JP2002075270A - メタルハライドランプ - Google Patents

メタルハライドランプ

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JP2002075270A
JP2002075270A JP2000254890A JP2000254890A JP2002075270A JP 2002075270 A JP2002075270 A JP 2002075270A JP 2000254890 A JP2000254890 A JP 2000254890A JP 2000254890 A JP2000254890 A JP 2000254890A JP 2002075270 A JP2002075270 A JP 2002075270A
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JP
Japan
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μmol
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metal halide
sealed
halide lamp
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JP2000254890A
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Satoyuki Haniyu
智行 羽生
Shigeyuki Aoki
繁幸 青木
Yasushi Sasai
泰 笹井
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Iwasaki Denki KK
Original Assignee
Iwasaki Denki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ひずみ波フリッカ値F50を一般的にちら
つきが気にならない3.5以下にし、かつ平均演色評価
数(Ra)を改善し、高効率で、高演色特性を有するメ
タルハライドランプを提供する。 【解決手段】 石英製ガラスで構成される発光管内に、
放電を維持するための一対の電極を有し、前記発光管内
に主たる発光物質として、少なくともナトリウム(N
a)、スカンジウム(Sc)のハロゲン化物が封入され、N
aの封入量がScの封入量の4倍〜20倍の範囲にあ
り、前記NaとScの発光管内の合計封入量が、10〜
60μmol/ccであるメタルハライドランプにおい
て、前記Na、Sc以外の発光物質として、タリウム(T
l)、リチウム(Li)及びインジウム(In)を封入し、発
光管内に封入されるTl封入量をX(μmol/cc)、
Li封入量をY(μmol/cc)、In封入量をZ(μm
ol/cc)とした場合、0.1≦X≦3 0.5≦Y≦10 0.01≦Z≦2 としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スカンジウム−ナ
トリウム系メタルハライドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプは、一般の白熱ラ
ンプやハロゲンランプに比べると、発光効率がよく、数種
類の光色を持つランプも用意できるので、その多様性、
経済性の点から主に店舗や街路灯に用いられている。特
に、メタルハライドランプの中でもスカンジウムとナト
リウムを発光物質の主成分とするメタルハライドランプ
は、高効率である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スカンジウムとナトリ
ウムを発光物質の主成分とする、スカンジウム−ナトリ
ウム系メタルハライドランプは、高効率で、寿命特性も
良く、店舗照明をはじめ、道路照明やスポーツ施設照明
等によく使用されているが、高効率である反面、照明さ
れる被照射体の色の見え方を評価する平均演色評価数
(Ra)はあまり高くない。そして、フリッカリングと
いうちらつき現象を伴うこともある。これは、見る人の
視覚によって感じる度合いは違うが、特に電源周波数が
50Hzである地域でよく発生する。
【0004】従来のスカンジウム−ナトリウム系メタル
ハライドランプでは、前記のように、電源周波数が50
Hzである地域でフリッカリングという現象が起きてい
る。ちらつきの度合いを表す指標には、パーセントフリ
ッカ法、フリッカインデックス法等があるが、その中の
ひとつに、ひずみ波フリッカ値(以後、F50という記
号で表す)という指標がある。(日本照明学会発行 V
OL69 NO61985 P27〜P33照明学会誌
に掲載の論文:「光源発光波形の商用電源周波数成分に
よるちらつき評価」)
【0005】従来のスカンジウム−ナトリウム系メタル
ハライドランプのF50は、通常4〜6くらいである。
一般にF50が3.5以下であれば、ほとんどちらつき
は気にならないが、従来のスカンジウム−ナトリウム系
メタルハライドランプはF50が前記範囲であるため、
ちらつきは気になる。そして人に与える不快感の目安
は、ちらつきに敏感な人には、F50が3.0くらいか
らちらつきが感じられ、4くらいで不快感を持つ。F5
0が5を超えると誰の目にも、ちらつきが感じられ、F
50が5よりも大きくなると不快感は更に大きくなる。
【0006】また、発光管内にタリウムを加えることに
よって、タリウムの蒸気圧は他の発光物質よりも高いた
め、ちらつきを起こりづらくできるし、タリウムを加え
ることによって、タリウムの発光ピークである535n
m付近のスペクトルが光るので、光束を上げる効果もあ
る。しかしながら、全体として緑がかった色合いになっ
てしまうため、平均演色評価数(Ra)が著しく低下し
てしまうという問題がある。
【0007】本発明は以上のような課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、ひずみ
波フリッカ値F50を一般的にちらつきが気にならない
3.5以下にし、かつ平均演色評価数(Ra)を改善し、
高効率で、高演色特性を有するメタルハライドランプを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、石英製ガラスで構成される
発光管内に、放電を維持するための一対の電極を有し、
前記発光管内に主たる発光物質として、少なくともナト
リウム(Na)、スカンジウム(Sc)のハロゲン化物が封
入され、Naの封入量がScの封入量の4倍〜20倍の
範囲にあり、前記NaとScの発光管内の合計封入量
が、10〜60μmol/ccであるメタルハライドラ
ンプにおいて、前記Na、Sc以外の発光物質として、タ
リウム(Tl)、リチウム(Li)及びインジウム(In)を
封入し、発光管内に封入されるTl封入量をX(μmol
/cc)、Li封入量をY(μmol/cc)、In封入量
をZ(μmol/cc)とした場合、 0.1≦X≦3 0.5≦Y≦10 0.01≦Z≦2 としたことを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、ちらつき現
象を抑制し、タリウムのピーク波長である535nmの
発光を、インジウムのピーク波長である450nm付近
の発光とリチウムのピーク波長である672nm付近の
発光を加えることによって、光色を混色させ、平均演色
評価数(Ra)が改善でき、高効率で、高演色特性を有
するメタルハライドランプが得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明に係るランプ電力
100Wのメタルハライドランプの一実施例を示す構成
図であり、石英製ガラスの発光管1の内容積は1.6c
cで、石英ガラス製の発光管1の両端には一対の電極2
がアーク長(電極間距離)16.5mmで封止されてい
る。そして、石英製ガラスの発光管1内にはナトリウム
とスカンジウムとが、封入量比で8:1、その合計封入量
が30μmol/cc封入されるとともに、タリウムが
0.4μmol/cc、リチウムが8μmol/cc、イ
ンジウムが0.2μmol/cc封入されている。
【0011】さらに石英製ガラスの発光管1には、Na、
Sc、Tl、Li、Inのヨウ化物が総重量として8m
g、水銀が17.0mg、アルゴンガスが8000Pa
封入されている。石英製ガラスの発光管1には保温膜3
が施され、硬質ガラス製の外管4内に、抵抗5、ダイオ
ード6、発光管中央合わせ冶具7、非線形セラミックコ
ンデンサ8が組み込まれている。
【0012】図2は、石英ガラス製発光管1内に、Na、
Scのハロゲン化金属の添加物に加え、Tl封入量を
0.02〜4.50μmol/cc、Li封入量を0.
1〜15.0μmol/cc、In封入量を0.001
〜3.00μmol/ccに相当するヨウ化物を各々封
入した場合のF50を測定した実験結果であり、表1〜
6は、各々の封入量につき、平均演色評価数(Ra)、光束
(lm)、F50を測定した結果である。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】図2から、Tl封入量を増加させていくと
F50が下がることがわかり、F50をちらつきが感じ
られない3.5以下にするためには、タリウム封入量を
0.1μmol/cc以上にすればよいこともわかり、
表1のTl封入量0.02μmol/ccでは、すべて
F50が3.5よりも大きくなっている。
【0020】また、光束値を7250lm以上、平均演色
評価数(Ra)を60以上の高効率で高演色なメタルハラ
イドランプにするためには、表2から表5に示す範囲で、
Tlの封入量をX(μmol/cc)、Liの封入量をY
(μmol/cc)、Inの封入量をZ(μmol/cc)
とした場合、 0.1≦X≦3 0.5≦Y≦10 0.01≦Z≦2 にすればよいことが実験の結果わかった。表6では、F
50はすべて3.5以下だが、平均演色評価数(Ra)は
すべて60よりも小さい値となっている。
【0021】前記ランプ電力100Wのメタルハライド
ランプでは、X=0.4μmol/cc、Y=8μmol
/cc、Z=0.2μmol/ccを封入すれば、発光効
率が従来のスカンジウム−ナトリウム系メタルハライド
ランプよりも4%弱高くなった。なお、前記実施例では
発光管内の封入形態をヨウ化物としているが、これはヨ
ウ化物に限るものではなく、ハロゲン化物であればよ
い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ち
らつき現象を抑制し、平均演色評価数(Ra)が改善され
た、高効率で、高演色特性を有するメタルハライドラン
プが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランプ電力100Wのメタルハラ
イドランプの一実施例を示す側面図である。
【図2】Tlの各封入量におけるF50を測定した実験
結果を示す特性図である。
【符号の説明】
1 発光管 2 電極 3 保温膜 4 外管 5 抵抗 6 ダイオード 7 冶具 8 非線形セラミックコンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石英製ガラスで構成される発光管内に、放
    電を維持するための一対の電極を有し、前記発光管内に
    主たる発光物質として、少なくともナトリウム(Na)、
    スカンジウム(Sc)のハロゲン化物が封入され、Naの
    封入量がScの封入量の4倍〜20倍の範囲にあり、前
    記NaとScの発光管内の合計封入量が、10〜60μ
    mol/ccであるメタルハライドランプにおいて、前
    記Na、Sc以外の発光物質として、タリウム(Tl)、リ
    チウム(Li)及びインジウム(In)を封入し、発光管内
    に封入されるTl封入量をX(μmol/cc)、Li封
    入量をY(μmol/cc)、In封入量をZ(μmol/
    cc)とした場合、 0.1≦X≦3 0.5≦Y≦10 0.01≦Z≦2 としたことを特徴とするメタルハライドランプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005538522A (ja) * 2002-09-10 2005-12-15 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 改善された色度安定性と高い視感度効率とを備える高圧放電ランプ
JP2015170549A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 岩崎電気株式会社 セラミックメタルハライドランプ

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