JP2002081599A - 溶 栓 - Google Patents

溶 栓

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JP2002081599A
JP2002081599A JP2000269516A JP2000269516A JP2002081599A JP 2002081599 A JP2002081599 A JP 2002081599A JP 2000269516 A JP2000269516 A JP 2000269516A JP 2000269516 A JP2000269516 A JP 2000269516A JP 2002081599 A JP2002081599 A JP 2002081599A
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JP
Japan
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plug
melting
melting point
passage
point alloy
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JP2000269516A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kikuchi
哲郎 菊池
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Senju Sprinkler Co Ltd
Original Assignee
Senju Sprinkler Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設計圧力によって熱応答性を損なうことのない
溶栓を提供する。 【解決手段】内部に排出流路をもち、排出流路に低融点
合金を充填させた溶栓において、排水流路を溶栓の軸方
向に貫通された複数孔の流路として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍機器、給湯設
備、空調設備などの圧力容器に圧力を持った流体が存在
する設備の異常昇圧を防止するために用いられている溶
栓に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、冷凍機器、給湯設備、空調設
備など圧力容器で構成されている設備では、急激な温度
上昇による圧力容器内の異常昇圧から圧力容器を破壊か
ら守るために安全弁、溶栓が用いられている。
【0003】図3はこのような設備の例として、溶栓を
用いた給湯設備の設置例の概略図、図4は従来の溶栓の
側面断面図、図5は従来の溶栓の正面図を示したもので
ある。
【0004】給湯設備は圧力タンク20と該圧力タンク
20の二次側に設置された流体の供給管25と、仕切り
弁27,28と、供給管25から分岐した分岐管27,
28と、分岐管の二次側に溶栓10を介して接続された
ドレン管23、溶栓10を介さないドレン管26を含ん
だ構成となっている。溶栓10の一次側と二次側には分
岐管24、ドレン管23に接続するための配管接続継手
21が接続されており、さらに二次側の配管接続継手2
1はステンレスなどの低熱伝導材料で構成されている。
【0005】溶栓10の二次側の接続継手21を熱伝導
率の低い材料としたことで、溶栓10の断熱性を向上さ
せ、溶栓の感度を更に向上させることが出来る。
【0006】図3に示すように溶栓10は内部に、排出
流路11を持ち、該排出流路11は平時は閉塞されてお
り、配管内に急激な温度上昇が生じた際に該溶栓10の
一次側と二次側を連通させ、急激な温度上昇をした流体
を二次側へと排出するものであり、該排出流路11を常
時閉塞する手段として、該排出流路にハンダなどの低融
点合金12を充填したものである。
【0007】配管中で燃料の異常燃焼や、供給手段の制
御不良が起こり、圧力タンク内20の圧力、および該圧
力タンク20内の液体の温度が急激に上昇し、溶栓10
の作動温度に達すると溶栓内の低融点合金は、流体と直
接接しているため流体の熱が該低融点合金12に伝導
し、溶融し、溶栓10内の排出流路11が速やかに開放
されドレン管23と分岐管23が連通する。該排出流路
11を介して、該流体はドレイン管23から排出されて
装置,配管内の損傷、爆発事故の防止などを防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給湯器など
は温度変化、圧力変化を不規則に繰り返すため、該排出
流路に充填された低融点合金が該温度変化、圧力変化を
直接被り、クリープが進展し、短い年月で破断し、溶栓
からの漏洩を引き起こしてしまう。
【0009】溶栓におけるクリープは低融点合金と溶栓
内の排出流路との間の接触面で起こるせん断破壊であ
り、通常は安全率を考慮し、設計圧力に対して低融点合
金と排出流路の接触面積を広げるなどの方法、例えば充
填長さを長くし、接触面の単位面積当たりに係るせん断
応力を低減させることで、耐クリープ性を向上させてい
る。また、他の方法として、排出流路を二次側の径が小
さくなるようなテーパ形状とすることで接触面にかかる
せん断応力を分散させる方法もある。
【0010】さて、可溶栓は異常高温にさらされた場
合、速やかに低融点合金を溶融させ、排出流路を開放
し、装置内の急激な温度変上昇を緩和しなければならな
い。しかし、上記のように軸方向に低融点合金を充填し
た場合、充填された低融点合金と流体が接触する側の端
面とドレン管側の端面では、充填長さを長くすればする
ほど、温度差が大きくなり速やかに排出流路を開放でき
なくなり、溶栓の熱応答性に悪影響を及ぼしてしまう。
【0011】本発明は上記問題を解決する、即ち、設計
圧力によって熱応答性を損なうことのない溶栓を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決する手段
として、本発明の発明者は排出流路の通過面積を損なう
ことなく、かつ低融点合金の充填長さを大きくすること
無く排出流路と低融点合金の接触面積をふやせば熱応答
性を損なうことなく、設計圧力を向上させることが出来
ることに着目し、本発明を完成させた。
【0013】本発明は内部に排出流路をもち、排出流路
に低融点合金を充填させた溶栓であり、排水流路を溶栓
の軸方向に貫通された複数孔の流路として構成した事を
特徴とする溶栓である。
【0014】排水流路内を複数孔の流路とすることで、
同じ通過面積、耐クリープ性を持つ溶栓に比べて、充填
長さを短くでき、その結果、排出流路の一次側と二次側
で温度差が小さくなり、速やかに低融点合金を溶融する
ことが出来る。低融点合金の充填長さが短いので溶栓自
体を小型化でき、さらに排水流路が溶栓の軸方向に貫通
されているため、加工が容易であり、簡単な構造で、高
感度、小型、安価な溶栓を構成できる。
【0015】
【実施の形態】上記排水流路はテーパ-形状でも良い
し、排水流路内に二次側を小径とした段差を設けても良
い。テーパ-又は段差を設けることで低融点合金と排水
流路内の接触面にかかる力を分散させることでさらに耐
クリープ性を向上させることが出来る。
【0016】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例について示
していく。図1は本発明の溶栓10の側面断面図、図2
は本発明の溶栓の正面図である。溶栓10は溶栓本体1
5と溶栓本体15の一次側および二次側の外周上に螺設
された牡ネジ13,14と、溶栓本体内部の一次側、二
次側と同軸に穿設された多孔の流出流路11と流出流路
に充填された低融点合金であるハンダ12からなる。排
水路11には熱伝導率が高い銅系材料、ここでは快削黄
銅であるC3604を用いる。
【0017】ハンダ12に直接接する排出流路11に熱
伝導率の高い材料を用いることで溶栓10の感度を向上
させることが出来る。
【0018】また、溶栓10の二次側に接続される接続
継手21は熱伝導率の低いステンレスで構成している。
溶栓10の二次側の接続継手21を熱伝導率の低い材料
としたことで、溶栓10の断熱性を向上させ、溶栓10
の感度を更に向上させることが出来る。
【0019】図3は給湯設備における溶栓の設置例の概
略図であり、構成は前述の通りであるので詳細な説明は
省略し、ここでは簡単な説明にとどめる。
【0020】溶栓内のハンダ12の融点は96℃であ
り、このハンダは閉鎖型スプリンクラーヘッドの感熱体
分解部分に使用されているものと同様であり、公知であ
るのでこのハンダに関する詳細な説明は省略する。
【0021】給湯設備内などにおいて、温度の急激な上
昇が起きた場合について説明する。流体の温度が急激に
上昇すると溶栓10の一次側の流体の温度も急激に上昇
する。この流体は空気などの断熱材を介在することなく
溶栓10の低融点合金であるハンダ12に直接接してい
るので、流体の温度がハンダ12の融点を超えることで
ハンダ12は速やかに溶融し始める。さらにハンダの充
填距離L1は短いので速やかに熱伝導が行なわれ、ハン
ダ12は、同じ設計荷重、通過面積の従来の溶栓110
にくらべ速やかに溶融することが出来る。
【0022】さらに、複数孔の流出流路の内径をD2、
従来の流出流路の内径をD1とし、設計荷重、通過面積
を同一とする。多孔上の流出流路を持つ溶栓の流出流路
の数をnとすると、充填長さL2は従来の溶栓の充填長
さL1に関してL2/L1=1/n*D1/D2の関係で
与えられる。例えば、D1=25mm,D2=10mm
とした場合、通過面積が同一なのでn=6.25≒7個
より、L2/L1=0.36となり、ハンダの充填長さ
L2は従来品の36%ですむことがわかる。この充填長
さの違いが溶栓の感度、小型化に著しい影響を与えるこ
とは言うまでもない。また、流出流路は溶栓の軸方向に
貫通されているので、切削が容易であり、簡易な構造で
蒸気効果を得ることが出来る。
【0023】本発明では低融点合金として96℃のハン
ダを用いたがその他安定した組成をもつ低融点合金であ
れば何でも良く、例えばハンダについても融点が63
℃、72℃、139℃、189℃の共晶ハンダやその他
既存のハンダを用いても良いことはいうまでもない。
【0024】さらに、本発明では切削性を考慮して、溶
栓本体15と排出流路11を一体に形成したが、排出流
路11と溶栓本体15を別々の部品で構成しても良い。
その際は、排出流路11を銅などの熱伝導率の高い材
料、溶栓本体15をステンレスなどの熱伝導率の低い材
料で構成しても良い。上述のようにすることで溶栓全体
の断熱性を高め、溶栓の感度を高めることが出来る。
【発明の効果】
【0025】以上説明してきたように排水流路内を複数
孔の流路とすることで、同じ通過面積、耐クリープ性を
持つ溶栓に比べて、充填長さを短くでき、その結果、排
出流路の一次側と二次側で温度差が小さくなり、速やか
に低融点合金を溶融することが出来る。低融点合金の充
填長さが短いので溶栓自体を小型化でき、さらに排水流
路が溶栓の軸方向に貫通しているため加工が容易であ
り、簡単な構造で、高感度、小型、安価な溶栓を構成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の溶栓の側面断面図
【図2】 本発明の溶栓の正面図
【図3】 溶栓の給湯設備への設置例の概略図
【図4】 従来の溶栓の側面断面図
【図5】 従来の溶栓の正面図
【符号の説明】
10 溶栓 11 流出流路 12 低融点合金 20 圧力タンク 21 配管接続継手(二次側) 22 配管接続継手(一次側) 23 ドレン管 24 分岐管 25 供給管 26 ドレン巻 27 仕切り弁 28 仕切り弁 29圧力計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に排出流路をもち、排出流路に低融
    点合金を充填させた溶栓であり、該排出流路は溶栓の軸
    方向に貫通された複数孔の流路である事を特徴とする溶
    栓。
  2. 【請求項2】 上記排出流路をテーパ-形状もしくは二
    次側を小径とした段差をもつ流路とした請求項1記載の
    溶栓。
JP2000269516A 2000-09-06 2000-09-06 溶 栓 Pending JP2002081599A (ja)

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