JP2002080956A - 急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法 - Google Patents
急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法Info
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- JP2002080956A JP2002080956A JP2000272233A JP2000272233A JP2002080956A JP 2002080956 A JP2002080956 A JP 2002080956A JP 2000272233 A JP2000272233 A JP 2000272233A JP 2000272233 A JP2000272233 A JP 2000272233A JP 2002080956 A JP2002080956 A JP 2002080956A
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- sprayed
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- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エッジ又はコーナーを有する形状の急激変化
溶射面を有する傾斜溶射面の連続溶射方法に関するもの
である。 【解決手段】 被溶射物の表面を粗面化するブラスト処
理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形
成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度
の修正等の封孔処理を含む後工程からなる急激変化溶射
面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボッ
ト制御装置が傾斜溶射面の形状条件の信号から溶射処理
を行う溶射ガンの制御点の移動経路を演算すると共に、
溶射面急激変化角度の信号を入力して、前記移動経路に
対応させた溶射ガンの前進角及び後退角と溶射ガンの移
動速度とを決定して、多関節ロボットが溶射処理を行う
急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法であ
る。
溶射面を有する傾斜溶射面の連続溶射方法に関するもの
である。 【解決手段】 被溶射物の表面を粗面化するブラスト処
理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形
成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度
の修正等の封孔処理を含む後工程からなる急激変化溶射
面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボッ
ト制御装置が傾斜溶射面の形状条件の信号から溶射処理
を行う溶射ガンの制御点の移動経路を演算すると共に、
溶射面急激変化角度の信号を入力して、前記移動経路に
対応させた溶射ガンの前進角及び後退角と溶射ガンの移
動速度とを決定して、多関節ロボットが溶射処理を行う
急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶射面を溶射ピッ
チごとに円滑に回転させて、ボルト部の円周面を下向に
して作業性の良い姿勢で溶射することができない張橋用
ケーブル端圧着ボルト、溶射面をポジショナーを使用し
て円滑に位置制御して下向の作業性の良い姿勢で溶射す
ることができない被溶射物等の傾斜溶射面であって、エ
ッジ又はコーナーを有する形状の急激変化溶射面を有す
る傾斜溶射面の連続溶射方法に関するものである。
チごとに円滑に回転させて、ボルト部の円周面を下向に
して作業性の良い姿勢で溶射することができない張橋用
ケーブル端圧着ボルト、溶射面をポジショナーを使用し
て円滑に位置制御して下向の作業性の良い姿勢で溶射す
ることができない被溶射物等の傾斜溶射面であって、エ
ッジ又はコーナーを有する形状の急激変化溶射面を有す
る傾斜溶射面の連続溶射方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】張橋用ケーブルは、斜張橋、アーチ橋、
吊床版橋、PC橋梁、PC橋脚等のコンクリート橋、斜
張橋、アーチ橋等の鋼橋、コンクリート橋・鋼橋橋桁等
の構造補強、落下防止装置等の多種の用途に使用されて
いる。この張橋用ケーブルは、防錆ケーブルの端部にス
リーブを圧着した後でネジ切り加工をしている。この圧
着は、張架した重量のあるケーブルがスリーブから離脱
しないようにするために、スリーブの円周面を強圧で握
持してケーブルを押圧してケーブルの端部にスリーブを
圧着する。その後で、スリーブの円周面にネジ切り加工
をする。ケーブルは既に防錆処理がされているのに、ネ
ジ切り加工をしたスリーブ(以下、ボルト部という)は
未だ防錆処理がされていないので、設置後に錆、腐食等
が生じるために、適切な防食処理をする必要がある。
吊床版橋、PC橋梁、PC橋脚等のコンクリート橋、斜
張橋、アーチ橋等の鋼橋、コンクリート橋・鋼橋橋桁等
の構造補強、落下防止装置等の多種の用途に使用されて
いる。この張橋用ケーブルは、防錆ケーブルの端部にス
リーブを圧着した後でネジ切り加工をしている。この圧
着は、張架した重量のあるケーブルがスリーブから離脱
しないようにするために、スリーブの円周面を強圧で握
持してケーブルを押圧してケーブルの端部にスリーブを
圧着する。その後で、スリーブの円周面にネジ切り加工
をする。ケーブルは既に防錆処理がされているのに、ネ
ジ切り加工をしたスリーブ(以下、ボルト部という)は
未だ防錆処理がされていないので、設置後に錆、腐食等
が生じるために、適切な防食処理をする必要がある。
【0003】このボルト部の防食処理として、従来、塗
料を塗布する処理が簡単で安価であるので、一般に普及
している。しかし、このボルト部を塗装すると、ネジの
谷部に塗料が堆積し、逆に山部に塗布されないために、
塗装では防食性能が低く耐用年数が短く、補修を必要と
した。また、このボルト部の防食処理として、溶融亜鉛
メッキする処理が安価で防食性能が良いので広く施工さ
れている。しかし、溶融亜鉛メッキを施工するために、
ケーブルを圧着したボルト部をメッキ槽に入れなければ
ならないために作業性が低く、また、均一な十分な厚さ
のメッキの皮膜を施すことが困難である。
料を塗布する処理が簡単で安価であるので、一般に普及
している。しかし、このボルト部を塗装すると、ネジの
谷部に塗料が堆積し、逆に山部に塗布されないために、
塗装では防食性能が低く耐用年数が短く、補修を必要と
した。また、このボルト部の防食処理として、溶融亜鉛
メッキする処理が安価で防食性能が良いので広く施工さ
れている。しかし、溶融亜鉛メッキを施工するために、
ケーブルを圧着したボルト部をメッキ槽に入れなければ
ならないために作業性が低く、また、均一な十分な厚さ
のメッキの皮膜を施すことが困難である。
【0004】そこで、このボルト部の防食処理として、
防食性能が著しく優れた亜鉛、アルミ等の単体又は複合
材からなる2本の線材を使用する消耗電極式アーク溶射
方法が一部実用化されている。この消耗電極式アーク溶
射方法は、溶射面が下向に位置した作業性の良い向きで
あれば、溶射ガンを手で持って移動させる手作業であっ
ても、塗装、溶融亜鉛メッキ等の防食処理と比較して、
防食効果を維持することができる期間が長く、補修を軽
減し又は不要とする利点を有している。
防食性能が著しく優れた亜鉛、アルミ等の単体又は複合
材からなる2本の線材を使用する消耗電極式アーク溶射
方法が一部実用化されている。この消耗電極式アーク溶
射方法は、溶射面が下向に位置した作業性の良い向きで
あれば、溶射ガンを手で持って移動させる手作業であっ
ても、塗装、溶融亜鉛メッキ等の防食処理と比較して、
防食効果を維持することができる期間が長く、補修を軽
減し又は不要とする利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このアーク溶射は、ボ
ルト部の円周面が下向に位置した作業性の良い姿勢であ
れば、溶射ガンを手で持って移動させる手作業でも、均
一で十分な厚さの溶射皮膜を形成することができる。し
かし、重量のある張橋用ケーブルを圧着したボルト部
は、ボルト部の円周面を溶射ピッチごとに円滑に回転さ
せて、ボルト部の円周面が下向に位置した作業性の良い
姿勢で溶射することができない。以下の説明では、重量
のあるケーブルを圧着したボルト部の円周面を、溶射ピ
ッチごとに円滑に回転させて下向にした作業性の良い姿
勢で溶射することができないような溶射面を傾斜溶射面
という。防食性能が著しく優れたアーク溶射であって
も、ボルト部の円周面が下向に位置した作業性の良い姿
勢で溶射することができない場合には、アーク溶射の高
度技術を習得した熟練作業者であっても、手作業では、
ネジの谷部の膜厚が厚く山部の膜厚が薄くなり、均一で
十分な厚さの溶射皮膜を形成することができない。
ルト部の円周面が下向に位置した作業性の良い姿勢であ
れば、溶射ガンを手で持って移動させる手作業でも、均
一で十分な厚さの溶射皮膜を形成することができる。し
かし、重量のある張橋用ケーブルを圧着したボルト部
は、ボルト部の円周面を溶射ピッチごとに円滑に回転さ
せて、ボルト部の円周面が下向に位置した作業性の良い
姿勢で溶射することができない。以下の説明では、重量
のあるケーブルを圧着したボルト部の円周面を、溶射ピ
ッチごとに円滑に回転させて下向にした作業性の良い姿
勢で溶射することができないような溶射面を傾斜溶射面
という。防食性能が著しく優れたアーク溶射であって
も、ボルト部の円周面が下向に位置した作業性の良い姿
勢で溶射することができない場合には、アーク溶射の高
度技術を習得した熟練作業者であっても、手作業では、
ネジの谷部の膜厚が厚く山部の膜厚が薄くなり、均一で
十分な厚さの溶射皮膜を形成することができない。
【0006】さらに、エッジ又はコーナーを有する形状
の被溶射物の表面(以下、急激変化溶射面という)を、
溶射面をポジショナーによって円滑に位置制御して下向
の作業性の良い姿勢で溶射することができない場合に
は、アーク溶射の高度技術を習得した熟練作業者であっ
ても、手作業では、急激変化溶射面を有する被溶射物の
表面を均一な膜厚にする緻密な作業を長時間行うことは
不可能であった。
の被溶射物の表面(以下、急激変化溶射面という)を、
溶射面をポジショナーによって円滑に位置制御して下向
の作業性の良い姿勢で溶射することができない場合に
は、アーク溶射の高度技術を習得した熟練作業者であっ
ても、手作業では、急激変化溶射面を有する被溶射物の
表面を均一な膜厚にする緻密な作業を長時間行うことは
不可能であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】出願時の請求項1に記載
の発明は、図4及び図5又は図6及び図7又は図8及び
図9に示すように、被溶射物の表面を粗面化するブラス
ト処理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜
を形成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法
精度の修正等の封孔処理を含む後工程からなる急激変化
溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロ
ボット制御装置7が傾斜溶射面の形状条件の信号から溶
射処理を行う溶射ガンの制御点TCPの移動経路を演算
すると共に、溶射面急激変化角度の信号を入力して、上
記移動経路に対応させた溶射ガンの前進角θ1及び後退
角θ3と溶射ガン4の移動速度とを決定して、多関節ロ
ボットが溶射処理を行う急激変化溶射面を有する傾斜溶
射面の溶射加工方法である。
の発明は、図4及び図5又は図6及び図7又は図8及び
図9に示すように、被溶射物の表面を粗面化するブラス
ト処理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜
を形成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法
精度の修正等の封孔処理を含む後工程からなる急激変化
溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロ
ボット制御装置7が傾斜溶射面の形状条件の信号から溶
射処理を行う溶射ガンの制御点TCPの移動経路を演算
すると共に、溶射面急激変化角度の信号を入力して、上
記移動経路に対応させた溶射ガンの前進角θ1及び後退
角θ3と溶射ガン4の移動速度とを決定して、多関節ロ
ボットが溶射処理を行う急激変化溶射面を有する傾斜溶
射面の溶射加工方法である。
【0008】出願時の請求項2に記載の発明は、出願時
の請求項1に記載の溶射処理に加えてブラスト処理も多
関節ロボットに行わせる溶射加工方法であって、図4及
び図5又は図6及び図7又は図8及び図9に示すよう
に、被溶射物の表面を粗面化するブラスト処理を含む前
工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形成する溶射
工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度の修正等の
封孔処理を含む後工程とからなる急激変化溶射面を有す
る傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボット制御装
置7が傾斜溶射面の形状条件の信号からブラスト処理及
び溶射処理における各ガンの制御点TCPの移動経路を
演算すると共に、溶射面急激変化角度の信号を入力し
て、上記移動経路に対応させた各ガンの前進角θ1と後
退角θ3と各ガンの移動速度とを決定して、多関節ロボ
ットがブラスト処理及び溶射処理を行う急激変化溶射面
を有する傾斜溶射面の溶射加工方法である。
の請求項1に記載の溶射処理に加えてブラスト処理も多
関節ロボットに行わせる溶射加工方法であって、図4及
び図5又は図6及び図7又は図8及び図9に示すよう
に、被溶射物の表面を粗面化するブラスト処理を含む前
工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形成する溶射
工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度の修正等の
封孔処理を含む後工程とからなる急激変化溶射面を有す
る傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボット制御装
置7が傾斜溶射面の形状条件の信号からブラスト処理及
び溶射処理における各ガンの制御点TCPの移動経路を
演算すると共に、溶射面急激変化角度の信号を入力し
て、上記移動経路に対応させた各ガンの前進角θ1と後
退角θ3と各ガンの移動速度とを決定して、多関節ロボ
ットがブラスト処理及び溶射処理を行う急激変化溶射面
を有する傾斜溶射面の溶射加工方法である。
【0009】出願時の請求項3に記載の発明は、出願時
の請求項1に記載の溶射処理に加えてブラスト処理及び
封孔処理も多関節ロボットに行わせる溶射加工方法であ
って、図4及び図5又は図6及び図7又は図8及び図9
に示すように、被溶射物の表面を粗面化するブラスト処
理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形
成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度
の修正等の封孔処理を含む後工程とからなる急激変化溶
射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボ
ット制御装置7が傾斜溶射面の形状条件の信号からブラ
スト処理、溶射処理及び封孔処理における各ガンの制御
点TCPの移動経路を演算すると共に、溶射面急激変化
角度の信号を入力して、上記移動経路に対応させた各ガ
ンの前進角θ1と後退角θ3と各ガンの移動速度を決定
して、多関節ロボットがブラスト処理、溶射処理及び封
孔処理を行う急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射
加工方法である。
の請求項1に記載の溶射処理に加えてブラスト処理及び
封孔処理も多関節ロボットに行わせる溶射加工方法であ
って、図4及び図5又は図6及び図7又は図8及び図9
に示すように、被溶射物の表面を粗面化するブラスト処
理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形
成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度
の修正等の封孔処理を含む後工程とからなる急激変化溶
射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボ
ット制御装置7が傾斜溶射面の形状条件の信号からブラ
スト処理、溶射処理及び封孔処理における各ガンの制御
点TCPの移動経路を演算すると共に、溶射面急激変化
角度の信号を入力して、上記移動経路に対応させた各ガ
ンの前進角θ1と後退角θ3と各ガンの移動速度を決定
して、多関節ロボットがブラスト処理、溶射処理及び封
孔処理を行う急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射
加工方法である。
【0010】出願時の請求項4に記載の発明は、3台の
多関節ロボットがブラスト処理、溶射処理及び封孔処理
をそれぞれ行う急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶
射加工方法であって、被溶射物の表面を粗面化するブラ
スト処理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮
膜を形成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸
法精度の修正等の封孔処理を含む後工程とからなる急激
変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法におい
て、ロボット制御装置7が傾斜溶射面の形状条件の信号
からブラスト処理、溶射処理及び封孔処理における各ガ
ンの制御点TCPの移動経路を演算すると共に、溶射面
急激変化角度の信号を入力して、上記移動経路に対応さ
せた各ガンの前進角θ1と後退角θ3と各ガンの移動速
度を決定して、3台の多関節ロボットがブラスト処理、
溶射処理及び封孔処理をそれぞれ行う急激変化溶射面を
有する傾斜溶射面の溶射加工方法である。
多関節ロボットがブラスト処理、溶射処理及び封孔処理
をそれぞれ行う急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶
射加工方法であって、被溶射物の表面を粗面化するブラ
スト処理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮
膜を形成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸
法精度の修正等の封孔処理を含む後工程とからなる急激
変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法におい
て、ロボット制御装置7が傾斜溶射面の形状条件の信号
からブラスト処理、溶射処理及び封孔処理における各ガ
ンの制御点TCPの移動経路を演算すると共に、溶射面
急激変化角度の信号を入力して、上記移動経路に対応さ
せた各ガンの前進角θ1と後退角θ3と各ガンの移動速
度を決定して、3台の多関節ロボットがブラスト処理、
溶射処理及び封孔処理をそれぞれ行う急激変化溶射面を
有する傾斜溶射面の溶射加工方法である。
【0011】出願時の請求項5に記載の発明は、出願時
の請求項3又は請求項4に記載の発明を具体化した溶射
加工方法であって、図15乃至図17に示すように、溶
接条件設定装置9から入力された傾斜溶射面の形状条件
の信号がロボット制御装置7に入力される「ロボット制
御装置への傾斜溶射面形状条件入力ステップ」(ステッ
プ4)と、溶接条件設定装置9から入力された溶射アー
ク制御条件の信号が溶射制御装置3に入力される「溶射
制御装置への溶射アーク制御条件入力ステップ」(ステ
ップ5)と、ロボット制御装置7が上記傾斜溶射面の形
状条件の信号からブラスト処理、溶射処理及び封孔処理
におけるガンの制御点TCPの移動経路を演算する「ガ
ンの制御点の移動経路演算ステップ」(ステップ6)
と、溶射面急激変化角度の信号を入力して、上記移動経
路に対応させたガンの前進角θ1及び後退角θ3を決定
する「ガンの前進角及び後退角の決定ステップ」(ステ
ップ7)と、溶射面急激変化角度の信号を入力して、上
記移動経路に対応させたガンの移動速度を決定する「ガ
ンの移動速度決定ステップ」(ステップ8)と、ロボッ
ト制御装置7が起動信号を入力してブラスト処理フロー
を行う「ブラスト処理ステップ」(ステップL)と、溶
射処理フローを行う「溶射処理ステップ」(ステップ
M)と、封孔処理フローを行う「封孔処理ステップ」
(ステップN)とから成る急激変化溶射面を有する傾斜
溶射面の溶射加工方法である。
の請求項3又は請求項4に記載の発明を具体化した溶射
加工方法であって、図15乃至図17に示すように、溶
接条件設定装置9から入力された傾斜溶射面の形状条件
の信号がロボット制御装置7に入力される「ロボット制
御装置への傾斜溶射面形状条件入力ステップ」(ステッ
プ4)と、溶接条件設定装置9から入力された溶射アー
ク制御条件の信号が溶射制御装置3に入力される「溶射
制御装置への溶射アーク制御条件入力ステップ」(ステ
ップ5)と、ロボット制御装置7が上記傾斜溶射面の形
状条件の信号からブラスト処理、溶射処理及び封孔処理
におけるガンの制御点TCPの移動経路を演算する「ガ
ンの制御点の移動経路演算ステップ」(ステップ6)
と、溶射面急激変化角度の信号を入力して、上記移動経
路に対応させたガンの前進角θ1及び後退角θ3を決定
する「ガンの前進角及び後退角の決定ステップ」(ステ
ップ7)と、溶射面急激変化角度の信号を入力して、上
記移動経路に対応させたガンの移動速度を決定する「ガ
ンの移動速度決定ステップ」(ステップ8)と、ロボッ
ト制御装置7が起動信号を入力してブラスト処理フロー
を行う「ブラスト処理ステップ」(ステップL)と、溶
射処理フローを行う「溶射処理ステップ」(ステップ
M)と、封孔処理フローを行う「封孔処理ステップ」
(ステップN)とから成る急激変化溶射面を有する傾斜
溶射面の溶射加工方法である。
【0012】出願時の請求項6に記載の発明は、急激変
化溶射面を有する傾斜溶射面が張橋用ケーブル端圧着ボ
ルトの溶射面であって、傾斜溶射面の形状条件の信号が
ボルトの直径D1及びボルトネジ部17の長さL2を含
むボルト部形状条件の信号であり、溶射面急激変化角度
の信号がボルトネジ角度θ2の信号である出願時の請求
項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項
5に記載の急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加
工方法である。
化溶射面を有する傾斜溶射面が張橋用ケーブル端圧着ボ
ルトの溶射面であって、傾斜溶射面の形状条件の信号が
ボルトの直径D1及びボルトネジ部17の長さL2を含
むボルト部形状条件の信号であり、溶射面急激変化角度
の信号がボルトネジ角度θ2の信号である出願時の請求
項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項
5に記載の急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加
工方法である。
【0013】出願時の請求項7に記載の発明は、出願時
の請求項5に記載のブラスト処理を図18乃至図20に
示すように、具体化した溶射加工方法であって、出願時
の請求項5に記載のブラスト処理ステップ(ステップ
L)がマニピュレータ12の手首部12aをブラストガ
ン保持位置に移動する「手首部ブラストガン保持位置移
動ステップ」(ステップL1)と、ロボット制御装置7
がガン保持指令信号S1を出力してツールチェンジャ1
3がブラストガン2を保持する「ブラストガン保持ステ
ップ」(ステップL5)と、ブラストガン2のノズル先
端をブラスト開始位置に移動させる「ブラストガン先端
移動ステップ」(ステップL6)と、ロボット制御装置
7がブラスト開始指令信号S7を出力してブラストガン
2を前進角θ1で移動させて1回目のブラスト処理を行
う「1回目ブラスト処理ステップ」(ステップL10)
と、ブラストガン2を後退角θ3で移動させて2回目の
ブラスト処理を行う「2回目ブラスト処理ステップ」
(ステップL11)と、ブラストガン2のノズル先端が
ブラスト終了位置に達する「ブラストガン終了位置到達
ステップ」(ステップL12)と、ロボット制御装置7
がブラスト終了指令信号S10を出力してブラストガン
2がブラスト材を被溶射物14に吹き付けを終了する
「ブラスト材吹き付け終了ステップ」(ステップL1
6)と、マニピュレータ12の手首部12aをブラスト
ガン保持位置に移動する「手首部ブラストガン保持位置
移動ステップ」(ステップL17)と、ロボット制御装
置7がガン開放指令信号S4を出力してツールチェンジ
ャ13がブラストガン2を開放する「ブラストガン開放
ステップ」(ステップL21)とから成る急激変化溶射
面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法である。
の請求項5に記載のブラスト処理を図18乃至図20に
示すように、具体化した溶射加工方法であって、出願時
の請求項5に記載のブラスト処理ステップ(ステップ
L)がマニピュレータ12の手首部12aをブラストガ
ン保持位置に移動する「手首部ブラストガン保持位置移
動ステップ」(ステップL1)と、ロボット制御装置7
がガン保持指令信号S1を出力してツールチェンジャ1
3がブラストガン2を保持する「ブラストガン保持ステ
ップ」(ステップL5)と、ブラストガン2のノズル先
端をブラスト開始位置に移動させる「ブラストガン先端
移動ステップ」(ステップL6)と、ロボット制御装置
7がブラスト開始指令信号S7を出力してブラストガン
2を前進角θ1で移動させて1回目のブラスト処理を行
う「1回目ブラスト処理ステップ」(ステップL10)
と、ブラストガン2を後退角θ3で移動させて2回目の
ブラスト処理を行う「2回目ブラスト処理ステップ」
(ステップL11)と、ブラストガン2のノズル先端が
ブラスト終了位置に達する「ブラストガン終了位置到達
ステップ」(ステップL12)と、ロボット制御装置7
がブラスト終了指令信号S10を出力してブラストガン
2がブラスト材を被溶射物14に吹き付けを終了する
「ブラスト材吹き付け終了ステップ」(ステップL1
6)と、マニピュレータ12の手首部12aをブラスト
ガン保持位置に移動する「手首部ブラストガン保持位置
移動ステップ」(ステップL17)と、ロボット制御装
置7がガン開放指令信号S4を出力してツールチェンジ
ャ13がブラストガン2を開放する「ブラストガン開放
ステップ」(ステップL21)とから成る急激変化溶射
面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法である。
【0014】出願時の請求項8に記載の発明は、出願時
の請求項5に記載の溶射処理を図21乃至図23に示す
ように、具体化した溶射加工方法であって、出願時の請
求項5に記載の溶射処理ステップ(ステップM)がマニ
ピュレータ12の手首部12aを溶射ガン保持位置に移
動する「手首部溶射ガン保持位置移動ステップ」(ステ
ップM1)と、ロボット制御装置7がガン保持指令信号
S1を出力してツールチェンジャ13が溶射ガン4を保
持する「溶射ガン4保持ステップ」(ステップM5)
と、溶射ガン4の先端を溶射開始位置に移動させる「溶
射ガン先端移動ステップ」(ステップM6)と、ロボッ
ト制御装置7が溶射開始指令信号S13を出力して溶射
ガン4を前進角θ1で移動させて1回目の溶射処理を行
う「1回目溶射処理ステップ」(ステップM10)と、
溶射ガン4を後退角θ3で移動させて2回目の溶射処理
を行う「2回目溶射処理ステップ」(ステップM11)
と、溶射ガン4の先端が溶射終了位置に達する「溶射ガ
ン先端終了位置到達ステップ」(ステップM12)と、
ロボット制御装置7が溶射終了指令信号S16を出力し
て溶射ガン4が被溶射物14への溶射を終了する「溶射
終了ステップ」(ステップM16)と、マニピュレータ
12の手首部12aを溶射ガン保持位置に移動する「手
首部溶射ガン保持位置移動ステップ」(ステップM1
7)と、ロボット制御装置7がガン開放指令信号S4を
出力してツールチェンジャ13が溶射ガン4を開放する
「溶射ガン開放ステップ」(ステップM21)とから成
る急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法で
ある。
の請求項5に記載の溶射処理を図21乃至図23に示す
ように、具体化した溶射加工方法であって、出願時の請
求項5に記載の溶射処理ステップ(ステップM)がマニ
ピュレータ12の手首部12aを溶射ガン保持位置に移
動する「手首部溶射ガン保持位置移動ステップ」(ステ
ップM1)と、ロボット制御装置7がガン保持指令信号
S1を出力してツールチェンジャ13が溶射ガン4を保
持する「溶射ガン4保持ステップ」(ステップM5)
と、溶射ガン4の先端を溶射開始位置に移動させる「溶
射ガン先端移動ステップ」(ステップM6)と、ロボッ
ト制御装置7が溶射開始指令信号S13を出力して溶射
ガン4を前進角θ1で移動させて1回目の溶射処理を行
う「1回目溶射処理ステップ」(ステップM10)と、
溶射ガン4を後退角θ3で移動させて2回目の溶射処理
を行う「2回目溶射処理ステップ」(ステップM11)
と、溶射ガン4の先端が溶射終了位置に達する「溶射ガ
ン先端終了位置到達ステップ」(ステップM12)と、
ロボット制御装置7が溶射終了指令信号S16を出力し
て溶射ガン4が被溶射物14への溶射を終了する「溶射
終了ステップ」(ステップM16)と、マニピュレータ
12の手首部12aを溶射ガン保持位置に移動する「手
首部溶射ガン保持位置移動ステップ」(ステップM1
7)と、ロボット制御装置7がガン開放指令信号S4を
出力してツールチェンジャ13が溶射ガン4を開放する
「溶射ガン開放ステップ」(ステップM21)とから成
る急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法で
ある。
【0015】出願時の請求項9に記載の発明は、出願時
の請求項5に記載の封孔処理を図24乃至図26に示す
ように、具体化した溶射加工方法であって、出願時の請
求項5に記載の封孔処理ステップ(ステップN)がマニ
ピュレータ12の手首部12aを封孔ガン保持位置に移
動する「手首部封孔ガン保持位置移動ステップ」(ステ
ップN1)と、ロボット制御装置7がガン保持指令信号
S1を出力してツールチェンジャ13が封孔ガン6を保
持する「封孔ガン保持ステップ」(ステップN5)と、
封孔ガン6の先端を封孔開始位置に移動させる「封孔ガ
ン先端移動ステップ」(ステップN6)と、ロボット制
御装置7が封孔開始指令信号S19を出力して封孔ガン
6を前進角θ1で移動させて1回目の封孔処理を行う
「1回目封孔処理ステップ」(ステップN10)と、封
孔ガン6を後退角θ3で移動させて2回目の封孔処理を
行う「2回目封孔処理ステップ」(ステップN11)
と、封孔ガン6の先端が封孔終了位置に達する「封孔ガ
ン先端封孔終了位置到達ステップ」(ステップN12)
と、ロボット制御装置7が封孔終了指令信号S22を出
力して封孔ガン6が被溶射物14に封孔処理を終了する
「封孔処理終了ステップ」(ステップN16)と、マニ
ピュレータ12の手首部12aを封孔ガン保持位置に移
動する「手首部封孔ガン保持位置移動ステップ」(ステ
ップN17)と、ロボット制御装置7がガン開放指令信
号S4を出力してツールチェンジャ13が封孔ガン6を
開放する「封孔ガン開放ステップ」(ステップN21)
とから成る急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加
工方法である。
の請求項5に記載の封孔処理を図24乃至図26に示す
ように、具体化した溶射加工方法であって、出願時の請
求項5に記載の封孔処理ステップ(ステップN)がマニ
ピュレータ12の手首部12aを封孔ガン保持位置に移
動する「手首部封孔ガン保持位置移動ステップ」(ステ
ップN1)と、ロボット制御装置7がガン保持指令信号
S1を出力してツールチェンジャ13が封孔ガン6を保
持する「封孔ガン保持ステップ」(ステップN5)と、
封孔ガン6の先端を封孔開始位置に移動させる「封孔ガ
ン先端移動ステップ」(ステップN6)と、ロボット制
御装置7が封孔開始指令信号S19を出力して封孔ガン
6を前進角θ1で移動させて1回目の封孔処理を行う
「1回目封孔処理ステップ」(ステップN10)と、封
孔ガン6を後退角θ3で移動させて2回目の封孔処理を
行う「2回目封孔処理ステップ」(ステップN11)
と、封孔ガン6の先端が封孔終了位置に達する「封孔ガ
ン先端封孔終了位置到達ステップ」(ステップN12)
と、ロボット制御装置7が封孔終了指令信号S22を出
力して封孔ガン6が被溶射物14に封孔処理を終了する
「封孔処理終了ステップ」(ステップN16)と、マニ
ピュレータ12の手首部12aを封孔ガン保持位置に移
動する「手首部封孔ガン保持位置移動ステップ」(ステ
ップN17)と、ロボット制御装置7がガン開放指令信
号S4を出力してツールチェンジャ13が封孔ガン6を
開放する「封孔ガン開放ステップ」(ステップN21)
とから成る急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加
工方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、出願時の
請求項6及び図4及び図5又は図6及び図7又は図8及
び図9に示すように、出願時の請求項3に記載の発明の
急激変化溶射面を有する傾斜溶射面が張橋用ケーブル端
圧着ボルトの溶射面であって、ブラスト処理及び溶射処
理及び封孔処理も多関節ロボットに行わせる溶射加工方
法であって、傾斜溶射面の形状条件の信号がボルトの直
径D1及びボルトネジ部17の長さL2を含むボルト部
の形状条件の信号であり、溶射面急激変化角度の信号が
ボルトネジ角度θ2の信号であるので、被溶射物の表面
を粗面化するブラスト処理を含む前工程と、粗面化した
被溶射物に溶射皮膜を形成する溶射工程と、溶射皮膜の
補強、仕上がり寸法精度の修正等の封孔処理を含む後工
程とからなる溶射加工を被溶射物に対して施す溶射加工
方法において、ロボット制御装置7がボルトの直径D1
及びボルトネジ部17の長さL2を含むボルト部の形状
条件の信号からブラスト処理、溶射処理及び封孔処理に
おける各ガンの制御点TCPの移動経路を演算すると共
に、溶射面急激変化角度の信号を入力して、上記移動経
路に対応させた各ガンの前進角θ1と後退角θ3と各ガ
ンの移動速度とを決定して、多関節ロボットがブラスト
処理、溶射処理及び封孔処理を行う張橋用ケーブル端圧
着ボルトの溶射加工方法である。
請求項6及び図4及び図5又は図6及び図7又は図8及
び図9に示すように、出願時の請求項3に記載の発明の
急激変化溶射面を有する傾斜溶射面が張橋用ケーブル端
圧着ボルトの溶射面であって、ブラスト処理及び溶射処
理及び封孔処理も多関節ロボットに行わせる溶射加工方
法であって、傾斜溶射面の形状条件の信号がボルトの直
径D1及びボルトネジ部17の長さL2を含むボルト部
の形状条件の信号であり、溶射面急激変化角度の信号が
ボルトネジ角度θ2の信号であるので、被溶射物の表面
を粗面化するブラスト処理を含む前工程と、粗面化した
被溶射物に溶射皮膜を形成する溶射工程と、溶射皮膜の
補強、仕上がり寸法精度の修正等の封孔処理を含む後工
程とからなる溶射加工を被溶射物に対して施す溶射加工
方法において、ロボット制御装置7がボルトの直径D1
及びボルトネジ部17の長さL2を含むボルト部の形状
条件の信号からブラスト処理、溶射処理及び封孔処理に
おける各ガンの制御点TCPの移動経路を演算すると共
に、溶射面急激変化角度の信号を入力して、上記移動経
路に対応させた各ガンの前進角θ1と後退角θ3と各ガ
ンの移動速度とを決定して、多関節ロボットがブラスト
処理、溶射処理及び封孔処理を行う張橋用ケーブル端圧
着ボルトの溶射加工方法である。
【0017】
【実施例】本発明は、出願時の請求項1に記載したよう
に、被溶射物の表面を粗面化するブラスト処理を含む前
工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形成する溶射
工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度の修正等の
封孔処理を含む後工程からなる急激変化溶射面を有する
傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボット制御装置
7が傾斜溶射面の形状条件の信号から溶射処理を行う溶
射ガンの制御点TCPの移動経路を演算すると共に、溶
射面急激変化角度の信号を入力して、上記移動経路に対
応させた溶射ガンの前進角θ1及び後退角θ3と溶射ガ
ンの移動速度とを決定して、多関節ロボットが溶射処理
を行う急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方
法である。以下の実施例では、出願時の請求項6に記載
したように、急激変化溶射面を有する傾斜溶射面が張橋
用ケーブル端圧着ボルトの溶射面であって、傾斜溶射面
の形状条件の信号がボルトの直径D1及びボルトネジ部
17の長さL2を含むボルト部の形状条件の信号であ
り、溶射面急激変化角度の信号がボルトネジ角度θ2の
信号である場合について説明する。
に、被溶射物の表面を粗面化するブラスト処理を含む前
工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形成する溶射
工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度の修正等の
封孔処理を含む後工程からなる急激変化溶射面を有する
傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボット制御装置
7が傾斜溶射面の形状条件の信号から溶射処理を行う溶
射ガンの制御点TCPの移動経路を演算すると共に、溶
射面急激変化角度の信号を入力して、上記移動経路に対
応させた溶射ガンの前進角θ1及び後退角θ3と溶射ガ
ンの移動速度とを決定して、多関節ロボットが溶射処理
を行う急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方
法である。以下の実施例では、出願時の請求項6に記載
したように、急激変化溶射面を有する傾斜溶射面が張橋
用ケーブル端圧着ボルトの溶射面であって、傾斜溶射面
の形状条件の信号がボルトの直径D1及びボルトネジ部
17の長さL2を含むボルト部の形状条件の信号であ
り、溶射面急激変化角度の信号がボルトネジ角度θ2の
信号である場合について説明する。
【0018】図1は溶射ガンを握持する多関節ロボット
の一般的な構成を示す図である。同図において、マニピ
ュレータ12の手首部12aにはブラストガン2、溶射
ガン4又は封孔ガン6(以下、総称してガンという)を
保持するツールチェンジャ13が取り付けられている。
16は溶射ガン4に供給されるワイヤが巻回されている
ワイヤリールである。7はマニピュレータ12を制御す
るロボット制御装置であり、24はマニピュレータ12
のティーチングを行うためのティーチペンダントであ
り、25はマニピュレータ12の始動又は停止を行う操
作ボックスである。11はツールチェンジャ制御装置で
あり、3は溶射制御装置であり、1はブラスト制御装置
であり、5は封孔制御装置である。溶射ガンは、一般的
に2本の消耗電極(ワイヤ)の間又は非消耗電極と被溶
射物との間にアークを発生させる。消耗電極式アーク溶
射方法は、アーク熱によって生じた溶融部分を圧縮ガス
のジェットによって微細化し、被溶射物に吹き付けて皮
膜を形成する。また、溶射材料である2本のワイヤとし
て、アルミ、亜鉛、鉄、銅、ステンレス等の同種又は異
種の金属を使用することができる。また、消耗電極式ア
ーク溶射方法を用いる溶射ガンだけではなく2本の噴射
ノズル間に発生させたガス炎の熱を利用するガス式溶射
方法、2本の非消耗電極間にアークを発生させて、その
アーク熱を利用する非消耗電極式アーク溶射方法、アー
クを絞ってプラズマにしたプラズマ溶射方法等を使用す
る溶射ガンも使用できる。なお、2本のワイヤを送給す
る消耗電極式アーク溶射方法以外の溶射方法では、金
属、プラスチック、セラミック等の各種材料の棒状、ワ
イヤ状、粉末等の溶加材を供給する。
の一般的な構成を示す図である。同図において、マニピ
ュレータ12の手首部12aにはブラストガン2、溶射
ガン4又は封孔ガン6(以下、総称してガンという)を
保持するツールチェンジャ13が取り付けられている。
16は溶射ガン4に供給されるワイヤが巻回されている
ワイヤリールである。7はマニピュレータ12を制御す
るロボット制御装置であり、24はマニピュレータ12
のティーチングを行うためのティーチペンダントであ
り、25はマニピュレータ12の始動又は停止を行う操
作ボックスである。11はツールチェンジャ制御装置で
あり、3は溶射制御装置であり、1はブラスト制御装置
であり、5は封孔制御装置である。溶射ガンは、一般的
に2本の消耗電極(ワイヤ)の間又は非消耗電極と被溶
射物との間にアークを発生させる。消耗電極式アーク溶
射方法は、アーク熱によって生じた溶融部分を圧縮ガス
のジェットによって微細化し、被溶射物に吹き付けて皮
膜を形成する。また、溶射材料である2本のワイヤとし
て、アルミ、亜鉛、鉄、銅、ステンレス等の同種又は異
種の金属を使用することができる。また、消耗電極式ア
ーク溶射方法を用いる溶射ガンだけではなく2本の噴射
ノズル間に発生させたガス炎の熱を利用するガス式溶射
方法、2本の非消耗電極間にアークを発生させて、その
アーク熱を利用する非消耗電極式アーク溶射方法、アー
クを絞ってプラズマにしたプラズマ溶射方法等を使用す
る溶射ガンも使用できる。なお、2本のワイヤを送給す
る消耗電極式アーク溶射方法以外の溶射方法では、金
属、プラスチック、セラミック等の各種材料の棒状、ワ
イヤ状、粉末等の溶加材を供給する。
【0019】溶射加工は前工程、溶射工程及び後工程に
分けることができる。前工程は溶射を行う場合に、予め
被溶射物の表面に対し溶射効果を高める処理をしたり、
必要に応じてマスキングを行う処理であり、主に下記の
処理がある。 被溶射物の表面に付着している油、グリース等の油脂
性の汚れ及び可溶性汚染物を除去して清浄にする脱脂。 酸化物の除去。 溶射加工を行わない箇所に布、耐熱テープ等で覆うマ
スキング。 尖鋭な稜角を持つ粒形のグリットを圧縮空気流、遠心
力等で被溶射物に吹き付けて、被溶射物の黒皮、酸化物
等を除去すると同時に皮膜のより高い密着性を得るため
に被溶射物の表面に凹凸を付け粗面化するブラスト処
理。上記の脱脂、酸化物の除去及びマスキングは必要が
ないときは省略する。
分けることができる。前工程は溶射を行う場合に、予め
被溶射物の表面に対し溶射効果を高める処理をしたり、
必要に応じてマスキングを行う処理であり、主に下記の
処理がある。 被溶射物の表面に付着している油、グリース等の油脂
性の汚れ及び可溶性汚染物を除去して清浄にする脱脂。 酸化物の除去。 溶射加工を行わない箇所に布、耐熱テープ等で覆うマ
スキング。 尖鋭な稜角を持つ粒形のグリットを圧縮空気流、遠心
力等で被溶射物に吹き付けて、被溶射物の黒皮、酸化物
等を除去すると同時に皮膜のより高い密着性を得るため
に被溶射物の表面に凹凸を付け粗面化するブラスト処
理。上記の脱脂、酸化物の除去及びマスキングは必要が
ないときは省略する。
【0020】後工程は溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精
度の修正をすることを目的として溶射皮膜に施す処理で
あって、主に下記の処理がある。 溶射皮膜の開口気孔に封孔材を浸透させ気孔を密閉
し、溶射皮膜の特性を改善する封孔処理。 溶射表面を滑らかにし、寸法精度を高めるための機械
仕上げ。 溶射皮膜を構成する成分元素と同じ元素を溶射皮膜か
ら拡散浸透させて溶射皮膜の主として最外層を改質する
加熱拡散処理。 上記の機械仕上げ及び加熱拡散処理は必要がないときは
省略する。
度の修正をすることを目的として溶射皮膜に施す処理で
あって、主に下記の処理がある。 溶射皮膜の開口気孔に封孔材を浸透させ気孔を密閉
し、溶射皮膜の特性を改善する封孔処理。 溶射表面を滑らかにし、寸法精度を高めるための機械
仕上げ。 溶射皮膜を構成する成分元素と同じ元素を溶射皮膜か
ら拡散浸透させて溶射皮膜の主として最外層を改質する
加熱拡散処理。 上記の機械仕上げ及び加熱拡散処理は必要がないときは
省略する。
【0021】前述した前工程、溶射工程及び後工程の
内、本発明はブラスト処理、溶射処理及び封孔処理を多
関節ロボットを用いて行う溶射加工方法である。
内、本発明はブラスト処理、溶射処理及び封孔処理を多
関節ロボットを用いて行う溶射加工方法である。
【0022】図2は本発明の溶射加工方法を説明するブ
ロック図である。同図において、ブラスト制御装置1は
ブラストガン2が被溶射物14に吹き付けるブラスト材
の流量を制御する。溶射制御装置3は溶射ガン4の溶射
電圧、溶射電流、溶射風量及びワイヤ送給速度を制御す
る。封孔制御装置5は封孔ガン6が溶射皮膜の開口気孔
に封孔材を浸透させる流量を制御する。後述するボルト
の直径等のボルト部形状条件及び溶射電圧等の溶射アー
ク制御条件を溶射条件設定装置9に入力する。溶射条件
設定装置9はボルト部形状条件の信号をロボット制御装
置7に出力し、溶射アーク制御条件の信号を溶射制御装
置3に出力する。ロボット制御装置7は、ブラスト処
理、溶射処理及び封孔処理の開始又は終了の信号を信号
入出力装置8を介してブラスト制御装置1、溶射制御装
置3及び封孔制御装置5に出力する。また、ロボット制
御装置7は入力されたボルト部形状条件に対応してマニ
ピュレータ12を制御する。10はロボット制御装置7
を起動及び停止をする起動装置である。11はツールチ
ェンジャ制御装置であって、信号入出力装置8の出力信
号を入力してマニピュレータ12の先端に装着されたツ
ールチェンジャ13にブラストガン2、溶射ガン4又は
封孔ガン6の何れかのガンの保持又は開放の信号を出力
する。15は被溶射物14を固定する被溶射物固定装置
である。
ロック図である。同図において、ブラスト制御装置1は
ブラストガン2が被溶射物14に吹き付けるブラスト材
の流量を制御する。溶射制御装置3は溶射ガン4の溶射
電圧、溶射電流、溶射風量及びワイヤ送給速度を制御す
る。封孔制御装置5は封孔ガン6が溶射皮膜の開口気孔
に封孔材を浸透させる流量を制御する。後述するボルト
の直径等のボルト部形状条件及び溶射電圧等の溶射アー
ク制御条件を溶射条件設定装置9に入力する。溶射条件
設定装置9はボルト部形状条件の信号をロボット制御装
置7に出力し、溶射アーク制御条件の信号を溶射制御装
置3に出力する。ロボット制御装置7は、ブラスト処
理、溶射処理及び封孔処理の開始又は終了の信号を信号
入出力装置8を介してブラスト制御装置1、溶射制御装
置3及び封孔制御装置5に出力する。また、ロボット制
御装置7は入力されたボルト部形状条件に対応してマニ
ピュレータ12を制御する。10はロボット制御装置7
を起動及び停止をする起動装置である。11はツールチ
ェンジャ制御装置であって、信号入出力装置8の出力信
号を入力してマニピュレータ12の先端に装着されたツ
ールチェンジャ13にブラストガン2、溶射ガン4又は
封孔ガン6の何れかのガンの保持又は開放の信号を出力
する。15は被溶射物14を固定する被溶射物固定装置
である。
【0023】図3はロボット制御装置7からツールチェ
ンジャ13、ブラストガン2、溶射ガン4及び封孔ガン
6への信号の入出力を示す図である。同図において、ロ
ボット制御装置7が信号入出力装置8にガン保持指令開
始信号S1を出力すると、信号入出力装置8はツールチ
ェンジャ制御装置11にガン保持制御信号S2を出力
し、ツールチェンジャ制御装置11はツールチェンジャ
13にガン保持信号S3を出力し、ブラストガン2、溶
射ガン4又は封孔ガン6の保持を開始する。次にロボッ
ト制御装置7が信号入出力装置8にガン開放指令信号S
4を出力すると、信号入出力装置8はツールチェンジャ
制御装置11にガン開放制御信号S5を出力し、ツール
チェンジャ制御装置11はツールチェンジャ13にガン
開放信号S6を出力し、ブラストガン2、溶射ガン4又
は封孔ガン6を開放する。
ンジャ13、ブラストガン2、溶射ガン4及び封孔ガン
6への信号の入出力を示す図である。同図において、ロ
ボット制御装置7が信号入出力装置8にガン保持指令開
始信号S1を出力すると、信号入出力装置8はツールチ
ェンジャ制御装置11にガン保持制御信号S2を出力
し、ツールチェンジャ制御装置11はツールチェンジャ
13にガン保持信号S3を出力し、ブラストガン2、溶
射ガン4又は封孔ガン6の保持を開始する。次にロボッ
ト制御装置7が信号入出力装置8にガン開放指令信号S
4を出力すると、信号入出力装置8はツールチェンジャ
制御装置11にガン開放制御信号S5を出力し、ツール
チェンジャ制御装置11はツールチェンジャ13にガン
開放信号S6を出力し、ブラストガン2、溶射ガン4又
は封孔ガン6を開放する。
【0024】次にロボット制御装置7が信号入出力装置
8にブラスト開始指令信号S7を出力すると、信号入出
力装置8はブラスト制御装置1にブラスト開始制御信号
S8を出力し、ブラスト制御装置1はブラストガン2に
ブラスト開始信号S9を出力し、被溶射物14のブラス
トを開始する。次にロボット制御装置7が信号入出力装
置8にブラスト終了指令信号S10を出力すると、信号
入出力装置8はブラスト制御装置1にブラスト終了制御
信号S11を出力し、ブラスト制御装置1はブラストガ
ン2にブラスト終了信号S12を出力し、被溶射物14
のブラストを終了する。
8にブラスト開始指令信号S7を出力すると、信号入出
力装置8はブラスト制御装置1にブラスト開始制御信号
S8を出力し、ブラスト制御装置1はブラストガン2に
ブラスト開始信号S9を出力し、被溶射物14のブラス
トを開始する。次にロボット制御装置7が信号入出力装
置8にブラスト終了指令信号S10を出力すると、信号
入出力装置8はブラスト制御装置1にブラスト終了制御
信号S11を出力し、ブラスト制御装置1はブラストガ
ン2にブラスト終了信号S12を出力し、被溶射物14
のブラストを終了する。
【0025】次にロボット制御装置7が信号入出力装置
8に溶射開始指令信号S13を出力すると、信号入出力
装置8は溶射制御装置3に溶射開始制御信号S14を出
力し、溶射制御装置3は溶射ガン4に溶射開始信号S1
5を出力し、被溶射物14の溶射を開始する。次にロボ
ット制御装置7が信号入出力装置8に溶射終了指令信号
S16を出力すると、信号入出力装置8は溶射制御装置
3に溶射終了制御信号S17を出力し、溶射制御装置3
は溶射ガン4に溶射終了信号S18を出力し、被溶射物
14の溶射を終了する。
8に溶射開始指令信号S13を出力すると、信号入出力
装置8は溶射制御装置3に溶射開始制御信号S14を出
力し、溶射制御装置3は溶射ガン4に溶射開始信号S1
5を出力し、被溶射物14の溶射を開始する。次にロボ
ット制御装置7が信号入出力装置8に溶射終了指令信号
S16を出力すると、信号入出力装置8は溶射制御装置
3に溶射終了制御信号S17を出力し、溶射制御装置3
は溶射ガン4に溶射終了信号S18を出力し、被溶射物
14の溶射を終了する。
【0026】次にロボット制御装置7が信号入出力装置
8に封孔開始指令信号S19を出力すると、信号入出力
装置8は封孔制御装置5に封孔開始制御信号S20を出
力し、封孔制御装置5は封孔ガン6に封孔開始信号S2
1を出力し、被溶射物14の封孔を開始する。次にロボ
ット制御装置7が信号入出力装置8に封孔終了指令信号
S22を出力すると、信号入出力装置8は封孔制御装置
5に封孔終了制御信号S23を出力し、封孔制御装置5
は封孔ガン6に封孔終了信号S24を出力し、被溶射物
14の封孔を終了する。
8に封孔開始指令信号S19を出力すると、信号入出力
装置8は封孔制御装置5に封孔開始制御信号S20を出
力し、封孔制御装置5は封孔ガン6に封孔開始信号S2
1を出力し、被溶射物14の封孔を開始する。次にロボ
ット制御装置7が信号入出力装置8に封孔終了指令信号
S22を出力すると、信号入出力装置8は封孔制御装置
5に封孔終了制御信号S23を出力し、封孔制御装置5
は封孔ガン6に封孔終了信号S24を出力し、被溶射物
14の封孔を終了する。
【0027】図4は本発明の溶射方法に使用するガンを
前進角θ1で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平
坦部19とを溶射する方法を示す説明図である。同図に
おいて、ボルト部21を水平に配置して、そのボルト部
21の鉛直線22から傾斜させたガンの中心軸の傾斜角
度をガンの前進角θ1とする。この前進角θ1をボルト
ネジ部17のボルトネジ角度θ2と一致するように設定
する。例えば、ボルトネジ角度θ2が60[度]のとき
は、ガンの前進角θ1も60[度]である。また、ガン
の中心軸上でのガンの先端位置GCPと溶射等の処理を
適切に行うガンの仮想の制御位置を示すガンの制御点T
CPとの距離L1は、ガンの溶射範囲の能力によって決
定され、例えば200[mm]と設定される。ガンの制
御点TCPの移動距離L4は、ボルトの直径をD1、ボ
ルトネジ角度をθ2、ボルトネジ部17の長さをL2、
ボルト平坦部19の長さをL3とすると、 L4=(D1/2)×tanθ2+L2+L3 となる。ボルト側面部20を溶射しないときは、ガンの
制御点TCPの移動距離L4はL4=L2+L3とな
る。
前進角θ1で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平
坦部19とを溶射する方法を示す説明図である。同図に
おいて、ボルト部21を水平に配置して、そのボルト部
21の鉛直線22から傾斜させたガンの中心軸の傾斜角
度をガンの前進角θ1とする。この前進角θ1をボルト
ネジ部17のボルトネジ角度θ2と一致するように設定
する。例えば、ボルトネジ角度θ2が60[度]のとき
は、ガンの前進角θ1も60[度]である。また、ガン
の中心軸上でのガンの先端位置GCPと溶射等の処理を
適切に行うガンの仮想の制御位置を示すガンの制御点T
CPとの距離L1は、ガンの溶射範囲の能力によって決
定され、例えば200[mm]と設定される。ガンの制
御点TCPの移動距離L4は、ボルトの直径をD1、ボ
ルトネジ角度をθ2、ボルトネジ部17の長さをL2、
ボルト平坦部19の長さをL3とすると、 L4=(D1/2)×tanθ2+L2+L3 となる。ボルト側面部20を溶射しないときは、ガンの
制御点TCPの移動距離L4はL4=L2+L3とな
る。
【0028】図5は本発明の溶射方法に使用するガンを
後退角θ3で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平
坦部19とを溶射する方法を示す説明図である。同図に
おいて、ボルト部21を水平に配置して、そのボルトネ
ジ部17の鉛直線22から傾斜させたガンの中心軸の傾
斜角度をガンの後退角θ3とする。この後退角θ3をボ
ルトネジ部17のボルトネジ角度θ2となるように設定
する。ガンの制御点TCPの移動距離L4は、図4に示
したガンを前進角θ1で移動させた場合と同様である。
後退角θ3で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平
坦部19とを溶射する方法を示す説明図である。同図に
おいて、ボルト部21を水平に配置して、そのボルトネ
ジ部17の鉛直線22から傾斜させたガンの中心軸の傾
斜角度をガンの後退角θ3とする。この後退角θ3をボ
ルトネジ部17のボルトネジ角度θ2となるように設定
する。ガンの制御点TCPの移動距離L4は、図4に示
したガンを前進角θ1で移動させた場合と同様である。
【0029】図6は本発明の溶射方法に使用するガンを
前進角θ1で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平
坦部19の一部とを溶射する方法を示す説明図である。
同図において、図4で前述したとおり、ガンの前進角θ
1をボルトネジ部17のボルトネジ角度θ2となるよう
に設定する。ガンの制御点TCPの移動距離L6は、ボ
ルトの直径をD1、ボルトネジ角度をθ2、ボルトネジ
部17の長さをL2、ボルト平坦部19の溶射部の長さ
をL5とすると、 L6=(D1/2)×tanθ2+L2+L5 となる。ボルト側面部20を溶射しないときは、ガンの
制御点TCPの移動距離L6はL6=L2+L5とな
る。
前進角θ1で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平
坦部19の一部とを溶射する方法を示す説明図である。
同図において、図4で前述したとおり、ガンの前進角θ
1をボルトネジ部17のボルトネジ角度θ2となるよう
に設定する。ガンの制御点TCPの移動距離L6は、ボ
ルトの直径をD1、ボルトネジ角度をθ2、ボルトネジ
部17の長さをL2、ボルト平坦部19の溶射部の長さ
をL5とすると、 L6=(D1/2)×tanθ2+L2+L5 となる。ボルト側面部20を溶射しないときは、ガンの
制御点TCPの移動距離L6はL6=L2+L5とな
る。
【0030】図7は本発明の溶射方法に使用するガンを
後退角θ3で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平
坦部19の一部とを溶射する方法を示す説明図である。
同図において、図5で前述したとおり、ガンの後退角θ
3をボルトネジ部17のボルトネジ角度θ2となるよう
に設定する。ガンの制御点TCPの移動距離L6は、図
6に示したガンを前進角θ1で移動させた場合と同様で
ある。
後退角θ3で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平
坦部19の一部とを溶射する方法を示す説明図である。
同図において、図5で前述したとおり、ガンの後退角θ
3をボルトネジ部17のボルトネジ角度θ2となるよう
に設定する。ガンの制御点TCPの移動距離L6は、図
6に示したガンを前進角θ1で移動させた場合と同様で
ある。
【0031】図8は本発明の溶射方法に使用するガンを
前進角θ1で移動させて、ボルト平坦部を有さないボル
トを溶射する方法を示す説明図である。同図において、
図4で前述したとおり、ガンの前進角θ1をボルトネジ
部17のボルトネジ角度θ2となるように設定する。ガ
ンの制御点TCPの移動距離L7は、ボルトの直径をD
1、ボルトネジ角度をθ2、ボルトネジ部17の長さを
L2とすると、 L7=(D1/2)×tanθ2+L2 となる。ボルト側面部20を溶射しないときは、ガンの
制御点TCPの移動距離L7はL7=L2で求められ
る。
前進角θ1で移動させて、ボルト平坦部を有さないボル
トを溶射する方法を示す説明図である。同図において、
図4で前述したとおり、ガンの前進角θ1をボルトネジ
部17のボルトネジ角度θ2となるように設定する。ガ
ンの制御点TCPの移動距離L7は、ボルトの直径をD
1、ボルトネジ角度をθ2、ボルトネジ部17の長さを
L2とすると、 L7=(D1/2)×tanθ2+L2 となる。ボルト側面部20を溶射しないときは、ガンの
制御点TCPの移動距離L7はL7=L2で求められ
る。
【0032】図9は本発明の溶射方法に使用するガンを
後退角θ3で移動させて、ボルト平坦部を有さないボル
トを溶射する方法を示す説明図である。同図において、
図5で前述したとおり、ガンの後退角θ3をボルトネジ
部17のボルトネジ角度θ2となるように設定する。ガ
ンの制御点TCPの移動距離L7は、図8に示したガン
を前進角θ1で移動させた場合と同様である。
後退角θ3で移動させて、ボルト平坦部を有さないボル
トを溶射する方法を示す説明図である。同図において、
図5で前述したとおり、ガンの後退角θ3をボルトネジ
部17のボルトネジ角度θ2となるように設定する。ガ
ンの制御点TCPの移動距離L7は、図8に示したガン
を前進角θ1で移動させた場合と同様である。
【0033】図10は本発明の溶射方法に使用するガン
の制御点TCPの移動軌跡を説明する図である。ガンの
制御点TCPを次の順序で移動させる。 ボルトネジ部の一端A1点から他端B1点まで、例え
ば前進角θ1でボルト部21の軸方向に移動させる。 B1点からB2点までボルト部21の円周に沿って予
め定めたピッチだけ移動させる。 B2点からA2点まで後退角θ1でボルト部21の軸
方向に移動させる。 A2点からA3点までボルト部21の円周に沿って移
動させる。 以下、これらの動作を繰り返して、通常は、略半周面
の溶射加工を実施する。 この場合、例えばボルトネジ部17が1.2[m]、ケ
ーブル部18が1[km]のように大きな形状のとき
は、ボルトネジ部17を回転させることが困難であるた
めに、上記のように、マニピュレータ12の姿勢を変え
てガンを設定回転角度ずつ回転させる。このガンの制御
点TCPの移動軌跡は、後述する図11乃至図14を用
いて説明する方法によって決定される。
の制御点TCPの移動軌跡を説明する図である。ガンの
制御点TCPを次の順序で移動させる。 ボルトネジ部の一端A1点から他端B1点まで、例え
ば前進角θ1でボルト部21の軸方向に移動させる。 B1点からB2点までボルト部21の円周に沿って予
め定めたピッチだけ移動させる。 B2点からA2点まで後退角θ1でボルト部21の軸
方向に移動させる。 A2点からA3点までボルト部21の円周に沿って移
動させる。 以下、これらの動作を繰り返して、通常は、略半周面
の溶射加工を実施する。 この場合、例えばボルトネジ部17が1.2[m]、ケ
ーブル部18が1[km]のように大きな形状のとき
は、ボルトネジ部17を回転させることが困難であるた
めに、上記のように、マニピュレータ12の姿勢を変え
てガンを設定回転角度ずつ回転させる。このガンの制御
点TCPの移動軌跡は、後述する図11乃至図14を用
いて説明する方法によって決定される。
【0034】図11は本発明の溶射方法に使用するボル
トの直径D1、ボルトネジ角度θ2及びボルトネジ部1
7の長さL2又はその長さL2に溶射加工を追加する距
離を加算したガンの制御点TCPの移動距離(L4、L
6、L7)を含むボルト部形状条件を教示する方法を説
明する図である。同図において、A点とB点との間の距
離がボルトネジ部17の長さL2であり、B点とD点と
の間の距離がボルトの直径D1である。このボルトネジ
部17の長さL2に、前述した図4乃至図9で説明した
溶射加工を追加する距離を加算した値が、ガンの制御点
TCPの移動距離である。
トの直径D1、ボルトネジ角度θ2及びボルトネジ部1
7の長さL2又はその長さL2に溶射加工を追加する距
離を加算したガンの制御点TCPの移動距離(L4、L
6、L7)を含むボルト部形状条件を教示する方法を説
明する図である。同図において、A点とB点との間の距
離がボルトネジ部17の長さL2であり、B点とD点と
の間の距離がボルトの直径D1である。このボルトネジ
部17の長さL2に、前述した図4乃至図9で説明した
溶射加工を追加する距離を加算した値が、ガンの制御点
TCPの移動距離である。
【0035】図12はガンの中心軸をボルト部21の円
周の接線に対し垂直にして、ガンの制御点TCPをB点
からC点を経由してD点までボルト部21の円周を90
[度]ずつ移動させて、ガンの制御点TCPの位置を教
示する方法を説明する図である。
周の接線に対し垂直にして、ガンの制御点TCPをB点
からC点を経由してD点までボルト部21の円周を90
[度]ずつ移動させて、ガンの制御点TCPの位置を教
示する方法を説明する図である。
【0036】以上のボルト部形状条件を記憶した作業プ
ログラムを実際に溶射を行う作業プログラムに変換す
る。溶射加工を行うときのボルト部21の円周端部で、
ガンが円周方向に移動する1ピッチの角度(以下、分割
度数という)を決定する。B点におけるガンの中心軸の
ボルト部21の基準線23に対する傾斜角度をθ4
[度](図12では、傾斜角度θ4は零[度]なので記
載されていない)とし、D点におけるガンの中心軸のボ
ルト部21の基準線23に対する傾斜角度をθ5[度]
とする。ガンの溶射範囲の能力によって決定されるガン
のボルト部21の円周方向の移動ピッチをt[mm]と
して、ボルトの直径をD1[mm]とすると分割数Nは N=(D1/2)×π÷t で求められる。また、分割度数R[度]は R=(θ5−θ4)÷N で求められる。
ログラムを実際に溶射を行う作業プログラムに変換す
る。溶射加工を行うときのボルト部21の円周端部で、
ガンが円周方向に移動する1ピッチの角度(以下、分割
度数という)を決定する。B点におけるガンの中心軸の
ボルト部21の基準線23に対する傾斜角度をθ4
[度](図12では、傾斜角度θ4は零[度]なので記
載されていない)とし、D点におけるガンの中心軸のボ
ルト部21の基準線23に対する傾斜角度をθ5[度]
とする。ガンの溶射範囲の能力によって決定されるガン
のボルト部21の円周方向の移動ピッチをt[mm]と
して、ボルトの直径をD1[mm]とすると分割数Nは N=(D1/2)×π÷t で求められる。また、分割度数R[度]は R=(θ5−θ4)÷N で求められる。
【0037】ここで、現地に設置された後の建設構造物
の保守のための防食加工をする場合に、ボルトネジ部1
7に固着したケーブル部18の長さが、1[Km]もあ
る場合があり、ボルトの溶射加工を行うためにボルトを
回転させることができない。したがって、ガンの角度を
分割度数R[度]ずつ回転させて溶射加工を行う。
の保守のための防食加工をする場合に、ボルトネジ部1
7に固着したケーブル部18の長さが、1[Km]もあ
る場合があり、ボルトの溶射加工を行うためにボルトを
回転させることができない。したがって、ガンの角度を
分割度数R[度]ずつ回転させて溶射加工を行う。
【0038】図13は図11に示したボルト部21の円
周を平面に想定したときの図である。また、ガンのボル
ト部21の円周方向の移動ピッチt[mm]を記載して
実際に行う作業プログラムに直した場合を図14に示
す。
周を平面に想定したときの図である。また、ガンのボル
ト部21の円周方向の移動ピッチt[mm]を記載して
実際に行う作業プログラムに直した場合を図14に示
す。
【0039】図14はガンのボルト部21の円周方向の
移動ピッチt[mm]を記載して実際に行う作業プログ
ラムに直す場合のガンの制御点TCPの移動軌跡を示す
図である。
移動ピッチt[mm]を記載して実際に行う作業プログ
ラムに直す場合のガンの制御点TCPの移動軌跡を示す
図である。
【0040】上述したガンを前進角θ1及び後退角θ3
で移動させて、ボルトにネジ山の両傾斜面を各1回で計
2回のブラスト処理、溶射処理及び封孔処理を行う結
果、ボルトネジ山の両傾斜面を各1回のブラスト処理、
溶射処理及び封孔処理を行うことになる。したがって、
ボルト平坦部19では2回のブラスト処理、溶射処理及
び封孔処理を行うことになる。また、ケーブル部18は
マスキングを行うので、溶射加工は行われない。
で移動させて、ボルトにネジ山の両傾斜面を各1回で計
2回のブラスト処理、溶射処理及び封孔処理を行う結
果、ボルトネジ山の両傾斜面を各1回のブラスト処理、
溶射処理及び封孔処理を行うことになる。したがって、
ボルト平坦部19では2回のブラスト処理、溶射処理及
び封孔処理を行うことになる。また、ケーブル部18は
マスキングを行うので、溶射加工は行われない。
【0041】図15乃至図17は本発明のボルト部の溶
射加工方法を示すフローチャートである。図15のステ
ップ1において、被溶射物固定装置15にボルトネジ部
17とケーブル部18の一端を固定する。
射加工方法を示すフローチャートである。図15のステ
ップ1において、被溶射物固定装置15にボルトネジ部
17とケーブル部18の一端を固定する。
【0042】ステップ2において、ケーブル部18には
溶射加工を行わないので、ケーブル部18にマスキング
を行う。また、ボルト平坦部19の溶射加工を行わない
部分にもマスキングを行う。
溶射加工を行わないので、ケーブル部18にマスキング
を行う。また、ボルト平坦部19の溶射加工を行わない
部分にもマスキングを行う。
【0043】ステップ3において、溶接条件設定装置9
から次の溶射条件を入力する。溶射条件は、ボルトの直
径D1、ボルトネジ部17の長さL2、ボルト平坦部1
9の溶射加工対象部の長さL5、ボルトネジ角度θ2の
ボルト部形状条件と溶射電流値、溶射電圧値、溶射ガン
4に供給されるワイヤの送給速度、溶射風量等の溶射ア
ーク制御条件とである。
から次の溶射条件を入力する。溶射条件は、ボルトの直
径D1、ボルトネジ部17の長さL2、ボルト平坦部1
9の溶射加工対象部の長さL5、ボルトネジ角度θ2の
ボルト部形状条件と溶射電流値、溶射電圧値、溶射ガン
4に供給されるワイヤの送給速度、溶射風量等の溶射ア
ーク制御条件とである。
【0044】ステップ4において、溶接条件設定装置9
から入力された溶射条件のうち、ボルト部形状条件の信
号がロボット制御装置7に入力される。
から入力された溶射条件のうち、ボルト部形状条件の信
号がロボット制御装置7に入力される。
【0045】ステップ5において、溶射条件設定装置9
から入力された溶射条件のうち、溶射アーク制御条件の
信号が溶射制御装置3に入力される。
から入力された溶射条件のうち、溶射アーク制御条件の
信号が溶射制御装置3に入力される。
【0046】図16に示すステップ6において、ロボッ
ト制御装置7がボルト部形状条件の信号からブラスト処
理、溶射処理及び封孔処理におけるガンの制御点TCP
の移動経路を演算する。このガンの制御点TCPの各移
動経路を加算すると、図10又は図14に示すガンの制
御点TCPの移動軌跡となる。
ト制御装置7がボルト部形状条件の信号からブラスト処
理、溶射処理及び封孔処理におけるガンの制御点TCP
の移動経路を演算する。このガンの制御点TCPの各移
動経路を加算すると、図10又は図14に示すガンの制
御点TCPの移動軌跡となる。
【0047】ステップ7において、ロボット制御装置7
がボルトネジ角度θ2の信号を入力して、ガンの前進角
θ1及び後退角θ3を決定する。
がボルトネジ角度θ2の信号を入力して、ガンの前進角
θ1及び後退角θ3を決定する。
【0048】ステップ8において、ロボット制御装置7
がボルトネジ角度θ2の信号を入力してブラスト処理、
溶射処理及び封孔処理を行うときのガンの移動速度を決
定する。
がボルトネジ角度θ2の信号を入力してブラスト処理、
溶射処理及び封孔処理を行うときのガンの移動速度を決
定する。
【0049】ステップ9において、起動装置10をON
すると起動装置10が起動信号をロボット制御装置7に
入力する。
すると起動装置10が起動信号をロボット制御装置7に
入力する。
【0050】ステップLにおいて、ロボット制御装置7
が起動信号を入力して図18乃至図20に示すブラスト
処理フローを行う。
が起動信号を入力して図18乃至図20に示すブラスト
処理フローを行う。
【0051】[ブラスト処理ステップ]図18乃至図2
0は本発明のブラスト処理フローを示す図である。図1
8に示すステップL1において、マニピュレータ12の
手首部12aをブラストガン保持位置に移動する。
0は本発明のブラスト処理フローを示す図である。図1
8に示すステップL1において、マニピュレータ12の
手首部12aをブラストガン保持位置に移動する。
【0052】ステップL2において、図3に示すよう
に、ロボット制御装置7がガン保持指令信号S1を信号
入出力装置8に出力する。ステップL3において、信号
入出力装置8がツールチェンジャ制御装置11にガン保
持制御信号S2を出力する。ステップL4において、ツ
ールチェンジャ制御装置11がツールチェンジャ13に
ガン保持信号S3を出力する。ステップL5において、
ツールチェンジャ13がブラストガン2を保持する。
に、ロボット制御装置7がガン保持指令信号S1を信号
入出力装置8に出力する。ステップL3において、信号
入出力装置8がツールチェンジャ制御装置11にガン保
持制御信号S2を出力する。ステップL4において、ツ
ールチェンジャ制御装置11がツールチェンジャ13に
ガン保持信号S3を出力する。ステップL5において、
ツールチェンジャ13がブラストガン2を保持する。
【0053】ステップL6において、ブラストガン2の
ノズル先端をブラスト開始位置に移動させる。
ノズル先端をブラスト開始位置に移動させる。
【0054】ステップL7において、ロボット制御装置
7が信号入出力装置8にブラスト開始指令信号S7を出
力する。図19に示すステップL8において、信号入出
力装置8がブラスト制御装置1にブラスト開始制御信号
S8を出力する。ステップL9において、ブラスト制御
装置1がブラストガン2にブラスト開始信号S9を出力
する。
7が信号入出力装置8にブラスト開始指令信号S7を出
力する。図19に示すステップL8において、信号入出
力装置8がブラスト制御装置1にブラスト開始制御信号
S8を出力する。ステップL9において、ブラスト制御
装置1がブラストガン2にブラスト開始信号S9を出力
する。
【0055】ステップL10において、ブラストガン2
を前進角θ1で移動させて1回目のブラスト処理を行
う。
を前進角θ1で移動させて1回目のブラスト処理を行
う。
【0056】ステップL11において、ブラストガン2
を後退角θ3で移動させて2回目のブラスト処理を行
う。
を後退角θ3で移動させて2回目のブラスト処理を行
う。
【0057】ステップL12において、ブラストガン2
のノズル先端がブラスト終了位置に達する。
のノズル先端がブラスト終了位置に達する。
【0058】ステップL13において、ロボット制御装
置7が信号入出力装置8にブラスト終了指令信号S10
を出力する。ステップL14において、信号入出力装置
8がブラスト制御装置1にブラスト終了制御信号S11
を出力する。ステップL15において、ブラスト制御装
置1がブラストガン2にブラスト終了信号S12を出力
する。
置7が信号入出力装置8にブラスト終了指令信号S10
を出力する。ステップL14において、信号入出力装置
8がブラスト制御装置1にブラスト終了制御信号S11
を出力する。ステップL15において、ブラスト制御装
置1がブラストガン2にブラスト終了信号S12を出力
する。
【0059】図20に示すステップL16において、ブ
ラストガン2がブラスト材を被溶射物14に吹き付けを
終了する。
ラストガン2がブラスト材を被溶射物14に吹き付けを
終了する。
【0060】ステップL17において、マニピュレータ
12の手首部12aをブラストガン保持位置に移動す
る。
12の手首部12aをブラストガン保持位置に移動す
る。
【0061】ステップL18において、ロボット制御装
置7がガン開放指令信号S4を信号入出力装置8に出力
する。
置7がガン開放指令信号S4を信号入出力装置8に出力
する。
【0062】ステップL19において、信号入出力装置
8がツールチェンジャ制御装置11にガン開放制御信号
S5を出力する。ステップL20において、ツールチェ
ンジャ制御装置11がツールチェンジャ13にガン開放
信号S6を出力する。ステップL21において、ツール
チェンジャ13がブラストガン2を開放する。
8がツールチェンジャ制御装置11にガン開放制御信号
S5を出力する。ステップL20において、ツールチェ
ンジャ制御装置11がツールチェンジャ13にガン開放
信号S6を出力する。ステップL21において、ツール
チェンジャ13がブラストガン2を開放する。
【0063】図16に示すステップMにおいて、図21
乃至図23に示す溶射フローを開始する。
乃至図23に示す溶射フローを開始する。
【0064】[溶射処理ステップ]図21乃至図23は
本発明の溶射処理フローを示す図である。図21に示す
ステップM1において、マニピュレータ12の手首部1
2aを溶射ガン保持位置に移動する。
本発明の溶射処理フローを示す図である。図21に示す
ステップM1において、マニピュレータ12の手首部1
2aを溶射ガン保持位置に移動する。
【0065】ステップM2において、ロボット制御装置
7がガン保持指令信号S1を信号入出力装置8に出力す
る。ステップM3において、信号入出力装置8がツール
チェンジャ制御装置11にガン保持制御信号S2を出力
する。ステップM4において、ツールチェンジャ制御装
置11がツールチェンジャ13にガン保持信号S3を出
力する。ステップM5において、ツールチェンジャ13
が溶射ガン4を保持する。
7がガン保持指令信号S1を信号入出力装置8に出力す
る。ステップM3において、信号入出力装置8がツール
チェンジャ制御装置11にガン保持制御信号S2を出力
する。ステップM4において、ツールチェンジャ制御装
置11がツールチェンジャ13にガン保持信号S3を出
力する。ステップM5において、ツールチェンジャ13
が溶射ガン4を保持する。
【0066】ステップM6において、溶射ガン4の先端
を溶射開始位置に移動させる。
を溶射開始位置に移動させる。
【0067】ステップM7において、ロボット制御装置
7が信号入出力装置8に溶射開始指令信号S13を出力
する。図22に示すステップM8において、信号入出力
装置8が溶射制御装置3に溶射開始制御信号S14を出
力する。ステップM9において、溶射制御装置3が溶射
ガン4に溶射開始信号S15を出力する。
7が信号入出力装置8に溶射開始指令信号S13を出力
する。図22に示すステップM8において、信号入出力
装置8が溶射制御装置3に溶射開始制御信号S14を出
力する。ステップM9において、溶射制御装置3が溶射
ガン4に溶射開始信号S15を出力する。
【0068】ステップM10において、溶射ガン4を前
進角θ1で移動させて1回目の溶射処理を行う。
進角θ1で移動させて1回目の溶射処理を行う。
【0069】ステップM11において、溶射ガン4を後
退角θ3で移動させて2回目の溶射処理を行う。
退角θ3で移動させて2回目の溶射処理を行う。
【0070】ステップM12において、溶射ガン4の先
端が溶射終了位置に達する。
端が溶射終了位置に達する。
【0071】ステップM13において、ロボット制御装
置7が信号入出力装置8に溶射終了指令信号S16を出
力する。ステップM14において、信号入出力装置8が
溶射制御装置3に溶射終了制御信号S17を出力する。
ステップM15において、溶射制御装置3が溶射ガン4
に溶射終了信号S18を出力する。
置7が信号入出力装置8に溶射終了指令信号S16を出
力する。ステップM14において、信号入出力装置8が
溶射制御装置3に溶射終了制御信号S17を出力する。
ステップM15において、溶射制御装置3が溶射ガン4
に溶射終了信号S18を出力する。
【0072】図23に示すステップM16において、溶
射ガン4が被溶射物14への溶射を終了する。
射ガン4が被溶射物14への溶射を終了する。
【0073】ステップM17において、マニピュレータ
12の手首部12aを溶射ガン保持位置に移動する。
12の手首部12aを溶射ガン保持位置に移動する。
【0074】ステップM18において、ロボット制御装
置7がガン開放指令信号S4を信号入出力装置8に出力
する。ステップM19において、信号入出力装置8がツ
ールチェンジャ制御装置11にガン開放制御信号S5を
出力する。ステップM20において、ツールチェンジャ
制御装置11がツールチェンジャ13にガン開放信号S
6を出力する。ステップM21において、ツールチェン
ジャ13が溶射ガン4を開放する。
置7がガン開放指令信号S4を信号入出力装置8に出力
する。ステップM19において、信号入出力装置8がツ
ールチェンジャ制御装置11にガン開放制御信号S5を
出力する。ステップM20において、ツールチェンジャ
制御装置11がツールチェンジャ13にガン開放信号S
6を出力する。ステップM21において、ツールチェン
ジャ13が溶射ガン4を開放する。
【0075】図17に示すステップNにおいて、図24
乃至図26に示す封孔処理フローを開始する。
乃至図26に示す封孔処理フローを開始する。
【0076】[封孔処理ステップ]図24乃至図26は
本発明の封孔処理フローを示す図である。図24に示す
ステップN1において、マニピュレータ12の手首部1
2aを封孔ガン保持位置に移動する。
本発明の封孔処理フローを示す図である。図24に示す
ステップN1において、マニピュレータ12の手首部1
2aを封孔ガン保持位置に移動する。
【0077】ステップN2において、ロボット制御装置
7がガン保持指令信号S1を信号入出力装置8に出力す
る。ステップN3において、信号入出力装置8がツール
チェンジャ制御装置11にガン保持制御信号S2を出力
する。ステップN4において、ツールチェンジャ制御装
置11がツールチェンジャ13にガン保持信号S3を出
力する。ステップN5において、ツールチェンジャ13
が封孔ガン6を保持する。
7がガン保持指令信号S1を信号入出力装置8に出力す
る。ステップN3において、信号入出力装置8がツール
チェンジャ制御装置11にガン保持制御信号S2を出力
する。ステップN4において、ツールチェンジャ制御装
置11がツールチェンジャ13にガン保持信号S3を出
力する。ステップN5において、ツールチェンジャ13
が封孔ガン6を保持する。
【0078】ステップN6において、封孔ガン6の先端
を封孔開始位置に移動させる。
を封孔開始位置に移動させる。
【0079】ステップN7において、ロボット制御装置
7が信号入出力装置8に封孔開始指令信号S19を出力
する。図25に示すステップN8において、信号入出力
装置8が封孔制御装置5に封孔開始制御信号S20を出
力する。ステップN9において、封孔制御装置5が封孔
ガン6に封孔開始信号S21を出力する。
7が信号入出力装置8に封孔開始指令信号S19を出力
する。図25に示すステップN8において、信号入出力
装置8が封孔制御装置5に封孔開始制御信号S20を出
力する。ステップN9において、封孔制御装置5が封孔
ガン6に封孔開始信号S21を出力する。
【0080】ステップN10において、封孔ガン6を前
進角θ1で移動させて1回目の封孔処理を行う。
進角θ1で移動させて1回目の封孔処理を行う。
【0081】ステップN11において、封孔ガン6を後
退角θ3で移動させて2回目の封孔処理を行う。
退角θ3で移動させて2回目の封孔処理を行う。
【0082】ステップN12において、封孔ガン6の先
端が封孔終了位置に達する。
端が封孔終了位置に達する。
【0083】ステップN13において、ロボット制御装
置7が信号入出力装置8に封孔終了指令信号S22を出
力する。ステップN14において、信号入出力装置8が
封孔制御装置5に封孔終了制御信号S23を出力する。
ステップN15において、封孔制御装置5が封孔ガン6
に封孔終了信号S24を出力する。図26に示すステッ
プN16において、封孔ガン6が被溶射物14に封孔処
理を終了する。
置7が信号入出力装置8に封孔終了指令信号S22を出
力する。ステップN14において、信号入出力装置8が
封孔制御装置5に封孔終了制御信号S23を出力する。
ステップN15において、封孔制御装置5が封孔ガン6
に封孔終了信号S24を出力する。図26に示すステッ
プN16において、封孔ガン6が被溶射物14に封孔処
理を終了する。
【0084】ステップN17において、マニピュレータ
12の手首部12aを封孔ガン保持位置に移動する。
12の手首部12aを封孔ガン保持位置に移動する。
【0085】ステップN18において、ロボット制御装
置7がガン開放指令信号S4を信号入出力装置8に出力
する。ステップN19において、信号入出力装置8がツ
ールチェンジャ制御装置11にガン開放制御信号S5を
出力する。ステップN20において、ツールチェンジャ
制御装置11がツールチェンジャ13にガン開放信号S
6を出力する。ステップN21において、ツールチェン
ジャ13が封孔ガン6を開放する。
置7がガン開放指令信号S4を信号入出力装置8に出力
する。ステップN19において、信号入出力装置8がツ
ールチェンジャ制御装置11にガン開放制御信号S5を
出力する。ステップN20において、ツールチェンジャ
制御装置11がツールチェンジャ13にガン開放信号S
6を出力する。ステップN21において、ツールチェン
ジャ13が封孔ガン6を開放する。
【0086】次に本発明の溶射方法を実施する被溶射物
及び処理工程の実施例をそれぞれ図27及び図28に示
す。図27は本発明の実施例のボルト部21の形状を示
す図であり、図28は各処理工程のブラスト処理、溶射
処理及び封孔処理の条件を示す図である。図27に示す
ように、ボルトネジ部17の直径D1は100[m
m]、ボルトネジ角度θ2は60[度]、ボルトネジ部
17の長さL2は1200[mm]、ボルト平坦部19
の長さL3は100[mm]である。このボルト部21
を図28に示す各処理工程の処理条件で溶射加工を行っ
た結果、ボルト部21に均一な溶射皮膜を施すことがで
きた。
及び処理工程の実施例をそれぞれ図27及び図28に示
す。図27は本発明の実施例のボルト部21の形状を示
す図であり、図28は各処理工程のブラスト処理、溶射
処理及び封孔処理の条件を示す図である。図27に示す
ように、ボルトネジ部17の直径D1は100[m
m]、ボルトネジ角度θ2は60[度]、ボルトネジ部
17の長さL2は1200[mm]、ボルト平坦部19
の長さL3は100[mm]である。このボルト部21
を図28に示す各処理工程の処理条件で溶射加工を行っ
た結果、ボルト部21に均一な溶射皮膜を施すことがで
きた。
【0087】以上の説明は1台のロボットを使用してブ
ラスト処理、溶射処理及び封孔処理を行っているが、1
台のロボットを使用する代わりに3台のロボットを使用
して、ブラスト処理、溶射処理及び封孔処理のそれぞれ
の処理を専用の各1台のロボットにさせることによっ
て、ガンを交換するステップを省略して製造工程を減ら
すこともできる。3台のロボットを使用する場合、起動
装置10と溶射条件設定装置9の入力を3台について行
わなければならないが、例えば信号入出力装置8を使用
して3台のロボットの制御を連動させてもよい。
ラスト処理、溶射処理及び封孔処理を行っているが、1
台のロボットを使用する代わりに3台のロボットを使用
して、ブラスト処理、溶射処理及び封孔処理のそれぞれ
の処理を専用の各1台のロボットにさせることによっ
て、ガンを交換するステップを省略して製造工程を減ら
すこともできる。3台のロボットを使用する場合、起動
装置10と溶射条件設定装置9の入力を3台について行
わなければならないが、例えば信号入出力装置8を使用
して3台のロボットの制御を連動させてもよい。
【0088】本発明の溶射方法は、ブラスト処理の各ス
テップ、溶射処理の各ステップ及び封孔処理の各ステッ
プから成る場合を説明したが、ブラスト処理の各ステッ
プ又は封孔処理の各ステップの何れか又は両方をロボッ
トが行う代わりに手作業で行ってもよい。
テップ、溶射処理の各ステップ及び封孔処理の各ステッ
プから成る場合を説明したが、ブラスト処理の各ステッ
プ又は封孔処理の各ステップの何れか又は両方をロボッ
トが行う代わりに手作業で行ってもよい。
【0089】前工程において、ブラスト処理の代わり
に、塗装ガンを使用してエポキシ系又は水系の粗面形成
剤の塗布を行うことによって、高品質の前処理を行うこ
ともできる。
に、塗装ガンを使用してエポキシ系又は水系の粗面形成
剤の塗布を行うことによって、高品質の前処理を行うこ
ともできる。
【0090】また、マニピュレータ12に赤外線センサ
やX線等のカメラを搭載することによってブラスト処理
又は溶射処理における皮膜検査をロボットで行うことが
できる。
やX線等のカメラを搭載することによってブラスト処理
又は溶射処理における皮膜検査をロボットで行うことが
できる。
【0091】さらに、本発明の溶射加工方法は、多関節
ロボットを使用して、傾斜溶射面の形状条件の信号から
溶射処理を行う溶射ガンの制御点TCPの移動経路を演
算して、この演算した移動経路の複数又は全部を連続し
て溶射することができる。傾斜溶射面が横向から上向と
なり、作業性、品質等が低下するようなときは、複数の
移動経路の作業を終了した時点で、被溶射面を回転させ
たり、ポジショナーによって位置制御して断続的に下向
に近い方向にすることもできる。
ロボットを使用して、傾斜溶射面の形状条件の信号から
溶射処理を行う溶射ガンの制御点TCPの移動経路を演
算して、この演算した移動経路の複数又は全部を連続し
て溶射することができる。傾斜溶射面が横向から上向と
なり、作業性、品質等が低下するようなときは、複数の
移動経路の作業を終了した時点で、被溶射面を回転させ
たり、ポジショナーによって位置制御して断続的に下向
に近い方向にすることもできる。
【0092】以上の実施例の説明では、ボルト部の円周
面を溶射ピッチごとに円滑に回転させて、ボルト部の円
周面を下向にした作業性の良い姿勢で溶射することがで
きない重量のあるケーブルを圧着したボルト部であって
も、多関節ロボットを使用して、ボルト部の円周面の溶
射面が位置する傾斜面の変化に対して、溶射ガンの姿勢
を精度良く追従させる溶射加工方法について説明した
が、エッジ又はコーナーを有する急激変化溶射面をポジ
ショナーによって円滑に位置制御して下向にした作業性
の良い姿勢で溶射することができない被溶射物であって
も、多関節ロボットを使用して、溶射面が位置している
傾斜面の変化に対して、溶射ガンの姿勢を精度良く追従
させる溶射加工方法にも適用することができる。
面を溶射ピッチごとに円滑に回転させて、ボルト部の円
周面を下向にした作業性の良い姿勢で溶射することがで
きない重量のあるケーブルを圧着したボルト部であって
も、多関節ロボットを使用して、ボルト部の円周面の溶
射面が位置する傾斜面の変化に対して、溶射ガンの姿勢
を精度良く追従させる溶射加工方法について説明した
が、エッジ又はコーナーを有する急激変化溶射面をポジ
ショナーによって円滑に位置制御して下向にした作業性
の良い姿勢で溶射することができない被溶射物であって
も、多関節ロボットを使用して、溶射面が位置している
傾斜面の変化に対して、溶射ガンの姿勢を精度良く追従
させる溶射加工方法にも適用することができる。
【0093】
【発明の効果】前述したように、従来技術では、重量の
あるケーブルを圧着したボルト部の円周面を下向に位置
させた作業性の良い姿勢で溶射することができない傾斜
溶射面を溶射する場合には、アーク溶射の高度技術を習
得した熟練作業者であっても、溶射ガンを手で持って移
動させる手作業では、ネジの谷部の膜厚が厚く山部の膜
厚が薄くなり、エッジ又はコーナーを有する急激変化溶
射面を均一で十分な厚さの溶射皮膜を形成することがで
きなかった。
あるケーブルを圧着したボルト部の円周面を下向に位置
させた作業性の良い姿勢で溶射することができない傾斜
溶射面を溶射する場合には、アーク溶射の高度技術を習
得した熟練作業者であっても、溶射ガンを手で持って移
動させる手作業では、ネジの谷部の膜厚が厚く山部の膜
厚が薄くなり、エッジ又はコーナーを有する急激変化溶
射面を均一で十分な厚さの溶射皮膜を形成することがで
きなかった。
【0094】本発明の溶射加工方法は、重量のあるケー
ブルを圧着したボルト部の円周面を、溶射ピッチごとに
円滑に回転させて下向にした作業性の良い姿勢で溶射す
ることができない傾斜溶射面であっても、多関節ロボッ
トを使用して、ボルト部の円周面の溶射面が位置する傾
斜面の変化に対して、溶射ガンの姿勢を精度良く追従さ
せることができるので、再現性が高くばらつきのない均
一で十分な厚さの溶射皮膜を形成することができる。ま
た、アーク溶射の高度技術を習得した熟練作業者でなく
ても、ロボットのオペレータが一人いれば、良質の溶射
加工を大量にすることができるので、溶射製品の溶射品
質の安定化を図ると共に、製造コストも低減することが
できる。
ブルを圧着したボルト部の円周面を、溶射ピッチごとに
円滑に回転させて下向にした作業性の良い姿勢で溶射す
ることができない傾斜溶射面であっても、多関節ロボッ
トを使用して、ボルト部の円周面の溶射面が位置する傾
斜面の変化に対して、溶射ガンの姿勢を精度良く追従さ
せることができるので、再現性が高くばらつきのない均
一で十分な厚さの溶射皮膜を形成することができる。ま
た、アーク溶射の高度技術を習得した熟練作業者でなく
ても、ロボットのオペレータが一人いれば、良質の溶射
加工を大量にすることができるので、溶射製品の溶射品
質の安定化を図ると共に、製造コストも低減することが
できる。
【0095】特に、ネジの谷部及び山部のように、急激
に変化する溶射面を下向に位置させた作業性の良い姿勢
で溶射することができない傾斜溶射面を溶射する場合で
も、多関節ロボットを使用して、ボルトネジ部の形状条
件に対応して決定されたガンの制御点TCPの移動経路
に従って、溶射ガンの姿勢を精度良く追従させることが
できるので、ボルトネジ部の急激に変化する溶射面に均
一な膜厚を形成することができる。
に変化する溶射面を下向に位置させた作業性の良い姿勢
で溶射することができない傾斜溶射面を溶射する場合で
も、多関節ロボットを使用して、ボルトネジ部の形状条
件に対応して決定されたガンの制御点TCPの移動経路
に従って、溶射ガンの姿勢を精度良く追従させることが
できるので、ボルトネジ部の急激に変化する溶射面に均
一な膜厚を形成することができる。
【0096】本発明の溶射加工方法は、エッジ又はコー
ナーを有する急激変化溶射面をポジショナーによって円
滑に位置制御して下向にした作業性の良い姿勢で溶射す
ることができない傾斜溶射面を溶射する場合であって
も、多関節ロボットを使用して、傾斜溶射面の変化に対
して、溶射ガンの姿勢を精度良く追従させることができ
るので、再現性の高いばらつきのない均一で十分な厚さ
の溶射皮膜を形成することができる。
ナーを有する急激変化溶射面をポジショナーによって円
滑に位置制御して下向にした作業性の良い姿勢で溶射す
ることができない傾斜溶射面を溶射する場合であって
も、多関節ロボットを使用して、傾斜溶射面の変化に対
して、溶射ガンの姿勢を精度良く追従させることができ
るので、再現性の高いばらつきのない均一で十分な厚さ
の溶射皮膜を形成することができる。
【図1】溶射ガンを有する多関節ロボットの一般的な構
成を示す図である
成を示す図である
【図2】本発明の溶射加工方法を説明するブロック図で
ある。
ある。
【図3】ロボット制御装置7からツールチェンジャ1
3、ブラストガン2、溶射ガン4及び封孔ガン6への信
号の入出力を示す図である。
3、ブラストガン2、溶射ガン4及び封孔ガン6への信
号の入出力を示す図である。
【図4】本発明の溶射方法に使用するガンを前進角θ1
で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平坦部19と
を溶射する方法を示す説明図である。
で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平坦部19と
を溶射する方法を示す説明図である。
【図5】本発明の溶射方法に使用するガンを後退角θ3
で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平坦部19と
を溶射する方法を示す説明図である。
で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平坦部19と
を溶射する方法を示す説明図である。
【図6】本発明の溶射方法に使用するガンを前進角θ1
で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平坦部19の
一部とを溶射する方法を示す説明図である。
で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平坦部19の
一部とを溶射する方法を示す説明図である。
【図7】本発明の溶射方法に使用するガンを後退角θ3
で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平坦部19の
一部とを溶射する方法を示す説明図である。
で移動させて、ボルトネジ部17とボルト平坦部19の
一部とを溶射する方法を示す説明図である。
【図8】本発明の溶射方法に使用するガンを前進角θ1
で移動させて、ボルト平坦部を有さないボルトを溶射す
る方法を示す説明図である。
で移動させて、ボルト平坦部を有さないボルトを溶射す
る方法を示す説明図である。
【図9】本発明の溶射方法に使用するガンを後退角θ3
で移動させて、ボルト平坦部を有さないボルトを溶射す
る方法を示す説明図である。
で移動させて、ボルト平坦部を有さないボルトを溶射す
る方法を示す説明図である。
【図10】本発明の溶射方法に使用するガンの制御点T
CPの移動の様子を説明する図である。
CPの移動の様子を説明する図である。
【図11】本発明のボルトの直径D1、ボルトネジ角度
θ2及びガンの制御点TCPの移動距離を教示する方法
を説明する図である。
θ2及びガンの制御点TCPの移動距離を教示する方法
を説明する図である。
【図12】ガンの中心軸をボルト部21の円周の接線に
対し垂直にして、ガンの制御点TCPをB点からC点を
経由してD点までボルト部21の円周を90[度]ずつ
移動させて、ガンの制御点TCPの位置を教示する方法
を説明する図である。
対し垂直にして、ガンの制御点TCPをB点からC点を
経由してD点までボルト部21の円周を90[度]ずつ
移動させて、ガンの制御点TCPの位置を教示する方法
を説明する図である。
【図13】図11に示したボルト部21の円周を平面に
想定したときの図である。
想定したときの図である。
【図14】ガンのボルト部21の円周方向の移動ピッチ
t[mm]を記載して実際に行う作業プログラムに直し
た場合を示す図である。
t[mm]を記載して実際に行う作業プログラムに直し
た場合を示す図である。
【図15】本発明のボルト部溶射加工方法を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図16】本発明のボルト部溶射加工方法を示す図15
に続くフローチャートである。
に続くフローチャートである。
【図17】本発明のボルト部溶射加工方法を示す図16
に続くフローチャートである。
に続くフローチャートである。
【図18】本発明のブラスト処理フローを示す図であ
る。
る。
【図19】本発明のブラスト処理フローを示す図18に
続く図である。
続く図である。
【図20】本発明のブラスト処理フローを示す図19に
続く図である。
続く図である。
【図21】本発明の溶射処理フローを示す図である。
【図22】本発明の溶射処理フローを示す図21に続く
図である。
図である。
【図23】本発明の溶射処理フローを示す図22に続く
図である。
図である。
【図24】本発明の封孔処理フローを示す図である。
【図25】本発明の封孔処理フローを示す図24に続く
図である。
図である。
【図26】本発明の封孔処理フローを示す図25に続く
図である。
図である。
【図27】本発明の実施例のボルト部21の形状を示す
図である。
図である。
【図28】本発明の実施例の各処理工程のブラスト処
理、溶射処理及び封孔処理の条件を示す図である。
理、溶射処理及び封孔処理の条件を示す図である。
1 ブラスト制御装置 2 ブラストガン 3 溶射制御装置 4 溶射ガン 5 封孔制御装置 6 封孔ガン 7 ロボット制御装置 8 信号入出力装置 9 溶射条件設定装置 10 起動装置 11 ツールチェンジャ制御装置 12 マニピュレータ 13 ツールチェンジャ 14 被溶射物 15 被溶射物固定装置 16 ワイヤリール 17 ボルトネジ部 18 ケーブル部 19 ボルト平坦部 20 ボルト側面部 21 ボルト部 22 鉛直線 23 基準線 24 ティーチペンダント 25 操作ボックス S1 ガン保持指令信号 S2 ガン保持制御信号 S3 ガン保持信号 S4 ガン開放指令信号 S5 ガン開放制御信号 S6 ガン開放信号 S7 ブラスト開始指令信号 S8 ブラスト開始制御信号 S9 ブラスト開始信号 S10 ブラスト終了指令信号 S11 ブラスト終了制御信号 S12 ブラスト終了信号 S13 溶射開始指令信号 S14 溶射開始制御信号 S15 溶射開始信号 S16 溶射終了指令信号 S17 溶射終了制御信号 S18 溶射終了信号 S19 封孔開始指令信号 S20 封孔開始制御信号 S21 封孔開始信号 S22 封孔終了指令信号 S23 封孔終了制御信号 S24 封孔終了信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益城 浩司 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 中川 御芳 大阪府吹田市春日1丁目1番21号 Fターム(参考) 4D075 AA18 AA37 AA39 AA85 BB04X BB62Z CA33 DA11 DB02 DC05 EA01 EB01 4K031 AA05 AA08 AB02 AB09 BA01 CA02 CB08 CB21 CB35 CB37 CB39 CB41 CB51 DA01 DA03 DA04 EA01 FA02 FA05
Claims (9)
- 【請求項1】 被溶射物の表面を粗面化するブラスト処
理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形
成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度
の修正等の封孔処理を含む後工程からなる急激変化溶射
面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボッ
ト制御装置が傾斜溶射面の形状条件の信号から溶射処理
を行う溶射ガンの制御点の移動経路を演算すると共に、
溶射面急激変化角度の信号を入力して、前記移動経路に
対応させた溶射ガンの前進角及び後退角と溶射ガンの移
動速度とを決定して、多関節ロボットが溶射処理を行う
急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法。 - 【請求項2】 被溶射物の表面を粗面化するブラスト処
理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形
成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度
の修正等の封孔処理を含む後工程とからなる急激変化溶
射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボ
ット制御装置が傾斜溶射面の形状条件の信号からブラス
ト処理及び溶射処理における各ガンの制御点の移動経路
を演算すると共に、溶射面急激変化角度の信号を入力し
て、前記移動経路に対応させた各ガンの前進角及び後退
角と各ガンの移動速度とを決定して、多関節ロボットが
ブラスト処理及び溶射処理を行う急激変化溶射面を有す
る傾斜溶射面の溶射加工方法。 - 【請求項3】 被溶射物の表面を粗面化するブラスト処
理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形
成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度
の修正等の封孔処理を含む後工程とからなる急激変化溶
射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボ
ット制御装置が傾斜溶射面の形状条件の信号からブラス
ト処理、溶射処理及び封孔処理における各ガンの制御点
の移動経路を演算すると共に、溶射面急激変化角度の信
号を入力して、前記移動経路に対応させた各ガンの前進
角及び後退角と各ガンの移動速度を決定して、多関節ロ
ボットがブラスト処理、溶射処理及び封孔処理を行う急
激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法。 - 【請求項4】 被溶射物の表面を粗面化するブラスト処
理を含む前工程と、粗面化した被溶射物に溶射皮膜を形
成する溶射工程と、溶射皮膜の補強、仕上がり寸法精度
の修正等の封孔処理を含む後工程とからなる急激変化溶
射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法において、ロボ
ット制御装置が傾斜溶射面の形状条件の信号からブラス
ト処理、溶射処理及び封孔処理における各ガンの制御点
の移動経路を演算すると共に、溶射面急激変化角度の信
号を入力して、前記移動経路に対応させた各ガンの前進
角及び後退角と各ガンの移動速度を決定して、3台の多
関節ロボットがブラスト処理、溶射処理及び封孔処理を
それぞれ行う急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射
加工方法。 - 【請求項5】 溶接条件設定装置から入力された傾斜溶
射面の形状条件の信号がロボット制御装置に入力される
ロボット制御装置への傾斜溶射面形状条件入力ステップ
と、溶接条件設定装置から入力された溶射アーク制御条
件の信号が溶射制御装置に入力される溶射制御装置への
溶射アーク制御条件入力ステップと、ロボット制御装置
が前記傾斜溶射面の形状条件の信号からブラスト処理、
溶射処理及び封孔処理におけるガンの制御点の移動経路
を演算するガンの制御点の移動経路演算ステップと、溶
射面急激変化角度の信号を入力して、前記移動経路に対
応させたガンの前進角及び後退角を決定するガンの前進
角及び後退角の決定ステップと、溶射面急激変化角度の
信号を入力して、前記移動経路に対応させたガンの移動
速度を決定するガンの移動速度決定ステップと、ロボッ
ト制御装置が起動信号を入力してブラスト処理フローを
行うブラスト処理ステップと、溶射処理フローを行う溶
射処理ステップと、封孔処理フローを行う封孔処理ステ
ップとから成る急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶
射加工方法。 - 【請求項6】 急激変化溶射面を有する傾斜溶射面が張
橋用ケーブル端圧着ボルトの溶射面であって、傾斜溶射
面の形状条件の信号がボルトの直径及びボルトネジ部の
長さを含むボルト部形状条件の信号であり、溶射面急激
変化角度の信号がボルトネジ角度の信号である請求項1
又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5に
記載の急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方
法。 - 【請求項7】 請求項5に記載のブラスト処理ステップ
がマニピュレータの手首部をブラストガン保持位置に移
動する手首部ブラストガン保持位置移動ステップと、ロ
ボット制御装置がガン保持指令信号を出力してツールチ
ェンジャがブラストガンを保持するブラストガン保持ス
テップと、ブラストガンのノズル先端をブラスト開始位
置に移動させるブラストガン先端移動ステップと、ロボ
ット制御装置がブラスト開始指令信号を出力してブラス
トガンを前進角で移動させて1回目のブラスト処理を行
う1回目ブラスト処理ステップと、ブラストガンを後退
角で移動させて2回目のブラスト処理を行う2回目ブラ
スト処理ステップと、ブラストガンのノズル先端がブラ
スト終了位置に達するブラストガン終了位置到達ステッ
プと、ロボット制御装置がブラスト終了指令信号を出力
してブラストガンがブラスト材を被溶射物に吹き付けを
終了するブラスト材吹き付け終了ステップと、マニピュ
レータの手首部をブラストガン保持位置に移動する手首
部ブラストガン保持位置移動ステップと、ロボット制御
装置がガン開放指令信号を出力してツールチェンジャが
ブラストガンを開放するブラストガン開放ステップとか
ら成る急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方
法。 - 【請求項8】 請求項5に記載の溶射処理ステップがマ
ニピュレータの手首部を溶射ガン保持位置に移動する手
首部溶射ガン保持位置移動ステップと、ロボット制御装
置がガン保持指令信号を出力してツールチェンジャが溶
射ガンを保持する溶射ガン保持ステップと、溶射ガンの
先端を溶射開始位置に移動させる溶射ガン先端移動ステ
ップと、ロボット制御装置が溶射開始指令信号を出力し
て溶射ガンを前進角で移動させて1回目の溶射処理を行
う1回目溶射処理ステップと、溶射ガンを後退角で移動
させて2回目の溶射処理を行う2回目溶射処理ステップ
と、溶射ガンの先端が溶射終了位置に達する溶射ガン先
端終了位置到達ステップと、ロボット制御装置が溶射終
了指令信号を出力して溶射ガンが被溶射物への溶射を終
了する溶射終了ステップと、マニピュレータの手首部を
溶射ガン保持位置に移動する手首部溶射ガン保持位置移
動ステップと、ロボット制御装置がガン開放指令信号を
出力してツールチェンジャが溶射ガンを開放する溶射ガ
ン開放ステップとから成る急激変化溶射面を有する傾斜
溶射面の溶射加工方法。 - 【請求項9】 請求項5に記載の封孔処理ステップがマ
ニピュレータの手首部を封孔ガン保持位置に移動する手
首部封孔ガン保持位置移動ステップと、ロボット制御装
置がガン保持指令信号を出力してツールチェンジャが封
孔ガンを保持する封孔ガン保持ステップと、封孔ガンの
先端を封孔開始位置に移動させる封孔ガン先端移動ステ
ップと、ロボット制御装置が封孔開始指令信号を出力し
て封孔ガンを前進角で移動させて1回目の封孔処理を行
う1回目封孔処理ステップと、封孔ガンを後退角で移動
させて2回目の封孔処理を行う2回目封孔処理ステップ
と、封孔ガンの先端が封孔終了位置に達する封孔ガン先
端封孔終了位置到達ステップと、ロボット制御装置が封
孔終了指令信号を出力して封孔ガンが被溶射物に封孔処
理を終了する封孔処理終了ステップと、マニピュレータ
の手首部を封孔ガン保持位置に移動する手首部封孔ガン
保持位置移動ステップと、ロボット制御装置がガン開放
指令信号を出力してツールチェンジャが封孔ガンを開放
する封孔ガン開放ステップとから成る急激変化溶射面を
有する傾斜溶射面の溶射加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000272233A JP2002080956A (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000272233A JP2002080956A (ja) | 2000-09-07 | 2000-09-07 | 急激変化溶射面を有する傾斜溶射面の溶射加工方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002080956A true JP2002080956A (ja) | 2002-03-22 |
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JP (1) | JP2002080956A (ja) |
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- 2000-09-07 JP JP2000272233A patent/JP2002080956A/ja active Pending
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