JP2002073334A - 業務用分散システムの構築方法、業務用分散システムの構築支援装置および構築支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

業務用分散システムの構築方法、業務用分散システムの構築支援装置および構築支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002073334A
JP2002073334A JP2000262979A JP2000262979A JP2002073334A JP 2002073334 A JP2002073334 A JP 2002073334A JP 2000262979 A JP2000262979 A JP 2000262979A JP 2000262979 A JP2000262979 A JP 2000262979A JP 2002073334 A JP2002073334 A JP 2002073334A
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Takanobu Ando
東 孝 信 安
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウェアアーキテクチャの共通化および
安定化を図り、メンテナンスの容易性や、再利用性、仕
様変更に対する柔軟性等を向上させることができる業務
用分散システムの構築方法を提供する。 【解決手段】 構築対象となる業務用分散システムのカ
テゴリとして、システムをカテゴリ、役割および粒度の
観点で階層的に分類してなる複数のモデル要素を含む参
照モデル1を準備する。そして、この参照モデル1をカ
スタマイズして任意階層のモデル要素を含むカスタマイ
ズ済み参照モデルを作成する。なおこのとき、参照モデ
ル1の構成をその階層構造に従って順次詳細化しながら
提示し、ユーザに対してモデル要素の指定を促すように
する。その後、このようにして作成されたカスタマイズ
済み参照モデルの各モデル要素ごとにそのモデル要素の
役割に応じたクラス(オブジェクト)を抽出し、この抽
出されたクラスについて、クラス間の関連付けおよびシ
ーケンス定義を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散環境にて複数
のアプリケーション(クライアントプロセスやサーバプ
ロセス)が関連して一連の業務を実現する業務用分散シ
ステムに係り、とりわけ、参照モデルを用いて業務用分
散システムを構築する業務用分散システムの構築方法、
業務用分散システムの構築支援装置および構築支援プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】システム開発の分野においては一般に、
参照モデルを用いてアプリケーションを構築することが
広く知られている。ここで、参照モデルとは、アーキテ
クチャパターンやフレームワークとも呼ばれるものであ
り、ある特定の問題領域のソフトウェアにおける共通の
モジュール構成を表すものである。
【0003】なお、参照モデルを用いてシステム開発を
行うことは、一般に次の点で有利であるといわれてい
る。
【0004】(1)分析/設計を進める上での指針とな
る。
【0005】(2)ソフトウェアアーキテクチャが安定
し、メンテナンスが容易になる。
【0006】(3)再利用性や仕様変更に対する柔軟性を
向上させることが容易になる。 (4)グループ開発におけるモデルの一貫性維持が容易に
なる。
【0007】ところで、参照モデルとして最も基本的で
有名なものの一つはMVCモデルと呼ばれるものであ
る。この参照モデルは、M(モデル:データに相当)、
V(ビュー:ユーザインタフェースに相当)、C(コン
トローラ:MおよびVの制御部に相当)の3種類のモデ
ル要素を含み、これらの組み合わせによりアプリケーシ
ョンを実現するものである。MVCモデルは、主にGU
Iアプリケーションを構築するためのベースとして用い
られるものであり、大規模なシステムや制御用途等の特
殊なシステムを構築するためにはいくつかの問題点が指
摘されている。なお、このような問題点を解消するMV
Cモデルの変形例ないし派生例として、米Taligent社の
MVPモデルや米Microsoft社のドキュメント−ビュー
アーキテクチャ等も提案されている。
【0008】一方、業務用クライアント/サーバシステ
ムにおける参照モデルとして、3層モデル等も提案され
ている。なお、3層モデルは、その抽象度が高く、実際
のシステム開発でそのまま用いることができる程度には
詳細化されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の参照モデルはいずれも、分散環境を前提とした
比較的大規模な業務用分散システムに適用することがで
きるものではなく、各ユーザ(開発担当者)は、その構
築対象となるシステムに応じて適宜モデル要素の追加お
よび詳細化を行う必要がある。このため、このような参
照モデルでは、業務用分散システムのソフトウェアアー
キテクチャの共通化および安定化を図ることが困難であ
り、メンテナンスの容易性や、再利用性、仕様変更に対
する柔軟性を確保することが容易でないという問題があ
る。また、グループ開発を行う場合には、個別に作成さ
れたサブシステム間でその内部構造の互換性を実現する
ことができず、このため、サブシステム間でのソフトウ
ェア部品の共通化および再利用が難しく、またそれぞれ
に別個の保守および管理が必要となり、さらに仕様変更
が発生した場合の影響の波及範囲の特定が困難であると
いう問題がある。
【0010】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、ソフトウェアアーキテクチャの共通化およ
び安定化を図り、メンテナンスの容易性や、再利用性、
仕様変更に対する柔軟性等を向上させることができる、
業務用分散システムの構築方法、業務用分散システムの
構築支援装置および構築支援プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、その第1の解
決手段として、参照モデルを用いて業務用分散システム
を構築する業務用分散システムの構築方法において、構
築対象となる業務用分散システムをそのカテゴリ、役割
および粒度の観点で階層的に分類してなる複数のモデル
要素を含む基準参照モデルをカスタマイズして任意階層
のモデル要素を含むカスタマイズ済み参照モデルを作成
するステップと、この作成されたカスタマイズ済み参照
モデルの各モデル要素ごとにそのモデル要素に対応する
クラスを抽出するステップと、この抽出されたクラス間
の関連付けを行うステップと、この関連付けが行われた
各クラスごとにシーケンス定義を行うステップとを含む
ことを特徴とする、業務用分散システムの構築方法を提
供する。
【0012】なお、上述した第1の解決手段において、
前記基準参照モデルは、カテゴリの観点で分類されたモ
デル要素として、構築対象となるシステムを表すシステ
ムカテゴリと、構築対象となるシステム全体で共通に利
用されるデータを表すデータカテゴリとを有することが
好ましい。また、前記システムカテゴリは、役割の観点
で分類されたモデル要素として、構築対象となるシステ
ム内のひとまとまりのアプリケーションを表すアプリケ
ーション層と、構築対象となるシステムにおけるアプリ
ケーション間の通信機能を提供する通信層とを有し、前
記アプリケーション層は、ユーザとシステムとの間のユ
ーザインタフェース機能を提供するユーザインタフェー
ス層と、ひとまとまりのアプリケーションが提供する業
務に関する機能を実装する業務層とを有することが好ま
しい。さらに、前記ユーザインタフェース層は、ソフト
ウェア部品の粒度の観点で分類されたモデル要素とし
て、ユーザインタフェースの制御を行うユーザインタフ
ェース制御部と、ユーザインタフェースとしてのひとま
とまりの画面を表す画面部と、画面を構成する画面部品
とを有することが好ましい。さらに、前記業務層は、ソ
フトウェア部品の粒度の観点で分類されたモデル要素と
して、アプリケーションの基本的な動作を提供する業務
基本部と、ひとまとまりの業務に関する処理シーケンス
の制御を行う単一業務部と、プリミティブな処理を実装
する処理部品とを有し、前記業務基本部は、アプリケー
ションのメインとなる処理および前記単一業務部の制御
を行う業務制御部と、アプリケーション間の通信で利用
される通信アダプタとを有することが好ましい。さらに
また、前記データカテゴリは、粒度の観点で分類された
モデル要素として、振る舞いを持つひとまとまりのデー
タを表すデータオブジェクトと、振る舞いを持たないデ
ータを表すデータ部品とを有することが好ましい。な
お、前記データカテゴリは、粒度の観点で分類されたモ
デル要素として、特定のデータ専用のデータ専用GUI
部をさらに有することが好ましい。
【0013】本発明は、その第2の解決手段として、業
務用分散システムの構築を支援する業務用分散システム
の構築支援装置において、構築対象となる業務用分散シ
ステムをそのカテゴリ、役割および粒度の観点で階層的
に分類してなる複数のモデル要素を含む基準参照モデル
の構造データを保持する参照モデル構造データ保持部
と、前記参照モデル構造データ保持部で保持された基準
参照モデルの構造データに基づいて、構築対象となる業
務用分散システムで必要とされる任意階層のモデル要素
を含むカスタマイズ済み参照モデルを作成するモデル作
成部とを備え、前記モデル作成部は、前記基準参照モデ
ルの構成をその階層構造に従って順次詳細化しながら提
示し、ユーザに対してモデル要素の指定を促すことを特
徴とする、業務用分散システムの構築支援装置を提供す
る。
【0014】本発明は、その第3の解決手段として、業
務用分散システムの構築を支援する業務用分散システム
の構築支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体において、構築対象となる業務用分散シ
ステムをそのカテゴリ、役割および粒度の観点で階層的
に分類してなる複数のモデル要素を含む基準参照モデル
の構造データに基づいて、基準参照モデルの構成をその
階層構造に従って順次詳細化しながら提示し、ユーザに
対してモデル要素の指定を促す手順と、ユーザにより指
定されたモデル要素を含むカスタマイズ済み参照モデル
を作成する手順とをコンピュータに対して実行させるこ
とを特徴とする、業務用分散システムの構築支援プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を
提供する。
【0015】本発明の第1乃至第3の解決手段によれ
ば、構築対象となる業務用分散システムをそのカテゴ
リ、役割および粒度の観点で階層的に分類してなる複数
のモデル要素を含む参照モデルを用いて業務用分散シス
テムを構築するので、分散環境を前提とした比較的大規
模な業務用分散システムにおいて、ソフトウェアアーキ
テクチャの共通化および安定化を図ることができ、この
ため、メンテナンスの容易性や、再利用性、仕様変更に
対する柔軟性を向上させることができる。また、グルー
プ開発を行う場合にも、個別に作成されたサブシステム
間でその内部構造の互換性を実現することができ、この
ため、サブシステム間でのソフトウェア部品の共通化お
よび再利用を図り、またそれぞれに共通の保守および管
理を行うことができ、さらに仕様変更が発生した場合の
影響の波及範囲の特定を容易に行うことができる。ま
た、構築対象となる業務用分散システムをそのカテゴ
リ、役割および粒度の観点で階層的に分類してなる複数
のモデル要素を含む参照モデルを用いているので、業務
の細部の仕様変更から、新しい業務の追加やハードウェ
ア構成の変更等の仕様変更に至るまで、様々な規模の仕
様変更に比較的容易に対応することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図15は本発明に
よる業務用分散システムの構築方法および業務用分散シ
ステムの構築支援装置の一実施の形態を説明するための
図である。
【0017】業務用分散システム向け階層型参照モデル まず、図1乃至図8により、本実施の形態に係る業務用
分散システムの構築方法で用いられる業務用分散システ
ム向け階層型参照モデル(基準参照モデル、以下単に
「参照モデル」ともいう)1について説明する。
【0018】図1に示すように、参照モデル1は、構築
対象となる業務用分散システムをそのカテゴリ、役割
(機能)および粒度(サイズおよび規模)の観点で階層
的に分類してなる複数のモデル要素を含むものであり、
カテゴリの観点で分類されたモデル要素として、システ
ムカテゴリ2およびデータカテゴリ3を有している。な
お、参照モデル1をカテゴリの観点で分類した様子を図
2に示す。ここで、システムカテゴリ2は、構築対象と
なるシステムを表すモデル要素である。また、データカ
テゴリ3は、構築対象となるシステム全体で共通に利用
されるデータを表すモデル要素である。なお、システム
カテゴリ2は、データカテゴリ3のオブジェクトに対し
て様々な処理を行うことにより、システムとしてのサー
ビス(機能)を提供するものである。この構成レベルで
のシステム内の主なシーケンス(システム内のやりと
り)の一例を図5に示す。図5では、システムカテゴリ
2によるデータカテゴリ3のオブジェクトのライフサイ
クル管理(生成や破壊等)等の様子や、データカテゴリ
3からシステムカテゴリ2への変更通知の様子が示され
ている。
【0019】また、システムカテゴリ2は、役割の観点
で分類されたモデル要素として、アプリケーション層5
および通信層4を有している。また、アプリケーション
層5は、ユーザインタフェース層7および業務層6を有
している。なお、参照モデル1のシステムカテゴリ2を
役割の観点で階層化した様子を図3に示す。ここで、ア
プリケーション層5は、構築対象となるシステム内のひ
とまとまりのアプリケーション(プロセス)を表すモデ
ル要素であり、通信層4を利用して他のアプリケーショ
ンと通信を行う。また、通信層4は、構築対象となるシ
ステムにおけるアプリケーション間の通信機能を提供す
るモデル要素である。さらに、ユーザインタフェース層
7は、ユーザとシステムとの間のユーザインタフェース
機能を提供するモデル要素である。さらにまた、業務層
6は、ひとまとまりのアプリケーションが提供する業務
に関する機能(業務ロジック)を実装する、アプリケー
ションの中心的なモデル要素である。ここで、ユーザ
は、ユーザインタフェース層7を介してアプリケーショ
ンを利用する。ユーザインタフェース層7はユーザの操
作内容に応じた業務の実行を業務層6へ通知し、業務層
6は対応する業務ロジックを実行する。また、業務層6
は業務の実行結果をユーザインタフェース層7へ通知
し、ユーザインタフェース層7はその内容をユーザに対
して提供する。この構成レベルでのシステム内の主なシ
ーケンスの一例を図6および図7に示す。図6および図
7では、外部システムとのやりとりの様子や、データカ
テゴリ3のオブジェクトの生成および処理の様子が示さ
れている。
【0020】ユーザインタフェース層7は、ソフトウェ
ア部品の粒度の観点で分類されたモデル要素として、ユ
ーザインタフェース(UI)制御部9、画面部10およ
び画面部品11を有している。ここで、UI制御部9
は、ユーザインタフェースの制御を行うモデル要素であ
り、画面部10に対する制御(画面の切替え等)や業務
層6との通信を行う。また、画面部10は、ユーザイン
タフェースとしてのひとまとまりの画面を表すモデル要
素である。なお、画面部10により提供される各画面は
画面部品11に属するグラフィカルユーザインタフェー
ス(GUI)オブジェクト等を用いて構成される。画面
部10の他のオブジェクトを再帰的に利用する場合も考
えられる。さらに、画面部品11は、ボタンやテキスト
ボックス、ウィンドウ等の画面を構成する部品(GUI
オブジェクト)を表すモデル要素である。
【0021】業務層6は、ソフトウェア部品の粒度の観
点で分類されたモデル要素として、業務基本部8、単一
業務部14および処理部品15を有している。ここで、
業務基本部8は、アプリケーションの基本的な動作を提
供するモデル要素である。また、単一業務部14は、ひ
とまとまりの業務に関する処理シーケンスの制御を行う
モデル要素である。さらに、処理部品15は、プリミテ
ィブな処理を実装するモデル要素である。なお、単一業
務部14により提供される各業務は必要に応じて処理部
品15に属するプリミティブな処理を利用しながら実現
される。単一業務部14の他のオブジェクトを再帰的に
利用する場合も考えられる。業務基本部8は、業務制御
部12および通信アダプタ13を有している。このう
ち、業務制御部12は、アプリケーションのメインとな
る処理および単一業務部14の制御を行うモデル要素で
あり、ユーザインタフェース層7との通信を行う。ま
た、通信アダプタ13は、アプリケーション間の通信に
利用されるモデル要素であり、通信層4との通信を行
う。なお、通信アダプタ13は、業務制御部12および
処理部品15の特定のオブジェクト(送信処理オブジェ
クトやリモートデータベースアクセス処理オブジェクト
等)から利用される。
【0022】一方、データカテゴリ3は、粒度の観点で
分類されたモデル要素として、データオブジェクト18
およびデータ部品19を有している。また、データカテ
ゴリ3は、オプションとして、特定のデータ専用のデー
タ専用グラフィカルユーザインタフェース(GUI)部
20をさらに有している。ここで、データオブジェクト
18は、振る舞いを持つひとまとまりのデータを表すモ
デル要素である。データオブジェクト18の各データは
必要に応じてデータ部品19を利用しながら定義され
る。データオブジェクト18の他のオブジェクトを再帰
的に利用する場合も考えられる。また、データ部品19
は、振る舞いを持たないデータを表すモデル要素であ
り、C言語やC++言語における構造体等に相当する。
なお、データ専用GUI部20は、特定のデータオブジ
ェクト18に対する入出力をユーザへ提供するためのG
UIを表すモデル要素である。
【0023】なお、図1に示す参照モデル1のユーザイ
ンタフェース層7、業務層6およびデータカテゴリ3を
ソフトウェア部品の粒度の観点で階層化した様子を図4
に示す。また、この構成レベルでのシステム内の主なシ
ーケンスの一例を図8に示す。図8では、外部システム
とのやり取りの様子や、データカテゴリ3のオブジェク
トの生成および処理の様子が示されている。
【0024】業務用分散システムの構築方法 次に、図9により、上述した参照モデル1を用いて業務
用分散システムを構築する方法について説明する。
【0025】まず、参照モデル1をカスタマイズして任
意階層のモデル要素を含むカスタマイズ済み参照モデル
を作成する(ステップ101)。具体的には、参照モデ
ル1に含まれる複数のモデル要素の中から、構築対象と
なる業務用分散システムを構築する上で必要とされるモ
デル要素を選択し、構築対象となる業務用分散システム
に適合した任意階層のモデル要素を含むカスタマイズ済
み参照モデルを作成する。
【0026】次に、ステップ101で作成されたカスタ
マイズ済み参照モデルの各モデル要素ごとにそのモデル
要素の役割に応じたクラス(オブジェクト)を抽出する
(ステップ102)。なお、クラス(オブジェクト)の
抽出基準については後述する。
【0027】その後、ステップ102で抽出されたクラ
ス間の関連付けを行う(ステップ103)。具体的に
は、参照モデル1のモデル要素間の関連を参照して、抽
出されたクラスが構築対象となる業務用分散システムを
実現するようクラス間の関連を定義する。
【0028】最後に、ステップ103で関連付けが行わ
れた各クラスごとにシーケンス定義を行う(ステップ1
04)。具体的には、ユースケース(システムが提供す
るサービス)に基づいてシステムの動作を定義する。な
お、業務用分散システムでは、ユーザへの入出力、業務
処理および通信といった機能を利用してサービスを提供
するので、この観点からシステムの動作を業務単位で定
義する。すなわち、単一業務部14での業務を中心とし
てシステムの動作を定義する。なお、GUIが複雑でユ
ーザとのやりとりが多い場合や、通信プロトコルが複雑
な場合等は、その部分に特化してシステムの動作を定義
する。
【0029】なお、ステップ102においては、以下に
述べるような役割に基づいてクラス(オブジェクト)を
抽出する。
【0030】(1)カテゴリレベルのオブジェクト抽出基
準 システムカテゴリ2は、分散環境におけるハードウェア
単位で抽出する。データカテゴリ3は、分散システムか
ら共通に利用されるデータを抽出する。
【0031】(2)システムカテゴリ2内の各層のオブジ
ェクト抽出基準 アプリケーション層5は、分散システムを構成するアプ
リケーション単位、もしくはプロセス単位で抽出する。
通信層4は、通信基盤を担当するオブジェクトとして抽
出する。なお、通信層4は、ネットワークOSやCOR
BA等のミドルウェアに相当する。
【0032】(3)アプリケーション層5内の各層のオブ
ジェクト抽出基準 ユーザインタフェース層7は、アプリケーションのユー
ザインタフェース層を担当するオブジェクトとして抽出
する。業務層6は、アプリケーションが提供するユーザ
インタフェース以外の全ての業務を担当するオブジェク
トとして抽出する。
【0033】(4)ユーザインタフェース層7内の各モデ
ル要素のオブジェクト抽出基準 UI制御部9は、画面の制御、および業務層6との通信
を担当するオブジェクトとして抽出する。画面部10
は、ユーザとの直接のインタフェースを担当する1枚の
ウインドウ単位で抽出する。画面部品11は、GUIを
構成するための部品単位で抽出する。なお、画面部品1
1は、MFCやJavaAWT等に相当する。
【0034】(5)業務層6内の各モデル要素のオブジェ
クト抽出基準 業務基本部8は、アプリケーションの最も基本部分の制
御を担当するオブジェクトとして抽出する。業務制御部
12は、ユーザインタフェース層7との通信、業務の振
り分け、通信アダプタ13を介した通信層4とのやりと
りを担当するオブジェクトとして抽出する。通信アダプ
タ13は、通信層4との直接のやりとりを担当するオブ
ジェクトとして抽出する。単一業務部14は、ひとまと
まりの業務を担当するオブジェクトとして抽出する。処
理部品15は、プリミティブな処理を実装するオブジェ
クトとして抽出する。
【0035】(6)通信層4内の各モデル要素のオブジェ
クト抽出基準 通信制御部16は、各アプリケーションとのやりとりや
通信基盤の制御を担当するオブジェクトとして抽出す
る。通信基盤部17は、プロトコル等の通信の基盤とな
る部分を担当するオブジェクトとして抽出する。
【0036】(7)データカテゴリ3内の各モデル要素の
オブジェクト抽出基準 データオブジェクト18は、分散システム内で共通に利
用されるオブジェクトとして抽出する。オブジェクトに
固有の振る舞いを持つが、アプリケーションに依存する
振る舞いまでは定義しない。データ部品19は、振る舞
いを持たないオブジェクトとして抽出する。データ部品
19は、プリミティブなデータ、例えばC言語やC++
言語における構造体等に相当する。データ専用GUI部
20は、データオブジェクト18に対する入出力を行う
ためのユーザインタフェースとして抽出する。設計/実
装方針に応じて、データオブジェクト18とデータ専用
GUI部20とが1対1の場合もあれば、多対1の場合
もある。
【0037】業務用分散システムの構築支援装置 次に、図10乃至図15により、上述した業務用分散シ
ステムの構築方法で用いられる業務用分散システムの構
築支援装置について説明する。
【0038】図10に示すように、業務用分散システム
の構築支援装置85は、制御プログラムを保持する制御
プログラム保持部86と、制御プログラム保持部86か
ら制御プログラムを読み出して所定の処理を行う制御部
87とを有している。なお、制御部87には、参照モデ
ル1の構造データを保持する参照モデル構造データ保持
部88と、参照モデル1に基づいて作成されたカスタマ
イズ済み参照モデルの構成情報を保持する参照モデル構
成情報保持部92とが接続されており、制御部87によ
り必要に応じてデータの読み出しおよび書き込み等が行
われるようになっている。また、制御部87には、入力
部90および画面表示部91が接続されており、ユーザ
(開発担当者)との間でデータの入出力を行うことがで
きるようになっている。なお、制御部87、入力部90
および画面表示部91によりモデル作成部が構成されて
いる。
【0039】ここで、制御部87は、参照モデル構造デ
ータ保持部88で保持された参照モデル1の構造データ
に基づいて、構築対象となる業務用分散システムで必要
とされる任意階層のモデル要素を含むカスタマイズ済み
参照モデルを作成する。このとき、制御部87は、画面
表示部91を介して参照モデル1の構成をその階層構造
に従って順次詳細化しながら提示し、ユーザに対して入
力部90による任意階層のモデル要素の指定を促す。
【0040】図11は図10に示す業務用分散システム
の構築支援装置を用いて行われる参照モデルのカスタマ
イズの流れを画面例を用いて説明するための図である。
【0041】図11において、左側の図には画面表示部
91を介して表示されるGUI画面93が示され、右側
の図には参照モデルを順次詳細化する際の画面表示の変
遷が示されている。
【0042】図11の左側の図では最上位の階層の参照
モデルが表示されている。ここで、画面表示部91を介
して表示されたGUI画面93のうち「システム」の領
域をマウスポインタ等で指し、例えばマウスの右クリッ
ク等でコンテキストメニュー99を表示し、[詳細化]の
メニューを選択すると、画面表示は右側上段の図のよう
になる(図11の符号A)。さらに、GUI画面93の
うち「アプリケーション」の領域をマウスポインタ等で
指し、コンテキストメニュー99を表示し、[詳細化]
のメニューを選択すると、画面表示は右側中段の図のよ
うになる(図1の符号B)。なお、全ての領域(「ユー
ザインタフェース」、「業務」、「通信」および「デー
タ」)を同様にして詳細化すると、画面表示は右側下段
の図のようになる(図1の符号C)。
【0043】このような手順を実行するための制御プロ
グラムの流れを図12に示す。
【0044】図12に示すように、まず、初期化処理を
行い(ステップ201)、参照モデル構造データ保持部
88で保持された参照モデル1の構造データを読み出し
て、図11に示すようなGUI画面93を表示する(ス
テップ202)。
【0045】その後、マウスからの入力を待ち(ステッ
プ203)、マウスの右クリックが検知された場合には
(ステップ204)、GUI画面93上にコンテキスト
メニュー99を表示し、マウス等によるメニューの選択
を待つ(ステップ206)。コンテキストメニュー99
から[詳細化]のメニューが選択された場合には(ステ
ップ207)、GUI画面93の画面表示を変更すると
ともに、参照モデル構成情報保持部92で保持されたカ
スタマイズ済み参照モデルの構成情報を更新する(ステ
ップ208)。なお、ステップ207のNOの場合、ま
たはステップ208が終了した場合には、ステップ20
3に戻る。
【0046】一方、マウスの右クリックでなく、GUI
画面93上のボタン([戻る])94が押下された場合
には(ステップ209)、取り消し(Undo)処理を
行い、直前の画面表示に戻る(ステップ210)。ま
た、マウスの右クリックやボタン94でなく、GUI画
面93上のボタン([OK])96が押下された場合に
は(ステップ211)、参照モデル構成情報保持部92
にてカスタマイズ済み参照モデルの構成情報を最終的に
保存し(ステップ212)、全体の処理を終了する。さ
らに、マウスの右クリックやボタン94,95でなく、
GUI画面93上のボタン([キャンセル])97が押
下された場合には(ステップ213)、全体の処理を終
了する。なお、ステップ210または213が終了した
場合には、ステップ203に戻る。
【0047】なお、参照モデル構造データ保持部88で
保持される参照モデルの構造データを図13に示す。図
13に示すように、参照モデルの構造データは木構造の
形式で保持されている。最上位のノードはrootであ
り、一つのシステム全体を示している。rootより下
位の各ノードは参照モデルの各階層における各部位(モ
デル要素)に対応している。この木構造におけるroo
tを除く各ノードは、参照モデルの構成情報として、有
効であれば“1”、無効であれば“0”、という2値を
とるboolean型の値を保持する。なお、あるノー
ドが無効(“0”)である場合、そのノードより下位の
ノードは自動的に全て無効(“0”)となる。
【0048】ここで、図11の右側中段の図に相当する
参照モデルの構成情報を木構造の形式で概念的に表す
と、図14に示すようになる。なお、図14において
は、無効(“0”)の値をとるノードは黒く塗りつぶし
てある。
【0049】なお、このようにして作成されたカスタマ
イズ済み参照モデルに基づいて、クラス抽出およびクラ
ス間の関連付けを行う場合には、図15に示すように、
GUI画面93上において、クラス97の作成、および
クラス97間のリンク98を作成するようにするとよ
い。
【0050】このとき、制御部87は、図15に示すよ
うに、参照モデル1をカスタマイズして作成されたカス
タマイズ済み参照モデルを画面表示部91を介してユー
ザに対して提示し、メニュー選択等の手法により入力部
90を介して各モデル要素ごとにそのモデル要素の役割
に応じたクラス97の抽出を促すとともに、この抽出さ
れたクラス間のリンク98の作成を促す。なお、このよ
うにして作成されたクラスはクラス情報保持部89で保
持される。
【0051】なお、制御プログラム保持部86で保持さ
れた制御プログラムは、CASEツールと呼ばれる種類
のプログラムであり、汎用的なコンピュータ上で動作す
るものである。このような制御プログラム(業務用分散
システムの構築支援プログラム)は、各種の記録媒体に
記録され、コンピュータから読み出されて上述したよう
な処理が行われる。なお、記録媒体としては、磁気ディ
スク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディス
ク、光ディスク(CD−ROM、CD−RおよびDVD
等)、光磁気ディスク(MO等)および半導体メモリ等
を含み、プログラムを記録することができ、かつコンピ
ュータ読み取り可能なものであれば、その記録形式はど
のようなものでもよい。また、記録媒体としては、ネッ
トワーク上で伝送される際の搬送波等の情報伝達媒体を
含む。さらに、記録媒体は、コンピュータと独立したも
のに限らず、LANやインターネット等により伝送され
たプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶し
た記録媒体も含まれる。さらにまた、記録媒体は1つで
あるとは限らず、複数の記録媒体から本実施の形態で行
われる処理が実現される場合も本発明における記録媒体
の概念に含まれる。また、記録媒体からコンピュータに
インストールされた制御プログラム(業務用分散システ
ムの構築支援プログラム)の指示に基づき、コンピュー
タ上で稼働しているオペレーティングシステム(O
S)、データベース管理ソフトおよびネットワークソフ
ト等の他のプログラム(ミドルウェア等)により、本実
施の形態で行われる処理の一部を実現するようにしても
よい。
【0052】このように本実施の形態によれば、構築対
象となる業務用分散システムをそのカテゴリ、役割およ
び粒度の観点で階層的に分類してなる複数のモデル要素
を含む参照モデル1を用いて業務用分散システムを構築
するので、分散環境を前提とした比較的大規模な業務用
分散システムにおいて、ソフトウェアアーキテクチャの
共通化および安定化を図ることができ、このため、メン
テナンスの容易性や、再利用性、仕様変更に対する柔軟
性を向上させることができる。また、グループ開発を行
う場合にも、個別に作成されたサブシステム間でその内
部構造の互換性を実現することができ、このため、サブ
システム間でのソフトウェア部品の共通化および再利用
を図り、またそれぞれに共通の保守および管理を行うこ
とができ、さらに仕様変更が発生した場合の影響の波及
範囲の特定を容易に行うことができる。
【0053】また、本実施の形態によれば、構築対象と
なる業務用分散システムをそのカテゴリ、役割および粒
度の観点で階層的に分類してなる複数のモデル要素を含
む参照モデル1を用いているので、業務の細部の仕様変
更から、新しい業務の追加やハードウェア構成の変更等
の仕様変更に至るまで、様々な規模の仕様変更に比較的
容易に対応することができる。
【0054】
【実施例】次に、図16乃至図43により、上述した実
施の形態に係る業務用分散システムの構築方法の具体的
実施例について説明する。
【0055】図16は本実施例に係る構築対象システム
を示すシステム構成図である。なお、本実施例では、構
築対象システムとして、ある会社組織における購買請求
業務を支援するためのシステム(購買請求業務支援シス
テム)を例に挙げて説明する。
【0056】図16に示すように、構築対象となる購買
請求業務支援システムは、主として、技術部システム2
5、資材部システム26および管理部システム27の3
つのサブシステムから構成されている。
【0057】技術部システム25では、購買請求を行う
(例えば用度品の注文を行う)技術部担当者が技術部担
当者クライアント29から購買請求の申請を行う。これ
により、その情報が技術部サーバ28へ送られ、ユーザ
の認証処理、送られた情報(日付や限度額等)のチェッ
クが行われ、問題がなければ技術部長の承認を得るた
め、技術部長クライアント30に対して購買請求が申請
されたことを通知する。通知を受けた技術部長は、技術
部長クライアント30から承認処理を行う。承認結果は
技術部サーバ28へ送られる。一連の処理が終了する
と、技術部サーバ28はその購買請求情報を資材部シス
テム26の資材部サーバ31へ送る。
【0058】資材部システム26では、送られてきた購
買請求情報に対する処理を行う。資材部サーバ31へ購
買請求情報が送られてくると、資材部サーバ31は購買
請求情報の内容をチェックし、資材部データベース32
に記録されている在庫情報を確認した上で、購入する必
要のある数を算出し、資材部担当者クライアント33へ
通知する。通知を受けた資材部担当者は通知の内容を確
認し、購買請求が行われた物品の調達を行う。調達が終
了した後、資材部担当者は資材部担当者クライアント3
3から、調達終了処理を行う。調達情報が資材部サーバ
31へ通知されると、資材部サーバ31では、資材部デ
ータベース32の在庫情報が更新されるとともに、管理
部システム27の管理部システムサーバ34へ支出情報
が送られる。
【0059】管理部システム27では、この会社組織の
出納に関する記録を行っており、管理部システムサーバ
34へ送られてきた支出情報に基づいて、管理部データ
ベース35の出納情報を更新する。
【0060】このようなシステムの仕様から、購買請求
業務支援システム全体で利用される可能性のあるデータ
オブジェクト18として、購買請求オブジェクト、購買
承認オブジェクト、調達情報オブジェクトおよび支出情
報オブジェクトを挙げることができる。
【0061】以下、技術部システム25、資材部システ
ム26および管理部システム27のそれぞれのサブシス
テムについて、その構築方法の具体的実施例について述
べる。
【0062】技術部システム25 サブシステムの一つである技術部システム25は、図1
6に示すように、技術部サーバ28、技術部担当者クラ
イアント29および技術部長クライアント30の3つの
構成要素から構成されている。本実施例では、このサブ
システムをWeb技術をベースとして構築することとす
る。このことから、必然的に技術部サーバ28ではWe
bサーバが基盤になり、技術部担当者クライアント29
および技術部長クライアント30ではWebクライアン
トが基盤になる。
【0063】このため、図9に示す構築方法において、
まず、参照モデルのカスタマイズにより、図17および
図18に示すようなモデル要素が選択される。なお、図
17は技術部サーバ28用の参照モデルであり、図18
は技術部担当者クライアント29および技術部長クライ
アント30用の参照モデルである(なお、技術部担当者
クライアント29および技術部長クライアント30は業
務内容を除けば構成的には共通化できると考えられるの
で、参照モデルおよび後述するクラス図は共通に定義す
るものとする)。
【0064】次に、それぞれのモデル要素についてその
役割に応じたクラス(オブジェクト)を抽出する(図1
9および図20参照)。
【0065】技術部サーバ28では、通信層4はOSの
機能を利用することとする。ここで例えば、Microsoft
WindowsNT(以下「WinNT」という)を用いること
とすると、通信層4に相当するオブジェクトはWinN
Tオブジェクト37となる。業務基本部8はWebサー
バが担当する。ここで例えば、Netscape ApplicationSe
rver(以下「NAS」という)を用いることとすると、
業務基本部8に相当するオブジェクトはNASオブジェ
クト36となる。
【0066】単一業務部14では、購買請求業務オブジ
ェクト38および購買承認業務オブジェクト39の2つ
のオブジェクトが抽出できる。なお、購買請求業務オブ
ジェクト38は、技術部担当者クライアント29から送
られてくる購買請求情報に対する一連の処理を行う。ま
た、購買承認業務オブジェクト39は、技術部長クライ
アント30によりなされた購買の承認に対する一連の処
理を行う。
【0067】処理部品15では、ユーザ認証オブジェク
ト40、日付チェックオブジェクト41、限度額チェッ
クオブジェクト42、メール送信オブジェクト43およ
び情報送信オブジェクト44の5つのオブジェクトが抽
出できる。なお、ユーザ認証オブジェクト40は、ユー
ザに対する認証処理を行う。ここでは、ユーザの認証に
はユーザ情報(社員名およびパスワード)を用いる。日
付チェックオブジェクト41は、与えられた情報の日付
に対するチェック(例えば締め切りを過ぎていないか
等)を行う。限度額チェックオブジェクト42は、例え
ば部の予算や一度に購入できる最大金額等に基づいて、
限度額を超えていないかをチェックする。メール送信オ
ブジェクト43は、指定された情報に従って電子メール
(E−mail)を送信する。情報送信オブジェクト4
4は、指定された情報を他システムへ送信する。ここで
は、購買請求情報を資材部システム26へ送信する。
【0068】なお、これらの抽出されたオブジェクトに
対して、図17に示すカスタマイズ済み参照モデルのモ
デル要素間の関連を参照して、クラス(オブジェクト)
間の関連付けを行うと、図19に示すような技術部サー
バ28用のシステムが構築される。なお、各オブジェク
トの実装の詳細(ユーザの認証方法や限度額チェックの
アルゴリズム等)については、本発明と直接関係するも
のではないので、詳細な説明は省略する。
【0069】同様に、技術部担当者クライアント29お
よび技術部長クライアント30では、通信層4はOSの
機能を利用することとする。ここで例えば、MicrosoftW
indwos98(以下「Win98」という)を用いることと
すると、通信層4に相当するオブジェクトはWin98
オブジェクト46となる。業務基本部8はWebクライ
アントが担当する。ここで例えば、Netscape Navigator
(以下「NN」という)を用いることとすると、業務基
本部8に相当するオブジェクトはNNオブジェクト45
となる。
【0070】業務基本部8にWebクライアントを用い
ることから、ユーザインタフェース7はHTMLで記述
されるWebページが担当することになる。このため、
ユーザインタフェース層7では、購買請求用ページオブ
ジェクト47および購買承認用ページオブジェクト48
の2つのオブジェクトが抽出できる。
【0071】なお、これらの抽出されたオブジェクトに
対して、図18に示すカスタマイズ済み参照モデルのモ
デル要素間の関連を参照して、クラス(オブジェクト)
間の関連付けを行うと、図20に示すような技術部担当
者クライアント29および技術部長クライアント30用
のシステムが構築される。なお、各オブジェクトの実装
の詳細(HTMLファイルの詳細設計等)については、
本発明と直接関係するものではないので、詳細な説明は
省略する。
【0072】その後、図19および図20に示すシステ
ムの各クラスごとに、構築対象となるシステムの仕様に
基づいてシーケンス定義を行う。ここで、技術部システ
ム25では、技術部サーバ28の単一業務部14とし
て、購買請求業務オブジェクト38および購買承認業務
オブジェクト39の2つのオブジェクトが存在するの
で、これらに基づいてそれぞれのシーケンス図を作成す
る。購買請求業務オブジェクト38および購買承認業務
オブジェクト39に対するシーケンス図をそれぞれ図2
1および図22に示す。
【0073】なお、Web技術を用いた場合には、通信
部分の詳細はWebサーバやWebブラウザに隠蔽され
るので、この部分の詳細化およびシーケンス定義は省略
することができる。また、例外処理については本発明と
直接関係するものではないので、詳細は説明は省略す
る。
【0074】資材部システム26 サブシステムの一つである資材部システム26は、図1
6に示すように、資材部サーバ31、資材部データベー
ス32、資材部担当者クライアント33の3つの構成要
素から構成されている。本実施例では、このサブシステ
ムを、特にWeb技術を用いたりせず、独自のアプリケ
ーションとして構築することとする。ただし、通信基盤
の部分についてはOSやミドルウェアが提供する機能を
前提とする。
【0075】このため、図9に示す構築方法において、
まず、参照モデルのカスタマイズにより、図23および
図24に示すようなモデル要素が選択される。なお、図
23は資材部サーバ31用の参照モデルであり、図24
は資材部担当者クライアント33用の参照モデルである
(図25および図26参照)。
【0076】次に、それぞれのモデル要素についてその
役割に応じたクラス(オブジェクト)を抽出する。
【0077】資材部サーバ31では、通信層4はOSや
ミドルウェアの機能を利用することとする。ここで例え
ば、アプリケーション間の通信にWinNTとJava
RMIを用いることとすると、通信層4に相当するオブ
ジェクトはWinNTオブジェクト49となる。通信ア
ダプタ13は、利用する通信に関する基盤技術に依存す
る。ここで例えば、JavaRMIを用いることとする
と、通信アダプタ13に相当するオブジェクトは、Ja
vaRMIを実装基盤として用い、通信に必要な機能を
一通り提供できるオブジェクトとなる。ここではこれを
JavaRMI用通信アダプタオブジェクト50と呼ぶ
こととする。
【0078】業務制御部12では、資材部サーバ31が
提供するサービス(購買請求の受信処理や調達完了時の
処理)を管理するための資材部サーバ業務制御オブジェ
クト51を定義する。
【0079】単一業務部14では、購買受信業務オブジ
ェクト52および調達完了業務オブジェクト53の2つ
のオブジェクトが抽出できる。なお、購買受信業務オブ
ジェクト52は、技術部システム25から送られてくる
購買請求情報に対する一連の処理を行う。また、調達完
了業務オブジェクト53は、資材部担当者クライアント
33から送られてくる調達情報に対する一連の処理を行
う。
【0080】処理部品15では、内容チェックオブジェ
クト54、購入必要数確認オブジェクト55、DBアク
セスオブジェクト56および情報送信オブジェクト57
の4つのオブジェクトが抽出できる。なお、内容チェッ
クオブジェクト54は、与えられた情報の種類や情報作
成者、作成日時等の確認を行う。購入必要数確認オブジ
ェクト55は、資材部システム26の資材部データベー
ス32で保持されている資材データに基づいて購入しな
ければならない数の算出を行う。DBアクセスオブジェ
クト56は、資材部データベース32へアクセスするた
めの汎用の処理を提供する。情報送信オブジェクト57
は、指定された情報をシステム内のクライアントや他シ
ステムへ送信する。ここでは、支出情報を管理部システ
ム27へ送信する。
【0081】なお、これらの抽出されたオブジェクトに
対して、図23に示すカスタマイズ済み参照モデルのモ
デル要素間の関連を参照して、クラス(オブジェクト)
間の関連付けを行うと、図25に示すような資材部サー
バ31用のシステムが構築される。なお、各オブジェク
トの実装の詳細(内容チェックの詳細や、DBの選定、
DBアクセス方法の詳細な実装手段等)については、本
発明と直接関係するものではないので、詳細な説明は省
略する。
【0082】同様に、資材部担当者クライアント33で
は、通信層4はOSやミドルウェアの機能を利用するこ
ととする。ここで例えば、アプリケーション間の通信に
Win98とJavaRMIを用いることとすると、通
信層4に相当するオブジェクトはWin98オブジェク
ト58となる。通信アダプタ18は、利用する通信に関
する基盤技術に依存する。ここで例えば、JavaRM
Iを用いることとすると、通信アダプタ18に相当する
オブジェクトは、JavaRMIを実装基盤として用
い、通信に必要な機能を一通り提供できるオブジェクト
となる。ここではこれをJavaRMI用通信アダプタ
オブジェクト59と呼ぶことにする。なお、JavaR
MI用通信アダプタオブジェクト59は、構築や保守、
管理の効率の観点から資材部サーバ31のJavaRM
I用通信アダプタオブジェクト50と共通化することが
好ましい。
【0083】業務制御部12では、資材部担当者クライ
アント33のアプリケーションとしての基本的な機能
(起動、初期化、GUI部や通信層4とのやりとり等)
を提供するためのオブジェクトとして資材部クライアン
ト業務制御オブジェクト60を定義する。
【0084】UI制御部9では、資材部クライアント3
3が提供するユーザインタフェースの管理を行うための
オブジェクトとして資材部クライアントGUI制御オブ
ジェクト61を定義する。
【0085】画面部10では、購買受信通知画面オブジ
ェクト62および調達完了報告画面オブジェクト63の
2つのオブジェクトが抽出できる。なお、購買受信通知
画面オブジェクト62は、資材部サーバ31が技術部シ
ステム25から購買請求情報を受信したことを通知する
ための画面であり、調達の指示に関する情報も表示す
る。また、調達完了報告画面オブジェクト63は、調達
が終了したことを報告するための画面である。
【0086】画面部品11では、資材部システム26を
Javaで実装することを前提にすると、JavaAW
Tで提供されるクラス群が画面部品11のオブジェクト
に相当することになる。そこで、ここでは、画面部品1
1のオブジェクトとしてJavaAWTオブジェクト6
4を定義する。
【0087】なお、これらの抽出されたオブジェクトに
対して、図24に示すカスタマイズ済み参照モデルのモ
デル要素間の関連を参照して、クラス(オブジェクト)
間の関連付けを行うと、図26に示すような資材部担当
者クライアント33用のシステムが構築される。なお、
各オブジェクトの実装の詳細については、本発明と直接
関係するものではないので、詳細な説明は省略する。
【0088】その後、図25および図26に示すシステ
ムの各クラスごとに、構築対象となるシステムの仕様に
基づいてシーケンス定義を行う。ここで、資材部システ
ム26では、資材部サーバ31の単一業務部14とし
て、購買受信業務オブジェクト52および調達完了業務
オブジェクト53の2つのオブジェクトが存在するの
で、これらに基づいてそれぞれのシーケンス図を作成す
る。購買受信業務オブジェクト52および調達完了業務
オブジェクト53に対するシーケンス図をそれぞれ図2
7および図28に示す。
【0089】なお、JavaRMIの内部動作の詳細や
JavaAWTを用いた各画面内の詳細、そしてその他
の例外処理等については本発明と直接関係するものでは
ないので、詳細な説明は省略する。
【0090】管理部システム27 サブシステムの一つである管理部システム27は、図1
6に示すように、管理部サーバ34および管理部データ
ベース35の2つの構成要素から構成されている。本実
施例では、このサブシステムを、特にWeb技術を用い
たりせず、独自のアプリケーションとして構築すること
とする。
【0091】このため、図9に示す構築方法において、
まず、参照モデルのカスタマイズにより、図29に示す
ようなモデル要素が選択される。
【0092】次に、それぞれのモデル要素についてその
役割に応じたクラス(オブジェクト)を抽出する(図3
0参照)。
【0093】通信層4はOSやミドルウェアの機能を利
用することとする。ここで例えば、アプリケーション間
の通信にWinNTとJavaRMIを用いることとす
ると、通信層4に相当するオブジェクトはWinNTオ
ブジェクト65となる。通信アダプタ13は、利用する
通信に関する基盤技術に依存する。ここで例えば、Ja
vaRMIを用いることとすると、通信アダプタ13に
相当するオブジェクトは、JavaRMIを実装基盤と
して用い、通信に必要な機能を一通り提供できるオブジ
ェクトとなる。ここではこれをJavaRMI用通信ア
ダプタオブジェクト66と呼ぶこととする。なお、Ja
vaRMI用通信アダプタオブジェクト66は、資材部
システム26のJavaRMI用通信アダプタオブジェ
クト50,59と共通化することが好ましい。
【0094】業務制御部12では、管理部サーバ34が
提供するサービス(調達情報受信時の処理)を管理する
ための管理部サーバ業務制御オブジェクト67を定義す
る。
【0095】単一業務部14では、調達受信業務オブジ
ェクト68が抽出できる。調達受信業務オブジェクト6
8は、資材部システム26から送られてくる調達情報に
対する一連の処理を行う。
【0096】処理部品15では、内容チェックオブジェ
クト69およびDBアクセスオブジェクト70の2つの
オブジェクトが抽出できる。なお、内容チェックオブジ
ェクト69は、与えられた情報の種類や情報作成者、作
成日時等の確認を行う。DBアクセスオブジェクト70
は、管理部データベース35へアクセスするための汎用
の処理を提供する。
【0097】なお、これらの抽出されたオブジェクトに
対して、図29に示すカスタマイズ済み参照モデルのモ
デル要素間の関連を参照して、クラス(オブジェクト)
間の関連付けを行うと、図30に示すような管理部サー
バ34用のシステムが構築される。なお、各オブジェク
トの実装の詳細(内容チェックの詳細や、DBアクセス
方法の詳細な実装手段等)については、本発明と直接関
係するものではないので、詳細な説明は省略する。
【0098】その後、図30に示すシステムの各クラス
ごとに、構築対象となるシステムの仕様に基づいてシー
ケンス定義を行う。ここで、管理部システム27では、
サーバの単一業務部14として、調達受信業務オブジェ
クト68が存在するので、これに基づいてシーケンス図
を作成する。調達受信業務オブジェクト68に対するシ
ーケンス図を図31に示す。
【0099】なお、JavaRMIの内部動作の詳細や
その他の例外処理等については本発明と直接関係するも
のではないので、詳細な説明は省略する。
【0100】以上のようにして構築される購買請求業務
支援システムは、3つのサブシステムから構成されてい
るが、いずれのサブシステムも図1に示す階層型の参照
モデル1を用いており、サブシステム間でその内部構造
が類似したものとなっている。このため、メンテナンス
の容易性や、再利用性、仕様変更に対する柔軟性を向上
させることができる。また、グループ開発を行う場合の
ように購買請求業務支援システムが複数の開発担当者に
よって構築される場合でも、サブシステム間でのソフト
ウェア部品の共通化および再利用を図り、他人が構築し
た部分の保守や管理が比較的容易になることが期待でき
る。さらに、例えば技術部サーバ28の情報送信オブジ
ェクト44(図19参照)と、資材部サーバ31の情報
送信オブジェクト57(図25参照)とは基本的に共通
化できる。同様に、資材部サーバ31のJavaRMI
用通信アダプタオブジェクト50(図25参照)と、資
材部担当者クライアント33のJavaRMI用通信ア
ダプタオブジェクト59(図26参照)と、管理部サー
バ34のJavaRMI用通信アダプタオブジェクト6
6(図30参照)とは共通化できる。このように、分散
環境を前提とした比較的大規模な業務用分散システムに
おいて、ソフトウェア部品の共通化により構築の効率を
向上させることもできる。
【0101】仕様変更に対する柔軟性 ここで、以上のようにして構築される購買請求業務支援
システムの仕様変更に対する柔軟性を説明するため、購
買請求業務支援システムに対して規模が異なる3つの仕
様変更が施された場合の対応方法について述べる。
【0102】(1)資材部システム26の調達完了業務に
対する仕様変更 まず、上述した実施例における資材部システム26の調
達完了業務オブジェクト53に対して、情報入力者の認
証処理を追加する場合について述べる。
【0103】この場合には、図32に示すように、技術
部サーバ28のユーザ認証オブジェクト40(図19参
照)と同等の機能を持つユーザ認証オブジェクト71を
資材部サーバ31の処理部品として追加し、調達完了業
務オブジェクト53から利用するようにする。なお、図
32に示すクラス図に対応するシーケンス図を図33に
示す。
【0104】このように、本発明の参照モデル1を用い
ることにより、業務に対する仕様変更に対して、システ
ムを構成する他の部分には変更を加えることなく対応す
ることができる。また、ソフトウェア部品の再利用も期
待できる。
【0105】(2)購買業務以外の業務の追加 次に、上述した実施例における購買請求業務支援システ
ムにおいて、物品の購入業務だけでなく、賃貸業務も扱
えるようシステムを拡張する場合について述べる。ここ
で、賃貸業務は、仕様的には購入業務とほとんど同一で
あるが、支出があるわけではないので、管理部システム
27へ情報を記録するような部分は不要となり、また技
術部長による承認も不要となる。その他の仕様について
は、購買請求業務とほぼ同等である。
【0106】この場合には、技術部システム25の技術
部サーバ28および技術部担当者クライアント29、資
材部システム26の資材部サーバ31および資材部担当
者クライアント33にそれぞれ変更を施す。またデータ
オブジェクトとして、賃貸請求オブジェクトを抽出す
る。
【0107】技術部サーバ28では、図34に示すよう
に、単一業務部14(図17に示すカスタマイズ済み参
照モデル参照)として、賃貸請求業務オブジェクト72
を追加する。賃貸請求業務では、購買請求業務と同様
に、ユーザ認証および日付チェックを行う。また、技術
部長への報告の意味でメール送信を行う。特に技術部長
の承認処理は不要であるので、そのまま資材部システム
26へ賃貸請求情報を転送する。また、技術部担当者ク
ライアント29では、図35に示すように、ユーザイン
タフェース層7(図18に示すカスタマイズ済み参照モ
デル参照)として、賃貸請求用ページオブジェクト73
を追加する。なお、図34および図35に示すクラス図
に対応するシーケンス図(技術部システム25における
賃貸請求業務シナリオ)を図36に示す。
【0108】資材部サーバ31では、図37に示すよう
に、単一業務部14(図23に示すカスタマイズ済み参
照モデル参照)として、賃貸受信業務オブジェクト74
を追加する。賃貸受信業務では、内容チェックを行った
後、DBアクセスを通して記録を行い、資材部担当者ク
ライアント33へ賃貸情報を送信する。また、資材部担
当者クライアント33では、図38に示すように、画面
部10(図24に示すカスタマイズ済み参照モデル参
照)として、賃貸受信通知画面オブジェクト75を追加
する。なお、図37および図38に示すクラス図に対応
するシーケンス図(資材部システム26における賃貸受
信業務シナリオ)を図39に示す。
【0109】このように、本発明の参照モデル1を用い
ることにより、システムの枠組みには変更を加えること
なく、同様の業務を追加することが可能である。また、
設計の詳細の仕方により、業務(単一業務部14)間で
の処理部品15の共有も可能となり、構築の効率の向上
も期待できる。これらは主として設計レベルでの対応で
あるが、コーディングレベルで考えても、業務制御部1
2やUI制御部9等に簡単な条件分岐(与えられた情報
に基づく単一業務部14や画面部10の選択/制御)を
追加する程度であるので、仕様変更による影響の波及範
囲も明確に特定することができる。
【0110】(3)資材部サーバ31の二重化 次に、上述した実施例における購買請求業務支援システ
ムにおいて、資材部サーバ31の扱う業務が増加したこ
とを想定し、負荷分散の目的でサーバを二重化する場合
について述べる。図40は二重化した場合の資材部シス
テム26のシステム構成を示す図である。ここでは、購
買業務をメインのサーバマシン(資材部サーバ31)で
担当し、賃貸業務をサブのサーバマシン(資材部サブサ
ーバ76)で担当することとする。
【0111】まず、資材部サーバ31について説明す
る。資材部サーバ31では賃貸業務は行わないので、図
41に示すように、図37に示す資材部サーバ31用の
システムから、単一業務部14に追加された賃貸受信業
務オブジェクト74を削除する。なお、クラス図として
はその他の変更点はない。コーディングの観点からは、
資材部サーバ業務制御オブジェクト51は、賃貸情報を
受け取った場合はそれを資材部サブサーバ76へ転送す
るようにその実装が変更される。
【0112】次に、資材部サブサーバ76について説明
する。資材部サブサーバ76の参照モデルとしては、図
23に示す資材部サーバ31のカスタマイズ済み参照モ
デルを用いる。図42に示すように、通信層4および通
信アダプタ13については資材部サーバ31と同等のオ
ブジェクトを抽出する(WinNTオブジェクト77お
よびJavaRMI用通信アダプタオブジェクト7
8)。業務制御部12としては、資材部サブサーバ76
用の資材部サブサーバ業務制御オブジェクト79を定義
する。単一業務部14としては、賃貸受信業務オブジェ
クト80を定義する。賃貸受信業務オブジェクト80
は、資材部サブサーバ76で担当させることにする賃貸
情報を受信したときの処理を担当する。賃貸受信業務オ
ブジェクト80は、賃貸受信業務オブジェクト74と同
等のものである。従って、処理部品15の内容チェック
オブジェクト81、DBアクセスオブジェクト82およ
び情報送信オブジェクト83を利用する。なお、この仕
様変更はサーバ側の変更であるため、クライアントであ
る資材部担当者クライアント33への変更はない。な
お、図41および図42に示すクラス図に対応するシー
ケンス図(資材部システム26における賃貸受信業務シ
ナリオ)を図43に示す。
【0113】このように、本発明の参照モデル1を用い
ることにより、システムのハードウェア構成が変更され
るような場合でも、本質的に関連する部分の変更を除い
て、参照モデルやその他の関連しない部分には変更を加
えることなく、仕様変更に対応することができる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ソ
フトウェアアーキテクチャの共通化および安定化を図
り、メンテナンスの容易性や、再利用性、仕様変更に対
する柔軟性等を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による業務用分散システムの構築方法の
一実施の形態で用いられる業務用分散システム向け階層
型参照モデルを説明するための図。
【図2】図1に示す参照モデルをカテゴリの観点で分類
した様子を示す図。
【図3】図1に示す参照モデルの一部(システムカテゴ
リ)を役割の観点で階層化した様子を示す図。
【図4】図1に示す参照モデルの一部(ユーザインタフ
ェース層、業務層およびデータカテゴリ)をソフトウェ
ア部品の粒度の観点で階層化した様子を示す図。
【図5】図1に示す参照モデルのカテゴリレベルでの処
理の一例を示すシーケンス図。
【図6】図1に示す参照モデルの上位の階層レベルでの
処理の一例を示すシーケンス図。
【図7】図1に示す参照モデルの下位の階層レベルでの
処理の一例を示すシーケンス図。
【図8】図1に示す参照モデルの最下位の階層レベルで
の処理の一例を示すシーケンス図。
【図9】本発明による業務用分散システムの構築方法の
一実施の形態を説明するためのフローチャート。
【図10】本発明による業務用分散システムの構築支援
装置の一実施の形態を示すブロック図。
【図11】図10に示す業務用分散システムの構築支援
装置を用いて行われる参照モデルのカスタマイズの流れ
を画面例を用いて説明するための図。
【図12】図10に示す業務用分散システムの構築支援
装置を用いて行われる参照モデルのカスタマイズの流れ
を説明するためのフローチャート。
【図13】図10に示す業務用分散システムの構築支援
装置の参照モデル構造データ保持部で保持される参照モ
デルの構造データを示す図。
【図14】図10に示す業務用分散システムの構築支援
装置で作成されるカスタマイズ済み参照モデルの構成情
報の一例を、図13に示す参照モデルの構造データとと
もに概念的に示す図。
【図15】図10に示す業務用分散システムの構築支援
装置を用いて行われるクラス抽出およびクラス間の関連
付けの流れを画面例を用いて説明するための図。
【図16】本実施の形態に係る業務用分散システムの構
築方法により構築される構築対象システム(購買請求業
務支援システム)の具体的実施例を説明するための図。
【図17】図16に示す技術部サーバ用の参照モデルを
示す図。
【図18】図16に示す技術部担当者クライアントおよ
び技術部長クライアント用の参照モデルを示す図。
【図19】図17に示す参照モデルに基づいて作成され
た技術部サーバ用のシステムを示すクラス図。
【図20】図18に示す参照モデルに基づいて作成され
た技術部担当者クライアントおよび技術部長クライアン
ト用のシステムを示すクラス図。
【図21】図19および図20に示すシステムを含む技
術部システムにおける購買請求業務シナリオを説明する
ためのシーケンス図。
【図22】図19および図20に示すシステムを含む技
術部システムにおける購買承認業務シナリオを説明する
ためのシーケンス図。
【図23】図16に示す資材部サーバ用の参照モデルを
示す図。
【図24】図16に示す資材部担当者クライアント用の
参照モデルを示す図。
【図25】図23に示す参照モデルに基づいて作成され
た資材部サーバ用のシステムを示すクラス図。
【図26】図24に示す参照モデルに基づいて作成され
た資材部担当者クライアント用のシステムを示すクラス
図。
【図27】図25および図26に示すシステムを含む資
材部システムにおける購買受信業務シナリオを説明する
ためのシーケンス図。
【図28】図25および図26に示すシステムを含む資
材部システムにおける調達完了業務シナリオを説明する
ためのシーケンス図。
【図29】図16に示す管理部サーバ用の参照モデルを
示す図。
【図30】図29に示す参照モデルに基づいて作成され
た管理部サーバ用のシステムを示すクラス図。
【図31】図16に示すシステムを含む管理部システム
における調達受信業務シナリオを説明するためのシーケ
ンス図。
【図32】図25に示す資材部サーバ用のシステムの調
達完了業務オブジェクトにユーザ認証オブジェクトを追
加した場合のシステムを示すクラス図。
【図33】図32に示すシステムを含む資材部システム
における調達完了業務シナリオを説明するためのシーケ
ンス図。
【図34】図19に示す技術部サーバ用のシステムに賃
貸請求業務オブジェクトを追加した場合のシステムを示
すクラス図。
【図35】図20に示す技術部担当者クライアント用の
システムに賃貸業務用ページオブジェクトを追加した場
合のシステムを示すクラス図。
【図36】図34および図35に示すシステムを含む技
術部システムにおける賃貸業務シナリオを説明するため
のシーケンス図。
【図37】図32に示す資材部サーバ用のシステムに賃
貸受信業務オブジェクトを追加した場合のシステムを示
すクラス図。
【図38】図26に示す資材部担当者クライアント用の
システムに賃貸受信通知画面オブジェクトを追加した場
合のシステムを示すクラス図。
【図39】図37および図38に示すシステムを含む資
材部システムにおける賃貸受信業務シナリオを説明する
ためのシーケンス図。
【図40】図16に示す資材部システムの資材部サーバ
を二重化した場合のシステム構成を示す図。
【図41】図40に示す資材部サーバ用のシステムを示
すクラス図。
【図42】図40に示す資材部サブサーバ用のシステム
を示すクラス図。
【図43】図41および図42に示すシステムを含む資
材部システムにおける賃貸受信業務シナリオを説明する
ためのシーケンス図。
【符号の説明】
1 業務用分散システム向け階層型参照モデル(参照モ
デル) 2 システムカテゴリ 3 データカテゴリ 4 通信層 5 アプリケーション層 6 業務層 7 ユーザインタフェース層 8 業務基本部 9 UI制御部 10 画面部 11 画面部品 12 業務制御部 13 通信アダプタ 14 単一業務部 15 処理部品 16 通信制御部 17 通信基盤部 18 データオブジェクト 19 データ部品 20 データ専用GUI部 25 技術部システム 26 資材部システム 27 管理部システム 28 技術部サーバ 29 技術担当者クライアント 30 技術部長クライアント 31 資材部サーバ 32 資材部データベース 33 資材部担当者クライアント 34 管理部サーバ 35 管理部データベース 36 NAS(Netscape Application Server)オブジェ
クト 37 WinNT(Windows NT)オブジェクト 38 購買請求業務オブジェクト 39 購買承認業務オブジェクト 40 ユーザ認証オブジェクト 41 日付チェックオブジェクト 42 限度額チェックオブジェクト 43 メール送信オブジェクト 44 情報送信オブジェクト 45 NN(Netscape Navigator)オブジェクト 46 Win98(Windows98)オブジェクト 47 購買請求用ページオブジェクト 48 購買承認用ページオブジェクト 49 WinNT(Windows NT)オブジェクト 50 JavaRMI用通信アダプタオブジェクト 51 資材部サーバ業務制御オブジェクト 52 購買受信業務オブジェクト 53 調達完了業務オブジェクト 54 内容チェックオブジェクト 55 購入必要数確認オブジェクト 56 DBアクセスオブジェクト 57 情報送信オブジェクト 58 Win98(Windows98)オブジェクト 59 JavaRMI用通信アダプタオブジェクト 60 資材部クライアント業務制御オブジェクト 61 資材部クライアントGUI制御オブジェクト 62 購買受信通知画面オブジェクト 63 調達完了報告画面オブジェクト 64 JavaAWTオブジェクト 65 WinNT(Windows NT)オブジェクト 66 JavaRMI用通信アダプタオブジェクト 67 管理部サーバ業務制御オブジェクト 68 調達受信業務オブジェクト 69 内容チェックオブジェクト 70 DBアクセスオブジェクト 71 ユーザ認証オブジェクト 72 賃貸請求業務オブジェクト 73 賃貸請求用ページオブジェクト 74 賃貸受信業務オブジェクト 75 賃貸受信通知画面オブジェクト 76 資材部サブサーバ 77 WinNT(Windows NT)オブジェクト 78 JavaRMI用通信アダプタオブジェクト 79 資材部サブサーバ業務制御オブジェクト 80 賃貸受信業務オブジェクト 81 内容チェックオブジェクト 82 DBアクセスオブジェクト 83 情報送信オブジェクト 85 業務用分散システムの構築支援装置 86 制御プログラム保持部 87 制御部 88 参照モデル構造データ保持部 89 クラス情報保持部 90 入力部 91 画面表示部 92 参照モデル構成情報保持部 93 GUI画面 94,95,96 ボタン 97 クラス 98 リンク 99 コンテキストメニュー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】参照モデルを用いて業務用分散システムを
    構築する業務用分散システムの構築方法において、 構築対象となる業務用分散システムをそのカテゴリ、役
    割および粒度の観点で階層的に分類してなる複数のモデ
    ル要素を含む基準参照モデルをカスタマイズして任意階
    層のモデル要素を含むカスタマイズ済み参照モデルを作
    成するステップと、 この作成されたカスタマイズ済み参照モデルの各モデル
    要素ごとにそのモデル要素に対応するクラスを抽出する
    ステップと、 この抽出されたクラス間の関連付けを行うステップと、 この関連付けが行われた各クラスごとにシーケンス定義
    を行うステップとを含むことを特徴とする、業務用分散
    システムの構築方法。
  2. 【請求項2】前記基準参照モデルは、カテゴリの観点で
    分類されたモデル要素として、構築対象となるシステム
    を表すシステムカテゴリと、構築対象となるシステム全
    体で共通に利用されるデータを表すデータカテゴリとを
    有することを特徴とする、請求項1記載の業務用分散シ
    ステムの構築方法。
  3. 【請求項3】前記システムカテゴリは、役割の観点で分
    類されたモデル要素として、構築対象となるシステム内
    のひとまとまりのアプリケーションを表すアプリケーシ
    ョン層と、構築対象となるシステムにおけるアプリケー
    ション間の通信機能を提供する通信層とを有し、前記ア
    プリケーション層は、ユーザとシステムとの間のユーザ
    インタフェース機能を提供するユーザインタフェース層
    と、ひとまとまりのアプリケーションが提供する業務に
    関する機能を実装する業務層とを有することを特徴とす
    る、請求項2記載の業務用分散システムの構築方法。
  4. 【請求項4】前記ユーザインタフェース層は、ソフトウ
    ェア部品の粒度の観点で分類されたモデル要素として、
    ユーザインタフェースの制御を行うユーザインタフェー
    ス制御部と、ユーザインタフェースとしてのひとまとま
    りの画面を表す画面部と、画面を構成する画面部品とを
    有することを特徴とする、請求項3記載の業務用分散シ
    ステムの構築方法。
  5. 【請求項5】前記業務層は、ソフトウェア部品の粒度の
    観点で分類されたモデル要素として、アプリケーション
    の基本的な動作を提供する業務基本部と、ひとまとまり
    の業務に関する処理シーケンスの制御を行う単一業務部
    と、プリミティブな処理を実装する処理部品とを有し、
    前記業務基本部は、アプリケーションのメインとなる処
    理および前記単一業務部の制御を行う業務制御部と、ア
    プリケーション間の通信で利用される通信アダプタとを
    有することを特徴とする、請求項3記載の業務用分散シ
    ステムの構築方法。
  6. 【請求項6】前記データカテゴリは、粒度の観点で分類
    されたモデル要素として、振る舞いを持つひとまとまり
    のデータを表すデータオブジェクトと、振る舞いを持た
    ないデータを表すデータ部品とを有することを特徴とす
    る、請求項2記載の業務用分散システムの構築方法。
  7. 【請求項7】前記データカテゴリは、粒度の観点で分類
    されたモデル要素として、特定のデータ専用のデータ専
    用GUI部をさらに有することを特徴とする、請求項6
    記載の業務用分散システムの構築方法。
  8. 【請求項8】業務用分散システムの構築を支援する業務
    用分散システムの構築支援装置において、 構築対象となる業務用分散システムをそのカテゴリ、役
    割および粒度の観点で階層的に分類してなる複数のモデ
    ル要素を含む基準参照モデルの構造データを保持する参
    照モデル構造データ保持部と、 前記参照モデル構造データ保持部で保持された基準参照
    モデルの構造データに基づいて、構築対象となる業務用
    分散システムで必要とされる任意階層のモデル要素を含
    むカスタマイズ済み参照モデルを作成するモデル作成部
    とを備え、 前記モデル作成部は、前記基準参照モデルの構成をその
    階層構造に従って順次詳細化しながら提示し、ユーザに
    対してモデル要素の指定を促すことを特徴とする、業務
    用分散システムの構築支援装置。
  9. 【請求項9】業務用分散システムの構築を支援する業務
    用分散システムの構築支援プログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体において、 構築対象となる業務用分散システムをそのカテゴリ、役
    割および粒度の観点で階層的に分類してなる複数のモデ
    ル要素を含む基準参照モデルの構造データに基づいて、
    基準参照モデルの構成をその階層構造に従って順次詳細
    化しながら提示し、ユーザに対してモデル要素の指定を
    促す手順と、 ユーザにより指定されたモデル要素を含むカスタマイズ
    済み参照モデルを作成する手順とをコンピュータに対し
    て実行させることを特徴とする、業務用分散システムの
    構築支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
JP2000262979A 2000-08-31 2000-08-31 業務用分散システムの構築方法、業務用分散システムの構築支援装置および構築支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JP2002073334A (ja)

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