JP2002074446A - 磁性体識別装置 - Google Patents

磁性体識別装置

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JP2002074446A
JP2002074446A JP2000267531A JP2000267531A JP2002074446A JP 2002074446 A JP2002074446 A JP 2002074446A JP 2000267531 A JP2000267531 A JP 2000267531A JP 2000267531 A JP2000267531 A JP 2000267531A JP 2002074446 A JP2002074446 A JP 2002074446A
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JP2000267531A
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Kenji Miyazaki
賢二 宮▲崎▼
Masao Kohama
政夫 小浜
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッドと識別対象物との距離の依存性を著
しく小さくでき、常に安定した出力が得られる磁性体識
別装置を提供する。 【解決手段】互いの磁気ギャップを識別対象物Pを間に
相対向させて配設された一対の磁気ヘッドA,Bから構
成される。磁気ヘッドAは、識別対象物Pに相対向され
る磁気ギャップGaを有するコア部材101と、このコア
部材101に巻装された励磁用コイル102および検出用コイ
ル103とを有する検出用ヘッド104、および、磁気ギャッ
プGbを有するコア部材201と、このコア部材201に巻装
された励磁用コイル202および補正量検出用コイル203と
を有する補正用ヘッド204から構成される。励磁用コイ
ル102と励磁用コイル202は直列に接続され、検出用コイ
ル103および補正量検出用コイル203はそれらが差動にな
るように接続される。磁気ヘッドBは磁気ヘッドAと同
一に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、有価証
券などの印刷物の印刷インクに含まれる微量の磁性体の
有無および磁性体の種類を非接触で識別する磁性体識別
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁性体識別装置として、
たとえば、特開2000−99788号公報に開示され
た技術がある。特開2000−99788号公報では、
磁性体の検出において励磁側、検出側と2つ設けていた
磁気ヘッドを、同等の機能を維持しながら1つにまとめ
ることを可能にしたもので、以下にその概略を説明す
る。
【0003】検出部は磁気ヘッド形の構造をしており、
励磁用コイルと検出用コイルを有している。補正部は検
出部と同じ構造をしており、励磁用コイルと補正量検出
用コイルを有している。検出部と補正部の励磁用コイル
は直列に接続され、交流電圧で励磁された同一の磁路を
形成する。検出用コイルと補正量検出用コイルは差動回
路に接続され、両コイルによって検出された信号に差が
あった場合、信号が検出される。
【0004】検出部のみに識別対象物が接触する構造と
なっていて、識別対象物に磁束を乱す物質(磁性体)が
含まれている場合、検出部分へのヘッドギャップ付近の
漏れ磁束が変化し、信号が検出される。励磁磁界と出力
信号との関係を見ると、識別対象物に含まれる磁性体の
ヒステリシスループを表わすことになり、その残留磁気
量を取出して認識することで、識別対象物にどんな磁性
体が含まれているのかを識別する原理であり、この識別
方式により、励磁、検出機能を1つの磁気ヘッドで実現
可能となっている。
【0005】装置構成は、識別対象物が搬送され、搬送
される識別対象物に接触する状態で磁気ヘッドの検出部
分が設けられている。磁気ヘッドは、検出部と識別対象
物との距離(接触状態)により大きく出力を変化させる
ため、データのばらつきをなくすには距離の維持が重要
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開200
0−99788号公報では、上述したように、識別対象
物に対して片側のみに配置される構造のため、磁気ヘッ
ドの出力は識別対象物との距離に依存して変化する。た
とえば、磁気ヘッドのギャップと同等、または、それ以
上の距離に識別対象物が位置する場合、出力変化は期待
できない。識別対象物の2次元の磁性体データを取得す
る場合、磁気ヘッドに接触させた状態で識別対象物を搬
送する方法が取られる。このとき、識別対象物と磁気ヘ
ッドとの距離は一定に保たれることが望ましいが、搬送
速度が速くなった場合など、条件を保つことは難しい。
【0007】以上の理由により、この装置での測定デー
タは、磁気ヘッドと識別対象物との距離に伴うばらつき
を常に含み、データ再現性の点で大きな問題となる。
【0008】そこで、本発明は、磁気ヘッドと識別対象
物との距離の依存性を著しく小さくでき、常に安定した
出力が得られる磁性体識別装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁性体識別装置
は、互いの磁気ギャップを磁性体を含む識別対象物が通
過するための所定間隙をもって相対向させて配設され
た、磁気ギャップを有するコア部材、このコア部材に巻
装された励磁用コイルおよび検出用コイルを有する一対
の磁気ヘッドと、これら一対の磁気ヘッドの各励磁用コ
イルに交流電圧を印加することにより交流磁界を発生さ
せる磁界発生手段と、この磁界発生手段により発生され
て前記一対の磁気ヘッドの各磁気ギャップを介して前記
識別対象物に干渉された交流磁界に応じた電磁誘導によ
って前記一対の磁気ヘッドの各検出用コイルに生じる誘
導電圧を処理することにより、前記識別対象物に含まれ
る磁性体の情報を取得する処理手段とを具備している。
【0010】また、本発明の磁性体識別装置は、前記処
理手段は、前記一対の磁気ヘッドの各検出用コイルに生
じる誘導電圧を処理することにより、前記識別対象物に
含まれる磁性体の残留磁気量および前記交流磁界に応じ
た磁気量を検出することを特徴とする。
【0011】また、本発明の磁性体識別装置は、互いの
磁気ギャップを磁性体を含む識別対象物が通過するため
の所定間隙をもって相対向させて配設された、磁気ギャ
ップを有するコア部材、このコア部材に巻装された励磁
用コイル、検出用コイルおよび補正量検出用コイルを有
する一対の磁気ヘッドと、これら一対の磁気ヘッドの各
励磁用コイルに交流電圧を印加することにより交流磁界
を発生させる磁界発生手段と、前記一対の磁気ヘッドの
各検出用コイルと補正量検出用コイルが差動になるよう
にそれぞれ接続して、その各差動出力を加算する差動出
力加算手段と、この差動出力加算手段から得られる加算
結果を処理することにより、前記識別対象物に含まれる
磁性体の情報を取得する処理手段とを具備している。
【0012】また、本発明の磁性体識別装置は、互いの
磁気ギャップを磁性体を含む識別対象物が通過するため
の所定間隙をもって相対向させて配設された、磁気ギャ
ップを有するコア部材、このコア部材に巻装された励磁
用コイル、検出用コイルおよび補正量検出用コイルを有
する一対の磁気ヘッドと、これら一対の磁気ヘッドの各
励磁用コイルに交流電圧を印加することにより交流磁界
を発生させる磁界発生手段と、前記一対の磁気ヘッドの
各検出用コイルの出力と補正量検出用コイルの出力との
各差動出力をそれぞれ得る一対の差動回路と、これら一
対の差動回路の各出力を加算する差動出力加算手段と、
この差動出力加算手段から得られる加算結果を処理する
ことにより、前記識別対象物に含まれる磁性体の情報を
取得する処理手段とを具備している。
【0013】また、本発明の磁性体識別装置は、前記磁
界発生手段は、前記一対の磁気ヘッドの各励磁用コイル
に同相、同周期の交流電圧を印加することにより交流磁
界を発生させることを特徴とする。
【0014】また、本発明の磁性体識別装置は、前記処
理手段は、前記差動出力加算手段から得られる加算結果
を処理することにより、前記識別対象物に含まれる磁性
体の残留磁気量および前記交流磁界に応じた磁気量を検
出することを特徴とする。
【0015】さらに、本発明の磁性体識別装置は、前記
一対の磁気ヘッドの1つは、識別対象物に相対向される
磁気ギャップを有する第1のコア部材と、この第1のコ
ア部材に巻装された第1の励磁用コイルおよび検出用コ
イルとを有する検出用ヘッドと、この検出用ヘッドの近
傍に設けられ、前記第1のコア部材と同形状の第2のコ
ア部材と、この第2のコア部材に巻装された第2の励磁
用コイルおよび補正量検出用コイルとを有する補正用ヘ
ッドとから構成されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本実施の形態に係る磁性体識別装
置の検出部分である磁気ヘッドの構成を模式的に示すも
のである。図1において、本磁気ヘッドは、互いの磁気
ギャップを磁性体を含む識別対象物(有価証券等)Pが
通過するための所定間隙をもって相対向させて配設され
た一対の磁気ヘッドA,Bによって構成されている。
【0018】磁気ヘッドAは、識別対象物Pに相対向さ
れる磁気ギャップGaを有するコア部材101と、この
コア部材101に巻装された励磁用コイル102および
検出用コイル103とを有する検出用ヘッド104、お
よび、磁気ギャップGbを有するコア部材201と、こ
のコア部材201に巻装された励磁用コイル202およ
び補正量検出用コイル203とを有する補正用ヘッド2
04から構成されている。検出用ヘッド104と補正用
ヘッド204は、図1からも明らかなように、同一の形
状で、かつ、同一の材料を用いて構成される。
【0019】補正用ヘッド204は、温度変化などに対
する信号の基準となるので、検出用ヘッド104の近
傍、この例では、検出用ヘッド104のコア部材101
の背面に補正用ヘッド204のコア部材201の背面を
密着させた状態に配置されている。
【0020】同一の励磁を行なって両ヘッド104,2
04の磁束を一定にするため、励磁用コイル102と励
磁用コイル202とを直列に接続している。また、検出
用コイル103および補正量検出用コイル203は、そ
れらが差動になるように各コイルの向きを調整して接続
されている。
【0021】磁気ヘッドBは、上述した磁気ヘッドAと
同一構造に構成されている。したがって、同一部分に同
一符号を付して説明は省略する。なお、励磁の同期を取
るため、磁気ヘッドBの直列接続された励磁用コイル1
02と励磁用コイル202は、さらに磁気ヘッドAの直
列接続された励磁用コイル102と励磁用コイル202
と直列に接続される。
【0022】図2は、図1のように構成された磁気ヘッ
ドの出力信号を処理する信号処理回路を示すものであ
る。図2において、交流磁界発生回路301は、直列接
続された磁気ヘッドA,Bの各励磁用コイル102,2
02に対し所定の振幅および周波数を有する交流電圧を
印加することにより、交流磁界を発生させる。
【0023】磁気ヘッドA,Bの各差動接続された検出
用コイル103および補正量検出用コイル203は、そ
れぞれ差動出力加算回路302に接続されている。差動
出力加算回路302は、磁気ヘッドAから得られる差動
出力と磁気ヘッドBから得られる差動出力とを加算する
ものである。
【0024】磁気ヘッドA,Bから得られる各差動出力
は、それぞれタイミング発生回路303に送られる。タ
イミング発生回路303は、入力される各差動出力に基
づき、励磁用コイル102,202に発生される交流磁
界が零となるタイミングを取得して、そのタイミング信
号を出力するものである。
【0025】差動出力加算回路302の出力は、交流磁
界に応じた磁気量検出回路304、正の残留磁気量検出
回路306、および、負の残留磁気量検出回路307に
それぞれ送られる。磁気量検出回路304は、差動出力
加算回路302の出力により、交流磁界に応じた磁気量
を検出するものである。
【0026】正の残留磁気量検出回路306は、タイミ
ング発生回路303からのタイミング信号のタイミング
で、差動出力加算回路302の出力により、励磁磁界波
形が零のときの正の残留磁気量を検出するものである。
【0027】負の残留磁気量検出回路307は、タイミ
ング発生回路303からのタイミング信号のタイミング
で、差動出力加算回路302の出力により、励磁磁界波
形が零のときの負の残留磁気量を検出するものである。
【0028】残留磁気量検出回路306,307の各出
力は、それぞれ残留磁気合成回路308に送られる。残
留磁気合成回路308は、残留磁気量検出回路306,
307の各出力を合成することにより、識別対象物Pに
含まれる磁性体の残留磁気量を求めるものである。
【0029】ところで、識別対象物Pに含まれる磁性体
には、残留磁気を有するものと残留磁気を持たないもの
とがあることから、この残留磁気の有無を判別して磁性
体の種類を識別することができる。図3に残留磁気を有
する磁性体の磁気特性を表わすM−H曲線を示し、図4
に残留磁気を持たない磁性体の磁気特性を表わすM−H
曲線を示してある。
【0030】これによると、図3の残留磁気を有する磁
性体では、磁界Hが零の状態でも、図中A点およびB点
に示すように、磁性体が磁化されており、図4の残留磁
気を持たない磁性体では、磁界Hが零のときには磁性体
が磁化されていないことがわかる。したがって、この磁
界Hが零の状態における磁化Mの有無を判別することに
より、当該磁性体の残留磁気の有無を判別できる。
【0031】たとえば、残留磁気を有する磁性体を含む
識別対象物Pを搬送させて、交流磁界発生回路301か
ら励磁コイル102,202に所定の交流電圧を印加す
ると、図5に示すような交流磁界Hに応じた磁化Mの曲
線が出力される。すなわち、残留磁気を有する磁性体に
交流磁界Hを作用させると、磁化曲線に位相遅れを生じ
る。そして、励磁コイル102,202に印加する交流
電圧が零になる図中矢印の各点における磁化Mの値を検
出して、磁化Mが零でなければ残留磁気があることが判
別できる。また、この交流磁界Hが零の点での磁化Mの
値が残留磁気量として検出される。
【0032】なお、図6に、残留磁気を持たない磁性体
に対する交流磁界Hおよび磁化Mの関係を示し、この場
合は磁化曲線に位相遅れを生じないことがわかる。
【0033】次に、上記のような構成において動作を説
明する。まず、交流磁界発生回路301と励磁用コイル
102,202によって、検出用ヘッド104と補正用
ヘッド204を交流励磁する。このとき、それぞれの磁
路は、ヘッドの形状が同一のため同じ磁路を形成する。
磁気ギャップGaの付近に磁性体が存在しない場合、磁
束の時間変化に対して検出用コイル103および補正量
検出用コイル203では同一の出力波形が観測される。
図1の構成では、検出用コイル103と補正量検出用コ
イル203が差動接続されているので、上記のような磁
性体が存在しない場合、出力波形の変化は見られない。
【0034】検出用ヘッド104の磁気ギャップGaの
付近に磁性体が存在する場合、磁気ギャップGa付近の
漏れ磁束は磁性体により乱され、差動出力は磁性体の磁
化状態を示すことになる。この磁化状態に比例する出力
と励磁磁界との関係をグラフにまとめると、図3あるい
は図4に示すようなヒステリシスループを示す。
【0035】このような情報から、磁気量検出回路30
4において、交流磁界に応じた磁気量、たとえば、交流
磁界H=a(図3、図4参照)のときの出力を検出する
ことで、この検出した交流磁界の磁気量から、識別対象
物Pに磁性体が存在するか否か、すなわち、磁性体/非
磁性体を識別することが可能となる。
【0036】さらに、正負の残留磁気量検出回路30
6,307で、励磁磁界の波形が零(図5中矢印の各
点)のときの正負の残留磁気量をそれぞれ検出し、残留
磁気合成回路308で合成して残留磁気量を得ること
で、磁性体の種類(ハードかソフトか)を識別すること
が可能となる。
【0037】ここで、磁性体の有無と磁性体の種類の識
別処理を図7に示すフローチャートを参照して説明す
る。まず、ステップS1にて、交流磁界に応じた磁気量
があるか否かを判断し、交流磁界に応じた磁気量がない
場合、非磁性体である(磁性体なし)と識別する。交流
磁界に応じた磁気量がある場合、磁性体である(磁性体
あり)と識別し、次にステップS2にて、残留磁気量が
あるか否かを判断し、残留磁気量がない場合、「磁性体
2:ソフト」であると識別し、残留磁気量がある場合、
「磁性体1:ハード」であると識別する。
【0038】本実施の形態では、磁気ヘッドと識別対象
物との距離による出力変化をできる限り小さくするた
め、前述したような機能を有する磁気ヘッドA,Bを相
対向させて磁性体の検出を行なう構成とした。識別対象
物Pに含まれる磁性体が磁気ヘッドAと磁気ヘッドBと
の間にあり、磁気ヘッドAに近い場合は、磁気ヘッドA
の出力が磁気ヘッドBの出力よりも大きくなり、磁気ヘ
ッドBに近い場合はその逆となる。
【0039】このような性質を利用して、磁気ヘッド
A,Bがそれぞれ出力を補うように差動出力加算回路3
02で両ヘッドA,Bの差動出力を加算することによ
り、磁気ヘッドと識別対象物との距離による出力変化を
著しく小さくする系を構築することができる。このよう
な構成により、磁気ヘッドA,B間にある磁性体に関し
ては磁気ヘッドとの距離の依存性は著しく小さくなる。
【0040】なお、磁気ヘッドAの励磁磁界を磁気ヘッ
ドBが検出してしまう場合、磁気ヘッドA,Bの各励磁
用コイル102,202に印加する交流電圧を同相、同
周期として磁束の反発を利用することにより、それを防
止している。
【0041】また、前記実施の形態では、磁気ヘッド
A,Bの各差動出力を得るために、それぞれの検出用コ
イル103と補正量検出用コイル203とを差動接続す
ることで実現したが、これに限らず、後段の回路で各差
動出力を得るようにしてもよい。すなわち、図8に示す
ように、磁気ヘッドA,Bの各検出用コイル103およ
び補正量検出用コイル203は、図1のように接続する
ことなく、それぞれ単独の状態にしておく。
【0042】そして、図9に示すように、磁気ヘッドA
の検出用コイル103および補正量検出用コイル203
は差動回路309に接続するとともに、磁気ヘッドBの
検出用コイル103および補正量検出用コイル203は
差動回路310に接続し、これら差動回路309,31
0から得られる各差動出力を差動出力加算回路302に
送る。このようにしても、前記実施の形態と同様な作用
効果が期待できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、磁
気ヘッドと識別対象物との距離の依存性を著しく小さく
でき、常に安定した出力が得られる磁性体識別装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る磁性体識別装置の検
出部分である磁気ヘッドの構成を模式的に示す構成図。
【図2】磁気ヘッドの出力信号を処理する信号処理回路
の構成を示すブロック図。
【図3】残留磁気を有する磁性体の磁気特性を表わすM
−H曲線を示すグラフ。
【図4】残留磁気を持たない磁性体の磁気特性を表わす
M−H曲線を示すグラフ。
【図5】残留磁気を有する磁性体に対する交流磁界およ
び磁化の関係を示すグラフ。
【図6】残留磁気を持たない磁性体に対する交流磁界お
よび磁化の関係を示すグラフ。
【図7】要部の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る磁性体識別装置
の検出部分である磁気ヘッドの構成を模式的に示す構成
図。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る磁気ヘッドの出
力信号を処理する信号処理回路の構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
P……識別対象物 A,B……磁気ヘッド Ga,Gb……磁気ギャップ 101,201……コア部材 102,202……励磁用コイル 103……検出用コイル 203……補正量検出用コイル 104……検出用ヘッド 204……補正用ヘッド 203……補正量検出用コイル 301……交流磁界発生回路 302……差動出力加算回路 303……タイミング発生回路 304……磁気量検出回路 306,307……残留磁気量検出回路 308……残留磁気合成回路 309,310……差動回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの磁気ギャップを磁性体を含む識別
    対象物が通過するための所定間隙をもって相対向させて
    配設された、磁気ギャップを有するコア部材、このコア
    部材に巻装された励磁用コイルおよび検出用コイルを有
    する一対の磁気ヘッドと、 これら一対の磁気ヘッドの各励磁用コイルに交流電圧を
    印加することにより交流磁界を発生させる磁界発生手段
    と、 この磁界発生手段により発生されて前記一対の磁気ヘッ
    ドの各磁気ギャップを介して前記識別対象物に干渉され
    た交流磁界に応じた電磁誘導によって前記一対の磁気ヘ
    ッドの各検出用コイルに生じる誘導電圧を処理すること
    により、前記識別対象物に含まれる磁性体の情報を取得
    する処理手段と、 を具備したことを特徴とする磁性体識別装置。
  2. 【請求項2】 前記処理手段は、前記一対の磁気ヘッド
    の各検出用コイルに生じる誘導電圧を処理することによ
    り、前記識別対象物に含まれる磁性体の残留磁気量およ
    び前記交流磁界に応じた磁気量を検出することを特徴と
    する請求項1記載の磁性体識別装置。
  3. 【請求項3】 互いの磁気ギャップを磁性体を含む識別
    対象物が通過するための所定間隙をもって相対向させて
    配設された、磁気ギャップを有するコア部材、このコア
    部材に巻装された励磁用コイル、検出用コイルおよび補
    正量検出用コイルを有する一対の磁気ヘッドと、 これら一対の磁気ヘッドの各励磁用コイルに交流電圧を
    印加することにより交流磁界を発生させる磁界発生手段
    と、 前記一対の磁気ヘッドの各検出用コイルと補正量検出用
    コイルが差動になるようにそれぞれ接続して、その各差
    動出力を加算する差動出力加算手段と、 この差動出力加算手段から得られる加算結果を処理する
    ことにより、前記識別対象物に含まれる磁性体の情報を
    取得する処理手段と、 を具備したことを特徴とする磁性体識別装置。
  4. 【請求項4】 互いの磁気ギャップを磁性体を含む識別
    対象物が通過するための所定間隙をもって相対向させて
    配設された、磁気ギャップを有するコア部材、このコア
    部材に巻装された励磁用コイル、検出用コイルおよび補
    正量検出用コイルを有する一対の磁気ヘッドと、 これら一対の磁気ヘッドの各励磁用コイルに交流電圧を
    印加することにより交流磁界を発生させる磁界発生手段
    と、 前記一対の磁気ヘッドの各検出用コイルの出力と補正量
    検出用コイルの出力との各差動出力をそれぞれ得る一対
    の差動回路と、 これら一対の差動回路の各出力を加算する差動出力加算
    手段と、 この差動出力加算手段から得られる加算結果を処理する
    ことにより、前記識別対象物に含まれる磁性体の情報を
    取得する処理手段と、 を具備したことを特徴とする磁性体識別装置。
  5. 【請求項5】 前記磁界発生手段は、前記一対の磁気ヘ
    ッドの各励磁用コイルに同相、同周期の交流電圧を印加
    することにより交流磁界を発生させることを特徴とする
    請求項1、請求項3、請求項4のいずれか1つに記載の
    磁性体識別装置。
  6. 【請求項6】 前記処理手段は、前記差動出力加算手段
    から得られる加算結果を処理することにより、前記識別
    対象物に含まれる磁性体の残留磁気量および前記交流磁
    界に応じた磁気量を検出することを特徴とする請求項3
    または請求項4記載の磁性体識別装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の磁気ヘッドの1つは、 識別対象物に相対向される磁気ギャップを有する第1の
    コア部材と、この第1のコア部材に巻装された第1の励
    磁用コイルおよび検出用コイルとを有する検出用ヘッド
    と、 この検出用ヘッドの近傍に設けられ、前記第1のコア部
    材と同形状の第2のコア部材と、この第2のコア部材に
    巻装された第2の励磁用コイルおよび補正量検出用コイ
    ルとを有する補正用ヘッドと、 から構成されていることを特徴とする請求項1、請求項
    3、請求項4のいずれか1つに記載の磁性体識別装置。
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