JP2002083511A - 抗菌機能付き照明器具 - Google Patents

抗菌機能付き照明器具

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JP2002083511A
JP2002083511A JP2000272809A JP2000272809A JP2002083511A JP 2002083511 A JP2002083511 A JP 2002083511A JP 2000272809 A JP2000272809 A JP 2000272809A JP 2000272809 A JP2000272809 A JP 2000272809A JP 2002083511 A JP2002083511 A JP 2002083511A
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photocatalyst
antibacterial agent
antibacterial
arc tube
lighting fixture
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JP2000272809A
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Akiyuki Fujii
映志 藤井
Hideo Torii
秀雄 鳥井
Atsushi Tomosawa
淳 友澤
Akiko Kubo
晶子 久保
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中に浮遊する細菌を処理する簡易な方法
として照明器具の表面に抗菌剤を担持させる方法が有効
である。しかしこの方法では、照明器具表面が汚れると
抗菌効果が大幅に低下してしまう。 【解決手段】 照明器具における発光管外表面あるいは
発光管取り付け用器具11の内外表面に抗菌剤16と光
触媒17剤を担持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気中の細菌の繁
殖を押さえる機能を有する抗菌機能付き照明器具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大気中に浮遊する細菌を処理する
代表的な方法としては、オゾンを使う方法、光触媒を用
いる方法、抗菌剤を用いる方法がある。
【0003】オゾンを使う方法は、活性酸素の強い酸化
作用による優れた殺菌効果が期待でき、脱臭装置や殺菌
装置、空気清浄機に採用されている。しかし、オゾンを
使う場合にはオゾン発生器が必要である上、オゾンの毒
性に対する配慮から、オゾン処理手段を必要とするた
め、コンパクト性に欠け、照明器具への適用は極めて困
難である。
【0004】酸化チタンに代表される光触媒材料を用い
る方法は、光触媒反応による脱臭作用や殺菌作用、抗菌
作用などを利用するもので、最近ではランプや照明器具
に光触媒を担持した商品も開発されている(例えば、特
許第3036247号)。しかし、光触媒を用いる方法
では、光照射が不可欠であり、照明器具に担持した場合
には消灯時など光の存在しない状況においては触媒作用
がないという欠点がある。
【0005】上記2つの方法と比較して抗菌剤を用いる
方法は、抗菌剤が細菌に直接作用して細菌の繁殖を抑制
する方法であり、抗菌剤を塗布するだけで良く、光照射
も必要としないため、優れた方法である(例えば、特開
平11−297110号公報)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抗菌剤
を用いた場合は、抗菌剤の表面に細菌が接触した場合に
抗菌作用が現れる。そのため、長期間使用し、照明器具
の抗菌剤を塗布した表面が汚れてしまうと、抗菌作用は
なくなってしう。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、汚れなどにより
抗菌作用が低下することのない、抗菌作用が長期間持続
する照明器具を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌機能付き照
明器具は、発光管を取り付けた発光管取り付け器具と、
前記発光管を覆うカバーとを備え、前記発光管の外側表
面または前記発光管取り付け器具の表面のうち少なくと
も一方に、抗菌剤および光触媒が担持されたことを特徴
とする。
【0009】このような構成とすることにより、抗菌剤
の表面が汚れた場合でも、照明器具を使用した際に光照
射が行われることにより、抗菌剤の近傍にある光触媒の
光触媒作用(防汚効果)により、抗菌剤表面の汚れを取
り除くことができる。
【0010】抗菌剤は、シリカゲルにチオスルファト銀
錯体を担持させかつ前記シリカゲルの表面の少なくとも
一部をテトラアルコキシシランの加水分解物で被覆して
なる銀シリカゲル系抗菌剤であることが望ましい。
【0011】また、上記照明器具に用いる光触媒として
は、酸化チタン粒子の表面に微細な細孔を有する光触媒
として不活性なセラミック膜をコートした構成の粒子で
あることが望ましい。なぜなら、光触媒に酸化チタン粒
子を用いると、光を照射した際に、汚れ成分だけでな
く、酸化チタン粒子と接触している有機分はすべて分解
されるため、抗菌剤の固定化に用いる樹脂や、発光管を
覆うカバーなど有機物で構成されるものを分解してしま
うからである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の抗菌機能付き照明
器具について説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施の形態である
天井取り付けタイプの開放型照明器具を概略的に示した
一部分切欠正面図、図2は図1のA部分を拡大した要部
拡大断面図、図3は図1のB部分を拡大した要部拡大断
面図である。
【0014】図1において、天井10につり下げられた
発光管取り付け器具11に2灯(30W+32W)の丸
管型蛍光ランプ12、13が取り付けられ、さらに発光
管取り付け器具11の一部に、丸管型蛍光ランプ12、
13を覆うように半透明性のカバー14が設置されてい
る。図2に示すように、丸管型蛍光ランプ13のガラス
管15の外表面に抗菌剤16と光触媒17をアクリル系
樹脂18で担持した皮膜19が形成されている。また、
ガラス管15の内表面には蛍光体20が塗布されてい
る。さらに、図3に示すように、半透明性のカバー14
の本体18の内外表面にも同じく抗菌剤16と光触媒1
7をアクリル系樹脂18で担持した被膜19が形成され
ている。なお、抗菌剤16としては銀シリカゲル系抗菌
粒子(粒径1μm)を用いた。
【0015】ここで、銀シリカゲル系抗菌剤の製造方法
を説明する。酢酸銀などの水溶性銀塩100重量部を塩
素を含まない水に加えて溶解させ、亜硫酸ナトリウムお
よび亜硫酸水素ナトリウムの混合物450重量部と、チ
オ硫酸ナトリウム塩300重量部とを順次かつ攪拌しな
がら混合し溶解させ、銀錯体水溶液を得る。チオ硫酸ナ
トリウムの重量は、その水和物Na2S2O3・5H2Oの重量と
して示される。次に、平均粒径4μmのシリカゲル粉末
を180℃で2時間以上乾燥させたもの100重量部に対
し、銀成分として2重量部になるように前記チオスルフ
ァト銀錯体水溶液に混合する。ついで、速やかに溶媒お
よびシリカゲル中に吸収された水分を除去する。これを
所定の粒径(約0.5μm)に粉砕することにより、抗
菌材料を担持したシリカゲルを得る。コーティング材料
として、テトラエトキシシラン100重量部をエチルア
ルコール100重量部に希釈混合させた溶液に、上記抗
菌材料担持シリカゲル100重量部を分散させ、上記シ
リカゲルの表面の少なくとも一部をコーティングする。
ついでこれを乾燥させ、銀シリカゲル系抗菌剤を得る。
【0016】また光触媒には、粒径約1μmのアナター
ゼ型酸化チタン粒子の表面を100nmの細孔をもつ多
孔質シリカでコートした粉末(例えば、特許公報:第2
945926号)を用いた。
【0017】上記銀シリカゲル系抗菌剤16と光触媒粉
末17を、アクリル系樹脂18とともにエマルジョン化
した。このとき、抗菌成分の濃度は銀換算で500pp
m、光触媒の濃度は酸化チタン換算で1000ppmで
ある。そして、スプレーで吹き付けた後、室温で乾燥さ
せて担持し、被膜19を表面に形成した照明器具Aを作
製した。被膜の厚さは約3μmであり、ほとんど透明に
近いため明るさの低下は無視できる。
【0018】また比較のために、アクリル系樹脂で銀シ
リカゲル系抗菌剤16のみを担持させた照明器具Bも作
製し、光触媒17のみを担持させた照明器具C、さらに
抗菌剤16および光触媒17ともに担持していない照明
器具Dとともに、抗菌効果を調べた。
【0019】まず、容積2m3のブースの天井に4種類
の照明器具を別々に取り付け、吸気ファンによって外気
を流量0.5m3/minでブース内に導入した。外気
はこの後も試験終了まで連続的に導入した。外気導入開
始後30分後に寒天培地を入れたシャーレを照明器具か
ら約1m程の真下の床に1時間放置し、落下した細菌を
採取した。培地シャーレを取り出した後、1時間後に再
び新しい培地シャーレを放置した。これを蛍光ランプを
点灯させず計5回(採取回1〜5)繰り返し落下細菌を
採取し、所定時間培養してコロニーを生成した。次に、
蛍光ランプを点灯させ、同様の条件でさらに5回(採取
回6〜10)繰り返し落下細菌を採取し、所定時間培養
してコロニーを生成した。そして、生成したコロニーの
数をカウントし、その数の変化の差を比較評価した。そ
の結果を図4に示す。図4において、縦軸は照明器具A
の点灯時において1回目に採取した落下細菌数を1とし
た場合の落下細菌数を表したものである。図4から、蛍
光ランプ点灯の有無に関わらず、抗菌剤16または抗菌
剤16と光触媒17を担持した照明器具A、Bは、抗菌
剤16も光触媒17も担持していない照明器具Dと比べ
て、落下細菌数が約1/3と少なくなっている。また、
光触媒17のみを担持した照明器具Cと比較して、蛍光
ランプの照射なしでも抗菌効果が現れていることがわか
る。
【0020】次に、容積2m3のブースの天井に4種類
の照明器具を別々に取り付け、吸気ファンによって、油
汚れ成分としてステアリン酸の蒸気(1000ppm)
を外気とともに流量0.5m3/minでブース内に導
入し、蛍光ランプを点灯させて、同じ条件で実験を計5
回行った。そして、生成したコロニーの数をカウント
し、その数の変化の差を比較評価した。その結果を図5
に示す。図5において、縦軸は照明器具Aの点灯時にお
いて1回目に採取した落下細菌数を1とした場合の落下
細菌数を表したものである。図5から明らかなように、
油汚れ成分としてステアリン酸の蒸気を導入した場合に
は、抗菌剤16のみを担持した照明器具Bは、抗菌剤1
6を担持していない照明器具Dと同程度の落下細菌数と
なっている。また、光触媒のみを担持した照明器具C
は、照明器具B、Dと比較して、落下細菌数は約1/2
となっていた。それに対し抗菌剤16と光触媒17を担
持した照明器具Aは、照明器具B,Dと比較して落下細
菌数は約1/3に、照明器具Cと比較しても約1/2と
少なくなっている。このように、抗菌剤16のみを担持
した場合には、表面が汚れた場合には抗菌効果がなくな
るのに対し、抗菌剤16と光触媒17の両方を担持して
照明を点灯することにより、抗菌効果は低下することな
く持続することができる。また、光触媒17のみを担持
した場合と比較しても、より優れた抗菌効果が発揮でき
る。
【0021】なお、本発明の請求項3において、光触媒
を、酸化チタン粒子の表面に微細な細孔を有する光触媒
として不活性なセラミック膜をコートした構成の粒子で
あるとしたが、これに限るものではなく、例えば、光触
媒が細孔内部に酸化チタンを担持した構成のシリカゲル
粒子であっても同様に優れた効果が得られる。
【0022】なお、本発明の実施例において、照明器具
を天井につり下げられた発光管取り付け器具としたが、
これに限るものではなく、例えば、天井取り付けタイプ
の密閉型照明器具においても、同様に優れた効果が得ら
れる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、抗菌剤
のみを用いる場合と異なり、照明器具表面が汚れた場合
でも、ランプを点灯することにより光触媒が表面をクリ
ーニングすることにより、抗菌作用が低下しないといっ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の抗菌機能付き照明器具の
一部切欠正面図
【図2】図1のA部分の要部拡大断面図
【図3】図1のB部分の要部拡大断面図
【図4】本発明の実施の形態における抗菌機能付き照明
器具の落下細菌数の変化を示す図
【図5】本発明の実施の形態における抗菌機能付き照明
器具の落下細菌数の変化を示す図
【符号の説明】 10 天井 11 発光管取り付け器具 12,13 蛍光ランプ 14 カバー 15 ガラス管 16 抗菌剤 17 光触媒 18 アクリル系樹脂 19 皮膜 20 蛍光体 21 カバー本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友澤 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 久保 晶子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA07 AA10 BB05 CC01 HH05 JJ03 KK08 LL10 MM01 MM02 MM07 NN02 NN06 QQ15 4G069 AA03 BA04A BA04B BA48A CA01 CA11 5C043 AA06 AA07 CC09 CD10 DD03 DD27 EA11 EB11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管を取り付けた発光管取り付け器具
    と、前記発光管を覆うカバーとを備え、前記発光管の外
    側表面または前記発光管取り付け器具の表面のうち少な
    くとも一方に、抗菌剤および光触媒が担持されたことを
    特徴とする抗菌機能付き照明器具。
  2. 【請求項2】 抗菌剤が、シリカゲルにチオスルファト
    銀錯体を担持させかつ前記シリカゲルの表面の少なくと
    も一部をテトラアルコキシシランの加水分解物で被覆し
    てなる銀シリカゲル系抗菌剤であることを特徴とする請
    求項1記載の抗菌機能付き照明器具。
  3. 【請求項3】 光触媒が、酸化チタン粒子の表面に微細
    な細孔を有する光触媒として不活性なセラミック膜をコ
    ートした構成の粒子である請求項1記載の抗菌機能付き
    照明器具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005026276A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Kabushiki Kaisha Zac 被膜材
JP2007289873A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Matsushita Electric Works Ltd 抗菌・防汚塗装物
US7582256B1 (en) 2003-10-01 2009-09-01 Arcelormittal France Air purification wall

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