JP2002073474A - 電子メール送信装置、電子メール送信方法、および、電子メール送信プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

電子メール送信装置、電子メール送信方法、および、電子メール送信プログラムを記憶したコンピュータ読取り可能な記録媒体

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JP2002073474A
JP2002073474A JP2000265943A JP2000265943A JP2002073474A JP 2002073474 A JP2002073474 A JP 2002073474A JP 2000265943 A JP2000265943 A JP 2000265943A JP 2000265943 A JP2000265943 A JP 2000265943A JP 2002073474 A JP2002073474 A JP 2002073474A
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JP2000265943A
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Masafumi Aikawa
雅史 相川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の宛て先が設定された電子メールを送
信する場合に、電子メールを受信するメールサーバなど
の機器に多大な負荷がかかることを未然に防止し、ネッ
トワークにおいて大きなトラフィックの発生を抑制す
る。 【解決手段】 電子メール送信機能を備えたデジタル複
写機11のCPU41は、一の電子メールに設定された
複数個の受信側メールアドレスを認識し、受信側メール
アドレスに含まれるドメイン名に基づいて、複数個の宛
て先をグループ分けする。CPUは、各ドメインに属す
る宛て先の個数がしきい値を超えるか否かを判断し、し
きい値を超えるドメインに属する宛て先を分割して、電
子メールをネットワーク20上に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の宛て先が
設定された電子メールを送信する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】メールサーバと複数のクライアントパソ
コンとをネットワークを介して接続した電子メールシス
テムが広く使用されている。一の電子メールに複数個の
宛て先が設定されている場合には、メールサーバは、ク
ライアントパソコンから送信されてきた電子メールを宛
て先の個数だけ複製して、複数個の宛て先のそれぞれに
送信する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一の電子メールに設定
された宛て先の個数が多く、それらの宛て先が同じドメ
インに属する場合には、当該ドメインの電子メールを管
理するメールサーバに多大な負荷がかかる。この結果、
そのメールサーバがパンクしてしまい、正常に稼動しな
くなる不具合を招く虞がある。特に、データサイズが大
きい電子メール、例えば、画像データを記録したファイ
ルが添付された電子メールに多数の宛て先が設定されて
いる場合には、上記の不具合が生じ易くなる。
【0004】一の電子メールに多数の宛て先が設定され
ていても、それらの宛て先が、異なるドメインに属する
場合には、特定のメールサーバに負荷が集中することは
ない。しかしながら、送信されたデータがネットワーク
上のある一つの回線に集中し、大きなトラフィックが発
生するという不具合が生じる。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、複数個の宛て先が設定された電子
メールを送信する場合に、電子メールを受信するメール
サーバなどの機器に多大な負荷がかかることを未然に防
止でき、ネットワークにおいて大きなトラフィックの発
生を抑制し得る電子メール送信技術を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の手段によって達成される。
【0007】(1)一の電子メールに設定された、宛て
先を特定する複数個の宛て先情報を認識する認識部と、
前記宛て先情報に含まれる文字列に基づいて、複数個の
宛て先をグループ分けする分類部と、各グループに属す
る宛て先の個数がしきい値を超えるか否かを判断する判
断部と、しきい値を超えるグループに属する宛て先を分
割して、電子メールをネットワーク上に送信する送信部
と、を有する電子メール送信装置である。
【0008】(2)前記送信部は、分割して送信する際
の一括して送信可能な宛て先の単位数を設定自在である
ことを特徴とする。
【0009】(3)前記送信部は、分割して送信する際
の送信タイミングを設定自在であることを特徴とする。
【0010】(4)前記送信部は、分割して送信する際
の宛て先の送信順序を設定自在であることを特徴とす
る。
【0011】(5)前記電子メールは、ファイルが添付
されている。
【0012】(6)前記ファイルは、画像データを記録
したファイルである。
【0013】(7)一の電子メールのデータサイズを検
出する検出部をさらに有し、前記判断部は、一の電子メ
ールのデータサイズが所定のデータサイズ以上のとき
に、宛て先の個数がしきい値を超えるか否かを判断する
ことを特徴とする。
【0014】(8)各グループに属する宛て先の個数が
しきい値を超える旨を報知する警告部をさらに有するこ
とを特徴とする。
【0015】(9)前記宛て先情報に含まれる文字列を
設定する設定部をさらに有することを特徴とする。
【0016】(10)前記宛て先情報に含まれる文字列
は、受信側メールアドレスに含まれるドメイン名であ
る。
【0017】(11)前記宛て先情報に含まれる文字列
は、受信側メールアドレスに含まれるドメイン名の一部
である。
【0018】(12)前記宛て先情報に含まれる文字列
は、ネットワーク上に設けられたメールサーバのネット
ワークアドレスである。
【0019】(13)一の電子メールに設定された、宛
て先を特定する複数個の宛て先情報を認識するステップ
と、前記宛て先情報に含まれる文字列に基づいて、複数
個の宛て先をグループ分けするステップと、各グループ
に属する宛て先の個数がしきい値を超えるか否かを判断
するステップと、しきい値を超えるグループに属する宛
て先を分割して、電子メールをネットワーク上に送信す
るステップと、を有する電子メール送信方法である。
【0020】(14)一の電子メールに設定された、宛
て先を特定する複数個の宛て先情報を認識する手順と、
前記宛て先情報に含まれる文字列に基づいて、複数個の
宛て先をグループ分けする手順と、各グループに属する
宛て先の個数がしきい値を超えるか否かを判断する手順
と、しきい値を超えるグループに属する宛て先を分割し
て、電子メールをネットワーク上に送信する手順と、を
有する電子メール送信プログラムを記憶したコンピュー
タ読取り可能な記録媒体である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1は、本発明に係
る電子メール送信装置が適用された電子メールシステム
10の構成の一例を示す概略図である。
【0023】この電子メールシステム10では、ネット
ワーク20を介して、クライアントコンピュータ13〜
17、携帯情報機器(以下、「PDA」という)18、
メールサーバ31、32、デジタル複写機11、およ
び、スキャナ12が相互に通信可能に接続されている。
【0024】メールアドレスは、一般的に、vvv@x
xx.yyy.zz…の文字列で記述される。アットマ
ーク「@」より前の「vvv」の部分は、ユーザを特定
するためのアカウント名であり、アットマーク「@」以
降の「xxx.yyy.zz…」の部分は、ネットワー
ク20の管理範囲を示すドメイン名である。ドメイン名
は、DNSサーバにおいて割り当てられているメールサ
ーバ31、32のネットワークアドレス(IPアドレ
ス)と同等のものである。IPアドレスは、「nnn.
nnn.nnn.nnn(nnnは0〜255の数
値)」のように、数字とドット「.」とを組み合わせて
記述される文字列である。
【0025】説明の便宜上、アカウント名、ドメイン名
を次のように定める。クライアントコンピュータ13、
14、15、デジタル複写機11、および、スキャナ1
2が同じドメインに属し、メールサーバ31が、このド
メイン内における電子メールの送受信を管理する。ドメ
イン名を、aaaa.minolta.co.jpとす
る。デジタル複写機11、スキャナ12、および、各ク
ライアントコンピュータ13、14、15のアカウント
名を、順に、a01、a02、a03、a04、a05
とする。図1には、アカウント名がかっこ書きで示され
る。一方、クライアントコンピュータ16、17、およ
び、PDA18が同じドメインに属し、メールサーバ3
2が、このドメイン内における電子メールの送受信を管
理する。ドメイン名を、bbbb.minolta.c
omとする。クライアントコンピュータ16、17、お
よび、PDA18のアカウント名を、順に、b06、b
07、b08とする。したがって、クライアントコンピ
ュータ15のユーザのメールアドレスは、a05@aa
aa.minolta.co.jpとなり、PDA18
のユーザのメールアドレスは、b08@bbbb.mi
nolta.comとなる。
【0026】ユーザは、各人に割り当てられたクライア
ントコンピュータ13〜17またはPDA18などから
しか、電子メールを送受信できないわけではない。自己
が属するドメイン内のメールサーバ31、32へのアク
セス権を有している場合には、設定を変えることによ
り、他人に割り当てられたクライアントコンピュータ1
3〜17などで電子メールを送受信することは可能であ
る。例えば、PDA18のユーザは、クライアントコン
ピュータ16、17上で電子メールの送受信をすること
ができる。
【0027】各メールサーバ31、32は、ユーザが電
子メールを送信するときやメールサーバ31、32同士
が電子メールを転送する場合にはSMTPサーバとして
機能し、ユーザが電子メールを受信する場合にはPOP
3サーバとして機能する。SMTPやPOP3は、電子
メールを送受信するために利用されている代表的なプロ
トコルである。但し、メールサーバ31、32を経由し
た電子メールの送信手順はこれに限られるものではな
い。
【0028】クライアントコンピュータ13〜17およ
びPDA18は、電子メールを送受信する機能を備えた
アプリケーションソフトウェアが組み込まれている。
【0029】デジタル複写機11は、コピー機能、プリ
ンタ機能、スキャナ機能、FAX受信機能、FAX送信
機能を備えた複合機である。さらに、デジタル複写機1
1は、画像データを指定された宛て先に送信したり、電
子メールを受信したりするメール機能をも備える。
【0030】スキャナ12は、コントローラ12aを介
してネットワーク20に接続されている。コントローラ
12aは、スキャナ12が読み取った原稿の画像データ
を指定された宛て先に送信するメール機能を備える。な
お、近年のスキャナには、ネットワーク20に接続する
ためのネットワークインタフェースカード(NIC)を
搭載し、さらに、電子メールを送信するアプリケーショ
ンソフトウェアを備えるものがある。この種のスキャナ
は、コントローラ12aを介在することなくネットワー
ク20に直接接続され、画像データを電子メールに添付
して送信することができる。
【0031】デジタル複写機11やスキャナ12には自
動原稿搬送装置(ADF)が搭載され、ADF上に積載
された複数枚の原稿は、一枚ずつ、所定の読み取り位置
まで搬送される。
【0032】ネットワーク20を実現する形態は種々存
在する。本明細書において「ネットワーク20」とは、
ある一定の規則にしたがってデバイス間で通信を行い、
電子メールの送受信を可能にする情報網を意味する。ま
た、情報網の規模の大小は問わない。デバイス間を接続
する形態には、LANケーブル、電話線あるいは光ケー
ブルのように接続状態を視覚でとらえることができる形
態、および、赤外線あるいは無線のように接続状態を視
覚でとらえることができない形態の両者が含まれる。
【0033】図2は、デジタル複写機11の構成の一例
を示すブロック図、図3は、デジタル複写機11の操作
パネル44の一例を示す図である。
【0034】デジタル複写機11は、CPU41、プロ
グラムを記憶するROM42、一時的にデータを記憶す
るRAM43、各種の入力と表示を行う操作パネル4
4、原稿を読み取るスキャナエンジン45、印刷するプ
リンタエンジン46、インタフェースユニット47、お
よび、上記各部の間で信号をやり取りするバスを有す
る。インタフェースユニット47は、当該デジタル複写
機11と外部機器とを、ネットワーク20、ローカル接
続、あるいは、電話線などの公衆回線などを介して接続
するためのインタフェースである。外部機器は、ローカ
ル接続されたコンピュータ、サーバコンピュータあるい
はFAXなどである。CPU41は、操作パネル44か
らの入力に基づいて、インタフェースユニット47、R
OM42、RAM43、操作パネル44、スキャナエン
ジン45、プリンタエンジン46などを制御する。
【0035】デジタル複写機11は、コピー機能の動作
時には、操作パネル44から指定された条件にしたがっ
て、原稿をスキャナエンジン45によって読み取り、プ
リンタエンジン46によって印刷する。操作パネル44
から指定される条件には、コピー枚数、濃度、両面コピ
ー、片面コピー、2in1などがある。デジタル複写機
11は、プリンタ機能またはFAX受信機能の動作時に
は、インタフェースユニット47を経由して受信したデ
ータをプリンタエンジン46によって印刷する。デジタ
ル複写機11は、スキャナ機能またはFAX送信機能の
動作時には、原稿をスキャナエンジン45によって読み
取り、インタフェースユニット47を経由して、データ
を指定された宛て先に送信する。
【0036】RAM43は、デジタル複写機11の各機
能に応じたデータを一時的に保管する。コピー機能のと
きには、RAM43は、原稿を読み取るモード、画像デ
ータ、印刷モードなどを保管し、スキャナ機能またはF
AX送信機能のときには、原稿を読み取るモード、宛て
先を特定する宛て先情報、画像データなどを保管し、プ
リンタ機能またはFAX受信機能のときには、印刷モー
ド、印刷するデータなどを保管する。RAM43はま
た、ジョブを総合的に管理するためのジョブ管理テーブ
ルや、デジタル複写機11のステータス情報を管理する
ためのステータステーブルなども一時的に保管する。
【0037】操作パネル44は、図3に示すように、操
作ボタン51〜55と、各種設定を行う入力キー56
と、設定した内容が表示されるディスプレイ57とを含
む。ディスプレイ57にはまた、電子メールを送受信す
るアプリケーションソフトウェアを実行したときの画面
も表示される。操作ボタンには、スタートボタン51、
ストップボタン52、パネルリセットボタン53、割り
込みボタン54、機能変更ボタン55などがある。スタ
ートボタン51は、原稿の読み取りを開始するときに押
下される。FAX送信機能、スキャナ機能またはメール
機能の動作時には、送信を開始するときにも押下され
る。ストップボタン52は、デジタル複写機11の動作
を一時的に停止するときに押下される。パネルリセット
ボタン53は、現在設定されている設定値をクリアし
て、デフォルト値にリセットするときに押下される。割
り込みボタン54は、現在処理している機能を一時的に
停止させ、別のジョブの処理を先に行うときに押下され
る。ここに、ジョブとは、デジタル複写機11の各機能
が動作しているときの処理単位である。機能変更ボタン
55は、コピー機能、スキャナ機能、FAX機能、メー
ル機能を切り替えるときに押下される。入力キー56と
ディスプレイ57とを、タッチキーを備える液晶タッチ
パネルから構成してもよい。
【0038】図4は、電子メールを送受信するアプリケ
ーションソフトウェアを起動したときに操作パネル44
のディスプレイ57に表示される画面60の一例を示す
図である。
【0039】この画面60には、種々の操作ボタンと、
ユーザがデータを入力する種々の入力フィールドとが配
置されている。
【0040】操作ボタンには、送信ボタン61、新規作
成ボタン62、返送ボタン63、転送ボタン64、印刷
ボタン65、削除ボタン66、送受信ボタン67があ
る。送信ボタン61は、作成した電子メールを一時的に
保管する送信トレイに送るときにクリックされる。新規
作成ボタン62は、新たな電子メールを作成するときに
クリックされる。返送ボタン63は、受信した電子メー
ルの送信者を宛て先とする電子メールを作成するときに
クリックされる。転送ボタン64は、受信した電子メー
ルを指定された転送先に送信するときにクリックされ
る。印刷ボタン65は、作成または受信した電子メール
を印刷するときにクリックされる。削除ボタン66は、
作成または受信した電子メールを削除するときにクリッ
クされる。送受信ボタン67は、送信トレイに保管され
た電子メールをSMTPサーバに送信すると共にPOP
3サーバに管理されている電子メールを受信するときに
クリックされる。
【0041】入力フィールドには、受信側メールアドレ
スを入力する「to」、「cc」、「bcc」の各フィ
ールド71、72、73、送信側である自分のメールア
ドレスを入力する「from」フィールド74、件名、
本文、添付ファイルを入力する「件名」、「本文」、
「添付ファイル」の各フィールド75、76、77があ
る。受信側メールアドレスは、宛て先を特定する宛て先
情報である。「to」は、宛て先を指定するときに一般
的に使用され、一斉同報する場合には、この「to」に
複数の受信側メールアドレスが入力される。「cc」や
「bcc」は、送信者と受信者との間でやり取りがあっ
たという事実を知らせる宛て先を指定するときに使用さ
れ、一斉同報する場合には、これら「cc」、「bc
c」に複数の受信側メールアドレスが入力される。「t
o」や「cc」に指定した受信側メールアドレスは、同
じ電子メールを受け取ったすべてのユーザに通知される
が、「bcc」に指定した受信側メールアドレスは、受
け取った本人以外には通知されない。したがって、一斉
同報のメールであっても、同報メールではないかのよう
に送信したいときには、「bcc」に受信側メールアド
レスを入力する。
【0042】図5は、電子メール送信処理において、複
数個の宛て先が指定された電子メールを、宛て先を分割
してネットワーク20上に送信する条件を設定する画面
80の一例を示す図である。
【0043】この画面80には、オプションボタン81
a、81b、基準データサイズ(KByte)を入力す
るフィールド82、分割する人数を入力するフィールド
83、送信タイミング(分)をドロップダウンリストの
中から選択するリストボックス84が配置されている。
【0044】オプションボタン81a、81bにより、
同一メールサーバ31、32に複数の電子メールを送信
する場合に、分割して送信するか、または、警告するか
のいずれか一方を選択する。図示例では、分割して送信
するオプションボタン81aが選択されている。警告す
るオプションボタン81bが選択されると、同じメール
サーバ31、32に属する複数の宛て先に電子メールを
送信する際には、その旨の警告がディスプレイ57に表
示される。
【0045】図示した設定例では、10Mbyte以上
の電子メールを同じメールサーバ31、32に属する複
数の宛て先に電子メールを送信する場合に、2人ずつ1
0分間隔で分割して、電子メールをネットワーク20上
に送信することが設定されている。ファイルが添付され
ている場合には、電子メールのデータサイズには、当然
ながら、添付ファイルのデータサイズが含まれる。
【0046】次に、クライアントコンピュータ13のユ
ーザが、デジタル複写機11で原稿を読み込み、その画
像データが記録されたファイルを添付した一の電子メー
ルを、複数個の宛て先に送信する手順を説明する。
【0047】まず、ADF上に原稿をセットする。操作
パネル44を操作して、読み取り条件を指定する。読み
取り条件の指定には、ファイル名、ファイル形式、カラ
ーモード、濃度、原稿サイズ、読み取り解像度、イレー
ス、切り取り範囲などの指定が含まれる。
【0048】読み取り条件を指定した後にスタートボタ
ン51が押下されると、デジタル複写機11は、原稿の
読み取りを開始する。画像データは、指定されたファイ
ル名が付されたファイルに記録される。このファイル
は、RAM43に一時的に保管される。他の原稿がある
場合には、上記の操作を繰り返す。
【0049】原稿の読み取りが終了し、スタートボタン
51が再度押下されると、電子メールを送受信するアプ
リケーションソフトウェアが起動し、図4に示される画
面60がディスプレイ57に表示される。
【0050】次に、操作パネル44を操作して、件名や
本文を入力する。ファイルは、添付ファイルとして、自
動的に入力される。さらに、操作パネル44を操作し
て、「from」に送信側である自分のメールアドレス
を入力し、一斉同報を行うために、「to」「cc」
「bcc」に複数個の受信側メールアドレスを入力す
る。
【0051】図6は、図4に示される画面に宛て先など
を入力した後の画面60aを示している。
【0052】図示するように、件名や本文が入力され、
ファイル名「sample.bmp」のファイルが添付
されている。「from」には、自己のメールアドレス
である、a03@aaaa.minolta.co.j
pが入力されている。「to」には、受信側メールアド
レスである、b07@bbbb.minolta.co
mおよびb06@bbbb.minolta.comが
入力されている。同様に、「cc」には、a05@aa
aa.minolta.co.jpおよびa04@aa
aa.minolta.co.jpが入力さ、「bc
c」には、b08@bbbb.minolta.com
が入力されている。このように、図示例の電子メール
は、5箇所の宛て先が設定されている。
【0053】電子メールの作成が終了し、ユーザがスタ
ートボタン51を押下すると、デジタル複写機11は、
以下の送信処理を開始する。
【0054】図7および図8は、デジタル複写機11の
送信処理を示すフローチャートである。当該フローチャ
ートは、デジタル複写機11のROM42に制御プログ
ラムとして記憶されており、CPU41によって実行さ
れる。
【0055】まず、ステップS10では、スタートボタ
ン51が押下されたか否かを判断する。
【0056】ステップS11では、一の電子メールに設
定された、宛て先を特定する宛て先情報つまり受信側メ
ールアドレスを認識する。複数個の受信側メールアドレ
スが指定されている場合には、それらのすべてを認識す
る。本実施形態では、5個の受信側メールアドレスを認
識する。
【0057】ステップS12では、受信側メールアドレ
スに含まれる文字列に基づいて、複数個の宛て先をグル
ープ分けする。具体的には、文字列としてドメイン名を
使用し、複数個の宛て先をドメイン名ごとに分類する。
本実施形態では、電子メールの宛て先は、ドメイン名
「aaaa.minolta.co.jp」に属する宛
て先と、ドメイン名「bbbb.minolta.co
m」に属する宛て先とに分類される。ドメイン名「aa
aa.minolta.co.jp」には2つの宛て先
が属し、ドメイン名「bbbb.minolta.co
m」には3つの宛て先が属する。
【0058】ステップS13では、同じドメインに属す
る宛て先が複数であるか、1つであるかを判断する。
【0059】1つの宛て先しかない場合には(S13:
NO)、宛て先を分割する必要はない。処理は、図8の
ステップS23に進む。
【0060】同じドメインに属する宛て先が複数の場合
には(S13:YES)、ステップS14に進み、送信
される電子メールのデータサイズを検出し、宛て先を分
割して送信すべき基準データサイズ以上であるか否かを
判断する。基準データサイズは、分割送信条件の設定画
面80(図5)において設定されている。本実施形態で
は、基準データサイズは、「10,000KByte」
である。
【0061】電子メールのデータサイズが基準データサ
イズを超えない場合には(S14:NO)、宛て先を分
割する必要はない。処理は、ステップS23に進む。
【0062】電子メールのデータサイズが基準データサ
イズ以上の場合には(S14:YES)、ステップS1
5に進み、警告を選択しているか否かを判断する。この
判断は、オプションボタン81bが選択されているか否
かに基づいてなされる。
【0063】警告を選択している場合には(S15:Y
ES)、ステップS16に進み、同じドメインに属する
宛て先が複数であり、かつ、電子メールのデータサイズ
が基準データサイズ以上である旨の警告をディスプレイ
57に表示する。
【0064】ステップS17では、宛て先を分割せずに
送信するか否かを判断する。スタートボタン51が再度
押下され、宛て先を分割せずに送信することが選択され
た場合には(S17:YES)、処理は、ステップS2
3に進む。ストップボタン52が押下された場合には
(S17:NO)、ステップS18に進み、宛て先の再
指定を待って、処理は、ステップS10に戻る。
【0065】警告を選択していない場合には(S15:
NO)、図8のステップS19に進む。ステップS19
では、宛て先の個数がしきい値を超えているドメインで
あるか否かを判断する。しきい値は、分割送信条件の設
定画面80において設定した、一括して送信可能な宛て
先の単位数である。本実施形態では、しきい値は、
「2」である。
【0066】宛て先の個数がしきい値を超えるドメイン
である場合には(S19:YES)、ステップS20に
進み、当該ドメインに属する宛て先を、しきい値を単位
として、分割する。その後、ステップ21に進む。複数
の宛て先は、優先順位が高い宛て先ほど、先に送られる
ように、分割される。送信の優先順位は、「to」に記
述された宛て先が一番高く、「cc」→「bcc」の順
番で低くなる。同じ行では、先に記述されている宛て先
ほど、送信の優先順位が高い。
【0067】宛て先の個数がしきい値以下である場合に
は(S19:NO)、当該ドメインに属する宛て先を分
割することなく、ステップS21に進む。
【0068】ステップS21では、送信順リストを作成
する。送信順リストは、分割して送信する回数と、各回
の送信に含まれる受信側メールアドレスとを記述したも
のである。例えば、複数個の宛て先が指定された一の電
子メールの送信を2回に分けてネットワーク20上に送
信する場合には、それぞれの回ごとの宛て先が記述され
る。
【0069】ステップS22では、ステップS12で検
出したすべてのドメインについて、送信順リストの作成
が完了したか否かを判断する。完了していない場合には
(S22:NO)、ステップS19〜S22の処理を繰
り返す。
【0070】本実施形態では、ドメイン「aaaa.m
inolta.co.jp」に属する宛て先は2つであ
るので、これらの宛て先は分割されず、送信順リストに
記述される。一方、ドメイン「bbbb.minolt
a.com」に属する宛て先は3つであるので、これら
の宛て先は、しきい値を参照して、2つの宛て先と、1
つの宛て先とに分割され、送信順リストに記述される。
作成された送信順リストは、次のとおりである。
【0071】1回目の送信における受信側メールアド
レス b07@bbbb.minolta.com b06@bbbb.minolta.com a05@aaaa.minolta.co.jp a04@aaaa.minolta.co.jp 2回目の送信における受信側メールアドレス b08@bbbb.minolta.com である。
【0072】ステップS23では、送信順リストを参照
して、電子メールをネットワーク20上に送信する。1
回目の送信では、ファイルが添付された1通分の電子メ
ールと、4箇所の受信側メールアドレスとを、メールサ
ーバ31に送信する。また、1つの宛て先しかない場合
(S13:NO)、電子メールのデータサイズが基準デ
ータサイズを超えない場合(S14:NO)、または、
宛て先を分割せずに送信することが選択された場合(S
17:YES)にも、電子メールと受信側メールアドレ
スとをメールサーバ31に送信する。
【0073】ステップS24では、送信順リストを参照
して、すべての送信が終了したか否かを判断する。終了
していない場合には(S24:NO)、ステップS25
に進み、分割送信条件の設定画面80において設定した
送信タイミングをカウントする。本実施形態では、送信
タイミングは、「10分」である。
【0074】送信タイミングをカウントアップすると
(S25:YES)、ステップS23に戻り、作成した
送信順リストを参照して、電子メールをネットワーク2
0上に送信する。2回目の送信では、ファイルが添付さ
れた1通分の電子メールと、1箇所の受信側メールアド
レスとを、メールサーバ31に送信する。
【0075】そして、すべての送信が終了すると(S2
4:YES)、デジタル複写機11による送信処理が完
了する。
【0076】デジタル複写機11から送信された電子メ
ールは、メールサーバ31、32により、次のように管
理される。
【0077】ドメイン「aaaa.minolta.c
o.jp」内の電子メールは、メールサーバ31により
管理される。メールサーバ31は、デジタル複写機11
から1回目に送信された、1通分の電子メールの本文の
データと、添付ファイルのデータと、4箇所の受信側メ
ールアドレスに関するデータとを受信する。メールサー
バ31は、本文のデータおよび添付ファイルのデータ
を、宛て先の個数だけ、つまり4個複製する。一般的
に、送信側メールサーバと受信側メールサーバとが同じ
メールサーバの場合でも、送信側メールサーバは、異な
るドメインのメールサーバに対して送信するときと同じ
ように、受信した電子メールを複製して送信する。した
がって、メールサーバ31は、宛て先が属する受信側の
メールサーバ31、32に対して、複製した電子メール
をそれぞれ送信する。この送信が完了した時点におい
て、メールサーバ31は、アカウント名a04およびa
05宛ての2通の電子メールを保管し、メールサーバ3
2は、アカウント名b06およびb07宛ての2通の電
子メールを保管する。
【0078】メールサーバ31は、デジタル複写機11
から2回目に送信された、1通分の電子メールの本文の
データと、添付ファイルのデータと、1箇所の受信側メ
ールアドレスに関するデータとを受信する。送信側のメ
ールサーバ31は、受信側のメールサーバ32に対し
て、電子メールを送信する。この送信が完了した時点に
おいて、メールサーバ31は、アカウント名a04およ
びa05宛ての2通の電子メールを保管し、メールサー
バ32は、アカウント名b06、b07およびb08宛
ての3通の電子メールを保管する。
【0079】受信側の各メールサーバ31、32は、そ
のメールサーバ31、32が管理するユーザからの問い
合わせがあるまで、受信した電子メールを一時的に保存
する。各メールサーバ31、32は、ユーザからの問い
合わせがあると、保存していた電子メールを当該ユーザ
に配信する。さらに、電子メールを取得したユーザから
当該電子メールを削除する旨の要求があると、メールサ
ーバ31、32は、保存していた電子メールをハードデ
ィスクなどの記憶装置から削除する。
【0080】ところで、デジタル複写機11が読み取っ
た原稿がカラー原稿の場合には、画像データを記録した
ファイルの容量は、数十Mbyte〜数百Mbyteに
達する。当該ファイルが添付された電子メールに関し、
デジタル複写機11からメールサーバ31に送信された
ときのデータサイズを「1」と仮定する。この場合、メ
ールサーバ31が受信し保管する電子メールのデータサ
イズは「2」となり、メールサーバ32が受信し保管す
る電子メールのデータサイズは「3」となる。このた
め、データサイズが大きい3通の電子メールがメールサ
ーバ32に一時に送信されると、当該メールサーバ32
に設けられた記憶装置の空き領域以上のデータサイズの
電子メールが到着する可能性がある。この場合、メール
サーバ32がパンクして、それ以後の電子メールの送受
信ができなくなる不具合が発生する虞がある。
【0081】原稿がモノクロ原稿の場合には、画像デー
タを記録したファイルの容量は、カラー原稿の場合に比
べて小さく、せいぜい数Mbyteである。しかしなが
ら、1通当たりの電子メールのデータサイズが比較的小
さい場合でも、同じドメインに属する多数の宛て先(例
えば、数十〜数百)に送信する場合には、受信側メール
サーバ31、32が受信し保管する電子メールのデータ
サイズは、数十〜数百倍に膨れ上がる。これにより、上
述したのと同様に、ネットワーク20や受信側メールサ
ーバ31、32に多大な負荷を与える結果となる。
【0082】これに対して、本実施形態のデジタル複写
機11は、複数個の宛て先を分割して電子メールを送信
するため、データサイズが大きい多量の電子メールがメ
ールサーバ31、32に一時に送信されない。したがっ
て、メールサーバ31、32には大量のデータが一度に
集中しないので、上記の不具合の発生を未然に防止し、
データを確実に配信することができる。
【0083】また、分割して送信する際の一括して送信
可能な宛て先の単位数を設定することにより、データサ
イズが比較的小さい電子メールであっても、非常に多量
の電子メールがメールサーバ31、32に一時に送信さ
れることはなく、上記の不具合の発生を未然に防止でき
る。
【0084】受信側メールアドレスの指定が間違ってい
る場合、受信側メールサーバ31、32にハード上の障
害が生じている場合などにおいては、電子メールは、指
定された宛て先に送信されない。かかる場合、送信側メ
ールサーバ31、32は、電子メールを送信したユーザ
に、指示された宛て先に送信できなかった旨のリターン
メッセージを送信する。リターンメッセージは、ユーザ
が送信を指示したときから、最低5分程度で当該ユーザ
に送信される。
【0085】本実施形態では、複数の宛て先を分割し、
10分ごとに、ネットワーク20上に電子メールを送信
する。このため、受信側のメールサーバ32は、パンク
しそうな状況が発生していることを察知したときには、
着信拒否のリターンメッセージを送信側メールサーバ3
1に返送するのに十分な時間的な余裕を持つ。送信側の
メールサーバ31は、着信拒否のリターンメッセージを
受信したときには、所定の待ち時間が経過した後に、再
度送信する。この結果、受信側のメールサーバ32がパ
ンクする事態を未然に防止することができる。前記待ち
時間の間に、受信側のメールサーバ32のユーザが電子
メールを取得し、メールサーバ32の記憶装置の空き領
域に余裕が生じると、受信側のメールサーバ32は受信
を行う。
【0086】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、受信側メールアドレスに含まれる文字列としてドメ
イン名を使用し、複数個の宛て先をドメイン名ごとに分
類した(ステップS12)。しかしながら、ドメイン名
の一部を使用しても、複数個の宛て先を分類することが
できる。
【0087】例えば、「aaaa.minolta.c
o.jp」、「ccccc.minolta.co.j
p」および「ddddd.minolta.co.j
p」の各ドメインに属する宛て先に電子メールを送信す
る場合を例に挙げて説明する。文字列としてドメイン名
の一部である「minolta.co.jp」を使用し
て複数個の宛て先を分類すると、宛て先のすべては同じ
グループに属することになる。そして、このグループに
属する宛て先に送信される電子メールの個数がしきい値
を超える場合には、複数の宛て先を分割して、電子メー
ルをネットワーク20上に送信する。
【0088】上記の場合、電子メールのデータは、必ず
しも、特定のメールサーバに集中して送信されるわけで
はない。しかしながら、送信されたデータがネットワー
ク20上のある一つの回線に集中して、大きなトラフィ
ックが発生する虞がある。第2の実施の形態によれば、
このようなデータの流れにおける渋滞を未然に防ぐこと
ができる。
【0089】(第3の実施の形態)第1の実施の形態で
は、分割する場合の宛て先の優先順位を「to」→「c
c」→「bcc」の順番とし、同じ行では、先に入力さ
れた宛て先ほど優先順位が高いとした。しかしながら、
「cc」や「bcc」に入力した宛て先に早く送信した
いと考える場合がある。また、同じ行の中でも、入力順
序に拘わらず、送信順序を指定して送信したいと考える
場合がある。
【0090】図9は、電子メール送信処理において、複
数個の宛て先が指定された電子メールを、宛て先を分割
してネットワーク20上に送信する条件を設定する画面
の他の例を示す図である。
【0091】第3の実施の形態における分割送信条件の
設定画面80aには、図5に示した画面80に加えてさ
らに、分割して送信する場合の送信順序をドロップダウ
ンリストの中から選択するリストボックス85が配置さ
れている。初期値の送信順序は「to」→「cc」→
「bcc」であり、他の送信順序として、「to」→
「bcc」→「cc」/「cc」→「to」→「bc
c」/「cc」→「bcc」→「to」/「bcc」→
「to」→「cc」/「bcc」→「cc」→「to」
の候補の中から選択できる。
【0092】分割送信条件の設定画面は、次のようにも
改変できる。
【0093】図10および図11は、分割送信条件の設
定画面のさらに他の例を示す図である。
【0094】図10に示される設定画面80bには、
「to」、「cc」および「bcc」のそれぞれの中
で、送信順序を指定するフィールド86a〜86cが配
置されている。各フィールド86a〜86cでは、上位
に入力されている宛て先ほど優先度が高く、先に送信さ
れる。
【0095】図11に示される設定画面80cには、
「to」、「cc」および「bcc」を区別することな
く、送信順序を任意に指定するフィールド87が配置さ
れている。フィールド87に入力された送信順序にした
がって、電子メールが送信される。
【0096】(第4の実施の形態)第1の実施の形態で
は、クライアントであるデジタル複写機11に本発明を
適用した例について説明した。また、第1の実施の形態
では、受信側メールアドレスに含まれるドメイン名を使
用して、複数個の宛て先を分類した。しかしながら、本
発明は、この場合に限定されるものではなく、クライア
ントの電子メールを管理するメールサーバ31、32に
適用することもできる。
【0097】第4の実施の形態において、受信側のメー
ルサーバ31は、クライアントから送信された一の電子
メールを受信し、当該電子メールに設定された複数個の
受信側メールアドレスを認識し、当該受信側メールアド
レスに含まれる文字列に基づいて、複数個の宛て先をグ
ループ分けする。メールサーバ31は、各グループに属
する宛て先の個数がしきい値を超えるか否かを判断す
る。そして、メールサーバ31は、しきい値を超えるグ
ループに属する宛て先を分割して、電子メールをネット
ワーク20上に送信する。
【0098】複数個の宛て先を分類するに当たり、ドメ
イン名そのものである必要はない。第4の実施の形態に
おいて、受信側のメールサーバ31は、宛て先情報に含
まれる文字列として、DNSサーバにおいて割り当てら
れているメールサーバ31、32のネットワークアドレ
ス(IPアドレス)を使用して、複数個の宛て先を分類
する。
【0099】第4の実施の形態によっても、複数個の宛
て先が設定された電子メールを送信する場合に、電子メ
ールを受信するメールサーバ31、32などの機器に多
大な負荷がかかることを未然に防止でき、ネットワーク
20において大きなトラフィックの発生を抑制すること
が可能となる。
【0100】(他の改変例)第1の実施の形態は、デジ
タル複写機11が原稿を読み取り、当該デジタル複写機
11上で指定した宛て先に、画像データを電子メールに
ファイルとして添付する場合について説明したが、本発
明はこの場合に限定されるものではない。
【0101】例えば、デジタル複写機11や、スキャナ
12およびコントローラ12aを制御するためのドライ
バソフトウェア、アプリケーションソフトウェアあるい
はユーティリティソフトウェアをクライアントコンピュ
ータ13、14、15に搭載し、クライアントコンピュ
ータ13、14、15から、デジタル複写機11の読み
取り条件の設定、本文や件名の作成、送信元や宛て先を
指定してもよい。
【0102】電子メール送受信用のアプリケーションソ
フトウェアやユーティリティソフトウェアに本発明を適
用してもよい。これらのソフトウェアをクライアントコ
ンピュータ13〜17やPDA18にインストールする
ことにより、任意のファイルを電子メールに添付して複
数個の宛て先に送信する場合に、メールサーバ31、3
2などの機器に多大な負荷がかかることを防止すると共
に大きなトラフィックの発生を抑制することができる。
【0103】第1の実施の形態では、複数個の宛て先が
指定された一の電子メールのデータサイズが基準データ
サイズ以上であるか否かを判断している(S14)。こ
の処理に加え、または、この処理に代えて、次の処理を
行ってもよい。送信側のメールサーバは、通常、宛て先
の個数だけ電子メールを複製することから、各々の受信
側メールサーバに送信される電子メールの合計データサ
イズを予め算出することができる。そして、合計データ
サイズが所定のデータサイズを超える場合に、宛て先を
分割すべき電子メールであると判断して、ステップS1
5に進むようにしてもよい。このようにすれば、1通当
たりのデータサイズが比較的小さい電子メールを、同じ
ドメインに属する多数の宛て先に送信する場合におい
て、ネットワーク20や受信側メールサーバ31、32
への多大な負荷を未然にかつ簡単に防止することができ
る。
【0104】なお、分割して送信する場合の電子メール
の基準データサイズ、分割する人数、送信タイミングな
どの例示した値は、本発明を理解するために示したもの
であり、本発明を限定するものではない。これらの設定
値には、適宜の値を設定自在である。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電子
メール送信技術によれば、複数個の宛て先が設定された
電子メールを送信する場合に、電子メールを受信するメ
ールサーバなどの機器に多大な負荷がかかることを未然
に防止でき、ネットワークにおいて大きなトラフィック
の発生を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電子メール送信装置が適用され
た電子メールシステムの構成の一例を示す概略図であ
る。
【図2】 デジタル複写機の構成の一例を示すブロック
図である。
【図3】 デジタル複写機の操作パネルの一例を示す図
である。
【図4】 電子メールを送受信するアプリケーションソ
フトウェアを起動したときに操作パネルのディスプレイ
に表示される画面の一例を示す図である。
【図5】 電子メール送信処理において、複数個の宛て
先が指定された電子メールを、宛て先を分割してネット
ワーク上に送信する条件を設定する画面の一例を示す図
である。
【図6】 図4に示される画面に宛て先などを入力した
後の画面を示す図である。
【図7】 デジタル複写機の送信処理を示すフローチャ
ートである。
【図8】 デジタル複写機の送信処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】 電子メール送信処理において、複数個の宛て
先が指定された電子メールを、宛て先を分割してネット
ワーク上に送信する条件を設定する画面の他の例を示す
図である。
【図10】 電子メール送信処理において、複数個の宛
て先が指定された電子メールを、宛て先を分割してネッ
トワーク上に送信する条件を設定する画面の他の例を示
す図である。
【図11】 電子メール送信処理において、複数個の宛
て先が指定された電子メールを、宛て先を分割してネッ
トワーク上に送信する条件を設定する画面の他の例を示
す図である。
【符号の説明】
10…電子メールシステム 11…デジタル複写機 12…スキャナ 12a…コントローラ 13〜17…クライアントコンピュータ 18…携帯情報機器(PDA) 20…ネットワーク 31、32…メールサーバ 41…CPU 80、80a、80b、80c…分割送信条件の設定画

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の電子メールに設定された、宛て先を
    特定する複数個の宛て先情報を認識する認識部と、 前記宛て先情報に含まれる文字列に基づいて、複数個の
    宛て先をグループ分けする分類部と、 各グループに属する宛て先の個数がしきい値を超えるか
    否かを判断する判断部と、 しきい値を超えるグループに属する宛て先を分割して、
    電子メールをネットワーク上に送信する送信部と、を有
    する電子メール送信装置。
  2. 【請求項2】 前記送信部は、分割して送信する際の一
    括して送信可能な宛て先の単位数を設定自在であること
    を特徴とする請求項1に記載の電子メール送信装置。
  3. 【請求項3】 前記送信部は、分割して送信する際の送
    信タイミングを設定自在であることを特徴とする請求項
    1に記載の電子メール送信装置。
  4. 【請求項4】 前記送信部は、分割して送信する際の宛
    て先の送信順序を設定自在であることを特徴とする請求
    項1に記載の電子メール送信装置。
  5. 【請求項5】 前記電子メールは、ファイルが添付され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の電子メール送
    信装置。
  6. 【請求項6】 前記ファイルは、画像データを記録した
    ファイルであることを特徴とする請求項5に記載の電子
    メール送信装置。
  7. 【請求項7】 一の電子メールのデータサイズを検出す
    る検出部をさらに有し、 前記判断部は、一の電子メールのデータサイズが所定の
    データサイズ以上のときに、宛て先の個数がしきい値を
    超えるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記
    載の電子メール送信装置。
  8. 【請求項8】 各グループに属する宛て先の個数がしき
    い値を超える旨を報知する警告部をさらに有することを
    特徴とする請求項1に記載の電子メール送信装置。
  9. 【請求項9】 前記宛て先情報に含まれる文字列を設定
    する設定部をさらに有することを特徴とする請求項1に
    記載の電子メール送信装置。
  10. 【請求項10】 前記宛て先情報に含まれる文字列は、
    受信側メールアドレスに含まれるドメイン名である請求
    項1に記載の電子メール送信装置。
  11. 【請求項11】 前記宛て先情報に含まれる文字列は、
    受信側メールアドレスに含まれるドメイン名の一部であ
    る請求項1に記載の電子メール送信装置。
  12. 【請求項12】 前記宛て先情報に含まれる文字列は、
    ネットワーク上に設けられたメールサーバのネットワー
    クアドレスである請求項1に記載の電子メール送信装
    置。
  13. 【請求項13】 一の電子メールに設定された、宛て先
    を特定する複数個の宛て先情報を認識するステップと、 前記宛て先情報に含まれる文字列に基づいて、複数個の
    宛て先をグループ分けするステップと、 各グループに属する宛て先の個数がしきい値を超えるか
    否かを判断するステップと、 しきい値を超えるグループに属する宛て先を分割して、
    電子メールをネットワーク上に送信するステップと、を
    有する電子メール送信方法。
  14. 【請求項14】 一の電子メールに設定された、宛て先
    を特定する複数個の宛て先情報を認識する手順と、 前記宛て先情報に含まれる文字列に基づいて、複数個の
    宛て先をグループ分けする手順と、 各グループに属する宛て先の個数がしきい値を超えるか
    否かを判断する手順と、 しきい値を超えるグループに属する宛て先を分割して、
    電子メールをネットワーク上に送信する手順と、を有す
    る電子メール送信プログラムを記憶したコンピュータ読
    取り可能な記録媒体。
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