JP2002080992A - 銅めっき液、めっき方法並びにめっき装置 - Google Patents

銅めっき液、めっき方法並びにめっき装置

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JP2002080992A JP2001199327A JP2001199327A JP2002080992A JP 2002080992 A JP2002080992 A JP 2002080992A JP 2001199327 A JP2001199327 A JP 2001199327A JP 2001199327 A JP2001199327 A JP 2001199327A JP 2002080992 A JP2002080992 A JP 2002080992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ金属やシアンを含むことなく、シー
ド層の薄肉部を補強したり、高アスペクト比の微細窪み
の内部に銅を確実に埋込む銅めっきを施すことができる
ようにする。 【解決手段】 2価の銅イオンと、アルカリ金属及びシ
アンを含まない物質からなる錯化剤とを有し、必要に応
じて、アルカリ金属及びシアン以外の物質からなるpH
調整剤を添加した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅めっき液、めっ
き方法並びにめっき装置に係り、特に半導体基板の表面
に形成した配線用の微細窪みにめっきにより銅を埋込ん
で銅配線を形成するのに使用される銅めっき液、めっき
方法並びにめっき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体基板上に配線回路を形成す
るための金属材料として、アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金に代えて、電気抵抗率が低くエレクトロマイグ
レーション耐性が高い銅(Cu)を用いる動きが顕著に
なっている。この種の銅配線は、基板の表面に設けた微
細凹みの内部に銅を埋込むことによって一般に形成され
る。この銅配線を形成する方法としては、CVD、スパ
ッタリング及びめっきといった手法があるが、いずれに
しても、基板のほぼ全表面に銅を成膜し、化学的機械的
研磨(CMP)により不要の銅を除去するようにしてい
る。
【0003】図39は、この種の銅配線基板Wの製造例
を工程順に示すもので、図39(a)に示すように、半
導体素子を形成した半導体基材1上の導電層1aの上に
SiOからなる酸化膜2を堆積し、リソグラフィ・エ
ッチング技術によりコンタクトホール3と配線用の溝4
を形成し、その上にTaN等からなるバリア層5、更に
その上に電解めっきの給電層としてシード層7を形成す
る。
【0004】そして、図39(b)に示すように、基板
Wの表面に銅めっきを施すことで、半導体基材1のコン
タクトホール3及び溝4内に銅を充填するとともに、酸
化膜2上に銅膜6を堆積する。その後、化学的機械的研
磨(CMP)により、酸化膜2上の銅膜6を除去して、
コンタクトホール3および配線用の溝4に充填させた銅
膜6の表面と酸化膜2の表面とをほぼ同一平面にする。
これにより、図39(c)に示すように銅膜6からなる
配線が形成される。
【0005】ここに、シード層7は、一般にスパッタリ
ングやCVDによって形成され、また、銅膜6を形成す
る電解銅めっきにあっては、めっき液として、その組成
に硫酸銅と硫酸を含む硫酸銅めっき液が一般に使用され
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】微細配線化が進み、配
線溝或いはプラグの形状が高アスペクト比となるに従っ
て、スパッタリング等で形成されるシード層が溝底部ま
で均一に届かなくなり、図40(a)に示すように、溝
底部の側壁におけるシード層7の膜厚tが基板表面付
近における膜厚tに比べ1/10またはそれ以下にな
る可能性がある。このような状態で硫酸銅めっき液を使
用した電解銅めっきで銅の埋込みを行うと、シード層7
の極端に薄い部分には電流が流れ難くなるために、図4
0(b)に示すように、銅膜6の内部にめっき未析出部
(ボイド)8ができる。これを防止するため、シード層
7の膜厚を厚くして溝底部に均一な膜を付けようとする
と、溝の入口部分に銅が厚くついてしまうために、結果
的に入口が先に閉じてボイドができる。
【0007】一方、硫酸銅等のベースに錯化剤及びpH
調整剤を添付して、pHを中性付近に維持するようにし
た銅めっき液が開発されているが、これらの銅めっき液
は、安定性が乏しく実用的でないばかりでなく、このp
H調整剤には、一般にナトリウムやカリウム等のアルカ
リ金属が含まれており、このようにアルカリ金属が混入
しためっき液を半導体分野に使用すると、エレクトロマ
イグレーションを引き起こして半導体を劣化させてしま
う。なお、シアン化銅系の銅めっき液もあるが、シアン
は人体に有害であるので、作業面や環境面からその使用
を避けることが求められている。
【0008】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、アルカリ金属やシアンを含むことなく、シード層の
薄肉部を補強したり、高アスペクト比の微細窪みの内部
に銅を確実に埋込む銅めっきを施すことができるように
した銅めっき液、及びこの銅めっき液を使用しためっき
方法並びにめっき装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、2価の銅イオンと錯化剤とを有し、アルカリ金属及
びシアンを含まない物質からなることを特徴とする銅め
っき液である。このように、銅めっき液中に錯化剤を有
することで、めっき浴としての分極を大きくして均一電
着性を向上させることができ、これによって、シード層
の薄い部分の補強や高アスペクト比のトレンチやホール
等の微細窪みの奥までの銅の均一な埋込みが可能とな
る。しかも析出するめっきは緻密であり、マイクロボイ
ドの危険も回避できる。更に、アルカリ金属及びシアン
を含んでいないので、アルカリ金属の存在に伴うエレク
トロマイグレーションによって半導体を劣化させてしま
うことを防止するとともに、シアンの使用を避けるとの
要請に応えることができる。
【0010】ここで、2価の銅イオンの濃度は、低いと
電流効率が悪くなって銅の析出効率が落ち、高いと電着
性が悪くなるため、0.1〜100g/L程度が好まし
く、1〜10g/L程度がより好ましい。また、錯化剤
の濃度は、低いと銅の錯体化が完全にされず沈殿物が発
生し易くなり、高いとヤケめっき状態となり外観が悪く
なるばかりでなく、排水処理困難となるため、1〜50
0g/L程度が好ましく、20〜200g/L程度がよ
り好ましい。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記錯化剤が、
エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン、N,
N',N'',N'''エチレンジニトロテトラプロパン−2
オール、ピロリン酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、ジアミノブタン、
ヒドロキシエチルエチレンジアミン、エチレンジアミン
テトラプロピオン酸、エチレンジアミンテトラメチレン
ホスホン酸、ジエチレントリアミンテトラメチレンホス
ホン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン
酸またはそれらの誘導体であることを特徴とする請求項
1記載の銅めっき液である。
【0012】請求項3に記載の発明は、硫酸、塩酸、リ
ン酸、コリン、アンモニアまたは水酸化テトラメチルア
ンモニウムなどのアルカリ金属及びシアンを含まない物
質からなるpH調整剤を更に有することを特徴とする請
求項1または2記載の銅めっき液である。このように、
必要に応じてpH調整剤を添加して、めっき液をpH7
〜14、好ましくはpH8〜11,より好ましくはpH
8〜9程度にすることにより、pHが低すぎて錯体が有
効に結びつかずに不完全となったり、逆に高すぎて錯体
が別の形となって沈殿物ができることを防止することが
できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、バリア層及び/
またはシード層で覆われた微細窪みを有する基板にめっ
きを施して該微細窪みに金属を充填するめっき方法にお
いて、前記基板を第1のめっき液中に浸漬させて第1段
めっき処理を行った後、第2のめっき液中に浸漬させて
第2段めっき処理を行うにあたり、前記第1のめっき液
の分極が前記第2のめっき液の分極より大きいことを特
徴とするめっき方法である。
【0014】これにより、例えシード層に薄肉部があっ
ても、この薄肉部を第1段めっき処理で補強して完全な
ものとし、第2段めっき処理で、この完全となったシー
ド層を給電層として微細窪みの内部に銅等の金属を埋込
みながら表面を平坦としためっき膜を形成することがで
きる。
【0015】請求項5に記載の発明は、バリア層及び/
またはシード層で覆われた微細窪みを有する基板に第1
段めっき処理を施す第1のめっき処理部と、該第1のめ
っき処理部のめっき槽に第1のめっき液を供給する第1
のめっき液供給手段と、該第1段めっき処理が施された
基板に第2段めっき処理を施す第2のめっき処理部と、
該第2のめっき処理部のめっき槽に第2のめっき液を供
給する第2のめっき液供給手段と、該基板を第1のめっ
き処理部から第2のめっき処理部に搬送する搬送手段と
を有し、前記第1のめっき液の分極が前記第2のめっき
液の分極より大きいことを特徴とするめっき装置であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態のめ
っき装置の平面配置図を示す。このめっき装置は、ロー
ド・アンロード部10、各一対の洗浄・乾燥処理部1
2、第1基板ステージ14、ベベルエッチ・薬液洗浄部
16及び第2基板ステージ18、基板を180゜反転さ
せる機能を有する水洗部20及び4基のめっき処理部2
2を有している。更に、ロード・アンロード部10、洗
浄・乾燥処理部12及び第1基板ステージ14の間で基
板の受渡しを行う第1搬送装置24と、第1基板ステー
ジ14、ベベルエッチ・薬液洗浄部16及び第2基板ス
テージ18の間で基板の受渡しを行う第2搬送装置26
と、第2基板ステージ18、水洗部20及びめっき処理
部22の間で基板の受渡しを行う第3搬送装置28が備
えられている。
【0017】めっき装置の内部は、仕切り壁711によ
ってめっき空間712と清浄空間713に仕切られ、こ
れらの各めっき空間712と清浄空間713は、それぞ
れ独自に給排気できるようになっている。そして、仕切
り壁711には、開閉自在なシャッタ(図示せず)が設
けられている。また、清浄空間713の圧力は、大気圧
より低く、かつめっき空間712の圧力より高くしてあ
り、これにより、清浄空間713内の空気がめっき装置
の外部に流出することがなく、かつめっき空間712内
の空気が清浄空間713内に流入することがないように
なっている。
【0018】図2は、めっき装置内の気流の流れを示
す。清浄空間713においては、配管730より新鮮な
外部空気が取込まれ、この外部空気は、ファンにより高
性能フィルタ731を通して清浄空間713内に押込ま
れ、天井732aよりダウンフローのクリーンエアとし
て洗浄・乾燥処理部12及びベベルエッチ・薬液洗浄部
16の周囲に供給される。供給されたクリーンエアの大
部分は、床732bから循環配管733を通して天井7
32a側に戻され、再び高性能フィルタ731を通して
ファンにより清浄空間713内に押込まれて清浄空間7
13内を循環する。一部の気流は、洗浄・乾燥処理部1
2及びベベルエッチ・薬液処理部16内から配管734
により外部に排気される。これにより、清浄空間713
内は、大気圧より低い圧力に設定される。
【0019】水洗部20及びめっき処理部22が存在す
るめっき空間712は、清浄空間ではない(汚染ゾー
ン)とはいいながらも、基板表面にパーティクルが付着
することは許されない。このため、配管735から取込
まれ高性能フィルタ736を通して天井737a側から
ファンによりめっき空間712内に押込まれたダウンフ
ローのクリーンエアを流すことにより、基板にパーティ
クルが付着することを防止している。しかしながら、ダ
ウンフローを形成するクリーンエアの全流量を外部から
の給排気に依存すると、膨大な給排気量が必要となる。
このため、めっき空間712内を清浄空間713より低
い圧力に保つ程度に配管738より外部排気を行い、ダ
ウンフローの大部分の気流を床737bから延びる循環
配管739を通した循環気流でまかなうようにしてい
る。
【0020】これにより、循環配管739から天井73
7a側に戻ったエアは、再びファンにより押込まれ高性
能フィルタ736を通ってめっき空間712内にクリー
ンエアとして供給されて循環する。ここで、水洗部2
0、めっき処理部22、搬送装置28及びめっき液調整
タンク740からの薬液ミストや気体を含むエアは、前
記配管738を通して外部に排出されて、めっき空間7
12内は、清浄空間713より低い圧力に設定される。
【0021】前記めっき処理部22は、図3に示すよう
に、略円筒状で内部にめっき液45を収容するめっき処
理槽46と、このめっき処理槽46の上方に配置されて
基板Wを保持するヘッド部47とから主に構成されてい
る。なお、図3は、ヘッド部47で基板Wを保持してめ
っき液45の液面を上昇させためっき位置にある時の状
態を示している。
【0022】前記めっき処理槽46には、上方に開放
し、アノード48を底部に配置しためっき室49を有
し、このめっき室49内にめっき液45を保有するめっ
き槽50が備えられている。前記めっき槽50の内周壁
には、めっき室49の中心に向かって水平に突出するめ
っき液噴出ノズル53が円周方向に沿って等間隔で配置
され、このめっき液噴出ノズル53は、めっき槽50の
内部を上下に延びるめっき液供給路に連通している。
【0023】このめっき液供給路は、図4に示すめっき
液供給管55を介してめっき液調整タンク40に接続さ
れ、このめっき液供給管55の途中に、二次側の圧力を
一定に制御する制御弁56が介装されている。
【0024】更に、この例では、めっき室49内のアノ
ード48の上方位置に、例えば3mm程度の多数の穴を
設けたパンチプレート220が配置され、これによっ
て、アノード48の表面に形成されたブラックフィルム
がめっき液45によって巻き上げられ、流れ出すことを
防止するようになっている。
【0025】また、めっき槽50には、めっき室49内
のめっき液45を該めっき室49の底部周縁から引抜く
第1めっき液排出口57と、めっき槽50の上端部に設
けた堰部材58をオーバーフローしためっき液45を排
出する第2めっき液排出口59と、この堰部材58をオ
ーバーフローする前のめっき液45を排出する第3めっ
き液排出口120が設けられている。第2めっき液排出
口59と第3めっき液排出口120を流れるめっき液
は、めっき槽の下端部で一緒になって排出される。第3
めっき液排出口120を設ける代わりに、図9に示すよ
うに、堰部材58の下部に所定間隔毎に所定幅の開口2
22を設け、この開口222を通過させためっき液を第
2めっき液排出口59に排出するようにしてもよい。
【0026】これによって、めっき処理時にあって、供
給めっき量が大きい時には、めっき液を第3めっき液排
出口120から外部に排出するか、または、開口222
を通過させて第2めっき液排出口59から外部に排出
し、同時に、図9(a)に示すように、堰部材58をオ
ーバーフローさせ、第2めっき液排出口59からも外部
に排出する。また、めっき処理時にあって、供給めっき
量が小さい時には、めっき液を第3めっき液排出口12
0から外部に排出するか、または第3めっき液排出口1
20を設ける代わりに、図9(b)に示すように、開口
222を通過させて第2めっき液排出口59からも外部
に排出し、これによって、めっき量の大小に容易に対処
できるようになっている。
【0027】更に、図9(d)に示すように、めっき液
噴出ノズル53の上方に位置して、めっき室49と第2
めっき液排出口59とを連通する液面制御用の貫通孔2
24が円周方向に沿った所定のピッチで設けられ、これ
によって、非めっき時にめっき液を貫通孔224を通過
させ第2めっき液排出口59から外部に排出すること
で、めっき液の液面を制御するようになっている。な
お、この貫通孔224は、めっき処理時にオリフィスの
如き役割を果たして、ここから流れ出すめっき液の量が
制限される。
【0028】図4に示すように、第1めっき液排出口5
7は、めっき液排出管60aを介してリザーバ226に
接続され、このめっき液排出管60aの途中に流量調整
器61aが介装されている。第2めっき液排出口59と
第3めっき液排出口120は、めっき槽50の内部で合
流した後、めっき液排出管60bを介して直接リザーバ
226に接続されている。
【0029】このリザーバ226に入っためっき液は、
リザーバ226からポンプ228によりめっき液調整タ
ンク40に入る。このめっき液調整タンク40には、温
度コントローラ230や、サンプル液を取り出して分析
するめっき液分析ユニット232が付設されており、ポ
ンプ234の駆動に伴って、めっき液調整タンク40か
らフィルタ236を通して、めっき液45がめっき処理
部22のめっき液噴出ノズル53に供給されるようにな
っている。このめっき液調整タンク40からめっき処理
部22に延びるめっき液供給管55の途中に、二次側の
圧力を一定にする制御弁56が備えられている。
【0030】図3に戻って、めっき室49の内部の周辺
近傍に位置して、該めっき室49内のめっき液45の上
下に分かれた上方の流れでめっき液面の中央部を上方に
押上げ、下方の流れをスムーズにするとともに、電流密
度の分布をより均一になるようにした鉛直整流リング6
2と水平整流リング63が該水平整流リング63の外周
端をめっき槽50に固着して配置されている。
【0031】一方、ヘッド部47には、回転自在な下方
に開口した有底円筒状で周壁に開口96を有するハウジ
ング70と、下端に押圧リング240を取付けた上下動
自在な押圧ロッド242が備えられている。ハウジング
70の下端には、図8に示すように、内方に突出するリ
ング状の基板保持部72が設けられ、この基板保持部7
2に、内方に突出し、上面の先端が上方に尖塔状に突出
するリング状のシール材244が取付けられている。更
に、このシール材244の上方にカソード電極用接点7
6が配置されている。また、基板保持部72には、水平
方向に外方に延び、更に外方に向けて上方に傾斜して延
びる空気抜き穴75が円周方向に沿って等間隔に設けら
れている。
【0032】これによって、図6に示すように、めっき
液45の液面を下げた状態で、図7及び図8に示すよう
に、基板Wを吸着ハンドH等で保持してハウジング70
の内部に入れて基板保持部72のシール材244の上面
に載置し、吸着ハンドHをハウジング70から引き抜い
た後、押圧リング240を下降させることで、基板Wの
周縁部をシール材244と押圧リング240の下面で狭
持して基板Wを保持し、しかも基板Wを保持した時に基
板Wの下面とシール材244が圧接して、ここを確実に
シールし、同時に基板Wとカソード電極用接点76とが
通電するようになっている。
【0033】図3に戻って、ハウジング70は、モータ
246の出力軸248に連結されて、モータ246の駆
動によって回転するように構成されている。また、押圧
ロッド242は、モータ246を囲繞する支持体250
に固着したガイド付きシリンダ252の作動によって上
下動するスライダ254の下端にベアリング256を介
して回転自在に支承したリング状の支持枠258の円周
方向に沿った所定位置に垂設され、これによって、シリ
ンダ252の作動によって上下動し、しかも基板Wを保
持した時にハウジング70と一体に回転するようになっ
ている。
【0034】支持体250は、モータ260の駆動に伴
って回転するボールねじ261と螺合して上下動するス
ライドベース262に取付けられ、更に上部ハウジング
264で囲繞されて、モータ260の駆動に伴って、上
部ハウジング264と共に上下動するようになってい
る。また、めっき槽50の上面には、めっき処理時にハ
ウジング70の周囲を囲繞する下部ハウジング266が
取付けられている。
【0035】これによって、図6に示すように、支持体
250と上部ハウジング264とを上昇させた状態で、
メンテナンスを行うことができるようになっている。ま
た、堰部材58の内周面にはめっき液の結晶が付着し易
いが、このように、支持体250と上部ハウジング26
4とを上昇させた状態で多量のめっき液を流して堰部材
58をオーバーフローさせることで、堰部材58の内周
面へのめっき液の結晶の付着を防止することができる。
また、めっき槽50には、めっき処理時にオーバーフロ
ーするめっき液の上方を覆うめっき液飛散防止カバー5
0bが一体に設けられているが、このめっき液飛散防止
カバー50bの下面に、例えばHIREC(NTTアド
バンステクノロジ社製)等の超撥水材をコーティングす
ることで、ここにめっき液の結晶が付着することを防止
することができる。
【0036】ハウジング70の基板保持部72の上方に
位置して、基板Wの芯出しを行う基板芯出し機構270
が、この例では円周方向に沿った4カ所に設けられてい
る。図10は、この基板芯出し機構270の詳細を示す
もので、これは、ハウジング70に固定した門形のブラ
ケット272と、このブラケット272内に配置した位
置決めブロック274とを有し、この位置決めブロック
274は、その上部において、ブラケット272に水平
方向に固定した枢軸276を介して揺動自在に支承さ
れ、更にハウジング70と位置決めブロック274との
間に圧縮コイルばね278が介装されている。これによ
って、位置決めブロック274は、圧縮コイルばね27
8を介して枢軸276を中心に下部が内方に突出するよ
うに付勢され、その上面274aがストッパとしての役
割を果たしブラケット272の上部下面272aに当接
することで、位置決めブロック274の動きが規制され
るようになっている。更に、位置決めブロック274の
内面は、上方に向けて外方に拡がるテーパ面274bと
なっている。
【0037】これによって、例えば搬送ロボット等の吸
着ハンドで基板を保持しハウジング70内に搬送して基
板保持部72の上に載置した際、基板の中心が基板保持
部72の中心からずれていると圧縮コイルばね278の
弾性力に抗して位置決めブロック274が外方に回動
し、搬送ロボット等の吸着ハンドによる把持を解くと、
圧縮コイルばね278の弾性力で位置決めブロック27
4が元の位置に復帰することで、基板の芯出しを行うこ
とができるようになっている。
【0038】図11は、カソード電極用接点76のカソ
ード電極板208に給電する給電接点(プローブ)77
を示すもので、この給電接点77は、プランジャで構成
されているとともに、カソード電極板208に達する円
筒状の保護体280で包囲されて、めっき液から保護さ
れている。
【0039】次に、このめっき処理部22によるめっき
処理について説明する。先ず、めっき処理部22に基板
を受渡す時には、図1に示す第3搬送装置28の吸着ハ
ンドと該ハンドで表面を下に向けて吸着保持した基板W
を、ハウジング70の開口96からこの内部に挿入し、
吸着ハンドを下方に移動させた後、真空吸着を解除し
て、基板Wをハウジング70の基板保持部72上に載置
し、しかる後、吸着ハンドを上昇させてハウジング70
から引き抜く。次に、押圧リング240を下降させて、
基板Wの周縁部を基板保持部72と押圧リング240の
下面で挟持して基板Wを保持する。
【0040】そして、めっき液噴出ノズル53からめっ
き液45を噴出させ、同時にハウジング70とそれに保
持された基板Wを中速で回転させ、めっき液45が所定
の量まで充たされ、更に数秒経過した時に、ハウジング
70の回転速度を低速回転(例えば、100mi
−1)に低下させ、アノード48を陽極、基板処理面
を陰極としてめっき電流を流して電解めっきを行う。
【0041】通電を終了した後、図9(d)に示すよう
に、めっき液噴出ノズル53の上方に位置する液面制御
用の貫通孔224のみからめっき液が外部に流出するよ
うにめっき液の供給量を減少させ、これにより、ハウジ
ング70及びそれに保持された基板Wをめっき液面上に
露出させる。このハウジング70とそれに保持された基
板Wが液面より上にある位置で、高速(例えば、500
〜800min−1)で回転させてめっき液を遠心力に
より液切りする。液切りが終了した後、ハウジング70
が所定の方向に向くようにしてハウジング70の回転を
停止させる。
【0042】ハウジング70が完全に停止した後、押圧
リング240を上昇させる。次に、第3搬送装置28の
吸着ハンドを、その吸着面を下に向けて、ハウジング7
0の開口96からこの内部に挿入し、吸着ハンドが基板
を吸着できる位置にまで吸着ハンドを下降させる。そし
て、基板を吸着ハンドにより真空吸着し、吸着ハンドを
ハウジング70の開口96の上部の位置にまで移動させ
て、ハウジング70の開口96から吸着ハンドとそれに
保持した基板を取り出す。
【0043】このめっき処理部22によれば、ヘッド部
47の機構的な簡素化及びコンパクト化を図り、かつめ
っき処理槽46内のめっき液の液面がめっき時液面にあ
る時にめっき処置を、基板受渡し時液面にある時に基板
の水切りと受渡しを行い、しかもアノード48の表面に
生成されたブラックフィルムの乾燥や酸化を防止するこ
とができる。
【0044】図12は洗浄・乾燥処理部12を示す概略
図であり、洗浄・乾燥処理部12では、半導体基板Wの
表面及び裏面をPVAスポンジロール9−2,9−2で
スクラブ洗浄する。ノズル9−4から噴出する洗浄水と
しては、純水が主であるが、界面活性剤やキレート剤若
しくは両者を混合した後にpH調整を行い、酸化銅のゼ
ーター電位にあわせたものを使用してもよい。また、ノ
ズル9−4には超音波振動素子9−3を設け、噴出する
洗浄水に超音波振動を加えてもよい。なお、符号9−1
は半導体基板Wを水平面内で回転させるための回転用コ
ロである。
【0045】ベベルエッチ・薬液洗浄部16は、エッジ
(ベベル)Cuエッチングと裏面洗浄が同時に行え、ま
た基板表面の回路形成部の銅の自然酸化膜の成長を抑え
ることが可能である。図13に、ベベルエッチ・薬液洗
浄部16の概略を示す。図13に示すように、ベベルエ
ッチ・薬液洗浄部16は、有底円筒状の防水カバー42
0の内部に位置して基板Wをフェイスアップでその周縁
部の円周方向に沿った複数箇所でスピンチャック421
により水平に保持して高速回転させる基板保持部422
と、この基板保持部422で保持された基板Wの表面側
のほぼ中央部上方に配置されたセンタノズル424と、
基板Wの周縁部の上方に配置されたエッジノズル426
とを備えている。センタノズル424及びエッジノズル
426はそれぞれ下向きで配置されている。また基板W
の裏面側のほぼ中央部の下方に位置してバックノズル4
28が上向きで配置されている。前記エッジノズル42
6は基板Wの直径方向及び高さ方向を移動自在に構成さ
れている。
【0046】このエッジノズル426の移動幅Lは、基
板の外周端面から中心部方向に任意の位置決めが可能に
なっていて、基板Wの大きさや使用目的等に合わせて、
設定値の入力を行う。通常、2mmから5mmの範囲で
エッジカット幅Cを設定し、裏面から表面への液の回り
込み量が問題にならない回転数以上であれば、その設定
されたカット幅C内の銅膜を除去することができる。
【0047】次に、このベベルエッチ・薬液洗浄部16
による処理方法について説明する。まず、基板をスピン
チャック421を介して基板保持部422で水平に保持
した状態で、半導体基板Wを基板保持部422と一体に
水平回転させる。この状態で、センタノズル424から
基板Wの表面側の中央部に酸溶液を供給する。この酸溶
液としては非酸化性の酸であればよく、例えばフッ酸、
塩酸、硫酸、クエン酸、蓚酸等を用いる。一方、エッジ
ノズル426から基板Wの周縁部に酸化剤溶液を連続的
または間欠的に供給する。この酸化剤溶液としては、オ
ゾン水、過酸化水素水、硝酸水、次亜塩素酸ナトリウム
水等のいずれかを用いるか、またはそれらの組み合わせ
を用いる。
【0048】これにより、半導体基板Wの周縁部Cの領
域では上面及び端面に成膜された銅膜等は酸化剤溶液で
急速に酸化され、同時にセンタノズル424から供給さ
れて基板の表面全面に拡がる酸溶液によってエッチング
され溶解除去される。このように、基板周縁部で酸溶液
と酸化剤溶液を混合させることで、予めそれらの混合水
をノズルから供給するのに比べて急峻なエッチングプロ
フィールを得ることができる。このときそれらの濃度に
より銅のエッチングレートが決定される。また、基板の
表面の回路形成部に銅の自然酸化膜が形成されていた場
合、この自然酸化物は基板の回転に伴って基板の表面全
面に亘って広がる酸溶液で直ちに除去されて成長するこ
とはない。
【0049】すなわち、表面からHFを流すことで、め
っきの時に形成された表面の酸化銅を除去することがで
き、またエッチング中にも酸化膜の形成が起きない。半
導体基板の表面に銅の酸化膜が存在するとCMPのとき
に酸化銅の部分のみ先に研磨されてしまうため、CMP
後の表面の平坦性に悪影響を与えてしまうが、このよう
に銅の酸化膜を除去することで、このような弊害を回避
できる。
【0050】なお、センタノズル424からの酸溶液の
供給を停止した後、エッジノズル426からの酸化剤溶
液の供給を停止することで、表面に露出しているシリコ
ンを酸化して、銅の付着を抑制することができる。
【0051】つまり、例えば、Siのような活性面が露
出する基板の場合には、Hを後に止めて表面を酸
化し不活性化することで、その後のCMPでスクラッチ
の原因となる大きなパーティクルの吸着を防ぐことがで
きる。このように、Hで銅を酸化し、その酸化し
た銅をHFで除去する工程を繰り返すことにより、混合
液を使用して銅の酸化と除去を同時に行う場合に比較し
て、銅の除去率を向上させることができる。
【0052】一方、バックノズル428から基板の裏面
中央部に酸化剤溶液とシリコン酸化膜エッチング剤とを
同時または交互に供給する。これにより半導体基板Wの
裏面側に金属状で付着している銅等を基板のシリコンご
と酸化剤溶液で酸化しシリコン酸化膜エッチング剤でエ
ッチングして除去することができる。なおこの酸化剤溶
液としては表面に供給する酸化剤溶液と同じものにする
方が薬品の種類を少なくする上で好ましい。またシリコ
ン酸化膜エッチング剤としては、フッ酸を用いることが
でき、基板の表面側の酸溶液もフッ酸を用いると薬品の
種類を少なくすることができる。
【0053】これにより、酸化剤供給を先に停止すれば
疎水面が得られ、エッチング剤溶液を先に停止すれば飽
水面(親水面)が得られて、その後のプロセスの要求に
応じた裏面に調整することもできる。このように酸溶液
すなわちエッチング液を基板に供給して、基板Wの表面
に残留する金属イオンを除去した後、更に純水を供給し
て、純水置換を行ってエッチング液を除去し、その後、
スピン乾燥を行う。このようにして半導体基板表面の周
縁部のエッジカット幅C内の銅膜の除去と裏面の銅汚染
除去を同時に行って、この処理を例えば80秒以内に完
了させることができる。なお、エッジのエッチングカッ
ト幅を任意(2mm〜5mm)に設定することが可能で
あるが、エッチングに要する時間はカット幅に依存しな
い。
【0054】図14乃至図17は、前記洗浄・乾燥処理
部12及びベベルエッチ・薬液洗浄部16に使用して最
適な基板回転装置440を示す。この基板回転装置44
0は、基板Wを水平に保持して回転させるためのもので
あり、水平に設定されて、回転駆動軸442によって回
転される円板状の回転部材444と、基板Wを回転部材
444上に保持するための複数の保持部材446とを有
している。この保持部材446は、回転駆動軸442を
中心とする円に沿って所定間隔(図示の例では、60
°)を空けて回転部材444の外周縁部分に設けられ
て、基板Wの周縁W′に係合することにより、基板Wを
水平に保持する。図14において、参照番号447は、
回転駆動軸442とモータMとを駆動連結するためのベ
ルト駆動装置であり、Hは当該回転保持装置440を収
納するハウジングで、ノズルNによって基板W上に供給
される洗浄液等が周囲に飛散するのを防いで集め、排出
管Dから排出するようになっている。
【0055】図16に保持部材446の詳細を示す。す
なわち、保持部材446は、ほぼ円柱状で、その上部先
端近くに、環状溝のように形成された係合周面448を
有している。この係合周面448が基板Wの周縁W′と
摩擦係合するようにされている。保持部材446は、回
転部材444の外周縁部分に半径方向に延びるように形
成されたスロット450を垂直に貫通し、その下端は、
回転部材444の下方に延出して、回転部材444と一
体に回転されるように構成された保持板452に回転自
在に支承されている。これによって、保持部材446
は、その軸心を中心に回動可能に保持されている。すな
わち、保持板452は、垂直上方に延びる小径軸454
を有しており、一方、保持部材446にはその下端から
上方に向けて延びる孔456が形成されており、該孔4
56が小径軸454に遊嵌して、保持部材446が、小
径軸454を中心に回動するようになっている。
【0056】また、保持部材446の下端には、ウェイ
ト458が固定されて水平方向に延びており、回転部材
444が回転されて保持部材446が回転部材444の
回転軸線(すなわち、回転駆動軸442)を中心に回転
(公転)されると、ウェイト458に遠心力が働き、そ
れにより保持部材446が、その軸心の周りで回動(自
転)するようになされている。図17に実線で示すウェ
イト458の位置は、ホームポジションであり、図示し
ない弾性手段によってこの位置に押圧されており、所定
の遠心力が加わると、ウェイト458は、一点鎖線で示
す位置に向けて矢印Aの方向に動き、これに伴って、基
板Wが矢印Bの方向に回動される。
【0057】保持板452は、図示しないリンク機構等
によって、上記スロット450に沿って、回転部材44
4の半径方向Cに向けて水平に移動可能になるように支
持されており、保持板452が基板Wの周縁W′に係合
する係合保持位置(図16の位置)と、この係合保持位
置よりも半径方向外側に位置し、基板Wの周縁W′から
離れる離脱位置との間を移動可能としている。また、保
持板452は、ばね460で回転部材444の半径方向
内側に向けて付勢されており、係合保持位置にある保持
部材446の係合周面448が、ばね460を介して弾
性的に基板Wの周縁W′に係合するようにされている。
【0058】この回転保持装置440によって、基板W
を保持して回転させるには、先ず、保持部材446をば
ね460の付勢力に抗して回転部材444の半径方向外
側の離脱位置まで移動させる。この状態で基板Wを回転
部材444の上方位置に水平に設定し、保持部材446
を係合位置まで戻して、その係合周面448を基板Wの
周縁W′に係合させ、基板Wを弾性的に保持する。
【0059】回転部材444が回転駆動され、保持部材
446が公転運動を行うと、ウェイト458には遠心力
が働く。回転部材444の回転速度が低速の場合には、
ウェイト458に作用する遠心力は小さく、保持部材4
46を上記ホームポジションに押圧しているばね圧によ
って、ウェイト458は揺動されない状態に保持される
が、回転部材444の回転速度が所定以上になると、ウ
ェイト458に作用する遠心力が同ばねの圧に抗して、
ウェイト458が揺動し、これによって、保持部材44
6はその軸心を中心として回動(自転)する。上述の通
り、保持部材446は、基板Wの周縁W′と摩擦係合し
ているため、保持部材446が回動することにより、基
板Wが図17の矢印B方向に回動され、従って、基板W
の周縁W′の保持部材446との係合位置は変わる。
【0060】図示の例においては、保持部材446に該
保持部材446の軸心と偏心した位置に重心を持つウェ
イト458を取付け、これにより、回転部材444の回
転に伴って、保持部材446がその軸心を中心に回動
(自転)するようにした例を示しているが、保持部材4
46の回動(自転)は、必ずしも、これに限られるもの
ではなく、例えば、保持部材446に何らかのリンク機
構を接続しておき、このリンク機構を作動させることに
より、保持部材446を回動(自転)させるようにして
もよい。
【0061】この回転保持装置440は、上述の如き構
成及び作用を有するものであり、例えば、基板Wを洗浄
処理するときに、この回転保持装置440によって基板
Wを保持して回転するようにすれば、この洗浄処理中
に、基板Wと保持部材446との係合位置を変えること
ができるので、基板Wの洗浄処理に用いられる洗浄液等
を基板Wの周縁の全ての部分に行き渡らせることがで
き、従って、適正な処理が可能となる。
【0062】この回転保持装置440は、全ての洗浄装
置に適用できるが、ベベルエッチ・薬液洗浄部16に最
適である。つまり、ベベルエッチ・薬液洗浄部16に適
用すると、基板Wを確実に保持するとともに、基板のエ
ッジ(周縁W′)と保持部材446との係合位置を変え
ることで、基板Wのエッジやベベル部を残すことなくエ
ッチングできる。
【0063】図18は、搬送装置26と該搬送装置26
のハンドに設けた乾燥状態膜厚測定機413の構成例を
示す図である。図18(a)は搬送装置26の外観を示
す図であり、図18(b)および図18(c)はそれぞ
れロボットハンドの平面図および断面図である。図示す
るように、搬送装置26は上下に二つのハンド3−1,
3−1を有し、該ハンド3−1,3−1はそれぞれアー
ム3−2,3−2の先端に取付けられ、旋回移動できる
ようになっている。そしてハンド3−1,3−1で半導
体基板Wを掬い上げ(半導体基板Wを凹部に落とし込
む)、所定の場所に移送することができるようになって
いる。
【0064】ハンド3−1の半導体基板Wの落とし込み
面には、乾燥状態膜厚測定機413を構成する渦電流セ
ンサ413aが複数個(図では4個)設けられ、載置さ
れた半導体基板Wの膜厚を測定できるようになってい
る。
【0065】このように、搬送装置26に乾燥状態膜厚
測定機313を取付けることで、ロボットハンド3−
1,3−1上で膜厚を測定できる。そして、この膜厚測
定結果を半導体基板Wの加工記録として残したり、この
結果を基に、次の工程に持っていけるか否かの判定を行
うことができる。なお、搬送装置28もこの搬送装置2
6と同様な構成であり、この搬送装置28側に乾燥状態
膜厚測定機313を取付けるようにしてもよい。
【0066】次に、図19を参照して本発明のめっき方
法について説明する。この例は、図1に示す4基のめっ
き処理部22の内の1基を第1段めっき処理用の第1の
めっき処理部22aとして、他の3基を第2段めっき処
理用の第2のめっき処理部22bとして使用すること
で、図40(a)に示すシード層7の薄肉部を第1のめ
っき処理部22aによる第1段めっき処理で補強して薄
肉部のない完全なものとし、このように補強した状態
で、第2のめっき処理部22bによる第2段めっき処
理、つまり銅の埋込みを行うようにしたものである。
【0067】ここで、第1のめっき処理部22aにあっ
ては、そのめっき液45(図3参照)として、2価の銅
イオン、錯化剤及びpH調整剤とを有し、アルカリ金属
及びシアン金属を含まないめっき液、例えばピロリン酸
銅、ピロリン酸及びコリンからなる均一導電性に優れた
めっき液(第1のめっき液)を使用している。この第1
のめっき液は、コリン等のpH調整剤を添加して、pH
7〜14、好ましくはpH8〜11、更に好ましくはp
H8〜9程度にすることで、pHが低すぎて錯体が有効
に結びつかずに不完全となったり、逆に高すぎて錯体が
別の形となって沈殿物ができることを防止しているが、
pH調整剤は、必ずしも必要ではない。この2価の銅イ
オンは、例えばピロリン酸銅の他、硫酸銅、酢酸銅、塩
化銅、EDTA−Cu、炭酸銅、硝酸銅、スルファミン
酸銅などの銅塩を溶解することによって得られる。第2
のめっき処理部22bにあっては、そのめっき液45
(図3参照)として、その組成に硫酸銅と硫酸を含むレ
ベリング性に優れた硫酸銅めっき液(第2のめっき液)
を使用している。
【0068】先ず、表面にシード層7(図39(a)参
照)を形成した基板Wをロード・アンロード部10から
第1搬送装置24で一枚ずつ取り出し、第1基板ステー
ジ14及び第2基板ステージ18を経由して第1のめっ
き処理部22aに搬入する(ステップ1)。
【0069】次に、この第1のめっき処理部22aで第
1のめっき液による第1段めっき処理を行って、シード
層7の薄肉部を補強しこれを完全なものとする(ステッ
プ2)。つまり、この第1のめっき処理部22aに使用
される第1のめっき液は、例えばピロリン酸銅をベース
として、これにピロリン酸等の錯化剤が添加されている
ため、通常の硫酸銅めっき液(第2のめっき液)よりも
分極が高い。ここで、分極が高いとは、電流密度の変化
に対する電圧の変化の比が大きいこと、つまり電位の振
れに対して電流密度の変動が少ないことを意味する。例
えば、図20に示す陰分極曲線を有するA浴とB浴とを
比較したとき、B浴におけるb/(D−D)の方が
A浴におけるa/(D−D)より大きいため、B浴
の方がA浴より分極が高い。これによって、例えシード
層7の膜厚に差があり、通電時に電位差が生じても、電
流密度の変動を少なくすることができる。このため、析
出電位を上昇させ、電着性の均一性を向上させて、通常
の硫酸銅めっき液では析出が困難だったシード層の薄い
部分にもめっきが析出する。ここで、錯体自体あるいは
pH調整剤にアルカリ金属が含まれていないので、アル
カリ金属が膜中に取り込まれて半導体特性を劣化させる
ことはない。
【0070】電源としては、直流、パルス、PRパルス
等を使用するができるが、パルス、PRパルス等を使用
することが好ましい。これにより、銅イオンの拡散を改
善して均一電着性をより向上させ、直流よりも大きな電
流を流して析出銅膜を緻密なものにし、更にめっき時間
の短縮も可能となる。
【0071】ここで、直流電源の場合、電流密度は、
0.01A/dm〜30A/dm程度が適用可能で
あり、0.1A/dm〜3A/dm程度が好まし
い。パルス電源の場合は、0.01A/dm〜200
A/dm程度が適用可能である。これにより、生産性
の低下を防止するとともに、ヤケめっきの発生を防止す
ることができる。また、銅めっき液の温度は、低すぎる
と析出効率が悪くなって物性が悪くなり、高すぎるとめ
っき液の安定性(均一性)が悪化して管理が困難となる
ため、10℃〜80℃程度が適用可能であり、25℃程
度が好ましい。
【0072】そして、第1段めっき処理終了後、必要に
応じて、基板Wを水洗部20に搬送して水洗し(ステッ
プ3)、しかる後、水洗後の基板Wを第2のめっき処理
部22bの一つに搬送する。
【0073】次に、この第2のめっき処理部22bで、
基板Wの表面に、硫酸銅の濃度が高く、硫酸濃度が低
い、例えば硫酸銅100〜300g/L、硫酸10〜1
00g/L程度の組成を有し、レベリング性を向上させ
る添加剤を含有したレベリング性に優れた硫酸銅めっき
液(第2のめっき液)を使用した第2段めっき処理を施
して、銅の埋込みを行う(ステップ4)。この時、第1
段めっき処理を施すことで、シード層7(図39(a)
及び図40(a)参照)が補強されて薄肉部のない完全
なものとなっているため、シード層7に均一に電流が流
れて、ボイドのない銅の埋込みが可能となる。
【0074】このレベリング性を向上させる効果のある
添加剤は、例えば有機窒素系化合物であり、具体的に
は、フェナチジン系化合物、フタロシアニン系化合物、
ポリエチレンイミン、ポリベンジルエチレンイミンなど
のポリアルキレンイミンおよびその誘導体、N−染料置
換体化合物などのチオ尿素誘導体、フェノサフラニン、
サフラニンアゾナフトール、ジエチルサフラニンアゾフ
ェノール、ジメチルサフラニンジメチルアニリンなどの
サフラニン化合物、ポリエピクロルヒドリンおよびその
誘導体、チオフラビン等のフェニルチアゾニウム化合
物、アクリルアミド、プロピルアミド、ポリアクリル酸
アミドなどのアミド類等の含窒素化合物を挙げることが
できる。
【0075】ここで、レベリング性とは、表面平坦度に
対する性質を意味し、レベリング性に優れためっき液を
使用してめっきを行うと、微細窪みの入口での膜成長が
遅くなり、これによって、ボイドの発生を防止しつつ、
微細窪み内に銅を均一に隙間なく充填し、しかも表面を
より平坦にすることができる。
【0076】なお、第1のめっき液の分極範囲(銅の析
出電位)は、例えば電極としてAg−AgCl電極を使
用した場合は、−0.2V以下、より好ましくは−1.
5〜−0.2V程度であり、第2のめっき液の分極範囲
(銅の析出範囲)は、例えば電極としてAg−AgCl
電極を使用した場合は、約0.1〜−0.1V程度であ
る。
【0077】コンタクトホールの内部、特にコンタクト
ホール下部の側壁は、シード層の厚さが薄いために、導
電性が一般に悪く(析出電位が高いため抵抗が高く)、
小さい分極のめっき液を使用すると銅めっきが析出しず
らいが、第1のめっき液として分極が高く、高い電圧で
ないと銅が析出しないものを使用することで、厚みが異
なり、析出電位の異なるシード層表面(シード層が全面
に付着せずバリア層が露出している場合はバリア層表
面)に均一に銅めっきを施すことができる。
【0078】第2段めっき処理終了後、必要に応じて、
基板Wを水洗部20に搬送して水洗し(ステップ5)、
しかる後、水洗後の基板Wをベベルエッチ・薬液洗浄部
16に搬送する。そして、このベベルエッチ・薬液洗浄
部16で、銅めっき処理後の基板Wを薬液で洗浄すると
ともに、基板Wのベベル部に薄く形成された銅薄膜等を
エッチング除去する(ステップ6)。次に、この基板
を、洗浄・乾燥処理部12に搬送し、ここで基板Wの洗
浄・乾燥処理を行い(ステップ7)、しかる後、この基
板を第1搬送装置24でロード・アンロード部10のカ
セットに戻す(ステップ8)。
【0079】ステップ7とステップ8の間に、基板Wの
熱処理工程を入れることもできる。例えば、200〜5
00℃、好ましくは400℃程度の熱処理により、銅膜
の電気特性を向上させることができる。例えば、図1に
示す洗浄・乾燥処理部12の機能をベベルエッチ・薬液
洗浄部16に持たせることにより、洗浄・乾燥処理部1
2の代わりに、アニール処理部(熱処理部)を設けるこ
ともできる。
【0080】次に、図21を参照して、本発明の他のめ
っき方法について説明する。この例は、図1に示す4基
のめっき処理部22を全て銅埋込み用に使用して、前述
のようなシード層の薄肉部の補強を行うことなく、めっ
き処理部22による銅の埋込みを行うようにしたもので
ある。
【0081】ここで、このめっき処理部22にあって
は、その銅めっき液45(図3参照)として、2価の銅
イオン、錯化剤及びpH調整剤とを有し、更に銅の埋込
み性を向上させるため、例えばチアゾール系の添加剤を
添加しためっき液を使用している。その他の条件は、第
1の実施の形態の第1のめっき処理部22aに使用され
た銅めっき液(第1のめっき液)とほぼ同様である。
【0082】先ず、表面にシード層7(図39(a)参
照)を形成した基板Wをロード・アンロード部10から
第1搬送装置24で一枚ずつ取り出し、第1基板ステー
ジ14及び第2基板ステージ18を経由して一つのめっ
き処理部22に搬入する(ステップ1)。
【0083】次に、このめっき処理部22でめっき処理
を行って、銅の埋込みを行う(ステップ2)。つまり、
この銅めっき液は、第1の実施の形態の第1のめっき処
理部22aに使用された第1のめっき液と同様に分極が
高く、これによって、析出電位を上昇させ、電着性の均
一性を向上させて、通常の硫酸銅めっき液では析出が困
難だったシード層の薄い部分にもめっきを析出させ、更
にこのめっきを成長させてボイドのない銅の埋込みが可
能となる。なお、この時のめっき条件等は、第1の実施
の形態の第1段めっき処理とほぼ同様である。
【0084】次に、めっき処理終了後、必要に応じて、
基板Wを水洗部20に搬送して水洗し(ステップ3)、
しかる後、水洗後の基板Wをベベルエッチ・薬液洗浄部
16に搬送する。そして、このベベルエッチ・薬液洗浄
部16で銅めっき処理後の基板Wを薬液で洗浄するとと
もに、基板Wのベベル部に薄く形成された銅薄膜等をエ
ッチング除去して(ステップ4)、基板を洗浄・乾燥処
理部12に搬送する。そして、この洗浄・乾燥処理部1
2で基板Wの洗浄・乾燥処理を行い(ステップ5)、し
かる後、この基板を第1搬送装置24でロード・アンロ
ード部10のカセットに戻す(ステップ6)。図21に
示す洗浄・乾燥処理(ステップ5)とアンロード(ステ
ップ6)との間にアニール処理工程を入れることができ
る。
【0085】次に、本発明の実施例について説明する。
先ず、表1に示す錯体浴組成1〜4からなる銅めっき液
と、表2に示す硫酸銅浴組成1,2からなる銅めっき液
を作成した。この錯体浴1〜3と硫酸銅浴1の電流・電
圧曲線を図22に示す。これにより、錯体浴1〜3の方
が硫酸銅浴1よりも分極が高いことが判る。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】(実施例1)錯体浴組成1の銅めっき液を
第1の実施の形態の第1のめっき処理部22aの銅めっ
き液に使用し、電流密度0.5A/dm、めっき時
間25秒の第1段めっき処理(シード層補強)を行い、
しかる後、硫酸銅浴組成1の銅めっき液を第2のめっき
処理部22bの銅めっき液に使用し、電流密度2.5A
/dm、めっき時間2分の第2段めっき処理(銅の埋
込み)を行った。
【0089】(実施例2)錯体浴組成2の銅めっき液を
第2の実施の形態のめっき処理部22の銅めっき液に使
用し、電流密度1A/dm、めっき時間5分のめっ
き処理(銅の埋込み)を行った。
【0090】(実施例3)錯体浴組成3の銅めっき液を
第1の実施の形態の第1のめっき処理部22aの銅めっ
き液に使用し、電流密度0.5A/dm、めっき時
間25秒の第1段めっき処理(シード層補強)を行い、
しかる後、硫酸銅浴組成1の銅めっき液を第2のめっき
処理部22bの銅めっき液に使用し、電流密度2.5A
/dm、めっき時間2分の第2段めっき処理(銅の埋
込み)を行った。
【0091】(実施例4)錯体浴組成4の銅めっき液を
第2の実施の形態のめっき処理部22の銅めっき液に使
用し、電流密度1A/dm、めっき時間5分のめっ
き処理(銅の埋込み)を行った。
【0092】(比較例1)硫酸銅浴組成1の銅めっき液
を使用し、電流密度2.5A/dm、めっき時間2
分のめっき処理(銅の埋込み)を行った。
【0093】(比較例2)硫酸銅浴組成2の銅めっき液
を使用し、電流密度2.5A/dm、めっき時間2
分のめっき処理(銅の埋込み)を行った。
【0094】これらの実施例1〜4及び比較例1及び2
によって微細窪みに埋込んだ銅の欠陥の有無をSEM観
察した。ここで、電析不良有りとは、図23(a)に示
すように、溝の底部に銅が析出しない空洞部Vを有す
る状態を指し、シームボイド有りとは、図23(b)に
示すように、銅の内部に細長いボイドVを有する状態
を指し、粒状のボイド有りとは、図23(c)に示すよ
うに、銅の内部に粒状のボイドVを有する状態を指
す。
【0095】
【表3】 これにより、実施例1〜4にあっては、電析不良やボイ
ドのない銅の埋込みを行えることが判る。
【0096】次に、表4に示す錯体浴組成1〜4からな
る銅めっき液と、表5に示す硫酸銅浴組成1,2からな
る銅めっき液を作成し、前記実施例1〜4及び比較例
1,2と同様にめっき処理を施したところ、前記とほぼ
同様な結果が得られた。
【0097】
【表4】
【0098】
【表5】
【0099】以上説明したように、本発明によれば、銅
めっき液中に錯化剤を有することで、めっき浴としての
分極を大きくして、シード層の薄い部分の補強や高アス
ペクト比のトレンチやホール等の微細窪みの奥までの銅
の均一な埋込みが可能となり、しかも析出するめっきは
緻密であり、マイクロボイドの危険も回避できる。更
に、アルカリ金属及びシアンを含んでいないので、アル
カリ金属の存在に伴うエレクトロマイグレーションによ
って半導体を劣化させてしまうことを防止するととも
に、シアンの使用を避けるとの要請に応えることができ
る。
【0100】図24は、本発明に係るめっき装置の他の
実施の形態の平面配置構成を示す図である。このめっき
装置は、第1搬送装置600及び第2搬送装置602を
囲むように、ロード・アンロード部604、2基のアニ
ール処理部606及び洗浄処理部608が配置され、更
に、洗浄処理部608、4基のめっき処理部610に囲
まれた位置に第3搬送装置612が配置された構成であ
る。更に、各めっき処理部610にめっき液を供給する
薬液供給システム614が備えられている。
【0101】このめっき装置で、図24に示すように、
シード層の補強と銅の埋込みの2段のめっき処理を行う
ときには、4基のめっき処理部610の少なくとも1基
を、前述と同様な組成の第1のめっき液を使用した第1
段めっき処理用のめっき処理部として、他をめっき処理
部610を、前述と同様な組成の第2のめっき液を使用
した第2段めっき処理用のめっき処理部として使用す
る。
【0102】図25は、例えば半導体基板Wの表面にめ
っきを施して銅膜からなる配線を形成し、更にこの配線
の表面を無電解めっきによる保護層で選択的に覆って保
護するようにした工程の一例を示す。
【0103】半導体基板Wには、図25(a)に示すよ
うに、半導体素子が形成された基板100の導電層10
1aの上にSiOからなる絶縁膜102が堆積され、
リソグラフィ・エッチング技術によりコンタクトホール
103と配線用の溝104が形成され、その上にTaN
等からなるバリア層105、更にその上にシード層10
7が形成される。なおシード層107は、スパッタなど
によって予め形成しておき、このシード層107の上に
これを補強するために補強シード層を形成してもよい。
そして図25(b)に示すように、半導体基板W表面に
銅めっきを施すことで、半導体基板Wのコンタクトホー
ル103及び溝104内に銅を充填させると共に、絶縁
膜2上に銅膜106を堆積させる。その後化学的機械的
研磨(CMP)により絶縁膜102上の銅膜106を除
去して、図25(c)に示すように、コンタクトホール
103および配線用の溝104に充填した銅膜106の
表面と絶縁膜102の表面とを略同一平面にし、露出す
る金属表面の上に配線保護膜108を形成する。
【0104】図26は、無電解めっき装置の概略構成図
である。図26に示すように、この無電解めっき装置
は、被めっき部材である半導体基板Wをその上面に保持
する保持手段311と、保持手段311に保持された半
導体基板Wの被めっき面(上面)の周縁部に当接して該
周縁部をシールする堰部材331と、堰部材331でそ
の周縁部をシールされた半導体基板Wの被めっき面にめ
っき液を供給するシャワーヘッド341を備えている。
無電解めっき装置は、さらに保持手段311の上部外周
近傍に設置されて半導体基板Wの被めっき面に洗浄液を
供給する洗浄液供給手段351と、排出された洗浄液等
(めっき廃液)を回収する回収容器361と、半導体基
板W上に保持しためっき液を吸引して回収するめっき液
回収ノズル(図示せず)と、前記保持手段311を回転
駆動するモータ(回転駆動手段)Mとを備えている。
【0105】保持手段311の上方には、ランプヒータ
317が設置され、このランプヒータ317とシャワー
ヘッド341とは一体化されている。即ち、例えば複数
の半径の異なるリング状のランプヒータ317を同心円
状に設置し、ランプヒータ317の間の隙間からシャワ
ーヘッド341の多数のノズル343をリング状に開口
させている。なおランプヒータ317としては、渦巻状
の一本のランプヒータで構成しても良いし、さらにそれ
以外の各種構造・配置のランプヒータで構成しても良
い。
【0106】保持手段311は、その上面に半導体基板
Wを載置して保持する基板載置部313を設けている。
この基板載置部313は半導体基板Wを載置して固定す
るように構成されており、具体的には半導体基板Wをそ
の裏面側に真空吸着する図示しない真空吸着機構を設置
している。この保持手段311はモータMによって回転
駆動されると共に、図示しない昇降手段によって上下動
できるように構成されている。堰部材331は筒状であ
ってその下部に半導体基板Wの外周縁をシールするシー
ル部333を設け、図示の位置から上下動しないように
設置されている。
【0107】シャワーヘッド341は、多数のノズル3
43を設けることで、供給されためっき液をシャワー状
に分散して半導体基板Wの被めっき面に略均一に供給す
る構造のものである。また洗浄液供給手段351は、ノ
ズル353から洗浄液を噴出する構造である。めっき液
回収ノズルは上下動且つ旋回できるように構成されてい
て、その先端が半導体基板Wの上面周縁部の堰部材33
1の内側に下降して半導体基板W上のめっき液を吸引す
るように構成されている。
【0108】次にこの無電解めっき装置の動作を説明す
る。まず図示の状態よりも保持手段311を下降して堰
部材331との間に所定寸法の隙間を設け、基板載置部
313に半導体基板Wを載置・固定する。半導体基板W
としては例えばφ8インチウエハを用いる。
【0109】次に、保持手段311を上昇して図示のよ
うにその上面を堰部材331の下面に当接し、同時に半
導体基板Wの外周を堰部材331のシール部333によ
ってシールする。このとき半導体基板Wの表面は開放さ
れた状態となっている。
【0110】次に、ランプヒータ317によって半導体
基板W自体を直接加熱して、例えば半導体基板Wの温度
を70℃にし(めっき終了まで維持する)、次にシャワ
ーヘッド341から例えば50℃に加熱されためっき液
を噴出して半導体基板Wの表面の略全体にめっき液を降
り注ぐ。半導体基板Wの表面は堰部材331によって囲
まれているので、注入しためっき液は全て半導体基板W
の表面に保持される。供給するめっき液の量は半導体基
板Wの表面に1mm厚(約30ml)となる程度の少量
で良い。なお被めっき面上に保持するめっき液の深さは
10mm以下であれば良く、1mmでも良い。このよう
に供給するめっき液が少量で済めばこれを加熱する加熱
装置も小型のもので良くなる。そしてこの例において
は、半導体基板Wの温度を70℃に、めっき液の温度を
50℃に加熱しているので、半導体基板Wの被めっき面
は例えば60℃になり、めっき反応に最適な温度にでき
る。このように半導体基板W自体を加熱するように構成
すれば、加熱するのに大きな消費電力の必要なめっき液
の温度をそれほど高く昇温しなくても良いので、消費電
力の低減化やめっき液の材質変化の防止が図れ、好適で
ある。なお半導体基板W自体の加熱のための消費電力は
小さくて良く、また半導体基板W上に溜めるめっき液の
量は少ないので、ランプヒータ317による半導体基板
Wの保温は容易に行え、ランプヒータ317の容量は小
さくて良く装置のコンパクト化を図ることができる。ま
た半導体基板W自体を直接冷却する手段をも用いれば、
めっき中に加熱・冷却を切替えてめっき条件を変化させ
ることも可能である。半導体基板上に保持されているめ
っき液は少量なので、感度良く温度制御が行える。
【0111】そして、モータMによって半導体基板Wを
瞬時回転させて被めっき面の均一な液濡れを行い、その
後半導体基板Wを静止した状態で被めっき面のめっきを
行う。具体的には、半導体基板Wを1secだけ100
rpm以下で回転して半導体基板Wの被めっき面上をめ
っき液で均一に濡らし、その後静止させて1min間無
電解めっきを行わせる。なお瞬時回転時間は長くても1
0sec以下とする。
【0112】上記めっき処理が完了した後、めっき液回
収ノズル365の先端を半導体基板Wの表面周縁部の堰
部材331内側近傍に下降し、めっき液を吸い込む。こ
のとき半導体基板Wを例えば100rpm以下の回転速
度で回転させれば、半導体基板W上に残っためっき液を
遠心力で半導体基板Wの周縁部の堰部材331の部分に
集めることができ、効率良く、且つ高い回収率でめっき
液の回収ができる。そして保持手段311を下降させて
半導体基板Wを堰部材331から離し、半導体基板Wの
回転を開始して洗浄液供給手段351のノズル353か
ら洗浄液(超純水)を半導体基板Wの被めっき面に噴射
して被めっき面を冷却すると同時に希釈化・洗浄するこ
とで無電解めっき反応を停止させる。このときノズル3
53から噴射される洗浄液を堰部材331にも当てるこ
とで堰部材331の洗浄を同時に行っても良い。このと
きのめっき廃液は、回収容器361に回収され、廃棄さ
れる。
【0113】なお、一度使用しためっき液は再利用せ
ず、使い捨てとする。前述のようにこの装置において使
用されるめっき液の量は従来に比べて非常に少なくでき
るので、再利用しなくても廃棄するめっき液の量は少な
い。なお場合によってはめっき液回収ノズルを設置しな
いで、使用後のめっき液も洗浄液と共にめっき廃液とし
て回収容器361に回収しても良い。そしてモータMに
よって半導体基板Wを高速回転してスピン乾燥した後、
保持手段311から取り出す。
【0114】図27は 研磨処理部を一体に組み込ん
で、めっき直後に基板表面の研磨が行えるようにした、
本発明の他の実施の形態のめっき装置を示す全体配置図
である。このめっき装置は、ロード・アンロードを行う
基板カセット531,531と、めっき処理部512
と、基板を洗浄する洗浄処理部535,535と、2台
の搬送装置514a,514bと、反転機539,53
9と、研磨処理部541,541と、スピン乾燥機53
4とを備えている。
【0115】そして基板Wの流れは、例えば以下の通り
である。まず搬送装置514aが何れかのロード用の基
板カセット531から処理前の基板Wを取り出し、めっ
き処理部512でめっき処理を施した後、搬送装置51
4aが基板Wを何れかの反転機539に受け渡しその被
処理面を下向きにした後、もう一方の搬送装置514b
に受け渡される。搬送装置514bは基板Wを何れかの
研磨処理部541に受け渡し、所定の研磨がなされる。
研磨後の基板Wは搬送装置514bによって取り出さ
れ、何れかの洗浄処理部535で洗浄された後、他方の
研磨処理部541に受け渡されて再度研磨された後、搬
送装置514bにより他方の洗浄処理部535に搬送さ
れて洗浄が行われる。洗浄後の基板Wは、搬送装置51
4bにより他方の反転機539に搬送されて被処理面が
上向きに反転された後、搬送装置514aによりスピン
乾燥機534に搬送されてスピン乾燥され、その後再び
搬送装置514aによりアンロード用の基板カセット5
31に収納される。
【0116】図28は、この種の研磨処理部541の一
例を示す。図28に示すように、トップリングトップリ
ング10−2は半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル1
0−1の研磨面10−1aに半導体基板Wの銅膜6(図
39(b)参照)形成面を当接押圧して研磨を行う。こ
の研磨では、基本的に銅膜6が研磨される。研磨テーブ
ル10−1の研磨面10−1aはIC1000のような
発泡ポリウレタン、又は砥粒を固定若しくは含浸させた
もので構成されている。該研磨面10−1aと半導体基
板Wの相対運動で銅膜6が研磨される。
【0117】上記銅膜6の研磨を行うための砥粒、若し
くはスラリーノズル10−6から噴出されるスラリーに
は、シリカ、アルミナ、セリア等が用いられ、酸化剤と
しては、過酸化水素等の主に酸性の材料でCuを酸化さ
せる材料を用いる。研磨テーブル10−1内には温度を
所定の値に保つため、所定の温度に調温された液体を通
すための調温流体配管542が接続されている。スラリ
ーの温度も所定の値に保つため、スラリーノズル10−
6には温度調整器10−7が設けられている。また図示
は省略するが、ドレッシング時の水等は、調温されてい
る。このように、研磨テーブル10−1の温度、スラリ
ーの温度、ドレッシング時の水等の温度を所定の値に保
つことにより、化学反応速度を一定に保っている。特に
研磨テーブル10−1には、熱伝導性のよいアルミナや
SiC等のセラミックが用いられる。
【0118】研磨の終点の検知には、研磨テーブル10
−1に設けた渦電流式の膜厚測定機10−8若しくは光
学式の膜厚測定機10−9を使用し、銅膜6の膜厚測
定、若しくはバリア膜5(図39(a)参照)の表面検
知を行って、銅膜6の膜厚が0又はバリア膜5の表面を
検知したら研磨(一次研磨)の終点とする。
【0119】図29は、上記研磨テーブル10−1の研
磨面10−1aを洗浄する洗浄機構の構成を示す図であ
る。図示するように研磨テーブル10−1の上方には、
純水と窒素ガスを混合して噴射する混合噴射ノズル10
−11a〜10−11dが複数個(図では4個)配置さ
れている。各混合噴射ノズル10−11a〜10−11
dには、窒素ガス供給源214からレギュレータ216
で圧力調整された窒素ガスがエアオペレータバルブ21
8を通して供給されると共に、純水供給源215からレ
ギュレータ217で圧力を調整された純水がエアオペレ
ータバルブ219を通して供給される。
【0120】混合された気体と液体は、噴射ノズルによ
ってそれぞれ液体及び/又は気体の圧力、温度、ノズル
形状などのパラメータを変更することによって、供給す
る液体はノズル噴射によりそれぞれ、液体微粒子化、
液体が凝固した微粒子固体化、液体が蒸発して気体
化(これら、、をここでは霧状化又はアトマイズ
と呼ぶ)され、液体由来成分と気体成分の混合体が研磨
テーブル10−1の研磨面に向けて所定の方向性を有し
て噴射される。
【0121】研磨面10−1aとドレッサー10−10
の相対運動により、研磨面10−1aを再生(ドレッシ
ング)するとき、混合噴射ノズル10−11a〜11−
11dから純水と窒素ガスの混合流体を研磨面10−1
aに噴射して洗浄する。窒素ガスの圧力と純水の圧力は
独立して設定できるようになっている。この例では純水
ライン、窒素ラインともにマニュアル駆動のレギュレー
タを用いているが、外部信号に基づいて設定圧力を変更
できるレギュレータをそれぞれ用いても良い。上記洗浄
機構を用いて研磨面10−1aを洗浄した結果、5〜2
0秒の洗浄を行なうことにより、上記研磨工程で研磨面
上に残ったスラリーを除去することができた。
【0122】図30は搬送装置514a(514b)を
示す斜視図である。また図31は前記搬送装置514a
(514b)に取付けられるロボットハンド540を示
す図であり、図31(a)は平面図、図31(b)は側
断面図である。
【0123】搬送装置514a(514b)は、ロボッ
ト本体543の上部に取付けた二本のアーム542,5
42の先端にそれぞれロボットハンド540,540を
取付けて構成されている。両ロボットハンド540,5
40は上下に所定の隙間を介して重なるように配置され
ている。そしてアーム542が伸縮することによりロボ
ットハンド540上に載置した基板Wの前後方向への搬
送を可能にしている。またロボット本体543が回転及
び/又は移動することで任意の方向への基板Wの搬送が
可能となる。
【0124】そして図31に示すようにロボットハンド
540には、直接4つの膜厚センサSが埋め込まれて取
付けられている。膜厚センサSとしては、膜厚を測定で
きるものであれば何でも良いが、好ましくは渦電流セン
サを用いる。なお渦電流センサは渦電流を発生させ、基
板Wを導通して帰ってきた電流の周波数や損失を検出す
ることにより膜厚を測定するものであり、非接触で用い
られる。更に膜厚センサSとしては、光学的センサも好
適である。光学的センサは、試料に光を照射し、反射す
る光の情報から膜厚を直接的に測定することができるも
のであり、金属膜だけでなく酸化膜などの絶縁膜の膜厚
測定も可能である。膜厚センサSの設置位置は図示のも
のに限定されず、測定したい箇所に任意の個数を取付け
る。またロボットハンド540には乾いた基板Wを扱う
ドライハンドと、濡れた基板Wを扱うウエットハンドが
あり、どちらにも前記膜厚センサSを取付けることが可
能である。しかしながらこの搬送装置514a(514
b)を、めっき処理部512に用いた場合は、シード層
のみ付いた状態で最初に基板Wの膜厚を測定する必要が
あるため、基板カセット531,531に基板Wが置か
れているドライの状態で最初に基板Wの厚さを測定する
必要がある。したがってドライハンドに膜厚センサSを
取付けるのが望ましい。
【0125】膜厚センサSで検出された信号は演算装置
に送られ、処理前の基板Wの膜厚と処理後の基板Wの膜
厚との差分を取る等の演算が行われ、膜厚を所定のディ
スプレイ等に出力する。演算方法は膜厚を適切に測定で
きればいかなる方法でも良い。
【0126】この例によれば、ロボットハンド540が
基板Wを搬送している最中に膜厚を測定できるため、基
板処理工程中にわざわざ別途膜厚測定工程を設ける必要
がなく、スループットを低下させることがないという効
果が得られる。またロボットハンド540に膜厚センサ
Sを取付けるため、省スペース化が実現できる。
【0127】図32は、搬送装置514a(514b)
の他の例を示す図であり、図32(a)は概略平面図、
図32(b)は概略側面図である。図32に示すよう
に、この例では、ロボット本体543のロボットハンド
540の下部に5つの膜厚センサSを取付けている。即
ちロボットハンド540の下部に基板Wと略同サイズの
円盤状の取付け板545を設置し、この取付け板545
の上に5つの膜厚センサSを取付ける。取付け板545
はロボット本体543に固定されているが、他の部材に
固定しても良い。
【0128】各膜厚センサSは、図示するようにロボッ
トハンド540と重ならない位置に取付けることによ
り、基板W全体の広い領域での膜厚の測定が可能とな
る。またこの例によっても省スペース化を実現でき、極
めて短時間で測定が可能となる。そして取付け板545
の上で基板Wを停止させることで基板Wの固定点におけ
る膜厚の測定が可能になり、一方、停止させないで取付
け板545上をロボットハンド540上の基板Wが通過
するようにすればスキャンしながらの測定も可能にな
る。また膜厚センサSはロボット本体543と一体であ
るため、安定した検出が行える。また、取付け板545
をロボット本体543でなく他の部材に固定した場合
は、ロボットハンドの高さを任意に変えることで、基板
Wとセンサ間の距離を調整することも可能となる。
【0129】検出後の信号が演算装置に送られて膜厚が
測定される点は、図31に示す例と同様である。但し、
スキャンしながらの測定の場合は、測定点が時間の経過
と共に変化するため、移動平均法により演算して膜厚を
算出するのが好適である。
【0130】図33は、膜厚測定の他の例を示す図であ
り、図33(a)は概略平面図、図33(b)は概略側
面図である。図33に示す例では、図27に示すめっき
処理部512の基板Wの出入口部550の上部に3つの
膜厚センサSを設置している。即ち、出入口部550の
上部に長方形状の取付け板551を設置し、この取付け
板551の下面に3つの膜厚センサSを直列に取付け
る。取付け板551はめっき処理部512に固定しても
良いし、搬送装置514a(514b)のロボット本体
543に固定しても良いし、それ以外の部材に固定して
も良い。
【0131】このように構成すれば、めっき処理部51
2に基板Wを入れる際と出す際の何れにおいても膜厚セ
ンサSが基板Wを走査することとなるため、スキャン測
定に適している。またこの例のように膜厚センサSを何
列か設置することにより、基板W上の任意の点をスキャ
ン測定することができる。また、ロボットハンドの高さ
を任意に変えることで、基板Wとセンサ間の距離を調整
することが可能である。この膜厚センサSで検出された
信号は、演算装置により演算されるが、スキャン測定の
場合は、移動平均法による演算処理が好適である。
【0132】また、図27に示す研磨処理部541の基
板Wを出し入れする出入口付近に前記膜厚センサSを設
置しても良い。なお研磨処理部541に基板Wを搬入す
るときは基板Wの被処理面は下向きであるため、研磨処
理部541の基板Wを搬入する場所の下側に膜厚センサ
Sを設置することが好ましい(もちろん上側に膜厚セン
サSを設置しても膜厚測定は可能であるが、下側の方が
より精度がよくなる)。研磨が終了した後は、基板Wの
被処理面がウエットな状態であるが、ウエットな状態で
も測定可能な膜厚センサを用いれば前記めっき処理部5
12の場合と同様な方法で膜厚が測定できる。
【0133】図34は、反転機539付近の概略正面
図、図35は反転アーム553,553部分の平面図で
ある。図34及び図35に示すように、反転アーム55
3,553は、基板Wの外周をその左右両側から挟み込
んで保持し、これを180°回動することで反転させる
機能を有する。そしてこの反転アーム553,553の
直下に円形の取付け台555を設置し、取付け台555
上に複数の膜厚センサSを設置する。取付台555は駆
動機構557によって上下動自在に構成されている。
【0134】そして基板Wの反転時には、取付け台55
5は基板Wの下方の実線の位置に待機しており、反転の
前又は後に取付け台555を点線で示す位置まで上昇し
て膜厚センサSを反転アーム553,553に把持した
基板Wに接近させ、その膜厚を測定する。
【0135】この例によれば、搬送ロボット514のア
ーム542などの制約がないため、取付け台555上の
任意の位置に膜厚センサSを設置できる。また、取付け
台555は上下動自在な構成となっているので、測定時
に基板Wとセンサ間の距離を調整することも可能であ
る。また、検出目的に応じた複数の種類のセンサを取付
けて、各々のセンサの測定毎に基板Wと各センサ間の距
離を変更することも可能である。但し取付け台555が
上下動するため、測定時間をやや要することになる。
【0136】図36は、本発明の更に他の実施の形態の
めっき装置の全体配置図を示す。このめっき装置は、ロ
ード・アンロード部915、各一対のアニール処理部9
86、ベベルエッチ・薬液洗浄部984及び基板ステー
ジ978、基板を180゜反転させる機能を有する水洗
部982、図19に示す第1段めっき処理(シード層補
強)を行う1基の第1のめっき処理部980及び図19
に示す第2段めっき処理(銅の埋込み)を行う3基の第
2のめっき処理部972を有している。更に、ロード・
アンロード部915、アニール処理部986、ベベルエ
ッチ・薬液洗浄部984及び基板ステージ978の間で
基板の受渡しを行う走行自在な第1搬送装置917と、
基板ステージ978、水洗部982、第1のめっき処理
部980及び第2のめっき処理部972の間で基板の受
渡しを行う走行自在な第2搬送装置924が備えられて
いる。
【0137】この例では、先ず、表面にシード層7(図
39(a)参照)を形成した基板Wをロード・アンロー
ド部915から第1搬送装置917で一枚ずつ取り出
し、基板ステージ978を経由して第1のめっき処理部
980に搬入する。
【0138】次に、この第1のめっき処理部980で、
基板の表面に第1のめっき液を使用した第1段めっき処
理を施して、シード層7の薄肉部を補強しこれを完全な
ものとする。この第1のめっき液は、前述のように、例
えばピロリン酸銅をベースとして、これにピロリン酸等
の錯化剤を添加することで、通常の硫酸銅めっき液より
も分極を高めたものである。そして、第1段めっき処理
終了後、必要に応じて、基板Wを水洗部982に搬送し
て水洗し、しかる後、水洗後の基板Wを第2のめっき処
理部972の一つに搬送する。
【0139】次に、この第2のめっき処理部972で、
基板Wの表面に第2のめっき液を使用した第2段めっき
処理を施して、銅の埋込みを行う。この時、第1段めっ
き処理を施すことで、シード層7(図39(a)及び図
40(a)参照)が補強されて薄肉部のない完全なもの
となっているため、シード層7に均一に電流が流れて、
ボイドのない銅の埋込みが可能となる。この第2のめっ
き液は、前述のように、例えば硫酸の濃度が低いレベリ
ング性の優れた組成を有するものである。
【0140】第2段めっき処理終了後、必要に応じて、
基板Wを水洗部982に搬送して水洗し、しかる後、水
洗後の基板Wをベベルエッチ・薬液洗浄部984に搬送
する。そして、このベベルエッチ・薬液洗浄部984
で、銅めっき処理後の基板Wを薬液で洗浄するととも
に、基板Wのベベル部に薄く形成された銅薄膜等をエッ
チング除去し、更に純水でリンスした後、高速回転させ
てスピンドライする。しかる後、このスピンドライ後の
基板をアニールユニット986に搬送してアニールし、
アニール終了後に、第1搬送装置917でロード・アン
ロード部915のカセットに戻す。
【0141】図37は、本発明の更に他の実施の形態の
めっき装置の全体配置図である。このめっき装置は、ロ
ード・アンロード部800と処理部802と備え、半導
ウエハのスループット等を考慮して、この処理部802
の中央部に1台の搬送装置804を、搬送装置804の
周囲に複数のめっき処理部806と洗浄・乾燥処理部
(スピン−リンス−ドライユニット)808をそれぞれ
配置したものである。この例では、1台の搬送装置80
4の周りに3台のめっき処理部806と3台の洗浄・乾
燥処理部808を配置している。なお、洗浄・乾燥処理
部806の代わりに、ベベルエッチ・薬液洗浄部を配置
してもよい。めっき処理部808は、いわゆるフェィス
アップ型でもよいし、いわゆるフェースダウン型でもよ
い。
【0142】図38は、本発明の更に他の実施の形態の
めっき装置の全体配置図である。このめっき装置は、ロ
ードステーション820内に位置して、半導体ウエハ等
の基板Wを収納した基板カセット822を搭載する2台
のカセットテーブルアニール処理部830を有してい
る。また、メインフレーム832内に位置して、1対の
洗浄乾燥部834、前述の第1段めっき処理を行う1対
の第1のめっき処理部836及び前述の第2段めっき処
理を行う2対の第2のめっき処理部838とを有してい
る。
【0143】そして、ロードステーション820内に位
置して、基板カセット822、アニール処理部830及
び洗浄・乾燥部834との間で基板の受渡しを行う第1
搬送装置840が、メインフレーム832内に位置し
て、洗浄乾燥部834、第1のめっき処理部836及び
第2のめっき処理部838との間で基板の受渡しを行う
第2の搬送装置842がそれぞれ配置されている。
【0144】図41は、本発明の更に他の実施の形態の
めっき装置の全体配置図である。このめっき装置は、ロ
ード・アンロード部900、アニール処理部903、2
基のベベルエッチ・薬液洗浄部902、基板ステージ9
06及び3基のめっき処理部901とを有している。更
に、ロード・アンロード部900と基板ステージ906
との間で基板の受渡しを行う走行自在な第1搬送装置9
04と、基板ステージ906、アニール処理部903、
ベベルエッチ・薬液洗浄部902及びめっき処理部90
1との間で基板の受渡しを行う走行自在な第2搬送装置
905が備えられている。
【0145】図42は、本発明の更に他の実施の形態の
めっき装置の全体配置図である。このめっき装置は、ロ
ード・アンロード部1000、ベベルエッチ・薬液洗浄
部1050、洗浄・乾燥処理部(スピン−リンス−ドラ
イユニット)1040、図19に示す第1段めっき処理
(シード層補強)を行う1基の第1のめっき処理部10
10、図19に示す第2段めっき処理(銅の埋込み)を
行う2基の第2のめっき処理部1020及び第1のめっ
き処理と第2のめっき処理との間で基板を洗浄する洗浄
部1030を有している。更に、ロード・アンロード部
1000、ベベルエッチ・薬液洗浄部1050及び洗浄
・乾燥処理部1040との間で基板の受渡しを行う第1
搬送装置1060と、ベベルエッチ・薬液洗浄部105
0、洗浄・乾燥処理部1040、第1のめっき処理部1
010、第2のめっき処理部1020及び洗浄部103
0との間で基板の受渡しを行う走行自在な第2搬送装置
1070が備えられている。
【0146】なお、図41に示すめっき処理部901、
図42に示すめっき処理部1010,1020を、適
宜、前記第1のめっき液を用いて第1段めっき処理を行
う第1のめっき処理部、第2のめっき液を用いて第2段
めっき処理を行う第2のめっき処理部として使用しても
よいことは勿論である。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
銅めっき液中に錯化剤を有することで、めっき浴として
の分極を大きくして、シード層の薄い部分の補強や高ア
スペクト比のトレンチやホール等の微細窪みの奥までの
銅の均一な埋込みが可能となり、しかも析出するめっき
は緻密であり、マイクロボイドの危険も回避できる。更
に、アルカリ金属及びシアンを含んでいないので、アル
カリ金属の存在に伴うエレクトロマイグレーションによ
って半導体を劣化させてしまうことを防止するととも
に、シアンの使用を避けるとの要請に応えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のめっき装置の平面配置図
である。
【図2】図1に示すめっき装置内の気体の流れを示す説
明図である。
【図3】図1に使用されているめっき処理部のめっき処
理時における全体を示す断面図である。
【図4】めっき処理部のめっき液の流れの状態を示すめ
っき液フロー図である。
【図5】めっき処理部の非めっき時(基板受渡し時)に
おける全体を示す断面図である。
【図6】めっき処理部のメンテナンス時における全体を
示す断面図である。
【図7】めっき処理部の基板の受渡し時におけるハウジ
ング、押圧リング及び基板の関係の説明に付する断面図
である。
【図8】図7の一部拡大図である。
【図9】めっき処理部のめっき処理時及び非めっき時に
おけるめっき液の流れの説明に付する図である。
【図10】めっき処理部の芯出し機構の拡大断面図であ
る。
【図11】めっき処理部の給電接点(プローブ)を示す
断面図である。
【図12】洗浄・乾燥処理部の概略構成例を示す図であ
る。
【図13】ベベルエッチ・薬液洗浄部の概略構成例を示
す図である。
【図14】洗浄・乾燥処理部及びベベルエッチ・薬液洗
浄部に使用される回転保持装置を示す側面図である。
【図15】図14の平面図である。
【図16】図14に示す回転保持装置における円板状部
材を支持するための保持部材の詳細を示す部分断面図で
ある。
【図17】図16のA−A線に沿って見た図である。
【図18】搬送装置を示す図で、(a)は外観を示す
図、(b)はロボットハンドの平面図、(c)はロボッ
トハンドの断面図である。
【図19】本発明の実施の形態のめっき方法における処
理の流れを示す図である。
【図20】2つの異なる分極の銅めっき液における電圧
と電流密度の関係を示すグラフである。
【図21】本発明の他の実施の形態のめっき方法におけ
る処理の流れを示す図である。
【図22】実施例における錯体浴1〜3及び硫酸銅浴1
の電流・電圧曲線を示すグラフである。
【図23】SEM観察における電析不良、シームボイド
及び粒状のボイドを模式的に示す図である。
【図24】本発明のめっき装置の他の例を示す平面配置
図である。
【図25】めっき工程の他の例を示す模式図である。
【図26】無電解めっき処理部の概略構成図である。
【図27】研磨処理部を組込んだめっき装置の平面配置
図である。
【図28】研磨処理部の概略構成例を示す図である。
【図29】研磨テーブル洗浄機の概略構成を示す図であ
る。
【図30】搬送装置を示す斜視図である。
【図31】搬送装置に取付けられるロボットハンドを示
す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図であ
る。
【図32】搬送装置の他の例を示す図であり、(a)は
概略平面図、(b)は概略側面図である。
【図33】膜厚測定の更に他の例を示す図であり、
(a)は概略平面図、(b)は概略側面図である。
【図34】反転機付近の概略正面図である。
【図35】反転アーム部分の平面図である。
【図36】本発明のめっき装置の更に他の例を示す平面
配置図である。
【図37】本発明のめっき装置の更に他の例を示す平面
配置図である。
【図38】本発明のめっき装置の更に他の例を示す平面
配置図である。
【図39】銅めっき処置によって銅配線を形成する例を
工程順に示す図である。
【図40】従来例におけるシード層の状態と、それに伴
って生じするボイドを模式的に示す図である。
【図41】本発明のめっき装置の更に他の例を示す平面
配置図である。
【図42】本発明のめっき装置の更に他の例を示す平面
配置図である。
【符号の説明】
5 バリア層 6 銅膜 7 シード層 10 ロード・アンロード部 12 洗浄・乾燥処理部 14 第1基板ステージ 16 ベベルエッチ・薬液洗浄部 18 第2基板ステージ 20 水洗部 22 めっき処理部 22a 第1のめっき処理部 22b 第2のめっき処理部 24,26,28 搬送装置 45 めっき液 46 めっき処理槽 47 ヘッド部 48 アノード 49 めっき室 50 めっき槽 53 めっき液噴出ノズル 55 めっき液供給管 57,59,120 めっき液排出口 58 堰部材 62 鉛直整流リング 63 水平整流リング 70 ハウジング 72 基板保持部 75 空気抜き穴 76 カソード電極用接点 77 給電接点 240 押圧リング 242 押圧ロッド 244 シール材 270 芯出し機構 272 ブラケット 274 ブロック 276 枢軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/768 H01L 21/90 A (72)発明者 君塚 亮一 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社中央研究所内 (72)発明者 小林 健 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4K023 AA19 BA06 BA12 CA09 CB13 DA03 DA07 4K024 AA09 BA15 BB12 CA01 CA02 CA03 CB01 GA16 4M104 BB04 BB32 DD16 DD37 DD52 DD53 DD75 EE09 EE16 FF13 FF16 FF22 HH16 5F033 HH11 HH21 HH32 KK11 KK21 KK32 MM02 MM08 MM12 MM13 NN06 NN07 PP17 PP27 PP28 QQ09 QQ37 QQ48 RR04 XX01 XX10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2価の銅イオンと錯化剤とを有し、アル
    カリ金属及びシアンを含まない物質からなることを特徴
    とする銅めっき液。
  2. 【請求項2】 前記錯化剤が、エチレンジアミン四酢
    酸、エチレンジアミン、N,N',N'',N'''エチレン
    ジニトロテトラプロパン−2オール、ピロリン酸、イミ
    ノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレント
    リアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
    ンタミン、ジアミノブタン、ヒドロキシエチルエチレン
    ジアミン、エチレンジアミンテトラプロピオン酸、エチ
    レンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ジエチレント
    リアミンテトラメチレンホスホン酸、ジエチレントリア
    ミンペンタメチレンホスホン酸またはそれらの誘導体で
    あることを特徴とする請求項1記載の銅めっき液。
  3. 【請求項3】 硫酸、塩酸、リン酸、コリン、アンモニ
    アまたは水酸化テトラメチルアンモニウムなどのアルカ
    リ金属及びシアンを含まない物質からなるpH調整剤を
    更に有することを特徴とする請求項1または2記載の銅
    めっき液。
  4. 【請求項4】 バリア層及び/またはシード層で覆われ
    た微細窪みを有する基板にめっきを施して該微細窪みに
    金属を充填するめっき方法において、 前記基板を第1のめっき液中に浸漬させて第1段めっき
    処理を行った後、第2のめっき液中に浸漬させて第2段
    めっき処理を行うにあたり、 前記第1のめっき液の分極が前記第2のめっき液の分極
    より大きいことを特徴とするめっき方法。
  5. 【請求項5】 バリア層及び/またはシード層で覆われ
    た微細窪みを有する基板に第1段めっき処理を施す第1
    のめっき処理部と、 該第1のめっき処理部のめっき槽に第1のめっき液を供
    給する第1のめっき液供給手段と、 該第1段めっき処理が施された基板に第2段めっき処理
    を施す第2のめっき処理部と、 該第2のめっき処理部のめっき槽に第2のめっき液を供
    給する第2のめっき液供給手段と、 該基板を第1のめっき処理部から第2のめっき処理部に
    搬送する搬送手段とを有し、 前記第1のめっき液の分極が前記第2のめっき液の分極
    より大きいことを特徴とするめっき装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7169269B2 (en) 2003-01-21 2007-01-30 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Plating apparatus, plating cup and cathode ring
CN100362141C (zh) * 2005-09-01 2008-01-16 山东建筑工程学院材料科学研究所 丙三醇无氰光亮镀铜液
JP2015521237A (ja) * 2012-05-25 2015-07-27 マクダーミッド アキューメン インコーポレーテッド 低酸素含有量を有する銅電着物を製造するための添加剤

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