JP2913479B2 - オートトラバース方法及びその装置 - Google Patents

オートトラバース方法及びその装置

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JP2913479B2
JP2913479B2 JP31475396A JP31475396A JP2913479B2 JP 2913479 B2 JP2913479 B2 JP 2913479B2 JP 31475396 A JP31475396 A JP 31475396A JP 31475396 A JP31475396 A JP 31475396A JP 2913479 B2 JP2913479 B2 JP 2913479B2
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ratio
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clock pulses
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文雄 唐沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば銅線や鋼線等
の伸線機等に後続する線材巻取機に用いられるオートト
ラバース方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のオートトラバース方法及び
その装置として、順次送られてくる線材を巻径の増加に
伴って回転数が減少変化する又は定速回転するボビンの
回転とトラバース又はボビンの位置検出センサにより定
められる両線材折返位置間のトラバース幅での軸線方向
の往復移動との協働によりボビンに巻取る構造のものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構造の場合、両線材折返位置を定める位置検出センサの
軸線方向の移動調節は専ら高度な熟練を伴って人為的に
なされており、この際、折返位置とボビン両端部の鍔と
の相対位置調節に不具合があると、折返位置近傍での巻
太り現象や巻細り現象が生ずることがあり、このため、
巻取完了時において、ボビンに巻取られた線材を解く際
に線材の切断や損傷等が起きることがあるという不都合
を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都
合を解決することを目的とするもので、請求項1記載の
発明は、伸線機等から順次送られてくる線材をボビンの
回転と、トラバース又はボビンの位置検出センサにより
定められる両線材折返位置間のトラバース幅での軸線方
向の往復移動との協働によりボビンに巻き取るに際し、
上記ボビンの一回転中の基準クロックパルスの数N1
ボビンに巻取られる線材の走行により追従回転する線速
検出ロールの一回転中の基準クロックパルスの数N2
を計数して刻々の比率I=N1/N2を演算計測し、該比
率I=N1/N2の内、線材折返位置に至る途中のボビン
中程部分の計測領域での基準クロックパルスの数の比率
Mと該線材折返位置から折り返された直後のボビン端
部分の計測領域での基準クロックパルスの数の比率IS
との相互の大小比較に基づいて上記位置検出センサをボ
ビンの軸線方向に移動制御することを特徴とするオート
トラバース方法にある。
【0005】又、請求項2記載の発明は、伸線機等から
順次送られてくる線材を巻き取るボビンと、トラバース
又はボビンを位置検出センサにより定められる両線材折
返位置間のトラバース幅で軸線方向に往復移動させる往
復動機構部とからなり、上記ボビンの一回転中の基準ク
ロックパルスの数N1とボビンに巻取られる線材の走行
により追従回転する線速検出ロールの一回転中の基準ク
ロックパルスの数N2とを計数して刻々の比率N1/N2
を演算計測する演算計測部と、該比率N1/N2の内、線
材折返位置に至る途中のボビン中程部分の計測領域での
基準クロックパルスの数の比率IMと該線材折返位置か
ら折り返された直後のボビン端部分の計測領域での基準
クロックパルスの数の比率ISとの相互の大小比較をな
す比較計測部と、該比較計測部の比較信号に基づいて上
記位置検出センサをボビンの軸線方向に移動制御する移
動制御部とを具備したことを特徴とするオートトラバー
ス装置にある。
【0006】又、請求項3記載の発明は、上記比率N1
/N2の内、線材折返位置に至る途中のボビン中程部分
の計測領域での基準クロックパルスの数の比率IMの最
大値IM max及び最小値IMminと該線材折返位置から折り
返された直後のボビン端部分の計測領域での基準クロッ
クパルスの数の比率ISの最大値ISmax及び最小値ISmi
nとの相互の大小比較をなす比較計測部を備えてなるこ
とを特徴とするものであり、又、請求項4記載の発明
は、上記比較計測部の比較信号に基づいて上記位置検出
センサをボビンの軸線方向に移動制御する位置制御用モ
ータをもつ移動制御部を備えてなることを特徴とするも
のであり、又、請求項5記載の発明は、上記線材折返位
置から折り返された直後のボビン端部分の計測領域での
基準クロックパルスの数の比率ISの最大値ISmaxが上
記線材折返位置に至る途中のボビン中程部分の計測領域
での基準クロックパルスの数の比率IMの最大値IMmax
より大きい場合に位置検出センサを往復移動のトラバー
ス幅を狭める方向に移動制御すると共に線材折返位置か
ら折り返された直後のボビン端部分の計測領域での基準
クロックパルスの数の比率ISの最小値ISminが上記線
材折返位置に至る途中のボビン中程部分の計測領域での
基準クロックパルスの数の比率IMの最小値IMmi nより
小さい場合に位置検出センサを往復移動のトラバース幅
を広げる方向に移動制御する移動制御部を備えてなるこ
とを特徴とするものであり、又、請求項6記載の発明
は、上記線材折返位置に至る途中のボビン中程部分の計
測領域での基準クロックパルスの数の比率IMの平均値
MMを演算する演算計測部と、線材折返位置から折り返
された直後のボビン端部分の計測領域での基準クロック
パルスの数の比率ISの最大値ISmaxと平均値IMM及び
最小値ISminと平均値IMMとの差に基づいて位置制御用
モータを回転制御する移動制御部を備えてなることを特
徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図7は本発明の実施の形
態例を示し、Gはボビンであって、この場合巻胴部G1
の両端部に鍔部G2・G2が形成され、図外のボビン回転
用モータにより駆動されるボビン軸1に取り付けられ、
ボビンGの外周面に伸線機等からの線材Wが巻き取ら
れ、この場合、この巻き取りの際に、回転用モータはボ
ビンへの線材Wの巻径の増加に伴って回転数が減少変化
するように同調制御される。
【0008】2は往復動機構であって、この場合トラバ
ースTを位置検出センサP1・P2により定められる両線
材折返位置R1・R2間のトラバース幅Lで軸線方向に往
復移動させる構造となっており、図示省略の機台に軸受
板3・3を対向配設し、軸受板3・3間にボールネジ軸
4及びトラバース杆5を並列配設し、ボールネジ軸3に
トラバース用モータ6を接続し、トラバース杆5にトラ
バースTを遊転軸7により取付け、ボールネジ軸4にボ
ール螺合するボールナット8とトラバース杆5とを連結
アーム9により接続し、図示省略の機台上に位置検出セ
ンサP1・P2を配設し、連結アーム9に位置検出センサ
1・P2により検出される検出ドグKを配置し、トラバ
ース用モータ6によりボールネジ軸3を正逆回転させる
ことによりトラバースTを往復動させると共に位置検出
センサP1・P2と検出ドグKとの検出作用によりトラバ
ース用モータ6を正逆回動させてトラバースTを両線材
折返位置R1・R2間のトラバース幅Lで軸線方向に往復
反転移動させるように構成している。
【0009】10は演算計測部であって、この場合、ボ
ビン軸1に長方形板状の検出板11の中心部分を取付
け、ボビン回転用センサ12を検出板11に対向して配
置すると共に基準クロックパルスDとして用いる発振子
13、この場合1MHZの発振子を配置し、ボビン回転
用センサ12から出力されるセンサーパルスSによりボ
ビンGの一回転を検出し、このセンサーパルスSのボビ
ン一回転中の基準クロックパルスDの数N1を計数する
計数回路14を配置し、かつ、ボビンGに巻取られる線
材Wの走行により追従回転する線速検出ロール15とし
てのトラバースTの遊転軸7に長方形板状の検出板16
の中心部分を取付け、線速用センサ17を検出板16に
対向して配置し、前記N1の計数とほぼ同時タイミング
で線速用センサ17から出力されるセンサーパルスによ
り線速検出ロール15の一回転を検出し、このセンサー
パルスの線速検出ロール15の一回転中の基準クロック
パルスDの数N2を計数する計数回路18を配置し、こ
れらボビン一回転中の基準クロックパルスの数N1と線
速検出ロール一回転中の基準クロックパルスの数N2
の計数によって刻々の比率I=N1/N2を演算計測する
演算部19を配置して構成している。
【0010】20は比較計測部であって、上記位置検出
センサP1・P2をそれぞれ独立した移動台21・21上
に配置すると共にこの移動台21・21上の位置検出セ
ンサP1・P2のトラバース幅Lの内方位置にそれぞれ領
域検出センサQ1・Q2を配置し、これにより一方の位置
検出センサP1と一方の領域検出センサQ1の間を計測領
域Bとし、領域検出センサQ1・Q2間を計測領域Aと
し、他方の位置検出センサP2と他方の領域検出センサ
2の間を計測領域Cとして区画し、これらの比率I=
1/N2の内、図中右側の線材折返位置R2に至る途中
のボビン中程部分の計測領域Aでの基準クロックパルス
の数の比率IMと図中右側の線材折返位置R2から折り返
された直後のボビン端部分の計測領域Cでのこの場合三
回転分の基準クロックパルスの数の比率ISとの相互の
大小比較、又は、図中左側の線材折返位置R1に至る途
中のボビン中程部分の計測領域Aでの基準クロックパル
スの数の比率IMと図中左側の線材折返位置R1から折り
返された直後のボビン端部分の計測領域Bでの基準クロ
ックパルスの数の比率ISとの相互の大小比較をなす比
較回路22を配置して構成されている。
【0011】この場合、上記比率I=N1/N2の内の、
線材折返位置R1又はR2に至る途中のボビン中程部分の
計測領域Aでの基準クロックパルスの数の比率IMの最
大値IMmax及び最小値IMminと線材折返位置R1又はR2
から折り返された直後のボビン端部分の計測領域B又は
Cでの基準クロックパルスの数の比率ISの最大値IS
max及び最小値ISminとの相互の大小比較をなす比較計
測部20に構成されている。
【0012】23は移動制御部であって、この場合上記
各移動台21・21にボールナット24・24を配設す
ると共にボールナット24・24にボール螺合するボー
ルネジ軸25・25に位置制御用モータ26・27を接
続し、上記比較計測部20の比較信号に基づいて位置制
御用モータ26又は27を所定量正逆回転させ、これに
より位置検出センサP1・P2をボビンGの軸線方向に移
動制御する駆動回路28を備えて構成している。
【0013】この場合、上記線材折返位置R1又はR2
ら折り返された直後のボビン端部分の計測領域B又はC
での基準クロックパルスの数の比率ISの最大値ISmax
が上記線材折返位置R1又はR2に至る途中のボビン中程
部分の計測領域Aにおける基準クロックパルスの数の比
率IMの最大値IMmaxより大きい場合に位置検出センサ
1又はP2を往復移動のトラバース幅Lを狭める方向に
移動制御すると共に線材折返位置R1又はR2から折り返
された直後のボビン端部分の計測領域B又はCでの基準
クロックパルスの数の比率ISの最小値ISminが上記線
材折返位置R1又はR2に至る途中のボビン中程部分の計
測領域Aでの基準クロックパルスの数の比率IMの最小
値IMminより小さい場合に位置検出センサP1又はP2
往復移動のトラバース幅Lが広がる方向に移動制御する
移動制御部23として構成されている。
【0014】この場合上記線材折返位置R1又はR2に至
る途中のボビン中程部分の計測領域Aでの基準クロック
パルスの数の比率IMの平均値IMMを演算する演算計測
部10に構成され、又、線材折返位置R1又はR2から折
り返された直後のボビン端部分の計測領域B又はCでの
基準クロックパルスの数の比率ISの最大値ISmaxと平
均値IMM及び最小値ISminと平均値IMMとの差、すなわ
ち、(I Smax −I MM ×E(定数)又は(I Smin
MM ×Eに基づいて、位置制御用モータ26又は27
の回転回数nを定めて正転又は逆転の回転制御する移動
制御部23として構成されている。
【0015】この実施の形態例は上記構成であるから、
伸線機等から順次送られてくる線材Wを、この場合巻径
の増加に伴って回転数が減少変化するボビンGの回転
と、往復動機構部2によるトラバースTの位置検出セン
サP1・P2により定められる両線材折返位置R1・R2
のトラバース幅Lでの軸線方向の往復移動との協働によ
りボビンGに巻き取るに際し、演算計測部10によりボ
ビンGの一回転中の基準クロックパルスの数N1とボビ
ンに巻取られる線材の走行により追従回転する線速検出
ロール15の一回転中の基準クロックパルスの数N2
を計数し、これにより刻々の比率I=N1/N2を演算計
測し、そして比較計測部20により、これら比率I=N
1/N2の内、線材折返位置R1又はR2に至る途中のボビ
ン中程部分の計測領域Aでの基準クロックパルスの数の
比率IMと線材折返位置R1又はR2から折り返された直
後のボビン端部分の計測領域B又はCでの基準クロック
パルスの数の比率ISとの相互の大小比較をなし、これ
ら比較計測部20からの比較信号に基づいて、移動制御
部23によって、上記位置検出センサP1又はP2をボビ
ンGの軸線方向に移動制御することになり、よって、比
率I=N1/N2の内、例えばトラバースTが図中右方向
に移動するに際し、線材折返位置R2に至る途中のボビ
ン中程部分の計測領域Aでの基準クロックパルスの数の
比率IMと線材折返位置R2から折り返された直後のボビ
ン端部分の計測領域Cでの基準クロックパルスの数の比
率ISとの相互の大小比較をなし、比率IM<比率IS
場合にあっては、ボビンの右端部分に巻太り現象が存在
するとして、位置制御用モータ27により位置検出セン
サP2をストローク幅Lが狭まる方向に移動させ、逆に
比率IM>比率ISの場合にあっては、ボビンの右端部分
に巻細り現象が存在するとして、位置制御用モータ27
により位置検出センサP2をストローク幅Lが広がる方
向に移動させることになり、又、例えばトラバースTが
図中左方向に移動するに際し、線材折返位置R1に至る
途中のボビン中程部分の計測領域Aでの基準クロックパ
ルスの数の比率IMと線材折返位置R1から折り返された
直後のボビン端部分の計測領域Bでの基準クロックパル
スの数の比率ISとの相互の大小比較をなし、比率IM
比率ISにあっては、ボビン左端部分に巻太り現象が存
在するとして、位置制御用モータ26により位置検出セ
ンサP1をストローク幅Lが狭まる方向に移動させ、逆
に比率IM>比率ISにあっては、ボビン左端部分に巻細
り現象が存在するとして、位置制御用モータ26により
位置検出センサP1をストローク幅Lが広がる方向に移
動させることになり、従って、トラバース幅Lを自動的
に可変することになり、ボビンGの両端部における巻太
り現象又は巻細り現象を抑制することができ、それだけ
巻取状態を良好なものとすることができ、このため、巻
取完了時において、ボビンに巻取られた線材を解く際に
線材の切断や損傷等を回避することができると共に作業
性を向上することができ、又、図6、図7に示す如き、
鍔部G2がテーパ状のボビンへの自動巻取りが可能とな
り、それだけ一層巻取作業性及び融通性の向上を図るこ
とができる。
【0016】又この場合比較計測部20として、上記比
率N1/N2の内、線材折返位置R1又はR2に至る途中の
ボビン中程部分の計測領域Aでの基準クロックパルスの
数の比率IMの最大値IMmax及び最小値IMminと線材折
返位置R1又はR2から折り返された直後のボビン端部分
の計測領域B又はCでの基準クロックパルスの数の比率
Sの最大値ISmax及び最小値ISminとの相互の大小比
較をなすように構成しているので、各々の比率I=N1
/N2の比較の融通性及び比較精度を高めることがで
き、又、この場合、移動制御部23として、上記比較計
測部20の比較信号に基づいて上記位置検出センサP1
・P2をボビンGの軸線方向に移動制御する位置制御用
モータ26・27により構成しているので、簡素な構造
にして位置検出センサP1・P2の位置制御を容易に行う
ことができ、又、この場合、上記線材折返位置R1・R2
から折り返された直後のボビン端部分の計測領域B又は
Cでの基準クロックパルスの数の比率ISの最大値I
Smaxが上記線材折返位置R1・R2に至る途中のボビンG
中程部分の計測領域Aでの基準クロックパルスの数の比
率IMの最大値IMmaxより大きい場合に位置検出センサ
1・P2を往復移動のトラバース幅Lを狭める方向に移
動制御すると共に線材折返位置R1・R2から折り返され
た直後のボビン端部分の計測領域B又はCでの基準クロ
ックパルスの数の比率ISの最小値ISminが上記線材折
返位置R1・R2に至る途中のボビン中程部分の計測領域
Aでの基準クロックパルスの数の比率IMの最小値I
Mminより小さい場合に位置検出センサP1・P2を往復移
動のトラバース幅を広げる方向に移動制御する移動制御
部23を備えているので、一層各々の比率I=N1/N2
の比較の融通性及び比較精度を高めることができ、又、
この場合上記線材折返位置R1・R2に至る途中のボビン
中程部分の計測領域Aでの基準クロックパルスの数の比
率IMの平均値IMMを演算する演算計測部10と、線材
折返位置R1・R2から折り返された直後のボビン端部分
の計測領域B又はCでの基準クロックパルスの数の比率
Sの最大値ISmaxと平均値IMM及び最小値ISminと平
均値IMMとの差に基づいて位置制御用モータ26・27
を回転制御する移動制御部23を備えているので、位置
検出センサP1・P2の位置制御の制御性を高めることが
できる。
【0017】尚、本発明は上記実施の形態例に限られる
ものではなく、例えば、上記実施の形態例においては、
トラバースTを往復運動させる構造となっているが、ボ
ビンGを往復運動させる構造にも適用でき、又、トラバ
ースの往復動機構の構造は別の構造が採用されることも
あり、又、線速検出ロール15としてトラバースTを用
いているが、別途に線速検出ロール15を配置すること
もあり、適宜変更して設計される。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項1又は2記
載の発明にあっては、伸線機等から順次送られてくる線
材をボビンの回転と、往復動機構部によるトラバースの
位置検出センサにより定められる両線材折返位置間のト
ラバース幅での軸線方向の往復移動との協働によりボビ
ンに巻き取るに際し、演算計測部によりボビンの一回転
中の基準クロックパルスの数N1とボビンに巻取られる
線材の走行により追従回転する線速検出ロールの一回転
中の基準クロックパルスの数N2とを計数し、これによ
り刻々の比率I=N1/N2を演算計測し、そして比較計
測部により、これらの比率I=N1/N2の内、線材折返
位置に至る途中のボビン中程部分の計測領域での基準ク
ロックパルスの数の比率IMと線材折返位置から折り返
された直後のボビン端部分の計測領域での基準クロック
パルスの数の比率ISとの相互の大小比較をなし、これ
ら比較計測部からの比較信号に基づいて、移動制御部に
よって、上記位置検出センサをボビンの軸線方向に移動
制御することになり、よって、ボビン両端部分の巻き取
り状態を比率I=N1/N2の比較によって判断し、トラ
バース幅を自動的に可変することになり、ボビンの両端
部における巻太り現象又は巻細り現象を抑制することが
でき、それだけ巻取状態を良好なものとすることがで
き、このため、巻取完了時において、ボビンに巻取られ
た線材を解く際に線材の切断や損傷等を回避することが
できると共に作業性を向上することができる。
【0019】又、請求項3記載の発明にあっては、比較
計測部として、上記比率N1/N2の内、線材折返位置に
至る途中のボビン中程部分の計測領域での基準クロック
パルスの数の比率IMの最大値IMmax及び最小値IMmin
と線材折返位置から折り返された直後のボビン端部分の
計測領域での基準クロックパルスの数の比率ISの最大
値ISmax及び最小値ISminとの相互の大小比較をなすよ
うに構成しているので、各々の比率I=N1/N2の比較
の融通性及び比較精度を高めることができ、又、請求項
4記載の発明にあっては、移動制御部として、上記比較
計測部の比較信号に基づいて上記位置検出センサをボビ
ンの軸線方向に移動制御する位置制御用モータにより構
成しているので、簡素な構造にして位置検出センサの位
置制御を容易に行うことができ、又、請求項5記載の発
明にあっては、上記線材折返位置から折り返された直後
のボビン端部分の計測領域での基準クロックパルスの数
の比率ISの最大値ISmaxが上記線材折返位置R1・R2
に至る途中のボビン中程部分の計測領域での基準クロッ
クパルスの数の比率IMの最大値IMmaxより大きい場合
に位置検出センサを往復移動のトラバース幅を狭める方
向に移動制御すると共に線材折返位置から折り返された
直後のボビン端部分の計測領域での基準クロックパルス
の数の比率ISの最小値ISminが上記線材折返位置に至
る途中のボビン中程部分の計測領域での基準クロックパ
ルスの数の比率IMの最小値IMminより小さい場合に位
置検出センサを往復移動のトラバース幅を広げる方向に
移動制御する移動制御部を備えているので、一層各々の
比率I=N1/N2の比較の融通性及び比較精度を高める
ことができ、又、請求項6記載の発明にあっては、上記
線材折返位置に至る途中のボビン中程部分の計測領域で
の基準クロックパルスの数の比率IMの平均値IMMを演
算する演算計測部と、線材折返位置から折り返された直
後のボビン端部分の計測領域での基準クロックパルスの
数の比率ISの最大値ISmaxと平均値IMM及び最小値I
Sminと平均値IMMとの差に基づいて位置制御用モータを
回転制御する移動制御部を備えているので、位置検出セ
ンサの位置制御の制御性を高めることができる。
【0020】以上、初期の目的を充分達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の部分側面図である。
【図2】本発明の実施の形態例の部分拡大平面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態例の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例の制御系統図である。
【図6】他のボビンの正面図である。
【図7】他のボビンの正面図である。
【符号の説明】
W 線材 T トラバース P1 位置検出センサ P2 位置検出センサ R1 折返位置 R2 折返位置 L トラバース幅 A 計測領域 B 計測領域 C 計測領域 G ボビン 2 往復動機構部 10 演算計測部 15 線速検出ロール 20 比較計測部 23 移動制御部 26 位置制御用モータ 27 位置制御用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 54/00 - 54/553

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸線機等から順次送られてくる線材をボ
    ビンの回転と、トラバース又はボビンの位置検出センサ
    により定められる両線材折返位置間のトラバース幅での
    軸線方向の往復移動との協働によりボビンに巻き取るに
    際し、上記ボビンの一回転中の基準クロックパルスの数
    1とボビンに巻取られる線材の走行により追従回転す
    る線速検出ロールの一回転中の基準クロックパルスの数
    2とを計数して刻々の比率I=N1/N2を演算計測
    し、該比率I=N1/N2の内、線材折返位置に至る途中
    のボビン中程部分の計測領域での基準クロックパルスの
    数の比率IMと該線材折返位置から折り返された直後の
    ボビン端部分の計測領域での基準クロックパルスの数の
    比率ISとの相互の大小比較に基づいて上記位置検出セ
    ンサをボビンの軸線方向に移動制御することを特徴とす
    るオートトラバース方法。
  2. 【請求項2】 伸線機等から順次送られてくる線材を巻
    き取るボビンと、トラバース又はボビンを位置検出セン
    サにより定められる両線材折返位置間のトラバース幅で
    軸線方向に往復移動させる往復動機構部とからなり、上
    記ボビンの一回転中の基準クロックパルスの数N1とボ
    ビンに巻取られる線材の走行により追従回転する線速検
    出ロールの一回転中の基準クロックパルスの数N2とを
    計数して刻々の比率I=N1/N2を演算計測する演算計
    測部と、該比率I=N1/N2の内、線材折返位置に至る
    途中のボビン中程部分の計測領域での基準クロックパル
    スの数の比率IMと該線材折返位置から折り返された直
    後のボビン端部分の計測領域での基準クロックパルスの
    数の比率ISとの相互の大小比較をなす比較計測部と、
    該比較計測部の比較信号に基づいて上記位置検出センサ
    をボビンの軸線方向に移動制御する移動制御部とを具備
    したことを特徴とするオートトラバース装置。
  3. 【請求項3】 上記比率N1/N2の内、線材折返位置に
    至る途中のボビン中程部分の計測領域での基準クロック
    パルスの数の比率IMの最大値IMmax及び最小値IMmin
    と該線材折返位置から折り返された直後のボビン端部分
    の計測領域での基準クロックパルスの数の比率ISの最
    大値ISmax及び最小値ISminとの相互の大小比較をなす
    比較計測部を備えてなることを特徴とする請求項2記載
    のオートトラバース装置。
  4. 【請求項4】 上記比較計測部の比較信号に基づいて上
    記位置検出センサをボビンの軸線方向に移動制御する位
    置制御用モータをもつ移動制御部を備えてなることを特
    徴とする請求項2又は3記載のオートトラバース装置。
  5. 【請求項5】 上記線材折返位置から折り返された直後
    のボビン端部分の計測領域での基準クロックパルスの数
    の比率ISの最大値ISmaxが上記線材折返位置に至る途
    中のボビン中程部分の計測領域での基準クロックパルス
    の数の比率I Mの最大値IMmaxより大きい場合に位置検
    出センサを往復移動のトラバース幅を狭める方向に移動
    制御すると共に線材折返位置から折り返された直後のボ
    ビン端部分の計測領域での基準クロックパルスの数の比
    率ISの最小値ISminが上記線材折返位置に至る途中の
    ボビン中程部分の計測領域での基準クロックパルスの数
    の比率IMの最小値IMminより小さい場合に位置検出セ
    ンサを往復移動のトラバース幅を広げる方向に移動制御
    する移動制御部を備えてなることを特徴とする請求項3
    記載のオートトラバース装置。
  6. 【請求項6】 上記線材折返位置に至る途中のボビン中
    程部分の計測領域での基準クロックパルスの数の比率I
    Mの平均値IMMを演算する演算計測部と、線材折返位置
    から折り返された直後のボビン端部分の計測領域での基
    準クロックパルスの数の比率ISの最大値ISmaxと平均
    値IMM及び最小値ISminと平均値IMMとの差に基づいて
    位置制御用モータを回転制御する移動制御部を備えてな
    ることを特徴とする請求項5記載のオートトラバース装
    置。
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