JP2002081976A - 差圧式流量計の絞り構造 - Google Patents

差圧式流量計の絞り構造

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JP2002081976A
JP2002081976A JP2000270634A JP2000270634A JP2002081976A JP 2002081976 A JP2002081976 A JP 2002081976A JP 2000270634 A JP2000270634 A JP 2000270634A JP 2000270634 A JP2000270634 A JP 2000270634A JP 2002081976 A JP2002081976 A JP 2002081976A
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differential pressure
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flow meter
throttle
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Nobutaka Chimura
暢孝 千村
Koichiro Nakazawa
恒一郎 中澤
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 肉厚を大きくして強度を上げるなどの必要性
をなくし、測定精度の低下を回避して製作の容易化と低
価格を実現できる差圧式流量計の絞り構造を得る。 【解決手段】 差圧式流量計の絞り構造は、流体の流路
となる管路に対し別途独立して構成されたベンチュリー
管形状の絞り構造体1を管路内に配置したものである。
ベンチュリー管形状の絞り構造体が入口円錐部2とスロ
ート部2と出口円錐部4とを備えた円錐型ベンチュリー
管形状であり、流路下流側の前記出口円錐部に透孔を形
成したものである。また、流路上流側の入口円錐部と管
路内面との隙間をシールするためのシール構造を備える
ようにしたものである。さらに、スロート部に構成され
たスロート部圧力取出孔へ先端部が連結し、スロート部
の流体圧力を管路外部へ導出する圧力取出し部材を備え
圧力取出し部材を可撓性材料で構成し、絞り構造体を板
金加工により形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加工、組み立て
などの製作時の容易化を図り、低価格を実現できる差圧
式流量計の絞り構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、差圧圧力センサを用いて流量測定
を行う差圧式流量計があるが、この差圧式流量計は流路
に絞り部を構成し、この絞り部の上流側と下流側の流体
圧力の差が流量と一定の関係を持つことを利用して流量
測定を行うものである。この場合の絞り部には、オリフ
ィス、フローノズル、ベンチュリー管などがあるが、こ
のうちベンチュリー管は圧力損失が小さく、摩擦部がな
く耐久性に優れ、沈殿物が溜まり難く、内面にライニン
グできるなどの長所を有している。
【0003】図6(a),(b)は従来の差圧式流量計
を示しており、特にその絞り部を断面図で示してある。
図6(a)において、100は絞り部であり、入口円錐
部101とスロート部102と出口円錐部103から構
成されている。また、104は入口円筒部、105は出
口円筒部である。106は入口円筒部104へ絞り部1
00の上流側の流体圧力を導出する配管部材107を取
り付けるためのボスである。配管部材107は入口円筒
部104内の流体圧力を導出するため前記ボス106へ
一端が接合されている。108はスロート部102へ絞
り部100の下流側の流体圧力を導出する配管部材10
9を取り付けるためのボスである。配管部材109はス
ロート部102内の流体圧力を導出するため前記ボス1
08へ一端が接合されている。110は入口円筒部10
4内の流体圧力とスロート部102内の流体圧力との差
を検出するための差圧圧力センサであり、前記配管部材
107および前記配管部材109の他端が接合されてい
る。
【0004】また、図6(b)に示す差圧式流量計も図
6(a)と同様な構成であるが、この差圧式流量計は絞
り部100の外径を入口円筒部104および出口円筒部
105と同一の径寸法にしたものである。
【0005】これら差圧式流量計は、管路の一部に流路
の絞り部100を設ける構成であり、前記管路へ取り付
けるためのフランジ部(図示せず)を構成したり、流路
としての強度を保持し流体圧力に充分耐えるようにする
ために肉厚を大きくした頑丈な構造を採用する必要があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 従来の差圧式流量計
の絞り構造は以上のように構成されているので、管路へ
取り付けるためのフランジ部を構成したり、流路として
の強度を保持し強度的にも流体圧力に充分耐えるように
するために肉厚を大きくしなければならず、構造が複雑
であるとともに重量があり、また両端から入口円錐部1
01と出口円錐部103をそれぞれ加工する必要があ
り、その都度、芯出しを行う必要があるなど、製作に手
間を要し、製作が容易でない課題があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、肉厚を大きくして強度を上げる
などの必要性をなくし、測定精度の低下を回避して製作
の容易化と低価格を実現できる差圧式流量計の絞り構造
を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る差圧式流
量計の絞り構造は、流体の流路となる管路に対し別途独
立して構成されたベンチュリー管形状の絞り構造体を前
記管路内に配置したものである。
【0009】この発明に係る差圧式流量計の絞り構造
は、ベンチュリー管形状の絞り構造体が入口円錐部とス
ロート部と出口円錐部とを備えた円錐型ベンチュリー管
形状であり、流路下流側の前記出口円錐部に透孔を形成
したものである。
【0010】この発明に係る差圧式流量計の絞り構造
は、流路上流側の入口円錐部と管路内面との隙間をシー
ルするためのシール構造を備えるようにしたものであ
る。
【0011】この発明に係る差圧式流量計の絞り構造
は、シール構造が管路の内側周面にリング状に構成され
た帯状突起と、該帯状突起と入口円錐部の開口端裏面と
の間に配置されたシール用リングとを備えるようにした
ものである。
【0012】この発明に係る差圧式流量計の絞り構造
は、スロート部に構成されたスロート部圧力取出孔へ先
端部が連結し、前記スロート部の流体圧力を管路外部へ
導出する圧力取出し部材を備えるようにしたものであ
る。
【0013】この発明に係る差圧式流量計の絞り構造
は、圧力取出し部材を可撓性材料で構成したものであ
る。
【0014】この発明に係る差圧式流量計の絞り構造
は、圧力取出し部材により絞り構造体を管路内へ固定す
るようにしたものである。
【0015】この発明に係る差圧式流量計の絞り構造
は、絞り構造体を板金加工により形成したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1は、この実施の形態1の差圧式流量
計の絞り部を構成する絞り構造体を示す斜視図である。
図2は、図1に示した絞り構造体を管路内へ挿入し圧力
取出し部材を取り付けた差圧式流量計の絞り構造を示す
断面図であり、また前記圧力取出し部材の取付け状態を
拡大断面図として示している。図2において図1と同一
または相当の部分については同一の符号を付し説明を省
略する。この実施の形態1の絞り構造体は薄板で構成さ
れており、流路となる管路とは別に製作され、その管路
内に挿入されて差圧式流量計の絞り部を構成する。図1
において、1は絞り構造体、2は絞り構造体1のスロー
ト部、3はスロート部2の上流側に構成された入口円錐
部、4は同様に下流側に構成された出口円錐部である。
5はスロート部1の流体圧力を外部へ導出するための圧
力取出し部材をスロート部2へ取り付けるためのボスで
あり、スロート部2の周面に形成された図2に示すスロ
ート部圧力取出孔2aの上に構成されている。入口円錐
部3の上流側の開口部外径寸法は、この絞り構造体1が
挿入される管路内径に対し所定の公差の範囲内になるよ
うに加工されている。また出口円錐部4の下流側の開口
部外径寸法も、この絞り構造体1が挿入される管路内径
に対し所定の公差の範囲内になるように加工されている
が、この出口円錐部4の下流側の開口部外径寸法につい
ては組付の場合を考慮して必要に応じて管路内径よりも
小さい構成であってもよい。
【0017】図2において、6は図1に示した絞り構造
体1が挿入された管路、7は絞り構造体1に対し上流側
となる管路6の所定位置に構成され上流側の流体圧力を
導出するためのボスである。このボス7には前記上流側
の流体圧力を差圧圧力センサへ導出するための図示して
いない配管部材の一端をシールして接合するためのテー
パねじ部7aが加工形成されている。8は管路6内に挿
入された絞り構造体1のボス5の位置と合致する位置の
管路6側に構成されたボスである。9は管路6内の所定
位置へ絞り構造体1を固定するための管路6に加工され
たねじ部であり、シールした状態のセットねじを取り付
けることで絞り構造体1を管路6内の所定位置へ固定す
ることができる。
【0018】この管路6側のボス8には、図2の拡大断
面図に示すように、ストレートねじ部8aが加工形成さ
れている。15は差圧圧力センサへ他端が接合される配
管部材の一端をシールした状態でボス8へ接合するため
の管継手であり、前記ボス8のストレートねじ部8aと
螺合する外ねじ15aが加工形成されている。また、管
継手15には絞り構造体1のスロート部2の流体圧力を
差圧圧力センサへ導出するための図示していない配管部
材の一端をシールして接合するためのテーパねじ部15
bが加工形成されている。16はスロート部1の流体圧
力を外部へ導出するための圧力取出し部材であるプラグ
(圧力取出し部材)であり、管路6の外部および、絞り
構造体1と管路6内面との間に形成される隙間19に対
しシールした状態で、絞り構造体1のボス5内へその先
端部が連結され、管路6側のボス8と絞り構造体1のボ
ス5との間を連結している。なお、このプラグ16は金
属製であってもよいし、あるいはまた可撓性を有した樹
脂材料やゴム材料を用いることが可能である。17a,
17bおよび18はプラグ16の外周部に嵌着されたO
リングなどのシール材であり、プラグ16内を貫通した
中空部を通って導出されるスロート部2の流体圧力が管
路6の外部および、絞り構造体1と管路6内面との間に
形成される隙間19へ漏れないようにシールするもので
ある。
【0019】次に作用動作について説明する。図1に示
す絞り構造体1は、薄い金属製の板材を用いて板金加工
により製作することが可能である。あるいはまた絞り加
工により製作することも可能であり、さらには樹脂材料
による成型品、あるいは樹脂材料を旋盤などにより機械
加工して製作したものを使用することが可能である。
【0020】そして、この板金加工、絞り加工、機械加
工などにより製作した絞り構造体1のスロート部2へス
ロート部圧力取出孔2aを加工した後、その開口部へ別
途製作したパイプ状のボス部材を溶接して絞り構造体1
のボス5を構成する。なお、このボス5はスロート部2
へ接着したり、一体加工で構成してもよい。
【0021】一方、管路6にはボス7とボス8を形成す
る。なお、この管路6は差圧式流量計を取り付けようと
する既設の配管を利用することも可能である。ボス7の
取り付けは、絞り構造体1に対し上流側となる管路6の
所定位置へ穴加工を施し、その開口部へパイプ状のボス
部材を溶接することで行う。また、ボス8の取り付け
は、絞り構造体1を管路6内へ取り付けたときのボス5
の取付けセンタ位置と合致する管路6側の位置へ穴加工
を施し、その開口部へパイプ状のボス部材を溶接するこ
とで行う。
【0022】このようにして製作された管路6内の所定
位置へ絞り構造体1を挿入し配置し、絞り構造体1のボ
ス5のセンタ位置と管路6のボス8のセンタ位置が合致
した状態にする。次に、この状態で管路6のボス8内へ
外部から管路6を貫通させてシール材17a,17b,
18が嵌着されたプラグ16を挿入する。この挿入され
たプラグ16の先端部は管路6の内部へ突出し、さらに
絞り構造体1のボス5の内部へ所定寸法だけ圧入され結
合する。次に、管継手15の外ねじ15aを管路6のボ
ス8の内ねじ8aへ螺合させながら管継手15を管路6
のボス8へねじ込み、管継手15の先端面をプラグ16
の端面に圧接しプラグ16を固定する。この状態では、
プラグ16の周面と絞り構造体1のボス5の内面との間
がシール材18により密着した状態となり、また、プラ
グ16の周面と管路6のボス8の内面との間がシール材
17bにより密着した状態となり、また、プラグ16の
前記端面と管継手15の前記先端面との間がシール材1
7aにより密着した状態となる。この結果、プラグ16
の内部連通孔16aと管継手15の内部連通孔15cを
通って導出されるスロート部2の流体圧力が管路6の外
部および、絞り構造体1と管路6内面との間に形成され
る隙間19へ漏れないようにシールされる。また、この
プラグ16により絞り構造体1は管路6内に固定され
る。
【0023】なお、プラグ16を可撓性を有した樹脂材
料やゴム材料で製作した場合には、絞り構造体1のボス
5のセンタ位置と管路6のボス8のセンタ位置との位置
合わせに多少誤差が生じていてもプラグ16の可撓性に
より前記ボス間の位置ずれを吸収して前記ボス間を接続
することができ、前記ボス間の位置ずれに対し柔軟に対
応できる。
【0024】以上説明したように、この実施の形態1に
よれば薄い金属板や樹脂材料により絞り構造体1を構成
でき、さらにこの絞り構造体1は管路6に対し別途製作
することができるものであることから、従来のように差
圧式流量計の絞り構造を管路と一体的に製作する必要が
なくなり、流路としての強度を考慮した肉厚の構造を採
用する必要がなくなり、絞り構造体1のみを製作しこれ
を管路6内の所定位置へ挿入し固定するだけで差圧式流
量計の絞り構造が実現でき、絞り構造体1のみを交換す
るだけで差圧式流量計として絞り比の異なる所望の特性
が容易に得られ、製作が容易で製造コストも安価にでき
る差圧式流量計の絞り構造が得られる効果がある。ま
た、プラグ16を金属製にしたときにはこのプラグ16
により絞り構造体1を管路6内の所定位置へ固定するこ
とも可能であり、製作が容易で製造コストも安価にでき
る差圧式流量計の絞り構造が得られる効果がある。
【0025】実施の形態2.図3は、この実施の形態2
の差圧式流量計の絞り部を構成する絞り構造体を示す斜
視図である。図3において図1と同一または相当の部分
については同一の符号を付し説明を省略する。図におい
て、21は差圧式流量計の絞り部を構成する絞り構造
体、22は出口円錐部4に構成されたスリット(透孔)
であり、絞り構造体21を薄い金属板材による板金加工
や樹脂材料による成型加工や機械加工で製作した場合で
あっても、絞り構造体21の表側と裏側の圧力差により
絞り構造体21に加わる機械的な歪みをなくすことがで
き、流量測定の精度の低下を防止することが可能であ
る。なお、差圧式流量計としてこの絞り構造体21を用
いた他の構成は前記実施の形態1の図2と同一であるの
で説明を省略する。
【0026】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、絞り構造体21の表側と裏側の圧力差により絞り構
造体21に加わる機械的な応力を小さくすることがで
き、絞り構造体21は流体から受ける抵抗圧力のみに耐
える強度を保持していればよく、金属や樹脂による薄い
板材を用いるなどして絞り構造体21を製作することが
でき、また絞り構造体21のみを製作しこれを管路6内
の所定位置へ挿入し固定するだけで差圧式流量計の絞り
構造が実現でき、製作が容易で製造コストを安価にで
き、また信頼性の高い差圧式流量計の絞り構造が得られ
る効果がある。
【0027】なお、以上の説明では出口円錐部4にスリ
ット22を設けるものとしたが、絞り構造体21の表側
と裏側の圧力差を解消する透孔であれば、スリット22
に限定されるものではない。
【0028】実施の形態3.この実施の形態3の差圧式
流量計の絞り構造は、絞り構造体1の上流側の入口円錐
部3の開口端周辺と管路6の内面との隙間から流体が流
れ込むと圧力に誤差が生じたり絞り構造体1が振動し測
定値に誤差が生じるなどの不具合が生じるためこれをシ
ール構造により防止しようとするものであり、図4は、
この実施の形態3の差圧式流量計の絞り構造体と管路の
内面との隙間をシールする前記シール構造を示す断面図
である。なお、図4において図2と同一または相当の部
分については同一の符号を付し説明を省略する。図にお
いて、31は管路6の内側周面にリング状に構成された
帯状突起(シール構造)であり、絞り構造体1のボス5
のセンタ位置と管路6のボス8のセンタ位置とが合致す
るように管路6内の所定位置へ絞り構造体1を配置した
ときに絞り構造体1の入口円錐部3の開口端裏面が上流
側から略当接する位置へ構成されている。32は帯状突
起31と絞り構造体1の入口円錐部3の前記開口端裏面
との間に配置されたゴムなどの弾性体であるシール用リ
ング(シール構造)である。これら帯状突起31とシー
ル用リング32とで絞り構造体1の上流側の入口円錐部
3の開口端周辺と管路6の内面との隙間をシールするシ
ール構造を実現する。この実施の形態3ではプラグ16
はゴムや樹脂などの可撓性の材料により形成するのが好
ましく、シール用リング32は、流体が上流側から下流
側へ絞り構造体1を押し流そうとする力により生じる管
路6に対する絞り構造体1の配置位置の変位により、前
記帯状突起31と入口円錐部3の前記開口端裏面との間
で圧縮変形され、絞り構造体1の開口端周辺と管路6の
内面との隙間をシールする。
【0029】従って、絞り構造体1のボス5のセンタ位
置と管路6のボス8のセンタ位置とが合致するように管
路6内の前記所定位置へ絞り構造体1を配置し、絞り構
造体1のボス5と管路6のボス8とをプラグ16で連結
するだけで絞り構造体1の上流側の入口円錐部3の開口
端周辺と管路6の内面との隙間を無くすことができ、ま
た絞り構造体1に生じる振動も抑制でき、精度の高い測
定値が得られるなど、信頼性の高い差圧式流量計の絞り
構造が実現できる。
【0030】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、絞り構造体1の上流側の入口円錐部3の開口端周辺
と管路6の内面との隙間を無くし、また絞り構造体1に
生じる振動も抑制でき、精度の高い測定値が得られるな
ど、製作が容易で製造コストを安価にでき、信頼性の高
い差圧式流量計の絞り構造が得られる効果がある。
【0031】なお、以上の説明は、前記実施の形態1の
図1,図2に示す差圧式流量計の絞り構造に適用するも
のとしたが、前記実施の形態2の図3に示すスリット2
2が設けられた絞り構造体21による差圧式流量計の絞
り構造にも適用可能である。
【0032】実施の形態4.図5は、この実施の形態4
の差圧式流量計の絞り構造を示す断面図である。図5に
おいて図3または図4と同一または相当の部分について
は同一の符号を付し説明を省略する。この実施の形態4
では、絞り構造体21のスロート部2から流体圧力を管
路6外部へ導出するための前記実施の形態1から実施の
形態3で使用したプラグ16に代えて、柔軟な例えばゴ
ムや樹脂材料で構成された導管を使用する。また、この
ような導管を用いる場合には前記導管をスロート部2の
スロート部圧力取出孔45と接続したり、前記導管を前
記管路6の外部へ取り出すための接続部が必要になる
が、これら接続部に対し簡単な既製品を使用できるよう
にする。
【0033】図において、40は管路6の周面の所定位
置に取り付けられスロート部2の流体圧力を管路6外部
へ取り出すためのスロート部流体圧力外部導出部であ
り、管路6の前記周面の所定位置に形成された内ねじの
加工された取付け孔44へ螺合し固定するためのねじ部
を有している。41は導管(圧力取出し部材)43を前
記スロート部流体圧力外部導出部40を介して外部へ導
いてスロート部2の流体圧力を管路6外部へ取り出すた
めの導管43の一端と前記スロート部流体圧力外部導出
部40とを接続した接続部である。42は導管43の他
端とスロート部2の流体圧力を取り出すためのスロート
部2の周面に構成されたスロート部圧力取出孔45とを
接続した接続部である。なお、導管43は柔軟なゴムや
樹脂材料で構成されている。
【0034】この差圧式流量計の絞り構造では導管43
の内側と外側の圧力差は小さく、導管43が前記圧力差
により変形するほどのものではないため、導管43は柔
軟なゴムや樹脂材料で構成でき、差圧式流量計の絞り構
造を実現するための部品点数も少なくて済み、絞り構造
体21を簡単かつ容易に交換できる。
【0035】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、少ない部品点数で差圧式流量計の絞り構造を構成で
きるとともに、簡単かつ容易に絞り構造体21の交換を
行えるなど、製作が容易で製造コストも安価にできる差
圧式流量計の絞り構造が得られる効果がある。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、流体の流路となる管
路に対し別途独立して製作されたベンチュリー管形状の
絞り構造体を前記管路内に配置した構成を備えるように
したので、絞り構造体を管路へ挿入し配置するだけでベ
ンチュリー管形状の絞り構造を流路へ構成することがで
き、また絞り構造体は管路とは別の製造手法で製作で
き、製作の容易化と低価格を実現できる効果がある。
【0037】この発明によれば、入口円錐部とスロート
部と出口円錐部とを備えた円錐型ベンチュリー管形状の
絞り構造体の前記出口円錐部に形成された透孔を備える
ように構成したので、絞り構造体の表と裏の圧力が均等
化されるため、絞り構造体を薄い板材で構成した場合で
も絞り構造体の表と裏の圧力差により絞り構造体が変形
したりすることがなくなり、流量測定の精度の低下や信
頼性の低下を招くことなく製作の容易化と低価格を実現
できる効果がある。
【0038】この発明によれば、流路上流側の入口円錐
部と管路内面との隙間をシールするためのシール構造を
備えるようにしたので、絞り構造体と管路内面との隙間
を無くすことができ、絞り構造体に生じる振動を抑制
し、精度の高い測定値が得られるなど、流量測定の精度
の低下や信頼性の低下を招くことなく製作の容易化と低
価格を実現できる効果がある。
【0039】この発明によれば、管路の内側周面にリン
グ状に構成された帯状突起と、該帯状突起と入口円錐部
の開口端裏面との間に配置されたシール用リングとをシ
ール構造が備えるようにしたので、シール用リングによ
り管路の内側周面と入口円錐部の開口端裏面との隙間を
シール用リングにより塞ぎ、絞り構造体と管路の内側周
面との隙間を無くすことができ、絞り構造体に生じる振
動を抑制し、精度の高い測定値が得られるなど、流量測
定の精度の低下や信頼性の低下を招くことなく製作の容
易化と低価格を実現できる効果がある。
【0040】この発明によれば、スロート部に構成され
たスロート部圧力取出孔へ先端部が連結し、前記スロー
ト部の流体圧力を前記管路外部へ導出する圧力取出し部
材を備えるようにしたので、差圧式流量計の絞り構造製
作の容易化と低価格を実現できる効果がある。
【0041】この発明によれば、圧力取出し部材を可撓
性材料で構成したので、管路内における絞り構造体の配
置位置の誤差に対し柔軟に対応でき、製作の容易化と低
価格を実現できる効果がある。
【0042】この発明によれば、圧力取出し部材により
絞り構造体を管路内へ固定するように構成したので、管
路内へ絞り構造体を固定するための固定構造を別に設け
る必要がなくなるため製作の容易化と低価格を実現でき
る効果がある。
【0043】この発明によれば、絞り構造体を板金加工
により形成した構成を備えるようにしたので、肉厚の絞
り構造体を旋盤などによる機械加工で製作することがな
くなり、製作の容易化と低価格を実現できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の差圧式流量計の絞り
部を構成する絞り構造体を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1の差圧式流量計の絞り
構造体を管路内へ挿入し圧力取出し部材を取り付けた構
造を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2の差圧式流量計の絞り
部を構成する絞り構造体を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態3の差圧式流量計の絞り
構造体と管路の内面との隙間をシールする前記シール構
造を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態4の差圧式流量計の絞り
構造を示す断面図である。
【図6】従来の差圧式流量計の絞り部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,21 絞り構造体 2 スロート部 2a スロート部圧力取出孔 3 入口円錐部 4 出口円錐部 6 管路 16 プラグ(圧力取出し部材) 22 スリット(透孔) 31 帯状突起(シール構造) 32 シール用リング(シール構造) 43 導管(圧力取出し部材) 45 スロート部圧力取出し孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路となる管路に対し別途独立し
    て構成されたベンチュリー管形状の絞り構造体を前記管
    路内に配置した差圧式流量計の絞り構造。
  2. 【請求項2】 ベンチュリー管形状の絞り構造体は、入
    口円錐部とスロート部と出口円錐部とを備えた円錐型ベ
    ンチュリー管形状であり、流路下流側の前記出口円錐部
    には透孔が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の差圧式流量計の絞り構造。
  3. 【請求項3】 流路上流側の入口円錐部と管路内面との
    隙間をシールするためのシール構造を備えていることを
    特徴とする請求項2記載の差圧式流量計の絞り構造。
  4. 【請求項4】 シール構造は、管路の内側周面にリング
    状に構成された帯状突起と、該帯状突起と入口円錐部の
    開口端裏面との間に配置されたシール用リングとを備え
    ていることを特徴とする請求項3記載の差圧式流量計の
    絞り構造。
  5. 【請求項5】 スロート部に構成されたスロート部圧力
    取出孔へ先端部が連結し、前記スロート部の流体圧力を
    管路外部へ導出する圧力取出し部材を備えていることを
    特徴とする請求項2から請求項4のうちのいずれか1項
    記載の差圧式流量計の絞り構造。
  6. 【請求項6】 圧力取出し部材を可撓性材料で構成した
    ことを特徴とする請求項5記載の差圧式流量計の絞り構
    造。
  7. 【請求項7】 圧力取出し部材により絞り構造体を管路
    内へ固定する請求項5記載の差圧式流量計の絞り構造。
  8. 【請求項8】 絞り構造体が板金加工により形成されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのい
    ずれか1項記載の差圧式流量計の絞り構造。
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