JP2002081307A - オイルの濾過構造及びオイル濾過用ガスケット - Google Patents

オイルの濾過構造及びオイル濾過用ガスケット

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JP2002081307A
JP2002081307A JP2000367659A JP2000367659A JP2002081307A JP 2002081307 A JP2002081307 A JP 2002081307A JP 2000367659 A JP2000367659 A JP 2000367659A JP 2000367659 A JP2000367659 A JP 2000367659A JP 2002081307 A JP2002081307 A JP 2002081307A
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真嗣 山田
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Minoru Miyata
穣 宮田
Shuichi Isawa
修一 石和
Kenji Kasatani
賢治 笠谷
Hironobu Imanaka
博信 今中
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルの濾過構造及びオイル濾過用ガスケッ
トにおいて、可変バルブタイミング装置の応答性が低下
するのを防止するとともに、オイル制御弁の取付部位の
シールを果たし、また、オイルフィルタガスケットの取
り付け・取り外しを容易とし、加工・組み立ての費用の
低減と市場におけるメンテナンスを向上し、更に、部品
点数を低減することにある。 【構成】 フィルタのオイルを濾過する機能とシール部
材のオイル漏れを防止する機能とを有するオイルフィル
タガスケットを、オイル制御弁とエンジンの本体との間
に配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オイルの濾過構
造に係り、特に可変バルブタイミング装置を備えたエン
ジンにおいてオイル通路に流れるオイルを濾過するとと
もにオイルの漏れを防止するオイルの濾過構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンにおいては、必要とされ
る各種機能を向上させるために、クランク軸の回転に対
するカム軸の回転位相を変化して、吸排気弁のバルブタ
イミングを可変する可変バルブタイミング装置を設けて
いる。
【0003】即ち、図44に示す如く、エンジン202
においては、エンジン本体としてのシリンダブロック2
04とクランクロアケース206とシリンダヘッド20
8とが接合して設けられ、クランクロアケース206の
下面にオイルパン210が取り付けられ、また、シリン
ダヘッド208の上面にシリンダヘッドカバー212が
取り付けられている。シリンダブロック204とクラン
クロアケース206との間には、クランク軸214が軸
支して設けられている。シリンダヘッド208の上部位
には、カム軸216が軸支して設けられている。また、
クランク軸214に固定したクランクスプロケット21
8とカム軸216に固定したカムスプロケット220と
には、タイミングチェーン222が巻き掛けて設けられ
ている。更に、クランク軸214には、クランクスプロ
ケット218の近傍で、オイルポンプ224が設けられ
ている。シリンダブロック204とクランクロアケース
206とシリンダヘッド208とには、タイミングチェ
ーン222を覆うように、タイミングチェーンカバー2
26が跨って取り付けられている。
【0004】このエンジン202には、可変バルブタイ
ミング装置228が設けられる。この可変バルブタイミ
ング装置228においては、クランク軸214の回転に
対するカム軸216の回転位相を変化させるようにカム
軸216に取り付けられた油圧アクチュエータ230
と、この油圧アクチュエータ230の作動油圧の給排を
制御するようにタイミングチェーンカバー226に取り
付けられたオイル制御弁232とが備えられている。
【0005】油圧アクチュエータ230は、図44、4
9に示す如く、複数のアクチュエータ側取付ボルト23
4で固定されてカムスプロケット220と一体で回転す
るアクチュエータハウジング236と、このアクチュエ
ータハウジング236に対してカム軸216の端面に同
軸上で取り付けた回転軸238の回りで回動することに
よってクランク軸214に対するカム軸216の回転位
相を変化させるベーン240とを備え、また、内部に進
角側油圧室242と遅角側油圧室244とを形成してい
る。
【0006】また、オイル制御弁232は、図45〜4
7に示す如く、タイミングチェーンカバー226のバル
ブ用取付面226Aに接合するハウジング接合面246
Aを有するバルブハウジング246と、このバルブハウ
ジング246のスプール孔248に摺動(スライド)可
能に内装されたスプール250と、このスプール250
を動作するソレノイド252とを備えている。このソレ
ノイド252は、制御手段254の信号に基づいてスプ
ール250を摺動動作させる3位置式のものである。バ
ルブハウジング246は、図44に示す如く、複数(四
本)の取付ボルト256とによってタイミングチェーン
カバー226に取り付けられる。この各取付ボルト25
6は、頭部とねじ軸部とが一体になっているものであ
る。この各取付ボルト256を取り付けるために、タイ
ミングチェーンカバー226のバルブ用取付面226A
には、図45に示す如く、各取付ボルト256に対応し
て各ボルトねじ穴258が形成されている。
【0007】また、バルブハウジング248には、図4
7に示す如く、各取付ボルト256を挿通する各ボルト
挿通孔260と、オイルポンプ224により圧送された
作動油が供給される供給側ポート262と、進角側ポー
ト264と、遅角側ポート266と、油圧アクチュエー
タ230の進角側油圧室242あるいは遅角側油圧室2
44から排出された作動油をタイミングチェーンカバー
226の内側に戻すためのドレンポート268とが形成
され、この各ポート262〜268がスプール250の
摺動動作によって選択的に連通される。
【0008】オイル制御弁232と油圧アクチュエータ
230とは、図44〜46に示す如く、進角側オイル通
路270と遅角側オイル通路272とによって連絡して
いる。進角側オイル通路270は、タイミングチェーン
カバー226に形成されて進角側ポート264に連通す
る進角側カバーオイル通路270Aと、シリンダヘッド
208に形成された進角側ヘッドオイル通路270B
と、カム軸216に形成されて進角側油圧室242に連
通する進角側シャフトオイル通路270Cとからなる。
遅角側オイル通路272は、タイミングチェーンカバー
226に形成されて遅角側ポート264に連通する遅角
側カバーオイル通路272Aと、シリンダヘッド208
に形成された遅角側ヘッドオイル通路272Bと、カム
軸216に形成されて遅角側油圧室244に連通する遅
角側シャフトオイル通路272Cとからなる。また、タ
イミングチェーンカバー226には、図49に示す如
く、ドレンポート268に連通して内部に貫通するドレ
ンオイル通路274が形成されている。
【0009】また、オイルポンプ224とオイル制御弁
232とは、図44、49に示す如く、作動油用オイル
通路276によって連絡している。この作動油用オイル
通路276は、シリンダブロック204内とオイルパイ
プ278とによって構成され、オイルポンプ224に接
続した潤滑油用オイル通路280から分岐し、オイル制
御弁232の供給側ポート262に連通している。潤滑
油用オイル通路280の途中には、オイルポンプ224
からのオイルを濾過するポンプ側オイルフィルタ282
が設けられている。
【0010】そして、可変バルブタイミング装置228
において、バルブタイミングを進角側に移行させる場合
には、オイル制御弁232を切替えて、図49に示す如
く、油圧アクチュエータ230の進角側油圧室242に
作動油圧(オイル圧)を負荷させると共に、遅角側油圧
室244に充填していた作動油を遅角側オイル通路27
2及びドレーンオイル通路274から排出させ、これに
より、べーン240がアクチュエータハウジング236
に対して図49中の時計回りに相対回転して、図49に
示す如く、クランク軸214に対するカム軸216の回
転位相を進角側に変化させる構造である。一方、バルブ
タイミングを遅角側に移行させる場合には、オイル制御
弁232を切替えて、油圧アクチュエータ230の遅角
側油圧室244に作動油圧を負荷させると共に、進角側
油圧室242に充填していた作動油を進角側オイル通路
268から排出させ、これにより、べーン240がアク
チュエータハウジング236に対して図50中の反時計
回りに相対回転して、図50に示す如く、クランク軸2
14に対するカム軸216の回転位相を遅角側に移行さ
せる構造である。
【0011】ところで、オイル制御弁232において
は、スプール250及びこのスプール250が摺動可能
に嵌合されるスプール孔248が、精密加工部品であ
り、作動油中に異物が存在した場合には、この異物がス
プール250とスプール孔248との間に噛み込まれ、
その作動に支障をきたすおそれがあった。
【0012】そこで、オイル制御弁の上流側(オイルポ
ンプ側)の作動油用オイル通路に、エンジンの外部に設
けた開口部から着脱自在なオイルフィルタを設けた発明
が、実開平7−42402号公報に開示されている。ま
た、ガスケットフィルタの構造としては、例えば、特開
平11−333228号公報に開示されている。この公
報に記載のものは、中央のフィルタ部とそれを囲むガス
ケット部とで円板形状のガスケットフィルタを構成した
ものである。
【0013】また、従来において、流体中に含まれる塵
埃等の異物を除去するために、例えば、液体のような流
体の流通路を遮断するように、フィルタが設けられた構
造体が使用されている。このような構造体であるガスケ
ットを構成する一対のリング状部材の各気体流通孔の間
にメッシュ板を配置し、この一対のリング状部材を、接
着剤で接着し、若しくは、機械的にカシメを施して一体
化した構造のもの、また、円盤の一面に開口する各流体
流通孔の孔縁部位を一段下げて凹陥部を設け、この凹陥
部にメッシュ板を納めてこのメッシュ板の周縁部を、前
記各流体流通孔の孔縁部位の対向面に接着剤で接着した
構造等のものがある。このように、接着剤で接着した構
造のガスケットにおいては、その接着部分が不完全にな
り易く、流体の流通抵抗によりメッシュ板が、脱落した
り、外れたりして、フイルタ作用を果たさなくなってし
まう。また、凹陥部にメッシュ板を納める構造のガスケ
ットにおいては、各流体流通孔の孔縁部位に凹陥部を形
成するとともに、各メッシュ板を各別に凹陥部の対向面
に接着するという手間を要し、しかも、流体が段面に向
かう方向へ流れる場合には問題が生じないが、流体がそ
の段面の反対方向へ流れる場合には、その抵抗により接
着面が剥離し易い不具合がある。
【0014】このような不具合を解消するために、ガス
ケット本体として、ゴム、プラスチック等の弾性材を使
用し、フィルタとしてのメッシュ板を溶着して一体に成
形したフィルタ付きガスケットがある。このようなフィ
ルタ付きガスケットの構造は、メッシュ板を弾性材と一
体化することにより、メッシュ板のずれや剥離、製作の
手間の問題を解決したものである(特開平9−1085
21号公報参照)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、可変
バルブタイミング装置を備えたエンジンにおいて、実開
平7−42402号公報に開示された発明においては、
油圧アクチュエータからオイル制御弁に戻される作動油
中に異物が存在した場合には、この異物を取り除くこと
ができず、異物がスプールとスプール孔との間に噛み込
まれ、オイル制御弁の作動に支障をきたすおそれがあ
り、また、オイルフィルタが互いに直交するオイル通路
の交差部に配置され、作動油を円筒状のフィルタの開口
部から流入させて側面から流出させるので、作動油圧の
圧力損失が大きく、可変バルブタイミング装置の応答性
の低下の要因となっていた。
【0016】また、実開平7−42402号公報の問題
点の改善案として、図45に示す如く、オイル制御弁2
32の下流側に、進角側、遅角側オイル通路270、2
72の軸方向に延出するようにして、進角側、遅角側フ
ィルタ292−1、292−2を設置する案がある。し
かし、この案では、油圧アクチュエータ230からオイ
ル制御弁232に戻ってくるオイルから異物を除去する
には、進角側、遅角側オイル通路270、272の双方
に各一個の進角側、遅角側フィルタ292−1、292
−2を設置する必要があるため、部品点数が増大すると
いう不都合がある。また、進角側、遅角側フィルタ29
2−1、292−2を進角側、遅角側オイル通路27
0、272内に設置するため、進角側、遅角側オイル通
路270、272の内径の精度を管理する必要があるの
で、加工費用が増大するという不都合がある。更に、進
角側、遅角側オイル通路270、272内に進角側、遅
角側フィルタ292−1、292−2を設置する場合
に、各オイル通路270、272の各穴径と各フィルタ
292の各スリーブの外径との間に隙間が生ずると、そ
の隙間から異物が通過するおそれがあるため、その隙間
を極力小さく、または、フィルタ292をきつく圧入す
る必要があり、この場合、フィルタ292の圧入位置の
管理が必要なために、組立工数が増大するという不都合
がある。また、市場において、ユーザのオイルメンテナ
ンスが不十分なことにより、フィルタ292には劣化し
たオイルのスラッジ等が付着して目詰まりし、このた
め、可変バルブタイミング装置の応答性が低下した場
合、その圧入されたフィルタ292の洗浄、あるいは、
その交換のための取り外しが困難であるので、フィルタ
292を圧入した部品(図45の場合はタイミングチェ
ーンカバー226)毎にアッセンブリでの交換となり、
交換部品の費用・工数が増大するという不都合があっ
た。
【0017】また、図46〜48に示す如く、オイル制
御弁232をエンジン202に取付ける場合に、オイル
制御弁232のバルブハウジング246のハウジング接
合面246Aとタイミンチェーンカバー226のバルブ
用取付面226Aの間からオイルが外部に漏れないよう
Oリング294を設置するのが一般的である。このOリ
ング294を付けるためのリング用溝296を、オイル
制御弁232又はタイミングチェーンカバー226に設
ける必要がある。しかし、このリング用溝296は、各
オイル通路270、272、274、276の外側に設
ける必要があるために、バルブ用取付面226A及びバ
ルブハウジング246がその溝296の設置分大きな形
状となり、このため、レイアウト上不利になるととも
に、また、そのリング用溝296の形成のために、機械
加工を施す場合は、加工費が増大し、更に、金型による
成形の場合には、金型の費用の増大となるという不都合
があった。
【0018】更に、従来、フィルタ付きガスケットにお
いては、メッシュ板と弾性材との溶着の位置合わせが困
難であり、ずれが生じ易く、溶着の度合いによっては、
メッシュ板の孔部が塞がる等の不都合があり、また、溶
着のコストも高くなるという不都合があった。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンの本体に取り付
けられる可変バルブタイミング装置のオイル制御弁に連
絡したオイル通路に流れるオイルを濾過するフィルタと
このフィルタを通過したオイルが前記オイル通路外に漏
れるのを防止するシール部材とを設けるオイルの濾過構
造において、前記フィルタのオイルを濾過する機能と前
記シール部材のオイル漏れを防止する機能とを有するオ
イルフィルタガスケットを前記オイル制御弁と前記エン
ジンの本体との間に配設したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明は、フィルタのオイルを
濾過する機能とシール部材のオイル漏れを防止する機能
とを有するオイルフィルタガスケットをオイル制御弁と
エンジンの本体との間に配設しているので、オイル制御
弁の上流側及び下流側から流入するオイルの濾過を果た
すことができるので、オイル制御弁の機能を良好とし、
可変バルブタイミング装置の応答性が低下するのを防止
するとともに、オイル制御弁の取付部位のシールを果た
し、また、オイルフィルタガスケットの取り付け・取り
外しを容易とし、加工・組み立ての費用の低減と市場に
おけるメンテナンスを向上し、更に、オイルフィルタの
機能とガスケットの機能とを一体化したオイルフィルタ
ガスケットにより、部品点数を低減することができる。
【0021】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜21は、この発明の第1
実施例を示すものである。図19〜21において、2は
車両(図示せず)に搭載される多気筒用(3気筒)のエ
ンジン、4はシリンダブロック、6はクランクロアケー
ス、8はシリンダヘッド、10はシリンダヘッドカバ
ー、12はオイルパンである。
【0022】シリンダブロック4とクランクロアケース
6との間には、クランク軸14が軸支して設けられてい
る。このクランク軸14には、クランクプーリ16が取
り付けられるとともに、クランクスプロケット18が取
り付けられ、また、このクランクスプロケット18とク
ランクプーリ16との間でオイルポンプ20が取付けら
れている。このオイルポンプ20は、オイルパン12内
のオイルをストレーナ22及び吸入管24を経て吸い上
げてエンジン2の各部位に供給するものである。
【0023】シリンダヘッド8の上部位には、カム軸と
して、吸気カム軸26及び排気カム軸28が並設されて
いる。吸気カム軸26には、吸気カムスプロケット30
が取付けられている。排気カム軸28には、排気カムス
プロケット32が取付けられている。クランクスプロケ
ット18と吸気カムスプロケット30と排気カムスプロ
ケット32とには、タイミングチェーン34が巻掛けて
設けられている。また、エンジン2の本体であるシリン
ダブロック4とクランクロアケース6とシリンダヘッド
8との側面には、タイミングチエーン34を覆うよう
に、タイミングチェーンカバー36が跨って取付けられ
ている。このタイミングチェーンカバー36は、下部位
においてオイルポンプ20のポンプケースとしても機能
しているものである。
【0024】エンジン2には、クランク軸14の回転に
対するカム軸の回転位相を変化させ、バルブタイミング
を進角側又は遅角側に移行する可変バルブタイミング装
置38が設けられる。
【0025】この可変バルブタイミング装置38は、カ
ム軸としての吸気カム軸26に取り付けられてクランク
軸14の回転に対する吸気カム軸26の回転位相を変化
させる油圧アクチュエータ40と、タイミングチェーン
カバー36の所定位置に取り付けられて油圧アクチュエ
ータ40の作動油圧の給排を制御するオイル制御弁42
とを備えている。
【0026】油圧アクチュエータ40は、図19に示す
如く、複数のアクチュエータ側取付ボルト44で固定さ
れて吸気カムスプロケット30と一体で回転するアクチ
ュエータハウジング46と、このアクチュエータハウジ
ング46に対して吸気カム軸26の端面に同軸上で取り
付けた回転軸48の回りで回動することによってクラン
ク軸14に対する吸気カム軸26の回転位相を変化させ
るベーン50とを備え、また、内部に進角側油圧室52
と遅角側油圧室54とを形成している(図15参照)。
【0027】また、オイル制御弁42は、図10、18
に示す如く、タイミングチェーンカバー36のバルブ用
取付面36Aに接合するハウジング接合面56Aを有す
るバルブハウジング56と、このバルブハウジング56
のスプール孔58に摺動可能に内装されたスプール60
と、このスプール60を動作するソレノイド62とを備
えている。このソレノイド62は、制御手段64の信号
に基づいてスプール60を摺動(スライド)動作させる
3位置式のものである。バルブハウジング56は、図1
7に示す如く、この実施例において、二本の第1、第2
植込みボルト66−1、66−2と二本の第1、第2取
付ボルト68−1、68−2とによってタイミングチェ
ーンカバー36に取り付けられる。これら各植込ボルト
66、各取付ボルト68を取り付けるために、タイミン
グチェーンカバー36のバルブ用取付面36Aには、図
18に示す如く、各植込ボルト66、各取付ボルト68
に対応して各ボルトねじ穴70が形成されている。二本
の第1、第2植込みボルト66−1、66−2には、図
17に示す如く、バルブハウジング56を装着した後
に、第1、第2取付ナット72−1、72−2が螺着さ
れる。
【0028】また、バルブハウジング56には、各植込
ボルト66・各取付ボルト68を挿通する各ボルト挿通
孔(図示せず)と、オイルポンプ20により圧送された
作動油が供給される供給側ポート74と、進角側ポート
76と、遅角側ポート78と、油圧アクチュエータ40
の進角側油圧室52あるいは遅角側油圧室54から排出
された作動油をタイミングチェーンカバー36の内側に
戻すためのドレンポート80とが形成され、この各ポー
ト74〜80がスプール60の摺動動作によって選択的
に連通される。つまり、ソレノイド62の中問位置の状
態(図12参照)から、スプール60をバルブハウジング
56に対して図12中の左方向に移動させることによ
り、図13に示す如く、進角側ポート76と供給側ポー
ト74とが連通されると共に、遅角側ポート78とドレ
ンポート80とが連通される構造である。また、ソレノ
イド62の中間位置の状態(図12参照)から、スプール
60をバルブハウジング56に対して図12中の右方向
に移動させることにより、図14に示す如く、遅角側ポ
ート78と供給側ポート74とが連通されると共に、進
角側ポート76とドレンポート80とが連通される構造
である。なお、図12に示す如く、ソレノイド62が中
間位置に位置された場合には、進角側ポート76と遅角
側ポート78と供給側ポート74とが夫々遮断された状
態になっている。
【0029】オイル制御弁42と油圧アクチュエータ4
0とは、図19に示す如く、進角側オイル通路82と遅
角側オイル通路84とによって連絡している。進角側オ
イル通路82は、タイミングチェーンカバー36に形成
されて進角側ポート76に連通する進角側カバーオイル
通路82Aと、シリンダヘッド8に形成された進角側ヘ
ッドオイル通路82Bと、吸気カム軸26に形成されて
進角側油圧室52に連通する進角側シャフトオイル通路
82Cとからなる。遅角側オイル通路84は、タイミン
グチェーンカバー56に形成されて遅角側ポート78に
連通する遅角側カバーオイル通路84Aと、シリンダヘ
ッド8に形成された遅角側ヘッドオイル通路84Bと、
吸気カム軸26に形成されて遅角側油圧室54に連通す
る遅角側シャフトオイル通路84Cとからなる。また、
タイミングチェーンカバー36には、図10に示す如
く、ドレンポート80に連通して内部に貫通するドレン
オイル通路86が形成されている。
【0030】また、オイルポンプ20とオイル制御弁4
2とは、図15に示す如く、作動油用オイル通路88に
よって連絡している。この作動油用オイル通路88は、
シリンダブロック4内とオイルパイプ90とによって構
成され、オイルポンプ20に接続した潤滑油用オイル通
路92から分岐し、オイル制御弁42の供給側ポート7
4に連通している。潤滑油用オイル通路92の途中に
は、オイルポンプ20からのオイルを濾過するポンプ側
オイルフィルタ94が設けられている。
【0031】そして、可変バルブタイミング装置38に
おいて、バルブタイミングを進角側に移行させる場合に
は、オイル制御弁42を切替えて、図15に示す如く、
油圧アクチュエータ40の進角側油圧室52に作動油圧
を負荷させると共に、遅角側油圧室54に充填していた
作動油を遅角側オイル通路84及びドレンオイル通路8
6から排出させることにより、べーン50がアクチュエ
ータハウジング46に対して図15中の時計回りに相対
回転して、図15に示す如く、クランク軸14に対する
吸気カム軸26の回転位相を進角側に変化させる構造で
ある。一方、バルブタイミングを遅角側に移行させる場
合には、オイル制御弁42を切替えて、油圧アクチュエ
ータ40の遅角側油圧室54に作動油圧を負荷させると
共に、進角側油圧室52に充填していた作動油を進角側
オイル通路82及びドレンオイル通路86から排出する
ことにより、べーン50がアクチュエータハウジング4
6に対して図16中の反時計回りに相対回転して、図1
6に示す如く、クランク軸14に対する吸気カム軸26
の回転位相を遅角側に移行させる構造である。
【0032】図10、15、18、19に示す如く、オ
イル制御弁42のバルブハウジング56のハウジング接
合面56Aとタイミングチェーンカバー36のバルブ用
取付面36Aとの間には、オイル濾過用ガスケットであ
るオイルフィルタガスケット96が介設される。
【0033】このオイルフィルタガスケット96は、オ
イル制御弁42とエンジン2の本体としてのタイミング
チェーンカバー36との間に配置され、オイルを濾過す
る機能とオイル漏れを防止する機能とを有している。
【0034】オイルフィルタガスケット96は、作動油
としてのオイルを濾過する機能とこのオイルが外部に漏
れるのを防止する機能とを有するものであり、図6〜9
に示す如く、フィルタである一枚のメッシュ板98と、
このメッシュ板98の両面に挟持するように重ね合わさ
れた弾性板としての第1、第2ゴムコート板100−
1、100−2とによって構成されている。図6に示す
如く、メッシュ板98は、例えば金属線からなる一方向
線材102−1と他方向線材102−2とを編んで網目
に構成されている。第1ゴムコート板100−1は、板
状部材に弾性部材としての例えばゴム層を接着剤(図示
せず)で付着したものであり、第1板状部材104−1
と、この第1板状部材104−1の両面に付着した弾性
部材としての発泡ウレタン層や発泡エチレン層等からな
る第1外側、第1内側弾性材106−1A、106−1
Bとによって構成されている。第2ゴムコート板100
−2は、板状部材に弾性部材としてのゴム層を接着剤
(図示せず)で付着したものであり、第2板状部材10
4−2と、この第2板状部材104−2の両面に付着し
た弾性部材としての発泡ウレタン層や発泡エチレン層等
からなる二枚の第2外側、第2内側弾性材106−2
A、106−2Bとによって構成されている。
【0035】前記各板状部材104は、例えば、鉄板、
アルミニウム板、ステンレス板、銅板等の材質からなる
金属板や、合成樹脂等から選定される。
【0036】ゴム層からなる前記各弾性材106は、例
えば、アクリロニトリルブタジェンゴム(NBR)、ス
チレンブタジェンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、
ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ゴム、エチレンプロ
ピレンゴム、ブタジェンゴム、イソプレンゴム、クロロ
プレンゴム、アクリルゴム、シリコンゴム、フッ素ゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、エチレン
アクリルゴム等の材質から選定される。なお、この弾性
材106としては、ゴム層の他に、ゴム材を発泡させた
発泡ゴム層を使用することも可能である。この発泡ゴム
層は、メッシュ板98との間を確実に埋めることができ
るものである。
【0037】前記接着剤は、例えば、ユリア樹脂系、メ
ラミン樹脂系、フェノール樹脂系、エポシキ樹脂系、酢
酸ビニル系、シアノアクリレート系、ポリウレタン系、
α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂系、水性高分子−
イソシアネート系、反応型アクリル樹脂系、変性アクリ
ル樹脂系、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン型、酢ビ共重
合樹脂系エマルジョン型、EVA樹脂系エマルジョン
型、アクリル樹脂系エマルジョン型、EVA系ホットメ
ルト型、エラストマー系ホットメルト型、ポリアミド系
ホットメルト型、合成ゴム系溶剤型、合成ゴムラテック
ス型等の接着剤、溶剤型ゴム系、水系型ゴム系、溶剤型
アクリル系、水系型アクリル系、シリコーン系、ホット
メルト型、液状硬化型等の感圧型接着剤等の材質から選
定される。
【0038】オイルフィルタガスケット96において
は、メッシュ板98の両面に挟持するように第1、第2
ゴムコート板100−1、100−2を重ね合わせ、そ
して、組付強度を高くするために、リベット、グロメッ
ト、はとめ、機械的カシメ等でメッシュ板98と第1、
第2ゴムコート板100−1、100−2とを一体化し
て構成される。つまり、ゴムコート板100は、各孔部
を設けた板状部材104の両面に弾性材106を互いに
重ね合わせて構成されており、その間に、例えば、直径
が0、1mm、60メッシュ、鋼材(SUS304)の
金網で形成された金属メッシュを配置している。
【0039】メッシュ板98は、例えば、金属メッシュ
又は樹脂メッシュ等の材質で形成される。この場合に、
金属メッシュとしては、金網、パンチィングメタル等が
ある。また、樹脂メッシュとしては、ポリエステル、ア
クリル樹脂、塩化ビニル等のメッシュ状織物、あるい
は、その溶着したものがある。メッシュ板98の線径が
あまり大きいと、段差を吸収するために、ゴムコート板
100を厚くする必要があるので、トルクダウンを考慮
する場合には、線径としては0.8mm以下が好ましい
ものである。
【0040】図1に示す如く、メッシュ板98には、周
縁に各植込ボルト66、各取付ボルト68を挿通させる
中間ボルト孔98A、98A、98A、98Aが形成さ
れているとともに、作動油中の異物の除去を必要としな
いオイル通路であるドレンポート80に対応する箇所に
中間貫通孔98Bが形成され、また、対角線上の各隅部
位でハウジング側接合面56Aとバルブ用取付面36A
とに挟まれない部分の中間一側、中間他側突延部98−
PL、98−PRが形成され、また、この中間一側、中
間他側突延部98−PL、98−PRに中間一側、中間
他側グロメット孔98−GL、98−GRが形成されて
いる。
【0041】第1ゴムコート板100−1には、周縁に
中間ボルト孔98A、98A、98A、98Aに対応し
た第1ボルト孔100−1A、100−1A、100−
1A、100−1Aが形成されているとともに、中間貫
通孔98Bに対応した孔部としての第1貫通孔100−
1Bが形成され、また、各オイル通路82、84、88
に対応した第1通路用貫通孔100−1C、100−1
D、100−1Eが形成され、更に、中間一側、中間他
側突延部98−PL、98−PRに対応した第1一側、
第1他側突延部100−1PL、100−1PRが形成
され、この第1一側、第1他側突延部100−1PL、
100−1PRに中間一側、中間他側グロメット孔98
−PL、98−PRに対応した第1一側、第1他側グロ
メット孔100−1GL、100−1GRが形成されて
いる。
【0042】第2ゴムコート板100−2は、第1ゴム
コート板100−1と同様に形成されている。この第2
ゴムコート板100−2には、周縁に中間ボルト孔98
A、98A、98A、98Aに対応した第2ボルト孔1
00−2A、100−2A、100−2A、100−2
Aが形成されているとともに、中間貫通孔98Bに対応
した孔部としての第2貫通孔100−2Bが形成され、
また、各オイル通路82、84、88に対応した第2通
路用貫通孔100−2C、100−2D、100−2E
が形成され、更に、中間一側、中間他側突延部98−P
L、98−PRに対応した第2一側、第2他側突延部1
00−2PL、100−2PRが形成され、この第2一
側、第2他側突延部100−2PL、100−2PRに
中間一側、中間他側グロメット孔98−PL、98−P
Rに対応した第2一側、第2他側グロメット孔100−
2GL、100−2GRが形成されている。
【0043】このメッシュ板98と二枚の第1、第2ゴ
ムコート板100−1、100−2とは、図3に示す如
く、オイル制御弁42とエンジン2の本体、つまり、タ
イミングチェーンカバー36のバルブ用取付面36Aに
挟まれない一側、他側突出部位P−1、P−2を、固定
手段としての一側、他側グロメット108−1、108
−2で結合したり、あるいは、図4に示す如く、固定手
段として第2ゴムコート板102−2の孔部縁部位を丸
めた第2カシメ部102−2Kでカシメを施したり、図
5に示す如く、第1、第2ゴムコート板102−1、1
02−2の孔部縁部位を丸めた第1、第2カシメ部10
2−1K、102−2Kでカシメを施して一体的に固定
結合され、オイルフィルタガスケット96を構成してい
る。
【0044】従って、図2に示す如く、オイルフィルタ
ガスケット96には、各植込ボルト66、取付ボルト6
8を挿通する各ボルト孔部96A、96A、96A、9
6Aが形成され、また、ドレンオイル通路86に対応す
る箇所に貫通孔部96Bが形成され、更に、各オイル通
路82、84、88に対応する箇所に進角側メッシュ孔
部96C、遅角側メッシュ孔部96D、供給側メッシュ
孔部96Eが形成され、また、一側、他側突出部位P−
1、P−2に一側、他側グロメット孔部96−1G、9
6−2Gが形成される。このオイルフィルタガスケット
96は、図7、8に示す如く、オイル制御弁42とエン
ジン2の本体の間に挟まれて圧縮されることにより、第
1、第2ゴムコート板100−1、100−2の発泡ウ
レタン等の層状の第1内側、第2内側弾性材106−1
B、106−2Bがメッシュ板98の網目に入り込んで
メッシュ板98の隙間を埋めるとともに、第1外側、第
2外側弾性材106−1A、106−2Aがバルブ用接
合面36A及びハウジング接合面56Aのシールを果た
すものである。
【0045】これにより、図15、16に示す如く、油
圧アクチュエータ40への作動油圧の給排を制御するオ
イル制御弁42とエンジン2の本体としてのタイミング
チェーンケース36との間にオイルフィルタガスケット
96を設置することで、油圧アクチュエータ40とオイ
ル制御弁42との間の作動油中に存在する異物を、取り
除く構造になっている。また、油圧アクチュエータ40
とこの油圧アクチュエータ40への作動油圧を制御する
オイル制御弁42との間に、進角側オイル通路82及び
遅角側オイル通路84が配設されており、この進角側、
遅角側オイル通路82、84とオイル制御弁42との間
の作動油中に存在する異物を、オイルフィルタガスケッ
ト96によって取り除く構造になっている。更に、オイ
ルポンプ20からオイル制御弁42に連絡して作動油用
オイル通路88に圧送されて油圧アクチュエータ40を
作動させるためのオイルに存在する異物も、オイルフィ
ルタガスケット96により取り除く構造となっている。
【0046】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0047】可変バルブタイミング装置38の油圧アク
チュエータ40において、バルブタイミングが進角側に
移行される場合には、制御手段64の制御信号によりソ
レノイド62が駆動され、スプール60が図12の中間
位置の状態から図12中の左側に移動されることによ
り、図13に示す如く、進角側ポート76と供給側ポー
ト74とが連通されると共に、遅角側ポート78とドレ
ンポート80とが連通される。これにより、作動油が進
角側オイル通路82から油圧アクチュエータ40の進角
側油圧室52に流入すると共に、遅角側油圧室54に充
填していた作動油は、遅角側オイル通路84を流下し
て、タイミングチェーンカバー36とオイル制御弁42
との間に設置されたオイルフィルタガスケット96の遅
角側メッシュ孔部96Dを通過して濾過された後に、オ
イル制御弁42の遅角側ポート78に流入し、ドレンポ
ート80からタイミングチェーンカバー36の内側に排
出される。
【0048】また、バルブタイミングが遅角側に移行さ
れる場合には、制御手段64の制御信号によりソレノイ
ド62が駆動され、スプール60が図12の中間位置の
状態から図12中の右側に移動されることにより、図1
3に示す如く、遅角側ポート78と供給ポート74とが
連通されると共に、ドレンポート80と進角側ポート7
6とが連通される。これにより、作動油が遅角側オイル
通路84から油圧アクチュエータ40の遅角側油圧室5
4に流入すると共に、進角側油圧室52に充填していた
作動油は、進角側オイル通路82を流下して、タイミン
グチェーンカバー36とオイル制御弁42との間に設置
されたオイルフィルタガスケット96の進角側メッシュ
孔96Cを通過して濾過された後、オイル制御弁42に
流入し、ドレンポート80からタイミングチェーンカバ
ー36の内側に排出される。
【0049】ところで、油圧アクチュエータ40からオ
イル制御弁42に戻される下流側の作動油は、オイルフ
ィルタガスケット96の各メッシュ孔部96C、96D
を通過してから、オイル制御弁42に流入されるので、
油圧アクチュエータ40とオイル制御弁42との間に存
在する異物がオイル制御弁42のスプール60の摺動部
位に噛み込まれて、オイル制御弁42の動作に支障をき
たすようなことを防止することができる。
【0050】また、オイルポンプ20からオイル制御弁
42に圧送される上流側の作動油についても同様に、オ
イルフィルタガスケット96の供給側メッシュ孔部96
Eを通過してからオイル制御弁42に流入されるので、
オイルポンプ20とオイル制御弁42との間に存在する
異物がオイル制御弁42のスプール60の摺動部位に噛
み込まれ、オイル制御弁42の動作に支障をきたすよう
なことを防止することができる。
【0051】また、オイルフィルタガスケット96はメ
ッシュ板98の両面側に重ねた第1、第2ゴムコート板
100−1、100−2の両面の発泡ウレタン等の第1
外側、第2外側弾性材106−1A、106−2Aがオ
イル制御弁42のハウジング接合面56Aとタイミング
チェーンカバー36のバルブ用取付面36A間のシール
を果たすとともに、第1内側、第2内側弾性材106−
1B、106−2Bがメッシュ板98の網目に密着する
ことによって、オイル制御弁42の取付部位からのオイ
ル漏れを効果的に防止している。
【0052】更に、進角側オイル通路82と遅角側オイ
ル通路84及び作動油用オイル通路88の各オイル通路
間のオイルの漏れを防止しているので、各オイル通路間
でのオイルの漏れを防止し、可変バルブタイミング装置
38の応答性に支障をきたすことを防止することができ
る。
【0053】更にまた、オイルフィルタガスケット96
は、それを構成するメッシュ板98と第1、第2ゴムコ
ート板100−1、100−2がグロメット108等の
固定手段によって結合され、そして、タイミングチェー
ンカバー36への取付けは、図14に示す如く、オイル
制御弁42と共に、二本の第1、第2埋込ボルト66−
1、66−2と二本の第1、第2取付ボルト68−1、
68−2で固定されるので、バルブ用取付面36Aに対
してオイルフィルタガスケット96やオイル制御弁42
がずれることがなく、その組付けが容易であり、また、
その取り外しも容易であるので、オイルフィルタガスケ
ット96のメンテナンス時には、その交換等が容易とな
り、捕集した異物を容易に取り除くことができる。
【0054】即ち、オイルを濾過する機能とオイルの漏
れを防止する機能とを有するオイルフィルタガスケット
96をオイル制御弁42とエンジン2の本体との間に設
けたので、オイルフィルタガスケット96の取り付け・
取り外しを容易とし、加工・組み立ての費用の低減と市
場におけるメンテナンスを向上し、また、オイルフィル
タの機能とガスケットの機能とを一体化したオイルフィ
ルタガスケット96により、部品点数を低減し、その管
理も容易とし、しかも、廉価とすることができる。
【0055】また、フィルタをメッシュ板98で形成
し、このメッシュ板98の両面に弾性部材を有するゴム
コート板100−1、100−2を重ね合わせ、このゴ
ムコート板100−1、100−2には各オイル通路8
2、84、88に対応する箇所に孔部を形成し、そし
て、メッシュ板98と第1、第2ゴムコート板100−
1、100−2とをグロメット108等の固定手段によ
って一体的にしてオイルフィルタガスケット96を構成
したことにより、オイル制御弁42とエンジン2の本体
との合せ面からのオイルの漏れを防止するとともに、オ
イル制御弁42に流入するオイル中の異物を除去するの
で、可変バルブタイミング装置38の信頼性を向上し、
また、各オイル通路82、84、88との間が連通する
のを防止し、可変バルブタイミング装置38の応答性を
向上することができる。
【0056】更に、メッシュ板98と二枚の第1、第2
ゴムコート板100−1、100−2との三枚の板をグ
ロメット108又はカシメを施してオイルフィルタガス
ケット96を構成したことにより、その組付性を向上す
ることができる。また、進角側、遅角側オイル通路8
2、84毎にフィルタを設ける必要がなく、オイルフィ
ルタガスケット96をエンジン本体とオイル制御弁42
との間に配設したので、そのメンテナンスを容易にする
とともに、通路断面積が小さくなるのを回避し、また、
組付工数を削減することができる。更に、各オイル通路
82、84、86、88の周辺にOリング等のシール部
材を不要とし、バルブ用取付面36A等を小さな形状に
形成することが可能となり、レイアウト上有利にすると
ともに、取付面36A、接合面56AにOリング用の溝
の加工を不要とし、加工等を削減することができ、しか
も、設計の自由度を大きくすることができる。
【0057】図22は、この発明の第2実施例を示すも
のである。
【0058】以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0059】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルフィルタガスケット96に
おいて、各オイル通路82、84、88に対応する部分
のメッシュ板98には、凸部112を形成した。
【0060】この第2実施例の構成によれば、従来の図
46に示すようにオイル通路にフィルタを設置するとそ
の部分の通路断面積が減少し、また、フィルタに異物が
懸かると、さらに通路断面積が減少するので、油圧アク
チュエータ40への作動油量減少により、油圧アクチュ
エータ40の応答性が低下しようとするが、オイルフィ
ルタガスケット96の各メッシュ孔部96C、94D、
94Eに対応する部分のメッシュ板98に凸部112を
形成したことによって、オイル通路面積を減少させるこ
となく、また、各メッシュ孔部96C、94D、94E
に異物が懸かっても、必要十分な通路断面積を確保して
いるので、可変バルブタイミング装置38の応答性の低
下を防止することができる。
【0061】なお、この第2実施例においては、タイミ
ングチェーンカバー36への取付けは、オイル制御弁4
2とオイルフィルタガスケット96の位置を合わせなけ
れば、オイルフィルタガスケット96の凸部112を変
形させ、その後、図24に示す如く、通常の取付ボルト
68を用いて正規の位置に組付けた場合に、凸部112
の変形により通路断面積が減少した状態のため、油圧ア
クチュエータ40の応答性に悪影響を与える。そこで、
図23に示す如く、少なくとも二本の埋込ボルト66−
1、66−2を使用することにより、オイル制御弁42
とオイルフィルタガスケット96の組付時に、エンジン
2の設置方向がどのような向きであっても、タイミング
チェーンカバー36の各オイル通路82、84、88、
あるいは、オイル制御弁42各ポート76、78、74
とメッシュ板98の凸部112とがずれることなく設置
できるので、凸部112を変形させてしまうことを防止
できる。
【0062】図25は、この発明の第3実施例を示すも
のである。
【0063】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、メッシュ板98の外形形状S1
を、ゴムコート板100の外形形状S2よりも小さく形
成した。
【0064】この第3実施例の構成によれば、メッシュ
板98が両側のゴムコート板100よりも大きいか、あ
るいは、同形状の場合に、メッシュ板98の切断部位の
メッシュ板98を形成する金属線の一方向線材102−
1、102−2のほつれがゴムコート板100からはみ
でる場合がある。そこで、メッシュ板98の外形形状を
ゴムコート板100の外形形状よりも小さくすることに
よって、金属線の一方向線材102−1、102−23
2の端部がゴムコート板100からはみでるのを防止す
ることができる。これにより、ゴムコート板100の発
泡エチレン層等の弾性材106がメッシュ板98の網目
に完全に密着しきれないため、弾性材106とメッシュ
板98の隙間からオイルが漏れ出てきても、第1外側弾
性材106−1A及び第2外側弾性材106−1A同士
が密着するので、その外部にオイルが漏れるのを防止す
ることができ、組付時の安定化を図るとともに、オイル
フィルタガスケット96の信頼性を向上することができ
る。
【0065】図26は、この発明の第4実施例を示すも
のである。
【0066】この第4実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、ゴムコート板100の弾性材10
6において、オイル制御弁42又はタイミングチェーン
カバー36のオイル制御弁42の取付面側に当たる第1
外側弾性材106−Aの厚さT1に対して、メッシュ板
98側の第2弾性材106−Bの厚さT2を大きく形成
した。
【0067】この第4実施例の構成によれば、ゴムコー
ト板100の弾性材106の厚さは、薄すぎるとメッシ
ュ板98の網目に密着しきれずオイルの漏れの原因とな
る。しかし、弾性材106は厚さの増大に応じて、エン
ジン2の熱やオイルによる劣化等により、組付け初期に
対する弾力(反発力)の低下分も増大するため、面圧の低
下によりオイルもれに繋がる。そこで、弾性材106の
厚さにおいて、オイル制御弁42又はタイミングチェー
ンカバー36のオイル制御弁42の取付面側に当たる外
側弾性材106−Aに対して、メッシュ板98に当たる
面側の内側弾性材106−Bを厚くすることにより、面
圧の低下とメッシュ板98への密着不足とを防止し、オ
イル漏れや滲みを防止し、オイルフィルタガスケット9
6の信頼性を向上することができる。
【0068】図27は、この発明の特別構成であり、第
5実施例を示すものである。
【0069】この第5実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルフィルタガスケット96に
おいて、ゴムコート板100には、進角側オイル通路8
2に対応する箇所で、この進角側オイル通路82周辺を
所要の面域に切り欠いて進角側切欠部122Aを形成す
るとともに、この進角側切欠部122Aの周縁に進角側
シール用ビード124Aを形成する。また、ゴムコート
板100には、遅角側オイル通路84に対応する箇所
で、この遅角側オイル通路84周辺を所要の面域に切り
欠いて遅角側切欠部122Bを形成するとともに、この
遅角側切欠部122Bの周縁に遅角側シール用ビード1
24Bを形成する。更に、ゴムコート板100には、作
動油用オイル通路88に対応する箇所で、この作動油用
オイル通路88周辺を所要の面域に切り欠いて供給側切
欠部122Cを形成するとともに、この供給側切欠部1
22Cの周縁に供給側シール用ビード124Cを形成す
る。
【0070】この第5実施例の構成によれば、オイルフ
ィルタガスケット96の進角側オイル通路82、遅角側
オイル通路84、作動油用オイル通路88に対応する箇
所のメッシュ部位に詰まりが生じても、これらオイル通
路82、84、88周辺の各切欠部122A、122
B、122Cにオイルが流れることが可能となり、オイ
ルの流動を円滑にすることができる。また、各ビード1
24によって、オイルが外部に流れるのを防止すること
ができる。
【0071】図28〜38は、この発明の第6実施例を
示すものである。
【0072】この第6実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルフィルタガスケット96
は、図29、30に示す如く、フィルタである一枚のメ
ッシュ板98と、このメッシュ板98の両面に挟持する
ように重ね合わされた弾性板としての第1、第2ゴムコ
ート板100−1、100−2とによって構成されてい
る。図30に示す如く、第1ゴムコート板100−1
は、第1板状部材104−1と第1弾性材106−1と
からなる。また、第2ゴムコート板100−2は、第2
板状部材104−2と第2弾性材106−2とからな
る。このように構成されたオイルフィルタガスケット9
6には、図28に示す如く、各植込ボルト66、取付ボ
ルト68を挿通する各ボルト孔部96A、96A、96
A、96Aが形成され、また、ドレンオイル通路86に
対応する箇所に貫通孔部96Bが形成され、更に、各オ
イル通路82、84、88に対応する箇所に進角側メッ
シュ孔部96C、遅角側メッシュ孔部96D、供給側メ
ッシュ孔部96Eが形成され、また、一側、他側突出部
位P−1、P−2に一側、他側グロメット孔部96−1
G、96−2Gが形成される。
【0073】第1、第2ゴムコート100−1、100
−2の第1、第2板状部材104−1、104−2のメ
ッシュ板98側の各面上には、図29に示す如く、第
1、第2側弾性コーティング材132−1、132−2
が夫々設けられる。つまり、第1ゴムコート100−1
のメッシュ板98が配置される側の面上である第1板状
部材104−1には、図32に示す如く、各ボルト孔部
96A、96A、96A、96Aと貫通孔部96B、進
角側メッシュ孔部96C、遅角側メッシュ孔部96D、
供給側メッシュ孔部96Eとを隔離してシールするよう
に各ボルト孔部96A、96A、96A、96Aの内側
に配置した第1外側弾性コーティング材132−1Aが
設けられ、この第1外側弾性コーティング材132−1
Aの一部と共働して貫通孔部96Bを包囲し所定面域S
1−Aの第1貫通孔側空間部134−1Aを区画形成す
る第1貫通孔側弾性コーティング材132−1Bが設け
られ、この第1貫通孔側弾性コーティング材132−1
Bの一部と共働して進角側メッシュ孔部96Cを包囲し
所定面域S1−Bの第1進角側空間部134−1Bを区
画形成する第1進角側弾性コーティング材132−1C
が設けられ、第1外側弾性コーティング材132−1A
の一部と第1貫通孔側弾性コーテイング134−1Bと
第1進角側弾性コーティング材132−1Cの一部と共
働して遅角側メッシュ孔部96Dを包囲し所定面域S1
−Cの第1遅角側空間部134−1Cを区画形成する第
1遅角側弾性コーティング材132−1Dが設けられ、
第1外側弾性コーティング材132−1Aの一部と第1
貫通孔側弾性コーティング材132−1Bの一部と第1
進角側弾性コーティング材132−1Cの一部と共働し
て供給側メッシュ孔部96Eを包囲し所定面域S1−D
の第1供給側空間部134−1Dを区画形成する第1供
給側弾性コーティング材132−1Eが設けられてい
る。これにより、第1ゴムコート板100−1は、第1
板状部材104−1の一方の面に弾性部材である第1弾
性材106−1を重ね合わせるとともに、第1板状部材
104−1の他方の面で前記各孔部周辺に各第1弾性コ
ーティング材132−1を設けて構成される。
【0074】また、第2ゴムコート100−2のメッシ
ュ板98が配置される側の面上である第2板状部材10
4−2には、図31に示す如く、各ボルト孔部96A、
96A、96A、96Aと貫通孔部96B、進角側メッ
シュ孔部96C、遅角側メッシュ孔部96D、供給側メ
ッシュ孔部96Eとを隔離してシールするように各ボル
ト孔部96A、96A、96A、96Aの内側に配置し
た第2外側弾性コーティング材132−2Aが設けら
れ、この第2外側弾性コーティング材132−2Aの一
部と共働して貫通孔部96Bを包囲し所定面域S2−A
の第2貫通孔側空間部134−2Aを区画形成する第2
貫通孔側弾性コーティング材132−2Bが設けられ、
この第2貫通孔側弾性コーティング材132−2Bの一
部と共働して進角側メッシュ孔部96Cを包囲し所定面
域S2−Bの第2進角側空間部134−2Bを区画形成
する第2進角側弾性コーティング材132−2Cが設け
られ、第2外側弾性コーティング材132−2Aの一部
と第2貫通孔側弾性コーテイング134−2Bと第2進
角側弾性コーティング材132−2Cの一部と共働して
遅角側メッシュ孔部96Dを包囲し所定面域S2−Cの
第2遅角側空間部134−2Cを区画形成する第2遅角
側弾性コーティング材132−2Dが設けられ、第2外
側弾性コーティング材132−2Aの一部と第2貫通孔
側弾性コーティング材132−2Bの一部と第2進角側
弾性コーティング材132−2Cの一部と共働して供給
側メッシュ孔部96Eを包囲し所定面域S2−Dの第2
供給側空間部134−2Dを区画形成する第2供給側弾
性コーティング材132−2Eが設けられている。これ
により、第2ゴムコート板100−2は、第2板状部材
104−2の一方の面に弾性部材である第2弾性材10
6−2を重ね合わせるとともに、第2板状部材104−
2の他方の面で前記各孔部周辺に各第2弾性コーティン
グ材132−2を設けて構成される。
【0075】これにより、オイルフィルタガスケット9
6は、板状部材104の一方の面に弾性部材を重ね合わ
せるとともに、板状部材104の他方の面で各孔部周辺
に弾性コーティング材132を設けてゴムコート板10
0を構成し、このゴムコート板100をメッシュ板98
を挟持するように重ね合わせて構成される。
【0076】弾性コーティング材132は、例えば、シ
リコーンゴム、エポシキゴム、アクリロニトリルブタジ
ェンゴム(NBR)、スチレンブタジェンゴム(SB
R)、アクリルゴム、シリコーン樹脂、エポシキ樹脂等
のメッシュ板98との間を埋めることのできる柔軟性を
有する材料から採用される。この弾性コーティング材1
32を板状部材104に固着する方法としては、スクリ
ーン印刷、その他の印刷手段、スプレーコーティング、
フローコーテイング等によって板状部材の表面に所要の
パターン形状及び厚さで付着する方法がある。この場合
に、周知のマスク治具を用いたマスキングを併用して弾
性コーテイング材132を付着させることにより、明瞭
なパターンで弾性コーテイング材132を付着成形する
ことができる。
【0077】よって、各孔部を設けた板状部材104の
両面に発泡させたゴム層を形成させ、他方の面の孔部の
周縁部位にシリコーンゴム等からなる弾性コーテイング
材132をを設けたゴムコート100が、弾性コーテイ
ング材132が対向するように重ね合わせて構成され、
その間に直径が0、1mm、60メッシュ、鋼材(SU
S304)の金網からなる金属メッシュとしてのメッシ
ュ板98を配置している。
【0078】タイミングチェーンカバー36のバルブ用
取付面36Aには、図33に示す如く、オイルフィルタ
ガスケット96の各ボルト孔部96A、96A、96
A、96Aに対応したカバー側ボルト孔部136A、1
36A、136A、136Aと、貫通孔部96B、進角
側メッシュ孔部96C、遅角側メッシュ孔部96D、供
給側メッシュ孔部96Eに対応したドレン側カバーポー
ト部136B、進角側カバーポート部136C、遅角側
カバーポート部136D、作動油用ポート部136D
と、が設けられている。そして、図34に示す如く、タ
イミングチェーンカバー36のバルブ用取付面36Aに
オイルフィルタガスケット96を接合すると、ドレン側
カバーポート部136B、進角側カバーポート部136
C、遅角側カバーポート部136D、作動油用ポート部
136Dに対応してオイルフィルタガスケット96の前
記各空間部134A、134B、134C、134Dが
夫々所定箇所に配置される。
【0079】オイル制御弁42としては、各ポート部形
状が異なる図35に示す第1オイル制御弁42−1と図
36に示す第2オイル制御弁42−2との2種類があ
る。図35の第1オイル制御弁42−1においては、オ
イルフィルタガスケット96の各ボルト孔部96A、9
6A、96A、96Aに対応した第1バルブ側ボルト孔
部138−1A、138−1A、138−1A、138
−1Aと、貫通孔部96B、進角側メッシュ孔部96
C、遅角側メッシュ孔部96D、供給側メッシュ孔部9
6Eに対応した第1ドレン側バルブポート部138−1
B、第1進角側バルブポート部138−1C、第1遅角
側バルブポート部138−1D、第1作動用ポート部1
38−1Eと、が設けられている。また、図36の第2
オイル制御弁42−2においては、オイルフィルタガス
ケット96の各ボルト孔部96A、96A、96A、9
6Aに対応した第2バルブ側ボルト孔部138−2A、
138−2A、138−2A、138−2Aと、貫通孔
部96B、進角側メッシュ孔部96C、遅角側メッシュ
孔部96D、供給側メッシュ孔部96Eに対応した第2
ドレン側バルブポート部138−2B、第2進角側バル
ブポート部138−2C、第2遅角側バルブポート部1
38−2D、第2作動油用ポート部138−2Eと、が
設けられている。第1ドレン側バルブポート部138−
1Bと第2ドレン側バルブポート部138−2Bとは異
なる所定面域の形状であり、第1進角側バルブポート部
138−1Cと第2進角側バルブポート部138−2C
とは異なる所定面域の形状であり、第1遅角側バルブポ
ート部138−1Dと第2遅角側バルブポート部138
−2Dとは異なる所定面域の形状であり、第1作動油用
ポート部138−1Eと第2作動油用ポート部138−
2Eとは異なる所定面域の形状である。
【0080】また、図34、35、36に示す如く、第
1オイル制御弁42−1のバルブハウジング接合面56
A−1の四方の第1バルブ側ボルト孔部138−1A、
138−1A、138−1A、138−1Aのうち3つ
の第1バルブ側ボルト孔部138−1Aに沿うように延
びる第1遅角側バルブポート部138−1Dと、第2オ
イル制御弁42−2のバルブハウジング接合面56A−
2の四方の第2バルブ側ボルト孔部138−2A、13
8−2A、138−2A、138−2Aのうち2つの第
2バルブ側ボルト孔部138−2Aに沿うように延びる
第2遅角側バルブポート部138−2Dとの両方に対応
するように、第1、第2中間連絡弾性コーティング材1
32−1K、132−2Kが第1、第2板状部材104
−1、104−2に設けられている。この第1、第2中
間連絡弾性コーティング材132−1K、132−2K
は、第1オイル制御弁42−1の第1遅角側バルブポー
ト部138−1D内に配設され、第1オイル制御弁42
−1では、第1遅角側バルブポート部138−1Dを区
画する機能を有していないが、第2オイル制御弁42−
2では、第2遅角側バルブポート部138−2Dを区画
する機能を有している。
【0081】また、第1オイル制御弁42−1のバルブ
ハウジング接合面56A−1の第1遅角側バルブポート
部138−1D側に突出した部分を有する第1作動油用
ポート部138−1Eと、第2オイル制御弁42−2の
バルブハウジング接合面56A−2の円形形状の第2作
動油用ポート部138−2Eとの両方に対応するよう
に、第1、第2一側連絡弾性コーティング材132−1
M、132−2Mが第1、第2板状部材104−1、1
04−2に設けられている。この第1、第2一側連絡弾
性コーティング材132−1M、132−2Mは、第1
オイル制御弁42−1の第1作動油用ポート部138−
1Eの突出した部分に配設され、第1オイル制御弁42
−1では、第1作動油用ポート部138−1Eを区画す
る機能を有していないが、第2オイル制御弁42−2で
は、第2作動油用ポート部138−2Eを区画する機能
を有している。
【0082】更に、第1オイル制御弁42−1の略四角
形状のバルブハウジング取付面56A−1においては、
このバルブハウジング取付面56A−1の中央部を越え
て第1作動油用ポート部138−1E側に延びる第1進
角側バルブポート部138−1Cと、第2オイル制御弁
42−2の略四角形状のバルブハウジング取付面56A
−2の中央部近傍まで延びる第2進角側バルブポート部
138−2Cとの両方に対応するように、第1、第2他
側連絡弾性コーティング材132−1N、132−2N
が第1、第2板状部材104−1、104−2に設けら
れている。この第1、第2他側連絡弾性コーティング材
132−1N、132−2Nは、第1オイル制御弁42
−1の第1進角側バルブポート部138−1C内に配設
され、第1オイル制御弁42−1では、第1進角側バル
ブポート部138−1Cを区画する機能を有していない
が、第2オイル制御弁42−2では、第2進角側バルブ
ポート部138−2Cを区画する機能を有している。
【0083】そして、図37に示す如く、第1オイル制
御弁42−1にオイルフィルタガスケット96を接合す
ると、第1ドレン側バルブポート部138−1B、第1
進角側バルブポート部138−1C、第1遅角側バルブ
ポート部138−1D、第1作動用ポート138−1D
に貫通孔部96B、進角側メッシュ孔部96C、遅角側
メッシュ孔部96D、供給側メッシュ孔部96Eが対応
して配置される。また、図38に示す如く、第2オイル
制御弁42−2にオイルフィルタガスケット96を接合
すると、第2ドレン側バルブポート部138−2B、第
2進角側バルブポート部138−2C、第2遅角側バル
ブポート部138−2D、第2作動油用ポート部138
−2Dに貫通孔部96B、進角側メッシュ孔部96C、
遅角側メッシュ孔部96D、供給側メッシュ孔部96E
が対応して配置される。
【0084】この第6実施例の構成によれば、各ポート
部形状が異なる第1、第2オイル制御弁42−1、42
−2に対して、オイルフィルタガスケット96を共通し
て使用することができ、オイルフィルタガスケット96
の汎用性を向上することができ、また、第1弾性コーテ
イング132−1と第2弾性コーテイング132−2と
が重なり合っているので、各空間部134のシール性を
向上することができる。
【0085】図39は、この発明の第7実施例を示すも
のである。
【0086】この第7実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルフィルタガスケット96
は、メッシュ板98の両面に所定厚さT3の板状部材と
しての第1、第2弾性部材106−1、106−2を重
ね合わせ、そして、孔部142を形成、第1弾性部材1
06−1のメッシュ板98側の面で孔部142の周辺に
第1弾性コーティング材144−1を設けるとともに、
第2弾性部材106−2のメッシュ板98側の面で孔部
142の周辺の第2弾性コーティング材144−2を設
けて構成される。
【0087】この第7実施例の構成によれば、所定厚さ
T3の板状部材である第1、第2弾性部材106−1、
106−2の弾性力によってシール性を向上するととも
に、構成を簡単にすることができ、廉価とすることがで
きる。
【0088】図40は、この発明の第8実施例を示すも
のである。
【0089】この第8実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルフィルタガスケット96
は、弾性板(板状部材)が軟質ガスケット材からなるも
のであり、メッシュ材としてパンチングメタル152を
設け、このパンチングメタル152の両面に第1、第2
ゴムコート板100−1、100−2を重ねて構成され
ている。第1ゴムコート板100−1は、第1板状部材
104−1と、この第1板状部材104−1の両面の第
1外側、第1内側弾性材106−1A、106−1Bと
からなる。また、第2ゴムコート板100−2は、第2
板状部材104−2と、この第2板状部材104−2の
両面の第2外側、第1内側弾性材106−2A、106
−2Bとからなる。つまり、オイルフィルタガスケット
96は、板状部材104の両面に発泡ゴム層の弾性材1
06を付着してゴムコート板100を形成し、このゴム
コート板100を互いに重ね合わせて、このゴムコート
板100の間に厚さ0、1mm、開口率60%の金属メ
ッシュとしてのパンチィングメタル152を配置して構
成され、孔部154を形成している。
【0090】この第8実施例の構成によれば、パンチン
グメタル152を使用するので、構成を簡単にするとと
もに、軟質ガスケットを形成し、各板状部材104に設
けた各弾性材106の存在によってシール性を向上する
ことができる。
【0091】図41は、この発明の第9実施例を示すも
のである。
【0092】この第9実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルフィルタガスケット96
は、弾性板(板状部材)が軟質ガスケット材からなるも
のであり、メッシュ材としてパンチングメタル162を
設け、このパンチングメタル162の両面に所定厚さT
4の板状部材としての第1、第2シート部材164−
1、164−2を重ね合わせて構成され、孔部166を
形成している。
【0093】前記シート部材164は、例えば、ジョイ
ントシート、ビータシート、コルクラバー、セルローズ
ファイバ、グラファイトシート等のシートからなる。
【0094】ジョイントシートは、芳香族ポリアミド繊
維、ポリエチレン繊維等の有機系繊維若しくは又はそれ
らを混合し、加熱加圧して製造したシート状ガスケット
材である。ビータシートは、有機系繊維若しくはガラス
繊維、カーボン繊維、セラミックス繊維等の無機系繊維
又はそれらを混合したものを主材料に、ゴムラテックス
等をバインダとして混合し、抄造法によって製造したシ
ート状ガスケット材である。コルクラバーは、粒度調整
したコルク粒とゴムコンパウンドを混練し、加熱加圧し
て製造したものである。セルローズファイバは、木綿、
化学バルブ等ですいた紙、及び、これらを淡泊質、ゴム
等で処理したものである。グラファイトシートは、主と
して天然に産出するりん片状黒鉛を膨張させ、シート状
に成形した積層構造を有する柔軟な材料である。
【0095】この第9実施例の構成によれば、パンチン
グメタル162を使用するので、構成を簡単にするとと
もに、シート部材164によってシール効果を向上する
ことができる。
【0096】図42は、この発明の特別構成であり、第
10実施例を示すものである。
【0097】この第10実施例の特徴とするところは、
以下の点にある。即ち、オイルフィルタガスケット96
は、板状部材104に孔部172を形成するように複数
の細径穴172Aを形成し、また、この孔部172周辺
の一面に第1弾性コーティング材174−1を設けると
ともに、この孔部172周辺で他面には第2弾性コーテ
ィング材174−2を設けて構成される。
【0098】この第10実施例の構成によれば、板状部
材104に複数の細径穴172Aを形成して孔部172
を形成するとともに、板状部材104に弾性コーティン
グ174を設けるだけなので、オイルフィルタガスケッ
ト96の構成を簡単とし、廉価とすることができる。
【0099】図43は、この発明の特別構成であり、第
11実施例を示すものである。
【0100】この第11実施例の特徴とするところは、
以下の点にある。即ち、オイルフィルタガスケット96
においては、第1板状部材104−1の孔部182周辺
でメッシュ板98側に突出する第1内側ビード184−
1と外側に突出して第1内側ビード184−1よりも大
きな第1外側ビード186−1とを形成するとともに、
第2板状部材104−2の孔部182周辺で第1内側ビ
ード184−1に対向する第2内側ビード184−2と
第1外側ビード186−1に対向する第2外側ビード1
86−2とを形成した。
【0101】この第11実施例の構成によれば、第1、
第2板状部材104−1、104−2の各内側ビード1
84及び外側ビード186の強い復元力によって、シー
ル性を向上することができる。
【0102】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、フィルタのオイルを濾過する機能とシー
ル部材のオイル漏れを防止する機能とを有するオイルフ
ィルタガスケットをオイル制御弁とエンジンの本体との
間に配設しているので、オイル制御弁に連絡したオイル
通路を通過するオイルの濾過を果たしてオイル制御弁の
機能を良好とし、可変バルブタイミング装置の応答性が
低下するのを防止するとともに、オイル制御弁の取付部
位のシールを果たし、また、オイルフィルタガスケット
の取り付け・取り外しを容易とし、加工・組み立ての費
用の低減と市場におけるメンテナンスを向上し、更に、
オイルフィルタの機能とガスケットの機能とを一体化し
たオイルフィルタガスケットにより、部品点数を低減し
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オイルフィルタガスケットの分解した斜視図で
ある。
【図2】オイルフィルタガスケットの平面図である。
【図3】オイルフィルタガスケットをグロメットで一体
的にした断面図である。
【図4】オイルフィルタガスケットをカシメで一体的に
した断面図である。
【図5】オイルフィルタガスケットをカシメで一体的に
した他の断面図である。
【図6】オイルフィルタガスケットの拡大断面図であ
る。
【図7】図2のVII−VII線によるオイルフィルタ
ガスケットの断面図である。
【図8】オイルフィルタガスケットの断面図である。
【図9】オイルフィルタガスケットの概略断面図であ
る。
【図10】オイル制御弁とエンジン本体との間にオイル
フィルタガスケットを設けた断面図である。
【図11】オイルフィルタガスケットが圧縮された状態
の拡大断面図である。
【図12】オイル制御弁の中間位置の断面図である。
【図13】オイル制御弁が進角側に動作した状態の断面
図である。
【図14】オイル制御弁が遅角側に動作した状態の断面
図である。
【図15】油圧アクチュエータが進角側に動作した状態
の断面図である。
【図16】油圧アクチュエータが遅角側に動作した状態
の断面図である。
【図17】エンジンの一部拡大正面図である。
【図18】タイミングチェーンカバーの断面図である。
【図19】エンジンの断面図である。
【図20】エンジンの正面図である。
【図21】エンジンの平面図である。
【図22】第2実施例においてオイルフィルタガスケッ
トの断面図である。
【図23】第2実施例において植込ボルトでオイルフィ
ルタガスケットを取り付けた断面図である。
【図24】第2実施例において通常の取付ボルトでオイ
ルフィルタガスケットを取り付けた断面図である。
【図25】第3実施例においてオイルフィルタガスケッ
トの断面図である。
【図26】第4実施例においてオイルフィルタガスケッ
トの断面図である。
【図27】第5実施例においてオイルフィルタガスケッ
トの平面図である。
【図28】第6実施例においてオイルフィルタガスケッ
トの平面図である。
【図29】図28のXXIX−XXIX線によるオイル
フィルタガスケットの断面図である。
【図30】オイルフィルタガスケットの拡大断面図であ
る。
【図31】図30のXXXI−XXXI線による断面図
である。
【図32】図30のXXXII−XXXII線による断
面図である。
【図33】第6実施例におけるタイミングチェーンカバ
ーの取付面の図である。
【図34】図30のタイミングチェーンカバーの取付面
にオイルフィルタガスケットを接合した図である。
【図35】第6実施例における第1オイル制御弁のバル
ブ取付面の図である。
【図36】第6実施例における第2オイル制御弁のバル
ブ側取付面の図である。
【図37】図35の第1オイル制御弁のバルブ取付面に
オイルフィルタガスケットを接合した図である。
【図38】図36の第2オイル制御弁のバルブ側取付面
にオイルフィルタガスケットを接合した図である。
【図39】第7実施例においてオイルフィルタガスケッ
トの断面図である。
【図40】第8実施例におけるオイルフィルタガスケッ
トの斜視図である。
【図41】第9実施例におけるオイルフィルタガスケッ
トの斜視図である。
【図42】第10実施例におけるオイルフィルタガスケ
ットの断面図である。
【図43】第11実施例におけるオイルフィルタガスケ
ットの断面図である。
【図44】従来におけるエンジンの断面図である。
【図45】従来におけるタイミングチェーンカバーの断
面図である。
【図46】従来においてエンジンの概略平面図である。
【図47】従来においてオイル制御弁の底面図である。
【図48】図47のA−A線による断面図である。
【図49】従来において油圧アクチュエータが進角側に
動作した状態の断面図である。
【図50】従来において油圧アクチュエータが遅角側に
動作した状態の断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダブロック 6 シリンダヘッド 26 吸気カム軸 38 可変バルブタイミング装置 40 油圧アクチュエータ 42 オイル制御弁 82 進角側オイル通路 84 遅角側オイル通路 86 ドレンオイル通路 88 作動油用オイル通路 96 オイルフィルタガスケット 98 メッシュ板 100 ゴムコート板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16J 15/06 B01D 35/02 E (72)発明者 山田 真嗣 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 藤野 道夫 神奈川県横浜市戸塚区上矢部町462−1− 203 (72)発明者 宮田 穣 神奈川県横浜市戸塚区平戸1−20−2 (72)発明者 石和 修一 神奈川県横浜市泉区緑園3−17−5 子易 が丘ハイツB−105 (72)発明者 笠谷 賢治 神奈川県横浜市緑区中山町1156−1 ベル デ中山320 (72)発明者 今中 博信 神奈川県横浜市緑区長津田7−1−43 ガ ーデニアパーク201 Fターム(参考) 3G015 AA06 AA07 BG00 BG03 CA13 CA19 DA07 EA11 3J040 AA01 AA12 BA01 EA15 EA17 EA27 FA01 FA05 HA02 HA03 HA16 4D019 AA03 BA02 BA13 BB02 CB01 CB04 4D064 AA23 BM12 BM15 BM21 BM34

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの本体に取り付けられる可変バ
    ルブタイミング装置のオイル制御弁に連絡したオイル通
    路に流れるオイルを濾過するフィルタとこのフィルタを
    通過したオイルが前記オイル通路外に漏れるのを防止す
    るシール部材とを設けるオイルの濾過構造において、前
    記フィルタのオイルを濾過する機能と前記シール部材の
    オイル漏れを防止する機能とを有するオイルフィルタガ
    スケットを前記オイル制御弁と前記エンジンの本体との
    間に配設したことを特徴とするオイルの濾過構造。
  2. 【請求項2】 エンジンのクランク軸の回転で駆動され
    るオイルポンプから吐出されてオイル通路に流れたオイ
    ルを濾過するフィルタとこのフィルタを通過したオイル
    が前記オイル通路外に漏れるのを防止するシール部材と
    を設けるオイルの濾過構造において、前記フィルタをメ
    ッシュ板で形成し、このメッシュ板の両面には弾性部材
    を有する弾性板を設け、この各弾性板には前記オイル通
    路に対応する箇所に孔部を形成し、前記メッシュ板と前
    記各弾性板とを固定手段によって一体的にしてオイルフ
    ィルタガスケットを構成したことを特徴とするオイルの
    濾過構造。
  3. 【請求項3】 エンジンの本体に取り付けられる可変バ
    ルブタイミング装置のオイル制御弁に供給側ポートと進
    角側ポートと遅角側ポートとを形成し、前記各ポートを
    流れるオイルを濾過するフィルタとこのフィルタを通過
    したオイルが外部に漏れるのを防止するシール部材とを
    設けるオイルの濾過構造において、前記フィルタをメッ
    シュ板で形成し、このメッシュ板の両面には弾性部材を
    有する弾性板を設け、この各弾性板には前記オイル通路
    に対応する箇所に孔部を形成し、前記メッシュ板と前記
    各弾性板とを固定手段によって一体的にしてオイルフィ
    ルタガスケットを構成したことを特徴とするオイルの濾
    過構造。
  4. 【請求項4】 前記固定手段は、グロメット又はカシメ
    であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    オイルの濾過構造。
  5. 【請求項5】 前記メッシュ板には、前記弾性板の前記
    孔部に対応する箇所に凸部を形成したことを特徴とする
    請求項2又は請求項3に記載のオイルの濾過構造。
  6. 【請求項6】 前記オイルフィルタガスケットは、二本
    以上の植込ボルトによって前記エンジンの本体に取り付
    けられたことを特徴とする請求項3に記載のオイルの濾
    過構造。
  7. 【請求項7】 前記メッシュ板の外形形状は、前記弾性
    板の外形形状よりも小さく形成されたことを特徴とする
    請求項2又は請求項3に記載のオイルの濾過構造。
  8. 【請求項8】 前記弾性板は、前記メッシュ板側の厚さ
    が前記オイル制御弁又は前記エンジンの本体側の厚さよ
    りも大きく形成されたことを特徴とする請求項2又は請
    求項3に記載のオイルの濾過構造。
  9. 【請求項9】 前記弾性板には、前記メッシュ板が配置
    される側の面上で前記孔部周辺に弾性コーティング材を
    設けたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    オイルの濾過構造。
  10. 【請求項10】 前記弾性板は、板状部材の両面に弾性
    部材を重ね合わせて構成されたことを特徴とする請求項
    2又は請求項3に記載のオイルの濾過構造。
  11. 【請求項11】 前記オイルフィルタガスケットは、板
    状部材の一方の面に弾性部材を重ね合わせるとともに前
    記板状部材の他方の面で前記孔部周辺に弾性コーティン
    グ材を設けて前記弾性板を構成し、この弾性板を前記メ
    ッシュ板に重ね合わせて構成されたことを特徴とする請
    求項2又は請求項3に記載のオイルの濾過構造。
  12. 【請求項12】 前記弾性部材は、ゴム層又は発泡ゴム
    層からなることを特徴とする請求項10又は請求項11
    に記載のオイルの濾過構造。
  13. 【請求項13】 前記弾性板は、軟質ガスケット材から
    なることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のオ
    イルの濾過構造。
  14. 【請求項14】 前記メッシュ板は、金属メッシュ又は
    樹脂メッシュからなることを特徴とする請求項2又は請
    求項3に記載のオイルの濾過構造。
  15. 【請求項15】 オイルを流通する孔部が形成された弾
    性板を互いに重ね合わせて構成されるオイル濾過用ガス
    ケットにおいて、前記重ね合わせた弾性板の間にメッシ
    ュ板を配置して重ね合わせてオイルフィルタガスケット
    を構成したことを特徴とするオイル濾過用ガスケット。
  16. 【請求項16】 前記弾性板には、前記メッシュ板が配
    置される側の面上で前記孔部周辺に弾性コーティング材
    を設けたことを特徴とする請求項15に記載のオイル濾
    過用ガスケット。
  17. 【請求項17】 前記弾性板は、板状部材の両面に弾性
    部材を重ね合わせて構成されたことを特徴とする請求項
    15に記載のオイル濾過用ガスケット。
  18. 【請求項18】 前記オイルフィルタガスケットは、板
    状部材の一方の面に弾性部材を重ね合わせるとともに前
    記板状部材の他方の面で前記孔部周辺に弾性コーティン
    グ材を設けて前記弾性板を構成し、この弾性板を前記メ
    ッシュ板に重ね合わせて構成されたことを特徴とする請
    求項15に記載のオイル濾過用ガスケット。
  19. 【請求項19】 前記弾性部材は、ゴム層又は発泡ゴム
    層からなることを特徴とする請求項15に記載のオイル
    濾過用ガスケット。
  20. 【請求項20】 前記弾性板は、軟質ガスケット材から
    なることを特徴とする請求項15に記載のオイル濾過用
    ガスケット。
  21. 【請求項21】 前記メッシュ板は、金属メッシュ又は
    樹脂メッシュからなることを特徴とする請求項15に記
    載のオイル濾過用ガスケット。
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