JP2002075881A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP2002075881A
JP2002075881A JP2000267442A JP2000267442A JP2002075881A JP 2002075881 A JP2002075881 A JP 2002075881A JP 2000267442 A JP2000267442 A JP 2000267442A JP 2000267442 A JP2000267442 A JP 2000267442A JP 2002075881 A JP2002075881 A JP 2002075881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅波材として比誘電率の大きい材料を用いて
波長短縮効果を増大させることによりマイクロ波放射孔
の形成ピッチや形状を小さくでき、もってプラズマ密度
の面内均一性を高めることができるプラズマ処理装置を
提供する。 【解決手段】 天井部に気密に装着された絶縁板72が設
けられて内部が真空引き可能になされた処理容器32と、
被処理体Wを載置するために前記処理容器内に設けられ
た載置台34と、前記絶縁板の上方に設けられて所定のピ
ッチで形成された複数のマイクロ波放射孔90からプラズ
マ発生用のマイクロ波を前記絶縁板を介して前記処理容器内
へ導入する平面アンテナ部材76と、前記処理容器内へ所
定のガスを導入するガス供給手段48、50とを有するプラ
ズマ処理装置において、前記平面アンテナ部材の上部
に、比誘電率が12以上の高誘電率特性を有する遅波材78
を配置するように構成する。これにより、遅波材として
比誘電率の大きい材料を用いて波長短縮効果を増大させ
ることによりマイクロ波放射孔の形成ピッチや形状を小さく
でき、もってプラズマ密度の面内均一性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等に
対してマイクロ波により生じたプラズマを作用させて処
理を施す際に使用されるプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製品の高密度化及び高微細
化に伴い半導体製品の製造工程において、成膜、エッチ
ング、アッシング等の処理のためにプラズマ処理装置が
使用される場合があり、特に、0.1〜数10mTor
r程度の比較的圧力が低い高真空状態でも安定してプラ
ズマを立てることができることからマイクロ波を用い
て、或いはマイクロ波とリング状のコイルからの磁場と
を組み合わせて高密度プラズマを発生させるマイクロ波
プラズマ装置が使用される傾向にある。このようなプラ
ズマ処理装置は、特開平3−191073号公報、特開
平5−343334号公報や本出願人による特開平9−
181052号公報等に開示されている。ここで、マイ
クロ波を用いた一般的なプラズマ処理装置を図14乃至
図16を参照して概略的に説明する。図14は従来の一
般的なプラズマ処理装置を示す構成図、図15は平面ア
ンテナ部材の部分を示す部分拡大図、図16は平面アン
テナ部材を示す平面図である。
【0003】図14において、このプラズマ処理装置2
は、真空引き可能になされた処理容器4内に半導体ウエ
ハWを載置する載置台6を設けており、この載置台6に
対向する天井部にマイクロ波を透過する例えば窒化アル
ミ等よりなる絶縁板8を気密に設けている。そして、こ
の絶縁板8の上面に図16にも示すような厚さ数mm程
度の円板状の平面アンテナ部材10と、必要に応じてこ
の平面アンテナ部材10の半径方向におけるマイクロ波
の波長を短縮するための例えば誘電体よりなる遅波材1
2を設置している。この遅波材12の上方には、内部に
冷却水を流す冷却水流路20が形成された天井冷却ジャ
ケット22が設けられており、遅波材12等を冷却する
ようになっている。そして、アンテナ部材10には多数
の略円形の貫通孔よりなるマイクロ波放射孔14が形成
されている。このマイクロ波放射孔14は一般的には、
図16に示すように同心円状に配置されたり、或いは螺
旋状に配置されている。この場合、マイクロ波放射孔1
4のアンテナ部材の半径方向におけるピッチH1は、一
般的に遅波材12の波長短縮効果により短縮されたマイ
クロ波の1波長程度、例えば40mm程度に設定され、
また、このマイクロ波放射孔14の直径H2は20mm
程度である。そして、平面アンテナ部材10の中心部に
同軸導波管16の内部ケーブル18を接続して図示しな
いマイクロ波発生器より発生した、例えば2.45GH
zのマイクロ波を導くようになっている。そして、マイ
クロ波をアンテナ部材10の半径方向へ放射状に伝播さ
せつつアンテナ部材10に設けたマイクロ波放射孔14
から下方の処理容器4内へマイクロ波を導入し、このマ
イクロ波により処理容器4内にプラズマを立てて半導体
ウエハにエッチングや成膜などの所定のプラズマ処理を
施すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体ウエ
ハに対して面内均一にプラズマ処理を施すためには、処
理空間Sにてプラズマ密度ができるだけ均一に立つよう
に設定するのが望ましいが、遅波材12として用いられ
る窒化アルミ(AlN)の比誘電率は10程度でそれ程
大きくはなく、従って、波長短縮効果もそれ程大きくは
ない。このため、直径360mm程度になされている8
インチウエハサイズ用の平面アンテナ部材10に形成で
きるマイクロ波放射孔14の配列は、アンテナ全面で例
えば同心円状、或いは螺旋状に3巻程度しか形成するこ
とができない。一般に、マイクロ波は、このマイクロ波
放射孔14の部分からその直下の処理空間Sへ放射され
ることから、処理空間S内においてこのマイクロ波放射
孔14の直下に対応する部分のプラズマ密度が周囲と比
較して高くなる傾向にあるが、上述のようにマイクロ波
放射孔14の配列が3巻程度であるのでその形成密度が
粗く、この結果、その分、処理空間S内におけるプラズ
マ密度の濃度差が大きくなり、プラズマ密度を処理空間
Sの面内方向に均一にすることが困難になる、といった
問題点があった。
【0005】また、処理容器4の天井部を区画する絶縁
板8も、一般的には誘電損失が比較的低い窒化アルミ
(AlN)を用いているが、それでも誘電損失による発
生は避けられず、多くのマイクロ波の電力が、ここで誘
電損失として無駄に消費されてしまい、エネルギー効率
が低下する原因となっていた。そこで、絶縁板8として
誘電損失が少ない材料のものを用いることも考えられる
が、誘電損失が少ない材料は上記窒化アルミ程には熱伝
導率がよくないので、発生した熱が処理容器4の側壁側
にに放熱されることなく絶縁板8の内部に溜ってこれが
過度に昇温し、これがためにこの絶縁板8に接近して設
置されている半導体ウエハの温度分布に悪影響を与え
る、といった新たな問題があり、採用されるまでには至
っていない。
【0006】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、遅波材として比誘電率の大きい材料を用いて
波長短縮効果を増大させることによりマイクロ波放射孔
の形成ピッチや形状を小さくでき、もってプラズマ密度
の面内均一性を高めることができるプラズマ処理装置を
提供することにある。本発明の他の目的は、絶縁板とし
て、誘電損失は小さいが熱伝導率も小さい材料を用いた
場合に、これを効率的に冷却することができるプラズマ
処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に規定する発明
は、天井部に気密に装着された絶縁板が設けられて内部
が真空引き可能になされた処理容器と、被処理体を載置
するために前記処理容器内に設けられた載置台と、前記
絶縁板の上方に設けられて所定のピッチで形成された複
数のマイクロ波放射孔からプラズマ発生用のマイクロ波
を前記絶縁板を介して前記処理容器内へ導入する平面ア
ンテナ部材と、前記処理容器内へ所定のガスを導入する
ガス供給手段とを有するプラズマ処理装置において、前
記平面アンテナ部材の上部に、比誘電率が12以上の高
誘電率特性を有する遅波材を配置するように構成したも
のである。
【0008】このように、高誘電率特性を有する遅波材
を用いるようにしたので、マイクロ波に対する波長短縮
効果が向上し、このため平面アンテナ部材に設けたマイ
クロ波放射孔のピッチや大きさを小さくでき、従って、
その分、処理空間におけるプラズマ密度の面内均一性を
向上させることが可能となる。この場合、例えば請求項
2に規定するように、前記高誘電率特性を有する遅波材
は、液体、タンタル酸化物、ジルコニウム酸化物及びハ
フニウム酸化物よりなる群から選択される1つよりな
る。
【0009】また、例えば請求項3に規定するように、
前記遅波材が液体の場合は、前記液体は液体ジャケット
内を流通されているようにしてもよい。請求項4に規定
する発明は、天井部に気密に装着された絶縁板が設けら
れて内部が真空引き可能になされた処理容器と、被処理
体を載置するために前記処理容器内に設けられた載置台
と、前記絶縁板の上方に設けられて所定のピッチで形成
された複数のマイクロ波放射孔からプラズマ発生用のマ
イクロ波を前記絶縁板を介して前記処理容器内へ導入す
る平面アンテナ部材と、前記処理容器内へ所定のガスを
導入するガス供給手段とを有するプラズマ処理装置にお
いて、前記平面アンテナ部材と前記絶縁板との間であっ
て前記絶縁板の上面に直接的に接するように冷却手段を
設けるように構成したものである。このように、マイク
ロ波を透過させる絶縁板に直接的に接するように冷却手
段を設けるようにして、この絶縁板を効率的に冷却する
ことができるようにしたので、絶縁板として熱伝導率が
小さくても誘電損失の小さな材料を用いることが可能と
なり、マイクロ波の導入効率を向上させることができ
る。
【0010】この場合、例えば請求項5に規定するよう
に、前記平面アンテナ部材の下面と前記冷却手段の上面
とが直接的に接するようにしてもよい。これによれば、
1つの冷却手段により、平面アンテナ部材と絶縁板の双
方を冷却することが可能となる。この場合、例えば請求
項6に規定するように、前記冷却手段は、液体ジャケッ
ト内に冷媒を流すことにより形成されているようにして
もよい。また、例えば請求項7に規定するように、前記
冷却手段と前記平面アンテナ部材との間には、前記液体
ジャケットを前記平面アンテナ部材の異常放電から保護
するための保護板が介在されているようにしてもよい。
これによれば、保護板により冷却手段の構成部分を、平
面アンテナ部材にて発生する異常放電から保護すること
が可能となる。
【0011】また、例えば請求項8に規定するように、
前記冷却手段は、前記平面アンテナ部材及び前記遅波材
を収容した液体容器内に冷媒を流すことにより形成され
ているようにしてもよい。これによれば、平面アンテナ
部材と遅波材とを1つの冷却手段で効率的に冷却するこ
とができる。また、例えば請求項9に規定するように、
前記液体または冷媒は、純水である。この場合、例えば
請求項10に規定するように、前記絶縁板は、アルミナ
と窒化シリコンと石英よりなる群より選択される1つよ
りなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の係るプラズマ処
理装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1
は本発明に係るプラズマ処理装置の第1の発明の第1実
施例を示す構成図、図2は第1の発明の第1実施例の平
面アンテナ部材の近傍を示す部分拡大図、図3は冷却手
段の一例を示す斜視図、図4は平面アンテナ部材を示す
平面図である。本実施例においてはプラズマ処理装置を
プラズマCVD(ChemicalVapor Dep
osition)処理に適用した場合について説明す
る。図示するようにこのプラズマ処理装置30は、例え
ば側壁や底部がアルミニウム等の導体により構成され
て、全体が筒体状に成形された処理容器32を有してお
り、内部は密閉された処理空間Sとして構成されてい
る。
【0013】この処理容器32内には、上面に被処理体
としての例えば半導体ウエハWを載置する載置台34が
収容される。この載置台34は、例えばアルマイト処理
したアルミニウム等により凸状に平坦になされた略円柱
状に形成されており、この下部は同じくアルミニウム等
により円柱状になされた支持台36により支持されると
共にこの支持台36は処理容器32内の底部に絶縁材3
8を介して設置されている。上記載置台34の上面に
は、ここにウエハを保持するための静電チャック或いは
クランプ機構(図示せず)が設けられ、この載置台34
は給電線40を介してマッチングボックス42及び例え
ば13.56MHzのバイアス用高周波電源44に接続
されている。尚、このバイアス用高周波電源44を設け
ない場合もある。
【0014】上記載置台34を支持する支持台36に
は、プラズマ処理時のウエハを冷却するための冷却水等
を流す冷却ジャケット46が設けられる。尚、必要に応
じてこの載置台34中に加熱用ヒータを設けてもよい。
上記処理容器32の側壁には、ガス供給手段として、容
器内にプラズマ用ガス、例えばアルゴンガスを供給する
石英パイプ製のプラズマガス供給ノズル48や処理ガ
ス、例えばデポジションガスを導入するための例えば石
英パイプ製の処理ガス供給ノズル50が設けられ、これ
らのノズル48、50はそれぞれガス供給路52、54
によりマスフローコントローラ56、58及び開閉弁6
0、62を介してそれぞれプラズマガス源64及び処理
ガス源66に接続されている。処理ガスとしてのデポジ
ションガスは、SiH4 、O2 、N2 ガス等を用いるこ
とができる。
【0015】また、容器側壁の外周には、この内部に対
してウエハを搬入・搬出する時に開閉するゲートバルブ
68が設けられると共に、この側壁を冷却する冷却ジャ
ケット69が設けられる。また、容器底部には、図示さ
れない真空ポンプに接続された排気口70が設けられて
おり、必要に応じて処理容器32内を所定の圧力まで真
空引きできるようになっている。そして、処理容器32
の天井部は開口されて、ここに例えばAlNなどのセラ
ミック材よりなるマイクロ波に対しては透過性を有する
厚さ20mm程度の絶縁板72がOリング等のシール部
材74を介して気密に設けられる。
【0016】そして、この絶縁板72の上面に本発明の
特徴とする円板状の平面アンテナ部材76と高誘電率特
性を有する遅波材78とが設けられる。具体的にはこの
平面アンテナ部材76は、上記処理容器32と一体的に
成形されている中空円筒状容器よりなる導波箱80の底
板として構成され、前記処理容器32内の上記載置台3
4に対向させて設けられる。この導波箱80の上部の中
心には、同軸導波管82の外管82Aが接続され、内部
の内部ケーブル82Bは上記平面アンテナ部材76の中
心部に接続される。そして、この同軸導波管82は、モ
ード変換器84及び導波管86を介して例えば2.45
GHzのマイクロ波発生器88に接続されており、上記
平面アンテナ部材76へマイクロ波を伝播するようにな
っている。この周波数は2.45GHzに限定されず、
他の周波数、例えば8.35GHzを用いてもよい。こ
の導波管としては、断面円形或いは矩形の導波管や同軸
導波管を用いることができ、本実施例では同軸導波管が
用いられる。そして、上記導波箱80内であって、平面
アンテナ部材76の上面には、上記高誘電率特性を有す
る遅波材78を設けて、この波長短縮効果により、マイ
クロ波の管内波長を短くしている。この遅波材78の構
成については後述する。
【0017】また、上記平面アンテナ部材76は、8イ
ンチサイズのウエハ対応の場合には、例えば直径が30
〜40mm、厚みが1〜数mm、例えば5mmの導電性
材料よりなる円板、例えば表面が銀メッキされた銅板或
いはアルミ板よりなり、この円板には図4にも示すよう
に例えば円形の貫通孔よりなる多数のマイクロ波放射孔
90が、アンテナ部材76に略均等に配置させて設けら
れている。このマイクロ波放射孔90の配置形態は、特
に限定されず、例えば同心円状、螺旋状、或いは放射状
に配置させてもよいが、図示例では同心円状に配置され
ている。また、マイクロ波放射孔90の形状は円形に限
定されず、例えば長溝のスリット形状等でもよく、ま
た、このスリット形状の放射孔をハの字状に配列させる
ようにしてもよい。
【0018】ここで、各マイクロ波放射孔90のアンテ
ナ部材76の半径方向への配置ピッチH3は特には限定
されないが、例えば管内波長λの略1倍程度である。
尚、管内波長とは、遅波材78の波長短縮効果により短
くなされた波長を指す。ここで遅波材78によりマイク
ロ波は大きな波長短縮効果を受けているので、マイクロ
波放射孔90の直径H4及びそのピッチH3は従来構造
よりもかなり小さく設定されている。尚、遅波材78の
比誘電率をεとすると管内波長λ1は、λ1=λ0/ε
1/2(ここでλ0はマイクロ波の真空中の波長)とな
る。また、上記遅波材78は、ここでは主に液体、例え
ば純水により形成されている。具体的には、この遅波材
78は、樹脂性のチューブ例えばテフロン(登録商標)
チューブ等よりなる可撓性のある液体通路94を図3に
示すように同心円状に密接させて多重に平面状に巻回
し、且つ上下に2層構造とした液体ジャケット96より
なり、この液体ジャケット96の流体入口96Aと流体
出口96Bとを図2に示すように導波箱80の外側へ引
き出し、必要に応じてこれに純水を流し得るようになっ
ている。この場合、このテフロンチューブの流体通路9
4の断面は略矩形状になされており、この流路の縦L1
及び横L2はそれぞれ2mm及び10mm程度に設定さ
れている。
【0019】尚、この場合、液体ジャケット96とし
て、テフロンチューブを巻回するのではなく、全体を単
なる中空の容器として形成してもよい。また、テフロン
チューブの巻回の方法も特に限定されず、例えば2つ折
りにしたテフロンチューブを中心側より外側に向けて順
次巻き重ねるようにしてもよい。このように、導波箱8
0内の平面アンテナ部材76の上面側に液体ジャケット
96よりなる遅波材78を設置することにより、この波
長短縮効果によりマイクロ波の管内波長を短くすること
が可能となる。ちなみに純水の比誘電率は80程度であ
り、窒化アルミの8.5程度よりもかなり大きい。この
場合、比誘電率が略12以上であれば、十分に高い波長
短縮効果を得られることができる。
【0020】次に、以上のように構成された装置を用い
て行なわれる処理方法について説明する。まず、ゲート
バルブ68を介して半導体ウエハWを搬送アーム(図示
せず)により処理容器32内に収容し、リフタピン(図
示せず)を上下動させることによりウエハWを載置台3
4の上面の載置面に載置する。そして、処理容器32内
を所定のプロセス圧力、例えば0.01〜数Paの範囲
内に維持して、プラズマガス供給ノズル48から例えば
アルゴンガスを流量制御しつつ供給すると共に処理ガス
供給ノズル50から例えばSiH4 、O2 、N2 等のデ
ポジションガスを流量制御しつつ供給する。同時にマイ
クロ波発生器88からのマイクロ波を、導波管86及び
同軸導波管82を介して平面アンテナ部材76に供給し
て処理空間Sに、遅波材78によって波長が短くされた
マイクロ波を導入し、これによりプラズマを発生させて
所定のプラズマ処理、例えばプラズマCVDによる成膜
処理を行う。
【0021】ここで、マイクロ波発生器88にて発生し
た例えば2.45GHzのマイクロ波はモード変換後に
例えばTEMモードで同軸導波管82内を伝播して導波
箱80内のアンテナ部材76に到達し、内部ケーブル8
2Bの接続された円板状のアンテナ部材76の中心部か
ら放射状に周辺部に伝播される間に、このアンテナ部材
76に同心円状或いは螺旋状に略均等に多数形成された
円形のマイクロ波放射孔90から絶縁板72を介してア
ンテナ部材76の直下の処理空間Sにマイクロ波を導入
する。このマイクロ波により励起されたアルゴンガスが
プラズマ化し、この下方に拡散してここで処理ガスを活
性化して活性種を作り、この活性種の作用でウエハWの
表面に処理、例えばプラズマCVD処理が施されること
になる。
【0022】そして、このプラズマ処理中においては、
平面アンテナ部材76の上部に設けた液体ジャケット9
6に、その流体入口96Aより純水を供給し、この純水
を上下2段に巻回して積層させた流体通路94内に流通
させた後に流体出口96Bから流出させている。この実
質的に遅波材として機能する純水は、マイクロ波に対し
て波長短縮作用を及ぼし、しかも、ここでは従来よりも
比誘電率が遥かに大きい遅波材、例えば純水を用いてい
るので、大きな波長短縮効果を呈することになる。具体
的には遅波材として、従来は比誘電率が10程度の窒化
アルミ等が用いられていたが、ここでは比誘電率が80
程度の純水を用いているので、本実施例では波長短縮効
果を略3倍程度向上させて、従来装置よりも管内波長を
1/3程まで短くすることができる。尚、波長短縮効果
は比誘電率の逆数の平方根で表され、例えば比誘電率が
80程度の純水も場合には、マイクロ波の波長は真空中
の1/9程度になる。
【0023】このように、大きな波長短縮効果が得られ
ることから、図4に示すようにマイクロ波放射孔90の
アンテナ半径方向における配列のピッチH3は通常はマ
イクロ波の管内波長と同じ程度に設定することから、従
来の平面アンテナ部材10(図16参照)と比較して、
1/3程度まで小さくでき、従って、より多くのマイク
ロ波放射孔90を密度の高い状態で形成することができ
る。また、各マイクロ波放射孔90の大きさ、例えば直
径H4も波長短縮効果の向上により、更に小さくできる
ので、この点よりもマイクロ波放射孔90をより高密度
に形成することができる。このように、マイクロ波放射
孔90をより高密度に形成できる結果、処理室空間Sに
おけるプラズマ密度の面内均一性をより向上させて、半
導体ウエハWのプラズマ処理の面内均一性を向上させる
ことができる。図5はこの点を模式的に示す図であり、
本発明装置と従来装置の平面アンテナ部材の形状とプラ
ズマ密度との関係を模式的に示している。
【0024】先に説明したように、平面アンテナ部材に
あっては、マイクロ波はプラズマ放射孔よりその直下に
多く放射されるので、プラズマ放射孔の直下のプラズマ
密度は他の部分と比較して大きくなる。そして、上述の
ように、本実施例ではプラズマ放射孔の配列ピッチを小
さくした結果、その形成密度を大きく設定できるので、
図5(A)に示す従来のアンテナ部材10におけるプラ
ズマ密度のピークとボトムとの差P1よりも、図5
(B)に示す本実施例のアンテナ部材76におけるプラ
ズマ密度のピークとボトムとの差P2を遥かに小さくで
き、この結果、上述のように処理空間Sにおけるプラズ
マ密度の面内均一性を向上させることが可能となる。ま
た、ここでは遅波材として純水を流しているので、これ
が冷却作用を発揮し、平面アンテナ部材76等を冷却し
てこの昇温を防止することもできる。この場合、例えば
純水の流量は1リットル/分程度である。また、この冷
却によって、例えば平面アンテナ部材76等を、例えば
80℃程度に一定となるように維持する。このように冷
却により80℃程度に一定に維持する点は、後述するよ
うに絶縁板72を冷却する場合も同じである。
【0025】また、ここでは液体ジャケット96を2層
構造としたが、これに限定されず、単層構造、或いは3
層以上の多層構造としてもよい。また、実質的に遅波材
として機能する液体は、純水に限定されず、高い冷媒機
能を有するフッ素系不活性液体、例えばフロリナート
(商品名)等も用いることができる。また、従来装置と
比較して十分なプラズマ密度の面内均一性の向上を図る
ためには、遅波材としては比誘電率が20程度以上の材
料を用いればよい。従って、遅波材としては比誘電率が
80程度の純水に限定されず、他の材料、例えば高誘電
率セラミックを用いることができる。この高誘電率セラ
ミックとしては、比誘電率が20程度のタンタル酸化物
(Ta25 )、比誘電率が30〜40程度のジルコニ
ウム酸化物(ZrxOy)やハフニウム酸化物(Hfx
Oy)等を用いることができる。この場合には、遅波材
は液体ではなく固体となる。図6はこのような第1の発
明の第2実施例の平面アンテナ部材の近傍を示す部分拡
大図であり、図7は固体の遅波材を示す平面図である。
尚、図6中においては、図2中と同一構成部材について
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0026】ここでは、平面アンテナ部材76の上部に
設ける高誘電率特性を有する遅波材100は、上述のよ
うに固体の高誘電率セラミックを用いている。この遅波
材100は、中心部に中心孔102を有する円板状に形
成されている。また、この遅波材100の厚さは、例え
ば4mm程度あれば十分に波長短縮効果を発揮すること
ができる。また、この種の高誘電率セラミックは、大き
な円板状に一体焼成することは比較的困難なので、図7
に示すように、例えば扇状に8分割された大きさの高誘
電体セラミックのブロック体104を焼成し、これを円
板状に組み合わせるようにすればよい。ただし、このよ
うに遅波材100として固体を用いた場合には、図2に
示す純水を用いた第1実施例とは異なり、冷却機能を有
していないので、導波箱80の天井部上面に、従来装置
の図15にて説明したと同様な構造の冷却水流路20を
有する冷却ジャケット22を設けるようにする。この第
2実施例の場合も、第1実施例と同様な作用効果を示
し、先の純水の場合程ではないが、大きなマイクロ波の
波長短縮効果を発揮でき、従って、これに対応して平面
アンテナ部材76のマイクロ波放射孔90の配列の密度
を高めることができるので、処理空間Sにおけるプラズ
マ密度の面内均一性を向上させることができる。
【0027】次に、第2の発明について説明する。前述
した第1の発明では遅波材を改良することにより、より
大きな波長短縮効果を発揮することを目的としている
が、第2の発明においては、マイクロ波を透過する絶縁
板として誘電損失が比較的小さい材質のものを用い、こ
の時、絶縁板に発生する熱を効率的に冷却するようにす
る点を目的としている。図8は本発明のプラズマ処理装
置の第2の発明の第1実施例の平面アンテナ部材の近傍
を示す部分拡大図、図9は図8中の液体ジャケットを示
す斜視図である。尚、図8中では、先に説明した図と同
一構成部分については同一符号を付して説明する。ま
た、図8に示されていない部分は、図1において説明し
たと同様な構成になされている。
【0028】この図8に示す第2の発明の第1実施例で
は、絶縁板110としては、誘電損失が大きい従来の窒
化アルミ(AlN)ではなく、誘電損失が非常に小さい
材料(抵誘電損失)、例えばアルミナ、窒化シリコン、
或いは石英等を用い、これによりマイクロ波を効率的に
処理空間Sに投入することが可能となる。この場合、こ
の抵誘電損失の材料は一般的に、上記窒化アルミよりも
熱伝導性が劣るので、誘電損失によって発生した熱が他
に逃げにくくなってこの直下に設置されるウエハの熱分
布に悪影響を与える恐れが生ずるので、ここでは平面ア
ンテナ部材76と上記絶縁板110との間であって、上
記絶縁板110の上面に直接的に接するように冷却手段
112を設け、上記絶縁板110を直接的に冷却するよ
うになっている。尚、この場合、平面アンテナ部材76
上に設ける遅波材は、図15の従来装置に示した窒化ア
ルミ8を用いてもよいし、先の第1の発明で説明した高
誘電率特性を有する遅波材78、100を用いてもどち
らでもよく、図8においては固体の高誘電率特性を有す
る遅波材100を用いた場合を例に示している。
【0029】図9に示すように上記冷却手段112とし
ては、先に図3に説明したと同様な構造になされてい
る。すなわち、この冷却手段112は、樹脂性のチュー
ブ例えばテフロンチューブ等よりなる可撓性のある液体
通路114を図9に示すように同心円状に密接させて多
重に平面状に巻回して1層構造とした液体ジャケット1
16よりなり、この液体ジャケット116の流体入口1
16Aと流体出口116Bとを図8に示すように導波箱
80の外側へ引き出し、必要に応じてこれに純水を流し
得るようになっている。この場合、このテフロンチュー
ブの流体通路114の断面は略矩形状になされており、
この流路の縦L1及び横L2はそれぞれ2mm及び10
mm程度に設定されている。また、テフロンチューブの
巻回の方法も特に限定されず、例えば2つ折りにしたテ
フロンチューブを中心側より外側に向けて順次巻き重ね
るようにしてもよい。尚、この場合、液体ジャケット1
16として、テフロンチューブを巻回するのではなく、
全体を単なる中空の容器として形成してもよい。この点
については後述する。
【0030】この場合、液体ジャケット116を図2の
場合と同様に2層構造としてもよい。また、図8に示す
ように、マイクロ波の放射性を高めるために、液体ジャ
ケット116の上面と平面アンテナ部材76の下面との
間の距離H5を例えば5mm程度離間させるようにとっ
てもよいし、或いはこれらを接した状態で設けるように
してもよい。そして、液体ジャケット116の上面と平
面アンテナ部材76の下面とを接した場合には、この1
つの液体ジャケット116により、平面アンテナ部材7
6と絶縁板110の双方を冷却することができる。この
実施例の場合には、絶縁板110に低誘電損失の材料を
用いているので、プラズマ処理時にこの絶縁板110を
マイクロ波が通過する時に発生する誘電損失を、大幅に
抑制することができ、例えばこの絶縁板として窒化アル
ミを用いた装置では30%のエネルギー損失があった
が、本実施例の場合には10〜15%程度のエネルギー
損失で済み、従って、マイクロ波の使用効率を大幅に改
善することができる。
【0031】また、この場合、誘電損失によって絶縁板
110が発熱することは避けられないが、この上面に接
して配置した液体ジャケット116よりなる冷却手段1
12に冷媒として、例えば純水やフロリナート等を流す
ことにより、上記絶縁板110を全面に亘って効率的に
冷却することができる。従って、絶縁板110の温度上
昇に伴って発生する半導体ウエハに対する熱分布の悪影
響が半導体ウエハに及ぶことを防止することができる。
また、この時の冷媒の流量は、特に限定されるものでは
ないが、冷却効率等を考慮して、例えば1リットル/分
程度に設定すればよい。また、図8に示す第2の発明の
第1実施例では、平面アンテナ部材76の下面と冷却手
段112の上面との間に距離H5の間隙を設けたが、こ
の間隙部分に保護板を設けるようにしてもよい。図10
はこのような第2の発明の第2実施例を示す部分拡大図
である。図示するように、ここでは平面アンテナ部材7
6の下面と冷却手段112の上面との間に、厚さが5m
m程度の保護板120を介在させている。この保護板1
20の材質は、例えば窒化アルミ、アルミナ等のセラミ
ック板や石英板よりなる。
【0032】一般的に、プロセス中にあっては平面アン
テナ部材76に供給されるマイクロ波の電力により、例
えばマイクロ波放射孔90の近傍等に異常放電が発生す
ることは避けられないが、上述のように保護板120を
設けることにより、この異常放電により液体ジャケット
116を形成するテフロンチューブ等が焼損することを
防止し、これを保護することが可能となる。また、図8
及び図10に示す第2の発明の第1及び第2実施例で
は、冷却手段112の液体ジャケット116は、例えば
テフロンチューブ等を巻回することにより形成していた
が、これに限定されず、これを薄い容器状に成形しても
よい。図11はこのような第2の発明の第3実施例を示
す部分拡大図である。ここでは冷却手段112を構成す
る液体ジャケット116を、例えばテフロン樹脂等によ
り薄い円盤状の中空の容器状に成形しており、その一部
に液体入口116Aを形成し、その直径方向の反対側に
液体出口116Bを設けている。この場合にも、図8に
て説明したと同様な冷却効果を発揮することができる。
【0033】また、図8、図10及び図11に示す実施
例では、平面アンテナ部材76と絶縁板110との間の
みに冷却手段112を設けて冷媒を流すようにしたが、
これに限定されず、導波箱80内全体に冷媒を流すよう
にしてもよい。図12はこのような第2の発明の第4実
施例を示す部分拡大図である。図12に示すように、こ
こでは冷却手段112として例えばテフロン樹脂により
上記導波箱80の全体を収容し得る程度の大きさの液体
容器122を形成しており、この液体容器122の上部
を開放してこの内部に、導波箱80、平面アンテナ部材
76及び固体の遅波材100を収容している。そして、
この液体容器122の側壁の高い位置に(平面アンテナ
部材76の取り付け位置よりも高い位置に)、この容器
側壁及び導波箱80の側壁を貫通させて液体入口116
Aを設け、液体容器122の側壁の低い位置に(平面ア
ンテナ部材76の取り付け位置よりも低い位置に)、こ
の容器側壁及び導波箱80の側壁を貫通させて液体出口
116Bを設け、これにより、導波箱80内に導入され
た冷媒が、平面アンテナ部材76のマイクロ波放射孔9
0を介してその上方より下方へ流れるようになってい
る。尚、この場合、液体入口116Aと液体出口116
Bの取り付け位置を逆に設定してもよい。
【0034】これによれば、平面アンテナ部材76や固
体の遅波材100も冷媒に浸漬されることから、絶縁板
110を冷却する機能を発揮するのみならず、平面アン
テナ部材76や固体の遅波材100自体も、この冷媒で
冷却することができる。尚、この実施例において、固体
の遅波材100を取り除いてこの部分も冷媒、例えば純
水で満たせば、この純水が第1の発明で説明した液体の
遅波材78(図2参照)として機能することになり、こ
の冷媒に、冷却機能と波長短縮機能を併せて持たせるこ
とができる。また、以上の第2の発明では、主として固
体の遅波材100を併せ持った場合について説明してき
たが、これに代えて、液体の遅波材を併せ持たせるよう
にしてもよい。
【0035】図13はこのような第2の発明の第5実施
例を示す部分拡大図である。図13に示すように、ここ
では平面アンテナ部材76と絶縁板110との間に図8
にて説明したような冷却手段112を介在させると共
に、この平面アンテナ部材76の上部に図2及び図3に
て説明したような液体ジャケット96よりなる遅波材7
8を設けている。この場合にも、第1の発明と第2の発
明の作用効果を併せて発揮することができる。尚、本実
施例では、半導体ウエハに成膜処理する場合を例にとっ
て説明したが、これに限定されず、プラズマエッチング
処理、プラズマアッシング処理等の他のプラズマ処理に
も適用することができる。また、被処理体としても半導
体ウエハに限定されず、ガラス基板、LCD基板等に対
しても適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラズマ
処理装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮す
ることができる。請求項1〜3に係る発明によれば、高
誘電率特性を有する遅波材を用いるようにしたので、マ
イクロ波に対する波長短縮効果が向上し、このため平面
アンテナ部材に設けたマイクロ波放射孔のピッチや大き
さを小さくでき、従って、その分、処理空間におけるプ
ラズマ密度の面内均一性を向上させることができる。請
求項4、6、9、10に係る発明によれば、マイクロ波
を透過させる絶縁板に直接的に接するように冷却手段を
設けるようにして、この絶縁板を効率的に冷却すること
ができるようにしたので、絶縁板として熱伝導率が小さ
くても誘電損失の小さな材料を用いることが可能とな
り、マイクロ波の導入効率を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、1つの冷却手段により、
平面アンテナ部材と絶縁板の双方を冷却することができ
る。請求項7に係る発明によれば、保護板により冷却手
段の構成部分を、平面アンテナ部材にて発生する異常放
電から保護することができる。請求項8に係る発明によ
れば、平面アンテナ部材と遅波材とを1つの冷却手段で
効率的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ処理装置の第1の発明の
第1実施例を示す構成図である。
【図2】第1の発明の第1実施例の平面アンテナ部材の
近傍を示す部分拡大図である。
【図3】冷却手段の一例を示す斜視図である。
【図4】平面アンテナ部材を示す平面図である。
【図5】本発明装置と従来装置の平面アンテナ部材の形
状とプラズマ密度との関係を模式的に示す図である。
【図6】第1の発明の第2実施例の平面アンテナ部材の
近傍を示す部分拡大図である。
【図7】固体の遅波材を示す平面図である。
【図8】本発明のプラズマ処理装置の第2の発明の第1
実施例の平面アンテナ部材の近傍を示す部分拡大図であ
る。
【図9】図8中の液体ジャケットを示す斜視図である。
【図10】第2の発明の第2実施例を示す部分拡大図で
ある。
【図11】第2の発明の第3実施例を示す部分拡大図で
ある。
【図12】第2の発明の第4実施例を示す部分拡大図で
ある。
【図13】第2の発明の第5実施例を示す部分拡大図で
ある。
【図14】従来の一般的なプラズマ処理装置を示す構成
図である。
【図15】平面アンテナ部材の部分を示す部分拡大図で
ある。
【図16】平面アンテナ部材を示す平面図である。
【符号の説明】
30 プラズマ処理装置 32 処理容器 34 載置台 48,50 ガス供給手段 72 絶縁板 76 平面アンテナ部材 78 高誘電率特性を有する遅波材(液体) 80 導波箱 82 同軸導波箱 88 マイクロ波発生器 90 マイクロ波放射孔 94 液体通路 96 液体ジャケット 100 高誘電率特性を有する遅波材(固体) 110 絶縁板 112 冷却手段 114 液体通路 116 液体通路 122 液体容器 W 半導体ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 1/46 H01L 21/302 B Fターム(参考) 4G075 AA03 AA22 AA24 AA42 BC04 BC06 BD14 CA26 CA47 CA57 CA63 CA65 EA07 EB01 EB41 EC01 EC13 EC30 FB02 FB04 FB06 FB12 FC11 FC15 4K030 AA06 AA14 AA18 CA04 CA12 FA01 KA20 KA26 KA30 KA46 LA15 4K057 DA16 DB06 DD03 DD08 DK03 DM06 DM09 DM29 DM37 DM38 DM39 DN01 5F004 AA01 BA20 BB14 BB32 5F045 AA09 AC01 AC11 AC15 BB02 DP04 EB02 EB03 EC01 EH02 EH03 EH04 EH11 EJ05 EJ09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部に気密に装着された絶縁板が設け
    られて内部が真空引き可能になされた処理容器と、被処
    理体を載置するために前記処理容器内に設けられた載置
    台と、前記絶縁板の上方に設けられて所定のピッチで形
    成された複数のマイクロ波放射孔からプラズマ発生用の
    マイクロ波を前記絶縁板を介して前記処理容器内へ導入
    する平面アンテナ部材と、前記処理容器内へ所定のガス
    を導入するガス供給手段とを有するプラズマ処理装置に
    おいて、前記平面アンテナ部材の上部に、比誘電率が1
    2以上の高誘電率特性を有する遅波材を配置するように
    構成したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記高誘電率特性を有する遅波材は、液
    体、タンタル酸化物、ジルコニウム酸化物及びハフニウ
    ム酸化物よりなる群から選択される1つよりなることを
    特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記遅波材が液体の場合は、前記液体は
    液体ジャケット内を流通されていることを特徴とする請
    求項2記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 天井部に気密に装着された絶縁板が設け
    られて内部が真空引き可能になされた処理容器と、被処
    理体を載置するために前記処理容器内に設けられた載置
    台と、前記絶縁板の上方に設けられて所定のピッチで形
    成された複数のマイクロ波放射孔からプラズマ発生用の
    マイクロ波を前記絶縁板を介して前記処理容器内へ導入
    する平面アンテナ部材と、前記処理容器内へ所定のガス
    を導入するガス供給手段とを有するプラズマ処理装置に
    おいて、前記平面アンテナ部材と前記絶縁板との間であ
    って前記絶縁板の上面に直接的に接するように冷却手段
    を設けるように構成したことを特徴とするプラズマ処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記平面アンテナ部材の下面と前記冷却
    手段の上面とが直接的に接するようになされていること
    を特徴とする請求項4記載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記冷却手段は、液体ジャケット内に冷
    媒を流すことにより形成されていることを特徴とする請
    求項4又は5記載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記冷却手段と前記平面アンテナ部材と
    の間には、前記液体ジャケットを前記平面アンテナ部材
    の異常放電から保護するための保護板が介在されている
    ことを特徴とする請求項6記載のプラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記冷却手段は、前記平面アンテナ部材
    及び前記遅波材を収容した液体容器内に冷媒を流すこと
    により形成されていることを特徴とする請求項4又は5
    記載のプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記液体または冷媒は、純水であること
    を特徴とする請求項3又は8記載のプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記絶縁板は、アルミナと窒化シリコ
    ンと石英よりなる群より選択される1つよりなることを
    特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のプラズマ
    処理装置。
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