JP2002075676A - 放電ランプ点灯装置および照明器具 - Google Patents

放電ランプ点灯装置および照明器具

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JP2002075676A
JP2002075676A JP2000258869A JP2000258869A JP2002075676A JP 2002075676 A JP2002075676 A JP 2002075676A JP 2000258869 A JP2000258869 A JP 2000258869A JP 2000258869 A JP2000258869 A JP 2000258869A JP 2002075676 A JP2002075676 A JP 2002075676A
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preheating
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Harumine Yamamoto
玄峰 山本
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放電ランプの寿命末期前に、放電ランプの寿命
を報知することができる放電ランプ点灯装置および照明
器具を提供する。 【解決手段】熱陰極形のフィラメント電極2a,2bに
一定電流を通流して予熱し、予熱開始からフィラメント
電圧が上昇している所定期間t1後のフィラメント電圧
を検出する。そして、フィラメント電圧と予め設定され
た設定電圧Ref1を比較して、フィラメント電圧が設
定電圧Ref1以上のときに異常信号を出力して、発光
ダイオード6により報知させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィラメント電極
を有する放電ランプを点灯させる放電ランプ点灯装置お
よび照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】熱陰極形のフィラメント電極を有する放
電ランプを始動点灯するには、フィラメント電極に予熱
電流を通流し、フィラメント電極の温度が適度に上昇し
た時点で始動電圧が印加されるように考慮されている。
これにより、放電ランプは始動しやすく、フィラメント
電極に塗布されたエミッタ(電子放射性物質)の飛散が
最小限に防止される。
【0003】エミッタは、当初フィラメント電極に多量
に塗布されており、放電ランプの点灯期間とともに飛散
され、その残量は少なくなっていく。そして、フィラメ
ント電極のエミッタ残量が所定以下に減少すると、フィ
ラメント電極間に半波放電が発生してランプ電圧が上昇
する。ランプ電圧はエミッタ残量が少なくなるにつれて
ますます上昇するので、ランプ電圧が所定電圧以上に上
昇したことを検出して放電ランプの寿命を判断すること
が行われている(従来技術1)。
【0004】また、フィラメント電極を過不足なく予熱
するために、例えば特開平2−66894号公報(従来
技術2)に示すように、フィラメント電極の予熱時の抵
抗値を所定範囲にすることによってフィラメント電極の
温度を適正範囲にすることが行われている。図5は、そ
の点灯装置50を示すブロック図である。
【0005】点灯装置50は、I・V検知装置51によ
って検出した予熱電流および予熱電圧から予熱中のフィ
ラメント電極の動抵抗RをR演算回路52において演算
し、R/R演算回路53において、動抵抗RとR
持回路54に保持されている冷抵抗R(例えば、無通
電時の周囲温度20℃の抵抗値)との比率R/Rが算
出される。そして、比較回路55において、R/R
率が基準保持回路56に設定された設定値4.0〜5.
5となったときに、トリガ回路57を動作させてフィラ
メント電極間に始動電圧を印加し、放電灯58を点灯さ
せる。これにより、フィラメント電極は、予熱の過多や
不足によるエミッタの損耗が防止され、放電灯58の寿
命が最大限確保される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1の半波放電
によるランプ電圧の検出は、放電ランプが寿命末期とな
ったときであるので、放電ランプの寿命を早めに認識す
ることができないという欠点を有する。また、ランプ電
圧のばらつきにより、精度よく寿命末期を検出すること
ができないか、あるいは、ランプ電圧のばらつきを考慮
してランプ電圧の検出レベルを設定すると、寿命末期状
態がかなり進行してから寿命末期を検出することにな
り、ランプ交換が遅れるという欠点を有する。
【0007】また、従来技術2の点灯装置50は、R演
算回路52が電流、電圧により予熱時のフィラメント電
極の動抵抗Rを演算するので、I・V検知装置51、R
演算回路52等が複雑になるという欠点を有する。ま
た、放電灯58の寿命に言及していなく、従来技術1と
同様に、放電灯58の寿命を早めに認識することができ
ない。
【0008】本発明は、放電ランプの寿命末期前に、放
電ランプの寿命を報知することができる放電ランプ点灯
装置および照明器具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の放電ラ
ンプ点灯装置の発明は、熱陰極形のフィラメント電極を
有する放電ランプと;フィラメント電極を予熱する定電
流手段と;フィラメント電極が予熱された後、一対のフ
ィラメント電極間に始動電圧を印加して放電ランプを点
灯させる点灯手段と;フィラメント電極の予熱開始から
所定期間後に、フィラメント電極の両端電圧を検出する
フィラメント電圧検出手段と;フィラメント電圧検出手
段により検出されたフィラメント電圧が予め設定された
設定電圧以上のときに異常信号を出力する比較手段と;
前記異常信号に応じて、フィラメント電圧の異常を報知
する報知手段と;を具備していることを特徴とする。
【0010】放電ランプは、そのフィラメント電極にエ
ミッタ(電子放射性物質)が塗布されているものであ
る。したがって、放電ランプの点灯期間の経過にしたが
い、エミッタは飛散などにより消耗して残量が減少す
る。そして、エミッタの残量が減少するにしたがい、エ
ミッタの熱容量が減少するので、フィラメント電極は温
まりやすくなる。
【0011】定電流手段は、予熱時、フィラメント電極
に一定電流を通流するものである。
【0012】フィラメント電極に一定電流を通流するこ
とにより、フィラメント電極の抵抗値はフィラメント電
極の両端電圧、すなわちフィラメント電圧に正比例の関
係で検出されることになる。予熱時、フィラメント電極
は、電流の通流により温められ、通流期間の経過にした
がってその抵抗値は増加していき、やがて一定値とな
る。
【0013】放電ランプは、エミッタの残量が少なくな
るにしたがい、寿命末期に近づく。そして、フィラメン
ト電極にエミッタが多量に塗布していると、エミッタの
熱容量が多い分、フィラメント電極は温められにくいの
で、フィラメント電極の抵抗値の増加速度が遅くなり、
フィラメント電圧の上昇速度が遅くなる。一方、フィラ
メント電極に塗布しているエミッタ量が少ないと、エミ
ッタの熱容量が少なくなり、フィラメント電極は温めら
れやすくなるので、フィラメント電極の抵抗値の増加速
度が早くなり、フィラメント電圧の上昇速度が早くな
る。したがって、予熱時のフィラメント電圧を検出する
ことにより、フィラメント電極のエミッタの残量が予測
でき、放電ランプの寿命が判断できる。すなわち、フィ
ラメント電圧がある設定電圧以上のときに、エミッタ残
量が少なくなり、放電ランプの寿命直前であるようにす
る。
【0014】予熱されるフィラメント電極は、放電ラン
プの片側のみであってもよい。この場合、片側のフィラ
メント電極に一定電流が通流され、そのフィラメント電
圧が検出される。
【0015】報知手段は、発光ダイオード(LED)等
の点灯表示や蛍光ランプの点滅動作などの目視による報
知あるいは音による報知のいずれであってもよい。
【0016】本発明によれば、予熱時、定電流手段によ
ってフィラメント電極に一定電流が通流されるので、フ
ィラメント電極のエミッタ残量をフィラメント電圧で判
断することができ、フィラメント電圧が予め設定された
設定電圧以上のときに比較手段から異常信号が出力さ
れ、報知手段よってフィラメント電圧の異常が報知され
るので、放電ランプが寿命直前であることが人に認識さ
れる。この結果、放電ランプが寿命末期になるまでにラ
ンプ交換をすることができる。
【0017】請求項2に記載の放電ランプ点灯装置の発
明は、熱陰極形のフィラメント電極を有する放電ランプ
と;フィラメント電極を予熱する定電流手段と;フィラ
メント電極が予熱された後、一対のフィラメント電極間
に始動電圧を印加して放電ランプを点灯させる点灯手段
と;フィラメント電極の予熱開始から所定期間後に、フ
ィラメント電極の両端電圧を検出するフィラメント電圧
検出手段と;フィラメント電圧検出手段により検出され
たフィラメント電圧が予め設定された設定電圧以上のと
きに異常信号を出力する比較手段と;前記異常信号に応
じて、フィラメント電圧の異常を報知する報知手段と;
前記異常信号に応じて、放電ランプの点灯を停止させる
点灯停止手段と;を具備していることを特徴とする。
【0018】本発明によれば、フィラメント電圧が予め
設定された設定電圧以上のときに、異常信号による報知
および放電ランプの点灯の停止がされるので、確実に放
電ランプが寿命直前であることが人に認識される。
【0019】請求項3に記載の放電ランプ点灯装置の発
明は、請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置にお
いて、フィラメント電圧検出手段は、フィラメント電極
の予熱開始からフィラメント電圧が上昇している予熱時
の所定期間後にフィラメント電圧を検出することを特徴
とする。
【0020】本発明によれば、フィラメント電圧が上昇
しているときにフィラメント電圧を検出するので、フィ
ラメント電極に塗布されているエミッタの残量変化を確
実に判断することができる。
【0021】請求項4に記載の照明器具の発明は、請求
項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;
この放電ランプ点灯装置を配設している照明器具本体
と;照明器具本体に取り付けられ、放電ランプからの放
射光を反射させる反射体と;を具備していることを特徴
とする。
【0022】本発明によれば、放電ランプの寿命直前に
放電ランプの異常が報知されるので、放電ランプの寿命
前にランプ交換を行うことができる。したがって、放電
ランプの寿命末期による異常点灯が防止され、人が不快
感を生じない照明器具が提供される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0024】まず、第1の実施形態について説明する。
【0025】図1は、本発明の第1の実施形態を示す放
電ランプ点灯装置の回路ブロック図である。放電ランプ
点灯装置1は、放電ランプとしての蛍光ランプ2、定電
流手段および点灯手段を構成する点灯回路3、ランプ電
圧検出手段としてのランプ電圧検出回路4、比較手段と
しての比較器5、報知手段としての発光ダイオード6、
点灯停止手段を構成する制御回路7などを有して構成さ
れている。
【0026】蛍光ランプ2は、その両端にそれぞれ予熱
される熱陰極形のフィラメント電極2a,2bを有して
いる。そして、フィラメント電極2a,2bの両端は、
点灯回路3の出力側にそれぞれ接続されている。
【0027】フィラメント電極2a,2bは、コイル状
に巻回したタングステン(W)線からなり、タングステ
ン線の表面にエミッタ(電子放射性物質)が塗布されて
いる。図2は、タングステン線8がトリプルコイル状に
巻回されたフィラメント電極2a,2bを示す。図示の
ように、コイル表面8a、コイル間8b、セカンドコイ
ル間8cおよびトリプルコイル間8dに多量にエミッタ
9が塗布されている。エミッタ9は、蛍光ランプ2の始
動時および点灯時にフィラメント電極2a,2bから飛
散や消耗して、点灯期間の経過とともに残量が減少して
いく。そして、フィラメント電極2a,2bは、電流が
通流されると温められて抵抗値が増加していき、やがて
一定値となる。
【0028】点灯回路3は、図示しない整流平滑回路、
インバータ回路などからなる周知の高周波点灯回路であ
り、商用交流電源Vsから入力される交流電力を高周波
電力に変換して蛍光ランプ2に供給する。そして、点灯
回路3は、インバータ回路のスイッチ素子を予熱周波
数、始動周波数および点灯周波数で順次スイッチング動
作をさせる。すなわち、点灯回路3は、蛍光ランプ2の
フィラメント電極2a,2bを所定期間(例えば、3
秒)予熱し、その後、フィラメント電極2a,2b間に
高電圧の始動電圧を印加(例えば、0.2秒)して蛍光
ランプ2を点灯させる。そして、点灯回路3は、予熱
時、それぞれのフィラメント電極2a,2bに常に一定
電流を通流するようにしている。このように、点灯回路
3は、蛍光ランプ2のフィラメント電極2a,2bに一
定電流を通流して、フィラメント電極2a,2bを予熱
する定電流手段と、フィラメント電極2a,2bが予熱
された後、フィラメント電極2a,2b間に始動電圧を
印加して蛍光ランプ2を点灯させる点灯手段を構成して
いる。
【0029】ランプ電圧検出回路4は、入力側が蛍光ラ
ンプ2のフィラメント電極2a,2bのそれぞれの両端
に接続されている。そして、フィラメント電極2a,2
bの予熱時に、フィラメント電極2a,2bのそれぞれ
の両端電圧(フィラメント電圧)を検出して、大きい方
のフィラメント電圧を出力側から比較器5に出力するよ
うに構成されている。また、フィラメント電極2a,2
bの予熱開始から予熱時の所定期間後、例えば1秒後に
フィラメント電圧を検出するように構成されている。
【0030】蛍光ランプ2のフィラメント電極2a,2
bは、予熱時、点灯回路3から一定電流が通流される。
そして、フィラメント電極2a,2bは、予熱期間の経
過とともに、温められて温度が上昇し、図3に示すよう
に、抵抗値が増加していき、やがて一定値となる。そし
て、フィラメント電極2a,2bに塗布されているエミ
ッタ9の残量が多いと、その分、熱容量が大きいので、
フィラメント電極2a,2bは温められるのに時間を要
する。この結果、図3に示すように、エミッタ9の残量
に応じて、フィラメント電極2a,2bの抵抗値の上昇
速度が異なる。図中、a,b,cの曲線は、フィラメン
ト電極2a,2bに塗布されているエミッタ9の残量が
それぞれ多量、中量、小量であるときの抵抗値の変化を
示している。a曲線は、例えば当初(新品)の蛍光ラン
プ2、c曲線は、蛍光ランプ2が寿命直前であり、エミ
ッタ9の残量がさらに減少すると半波放電を生じるもの
を示している。
【0031】予熱時、フィラメント電極2a,2bは一
定電流が通流されるので、抵抗値の変化はフィラメント
電圧の変化となって現れる。したがって、フィラメント
電極2a,2bの予熱開始から所定期間(図3のt1)
後のフィラメント電圧を検出することにより、フィラメ
ント電極2a,2bに塗布されているエミッタ9の残量
を判断することができる。このとき、所定期間t1は、
フィラメント電極2a,2bの抵抗値の増加している期
間、すなわちフィラメント電圧が上昇している期間内に
設定される。そして、予熱期間t1において、フィラメ
ント電圧が図3のc曲線で示す後述の設定電圧Ref1
以上となったとき、蛍光ランプ2が寿命直前であると判
断する。
【0032】比較器5は、反転入力端子にランプ電圧検
出回路4から出力されたフィラメント電圧が入力され、
非反転入力端子に予め設定された設定電圧Ref1が入
力される。そして、フィラメント電圧と設定電圧Ref
1を比較して、フィラメント電圧が設定電圧Ref1以
上のときに、異常信号(例えば、DC5V)を制御回路
7に出力する。
【0033】設定電圧Ref1は、フィラメント電極2
a,2bに塗布されているエミッタ9の残量を示す基準
値であり、上述したように、蛍光ランプ2の寿命直前と
判断される図3のc曲線の予熱期間t1におけるフィラ
メント電圧を示すものである。図3に示したように、エ
ミッタ9の残量が減少するにつれ、予熱時のフィラメン
ト電圧の上昇速度が速くなるので、予熱開始後より所定
期間t1(例えば、1秒)後のフィラメント電圧を検出
することにより、エミッタ9の残量を推測することがで
きる。そして、フィラメント電圧が設定電圧Ref1以
上となるときに、蛍光ランプ2の寿命直前と判断するも
のである。
【0034】制御回路7は、点灯回路3のスイッチ素子
のスイッチング動作を制御する制御信号を送出するよう
に構成されており、スイッチ素子をそれぞれ予熱周波
数、始動周波数および点灯周波数でスイッチング動作さ
せる。また、制御回路7は、比較器5から異常信号が入
力されると、発光ダイオード6に電流を通流するように
構成され、さらに、スイッチ素子のスイッチング動作を
停止させる制御信号を送出するように構成されている。
すなわち、制御回路7は、異常信号に応じて、発光ダイ
オード6を発光させ、蛍光ランプ2の点灯を停止させる
ように構成されている。
【0035】次に、上記実施形態の作用について述べ
る。
【0036】商用交流電源Vsから交流電圧が投入され
ると、制御回路7の制御信号によって点灯回路3のスイ
ッチ素子は予熱周波数でスイッチング動作をして蛍光ラ
ンプ2のフィラメント電極2a,2bに一定電流を通流
し、フィラメント電極2a,2bは所定期間(例えば、
3秒)予熱される。そして、フィラメント電極2a,2
bが予熱された後、スイッチ素子は始動周波数でスイッ
チング動作をして一対のフィラメント電極2a,2b間
に始動電圧を印加(例えば、0.2秒)して蛍光ランプ
2を点灯させる。その後、スイッチ素子が点灯周波数で
スイッチング動作をすることにより、点灯回路3は点灯
周波数における高周波電力を蛍光ランプ2に印加して、
蛍光ランプ2の点灯を維持する。
【0037】予熱時、フィラメント電圧検出回路4は、
予熱開始から所定期間t1(例えば、1秒)後にフィラ
メント電極2a,2bのそれぞれのフィラメント電圧を
検出する。そして、検出したフィラメント電極2a,2
bのフィラメント電圧のうち、大きい方のフィラメント
電圧を比較器5に送出する。
【0038】比較器5は、フィラメント電圧と設定電圧
Ref1を比較する。そして、フィラメント電圧が基準
電圧Ref1に達していないとき、異常信号を出力しな
い。このとき、図3のa曲線またはb曲線に示すよう
に、フィラメント電極2a,2bにはエミッタ9が多量
または中量残っている状態である。
【0039】そして、比較器5は、フィラメント電圧が
設定電圧Ref1以上のときに異常信号を制御回路7に
出力する。このときは、図3のc曲線に示すように、フ
ィラメント電極2a,2bにエミッタ9が小量残ってい
る状態であり、蛍光ランプ2が寿命直前である。すなわ
ち、蛍光ランプ2が継続点灯すると、さらにエミッタ9
の残量が小なくなり、蛍光ランプ2に半波放電などの異
常点灯が生じるおそれがある。
【0040】そして、制御回路7は、異常信号に応じ
て、発光ダイオード6に電流を通流させ、さらに、点灯
回路3のスイッチ素子のスイッチング動作を停止させ
る。発光ダイオード6に電流が流れるので、発光ダイオ
ード6は発光する。そして、スイッチ素子のスイッチン
グ動作の停止により点灯回路3から高周波電力は出力さ
れなくなるので、蛍光ランプ2は消灯する。
【0041】発光ダイオード6の発光が目視されること
により、フィラメント電圧の異常、すなわち、蛍光ラン
プ2が寿命直前であることが人に報知される。また、発
光ダイオード6の発光に加えて、蛍光ランプ2の消灯に
よって、容易に蛍光ランプ2が寿命直前であることが人
に報知される。したがって、蛍光ランプ2が寿命となる
前に、人はランプ交換をすることができる。
【0042】なお、制御回路7は、異常信号に応じて、
蛍光ランプ2を消灯させなくてもよく、蛍光ランプ2を
継続点灯させるようにしてもよい。このとき、蛍光ラン
プ2が寿命直前であることは、発光ダイオード6の発光
によって報知される。
【0043】また、点灯回路3は、複数の蛍光ランプ2
を点灯させるように構成されていてもよい。このとき、
すべての蛍光ランプ2のフィラメント電圧がフィラメン
ト電圧検出回路4において検出され、電圧値の大きいフ
ィラメント電圧が比較器5に出力される。
【0044】上述したように、予熱時、フィラメント電
極2a,2bに一定電流を通流するので、フィラメント
電極2a,2bのエミッタ残量をフィラメント電圧で判
断することができる。そして、エミッタ残量が少なくな
り寿命直前である蛍光ランプ2のフィラメント電圧を設
定電圧Ref1に予め設定して、予熱時、フィラメント
電圧と設定電圧Ref1を比較することにより、フィラ
メント電極2a,2bのエミッタ9の残量を判断するこ
とができ、フィラメント電圧が設定電圧Ref1以上の
とき、フィラメント電圧の異常を報知することができ
る。すなわち、蛍光ランプ2が寿命直前であることを報
知することができ、蛍光ランプ2が寿命末期になるまで
にランプ交換をすることができる。
【0045】そして、予熱開始から予熱時のフィラメン
ト電圧が上昇しているときの所定期間t1(例えば、1
秒)後にフィラメント電圧を検出ことにより、フィラメ
ント電極2a,2bに塗布されているエミッタ9の残量
変化を確実に判断することができる。
【0046】また、フィラメント電圧が設定電圧Ref
1以上のときに、異常信号による報知に加え、蛍光ラン
プを消灯させることにより、確実に蛍光ランプが寿命直
前であることを報知することができる。
【0047】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0048】図4は、本発明の第2の実施形態を示す照
明器具の斜視図である。なお、図1と同一部分には同一
符号を付して説明は省略する。
【0049】図4に示す照明器具10は、天井面11に
直付けされる照明器具であり、図1に示す放電ランプ点
灯装置1,1、放電ランプ点灯装置1,1を配設してい
る照明器具本体12および蛍光ランプ2,2からの放射
光を反射させる反射体13などにより構成されている。
【0050】照明器具本体12は、天井面11に取り付
けられ、内部に蛍光ランプ2,2を除く放電ランプ点灯
装置1,1を取り付けている。そして、照明器具本体1
2には、図示しない反射体取付金具が取り付けられ、反
射体13が照明器具本体12を覆い、反射体取付金具に
図示しない化粧ねじによって取り付けられている。すな
わち、反射体13は照明器具本体12に取り付けられて
いる。また、照明器具本体12は、ランプソケット1
4,…,14を両端側に配設しており、蛍光ランプ2,
2は、一対のランプソケット14,14間に装着されて
いる。また、照明器具本体12の両側面には、それぞれ
発光ダイオード6,6が配設されている。これら発光ダ
イオード6,6は、天井面11の下側から人が目視する
ことができる。
【0051】照明器具10は、蛍光ランプ2の寿命直前
にフィラメント電極2a,2bに塗布されているエミッ
タ量が少量であることをフィラメント電圧の異常として
発光ダイオード6の発光により報知させるので、人は、
蛍光ランプ2の寿命前にランプ交換をすることができ
る。したがって、蛍光ランプ2の寿命末期による半波放
電などの異常点灯が防止され、人が不快感を生じること
が防止される。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、予熱時、フィ
ラメント電極に一定電流を通流するので、フィラメント
電極のエミッタ残量をフィラメント電圧で判断でき、フ
ィラメント電圧が設定電圧以上のときに異常信号を出力
して放電ランプが寿命直前であることを報知することが
できる。この結果、放電ランプの寿命前にランプ交換を
することができる。
【0053】請求項2の発明によれば、フィラメント電
圧が設定電圧以上のときに、異常信号による報知および
放電ランプの点灯が停止されるので、確実に放電ランプ
が寿命直前であるを人に報知することができる。
【0054】請求項3の発明によれば、フィラメント電
圧が上昇しているときにフィラメント電圧を検出するの
で、フィラメント電極に塗布されているエミッタの残量
変化を確実に判断することができる。
【0055】請求項4の発明によれば、放電ランプの寿
命直前に放電ランプの異常が報知されるので、放電ラン
プの寿命前にランプ交換が行える照明器具を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ点灯
装置の回路ブロック図。
【図2】同じく、フィラメント電極におけるエミッタの
塗布状態を示す説明図。
【図3】同じく、エミッタ量に対するフィラメント電極
の抵抗値の変化を示す特性図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す照明器具の斜視
図。
【図5】従来技術の放電ランプ点灯装置のブロック図。
【符号の説明】
1……放電ランプ点灯装置 2……放電ランプとしての蛍光ランプ 3……定電流手段および点灯手段を構成する点灯回路 4……フィラメント電圧検出手段としてのフィラメント
電圧検出回路 5……比較手段としての比較器 6……報知手段としての発光ダイオード 7……点灯停止手段を構成する制御回路 10…照明器具 12…照明器具本体 13…反射体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱陰極形のフィラメント電極を有する放
    電ランプと;フィラメント電極を予熱する定電流手段
    と;フィラメント電極が予熱された後、一対のフィラメ
    ント電極間に始動電圧を印加して放電ランプを点灯させ
    る点灯手段と;フィラメント電極の予熱開始から所定期
    間後に、フィラメント電極の両端電圧を検出するフィラ
    メント電圧検出手段と;フィラメント電圧検出手段によ
    り検出されたフィラメント電圧が予め設定された設定電
    圧以上のときに異常信号を出力する比較手段と;前記異
    常信号に応じて、フィラメント電圧の異常を報知する報
    知手段と;を具備していることを特徴とする放電ランプ
    点灯装置。
  2. 【請求項2】 熱陰極形のフィラメント電極を有する放
    電ランプと;フィラメント電極を予熱する定電流手段
    と;フィラメント電極が予熱された後、一対のフィラメ
    ント電極間に始動電圧を印加して放電ランプを点灯させ
    る点灯手段と;フィラメント電極の予熱開始から所定期
    間後に、フィラメント電極の両端電圧を検出するフィラ
    メント電圧検出手段と;フィラメント電圧検出手段によ
    り検出されたフィラメント電圧が予め設定された設定電
    圧以上のときに異常信号を出力する比較手段と;前記異
    常信号に応じて、フィラメント電圧の異常を報知する報
    知手段と;前記異常信号に応じて、放電ランプの点灯を
    停止させる点灯停止手段と;を具備していることを特徴
    とする放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 フィラメント電圧検出手段は、フィラメ
    ント電極の予熱開始からフィラメント電圧が上昇してい
    る予熱時の所定期間後にフィラメント電圧を検出するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の放電ランプ点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか一記載の放電
    ランプ点灯装置と;この放電ランプ点灯装置を配設して
    いる照明器具本体と;照明器具本体に取り付けられ、放
    電ランプからの放射光を反射させる反射体と;を具備し
    ていることを特徴とする照明器具。
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