JP2002083267A - 記録媒体製造販売システム、記録媒体、情報書込み装置、記録媒体販売管理装置及び記録媒体販売管理方法 - Google Patents

記録媒体製造販売システム、記録媒体、情報書込み装置、記録媒体販売管理装置及び記録媒体販売管理方法

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JP2002083267A
JP2002083267A JP2001187166A JP2001187166A JP2002083267A JP 2002083267 A JP2002083267 A JP 2002083267A JP 2001187166 A JP2001187166 A JP 2001187166A JP 2001187166 A JP2001187166 A JP 2001187166A JP 2002083267 A JP2002083267 A JP 2002083267A
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JP2001187166A
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Eiji Kawai
英次 川井
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の販売基盤に記録媒体が売れ残った場合
に、その記録媒体を廃棄処分等することなく、その記録
媒体をリサイクルできるようにする。 【解決手段】 不揮発性の記録媒体1を再生して提供す
るシステムであって、記録媒体1に任意の情報を書き込
む情報書込み装置2と、この情報書込み装置2による記
録媒体1を既存の販売基盤5に流通するように、かつ、
販売基盤5から返品される記録媒体1に新たな情報を書
込んで再流通するように管理される記録媒体販売管理装
置4とを備えるものである。販売基盤5から返品された
記録媒体1を回収するようになされると共に、回収され
た記録媒体1に新たな情報を情報書込み装置2によって
書き込み、その後、販売基盤5に再流通するようになさ
れる。記録媒体1が売れ残った場合に、それを廃棄処分
等することなく、記録媒体1を効率良く販売することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流通販売過程で在
庫となった不揮発性の記録媒体を販売業者から情報提供
事業者へ返品させ、半導体工場などで情報再書込みした
後に、その記録媒体を再流通するようなメモリカードリ
サイクルシステムに適用して好適な記録媒体製造販売シ
ステム、記録媒体、情報書込み装置、記録媒体販売管理
装置及び記録媒体販売管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の家庭用ゲーム機器を代表とするパ
ッケージソフト市場においては、80年初頭から90年
代前半にかけて、記録媒体の一例となるマスクROMを
使用するメディアが主流であった。マスクROMは半導
体メモリの中では比較的安価であり、また、大量生産を
することができ、アクセス時間が早いなどの優れた特性
があり、大きな市場を確立している。
【0003】一方、マスクROMは半導体製造の工程の
中でプログラムが行われると、その製造に時間を要し、
生産の必要期間であるところのターンアランドタイム
(以下でTATもいう)が通常2〜3ヶ月といったよう
に長い。特にリピート製造時は発注から納入まで1〜3
カ月必要で、市場の需要に応じたタイムリーな追加注文
に即応できず、機会損失を招くというマイナス面も有し
ている。
【0004】更に、90年代中盤から現在に至っては、
CD−ROMなどのディスクメディアが主流になってい
る(マスクROMも存在している)。記録媒体としての
ディスクは通常1週間程度と生産TATが早く、追加発
注を前提とした流通システムが構築できるので、見込み
発注、過剰在庫などの問題を解決するに至っている。し
かも、材料がプラスティックのためコストが安くできる
という優位性も備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
記録媒体を装着自在にして、携帯ゲーム機などの携帯端
末装置を製造しようとした場合に以下のような問題があ
る。 ディスク状記録媒体を使用すると、その携帯端末装
置には回転部や、光学的な情報読出し機構を搭載しなく
てはならず、当該装置のコスト高及び携帯機器の利点で
あるところのコンパクト化の妨げとなる。 近年のコンテンツ内容が多様化する中でユーザ趣向
に対してマスクROMをもって対処しようとすると、リ
ピートでない初回製造ロットにおいても、マスター出し
から初回出荷までに時間がかかるので、市場の需要に応
じたタイムリーな市場投入及び追加注文に即応できない
おそれがある。 マスクROMの場合、1タイトル毎にマスクを作成
しなければならないので、小数のロットの製造では効率
が悪いし、リピート発注に備えて多くのマスクを半導体
製造ラインで管理しなければならないという煩わしさが
ある。その上、マスクROMはマスクを常備した半導体
製造ラインでしか製造できない。 マスクROMもディスク状記録媒体も売れ残った場
合に基本的には返品ができないので、余ったら捨てるし
かないメディアであり、市中では在庫となったソフト商
品の処理は永遠の課題となっている。
【0006】因みに販売店などにおいて、見込み仕入れ
数量に対して需要が下回ってしまった場合には、店頭売
れ残りなどの市中在庫となる。このような場合に、小売
値を引き下げて販売するか、それでも売れなければ最後
には廃棄処分するしかなかった。また、販売店では記録
媒体を中古業者に転売したり、それを人気の高い商品と
抱き合わせ販売などして対策を採らざるを得なかった。
【0007】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、既存の販売基盤に記録媒体が
売れ残った場合に、その記録媒体を廃棄処分等すること
なく、その記録媒体をリサイクルできるようにした記録
媒体製造販売システム、記録媒体、情報書込み装置、記
録媒体販売管理装置及び記録媒体販売管理方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、不揮発
性の記録媒体を再生して提供するシステムであって、記
録媒体に任意の情報を書き込む情報書込み装置と、この
情報書込み装置による記録媒体を既存の販売基盤に流通
するように、かつ、販売基盤から返品される記録媒体に
新たな情報を書込んで再流通するように管理される記録
媒体販売管理装置とを備えることを特徴とする第1の記
録媒体製造販売システムによって解決される。
【0009】本発明に係る第1の記録媒体製造販売シス
テムによれば、不揮発性の記録媒体を再生して提供する
場合に、情報書込み装置によって記録媒体に任意の情報
が書き込まれる。記録媒体販売管理装置では、その記録
媒体を既存の販売基盤に流通するように、かつ、その販
売基盤から返品された記録媒体に新たな情報を書込んで
再流通するように管理される。
【0010】例えば、販売基盤から返品された記録媒体
を回収するようになされると共に、回収された記録媒体
に新たな情報を情報書込み装置によって書き込み、その
後、販売基盤に再流通するようになされる。
【0011】従って、既存の販売基盤に記録媒体が売れ
残った場合に、その記録媒体を廃棄処分等することな
く、その販売基盤から返品された記録媒体に新たな情報
を書き込んで販売基盤に再流通(リサイクル)させるこ
とができる。しかも、記録媒体が返品できるので、販売
店などにおいて在庫圧迫を無くすことができる。また、
記録媒体の転売による抱き合わせ販売などが少なくな
る。記録媒体を廃棄せずにリサイクルするので、記録媒
体を効率良く販売することができるばかりか、地球環境
に非常に優しい。
【0012】これにより、流通販売過程で在庫となった
不揮発性の記録媒体を販売業者から情報提供事業者へ返
品させ、半導体工場などで情報再書込みした後に、その
記録媒体を再利用するようなメモリカードリサイクルシ
ステムなどを構築することができる。
【0013】本発明に係る記録媒体は電気的に情報の消
去及びその書き換え可能な読み出し専用の記録媒体であ
って、当該記録媒体が一度でも通電された後は情報書込
み動作を禁止する再書込み禁止機能を有していることを
特徴とするものである。
【0014】本発明に係る記録媒体によれば、再書込み
禁止機能によって、流通販売過程における在庫状態では
記録媒体がRAMカセットと等価であっても、エンドユ
ーザにその記録媒体が販売され、エンドユーザが記録媒
体に一度でも通電をすると、その記録媒体をROMカセ
ット化することができる。従って、販売後の記録媒体に
おいて再書込みができなくなることから不正再利用を防
止できる。しかも、記録媒体の中古販売がし難くなるの
で著作権の保護を強化することができる。
【0015】本発明に係る情報書込み装置は情報の再書
込み禁止機能を有した不揮発性の記録媒体に情報を書き
込む装置であって、再書込み禁止機能を解除する情報書
込み制御部と、この情報書込み制御部によって再書込み
禁止機能を解除した記録媒体に情報を書き込む情報書込
み部とを備えることを特徴とするものである。
【0016】本発明に係る情報書込み装置によれば、不
揮発性の記録媒体に情報を書き込む場合に、情報書込み
制御部によって再書込み禁止機能が解除されると、情報
書込み部により解除後の記録媒体に情報を書き込むよう
になされる。
【0017】従って、情報書込み済みの記録媒体に新た
な情報を上書き等することができる。しかも、新たな情
報は完成後の記録媒体に電気的に情報を書込むだけなの
で、実質的に生産必要期間(TAT)が極めて早い。こ
れにより、販売業者からの返品等による記録媒体を廃棄
せずに簡単にリサイクルすることができる。
【0018】本発明に係る第1の記録媒体販売管理装置
は、情報書き込み済みの不揮発性の記録媒体の販売を管
理する装置であって、少なくとも、記録媒体の販売に関
する情報を記憶する記憶装置と、記録媒体を既存の販売
基盤に流通させるように、かつ、販売基盤から返品され
る記録媒体に新たな情報を書込んで再流通するように記
憶装置を制御する制御装置を備えることを特徴とするも
のである。
【0019】本発明に係る第1の記録媒体販売管理装置
によれば、情報書き込み済みの不揮発性の記録媒体の販
売を管理する場合に、記憶装置から記録媒体の販売に関
する情報が読み出されると、制御装置ではその記録媒体
を既存の販売基盤に流通させるように、かつ、その販売
基盤から返品される記録媒体に新たな情報を書込んで再
流通するように管理される。
【0020】例えば、制御装置では販売基盤から返品さ
れた記録媒体に関して、新たな注文に応じて再生処分を
する場合に、販売基盤から返品された記録媒体に関し
て、その記録媒体の返品数量をYとし、新たな注文数量
をZとしたとき、Y>Zの場合は、返品に係る記録媒体
の一部に新規情報を書き込んだ後に、再生による記録媒
体を再流通させる。また、Y<Zの場合は、返品に係る
記録媒体に新規情報を書き込むと共に、新たな記録媒体
に新規情報を書き込んだ後に、再生による記録媒体と新
規な記録媒体とを合わせて流通させるように記憶装置を
制御するようになされる。
【0021】従って、既存の販売基盤に記録媒体が売れ
残った場合に、その記録媒体を廃棄処分等することな
く、その販売基盤から返品された記録媒体に新たな情報
を書き込んで再び販売基盤に流通させることができる。
これにより、流通販売過程で在庫となった不揮発性の記
録媒体を再利用するようなリサイクルシステムなどの中
央管理装置に十分応用することができる。
【0022】本発明に係る第1の記録媒体販売管理方法
は、不揮発性の記録媒体の販売を管理する方法であっ
て、記録媒体に任意の情報を書き込み、その後、情報が
書込まれた記録媒体を既存の販売基盤に流通するよう
に、かつ、販売基盤から返品される記録媒体に新たな情
報を書込んで再流通するように管理することを特徴とす
るものである。
【0023】本発明に係る第1の記録媒体販売管理方法
によれば、既存の販売基盤に記録媒体が売れ残った場合
に、その記録媒体を廃棄処分等することなく、その販売
基盤から返品された記録媒体に新たな情報を書き込んで
再び販売基盤に流通させることができる。しかも、大ざ
っぱな予測で記録媒体を生産し備蓄(ストック)してお
くことができる。
【0024】また、記録媒体の初期出荷直前まで、その
記録媒体に書き込むべき情報内容を開発することができ
る(開発期間を長く取れる)。販売業者からの追加注文
に素早く対応できるようになり、記録媒体の見込み発注
による過剰在庫を招かなくなる。従って、販売時期を逃
さず記録媒体を既存の販売基盤に流通させることができ
る。
【0025】本発明に係る第2の記録媒体販売管理装置
は電子情報内容を書き込んだ所望のメモリ形式の不揮発
性の記録媒体を販売管理する装置であって、少なくと
も、記録媒体の製造、在庫、販売又は/及び生産要求に
関する情報を入力するように操作される入力手段と、記
録媒体の製造、在庫及び販売に関する情報を記憶した記
憶装置と、入力手段により入力される情報に基づいて記
録装置を制御する制御装置とを備え、制御装置は入力さ
れた記録媒体の生産要求に関する情報に応じてメモリ形
式を選択し、当該メモリ形式の不揮発性の記録媒体の製
造を発注すると共に記憶装置における記憶内容を更新す
ることを特徴とするものである。
【0026】本発明に係る第2の記録媒体販売管理装置
によれば、電子情報内容を書き込んだ所望のメモリ形式
の不揮発性の記録媒体を販売管理する場合に、記録媒体
の製造、在庫及び販売に関する情報を記憶した記憶装置
が備えられることを前提にして、入力手段が操作されて
記録媒体の製造、在庫、販売又は/及び生産要求に関す
る情報が入力されると、制御装置では入力された記録媒
体の生産要求に関する情報に応じて所望のメモリ形式が
選択され、当該メモリ形式の不揮発性の記録媒体の製造
を発注すると共に記憶装置の記憶内容が更新される。
【0027】従って、電子情報内容の書込み量に対応す
るメモリ容量や、出荷時期、発注本数などの市場要求に
応じた所望のメモリ形式の記録媒体を製造管理すること
ができる。これにより、メモリ容量や、出荷時期、発注
本数などの特徴の異なる複数の記録媒体を選択的に使い
分けるような販売管理を行うことができる。しかも、タ
イムリーに市場に所望のメモリ形式の記録媒体を投入す
ることができ、需要の拡大を図ることができる。
【0028】本発明に係る第2の記録媒体販売管理方法
は電子情報内容を書き込んだ所望のメモリ形式の不揮発
性の記録媒体を販売管理する方法であって、少なくと
も、記録媒体の製造、在庫及び販売に関する情報を予め
データベース化し、その後、記録媒体の生産要求に関す
る情報を入力し、ここで入力された記録媒体の生産要求
に関する情報に応じてメモリ形式を選択し、このメモリ
形式の不揮発性の記録媒体の製造を発注すると共にデー
タベースの内容を更新することを特徴とするものであ
る。
【0029】本発明に係る第2の記録媒体販売管理方法
によれば、電子情報内容を書き込んだ所望のメモリ形式
の不揮発性の記録媒体を販売管理する際に、電子情報内
容の書込み量に対応するメモリ容量や、出荷時期、発注
本数などの市場要求に応じた所望のメモリ形式の記録媒
体を製造管理することができる。
【0030】従って、メモリ容量や、出荷時期、発注本
数などの特徴の異なる複数の記録媒体を選択的に使い分
けるような販売管理を行うことができる。しかも、タイ
ムリーに市場に所望のメモリ形式の記録媒体を投入する
ことができ、需要の拡大を図ることができる。
【0031】本発明に係る第2の記録媒体製造販売シス
テムは電子情報内容を書き込んだ所望のメモリ形式の不
揮発性の記録媒体を販売管理するシステムであって、少
なくとも、所望のメモリ形式の複数の不揮発性の記録媒
体と、この記憶媒体の生産要求に関する情報に応じてメ
モリ形式を選択し、当該メモリ形式の不揮発性の記録媒
体の製造を発注すると共に記録管理内容を更新する記録
媒体販売管理装置とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0032】本発明に係る第2の記録媒体製造販売シス
テムによれば、第2の記録媒体販売管理装置が応用され
るので、メモリ容量や、出荷時期、発注本数などの特徴
の異なる複数の記録媒体を選択的に使い分けるような販
売管理を行うことができる。しかも、タイムリーに市場
に所望のメモリ形式の記録媒体を投入することができ、
需要の拡大を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る記録媒体
製造販売システム、記録媒体、情報書込み装置、記録媒
体販売管理装置及び記録媒体販売管理方法の一実施の形
態について、図面を参照しながら説明をする。
【0034】(1)第1の実施形態 図1は本発明に係る第1の実施形態としての記録媒体製
造販売システム10の構成例を示すブロック図である。
この実施形態では、不揮発性の記録媒体を再生して提供
する場合に記録媒体販売管理装置を備え、その記録媒体
を既存の販売基盤に流通するように、かつ、その販売基
盤から返品された記録媒体に新たな情報を書込んで再流
通するようにして、既存の販売基盤に記録媒体が売れ残
った場合に、その記録媒体を廃棄処分等することなく、
その記録媒体をリサイクルできるようにしたものであ
る。
【0035】図1に示す記録媒体製造販売システム10
は、不揮発性の記録媒体1を再生して提供するシステム
である。記録媒体1には電気的に情報の消去及びその書
き換え可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)が適
用され、フラッシュメモリなどが対象となる。従って、
EEPROM等を大量に流通メディアに使用することに
より、フラッシュメモリなどの不揮発性の記録媒体1の
技術革新を助長することができる。
【0036】この記録媒体1は再書込み禁止機能を有
し、この再書込み禁止機能を解除せずに、当該記録媒体
1を一度でも通電された後は情報書込み動作を禁止する
ような工夫がなされている。不正再利用の防止のためで
あり、記録媒体1の中古販売がし難くなることから、著
作権の保護を強化できる。
【0037】このシステム10には情報書込み装置2が
備えられ、記録媒体1に任意の情報を書き込むようにな
される。情報書込み装置2は半導体工場などの製造事業
所7に設置される。もちろん、情報書込み装置2は記録
媒体1の再書込み禁止機能を解除した後に情報を書き込
むようになされる。
【0038】これと共にシステム10には、記録媒体販
売管理装置4が備えられ、情報書込み装置2による記録
媒体1を既存の販売基盤5に流通するように、かつ、そ
の販売基盤5から返品される記録媒体1を適正な引取価
格で回収するようになされる。引取価格は返品率を分析
するなどして自動設定される。記録媒体販売管理装置4
は情報提供事業者3などに設置される。
【0039】記録媒体販売管理装置4では小売店などの
販売基盤5から返品された記録媒体1に関して、新たな
注文に応じて再生処分をするようになされるが、引き取
ってきた記録媒体1に新たな情報を書込んで再流通する
ように管理される。情報の書込みは製造事業所7に再書
き込みを依頼する形態により処理する。もちろん、この
形態に限られることはなく、再書き込みに関する使用許
諾を締結すれば、情報提供事業者3において一括して処
理することもできる。
【0040】この記録媒体販売管理装置4には操作手段
6が接続され、販売基盤5から返品された記録媒体1の
数量に応じて、現在の引取価格に対する新たな返品時の
取引価格を設定するように当該装置4が操作される。
【0041】図2は記録媒体製造販売システム10にお
ける処理例を示すフローチャートである。この実施形態
では、電気的に情報の消去及びその書き換え可能な読み
出し専用メモリなどの不揮発性の記録媒体1の販売を管
理する場合に、流通販売過程で在庫となった記録媒体1
を販売業者8から情報提供事業者3へ返品させることを
前提とする。
【0042】これを前提にして、図2のフローチャート
のステップA1で情報提供事業者3は、ソフトメーカー
などから納入されたマスタデータを当該記録媒体1に書
き込むためのデータ形式に変換し製品化した後に、その
製品化後のマスタデータを製造事業所7などに納入する
ようになされる。製造事業所7では情報書き込み装置2
を使用して、そのマスタデータを販売用の記録媒体1に
書き込むようになされる。その後、ステップA2で情報
が書込まれた記録媒体1を既存の多数の小売店などの販
売基盤5に流通するようになされる。
【0043】その後、ステップA3で各々の販売店で売
れ残った記録媒体1を販売基盤5から適正な引取価格で
回収するようになされる。情報提供事業者3では記録媒
体販売管理装置4を使用して、どこの販売店の在庫数が
いくつで、その販売店からいくつの記録媒体1が返品さ
れたかがデータベースなどに格納され編集管理される。
現在の引取価格に対する新たな返品時の取引価格などを
設定するためである。
【0044】その後、ステップA4に移行して返品され
てきた記録媒体1を再生処分をするかが決定される。こ
の際の決定は情報提供事業者3によりなされ、例えば新
たなコンテンツメディアの注文予想に応じて返品分の記
録媒体1に関して再生処分をするか否かが決められる。
これは新たなコンテンツメディアで人気が上昇し、それ
に係るゲームソフト又は電子アニメコミックなどの記録
媒体1の注文が予想される場合があるからである。
【0045】従って、再生処分をする場合はステップA
1に戻って返品分の記録媒体に新たなコンテンツメディ
アの情報を書込むようになされる。その後、ステップA
2でその記録媒体1を販売基盤5に再流通させるように
なされる。なお、ステップA4で再生処分をしない場合
はステップA5に移行して返品分の記録媒体1をストッ
クし、次回の販売に備えるようになされる。
【0046】このように、本発明に係る実施形態として
の記録媒体製造販売システム10によれば、既存の販売
基盤5に記録媒体1が売れ残った場合に、その記録媒体
1を廃棄処分等することなく、その販売基盤5から返品
された記録媒体1に新たな情報を書き込んで販売基盤5
に再流通(リサイクル)させることができる。
【0047】しかも、記録媒体1が返品できるので、販
売店などにおいて在庫圧迫を無くすことができる。情報
提供事業者3側では、大ざっぱな予測で記録媒体1を生
産し備蓄(ストック)しておくことができる。記録媒体
1を廃棄せずにリサイクルするので、地球環境に非常に
優しい。
【0048】また、記録媒体1の初期出荷直前まで、そ
の記録媒体1に書き込むべき情報内容を開発することが
できる(開発期間を長く取れる)。販売業者8からの追
加注文に素早く対応できるようになり、記録媒体1の見
込み発注による過剰在庫を招かなくなる。従って、販売
時期を逃さず記録媒体1を既存の販売基盤5に流通させ
ることができる。なお、記録媒体1の転売による抱き合
わせ販売などが少なくなる。
【0049】これにより、流通販売過程で在庫となった
不揮発性の記録媒体1を販売業者8から情報提供事業者
3へ返品させ、製造事業所7などで情報再書込みした後
に、その記録媒体1を再利用するようなメモリカードリ
サイクルシステムなどを構築することができる。
【0050】(2)実施例 図3は本発明に係る実施例としてのメモリカードリサイ
クルシステム100の構成例を示すブロック図である。
この例では、不揮発性の記録媒体の一例となるメモリカ
ード203を再生して提供する場合にメモリカード販売
管理装置40を備え、そのメモリカード203を既存の
販売基盤に流通するように、かつ、その販売基盤から返
品されたメモリカード203に新たな情報を書込んで再
流通するようにして、既存の販売基盤にメモリカード2
03が売れ残った場合に、それらの廃棄処分等すること
なく、そのメモリカード203をリサイクルできるよう
にしたものである。
【0051】図3に示すメモリカードリサイクルシステ
ム100は、例えば家庭用ゲーム機のソフトプログラム
を記述したメモリカード203を再生して提供するシス
テムである。メモリカード203には図4で説明するよ
うなフラッシュメモリが使用される。このシステム10
0ではメモリカード203にゲームソフトや、電子アニ
メコミックなどの作品自体であるマスタデータ20を書
き込むようになされる。これらの完全パッケージマスタ
データ20はソフトメーカー9などにより制作・販売さ
れ、ライセンス元である情報提供事業者3に納入され
る。納入品にはマスタデータ20の他に、メモリカード
203に貼付するためのラベル(ジャケット)やこのメ
モリカード203の説明書などの紙類が含まれる。
【0052】情報提供事業者3ではマスタデータ20が
所定のフォーマットに変換され、このフォーマットで動
作可能な携帯端末装置などのメディアのデータ形態に製
品化される。情報提供事業者3で製品化されたマスタデ
ータ20(以下でマスタデータDINという)がメモリカ
ード203に記憶され、このメモリカード203が携帯
端末装置などに装着されてゲームや電子アニメコミック
などが楽しめるようになる。この製品化されたマスタデ
ータDINはメモリカード203へ書き込まなければなら
ないが、その書き込み処理は製造事業所7に委託するよ
うになされる。
【0053】製造事業所7はフラッシュメモリを生産す
る工場や、それをメモリカード203などのパッケージ
商品にアセンブリしたり、そのメモリカード203に製
品化後のマスタデータDINの内容を書込む協力工場、メ
ーカーなどである。ここでは説明を簡単にするため、こ
れらを合わせて以下で製造事業者7’という。
【0054】製造事業者7’では情報提供事業者3から
マスタデータDIN等を受けて予めストックされている無
書き込み(バージンパッケージ)のメモリカード203
にゲームソフトや、電子アニメコミックなどのマスタデ
ータDINの書込みが行われる。この書込みは図5で説明
するような製造事業者7’の情報書き込み装置(特殊治
具)2でのみで書き換えが可能になっている。これと同
時にジャケットや、説明書なども組み込んで最終的なソ
フト商品として完成した後に発注を受けた数量をもって
プラットホームである情報提供事業者3に納入される。
【0055】製造事業者7’内ではマスタデータDINを
書き込むまでのメモリカード203は全て同じバージン
パッケージなので情報提供事業者3からの個別の発注量
とは無関係にバージンパッケージを製造して準備してお
くことができる。あたかも、ゲートアレイ製品における
マスタウエハを準備して置くのとよく似ている。準備し
ておく数量は期初計画などによって大ざっぱな予測で行
えばよい。
【0056】製造事業者7’がメモリカード203の発
注を受けてからその納入まですべき処理は、個別のマス
タデータDINの電気的な書込みと紙類の組み込みだけな
ので、その生産必要期間(TAT)を極めて短くでき
る。初回の市場投入においても、追加発注においても短
TATの威力は絶大である。
【0057】また、情報提供事業者3は製造事業者7’
から納入されたメモリカード203などのソフト商品を
問屋や、小売店50などの販売・流通業者に配送するよ
うになされる。メモリカード203は図4で説明するよ
うに再書込み禁止機能を有しており、情報書き込み装置
(特殊治具)2によってのみ書き換え可能なRAMカセ
ットとなっており、この再書込み禁止機能を解除せず
に、当該メモリカード203を一度でも通電された後は
ROMカセットとして機能するようになされる。
【0058】つまり、メモリカード203は小売店50
に対してはRAMカセットとして卸売され、エンドユー
ザー(利用者)Hj(j=1〜m)に対してはROMカ
セットとして販売され、情報書込み動作を禁止した状態
で使用される。不正再利用の防止のためであり、メモリ
カード203の中古販売がし難くなり、著作権保護の強
化を図ることができる。
【0059】これらのソフト商品を仕入れた小売店50
ではエンドユーザにメモリカード203が実売される。
見込みの仕入れ数量よりも、需要が多く商品が不足した
場合は問屋又は情報提供事業者3に追加注文(リピート
オーダー)をするようになされる。情報提供事業者3は
追加注文に応じて製造事業者7’に再生産を依頼する
と、製造事業者7’では既に準備されているバージンパ
ッケージに所望のマスタデータDINを電気的に書き込ん
で紙類を組み込めば商品化をすることができる。極めて
短時間に出荷できる。
【0060】また、小売店50などにおいては、見込み
仕入れ数量に対して需要が下回ってしまった場合には、
店頭売れ残りなどの市中在庫となる。このリサイクルシ
ステム100では在庫となったメモリカード203など
のソフト商品は一定の価格で情報提供事業者3へ返品さ
れる。返品分のメモリカード203は情報提供事業者3
を介して再度、製造事業者7’へと配送される。
【0061】製造事業者7’では情報書き込み装置2を
使用して別の新作又はリピートオーダーされたマスタデ
ータDINを再書込みするようになされる。同時に紙類を
新作又はリピートオーダーされたものと入れ替えられ
る。フラッシュメモリを用いたパッケージコンテンツ商
品の原価構成の内、最もコストの高いパーツはフラッシ
ュメモリであるので、それを含むパッケージをそのまま
再利用することができる。
【0062】これによりリサイクル時のコストは主に紙
類と引取、書き換えのコストのみとなる。これはエンド
ユーザに販売されずに小売店50で在庫となった状態の
メモリカード203が、製造事業者7’の情報書き込み
装置2による書き換え可能なRAMカセットであるた
め、こうしたリサイクルビジネスが成立可能となるので
ある。
【0063】続いて、再書込み禁止機能付きのメモリカ
ード203について説明をする。図4に示すメモリカー
ド203は、電気的に情報の消去及びその書き換え可能
な読み出し専用のメモリであって、当該メモリカード2
03が一度でも通電された後は情報書込み動作を禁止す
る再書込み禁止機能を有している。
【0064】つまり、図4に示すメモリカード203は
携帯端末装置などのメディアと接続するためのシリアル
インタフェース(SIF)11と、ゲームソフトや、電
子アニメコミックなどのマスタデータ(情報)DINを電
気的に消去及びその書き換え可能な読み出し専用のフラ
ッシュRAM(以下でFRAMという)12とを有して
いる。
【0065】FRAM12は書込み回路13、不揮発性
のメモリ部14、読出し回路15及び制御回路16を有
している。書込み回路13はシリアルインタフェース1
1とメモリ部14との間に接続され、例えば制御回路1
6を通して電源VSSが供給される場合は、メモリ部1
4にマスタデータDINを書込むようになされ、電源VS
Sの供給が断たれた場合は書込み動作不能となされる。
書込み回路13には制御回路16が接続され、当該メモ
リカード203への通電を検知し、通電検知後は書込み
回路13の動作を禁止するような書込み制御が行われ
る。もちろん、これに限られることはない。
【0066】制御回路16は本願出願人が先に特許出願
した特願平11−245933号の「電気・電子回路装
置」に記載されているようなヒューズ17と電圧昇圧機
能を有したステップアップレギュレータ(以下でSUR
回路という)18とを備えており、例えば、当該メモリ
カード203が通電されると、電源電圧Vddの4倍の高
電圧を発生し、この高電圧によりヒューズ17を溶断
し、書込み回路13への電源Vddを断つようになされ
る(再書込み禁止機能)。この他に書込み回路13の出
力論理を「0」に固定する方法もある。
【0067】この再書込み禁止機能は一度も通電されて
いないメモリカード203について解除することができ
る。例えば、その通電時に外部から特殊な操作をするこ
とによりSUR回路18の電圧昇圧機能を停止させるこ
とが可能となる。この電圧昇圧機能を停止操作に関して
は例えば、シリアルインタフェース11の端子の一部に
通常使用時の電圧よりも高い電圧を印可したとき、その
電圧がSUR回路18により検知され、この検知信号に
よって電圧昇圧機能が停止され、書込み回路13を通常
動作させることができる。
【0068】このように書込み回路13は制御回路16
によって再書込み禁止機能を解除した後に情報を書き込
むことができる。書込み回路13には不揮発性のメモリ
部14としてフラッシュメモリが接続され、マスタデー
タDINを記憶するようになされる。このマスタデータD
INはメモリ部14から読出し回路15によって読み出さ
れ、読出データDOUTとなってシリアルインタフェース
11から携帯端末装置などへ転送される。
【0069】この例で書込み回路13、メモリ部14、
読出し回路15及び制御回路16から成るFRAM12
や、シリアルインタフェース11がパッケージに封入し
て使用される。このパッケージには予め貼付可能なラベ
ルが準備され、パッケージと共に同一の箱にラベルが梱
包される。これは、エンドユーザが当該メモリカード2
03を購入した後に自分でラベルをパッケージ面に貼れ
るようにしたものである。当該メモリカード203が売
れ残った場合は、パッケージ面にラベルが貼られてない
状態で返品されてくる。これにより、返品分のメモリカ
ード203の新装整備がし易くなる。しかも、リサイク
ルパッケージには原価がほとんどかからないので、商品
価格を低くすることができる。
【0070】このように、再書込み禁止機能付きのメモ
リカード203によれば、ディスク状記録媒体ではでき
なかったパッケージ内に、再生書込み禁止機能などの追
加ハードウエアを組み込むことができる。しかも、再書
込み禁止機能によって、流通販売過程における在庫状態
ではメモリカード203がRAMカセットと等価であっ
ても、小売店50からエンドユーザに一度販売され、エ
ンドユーザがゲーム機などの携帯端末装置に一度でも装
着して通電されると、そのメモリカード203内の書込
み回路13のヒューズ17が遮断するようになされる。
【0071】従って、このような仕組みをメモリカード
203に組み込むことで、エンドユーザに渡った後は、
情報書込み装置2を用いても物理的な書き換えが不可能
となる。これにより、メモリカード203をROMカセ
ット化することができ、市場での不正再生商品化を完全
に無くすことができるのである。しかも、メモリカード
203の中古販売がし難くなるので著作権の保護を強化
することができる。
【0072】続いて、情報書込み装置2の構成例につい
て説明をする。図5に示す情報書込み装置2は、再書込
み禁止機能を有したメモリカード203に情報を書き込
む装置である。情報書込み装置2には情報書込み制御部
の一例となる中央演算処理装置(以下でCPUという)
21が設けられ、メモリカード203の再書込み禁止機
能を解除した後に情報を書き込むようになされる。もち
ろん、再書込み禁止機能は一度も通電されていないメモ
リカード203について解除される。
【0073】CPU21には操作ボタン類22Aを有し
た入力コントローラ22が接続され、オペレータの操作
に基づく操作情報D3を当該CPU21に入力するよう
になされる。操作情報D3は再書込み禁止機能の解除
や、マスタデータDINの書込みなどを命令するための制
御コマンドに係るものである。
【0074】CPU21にはデータバス23が接続さ
れ、このデータバス23には情報書込み部の一例となる
N個のシリアルインタフェース#1、#2,#3,#4
・・・#Nが接続されている。これらのシリアルインタ
フェース#1〜#Nの各々には図示しない接続端子が設
けられ、各々の接続端子にメモリカード203が装着さ
れる。
【0075】つまり、情報書込み装置2とメモリカード
203のシリアルインタフェース同士が電気的に接続さ
れることになる。その後、CPU21によって再書込み
禁止機能が解除される。例えば、CPU21はシリアル
インタフェース#1〜#Nの各々の接続端子の一部に通
常使用時の電圧よりも高い電圧を印可することにより、
各々のメモリカード203におけるSUR回路18の電
圧昇圧機能を停止させる(図4参照)。そして、N個の
メモリカード203に一斉に新たなマスタデータDINを
書き込むようになされる。
【0076】このデータバス23にはCPU21及びN
個のシリアルインタフェースの他に、外部インタフェー
ス(I/O)24、バッファメモリ25、液晶表示コン
トローラ(LCDC)26などが接続されている。外部
インタフェース24は上位のコンピュータなどに接続さ
れ、情報提供事業者3から納入されたマスタデータDIN
を取り込むようになされる。
【0077】バッファメモリ25は外部インタフェース
24から取り込まれたマスタデータDINを一時格納する
ようになされる。LCDC26には液晶表示モニタ27
が接続され、操作に係わる情報や書込み状況などのマス
タデータDINによる映像情報D1をLCDC26の表示
制御を受けてモニタできるようになされている。
【0078】もちろん、情報書込み装置2にはAC電源
に接続される電源回路28が設けられ、AC電源を所定
の直流電圧に変換した後に、その直流電圧をCPU2
1,入力コントローラ22,外部インタフェース24,
バッファメモリ25,LCDC26,液晶表示モニタ2
7,シリアルインタフェース#1〜#Nに供給するよう
になされる。シリアルインタフェース#1〜#Nの各々
の接続端子の一部には再書込み禁止機能を解除するため
に、通常使用時の電圧よりも数倍程度に昇圧した後の高
い電圧を印可するようになされる。この電圧は電源回路
28から供給される。その後、マスタデータDINが書き
込まれる。
【0079】このように、本発明に係る情報書込み装置
2によれば、メモリカード203にマスタデータDINを
書き込む場合に、CPU21によって再書込み禁止機能
が解除されると、シリアルインタフェース#1〜#Nの
各々により解除後のメモリカード203に一斉にマスタ
データDINを書き込むことができる。
【0080】従って、返品分の情報書込み済みのメモリ
カード203に新たなマスタデータDINを上書き等を容
易に行うことができる。しかも、新たなマスタデータD
INは完成後のメモリカード203に電気的に書込むだけ
なので、実質的に生産必要期間(TAT)が極めて早
い。これにより、販売業者8からの返品等によるメモリ
カード203を廃棄せずに簡単にリサイクルすることが
できる。
【0081】続いて、メモリカード販売管理装置40の
構成例について説明をする。図6はメモリカード販売管
理装置40及びその周辺システムの構成例を示すブロッ
ク図である。この例で情報提供事業者3には、図6に示
すようなメモリカード販売管理装置40が備えられ、製
造事業者7’により再生されたメモリカード203を既
存の販売基盤5に流通するように、かつ、その販売基盤
5から返品されるメモリカード203を適正な引取価格
で情報提供事業者3により回収するように管理される。
【0082】メモリカード販売管理装置40では未小売
品のメモリカード203の返品のみを受付けるようにな
され、このメモリカード203に関して、新たな注文に
応じて再生処分をするようになされる。この例では製造
事業者7’に通信端末装置19が準備され、メモリカー
ド販売管理装置40と通信端末装置19とが通信回線2
9により接続するようになされる。
【0083】製造事業者7’と情報提供事業者3との間
でメモリカード203の再流通に関してバージンメディ
アによるメモリカード203のストック数、リサイクル
品の出荷数量その出荷予定日等の連絡を密にするためで
ある。もちろん、図示しない各々の販売業者8に通信端
末装置19を準備し、メモリカード販売管理装置40と
販売業者8の通信端末装置19とを通信回線29により
接続してもよい。
【0084】このシステム100では引き取ってきたメ
モリカード203に新たな情報を書込んで小売店50な
どを経由して再流通するように管理される。メモリカー
ド203への情報の書込みは、製造事業者7’に再書き
込みを依頼する形態によりまとめて処理される。もちろ
ん、この形態に限られることはなく、再書き込みに関す
る使用許諾を締結すれば、情報提供事業者3において一
括して処理することもできる。メモリカード203は数
がまとまるとラベルや説明書と共に箱詰めされて流通さ
れる。
【0085】図6に示すメモリカード販売管理装置40
は情報書き込み済みのメモリカード203の販売を管理
する装置である。この装置40には記憶装置の一例とな
るデータベース41が設けられ、メモリカード203の
販売に関する情報(在庫数量、返品数量、注文数量な
ど)を記憶更新するようになされる。
【0086】このデータベース41には制御装置42が
接続され、メモリカード203を各々の小売店50に流
通させるように、かつ、小売店50から返品されるメモ
リカード203に関して、新たな注文に応じて、新規な
マスタデータDINを書込んで再流通するようにデータベ
ース41を制御するようになされる。
【0087】例えば制御装置42では、各々の小売店5
0から返品されたメモリカード203に関して、そのメ
モリカード203の返品数量をYとし、新たな注文数量
をZとしたとき、Y>Zの場合は、返品に係るメモリカ
ード203の一部に新規なマスタデータDINを書き込ん
だ後に、再生されたメモリカード203を再流通させる
ように管理される。
【0088】また、Y<Zの場合は、返品に係る全ての
メモリカード203に新規なマスタデータDINを書き込
むと共に、そのバージンメディアによるメモリカード2
03に新規なマスタデータDINを書き込んだ後に、両方
のメモリカード203を合わせて再流通させるようにデ
ータベース41を制御するようになされる。
【0089】更に、制御装置42には操作手段の一例と
なる入力ツール43が接続され、小売店50から返品さ
れたメモリカード203の数量に応じて、現在の引取価
格に対する新たな返品時の取引価格を設定するようにオ
ペレータによって操作される。
【0090】例えば、制御装置42では小売店50にお
けるメモリカード203の在庫数量をXとし、メモリカ
ード203の返品数量をYとし、そのメモリカード20
3の実返品率をY/Xとし、そのメモリカード203の
上限基準返品率をR1とし、かつ、その下限基準返品率
をR2としたとき、(Y/X)>R1の場合はメモリカ
ード203の現在の引取価格から一定価格αを控除した
新たな引取価格を設定するようになされる。在庫数量X
は仕入れ数量から実売上数量を差し引いた分である。
【0091】また、(Y/X)<R2の場合はメモリカ
ード203の現在の引取価格に一定価格βを加算した新
たな引取価格を設定し、R2≦(Y/X)≦R1の場合
はメモリカード203の現在の引取価格を維持するよう
になされる。これにより、小売店50から返品されたメ
モリカード203を再生処分するように制御装置42に
よってデータベース41を制御することができる。
【0092】なお、制御装置42にはモニタ45が接続
され、各々の小売店50から返品されたメモリカード2
03の数量や、追加注文の数量などを一覧表にして表示
するようになされる。もちろん、これらの計算ソフトは
CD−ROM44などに記述され、このCD−ROM4
4を制御装置42に装着し、プログラム情報をインスト
ールしてから使用される。上限基準返品率R1、下限基
準返品率R2、引取価格に対する増減値α、βは経験に
より得た値を用い、入力ツール43を使用して制御装置
42に入力される。
【0093】続いて、メモリカードリサイクルシステム
100における全体の処理例についてまず説明をする。
図7はその処理例を示すフローチャートであり、初回ソ
フト出荷からリサイクルして再度商品が市場に出荷され
るまでの処理の流れを示している。この例で、ライセン
ス元である情報提供事業者3には、予めソフトメーカー
からゲームソフトや電子アニメコミックなどのマスタデ
ータDINと、メモリカード203に係るラベル及び説明
書などの紙類とが一緒に納品される。これらのマスタデ
ータDINをメモリカード203に格納して流通させ、市
中在庫となったメモリカード203を情報提供事業者3
に返品し再書込みした後に再流通させる場合を前提とす
る。また、当該メモリカード203は一度通電すると再
書込みが不能となる機能を有しているものである。
【0094】これを前提にして、図7に示すフローチャ
ートのステップB1で情報提供事業者3は製造事業者
7’にマスタデータDIN及びラベルなどの紙類を渡して
メモリカード203の製造を発注する。その後、ステッ
プB2で製造事業者7’はメモリカード203を製造
し、情報書込み装置2を使用してマスタデータDINを書
き込んだ後に、ラベル及び説明書を同梱して情報提供事
業者3に納品する。
【0095】その後、情報提供事業者3はステップB3
でメモリカード203を各地の小売店50に出荷する。
出荷数量はメモリカード販売管理装置40のデータベー
ス41に登録される。これを受けた小売店50はステッ
プB4で当該メモリカード203を販売する。その後、
小売店50ではステップB5に移行して仕入れ数を完売
したかがチェックされる。
【0096】小売店50が当該メモリカード203を完
売した場合には、ステップB10に移行してリピートオ
ーダーするか否かが決定される。リピートオーダーする
場合にはステップB11に移行して小売店50は情報提
供事業者3に追加発注する。その後、ステップB2に戻
り、メモリカード203を追加製造する。従って、小売
店50がメモリカード203を完売してリピートオーダ
ーをかける状態が続けば、ステップB2→B3→B4→
B5→B10→B11→B2→B3・・・・のサイクル
を回りリサイクルすることなく最も効率よくメモリカー
ド203が販売される。
【0097】また、ステップB5で小売店50が仕入れ
数量を完売していない場合はステップB6に移行して在
庫品を返品するか否かが判断される。在庫品を返品する
場合にはステップB7に移行して販売業者8はメモリカ
ード203を情報提供事業者3へ返品するようになされ
る。返品数量Yはメモリカード販売管理装置40のデー
タベース41に登録される。引取価格は返品数量Yに応
じてメモリカード販売管理装置40により自動設定され
る。
【0098】この返品を受けた情報提供事業者3はステ
ップB8で製造事業者7’に返品分のメモリカード20
3を転送する。そして、ステップB9で製造事業者7’
は返品分のメモリカード203を新装整備し、新たなマ
スタデータDINを書き込んだ後に、ラベル及び説明書を
同梱して情報提供事業者3に納品する。
【0099】その後、ステップB3に戻ってリサイクル
した新たなメモリカード203が小売店50へ出荷され
る。ステップB4で小売店50が仕入れ数を完売してい
ない場合は再びステップB6に移行して在庫品を返品す
るように判断され、ステップB7に移行して販売業者8
はメモリカード203を情報提供事業者3へ返品するよ
うになされる。
【0100】この返品を受けた情報提供事業者3はステ
ップB8で製造事業者7’に返品分のメモリカード20
3を転送する。そして、ステップB9で製造事業者7’
は返品分のメモリカード203を新装整備し、新たなマ
スタデータDINを書き込んだ後に、ラベル及び説明書を
同梱して情報提供事業者3に納品する。その後、ステッ
プB3に戻ってリサイクルした更に新たなメモリカード
203が小売店50へ出荷される。
【0101】従って、小売店50でメモリカード203
が在庫となり、そのメモリカード203を返品しリサイ
クルする場合は、ステップB3→B4→B5→B6→B
7→B8→B9→B3→B4・・・・のサイクルを回っ
てメモリカード203が販売される。なお、ステップB
6でメモリカード203が在庫となって返品しない場合
はステップB12に移行して廉価販売などの在庫処理を
経てサイクルは終了する。また、ステップB10で仕入
れ数を完売してステップB10でリピートオーダーしな
い場合もサイクルは終了する。これにより、ソフト商品
の中古問題も解決し、パッケージ流通を変革する返品を
可能としたビジネスを構築できる。
【0102】続いて、メモリカード203の再出荷時の
処理例について説明をする。図8はメモリカード203
の再出荷時の処理例を示すフローチャートである。この
例では、返品を受けた情報提供事業者3が製造事業者
7’に返品分のメモリカード203を転送する。そし
て、製造事業者7’は返品分のメモリカード203を新
装整備し、新たなマスタデータDINを書き込んだ後に、
ラベル及び説明書を同梱して情報提供事業者3に納品す
る。その後、リサイクルした新たなメモリカード203
が小売店50へ出荷される場合を前提とする。
【0103】これを前提にして図8に示すフローチャー
トのステップC1でメモリカード販売管理装置では小売
店50から返品が有ったかが監視される。返品が有った
場合は、ステップC2に移行してデータベース41にそ
の返品数量Yが入力される。その後、ステップC3に移
行してリサイクル前のメモリカード203に関して追加
注文があるか否かがチェックされる。地域によってメモ
リカード203の販売状況が異なる場合があるからであ
る。追加注文有りの場合はステップC10に移行して一
方の地域から返品のあったメモリカード203を需要の
多い他の地域に再出荷される。その後、ステップC14
に移行して制御装置42によりデータベース41が更新
される。
【0104】ステップC3で追加注文無しの場合は、ス
テップC4に移行して制御装置42によって返品分のメ
モリカード203に関してそのメモリサイズが仕分けら
れ、データベース41にはサイズ別に分類した返品分の
メモリカード203の数量が入力される。その後、ステ
ップC5に移行してメモリカード203の新規注文が有
るかを監視するようになされる。なお、ステップC5で
新規注文無しの場合はステップC13に移行して返品分
に係るメモリカード203が情報提供事業者3でストッ
クされる。
【0105】新規注文有りの場合はステップC6に移行
して制御装置42では、各々の小売店50から返品され
たメモリカード203に関して、これらのメモリカード
203の返品数量をYとし、新たな注文数量をZとした
とき、返品数量Yと注文数量Zとを常に比較するように
なされる。この比較結果で、返品数量Yが注文数量Zよ
りも少ない場合(Y<Z)には、ステップC7に移行し
て返品分のメモリカード203を全て新装整備(リハー
ビッシュ)するようになされる。返品に係るメモリカー
ド203には製造事業者7’で新規なマスタデータDIN
が書き込まれる。
【0106】その後、ステップC8に移行してリサイク
ルに係るメモリカード203とバージンメディアに係る
メモリカード203とを合わせて注文数量に適合するよ
うに調整される。そして、ステップC9で新規注文に係
るメモリカード203が出荷される。その後、ステップ
C14に移行して制御装置42によりデータベース41
が更新される。
【0107】また、ステップC6で制御装置42の比較
結果により、注文数量Zが返品数量Yよりも少ない場合
(Y>Z)には、ステップC11に移行して返品分のメ
モリカード203の一部を新装整備するようになされ
る。その注文数量Zに相当するメモリカード203には
製造事業者7’で新規なマスタデータDINが書き込まれ
る。その後、制御装置42ではステップC12でメモリ
カード203に関してリサイクル品と、未リサイクル品
(旧品)とを分類するようになされる。
【0108】例えば、リサイクル品は出荷数量にカウン
トされ、ステップC9に移行して新規注文に係るメモリ
カード203が出荷される。その後、ステップC14に
移行してデータベース41が更新される。旧品は返品数
量Yからリサイクル品を差し引くことにより算出され
る。旧品に関してはステップC13に移行して現在のス
トック数に加算され、ステップC14に移行して制御装
置42によりデータベース41が更新される。
【0109】従って、Y>Zの場合は、返品に係るメモ
リカード203の一部に新規なマスタデータDINを書き
込んだ後に、リサイクル品のメモリカード203を再流
通させることができ、Y<Zの場合は、返品に係る全て
のメモリカード203に新規なマスタデータDINを書き
込むと共に、そのバージンメディアによるメモリカード
203に新規なマスタデータDINを書き込んだ後に、両
方のメモリカード203を合わせて再流通させることが
できる。
【0110】続いて、メモリカード203の返品引取価
格の設定例について説明をする。図9はメモリカード2
03の返品引取価格の設定例を示すフローチャートであ
る。この例では小売店50から返品されるメモリカード
203の引取価格が返品数量に応じてメモリカード販売
管理装置40により自動設定される場合を前提とする。
上限基準返品率R1は例えば経験上から得られる適正返
品率をH(H<1)としたとき、R1=1.1×Hで与
えられ、同様にして下限基準返品率R2はR2=0.9
×Hで与えられる。引取価格に対する増減値α、βは例
えばα=β=100円とする。
【0111】これを前提にして図9に示すフローチャー
トのステップE1で情報提供事業者3から小売店50へ
メモリカード203を出荷する。その後、ステップE2
で情報提供事業者3は小売店50における実売情報を取
得して、メモリカード販売管理装置40に入力する。そ
の後、ステップE3でその制御装置42では小売店50
からの返品が有るかをチェックするようになされる。返
品有りの場合は、ステップE4で小売店50における販
売を継続するか否かがチェックされる。販売を継続しな
い場合は処理が終了する。
【0112】販売を継続する場合にはステップE5に移
行して制御装置42により返品率の分析が実行される。
例えば、小売店50におけるメモリカード203の在庫
数量をXとし、メモリカード203の返品数量をYと
し、そのメモリカード203の実返品率をY/Xとし、
そのメモリカード203の上限基準返品率をR1=1.
1×Hとし、かつ、その下限基準返品率をR2=0.9
×Hとしたとき、まず、ステップE6で実返品率Y/X
と上限基準返品率R1とが比較される。この比較結果
で、(Y/X)>R1、つまり、(Y/X)>1.1×
Hの場合はステップE7でメモリカード203の現在の
引取価格Qから一定価格α円を控除した新たな引取価格
P1=Q−α円を設定するようになされる。
【0113】また、(Y/X)<R1の場合はステップ
E8に移行して今度は実返品率Y/Xと下限基準返品率
R2とが比較される。この比較結果で、(Y/X)<R
2、つまり、(Y/X)<0.9×Hの場合はステップ
E9でメモリカード203の現在の引取価格Qに一定価
格β円を加算した新たな引取価格P2=Q+β円を設定
するようになされる。なお、R2≦(Y/X)≦R1、
つまり、0.9×H≦(Y/X)≦1.1×Hの場合は
メモリカード203の現在の引取価格Qを維持するよう
になされる。従って、Y/X>1.1×Hの場合は前提
条件により現在の取引価格Qから100円値引きするよ
うに新取引価格P1が設定され、Y/X<0.9×Hの
場合は現在の取引価格Qに100円を加算した新取引価
格P2が設定され、0.9×H≦Y/X≦1.1×Hの
場合は現在の取引価格に据え置くように設定される。
【0114】そして、ステップE11で取引価格Q、P
1、P2が制御装置42によって自動更新設定され、そ
の後、ステップE1に戻って情報提供事業者3から小売
店50へメモリカード203がリサイクル出荷するよう
になされる。以下同様な処理が繰り返される。制御装置
42は小売店50から返品されたメモリカード203を
リサイクル処分するようにデータベース41を制御する
ことができる。
【0115】従って、小売店50にメモリカード203
が売れ残った場合でも、そのメモリカード203を廃棄
処分等することなく、その小売店50から返品されたメ
モリカード203に新たな情報を書き込んで再び小売店
50に流通させることができる。しかも、メモリカード
203が返品できるので、小売店50などにおいて在庫
圧迫を無くすことができる。情報提供事業者3側では、
大ざっぱな予測でメモリカード203を生産し備蓄(ス
トック)しておくことができる。メモリカード203を
廃棄せずにリサイクルするので、地球環境に非常に優し
い。
【0116】また、メモリカード203の初期出荷直前
まで、そのメモリカード203に書き込むべき情報内容
を開発することができる(開発期間を長く取れる)。販
売業者8からの追加注文に素早く対応できるようにな
り、メモリカード203の見込み発注による過剰在庫を
招かなくなる。従って、販売時期を逃さずメモリカード
203を既存の販売基盤5に流通させることができる。
なお、メモリカード203の転売による抱き合わせ販売
などが少なくなる。
【0117】[応用例]図10はメモリカード203が
適用される携帯端末装置300の構成例を示すブロック
図である。この例で、携帯端末装置300には図示しな
いメモリカード用の接続端子が設けられ、図10に示す
メモリカード203などが装着され、携帯端末装置30
0のシリアルインタフェース32とメモリカードのシリ
アルインタフェース11とが電気的に接続して使用され
る。
【0118】図10に示す携帯端末装置300にはバス
34が設けられ、このバス34にはCPU31、シリア
ルインタフェース32、入力コントローラ33、画像処
理部35、EEPROM36、音声処理部37及びDR
AM38が接続されている。EEPROM36は制御手
順や、音声処理部37、DRAM38等の管理を行うい
わゆるオペレーティングシステム等のプログラム情報を
格納したものである。
【0119】図10に示すメモリカード203はゲーム
データや、電子アニメコミックなどのマスタデータDIN
を記録したものである。メモリカード203は例えば、
バス47を有しており、このバス47には図4で説明し
たようなシリアルインタフェース11やFRAM12な
どが接続されている。FRAM12にはマスタデータD
INを構成するプログラム情報や映像素材情報DOUTが記
録されている。
【0120】この例で、図示しない接続端子にメモリカ
ード203が装着されると、このメモリカード203の
内容は携帯端末装置300のシリアルインタフェース3
2及びバス34を通してDRAM38に転送される。メ
モリカード203から転送されてきたゲームキャラタ
の、例えば、プログラム情報や映像素材情報DOUTはD
RAM38に一旦格納される。DRAM38はランダム
アクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)から
なる。ここでいうDRAM38は、そのメモリ上でプロ
グラムを実行できるものをいう。
【0121】このDRAM38にはバス34を通して画
像処理部35が接続され、DRAM38から読み出した
プログラム情報や映像素材情報DOUTに基づいて画像処
理するようになされる。画像処理部35における制御手
順はEEPROM36に記述されており、アプリケーシ
ョン実行時にCPU31によって読み出される。
【0122】上述のバス34には画像処理部35を制御
するために入力コントローラ(INTC)33が接続さ
れ、この入力コントローラ33には操作ボタン49が装
備されている。この操作ボタン49はユーザによって操
作される。操作ボタン49を操作すると入力コントロー
ラ33で操作情報D33が発生され、この操作情報D3
3はバス34を通してCPU31に入力するようになさ
れる。CPU31は操作情報D33に基づいてDRAM
38からプログラム情報や映像素材情報DOUTを読み出
すと共に映像表示制御を実行するようになされる。
【0123】CPU31はEEPROM36に記憶され
ているオペレーティングシステムを実行することによ
り、この携帯端末装置300の全体を制御するもので、
例えば、32ビットのRISC−CPUから成る。そし
て、この携帯端末装置300は電源が投入されると、ゲ
ームモード又はその他の再生モードに応じてCPU31
がEEPROM36に記憶されているオペレーティング
システムを実行することにより、CPU31が画像処理
部35や、音声処理部37等の制御を行うようになって
いる。このCPU31は割込み制御を行うので、制御負
担を軽減するために、ダイレクトメモリアクセス(DM
A:Direct Memory Access)転送用の制御装置を別に設
けるようにしてもよい。
【0124】この画像処理部35ではCPU31からの
演算要求に応じて図形処理や、光色を算出するようにな
される。また、ポリゴン描画命令に基づいて図形座標値
の変換処理が実行される。この座標変換にはジオメトリ
トランスファエンジン(GTE:Geometry Transfer En
gine)などの並列演算器が用いられ、CPU31からの
演算要求に応じて座標変換、行列あるいはベクトル等の
演算処理が高速に行われる。具体的には、この並列演算
器により、例えば1つの三角形状のポリゴンに同じ色で
描画するフラットシェーディングを行う演算の場合に
は、1秒間に最大150万程度のポリゴンの座標演算を
行うことができ、これによって、この携帯端末装置30
0では、CPU31の負荷を低減するとともに、高速な
座標演算を行うことができる。
【0125】更に、画像処理部35では座標変換後の図
形情報が1ポリゴン毎にラスタライズ処理され、1画素
のカラーテクスチャアドレスが算出される。この画像処
理部35には、液晶表示コントローラ(LCDC)39
を通して液晶表示モニタ122が接続されている。LC
DC39では画像処理部35から液晶表示モニタ122
の1画面分の表示データが書き込まれる。例えば、LC
DC39は、CPU31からの描画命令に従って、図示
しないフレームバッファに対して多角形(ポリゴン)等
の描画を行う。このLCDC39では、1秒間に最大3
6万程度のポリゴンの描画を行うことができるようにな
っている。
【0126】このLCDC39では例えば1Mバイトの
容量のバッファメモリを有し、それぞれ16ビットの、
横が1024画素、縦が512画素からなるマトリック
スとして扱われる。また、このLCDC39では映像出
力として展開される表示領域の他に、ポリゴン等の描画
を行う際に参照するためのカラールックアップテーブル
(CLUT:Color Look Up Table )が記憶されるCL
UT領域と、描画時に座標変換されてLCDC39によ
って描画されるポリゴン等の中に挿入(マッピング)さ
れる素材(テクスチャ)が記憶されるテクスチャ領域が
設けられている。これらのCLUT領域とテクスチャ領
域は、表示領域の変更等に従って動的に変更されるよう
になっている。
【0127】なお、このLCDC39は画像処理部35
と共に、フラットシェーディングの他にポリゴンの頂点
の色から補完してポリゴン内の色を決めるグーローシェ
ーディングと、このテクスチャ領域に記憶されているテ
クスチャをポリゴンに張り付けるテクスチャマッピング
を行うことができるようになっている。これらのグーロ
ーシェーディングまたはテクスチャマッピングを行う場
合には、この画像処理部35は、1秒間に最大50万程
度のポリゴンの座標演算を行うようになされる。上述の
表示データはLCDC39で映像出力信号φvに変換さ
れ、この映像出力信号φvが液晶表示モニタ122に出
力される。液晶表示モニタ122では例えば、ゲームキ
ャラクタを3次元表示するようになされる。
【0128】また、音声処理部37ではCPU31から
の指示に基づいて、ゲームや電子アニメーションに係る
音声情報を再生し増幅などが行われ、その音声信号がス
ピーカー77に出力される。音声処理部37内に波形デ
ータ等を記録したサウンドバッファなどを設け、楽音、
効果音等を発生するようにしてもよい。
【0129】サウンドバッファを設けた場合には、音声
処理部37で、例えば16ビットの音声データを4ビッ
トの差分信号として適応予測符号化(ADPCM:Adap
tiveDifferential PCM )された音声データを再生(A
DPCM復号機能)したり、サウンドバッファに記憶さ
れている波形データを再生することにより、効果音等を
発生(再生機能)したり、サウンドバッファに記憶され
ている波形データを変調させて再生(変調機能)するこ
ともできるようになる。
【0130】このような機能を備えることによって、こ
の音声処理部37は、CPU31からの指示によって記
録された波形データに基づいて楽音、効果音等を発生す
るいわゆるサンプリング音源として使用することができ
る。この携帯端末装置300には充電回路80が設けら
れ、外部から取り込んだDC電圧を二次電池用の電圧・
電流に変換するようになされる。
【0131】充電回路80には二次電池87が接続さ
れ、所定電圧の充電電流が供給される。二次電池87は
CPU31、シリアルインタフェース32、入力コント
ローラ33、画像処理部35、EEPROM36、音声
処理部37及びDRAM38などに接続され、所定のD
C電圧を供給するようになされる。
【0132】続いて、携帯端末装置300における処理
例について説明をする。この例では携帯端末装置300
にメモリカード用の接続端子が設けられ、リサイクル可
能なメモリカード203が装着自在になされ、携帯端末
装置300のシリアルインタフェース32とメモリカー
ドのシリアルインタフェース11とが電気的に接続して
使用されることを前提とする。
【0133】これを前提として図11に示すフローチャ
ートのステップF1でユーザはメモリカード203を当
該携帯端末装置300に装着する。その後、ステップF
2で電源をオンする。そして、ステップF3におけるユ
ーザの操作入力に応じてステップF4で画像処理部35
によりDRAM38から読み出したプログラム情報や映
像素材情報DOUTに基づいて図形処理、座標変換処理、
及び光源計算などがなされ、ステップF5でLCD12
2にゲームデータに係るキャラクタなどの映像が表示さ
れる。これに並行してステップF6で音声処理部37に
より音声情報を再生し増幅などが行われ、ステップF7
でキャラクタなどが喋る音声がスピーカー77に拡声出
力される。そして、ステップF8に移行して一連のアプ
リケーション処理が終了すると、当該ゲームを継続する
か否かがチェックされる、このゲームを継続する場合は
ステップF3に戻ってユーザの操作に応じて再びステッ
プF4で画像処理がなされ、ステップF5でLCD12
2にキャラクタなどの映像が表示される。これに並行し
てステップF6で音声処理がなされ、ステップF7でキ
ャラクタなどが喋る音声が拡声出力される。
【0134】ステップF8でこのゲームを継続しない場
合はステップF9に移行してデータ処理を終了するかが
ユーザから携帯端末装置300に指示が与えられる。他
のゲームや、電子アニメコミックを読む場合には、一旦
電源をオフしてからステップF10に移行してメモリカ
ード203を交換してステップF2に戻って、再度電源
をオンして上述の処理を継続する。他のゲーム等をしな
い場合はステップF9で携帯端末装置300では電源オ
フ情報を検出してデータ処理を終了する。従って、初回
ソフト出荷に係るメモリカード203とリサイクル可能
なメモリカード203との区別を意識せずにユーザは通
常のメモリカード203と同様にしてゲームや電子アニ
メコミックを楽しむことができる。
【0135】この実施例では不揮発性の記録媒体に関し
てフラッシュメモリを搭載したメモリカード203の場
合について説明したが、これに限られることはなく、再
書込み禁止機能を有した記録媒体であって、一度でも通
電された後はROMカセットとして機能し、一度も通電
されていないもので特殊な情報書き込み装置2によって
のみ書き換え可能な記録媒体であれば本発明を適用する
ことができる。
【0136】(3)第2の実施形態 図12は本発明に係る第2の実施形態としての半導体メ
ディア販売管理システム200の構成例を示すブロック
図である。この実施形態では電子情報内容(以下でマス
タデータという)を書き込んだ所望のメモリ形式の不揮
発性の記録媒体を販売管理する場合に、この記録媒体の
製造、在庫及び販売に関する情報を記憶制御する制御装
置を備え、この制御装置は入力された記録媒体の生産要
求に関する情報に応じて所望のメモリ形式を選択し、当
該メモリ形式の不揮発性の記録媒体の製造を発注すると
共に記憶内容を更新するようにして、マスタデータの書
込み量に応じたメモリ容量や、出荷時期、発注本数など
の市場要求に応じた所望のメモリ形式の記録媒体を製造
管理できるようにすると共に、タイムリーに市場に所望
のメモリ形式の記録媒体を投入できるようにしたもので
ある。
【0137】図12に示す半導体メディア販売管理シス
テム200は所望のメモリ形式の不揮発性の記録媒体の
一例となるパッケージメディアを製造して販売するシス
テムである。このシステム200では例えば、プラット
フォームホルダーであるハードメーカに半導体メディア
管理センターが開設される。このセンターには第2の記
録媒体販売管理装置の一例となる半導体メディア販売管
理装置60が備えられ、マスタデータを書き込んだパッ
ケージメディアを構成するマスクROMや、フラッシュ
メモリなどの販売管理をするようになされる。
【0138】例えば、半導体メディア販売管理装置60
ではパッケージメディアの発注数を判定するための判定
基準値が予め設定される。そして、この判定基準値を越
えるパッケージメディアの発注が有った場合は、マスタ
データをマスクROM形式の半導体メモリに書込んで流
通するようになされる。この判定基準値に満たない場合
はマスタデータをフラッシュメモリ又はワンタイムメモ
リ形式の半導体メモリに書き込んで流通するようになさ
れる。
【0139】このマスクROMは半導体製造工程で電子
情報内容をプログラムすることにより、安価なチップと
なる製造TATが相対的に長く必要な全ての半導体メモ
リである。フラッシュメモリはEEPROMの他に、ワ
ンタイムメモリと呼ばれるEPROMやヒューズROM
などを含む。フラッシュメモリはチップ面積が比較的大
きくても、チップ製造後、電気的にプログラムが可能な
半導体メモリであれば何でもよい。
【0140】この半導体メディア販売管理装置60には
入力手段の一例となる管理端末装置61が備えられ、少
なくとも、パッケージメディアの製造、在庫、販売又は
/及び生産要求に関する情報を入力するように操作され
る。管理端末装置61には内部共通バスを構成するロー
カルネットワーク(LAN)64が接続されている。
【0141】このローカルネットワーク64には管理端
末装置61の他に、記憶装置の一例を構成するマスク管
理データベース63A、フラッシュメモリ在庫データベ
ース63B及びソフト生産マスタデータベース63Cが
接続されている。
【0142】マスク管理データベース63Aではマスク
ROMの製造に関するマスク情報を更新記録するように
なされる。フラッシュメモリ在庫データベース63Bで
はフラッシュメモリの在庫数を更新記憶するようになさ
れる。ソフト生産マスタデータベース63Cではマスク
ROMやフラッシュメモリに記録するためのマスタデー
タを更新記録するようになされる。各々のデータベース
63A〜63Cはハードディスク等のストレージデバイ
スから構成される。
【0143】このローカルネットワーク64には制御装
置の一例となるサーバ本体62が接続されており、管理
端末装置61により入力される情報に基づいてマスク管
理データベース63A、フラッシュメモリ在庫データベ
ース63B又はソフト生産マスタデータベース63Cを
制御するようになされる。
【0144】このサーバ本体62は入力されたパッケー
ジメディアの生産要求に関する情報(以下で生産要求情
報という)D1i(i=1〜n)に応じてメモリ形式を
選択し、当該メモリ形式のマスクROMやフラッシュメ
モリの製造を発注すると共に、これらのデータベースに
おける記憶内容を更新するようになされる。
【0145】この半導体メディア販売管理装置60(半
導体メディア管理センター)は外部と隔離されるが通信
網65を介してインターネットなどの公衆ネットワーク
66に接続される。公衆ネットワーク66にはライセン
ス部門用の端末装置71や、営業部門用の端末装置7
2、マスクROM工場用の端末装置73、フラッシュメ
モリ書込み工場用の端末装置74などが接続され、これ
らの端末装置71〜74と半導体メディア販売管理装置
60との間で通信処理をするようになされる。なお、こ
れらの接続は公衆ネットワーク66に限らず、専用ネッ
トワークで接続し、より一層安全性を高めるようにして
もよい。
【0146】また、マスクROM工場用の端末装置73
にはマスク管理データベース75Aが接続され、マスク
ROMの製造に関するマスク情報を更新記録するように
なされる。データ書込み工場用の端末装置74にはフラ
ッシュメモリ在庫データベース75Aが接続され、フラ
ッシュメモリの在庫数を更新記憶するようになされる。
【0147】ライセンス部門ではソフトメーカと販売ソ
フト作品に関してその生産条件を折衝するようになされ
る。例えば、当該販売ソフト品において、そのマスタデ
ータの書込み量が標準容量を超えた大容量のメディアを
必要とする場合、発売予定日や、タイトル名、メーカ名
などの基本データの他に、大容量メディアであることを
示す生産要求情報D1iをライセンス部門用の端末装置
71を使用して入力し、その生産要求情報D1iが半導
体メディア販売管理装置60へ送信される。
【0148】半導体メディア販売管理装置60ではこの
生産要求情報D1iを受け取ると、ソフト生産マスタデ
ータベース63Cを更新すると共に、マスク管理データ
ベース63Aに当該販売ソフト品のタイトル情報を追加
し、マスクROM生産工場に対してマスクの生産及びそ
のマスクを使用したマスクROMの生産を発注するよう
になされる。
【0149】また、ライセンス部門用の端末装置71か
ら入力される生産要求情報D1iは全て初回ロットの発
注である。ライセンス部門ではソフトメーカとの折衝に
より、パッケージメディアの生産数量及びマスタアップ
時期が決定される。これらの生産条件によって半導体メ
ディア販売管理装置60ではメモリ形式の選択を行うよ
うになされる。
【0150】ここでマスタアップ時期とは、マスクRO
Mに書き込むマスタデータ(電子情報内容)の納品時期
をいい、通常、当該販売ソフト商品(パッケージメディ
ア)の発売予定日から起算してどれだけ前に納入可能か
を週単位又は月単位で表現するようになされる。
【0151】一方、営業部門用の端末装置72から入力
した生産要求情報D1iは全てリピート発注(再注文)
である。このシステム200ではリピート発注の場合
と、マスクROMの書き込みに係るマスタデータの納入
時期が間に合わない場合はパッケージメディアとしては
フラッシュメモリを選択するようになされる。
【0152】このリピート発注に係る生産要求情報D1
iを受けて半導体メディア販売管理装置60ではソフト
生産マスタデータベース63Cを更新すると共に、フラ
ッシュメモリ在庫データベース63Bからパッケージメ
ディア(タイトル)の数量情報で在庫数量をアップデー
トし、データ書込み工場にフラッシュメモリへの書込み
生産を発注するようになされる。
【0153】なお、半導体メディア販売管理装置60に
おけるマスク管理データベース63AとマスクROM工
場用の端末装置73に接続されたマスク管理データベー
ス75Aと、そして、半導体メディア販売管理装置60
におけるフラッシュメモリ在庫データベース63Bと、
データ書込み工場用の端末装置74に接続されたフラッ
シュメモリ在庫データベース75Bとはそれぞれ定期的
に内容の摺り合わせを行い、データの一部確認を行うよ
うになされる。マスクROM及びフラッシュメモリの製
造等の更新内容を統一するためである。
【0154】続いて、半導体メディア販売管理システム
200における処理例に関して、半導体メディア販売管
理装置60におけるメモリ形式の選択例について説明を
する。
【0155】各実施例では64Mビットと256Mビッ
トという2種類の容量の半導体メモリをラインアップし
ているものとする。64Mビットの小容量においては、
マスクROM、ワンタイムメモリ、フラッシュメモリの
値段にそれほど大きな違いはないが256Mビットの大
容量においては、ワンタイムメモリやフラッシュメモリ
に比べてマスクROMの価格が相対的に安い場合が多
い。
【0156】[第1の実施例]図13は本発明に係る第
1の実施例としてのメモリ形式の選択例を示すフローチ
ャートである。この実施例では半導体メディア販売管理
システム200において、ある販売目標ソフト作品とな
るパッケージメディアに関し、大容量のマスタデータを
書き込む場合は256MビットのマスクROM形式の半
導体メモリを使用し、マスクROM形式に比べて小容量
のマスタデータを書き込む場合は64Mビットのフラッ
シュメモリ又はワンタイムメモリ形式の半導体メモリを
使用する場合を前提とする。
【0157】これを生産条件にして、ソフトメーカとラ
イセンス部門との間で販売ソフト作品に関してその折衝
の結果で生産条件が決定されると、図13に示すフロー
チャートのステップG1で発売予定日や、タイトル名、
メーカ名などの基本データの他に、当該販売ソフト商品
において、そのマスタデータの書込み量が標準容量を超
える(大容量のメディアを必要とする)ような生産要求
情報D1iがライセンス部門から半導体メディア管理セ
ンターに通知される。生産要求情報D1iはライセンス
部門用の端末装置71から半導体メディア販売管理装置
60へ送信される。
【0158】その後、ステップG2で半導体メディア販
売管理装置60では予め設定された標準容量と、生産要
求情報D1iから得たマスタデータの書込み量とが比較
され、この標準容量を越える大容量の書込みを必要とす
るかが判定される。この判定結果で、標準容量を越え価
格に大きな違いが生ずる大容量の場合は無条件で、ステ
ップG3に移行してパッケージメディアを256Mビッ
トのマスクROMで製造するように発注される。
【0159】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0ではソフト生産マスタデータベース63Cを更新する
と共に、マスク管理データベース63Aに当該販売ソフ
ト品のタイトル情報を追加し、マスクROM生産工場に
対してマスクの生産及びそのマスクを使用したマスクR
OMの生産を発注するようになされる。
【0160】また、ステップG2の判定結果で生産要求
情報D1iから得たマスタデータの書込み量が標準容量
を越えない場合は、ステップG4に移行してパッケージ
メディアを64Mビットのフラッシュメモリで製造する
ように発注される。
【0161】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0ではソフト生産マスタデータベース63Cを更新する
と共に、フラッシュメモリ在庫データベース63Bから
パッケージメディア(タイトル)の数量情報で在庫数量
をアップデートし、データ書込み工場にフラッシュメモ
リへの書込み生産を発注するようになされる。
【0162】このように、第1の実施例によれば、マス
タデータの書込み量に応じた所望のメモリ形式のパッケ
ージメディアを製造管理することができる。これと共
に、タイムリーに市場に所望のメモリ形式のパッケージ
メディアを投入することができる。これにより、ソフト
商品の需要拡大を図ることができる。
【0163】[第2の実施例]図14は本発明に係る第
2の実施例としてのメモリ形式の選択例を示すフローチ
ャートである。この実施例では半導体メディア販売管理
システム200において、パッケージメディアに関し、
初回注文製造時は、生産TATの相対的に長いマスクR
OM形式の半導体メモリを使用し、再注文製造時は、マ
スクROM形式に比べて生産TATが相対的に短いフラ
ッシュメモリ又はワンタイムメモリ形式の半導体メモリ
を使用する場合を前提とする。
【0164】これを生産条件にして、図14に示すフロ
ーチャートのステップH1でライセンス部門又は営業部
門からパッケージメディアについて生産要求情報D1i
が入力される。このとき、初回ロットに係る生産要求情
報D1iはライセンス部門用の端末装置71から半導体
メディア販売管理装置60へ送信される。リピート発注
に係る生産要求情報D1iは営業部門用の端末装置72
から半導体メディア販売管理装置60へ送信される。
【0165】そして、ステップH2で半導体メディア販
売管理装置60では生産要求情報D1iが、初回ロット
か、あるいはリピート発注かが判別される。この際の判
別は周知の方法、例えば、初回ロットやリピート発注等
を示す判別基準値を予め半導体メディア販売管理装置6
0に設定しておき、生産要求情報D1iに初回ロットや
リピート発注等を示す被判別情報を付加しておく。これ
らを半導体メディア販売管理装置60で比較することに
より初回ロットか、あるいはリピート発注かを検出す
る。この判別結果で、パッケージメディアが初回ロット
に係る場合はステップH3に移行してパッケージメディ
アをマスクROMで製造するように発注される。
【0166】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0では第1の実施例と同様にしてソフト生産マスタデー
タベース63Cを更新すると共に、マスク管理データベ
ース63Aに当該販売ソフト品のタイトル情報を追加
し、マスクROM生産工場に対してマスクの生産及びそ
のマスクを使用したマスクROMの生産を発注するよう
になされる。
【0167】また、ステップH2の判別結果でパッケー
ジメディアがリピート発注に係る場合は一般的に初回ロ
ットよりも製造数量が極端に少ないので、ステップH4
に移行してパッケージメディアをフラッシュメモリで製
造するように発注される。このとき、半導体メディア販
売管理装置60では第1の実施例と同様にしてソフト生
産マスタデータベース63Cを更新すると共に、フラッ
シュメモリ在庫データベース63Bからパッケージメデ
ィア(タイトル)の数量情報で在庫数量をアップデート
し、データ書込み工場にフラッシュメモリへの書込み生
産を発注するようになされる。
【0168】このように、第2の実施例によれば、初回
ロットあるいはリピート発注によって特徴の異なる複数
のメモリ形式のパッケージメディアを選択的に使い分け
るような販売管理を行うことができる。また、第1の実
施例と同様にしてタイムリーに市場に所望のメモリ形式
のパッケージメディアを投入することができる。これに
より、ソフト商品の需要拡大を図ることができる。
【0169】[第3の実施例]図15は本発明に係る第
3の実施例としてのメモリ形式の選択例を示すフローチ
ャートである。この実施例では半導体メディア販売管理
装置60において、パッケージメディア(当該販売ソフ
ト商品)の発注数Nを判定するための判定基準値が予め
設定される。判定基準値としては例えばマスクROMと
して効果の高い発注数量(この例では10万本以上)が
設定される。
【0170】そして、この判定基準値を越えるパッケー
ジメディアの発注が有った場合は、マスタデータをマス
クROM形式の半導体メモリに書込んで流通するように
なされる。この判定基準値に満たない場合はマスタデー
タをフラッシュメモリ又はワンタイムメモリ形式の半導
体メモリに書き込んで流通させる場合を前提とする。こ
れを生産条件にして、図15に示すフローチャートのス
テップJ1でライセンス部門又は営業部門からパッケー
ジメディアの発注数Nに関して生産要求情報D1iが入
力される。
【0171】このとき、初回ロットの発注数Nに係る生
産要求情報D1iはライセンス部門用の端末装置71か
ら半導体メディア販売管理装置60へ送信される。リピ
ート発注時の発注数Nに係る生産要求情報D1iは営業
部門用の端末装置72から半導体メディア販売管理装置
60へ送信される。
【0172】そして、ステップJ2で半導体メディア販
売管理装置60ではパッケージメディアの発注数Nと判
定基準値=10万本とが比較される。この比較結果で、
パッケージメディアが10万本を越える発注数Nとなる
場合はステップJ3に移行してパッケージメディアをマ
スクROMで製造するように発注される。
【0173】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0では第1及び第2の実施例と同様にしてソフト生産マ
スタデータベース63Cを更新すると共に、マスク管理
データベース63Aに当該販売ソフト品のタイトル情報
を追加し、マスクROM生産工場に対してマスクの生産
及びそのマスクを使用したマスクROMの生産を発注す
るようになされる。
【0174】また、ステップJ2の比較結果でパッケー
ジメディアが10万本に満たない発注数Nの場合はステ
ップJ4に移行してパッケージメディアをフラッシュメ
モリで製造するように発注される。
【0175】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0では第1及び第2の実施例と同様にしてソフト生産マ
スタデータベース63Cを更新すると共に、フラッシュ
メモリ在庫データベース63Bからパッケージメディア
(タイトル)の数量情報で在庫数量をアップデートし、
データ書込み工場にフラッシュメモリへの書込み生産を
発注するようになされる。
【0176】このように、第3の実施例によれば予め設
定したまとまった数量の発注が有る場合はマスクROM
を使用し、その数量に満たない場合は小ロットでも効率
の落ちないフラッシュメモリ又はワンタイムメモリを使
用することができる。従って、発注本数によって特徴の
異なる複数のメモリ形式のパッケージメディアを選択的
に使い分けるような販売管理を行うことができる。ま
た、第1及び第2の実施例と同様にしてタイムリーに市
場に所望のメモリ形式のパッケージメディアを投入する
ことができる。これにより、ソフト商品の需要拡大を図
ることができる。
【0177】[第4の実施例]図16は本発明に係る第
4の実施例としてのメモリ形式の選択例を示すフローチ
ャートである。この実施例では半導体メディア販売管理
装置60において、パッケージメディアに書込むマスタ
データの納入時期と当該パッケージメディアの出荷時期
との間を第1の期間としたとき、第1の期間前に納入可
能なマスタデータはマスクROM形式の半導体メモリに
書込んで流通させ、納入時期が第1の期間よりも短い第
2の期間となってしまうマスタデータは、製造TATの
短いフラッシュメモリ又はワンタイムメモリ形式の半導
体メモリに書込んで流通させる場合を前提とする。
【0178】このマスクROMに関しては商品発売日の
1カ月前までにマスタデータの納入が必要であり、フラ
ッシュメモリ又はワンタイムメモリに関しては商品発売
日の2週間前までにマスタデータの納入が必要である場
合を例に挙げる。
【0179】これを生産条件にして、図16に示すフロ
ーチャートのステップK1でライセンス部門からパッケ
ージメディアのマスタアップ時期に係る生産要求情報D
1iが入力される。このとき、マスタデータの納入時期
に係る生産要求情報D1iはライセンス部門用の端末装
置71から半導体メディア販売管理装置60へ送信され
る。
【0180】そして、ステップK2で半導体メディア販
売管理装置60ではパッケージメディアの発売予定日
と、マスタデータの納入時期とが比較される。この比較
結果で、マスクROMの製造TATとして必要な出荷、
例えば商品発売日の1カ月前までにマスタデータの納入
が可能な場合はステップK3に移行してパッケージメデ
ィアをマスクROMで製造するように発注される。
【0181】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0では第1〜第3の実施例と同様にしてソフト生産マス
タデータベース63Cを更新すると共に、マスク管理デ
ータベース63Aに当該販売ソフト品のタイトル情報を
追加し、マスクROM生産工場に対してマスクの生産及
びそのマスクを使用したマスクROMの生産を発注する
ようになされる。
【0182】また、ステップK2の比較結果で商品発売
日の1カ月前までにマスタデータを納入することは無理
であるが、その商品発売日の2週間前までにマスタデー
タの納入が可能な場合は、ステップK4に移行してパッ
ケージメディアをフラッシュメモリで製造するように発
注される。
【0183】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0では第1〜第3の実施例と同様にしてソフト生産マス
タデータベース63Cを更新すると共に、フラッシュメ
モリ在庫データベース63Bからパッケージメディア
(タイトル)の数量情報で在庫数量をアップデートし、
データ書込み工場にフラッシュメモリへの書込み生産を
発注するようになされる。
【0184】このように、第4の実施例によればマスタ
データの納入期限に間に合う場合はマスクROMを使用
し、その納入期限に間に合わない場合は生産TATが短
いフラッシュメモリ又はワンタイムメモリを使用するこ
とができる。従って、納入時期によって特徴の異なる複
数のメモリ形式のパッケージメディアを選択的に使い分
けるような販売管理を行うことができる。また、第1〜
第3の実施例と同様にしてタイムリーに市場に所望のメ
モリ形式のパッケージメディアを投入することができ
る。これにより、ソフト商品の需要拡大を図ることがで
きる。
【0185】[第5の実施例]図17は本発明に係る第
5の実施例としてのメモリ形式の選択例を示すフローチ
ャートである。この実施例では半導体メディア販売管理
装置60において、第2及び第3の実施例に係るメモリ
形式の選択例を組み合わせたものである。これを生産条
件にして、図17に示すフローチャートのステップL1
でライセンス部門又は営業部門からパッケージメディア
の初回ロット、リピート発注、発注数Nに関する生産要
求情報D1iが入力される。
【0186】このとき、初回ロットの発注数Nに係る生
産要求情報D1iはライセンス部門用の端末装置71か
ら半導体メディア販売管理装置60へ送信される。リピ
ート発注の発注数Nに係る生産要求情報D1iは営業部
門用の端末装置72から半導体メディア販売管理装置6
0へ送信される。
【0187】そして、ステップL2で半導体メディア販
売管理装置60では生産要求情報D1iが、初回ロット
か、あるいはリピート発注かが判別される。この際の判
別は第2の実施例で説明した通りである。この判別結果
で、パッケージメディアが初回ロットに係る場合はステ
ップL3に移行する。
【0188】このステップL3ではパッケージメディア
の発注数Nと判定基準値=10万本とが比較される。こ
の比較結果で、パッケージメディアが10万本を越える
発注数Nとなる場合はステップL4に移行してパッケー
ジメディアをマスクROMで製造するように発注され
る。
【0189】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0では第1及び第2の実施例と同様にしてソフト生産マ
スタデータベース63Cを更新すると共に、マスク管理
データベース63Aに当該販売ソフト品のタイトル情報
を追加し、マスクROM生産工場に対してマスクの生産
及びそのマスクを使用したマスクROMの生産を発注す
るようになされる。
【0190】また、ステップL2の検出結果でパッケー
ジメディアがリピート発注に係る場合及び、ステップL
3でパッケージメディアが10万本に満たない発注数N
の場合はステップL5に移行してパッケージメディアを
フラッシュメモリで製造するように発注される。
【0191】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0では第1及び第2の実施例と同様にしてソフト生産マ
スタデータベース63Cを更新すると共に、フラッシュ
メモリ在庫データベース63Bからパッケージメディア
(タイトル)の数量情報で在庫数量をアップデートし、
データ書込み工場にフラッシュメモリへの書込み生産を
発注するようになされる。
【0192】このように、第5の実施例によれば、初回
ロットや、予め設定したまとまった数量の発注が有る場
合はマスクROMを使用し、リピート発注や、その数量
に満たない場合は小ロットでも効率の落ちないフラッシ
ュメモリ又はワンタイムメモリを使用することができ
る。
【0193】従って、初回ロット、リピート発注、発注
本数等によって特徴の異なる複数のメモリ形式のパッケ
ージメディアを選択的に使い分けるような販売管理を行
うことができる。また、第1〜第4の実施例と同様にし
てタイムリーに市場に所望のメモリ形式のパッケージメ
ディアを投入することができる。これにより、ソフト商
品の需要拡大を図ることができる。
【0194】[第6の実施例]図18は本発明に係る第
6の実施例としてのメモリ形式の選択例を示すフローチ
ャートである。この実施例では半導体メディア販売管理
装置60において、第1〜第4の実施例に係るメモリ形
式の選択例を組み合わせたものである。つまり、第6の
実施例ではパッケージメディアに関して、初回ロット、
リピート発注、マスタデータの書込み容量、発注数、マ
スタデータの納入時期等の生産条件を任意に複数組み合
わせてマスクROM形式の半導体メモリと、フラッシュ
メモリ又はワンタイムメモリ形式の半導体メモリとを選
択的に使用するようになされる。
【0195】これを生産条件にして、図18に示すフロ
ーチャートのステップM1でライセンス部門又は営業部
門からパッケージメディアの書込み容量、初回ロット、
リピート発注、発注数N及びマスタアップ期間等に関す
る生産要求情報D1iが入力される。
【0196】その後、ステップM2に移行して半導体メ
ディア販売管理装置60では予め設定された標準容量
と、生産要求情報D1iから得たパッケージメディア
(マスタデータ)の書込み容量とが比較され、この標準
容量を越える大容量の書込みを必要とするかが判定され
る。
【0197】この判定結果で、標準容量を越える大容量
の書込みを必要とする場合はステップM6に移行する。
ステップM2の判定結果で生産要求情報D1iから得た
マスタデータの書込み容量が標準容量を越えない場合は
ステップM3に移行して生産要求情報D1iが、初回ロ
ットか、あるいはリピート発注かが判別される。この際
の判別は第2の実施例で説明した通りである。この判別
結果で、パッケージメディアが初回ロットに係る場合は
ステップM4に移行する。
【0198】このステップM4ではパッケージメディア
の発注数Nと判定基準値=10万本とが比較される。こ
の比較結果で、パッケージメディアが10万本を越える
発注数Nとなる場合はステップM5に移行する。
【0199】このステップM5で半導体メディア販売管
理装置60ではパッケージメディアの発売予定日と、マ
スタデータの納入時期とが比較される。この比較結果
で、商品発売日の1カ月前までにマスタデータの納入が
可能な場合はステップM6に移行してパッケージメディ
アをマスクROMで製造するように発注される。
【0200】このとき、半導体メディア販売管理装置6
0では第1〜第5の実施例と同様にしてソフト生産マス
タデータベース63Cを更新すると共に、マスク管理デ
ータベース63Aに当該販売ソフト商品のタイトル情報
を追加し、マスクROM生産工場に対してマスクの生産
及びそのマスクを使用したマスクROMの生産を発注す
るようになされる。
【0201】また、ステップM3の判別結果でパッケー
ジメディアがリピート発注に係る場合、ステップM4の
比較結果でパッケージメディアが10万本に満たない発
注数Nの場合及びステップM5の比較結果で商品発売日
の1カ月前までにマスタデータを納入することは無理で
あるが、その商品発売日の2週間前までにマスタデータ
の納入が可能な場合は、いずれもステップM7に移行す
る。
【0202】ステップM7ではパッケージメディアをフ
ラッシュメモリで製造するように発注される。このと
き、半導体メディア販売管理装置60では第1〜第5の
実施例と同様にしてソフト生産マスタデータベース63
Cを更新すると共に、フラッシュメモリ在庫データベー
ス63Bからパッケージメディア(タイトル)の数量情
報で在庫数量をアップデートし、データ書込み工場にフ
ラッシュメモリへの書込み生産を発注するようになされ
る。
【0203】このように、第6の実施例によれば、書込
み容量大や、初回ロット、発注数量大及びマスタデータ
納入に十分間に合う場合、つまり、これらのAND条件
を満たした場合はマスクROMを使用し、それ以外のケ
ース、つまり、書込み容量小、リピート発注や、発注数
量少及びマスタデータの納入が間に合わない場合は小ロ
ットでも効率の落ちないフラッシュメモリ又はワンタイ
ムメモリを使用することができる。
【0204】従って、書込み容量、初回ロット、リピー
ト発注、発注本数等によって特徴の異なる複数のメモリ
形式のパッケージメディアを選択的に使い分けるような
販売管理を行うことができる。
【0205】また、第1〜第5の実施例と同様にしてタ
イムリーに市場に所望のメモリ形式のパッケージメディ
アを投入することができる。これにより、ソフト商品の
需要拡大を図ることができる。更に、半導体メディア販
売管理システム200によれば、以下のようなメリット
がある。
【0206】 パッケージメディアの初回生産時にお
いて、フラッシュメモリを使用する場合は出荷直前まで
マスタデータの作成が行えるので、作品品質の向上が期
待できるようになる。 リピート発注製造時において、発注から納入に至る
までの処理時間を短縮できるので、ソフト市場ニーズに
対する機会損失を極めて低減することができる。 フラッシュメモリを使用すると、小数ロットの場合
でも、マスクが必要ないので、電気的なデータの書込み
だけで効率を落とすことなくパッケージメディアを生産
できるようになり、マスクのライン管理も不要となる。 フラッシュメモリだけを使用した場合に比べて、大
量ロットに対してマスクROMを使用するので、コスト
アップを最小限に抑えることができる。 需要のアップ・ダウンが激しいソフト市場におい
て、唯一のデバイスに依存しなくても済むので、部材の
調達が柔軟にできるようになる。
【0207】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る記録
媒体製造販売システムによれば、不揮発性の記録媒体を
再生して提供する場合に記録媒体販売管理装置を備え、
その記録媒体を既存の販売基盤に流通するように、か
つ、その販売基盤から返品された記録媒体に新たな情報
を書込んで再流通するように管理するものである。
【0208】この構成によって、既存の販売基盤に記録
媒体が売れ残った場合に、その記録媒体を廃棄処分等す
ることなく、その販売基盤から返品された記録媒体に新
たな情報を書き込んで販売基盤に再流通させることがで
きる。しかも、記録媒体が返品できるので、販売店など
において在庫圧迫を無くすことができる。また、在庫品
の転売による抱き合わせ販売などが少なくなる。記録媒
体を廃棄せずにリサイクルするので、地球環境に非常に
優しい。
【0209】本発明に係る記録媒体によれば、一度でも
通電された後は情報書込み動作を禁止する再書込み禁止
機能を有している。この構成によって、流通販売過程に
おける在庫状態では記録媒体がRAMカセットと等価で
あっても、エンドユーザにその記録媒体が販売され、エ
ンドユーザが一度でも記録媒体を通電すると、その記録
媒体をROMカセット化することができる。従って、販
売後の記録媒体において再書込みができなくなることか
ら不正再利用を防止できる。
【0210】本発明に係る情報書込み装置によれば、不
揮発性の記録媒体に情報を書き込む場合に情報書込み制
御部を備え、情報の再書込み禁止機能を解除した後に記
録媒体に情報を書き込むようになされる。
【0211】この構成によって、情報書込み済みの記録
媒体に新たな情報を上書き等することができる。しか
も、新たな情報は完成後の記録媒体に電気的に情報を書
込むだけなので、実質的に生産必要期間(TAT)が極
めて早い。従って、販売事業者からの返品等による記録
媒体を廃棄せずに簡単にリサイクルすることができる。
【0212】本発明に係る記録媒体販売管理装置によれ
ば、情報書き込み済みの不揮発性の記録媒体の販売を管
理する場合に、その記録媒体の販売に関する情報を記憶
制御する制御装置を備え、その記録媒体を既存の販売基
盤に流通させるように、かつ、その販売基盤から返品さ
れる記録媒体に新たな情報を書込んで再流通するように
なされるものである。
【0213】この構成によって、既存の販売基盤に記録
媒体が売れ残った場合に、その記録媒体を廃棄処分等す
ることなく、その販売基盤から返品された記録媒体に新
たな情報を書き込んで再び販売基盤に流通させることが
できる。これにより、流通販売過程で在庫となった不揮
発性の記録媒体を再利用するようなメモリカードリサイ
クルシステムなどの中央管理装置に十分応用することが
できる。
【0214】本発明に係る記録媒体販売管理方法によれ
ば、不揮発性の記録媒体の販売を管理する際に、記録媒
体に任意の情報を書き込み、その後、情報が書込まれた
記録媒体を既存の販売基盤に流通するように、かつ、そ
の販売基盤から返品される記録媒体に新たな情報を書込
んで再流通するようになされる。
【0215】この構成によって、既存の販売基盤に記録
媒体が売れ残った場合に、その記録媒体を廃棄処分等す
ることなく、その販売基盤から返品された記録媒体に新
たな情報を書き込んで再び販売基盤に流通させることが
できる。しかも、大ざっぱな予測で記録媒体を生産し備
蓄(ストック)しておくことができる。
【0216】また、記録媒体の初期出荷直前まで、その
記録媒体に書き込むべき情報内容を開発することができ
る(開発期間を長く取れる)。販売事業者からの追加注
文に素早く対応できるようになり、記録媒体の見込み発
注による過剰在庫を招かなくなる。これにより、販売時
期を逃さず記録媒体を既存の販売基盤に流通させること
ができる。
【0217】本発明に係る第2の記録媒体販売管理装置
によれば、電子情報内容を書き込んだ所望のメモリ形式
の不揮発性の記録媒体を販売管理する場合に、この記録
媒体の製造、在庫及び販売に関する情報を記憶制御する
制御装置を備え、この制御装置は入力された製造、在庫
及び販売に関する情報に応じて記録媒体の所望のメモリ
形式を選択し、当該メモリ形式の不揮発性の記録媒体の
製造を発注すると共に記憶内容を更新するようになされ
る。
【0218】この構成によって、電子情報内容の書込み
容量に応じたメモリ容量や、出荷時期、発注本数などの
市場要求に応じた所望のメモリ形式の記録媒体を製造管
理することができる。従って、メモリ容量や、出荷時
期、発注本数などの特徴の異なる複数のメモリ形式の記
録媒体を選択的に使い分けるような販売管理を行うこと
ができる。しかも、タイムリーに市場に所望のメモリ形
式の記録媒体を投入することができ、情報メディアの需
要の拡大を図ることができる。
【0219】本発明に係る第2の記録媒体販売管理方法
によれば、電子情報内容を書き込んだ所望のメモリ形式
の不揮発性の記録媒体を販売管理する際に、この記録媒
体の製造、在庫又は/及び販売に関する情報を入力し、
この記録媒体の製造、在庫及び販売に関する情報をデー
タベース化し、入力された製造、在庫及び販売に関する
情報に応じて記憶媒体のメモリ形式を選択し、このメモ
リ形式の不揮発性の記録媒体の製造を発注すると共にデ
ータベースの内容を更新するようになされる。
【0220】この構成によって、電子情報内容の書込み
容量に応じたメモリ容量や、出荷時期、発注本数などの
市場要求に応じた所望のメモリ形式の記録媒体を製造管
理することができる。従って、メモリ容量や、出荷時
期、発注本数などの特徴の異なる複数のメモリ形式の記
録媒体を選択的に使い分けるような販売管理を行うこと
ができる。しかも、タイムリーに市場に所望のメモリ形
式の記録媒体を投入することができ、情報メディアの需
要の拡大を図ることができる。
【0221】本発明に係る第2の記録媒体製造販売シス
テムによれば、第2の記録媒体販売管理装置が応用され
るので、メモリ容量や、出荷時期、発注本数などの特徴
の異なる複数の記録媒体を選択的に使い分けるような販
売管理を行うことができる。しかも、タイムリーに市場
に所望のメモリ形式の記録媒体を投入することができ、
需要の拡大を図ることができる。
【0222】この発明は流通販売過程で在庫となった不
揮発性の記録媒体に、情報再書込みした後に、その記録
媒体を再流通するようなメモリカードリサイクルシステ
ムなどに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態としての記録媒体
製造販売システム10の構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】記録媒体製造販売システム10における処理例
を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る実施例としてのメモリカードリサ
イクルシステム100の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】再書込み禁止機能付きのメモリカード203の
構成例を示すブロック図である。
【図5】情報書込み装置2の構成例を示すブロック図で
ある。
【図6】メモリカード販売管理装置40及びその周辺シ
ステムの構成例を示すブロック図である。
【図7】メモリカードリサイクルシステム100におけ
る処理例を示すフローチャートである。
【図8】メモリカード203の再出荷時の処理例を示す
フローチャートである。
【図9】メモリカード203の返品引取価格の設定例を
示すフローチャートである。
【図10】メモリカード203が適用される携帯端末装
置300の構成例を示すブロック図である。
【図11】携帯端末装置における処理例を示すフローチ
ャートである。
【図12】本発明に係る第2の実施形態としての半導体
メディア販売管理システム200の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図13】本発明に係る第1の実施例としてのメモリ形
式の選択例を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る第2の実施例としてのメモリ形
式の選択例を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る第3の実施例としてのメモリ形
式の選択例を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る第4の実施例としてのメモリ形
式の選択例を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る第5の実施例としてのメモリ形
式の選択例を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係る第6の実施例としてのメモリ形
式の選択例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・記録媒体、2・・・情報書込み装置、4・・・
記録媒体販売管理装置、6・・・操作手段、10・・・
記録媒体製造販売システム、13・・・書込み回路、1
4・・・不揮発性のメモリ部、16・・・制御回路、2
1・・・CPU(情報書込み制御部)、#1〜#N・・
・シリアルインタフェース(情報書込み部)、40・・
・メモリカード販売管理装置(記録媒体販売管理装
置)、41・・・データベース(記憶装置)、42・・
・制御装置、62・・・サーバ本体、43・・・入力ツ
ール、60・・・半導体メディア販売管理装置、61・
・・管理端末装置、63・・・記憶装置、63A,75
A・・・マスク管理データベース、63B,75B・・
・フラッシュメモリ在庫データベース、63C・・・ソ
フト生産マスタデータベース、71〜74・・・端末装
置、100・・・メモリカードリサイクルシステム、2
03・・・メモリカード(記録媒体)

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発性の記録媒体を再生して提供する
    システムであって、 前記記録媒体に任意の情報を書き込む情報書込み装置
    と、 前記情報書込み装置による記録媒体を既存の販売基盤に
    流通するように、かつ、前記販売基盤から返品される前
    記記録媒体に新たな情報を書込んで再流通するように管
    理する記録媒体販売管理装置とを備えることを特徴とす
    る記録媒体製造販売システム。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体販売管理装置は、 前記販売基盤から返品された記録媒体を回収するように
    なされると共に、 回収された前記記録媒体に新たな情報を前記情報書込み
    装置により書き込んで前記販売基盤に再流通するように
    なされることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体製
    造販売システム。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体には、電気的に情報の消去
    及びその書き換え可能な読み出し専用メモリを使用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体製造販売シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体は再書込み禁止機能を有
    し、 当該記録媒体を一度でも通電された後は情報書込み動作
    を禁止するようになされることを特徴とする請求項1に
    記載の記録媒体製造販売システム。
  5. 【請求項5】 前記情報書込み装置は、 前記記録媒体の再書込み禁止機能を解除した後に情報を
    書き込むようになされることを特徴とする請求項1に記
    載の記録媒体製造販売システム。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体販売管理装置は、 前記販売基盤から返品された記録媒体に関して、新たな
    注文に応じて再生処分をするようになされることを特徴
    とする請求項1に記載の記録媒体製造販売システム。
  7. 【請求項7】 前記販売基盤から返品された記録媒体の
    数量に応じて、新たな注文時の取引価格を設定するよう
    に前記記録媒体販売管理装置を操作する操作手段が設け
    られることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体製造
    販売システム。
  8. 【請求項8】 電気的に情報の消去及びその書き換え可
    能な読み出し専用の記録媒体であって、 当該記録媒体が一度でも通電された後は情報書込み動作
    を禁止する再書込み禁止機能を有していることを特徴と
    する記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記情報を記憶する不揮発性のメモリ部
    と、 前記メモリ部に情報を書込む書込み回路と、 少なくとも、前記書込み回路を制御する制御回路とを備
    え、 前記制御回路は、 当該記録媒体への通電を検知し、 前記通電検知後は前記書込み回路の動作を禁止すること
    を特徴とする請求項8に記載の記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記書込み回路は、 前記再書込み禁止機能を解除した後に情報を書き込むよ
    うになされることを特徴とする請求項9に記載の記録媒
    体。
  11. 【請求項11】 前記メモリ部、書込み回路、制御回路
    及び前記情報を読出す回路を内包したパッケージと、 前記パッケージに貼付可能なラベルとを備え、 前記ラベルは、 前記パッケージと共に同梱されることを特徴とする請求
    項9に記載の記録媒体。
  12. 【請求項12】 情報の再書込み禁止機能を有した不揮
    発性の記録媒体に情報を書き込む装置であって、 前記再書込み禁止機能を解除する情報書込み制御部と、 前記情報書込み制御部によって再書込み禁止機能を解除
    した前記記録媒体に情報を書き込む情報書込み部とを備
    えることを特徴とする情報書込み装置。
  13. 【請求項13】 情報書き込み済みの不揮発性の記録媒
    体の販売を管理する装置であって、 少なくとも、前記記録媒体の販売に関する情報を記憶す
    る記憶装置と、 前記記録媒体を既存の販売基盤に流通させるように、か
    つ、前記販売基盤から返品される前記記録媒体に新たな
    情報を書込んで再流通するように前記記憶装置を制御す
    る制御装置を備えることを特徴とする記録媒体販売管理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記制御装置は、 前記販売基盤から返品された記録媒体に関して、新たな
    注文に応じて再生処分をするように前記記憶装置を制御
    することを特徴とする請求項13に記載の記録媒体販売
    管理装置。
  15. 【請求項15】 前記制御装置は、 前記販売基盤から返品された記録媒体に関して、該記録
    媒体の返品数量をYとし、新たな注文数量をZとしたと
    き、 Y>Zの場合は、返品に係る前記記録媒体の一部に新規
    情報を書き込んだ後に、再生による記録媒体を再流通さ
    せ、 Y<Zの場合は、返品に係る前記記録媒体に新規情報を
    書き込むと共に、新たな記録媒体に前記新規情報を書き
    込んだ後に、再生による記録媒体と新規な記録媒体とを
    合わせて流通させるように前記記憶装置を制御すること
    を特徴とする請求項13に記載の記録媒体販売管理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記販売基盤から返品された記録媒体
    の数量に応じて、新たな注文時の取引価格を設定するよ
    うに前記制御装置を操作する入力ツールが設けられるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の記録媒体販売管理装
    置。
  17. 【請求項17】 前記制御装置は、 前記販売基盤における記録媒体の在庫数量をXとし、 前記記録媒体の返品数量をYとし、 前記記録媒体の実返品率をY/Xとし、 前記記録媒体の上限基準返品率をR1とし、かつ、その
    下限基準返品率をR2としたとき、 (Y/X)>R1の場合は前記記録媒体の現在の引取価
    格から一定価格を控除した新たな引取価格を設定し、 (Y/X)<R2の場合は前記記録媒体の現在の引取価
    格に一定価格を加算した新たな引取価格を設定し、 R2≦(Y/X)≦R1の場合は前記記録媒体の現在の
    引取価格を維持するようになされることを特徴とする請
    求項13に記載の記録媒体販売管理装置。
  18. 【請求項18】 不揮発性の記録媒体の販売を管理する
    方法であって、 前記記録媒体に任意の情報を書き込み、 前記情報が書込まれた記録媒体を既存の販売基盤に流通
    するように、かつ、前記販売基盤から返品される前記記
    録媒体を回収して新たな情報を書込み再流通するように
    管理することを特徴とする記録媒体販売管理方法。
  19. 【請求項19】 前記記録媒体には、電気的に情報の消
    去及びその書き換え可能な読み出し専用メモリを使用す
    ることを特徴とする請求項18に記載の記録媒体販売管
    理方法。
  20. 【請求項20】 前記記録媒体は再書込み禁止機能を有
    し、 当該記録媒体を一度でも通電された後は情報書込み動作
    を禁止するようになされることを特徴とする請求項18
    に記載の記録媒体販売管理方法。
  21. 【請求項21】 前記記録媒体の再書込み禁止機能を解
    除した後に情報を書き込むことを特徴とする請求項18
    に記載の記録媒体販売管理方法。
  22. 【請求項22】 流通販売過程で在庫となった前記記録
    媒体を販売業者から情報提供事業者へ返品させることを
    特徴とする請求項18に記載の記録媒体販売管理方法。
  23. 【請求項23】 前記販売基盤から返品された記録媒体
    に関して、新たな注文に応じて再生処分をすることを特
    徴とする請求項18に記載の記録媒体販売管理方法。
  24. 【請求項24】 前記販売基盤から返品された記録媒体
    に関して、該記録媒体の返品数量をYとし、新たな注文
    数量をZとしたとき、 Y>Zの場合は、返品に係る前記記録媒体の一部に新規
    情報を書き込んだ後に、再生による記録媒体を再流通さ
    せ、 Y<Zの場合は、返品に係る前記記録媒体に新規情報を
    書き込むと共に、新たな記録媒体に前記新規情報を書き
    込んだ後に、再生による記録媒体と新規な記録媒体とを
    合わせて流通させることを特徴とする請求項18に記載
    の記録媒体販売管理方法。
  25. 【請求項25】 前記販売基盤から返品された記録媒体
    の数量に応じて、新たな注文時の取引価格を設定するこ
    とを特徴とする請求項18に記載の記録媒体販売管理方
    法。
  26. 【請求項26】 前記販売基盤における記録媒体の在庫
    数量をXとし、 前記記録媒体の返品数量をYとし、 前記記録媒体の実返品率をY/Xとし、 前記記録媒体の上限基準返品率をR1とし、かつ、その
    下限基準返品率をR2としたとき、 (Y/X)>R1の場合は前記記録媒体の現在の引取価
    格から一定価格を控除した新たな引取価格を設定し、 (Y/X)<R2の場合は前記記録媒体の現在の引取価
    格に一定価格を加算した新たな引取価格を設定し、 R2≦(Y/X)≦R1の場合は前記記録媒体の現在の
    引取価格を維持するようになされることを特徴とする請
    求項18に記載の記録媒体販売管理方法。
  27. 【請求項27】 電子情報内容を書き込んだ所望のメモ
    リ形式の不揮発性の記録媒体を販売管理する装置であっ
    て、 少なくとも、前記記録媒体の製造、在庫、販売及び/又
    は生産要求に関する情報を入力するように操作される入
    力手段と、 前記記録媒体の製造、在庫及び販売に関する情報を記憶
    した記憶装置と、 前記入力手段により入力される情報に基づいて前記記録
    装置を制御する制御装置とを備え、 前記制御装置は入力された前記記憶媒体の生産要求に関
    する情報に応じてメモリ形式を選択し、当該メモリ形式
    の不揮発性の記録媒体の製造を発注すると共に前記記憶
    装置における記憶内容を更新することを特徴とする記録
    媒体販売管理装置。
  28. 【請求項28】 前記記録媒体に関して、 大容量の前記電子情報内容を書き込む場合はマスクRO
    M形式の半導体メモリが使用され、 前記マスクROM形式に比べて小容量の電子情報内容を
    書き込む場合はフラッシュメモリ又はワンタイムメモリ
    形式の半導体メモリが使用されることを特徴とする請求
    項27に記載の記録媒体販売管理装置。
  29. 【請求項29】 前記記録媒体に関して、 初回注文製造時は、大量生産が可能なマスクROM形式
    の半導体メモリが使用され、 再注文製造時は、前記マスクROM形式に比べて多品種
    小量生産が可能なフラッシュメモリ又はワンタイムメモ
    リ形式の半導体メモリが使用されることを特徴とする請
    求項27に記載の記録媒体販売管理装置。
  30. 【請求項30】 前記記録媒体の発注数を判定するため
    の判定基準値を予め設定し、 前記判定基準値を越える前記記録媒体の発注が有った場
    合は、前記電子情報内容をマスクROM形式の半導体メ
    モリに書込んで流通させ、 前記判定基準値に満たない場合は前記電子情報内容を前
    記フラッシュメモリ又はワンタイムメモリ形式の半導体
    メモリに書き込んで流通させることを特徴とする請求項
    27に記載の記録媒体販売管理装置。
  31. 【請求項31】 前記記録媒体に書込む電子情報内容の
    納入時期と当該記録媒体の出荷時期との間を第1の期間
    としたとき、 前記第1の期間前に納入可能な電子情報内容はマスクR
    OM形式の半導体メモリに書込んで流通させ、 前記納入時期が第1の期間よりも短い第2の期間となっ
    てしまう電子情報内容はフラッシュメモリ又はワンタイ
    ムメモリ形式の半導体メモリに書込んで流通させること
    を特徴とする請求項27に記載の記録媒体販売管理装
    置。
  32. 【請求項32】 前記記録媒体に関して、 初回注文製造時、再注文製造時、電子情報内容の書込み
    量、発注数、電子情報内容の納入時期を生産条件とした
    とき、 前記生産条件を任意に複数組み合わせてマスクROM形
    式の半導体メモリと、フラッシュメモリ又はワンタイム
    メモリ形式の半導体メモリとを選択的に使用することを
    特徴とする請求項27に記載の記録媒体販売管理装置。
  33. 【請求項33】 電子情報内容を書き込んだ所望のメモ
    リ形式の不揮発性の記録媒体を販売管理する方法であっ
    て、 少なくとも、前記記録媒体の製造、在庫及び販売に関す
    る情報を予めデータベース化し、その後、 前記記録媒体の生産要求に関する情報を入力し、 入力された前記記憶媒体の生産要求に関する情報に応じ
    てメモリ形式を選択し、 前記メモリ形式の不揮発性の記録媒体の製造を発注する
    と共にデータベースの内容を更新することを特徴とする
    記録媒体販売管理方法。
  34. 【請求項34】 前記記録媒体に関して、 大容量の前記電子情報内容を書き込む場合はマスクRO
    M形式の半導体メモリを使用し、 前記マスクROM形式に比べて小容量の電子情報内容を
    書き込む場合はフラッシュメモリ又はワンタイムメモリ
    形式の半導体メモリを使用することを特徴とする請求項
    33に記載の記録媒体販売管理方法。
  35. 【請求項35】 前記記録媒体に関して、 初回注文製造時は、大量生産が可能なマスクROM形式
    の半導体メモリを使用し、 再注文製造時は、前記マスクROM形式に比べて多品種
    小量生産が可能なフラッシュメモリ又はワンタイムメモ
    リ形式の半導体メモリを使用することを特徴とする請求
    項33に記載の記録媒体販売管理方法。
  36. 【請求項36】 前記記録媒体の発注数を判定するため
    の判定基準値を予め設定し、 前記判定基準値を越える前記記録媒体の発注が有った場
    合は、前記電子情報内容をマスクROM形式の半導体メ
    モリに書込んで流通させ、 前記判定基準値に満たない場合は前記電子情報内容を前
    記フラッシュメモリ又はワンタイムメモリ形式の半導体
    メモリに書き込んで流通させることを特徴とする請求項
    33に記載の記録媒体販売管理方法。
  37. 【請求項37】 前記記録媒体に書込む電子情報内容の
    納入時期と当該記録媒体の出荷時期との間を第1の期間
    としたとき、 前記第1の期間前に納入可能な電子情報内容はマスクR
    OM形式の半導体メモリに書込んで流通させ、 前記納入時期が第1の期間よりも短い第2の期間となっ
    てしまう電子情報内容はフラッシュメモリ又はワンタイ
    ムメモリ形式の半導体メモリに書込んで流通させること
    を特徴とする請求項33に記載の記録媒体販売管理方
    法。
  38. 【請求項38】 前記記録媒体に関して、 初回注文製造時、再注文製造時、電子情報内容の書込み
    量、発注数、電子情報内容の納入時期を生産条件とした
    とき、 前記生産条件を任意に複数組み合わせてマスクROM形
    式の半導体メモリと、フラッシュメモリ又はワンタイム
    メモリ形式の半導体メモリとを選択的に使用することを
    特徴とする請求項33に記載の記録媒体販売管理方法。
  39. 【請求項39】 電子情報内容を書き込んだ所望のメモ
    リ形式の不揮発性の記録媒体を販売管理するシステムで
    あって、 少なくとも、所望のメモリ形式の複数の不揮発性の記録
    媒体と、 前記記憶媒体の生産要求に関する情報に応じてメモリ形
    式を選択し、当該メモリ形式の不揮発性の記録媒体の製
    造を発注すると共に記録管理内容を更新する記録媒体販
    売管理装置とを備えることを特徴とする記録媒体製造販
    売システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136085A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Glory Ltd 特殊景品買取システム、特殊景品買取装置、特殊景品払出装置、特殊景品検査装置。

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JP2007136085A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Glory Ltd 特殊景品買取システム、特殊景品買取装置、特殊景品払出装置、特殊景品検査装置。

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