JP2002068588A - トラバース装置 - Google Patents

トラバース装置

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JP2002068588A
JP2002068588A JP2000259996A JP2000259996A JP2002068588A JP 2002068588 A JP2002068588 A JP 2002068588A JP 2000259996 A JP2000259996 A JP 2000259996A JP 2000259996 A JP2000259996 A JP 2000259996A JP 2002068588 A JP2002068588 A JP 2002068588A
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traverse
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Yoshito Umehara
嘉人 梅原
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Murata Machinery Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/28Traversing devices; Package-shaping arrangements
    • B65H54/2833Traversing devices driven by electromagnetic means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライダの脱調を検出し、スライダの原点復
帰動作を自動的に行えるトラバース装置を提供するこ
と。 【解決手段】 トラバース範囲の両側方にスライダの脱
調を検出する脱調検出センサセンサSE1、SE2を設
け、脱調現象によりトラバース範囲(a−b間)を逸脱
して磁気シャフト2端部へ向かうスライダ3を上記セン
サSE1、SE2が検出して脱調現象が発生したことを
検出する。更に、スライダ3の原点Oへの復帰動作にお
いて、該スライダ3を原点Oの方向に移動させる際、セ
ンサSE1、SE2がスライダ3を検出した時点からの
モータM1の回転数を計測することにより、原点位置O
にスライダ3の検出用センサを設けなくても所定時間経
過後スライダ3が原点Oに到達したことを間接的に認識
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動モータにより
回転駆動され、外周部分に着磁部を備えた磁気シャフト
と、該磁気シャフトの着磁部に対向する着磁部を有し、
上記磁気シャフトの回転によって軸方向に往復動するス
ライダとを備え、該スライダにトラバースガイドが取付
けられているトラバース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラバース装置として、トラバースガイ
ドを往復運動させることにより、糸をトラバースさせる
ものが知られている。又、この種のトラバース装置とし
ては、パッケージの軸芯に沿う方向に延在し、パッケー
ジの軸芯に沿う方向へ螺旋状に着磁された第1の着磁部
を有する磁気シャフトと、磁気シャフトに沿って移動自
在に配置され、第1の着磁部に対向するように螺旋状に
着磁された第2の着磁部と、糸を案内するトラバースガ
イドとを有するスライダと、上記磁気シャフトを正逆回
転させるためのモータとで構成されているものが提案さ
れている(特願2000−83232号)。
【0003】上記トラバース装置の場合、上記磁気シャ
フトを正逆回転させるためのモータの周期的な正転、逆
転の切り換え駆動により、スライダの第2着磁部に対向
する第1の着磁部の磁極N、Sの位置を螺旋状に相対移
動させることによって、両着磁部同士における磁気的吸
引力及び反発力の作用を利用し、上記スライダをパッケ
ージの軸芯に沿う方向に往復動させるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記トラバース装置に
おいて、例えば、上記磁気シャフトの回転方向を反転さ
せた時、又は巻取られる糸の巻付き等でスライダの移動
に過大な負荷がかかった時は、第1の着磁部と第2の着
磁部との磁気的結合が外れ、即ちスライダが脱調するこ
とがあった。スライダは正規のトラバース範囲から逸脱
した状態となり、シャフト端部を支持する支持体への衝
突を繰り返す等、正規のトラバース動作に異常が発生す
る可能性がある。
【0005】更に、該脱調現象が生じた場合、巻き取ら
れる糸のトラバースが正常に行われないためにパッケー
ジの表面に糸が乱雑に巻き取られるため、不良パッケー
ジとなってしまう。従って、該パッケージを廃棄し、新
たな巻取りボビンと交換すると共に、交換後先ず手動操
作によりトラバースガイドを原点に復帰させてから巻き
取りを再開させる必要がある。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、スライダの脱調を検出し、スライダの原点復帰動作
を自動的に行えるトラバース装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、駆動モータにより回転駆動
され、外周部分に着磁部を備えた磁気シャフトと、該磁
気シャフトの着磁部に対向する着磁部を有し、上記磁気
シャフトの回転によって軸方向に往復動するスライダと
を備え、該スライダにトラバースガイドが取付けられて
いるトラバース装置であって、トラバース範囲の両側方
にスライダを検出する脱調検出センサを設けると共に、
上記駆動モータの回転制御を行うためのモータ制御部は
上記センサによる脱調検出信号に基づいてスライダが原
点に復帰する迄の移動距離又は移動時間を演算すること
により原点復帰制御することを特徴としている。この発
明では、脱調検出センサによりスライダの脱調現象が発
生したことを確実に検出できる。即ち、磁気シャフトが
正常な正逆回転運動を行っているにも関わらずスライダ
が正規のトラバース範囲を逸脱してシャフト端部へ向か
うことを脱調検出センサにより検出することができる。
更に、モータ制御部の上記原点復帰制御において、脱調
検出センサのスライダ検出信号に基づいて、スライダ検
出時点から原点に到達する迄の所要角度回転又は所要時
間を演算し、該所要回転角度又は所要時間経過する迄モ
ータを回転させることで、原点位置にスライダ検出用セ
ンサを設けなくても所定時間経過後スライダが原点に到
達したことを間接的に認識することが可能になる。
【0008】請求項2記載の発明は、上記モータ制御部
は、上記センサによる脱調検出後、トラバース範囲の一
端側又は他端側のうち、いずれのセンサが脱調を検出し
たかを特定し、スライダが原点方向へ移動する方向にモ
ータを回転駆動させるための制御信号を出力することを
特徴としている。この発明では、スライダの脱調を検出
した場合、いずれのセンサが脱調を検出したかを特定す
ることで、スライダを原点に向けて移動させるためのモ
ータの回転方向を特定できる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記モータ制御部
は、トラバース時のモータ回転速度用の制御部と原点復
帰時のモータ回転速度用の制御部とを備え、原点復帰動
作時のモータ回転速度がトラバース時の回転速度に比べ
て低速となるように制御することを特徴としている。こ
の発明では、原点復帰動作時のモータを低速回転させる
ことで、原点復帰動作中スライダが原点に到達した時に
慣性の影響が小さく抑えられる。
【0010】請求項4記載の発明は、巻取りの進行によ
るトラバース範囲の変化に応じて、トラバース折り返し
地点と脱調検出センサとの間の距離が略一定となるよう
に、両センサを移動させるセンサ移動手段を備えたこと
を特徴としている。この発明では、例えば、巻取りが進
行するにつれてトラバース範囲を徐々に減少させてテー
パーエンドパッケージを形成する場合、トラバース範囲
の変化に対応して上記センサを移動させることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何
ら本実施の形態に限定されるものではない。
【0012】図1は本発明実施形態に係るモータM1、
M2の制御系統を示す図である。図2は本発明実施形態
に係るトラバース装置1、パッケージPを示す正面図で
ある。図3は磁気シャフト2の第1着磁部22とスライ
ダ3の第2着磁部31とを示す拡大図である。図4は図
2に示すモータM1の速度特性を示すグラフである。図
5乃至図7はスライダ3の原点O復帰動作の手順を示す
フローチャート、タイムチャートである。
【0013】図2に示すようにトラバース装置1は、モ
ータM1と、磁気シャフト2と、トラバースガイド4が
固着された中空円筒形状のスライダ3とにより構成され
ており、トラバース装置1の上方には巻取りパッケージ
Pに接触しながら回転している巻取ドラムDが磁気シャ
フト2に並設されている。更に、磁気シャフト2の中心
軸21の一端にモータM1、他端にはエンコーダ5が取
り付けられている。
【0014】上記磁気シャフト2は、図2に示すように
両端部を軸受6によりシャフト支持部7に回転支持され
ている。又、2本のガイドロッド8は、磁気シャフト2
に並設され、パッケージPの軸芯に沿う方向に延在して
おり、各ロッド8の両端部はロッド支持部9によりOリ
ング10を介して弾性支持されている。又、ロッド支持
部9は、磁気シャフト2を回転自在に貫通させている。
複数の摺動軸受11は、各ガイドロッド8に対し走行方
向に間隔をおいて設けられており、ガイドロッド8の外
周に摺動自在に嵌挿され、スライダ3に対し並列するよ
うに配置されている。ここで、スライダ3は両端側にて
連結部材12と連結され、該連結部材12は、摺動軸受
11に連結されている。又、スライダ3の、トラバース
ガイド4付近からは被検出体3aが突出している。
【0015】ここで、a、bは糸Yをトラバースする時
の折り返し地点を示しており、スライダ3(連結部材1
2)のトラバース範囲(a−b間の範囲)の両側方には
それぞれ、スライダ3の被検出体3aを検出可能な脱調
検出センサSE1、SE2が位置するようになってお
り、センサSE1、SE2はセンサ移動手段40を構成
する移動部材42a、42b上に固着されている。セン
サ移動手段40は、ベース41と、ボールネジ43a、
43bと、センサ移動用モータM2とを備えている。そ
して、移動部材42a、42bはボールネジ43a、4
3bと螺合しており、該ボールネジ43a、43bはベ
ース41に一端を支持され、そのリード角はトラバース
の中央地点Oを挟んで対称となっている。即ち、互いに
反対方向の螺旋溝が形成された2本のボールネジ43
a、43bが、中央部でカップリング44bにより一直
線上に連結されている。ボールネジ43aの一端には、
カップリング44aを介してセンサ移動用モータM2が
取付けられている。尚、本実施形態で述べるところの原
点Oとはトラバース中央地点を指すこととする。
【0016】更に、スライダ3の中空部分は磁気シャフ
ト2が貫通して、互いに非接触或いはスライダ3が磁気
シャフト2に対して摺動可能となるように形成されてお
り、図3に示すように、磁気シャフト2には第1着磁部
22が中心軸21の外周に嵌められた状態で接着固定さ
れ、該着磁部22の外周ではN極22NとS極22Sと
がトラバース幅全長に渡って螺旋状をなして着磁されて
いる。ここで、上記第1着磁部22の外周面に、例えば
摺動性の良い表面加工が施されたステンレス製の円筒部
材を嵌めて、スライダ3との間の摺動抵抗を低減させる
ようにしてもよい。
【0017】一方、スライダ3の内周面には、N極31
NとS極31Sとが磁気シャフト2の第1着磁部22の
リード角と同一で且つ磁気シャフト2外周の第1着磁部
22と対向するように交互に螺旋状をなして形成されて
いる。このような構成により、磁気シャフト2を回転駆
動させると、第1着磁部とスライダ3側の着磁部31と
の間の磁気作用によりトラバースガイド4がスライダ3
と共に移動するようになっている。
【0018】詳しくは、磁気シャフト2の第1着磁部2
2のN極22N(S極22S)と、スライダ3の第2着
磁部31のS極31S(N極31N)との磁気的な吸引
力により互いに磁気的係合状態となり、相異する磁極が
対峙したところでスライダ3は停止し安定するが、図2
のモータM1の回転駆動により磁気シャフト2が正逆回
転し第1着磁部22のN極22N、S極22Sが移動す
ると、第1着磁部22と第2着磁部31との互いの吸
引、反発作用によって、スライダ3も同様に回転しよう
とする。しかし、図2のガイドロッド8、摺動軸受1
1、連結部材12により回転が規制されるため、スライ
ダ3は回転を伴わずパッケージPの軸芯に沿う方向へ、
磁気シャフト2の外周面に沿って移動することとなる。
【0019】更に、図2に示す糸YをパッケージPに巻
き取る時、巻取ドラムDを回転駆動させると共に、トラ
バース装置1を往復運動させてトラバースガイド4によ
り糸Yをトラバースさせる必要がある。そこで、モータ
M1の正逆回転切り換え制御を行うことにより磁気シャ
フト2を周期的に正逆回転させて、スライダ3が磁気シ
ャフト2の軸方向において周期的な往復運動を行うよう
にするようになっている。この時糸Yがスライダ2に取
り付けられたトラバースガイド4に引っ掛けられた状態
であるならば、上記スライダ3の往復運動に伴ってトラ
バースされつつ、回転駆動を伴う巻取ドラムDと接触回
転している巻取パッケージPに巻き取られる。
【0020】モータM1、M2の制御系統は、図1に示
すように脱調検出センサSE1、SE2に接続線51、
52を介して接続し、モータM1、M2に共通のモータ
制御部50と、モータM1、M2に設けられたモータ駆
動回路53、54により構成されている。尚、上記制御
部50は、回転検出器であるエンコーダ5の検出信号を
パルスカウントするためのパルスカウンタを備えている
(図示せず)。
【0021】又、モータ制御部50は、トラバース時の
モータM1の正逆回転切換えを行うための反転信号及び
回転速度信号を出力するトラバース制御部50aと、ス
ライダ3、トラバースガイド4の原点復帰動作時の、モ
ータM1への回転速度信号を出力する原点復帰制御部5
0bとを備えている。
【0022】ここで、スライダ3が図1に示す原点位置
Oから左方向への移動を伴うモータM1の回転方向を正
転、右側への移動を伴う回転方向を逆転とする。磁気シ
ャフト2が回転し、スライダ3がそれに伴い磁気シャフ
ト2に沿って移動するが、そのスライダ3の現在位置は
磁気シャフトの回転角度によって間接的に検出すること
ができる。そこで、エンコーダ5が出力する回転角検出
信号を制御部50のパルスカウンタが計数することによ
って制御部50に上記現在位置を演算して判定させるよ
うになっている。そこで、エンコーダ5の検出信号によ
り制御部50はスライダ3がエンコーダ5の検出信号に
よりトラバース折り返し地点aに到達する直前にあると
判断すると、トラバース制御部50aはモータ駆動回路
53へ反転信号を出力し、モータM1を逆転から正転へ
と反転させ、逆にトラバース折り返し地点bに到達する
直前にあると判断すると、モータ駆動回路53へ反転信
号を出力し、モータM1を正転から逆転へと反転させる
ようになっている。
【0023】モータM1の回転数の時間変化は図4に示
すようになり、モータM1の正転開始直後の回転速度は
等加速度運動となり(図4の時間領域t1)、トラバー
ス中央部あたりで所定の等速直線運動となる(図4の時
間領域t2)。更に、トラバース折り返し地点bに接近
すると、等加速度運動を伴う減速傾向となる(図4の時
間領域t3)。そして、上記地点bに到達した時に今度
は逆回転方向に等加速度運動となり(図4の時間領域t
4)、再びトラバース中央部付近では等速直線運動とな
る(図4の時間領域t5)。図1のトラバース制御部5
0aでは以上の回転速度の変化が繰り返されるように予
め制御パターンが設定されている。勿論、スライダ3及
びトラバースガイド4も同様の移動速度の変化を呈す
る。
【0024】又、図2に示すように、パッケージPの端
部形状を、巻取りが進行するにつれてトラバース範囲を
徐々に減少させてテーパーエンドにする場合、aとbと
の間隔(モータMの回転方向を切り換える時間間隔)を
徐々に短くすることにより形成することができる。
【0025】トラバース装置1による糸Yのトラバース
動作中、例えば磁気シャフト2が回転方向を反転させる
際、急激なスライダ3の方向変換が行われ、又は巻取ら
れる糸Yの巻付き等でスライダ3の移動に過大な負荷が
かかると、上記負荷が第1着磁部22(図2参照)の磁
力に打ち勝って、磁気シャフト2の回転による第1着磁
部22の変位に対してスライダ3の第2着磁部31が追
随できず、正規のトラバース範囲からスライダ3の移動
位置が逸脱する脱調現象が生じることがある。
【0026】この場合、最終的に図1に示すスライダ3
はセンサSE1、SE2の検出地点Q1、Q2よりも外
側へ走行するため、センサSE1又はSE2がスライダ
3の被検出体3a(以降はスライダ3と表現する)を検
出することにより脱調が発生したことを認識できるよう
になっている。尚、センサSE1、SE2は近接セン
サ、スライダ3が正規のトラバース範囲外の特定位置に
到達したことを検出できれば光センサ等を用いてもよ
い。
【0027】ここで、図1、図5を用いてスライダ3の
脱調現象検出からスライダ3の原点Oへの復帰迄の動作
について説明する。
【0028】図1において、スライダ3の往復運動中
(図5のs1)、スライダ3が脱調現象を起こし、トラ
バース折り返し地点a又はbを超えて磁気シャフト2端
部に向かってオーバーランしてこれを脱調検出センサS
E1又はSE2が検出すると、接続線51又は52を介
して別個の端子から両センサSE1、SE2の検出信号
が制御部50に入力されて、脱調の発生を認識する(図
5のs2)。
【0029】上記接続線51、52からスライダ3の脱
調検出信号が入力されたことにより、制御部50はSE
1、SE2のいずれがスライダ3の脱調を検出したかを
判別し(図5のs3)、スライダ3の原点復帰動作時の
モータM1の回転方向を特定する。
【0030】センサSE1又はSE2からの脱調検出信
号が入力されると、制御部50は駆動回路53に対して
モータ停止信号を出力し、モータM1の運転を一旦停止
制御する(図5のs4)。それに伴って、スライダ3が
脱調したことを認識するとアラームが出力されるように
なっており、作業者に対してスライダ3の脱調が発生し
たことを報知する。
【0031】次に、モータM1を停止させてから暫くす
ると原点復帰制御部50bは駆動回路53に対してモー
タM1を、トラバース時の回転速度に比べて低速で回転
駆動させるような回転速度信号を出力するようになって
おり、この低速制御によってモータM1が低速で回転を
始め、図3に示す磁気シャフト2の着磁部22とスライ
ダ3の着磁部31とが互いの脱調状態から再び磁気的係
合状態を回復するとスライダ3がトラバース方向に沿っ
て低速でトラバース中央地点(原点)Oに向かう(図5
のs5)。
【0032】スライダ3の低速移動において該スライダ
3が停止位置から再びQ1又はQ2へ到達してセンサS
E1、SE2により検出されると(図5のs6)、セン
サSE1又はSE2が制御部50に検出信号を出力す
る。この時、制御部50は該制御部50内のパルスカウ
ンタを作動させ(図5のs7)、エンコーダ5から出力
されるパルス数を計数することによって、スライダ3が
センサSE1、SE2で検出された時点からのモータM
1の回転角を計測し、スライダ3のトラバース方向への
移動量が認識できるようになっている。従って、センサ
SE2がスライダ3の移動距離計測開始地点を特定する
ための手段となっている。
【0033】制御部50では、再び地点Q1、Q2のセ
ンサSE1、SE2がONしてから何パルス目でモータ
M1を停止させるかを予め設定しており、この設定値は
スライダ3が低速運転時に地点Q1、Q2に到達してか
ら原点Oに到達する迄の距離Lだけ移動する際の目安と
なるパルス数であって、上記設定値のパルス数が入力さ
れると(図5のs8)、原点復帰制御部50はスライダ
3が原点に到達したことを認識し、制御部50は駆動回
路53に対してモータM1の停止制御を行うための信号
を出力する。これによってスライダ3が原点Oで停止
し、原点復帰がなされる(図5のs9)。
【0034】ここで、例えばトラバース折り返し地点a
における反転時に脱調現象が発生した場合を図1及び図
6を用いて説明する。
【0035】この場合、図1に示すように、磁気シャフ
ト2がモータM1の逆転駆動から正転駆動への切換えに
より回転方向が反転した(図6の時点イ)後、スライダ
3がトラバース折り返し地点a、Q2を超えて磁気シャ
フト2の図1紙面右側端部に向かってオーバーランし、
二点鎖線で示す位置に到達する。これによって脱調検出
センサSE2がスライダ3を検出し(図6の時点ロ)、
接続線52を介して制御部50が脱調の発生を認識す
る。
【0036】上記接続線52からスライダ3の脱調検出
信号が入力されたことにより、制御部50はSE2がス
ライダ3の脱調を検出したと認識するため、トラバース
折り返し地点aにて脱調が発生したと認識できる。
【0037】センサSE2からの脱調検出信号が入力さ
れると、制御部50は駆動回路53に対してモータ停止
信号を出力し、モータM1の運転を一旦停止制御する
(図6の時点ハ)。
【0038】次に、モータM1を停止させてから暫くし
て原点復帰制御部50bの回転速度制御によってモータ
M1が正転方向への低速運転を始めるため、スライダ3
がトラバース方向に沿って低速で原点Oに向かう(図6
の時点ニ)。
【0039】スライダ3の低速移動時に該スライダ3が
二点鎖線で示す位置から再び地点Q2に到達することに
よりSE2がスライダ3を検出した時(図6の時点
ホ)、制御部50は該制御部50内のパルスカウンタを
作動させ、既述の設定値のパルス数が入力されると、原
点復帰制御部50bはスライダ3が原点に到達したこと
を認識し、モータM1の回転を停止し、原点Oへの復帰
がなされる(図6の時点ヘ)。
【0040】次に、トラバース折り返し地点bにおける
反転時に脱調現象が発生した場合を説明する。
【0041】この場合、図1に示すように、磁気シャフ
ト2がモータM1の正転駆動から逆転駆動への切換えに
より回転方向が反転した(図7の時点イ)後、トラバー
ス折り返し地点b、Q1を超えて磁気シャフト2の図1
紙面左側端部に向かってオーバーランする。これによっ
て脱調検出センサSE1がスライダ3を検出し(図7の
時点ロ)、接続線51を介して制御部50が脱調の発生
を認識する。
【0042】上記接続線51からがスライダ3の脱調検
出信号が入力されたことにより、センサSE1からの脱
調検出信号が入力されると、制御部50は駆動回路53
に対してモータ停止信号を出力し、モータM1の運転を
一旦停止制御する(図7の時点ハ)。
【0043】次に、モータM1を停止させてから暫くし
て原点復帰制御部50bの回転速度制御によってモータ
M1が逆転方向への低速運転を始め、スライダ3がトラ
バース方向に沿って低速で原点Oに向かう(図7の時点
ニ)。
【0044】スライダ3の低速移動時に該スライダ3が
再び地点Q1に到達することによりSE1がスライダ3
を検出した時(図7の時点ホ)から該制御部50内のパ
ルスカウンタを作動させ、既述の設定値のパルス数が入
力されると、原点復帰制御部50bはスライダ3が原点
に到達したことを認識し、モータM1の回転を停止し、
原点Oへの復帰がなされる(図7の時点ヘ)。
【0045】ところで、図1、図2に示すように、テー
パーエンドのパッケージPを形成するためには、該パッ
ケージの巻取りの進行に伴ってトラバース折り返し地点
a、bが互いに原点O方向に移動する必要があるが、そ
れと同時に上記トラバース折り返し地点b、aに同期し
てセンサSE1、SE2も、トラバース折り返し地点
b、aからの距離が略同一になるよう互いに原点O方向
に向かって移動することによって、トラバース範囲が狭
くなっても直ちに、より確実にスライダ3の脱調検出を
行うことができる。
【0046】そこで、センサ移動手段40のモータM2
を回転させることによってボールネジ43a、43bを
回転させ、該ボールネジ43a、43bに螺合した移動
部材42a、42bに取付けられた各センサSE1、S
E2を互いに原点O方向に向かって移動させる。
【0047】上記モータM2の制御は図1に示すように
駆動回路54を介して制御部50が行い、エンコーダ5
から出力される回転角検出信号即ち出力パルス数に応じ
て回転速度信号を出力することにより、各センサSE
1、SE2がトラバース折り返し地点b、aの移動に同
期するようになっている。但し、本実施形態においては
図2に示すようなセンサ移動手段40を設けたが、例え
ばパッケージPを回転自在に支持するクレードル(図示
せず)のアームにカムを突出させると共に、該カムに当
接するカムフォロワを設け、パッケージPの進行に伴う
カム、カムフォロワの変位を利用し、リンクを介してセ
ンサSE1、SE2を移動させるようにしてもよい。即
ち、クレードルの移動を機械的な伝達機構を介して伝達
し、各センサSE1、SE2を移動させてもよい。
【0048】ここで、本実施形態におけるトラバース装
置1の制御系統は図1に示すようにモータ制御部50内
に原点復帰制御部50bが設けられていることにより、
スライダ3の脱調検出後原点Oへの復帰が可能となって
いるが、上記のような原点復帰のための機能を持たず、
単にスライダ3の脱調を検出する脱調検出センサSE
1,SE2のみが設けられているものに、上述したセン
サ移動手段を設けてもよい。
【0049】このように、トラバース範囲の両側方にス
ライダの脱調を検出する脱調検出センサSE1、SE2
を設けたことによって、脱調によりトラバース範囲(a
−b間)を逸脱して磁気シャフト2端部へ向かう途中の
スライダ3を検出することができる。更に、スライダ3
の原点Oへの復帰動作において、該スライダ3を原点O
の方向に移動させる際、センサSE1、SE2によるス
ライダ3の検出信号に基づいて、スライダ3の移動時間
又は移動距離を計測すれば、原点位置Oにスライダ3の
検出用センサを設けなくても所定時間経過後スライダ3
が原点Oに到達したことを間接的に認識できる。
【0050】巻取の進行に伴いトラバース中央部からの
距離がいずれも略同一になるよう上記両センサをトラバ
ース中央部の方向に移動させるセンサ移動手段40を設
けたことによって、テーパーエンドパッケージPを形成
する場合であってもトラバース折り返し地点b、aの移
動に同期してセンサSE1、SE2を同期させることが
できる。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下のような効果を奏する。
【0052】請求項1記載の発明によれば、駆動モータ
により回転駆動され、外周部分に着磁部を備えた磁気シ
ャフトと、該磁気シャフトの着磁部に対向する着磁部を
有し、上記磁気シャフトの回転によって軸方向に往復動
するスライダとを備え、該スライダにトラバースガイド
が取付けられているトラバース装置であって、トラバー
ス範囲の両側方にスライダを検出する脱調検出センサを
設けると共に、上記駆動モータの回転制御を行うための
モータ制御部は上記センサによる脱調検出信号に基づい
てスライダが原点に復帰する迄の移動距離又は移動時間
を演算することにより原点復帰制御することにより、脱
調検出センサによりスライダの脱調現象が発生したこと
を確実に検出できると共に、脱調現象が発生した際に自
動的な原点復帰動作が行える。更に、スライダの原点復
帰動作において、原点にスライダ検出用のセンサを設け
ることなくスライダが原点に到達したことを認識でき
る。
【0053】請求項2記載の発明によれば、上記モータ
制御部は、上記センサによる脱調検出後、トラバース範
囲の一端側又は他端側のうちいずれのセンサが脱調を検
出したかを特定し、スライダが原点方向へ移動する方向
にモータを回転駆動させるための制御信号を出力するこ
とにより、スライダの脱調を検出した場合、いずれのセ
ンサが脱調を検出したかを特定することで、スライダを
原点に向けて移動させるためのモータの回転方向を特定
できる。従って、いずれの方向にオーバーランした場合
でも、確実な原点復帰が行える。
【0054】請求項3記載の発明によれば、上記モータ
制御部は、トラバース時のモータ回転速度用の制御部と
原点復帰時のモータ回転速度用の制御部とを備え、スラ
イダの原点復帰時のモータ回転速度がトラバース時の回
転速度に比べて低速となるように制御することにより、
原点復帰動作中スライダが原点に到達した時に慣性の影
響を受けることなくスライダを正確に原点で停止させる
ことができる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、巻取りの進
行によるトラバース範囲の変化に応じて、トラバース折
り返し地点と脱調検出センサとの間の距離が略一定とな
るように、両センサを移動させるセンサ移動手段を備え
たことにより、テーパーエンドパッケージの形成時に
も、スライダのオーバーラン(脱調)を迅速且つ確実に
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態に係るモータの制御系統を示す
図である。
【図2】本発明実施形態に係るトラバース装置、パッケ
ージを示す正面図である。
【図3】磁気シャフトの第1着磁部とスライダの第2着
磁部を示す拡大図である。
【図4】図2に示すトラバース装置のモータの速度特性
を示すグラフである。
【図5】スライダの原点復帰動作の手順を示すフローチ
ャートである。
【図6】スライダの原点復帰動作の手順を示すタイムチ
ャートである。
【図7】スライダの原点復帰動作の手順を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1 トラバース装置 2 磁気シャフト 3 スライダ 4 トラバースガイド 22 第1着磁部 31 第2着磁部 40 センサ移動手段 50 制御部 M1 モータ O 原点 SE1、SE2 脱調検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動モータにより回転駆動され、外周部分
    に着磁部を備えた磁気シャフトと、該磁気シャフトの着
    磁部に対向する着磁部を有し、上記磁気シャフトの回転
    によって軸方向に往復動するスライダとを備え、該スラ
    イダにトラバースガイドが取付けられているトラバース
    装置であって、トラバース範囲の両側方にスライダを検
    出する脱調検出センサを設けると共に、上記駆動モータ
    の回転制御を行うためのモータ制御部は上記センサによ
    る脱調検出信号に基づいてスライダが原点に復帰する迄
    の移動距離又は移動時間を演算することにより原点復帰
    制御することを特徴とするトラバース装置。
  2. 【請求項2】上記モータ制御部は、上記センサによる脱
    調検出後、トラバース範囲の一端側又は他端側のうちい
    ずれのセンサが脱調を検出したかを特定し、スライダが
    原点方向へ移動する方向にモータを回転駆動させるため
    の制御信号を出力する請求項1記載のトラバース装置。
  3. 【請求項3】上記モータ制御部は、トラバース時のモー
    タ回転速度用の制御部と原点復帰時のモータ回転速度用
    の制御部とを備え、スライダの原点復帰時のモータ回転
    速度がトラバース時の回転速度に比べて低速となるよう
    に制御する請求項1又は2記載のトラバース装置。
  4. 【請求項4】巻取りの進行によるトラバース範囲の変化
    に応じて、トラバース折り返し地点と脱調検出センサと
    の間の距離が略一定となるように、両センサを移動させ
    るセンサ移動手段を備えた請求項1乃至3のうちいずれ
    か一項記載のトラバース装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108217321A (zh) * 2018-03-05 2018-06-29 广东理工学院 弹射式导线咀总承及导线咀系统
CN110194392A (zh) * 2019-04-12 2019-09-03 池州普胜电工材料科技有限公司 一种玻璃纤维软管外壁编织线分线盘线装置
CN113753675A (zh) * 2021-08-16 2021-12-07 福建立华智造科技有限公司 一种直线运动机构及具有该机构的卷绕装置

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