JP2002081993A - 放射温度計 - Google Patents

放射温度計

Info

Publication number
JP2002081993A
JP2002081993A JP2000270051A JP2000270051A JP2002081993A JP 2002081993 A JP2002081993 A JP 2002081993A JP 2000270051 A JP2000270051 A JP 2000270051A JP 2000270051 A JP2000270051 A JP 2000270051A JP 2002081993 A JP2002081993 A JP 2002081993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
visible light
light
lens
radiation thermometer
condenser lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000270051A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunobu Ota
充伸 太田
Tatsuaki Kusaji
辰昭 草次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2000270051A priority Critical patent/JP2002081993A/ja
Publication of JP2002081993A publication Critical patent/JP2002081993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定点や測定対象が微小な場合でも、測定対
象との距離を予め設定された距離に正確に一致させるこ
とが容易に行える。 【解決手段】 照準光源13から出力された可視光線
は、コリメートレンズ12によりコリメートされてビー
ムスプリッタ11により分離される。ビームスプリッタ
11を透過した光線は、第1反射ミラー6により反射さ
れ、集光レンズ5の光軸51に沿って進み、集光レンズ
5の孔9を通過し、透明カバー10を透過して、照準光
24として測定点25に結像する。一方、ビームスプリ
ッタ11により反射された光線は、第2反射ミラー14
により反射されて、照準光23として測定点25に結像
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定対象の表面温
度を非接触で測定する放射温度計に係り、特に測定対象
に対する距離が設定距離に一致しているか否かを使用者
に明示可能な放射温度計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、測定対象の表面温度を非接触で測
定する放射温度計は、測定対象から出力される放射エネ
ルギーを例えば赤外線センサにより受光して温度を測定
するようになっており、一般に、測定対象からの放射エ
ネルギーを集光して赤外線センサの受光面に結像する集
光レンズを備えている。
【0003】このような放射温度計により温度を精度良
く測定するためには、測定対象と放射温度計の距離を予
め設定された距離に固定して、集光レンズにより集光さ
れる測定対象の範囲が一定となるようにする必要がある
が、温度計が測定対象に対して非接触であるため、特
に、使用者が手に保持して測定を行う携帯型放射温度計
の場合には、測定対象までの距離を設定距離に正確に一
致させるのが困難であった。また、同様に温度計が測定
対象に対して非接触であるために、温度計が測定対象の
微小な測定点の表面温度を測定するものである場合に
は、その測定位置を使用者が正確に知るのが困難であっ
た。
【0004】そこで、従来、測定位置を示す照準機能を
備えた放射温度計として、凹面鏡およびハーフミラーに
より照準光源からの可視光を測定点で結像させるもの
(実公平7−14835号公報)、赤外線を集光する集
光レンズを保持する鏡筒の外側に照準レンズを両レンズ
の光軸が一致するように配置し、照準光源からの可視光
を照準レンズにより測定点で結像させるもの(実公平8
−1460号公報)、赤外線を集光する凹面鏡と照準レ
ンズとを一体的に構成し、この照準レンズにより照準光
源からの可視光を測定点に集光させるもの(特開平8−
313356号公報)、照準光源からの可視光を分割し
て得られる複数の照準光を測定対象の測定領域の外側に
照射するもの(実用新案第578104号公報)などが
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
実公平7−14835号公報、実公平8−1460号公
報、特開平8−313356号公報に記載の装置では、
レンズに収差などが存在するため、測定対象が照準レン
ズの結像位置から光軸方向にずれた場合に、ずれている
か否かを判別するのが困難であるので、測定対象との距
離を予め設定された距離に正確に一致させるのが困難で
ある。
【0006】また、上記従来の実用新案第578104
号公報に記載の装置では、複数の照準光により挟まれた
領域から概略の測定領域を判別することは容易にできる
としても、集光レンズの光軸が明示されないので、微小
な測定点を判別したり、測定対象との距離を予め設定さ
れた距離に正確に一致させるのは困難である。
【0007】本発明は、上記問題を解決するもので、測
定点や測定対象が微小な場合でも、測定対象との距離を
予め設定された距離に正確に一致させることが容易に行
える放射温度計を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、測定
対象から放射された赤外線を鏡筒内に配置された集光レ
ンズにより赤外線検出器の受光面に結像するようにした
放射温度計において、可視光線を当該可視光線が上記集
光レンズのほぼ焦点位置を通過するように上記測定対象
に向けて照射する第1照射手段と、この第1照射手段と
異なる方向から可視光線を当該可視光線が上記集光レン
ズのほぼ焦点位置を通過するように上記測定対象に向け
て照射する第2照射手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0009】この構成によれば、可視光線が集光レンズ
のほぼ焦点位置を通過するように測定対象に向けて照射
され、これと異なる方向から可視光線が集光レンズのほ
ぼ焦点位置を通過するように測定対象に向けて照射され
るので、双方の可視光線が集光レンズのほぼ焦点位置に
おいて交差する。
【0010】従って、集光レンズのほぼ焦点位置に測定
対象が配置されると、第1照射手段からの可視光線と第
2照射手段からの可視光線が測定対象上で重なり、測定
対象の配置位置が集光レンズのほぼ焦点位置からずれる
と、両照射手段からの可視光線が測定対象上で分離する
ことから、測定対象を集光レンズのほぼ焦点位置に保持
することが容易に行える。
【0011】また、第1照射手段および第2照射手段の
それぞれに可視光線を出力する光源を備えた場合には、
レンズを用いた場合のような収差が生じないので、測定
対象上における両照射手段からの可視光線が重なってい
るか分離しているかが容易に判別可能となる。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
放射温度計において、可視光線を出力する単一の光源
と、この光源から出力される可視光線のうちで一部を上
記第1照射手段に導き、残りを上記第2照射手段に導く
ビームスプリッタとを備え、上記第1照射手段および第
2照射手段は、それぞれ上記ビームスプリッタにより導
かれた可視光線を反射する第1反射ミラーおよび第2反
射ミラーからなるものであることを特徴としている。
【0013】この構成によれば、光源から出力される可
視光線のうちで一部が上記第1照射手段に導かれ、残り
が上記第2照射手段に導かれるので、測定対象に向けて
照射される2つの可視光線が単一の光源により生成され
ることから、装置の構成が簡素化されることとなる。ま
た、第1照射手段および第2照射手段のそれぞれが反射
ミラーにより構成されているので、レンズを用いた場合
のような収差が生じないことから、測定対象上における
両照射手段からの可視光線が重なっているか分離してい
るかが容易に判別可能となる。
【0014】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
放射温度計において、上記光源と上記ビームスプリッタ
との間に配設され、上記光源からの可視光線をコリメー
トするコリメートレンズを備えたことを特徴としてい
る。
【0015】この構成によれば、光源からの可視光線が
コリメートレンズによりコリメートされるので、測定対
象まで可視光線が拡散しないため、測定対象上において
両照射手段からの可視光線が重なっているか分離してい
るかの判別が容易に行えることとなる。
【0016】また、請求項4の発明は、請求項2または
3記載の放射温度計において、上記集光レンズは、中央
に孔が穿設されたもので、上記光源は、上記鏡筒の外側
に配置され、可視光線を上記集光レンズの光軸に直交す
る方向に出力するもので、上記第1照射手段を構成する
第1反射ミラーは、上記孔の上記赤外線検出器側に上記
集光レンズの光軸に対してほぼ45°だけ傾斜して配置さ
れ、上記ビームスプリッタを透過した可視光線を上記孔
を通過させて上記集光レンズの光軸に沿って上記測定対
象に向けて反射するもので、上記第2照射手段を構成す
る第2反射ミラーは、上記鏡筒の外側に配置され、上記
ビームスプリッタにより反射された可視光線を上記測定
対象に向けて反射するものであることを特徴としてい
る。
【0017】この構成によれば、光源から可視光線が集
光レンズの光軸に直交する方向に出力され、ビームスプ
リッタに入射する。そして、ビームスプリッタを透過し
た可視光線は、集光レンズの中央に穿設された孔の赤外
線検出器側に集光レンズの光軸に対してほぼ45°だけ傾
斜して配置された第1反射ミラーにより反射され、孔を
通過して集光レンズの光軸に沿って測定対象が照射され
る。これによって、測定範囲の中心が第1反射ミラーか
らの可視光線により容易に判別される。
【0018】一方、ビームスプリッタにより反射された
可視光線は、鏡筒の外側に配置された第2反射ミラーに
より反射されて測定対象が照射されるので、集光レンズ
の焦点位置から見たとき、集光レンズの開口角より第2
反射ミラーによる照射角の方が大きいことから、測定対
象が集光レンズの焦点位置からずれた場合、集光レンズ
により集光される範囲の変化量より第2反射ミラーによ
る可視光線の照射位置の変位量の方が大きくなるため、
第2反射ミラーによる可視光線の照射位置を観察しなが
ら温度計を操作することにより、測定対象を集光レンズ
の焦点位置に精度良く配置することが容易に行える。
【0019】また、請求項5の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の放射温度計において、上記第1照射手
段による上記可視光線の照射方向と上記第2照射手段に
よる上記可視光線の照射方向とのうちで少なくとも一方
の照射方向を調整する調整手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0020】この構成によれば、例えば請求項1〜3の
いずれかの構成の場合には、第1照射手段および第2照
射手段による双方の可視光線の照射方向を調整すること
により、両照射手段による可視光線を集光レンズのほぼ
焦点位置において正確に交差することができるようにな
る。
【0021】また、例えば請求項4の構成の場合には、
第1照射手段による可視光線は集光レンズの光軸に沿っ
て照射されるので、第2照射手段による可視光線の照射
方向のみを調整することにより、両照射手段による可視
光線を集光レンズのほぼ焦点位置において正確に交差す
ることができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る放射温度計の
一実施形態の先端部分を示す断面図、図2は同実施形態
の測定用開口の正面図である。また、図3は同実施形態
の一部を示す図で、(a)は図1の部分拡大図、(b)は
(a)の左側から見た正面図、(c)は光源ホルダの取付部
分を示す断面図、(d)は(a)の下方から見た平面図であ
る。
【0023】図1において、放射温度計の計測器本体1
は箱形で、先端(図1では下方)に測定用開口2が穿設
されており、この測定用開口2を測定対象3に向けて温
度測定を行うようになっている。測定対象3に対する計
測器本体1の距離については後述する。
【0024】測定用開口2の内側には、鏡筒4が取り付
けられている。この鏡筒4は、計測器本体1の先端から
所要の寸法だけ内側に入り込んだ位置に集光レンズ5を
保持し、その内側に第1反射ミラー6を保持し、さらに
その内側に赤外線検出器7を保持している。この鏡筒4
によって、集光レンズ5、第1反射ミラー6および赤外
線検出器7の位置関係が固定される。
【0025】集光レンズ5は、赤外線を透過する公知の
材料(例えばSi,Ge,BaF2など)からなり、測
定対象3から放射された赤外線8を集光して赤外線検出
器7の受光面に結像するものである。図2に示すよう
に、集光レンズ5には、中央に例えば円形の孔9が穿設
されるとともに、この孔9を閉塞する透明カバー10が
取り付けられている。集光レンズ5および透明カバー1
0により塵埃などが計測器本体1の内部に侵入しないよ
うになっている。
【0026】第1反射ミラー6は、集光レンズ5の光軸
51上に、当該光軸51に対して45°だけ傾斜して、鏡
筒4に固定されている。
【0027】そして、図1、図2に示すように、赤外線
検出器7には、第1反射ミラー6および鏡筒4の第1反
射ミラー6を保持する部分を除いて、環状の赤外線が入
射することとなる。なお、図2では、説明の便宜上、透
明カバー10の図示を省略している。
【0028】図1に戻り、赤外線検出器7は、受光した
赤外線量に応じた電気信号を出力するものである。そし
て、記憶部(図示省略)に記憶された測定対象3の材質
によって決まる赤外線放射率と検出された赤外線量とに
基づき、演算部(図示省略)により測定対象3の表面温
度が算出されるようになっている。
【0029】第1反射ミラー6の左方には、第1反射ミ
ラー6側から順にビームスプリッタ11、コリメートレ
ンズ12、照準光源13が配設され、ビームスプリッタ
11の左斜め下方で鏡筒4の外側には、第2反射ミラー
14が配設されている。
【0030】照準光源13は、光源ホルダ15に取り付
けられ、集光レンズ5の光軸51に直交する方向に可視
光線を出力する発光素子で、例えば半導体レーザにより
構成される。
【0031】コリメートレンズ12は、レンズホルダ1
6に取り付けられ、照準光源13から出力される可視光
線を平行光線にコリメートするものである。ビームスプ
リッタ11は、例えばハーフミラーからなり、照準光源
13からの可視光線を分離するもので、集光レンズ5の
光軸51に直交する方向に対して多少傾斜してレンズホ
ルダ16に取り付けられており、可視光線の一部は透過
して集光レンズ5の光軸51に直交する方向に沿って第
1反射ミラー6に導かれ、残りは反射して鏡筒4の外側
に配置された第2反射ミラー14に導かれる。
【0032】レンズホルダ16は鏡筒4に固定されてお
り、これによってコリメートレンズ12、ビームスプリ
ッタ11および第1反射ミラー6の位置関係が固定され
る。
【0033】一方、光源ホルダ15は、図3(a)(b)に
示すように、レンズホルダ16に固定ねじ17,17に
より固定されており、図3(c)に示すように、レンズホ
ルダ16に穿設されたねじ穴18の径は、固定ねじ17
のねじ部分19の径より多少大きくなされている。従っ
て、レンズホルダ16に対する光源ホルダ15の取付位
置を調整することができ、これによって、照準光源13
の光軸とコリメートレンズ12の光軸とを正確に一致さ
せることができるようになっている。
【0034】また、図3(d)に示すように、第2反射ミ
ラー14は、レンズホルダ16から延設された取付部2
0に固定されている。この取付部20は、薄板状で可撓
性を有しており、板面の先端部には、調整ねじ21の先
端が当接している。この調整ねじ21は、レンズホルダ
16に固定された固定板22に設けられたねじ穴に嵌合
しており、この調整ねじ21により取付部20の先端部
を図中、下方に撓ませることによって、第2反射ミラー
14のレンズホルダ16に対する角度が変更できるよう
になっている。
【0035】従って、図1において、第2反射ミラー1
4からの照準光23が第1反射ミラー6からの照準光2
4(集光レンズ5の光軸51)より多少奥側に進むよう
に、レンズホルダ16に対する取付部20の傾斜角度を
設定しておくことにより、図3(d)において、調整ねじ
21により適正な角度だけ取付部20を下方に撓ませる
と、第2反射ミラー14からの照準光23を第1反射ミ
ラー6からの照準光24に対して確実に交差させること
ができる。
【0036】次に、本実施形態における作用効果につい
て説明する。図4、図5はそれぞれ計測器本体1が測定
対象3に対して遠近方向にずれたときの状態を示す図
で、それぞれ(a)は断面図、(b)は測定対象3の正面図
である。
【0037】図1に示すように、集光レンズ5により測
定対象3上の測定点25から放射された赤外線8が集光
され、赤外線検出器7の受光面に結像し、赤外線検出器
7により測定対象3からの赤外線量が検出される。
【0038】本実施形態では、測定対象3が集光レンズ
5の焦点にほぼ一致するように、計測器本体1と測定対
象3との距離を設定しており、これによって測定点25
を微小範囲としている。そして、計測器本体1と測定対
象3との距離を上記設定された距離に維持することによ
り、常に測定対象3の同一径の測定点25における表面
温度を測定することができる。
【0039】ここで、照準光源13から出力された可視
光線は、コリメートレンズ12によりコリメートされて
集光レンズ5の光軸51に対して直交する方向に進み、
ビームスプリッタ11により分離される。
【0040】ビームスプリッタ11を透過した光線は、
入射端および射出端で同一角度だけ屈折した後、集光レ
ンズ5の光軸51に直交する方向に進んで、第1反射ミ
ラー6により反射され、集光レンズ5の光軸51に沿っ
て進み、集光レンズ5の孔9を通過し、透明カバー10
を透過して、照準光24として測定点25に結像するこ
ととなる。
【0041】一方、ビームスプリッタ11により反射さ
れた光線は、第2反射ミラー14により反射されて、照
準光23として測定点25に結像することとなる。従っ
て、図1に示す状態では、照準光23,24は、測定対
象3上の測定点25において互いに重なっている。
【0042】そこで、測定対象3の表面温度を測定する
際は、分離された照準光23,24を測定対象3の表面
において一致させることによって、計測器本体1と測定
対象3との距離を設定された距離に精度良く一致させる
ことができる。
【0043】また、第2反射ミラー14を鏡筒4の外側
に配置しているので、測定点25から見た集光レンズ5
の開口角に対して、照準光23の照射角の方が大きくな
る。その結果、図4、図5に示すように、計測器本体1
が集光レンズ5の光軸51の方向にずれたとき、そのず
れによる測定径26の変化量に比べて、照準光24に対
する照準光23の光軸51に直交する方向の変位量が大
きいため、照準光23が測定径26に重ならないので、
測定対象3に対する計測器本体1の距離をより厳密に合
わせることができる。
【0044】また、照準光源13からの可視光線をそれ
ぞれ第1反射ミラー6および第2反射ミラー14により
反射しているので、レンズを用いた場合のような収差が
ないため、図4、図5に示すように測定対象3に対する
計測器本体1の距離がずれた場合でも照準光23,24
の輝度が低下せず、図1の場合と同様に、照準光23,
24の測定対象3における照射位置を正確に知ることが
できる。従って、測定対象3に対する計測器本体1の距
離調整を確実に行うことができる。
【0045】また、計測器本体1が測定対象3に対して
遠方にずれている(図4)か、近接する方向にずれてい
る(図5)かによって、照準光24に対する照準光23
のずれる方向が反対になるので、測定対象3に対して計
測器本体1を近づけるべきか遠ざけるべきかを容易に知
ることができる。
【0046】また、図3に示すように、レンズホルダ1
6に対する光源ホルダ15の固定位置を調整可能にして
いるので、照準光源13とコリメートレンズ12の光軸
を精度良く一致させることができ、これによって照準光
源13からの照準光24を正確に光軸51に沿って進ま
せることができる。
【0047】また、図3に示すように、取付部20(す
なわち第2反射ミラー14)の傾斜角度を変更可能にし
ているので、第2反射ミラー14により反射される照準
光23の進行方向を調整することができ、これによっ
て、照準光24に対して照準光23を確実に交差させる
ことができる。
【0048】なお、上記実施形態では、第1反射ミラー
6を集光レンズ5の光軸51上に配置し、照準光源13
からの可視光線を反射して照準光24が光軸51に沿っ
て進むようにしているが、本発明はこれに限られない。
【0049】例えば、第1反射ミラー6も鏡筒4の外側
に配置し、第1反射ミラー6による照準光24も鏡筒4
の外側から測定対象3に照射するようにしてもよい。こ
の場合には、照準光源13を例えば図1中、赤外線検出
器7の上方に配置し、複数の反射ミラーを配設して可視
光線を導くようにすればよい。
【0050】また、第1反射ミラー6および第2反射ミ
ラー14の位置に、それぞれ照準光源を配置したり、第
1反射ミラー6および第2反射ミラー14に代えて、鏡
筒4の外側に2つの照準光源を配置してもよい。これら
の場合にも、レンズを用いた場合のような収差による問
題は生じない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、可視光線を当該可視光線が集光レンズのほぼ焦
点位置を通過するように測定対象に向けて照射する第1
照射手段と、この第1照射手段と異なる方向から可視光
線を当該可視光線が集光レンズのほぼ焦点位置を通過す
るように測定対象に向けて照射する第2照射手段とを備
えているので、第1照射手段からの可視光線と第2照射
手段からの可視光線が測定対象上で重なっているか分離
しているかによって、測定対象を集光レンズのほぼ焦点
位置に配置されているか否かが容易に判別できることか
ら、測定対象を集光レンズのほぼ焦点位置に容易に保持
することができる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、単一の光
源から出力される可視光線のうちで一部を第1照射手段
に導き、残りを第2照射手段に導くビームスプリッタを
備え、上記第1照射手段および第2照射手段は、それぞ
れ上記ビームスプリッタにより導かれた可視光線を反射
する第1反射ミラーおよび第2反射ミラーからなるもの
であるので、装置の構成を簡素化することができるとと
もに、レンズを用いた場合のような収差が生じないこと
から、測定対象上における両照射手段からの可視光線が
重なっているか分離しているかを容易に判別することが
できる。
【0053】また、請求項3の発明によれば、光源とビ
ームスプリッタとの間に配設され、光源からの可視光線
をコリメートするコリメートレンズを備えているので、
測定対象まで可視光線が拡散しないため、測定対象上に
おいて両照射手段からの可視光線が重なっているか分離
しているかの判別を容易に行うことができる。
【0054】また、請求項4の発明によれば、上記集光
レンズは、中央に孔が穿設されたもので、上記光源は、
上記鏡筒の外側に配置され、可視光線を上記集光レンズ
の光軸に直交する方向に出力するもので、上記第1照射
手段を構成する第1反射ミラーは、上記孔の上記赤外線
検出器側に上記集光レンズの光軸に対してほぼ45°だけ
傾斜して配置され、上記ビームスプリッタを透過した可
視光線を上記孔を通過させて上記集光レンズの光軸に沿
って上記測定対象に向けて反射するもので、上記第2照
射手段を構成する第2反射ミラーは、上記鏡筒の外側に
配置され、上記ビームスプリッタにより反射された可視
光線を上記測定対象に向けて反射するものであるので、
測定範囲の中心を第1反射ミラーからの可視光線により
容易に判別することができるとともに、鏡筒の外側に配
置された第2反射ミラーによる可視光線の照射位置を観
察しながら温度計を操作することにより、測定対象を集
光レンズの焦点位置に精度良く配置することを容易に行
うことができる。
【0055】また、請求項5の発明によれば、第1照射
手段による可視光線の照射方向と第2照射手段による可
視光線の照射方向とのうちで少なくとも一方の照射方向
を調整する調整手段を備えることにより、両照射手段に
よる可視光線を集光レンズのほぼ焦点位置において正確
に交差することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射温度計の一実施形態の先端部
分を示す断面図である。
【図2】同実施形態の測定用開口の正面図である。
【図3】同実施形態の一部を示す図で、(a)は図1の部
分拡大図、(b)は(a)の左側から見た正面図、(c)は光
源ホルダの取付部分を示す断面図、(d)は(a)の下方か
ら見た平面図である。
【図4】計測器本体が測定対象に対して遠方にずれたと
きの状態を示す図で、(a)は断面図、(b)は測定対象の
正面図である。
【図5】計測器本体が測定対象に対して近接する方向に
ずれたときの状態を示す図で、(a)は断面図、(b)は測
定対象の正面図である。
【符号の説明】
1 計測器本体 2 測定用開口 3 測定対象 4 鏡筒 5 集光レンズ 51 集光レンズの光軸 6 第1反射ミラー(第1照射手段) 7 赤外線検出器 11 ビームスプリッタ 12 コリメートレンズ 13 照準光源(光源) 14 第2反射ミラー(第2照射手段) 20 取付部(調整手段) 21 調整ねじ(調整手段) 23,24 照準光(可視光線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01J 1/06 G01J 1/06 C // G01B 11/00 G01B 11/00 A Fターム(参考) 2F065 AA03 AA19 BB29 FF44 GG01 HH04 JJ12 LL00 LL12 QQ38 2G065 AB04 AB09 AB26 BA14 BB06 BB11 BB14 BB48 BC13 BC33 2G066 BA22 BA25 BA29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象から放射された赤外線を鏡筒内
    に配置された集光レンズにより赤外線検出器の受光面に
    結像するようにした放射温度計において、 可視光線を当該可視光線が上記集光レンズのほぼ焦点位
    置を通過するように上記測定対象に向けて照射する第1
    照射手段と、 この第1照射手段と異なる方向から可視光線を当該可視
    光線が上記集光レンズのほぼ焦点位置を通過するように
    上記測定対象に向けて照射する第2照射手段とを備えた
    ことを特徴とする放射温度計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放射温度計において、可
    視光線を出力する単一の光源と、この光源から出力され
    る可視光線のうちで一部を上記第1照射手段に導き、残
    りを上記第2照射手段に導くビームスプリッタとを備
    え、上記第1照射手段および第2照射手段は、それぞれ
    上記ビームスプリッタにより導かれた可視光線を反射す
    る第1反射ミラーおよび第2反射ミラーからなるもので
    あることを特徴とする放射温度計。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の放射温度計において、上
    記光源と上記ビームスプリッタとの間に配設され、上記
    光源からの可視光線をコリメートするコリメートレンズ
    を備えたことを特徴とする放射温度計。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の放射温度計にお
    いて、 上記集光レンズは、中央に孔が穿設されたもので、 上記光源は、上記鏡筒の外側に配置され、可視光線を上
    記集光レンズの光軸に直交する方向に出力するもので、 上記第1照射手段を構成する第1反射ミラーは、上記孔
    の上記赤外線検出器側に上記集光レンズの光軸に対して
    ほぼ45°だけ傾斜して配置され、上記ビームスプリッタ
    を透過した可視光線を上記孔を通過させて上記集光レン
    ズの光軸に沿って上記測定対象に向けて反射するもの
    で、 上記第2照射手段を構成する第2反射ミラーは、上記鏡
    筒の外側に配置され、上記ビームスプリッタにより反射
    された可視光線を上記測定対象に向けて反射するもので
    あることを特徴とする放射温度計。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の放射温
    度計において、上記第1照射手段による上記可視光線の
    照射方向と上記第2照射手段による上記可視光線の照射
    方向とのうちで少なくとも一方の照射方向を調整する調
    整手段を備えたことを特徴とする放射温度計。
JP2000270051A 2000-09-06 2000-09-06 放射温度計 Pending JP2002081993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000270051A JP2002081993A (ja) 2000-09-06 2000-09-06 放射温度計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000270051A JP2002081993A (ja) 2000-09-06 2000-09-06 放射温度計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002081993A true JP2002081993A (ja) 2002-03-22

Family

ID=18756563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000270051A Pending JP2002081993A (ja) 2000-09-06 2000-09-06 放射温度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002081993A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015161612A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 株式会社キーエンス 画像測定器
JP2017026078A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 株式会社ジェイテクト 軸受装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015161612A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 株式会社キーエンス 画像測定器
JP2017026078A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 株式会社ジェイテクト 軸受装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7486394B2 (en) Optical measuring head
US4494881A (en) Intra-optical light beam sighting system for an infrared thermometer
US8913234B2 (en) Measurement of the positions of centres of curvature of optical surfaces of a multi-lens optical system
KR102482997B1 (ko) 가스 모니터
US7330278B2 (en) Optical displacement measurement device
JPH10185697A (ja) 赤外線技術を用いて温度を測定する方法と装置
US7466427B2 (en) Vibration-resistant interferometer apparatus
JP2010537165A (ja) 広幅分光計
JPH09105625A (ja) 距離測定装置
US7889326B2 (en) Distance measuring apparatus
JP7336695B2 (ja) 光学装置
JP4690316B2 (ja) 照準装置及び非接触で又は接触させて使用可能な測定装置
WO2019240227A1 (ja) 分光測定装置及び分光測定方法
JP2002081993A (ja) 放射温度計
JP2006098389A (ja) 有限系光学素子の透過率測定方法及び透過率測定装置
US6023337A (en) See through laser alignment target device
JP5515102B2 (ja) ガスセンサ
US5355209A (en) Device for measuring the diameter of an object that is largely cylindrical, for example an optical fiber, without contact
KR101538760B1 (ko) 구강용 스캐너
JP3491464B2 (ja) レーザビーム拡がり角測定装置
JP2002257706A (ja) 光散乱測定プローブ
WO2010007811A1 (ja) 光学ユニット
US7505151B2 (en) Arrangement for the optical distance determination of a reflecting surface
JP7182247B2 (ja) 分光測定装置及び分光測定ユニット
JP3876097B2 (ja) 三次元位置及び姿勢検出センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050615