JP2002078321A - スイッチングレギュレータ - Google Patents

スイッチングレギュレータ

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JP2002078321A
JP2002078321A JP2000260834A JP2000260834A JP2002078321A JP 2002078321 A JP2002078321 A JP 2002078321A JP 2000260834 A JP2000260834 A JP 2000260834A JP 2000260834 A JP2000260834 A JP 2000260834A JP 2002078321 A JP2002078321 A JP 2002078321A
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signal
switch
state
coil current
switching regulator
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Tetsuo Tateishi
哲夫 立石
Yuichi Tsujimoto
裕一 辻本
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い効率を維持しながら安定した直流電圧を
生成するスイッチングレギュレータを提供する。 【解決手段】 スイッチング素子Q1がON状態であれ
ばコイル電流が増加して出力電圧が上昇し、OFF状態
であればコイル電流が減少して出力電圧が低下する。ス
イッチング素子Q1は、フリップフロップ101の状態
に従って駆動される。フリップフロップ101は、発振
器102の出力によりセットされ、コイル電流に基づい
てリセットされる。コイル電流が最小値信号Vmin に対
応する電流値よりも小さい期間は、スイッチング素子Q
1はON状態を継続する。最小値信号Vmin のレベル
は、スイッチング素子Q1がON状態に制御されている
期間は時間の経過とともに減少していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、与えられた直流電
圧から所定の直流電圧を生成するスイッチングレギュレ
ータに係わる。
【0002】
【従来の技術】与えられた直流電圧から所定の直流電圧
を生成するスイッチングレギュレータは、DC/DCコ
ンバータとも呼ばれ、様々な分野において利用されてい
る。以下、既存のスイッチングレギュレータについて図
面を参照しながら説明する。
【0003】図5は、既存のスイッチングレギュレータ
の一例の回路図である。このスイッチングレギュレータ
は、一組のスイッチング素子Q1およびQ2を適切に駆
動することによりコイルLを介して流れる電流(コイル
電流IL )を制御し、これにより出力電圧Vout を一定
の値に保持する構成である。
【0004】一組のスイッチング素子Q1およびQ2
は、基本的には、フリップフロップ101の状態に従っ
て駆動される。具体的には、フリップフロップ101が
セット状態であれば、スイッチング素子Q1およびQ2
はそれぞれON状態およびOFF状態に制御され、一
方、フリップフロップ101がリセット状態であれば、
スイッチング素子Q1およびQ2はそれぞれOFF状態
およびON状態に制御される。
【0005】フリップフロップ101をセット状態にす
るための信号(セット信号)は、発振器(OSC)10
2により生成される。一方、フリップフロップ101を
リセットするための信号(リセット信号)は、出力電圧
Vout およびコイル電流ILに基づいて生成される。こ
こで、リセット信号は、第1の制御信号および第2の制
御信号の論理和により生成される。
【0006】第1の制御信号は、コンパレータ103を
用いてコイル電流IL を表すコイル電流信号Vs とコイ
ル電流IL の最小値を規定する最小値信号Vmin とを比
較することにより得られる。具体的には、コンパレータ
103は、コイル電流IL が増加してコイル電流信号V
s が最小値信号Vmin よりも大きくなると、第1の制御
信号として「H」を出力する。なお、最小値信号Vmin
は、固定値である。一方、第2の制御信号は、コンパレ
ータ104を用いて上記コイル電流信号Vs と出力電圧
Vout に基づいて生成される指令値信号Vcnt とを比較
することにより得られる。具体的には、コンパレータ1
04は、コイル電流IL が増加してコイル電流信号Vs
が指令値信号Vcnt よりも大きくなると、第2の制御信
号として「H」を出力する。
【0007】上記構成のスイッチングレギュレータの動
作は、以下の通りである。まず、発振器102から与え
られるセット信号によりフリップフロップ101がセッ
ト状態になると、スイッチング素子Q1がON状態に制
御されると共に、スイッチング素子Q2はOFF状態に
制御される。これにより、コイル電流IL が増加してゆ
き、それに伴って出力電圧Vout は上昇する。そして、
コイル電流IL が増加することにより、コイル電流信号
Vs が最小値信号Vmin よりも大きくなり、且つ、その
コイル電流信号Vs が指令値信号Vcnt よりも大きくな
ると、リセット信号が「H」になり、フリップフロップ
101がリセットされる。
【0008】フリップフロップ101がリセットされる
と、スイッチング素子Q1がOFF状態に制御されると
共に、スイッチング素子Q2はON状態に制御される。
これにより、コイル電流IL が減少してゆき、それに伴
って出力電圧Vout は低下する。そして、上記動作を繰
り返すことにより、出力電圧Vout が一定の値に保持さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、コ
イル電流IL の最小値を規定する最小値信号Vmin は、
負荷が要求する電流(負荷電流)が減少したときであっ
てもこのスイッチングレギュレータが高い効率を維持で
きるようにするために設けられている。ここで、この効
果は、以下の理由により得られる。
【0010】上記構成のスイッチングレギュレータにお
いては、スイッチング素子Q1がON状態に制御されて
いる期間は、コイル電流IL が増加してコイル電流信号
Vsが最小値信号Vmin よりも大きくなるまではフリッ
プフロップ101がリセットされることはない。すなわ
ち、スイッチング素子Q1がいったんターンオンされる
と、コイル電流IL が一定値以上に上昇するまではター
ンオフされることはない。このとき、コイル電流は負荷
電流に対してやや過剰になり、その結果、出力電圧Vou
t は、目標電圧(このスイッチングレギュレータが保持
すべき電圧)よりも若干高い値にまで上昇する。
【0011】ここで、出力電圧Vout が目標電圧よりも
高くなっている期間は、コイル電流を流す必要がない。
このため、この期間は、スイッチング素子Q1がON状
態にならないように制御される。そして、これにより、
フリップフロップ101はリセット状態を保持すること
になり、スイッチング素子Q1およびQ2のスイッチン
グ動作は停止する。この結果、スイッチング素子Q1お
よびQ2のスイッチング回数が減少し、その損失が減少
する。なお、この制御を実施するためには、例えば、発
振器102により生成されるセット信号を阻止するため
のゲート回路を設け、出力電圧Vout が目標電圧よりも
高くなったときにそのゲート回路を閉じるようにすれば
よい。
【0012】しかし、この方式では、入力電圧Vinと出
力電圧Vout との差が小さい場合には、以下の問題が発
生する。すなわち、コイル電流IL は、よく知られてい
るように、スイッチング素子Q1がON状態の期間は、
「Vin−Vout 」に比例して増加するので、この差が小
さいと、コイル電流IL が最小値信号Vmin に対応する
電流値にまで増加するために長い時間を要する。換言す
れば、上記差が小さいと、スイッチング素子Q1がON
状態を保持する期間、すなわちコイル電流ILが流れ続
ける時間が長くなる。この結果、出力電圧Vout が目標
電圧に対して過度に上昇し、そのリップルも大きくなっ
てしまう。
【0013】本発明の課題は、高い効率を維持しながら
安定した直流電圧を生成するスイッチングレギュレータ
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチングレ
ギュレータは、スイッチ及びそのスイッチに接続するコ
イルを有し、そのコイルを介して流れるコイル電流に基
づいて上記スイッチを制御することにより出力電圧が一
定の値に保持される構成であり、上記スイッチがON状
態に制御されている期間、時間の経過とともにそのレベ
ルが低下していく最小値信号を生成する生成手段と、上
記コイル電流が上記最小値信号よりも小さい期間、上記
スイッチがOFF状態に制御されることを阻止する阻止
手段とを有する。
【0015】上記構成において、コイル電流が最小値信
号よりも小さい期間は、上記スイッチは、OFF状態に
制御されることを阻止されるので、ON状態を保持す
る。これにより、そのコイル電流は少なくとも最小値信
号により規定される電流値まで増加することになるの
で、出力電圧は十分に上昇する。ここで、出力電圧が十
分に高い期間は、負荷に対してコイル電流を供給する必
要がなくなるので、上記スイッチを駆動する必要がなく
なる。この結果、スイッチにおける損失が少なくなる。
【0016】また、上記最小値信号は、時間の経過とと
もにそのレベルが低下していく。したがって、コイル電
流の上昇速度が遅い場合であっても、コイル電流は一定
時間内にその最小値信号よりも大きくなることができ
る。このため、スイッチは、一定時間内にOFF状態に
制御されることになり、負荷にコイル電流が供給され続
けることが回避される。この結果、出力電圧が必要以上
に上昇すること、およびそれに伴って出力電圧のリップ
ルが大きくなることが回避される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施
形態のスイッチングレギュレータの回路図である。この
スイッチングレギュレータは、図5に示した既存のスイ
ッチングレギュレータをベースにして構成されており、
最小値信号Vmin を生成するための最小値信号発生器1
を追加することにより実現される。なお、「最小値信号
Vmin 」はコイル電流IL の最小値を規定する値であ
る。ここで、この最小値信号Vmin により規定される最
小値は、コイル電流IL の増加を停止してもよいか否か
を判断するための基準として使用される。例えば、コイ
ル電流IL がその最小値よりも小さければ、リセット信
号の生成を阻止することによりフリップフロップ101
のセット状態を継続させ、これによりスイッチング素子
Q1をON状態に保持してコイル電流IL の増加を継続
させる。
【0018】なお、最小値信号Vmin は、図5に示した
既存のスイッチングレギュレータにおいても同様の目的
で使用されていたが、それは固定値であった。一方、本
実施形態において使用する最小値信号Vmin は、スイッ
チング素子Q1の状態に同期して変化する可変値であ
る。
【0019】図2は、最小値信号発生器1の回路図であ
る。この最小値信号発生器1は、フリップフロップ10
1のQ出力が与えられる。ここで、フリップフロップ1
01のQ出力は、スイッチング素子Q1を駆動するため
の制御信号(以下、Q信号)である。したがって、最小
値信号発生器1は、スイッチング素子Q1と同期的に動
作する。なお、スイッチング素子Q1は、Q信号が
「H」であればON状態に制御され、Q信号が「L」で
あればOFF状態に制御される。
【0020】Q信号は、インバータ11により反転させ
られてスイッチ12に与えられる。ここで、スイッチ1
2は、例えば、nMOSトランジスタであり、「H」が
与えられるとON状態に制御され、「L」が与えられる
とOFF状態に制御される。したがって、スイッチ12
は、Q信号が「H」であればOFF状態に制御され、Q
信号が「L」であればON状態に制御される。
【0021】スイッチ12がON状態のときは、コンデ
ンサ13が放電され、ノードAの電位は接地レベルに近
い一定の値に保持される。これにより、カレントミラー
回路を構成する2つのMOSトランジスタのゲートには
一定の低い電位が与えられ、一定の小さな電流がそのカ
レントミラー回路を介して流れることになる。したがっ
て、電流源14により生成された電流の大部分が抵抗R
を介して流れることになる。この結果、抵抗Rにおける
電圧降下により出力端子に所定の電位が生成される。そ
して、この出力端子に生成される電位は、最小値信号V
min として出力される。
【0022】一方、スイッチ12がOFF状態の時は、
電流源15によりコンデンサ13が充電されてゆき、そ
れに伴ってノードAの電位が徐々に上昇してゆく。そし
て、ノードAの電位の上昇に伴って、カレントミラーを
構成する2つのMOSトランジスタのゲート電位も上昇
し、カレントミラーに流れる電流が増大していく。した
がって、電流源14により生成される電流のうち、カレ
ントミラー回路を介して引き抜かれる電流が増大してい
くので、抵抗Rを介して流れる電流は減少していく。こ
の結果、出力端子に生成される電位は、徐々に低下して
くことになる。すなわち、最小値信号Vmin のレベル
は、時間の経過とともに徐々に低下していくことにな
る。
【0023】図3は、最小値信号発生器1の動作を説明
する図である。図3において、時刻T1 以前はQ信号が
「L」であるものとする。この場合、スイッチング素子
Q1はOFF状態に制御され、また、最小値信号Vmin
は、一定のレベルに保持される。続いて、時刻T1 にお
いてQ信号が「L」から「H」に変化すると、スイッチ
ング素子Q1はON状態に制御され、また、最小値信号
Vmin は、時間の経過とともにそのレベルが低下してゆ
く。ここで、この最小値信号Vmin のレベルが低下する
速度は、電流源16により生成される電流、コンデンサ
13の容量、抵抗Rの抵抗値などにより決まる。
【0024】時刻T2 においてQ信号が「H」から
「L」に変化すると、スイッチング素子Q1は再びOF
F状態に制御され、また、最小値信号Vmin は、時刻T
1 以前のレベルに戻る。以降、この動作が繰り返され
る。このように、最小値信号Vmin は、スイッチング素
子Q1がOFF状態の期間は一定のレベルに保持され、
スイッチング素子Q1がON状態の期間は、時間の経過
に伴って低下していく関数となる。
【0025】次に、本実施形態のスイッチングレギュレ
ータの全体構成を説明する。なお、図5を参照しながら
言及した回路部分については、その説明を省略する。誤
差アンプ111は、抵抗ネットワークを用いて出力電圧
Vout を分圧することにより得られるフィートバック信
号Vfbと、予め設定されている参照値信号Vref との差
を増幅する。ランプ信号発生器112は、スイッチング
素子Q1およびQ2のスイッチング動作に同期するラン
プ信号を生成する。ここで、ランプ信号は、そのレベル
が直線的に上昇する期間(ランプアップ)、またはその
レベルが直線的に低下する期間(ランプダウン)の少な
くとも一方を含む信号であり、フィードバック系の発振
を抑えること等を目的として利用される。加算器113
は、誤差アンプ111およびランプ信号発生器112の
出力を互いに加算することにより、コンパレータ104
に与えるべき指令値信号Vcnt が生成される。そして、
コンパレータ104は、この指令値信号Vcnt とコイル
電流IL を表すコイル電流信号Vs とを比較する。
【0026】コンパレータ103は、図2〜図3を参照
しながら説明した最小値信号Vminと上記コイル電流信
号Vs とを比較する。そして、AND回路114は、コ
ンパレータ103から出力される第1の制御信号、及び
コンパレータ104から出力される第2の制御信号の論
理和を求めることにより、リセット信号を生成する。な
お、フリップフロップ101は、リセット信号が「H」
のときにリセットされる。即ち、フリップフロップ10
1は、コイル電流信号Vs が最小値信号Vminよりも大
きくなり、且つ、コイル電流信号Vs が指令値信号Vcn
t よりも大きくなったときに、リセットされる。
【0027】コンパレータ115は、コイル電流IL の
逆流を検出すると、AND回路116を閉じる。これに
より、スイッチング素子Q2がON状態に制御されるこ
とが阻止され、上記逆流が停止する。なお、「コイル電
流IL の逆流」とは、コイル電流が出力端子からスイッ
チング素子Q1及びQ2に向かう方向に流れること、ま
たは実質的にそれと同等のことをいう。
【0028】続いて、本実施形態のスイッチングレギュ
レータの動作を説明する。本実施形態のスイッチングレ
ギュレータの動作は、基本的には、図5を参照しながら
説明した既存のものと同じである。すなわち、本実施形
態のスイッチングレギュレータは、発振器102により
生成されるセット信号およびコイル電流IL に基づいて
生成されるリセット信号に従ってスイッチング素子Q1
およびQ2を制御し、その制御により出力電圧Vout を
一定の値に保持する。但し、図5に示した既存のスイッ
チングレギュレータでは最小値信号Vmin が固定値であ
ったのに対し、本実施形態では、最小値信号Vmin はス
イッチング素子Q1の状態と同期して変化する。したが
って、以下では、この点を中心に、図5に示した既存の
スイッチングレギュレータと比較しながら本実施形態の
動作を説明する。
【0029】図4(a) は、図5に示した既存のスイッチ
ングレギュレータの動作を説明する図である。ここで
は、時刻T1 以前はQ信号が「L」であるものとする。
この場合、時刻T1 以前は、スイッチング素子Q1がO
FF状態であり、コイル電流IL が減少していくと共
に、出力電圧Vout も低下していく。そして、出力電圧
Vout が目標値を下回った後、時刻T1 においてフリッ
プフロップ101のセット端子にセット信号が与えられ
ると、Q信号は「L」から「H」へ変化する。このと
き、このQ信号の変化によりスイッチング素子Q1がO
N状態に制御され、以降、コイル電流IL は直線的に増
加してゆく。ここで、コイル電流ILの増加速度は、よ
く知られているように、入力電圧Vinと出力電圧Vout
との差(Vin−Vout )に比例する。したがって、も
し、入力電圧Vinが低下する等して上記差が小さくなる
と、図4(a) に示すように、コイル電流IL が最小値信
号Vmin に対応する電流値にまで増加するのには長い時
間を要する。換言すれば、上記差が小さいと、スイッチ
ング素子Q1がON状態を保持する期間、即ちコイル電
流IL を負荷に供給し続ける時間が長くなる。これによ
り、出力電圧Voutが目標電圧に対して過度に上昇し、
そのリップルの大きくなってしまう。
【0030】図4(b) は、本実施形態のスイッチングレ
ギュレータの動作を説明する図である。本実施形態にお
いて、時刻T1 においてQ信号が「L」から「H」へ変
化すると、スイッチング素子Q1がON状態に制御され
ることにより、以降、コイル電流IL は直線的に増加し
てゆく。この点は、図4(a) に示した既存のスイッチン
グレギュレータの動作と同じである。ただし、本実施形
態では、スイッチング素子Q1がON状態に制御されて
いる期間は、最小値信号Vmin のレベルが時間の経過と
共に低下していく。従って、図4(b) に示すように、コ
イルIL の増加速度が遅かったとしても、そのコイル電
流IL は、長い時間が経過する前に最小値信号Vmin に
対応する電流値に達することになる。この実施例では、
時刻T2においてコイル電流IL が最小値信号Vmin に
対応する電流値よりも大きくなっている。
【0031】コイル電流IL が最小値信号Vmin に対応
する電流値よりも大きくなると、以降、コンパレータ1
03の出力である第1の制御信号が「H」になる。した
がって、時刻T2 以降は、コンパレータ104の出力で
ある第2の制御信号が「H」になると、そのことによっ
てフリップフロップ101がリセットされる状態とな
る。そして、この実施例では、時刻T3 においてコイル
電流信号Vs が指令値信号Vcnt よりも大きくなり、そ
れによりフリップフロップ101がリセットされてい
る。
【0032】フリップフロップ101がリセットされる
と、Q信号が「H」から「L」に変化し、これによって
スイッチング素子Q1がOFF状態に制御されると共
に、最小値信号Vmin は時刻T1 以前のレベルに戻る。
ここで、スイッチング素子Q1がOFF状態に制御され
ると、コイル電流IL が減少していくと共に出力電圧V
out も低下していく。そして、出力電圧Vout が目標値
を下回った後、時刻T4においてフリップフロップ10
1のセット端子にセット信号が与えられると、Q信号は
「L」から「H」へ変化する。この後、時刻T4 以降
は、時刻T1 〜時刻T4 における動作が繰り返される。
【0033】このように、本実施形態においては、スイ
ッチング素子Q1が一定時間以上継続してON状態を保
持することが回避され、コイル電流IL が必要以上に流
れ続けることが回避される。これにより、出力電圧Vou
t が目標電圧に対して過度に上昇してしまうことが回避
され、出力電圧のリップルも大きくならない。
【0034】なお、上記構成のスイッチングレギュレー
タは、負荷電流に応じて使用すべき回路ユニットを切り
替える構成ではないので、好適なロードレギュレーショ
ン特性が得られる。また、上記実施例では、スイッチン
グ素子Q1がON状態に制御されている期間に最小値信
号Vmin のレベルが時間の経過とともに低下していく構
成を示したが、他の形態により同様の効果を得ることも
できる。例えば、入力電圧Vinと出力電圧Vout との差
に基づいて最小値信号Vmin のレベルを設定するように
してもよい。この場合、上記差が小さいときに最小値信
号Vmin のレベルを低くすればよい。
【0035】さらに、上記実施例では、降圧型のスイッ
チングレギュレータを採り上げているが、昇圧型のスイ
ッチングレギュレータにも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、小さな負荷電流に対し
ても高い効率を維持できるスイッチングレギュレータに
おいて、リップルの小さい安定した直流電圧を生成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のスイッチングレギュレー
タの回路図である。
【図2】最小値信号発生器の回路図である。
【図3】最小値信号発生器の動作を説明する図である。
【図4】(a) および(b) は、それぞれ、図5に示した既
存のスイッチングレギュレータおよび本実施形態のスイ
ッチングレギュレータの動作を説明する図である。
【図5】既存のスイッチングレギュレータの一例の回路
図である。
【符号の説明】
1 最小値信号発生器 101 フリップフロップ 102 発振器 103 コンパレータ 104 コンパレータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチ及びそのスイッチに接続するコ
    イルを有し、そのコイルを介して流れるコイル電流に基
    づいて上記スイッチを制御することにより出力電圧が一
    定の値に保持されるスイッチングレギュレータであっ
    て、 上記スイッチがON状態に制御されている期間、時間の
    経過とともにそのレベルが低下していく最小値信号を生
    成する生成手段と、 上記コイル電流が上記最小値信号よりも小さい期間、上
    記スイッチがOFF状態に制御されることを阻止する阻
    止手段と、 を有するスイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】 スイッチ及びそのスイッチに接続するコ
    イルを有し、そのコイルを介して流れるコイル電流に基
    づいて上記スイッチを制御することにより出力電圧が一
    定の値に保持されるスイッチングレギュレータであっ
    て、 セット状態のときに上記スイッチをON状態に制御する
    ための信号を出力し、リセット状態のときに上記スイッ
    チをOFF状態に制御するための信号を出力するラッチ
    回路と、 上記ラッチ回路をセット状態にするための周期信号を生
    成する発振器と、 上記スイッチがOFF状態に制御されている期間は一定
    のレベルであり且つ上記スイッチがON状態に制御され
    ている期間は時間の経過とともにそのレベルが低下して
    いく第1の閾値信号を生成する第1の生成手段と、 出力電圧に基づいて第2の閾値信号を生成する第2の生
    成手段と、 上記コイル電流が上記第1および第2の閾値信号よりも
    大きくなったときに、上記ラッチ回路をリセットするた
    めの信号を生成するリセット回路と、 を有するスイッチングレギュレータ。
  3. 【請求項3】 スイッチ及びそのスイッチに接続するコ
    イルを有し、そのコイルを介して流れるコイル電流に基
    づいて上記スイッチを制御することにより出力電圧が一
    定の値に保持されるスイッチングレギュレータであっ
    て、 上記スイッチがON状態に制御されている期間、入力信
    号と出力信号との差に基づいて最小値信号を生成する生
    成手段と、 上記コイル電流が上記最小値信号よりも小さい期間、上
    記スイッチがOFF状態に制御されることを阻止する阻
    止手段と、 を有するスイッチングレギュレータ。
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Cited By (5)

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