JP2002079139A - 前処理方法及びシステム - Google Patents
前処理方法及びシステムInfo
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- JP2002079139A JP2002079139A JP2000270397A JP2000270397A JP2002079139A JP 2002079139 A JP2002079139 A JP 2002079139A JP 2000270397 A JP2000270397 A JP 2000270397A JP 2000270397 A JP2000270397 A JP 2000270397A JP 2002079139 A JP2002079139 A JP 2002079139A
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- JP
- Japan
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- waste
- synthetic resins
- specific gravity
- water
- waste synthetic
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/52—Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】遠心比重選別を行う前に、廃棄物から廃棄合成
樹脂類を分離すると共に重量物を選別除去することによ
り、遠心比重選別機に振動や破損が発生するのを未然に
防止することができるようにする。 【解決手段】複数種の廃棄合成樹脂類を含む破砕された
混合廃棄物から分離した廃棄合成樹脂類を、それに含ま
れる塩素系合成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに遠心力を
利用して選別する遠心比重選別機の前段に設けられる前
処理システムであって、分離前の前記混合廃棄物が投入
される渦巻き状の撹拌水流を有し、上記混合廃棄物に含
まれる上記廃棄合成樹脂類を撹拌水流に随伴させて搬出
し、該廃棄合成樹脂類よりも比重が重い重量物を排出口
4より分離除去する水選別装置20を備える。
樹脂類を分離すると共に重量物を選別除去することによ
り、遠心比重選別機に振動や破損が発生するのを未然に
防止することができるようにする。 【解決手段】複数種の廃棄合成樹脂類を含む破砕された
混合廃棄物から分離した廃棄合成樹脂類を、それに含ま
れる塩素系合成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに遠心力を
利用して選別する遠心比重選別機の前段に設けられる前
処理システムであって、分離前の前記混合廃棄物が投入
される渦巻き状の撹拌水流を有し、上記混合廃棄物に含
まれる上記廃棄合成樹脂類を撹拌水流に随伴させて搬出
し、該廃棄合成樹脂類よりも比重が重い重量物を排出口
4より分離除去する水選別装置20を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄された種々の
プラスチック(以下、廃棄合成樹脂類と言う。)を、そ
れに含まれる塩素系合成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに
遠心力を利用して選別する工程の前に行われる前処理方
法およびシステムに関するものである。
プラスチック(以下、廃棄合成樹脂類と言う。)を、そ
れに含まれる塩素系合成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに
遠心力を利用して選別する工程の前に行われる前処理方
法およびシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護の観点から廃棄物の処理
が課題となっている。廃棄物中には、有効利用が可能な
上述した廃棄合成樹脂類などが含まれ、その廃棄合成樹
脂類の利用方式として、例えば高炉で補助燃料として燃
焼させる方式が有望であり提案されている。
が課題となっている。廃棄物中には、有効利用が可能な
上述した廃棄合成樹脂類などが含まれ、その廃棄合成樹
脂類の利用方式として、例えば高炉で補助燃料として燃
焼させる方式が有望であり提案されている。
【0003】ところで、廃棄合成樹脂類には、高炉設備
を腐食させる塩素系合成樹脂が含まれているため、高炉
での使用に際して塩素系合成樹脂を除去する必要があ
る。その除去処理には、塩素系合成樹脂とそれ以外の合
成樹脂とに遠心力を利用して選別する遠心比重選別機が
一般的に用いられる。
を腐食させる塩素系合成樹脂が含まれているため、高炉
での使用に際して塩素系合成樹脂を除去する必要があ
る。その除去処理には、塩素系合成樹脂とそれ以外の合
成樹脂とに遠心力を利用して選別する遠心比重選別機が
一般的に用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遠心比
重選別機による場合には、廃棄合成樹脂類の他に鉄片や
アルミニウム片、或いは砂利等の比較的重い重量物が含
まれていると、偏芯を起こして遠心比重選別機本体が振
動し、引いては破損の原因となる虞れがあった。
重選別機による場合には、廃棄合成樹脂類の他に鉄片や
アルミニウム片、或いは砂利等の比較的重い重量物が含
まれていると、偏芯を起こして遠心比重選別機本体が振
動し、引いては破損の原因となる虞れがあった。
【0005】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、遠心比重選別を行う前
に、廃棄物から廃棄合成樹脂類を分離すると共に重量物
を選別除去することにより、遠心比重選別機に振動や破
損が発生するのを未然に防止することができる前処理方
法およびシステムを提供することを目的とする。
決すべくなされたものであり、遠心比重選別を行う前
に、廃棄物から廃棄合成樹脂類を分離すると共に重量物
を選別除去することにより、遠心比重選別機に振動や破
損が発生するのを未然に防止することができる前処理方
法およびシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前処理方法は、
複数種の廃棄合成樹脂類を含む破砕された混合廃棄物か
ら分離した前記廃棄合成樹脂類を、それに含まれる塩素
系合成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに遠心力を利用して
選別する選別工程の前に行われる前処理方法であって、
前記分離前の前記混合廃棄物に含まれ前記廃棄合成樹脂
類よりも比重が重い重量物を、渦巻き状の撹拌水流を利
用して選別除去することを特徴とする。
複数種の廃棄合成樹脂類を含む破砕された混合廃棄物か
ら分離した前記廃棄合成樹脂類を、それに含まれる塩素
系合成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに遠心力を利用して
選別する選別工程の前に行われる前処理方法であって、
前記分離前の前記混合廃棄物に含まれ前記廃棄合成樹脂
類よりも比重が重い重量物を、渦巻き状の撹拌水流を利
用して選別除去することを特徴とする。
【0007】本発明方法にあっては、比重が1である水
を使用するものの、渦巻き状の撹拌水流を用いるので、
比重が水よりも軽い廃棄合成樹脂類は勿論、比重が水よ
りも重い廃棄合成樹脂類と、例えば鉄片、アルミニウム
片或いは砂利等の重量物とを選別し、後者を除去でき
る。よって、この選別除去を遠心比重選別の前に行うこ
とにより、遠心比重選別機に振動や破損が発生するのが
未然に防止される。また、水を使用するので、コスト的
に安価な処理が可能となる。
を使用するものの、渦巻き状の撹拌水流を用いるので、
比重が水よりも軽い廃棄合成樹脂類は勿論、比重が水よ
りも重い廃棄合成樹脂類と、例えば鉄片、アルミニウム
片或いは砂利等の重量物とを選別し、後者を除去でき
る。よって、この選別除去を遠心比重選別の前に行うこ
とにより、遠心比重選別機に振動や破損が発生するのが
未然に防止される。また、水を使用するので、コスト的
に安価な処理が可能となる。
【0008】本発明の前処理システムは、複数種の廃棄
合成樹脂類を含む破砕された混合廃棄物から分離した前
記廃棄合成樹脂類を、それに含まれる塩素系合成樹脂と
それ以外の合成樹脂とに遠心力を利用して選別する遠心
比重選別機の前段に設けられる前処理システムであっ
て、前記分離前の前記混合廃棄物が投入される渦巻き状
の撹拌水流を有し、上記混合廃棄物に含まれる上記廃棄
合成樹脂類を前記撹拌水流に随伴させて搬出し、該廃棄
合成樹脂類よりも比重が重い重量物をこれから分離して
除去する水選別装置を備えることを特徴とする。
合成樹脂類を含む破砕された混合廃棄物から分離した前
記廃棄合成樹脂類を、それに含まれる塩素系合成樹脂と
それ以外の合成樹脂とに遠心力を利用して選別する遠心
比重選別機の前段に設けられる前処理システムであっ
て、前記分離前の前記混合廃棄物が投入される渦巻き状
の撹拌水流を有し、上記混合廃棄物に含まれる上記廃棄
合成樹脂類を前記撹拌水流に随伴させて搬出し、該廃棄
合成樹脂類よりも比重が重い重量物をこれから分離して
除去する水選別装置を備えることを特徴とする。
【0009】本発明システムにあっては、比重が1であ
る水を使用するものの、渦巻き状の撹拌水流を用いるの
で、比重が水よりも軽い廃棄合成樹脂類は勿論、比重が
水よりも重い廃棄合成樹脂類と、例えば鉄片、アルミニ
ウム片或いは砂利等の重量物とを選別し、後者を除去で
きる。よって、この選別除去を遠心比重選別の前に行う
ことにより、遠心比重選別機に振動や破損が発生するの
が未然に防止される。また、水を使用するので、コスト
的に安価なものにすることが可能となる。
る水を使用するものの、渦巻き状の撹拌水流を用いるの
で、比重が水よりも軽い廃棄合成樹脂類は勿論、比重が
水よりも重い廃棄合成樹脂類と、例えば鉄片、アルミニ
ウム片或いは砂利等の重量物とを選別し、後者を除去で
きる。よって、この選別除去を遠心比重選別の前に行う
ことにより、遠心比重選別機に振動や破損が発生するの
が未然に防止される。また、水を使用するので、コスト
的に安価なものにすることが可能となる。
【0010】本発明の前処理システムにおいて、前記水
選別装置は、処理容器内へ水を渦巻き状の撹拌流が発生
する状態で供給し、その撹拌水流中で沈降した重量物を
処理容器の下部に設けた排出口より除去する構成とする
ことができる。
選別装置は、処理容器内へ水を渦巻き状の撹拌流が発生
する状態で供給し、その撹拌水流中で沈降した重量物を
処理容器の下部に設けた排出口より除去する構成とする
ことができる。
【0011】この構成にあっては、水供給より撹拌水流
を発生させるため撹拌翼等の撹拌手段を別途必要とせ
ず、また、重量物が下部に沈降して排出口より落下する
ので、コスト的により安価なものにすることが可能とな
る。
を発生させるため撹拌翼等の撹拌手段を別途必要とせ
ず、また、重量物が下部に沈降して排出口より落下する
ので、コスト的により安価なものにすることが可能とな
る。
【0012】本発明の前処理システムにおいて、前記水
選別装置にて重量物が除去された廃棄合成樹脂類を吸引
力により前記遠心比重選別機に供給する供給手段を備え
る構成とすることができる。
選別装置にて重量物が除去された廃棄合成樹脂類を吸引
力により前記遠心比重選別機に供給する供給手段を備え
る構成とすることができる。
【0013】この構成にあっては、廃棄合成樹脂類が破
砕されて、例えばポンプ等では移送が困難な様々な形状
となっていても、吸引力を用いるのでその形状に拘わら
ず廃棄合成樹脂類を移送することが可能になる。
砕されて、例えばポンプ等では移送が困難な様々な形状
となっていても、吸引力を用いるのでその形状に拘わら
ず廃棄合成樹脂類を移送することが可能になる。
【0014】本発明の前処理システムにおいて、前記供
給手段は、前記水選別装置から重量物の除去された廃棄
合成樹脂類を大気とともに受け取る吸引部と、その吸引
部に連通連結され上記廃棄合成樹脂類を前記遠心比重選
別機に移送する通路とを有し、前記吸引部にジェットポ
ンプが組み込まれている構成とすることができる。
給手段は、前記水選別装置から重量物の除去された廃棄
合成樹脂類を大気とともに受け取る吸引部と、その吸引
部に連通連結され上記廃棄合成樹脂類を前記遠心比重選
別機に移送する通路とを有し、前記吸引部にジェットポ
ンプが組み込まれている構成とすることができる。
【0015】この構成にあっては、ジェットポンプが組
み込まれた吸引部で廃棄合成樹脂類が空気と共に吸引さ
れるので、ノズル先端部に生じるキャビテーションを抑
制することが可能になり、移送効率を高めることが可能
になる。
み込まれた吸引部で廃棄合成樹脂類が空気と共に吸引さ
れるので、ノズル先端部に生じるキャビテーションを抑
制することが可能になり、移送効率を高めることが可能
になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づき具体的に説明する。
に基づき具体的に説明する。
【0017】図1は、本実施形態に係る前処理システム
における水選別装置を示す斜視図である。この水選別装
置20は、第1選別槽1と第2選別槽11とを有する。
第1選別槽1は、筒状の一部が欠落した上縁部2の下
に、上側が広い漏斗状に形成された傾斜した底面3を有
し、底面3の最下部には排出口4が設けられている。一
方、第2選別槽11も、筒状の一部が欠落した上縁部1
2の下に、上側が広い漏斗状に形成された傾斜した底面
13を有し、底面13の最下部には排出口14が設けら
れている。
における水選別装置を示す斜視図である。この水選別装
置20は、第1選別槽1と第2選別槽11とを有する。
第1選別槽1は、筒状の一部が欠落した上縁部2の下
に、上側が広い漏斗状に形成された傾斜した底面3を有
し、底面3の最下部には排出口4が設けられている。一
方、第2選別槽11も、筒状の一部が欠落した上縁部1
2の下に、上側が広い漏斗状に形成された傾斜した底面
13を有し、底面13の最下部には排出口14が設けら
れている。
【0018】第1選別槽1には、ポンプ5により配管6
を介して水が上方から供給されるようになっている。よ
り詳細には、配管6の出側は、上縁部2の上端と下端と
の間の高さ位置で複数、図示例では2つに分岐した吐出
部6a、6bが形成されており、各吐出部6a、6bか
ら水が上縁部2の法線に沿った方向に吐出されるように
なっている。
を介して水が上方から供給されるようになっている。よ
り詳細には、配管6の出側は、上縁部2の上端と下端と
の間の高さ位置で複数、図示例では2つに分岐した吐出
部6a、6bが形成されており、各吐出部6a、6bか
ら水が上縁部2の法線に沿った方向に吐出されるように
なっている。
【0019】第1選別槽1の上縁部2における欠落部2
aと、第2選別槽11の上縁部12における欠落部12
aとは、一方の縦辺2bと12bを一致させ、他方の縦
辺2cと12cとの間に側板15が取付けられ、欠落部
2aと欠落部12aとの間には、欠落部12a側を低く
した連結板16が取付けられている。第1選別槽1の欠
落部2aから出た水は、側板15及び連結板16により
案内されて第2選別槽11に入る。
aと、第2選別槽11の上縁部12における欠落部12
aとは、一方の縦辺2bと12bを一致させ、他方の縦
辺2cと12cとの間に側板15が取付けられ、欠落部
2aと欠落部12aとの間には、欠落部12a側を低く
した連結板16が取付けられている。第1選別槽1の欠
落部2aから出た水は、側板15及び連結板16により
案内されて第2選別槽11に入る。
【0020】次に、このように構成された水選別装置2
0の動作内容につき説明する。
0の動作内容につき説明する。
【0021】ポンプ5を作動させ、吐出部6a、6bか
ら水を吐出させると、然る後、その水の勢いにより第1
選別槽1には矢符方向A回りの渦巻き状をした撹拌水流
が生じる。この状態において、例えばB位置に、複数種
の廃棄合成樹脂類を含む破砕された混合廃棄物を投入す
ると、その廃棄合成樹脂類は撹拌水流に随伴し、欠落部
2aから第2選別槽11に導かれる。つまり、廃棄合成
樹脂類に含まれる各種合成樹脂の比重は、比較的軽い発
泡スチロールの0.01以上であり、また比較的重いも
のである2.0程度以下であり、しかも水の比重である
1よりも軽いものは勿論のこと、水の比重よりも重いも
のでも撹拌水流による水平成分の撹拌力を受けることに
より、沈降し難い撹拌水流に浮いた状態になり易いから
である。一方、混合廃棄物に含まれている、鉄片、アル
ミニウム片或いは砂利等の重量物は、その比重が約3程
度以上である故に、撹拌水流に拘わらず沈降していき、
排出口4より外部に排出される。なお、撹拌水流の矢符
方向Aの速度は、吐出部6a、6bからの水の吐出圧や
吐出量等により調整できるが、上述した重量物が撹拌水
流中を沈降する速度に設定することが好ましい。
ら水を吐出させると、然る後、その水の勢いにより第1
選別槽1には矢符方向A回りの渦巻き状をした撹拌水流
が生じる。この状態において、例えばB位置に、複数種
の廃棄合成樹脂類を含む破砕された混合廃棄物を投入す
ると、その廃棄合成樹脂類は撹拌水流に随伴し、欠落部
2aから第2選別槽11に導かれる。つまり、廃棄合成
樹脂類に含まれる各種合成樹脂の比重は、比較的軽い発
泡スチロールの0.01以上であり、また比較的重いも
のである2.0程度以下であり、しかも水の比重である
1よりも軽いものは勿論のこと、水の比重よりも重いも
のでも撹拌水流による水平成分の撹拌力を受けることに
より、沈降し難い撹拌水流に浮いた状態になり易いから
である。一方、混合廃棄物に含まれている、鉄片、アル
ミニウム片或いは砂利等の重量物は、その比重が約3程
度以上である故に、撹拌水流に拘わらず沈降していき、
排出口4より外部に排出される。なお、撹拌水流の矢符
方向Aの速度は、吐出部6a、6bからの水の吐出圧や
吐出量等により調整できるが、上述した重量物が撹拌水
流中を沈降する速度に設定することが好ましい。
【0022】第2選別槽11に導かれた廃棄合成樹脂類
は、第1選別槽1より供給される水と共に排出口14よ
り排出される。なお、第2選別槽11に別途水を供給す
るようにしてもよい。
は、第1選別槽1より供給される水と共に排出口14よ
り排出される。なお、第2選別槽11に別途水を供給す
るようにしてもよい。
【0023】図2は、本実施形態に係る前処理システム
に備わった供給装置を示す正面断面図である。
に備わった供給装置を示す正面断面図である。
【0024】この供給装置30は、水選別装置の排出口
14より排出された廃棄合成樹脂類を、図示しない遠心
比重選別機に供給するものであり、水選別装置から重量
物の除去された廃棄合成樹脂類を水と共に受ける貯留槽
31と、貯留槽31に受けられた廃棄合成樹脂類を水に
より大気とともに送る配管32と、その配管32に連通
連結された吸引部33と、吸引部33に一端が連通連結
され、他端側が遠心比重選別機に延設されている第2配
管34とを有する。なお、遠心比重選別機は、塩素系合
成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに遠心力を利用して選別
するものである。
14より排出された廃棄合成樹脂類を、図示しない遠心
比重選別機に供給するものであり、水選別装置から重量
物の除去された廃棄合成樹脂類を水と共に受ける貯留槽
31と、貯留槽31に受けられた廃棄合成樹脂類を水に
より大気とともに送る配管32と、その配管32に連通
連結された吸引部33と、吸引部33に一端が連通連結
され、他端側が遠心比重選別機に延設されている第2配
管34とを有する。なお、遠心比重選別機は、塩素系合
成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに遠心力を利用して選別
するものである。
【0025】吸引部33は、配管32に連結管36aを
介して連結された空洞36bを有し、空洞36bの上部
は上側が狭い漏斗状に形成されている。その空洞36b
内には、水供給管35の端部が挿入され、先端の水噴出
用ノズル35aが空洞36bの狭い通路36cに向けら
れている。したがって、吸引部33には、ノズル35a
から水を噴出させると、空洞36b内の廃棄合成樹脂類
を吸い込んで、のど部36d及びディフューザ部36e
を経て第2配管34に送る機能を有する、いわゆるジェ
ットポンプが組み込まれている。そのジェットポンプに
て吸い込まれた廃棄合成樹脂類は、第2配管34を介し
て最終的に遠心比重選別機へ供給される。なお、図2中
の36fは、連結管36aの出口である。
介して連結された空洞36bを有し、空洞36bの上部
は上側が狭い漏斗状に形成されている。その空洞36b
内には、水供給管35の端部が挿入され、先端の水噴出
用ノズル35aが空洞36bの狭い通路36cに向けら
れている。したがって、吸引部33には、ノズル35a
から水を噴出させると、空洞36b内の廃棄合成樹脂類
を吸い込んで、のど部36d及びディフューザ部36e
を経て第2配管34に送る機能を有する、いわゆるジェ
ットポンプが組み込まれている。そのジェットポンプに
て吸い込まれた廃棄合成樹脂類は、第2配管34を介し
て最終的に遠心比重選別機へ供給される。なお、図2中
の36fは、連結管36aの出口である。
【0026】この供給装置30にあっては、吸引部33
がジェットポンプとして機能するので、例えば渦流ポン
プ等では移送が困難な、様々な形状に破砕された不定形
の廃棄合成樹脂類、例えば直径が30mm、長さが30
cmの棒状の廃棄合成樹脂類でも支障無く吸い込んで遠
心比重選別機へ送ることが可能である。また、吸引部3
3が廃棄合成樹脂類を空気と共に吸引するので、ノズル
35aの先端部に生じるキャビテーションを抑制するこ
とが可能になり、移送効率を高めることが可能になる。
がジェットポンプとして機能するので、例えば渦流ポン
プ等では移送が困難な、様々な形状に破砕された不定形
の廃棄合成樹脂類、例えば直径が30mm、長さが30
cmの棒状の廃棄合成樹脂類でも支障無く吸い込んで遠
心比重選別機へ送ることが可能である。また、吸引部3
3が廃棄合成樹脂類を空気と共に吸引するので、ノズル
35aの先端部に生じるキャビテーションを抑制するこ
とが可能になり、移送効率を高めることが可能になる。
【0027】したがって、このように構成された水選別
装置20及び供給装置30からなる前処理システムにあ
っては、水選別装置20を備える故に、比重が水よりも
軽い廃棄合成樹脂類は勿論、比重が水よりも重い廃棄合
成樹脂類と、例えば鉄片、アルミニウム片或いは砂利等
の重量物とを選別し、後者を除去できるので、この選別
除去を遠心比重選別の前に行うことにより、遠心比重選
別機に振動や破損が発生するのを未然に防止できると共
に、水を使用するので、コスト的に安価なものにするこ
とが可能となる。また、水選別装置20を備える故に、
水供給により撹拌水流を発生させるため撹拌翼等の撹拌
手段を別途必要とせず、また、重量物が下部に沈降して
排出口4より自然に落下するので、コスト的により安価
なものにすることが可能となる。また、水選別装置20
は、上部が開口しているので、保守点検を容易に行うこ
とが可能である。
装置20及び供給装置30からなる前処理システムにあ
っては、水選別装置20を備える故に、比重が水よりも
軽い廃棄合成樹脂類は勿論、比重が水よりも重い廃棄合
成樹脂類と、例えば鉄片、アルミニウム片或いは砂利等
の重量物とを選別し、後者を除去できるので、この選別
除去を遠心比重選別の前に行うことにより、遠心比重選
別機に振動や破損が発生するのを未然に防止できると共
に、水を使用するので、コスト的に安価なものにするこ
とが可能となる。また、水選別装置20を備える故に、
水供給により撹拌水流を発生させるため撹拌翼等の撹拌
手段を別途必要とせず、また、重量物が下部に沈降して
排出口4より自然に落下するので、コスト的により安価
なものにすることが可能となる。また、水選別装置20
は、上部が開口しているので、保守点検を容易に行うこ
とが可能である。
【0028】なお、上述した実施形態では水選別装置2
0を第1選別槽1及び第2選別槽11を有する構造とし
ているが、本発明はこれに限らず、重量物を選別除去す
る第1選別槽1のみを有し、第2選別槽11が省略され
た構造のものとしてもよいことは勿論である。この場
合、第1選別槽1の排出口4から排出された重量物と、
第1選別槽1の上縁部2の欠落部2aから排出される廃
棄合成樹脂類とを分離でき、かつ分離された廃棄合成樹
脂類を供給装置30に供給することができるようにすれ
ばよい。
0を第1選別槽1及び第2選別槽11を有する構造とし
ているが、本発明はこれに限らず、重量物を選別除去す
る第1選別槽1のみを有し、第2選別槽11が省略され
た構造のものとしてもよいことは勿論である。この場
合、第1選別槽1の排出口4から排出された重量物と、
第1選別槽1の上縁部2の欠落部2aから排出される廃
棄合成樹脂類とを分離でき、かつ分離された廃棄合成樹
脂類を供給装置30に供給することができるようにすれ
ばよい。
【0029】
【発明の効果】本発明の前処理方法または本発明の前処
理システムによる場合には、比重が1である水を使用す
るものの、渦巻き状の撹拌水流を用いるので、比重が水
よりも軽い廃棄合成樹脂類は勿論、比重が水よりも重い
廃棄合成樹脂類と、例えば鉄片、アルミニウム片或いは
砂利等の重量物とを選別し、後者を除去できるので、こ
の選別除去を遠心比重選別の前に行うことにより、遠心
比重選別機に振動や破損が発生するのを未然に防止する
ことができ、また、水を使用するので、コスト的に安価
なものにすることが可能となる。
理システムによる場合には、比重が1である水を使用す
るものの、渦巻き状の撹拌水流を用いるので、比重が水
よりも軽い廃棄合成樹脂類は勿論、比重が水よりも重い
廃棄合成樹脂類と、例えば鉄片、アルミニウム片或いは
砂利等の重量物とを選別し、後者を除去できるので、こ
の選別除去を遠心比重選別の前に行うことにより、遠心
比重選別機に振動や破損が発生するのを未然に防止する
ことができ、また、水を使用するので、コスト的に安価
なものにすることが可能となる。
【図1】本実施形態に係る前処理システムにおける水選
別装置を示す斜視図である。
別装置を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係る前処理システムに備わった供
給装置を示す正面断面図である。
給装置を示す正面断面図である。
1 第1選別槽 6a、6b 吐出部 11 第2選別槽 20 水選別装置 30 供給装置 33 吸引部 35a ノズル
Claims (5)
- 【請求項1】 複数種の廃棄合成樹脂類を含む破砕され
た混合廃棄物から分離した前記廃棄合成樹脂類を、それ
に含まれる塩素系合成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに遠
心力を利用して選別する選別工程の前に行われる前処理
方法であって、 前記分離前の前記混合廃棄物に含まれ前記廃棄合成樹脂
類よりも比重が重い重量物を、渦巻き状の撹拌水流を利
用して選別除去することを特徴とする前処理方法。 - 【請求項2】 複数種の廃棄合成樹脂類を含む破砕され
た混合廃棄物から分離した前記廃棄合成樹脂類を、それ
に含まれる塩素系合成樹脂とそれ以外の合成樹脂とに遠
心力を利用して選別する遠心比重選別機の前段に設けら
れる前処理システムであって、 前記分離前の前記混合廃棄物が投入される渦巻き状の撹
拌水流を有し、上記混合廃棄物に含まれる上記廃棄合成
樹脂類を前記撹拌水流に随伴させて搬出し、該廃棄合成
樹脂類よりも比重が重い重量物をこれから分離して除去
する水選別装置を備えることを特徴とする前処理システ
ム。 - 【請求項3】 前記水選別装置は、処理容器内へ水を渦
巻き状の撹拌流が発生する状態で供給し、その撹拌水流
中で沈降した重量物を処理容器の下部に設けた排出口よ
り除去する構成となっている請求項2に記載の前処理シ
ステム。 - 【請求項4】 前記水選別装置にて重量物が除去された
廃棄合成樹脂類を吸引力により前記遠心比重選別機に供
給する供給手段を備える請求項2または3に記載の前処
理システム。 - 【請求項5】 前記供給手段は、前記水選別装置から重
量物の除去された廃棄合成樹脂類を大気とともに受け取
る吸引部と、その吸引部に連通連結され上記廃棄合成樹
脂類を前記遠心比重選別機に移送する通路とを有し、前
記吸引部にジェットポンプが組み込まれている請求項4
に記載の前処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000270397A JP2002079139A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 前処理方法及びシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000270397A JP2002079139A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 前処理方法及びシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002079139A true JP2002079139A (ja) | 2002-03-19 |
Family
ID=18756844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000270397A Withdrawn JP2002079139A (ja) | 2000-09-06 | 2000-09-06 | 前処理方法及びシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002079139A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103934089A (zh) * | 2014-04-29 | 2014-07-23 | 重庆市淡水河谷矿业有限公司 | 综合力场多级分选选矿方法及选矿系统 |
-
2000
- 2000-09-06 JP JP2000270397A patent/JP2002079139A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103934089A (zh) * | 2014-04-29 | 2014-07-23 | 重庆市淡水河谷矿业有限公司 | 综合力场多级分选选矿方法及选矿系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040805 |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |