノズル300を三次元調節できるように、溶
剤ディスペンス・ノズル・ブロック202および溶剤デ
ィスペンス・ノズル・ブラケット200が、アーム21
4に取り付けられているところが示されている。アーム
214と類似のアームを有し、半導体ウェハ上のある程
度任意の位置に置くことができる機械があることは、当
分野の技術者には認識されよう。このような連続調整可
能アームを備えた一実施形態では、ノズル・アッセンブ
リは、連続調整可能アームの所定位置で、ノズル・アッ
センブリがウェハの中心に来るように設計されている。
【0017】図2および図3を参照すると、一実施形態
では、溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット200
は、大日本スクリーンが設置されている工場床に平行な
水平面のx方向に移動するように設計されており、0.
5ないし1.0インチの範囲での移動が可能である。他
の実施形態では、移動範囲を若干広くすることも可能で
ある。一実施形態では、溶剤ディスペンス・ノズル・ブ
ロック202は、ボルトで保持された2個の主部品から
なっており(図9参照)、その2個の主部品の間に、溶
剤ディスペンス・ライン204(一実施形態では、テフ
ロン(登録商標)・ライン)が締め付けられている。一
実施形態では、溶剤ディスペンス・ノズル300の、工
場床に平行な画定x−y水平面に対して直角のz方向へ
の移動は、ボルトを緩め、溶剤ディスペンス・ノズル3
00をウェハ保持器210の方へ移動させるか、あるい
はウェハ保持器210から遠ざけることによって実現さ
れている。
【0018】ここでもう一度図3を参照すると、溶剤ド
レン306が示されている。一実施形態では、溶剤ドレ
ン306を用いることにより、アーム214が溶剤ドレ
ン306上を非活動位置、すなわち定位置に移動する際
の、溶剤ディスペンス・ノズル300からの偶然による
流出溶剤を受け止めている。
【0019】次に図4を参照すると、大日本スクリーン
623コータに実施した場合の、溶剤化学製品供給シス
テムの実施形態の斜視図が示されている。一実施形態で
は、コストを節約するために、大日本スクリーン623
コータの未使用の化学製品バックリンス・サブシステム
を、溶剤化学製品供給システムとして使用しているが、
本明細書で説明するように、基本的には、化学製品バッ
クリンス・サブシステムと同じ機能を持たせるために必
要な部品を購入し、取り付けることによって、他の実施
形態を実現することができることは、当分野の技術者に
は認識されよう。(「バックリンス」とは、コーティン
グ材がウェハの背面に巻き付いたり、ウェハの背面に付
着することを防止するために、半導体ウェハの背面に化
学製品を噴霧する操作であることは、当分野の技術者に
は認識されよう。)したがって、未使用バックリンス・
サブシステムの部品は全て、化学製品をディスペンスす
るために普通に利用できる部品(化学製品貯蔵容器、加
圧装置および関連制御装置)であり、溶剤ディスペンス
・システムの部品としての使用を魅力的なものにしてい
る。
【0020】図には、NMP圧力キャニスタ400が示
されている(一実施形態では、ディスペンスされる溶剤
はポリイミド溶剤N−メチル・ピロリジンであり、本明
細書では「NMP」と呼んでいる)。一実施形態では、
上記NMP圧力キャニスタ400は、18リットル圧力
キャニスタである。図は、NMP圧力キャニスタ400
が、NMPトラップ・タンク402を加圧、すなわち充
填しているところを示している。NMPトラップ・タン
ク402(一実施形態では、既存バックリンス・サブシ
ステムに結合している既存トラップ・タンク)の機能
は、化学製品が空になったことを検出することである
(したがって、一実施形態では、NMPトラップ・タン
ク402を用いて、NMP圧力キャニスタ400が空に
なったことを警報している)。
【0021】図は、NMPトラップ・タンク402が、
NMPフィルタ404を有する既存フィルタ・ハウジン
グに送り込まれているところを示している。通常、NM
Pは半導体等級であるが、NMP圧力キャニスタ400
に接続される(例えば、NMPトラップ・タンク402
が空になった場合に、さらにNMPをシステムに導入す
るために、新しいキャニスタが追加された場合など)
と、化学製品流中に不純物が導入されることがあるた
め、少なくとも一実施形態においては、さらにフィルタ
されている。ここでも、一実施形態では、コストを節約
するために、大日本スクリーン623コータの既存の未
使用バックリンス・システムを使用しているが、他の実
施形態では、図4に示すシステムと同様のシステムを、
アドオン部品で構成されたアドオン・システムを用いて
実現することも可能である。
【0022】次に図5を参照すると、溶剤ディスペンス
・ライン204が、大日本スクリーン623コータ内部
を通っている図2および図3のアーム214部分の下に
ある大日本スクリーン623部分の底面の斜視図が示さ
れている。図には、NMP供給ライン500およびNM
Pディスペンス/サックバック・バルブ502が示され
ている。一実施形態では、以下で説明する図6の配管図
から分かるように、NMP供給ライン500は、図4の
NMPフィルタ404を接続しているテフロン・ライン
である。
【0023】一実施形態では、NMP供給ライン500
は、NMPを用いて加圧される。加圧NMPのディスペ
ンスを制御するために、一実施形態では、溶剤ディスペ
ンス・ノズル300を通して化学製品を流出させるため
に、ディスペンス/サックバック・バルブ502を開閉
している。一実施形態では、ディスペンス/サックバッ
ク・バルブ502は、CKD製の空気作動式テフロン・
ダイヤフラム・バルブである(実際に使用されるバルブ
の正確な部品番号については、部品リストである図7参
照)。部品リストに呼ばれているバルブは、半導体産業
において広く使用されているバルブであり、極めて信頼
性が高く、しばしばディスペンス用として用いられてい
ることは、当分野の技術者には認識されよう。
【0024】一実施形態では、ブラケットがディスペン
ス/サックバック・バルブ502を保持している。その
ブラケットは、位置に関しては、図2および図3に示す
カップ212の、ほぼ真下に取り付けられている。一実
施形態においては、許容サックバックの機会を増すため
に、ディスペンス/サックバック・バルブ502を、可
能な限りディスペンス・ポイント近くに位置付けするこ
とが望ましいことを指摘しておく。「サックバック」と
は、ウェハにディスペンスされている化学製品が何であ
れ、ディスペンスの後に不要な化学製品がウェハ上に滴
下しないようにするための「吸い戻し」プロセスを説明
する場合に一般的に使用される用語であることは、当分
野の技術者には認識されよう。このような偶然の滴下を
防止するための補助として、ディスペンス/サックバッ
ク・バルブ502など、サックバック機能を備えたバル
ブが設計されている。つまり、これらのバルブは、ディ
スペンスが終了すると、ラインをバックアップしている
バルブによってディスペンスされた溶剤を引っ張るよう
に設計されている。一実施形態においては、サックバッ
クの挙動を反復性の高い、強固なものにするために、試
行錯誤によって厳密なサックバック・バルブ・パラメー
タが決定されたことを指摘しておく。一実施形態におい
ては、穏やかなサックバックが使用されない場合、シス
テムには時々滴下があることが分かっている。サックバ
ック・パラメータは、溶剤の特性、温度、およびシステ
ムの稼働率によって大きく異なることを指摘しておく。
したがって、適切なサックバック・パラメータを決定す
るための産業規格実践は、上述のように経験的プロセス
を経たものである。
【0025】図5を参照すると、一実施形態では、サッ
クバック・パラメータは、NMPディスペンス/サック
バック・バルブ502に結合した速度制御装置506な
ど、速度制御装置を介して調整されている。速度制御装
置506のような速度制御装置は、NMPディスペンス
/サックバック・バルブの開閉速度を制御している。
【0026】さらに図5には、ディスペンス/サックバ
ック・バルブ502用の空気圧ライン504および関連
速度制御装置508が示されている。速度制御装置50
8は、空気圧ライン504の空気圧を利用して、NMP
ディスペンス/サックバック・バルブ502の開閉を制
御している。空気圧ライン504の空気圧を制御してい
るのは、未使用バックリンス・システムに結合した大日
本スクリーン623に対する既存論理である。一実施形
態では、上述の論理は、空気作動式バルブ(AOV)を
開く電磁弁への空気の供給を制御する信号を利用してい
る。AOVは、ディスペンス/サックバック・バルブ5
02を制御するために使用される空気圧ライン504に
圧力をもたらすために、ポリイミド溶剤ディスペンス・
システムとして機能変換された逆流システムに使用され
ている。したがって、レシピ(大日本スクリーン623
コータを制御するために使用されるプログラムであり、
図12および図13に関連して以下で説明する)の行C
2における逆流仕様では、上記制御信号がAOVを開
き、それにより、ディスペンス/サックバック・バルブ
502を起動させている。つまり、以下で説明するレシ
ピにおいて、コマンドがディスペンス逆流に与えられる
と、大日本スクリーン623コータは、逆流ディスペン
ス中であることを考慮するが、実際にディスペンス/サ
ックバック・バルブ502を開き、それによってディス
ペンス/サックバック・バルブ502に関連したディス
ペンスの開始および停止を制御している。
【0027】次に図6を参照すると、図1ないし図5に
関連して説明した上記実施形態の配管図600が示され
ている。適用可能な部分については、配管図の部品参照
番号と、図1ないし図5の対応部品参照番号とを一致さ
せている。図6におけるその他の番号は、図7の部品リ
ストと一致している。図6のラベルが付されていない部
品、および/または、図7の部品は、総じて、大日本ス
クリーン623コータの既存部品(例えば、NMPトラ
ップ・タンク402)である。配管図600には、空気
圧(空気)配管と空気配管システムの制御方法、およ
び、液体配管システムとその制御方法が示されている。
図6の右下隅に矢印で示されている「ディスペンス」
は、溶剤ディスペンス・ノズル300を表している。
【0028】図6は、様々な色および様々なパターンの
線を用いて、空気配管および液体配管中の様々な物質の
存在を示している。例えば、図6下部の凡例によれば、
配管図中の青色の短ダッシュ線は、N2(窒素)用配管
を示し、緑色の長ダッシュ線は、排気ガス用配管を示
し、赤色の、長ダッシュ線と二重短ダッシュ線が交互し
ている線は、CDA(浄化乾燥空気)用配管を示し、黒
色の単線は、ポリイミド溶剤(NMP)用配管であるこ
とを示している。配管図中のディスクリート部品の中に
は、実際的な理由から黒色の単線で画かれているものが
あるが、どの線が配管を表し、どの線が単に部品を画く
ため、すなわちアウトラインを示すために用いられたも
のであるかは、前後関係から明らかであることを指摘し
ておく(例えば、NMP圧力キャニスタ400は、黒色
の単線で画かれている)。
【0029】図6には、配管の内径および外径サイズが
略記されている。例えば、図6中央部付近の排気ライン
602は、サイズφ8/φ6であることが表示されてい
る。このφ外径/φ内径表示は、その配管が外径8m
m、内径6mmのラインであること示している。図6の
中で使用されているその他の表示についても同様であ
る。φ「外径」/φ「内径」が当該分野でしばしば使用
されていることは、当分野の技術者には認識されよう。
図6に使用されている記号に関しては、例えばフィル
タ、速度制御装置、バルブ等の部品を表すための、当該
分野で普通に使用される種類の記号であることは、当分
野の技術者には認識されよう。
【0030】次に図7を参照すると、図6における番号
が付されたアイテムに関連した部品リストが示されてい
る。リストには、リストされている個々の部品のメー
カ、部品単価、各部品に対するメーカ部品番号が記載さ
れている。
【0031】次に図8を参照すると、溶剤ディスペンス
・ノズル・ブロック202および溶剤ディスペンス・ノ
ズル・ブラケット200からなる溶剤ディスペンス・ノ
ズル・ブラケット・アッセンブリ800の様々な図が示
されている。図8の一番右側の斜視図は、溶剤ディスペ
ンス・ノズル・ブラケット・アッセンブリ800の第1
の等角投影図である。図8の中央上側の第1の平面図
は、溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット・アッセン
ブリ800の第2の等角投影図である。図8の中央下側
の第2の平面図は、溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケ
ット・アッセンブリ800の第3の等角投影図である。
図8の左下の平面図は、溶剤ディスペンス・ノズル・ブ
ロック202の前部および後部の等角投影図である。さ
らに、図8の第2の等角投影図には、一実施形態におけ
る溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット・アッセンブ
リ800の、大日本スクリーン623のアーム214上
への位置付け方法が示されている。(アーム214は、
図2および図3に示されている。)
【0032】次に図9を参照すると、溶剤ディスペンス
・ノズル・ブラケット200および溶剤ディスペンス・
ノズル・ブロック202の実施形態の製作図が示されて
いる。図9の左上の象限は、溶剤ディスペンス・ノズル
・ブロック202の部品の製作図である。溶剤ディスペ
ンス・ノズル・ブロック202の機能は、溶剤ディスペ
ンス・ノズル300の位置決めを可能にし、かつ、図3
に示す溶剤ディスペンス・ノズル300の、図2および
図3で考察したZ軸方向への調整を可能にすることであ
る。Z軸方向は、溶剤ディスペンス・ノズルを、図3に
示す半導体ウェハ302に近づけ、あるいは遠ざける方
向である。図9に示すように、溶剤ディスペンス・ノズ
ル・ブロック202を調整することにより、溶剤ディス
ペンス・ライン204(一実施形態では、テフロン・ラ
イン)を締め付けることができる。図に示されている、
溶剤ディスペンス・ノズル・ブロック202の2個のボ
ルトを調整することにより、溶剤ディスペンス・ライン
204をスライドさせることができ、したがって、溶剤
ディスペンス・ノズル300を、ノズル・ブロック・ア
ッセンブリ800に対して上下に調整することができ
る。
【0033】引き続き図9を参照すると、図9の右上の
象限に、図2および図3に関連して説明したX軸方向の
移動を可能にする溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケッ
ト200部分の製作図が示されている。図9の右上の象
限には、X軸−Z軸平面に平行に位置している溶剤ディ
スペンス・ノズル・ブラケット200の部分902に形
成される、溝が切られたオリフィス900が示されてい
る。その溝を通してボルト(図示せず)が延長し、それ
により、溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット200
を、図2のX軸方向に調整することができる。
【0034】引き続き図9を参照すると、図9の右下の
象限に、図2に関連して説明したY軸方向の移動を可能
にする溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット200部
分の製作図が示されている。図9の右下の象限には、Y
軸−Z軸平面に平行に位置している溶剤ディスペンス・
ノズル・ブラケット200の部分906に形成される、
溝が切られたオリフィス904が示されている。その溝
を通してボルト(図示せず)が延長し、それにより、溶
剤ディスペンス・ノズル・ブラケット200を、図2の
Y軸方向に調整することができる。
【0035】ここで、上記で考察した軸は、上記図(例
えば、図2および図3)に関連した軸であり、図2に示
す機械が、工場の床上に設置されているものとして考察
す場合、上記X−Y軸方向は、工場の床に平行な方向で
あり、Z軸方向は、工場の床に対して直角の方向である
ことを意味するものであることを繰り返しておく。
【0036】次に図10を参照すると、NMPプリウェ
ット・バルブ取付けブラケットの製作図が示されてい
る。このブラケットは図5に示されているブラケットで
あり、2個の図示されているディスペンス/サックバッ
ク・バルブ(例えば、ディスペンス/サックバック・バ
ルブ502)を、大日本スクリーン623コータ上に保
持している。(大日本スクリーン623コータが、各々
ポリイミドのディスペンスが可能な2個の実質的に同一
の「トラック」を有するように構成されていることは、
当分野の技術者には認識されよう。したがって、一実施
形態においては、本明細書で説明するシステムおよびプ
ロセスは、重複トラックに対して、ポリイミド溶剤ディ
スペンス・システムも重複している。本明細書では、説
明を簡潔にするために、1つのトラックについてのみ考
察する。つまり、大日本スクリーン623コータには、
図2ないし図4に関連して示し、説明したアッセンブリ
のすぐ左側に、その重要な態様のほとんどが、本明細書
で説明するシステムの重複である実質的に同一のアッセ
ンブリが設けられているため、2個のディスペンス・サ
ックバック・バルブが図5に現れている。)
【0037】図10に示すブラケットの配置に関して
は、大日本スクリーン623コータに対して選択された
位置は、図5に示す各ディスペンス/サックバック・バ
ルブに結合したカップのほぼ真下である(2個のカップ
が2つのトラックを支持しているが、簡潔にするため
に、本明細書では1個しか示されていないことを思い出
していただきたい)。
【0038】次に図11を参照すると、図3に関連して
示し、説明した溶剤ドレン306の製作図が示されてい
る。溶剤ドレン306の機能は、事故が発生し、溶剤デ
ィスペンス・ノズル300が使用されていない場合(例
えば、バルブが故障した場合、あるいは、ノズルが定位
置にある時に、誰かがディスペンス・バルブを起動した
(すなわち、溶剤ドレン306の上で位置決めされた)
場合など)に、溶剤ディスペンス・ノズル300からの
溶剤を受け止めることである。図3に示されているよう
に、溶剤ドレン306は、溶剤ドレン306が、溶剤デ
ィスペンス・ノズル300から偶然に流出する溶剤を受
け止め、これら偶然にこぼれた溶剤を、大日本スクリー
ン623コータのドレンに再導入するように配置され
る。それにより、溶剤ドレン306が無い場合に、こぼ
れた溶剤が機械の上に滴り落ちるのを防止している。既
存の大日本スクリーン623コータのドレンは、機械に
備えられている2個の既存ポリイミド・ノズル206お
よび208しか保護しないため、溶剤ドレン306が必
要である。
【0039】本明細書では、本発明の実施形態につい
て、簡潔にするために、大日本スクリーン623コータ
に関連して考察してきた。大日本スクリーン623コー
タの使用は単なる一例であり、本明細書で説明した実施
形態を効果的に実現することが可能な様々なシステム
(例えば、ポリイミドをディスペンスする他のメーカお
よび機種)があることは、当技術分野においては理解さ
れよう。また、本明細書では、ポリイミド・プロセスに
ついてのみ説明したが、本明細書で説明する実施形態
は、当分野の技術者による若干の修正を加えるだけで、
他のコーティング・システム用として使用することがで
きる。
【0040】II.プロセス 次に図12Aを参照すると、大日本スクリーン623コ
ータから取った、(1)大日本スクリーン623基本コ
ータによる1.3gのポリイミドのディスペンスを制御
するために使用されるレシピを含むレシピ1200と、
(2)ポリイミド溶剤(NMP)のディスペンスと、そ
れに続く1.3gのポリイミドのディスペンスを制御す
るために、一実施形態において、大日本スクリーン62
3修正システム(図1ないし図11に関連して説明した
システム)と共に使用されるレシピを含むレシピ125
0のスクリーン・プリントが示されている。
【0041】ポリイミド溶剤のディスペンスが施されな
い場合、レシピ1200に示すレシピでは、ポリイミド
のディスペンス量が少なく、ウェハを十分に覆わないた
め、通常、許容可能な半導体ウェハを得ることができな
いことを理解しなければならない。しかし、レシピ12
50に示すポリイミド溶剤プリウェット・プロセスが施
される場合は、ポリイミド溶剤のプリウェットにより、
ポリイミドのディスペンス量が適切であり、半導体ウェ
ハを十分に覆うため、ポリイミドのそのディスペンス量
で、許容可能な半導体ウェハを得ることができる。レシ
ピ1200および1250は、ポリイミド溶剤(例えば
NMP)プリウェット・シーケンスに関連する利益を強
調するために、並べて示されている。
【0042】次に図12Bを参照すると、レシピ120
0および1250における様々なエントリについて説明
したキー1204が示されている。また、キー1204
は、図13に示すレシピ1300および1350にも適
用されるものであり、それらの様々なエントリについて
も説明されている。
【0043】レシピ1200および1250は、それぞ
れ最初の行の各列が、レシピ中の離散ステップ(ただ
し、各行の列エントリ、例えば1行目は「ステップN」
(Nは1、2、3、...8)、2行目は回転速度、3
行目および4行目は、時間T1およびT2等について説
明した第1列を除く)を表すように配列されている。レ
シピ1200および1250の、それぞれ「回転N」で
表されている2行目は、各列が、このようなレシピ(例
えば、レシピ1200および1250)において、対応
する各レシピのステップN(各レシピの1行目)に対す
る回転速度、すなわち半導体ウェハの毎分回転数(RP
M)を表すようになされている。大日本スクリーン62
3コータのユーザ・インタフェースの特異性のため、レ
シピに示されている値から真のRPMを得るためには、
レシピの値を10倍しなければならないことを理解しな
ければならない。例えばレシピ1200の場合、そのス
テップ4のRPMは、175×10=1750RPMを
表し、また、ステップ7のRPMは、500×10=5
000RPMを表していることになる。レシピ1200
および1250の、それぞれ「T1」で表されている3
行目は、各列が、その前のステップにおける回転速度
(RPM)から、現行ステップの回転速度(RPM)に
移行する間の時間を秒単位で表すようになされている。
例えばレシピ1200のステップ3の場合、回転速度
は、ゼロ(レシピ1200のステップ2の回転速度)か
ら500RPM(レシピ1200のステップ3で指定さ
れている回転速度)まで、0.5秒で加速しなければな
らない。それぞれ「T2」で表されているレシピ120
0および1250の4行目は、各列が、ステップNにお
ける規定回転速度の持続期間の合計時間を秒単位で指定
するようになされている。例えばレシピ1200のステ
ップ3は、回転速度500RPMの持続期間15.0秒
と、ゼロRPMから500RPMへのシステムランプア
ップ時間0.5秒の合計15.5秒間、継続しなければ
ならない。同様に、レシピ1250のステップ3は、回
転速度200RPMの持続期間1.0秒と、ランプアッ
プ時間0.0秒の合計1.0秒間、継続しなければなら
ない。すなわち、各ステップNに必要な合計時間は、T
1+T2である。
【0044】それぞれ「C1ないしC8」で表されてい
るレシピ1200および1250の7行目ないし14行
目は、大日本スクリーン623コータ上の「化学製品」
ディスペンス・システムを表している(「化学製品」と
は、一般的に、プロセスで使用される物を意味し、した
がって、NMPあるいはポリイミドなど、実際の化学製
品を意味することもあれば、真空、あるいは逆流等を意
味することもあることは、当分野の技術者には認識され
よう)。「化学製品」ディスペンス・システムのほとん
どは、化学製品を貯蔵し、次にディスペンスすることが
できる貯蔵容器を備えている。レシピ1200および1
250の行「C1ないしC8」に関し、これらの各行に
おける数字の有無は、上記「化学製品」ディスペンス・
システムからディスペンスされる化学製品を表してい
る。例えば、レシピ1250を参照してみると、表の8
行目(「C2」で表されている)の「ステップ5」で表
される列には、数字「1」が存在している。キー120
4を参照すると、数字「1」は化学製品「ポリイミド」
を指していることが分かり、したがって、列「ステップ
5」の行「C2」に存在する「1」は、ステップ5が継
続している間(例えば、7.5秒間)、化学製品ポリイ
ミドをディスペンスする(例えば、ポリイミド・ディス
ペンス・ノズル304を用いて)ものと解釈することが
できる。さらに例を示すためにもう一度レシピ1250
を参照すると、行「C2」のステップ6および7には、
数字「8」が存在している。キー1204を参照する
と、数字「8」は、「排気ダンパ閉」操作からなる「化
学製品」(念のため、操作も上述「化学製品」として表
現することは通例のことであり、当分野の技術者には理
解されよう)を指しており、このような「化学製品」
が、レシピ1250のステップ6および7が継続してい
る間、ディスペンスされることが分かる。
【0045】それぞれ「M1」で表されているレシピ1
200および1250の15行目は、トラック(すなわ
ち半導体ウェハ上で操作することができる個別サブシス
テム)に結合しているアーム214に取り付けられたポ
リイミド・ディスペンス・ノズル304の位置決めを表
している。例えば、大日本スクリーン623コータには
2つのトラックがあり、各々のトラックは、アーム、ポ
リイミド・ディスペンス・ノズル、一連の化学製品ディ
スペンス・システム等を備えている。したがって、レシ
ピを正しく記入するためには、レシピの列の中に指定さ
れている操作(したがって、プロセス・ステップ)を実
行するために使用するトラック(したがって、ノズルの
セット)について、大日本スクリーン623コータに教
え込まなければならない。したがって、実質的に全て
の、本明細書で説明するプロセス・ステップを、大日本
スクリーンの第2のトラック用として複製することがで
きることを理解しなければならない。理解を容易にする
ために、本明細書における全てのレシピはトラック1に
関するものであるが、それらのレシピをトラック2にも
等しく適用できることを理解しなければならない。
【0046】「P1x」および「P1y」で表されてい
る各レシピの16行目と17行目は、大日本スクリーン
623の定義済み座標系における、アーム214に取り
付けられたポリイミド・ディスペンス・ノズル304の
x−y位置(x−y位置は、図1ないし図11に関連し
て説明したx軸およびy軸に沿った位置に、概ね一致し
ている)を指定している。(ポリイミド・ディスペンス
・ノズル304および溶剤ディスペンス・ノズル300
は、本明細書における図3および他の図に示す方法でア
ーム214に配置されているため、溶剤ディスペンス・
ノズル300の位置を指定することにもなる。)一実施
形態(例えば図3に示すような)においては、溶剤ディ
スペンス・ノズル300およびポリイミド・ディスペン
ス・ノズル304は、概ね同一y軸位置にあるが、x軸
方向には約36mmだけずれている(x−y位置は、図
1ないし図11に関連して説明したx軸およびy軸に沿
った位置に、概ね一致している)。しかし、上述の相対
位置は機械によって異なり、相対位置決めの目的が、以
下で説明するレシピの適切なステップにおいて、溶剤デ
ィスペンス・ノズル300を実質的にウェハ上の中心に
位置決めすることができるように、溶剤ディスペンス・
ノズル300とポリイミド・ディスペンス・ノズル30
4とを分離させることであることを理解しなければなら
ない。
【0047】本明細書では特に説明しない残りの行の意
味については、キー1024に示されている。
【0048】レシピ1250に関して、もう一度図12
Aを参照してみると、ステップ1ないし4が、ポリイミ
ド溶剤(例えばNMP)ディスペンスのプリウェット・
シーケンスを構成していることが分かる。ステップ1
は、0.5秒(T1)で半導体ウェハ(位置[P1x=
2、P1y=0]に位置付けされたアーム214のポリ
イミド・ディスペンス・ノズル304(M1=1)に結
合している溶剤ディスペンス・ノズル(例えば、溶剤デ
ィスペンス・ノズル300)に結合したウェハ)を、ゼ
ロRPMから2000RPMに加速し、加速後、2.0
秒の間、回転速度を2000RPMに維持し、合計2.
5秒(T2)であることを表している。ステップ2は、
ポリイミド溶剤NMP(C2)を2.0秒間(一実施形
態では、これは2mlのポリイミド溶剤NMPのディス
ペンスに相当する)ディスペンス(位置[P1x=2、
P1y=0](一実施形態では、実質的に半導体ウェハ
の中心に相当する)に位置付けされたアーム214のポ
リイミド・ディスペンス・ノズル304(M1=1)に
結合した溶剤ディスペンス・ノズルを通して)し、その
間、回転速度を2000RPMの定回転に維持すること
を表している。ステップ3は、半導体ウェハを1.0秒
間、2000RPMで回転させながら、アーム214の
ポリイミド・ディスペンス・ノズル304(M1=1)
に結合したノズルを、位置[P1x=3、P1y=0]
に移動させることを表している。ステップ4は、半導体
ウェハをさらに4.5秒間、2000RPMで回転させ
ることを表している。2000RPMの定速で半導体を
回転させ続ける場合であっても、ステップ4のために指
令された0.5秒間の「ランプアップ」時間があること
に注意しなければならない。このようなランプアップ時
間の必要理由は、大日本スクリーン623の特異性によ
るものであり、0.5秒のランプアップ時間を挿入しな
い場合、ステップ4からステップ5への移行時に、大日
本スクリーン623にエラー状態が生じることがある
(常に生じるわけでなない)。一般的に、回転速度が一
定でなければならないことが示されている、本明細書で
示すこのようなランプアップ時間が存在し、この特異性
を修正している。
【0049】もう一度レシピ1250を参照してみる
と、ステップ5は、レシピ1250のステップ1に実質
的に類似しており、ポリイミド(キー1204における
化学製品「1」)が、アーム213のポリイミド・ディ
スペンス・ノズル304(M1=1)を通して、静止状
態に保持された(回転Nの行における回転速度ゼロRP
Mによって表されている)半導体ウェハ上にディスペン
スされることが分かる(C2の行における「1」の存在
によって表されており、キー1204によれば、ポリイ
ミドのディスペンスに関連していることを表してい
る)。続くレシピ1250の残りのステップは、各ステ
ップにリストされた特定の操作を介して、ポリイミドが
拡散し、半導体ウェハを覆うように、半導体ウェハを回
転させるために必要な操作を表している。
【0050】レシピ1250のステップ5とレシピ12
00のステップ1とを比較してみると、これらのステッ
プが実質的に同じであり、最初に記述したように、両レ
シピが1.3gのポリイミドをディスペンスするレシピ
であることを表すための、なければならないステップで
あることが分かる。しかし、レシピ1250の残りのス
テップ6ないし11のセットと、類似機能セットである
レシピ1200のステップ2ないし8とを比較してみる
と、一般的に、ポリイミドを半導体ウェハ上に拡散させ
るために必要な連続エネルギーは、レシピ1200が必
要とする連続エネルギーよりもレシピ1250が必要と
する連続エネルギーのほうが少ないことが分かる。
【0051】上述の考察は、1.3gのポリイミドのデ
ィスペンスを表すものとして特徴付けされたレシピ12
00および1250に、主として焦点を合わせたもので
ある。ポリイミド溶剤プリウェット/ポリイミドのディ
スペンスの1.3gバージョンにおいては、ステップ1
ないし4を介した2mlのNMPのディスペンスおよび
拡散により、ステップ5におけるポリイミドの所要ディ
スペンス量を、3.0g(ポリイミド溶剤(例えばNM
P)プリウェットが施されない場合に、半導体ウェハか
ら許容可能な性能/歩留りを得るために必要な量)から
1.3gに低減し、かつ、ポリイミド溶剤が施されない
場合における、3.0gのポリイミドを使用した半導体
ウェハと同等もしくはそれ以上の性能/歩留りを実現し
ている。ポリイミド1.3g用のプリウェット・レシピ
1250のステップ5に示されているディスペンス時間
(T2=7.5秒)は、可能な限り1.3gに近いポリ
イミドをディスペンスすることに関連した時間である。
このディスペンス時間は、使用するポリイミドの粘性に
よって異なる。一実施形態では、その粘性は、25℃に
おいて約3500cpsであり、このようなポリイミド
は、日本の東レ(株)から購入することができる。しか
し、当業界におけるポリイミドの粘性範囲が、約100
0cpsないし8000cpsであることは、当分野の
技術者には認識されよう。さらに、既に記述したよう
に、示されているレシピ1200および1250は、大
日本スクリーン623コータに対するものである。大日
本スクリーン製造(株)は、京都の洛西に事業所を構え
ている。
【0052】次に図13を参照すると、大日本スクリー
ン623コータから取った、(1)大日本スクリーン6
23基本コータによる1.15gのポリイミドのディス
ペンスを制御するために使用されるレシピを含むレシピ
1300と、(2)ポリイミド溶剤(NMP)のディス
ペンスと、それに続く1.15gのポリイミドのディス
ペンスを制御するために、一実施形態において、大日本
スクリーン623改変型コータ・システムと(図1ない
し図11に関連して説明したシステム)共に使用される
レシピを含むレシピ1350のスクリーン・プリントが
示されている。
【0053】レシピ1300とレシピ1200、レシピ
1350とレシピ1250をそれぞれ比較すると、1.
3gレシピ(レシピ1200および1250)が、実質
的に1.15gレシピ(レシピ1300および135
0)に類似していることが分かる。ただし、ポリイミド
・ディスペンス・ステップ(レシピ1200および13
00におけるステップ1、レシピ1250および135
0におけるステップ5)が異なっていることを除く。具
体的には、図13のレシピ1300および1350にお
ける行「T2」で表されるディスペンス時間は5.5秒
であり、図12のレシピにおける行「T2」で表される
ディスペンス時間は7.5秒である。
【0054】さらに、1.15gポリイミド・レシピ
(レシピ1300および1350)と1.3gポリイミ
ド・レシピ(レシピ1200および1250)が共通の
エントリを有しているために、1.3gポリイミド・レ
シピに対する考察を、同様に1.15gポリイミド・レ
シピにも適用することができる。例えば、ポリイミド・
プリウェット/ポリイミド・ディスペンス・プロセスの
1.15gバージョン(すなわちレシピ1350)で
は、2mlのポリイミド溶剤(例えばNMP)をディス
ペンスすることにより、ポリイミドのディスペンス量を
1.15gに低減し、かつ、ポリイミド溶剤が施されな
い場合に典型的に使用される3.0gのポリイミドを使
用した半導体ウェハと同等もしくはそれ以上の性能/歩
留りを実現している。図のレシピ1350に示されてい
るディスペンス時間(T2=5.5秒)に関しては、
1.15gのポリイミドをディスペンスすることに関連
しており、このディスペンス時間は、試行錯誤に基づ
き、経験的に決定された値である。ポリイミド1.15
g用のプリウェット・レシピのステップ5に示されてい
るディスペンス時間(例えばT2=5.5秒)は、可能
な限り1.15gに近いポリイミドをディスペンスする
ことに関連していることを理解しなければならない。こ
のディスペンス時間は、使用するポリイミドの粘性によ
って異なる。一実施形態では、その粘性は、25℃にお
いて約3500cpsであり、このようなポリイミド
は、日本の東レ(株)から購入することができる。しか
し、当業界におけるポリイミドの粘性範囲が、約100
0cpsないし8000cpsであることは、当分野の
技術者には認識されよう。さらに、既に記述したよう
に、示されているレシピは、大日本スクリーン623コ
ータに対するものである。大日本スクリーン製造(株)
は、京都の洛西に事業所を構えている。
【0055】上記で参照したポリイミド溶剤の量(例え
ば2ml)およびポリイミドの量(例えば1.3gおよ
び1.15g)に達するために必要な正確な時間が、実
施態様、粘性、温度およびその他の要因によって変化す
ることは、当分野の技術者には認識されよう。さらに、
ディスペンスするポリイミド溶剤(例えばNMP)およ
び/またはポリイミドのディスペンス時間および/また
は量を、本明細書における教示精神の下に、半導体ウェ
ハから許容可能な性能/歩留りが得られるような方法で
変化させることができることは、当分野の技術者には認
識されよう。また、許容可能な性能/歩留りを構成して
いるものが、メーカ毎に、また、製品毎に変化する設計
選択であることは、当分野の技術者には認識されよう。
さらに、実施形態の中には、目視検査によって、プロセ
ス・バージョンが実行不能になったことが認識できるも
のもある。例えば、1.3gのポリイミドが、ポリイミ
ド溶剤(例えばNMP)のプリウェットが施されない状
態でディスペンスされた場合(レシピ1200における
場合のように)、ポリイミドが半導体部分を完全に覆っ
ていないことを、しばしば目視検査によって認識するこ
とができる。
【0056】許容可能性能/歩留りは、メーカ毎に、ま
た、製品毎に変化する設計選択である。本明細書で説明
する装置およびプロセスに関連した試験データについて
は、本明細書における記述は、半導体ウェハの許容可能
性能および挙動に言及している。許容可能な性能/歩留
りを構成しているものが、メーカ毎に、また、製品毎に
変化する設計選択であることは、当分野の技術者には認
識されよう。許容可能と思われる性能を有する試験デー
タのセットを、図14に示す。
【0057】図14を参照すると、一実施形態におけ
る、許容可能と思われる性能を示す試験データのセット
が示されている。試験データは、しばしば試験に使用さ
れる種類の主メモリ製品の限定ロット生産から引き出さ
れたもので、その記憶装置製品は極めて安価であり、廃
棄処理可能と見なすべきものである。試験データについ
て、「EFT」は簡易機能試験を表し、「ウェハ当たり
のダイ」は、ウェハ当たりの最終実ダイ数を表してい
る。「TBT」は「バーン・イン」試験の種類を表した
もので、熱サイクル下での故障に関する試験である。
「ET1」はTBTと同様の試験であるが、試験期間
(時間)が長くなっている。
【0058】図15を参照すると、ポリイミド溶剤プリ
ウェットを施さない場合における許容可能な半導体性能
/歩留りに必要な3.0gに対する、上述1.3gプリ
ウェット・レシピに関連する幾つかの態様および利点を
説明する計算が示されている。同様に、数学的演算(例
えば、計算式中の1.3gを1.15gに置き換える)
を用いて、1.15gプリウェット・レシピに対する類
似の計算ができることは、当分野の技術者には認識され
よう。
【0059】通常、大日本スクリーン623コータのよ
うなシステムが、多数の組込み計算機および/または結
合計算機を備え、これらの計算機が、典型的な場合、そ
れには限定されないが、少なくとも1つの処理装置(例
えば主演算処理装置、グラフィクス処理装置、音声処理
装置等)、少なくとも1つの記憶装置(RAM、DRA
M、ROM)、および少なくとも1つの通信装置(例え
ば、ネットワーク・カードあるいはモデム(光学式また
は電子式))を含んでいることは、当分野の技術者には
認識されよう。
【0060】上述の詳細説明は、構成図、流れ図および
実例を用いて、本発明の様々な実施形態について説明し
たものである。構成図の各要素、流れ図の各ステップ、
および操作、および/または、実例を用いて説明した部
品を、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファーム
ウェア、あるいはそれらの任意の組合せによって、個別
に、および/または、集合的に具体化することができる
ことは、当分野の技術者には周知のこととして理解され
よう。一実施形態においては、上記で考察したように、
大日本スクリーン623コータを用いて本発明を具体化
しているが、本明細書で開示する実施形態を、全体的に
あるいは部分的に、専用集積回路(ASIC)あるいは
標準集積回路内に、コンピュータ上で走行するコンピュ
ータプログラムとして、あるいはファームウェアとし
て、または事実上それらの任意の組合せとして符号化さ
れた論理の中で等価的に具体化することができること
は、当分野の技術者には認識されよう。また、その回路
設計、および/または、ソフトウェアあるいはファーム
ウェアの符号の作成が、本開示に基づき、当分野の技術
者の技術範疇であることも、当分野の技術者には認識さ
れよう。さらに、本発明のメカニズムを、様々な形態の
プログラム製品として配給でき、かつ、本発明の実例実
施形態を、実際に上記プログラム製品の配給を実行する
ために使用する信号伝達媒体の種類に関係なく、等しく
適用できることは、当分野の技術者には認識されよう。
信号伝達媒体の例としては、それに限定されないが、フ
ロッピー(登録商標)・ディスク、ハードディスク装
置、CD ROM、およびディジタル・テープなどの記
録可能型媒体と、TDMあるいはIPベース通信リンク
(例えばパケット・リンク)を用いたディジタルおよび
アナログ通信リンクなどの伝送型媒体がある。
【0061】上述の実施形態は、実施形態の中に含まれ
ている様々な部品、あるいは実施形態に接続されている
他の様々な部品を示しているが、示されているアーキテ
クチャが単なる一例に過ぎないこと、また、実際に、同
一機能を実現する多くの他のアーキテクチャを具体化す
ることができることは理解されよう。理論的に、明瞭か
つ合理的に、同一機能を実現するための任意の部品配列
が、所望の機能が実現されるように、有効に「結合され
て」いる。したがって、特定の機能を実現するために組
み合わされた、本明細書における任意の2つの部品は、
アーキテクチャあるいは中間部品に無関係に所望の機能
が実現されるように、互いに「結合された」ものと見な
すことができる。同様に、そのように結合された任意の
2つの部品を、所望の機能を実現するために、互いに
「動作可能に接続された」すなわち「動作可能に結合さ
れた」ものと見なすことができる。
【0062】他の実施形態は、先のクレームの範囲内で
ある。
【0063】本発明の特定の実施形態について示し、説
明してきたが、本明細書における教示に基づき、本発明
とその広範な態様を逸脱することなく変更および改変を
加えることができることは、当分野の技術者には明らか
であろう。したがって、特許請求の範囲の各クレーム
は、全てのこのような変更および改変を、本発明の真の
精神および範囲内にあるものとして、その範囲内に包含
するものである。さらに、本発明については、特許請求
の範囲に別途、定義されていることを理解しなければな
らない。記載されているクレーム要素の特定の数字が意
図されたものである場合、クレーム中にその意図の目的
が明瞭に詳述され、また、そのような詳述がない場合
は、何ら意図がないことについては、当分野の技術者に
は理解されよう。理解を深めるために、例えば、特許請
求の範囲の各クレームには、クレーム要素を記載するた
めに、「少なくとも1つの」および「1つまたは複数
の」などの前置句の用法を含んでいるものがあるが、こ
のような前置句が用いられているとしても、不定冠詞
「a」または「an」によるクレーム要素の記載が、こ
のように記載されたクレーム要素を含む個々のクレーム
を、このような要素を1つだけ含む発明に制限する意味
を含むものと解釈してはならない。また、同一クレーム
が、前置句「1つまたは複数の」あるいは「少なくとも
1つの」、および、「a」あるいは「an」などの不定
冠詞を含む場合においても同様である。クレーム要素を
記載するために定冠詞が用いられている場合も同様であ
る。さらに、記載されているクレーム要素の特定の数字
について、明瞭に詳述されている場合であっても、通
常、それらの詳述が、少なくとも詳述された数字を意味
している(例えば、他に何の修飾もない全くの詳述であ
る「2つの要素」は、通常、少なくとも2つの要素、す
なわち2つ以上の要素、を意味している)ものと解釈す
べきことは、当分野の技術者には認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2ないし図11の索引を示す図である。
【図2】溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット200
と溶剤ディスペンス・ノズル・ブロック202(これら
を合わせて、「ブラケット・アッセンブリ」と呼ぶこと
ができる)、および溶剤ディスペンス・ライン204を
示す図である。
【図3】溶剤ディスペンス・ノズル300が、カップ2
12内部のウェハ保持器210上の半導体ウェハ302
のほぼ中心上に来るように、アーム214が位置決めさ
れているところを示す図である。
【図4】大日本スクリーン623コータに実施した場合
の、溶剤化学製品供給システムの実施形態の斜視図であ
る。
【図5】溶剤ディスペンス・ライン204が、大日本ス
クリーン623コータの内部を通っている図2および図
3のアーム214部分の下にある大日本スクリーン62
3部分の底面の斜視図である。
【図6】図1ないし図5に関して説明した実施形態の配
管図600である。
【図7】図6における番号が振られたアイテムに関連す
る部品リストである。
【図8】溶剤ディスペンス・ノズル・ブロック202お
よび溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット200から
なる溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット・アッセン
ブリ800を示す様々な図である。
【図9】溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット200
および溶剤ディスペンス・ノズル・ブロック202の実
施形態の製作図である。
【図10】NMPプリウェット・バルブ取付けブラケッ
トの製作図である。
【図11】図3に関連して示し、説明した溶剤ドレン3
06の製作図である。
【図12A】大日本スクリーン623コータから取っ
た、(1)大日本スクリーン623基本コータによる
1.3gのポリイミドのディスペンスを制御するために
使用されるレシピを含むレシピ1200と、(2)ポリ
イミド溶剤(NMP)のディスペンスと、それに続く
1.3gのポリイミドのディスペンスを制御するため
に、一実施形態において、大日本スクリーン623改変
型システムと共に使用されるレシピを含むレシピ125
0のスクリーン・プリントを示す図である。
【図12B】レシピ1200および1250における様
々なエントリについて説明したキー1204を示す図で
ある。
【図13】大日本スクリーン623コータから取った、
(1)大日本スクリーン623基本コータによる1.1
5gのポリイミドのディスペンスを制御するために使用
されるレシピを含むレシピ1300と、(2)ポリイミ
ド溶剤(NMP)のディスペンスと、それに続く1.1
5gのポリイミドのディスペンスを制御するために、一
実施形態において、大日本スクリーン623改変型コー
タ・システムと共に使用されるレシピを含むレシピ13
50のスクリーン・プリントを示す図である。
【図14】一実施形態における、許容可能と見なされる
性能を示す試験データ・セットを示す図である。
【図15】ポリイミド溶剤プリウェットを施さない場合
における許容可能半導体性能/歩留りに必要な3.0g
に対する、上述1.3gプリウェット・レシピに関連す
る幾つかの態様および利点を説明する計算を示す図であ
る。
【符号の説明】
200 溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット 202 溶剤ディスペンス・ノズル・ブロック 204 溶剤ディスペンス・ライン 206、208 ポリイミド・ディスペンス・ライン
(既存ポリイミド・ノズル) 210 ウェハ保持器 212 カップ 213、214 アーム 300 溶剤ディスペンス・ノズル 302 半導体ウェハ 304 ポリイミド・ディスペンス・ノズル 306 溶剤ドレン 400 NMP圧力キャニスタ 402 NMPトラップ・タンク 404 NMPフィルタ 500 NMP供給ライン 502 NMPディスペンス/サックバック・バルブ 504 空気圧ライン 506、508 速度制御装置 600 配管図 602 排気ライン 800 溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケット・アッ
センブリ 900、904 オリフィス 902、906 溶剤ディスペンス・ノズル・ブラケッ
トの部分 1200、1250、1300、1350 レシピ 1204 キー

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造を改善するための方法であって、 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペンスするステップ
    と、 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペンスする前記ステ
    ップに続いて、前記ウェハ上にポリイミドをディスペン
    スするステップとを含む、製造を改善するための方法。
  2. 【請求項2】 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペン
    スする前記ステップはさらに、 前記ウェハを回転させるステップを含む、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペン
    スする前記ステップはさらに、 静止位置に保持された前記ウェハ上に前記ポリイミド溶
    剤をディスペンスするステップを含む、請求項1に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペン
    スする前記ステップはさらに、 実質的に前記ウェハの中心点近くに前記ポリイミド溶剤
    をディスペンスするステップを含む、請求項1に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペン
    スする前記ステップはさらに、 所定時間、前記ポリイミド溶剤をディスペンスするステ
    ップを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 所定時間、前記ポリイミド溶剤をディス
    ペンスする前記ステップはさらに、 所定時間の間に、2ml以上の前記ポリイミド溶剤をデ
    ィスペンスするステップを含む、請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 所定時間、前記ポリイミド溶剤をディス
    ペンスする前記ステップはさらに、 所定時間の間に、実質的に2mlの前記ポリイミド溶剤
    をディスペンスするステップを含む、請求項5に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペン
    スする前記ステップはさらに、 前記ウェハ上にポリイミドの懸濁剤をディスペンスする
    ステップを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペン
    スする前記ステップはさらに、 前記ウェハ上にN−メチル・ピロリドン(NMP)をデ
    ィスペンスするステップを含む、請求項1に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記ウェハ上に前記ポリイミド溶剤を
    ディスペンスする前記ステップに続いて、前記ウェハ上
    にポリイミドをディスペンスする前記ステップはさら
    に、 所定時間、前記ポリイミドをディスペンスするステップ
    を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 所定時間、前記ポリイミドをディスペ
    ンスする前記ステップはさらに、 所定時間の間に、1.15g以上のポリイミドをディス
    ペンスするステップを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 所定時間の間に、1.15g以上のポ
    リイミドを前記ウェハ上にディスペンスする前記ステッ
    プはさらに、 所定時間の間に、1.3g以外の前記ポリイミドをディ
    スペンスするステップを含む、請求項11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 所定時間、前記ポリイミドをディスペ
    ンスする前記ステップはさらに、 所定時間の間に、前記ポリイミド溶剤が前記ウェハ上に
    ディスペンスされない場合に許容可能なウェハ性能を得
    るために必要なポリイミド量より少ない量のポリイミド
    をディスペンスするステップを含む、請求項10に記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 前記ウェハはさらに、DRAMチップ
    以外のチップを包含する、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 製造を改善するための方法であって、 ウェハ上に物質の溶剤をディスペンスするステップと、 ウェハ上に前記溶剤をディスペンスする前記ステップに
    続いて、前記ウェハ上に前記物質をディスペンスするス
    テップとを含む、製造を改善するための方法。
  16. 【請求項16】 前記物質がポリイミドである、請求項
    15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 ウェハ上に物質の溶剤をディスペンス
    する前記ステップはさらに、 前記ウェハを回転させるステップを含む、請求項15に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 ウェハ上に物質の溶剤をディスペンス
    する前記ステップはさらに、 静止位置に保持された前記ウェハ上に前記溶剤をディス
    ペンスするステップを含む、請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】 ウェハ上に物質の溶剤をディスペンス
    する前記ステップはさらに、 実質的に前記ウェハの中心点近くに前記溶剤をディスペ
    ンスするステップを含む、請求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 ウェハ上にポリイミド溶剤をディスペ
    ンスする前記ステップはさらに、 前記ウェハ上に前記物質の懸濁剤をディスペンスするス
    テップを含む、請求項15に記載の方法。
  21. 【請求項21】 ウェハ上に前記物質の懸濁剤をディス
    ペンスする前記ステップはさらに、 前記ウェハ上にN−メチル・ピロリドン(NMP)をデ
    ィスペンスするステップを含む、請求項20に記載の方
    法。
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US7605907B2 (en) 2007-03-27 2009-10-20 Asml Netherlands B.V. Method of forming a substrate for use in calibrating a metrology tool, calibration substrate and metrology tool calibration method

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