JP2002072212A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2002072212A
JP2002072212A JP2000262208A JP2000262208A JP2002072212A JP 2002072212 A JP2002072212 A JP 2002072212A JP 2000262208 A JP2000262208 A JP 2000262208A JP 2000262208 A JP2000262208 A JP 2000262208A JP 2002072212 A JP2002072212 A JP 2002072212A
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liquid crystal
retardation plate
plate
phase difference
retardation
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JP2000262208A
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Makoto Arai
新井  真
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光板を1枚しか設けない単偏光板方式の液
晶表示装置において、外光による反射表示と、バックラ
イト照明による透過表示が可能で、かつ、反射表示と透
過表示の両方で明るく、高コントラストの表示が得られ
る液晶表示装置を提供することである。 【解決手段】 第1の偏光板11と、第2の位相差板1
3と、第1の位相差板12と、半透過反射層9を内在し
たSTN液晶素子21と、第3の位相差板18と第2の
偏光板17とバックライト16を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置の構成
に関し、とくに液晶表示素子内部の反射板と1枚の偏光
板で構成し、明るい白黒表示やカラー表示を実現する単
偏光板方式の反射型液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における反射型液晶表示装置
としては、一対の偏光板の間にTN(ツイステッドネマ
チック)液晶素子や、STN(スーパーツイステッドネ
マチック)液晶素子を設け、一方の偏光板の外側に反射
板を配置した構成の反射型液晶表示装置が主に用いられ
ている。しかし、この方式では明るさが低く、さらに、
反射層がガラス基板の外側にあることから表示に影が生
じ、視認性が悪いという問題がある。
【0003】上記の問題点の対策として、偏光板1枚で
表示が可能な単偏光板方式の反射型液晶表示装置が提案
されている。偏光板が1枚であることから、従来の偏光
板を2枚用いる反射型液晶表示装置より、明るさを改善
することができる。
【0004】また、単偏光板方式液晶表示装置では、反
射層を液晶表示素子内部に形成することにより、表示の
影の問題も解決することが可能である。
【0005】この単偏光板方式液晶表示装置は、1枚の
偏光板と、1枚の位相差板と、反射層を内在した液晶素
子とから構成され、たとえば特開平4−97121号公
報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た位相差板を1枚用いた単偏光板方式の液晶表示装置で
は、特定の波長領域に対してだけ低い反射率となり、可
視光すべての波長領域に対して低い反射率を実現でき
ず、良好な黒表示を得ることができない。
【0007】そこで、位相差板を2枚使用する単偏光板
方式の液晶表示装置も開発され、前述よりは広い範囲の
波長領域で反射率が低くなり、黒表示が多少改善されて
いるが、黒表示に青色や茶色の色付きが見られ、まだ黒
さが充分ではない。また、白表示も無彩色できれいな白
さが得られず、全体の表示品質としては決して満足され
るものではない。
【0008】また、前述の従来技術の単偏光板方式液晶
表示装置において、反射層は光を透過しないので、バッ
クライトを設けることができず、外光が弱い場所や夜間
には表示を見ることができなかった。
【0009】そこで、反射層として薄膜アルミニウムを
蒸着したハーフミラーを用いたり、反射層に画素毎の開
口部を設け、外光が弱い場所や夜間にはバックライトの
光で表示を行う半透過反射型の液晶表示装置が開発され
ている。
【0010】しかし、単偏光板方式液晶表示装置の場
合、外光を用いる反射表示時は、偏光板が1枚しかな
く、入射光は液晶素子を往復した状態で良好な黒白表示
が可能なように液晶素子や位相差板等の光学素子を設計
する必要がある。
【0011】一方、バックライトを用いた透過表示時
は、液晶素子を1回しか透過せず、この状態で良好な黒
白表示が得られるように液晶素子や光学素子を設計する
必要があり、反射表示と透過表示ともに高コントラスト
を得ることは難しかった。
【0012】反射層に画素毎の開口部を設けた液晶表示
装置としては、たとえば特開平10−282488号公
報に開示されているが、この公報には、液晶素子や光学
素子の条件に関する記述は一切なく、反射表示時と透過
表示時でいかにして良好なコントラスト表示を両立させ
るかは記載されていない。
【0013】〔発明の目的〕本発明の第1の目的は、前
記の従来技術の課題点を解決して、外光による反射表示
において、可視光すべての波長領域にわたり低い反射率
となる黒表示を得ることと、色付きを抑制し彩度の良い
白表示を得ることで、高コントラストで明るく、しか
も、視認性の高い反射型の液晶表示装置を提供すること
である。
【0014】また、本発明の第2の目的は、外光による
反射表示と、バックライト照明による透過表示が可能
で、かつ、反射表示と透過表示の両方で高コントラスト
が得られる単偏光板方式の半透過反射型の液晶表示装置
を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置は、反射層と第1の電極とを
有する第1の基板と第2の電極を有する第2の基板と前
記一対の基板間にツイスト角が220°〜260°にツ
イスト配向しているネマチック液晶を狭持してなるST
N液晶素子と、前記第2の基板の外側に設ける第1の位
相差板と、第1の位相差板の外側に設ける第2の位相差
板と、第2の位相差板の外側に設ける第1の偏光板とか
らなり、前記STN液晶素子の複屈折量を示すΔnd値
Rsが0.79〜0.85μmであり、かつ前記第1の
位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf1が0.17〜
0.19μmであり、かつ前記第2の位相差板の複屈折
量を示す位相差値Rf2とRsとの差Rf2−Rsが
0.08〜0.13μmであり、かつ前記第1の位相差
板の遅相軸と前記第2の位相差板の遅相軸との交差角α
が32°〜42°であることを特徴とする。
【0016】またさらに、本発明による液晶表示装置
は、半透過反射層と第1の電極とを有する第1の基板と
第2の電極を有する第2の基板と前記一対の基板間にツ
イスト角が220°〜260°にツイスト配向している
ネマチック液晶を狭持してなるSTN液晶素子と、前記
第2の基板の外側に設ける第1の位相差板と、第1の位
相差板の外側に設ける第2の位相差板と、第2の位相差
板の外側に設ける第1の偏光板と、前記第1の基板の外
側に設ける第2の位相差板と、第2の位相差板の外側に
設ける第2の偏光板と、第2の偏光板の外側に設けるバ
ックライトとを備え、前記STN液晶素子の複屈折量を
示すΔnd値Rsが0.79〜0.85μmであり、か
つ前記第1の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf1
が0.17〜0.19μmであり、かつ前記第2の位相
差板の複屈折量を示す位相差値Rf2とRsとの差Rf
2−Rsが0.08〜0.13μmであり、かつ前記第
1の位相差板の遅相軸と前記第2の位相差板の遅相軸と
の交差角αが32°〜42°であり、かつ前記第2の位
相差板の位相差値が概ね1/4波長であることを特徴と
する。
【0017】また、本発明による液晶表示装置は、半透
過反射層と第1の電極とを有する第1の基板と第2の電
極を有する第2の基板と前記一対の基板間にツイスト角
が220°〜260°にツイスト配向しているネマチッ
ク液晶を狭持してなるSTN液晶素子と、前記第2の基
板の外側に設ける第1の位相差板と、第1の位相差板の
外側に設ける第2の位相差板と、第2の位相差板の外側
に設ける第1の偏光板と、前記第1の基板の外側に設け
る第3の位相差板と、第3の位相差板の外側に設ける第
4の位相差板と、第4の位相差板の外側に設ける第2の
偏光板と、第2の偏光板の外側に設けるバックライトと
を備え、前記STN液晶素子の複屈折量を示すΔnd値
Rsが0.79〜0.85μmであり、かつ前記第1の
位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf1が0.17〜
0.19μmであり、かつ前記第2の位相差板の複屈折
量を示す位相差値Rf2とRsとの差Rf2−Rsが
0.08〜0.13μmであり、かつ前記第1の位相差
板の遅相軸と前記第2の位相差板の遅相軸との交差角α
が32°〜42°であり、かつ前記第3の位相差板の遅
相軸と第4の位相差板の遅相軸とは概ね直交しており、
第3の位相差板の位相差値の波長依存性と第4の位相差
板の位相差値の波長依存性とが異なり、第3の位相差板
の位相差値と第4の位相差板の位相差値との差が概ね1
/4波長であることを特徴とする。
【0018】また、本発明による液晶表示装置において
は、半透過反射層と第1の電極とを有する第1の基板と
第2の電極を有する第2の基板と前記一対の基板間にツ
イスト角が220°〜260°にツイスト配向している
ネマチック液晶を狭持してなるSTN液晶素子と、前記
第2の基板の外側に設ける第1の位相差板と、第1の位
相差板の外側に設ける第2の位相差板と、第2の位相差
板の外側に設ける第1の偏光板と、前記第1の基板の外
側に設ける第3の位相差板と、第3の位相差板の外側に
設ける第4の位相差板と、第4の位相差板の外側に設け
る第2の偏光板と、第2の偏光板の外側に設けるバック
ライトとを備え、前記STN液晶素子の複屈折量を示す
Δnd値Rsが0.79〜0.85μmであり、かつ前
記第1の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf1が
0.17〜0.19μmであり、かつ前記第2の位相差
板の複屈折量を示す位相差値Rf2とRsとの差Rf2
−Rsが0.08〜0.13μmであり、かつ前記第1
の位相差板の遅相軸と前記第2の位相差板の遅相軸との
交差角αが32°〜42°であり、かつ前記第3の位相
差板の遅相軸と第4の位相差板の遅相軸とは概ね60゜
に交差しており、第3の位相差板の位相差値は概ね1/
4波長で、第4の位相差板の位相差値は概ね1/2波長
であることを特徴とする。
【0019】〔作用〕本発明の液晶表示装置は、単偏光
板方式の反射型液晶表示装置の光学素子として、第1の
位相差板と第2の位相差板の2枚を用いている。良好な
黒表示を得るために、STN液晶素子と2枚の位相差板
とで発生する実質的な位相差値を、可視光すべての波長
領域において1/4波長とする必要がある。
【0020】そこで、STN液晶素子のΔnd値と第2
の位相差板の位相差値を特定し、さらに第1の位相差板
の位相差値を0.17〜0.19μmに設定することに
よって生ずる位相差値の波長依存性を変更することによ
り、短波長側の位相差値が小さく、長波長側の位相差値
が大きくなる。その結果、位相差値Fを波長λで除した
F/λ値を、可視光すべての波長領域において1/4の
一定にすることが可能となる。
【0021】つまり、偏光板を透過した直線偏光は、す
べての波長で円偏光となり、反射層で反射し、再度、S
TN液晶素子と第1の位相差板と第2の位相差板とを透
過すると、すべての波長で偏光方向の90゜回転した直
線偏光となり、偏光板に吸収され、完全な黒表示を得る
ことができる。
【0022】さらに、STN液晶素子のΔnd値、第1
の位相差板の位相差値、第2の位相差板の位相差値、第
1の位相差板の配置角、第2の位相差板の配置角、およ
び偏光板の配置角を光学シミュレーションと実測データ
を用いて最適化を行うことにより、ノーマリ黒モードの
反射表示において、可視光領域のすべての波長で反射率
を低くし、良好な黒表示を得ることができ、さらに電圧
印加時に明るく無彩色で、きれいな白表示が得られ、高
品質で高コントラストな表示が可能である。
【0023】一方、透過表示においては、バックライト
から出た光は、液晶素子の裏面に設けた偏光板と位相差
値が1/4波長の位相差板とを透過し、さらに半透過反
射層を透過してSTN液晶素子に入射する。STN液晶
素子の複屈折量は、第1の位相差板と第2の位相差板と
によって、1/4波長相当になっているので、STN液
晶素子の複屈折量とを減算するようにSTN液晶素子の
裏面に設けた位相差板を配置すると、バックライトから
出た光は、そのままの状態で視認側の偏光板に到達す
る。したがって、バックライト側の偏光板の透過軸と視
認側の偏光板の透過軸とが直交に配置してあると、良好
な黒表示が得られる。
【0024】そして、液晶素子に電圧を印加した状態で
は、液晶素子の複屈折量が変化し、反射表示および透過
表示ともに良好な白表示を得ることが可能となり、反射
表示と透過表示の両方で高コントラストが得られる単偏
光板方式の液晶表示装置を、本発明では提供することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を実施す
るための最良な形態における液晶表示装置の構成を説明
する。
【0026】〔第1の実施の形態の液晶表示装置の構
成:図1、図2、図3〕まずはじめに、本発明の第1の
実施形態における液晶表示装置の構成を、図面を用いて
説明する。図1は本発明の第1の実施形態における液晶
表示装置の構成要素を説明するための断面図で、図2は
画素部を拡大した平面図で、図3は構成要素の配置関係
を示す平面図である。以下、図1〜図3を用いて、本発
明の液晶表示装置の構成を説明する。
【0027】本発明の液晶表示装置は、図1に示すよう
に、STN液晶素子20と、STN液晶素子20の上側
に設けた第1の位相差板12と、第2の位相差板13
と、第1の偏光板11とにより構成する。
【0028】第1の偏光板11と第2の位相差板13と
第1の位相差板12とはアクリル系粘着剤で一体化して
あり、さらにSTN液晶素子20ともアクリル系粘着剤
で貼り付けてある。
【0029】STN液晶素子20は、アルミニウムから
なる厚さ0.1μmの反射層7とアクリル系材料からな
る厚さ3μmの保護膜8と透明電極材料である酸化イン
ジウムスズ(以下ITOと記載する)からなる第1の電
極3が形成されている厚さ0.5mmのガラス板からな
る第1の基板1と、ITOからなる第2の電極4が形成
されている厚さ0.5mmのガラス板からなる第2の基
板2と、第1の基板1と第2の基板2とを張り合わせる
シール材5と、第1の基板1と第2の基板2とに狭持さ
れている左回りの240゜ツイストで配向しているネマ
チック液晶6とから形成している。
【0030】ITOからなる第1の電極3と第2の電極
4との透過率は、明るさの点で重要である。ここで、I
TOのシート抵抗値が低いほど、膜厚が厚くなり、透過
率が低くなる。本発明の実施の形態では、第2の電極4
に、データ信号を印加したので、クロストークの影響が
少なく、シート抵抗値が100オームで、厚さ0.05
μmのITOを用い、平均透過率は、約92%である。
【0031】第1の電極3には、走査信号を印加するこ
とから、クロストークを低下するためにシート抵抗値1
0オームで厚さ0.3μmのITOを用い、平均透過率
は、約89%と低いが、本実施の形態のように、少なく
とも一方の基板に、透過率が90%以上の透明電極を用
いることで、明るさを改善できる。図2に示したよう
に、第1の電極3と第2の電極4との交差した部分が画
素となる。
【0032】反射層7は、アルミニウム薄膜をスパッタ
法で形成し、さらに表面を保護するために厚さ0.03
μmの酸化シリコン(SiO2)をスパッタ法で表面に
形成し、図2に示したように画素周辺に長方形の形状に
形成した。また、反射層7の表面形状に凹凸をつけて散
乱性を与えると、視野角特性が改善することから、より
好ましい。
【0033】第1の偏光板11は、なるべく明るく、か
つ、偏光度が高いことが好ましく、本実施の形態では、
透過率45%で偏光度99.9%の材料を使用した。第
1の偏光板11の表面に、屈折率の異なる無機薄膜を、
真空蒸着法やスパッタ法で数層コートした反射率が0.
5%程度の無反射層を設けると、第1の偏光板11の表
面反射が低下することで透過率が改善し、明るくなり、
また、黒レベルが低下することでコントラストも改善
し、さらに好ましい。
【0034】しかし、無機薄膜は高価であるので、最近
は、1層〜2層の有機材料をコートした塗布タイプの無
反射膜が開発されており、反射率は1%前後と多少高い
が、低価格であり、これらの無反射膜でも、無反射層と
して使用可能である。
【0035】第1の位相差板12と第2の位相差板13
は、ポリカーボネート(PC)を延伸した厚さが約70
μmの透明フィルムで、波長0.55μmにおける位相
差値は第1の位相差板12の位相差値Rf1は0.17
5μmであり、第2の位相差板13の位相差値Rf2は
0.72μmである。
【0036】つぎに、各構成部材の配置関係を図3を用
いて説明する。第1の電極3と第2の電極4の表面には
配向膜(図示せず)が形成され、図3(a)に示すよう
に、第1の基板1は、水平軸に対して、右上がり30°
方向にラビング処理することで、下液晶分子配向方向6
aは+30゜となり、第2の基板2は右下がり30゜方
向にラビング処理することで上液晶分子配向方向6bは
−30゜となる。粘度20cpのネマチック液晶には、
カイラル材と呼ぶ旋回性物質を添加し、ねじれピッチP
を12.4μmに調整し、左回りでツイスト角Ts=2
40゜ツイストのSTN液晶素子20を形成する。
【0037】使用するネマチック液晶6の複屈折の差Δ
nは0.133で、第1の基板1と第2の基板2とのす
きまであるセルギャップdは6.24μmとする。した
がって、ネマチック液晶6の複屈折の差Δnとセルギャ
ップdとの積で表すSTN液晶素子20の複屈折量を示
すΔnd値Rsは0.83μmとなり、RsとRf2と
の差Rf2−Rsは、0.11μmとなっている。
【0038】第1の偏光板の吸収軸11aは、水平軸を
基準にして、+12゜に配置する。第1の位相差板の遅
相軸12aは水平軸を基準にして、+81゜に配置す
る。第2の位相差板の遅相軸13aは水平軸を基準とし
て−62゜に配置されており、第1の位相差板の遅相軸
12aとの交差角は37゜となっている。
【0039】〔第1の実施の形態の効果:図1、図3、
図14〕つぎに、この第1の実施の形態の液晶表示装置
の効果について図面を用いて説明する。
【0040】本実施の形態では、STN液晶素子20の
複屈折性は第1の位相差板12と第2の位相差板13と
によって生ずる複屈折性で減算され、実質的な位相差値
としては1/4波長相当の0.14μm程度となる。
【0041】第2の位相差板13の位相差値F2は、S
TN液晶素子20の複屈折量Rsを充分に減算すること
が必要なため、複屈折量の差ΔR=Rs−Rf2が0.
08〜0.13μmとなるように設定している。さら
に、第1の位相差板12の位相差値Rf1は、0.17
〜0.19μmとすることで波長毎の位相差を調整し、
色付きのない良好な白表示と黒表示ができるように、表
示色の補正を行っている。
【0042】図14に、本実施の形態に用いた単偏光板
方式の液晶表示装置の反射特性を示す。曲線34は、本
実施の形態の液晶表示装置の電圧無印加時の黒表示状態
で、曲線35はオン電圧を印加時の白表示状態を示す。
曲線36は、比較のために、位相差板を通常のPC1枚
だけの1/4波長板を用いた単偏光板方式の液晶表示装
置の電圧無印加時の黒表示状態を示す。
【0043】図1において、第1の偏光板11から入っ
た直線偏光は、第2の位相差板13と第1の位相差板1
2とネマチック液晶6とを透過することで、すべての波
長にわたり円偏光となり反射層7に到達する。
【0044】反射層7で反射した円偏光は、ネマチック
液晶6と第1の位相差板12と第2の位相差板13とを
再度透過することにより、直線方向が90゜回転した直
線偏光に戻り、第1の偏光板11で吸収され、図14の
グラフの曲線34に示したような、完全な黒表示が得ら
れる。
【0045】従来技術の位相差板を1枚使用した単偏光
板方式の液晶表示装置は、図14の曲線36に示したよ
うに、短波長側と長波長側の光が漏れ、完全な黒表示は
できず、紫色の黒表示となり、コントラストが低下す
る。
【0046】つぎに、第1の電極3と第2の電極4との
間に、電圧を印加すると、ネマチック液晶6が立ち上が
り、STN液晶素子20の実質的なΔnd値が減少す
る。そのため、第1の偏光板11から入射した直線偏光
は、第1の位相差板12と第2の位相差板13とネマチ
ック液晶6を透過することで、楕円偏光や直線偏光に戻
る。
【0047】この電圧印加によりSTN液晶素子20の
実質的なΔnd値を第1の位相差板12と第2の位相差
板13とで生ずる位相差値と等しくすると、発生する複
屈折性をほぼ0にすることができる。したがって、第1
の偏光板11より入射した直線偏光は、回転せずそのま
ま戻るので、図14の曲線35に示したように、明るく
良好な白表示を得ることができる。
【0048】このように、第1の偏光板11と第1の位
相差板12と第2の位相差板13と反射層7を内在した
STN液晶素子20とにより、外光を用いる反射表示に
おいて、良好な黒表示と明るい白表示が得られ、高コン
トラストの表示が得られる単偏光板方式の反射型の液晶
表示装置を提供できる。
【0049】〔第1の実施の形態の変形例〕本実施の形
態では、STN液晶素子20として、240゜ツイスト
のSTNモードの液晶素子を用いたが、ツイスト角が2
20〜260゜のSTN液晶素子でも、同様な反射型液
晶表示装置が得られる。
【0050】本実施の形態では、反射層7を、第1の電
極3とは別に形成したが、第1の電極をアルミニウムや
銀等の金属薄膜で形成することによって、反射層7と兼
用した反射電極とすることで、構造を単純化することも
可能である。また、表示に影は発生するが、反射層7を
第1の基板1の外側に配置しても、同様な効果は得られ
る。
【0051】また、この実施の形態では、第2の位相差
板13として、PCを1軸延伸し、Z軸方向の屈折率n
zが、延伸方向の屈折率nxと直角方向の屈折率nyに
たいして、nx>ny=nzとなっている位相差板を用
いたが、多軸延伸し、nx>nz>nyとなっている、
いわゆるZタイプの位相差板や、ポリビニルアルコール
(PVA)やポリプロピレン(PP)などの材料を延伸
した位相差板でも、同様な効果が得られる。
【0052】〔第2の実施の形態〕つぎに、本発明の第
2の実施の形態の液晶表示装置の構成について説明す
る。第2の実施の形態の液晶表示装置は、第1の実施の
形態の液晶表示装置に、第3の位相差板と第2の偏光板
とバックライトとを追加して、透過表示も可能な半透過
反射型の液晶表示装置としたものである。
【0053】〔液晶表示装置の構成:図4、図5、図
6〕本発明の第2の実施の形態における液晶表示装置の
構成を、図面を用いて説明する。図4は本発明の第2の
実施形態における液晶表示装置の構成要素を説明するた
めの断面図で、図5は画素部を拡大した平面図で、図6
は構成要素の配置関係を示す平面図である。以下、図4
〜図6を用いて、本発明の半透過反射型の液晶表示装置
の構成を説明する。
【0054】本発明の液晶表示装置は、図4に示すよう
に、STN液晶素子21と、STN液晶素子21の上側
に設けた第1の位相差板12と、第2の位相差板13
と、第1の偏光板11と、STN液晶素子21の下側に
設けた第3の位相差板18と、第2の偏光板17と、バ
ックライト16により構成する。
【0055】第1の偏光板11と第2の位相差板13と
第1の位相差板12は、アクリル系粘着剤で一体化して
あり、STN液晶素子21とも、アクリル系粘着剤で貼
り付けてある。また、第2の偏光板17と第2の位相差
板18は、アクリル系粘着剤で一体化してあり、STN
液晶素子21とも、アクリル系粘着剤で貼り付けてあ
る。
【0056】STN液晶素子21は、アルミニウムから
なる厚さ0.02μmの半透過反射層9とアクリル系材
料からなる厚さ2μmの保護膜8と透明電極材料である
ITOからなる厚さ0.3μmの第1の電極3が形成さ
れている厚さ0.5mmのガラス板からなる第1の基板
1と、ITOからなる厚さ0.05μmの第2の電極4
が形成されている厚さ0.5mmのガラス板からなる第
2の基板2と、第1の基板1と第2の基板2を張り合わ
せるシール材5と、第1の基板1と第2の基板2とに狭
持されている左回り240゜ツイスト配向しているネマ
チック液晶6とから形成している。
【0057】図5に示したように、第1の電極3と第2
の電極4との交差した部分が画素となる。
【0058】半透過反射層9は、アルミニウムの膜厚を
非常に薄くすることで、一部の光は透過し、残りの光は
反射する、いわゆるハーフミラーにしてある。この実施
の形態では、アルムニウムの膜厚を0.02μmとした
ことにより、10〜20%程度の光を透過し、残りの8
0〜90%の光を反射するようにし、図5に示したよう
に画素周辺に長方形の形状で形成した。
【0059】第1の位相差板12と第2の位相差板13
と第1の偏光板11は、第1の実施の形態で用いたもの
と同一である。
【0060】第3の位相差板18は、ポリカーボネート
を延伸した厚さおよそ70μmで波長0.55μの位相
差値Rf3=0.14μmで、1/4波長板となってい
る。第2の偏光板17は、偏光度が高いことが重要であ
り、透過率44%で偏光度99.99%の材料を使用し
た。
【0061】バックライト16は、導光板に蛍光灯やラ
イト・ミッティング・ダイオード(LED)を取り付け
たものや、エレクトロルミネッセンス(EL)板などを
用いることが可能であるが、本実施の形態では厚さが約
1mmで、発光色が白色のEL板を用いた。
【0062】つぎに、各構成部材の配置関係を図6を用
いて説明する。図6(b)に示したSTN液晶素子21
から上側の配置関係は、第1の実施の形態と同一であ
り、説明は省略する。
【0063】STN液晶素子21の下側に配置した第3
の位相差板の遅相軸18aは、図6(a)に示すよう
に、水平軸に対して−33゜に配置し、第2の偏光板の
吸収軸17aは水平軸に対して−78゜に配置し、第1
の偏光板の吸収軸11aと直交する。
【0064】〔第2の実施の形態の効果:図4、図5、
図6〕つぎに、本実施の形態の液晶表示装置の効果につ
いて図面を用いて説明する。反射表示については、第1
の実施の形態の効果と同一であり、良好なコントラスト
の表示が可能である。
【0065】バックライト16を点灯した透過表示につ
いて説明する。バックライト16から出た光は、第2の
偏光板17により直線偏光となる。この直線偏光は第3
の位相差板18の遅相軸18aに対して45゜の角度に
入射することから、円偏光となる。半透過反射層9で、
約8割は反射されるが、残りの2割の光が透過する。
【0066】STN液晶素子21に電圧を印加していな
い状態では、STN液晶素子21と第1の位相差板12
と第2の位相差板13とにより、複屈折性がほぼ全波長
にわたり1/4波長相当となっている。そこで、本実施
の形態のように配置すると、第3の位相差板18で発生
した位相差は、STN液晶素子21と第1の位相差板1
2と第2の位相差板13とで発生する位相差で減算され
てゼロとなり、第2の偏光板の吸収軸17aと直交方向
の直線偏光となって出射する。
【0067】したがって、第1の偏光板の吸収軸11a
と第2の偏光板の吸収軸17aとが直交しているので、
入射光は透過せず、黒表示となる。
【0068】つぎに、第1の電極3と第2の電極4との
間に、電圧を印加すると、ネマチック液晶6が立ち上が
り、STN液晶素子21の実質的なΔnd値が減少す
る。そのため、第2の偏光板17から入射した直線偏光
は、第3の位相差板18を通過することで円偏光となる
が、STN液晶素子21と第1の位相差板12と第2の
位相差板13とを透過することで、楕円偏光や直線偏光
になる。
【0069】この電圧印加によりSTN液晶素子21で
発生する位相差を1/4波長とすると、第2の偏光板1
7より入射した直線偏光は、第1の位相差板12と第2
の位相差板13を透過することで90゜回転するため、
第1の偏光板11を透過し、良好な白表示を得ることが
できる。
【0070】このように、第1の偏光板11と第2の位
相差板13と第1の位相差板12と半透過反射層9を内
在したSTN液晶素子21とにより、外光を用いる反射
表示においては良好な黒表示と明るい白表示が得られ、
STN液晶素子21の下側に第3の位相差板18と第2
の偏光板17とバックライト16とを備えることで、外
光が少ない環境ではバックライト16を点灯すること
で、良好なコントラストの表示が得られる単偏光板方式
の半透過反射型の液晶表示装置を提供できる。
【0071】〔第2の実施の形態の変形例〕この実施の
形態では、半透過反射層9を、厚さ0.02μmのアル
ミニウム薄膜で形成したが、アルミニウム薄膜は厚さが
0.03μm〜0.01μmであれば、一部の光が透過
して、ハ−フミラーとして使用することが可能である。
【0072】本実施の形態では、半透過反射層9とし
て、アルミニウム薄膜を用いたが、アルミニウム合金や
銀の薄膜や、反射率を改善するために、アルミニウムと
無機酸化物の多層膜を用いることも可能である。
【0073】本実施の形態では、第3の位相差板18で
発生する位相差を、STN液晶素子21で発生する位相
差が減算するように配置したが、第3の位相差板18と
STN液晶素子21で発生する位相差とを加算して1/
2波長相当になるように配置し、さらに第2の偏光板の
吸収軸17aを第1の偏光板の吸収軸11aと平行に配
置することも可能である。
【0074】〔第3の実施の形態〕つぎに、本発明の第
3の実施の形態の液晶表示装置の構成について説明す
る。第3の実施の形態の液晶表示装置は、液晶素子の下
側に2枚の位相差板を備えること、拡散層を備えるこ
と、半透過反射層の形状が異なることが、第2の実施の
形態と異なっている。
【0075】〔液晶表示装置の構成:図7、図8、図
9〕本発明の第3の実施形態における半透過反射型の液
晶表示装置の構成を、図面を用いて説明する。図7は本
発明の第3の実施形態における液晶表示装置の構成要素
を説明するための断面図で、図8は画素部を拡大した平
面図で、図9は構成要素の配置関係を示す平面図であ
る。以下、図7〜図9を用いて、本発明の液晶表示装置
の構成を説明する。
【0076】本発明の液晶表示装置は、図7に示すよう
に、STN液晶素子22と、STN液晶素子22の上側
に設けた拡散層15と、第1の位相差板12と、第2の
位相差板13と、第1の偏光板11と、STN液晶素子
22の下側に設けた第3の位相差板18と、第4の位相
差板19と、第2の偏光板17と、バックライト16に
より構成する。
【0077】第1の偏光板11と第2の位相差板13と
第1の位相差板12は、アクリル系粘着剤で一体化して
ある。また、第3の位相差板18と第4の位相差板19
と第2の偏光板17は、アクリル系粘着剤で一体化して
あり、STN液晶素子22とも、アクリル系粘着剤で貼
り付けてある。
【0078】STN液晶素子22は、アルミニウムから
なる厚さ0.1μmの半透過反射層14とアクリル系材
料からなる厚さ2μmの保護膜8と透明電極材料である
ITOからなる厚さ0.3μの第1の電極3が形成され
ている厚さ0.5mmのガラス板からなる第1の基板1
と、ITOからなる厚さ0.05μの第2の電極4が形
成されている厚さ0.5mmのガラス板からなる第2の
基板2と、第1の基板1と第2の基板2とを張り合わせ
るシール材5と、第1の基板1と第2の基板2とに狭持
されている左回り240゜ツイスト配向しているネマチ
ック液晶6とから形成している。
【0079】図8に示したように、第1の電極3と第2
の電極4との交差した部分が画素となり、画素周辺に長
方形の半透過反射層14を設ける。半透過反射層14に
は、画素毎に開口部25がフォトリソ工程で設けてあ
る。アルミニウムの膜厚は第2の実施の形態より厚いの
で、開口部以外は完全な反射層となっており、開口部の
面積で透過率と反射率を調整することが可能である。本
実施の形態では、開口部の面積を画素面積の15%に設
定したので、15%程度の光を透過し、残りの85%の
光を反射するようにした。
【0080】拡散層15は、半透過反射層14で反射し
た光を散乱し、広視野角で明るい表示を得るために設け
てある。外部から入射する光はなるべく前方に散乱透過
し、後方散乱が少ないものが、高コントラストが得られ
て好ましい。ここでは、粘着剤に微粒子を混合した厚さ
30μmの散乱性粘着剤を拡散層15として用い、ST
N液晶素子22と第1の位相差板12との粘着剤として
も兼用している。
【0081】また、拡散層15には、位相差値をほとん
ど持たず、偏光状態を変化させにくい材料を用いたこと
から、第2の基板2から第1の偏光板11の間、あるい
は第1の偏光板11の表面の、どこに配置してもかまわ
ないが、表示ボケを減らすために、なるべく第2の基板
2の近くが好ましい。また、第2の基板2の厚さも、な
るべく薄い方が、表示ボケが少なくなり好ましく、本実
施の形態では厚さ0.5mmとした。また、第2の基板
を0.4mmと薄くし、第1の基板を0.5mmと、第
2の基板を第1の基板より薄くすることも可能である。
【0082】第1の偏光板11と、第2の偏光板17
と、第1の位相差板12と、第2の位相差板13と、バ
ックライト16は、第2の実施の形態で用いたものと同
一である。
【0083】第3の位相差板18は、ポリカーボネート
(PC)を延伸した厚さ約70μmの透明フィルムで、
波長0.55μmの位相差値Rf3=0.36μmであ
る。第4の位相差板19は、ポリプロピレン(PP)を
延伸した厚さ約100μmの透明フィルムで、波長0.
55μmの位相差値Rf4=0.50μmである。
【0084】STN液晶素子22の下側に配置した第3
の位相差板の遅相軸18aは、水平軸に対して+57゜
に配置され、第4の位相差板の遅相軸19aは水平軸に
たいして−33゜に配置してあり、したがって、第3の
位相差板の位相差値Rf3と第4の位相差板の位相差値
Rf4は減算され、有効な位相差値としてはΔRf=R
f4−Rf3=0.14μmとなる。
【0085】つぎに、位相差板の効果について説明す
る。図13に本実施の形態で用いた位相差板の位相差値
の波長依存性を示す。図13のグラフの横軸は光の波長
で、縦軸は位相差板の位相差値を示す。曲線31は、第
3の位相差板18の位相差値を示し、曲線32は第4の
位相差板19の位相差値を示し、曲線33は、第3の位
相差板18と第4の位相差板19を直交して重ねた時の
位相差値である。
【0086】第3の位相差板18の材質は、屈折率の波
長依存性の大きいPCであるので、曲線31に示したよ
うに短波長の位相差値は大きくなる。一方、第4の位相
差板19の材質は屈折率の波長依存性の小さいPPであ
るので、曲線32に示したように、短波長の位相差値は
長波長の位相差値とほぼ同じでほとんど変化しない。
【0087】したがって、第3の位相差板18と第4の
位相差板19とを位相差値が減算するように直交して重
ねると、曲線33に示したように、0.4μm付近の短
波長の位相差値を0.7μm付近の長波長の位相差値よ
り小さくすることができる。
【0088】したがって、位相差値Fが光の波長λで除
したF/λ値は、すべての波長にわたり、ほぼ1/4に
することが可能となり、いわゆる広帯域1/4波長板を
形成することが可能となる。
【0089】しかし、通常の1/4波長板は、短波長の
位相差値が長波長の位相差値より大きいので、位相差値
Fを波長λで除したF/R値は、短波長では1/4より
大きくなり、長波長では1/4より小さくなり、その結
果、波長毎に偏光状態が変化してしまう。
【0090】〔第3の実施の形態の効果:図7、図8、
図9〕つぎに本実施の形態の液晶表示装置の効果につい
て、図面を用いて説明する。反射表示については、第2
の実施の形態と同じであり、ねじれ位相差板12と第1
の位相差板13を用いることで、良好なコントラストの
表示が可能である。
【0091】つぎに、バックライト16を点灯した透過
表示について説明する。バックライト16から出た光
は、第2の偏光板17により直線偏光となる。この直線
偏光は第3の位相差板18と第4の位相差板19とで形
成した広帯域1/4波長板の遅相軸に対して45゜の角
度に入射するので、円偏光となる。半透過反射層14
で、約7割は反射されるが、残りの3割の光が透過す
る。
【0092】STN液晶素子22に電圧を印加していな
い状態では、STN液晶素子22と第2の位相差板13
と第1の位相差板12とにより、複屈折性がほぼ全波長
にわたり1/4波長となっている。本実施の形態のよう
に配置すると、第3の位相差板18と第4の位相差板1
9とで発生した位相差は、STN液晶素子22と第1の
位相差板12と第2の位相差板13とで発生する位相差
で減算されてゼロとなって、第2の偏光板の吸収軸17
aと同一方向の直線偏光となって出射する。
【0093】第1の偏光板の吸収軸11aと第2の偏光
板の吸収軸17aが直交しているので、入射光は透過せ
ず、黒表示となる。そして、第3の位相差板18と第4
の位相差板19を用いたことで、第2の実施形態より
も、良好な黒表示が得られた。
【0094】つぎに、第1の電極3と第2の電極4との
間に電圧を印加すると、ネマチック液晶6が立ち上が
り、STN液晶素子22の実質的なΔnd値が減少す
る。そのため、第2の偏光板17から入射した直線偏光
は、第3の位相差板18と第4の位相差板19を透過す
ることで円偏光となるが、STN液晶素子22と第1の
位相差板12と第2の位相差板13とを透過すること
で、楕円偏光や直線偏光になる。
【0095】この電圧印加によりSTN液晶素子22で
発生する位相差を1/4波長とすると、第2の偏光板1
7より入射した直線偏光は、第1の位相差板12と第2
の位相差板13とを透過することにより90゜回転する
ため、第1の偏光板11を透過し、良好な白表示を得る
ことができる。
【0096】このように、第1の偏光板11と第2の位
相差板13と第1の位相差板12と半透過反射層14を
内在したSTN液晶素子22とにより、外光を用いる反
射表示においては良好な黒表示と明るい白表示が得ら
れ、STN液晶素子22の下側に第3の位相差板18と
第4の位相差板19と第2の偏光板17とバックライト
16とを備えている。このことから、外光が少ない環境
ではバックライト16を点灯することで、良好なコント
ラストの表示が得られる単偏光板方式の半透過反射型の
液晶表示装置を提供できる。
【0097】また、画素毎に開口部25を設けた半透過
反射層14を用いたことで、開口部25を大きくすると
透過表示重視の液晶表示装置に、開口部25を小さくす
ることで、反射表示重視の液晶表示装置に対応すること
が可能である。
【0098】〔第3の実施の形態の変形例〕また、本実
施の形態では、第3の位相差板18にPC、第4の位相
差板19にPPを用いたが、屈折率の波長依存性が異な
っていれば、ある程度の効果が得られる。第3の位相差
板18にポリアリレート、第4の位相差板19にポリビ
ニルアルコールを用いた場合も、良好なコントラストが
得られた。
【0099】また、この実施の形態では、第3の位相差
板18の位相差値Rf3=0.36μm、第4の位相差
板19の位相差値Rf4=0.5μmを用いたが、ΔR
f=Rf4−Rf3=0.14μmになる関係を保て
ば、位相差値Rf3と位相差値Rf4は、異なっていて
も、同様な効果を得ることができる。
【0100】〔第4の実施の形態〕つぎに、本発明の第
4の実施の形態の半透過反射型の液晶表示装置の構成に
ついて説明する。第4の実施の形態の液晶表示装置は、
第3の位相差板18と第4の位相差板19の種類と配置
角度が第3の実施の形態と異なっている。
【0101】〔液晶表示装置の構成:図7、図8、図1
0〕本発明の第4の実施形態における半透過反射型の液
晶表示装置の構成を図面を用いて説明する。第4の実施
の形態における液晶表示装置の構成は、図7と図8に示
した第3の実施の形態と同じであるので、その説明は省
略する。
【0102】第3の位相差板18は、PCを延伸した厚
さ約70μmの透明フィルムで、波長0.55μmの位
相差値Rf3=0.14μmで、1/4波長相当であ
る。第4の位相差板19もPCを延伸した厚さ約70μ
mの透明フィルムで、波長0.55μmの位相差値Rf
4=0.28μmで、1/2波長相当に設定する。
【0103】つぎに、各構成部材の配置関係を図10を
用いて説明する。図10(b)に示したSTN液晶素子
22から上側の配置関係は、第1の実施の形態と同一で
あるので、説明は省略する。
【0104】STN液晶素子22の下側に配置した第3
の位相差板の遅相軸18aは、図10(a)に示したよ
うに、水平軸にたいして−63゜に配置し、第3の位相
差板の遅相軸19aは、水平軸にたいして−3゜に配置
し、第2の偏光板の吸収軸17aは水平軸にたいして−
78゜に配置し、第1の偏光板の吸収軸11aと直交す
る。
【0105】〔第4の実施の形態の効果:図7、図1
0〕つぎに、本実施の形態の液晶表示装置の効果につい
て図面を用いて説明する。反射表示については、第3の
実施の形態と同じであり、第1の位相差板12と第2の
位相差板13を用いることで、良好なコントラストの表
示が可能である。
【0106】つぎに、バックライト16を点灯した透過
表示について説明する。第3の実施の形態では、屈折率
の波長依存性が異なる位相差板を2枚用いたが、屈折率
の波長依存性が同一の材料を用いても、すべての可視光
領域で円偏光に変換できる広帯域1/4波長板を得るこ
とができる。
【0107】位相差値Rf3が1/4波長相当の0.1
4μmである第3の位相差板18と、位相差値Rf4が
1/2波長相当の0.28μmである第4の位相差板1
9を、図10(a)に示したように、交差角が60゜と
なるように重ねることによって、波長0.55μmでの
2枚合計の位相差値は0.14μmとなり、波長0.4
μm付近の短波長では0.14μmより小さく、波長
0.7μm付近の長波長では0.14μmより大きくな
る。また2枚合計の実質的な遅相軸は、第3の位相差板
の遅相軸18aと第4の位相差板の遅相軸19aとの中
間となり、水平軸に対して、−33゜方向となる。
【0108】つまり、屈折率の波長依存性が同じ材料の
位相差板でも、2枚の位相差板を用いることで、短波長
の位相差値が長波長の位相差値より小さい、いわゆる広
帯域1/4波長板を形成することが可能となる。つま
り、位相差値Rfを波長λで除したRf/λ値は、すべ
ての可視光領域にわたり、ほぼ1/4にすることが可能
となり、その結果、可視光領域すべての波長で円偏光が
得られる。
【0109】バックライト16から出た光は、第2の偏
光板17により直線偏光となる。この直線偏光は第3の
位相差板18と第4の位相差板19との2枚で合成する
実質的な遅相軸に対して45゜の角度に入射するので、
円偏光となる。半透過反射層14で、約7割は反射され
るが、残りの3割の光が透過する。
【0110】STN液晶素子22に電圧を印加していな
い状態では、STN液晶素子22と第1の位相差板12
と第2の位相差板13とにより、複屈折性がほぼ全波長
にわたり1/4波長となっている。本実施の形態のよう
に配置すると、第3の位相差板18と第4の位相差板1
9とで発生した位相差は、STN液晶素子22と第1の
位相差板12と第2の位相差板13とで発生する位相差
で減算されてゼロとなり、第2の偏光板の吸収軸17a
と同一方向の直線偏光となって出射する。
【0111】第1の偏光板の吸収軸11aと第2の偏光
板の吸収軸17aとが直交しているので、入射光は透過
せず、黒表示となる。そして、第3の位相差板18と第
4の位相差板19とを用いたことによって、第2の実施
形態よりも、良好な黒表示が得られた。
【0112】つぎに、第1の電極3と第2の電極4との
間に電圧を印加すると、ネマチック液晶6が立ち上が
り、STN液晶素子22の実質的なΔnd値が減少す
る。そのため、第2の偏光板17から入射した直線偏光
は、第3の位相差板18と第4の位相差板19とを通過
することで円偏光となるが、STN液晶素子22と第1
の位相差板12と第2の位相差板13とを透過すること
で、楕円偏光や直線偏光になる。
【0113】この電圧印加によりSTN液晶素子22で
発生する位相差値を1/4波長相当とすると、第2の偏
光板17より入射した直線偏光は、第1の位相差板12
と第2の位相差板13とを透過することで90゜回転す
るため、第1の偏光板11を透過し、良好な白表示を得
ることができる。
【0114】このように、第1の偏光板11と第2の位
相差板13と第1の位相差板12と半透過反射層14を
内在したSTN液晶素子22とにより、外光を用いる反
射表示においては良好な黒表示と明るい白表示が得ら
れ、STN液晶素子22の下側に第3の位相差板18と
第4の位相差板19と第2の偏光板17とバックライト
16とを備えている。このことから、外光が少ない環境
ではバックライト16を点灯することで、良好なコント
ラストの表示が得られる単偏光板方式の半透過反射型の
液晶表示装置を提供できる。
【0115】〔第5の実施の形態〕つぎに、本発明の第
5の実施の形態の液晶表示装置の構成について説明す
る。第5の実施の形態の液晶表示装置は、半透過反射板
の形状が異なること、カラーフィルタを備えることでカ
ラー表示が可能となっていることが、第4の実施の形態
の構成と異なっている。
【0116】〔液晶表示装置の構成:図11、図12〕
本発明の第5の実施形態における液晶表示装置の構成
を、図面を用いて説明する。図11は本発明の第5の実
施形態における液晶表示装置の構成要素を説明するため
の断面図で、図12は画素部を拡大した平面図である。
構成要素の配置関係は、図10に示した第4の実施の形
態と同一であるので省略する。以下、図10〜図12を
用いて、本発明の液晶表示装置の構成を説明する。
【0117】本発明の液晶表示装置は、図11に示すよ
うに、STN液晶素子23と、STN液晶素子23の上
側に設けた拡散層15と、第1の位相差板12と、第2
の位相差板13と、第1の偏光板11と、STN液晶素
子23の下側に設けた第3の位相差板18と、第4の位
相差板19と、第2の偏光板17と、バックライト16
により構成する。
【0118】第1の偏光板11と第2の位相差板13と
第1の位相差板12とは、アクリル系粘着剤で一体化し
てあり、拡散層15にてSTN液晶素子23と貼り付け
てある。また、第3の位相差板18と第4の位相差板1
9と第2の偏光板17とはアクリル系粘着剤で一体化し
てあり、STN液晶素子23とも、アクリル系粘着剤で
貼り付けてある。
【0119】STN液晶素子23は、アルミニウムから
なる厚さ0.02μmの半透過反射層9と、赤フィルタ
R、緑フィルタG、青フィルタBの3色からなる厚さ1
μmのカラーフィルタ10とアクリル系材料からなる厚
さ2μmの保護膜8と透明電極材料であるITOからな
る厚さ0.3μmの第1の電極3が形成されている厚さ
0.5mmのガラス板からなる第1の基板1と、ITO
からなる厚さ0.05μmの第2の電極4が形成されて
いる厚さ0.5mmのガラス板からなる第2の基板2
と、第1の基板1と第2の基板2とを張り合わせるシー
ル材5と、第1の基板1と第2の基板2とに狭持されて
いる左回り240゜ツイスト配向しているネマチック液
晶6とから形成してある。
【0120】半透過反射層9は、アルミニウムの膜厚を
非常に薄くすることで、一部の光は透過し、残りの光は
反射する、いわゆるハーフミラーにしてある。本実施の
形態では、アルムニウムの膜厚を、第1の実施の形態と
同じ0.02μとしたことにより、10〜20%程度の
光を透過し、残りの80〜90%の光を反射するように
し、図12に示したように画素周辺に長方形の形状で形
成した。
【0121】第1の偏光板11と、第2の位相差板13
と、第1の位相差板12と、拡散層15と、第2の偏光
板17は、第4の実施の形態で用いたものと同一であ
る。
【0122】第3の位相差板18と、第4の位相差板1
9と第2の偏光板17も第4の実施の形態で用いたもの
と同一である。
【0123】バックライト16は、第1〜第4の実施の
形態と同じ白色ELを用いることも可能ではあるが、本
実施の形態では、彩度と明るさを向上するために、導光
板に3波長型蛍光管を取り付けたサイドライト方式を用
いた。
【0124】カラーフィルタ10は、赤フィルタRと、
緑フィルタGと、青フィルタBの3色で構成され、図1
2に示すように、本実施の形態では、第2の電極4と平
行になる縦ストライプ形状とする。各カラーフィルタの
幅は、第2の電極4の幅より広く形成し、すきまが生じ
ないようにしてある。カラーフィルタ10の間にすきま
が生じると、入射光が増加し、明るくはなるが、表示色
に白の光が混色し、色純度が低下するので、好ましくな
い。
【0125】カラーフィルタ10は、明るさを改善する
ために、分光スペクトルにおける最大透過率がなるべく
高いことが好ましく、各色の最大透過率は80%以上が
好ましく、90%以上が最も好ましい。また、分光スペ
クトルにおける最小透過率も20%〜50%と高くする
必要がある。
【0126】カラーフィルタ10としては、顔料分散
型、染色型、印刷型、転写型、電着型などが使えるが、
アクリル系やPVA系の感光性樹脂に顔料を分散させた
顔料分散型が耐熱温度が高く、色純度も良いので、最も
好ましい。
【0127】このような高透過率のカラーフィルタを得
るために、第1の基板1にアルミニウム薄膜の半透過反
射層9を形成し、半透過反射層9の表面を陽極酸化処理
で不活性化させた後、感光性樹脂に顔料を10〜15%
配合したカラーレジストを、スピンナーを用いて第1の
基板1に塗布し、露光工程と現像工程を行い、厚さが1
μm程度でも、透過率が高いカラーフィルタ10を形成
した。
【0128】各構成部材の配置関係は、図10に示した
第4の実施の形態と同一であるので省略する。
【0129】〔第5の実施の形態の効果:図11〕つぎ
に、この第5の実施の形態の液晶表示装置の効果につい
て、図面を用いて説明する。カラーフィルタ10はまっ
たく複屈折性を持たないことから、反射表示について
は、さきに説明した第4の実施の形態と同じであり、第
1の位相差板12と第2の位相差板13とを用いること
で、良好なコントラストの表示が可能である。
【0130】そして、表示画素のオンとオフを組み合わ
せることで、カラー表示が可能となる。たとえば、赤フ
ィルタRをオン(白)とし、緑フィルタGと青フィルタ
Bをオフ(黒)とすることで、赤表示が可能となる。
【0131】本実施の形態の半透過反射型の液晶表示装
置は、反射率が高く、かつ、コントラスト比が10以上
と高い値が得られたので、バックライト16が非点灯の
反射表示でも、彩度が高く、明るいカラー表示が得られ
た。
【0132】つぎに、バックライト16を点灯した透過
表示について説明する。半透過反射層9とカラーフィル
タ10は複屈折性を持たないので、透過表示も第4の実
施の形態と同じである。したがって、バックライト16
から出た光は、第2の偏光板17により直線偏光とな
り、第4の位相差板19と第3の位相差板18を透過す
ることから、円偏光となる。半透過反射層9で、約8割
は反射されるが、残りの2割の光が透過する。
【0133】STN液晶素子23に電圧を印加していな
い状態では、STN液晶素子23と第2の位相差板13
と第1の位相差板12とにより、複屈折量がほぼ全波長
にわたり1/4波長相当となっているので、第3の位相
差板18と第4の位相差板19とで発生した位相差は、
STN液晶素子23と第1の位相差板12と第2の位相
差板13とで発生する位相差で減算されてゼロとなり、
第2の偏光板の吸収軸17aと直交方向の直線偏光とな
って出射する。
【0134】第1の偏光板の吸収軸11aと第2の偏光
板の吸収軸17aとは直交しているので、入射光は透過
せず、黒表示となる。そして、第1の電極3と第2の電
極4との間に電圧を印加すると、第4の実施の形態と同
様な効果で白表示となる。
【0135】このように、第1の偏光板11と第2の位
相差板13と第1の位相差板12と拡散層15と、半透
過反射層9とカラーフィルタ10を内在したSTN液晶
素子23とにより、外光を用いる反射表示においては良
好なコントラストのカラー表示が可能であり、STN液
晶素子23の下側に第3の位相差板18と第4の位相差
板19と第2の偏光板17とバックライト16とを備え
ることで、外光が少ない環境ではバックライト16を点
灯することで、良好なカラー表示が得られる単偏光板方
式の液晶表示装置を提供できる。
【0136】〔第5の実施の形態の変形例〕本実施の形
態では、カラーフィルタ10を第1の基板1に設けた
が、第2の基板2の内側で、第2の電極4と第2の基板
2との間にカラーフィルタ10を形成することも可能で
ある。しかし、カラーフィルタ10を第1の基板1に設
ける方が、保護膜8を、カラーフィルタ10の平坦化
と、半透過反射膜9と第1の電極3との絶縁層としての
機能を兼ねることが可能となり、好ましい。
【0137】また、本実施の形態では、カラーフィルタ
10として、赤緑青の3色を用いたが、シアン、イエロ
ー、マゼンタの3色のカラーフィルタを用いても、同じ
ように明るいカラー表示が可能である。
【0138】また、本実施の形態では、カラーフィルタ
製造工程の洗浄ラインに耐えるように、半透過反射層8
として、アルミニウム薄膜の表面を陽極酸化処理で不活
性化させたが、アルミニウム薄膜上に酸化シリコン(S
iO2)などの透明な酸化膜をスパッタリング法や化学
的気相成長法(CVD法)で形成することも可能であ
る。
【0139】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、第1の偏光板11と第2の位相差板13と第
1の位相差板12と反射層7を内在したSTN液晶素子
20とにより、外光を用いて、高コントラストで明るい
反射表示が得られる単偏光板方式の液晶表示装置を提供
できる。
【0140】またさらに、本発明の液晶表示装置によれ
ば、第1の偏光板11と第2の位相差板13と第1の位
相差板12と半透過反射層9を内在したSTN液晶素子
21と、第3の位相差板18と第2の偏光板17とバッ
クライト16を用いることから、外光による反射表示
と、バックライト照明による透過表示が可能で、かつ、
反射表示と透過表示の両方で高コントラストが得られる
単偏光板方式の液晶表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における液晶表示装
置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における液晶表示装
置の画素部を拡大して示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における液晶表示装
置の配置関係を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における液晶表示装
置の配置関係を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における液晶表示装
置の画素部を拡大して示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における液晶表示装
置の配置関係を示す平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態における液晶表示装
置の構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における液晶表示装
置の画素部を拡大して示す平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における液晶表示装
置の配置関係を示す平面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態における液晶表示
装置の配置関係を示す平面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態における液晶表示
装置の構成を示す断面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態における液晶表示
装置の画素部を拡大して示す平面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態における液晶表示
装置に用いる位相差板の位相差値の波長依存性を示すグ
ラフである。
【図14】本発明の第1の実施の形態における液晶表示
装置における分光反射率特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1:第1の基板 2:第2の基板
3:第1の電極 4:第2の電極 5:シール材
6:ネマチック液晶 6a:下液晶分子配向方向 6b:上液晶分
子配向方向 7:反射層 8:保護膜 9:半透過反射層(ハーフミラー) 10:
カラーフィルタ 11:第1の偏光板 11a:第1の偏光板
の吸収軸 12:第1の位相差板 12a:第1の位相
差板の遅相軸 13:第2の位相差板 13a:第2の位相
差板の遅相軸 14:半透過反射層(開口部付き) 15:
拡散層 16:バックライト 17:第2の偏光板 17a:第2の偏光板の吸収軸 18:第3
の位相差板 18a:第3の位相差板の遅相軸 19:第
4の位相差板 19a:第4の位相差板の遅相軸 20、21、22、23:STN液晶素子 R:赤フィルタ G:緑フィルタ
B:青フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 510 G02F 1/1335 510 2H091 520 520 1/139 1/137 505 Fターム(参考) 2H042 DA02 DA12 DA18 DB01 DB08 DC02 DE00 2H048 BA02 BA45 BB02 BB10 BB14 BB44 2H049 BA02 BA03 BA06 BA07 BA42 BB03 BB42 BB43 BB48 BC03 2H088 GA02 HA12 HA16 HA17 HA21 HA28 JA13 KA05 KA07 KA30 MA02 2H089 QA16 RA10 SA02 SA04 SA18 TA12 TA14 TA15 TA17 TA18 2H091 FA02Y FA08X FA11X FA14Y FA41Z FB02 FC01 FC02 FD06 FD10 GA03 HA10 KA01 LA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射層と第1の電極とを有する第1の基
    板と第2の電極を有する第2の基板と前記一対の基板間
    にツイスト角が220°〜260°にツイスト配向して
    いるネマチック液晶を狭持してなるSTN液晶素子と、 前記第2の基板の外側に設ける第1の位相差板と、 その第1の位相差板の外側に設ける第2の位相差板と、 その第2の位相差板の外側に設ける第1の偏光板とを具
    備する液晶表示装置であって、 前記STN液晶素子の複屈折量を示すΔnd値Rsが
    0.79μm〜0.85μmであり、 前記第1の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf1が
    0.17μm〜0.19μmであり、 前記第2の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf2と
    Rsとの差Rf2−Rsが0.08μm〜0.13μm
    であり、 前記第1の位相差板の遅相軸と前記第2の位相差板の遅
    相軸との交差角αが32°〜42°であることを特徴と
    する液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 半透過反射層と第1の電極とを有する第
    1の基板と第2の電極を有する第2の基板と前記一対の
    基板間にツイスト角が220°〜260°にツイスト配
    向しているネマチック液晶を狭持してなるSTN液晶素
    子と、 前記第2の基板の外側に設ける第1の位相差板と、 その第1の位相差板の外側に設ける第2の位相差板と、 その第2の位相差板の外側に設ける第1の偏光板と、 前記第1の基板の外側に設ける第3の位相差板と、 その第3の位相差板の外側に設ける第2の偏光板と、 その第2の偏光板の外側に設けるバックライトとを具備
    する液晶表示装置であって、 前記STN液晶素子の複屈折量を示すΔnd値Rsが
    0.79μm〜0.85μmであり、 前記第1の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf1が
    0.17μm〜0.19μmであり、 前記第2の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf2と
    Rsとの差Rf2−Rsが0.08μm〜0.13μm
    であり、 前記第1の位相差板の遅相軸と前記第2の位相差板の遅
    相軸との交差角αが32°〜42°であり、 前記第3の位相差板の位相差値が概ね1/4波長である
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 半透過反射層と第1の電極とを有する第
    1の基板と第2の電極を有する第2の基板と前記一対の
    基板間にツイスト角が220°〜260°にツイスト配
    向しているネマチック液晶を狭持してなるSTN液晶素
    子と、 前記第2の基板の外側に設ける第1の位相差板と、 その第1の位相差板の外側に設ける第2の位相差板と、 その第2の位相差板の外側に設ける第1の偏光板と、 前記第1の基板の外側に設ける第3の位相差板と、 その第3の位相差板の外側に設ける第4の位相差板と、 その第4の位相差板の外側に設ける第2の偏光板と、 その第2の偏光板の外側に設けるバックライトとを具備
    する液晶表示装置であって、 前記STN液晶素子の複屈折量を示すΔnd値Rsが
    0.79μm〜0.85μmであり、 前記第1の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf1が
    0.17μm〜0.19μmであり、 前記第2の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf2と
    Rsとの差Rf2−Rsが0.08μm〜0.13μm
    であり、 前記第1の位相差板の遅相軸と前記第2の位相差板の遅
    相軸との交差角αが32°〜42°であり、 前記第3の位相差板の遅相軸と前記第4の位相差板の遅
    相軸とは概ね直交しており、 その第3の位相差板の位相差値の波長依存性と前記第4
    の位相差板の位相差値の波長依存性とが異なり、 前記第3の位相差板の位相差値と前記第4の位相差板の
    位相差値との差が概ね1/4波長であることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 半透過反射層と第1の電極とを有する第
    1の基板と第2の電極を有する第2の基板と前記一対の
    基板間にツイスト角が220°〜260°にツイスト配
    向しているネマチック液晶を狭持してなるSTN液晶素
    子と、 前記第2の基板の外側に設ける第1の位相差板と、 その第1の位相差板の外側に設ける第2の位相差板と、 その第2の位相差板の外側に設ける第1の偏光板と、 前記第1の基板の外側に設ける第3の位相差板と、 その第3の位相差板の外側に設ける第4の位相差板と、 その第4の位相差板の外側に設ける第2の偏光板と、 その第2の偏光板の外側に設けるバックライトとを具備
    する液晶表示装置であって、 前記STN液晶素子の複屈折量を示すΔnd値Rsが
    0.79μm〜0.85μmであり、 前記第1の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf1が
    0.17μm〜0.19μmであり、 前記第2の位相差板の複屈折量を示す位相差値Rf2と
    Rsとの差Rf2−Rsが0.08μm〜0.13μm
    であり、 前記第1の位相差板の遅相軸と前記第2の位相差板の遅
    相軸との交差角αが32°〜42°であり、 前記第3の位相差板の遅相軸と第4の位相差板の遅相軸
    とは概ね60゜に交差しており、 前記第3の位相差板の位相差値は概ね1/4波長であ
    り、 前記第4の位相差板の位相差値は概ね1/2波長である
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の基板と前記第2の基板のいず
    れか一方の基板に複数色のカラーフィルタを設ける請求
    項1、請求項2、請求項3、または請求項4に記載の液
    晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の基板の外側に拡散層を設ける
    請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4に記載
    の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記半透過反射層として、厚さ0.03
    μm〜0.01μmの金属薄膜を用いる請求項2、請求
    項3、または請求項4に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記半透過反射層として、画素毎に開口
    部を設けた金属薄膜を用いる請求項2、請求項3、また
    は請求項4に記載の液晶表示装置。
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