JP2002082891A - 意思決定サーバおよびそれを用いた意思決定システムならびに意思決定方法 - Google Patents

意思決定サーバおよびそれを用いた意思決定システムならびに意思決定方法

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JP2002082891A
JP2002082891A JP2000270056A JP2000270056A JP2002082891A JP 2002082891 A JP2002082891 A JP 2002082891A JP 2000270056 A JP2000270056 A JP 2000270056A JP 2000270056 A JP2000270056 A JP 2000270056A JP 2002082891 A JP2002082891 A JP 2002082891A
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JP2000270056A
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Chikara Oketani
主税 桶谷
Akira Konakai
彰 小仲井
Shoichiro Nakayama
正一郎 中山
Katsuya Sakata
勝哉 阪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 意思決定システム10は、意思決定サーバ1
2を含む。意思決定サーバ12は稟議サーバ14とメー
ルサーバ16とによって構成される。たとえば、PC2
0a〜20cのいずれかから稟議データが登録される
と、稟議サーバ14は依頼先の法律事務所のサーバ2
4、26または28に対して、稟議書の判定を依頼する
ことの通知をメールサーバ16に指示する。依頼を受け
た法律事務所では、担当者がコンピュータを用いて稟議
サーバ14にアクセスし、稟議書についての内容を確認
する。そして、社内規定を参照して稟議書がいずれの項
目(規定)に該当するかを判定する。その判定結果は、
稟議サーバ14のWeb上で入力することができる。稟
議サーバ14では、稟議書の判定結果に従って回議担当
者および決裁者を決定することができる。 【効果】 正確な回議先を決定でき、適正な社内規定の
運用を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は意思決定サーバおよび
それを用いた意思決定システムならびに意思決定方法に
関し、特にたとえば所定の規約に従って稟議書あるいは
伺い書のような案件の回議先を決定する、意思決定サー
バおよびそれを用いた意思決定システムならびに意思決
定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術の一例が、平成5年6
月25日付で出願公開された特開平5−158828号
[G06F 13/00]公報に開示されている。この
コンピュータネットワークによる電子回覧システムで
は、稟議制度等において必要な文書回覧作業を電子メー
ルの応用によりコンピュータネットワークによるグルー
プウェアシステムの一つとして実現している。具体的に
は、稟議に応じた回議対象者が決定されると、回議順位
が設定され、設定された回議順位に従って電子メールが
順次送信されていた。この電子回覧システムでは、各回
議対象者で承認または不承認のいずれかを選択するだけ
で、次の回議順位のクライアントに電子メールが自動的
に送信されるので、回覧が能率よく、迅速且つ確実に、
無駄なく実行されていた。つまり、決裁が短時間で実行
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、起案された稟議書(案件)毎に、たとえば社内規
定(決裁基準)に当てはめて回覧先(回議先)および決
裁者を決定する必要があるため、その判断が難しく、手
間と時間とがかかっていた。特に規模の大きい企業で
は、複数の部署において事業内容が相互に関連してお
り、回議先および決裁者を決定するのが困難であり、様
々な問題を引き起こしていた。たとえば、余計な部署に
回議すると、決裁するまでに時間がかかってしまってい
た。また、回議すべき部署に回議していないと、後にな
って問題が発生していた。さらに、社内(特定部署)で
決裁基準に当てはめて決定した回議先および決裁者が妥
当であるかどうかを容易に判断できないという問題もあ
った。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、正
確な回議先および決裁者を決定することができる、意思
決定サーバおよびそれを用いた意思決定システムならび
に決裁方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、所定の規
約に従って案件の回議先を決定する意思決定サーバであ
って、案件に対応する案件データを記憶する案件データ
記憶手段、案件データを依頼先の外部端末に送信する案
件データ送信手段、案件に関する依頼先の外部端末から
出力された規約に対応する規約データを受信する規約デ
ータ受信手段、および規約データ受信手段によって受信
された規約データに従って回議先を決定する回議先決定
手段を備える、意思決定サーバである。
【0006】第2の発明は、法人における意思決定のた
めの稟議書に対応する稟議データを記憶し、記憶された
稟議データを法人とは異なる第三者に送信し、送信され
た稟議データおよび法人の意思決定に関する所定の規約
に基づいて第三者が決定した稟議書の回議先および決裁
者の少なくとも一方に対応するデータを受理する、意思
決定サーバである。
【0007】第3の発明は、第1の発明または第2の発
明に記載の意思決定サーバおよび意思決定サーバと互い
に通信可能な少なくとも1つ以上の外部端末を備える、
意思決定システムである。
【0008】第4の発明は、法人における意思決定のた
めの稟議書を作成する稟議書作成手段、稟議書作成手段
によって作成された稟議書に対応する稟議データを記憶
する稟議データ記憶手段、稟議データ記憶手段に記憶さ
れた稟議データを法人とは異なる第三者に送信する稟議
データ送信手段、送信された稟議データを出力する稟議
データ出力手段、および稟議データ出力手段によって出
力された稟議書の内容を第三者が確認し、法人の意思決
定に関する所定の規約に基づいて稟議書の回議先および
決裁者の少なくとも一方を第三者が決定し、決定した結
果を法人に送信する決定結果送信手段を備える、意思決
定システムである。
【0009】第5の発明は、法人における意思決定のた
めの稟議書に対応する稟議データを受信し、受信した稟
議データを出力し、稟議書と法人の意思決定に関する所
定の規約に基づいて第三者が決定した稟議書の回議先お
よび決裁者の少なくとも一方に対応するデータを送信す
る、外部端末である。
【0010】第6の発明は、法人における意思決定に関
する所定の規約の遵守に、コンピュータとネットワーク
とを用いて、法人と異なる第三者が関与する、意思決定
方法である。
【0011】第7の発明は、法人における意思決定に関
する所定の規約の遵守に、コンピュータとネットワーク
とを用いて、法人と異なる第三者が関与するかどうかを
選択できる、意思決定方法である。
【0012】
【作用】第1の発明の意思決定サーバは、社内規定のよ
うな所定の規約に従って稟議書や伺い書のような案件の
回議先および決裁者を決定することができる。つまり、
案件データ記憶手段に案件に対応する案件データが記憶
されると、案件データ送信手段が電子メールなどで案件
データを依頼先の外部端末に送信する。したがって、依
頼先の法律事務所の担当者(弁護士等)は、電子メール
を受信し、案件の内容を確認することができる。そし
て、弁護士等は案件についての回答(規約データ)を入
力し、意思決定サーバに対して電子メールを送信(出
力)する。意思決定サーバでは、規約データ受信手段が
規約データが入力された電子メールを受信し、決定手段
が規約データに従って回議先および決裁者を決定する。
このように、第三者としての弁護士等に電子メールで案
件に関する判定を依頼することができる。
【0013】たとえば、通知手段が案件について判定を
依頼することを依頼先の外部端末に通知するので、意思
決定サーバがWebサーバとして働く場合には、依頼先
の外部端末が通知に応答して意思決定サーバにアクセス
すると、意思決定サーバはその外部端末に案件データを
出力(送信)することもできる。したがって、外部端末
の所有者すなわち弁護士等は、Web画面上で回答を入
力することができる。また、通知手段は、メッセージ入
力欄に案件についての判定を依頼することが入力された
電子メールを依頼先の外部端末に送信するようにしても
よい。この場合には、判定を依頼することの通知および
案件データを個別に送信してもよく、また判定を依頼す
ることの通知を入力した電子メールに案件データを添付
して送信してもよい。
【0014】また、端末情報記憶手段が複数の法律事務
所毎の外部端末に対応した端末情報を記憶しておき、1
つの依頼先の外部端末を決定するので、適切な法律事務
所に案件の判定を依頼することができる。たとえば、端
末情報に法律事務所が得意とする分野(専門分野)の情
報を記憶しておけば、案件の内容に応じて依頼先の法律
事務所を決定することができる。
【0015】さらに、通知情報設定手段が少なくとも依
頼先を含む通知情報を設定し、通知情報記憶手段が通知
情報記憶手段によって設定された通知情報を記憶してお
けば、案件の判定を依頼した法律事務所を簡単に知るこ
とができる。
【0016】さらにまた、案件に対する判定(規約デー
タ)を受信しないときに、要請手段が規約データの送信
を依頼先の外部端末に対して要請するので、案件につい
ての判定を促進させることができる。
【0017】また、通知情報は送信手段によって案件デ
ータを送信した日時の日時情報を含んでおり、案件デー
タの送信に対して依頼先の外部端末から回答がないと
き、遅延手段が日時を遅延するようにすれば、遅延手段
で遅延した日時に要請手段が規約データの送信を要請す
ることができる。つまり、規約データの送信を繰り返し
通知することができる。
【0018】さらに、支払金額記憶手段が、案件の判定
に係る支払金額に対応する支払金額データを記憶するの
で、案件の判定を依頼する毎に依頼先の法律事務所に対
して支払金額を加算することができる。あるいは、法律
事務所で案件の判定に対する料金を課金しておき、法律
事務所から課金データを受け、支払金額データとして記
憶することもできる。
【0019】第2の発明の意思決定サーバでは、法人に
おける意思決定のための稟議書に対応する稟議データが
記憶(登録)されると、その稟議データが法人とは異な
る弁護士のような第三者に送信される。第三者は、その
稟議データ(稟議書)を確認し、会社規定(決裁規定)
などの所定の規約に基づいて稟議書の回議先および決裁
者の少なくとも一方を決定する。法人では、この決定し
た結果すなわち回議先および決裁者に対応するデータを
受理する。このように、所定の規約に基づいて専門家で
ある第三者に回議先および決裁者の少なくとも一方を決
定させるようにするので、社内規定の適正な運用を図る
ことができる。
【0020】たとえば、第三者に稟議データを送信して
から所定期間が経過しても第三者からの応答がない場合
に、すなわち法人において決定の結果を受信できない場
合に、第三者に対して応答を要請するようにすれば、回
議先および決裁者等の決定を促すことができる。
【0021】また、法人では、回議先および決裁者の少
なくとも一方の決定に係る料金に対応する課金データを
依頼先の第三者から受理することができる。たとえば、
決定の結果とともに、課金データを受理するようにして
もよく、個別に受信するようにしてもよい。
【0022】第3の発明の意思決定システムは、第1の
発明または第2の発明の意思決定サーバおよび意思決定
サーバと互いに通信可能な少なくとも1つ以上の特定の
外部端末を備えている。つまり、意思決定サーバから法
律事務所に設置された外部端末に対して、案件について
の判定を依頼することの通知および案件データが電子メ
ールで送信される。法律事務所では、担当者(弁護士
等)が電子メールを受信し、案件の内容を確認すること
ができる。そして、案件に付いての判定を含む回答の電
子メールを意思決定サーバに対して送信する。意思決定
サーバでは、電子メールに含まれる回答に従って案件の
回議先および決裁者を決定することができる。
【0023】第4の発明の意思決定システムでは、稟議
書作成手段によって、法人における意思決定のための稟
議書が作成されると、その稟議書に対応する稟議データ
が稟議データ記憶手段に記憶(登録)される。稟議デー
タ(新規案件)が登録されると、稟議データ送信手段に
よって、その稟議データが法人とは異なる弁護士のよう
な第三者が所有する端末(外部端末)に送信される。し
たがって、第三者は、稟議データ出力手段によって、稟
議データを出力し、稟議書の内容を確認することができ
る。そして、第三者は、会社規定(決裁規定)などの所
定の規約に基づいて稟議書の回議先および決裁者の少な
くとも一方を決定し、決定結果送信手段によって決定し
た結果を法人が所有する端末などに送信することができ
る。このように、所定の規約に基づいて専門家である第
三者に回議先および決裁者の少なくとも一方を決定させ
るようにするので、社内規定の適正な運用を図ることが
できる。
【0024】たとえば、選択手段が2人以上の第三者の
中から稟議データを送信する1人の第三者を選択できる
ようにすることができる。たとえば、稟議データ(稟議
書)の内容を検討し、その内容についての判定を得意と
する第三者を選択することができる。
【0025】第5の発明の外部端末は、たとえば弁護士
のような専門家である第三者が所有する端末である。こ
の外部端末は、法人における意思決定のための稟議書に
対応する稟議データを受信し、受信した稟議データを出
力することができる。つまり、稟議書の内容を第三者が
確認することができる。そして、外部端末は、第三者が
法人の意思決定に関する社内規定(決裁規定)のような
所定の規約にもとづいて、稟議書の回議先および決裁者
の少なくとも一方を決定し、回議先および決裁者の少な
くとも一方に対応するデータを依頼元の法人に送信する
ことができる。つまり、法人では、専門家である第三者
が決定した回議先および決裁者に従って、稟議書を回議
および決裁することができる。このため、社内規定の適
正な運用を図ることができる。
【0026】たとえば、外部端末は、第三者が回議先お
よび決裁者の少なくとも一方の決定に係る料金に対応す
る課金データを送信することができる。たとえば、課金
データは、回議先および決裁者に対応するデータととも
に送信してもよく、個別に送信するようにしてもよい。
【0027】第6の発明の意思決定方法は、法人におけ
る意思決定のための稟議書が起案されると、パーソナル
コンピュータやワークステーションのようなコンピュー
タおよび公衆電話回線、携帯電話回線あるいはインター
ネットのようなネットワークを用いて弁護士のような専
門家である第三者に稟議書の判定を依頼し、そして、そ
の判定の結果を受理する。つまり、第三者が法人におけ
る意思決定に関する所定の規約に基づいて稟議書を判定
する。したがって、社内規定を遵守し、適正な運用を図
ることができる。
【0028】第7の発明の意思決定方法は、第6の発明
において、たとえば稟議書の内容に応じて、第三者が関
与するかどうか、すなわち稟議書の判定を依頼するかど
うかを選択できるようにしてある。したがって、社内に
おいて、稟議書の回議先や決裁者を簡単に決定できるよ
うな場合には、第三者への判定の依頼をしないようにで
き、コストの浪費を防止することができる。
【0029】たとえば、第6の発明および第7の発明で
は、法人における意思決定のための稟議書が起案される
と、コンピュータおよびネットワークを用いて弁護士の
ような専門家である第三者に稟議書の判定を依頼し、そ
して、その判定の結果すなわち稟議書の回議先および決
裁者の少なくとも一方を受理する。つまり、第三者が法
人における意思決定に関する所定の規約に基づいて稟議
書の回議先および決裁者の少なくとも一方を決定する。
このようにして、法人と第三者との間でやり取りが行わ
れる。法人では、第三者によって決定された回議先およ
び決裁者に従って決裁書を回議および決裁することがで
きる。このため、社内規定を適正に運用することができ
る。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、第三者である専門家
に案件についての判定を依頼でき、意見を聴取すること
ができるので、正確な回議先および決裁者を決定するこ
とができる。したがって、社内規定を適正に運用するこ
とができる。
【0031】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0032】
【実施例】図1を参照して説明すると、この実施例の意
思決定システム(以下、単に「システム」という。)1
0は、意思決定サーバ12を含む。この意思決定サーバ
12は、稟議サーバ14とメールサーバ16とによって
構成されており、稟議サーバ14はメールサーバ16と
互いに通信可能に接続される。また、稟議サーバ14
は、LAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Ar
ea Network) のような社内ネットワーク18を介して端
末たとえばパーソナルコンピュータ(PC)20a〜2
0cに互いに通信可能に接続される。メールサーバ16
もまた、社内ネットワーク18を介してPC20a〜2
0cに互いに通信可能に接続される。つまり、意思決定
サーバ12、社内ネットワーク18およびPC20a〜
20cによって、イントラネットが構成されている。
【0033】また、社内ネットワーク18は、無線通信
回線、電話回線あるいはインターネットのような通信回
線22に接続されている。したがって、稟議サーバ14
およびメールサーバ16は、社内ネットワーク18およ
び通信回線22を介して外部のサーバ24〜28に通信
可能に接続されている。サーバ24、26および28の
それぞれは、この実施例では、A法律事務所、B法律事
務所およびC法律事務所のサーバである。また、サーバ
24には、端末たとえばPC24aがLANなどによっ
て通信可能に接続される。また、同様に、サーバ26に
はPC26aが接続され、サーバ28にはPC28aが
接続される。
【0034】なお、この実施例では、社内ネットワーク
18に接続されたPCおよび法律事務所のサーバが3台
ずつあるように示してあるが、少なくとも1台ずつあれ
ばよく、またさらに複数設けられてもよい。
【0035】また、法律事務所のサーバ24〜28のそ
れぞれには、PCが1台ずつ接続されているように示し
てあるが、少なくとも1台ずつ接続されておればよく、
2台以上接続されていてもよい。
【0036】図2(A)を参照して、稟議サーバ14は
Webサーバであり、PCあるいはワークステーション
(WS)のようなコンピュータで構成される。つまり、
稟議サーバ14はCPU40を含み、CPU40は通信
装置42を介して上述したようなメールサーバ16およ
び社内ネットワーク18に接続されるとともに、ハード
ディスクドライブ(HDD)44に接続される。
【0037】また、HDD44は、メモリエリア44a
〜44fを有しており、メモリエリア44a〜44fの
それぞれには、各種データベースが構築されている。具
体的には、メモリエリア44aには、PC20a〜20
cのいずれかで入力された稟議書の電子データ(稟議デ
ータ)および稟議データに基づいて作成された入力画面
データが記憶されている。ここで、入力画面データと
は、稟議書の表示画面を含む入力画面をWeb上で表示
するための電子データをいう。
【0038】また、メモリエリア44bには、社内規定
(決裁基準)の電子データ(決裁データ)および決裁デ
ータのそれぞれに対応する回議先(回議対象者および決
裁者)の電子データ(回議先データ)が記憶されてい
る。
【0039】さらに、メモリエリア44cには、稟議デ
ータのそれぞれに対応した通知情報および通知履歴が記
録されている。ここで、通知情報とは、稟議書に対する
判定を依頼した法律事務所を識別する識別情報および稟
議データの判定を依頼することを通知した日時(通知日
時)を示す日時情報をいう。また、通知履歴とは、通知
日時の履歴をいう。
【0040】さらにまた、メモリエリア44dには、法
律事務所毎の認証情報および法律事務所毎の専門分野な
どの分類情報が記憶されている。ここで、認証情報と
は、法律事務所のそれぞれに割り当てられた識別情報
(ID)およびパスワードをいう。ただし、識別情報
は、法律事務所に所属する弁護士毎に割り当てるように
してもよい。また、分類情報とは、法律事務所が得意と
する分野の情報をいう。たとえば、表1に示すように、
決裁基準は大分類、中分類および小分類のように分類さ
れており、中分類すなわち新規事業、会社設立、技術開
発投資、設備投資および庶務物品に対応して法律事務所
毎に分類情報が記憶されている。ただし、10万円以下
の庶務物品を購入するための稟議書が起案された場合に
は、たとえば、起案者が所属する部署の部長のように、
決裁者が一義的に決定され、稟議書を回議する必要もな
いため、第三者つまり法律事務所に稟議書の判定を依頼
しないようにしている。つまり、コストの浪費を防止す
ることができる。
【0041】なお、この実施例では、大分類については
起案者が分類することとし、稟議サーバ14が中分類に
対応して依頼先の法律事務所を決定し、小分類について
法律事務所に判定させるようにする。
【0042】ただし、企業側の意思で自由に依頼先の法
律事務所を決定できるようにしてもよい。つまり、依頼
先の決定および依頼するかどうかの選択は、特定の部署
あるいは担当者が所定の取り決めに従って決定および選
択することもできる。
【0043】
【表1】
【0044】また、メモリエリア44eには、稟議書一
覧表の電子データ(一覧データ)と回議対象者および決
裁者のそれぞれによって入力された複数の意見入力画面
の電子データ(意見入力データ)とが記憶されている。
ただし、意見入力データは、案件(稟議書)毎にまとめ
てあるいは関連づけて記憶されている。
【0045】さらに、メモリエリア44fには、稟議書
についての判定に係る支払金額に対応する支払金額デー
タが法律事務所毎に個別に記憶されている。つまり、判
定を依頼した法律事務所に対して支払金額が加算され、
支払金額データが更新される。
【0046】図2(B)に示すように、メールサーバ1
6もまた、稟議サーバ14と同様に、PCあるいはWS
のようなコンピュータである。メールサーバ16はCP
U50を含み、CPU50は通信装置52を介して社内
ネットワーク18に接続されるとともに、HDD54に
接続される。
【0047】たとえば、起案者である社員がPC20a
〜20cにインストール(記憶)された稟議書作成用の
ソフトを起動して、図3に示すような作成画面で稟議書
を作成することができる。稟議書に記載すべき項目が入
力され、作成画面に設けられた“OK”ボタンがコンピ
ュータマウス(図示せず)のような入力装置でクリック
されると、稟議書の作成が終了する。一方、“キャンセ
ル”ボタンがクリックされると、稟議書の作成が途中終
了され、それまで入力された項目等が無効にされる。稟
議書の作成を終了すると、起案者はPC20a〜20c
を用いて、社内ネットワーク18を介して稟議サーバ1
4にアクセスし、稟議書に対応する稟議データを稟議サ
ーバ14に登録することができる。つまり、稟議データ
がメモリエリア44aに記憶される。
【0048】なお、稟議データは、書面で作成された稟
議書をスキャナで読み取った電子データであってもよ
い。また、稟議書作成用のソフトを稟議サーバ14のH
DD44にインストール(記憶)しておけば、PC20
a〜20cは稟議サーバ14にアクセスして、稟議書を
作成および登録することもできる。この場合には、PC
20a〜20cのそれぞれに稟議書作成用のソフトをイ
ンストールしておく必要がない。
【0049】稟議データが登録されると、稟議サーバ1
4では、稟議データを用いて入力画面データが作成され
る。続いて、稟議サーバ14では、稟議データの内容に
応じて依頼先の法律事務所が決定される。つまり、メモ
リエリア44dに記憶されている分類情報に従って依頼
先が決定される。ただし、上述したように、案件(稟議
データ)の内容によっては、依頼先が決定されない場合
もある。
【0050】なお、この実施例では、分類情報に従って
依頼先の法律事務所を決定するようにしているが、各法
律事務所への依頼件数がほぼ均等になるように振り分け
るようにしてもよい。この場合には、依頼した件数を法
律事務所毎に管理しておけばよい。また、上述したよう
に、企業側の意思で自由に依頼先の法律事務所を決定す
るようにしてもよい。
【0051】次に、稟議サーバ14は、依頼先の法律事
務所が所有するサーバ24、26または28に対して稟
議データについての判定を依頼することを通知するよう
に、メールサーバ16に指示する。
【0052】メールサーバ16から依頼先の法律事務所
のサーバ24、26または28に対して稟議書について
の判定を依頼することが通知されると、これに応じて、
依頼先の法律事務所では、担当の弁護士等が所有するP
C24a、26aまたは28aを用いて稟議サーバ14
にアクセスし、依頼内容を確認する。具体的には、弁護
士等がPC24a、26aまたは28aを用いて稟議サ
ーバ14にアクセスすると、図4に示すような認証画面
に対応する電子データがサーバ24、26または28を
介して弁護士等のPC24a、26aまたは28aに送
信される。つまり、弁護士等が使用しているPC24
a、26aまたは28aに接続されたモニタ(図示せ
ず)に認証画面が表示される。ここで、弁護士等が予め
割り当てられているIDおよびパスワードをキーボード
(図示せず)などの入力装置を用いて入力すると、入力
されたIDおよびパスワードの電子データが稟議サーバ
14に送信される。
【0053】稟議サーバ14では、CPU40はメモリ
エリア44dに記憶されているIDおよびパスワードと
弁護士等が入力したIDおよびパスワードとを比較し、
IDおよびパスワードの両方が一致するかどうかを判断
する。IDおよびパスワードの両方が一致すれば、アク
セスしてきたPC24a、26aまたは28aに対して
サーバ24、26または28を介して入力画面データを
出力(送信)する。したがって、弁護士等が使用してい
るPC24a、26aまたは26aに接続されたモニタ
に図5に示すような入力画面が表示される。このため、
弁護士等は、案件の内容を確認することができる。ただ
し、パスワードは、外部からの不正アクセスを防ぐた
め、乱数表等を用いたものを弁護士等に割り当てて、使
用するようにしてもよい。
【0054】なお、IDおよびパスワードの少なくとも
一方が一致しない場合には、再度認証画面を表示し、入
力をやり直させることができる。また、所定回数(この
実施例では、3回)IDおよびパスワードを入力し直し
た場合には、警告画面(図示せず)を表示するようにし
て、再度アクセスさせるようにすることもできる。
【0055】弁護士等が案件の内容を確認すると、依頼
元の社内規定(決裁基準)および企業全体の業務内容を
参酌して、案件(稟議書)がいずれの項目に該当するか
を判定する。
【0056】なお、決裁基準および企業全体の業務内容
は、データベースとしてHDD44内に記憶しておい
て、参照させるようにしてもよい。また、決裁基準の規
定および企業全体の業務内容が記載された書面などを手
元で参照させるようにしてもよい。
【0057】そして、弁護士等は、たとえば稟議サーバ
14のWeb上で判定結果を入力する。すなわち、図5
で示した入力画面に設けられている判定結果の欄に該当
する項目(規定)が入力される。続いて、コンピュータ
マウスで“決定”ボタンがクリックされると、判定結果
が入力された入力画面の電子データすなわち規定に対応
する規定データを含む入力画面データが稟議サーバ14
に出力される。
【0058】なお、この実施例では、入力画面におい
て、弁護士等は規定のみを入力できるようにしてある
が、規定に加えてその規定を適用することについての見
解やコメントなどを入力できるようにしてもよい。つま
り、図5で示した入力画面において、見解やコメントな
どを入力できる欄を設ければよい。
【0059】稟議サーバ14は、入力された判定結果に
従って各回議対象者および決裁者を決定する。また、弁
護士等が、規定の特定だけでなく、前述の社内規定(決
裁基準)および企業全体の業務内容を参酌した判定結果
により、直接各回議対象者および決裁者を決定するよう
にしてもよい。そして、稟議書があることの通知を回議
対象者の回議順に従って順次送信するように、メールサ
ーバ16に指示する。したがって、通知を受けた回議対
象者は、稟議サーバ14にアクセスし、図6(A)に示
すような稟議書一覧表から当該稟議書を選択し、“意見
入力”ボタンをコンピュータマウスでクリックする。す
ると、図6(B)に示すような意見入力画面が表示さ
れ、稟議書についての意見を入力することができる。意
見が入力され、“終了”ボタンがコンピュータマウスで
クリックされると、メールサーバ16は、稟議サーバ1
4の指示に従って次の回議対象者に稟議書があることを
通知する。そして、最終的に決裁者によって稟議書が決
裁される。具体的には、図6(B)に示す意見入力画面
において、決裁(可決、否決あるいは保留)が選択さ
れ、“決定”ボタンがコンピュータマウスでクリックさ
れる。
【0060】なお、図6(A)に示した稟議書一覧表に
おいて、“確認”がクリックされると、該当する稟議書
についての各回議対象者あるいは決裁者の意見や決裁が
入力された意見入力画面を確認することができる。
【0061】また、決定された回議対象者および決裁者
以外の者が、稟議書の内容を見れないように、つまり意
見入力画面を開けないように、回議対象者および決裁者
それぞれにIDおよびパスワードを割り当てておき、意
見入力画面を表示する前に図4で示したような認証画面
で認証するようにすれば、セキュリティを確保すること
ができる。
【0062】さらに、決裁(可決、否決あるいは保留)
については、決裁者のみが入力するため、回議対象者が
入力する意見入力画面では決裁の入力欄を表示しないよ
うにする必要がある。あるいは、回議対象者用の意見入
力画面および決裁者用の意見入力画面のように、種類の
異なる意見入力画面を用意するようにしてもよい。
【0063】さらにまた、回議対象者および決裁者が決
定された後は、特開平5−158824号または特開平
10−49598号に提案されているような電子回覧シ
ステムまたは電子決裁システムを用いて稟議書を回議さ
せるようにしてもよい。
【0064】具体的には、稟議サーバ14のCPU40
は、図7および図8に示すフロー図に従って処理し、回
議対象者および決裁者を決定する。まず、ステップS1
では、新規の稟議データ(案件)がメモリエリア44a
に記憶(登録)されたかどうかを判断する。ステップS
1で“YES”であれば、つまり新規案件がメモリエリ
ア44aに登録されれば、ステップS3で稟議書の表示
画面を含む入力画面に対応する入力画面データを作成す
る。続くステップS5で、新規案件の内容に応じて依頼
先である法律事務所の決定処理を実行する。次に、ステ
ップS7では、決定した(依頼先の)法律事務所のサー
バ24、26または28に新規案件(稟議書)について
の判定を依頼することを通知するように、メールサーバ
16に指示する。そして、ステップS9では、通知情報
(IDおよび通知日時)を設定し、メモリエリア44c
に記憶(登録)してから、ステップS17に進む。ただ
し、通知日時は通知履歴としてもメモリエリア44cに
記憶される。
【0065】また、ステップS1において、“NO”で
あれば、つまり新規案件が登録されなければ、ステップ
S11で未回答の案件があるかどうかを判断する。ステ
ップS11で“NO”であれば、つまり未回答の案件が
なければ、そのままステップS1に戻る。一方、ステッ
プS11で“YES”であれば、つまり未回答の案件が
あれば、ステップS13で更新した通知日時を経過して
いるかどうかを判断する。ステップS13で“NO”で
あれば、つまり更新した通知日時を経過してなければ、
そのままステップS1に戻る。一方、ステップS13で
“YES”であれば、つまり更新した通知日時を経過し
ていれば、ステップS15で“回答が入力されておりま
せん。入力して下さい。”または“回答を至急入力して
下さい。”のように、規定の入力すなわち案件について
の判定を促すための通知を、メモリエリア44cに記憶
された通知情報に含まれるIDに対応するサーバ24、
26または28に対して送信するように、メールサーバ
14に指示してからステップS17に進む。
【0066】ステップS17では、依頼先の法律事務所
のサーバ24、26または28に接続されたPC24
a、26aまたは28aからアクセスがあるかどうかを
判断する。ステップS17で“NO”であれば、つまり
PC24a、26aまたは28aからアクセスがなけれ
ば、ステップS19で前回の通知から所定期間が経過し
たかどうかを判断する。ただし、前回の通知を実行した
日時については、メモリエリア44cに記憶された通知
履歴を参照して知ることができる。
【0067】ステップS19で“NO”であれば、つま
り前回の通知から所定期間が経過してなければ、そのま
まステップS17に戻る。一方、ステップS19で“Y
ES”であれば、つまり前回の通知から所定期間が経過
していれば、ステップS21でメモリエリア44cに記
憶された通知情報に含まれる通知日時を更新すなわち通
知日時を遅延してから、ステップS1に戻る。
【0068】また、ステップS17において、“YE
S”であれば、つまりPC24a、26aまたは28a
からアクセスがあれば、図8に示すステップS23で認
証画面データを出力する。つまり、図4で示したような
認証画面が依頼先の法律事務所の担当者(弁護士等)が
所有するPCに接続されたモニタに表示される。続くス
テップS25では、IDとパスワードとが入力されたか
どうかを判断する。つまり、IDおよびパスワードが入
力された認証画面データを受信したかどうかを判断す
る。ステップS25で“NO”であれば、つまり認証画
面データを受信してなければ、そのままステップS25
に戻る。一方、ステップS25で“YES”であれば、
つまり認証画面データを受信すれば、ステップS27で
IDおよびパスワードの両方が有効かどうかを判断す
る。具体的には、CPU40は、メモリエリア44dに
記憶されたIDおよびパスワードと依頼先の法律事務所
の弁護士等によって入力されたIDおよびパスワードと
を比較し、両方が一致するかどうかを判断する。
【0069】ステップS27で“YES”であれば、つ
まりIDおよびパスワードの両方が一致すれば、ステッ
プS29で入力画面データを出力する。つまり、図5で
示したような入力画面が法律事務所のPCに接続された
モニタに表示される。続くステップS31では、回答
(判定結果)が入力されたかどうかを判断する。具体的
には、判定結果が入力された入力画面データを受信した
かどうかを判断する。ステップS31で“NO”であれ
ば、つまり入力画面データを受信してなければ、そのま
まステップS39に進んで、回線が切断されたかどうか
を判断する。ステップS39で“YES”であれば、つ
まり回線が切断されれば、案件の内容を確認するために
接続してきたと判断し、ステップS17に戻って、再度
アクセスがあるのを待つ。一方、ステップS39で“N
O”であれば、つまり回線が切断されなければ、そのま
まステップS31に戻る。
【0070】一方、ステップS31で“YES”であれ
ば、つまり入力画面データを受信すれば、回答があった
と判断し、ステップS33で入力画面データをメモリエ
リア44aに記憶し、ステップS35で依頼先の法律事
務所に対して案件の判定に係る支払金額データをメモリ
エリア44fに記憶してから、つまり支払金額データを
更新してからステップS37に進む。つまり、依頼した
法律事務所に対して支払金額が加算される。ステップS
37では、メモリエリア44aに記憶された入力情報に
含まれる判定結果に従って、メモリエリア44bに記憶
されている回議データを参照して、回議対象者および決
裁者を決定し、処理を終了する。
【0071】また、ステップS27で“NO”であれ
ば、つまりIDおよびパスワードの少なくとも一方が一
致しなければ、ステップS41でIDおよびパスワード
が所定回数以上入力されたかどうかを判断する。ステッ
プS41で“NO”であれば、そのままステップS23
に戻って、再度認証画面データを出力する。一方、ステ
ップS41で“YES”であれば、つまり所定回数(3
回)以上入力し直されれば、“IDおよびパスワードを
確認し、アクセスし直して下さい。”などの警告メッセ
ージを含む警告画面データを出力して、処理を終了す
る。
【0072】図9に示すように、依頼先の決定処理が開
始されると、ステップS2で案件(稟議データ)の内容
が確認される。具体的には、表1で示した中分類および
小分類に対応する稟議書における所定の項目が確認され
る。続くステップS4では、案件の内容が10万円以下
の庶務物品の購入かどうかを判断する。ステップS4で
“YES”であれば、つまり10万円以下の庶務物品の
購入であれば、ステップS6で第三者(法律事務所)に
依頼しないことを決定し、リターンする。一方、ステッ
プS4で“NO”であれば、つまり10万円以下の庶務
物品の購入でなければ、ステップS8で、メモリエリア
44dに記憶された分類情報を参照して、稟議書の判定
に適した法律事務所を決定し、決定した法律事務所に対
応する識別情報(ID)を同じメモリエリア44dから
取得してからリターンする。
【0073】なお、ステップS6において、法律事務所
に判定を依頼しないと決定された場合には、図7および
図8の処理を終了するようにすればよい。または、起案
者が所属する部署の部長のような決裁者に対して、稟議
書があることを通知するようにメールサーバ16に指示
してから処理を終了するようにしてもよい。
【0074】このように、稟議書(案件内容)に応じて
依頼先を決定でき、また法律事務所に判定を依頼するか
どうかを選択することもできる。
【0075】この実施例によれば、第三者である弁護士
から稟議書(案件)についての意見を聴取し、その意見
に従って回議対象者および決裁者を決定するので、正確
かつ容易に回議対象者および決裁者を決定することがで
きる。したがって、社内規定の適正な運用を図ることが
できる。また、弁護士などの専門家に判定させることに
より、社内において回議先および決裁者を決定するため
の労力および人権費を大幅に削減することができる。
【0076】他の実施例のシステム10は、稟議データ
が入力されると、稟議サーバ14がメールサーバ16を
介して依頼先の法律事務所のサーバ24、26または2
8に稟議書(案件)についての判定を依頼することの通
知および入力画面データを電子メールで送信し、判定結
果(回答)を電子メールで受信するようにした以外は図
1実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
【0077】なお、他の実施例では、法律事務所に設置
されたPC24a、26aまたは28aが稟議サーバ1
4にアクセスするようなことがないので、稟議サーバ1
4はWebサーバである必要はない。
【0078】具体的には、システム10の構成は図1と
同じであるが、稟議サーバ14のCPU40の処理が異
なるため、その処理を図10および図11に示すフロー
図を用いて説明する。
【0079】図10に示すように、CPU40は、ステ
ップS51で新規案件の登録があるかどうかを判断す
る。つまり、新規の稟議データがメモリエリア44aに
記憶されたかどうかを判断する。ステップS51で“N
O”であれば、つまり新規の稟議データが記憶されなけ
れば、そのままステップS51に戻る。一方、ステップ
S51で“YES”であれば、つまり新規の稟議データ
が記憶されれば、ステップS53で稟議書の表示画面を
含む入力画面データを作成する。続いて、ステップS5
5で稟議データの内容(案件内容)に応じて依頼先の決
定処理を実行する。
【0080】次に、ステップS57で、案件(稟議書)
についての判定を依頼することの通知および入力画面デ
ータを依頼先の法律事務所のサーバ24、26または2
8に対して送信するように、メールサーバ16に指示す
る。たとえば、電子メールのメッセージ入力欄に案件に
ついての判定を依頼することを入力し、入力画面データ
をその電子メールに添付して送信することができる。そ
して、ステップS59で、通知情報(IDおよび通知日
時)を設定し、設定した通知情報をメモリエリア44c
に登録してから処理を終了する。ただし、通知日時は通
知履歴としてもメモリエリア44cに記憶される。
【0081】なお、ステップS55における依頼先の決
定処理は、図9のフロー図を用いて説明した処理と同じ
であるため、重複した説明は省略する。
【0082】電子メールを送信した後すなわち案件につ
いての判定を依頼した後では、図11に示すように、ス
テップS61で回答があるかどうかを判断する。つま
り、メールサーバ14を介して依頼先の法律事務所から
送信された回答の電子メールを受信したかどうかを判断
する。ステップS61で“NO”であれば、つまり回答
の電子メールを受信してなければ、回答がないと判断
し、ステップS63で通知日時が更新されたかどうかを
判断する。ステップS63で“NO”であれば、つまり
通知日時が更新されてなければ、ステップS65で前回
の通知から所定期間が経過したかどうかを判断する。た
だし、前回の通知した日時については、メモリエリア4
4cに記憶されている通知履歴を参照することによって
知ることができる。
【0083】ステップS65で“NO”であれば、つま
り前回の通知から所定期間が経過してなければ、そのま
まステップS61に戻る。一方、ステップS65で“Y
ES”であれば、つまり前回の通知から所定時間が経過
していれば、ステップS71に進んで、通知日時を遅延
(更新)してからステップS61に戻る。
【0084】ステップS63において“YES”であれ
ば、つまり通知日時が更新されていれば、ステップS6
7で更新した通知日時を経過したかどうかを判断する。
ステップS67“NO”であれば、つまり更新した通知
日時を経過してなければ、そのままステップS67に戻
る。一方、ステップS67で“YES”であれば、“回
答を送信してください。”または“返信してくださ
い。”のような回答要求の通知をメモリエリア44cに
記憶されている通知情報に含まれるIDに対応するサー
バ24、26または28に対して送信するように、メー
ルサーバ16に指示してからステップS71に進む。
【0085】ステップS61において“YES”であれ
ば、つまり回答の電子メールを受信すれば、回答がある
と判断し、ステップS73で回答(判定結果が入力され
た入力画面データ)をメモリエリア44aに記憶する。
続いて、ステップS75で、依頼した法律事務所に対し
て案件の回答(判定)に係る支払金額データをメモリエ
リア44fに記憶する。つまり、依頼した法律事務所に
対して料金が課金される。そして、ステップS77で
は、メモリエリア44aに記憶された回答に従って、メ
モリエリア44bに記憶された回議データを参照して、
回議対象者および決裁者を決定し、処理を終了する。
【0086】回議対象者および決裁者が決定された後の
処理は図1実施例と同じであるため、重複した説明は省
略する。
【0087】なお、他の実施例では、所望の送信先(依
頼先の法律事務所)に電子メールが届いたかどうかを判
断することが困難であるため、図4で示したような認証
画面で認証した後に稟議データを開けるようにしておけ
ば、セキュリティの問題を回避することができると考え
られる。
【0088】また、他の実施例では、電子メールに入力
画面データを添付して依頼先の法律事務所のサーバに送
信するようにしたが、入力画面データを作成せずに、電
子メールに稟議データを添付して送信し、判定結果をメ
ッセージ入力欄に記入して電子メールを返信してもらう
ようにしてもよい。
【0089】さらに、これらの実施例では、稟議書がど
の稟議規定に該当するかを第三者である弁護士に判定を
依頼するようにしているが、伺い書などの他の案件につ
いての判定を専門家に依頼するようなシステムにも適用
することができる。
【0090】さらにまた、これらの実施例では、稟議サ
ーバは、案件の判定に対する支払金額を判定結果が入力
されたときまたは回答の電子メールが届いたときに加算
するようにしたが、案件についての判定を依頼したとき
に加算するようにしてもよい。また、案件の判定に対す
る支払金額を一定金額に設定しておけば、依頼件数のみ
をカウントすることにより、月または年毎にまとめて支
払うようにすることもできる。
【0091】また、依頼先の法律事務所で案件の判定に
係る料金を課金しておき、対応する課金データを法律事
務所のサーバから送信してもらい、稟議サーバは送信さ
れた課金データを支払金額として記憶するようにしても
よい。たとえば、入力画面データとともに課金データを
送信してもらうようにしたり、回答の電子メールととも
に課金データを送信してもらうようにしたりすることが
できる。つまり、入力画面に料金を入力できるようにし
たり、回答の電子メールの本文に料金を入力したりして
もらうようにすればよい。また、入力画面データや回答
の電子メールとは別に課金データを送信してもらうよう
にすることもできる。
【0092】さらに、これらの実施例では、メールサー
バを社内に構成するようにしたが、メールサーバは社外
に設置されるようにしてもよい。
【0093】さらにまた、これらの実施例では、稟議書
についての判定結果を受けて回議先および決裁者を決定
するようにしているが、依頼先で回議先および決裁者の
少なくとも一方を決定させ、その結果を受けるようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例に示す稟議サーバおよびメールサー
バの構成図である。
【図3】稟議書の作成画面を示す図解図である。
【図4】図1に示す稟議サーバにアクセスしたコンピュ
ータのモニタに表示される認証画面を示す図解図であ
る。
【図5】図1に示す稟議サーバにアクセスしたコンピュ
ータのモニタに表示される入力画面を示す図解図であ
る。
【図6】図1に示す稟議サーバにアクセスしたPCのモ
ニタに表示される稟議書一覧表および意見入力画面を示
す図解図である。
【図7】図2に示す稟議サーバのCPUの処理の一部を
示すフロー図である。
【図8】図2に示す稟議サーバのCPUの処理の他の一
部を示すフロー図である。
【図9】図2に示す稟議サーバのCPUの依頼先の決定
処理を示すフロー図である。
【図10】他の実施例の稟議サーバのCPUの処理の一
部を示すフロー図である。
【図11】他の実施例の稟議サーバのCPUの処理の他
の一部を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 …意思決定システム 12 …意思決定サーバ 14 …稟議サーバ 16 …メールサーバ 18 …社内ネットワーク 20a,20b,20c,24a,26a,28a …
PC 22 …通信回線 24,26,28 …サーバ 40,50 …CPU 42,52 …通信装置 44,54 …HDD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 正一郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 阪田 勝哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA06 BB00 CC00 CC36 GG04 GG07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の規約に従って案件の回議先および決
    裁者を決定する意思決定サーバであって、 前記案件に対応する案件データを記憶する案件データ記
    憶手段、 前記案件データを依頼先の外部端末に送信する案件デー
    タ送信手段、 前記案件に関する前記依頼先の外部端末から出力された
    規約に対応する規約データを受信する規約データ受信手
    段、および前記規約データ受信手段によって受信された
    前記規約データに従って前記回議先および前記決裁者を
    決定する決定手段を備える、意思決定サーバ。
  2. 【請求項2】前記案件の判定を依頼することを依頼先の
    外部端末に通知する通知手段をさらに備える、請求項1
    記載の意思決定サーバ。
  3. 【請求項3】複数の外部端末に対応する端末情報を記憶
    する端末情報記憶手段、および1つの依頼先の外部端末
    を決定する依頼先決定手段をさらに備える、請求項1ま
    たは2記載の意思決定サーバ。
  4. 【請求項4】少なくとも前記依頼先を含む通知情報を設
    定する通知情報設定手段、および前記通知情報記憶手段
    によって設定される通知情報を記憶する通知情報記憶手
    段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載
    の意思決定サーバ。
  5. 【請求項5】送信した前記案件データに対して前記依頼
    先の外部端末からの規約データを受信しないとき前記規
    約データの送信を前記依頼先の外部端末に要請する要請
    手段をさらに備える、請求項4記載の意思決定サーバ。
  6. 【請求項6】前記通知情報は前記送信手段によって前記
    案件データを送信した日時の日時情報をさらに含み、 前記通知に対して前記依頼先の外部端末からの前記規約
    データを受信しないとき前記日時を遅延する遅延手段を
    さらに備え、 前記要請手段は前記遅延手段によって遅延された日時に
    前記規約データの送信を要請する、請求項5記載の意思
    決定サーバ。
  7. 【請求項7】前記案件の判定に係る支払金額を記憶する
    支払金額記憶手段をさらに備える、請求項1ないし6の
    いずれかに記載の意思決定サーバ。
  8. 【請求項8】法人における意思決定のための稟議書に対
    応する稟議データを記憶し、記憶された前記稟議データ
    を前記法人とは異なる第三者に送信し、送信された前記
    稟議データおよび前記法人の意思決定に関する所定の規
    約に基づいて前記第三者が決定した前記稟議書の回議先
    および決裁者の少なくとも一方に対応するデータを受理
    する、意思決定サーバ。
  9. 【請求項9】前記第三者に前記稟議データを送信してか
    ら所定期間が経過しても、前記第三者からの応答がない
    場合に前記第三者に対して応答を要請する、請求項8記
    載の意思決定サーバ。
  10. 【請求項10】前記第三者による決定に係る課金データ
    を受理する、請求項8または9記載の意思決定サーバ。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10のいずれかに記載の
    意思決定サーバおよび前記意思決定サーバと互いに通信
    可能な少なくとも1つ以上の外部端末を備える、意思決
    定システム。
  12. 【請求項12】法人における意思決定のための稟議書を
    作成する稟議書作成手段、 前記稟議書作成手段によって作成された稟議書に対応す
    る稟議データを記憶する稟議データ記憶手段、 前記稟議データ記憶手段に記憶された稟議データを前記
    法人とは異なる第三者に送信する稟議データ送信手段、 送信された稟議データを出力する稟議データ出力手段、
    および前記稟議データ出力手段によって出力された稟議
    書の内容を第三者が確認し、前記法人の意思決定に関す
    る所定の規約に基づいて前記稟議書の回議先および決裁
    者の少なくとも一方を前記第三者が決定し、決定した結
    果を前記法人に送信する決定結果送信手段を備える、意
    思決定システム。
  13. 【請求項13】少なくとも二人以上の第三者を含み、 前記稟議データをどの第三者に送信するかを選択する選
    択手段をさらに備える、請求項12記載の意思決定シス
    テム。
  14. 【請求項14】法人における意思決定のための稟議書に
    対応する稟議データを受信し、受信した前記稟議データ
    を出力し、前記稟議書と前記法人の意思決定に関する所
    定の規約に基づいて前記第三者が決定した前記稟議書の
    回議先および決裁者の少なくとも一方に対応するデータ
    を送信する、外部端末。
  15. 【請求項15】前記第三者の決定に係る課金データを前
    記法人に送信する、請求項14記載の外部端末。
  16. 【請求項16】法人における意思決定に関する所定の規
    約の遵守に、コンピュータとネットワークとを用いて、
    前記法人と異なる第三者が関与する、意思決定方法。
  17. 【請求項17】法人における意思決定に関する所定の規
    約の遵守に、コンピュータとネットワークとを用いて、
    前記法人と異なる第三者が関与するかどうかを選択でき
    る、意思決定方法。
  18. 【請求項18】法人おける意思決定を行うのに必要な稟
    議書を決裁する際に、コンピュータとネットワークとを
    用いて、前記法人と第三者との間でやり取りを行うとと
    もに、前記法人の意思決定に関する所定の規約に基づい
    て、前記第三者が前記稟議書の回議先および決裁者の少
    なくとも一方を決定する、請求項16または17記載の
    意思決定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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