JP2002069541A - アルミニウムドロス処理装置 - Google Patents

アルミニウムドロス処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理作業に手間を要せず、簡易で価格が低
く、維持管理費が安く、アルミニウムの回収率を上げる
ための追加作業を必要とせず、回収したアルミニウムの
取扱いが容易なアルミニウムドロス処理装置を提供す
る。 【解決手段】 アルミ溶解炉8のドロス掻出し口8aの
直下に配置され、開口部1aを有する台車1上に、開放
部2aを形成した振動プレート2をスプリング3を介し
て取付け、振動プレート2上に、底板4aに複数の回収
孔4cを穿設したドロスバケット4を着脱自在に取付け
ると共にエアーバイブレータ5を取付け、振動プレート
2の直下に移動自在なアルミ回収バケット6を設け、ド
ロス掻出し口8aからドロスDを掻き出してドロスバケ
ット4に投入し、エアーバイブレータ5によってドロス
バケット4を振動させて、底板4aの回収孔4cからド
ロスD中の溶融アルミニウムAをアルミ回収バケット6
内に滴下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムドロ
ス処理装置に関する。より詳細には、アルミニウムまた
はアルミニウム合金を溶解炉で溶解(精製および溶解保
持を含む)する過程において発生するアルミニウムドロ
スから溶融アルミニウムを回収する処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムやアルミニウム合金を溶解
する際に溶解炉の湯面に浮遊するドロスを炉外に掻出す
と、多くのアルミニウムがドロスと共に掻出される。こ
のドロスに含まれているアルミニウムを回収するため
に、従来、次のような方法が採られてきた。
【0003】 (A)IGDC(Inert Gas Dross Cooler)法 ドロスを気密性のクーラーの中に置き、アルゴンガスを
入れて不活性雰囲気を作り、アルミニウムの酸化を防止
する方法である。 (B)AROS法 ドロスのフィーダー部を気密化し、低酸素雰囲気の冷却
ドラム中でアルミニウムを回収し、残灰を冷却、破砕、
篩い分けする方法である(例えば特公昭60−1109
3号)。 (C)プラズマ法 プラズマを利用してアルミニウムを回収する方法である
(例えば特開平2−15126号)。 (D)MRM(Metal Reclaiming Machine)法 ポットに入れたホットドロスを回転羽根で攪拌すること
によってアルミニウムを回収するもので、我国で最も一
般的に使用されている方法である(例えば特許第110
3763号)。 (E)プレス法 圧力を加えてアルミニウムを絞り出す方法である(例え
ば特許第3001080号)。 (F)遠心分離法 遠心分離機でアルミニウムを分離し回収する方法であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のうち、IGDC
法、AROS法およびプラズマ法は、1バッチで10ト
ン以上の多量のアルミニウムを溶解する大規模な精錬業
界、圧延業界あるいは押出し業界に適した方法であり、
設備費も1億円前後と格段に高い。本発明が対象として
いる自動車や二輪車業界あるいはその部品製造業界さら
には電気機器製造業界におけるアルミ溶解炉の容量は1
0トン未満であり、その中でも5〜6トン未満が大半を
占める。また、一回のドロス掻出し量は500キログラ
ム(kg)未満が殆どである。このような業界に、こう
したIGDC法等は、設備費および規模の点から適して
いない。
【0005】自動車や二輪車業界等に適しているのはM
RM法、プレス法および遠心分離法である。
【0006】しかし、このうち、MRM法、プレス法あ
るいは遠心分離法には次のような問題点がある。 (1)ドロスを炉からかき出す場所とアルミを回収する
場所(処理装置の設置場所)とが離れており、ドロスを
炉から処理装置まで搬送する必要があるため、処理作業
に手間を要する。 (2)MRM法はモーターによる攪拌を必要とすると共
に、攪拌中における粉塵の飛散を防止するための集塵機
を必要とし、プレス法は油圧による加圧を必要としてお
り、共に構造が複雑であり、また、両者共に500キロ
グラム(kg)程度のドロスを処理できる装置で100
0万円以上と高価である。 (3)MRM法はポットと攪拌羽根が消耗品であり、プ
レス法はプレスヘッドが特製品で、かつ消耗品であるた
め、維持管理費が嵩む。 (4)MRM法はテルミット反応を利用してドロスの温
度を上げると好条件下では60%以上のアルミニウムを
回収できるものの、過度のテルミット反応を抑制するた
めに、わざわざ冷灰を加える必要が生じ、また、プレス
法のアルミニウム回収率は60%以下であり、共に回収
率を上げるためには何らかの追加作業が必要である。 (5)また、遠心分離法においては、回収されるアルミ
ニウムは、その径が1000ミリ(mm)近いリング状
といった自社独自で再溶解して使用することが困難な大
きさと形状であるため、取扱いが面倒であるといった問
題がある。
【0007】そこで本発明の目的とするところは、処理
作業に多くの手間を必要とせず、簡易な構造で価格が低
く、維持管理費が安く、アルミニウムの回収率を上げる
ための追加作業を必要とせず、さらに回収したアルミニ
ウムの取扱いが容易なアルミニウムドロス処理装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載のアルミニウムドロス処
理装置は、アルミニウム溶解炉(8)のドロス掻出し口
(8a)の直下に配置され、中央部に開口部(1a)を
有する台車(1)上に、中央部に開放部(2a)を形成
した振動プレート(2)をスプリング(3)を介して取
付け、振動プレート(2)上に、底板(4a)に複数の
回収孔(4c)を穿設したドロスバケット(4)を着脱
自在に取付けると共に振動発生装置(5)を取付け、さ
らに振動プレート(2)の直下に移動自在なアルミ回収
バケット(6)を設け、アルミニウム溶解炉(8)のド
ロス掻出し口(8a)からドロス(D)を掻き出してド
ロスバケット(4)に投入し、振動発生装置(5)によ
って振動プレート(2)と共にドロスバケット(4)を
振動させて、底板(4a)の回収孔(4c)からドロス
(D)中の溶融アルミニウム(A)をアルミ回収バケッ
ト(6)内に滴下してなることを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載のアルミニウムドロ
ス処理装置は、前記振動発生装置を、エアーバイブレー
タ(5)又は振動モーターで構成したことを特徴とす
る。
【0010】さらに、請求項3に記載のアルミニウムド
ロス処理装置は、前記ドロスバケット(4)を底板(4
a)から上方に向って幅広となる逆四角錐台形状とし、
前記回収孔(4c)を下から上に向って拡径するテーパ
ー状としてなることを特徴とする。
【0011】なお、カッコ内の記号は図面および後述す
る発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事
項を示す。
【0012】本発明の請求項1及び2に記載のアルミニ
ウムドロス処理装置によれば、アルミニウム溶解炉のド
ロス掻出し口から掻き出したドロスを直接ドロスバケッ
トに投入し、その場でアルミニウムを回収するので、ド
ロスを溶解炉から処理装置まで搬送する必要がなく、処
理作業が容易である。また、構造が簡易であるため他の
方法よりも安価に製造できる。さらに、消耗の激しいい
わゆる消耗部品を必要としないので維持管理費が安い。
また、アルミニウムの回収率を上げるための追加作業を
必要としない。またさらに、回収したアルミニウムはア
ルミ回収バケット内で凝固するので、その後の取扱いが
容易な大きさと形状となる。
【0013】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1及び2に記載の発明の作用効果に加えて、ドロス
バケットを逆四角錐台形状とし、回収孔をテーパー状と
したので、アルミニウム滴下後にドロスバケット内に残
存している残灰(ドロスケーキ)を、ドロスバケットを
反転させることによって容易に取出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図10を参照して、本発
明の実施形態に係るアルミニウムドロス処理装置につい
て説明する。図1はアルミニウムドロス処理装置を示す
正面図であり、図2はその側面図である。また、図3は
本装置の台車1を示す平面図であり、図4は側面図であ
る。図5は振動プレート2を示す平面図である。図6は
ドロスバケット4の底板4aを示す平面図であり、図7
は底板4aに穿設された回収孔4cを示す断面図であ
る。また、図8はアルミ回収バケット6を示す側面図、
図9はその正面図、そして図10はその平面図である。
【0015】本発明の実施形態に係るアルミニウムドロ
ス処理装置は、アルミニウム溶解炉8のドロス掻出し口
8aの直下に配置され、中央部に大きな開口部1aを有
し、角パイプで形成した台車1上に、同じく中央部に開
放部2aを形成した振動プレート2を四つのコイルスプ
リング3を介して取付けている。このスプリング3は、
台車1および振動プレート2の両側端部に突設した掛止
片1c、2bに嵌合させることによってその位置を不動
にしている。
【0016】また、振動プレート2上に、底板4aに複
数の回収孔4cを穿設したドロスバケット4を着脱自在
に取付けると共に、圧縮空気によって作動する複数のエ
アーバイブレータ5を取付けている。さらに、振動プレ
ート2の直下に、コロ6aによって移動自在なアルミ回
収バケット6を設けている。このアルミ回収バケット6
も、ドロスバケット4と同様に底面から上方に向って幅
広となる逆四角錐台形状としている。なお、ここでは振
動発生装置としてエアーバイブレータ5を使用したが、
これにかえて振動モーターなどの装置を使用してもよ
い。
【0017】そして、アルミニウム溶解炉8のドロス掻
出し口8aからドロスDを掻き出してドロスバケット4
に投入し、エアーバイブレータ5によって振動プレート
2と共にドロスバケット4を振動させて、底板4aの回
収孔4cからドロスD中の溶融アルミニウムAをアルミ
回収バケット6内に滴下することとしている。
【0018】なお、台車1には車輪1bを設けてレール
7上を走行自在とし、また、ドロスバケット4の下面に
は、フォークリフト用のポケット4dを設けている。
【0019】また、ドロスバケット4は、反転してその
中で凝固した残灰を容易に取出すことができるように、
その形状を底板4aから上方に向って幅広となる逆四角
錐台形状としている。このときの側板4bの傾斜角度θ
は5°(度)〜20°(度)が適当であり、5°(度)
〜10°(度)が最も好ましい(図1および図2参
照)。ちなみに、傾斜角度θが5°(度)以下であると
残灰の取出しが困難となり、20°(度)以上であると
バスケット4としての容積効率が悪くなる。
【0020】このドロスバケット4は普通鋼板または鋳
物で形成しており、その板厚Tは9〜16mmが適当
で、16mmが最も好ましい。板厚Tが9mm以下であ
るとドロスDの熱によって歪みが生じやすく、エアーバ
イブレータ5からの振動の伝播効率が低下したり、残灰
が外れ難くなる。また、板厚Tが16mm以上である
と、ドロスバケット4の熱容量が大きくなり、ドロスD
投入時に当該ドロスDの温度が急激に低下し、ドロスD
に含まれている溶融アルミニウムAの流動性が悪くな
り、回収されるアルミニウムAの量が減ってしまう。
【0021】また、ドロスバケット4の底板4aに穿設
した回収孔4cは、下から上に向って拡径するテーパー
状としている(図7参照)。拡径としないで、板厚Tが
16mmの底板4aにφ(直径)10mmおよびφ(直
径)15mmの通常の垂直孔を穿設して、アルミニウム
(AD12)のドロスDを処理する実験を行ったとこ
ろ、前者ではアルミニウムAの回収量が少なく、後者で
は回収したアルミニウムAに多くのドロスDが混入して
しまうことを確認した。
【0022】こうした点に鑑み、回収孔4cをテーパー
状とし、板厚Tが16mmの底板4aにφ(直径)10
mmの直孔Pを穿設し、2mmの基準高さHを経て拡径
角度αが90°のテーパー状としている。なお、直孔P
はφ(直径)10mm〜φ(直径)12mmが適当であ
る。また、基準高さHは0mmとしても良いが、その場
合、アルミニウムAの強い侵食性によって直孔Pの周囲
が侵され、孔径が大きくなって長期間の使用に耐えるこ
とが難しい。そのため、基準高さHを1mm〜2mm程
度確保することによって、長期間(1年以上)の使用に
耐えることができるようにしている。
【0023】こうした寸法形状の回収孔4cは、シリコ
ンを多く含むAD12(シリコン含有率:9.6〜1
2.0%)を処理する場合に極めて好ましい回収効果を
得ることができる。シリコンを多く含むアルミニウム合
金は、溶融状態での流動性が高いからである。従って、
シリコンが少なく、あるいはマグネシウムが多いアルミ
ニウム合金を処理する場合は、直孔Pをφ(直径)13
mm〜φ(直径)18mm程度に設定すると良い。
【0024】底板4aに穿設する回収孔4cの数は限定
されないが、底板4aの開口率として1.2%〜5.0
%が好ましい。投入されるドロスDの重量と、回収孔4
cを通過するアルミニウムAの回収性を考慮したもので
ある。
【0025】エアーバイブレータ5によって、ドロスバ
ケット4に投入されたドロスDに加えられる振動は、振
動数において25Hz〜75Hzが好ましい。振動数が
25Hz未満ではアルミニウムAの回収率が乏しく、ま
た、75Hzを超えると騒音が大きくなるからである。
【0026】なお、ドロスバケット4の底板4aは、投
入されるドロスDの温度低下およびそれに伴う流動性の
低下を防止するために、あらかじめバーナーで予熱して
おくと良い。
【0027】本実施形態に係るアルミニウムドロス処理
装置によって、ドロスD中の溶融アルミニウムAを回収
するには、次のように行う。図11および図12を参照
して説明する。 (1)本処理装置を溶解炉8のドロス掻出し口8aの直
下に配置する。台車1には車輪1bを設け、またアルミ
回収バケット6にはコロ6aを設けているので、容易に
移動させることができる。 (2)アルミニウム溶解炉8からドロスDを掻き出す直
前に、エアーバイブレータ5を高圧空気によって作動さ
せる。振動プレート2に取付けられているスプリング3
の作用によってドロスバケット4は激しく振動する。 (3)溶解炉8のドロスDを掻き出して、シュート8c
を介してドロスバケット4へ投入する。ドロスバケット
4へ投入されたドロスDに含まれている溶融アルミニウ
ムAは、底板4aの回収孔4cを通って滴下し、アルミ
回収バケット6内へ回収される。溶融アルミニウムAの
滴下は、ドロスバケット4が振動しているため効果的に
行われる。また、掻き出されたドロスDは、搬送される
ことなくそのまま処理されるので、ドロスD中の溶融ア
ルミニウムAが酸素と化合して酸化アルミニウムになる
ことを抑制することができる。なお、溶解炉8の掻出し
口8aには粉塵捕集用のフード8bが設置されているた
め、本処理装置によるドロス処理のための集塵機は不要
である。ドロスDをドロスバケット4に投入する際に発
生する粉塵は、この既存のフード8bを通って集塵機に
至る。 (4)ドロスDの掻き出し完了後、数分後にエアーバイ
ブレータ5の作動を停止する。これによって、ドロスバ
ケット4の振動が止る。 (5)ドロスバケット4内の残灰と、アルミ回収バケッ
ト6に回収した溶融アルミニウムAを、そのままその位
置で自然冷却する。この状態では、なおもドロスD中の
溶融アルミニウムAが滴下する。 (6)ドロスバケット4内の残灰とアルミ回収バケット
6内のアルミニウムAが凝固した後、本処理装置を溶解
炉8から離脱させる。これは、台車1とアルミ回収バケ
ット6を移動させることによって行う。 (7)ドロスバケット4から残灰と取出すと共に、アル
ミ回収バケット6からアルミニウムAを取出す。ドロス
バケット4はそのポケット4dにフォークリフトのフォ
ークを挿入して移動した後、反転してその中の残灰を取
出す。この際、ドロスバケット4は逆四角錐台形状と
し、その底板4aの回収孔4cはテーパー状としている
ので、残灰は引っ掛かることなく円滑に取出される。同
様に、アルミ回収バケット6も逆四角錐台形状としてい
るので、凝固したアルミニウムAも引っ掛かることなく
容易に取出される。 (8)最後に、本処理装置を再び溶解炉8の掻出し口8
aの直下に配置し、次の処理作業に備える。
【0028】なお、本処理装置は、ドロスを掻き出して
ドロスバケット4内へ投入するのみでアルミニウムAを
回収できるといったきわめて簡易な構造であるためアル
ミニウムAの回収率も従来装置と比較して格段に優れて
いるとは言えない。従って、ドロスバケット4内の残灰
を再生業者の手に委ねて、当該残灰中のアルミニウムA
をさらに回収することとしている。
【0029】
【発明の効果】本発明の請求項1及び2に記載のアルミ
ニウムドロス処理装置によれば、アルミニウム溶解炉の
ドロス掻出し口から掻き出したドロスを直接ドロスバケ
ットに投入し、その場でアルミニウムを回収するので、
ドロスを溶解炉から処理装置まで搬送する必要がなく、
処理作業が容易である。また、構造が簡易であるため他
の方法よりも安価に製造できる。さらに、消耗の激しい
いわゆる消耗部品を必要としないので維持管理費が安
い。また、アルミニウムの回収率を上げるための追加作
業を必要としない。またさらに、回収したアルミニウム
はアルミ回収バケット内で固化するので、その後の取扱
いが容易な大きさと形状となる。
【0030】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1及び2に記載の発明の作用効果に加えて、ドロス
バケットを逆四角錐台形状とし、回収孔をテーパー状と
したので、アルミニウム滴下後にドロスバケット内に残
存している残灰を、ドロスバケットを反転させることに
よって容易に取出すことができる。従って、処理作業が
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアルミニウムドロス処
理装置を示す正面図である。
【図2】図1に示すアルミニウムドロス処理装置の側面
図である。
【図3】図1に示すアルミニウムドロス処理装置の台車
を示す平面図である。
【図4】図1に示すアルミニウムドロス処理装置の台車
を示す側面図である。
【図5】図1に示すアルミニウムドロス処理装置の振動
プレートを示す平面図である。
【図6】図1に示すアルミニウムドロス処理装置のドロ
スバケットの底板を示す平面図である。
【図7】図6の底板に穿設された回収孔を示す拡大断面
図である。
【図8】図1に示すアルミ回収バケットを示す側面図で
ある。
【図9】図1に示すアルミ回収バケットの正面図であ
る。
【図10】図1に示すアルミ回収バケットの平面図であ
る。
【図11】本発明の実施形態に係るアルミニウムドロス
処理装置の使用状態を示す側面図である。
【図12】本発明の実施形態に係るアルミニウムドロス
処理装置の使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 台車 1a 開口部 1b 車輪 1c 掛止片 2 振動プレート 2a 開放部 2b 掛止片 3 スプリング 4 ドロスバケット 4a 底板 4b 側板 4c 回収孔 4d ポケット 5 エアーバイブレータ 6 アルミ回収バケット 6a コロ 7 レール 8 溶解炉 8a 掻出し口 8b フード 8c シュート D ドロス A アルミニウム θ 傾斜角度 T 板厚 P 直孔 H 基準高さ α 拡径角度
フロントページの続き (72)発明者 田尻 昇 広島市中区東千田町1丁目1番72号 三建 産業株式会社内 (72)発明者 増田 憲昭 静岡県田方郡函南町塚本13の11 株式会社 協和製作所内 (72)発明者 ハツ橋 明彦 静岡県田方郡函南町塚本13の11 株式会社 協和製作所内 Fターム(参考) 4K001 AA02 BA13 DA05 FA07 GA03 GB02 GB12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム溶解炉のドロス掻出し口の直
    下に配置され、中央部に開口部を有する台車上に、中央
    部に開放部を形成した振動プレートをスプリングを介し
    て取付け、振動プレート上に、底板に複数の回収孔を穿
    設したドロスバケットを着脱自在に取付けると共に振動
    発生装置を取付け、さらに振動プレートの直下に移動自
    在なアルミ回収バケットを設け、 アルミニウム溶解炉のドロス掻出し口からドロスを掻き
    出してドロスバケットに投入し、振動発生装置によって
    振動プレートと共にドロスバケットを振動させて、底板
    の回収孔からドロス中の溶融アルミニウムをアルミ回収
    バケット内に滴下して回収することを特徴とするアルミ
    ニウムドロス処理装置。
  2. 【請求項2】前記振動発生装置は、エアーバイブレータ
    又は振動モーターであることを特徴とする請求項1に記
    載のアルミニウムドロス処理装置。
  3. 【請求項3】前記ドロスバケットを底板から上方に向っ
    て幅広となる逆四角錐台形状とし、前記回収孔を下から
    上に向って拡径するテーパー状としてなることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のアルミニウムドロス処理装
    置。
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